JPH0568427A - コンバインの選別制御装置 - Google Patents

コンバインの選別制御装置

Info

Publication number
JPH0568427A
JPH0568427A JP25850191A JP25850191A JPH0568427A JP H0568427 A JPH0568427 A JP H0568427A JP 25850191 A JP25850191 A JP 25850191A JP 25850191 A JP25850191 A JP 25850191A JP H0568427 A JPH0568427 A JP H0568427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grain
control means
leakage amount
amount control
abnormality
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25850191A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2880336B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Kawamura
芳弘 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd filed Critical Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Priority to JP25850191A priority Critical patent/JP2880336B2/ja
Publication of JPH0568427A publication Critical patent/JPH0568427A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2880336B2 publication Critical patent/JP2880336B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】フロートセンサ等の異常時において、穀粒の漏
下量を十分に確保し、機外への排出ロスを防止する。 【構成】自動脱穀装置1における穀粒漏下量の制御を、
チャフシーブ32の開度を調整する目塞ぎ板42、及び
第2扱胴3下方に配置されその揺動角が調整されるスイ
ングシーブ41により行う。かかる制御のためフロート
センサ51、ポテンショメータ45等を用いるが、これ
らが異常のときは制御手段77が異常を判断し、スイン
グシーブ41、目塞ぎ板42の開度を大きくし、穀粒の
漏下量が大きくなるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穀粒漏下量制御手段を
備えたコンバインの選別制御装置に係り、詳しくは該選
別制御装置の各種センサに異常が発生した場合に前記穀
粒漏下量制御手段の開度を適正に制御する手段に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時、コンバインにおいて、自動脱穀装
置に搬入される作物の量に応じて穀粒漏下量調整手段の
開度を制御する選別制御装置が提案されている。
【0003】かかる穀粒漏下量制御手段は、開度が広狭
自在となるよう構成されており、刈取られた穂から穀粒
を脱穀する脱穀部の下方に配置されている。前記選別制
御装置は、穀粒漏下量制御手段に給送されてくる穀粒層
の厚さを検知する層厚検知センサ等の出力信号に基づい
て、前記穀粒漏下量制御手段の開度が所定の開度になる
ように制御する。なお、該穀粒漏下量制御手段の開度が
所定の開度になっているかを検知するため開度検知手段
が設けられており、前記選別制御手段には、該開度検知
手段からの信号が入力されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術に
よると、層厚検知センサ或は開度検知手段に異常が発生
した場合においても穀粒漏下量制御手段の開度を適正に
制御する手段を設けていなかったため、該穀粒漏下量制
御手段の開度が適切な位置よりも閉じ側にある場合に
は、穀粒が該穀粒漏下量制御手段の下方へ漏下されず
に、機外に排出され穀粒の選別精度が悪化してしまうと
いう問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述事情に鑑み
てなされたものであって、その第1の発明は、刈取り
部、走行装置及び自動脱穀装置(1)を備え、更に該自
動脱穀装置(1)に穀粒漏下量制御手段(40)を配設
して、機体の走行速度に基づき該穀粒漏下量制御手段
(40)の開度を有段に制御すると共に、前記自動脱穀
装置(1)の揺動流穀板(20)上に、穀粒層厚を検知
する層厚検知センサ(51)を配設し、該層厚検知セン
サ(51)からの信号に基づき、前記走行速度により設
定されている穀粒漏下量制御手段(40)の開度を変更
してなる、コンバインにおいて、前記層厚検知センサ
(51)からの出力信号が異常であることを判断する異
常判断手段(77b)と、該判断手段(77b)の異常
判断に基づき、前記穀粒漏下量制御手段(40)を、そ
の機体走行速度に基づく開度より高速側に制御する異常
時制御手段(77c)と、を備えてなることを特徴とす
る。
【0006】その第2の発明は、刈取り部、走行装置及
び自動脱穀装置(1)を備え、更に自動脱穀装置(1)
に穀粒漏下量制御手段(40)を配設して、選別状況に
基づき該穀粒漏下量制御手段(40)の開度を適宜制御
してなる、コンバインにおいて、前記穀粒漏下量制御手
段(40)の開度を検知する開度検知手段(44,4
5)と、該開度検知手段(44,45)からの出力信号
が異常であることを判断する異常判断手段(77b)
と、該異常判断手段(77b)の異常判断に基づき、前
記穀粒漏下量制御手段(40)を開側に移動する異常時
制御手段(77c)と、を備えてなる。
【0007】
【作用】以上構成に基づき、作物は、コンバインの刈取
り部にて刈取られ、前記自動脱穀装置(1)に搬送さ
れ、脱穀される。そして、脱穀された穀粒は穀粒漏下量
制御手段(40)により選別され、穀粒のみが該穀粒漏
下量制御手段(40)により漏下される。第1発明にお
いて、かかる穀粒漏下量制御手段(40)の開度は、機
体の走行速度に基づき有段に制御されると共に、前記層
厚検知センサ(51)からの信号に基づき、前記揺動流
穀板(20)上を搬送される穀粒の量が少ないときは、
前記穀粒漏下量制御手段(40)の開度が閉方向に制御
され、逆に穀粒の量が多いときは、前記穀粒漏下量制御
手段(40)の開度が開方向に制御される。
【0008】異常判断手段(77b)が前記層厚検知セ
ンサ(51)からの出力信号が異常であると判断した場
合は、前記異常時制御手段(77c)が、前記穀粒漏下
量制御手段(40)の開度を、その機体の走行速度に基
づく開度より高速側に制御する。
【0009】一方、第2の発明において、前記穀粒漏下
量制御手段(40)の開度は、開度検知手段(44,4
5)により検知された上で、刈取る作物の選別状況に基
づき制御される。異常判断手段(77b)は、該開度検
知手段(44,45)からの出力信号が異常であること
を判断し、異常時制御手段(77c)は、該異常判断手
段(77b)の異常判断に基づき、前記穀粒漏下量制御
手段(40)を開側に移動する。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明による
と、前記異常判断手段(77b)が層厚検知センサ(5
1)の出力電圧を異常と判断したときは、穀粒漏下量制
御手段(40)が、機体の走行速度に基づく開度より高
速側に制御されて開かれるので、仮に穀粒層厚を実際よ
りも少ないものとして層厚検知センサ(51)が誤検知
し、前記穀粒漏下量制御手段(40)上に多量の穀粒が
送られたとしても、穀粒は該穀粒漏下量制御手段(4
0)から下方へ漏下されるため、機外に排出されること
を防止でき、穀粒の選別精度の悪化も防止できる。
【0011】また、第2の発明によると、異常判断手段
(77b)が開度検知手段(44,45)からの出力信
号が異常であることを判断したときは、穀粒漏下量制御
手段(40)が開側に移動されるので、前記開度検知手
段(44,45)が故障しており、かつ穀粒漏下量制御
手段(40)上に多量の穀粒が送られたとしても、穀粒
は穀粒漏下量制御手段(40)から下方へ漏下されるた
め機外に排出されることを防止でき、穀粒の選別精度の
悪化も防止できる。
【0012】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するものであるが、本発明の構成を何等限定するもので
はない。
【0013】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。
【0014】まず、自脱形コンバインの自動脱穀装置1
の一般的構造を図1に沿って説明する。
【0015】自脱形コンバインの自動脱穀装置1は第1
及び第2扱胴2,3を備えており、両扱胴2,3は穀稈
の送給方向(図1の右方向)に沿った回転軸のまわりに
回転自在にそれぞれ支持されている。これら2つの扱胴
2,3は外周面に扱歯を有しており、その外周面から所
定の距離だけ離れたところには扱胴2,3の略下方を覆
うように受網5,6がそれぞれ配設されている。また、
前記第1扱胴2の近傍にはその回転軸方向に沿ってフィ
ードチェーン7が設けられており、該フィードチェーン
7は、その一端が株搬送チェーン(図示しない)の一端
に近接するよう設けられており、また他端は排わらチェ
ーン8の一端に近接するよう設けられている。
【0016】一方、前記第1扱胴2の下方には、揺動流
穀板20が設けられており、また前記第2扱胴3の下方
及びその下流側にはストロラック22及びチャフシーブ
23等が配設されている。該揺動流穀板20,21、チ
ャフシーブ23は、図示しない駆動源により揺動される
よう構成されており、チャフシーブ23は穀粒を漏下す
べく網状形状をしている。また、揺動流穀板20の下方
には、図示しない駆動源により回転駆動される唐みファ
ン30が配置されており、ストロラック22の上方には
同じく回転駆動される吸入ファン55が配置され、また
ストロラック22の下方には排塵ファン54が配置され
ている。これらのファン30,54,55は、穀粒より
も軽い不要物を自動脱穀装置1外へ排出すべく唐みファ
ン30から吸入ファン55及び排塵ファン54の方向へ
の風を起こしている。
【0017】一方、チャフシーブ22の下方には1番ラ
セン32が配置されており、該1番ラセン32には揚穀
ラセン31が連係されている。これらのラセン31は、
不図示の駆動源により回転駆動されるラセン状の歯をも
つ軸状のものであり、チャフシーブ23等から漏下して
きた穀粒をグレインタンク(不図示)へ搬送する。ま
た、この1番ラセン32の右方には、該ラセン32と平
行に2番ラセン35が配置されており、該2番ラセン3
5には第2の扱胴3部分に連通する縦送りラセン36が
連係されている。
【0018】次に、本発明に係るコンバインの選別制御
装置の構造につき説明する。
【0019】穀粒漏下量制御手段40は、スイングシー
ブ41及び目塞ぎ板42を有しており、スイングシーブ
41は、第2の扱胴3部分から漏下する穀粒の量を制御
し、また目塞ぎ板42は、チャフシーブ23の上面を所
定量塞ぎ、揺動流穀板20から搬送される穀粒及びスイ
ングシーブ41から流下する穀粒の漏下量を制御する。
【0020】このうち、スイングシーブ41は、上端縁
が枢支された回動自在のフィンが多数設けられてなるル
ーバー状のもので、不図示のモータ及びリンク機構によ
り開閉される。かかるスイングシーブ41の1つのフィ
ンの下端には、後端がポテンショメータ44(以下、フ
ィンポテンショという)に連結されたワイヤ47の一端
が取り付けられている。
【0021】一方、目塞ぎ板42は、前記チャフシーブ
23の上面に載置されており、全閉時にはチャフシーブ
23を覆う形状のものである。この目塞ぎ板42は、一
端縁にブラケットを介して取り付けられたラック50が
チャフシーブ23の上方でかつ該シーブ23と平行に移
動することにより、チャフシーブ23の塞ぎ量(開度)
を調整する構成となっている。このラック50にも、前
記フィンと同様に、後端がポテンショメータ45(以
下、目塞ぎポテンショという)に連結されたワイヤ47
の一端が取り付けられている。
【0022】また、揺動流穀板20の上方には、中央部
が装置本体に回転自在に支持されたフロートセンサ51
が配設されている。このフロートセンサ51の一端には
ローラ51aが回転自在に支持されており、他端は別の
ポテンショメータ52が連係されている。前記ローラ5
1aは供給される穀粒層の上面を転がり、かつ該穀粒の
量(積載された穀粒の層厚)に応じて該ローラ51aが
上下し、その穀粒の量をポテンショメータ52が検知す
る。
【0023】制御手段77は、図2に詳示するように、
コンバインの走行速度(以下、機体速度とする)に応じ
た制御を行う制御部77aと、各ポテンショメータ4
4,45,52からの信号が異常か否かを判断する異常
判断手段77bと、異常判断時にスイングシーブ41等
の開度を制御する異常時制御手段77cとを有する。具
体的には、自動スイッチ71及び作業機スイッチ72に
よってON−OFFされるものであり、穀稈センサ7
3、前処理回転センサ75、ポテンショメータ44,4
5,52からの信号が入力されるようになっている。そ
して、かかる信号に応じてフィン角度調節モータ76及
び目塞ぎ板調節モータ46を駆動制御する。
【0024】また、制御手段77には、機体速度に応じ
たフィンポテンショ44の目標値及び目塞ぎポテンショ
45の目標値がメモリされている。かかる目標値は、図
3(a) 及び(b) に示す如く機体速度の増加に応じてステ
ップ状に増加する。具体的には、前処理回転センサ75
により検知される機体速度がV1 ,V2 ,V3 と増加す
ると、フィンポテンショ44の目標値F0 からF1 ,F
2 ,F3 へと増加し、また目塞ぎポテンショ45の目標
値はM0 から、M1 ,M2 ,M3 へと増加する。
【0025】ついで、上記実施例の作用について説明す
る。
【0026】図1の左方向にある前処理部(刈取り部)
にて刈り取られた作物は、まず株搬送チェーンにより自
動脱穀装置1の入口まで搬送される。その後、前記作物
の穀稈はフィードチェーン7により挟持され、穂が第1
扱胴2にかまされた状態で図1の右方へ搬送される。こ
れにより穂は脱穀され、脱穀処理の終ったわらは別の排
わらチェーン8により後処理装置(図示せず)に搬送さ
れる。
【0027】前記第1扱胴2において脱穀作用を受け揺
動流穀板20上に落ちた穀粒は、揺動流穀板20上を図
1右方に移動しチャフシーブ23の開口部から漏下して
1番ラセン32の方へ落ちる。かかる穀粒は、1番ラセ
ン32の回転に伴ないその軸方向に送られ、次に揚穀ラ
セン31の回転に伴ないその軸に沿って押し上げられ
る。このような搬送により、穀粒はグレインタンク(不
図示)に貯えられる。
【0028】このとき、ストロラック22は不図示の駆
動装置により揺動運動をし、また唐みファン30及び吸
引ファン55は前述の如く風を一定方向に発生させるた
め、完全に穀粒、くず、わらを選別する。不要なわら等
は、吸引ファン55より自動脱穀装置1外部に排出され
る。
【0029】一方、前記第1扱胴2によっては完全に脱
穀が終わっていない穂及びしいなは、前記受網5から漏
下しないため第1扱胴2の回転に伴ない受網5の上を移
動し、第2扱胴3に送られる。そして、これらの穂等は
第2扱胴3によって再び脱穀が施され、脱穀された穀粒
はスイングシーブ41、チャフシーブ23を漏下して1
番ラセン32へ落ち、前記と同様にグレインタンクに貯
えられる。
【0030】次に、機体速度による開度制御部77aの
作用、及びフロートセンサ51の異常判断時の作動を、
図4に沿って説明する。
【0031】まず、オペレータは、刈り取る作物の種類
に応じてダイヤルを設定する(S1)。フロートセンサ
51のポテンショメータ52には一定の電圧(例えば5
V)が印加されており、出力電圧は0Vよりも大きく該
一定の電圧よりも小さくなるはずである。従って、ポテ
ンショメータ52の出力電圧(以下、フロートセンサ値
とする)がこの間の電圧を示すときは正常と判断する
(S2)。
【0032】このようにポテンショメータ52が正常と
判断された場合は、フロートセンサ値(H)がしきい値
1 以上か否かを判断し(S3)、しきい値H1 以下の
場合は、ランクアップフラグは0であり、機体の走行速
度V1 ,V2 ,V3 に応じて(S4)、スイングシーブ
41のフィン位置をF1 ,F2 ,F3に制御し、目塞ぎ
板42の目塞ぎ位置をM1 ,M2 ,M3 に制御する(S
6,S7,S8)。このような制御は、作物の刈り取り
が進みフロートセンサ値がしきい値H1 を超えたと判断
した後(S5)も一定時間(タイマーT3 により決めら
れる)だけ行われる。ここで、前記フロートセンサのし
きい値H1 は、前記ダイヤル設定に応じて変わるもので
ある。選別精度上最適な穀粒の量は、作物の種類によっ
て異なるためである。
【0033】このようにフロートセンサ値Hがしきい値
1 を超えて一定時間経過した後はタイマーT3 のカウ
ントが終了し(S10)、ランクアップフラグが“1”
だけ増えるため(S11)、フィン及び目塞ぎ板の開度
が開き気味に制御される。即ち、機体の走行速度V1
2 ,V3 に応じて、フィン位置はランクアップしてF
2 ,F3 ,F4 となるよう制御され、目塞ぎ位置はM
2 ,M3 ,M4 となるように制御される(S7,S8,
S9)。この制御も、タイマーT4 により一定時間保持
され、この間はランクアップは行われない(S12)。
【0034】前述した前処理回転センサ75は、前処理
部(刈取り部)のギヤの回転速度を非接触で検出して信
号を出力し、制御手段77は、該信号を機体速度として
読み替えてフィンポテンショ44及び目塞ぎポテンショ
45の目標値を決める。現実のフィン開度及び目塞ぎ板
の開度はフィンポテンショ44及び目塞ぎポテンショ4
5からの信号により求まるため、制御手段77は、かか
るポテンショ44,45からの信号が目標値に一致する
ように各モータ46,76を駆動制御する。
【0035】一方、フロートセンサ51のポテンショメ
ータ52がショート等により所定の範囲外(例えば、0
V)の電圧を出力したときは(S2)、フィン位置及び
目塞ぎ位置は共に1段だけ開き側にランクアップされる
(S13)。また、警報も発せられる(S14)。
【0036】これにより、フロートセンサ51の出力電
圧が異常であると異常判断手段77bが判断したとき
は、スイングシーブ41及び目塞ぎ板42は、機体の走
行速度に基づく開度(図3)より1段高速側に制御さ
れ、開かれる。従って、穀粒層厚を実際よりも少ないも
のとしてフロートセンサ51が誤検知し、チャフシーブ
23上に予想よりも多量の穀粒が送られたとしても、穀
粒はチャフシーブ23を漏下するため、ファン30,5
5の風により機外に排出されにくくなり、選別精度も向
上するという効果を奏する。
【0037】また、このフロートセンサ51の異常時に
は警報を鳴らすため、オペレータがその異常を知ること
が可能となり、適切な処置を講ずることもできる。
【0038】次に、図5に沿って、本発明の他の実施例
について説明する。
【0039】この実施例においては、異常判断手段77
bは、フィンポテンショ44の出力電圧が異常であるか
否かを判断する。また、異常時制御手段77cは、前記
異常判断手段77bの異常判断に基づき、穀粒漏下量制
御手段40であるスイングシーブ41の開度を制御する
手段として用いる。
【0040】フィンポテンショ44の出力電圧が前述の
フロートセンサ51の場合と同様に一定の範囲内であれ
ば、前記異常判断手段77bはフィンポテンショ44が
正常と判断する(S21)。かかる場合は、スイングシ
ーブ41のフィン開度は前述した如く機体速度に応じて
制御される。即ち、フィンポテンショ44の目標値Fは
図3(a) に示した如く機体速度を考慮して定められてお
り、実際のフィンポテンショ44の出力値fがこの目標
値Fと等しいか否かを判断し(S22)、等しくなるよ
うにモータ76(図2)がスイングシーブ41のフィン
を開閉する(S23,S24,S25)。
【0041】これに対し、フィンポテンショ44がショ
ート等により所定の範囲外の電圧を出力したときは、前
記異常判断手段77bは、フィンポテンショ44が異常
と判断する(S21)。かかる場合は、タイマーT5
スタートし(S26)、そのカウントを終了するまでは
(S27)前述の場合と異なり機体速度は加味されず、
一定時間スイングシーブ41は開作動される(S2
4)。この開作動のための時間は、フィンが全閉から全
開になるまでの時間よりも長いものであり、従って機体
速度の如何にかかわらずフィンは全開となる。
【0042】これにより、多量の穀粒がスイングシーブ
41上に送られたとしても、穀粒はスイングシーブ41
を漏下し、チャフシーブ23下方の1番ラセン32へ落
下するため、ファン30,55が起こす風によって機外
に排出されにくくなり、選別精度も向上するという効果
を奏する。
【0043】更に、図6に沿って、本発明の他の実施例
について説明する。
【0044】この実施例においては、異常判断手段77
bは、目塞ぎポテンショ45の出力電圧が異常であるか
否かを判断する。また、異常時制御手段77cは、異常
制御手段77bの異常判断に基づき、穀粒漏下量制御手
段40である目塞ぎ板42の開度を制御する手段として
用いる。
【0045】目塞ぎポテンショ45の出力電圧が前述の
フロートセンサ51の場合と同様に一定の範囲内であれ
ば、前記異常判断手段77bは目塞ぎポテンショ45が
正常と判断する(S31)。かかる場合は、目塞ぎ板4
2の目塞ぎ開度は前述した如く機体速度に応じて制御さ
れる。即ち、目塞ぎポテンショ45の目標値Mは図3
(b) に示した如く機体速度を考慮して定められており、
実際の目塞ぎポテンショ45の出力値mがこの目標値M
と等しいか否かを判断し(S32)、等しくなるように
モータ46が目塞ぎ板42を開閉する(S33,S3
4,S35)。
【0046】これに対し、目塞ぎポテンショ45がショ
ート等により所定の範囲外の電圧を出力したときは、前
記異常判断手段77bは目塞ぎポテンショ45が異常と
判断する(S31)。かかる場合は、タイマーT6 がス
タートし(S36)、そのカウントが終了するまでは
(S37)前述の場合と異なり機体速度は加味されず、
一定時間目塞ぎ板42は開作動される(S34)。この
開作動のための時間は、目塞ぎ板42が全閉から全開に
なるまでの時間よりも長いものであり、従って機体速度
の如何にかかわらず目塞ぎ板42は全開となる。
【0047】これにより、多量の穀粒がチャフシーブ2
3上に送られたとしても、穀粒はチャフシーブ23を漏
下し1番ラセン32へ落下するため、ファン30,55
が起こす風によって機外に排出されにくくなり、選別精
度も向上するという効果を奏する。
【0048】なお、上述各実施例においては、異常判断
手段77b及び異常時制御手段77cを、フロートセン
サ51、フィンポテンショ、或は目塞ぎポテンショのい
ずれか一つについて適用しているが、これら全ての検知
手段について適用してもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンバインの選別制御装置の説明
図。
【図2】制御手段77の詳細説明図。
【図3】(a) はフィン開度の目標値と機体速度との関係
を示す図、(b) は目塞ぎ板の開度の目標値と機体速度と
の関係を示す図。
【図4】フロートセンサ51の異常判断手段の作動等を
示すフローチャート図。
【図5】フィンポテンショ44の異常判断手段の作動を
示すフローチャート図。
【図6】目塞ぎポテンショ45の異常判断手段の作動を
示すフローチャート図。
【符号の説明】
1 自動脱穀装置 2 第1扱胴 3 第2扱胴 7 フィードチェーン 20 揺動流穀板 22 ストロラック 23 チャフシーブ 40 穀粒漏下量制御手段 41 スイングシーブ 42 目塞ぎ板 44 開度検知手段(フィンポテンショ) 45 開度検知手段(目塞ぎポテンショ) 51 層厚検知センサ(フロートセンサ) 77 制御手段 77b 異常判断手段 77c 異常時制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取り部、走行装置及び自動脱穀装置を
    備え、更に該自動脱穀装置に穀粒漏下量制御手段を配設
    して、機体の走行速度に基づき該穀粒漏下量制御手段の
    開度を有段に制御すると共に、前記自動脱穀装置の揺動
    流穀板上に、穀粒層厚を検知する層厚検知センサを配設
    し、該層厚検知センサからの信号に基づき、前記走行速
    度により設定されている穀粒漏下量制御手段の開度を変
    更してなる、コンバインにおいて、 前記層厚検知センサからの出力信号が異常であることを
    判断する異常判断手段と、 該判断手段の異常判断に基づき、前記穀粒漏下量制御手
    段を、その機体走行速度に基づく開度より高速側に制御
    する異常時制御手段と、 を備えてなるコンバインの選別制御装置。
  2. 【請求項2】 刈取り部、走行装置及び自動脱穀装置を
    備え、更に該自動脱穀装置に穀粒漏下量制御手段を配設
    して、選別状況に基づき該穀粒漏下量制御手段の開度を
    適宜制御してなる、コンバインにおいて、 前記穀粒漏下量制御手段の開度を検知する開度検知手段
    と、 該開度検知手段からの出力信号が異常であることを判断
    する異常判断手段と、 該異常判断手段の異常判断に基づき、前記穀粒漏下量制
    御手段を開側に移動する異常時制御手段と、 を備えてなるコンバインの選別制御装置。
JP25850191A 1991-09-10 1991-09-10 コンバインの選別制御装置 Expired - Fee Related JP2880336B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25850191A JP2880336B2 (ja) 1991-09-10 1991-09-10 コンバインの選別制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25850191A JP2880336B2 (ja) 1991-09-10 1991-09-10 コンバインの選別制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0568427A true JPH0568427A (ja) 1993-03-23
JP2880336B2 JP2880336B2 (ja) 1999-04-05

Family

ID=17321086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25850191A Expired - Fee Related JP2880336B2 (ja) 1991-09-10 1991-09-10 コンバインの選別制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2880336B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0812443A (ja) * 1994-06-30 1996-01-16 Natl Inst For Res In Inorg Mater 超塑性窒化ケイ素焼結体
JP2008199995A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 脱穀選別装置
KR101064813B1 (ko) * 2009-04-24 2011-09-14 대동공업주식회사 콤바인의 벼 손실 방지구조

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0812443A (ja) * 1994-06-30 1996-01-16 Natl Inst For Res In Inorg Mater 超塑性窒化ケイ素焼結体
JP2008199995A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 脱穀選別装置
KR101064813B1 (ko) * 2009-04-24 2011-09-14 대동공업주식회사 콤바인의 벼 손실 방지구조

Also Published As

Publication number Publication date
JP2880336B2 (ja) 1999-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2880336B2 (ja) コンバインの選別制御装置
JP6224384B2 (ja) 汎用コンバイン
JP3162035B2 (ja) コンバインの選別制御装置
JP3015542B2 (ja) コンバインの選別制御装置
JP3330475B2 (ja) 収穫機における選別制御装置
JP2558723Y2 (ja) コンバインにおける選別制御入力チェック装置
JP2003250329A (ja) コンバインの二番処理装置
JP7399036B2 (ja) コンバイン
JP7399037B2 (ja) コンバイン
JP6228408B2 (ja) 汎用コンバイン
JPH02257807A (ja) コンバインの選別制御装置
JPH11155349A (ja) 脱穀機
JP2997368B2 (ja) コンバインにおける選別制御方法
JP3130375B2 (ja) 脱穀機の選別制御装置
JP6192976B2 (ja) コンバイン
JP2002000052A (ja) 脱穀機における風量センサのチェック装置
JP2015050947A (ja) 汎用コンバイン
JP2777014B2 (ja) 脱穀装置の選別制御装置
JP2694078B2 (ja) 脱穀装置の送塵弁制御装置
KR100584313B1 (ko) 탈곡기
JP2695920B2 (ja) コンバインの選別制御装置
JPH02312518A (ja) コンバインの選別制御装置
JPH1118561A (ja) 脱穀機における二番処理の制御装置
JP2011160722A (ja) コンバイン
JPH05304823A (ja) 脱穀選別制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090129

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090129

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100129

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees