JP2558723Y2 - コンバインにおける選別制御入力チェック装置 - Google Patents

コンバインにおける選別制御入力チェック装置

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JP2558723Y2
JP2558723Y2 JP8180291U JP8180291U JP2558723Y2 JP 2558723 Y2 JP2558723 Y2 JP 2558723Y2 JP 8180291 U JP8180291 U JP 8180291U JP 8180291 U JP8180291 U JP 8180291U JP 2558723 Y2 JP2558723 Y2 JP 2558723Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、作物の種類等に応じて
開度を調節し得る穀粒漏下量調節手段を備えたコンバイ
ンに係り、詳しくは前記穀粒漏下量調節手段等の位置検
知手段を入力チェックする選別制御入力チェック装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近時、種々の位置検知手段からの信号を
入力して穀粒の漏下量を調整し、作物の種類に拘らず穀
粒の選別精度を良好に保つ穀粒漏下量調整手段を備えた
コンバインが提案されている。該穀粒漏下量調整手段
は、脱穀された穀粒が漏下する選別網に対して移動自在
に配置された目塞ぎ板、及び該目塞ぎ板を移動制御し穀
粒漏下量を調節し得る手段、並びに多数のフィンからな
り、前記目塞ぎ板と平行に配置されたフィン部材(以
下、スイングシーブとする)、及びこれらフィンを揺動
することにより穀粒漏下量を調節し得る手段を有してい
る。そして、かかる穀粒漏下量調整手段は、自動脱穀装
置内へ搬入される穀粒層厚に応じて揺動する層厚検知セ
ンサの位置を検知する位置検知手段、前記目塞ぎ板の位
置を検知する位置検知手段、或は前記スイングシーブの
揺動位置を検知する位置検知手段など、これら位置検知
手段からの信号と、設定手段にて設定した制御基準値と
を比較し、かかる信号と制御基準値とが合致するように
前記目塞ぎ板とスイングシーブとを移動制御する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、コンバイン
の出荷時又はメンテナンス時に、これら各位置検知手段
が設定どおりの値を出力しているか、即ち前記穀粒漏下
量調整手段に対して正確な信号が入力されているかの入
力チェックを行う必要があるが、従来、これら入力チェ
ックは、各位置検知手段の所定状態における出力電圧値
を1個ずつ電圧計(テスター)や特別な検査器により行
っていた。
【0004】このため、これら入力チェックは、コンバ
インを所定状態に設置した上で各位置検知手段が配置さ
れている箇所にて各別に行う必要があり、作業姿勢が悪
かったり、作業に時間がかかったりする問題点があり、
さらには特別な検査器が手元にないとチェックできない
場合もあった。
【0005】そこで、本考案は、運転席において極めて
容易に入力チェックを行うことができる、コンバインに
おける選別制御入力チェック装置を提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述事情に鑑
みなされたものであって、選別網(23)に対して移動
自在に配置された目塞ぎ板(42)を有し、該目塞ぎ板
(42)の移動により前記選別網(23)の開度を調節
し得る第1の穀粒漏下量調節手段(10)と、平行に配
置された多数のフィンを有し、これらフィンを揺動する
ことにより穀粒漏下量を調節し得る第2の穀粒漏下量調
節手段(11)と、揺動流穀板(20)上の穀粒層厚を
検知し得る層厚検知センサ(51)と、を有する自動脱
穀装置(1)を備えてなるコンバインにおいて、前記第
1又は第2の穀粒漏下量調節手段(10,11)の制御
基準値を設定する設定手段(12)と、入力チェックモ
ードに切換える入力チェックスイッチ(13)と、該入
力チェックスイッチ(13)のチェックモード切換え
時、前記設定手段(12)を一方向に一杯に操作した場
合前記目塞ぎ板(42)の位置を検知する位置検知手段
(45)の入力をチェックし、前記設定手段(12)を
他方向に一杯に操作した場合前記フィンの位置を検知す
る位置検知手段(44)の入力をチェックし、前記設定
手段(12)を中央に操作した場合前記層厚検知センサ
(51)の位置を検知する位置検知手段(52)の入力
をチェックする入力チェック制御手段(77c)と、を
備えてなることを特徴とする。
【0007】
【作用】以上構成に基づき、入力チェックスイッチ(1
3)をOFFにし、設定手段(12)を一方向に一杯に
操作すると、目塞ぎ板(42)は所定の位置まで移動す
る。この状態で、入力チェックスイッチ(13)を入力
チェックモードに切換えると、入力チェック制御手段
(C)は、目塞ぎ板(42)の位置を検知する位置検知
手段(45)の入力チェックを行い、該位置検知手段
(45)が正常か否かの判断をする。
【0008】フィンの位置を検知する位置検出手段(4
4)の入力チェックは、前記設定手段(12)を他方向
に一杯に操作した上で、前記と同様の操作をすることに
より行うことができる。
【0009】また、層厚検知センサ(51)の位置を検
知する位置検知手段(52)の入力チェックは、前記設
定手段(12)を中央位置に設定した上で、前記と同様
の操作をすることにより行うことができる。
【0010】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によると、
オペレータは、運転席にいて設定手段(12)を順次各
位置に操作するだけで各位置検知手段(44,45,5
2)の入力チェックを行うことができ、特別な計器等を
用いなくとも、極めて容易に各位置検知手段(44,4
5,52)が正常状態にあるか否かをチェックすること
ができる。
【0011】また、設定手段(12)が正常状態にない
場合、各位置に操作しても各位置検知手段(44,4
5,52)が正常とは判断しないので、設定手段(1
2)自身の故障も比較的容易に発見できる。
【0012】さらに、穀粒漏下量調節手段(10,1
1)の設定手段(12)を各位置検知手段(44,4
5,52)の入力チェックに用いるので、特別な装置の
追加を最小限に抑えることができる。
【0013】なお、上述したカッコ内の符号は、図面と
対照するものであるが、何等本考案の構成を限定するも
のではない。
【0014】
【実施例】以下、図面に沿って、本考案の実施例につい
て説明する。
【0015】まず、自脱形コンバインの自動脱穀装置1
の一般的構造を図1に沿って説明する。
【0016】自脱形コンバインの自動脱穀装置1は第1
及び第2扱胴2,3を備えており、両扱胴2,3は穀稈
の送給方向(図1の右方向)に沿った回転軸のまわりに
回転自在にそれぞれ支持されている。これら2つの扱胴
2,3は外周面に扱歯を有しており、その外周面から所
定の距離だけ離れたところには扱胴2,3の略下方を覆
うように受網5,6がそれぞれ配設されている。また、
前記第1扱胴2の近傍にはその回転軸方向に沿ってフィ
ードチェーン7が設けられており、該フィードチェーン
7は、その一端が株搬送チェーン(図示しない)の一端
に近接するよう設けられており、また他端は排わらチェ
ーン8の一端に近接するよう設けられている。
【0017】一方、前記第1扱胴2の下方には、揺動流
穀板20が設けられており、また前記第2扱胴3の下方
及びその下流側にはストロラック22及びチャフシーブ
23等が配設されている。該揺動流穀板20,21、チ
ャフシーブ23は、図示しない駆動源により揺動される
よう構成されており、チャフシーブ23は穀粒を漏下す
べく網状形状をしている。また、揺動流穀板20の下方
には、図示しない駆動源により回転駆動される唐みファ
ン30が配置されており、ストロラック22の上方には
同じく回転駆動される吸入ファン55が配置され、また
ストロラック22の下方には排塵ファン54が配置され
ている。これらのファン30,54,55は、穀粒より
も軽い不要物を自動脱穀装置1外へ排出すべく唐みファ
ン30から吸入ファン55及び排塵ファン54の方向へ
の風を起こしている。
【0018】一方、チャフシーブ22の下方には1番ラ
セン32が配置されており、該1番ラセン32には揚穀
ラセン31が連係されている。これらのラセン31は、
不図示の駆動源により回転駆動されるラセン状の歯をも
つ軸状のものであり、チャフシーブ23等から漏下して
きた穀粒をグレインタンク(不図示)へ搬送する。ま
た、この1番ラセン32の右方には、該ラセン32と平
行に2番ラセン35が配置されており、該2番ラセン3
5には第2の扱胴3部分に連通する縦送りラセン36が
連係されている。
【0019】次に、穀粒漏下量調節手段の構造につき説
明する。
【0020】穀粒漏下量調節手段40は、回転する前記
第2扱胴3により脱穀された穀粒が前記チャフシーブ2
3を漏下して1番ラセン32の方へ落下する量を制御す
るもので、前記第2扱胴3とチャフシーブ23との間に
配設された第1の穀粒漏下量調節手段10と第2の穀粒
漏下量調節手段11とからなる。
【0021】この第1の穀粒漏下量調節手段10は、選
別網としてのチャフシーブ23に対して移動自在に配置
された目塞ぎ板42と、該目塞ぎ板42を移動制御する
目塞ぎ板調節モータ46と、前記目塞ぎ板42にその一
端をブラケットを介して固定されたラック50と、を有
している。なお、このラック50は、前記モータ46の
出力軸に取り付けられたギヤが噛合されており、モータ
46の駆動に伴なってチャフシーブ23と平行な位置で
移動するよう構成されている。
【0022】一方、第2の穀粒漏下量調節手段11は、
上端縁が枢支された揺動自在のフィンが多数設けられて
なるルーバ状のスイングシーブ41と、該スイングシー
ブ41を駆動するフィン角度調節モータ76(図2)
と、を有している。前記スイングシーブ41のフィン
は、モータ76とリンク機構等(図示せず)により連結
されており、揺動自在に構成されている。
【0023】なお、スイングシーブ41の1つのフィン
の下端には、後端がポテンショメータ(位置検知手段)
44(以下、フィンポテンショとする)に連結されたワ
イヤ47の一端が取り付けられており、また、前記ラッ
ク50にも、同じく後端がポテンショメータ(位置検知
手段)45(以下、目塞ぎポテンショとする)に連結さ
れたワイヤ47の一端が取り付けられている。
【0024】また、揺動流穀板20の上方にはフロート
センサ51が配置されており、このフロートセンサ51
は揺動自在となるように中央部が装置1本体に枢支され
ている。このフロートセンサ51の一端にはローラ51
aが回転自在に支持されており、他端はポテンショメー
タ52と連係している。これにより、ポテンショメータ
52は、フロートセンサ51の揺動位置を検出する。
【0025】次に、図1〜図4に沿って制御手段77の
説明をする。制御手段77は、図2に詳示するように、
機体速度に応じてスイングシーブ41及び目塞ぎ板42
の開度を制御する制御部77a、作物の種類に応じて該
開度を制御する制御部77b、ポテンショメータ44,
45,52の入力チェックをする入力チェック手段77
c、コンバインの回行時に一時的に選別部の作動を制御
する制御部77dを有している。
【0026】制御手段77には、メインスイッチ71及
び作業機スイッチ72等が接続されており、穀稈センサ
73はコンバインの刈取り部の穀稈搬送経路付近に取り
付けられた接触式のセンサである。前処理回転センサ7
5はコンバインの刈取り部のギヤに対向するように取り
付けられた非接触式のセンサであり、刈取り作業が行わ
れているか否かを検出すると共に、機体速度も検出す
る。フィン角度調節モータ76は、スイングシーブ42
とはリンク等を介して連結されており、フィンを揺動駆
動するように構成されている。設定ダイヤル12及び自
動スイッチ(入力チェックスイッチ)13は、運転席の
操作パネル上に設けられており、これらについては後述
する。
【0027】また、制御手段77には、機体速度に応じ
たフィンポテンショ44の目標値及び目塞ぎポテンショ
45の目標値がメモリされている。かかる目標値は、図
3(a) 及び(b) に示す如く機体速度の増加に応じてステ
ップ状に増加する。具体的には、前処理回転センサ75
により検知される機体速度がV1 ,V2 ,V3 と増加す
ると、フィンポテンショ44の目標値F0 からF1 ,F
2 ,F3 へと増加し、また目塞ぎポテンショ45の目標
値はM0 から、M1 ,M2 ,M3 へと増加する。
【0028】前記設定ダイヤル12は、作物の種類によ
って前記制御手段77の制御を可変にするもので、例え
ば、「左いっぱい」に回した位置では麦(小粒用)専用
であり、「右いっぱい」に回した位置では稲(大粒用)
専用である。具体的には、この設定ダイヤル12を調整
することにより、フィンポテンショ44及び目塞ぎポテ
ンショ45の目標値が変わる。図4は目塞ぎポテンショ
45の目標値について示したものであり、例えば「稲
(大)」の位置に設定ダイヤル12を合せると(S
1)、機体速度に応じた目標値はG1 ,G2 ,G3 ,G
4 に設定される(S5)。制御部77bは、目塞ぎポテ
ンショ45が機体速度に応じたかかる目標値G1 ,G
2 ,G3 ,G4 をとるように、目塞ぎ調節モータ46を
駆動制御する。また、スイングシーブ41についてもほ
ぼ同様の制御を行う。
【0029】ついで、上記実施例の作用について説明す
る。
【0030】図1の左方向にある前処理部(刈取り部)
にて刈り取られた作物は、まず株搬送チェーンにより自
動脱穀装置1の入口まで搬送される。その後、前記作物
の穀稈はフィードチェーン7により挟持され、穂が第1
扱胴2にかまされた状態で図1の右方へ搬送される。こ
れにより穂は脱穀され、脱穀処理の終ったわらは別の排
わらチェーン8により後処理装置(図示せず)に搬送さ
れる。
【0031】前記第1扱胴2において脱穀作用を受け揺
動流穀板20上に落ちた穀粒は、揺動流穀板20上を図
1右方に移動しチャフシーブ23の開口部から漏下して
1番ラセン32の方へ落ちる。かかる穀粒は、1番ラセ
ン32の回転に伴ないその軸方向に送られ、次に揚穀ラ
セン31の回転に伴ないその軸に沿って押し上げられ
る。このような搬送により、穀粒はグレインタンク(不
図示)に貯えられる。
【0032】このとき、ストロラック22は不図示の駆
動装置により揺動運動をし、また唐みファン30及び吸
引ファン55は前述の如く風を一定方向に発生させるた
め、完全に穀粒、くず、わらを選別する。不要なわら等
は、吸引ファン55より自動脱穀装置1外部に排出され
る。
【0033】一方、前記第1扱胴2によっては完全に脱
穀が終わっていない穂及びしいなは、前記受網5から漏
下しないため第1扱胴2の回転に伴ない受網5の上を移
動し、第2扱胴3に送られる。そして、これらの穂等は
第2扱胴3によって再び処理され、該処理された穀粒は
スイングシーブ41、チャフシーブ23を漏下して1番
ラセン32へ落ち、前記と同様にグレインタンクに貯え
られる。
【0034】次に、機体速度による開度制御部77aの
作用を、図5に沿って説明する。
【0035】まず、オペレータは、刈り取る作物の種類
に応じてダイヤル12を設定する(S11)。フロート
センサ51のポテンショメータ52には一定の電圧(例
えば5V)が印加されており、出力電圧は0Vよりも大
きく該一定の電圧よりも小さくなるはずである。従っ
て、ポテンショメータ52の出力電圧(以下、フローセ
ンサ値とする)がこの間の電圧を示すときは正常と判断
する(S12)。
【0036】このようにポテンショメータ52が正常と
判断された場合は、フローセンサ値(H)がしきい値H
1 以上か否かを判断し(S13)、しきい値H1 以下の
場合は、ランクアップフラッグは0であり、機体の走行
速度V1 ,V2 ,V3 に応じて(S14)、スイングシ
ーブ41のフィン位置をF1 ,F2 ,F3 に制御し、目
塞ぎ板42の目塞ぎ位置をM1 ,M2 ,M3 に制御する
(S16,S17,S18)。このような制御は、作物
の刈り取りが進みフロートセンサ51のポテンショメー
タ52の値がしきい値H1 を超えたと判断した後(S1
5)も一定時間(タイマーT3 により決められる)だけ
行われる。ここで、前記フロートセンサのしきい値H1
は、前記ダイヤル設定に応じて変わるものである。選別
精度上最適な穀粒の量は、作物の種類によって異なるた
めである。
【0037】このようにフロートセンサ値Hがしきい値
1 を超えて一定時間経過した後はタイマーT3 のカウ
ントが終了し(S20)、ランクアップフラグが“1”
だけ増えるため(S21)、フィン及び目塞ぎ板の開度
が開き気味に制御される。即ち、機体の走行速度V1
2 ,V3 に応じて、フィン位置はランクアップしてF
2 ,F3 ,F4 となるよう制御され、目塞ぎ位置はM
2 ,M3 ,M4 となるように制御される(S17,S1
8,S19)。この制御も、タイマーT4 により一定時
間保持され、この間はランクアップは行われない(S2
2)。
【0038】一方、フロートセンサ51のポテンショメ
ータ52がショート等により所定の範囲外(例えば、0
V)の電圧を出力したときは(S12)、フィン位置及
び目塞ぎ位置は共に1段だけ開き側にランクアップされ
る(S23)。また、警報も発せられる(S24)。
【0039】前述した前処理回転センサ75は、前処理
部(刈取り部)のギヤの回転速度を非接触で検出して信
号を出力し、制御手段77は、該信号を機体速度として
読み替えてフィンポテンショ44及び目塞ぎポテンショ
45の目標値を決める。現実のフィン開度及び目塞ぎ板
の開度はフィンポテンショ44及び目塞ぎポテンショ4
5からの信号により求まるため、制御手段77は、かか
るポテンショ44,45からの信号が目標値に一致する
ように各モータ46,76を駆動制御する。
【0040】また、前記制御手段77の内部には入力チ
ェック制御手段77cが内蔵されているが、その作動を
図6及び図7に沿って説明する。
【0041】刈取り作業をする場合には、オペレータは
設定ダイヤル12にてスイングシーブ41及び目塞ぎ板
42の制御位置をまず設定する(S30)。制御スイッ
チがONにされ(S31)、作業機クラッチがONにさ
れた場合には(S32)、穀稈が搬送されて穀稈センサ
73がONとなり(S33)、前処理回転センサ75が
前処理部のギヤが回転中であると検出すると(S2
4)、通常の機体速度による制御がなされる(S36,
S37)。即ち、スイングシーブ41及び目塞ぎ板42
の開口制御(以下、フィン制御及び目塞ぎ制御とする)
を行う。
【0042】一方、コンバインの回行時には制御部77
dにより回行時制御が行われる。即ち、刈取り作業が不
要ないわゆる回行時に、前処理回転が停止すると、穀稈
センサ73及び前処理回転センサ75が信号を発して
(S33,S34)、制御手段77内のタイマー1がス
タートする(S35)。但し、該タイマー1で所定の時
間(4〜5秒間)が経過するまでは、通常のフィン制御
と目塞ぎ制御とが継続して行われる(S36,S3
7)。しかし前記タイマー1で所定の時間(4〜5秒
間)が経過すると(S38,S39)、フィン及び目塞
ぎ板は共に閉位置まで移動すると共に(S40)、別の
タイマー2がカウントを開始する(S41)。そして、
タイマー2によりカウントされる所定時間(4〜5秒
間)はフィン及び目塞ぎ板共に閉位置の状態に保持さ
れ、その後は再び通常のフィン制御及び目塞ぎ制御が行
われる(S36,S37)。
【0043】これに対して、前述のような回行時制御の
ための制御スイッチを「OFF」又は作業機クラッチを
「切」にした上で(S31,S32)、自動スイッチ
(入力チェックスイッチ)13を「ON」にすると(S
50)、入力チェック制御が行われる(S51)。
【0044】この入力チェック制御を図7に沿って説明
する。
【0045】オペレータにより、入力チェック制御用の
自動スイッチ13がOFFにされ(S60)、設定ダイ
ヤル12が例えば「左いっぱい」まで回されると(S6
2)、スイングシーブ41及び目塞ぎ板42は予め設定
されていた位置F0 ,M0 まで閉じられる(S64,S
65)。具体的には、実際の穀粒の選別作業を考慮して
スイングシーブ41及び目塞ぎ板42の開度が最小とな
る位置F0 ,M0 (以下、最小開度位置とする)が定め
られる。但し、かかる最小開度位置F0 ,M0は必ずし
もスイングシーブ41等が完全に閉じられる位置ではな
い。完全に閉じた場合は穀粒の選別が全く行われなくな
り、作業が終らないからである。そして、前述の如く設
定ダイヤル12が「左いっぱい」に回されたときは(S
62)、これらのスイングシーブ41及び目塞ぎ板42
がそれぞれの最小開度位置にあるときのフィンポテンシ
ョ44及び目塞ぎポテンショ45の目標値F0 ,M0
とるまで閉じ制御される(S63,S64,S65,S
66)。
【0046】このように、自動スイッチ13がOFFに
され設定ダイヤル12が「左いっぱい」に回された後に
自動スイッチ13をONにされると(S60)、実際の
フィンポテンショ44の値が目標値F0 に等しくなって
いるか否かが判断され(S71)、等しいときはフィン
ポテンショ44が正常である旨の表示がされる(S7
5)。
【0047】これに対して、設定ダイヤル12が「右い
っぱい」に回されたときは(但し、自動スイッチ13は
OFFのとき)(S82)、スイングシーブ41及び目
塞ぎ板42は予め設定されていた位置(以下、最大開度
位置とする)まで開かれる(S84,S86)。具体的
には、かかる最大開度位置は稲の穀粒の選別精度を考慮
して定められる。そして、前述の如く設定ダイヤル12
が「右いっぱい」に回されたときは、これらのスイング
シーブ41及び目塞ぎ板42がそれぞれの最大開度位置
にあるときの、フィンポテンショ44及び目塞ぎポテン
ショ45の目標値F4 ,M4 をとるまで開き制御される
(S83,S84,S85,S86)。
【0048】このように、自動スイッチ13がOFFさ
れ設定ダイヤル12が「右いっぱい」に回された後に自
動スイッチ13をONされると(S60)、実際の目塞
ぎポテンショ45の値が目標値M4 に等しくなっている
か否かが判断され(S72)、等しいときは目塞ぎポテ
ンショ45が正常である旨の表示がなされる(S7
5)。
【0049】これにより、オペレータは、運転席にいて
設定ダイヤル12を順次各位置に操作するだけでポテン
ショメータ44,45,52の入力チェックを行うこと
ができ、特別な計器等を用いなくとも、極めて容易に各
ポテンショメータ44,45,52が正常状態にあるか
否かをチェックすることができる。
【0050】また、設定ダイヤル12が正常状態にない
場合は、設定ダイヤル12を各位置に操作しても各ポテ
ンショメータ44,45,52が正常とは判断しないの
で、設定ダイヤル12自身の故障も比較的容易に発見で
きる。
【0051】さらには、穀粒漏下量調節手段10,11
の設定ダイヤル12を各ポテンショメータ44,45,
52の入力チェックに用いるので、特別な装置の追加を
最小限に抑えることができる。
【0052】なお、前記各ポテンショメータ44,4
5,52の異常時の警告は、ランプによるものでも、ブ
ザーによるものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るコンバインの穀粒漏下量調節手段
を示す説明図。
【図2】図1の制御手段77の構成を示す詳細説明図。
【図3】(a) はフィンポテンショ44の目標値の機体速
度に応じた変化を示す図、(b)は目塞ぎポテンショ45
の目標値の機体速度に応じた変化を示す図。
【図4】設定ダイヤル12の設定と目塞ぎポテンショ4
5の目標値との関係を示すフローチャート図。
【図5】機体速度による開度制御部77aの作動を示す
フローチャート図。
【図6】制御手段77の作動を示すフローチャート図。
【図7】入力チェック制御手段77cの作動を示すフロ
ーチャート図。
【符号の説明】
1 自動脱穀装置 2 第1扱胴 3 第2扱胴 7 フィードチェーン 10 第1の穀粒漏下量調節手段 11 第2の穀粒漏下量調節手段 12 設定手段(設定ダイヤル) 13 入力チェックスイッチ(自動スイッチ) 20 揺動流穀板 22 ストロラック 23 選別網(チャフシーブ) 40 穀粒漏下量調節手段 41 スイングシーブ 42 目塞ぎ板 44 位置検出手段(ポテンショメータ) 45 位置検知手段(ポテンショメータ) 51 フロートセンサ 52 位置検知手段(ポテンショメータ) 77 制御手段 77c 入力チェック制御手段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選別網に対して移動自在に配置された目
    塞ぎ板を有し、該目塞ぎ板の移動により前記選別網の開
    度を調節し得る第1の穀粒漏下量調節手段と、平行に配
    置された多数のフィンを有し、これらフィンを揺動する
    ことにより穀粒漏下量を調節し得る第2の穀粒漏下量調
    節手段と、揺動流穀板上の穀粒層厚を検知し得る層厚検
    知センサと、を有する自動脱穀装置を備えてなるコンバ
    インにおいて、 前記第1又は第2の穀粒漏下量調節手段の制御基準値を
    設定する設定手段と、 入力チェックモードに切換える入力チェックスイッチ
    と、 該入力チェックスイッチのチェックモード切換え時、前
    記設定手段を一方向に一杯に操作した場合前記目塞ぎ板
    の位置を検知する位置検知手段の入力をチェックし、前
    記設定手段を他方向に一杯に操作した場合前記フィンの
    位置を検知する位置検知手段の入力をチェックし、前記
    設定手段を中央に操作した場合前記層厚検知センサの位
    置を検知する位置検知手段の入力をチェックする入力チ
    ェック制御手段と、 を備えてなるコンバインにおける選別制御入力チェック
    装置。
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