JPH1118561A - 脱穀機における二番処理の制御装置 - Google Patents

脱穀機における二番処理の制御装置

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JPH1118561A
JPH1118561A JP17970397A JP17970397A JPH1118561A JP H1118561 A JPH1118561 A JP H1118561A JP 17970397 A JP17970397 A JP 17970397A JP 17970397 A JP17970397 A JP 17970397A JP H1118561 A JPH1118561 A JP H1118561A
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JP17970397A
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English (en)
Inventor
Junji Doihara
純二 土居原
Takao Akiyama
隆夫 秋山
Masami Matsui
正実 松井
Akira Sawamura
亮 澤村
Koji Izumi
浩二 泉
Masami Osaki
正美 大崎
Kenichiro Takeuchi
賢一朗 竹内
Hidekazu Imamura
英一 今村
Hiroshi Kugimiya
釘宮  啓
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来の二番処理室は、多量の二番物を迅速に
処理して選別室に排塵する構成になっていたから、二番
処理室における脱粒処理機能が不充分な場合が多く、枝
梗付着粒が充分に脱粒されないまま選別室に落下して選
別不良の原因となった。 【解決手段】 二番処理室は、仕切板によって複数の処
理室7、7’、7”に区分し、その各室に二番物の量を
検出する検出手段S1、S2を設けている。そして、仕切
案内板6a、6bは、その下部に傾斜調節可能に枢着し
て制御調節用のアクチュエ−タM1、M2に連結し、仕切
位置と案内位置とに切り換えができる構成としている。
そして、制御手段は、検出手段S1、S2から入力された
検出情報に基づいてアクチュエ−タM1、M2に制御信号
を出力するように接続し、二番物の量が基準値を越えた
とき、仕切案内板6a、6bを二番物の案内位置に傾斜
調節する制御信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀機における二
番処理の制御装置に関し、農業機械の技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、脱穀機は、選別室の上方に扱
室と二番処理室とを併設して設け、選別室で収集した二
番物を揚穀して二番処理室に供給しながら二番処理作用
を行う構成としている。そして、脱穀機は、機体内を流
動する穀粒や排塵物の流量を検出し、その検出情報に基
づいてマイクロコンピュ−タを利用したコントロ−ラか
ら制御信号を出力して各種の脱穀制御、選別制御を単独
で、或いは、併用して行う構成をとっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の脱穀機における
二番処理装置は、供給される二番物の量が最大のときを
想定しそれに合わせて設計し、最大量の二番物でも詰ら
ずに送り機能が発揮できるように二番処理室に二番処理
胴を内装軸架して構成している。したがって、二番処理
室は、脱穀作業中に二番物の詰りが発生することはほと
んどなく、多量の二番物が供給されても確実に移送排塵
ができるものとなっていた。
【0004】このように、従来の脱穀機は、多量の二番
物を迅速に二番処理室から選別室に排塵して処理するた
め、反面、二番処理室における脱粒処理機能が不充分と
なって選別不良が発生していた。すなわち、二番処理室
は、二番物の量が標準的な場合や少量のときにも比較的
早く排塵されるため、枝梗付着粒が充分に脱粒されない
まま選別室に排塵されることが多く、選別不良の原因と
なる課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものであ
る。すなわち、始端部に二番揚穀装置1を連通し終端部
に排塵口2を開口した二番処理室3を選別室4の上方に
配置して設け、該二番処理室3は、下部位置に軸架して
設けた二番処理胴5の上方を仕切板6、6’によって複
数の処理室7、7’、7”に区分して設け、該処理室
7、7’、7”は、供給された二番物の量を検出する検
出手段S1、S2を、各室7、7’、にそれぞれ設けると
共に、前記仕切板6、6’の下部に二番物の送り方向側
へ傾斜調節できる仕切案内板6a、6bを枢着して設
け、該仕切案内板6a、6bは、制御調節用のアクチュ
エ−タM1、M2に接続して仕切位置と案内位置とに切り
換えできる構成とし、該アクチュエ−タM1、M2は、前
記検出手段S1、S2の検出情報に基づいて制御信号を出
力する制御手段8に接続して設け、該制御手段8は、前
記検出手段S1、S2から基準値を越えた二番物の量の検
出情報が入力されたとき、前記アクチュエ−タM 1、M2
に対して仕切案内板6a、6bを二番物の送り方向側に
傾斜調節する制御信号を出力する構成とした脱穀機にお
ける二番処理の制御装置としている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて具体的に説明する。まず、その構成について述べ
る。コンバインは、クロ−ラ9、9’を有する走行車体
10上に脱穀機11を搭載し、その前側には刈取装置1
2や穀稈搬送装置13からなる刈取前処理装置14を設
けて刈取脱穀作業ができる構成としている。
【0007】そして、脱穀機11は、扱胴15を内装軸
架した扱室16を上側に位置し、その下側には揺動可能
に架設した揺動選別棚17と、更に、その下方には選別
方向の上手側から順に、唐箕18と、一番移送螺旋19
と、二番移送螺旋20とを配置して軸架した選別室4を
設けて構成している。そして、脱穀機11は、扱室16
の背後に沿わせて二番処理室3と排塵処理室21とを設
けている。そして、二番処理室3は、前記二番移送螺旋
20で収集した二番物を二番揚穀装置1によって揚穀し
始端部に供給する構成とし、終端部には排塵口2を開口
して下側の選別室4に連通している。
【0008】そして、二番処理室3は、下側に選別網2
2を張設してその上方に二番処理胴5を軸架して設け、
前記二番揚穀装置1から供給された二番物を処理しなが
ら選別網22から漏下させ、終端部に達した排塵物を排
塵口2から選別室4に排塵する構成としている。なお、
二番処理室3は、前記扱室16とは逆方向に移送しなが
ら処理する構成としている。そして、二番処理室3は、
仕切板6、6’により複数の処理室7、7’、7”に区
分し、供給されてきた二番物を各室に滞留状態にして回
転している二番処理胴5により脱粒処理できるように構
成している。そして、仕切案内板6a、6bは、前記仕
切板6、6’の下部に枢着して設け、垂下状態にあって
仕切の機能が発揮できる仕切位置と、送り方向に傾斜し
て二番物を隣室に案内する案内位置とに切り換えができ
る構成としている。そして、二番物センサS1、S
2(「検出手段S1、S2」に相当する。以下同じ)は、
各処理室7、7’に設け、その室に供給されてきた二番
物の量を検出するように構成している。なお、二番物セ
ンサS1、S2は、実施例においては接触式の感知センサ
から構成したが、超音波等を利用する非接触式のセンサ
を用いるのは自由である。
【0009】そして、制御モ−タ−M1、M2(「アクチ
ュエ−タM1、M2」に相当する。以下同じ)は、減速装
置23、23’と伝動装置24、24’を介して前記仕
切案内板6a、6bを制御調節するように連結してい
る。つぎに、コントロ−ラ8(「制御手段8」に相当す
る。以下同じ)は、マイクロコンピュ−タを利用した制
御手段であって、予め、デ−タ−(基準値)を記憶さ
せ、制御モ−ド等を設定しておく。
【0010】そして、コントロ−ラ8は、図1に示すよ
うに、入力側に自動スイッチ25と、二番物センサS1
と、二番物センサS2とを接続し、出力側に制御モ−タ
−M1と、制御モ−タ−M2とをそれぞれ接続して構成し
ている。そして、コントロ−ラ8は、自動スイッチ25
をON操作すると実行状態となり、予め設定した制御モ
−ド及び入力して記憶させているデ−タ−(基準値)と
二番物センサS1、S2から入力される検出情報とを比較
演算しながら出力する操作信号により制御モ−タ−
1、M2を作動制御する構成としている。そして、本発
明の場合、制御モ−タ−M1、M2は、二番物センサ
1、S2から入力される検出情報が基準値を越えた二番
物の量に達すると、コントロ−ラ8から制御信号が出力
されて、仕切案内板6a、6bを案内位置へ切り換える
制御を行う構成としている。
【0011】なお、実際の製品となるコンバインは、上
記センサの他に、穀稈センサや車速センサ等をコントロ
−ラに接続して脱穀制御や選別制御を行うように構成さ
れているが、以下に具体的な選別制御の構成例を図5、
図6、図7に基づいて説明する。まず、選別風自動調節
装置26は、唐箕18の両側に開口して設けた吸気口2
7に、開口面積を調節する上下一対の規制板28、2
8’を開閉自由に枢着している。そして、規制板28、
28’は、図7に示すように、脱穀機11の中間部の一
側に装備した制御モ−タ−29からロット30、リンク
31等を介して機体左右のもが連動して作動する構成と
している。このようにして、唐箕18は、図示していな
いが、機体内部を流動する穀粒流量(被選別物の量)を
検出するセンサからコントロ−ラを経て制御モ−タ−2
9を介して自動制御され、選別風量を被選別物の量に応
じて調節制御する構成としている。
【0012】つぎに、チャフシ−ブ開度自動調節装置3
2は、選別室4に架設している揺動選別棚17の中間位
置に取り付けている複数のチャフシ−ブ33の選別開度
を供給されてくる穀粒量に応じて自動調節して適確な選
別が出来る構成としている。実施例に示すチャフシ−ブ
33は、所定間隔ごとに配列して上端を枢着し下端を前
後に揺動して隣り同志の選別間隔を広狭自動調節する構
成としている。そして、制御モ−タ−34は、図5に示
すように、脱穀機11の穀稈供給側の下部外側位置に装
備し、連動ワイヤ−35、操作リンク36を介して前記
チャフシ−ブ33を連動する構成としている。なお、3
7は復帰用のスプリングを示す。
【0013】なお、図5、図6、図7に示している脱穀
機11は、排藁側の側部に伝動機構38を設け、フィ−
ドチエン、唐箕18、一番移送螺旋19、二番移送螺旋
20をベルト伝動により駆動できる構成としている。更
に、排塵処理室21は、二番処理胴5の後部に一体的に
構成している排塵処理胴39を内装して軸架し、扱室1
6の終端部から送り込まれてきた排塵物を処理する構成
としている。そして、選別枠40は、図7に示すよう
に、排塵処理室21の下側一定範囲に設け、処理物を選
別室4に漏下する構成としている。
【0014】図7において、41は一番揚穀筒であっ
て、基部を脱穀機11の一番移送螺旋19に連通し先端
部をグレンタンク42の上部に開口して連通している。
43は揚穀装置、44は排出オ−ガを示す。 別実施例1 別実施例1は、排塵処理室50から選別室51に排塵さ
れる排塵量に応じて切り刃52の交差度合(処理歯53
との)と選別網54の漏下面積とを自動調節して処理作
用と漏下量とを制御しながら選別精度を高めんとするも
のである。
【0015】まず、排塵処理室50は、図9及び図10
に示すように、処理歯53を配列して設けた処理胴55
を軸架し、その外周の一定範囲に選別網54を張設して
始端部側から供給された未処理物を処理しながら漏下し
て終端部側に移送し、選別室51に排塵する構成として
いる。なお、選別網54は、網にこだわるものではな
く、選別枠等でも良いが扱室の選別網に比較すると選別
目合いを大きくしている。そして、切り刃52は、基部
を排塵処理室50に外側にある取付部材56に固着して
室内に挿入し処理歯53の回転前方側の交差位置(側面
視)に設け、処理歯53が持ち回ってくる未処理物を切
断する構成としている。なお、切り刃52は、処理胴5
5の軸方向に複数個配列して設けている。
【0016】そして、取付部材56は、揺動ア−ム57
とロット58とを介して制御モ−タ−59に連結し、前
記排塵処理室50に対して遠近移動して切り刃52の位
置を調節する構成としている。したがって、切り刃52
は、処理歯53に近づいたり離れたりして交差度合が変
更され、切断処理量が調節できる構成となっている。そ
して、遮断板60は、選別網54の外側に沿わせて円弧
軌跡上を回動可能に設け、制御モ−タ−61から伝動装
置62とラック、ピニオン63を介して伝動可能に連結
して設け、選別網54の漏下面積を広狭調節する構成と
している。
【0017】そして、排塵センサ64は、超音波を利用
した発信器と受信器とを内蔵した構成であって、排塵口
の外側に設けて排塵処理室50から排塵される排塵量を
検出する構成としている。なお、65は横断流ファン、
66は揺動選別棚を示す。つぎに、コントロ−ラ67
は、図11に示すように、入力側にコントロ−ラ67を
実行状態に立ち上げる自動スイッテ68と排塵センサ6
4を接続して設け、出力側に制御モ−タ−59、61と
をそれぞれ接続して構成している。そして、コントロ−
ラ67は、予め入力して記憶させている基準値となるデ
−タ−と、前記排塵センサ64から入力された検出情報
とを比較演算しながら制御信号を前記制御モ−タ−5
9、61に出力する構成としている。そして、制御モ−
タ−59は、図9に示すように、排塵物の量が多くなる
と処理刃52を処理歯53との交差度合いが大きくなる
側(実線の位置)に調節制御し、排塵物の量が少なくな
ると逆(仮想線の位置)に移動する構成としている。そ
して、制御モ−タ−61は、排塵物の量が多くなると選
別網54の漏下面積を広くする方向に調節制御し、排塵
物の量が少なくなると逆に、狭くする側に調節する構成
にしている。
【0018】以上のように、別実施例1は、排塵量に応
じて切り刃52の交差度合いと、選別網54の漏下面積
とを調節制御することにより、適確な排塵処理を行いな
がら、選別精度を上げることが出来る特徴を有する。特
に、一番選別の精度が高くなり、排塵物の量が少ないと
きに、稈切が少なくなる利点がある。 別実施例2 別実施例2は、二番処理室70の処理制御に関し、穀粒
流量に応じて漏下面積を広狭に調節制御して適確な二番
処理を行わんとするものである。
【0019】二番処理室70は、図13及び図14に示
すように、二番処理胴71を内装軸架して設け、始端部
に二番揚穀装置72の排出口73を開口し、終端部に排
塵口74を設けて構成している。なお、75は揺動選別
棚、76は二番移送螺旋、77は排塵処理胴である。そ
して、選別網78は、二番処理胴71に下側に張設して
脱粒された処理物を漏下するように設け、その外側に遮
蔽板79を円弧軌跡に沿って回動しながら漏下面積を調
節するように構成している。そして、遮蔽板79は、ラ
ック、ピニオン80と伝動装置81を介して制御モ−タ
−82に制御可能に連結している。
【0020】そして、穀粒流量センサ83は、二番処理
室70の排塵口74の上方に設けて放出羽根84が跳ね
上げる穀粒を検出する構成としている。そして、コント
ロ−ラ85は、入力側にコントロ−ラ85を実行状態に
立ち上げる自動スイッチ86と穀粒流量センサ83とを
接続して設け、出力側に制御モ−タ−82を接続して設
けている。そして、コントロ−ラ85は、予め入力して
している基準値と穀粒流量センサ83から入力される検
出情報とを比較演算しながら制御信号を出力して、穀粒
流量が多いときには遮蔽板79を開いて選別網78の漏
下面積を広くするように構成している。
【0021】別実施例2は、以上のように構成されてい
るから穀粒流量に応じて選別漏下面積を調節しながら二
番処理作用を効果的に行うことが出来る。特に、穀粒流
量が少量のときには二番物を比較的長時間処理室に滞留
させて処理するから、枝梗付着粒の脱粒処理が良好にで
きる利点を有する。つぎに、その作用について説明す
る。
【0022】まず、エンジンを始動して機体の回転各部
を駆動しながら作業の準備をするが、そのとき、自動ス
イッチ25をON操作し、コントロ−ラ8を実行状態に
立ち上げて準備を完了する。そして、クロ−ラ9、9’
を駆動しながらコンバインを前進すると、圃場の穀稈
は、走行車体10の前進にともなって、前部の刈取前処
理装置14の刈取装置12によって刈取られ、穀稈搬送
装置13の作用によって上方に搬送され、フィ−ドチエ
ンに受け継がれて脱穀機11に供給される。そして、穀
稈は、株元をフィ−ドチエンに挾持されて搬送されなが
ら穂先部分が扱室16に挿入された状態で供給され、回
転している扱胴15により脱穀作用を受ける。このよう
にして、脱粒処理されている脱穀物は、回転している扱
胴15によって扱室16内を持ち回られて、更に、脱粒
処理作用を受けながら選別網から漏下して選別室4の揺
動選別棚17に達し揺動選別作用と、唐箕18から選別
風を受けて風選作用を受ける。
【0023】このようにして、被選別物は、揺動選別作
用と選別風による風選作用との共同作用を受けながら選
別されて、一番物(精粒)、二番物、排塵物とに選別分
離され、一番物は一番移送螺旋19に落下して収集され
て一番揚穀筒41を経てグレンタンク42に収穫され、
二番物は二番移送螺旋20に集められて端部から二番揚
穀装置1によって揚穀されて二番処理室3に還元されて
二番処理作用を受け、排塵物は、吸引排塵装置によって
排塵され、ストロ−ラックに達した藁屑が棚先から機外
に排塵される。
【0024】一方、選別室4に漏下せず扱室16に残留
して回転している扱胴15により持ち回られている未処
理物は、扱室16の終端部分から排塵処理室21に送り
込まれる。このようにして、排塵処理室21に送り込ま
れた排塵物は、排塵処理胴39によって処理作用を受け
ながら送られ、途中で漏下できるものが選別枠40から
順次選別室4に漏下され、排塵口に達した排塵物が選別
室4に落下されることになる。
【0025】さて、以上のような脱穀・選別作業中にお
いて、コントロ−ラ8は、二番処理室3の各室ごとに装
備している二番物センサS1、S2から入力される検出情
報に基づいて二番処理制御を行っている。すなわち、コ
ントロ−ラ8は、二番物センサS1、S2から入力される
検出情報を、予め、マイクロコンピュ−タ−に記憶させ
ている基準値デ−タと比較演算しながら制御モ−タ−M
1、M2に制御信号を出力して仕切案内板6a、6bを仕
切位置と案内位置との間を傾斜調節しながら二番処理の
制御を行っている。この場合、コントロ−ラ8は、二番
処理室3内の各室毎に検出した二番物の量が基準値に比
較して多いときにはその室の仕切案内板6a、6bを送
り側に傾斜調節して送り作用を助長して早く下手側の処
理室7’に送り出して室内の詰りをなくし、逆に、少な
いときにはその室の仕切案内板6a、6bを垂下状態の
仕切位置に保持して二番物の送り出しを止めて滞留状態
にし回転している二番処理胴5により脱粒を更に促進す
る。したがって、二番物は、混入している枝梗付着粒が
適確に脱粒処理されて選別室4に落下供給され、事後の
選別作用を効率的に行うことが出来るものである。この
ように、二番処理室3では、仕切板6、6’によって仕
切られている各室において、それぞれその室内の二番物
の量が二番物センサS1、S2によって検出され、それぞ
れの処理室7、7’、7”内の二番物の量に応じてその
室の仕切案内板6a、6bが制御され、実状に応じた二
番処理制御が行われる。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、始端部に
二番揚穀装置1を連通し終端部に排塵口2を開口した二
番処理室3を選別室4の上方に配置して設け、該二番処
理室3は、下部位置に軸架して設けた二番処理胴5の上
方を仕切板6、6’によって複数の処理室7、7’、
7”に区分して設け、該処理室7、7’、7”は、供給
された二番物の量を検出する検出手段S1、S2を、各室
7、7’、にそれぞれ設けると共に、前記仕切板6、
6’の下部に二番物の送り方向側へ傾斜調節できる仕切
案内板6a、6bを枢着して設け、該仕切案内板6a、
6bは、制御調節用のアクチュエ−タM1、M2に接続し
て仕切位置と案内位置とに切り換えできる構成とし、該
アクチュエ−タM1、M2は、前記検出手段S1、S2の検
出情報に基づいて制御信号を出力する制御手段8に接続
して設け、該制御手段8は、前記検出手段S1、S2から
基準値を越えた二番物の量の検出情報が入力されたと
き、前記アクチュエ−タM1、M2に対して仕切案内板6
a、6bを二番物の送り方向側に傾斜調節する制御信号
を出力する構成としたから、供給された二番物の量に応
じて効果的に二番処理を行い、少量のときでも枝梗付着
粒等を適確に脱粒処理して選別室に排塵することによ
り、精度の高い選別を行うことが出来る特徴を有するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であって、制御構成のブロッ
ク図である。
【図2】本発明の一実施例であって、作用を示す側断面
図である。
【図3】本発明の一実施例であって、平面図である。
【図4】本発明の一実施例であって、正断面図である。
【図5】本発明の一実施例であって、正断面図である。
【図6】本発明の一実施例であって、右側断面図であ
る。
【図7】本発明の一実施例であって、左側断面図であ
る。
【図8】本発明の実施例であって、側面図である。
【図9】本発明の別実施例1であって、作用を示す側断
面図である。
【図10】本発明の別実施例1であって、切断背面図で
ある。
【図11】本発明の別実施例1であって、制御構成のブ
ロック図である。
【図12】本発明の別実施例2であって、制御構成のブ
ロック図である。
【図13】本発明の別実施例2であって、切断背面図で
ある。
【図14】本発明の別実施例2であって、切断側面図で
ある。
【符号の説明】
1 二番揚穀装置 2 排塵口 3
二番処理室 4 選別室 5 二番処理胴
6、6’ 仕切板 6a、6b 仕切案内板 7、7’、7” 処理室 8
制御手段 S1、S2 検出手段 M1、M2 アクチュ−エ−
タ。
フロントページの続き (72)発明者 澤村 亮 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 泉 浩二 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 大崎 正美 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 竹内 賢一朗 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 今村 英一 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 釘宮 啓 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 始端部に二番揚穀装置1を連通し終端部
    に排塵口2を開口した二番処理室3を選別室4の上方に
    配置して設け、該二番処理室3は、下部位置に軸架して
    設けた二番処理胴5の上方を仕切板6、6’によって複
    数の処理室7、7’、7”に区分して設け、該処理室
    7、7’、7”は、供給された二番物の量を検出する検
    出手段S1、S2を、各室7、7’、にそれぞれ設けると
    共に、前記仕切板6、6’の下部に二番物の送り方向側
    へ傾斜調節できる仕切案内板6a、6bを枢着して設
    け、該仕切案内板6a、6bは、制御調節用のアクチュ
    エ−タM1、M2に接続して仕切位置と案内位置とに切り
    換えできる構成とし、該アクチュエ−タM1、M2は、前
    記検出手段S1、S2の検出情報に基づいて制御信号を出
    力する制御手段8に接続して設け、該制御手段8は、前
    記検出手段S1、S2から基準値を越えた二番物の量の検
    出情報が入力されたとき、前記アクチュエ−タM1、M2
    に対して仕切案内板6a、6bを二番物の送り方向側に
    傾斜調節する制御信号を出力する構成とした脱穀機にお
    ける二番処理の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006271308A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Iseki & Co Ltd 脱穀装置
JP2007117009A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Iseki & Co Ltd 脱穀機

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JP2006271308A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Iseki & Co Ltd 脱穀装置
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