JPH11318180A - コンバインの脱穀選別装置 - Google Patents

コンバインの脱穀選別装置

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JPH11318180A
JPH11318180A JP13153598A JP13153598A JPH11318180A JP H11318180 A JPH11318180 A JP H11318180A JP 13153598 A JP13153598 A JP 13153598A JP 13153598 A JP13153598 A JP 13153598A JP H11318180 A JPH11318180 A JP H11318180A
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threshing
sorting
combine
cylinder
chaff
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Application number
JP13153598A
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English (en)
Inventor
Akito Yamamoto
明人 山本
Yozaburo Narahara
陽三郎 楢原
Hirotaka Otsuka
弘隆 大塚
Hideki Nishimura
英毅 西村
Hideki Yamanaka
秀城 山中
Hiroaki Muraoka
宏章 村岡
Osamu Kawamura
修 河村
Kanta Kusachi
寛太 草地
Masahiko Tadokoro
昌彦 田所
Joji Ikumune
丈治 生宗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンバインに刈り取った穀稈を脱穀する扱胴
及び送塵口処理胴を収納する脱穀部と脱穀部下方の選別
を行う選別部と、選別後の藁屑を排出する排風ファンと
を配置し、扱胴による脱穀時に穂切れ等の発生を防止
し、脱穀後の籾や藁屑が途中で詰まったり堆積すること
のないように流れを円滑とする。 【解決手段】 扱胴8の下部に沿ってクリンプ網64を
配置し、前記クリンプ網の前後途中部に仕切り板125
を左右方向に配し、該仕切り板の穀稈の穂先津迂闊部の
高さを低くし、揺動本体83の前途中部より後方に左右
平行上に複数のチャフフィン87を配設し、扱胴終端部
下方位置より後方の数本の各チャフフィン上部に、略水
平方向に突出された刺さり防止板88を固設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は扱胴による脱穀時に
穂切れ等の発生を防止し、脱穀後の籾や藁屑が途中で詰
まったり堆積することのないように流れを円滑とし、選
別後の穀粒を貯留する脱穀装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から刈取部によって刈り取られた穀
稈を、後方へ搬送してフィードチェーンによって受け継
ぎ、穂先側を脱穀装置の扱口に案内して脱穀し、脱穀さ
れた籾や藁屑等が、扱胴下方に配設するクリンプ網より
揺動選別装置上に漏下し、更に、扱胴によって処理しき
れなかった穀粒が含まれる二番物が扱胴の後側部に配し
た送塵口処理胴内に搬送され、穀粒と藁屑等に選別して
いた。前記揺動選別装置に落下した穀粒は、揺動選別と
風選別とによって一番物、二番物、藁屑とに選別され、
選別後の一番物を揚穀コンベアを介してトップサッカ式
の上部タンク内に貯留し、二番物を再選別し、藁屑を機
体後方より排出するように構成していた。
【0003】また、前記クリンプ網の前後途中部には、
仕切壁が配設され、フィードチェーンによって搬送され
る穀稈の流れを一時的に滞留させて穀稈を反転させて扱
残しがないようにし、またクリンプ網上を流れてくる穀
粒を堰き止めて落下を促進させている。更に、前記クリ
ンプ網後端部には、出口仕切板が形成され、側方に開口
した送塵口処理胴に枝梗付着粒等を投入するようにして
いた。
【0004】また、前記送塵口処理胴の側面には、板体
をフィードチェーン側に湾曲させたガイドカバーを設け
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のコンバ
インの脱穀選別装置において、前記仕切壁で穀稈を反転
させて扱残しを少なくさせる構成においては、仕切壁を
穀稈が乗り越えた際に、扱胴の刃に強く扱かれて、穂切
れや稈切れを生じやすいものとなっていた。
【0006】また、前記クリンプ網の終端部の出口仕切
壁より後方に排藁が搬送されるとともに、排藁にともな
われて藁屑や脱粒できなっかた籾等が揺動選別装置上に
まとまって落下し、揺動選別装置の揺動選別と風選別で
選別しきれずに藁屑をそのまま下方に落下させて一番物
の中に藁屑がまじる場合があった。また、風選別により
後上方の吸引ファンに吹き飛ばされた藁屑が、前記ガイ
ドカバーの傾斜面上に堆積され易く、選別風の流れを阻
害するものとなっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解消するために、コンバインの扱胴の下方に配置す
るクリンプ網において、前記クリンプ網の前後途中部上
に仕切り板を左右方向に配し、該仕切り板の近傍を通過
する扱胴の扱刃の高さを他の扱刃より低くしたものであ
る。また、コンバインの扱胴の下方に配置するクリンプ
網において、前記クリンプ網の前後途中部上に仕切り板
を左右方向に配し、該仕切り板の穀稈の穂先通過部分の
高さを低くしたものである。また、コンバインの扱胴の
後側部より扱胴と平行に送塵口処理胴を設け、該送塵口
処理胴後部に藁屑等を排出する排風ファンを設けた構成
において、送塵口処理胴側方のフィードチェーン側に、
扱胴後端部より排風ファンの前部までの間にガイド体を
垂設したものである。また、脱穀部の下方に揺動選別装
置を配置したコンバインにおいて、揺動選別装置の揺動
本体の前途中部より後方に複数のチャフフィンを左右方
向に配設したチャフシーブを設け、該チャフシーブの扱
胴終端部下方位置より後方に位置する複数本のチャフフ
ィン上部に、略水平方向に突出される刺さり防止板を固
設したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明が解決しようとする課題及
び解決するための手段は以上の如くであり、次に添付の
図面に示した実施例の構成を説明する。図1はコンバイ
ンの全体右側面図、図2は同じく全体平面図、図3は同
じく全体左側面図、図4は脱穀部及び選別部の側面断面
図、図5は脱穀部及び選別部の部分側面断面図、図6は
選別部の動力伝達部を示す側面図、図7は動力伝達部の
テンションローラーの支持構成を示す平面断面図、図8
は別のテンションローラーの支持構成を示す平面断面
図、図9は脱穀部及び選別部の部分後面図一部断面図、
図10はクリンプ網上に配した仕切り壁の後面図、図1
1は刺さり防止板を配したチャフシーブの側面断面図、
図12は上部タンクのオーバーフロー用の蓋の支持構成
を示す側面断面図である。
【0009】まず、図1〜図3を用いてコンバインの全
体構成の概略を説明する。クローラー式走行装置9上に
機体フレーム2を取り付け、その上は、機体進行方向左
側に脱穀部4及び選別部5、右側に運転席10及び穀粒
を貯留する上部タンク3が載置されている。刈取部6は
脱穀部4の前方で、機体の最前部に位置されており、刈
取部6の各搬送体は、脱穀部4側部のフィードチェーン
7に向けて刈り取った穀稈を搬送するものである。前記
フィードチェーン7に受け継がれた穀稈は、脱穀部4内
の扱胴8で脱穀され、脱穀された穀粒等は下方の選別部
5に落下し、選別後の一番物を揚穀コンベア60を介し
て上部タンク3内に投入し、二番物を還元コンベア69
を介して選別部5前部に投入して再選別するようにして
いる。また、フィードチェーン7後端に排藁搬送装置6
1が配設され、排藁搬送装置61後部下方に配設した排
藁カッター装置62にて、搬送されてきた排藁を切断し
て圃場に放出している。
【0010】前記脱穀部4は図4に示すように、扱室内
に扱胴8と送塵口処理胴63とが軸芯を前後方向にして
横架され、脱穀部4下部に選別部5が形成されている。
前記扱胴8の外周面に扱刃8a・8a・・・が植設さ
れ、扱胴8下方の周囲にはクリンプ網64を設けて籾や
小さな藁くず等のみが漏下し、選別室内で選別されるよ
うにしている。前記送塵口処理胴63は、扱胴8後部の
上部タンク3側に扱胴8と平行に横架されており、扱胴
8で処理できなかった枝梗付着粒等を送塵口処理胴63
に送り処理して、藁屑等は後方に搬送して機外へ排出し
ている。
【0011】次に、選別部5への動力伝達構成について
説明する。図6に示すように、前記選別部5前方に選別
駆動ケース70を設け、該選別駆動ケース70に選別駆
動軸71を横架し、図3に示す前記運転席10下方に配
置したエンジン72からの動力がケース70内に伝達さ
れ、選別駆動軸71を駆動している。該選別駆動軸71
の左側(フィードチェーン側)端部にプーリー73を固
設し、ベルト74を巻回している。
【0012】前記ベルト74は、選別部5前部に配した
唐箕65の駆動軸65a端部に固定したプーリー75
と、その後方の一番コンベア66のコンベア軸66aに
固定したプーリー76とに巻回され、動力を伝達するよ
うにしている。更に、前記コンベア軸66aには、プー
リー76とは別に第二プーリー77を固定しており、該
第二プーリー77にベルト78を巻回している。該ベル
ト78は、二番コンベア67のコンベア軸67a端部に
固定したプーリー79と、その後方に揺動本体83へ動
力を伝えるプーリー80と、脱穀部6後部の排出用の排
風ファン68の駆動軸68a端部に固定したプーリー8
1とに巻回され、それぞれに動力を伝達している。ま
た、前記一番コンベア66の他側にベベルギアを介して
図3に示す前記揚穀コンベア60を駆動しており、該一
番コンベア66によって搬送された籾は揚穀コンベア6
0を介して上部タンク3に搬送している。また、前記二
番コンベア67の他端部に、ベベルギアを介して図3に
示す還元コンベア69を駆動し、該還元コンベア69の
他端の排出口は選別部5前側部に臨ませて配置し、二番
物を還元して、再度選別を行うようにしている。
【0013】また、前記ベルト74前下部はガイドプー
リー100に巻回され、図6、図7に示すように、該ガ
イドプーリー100の枢支軸101端部にはベアリング
より成る枢支部102が外嵌され、該枢支部102外周
面に二本のアーム103・104が固設されている。上
方のアーム103端部に支軸105を突設し、該支軸1
05にベアリング106を介してテンションローラー1
07が回動自在に外嵌され、テンションローラー107
をベルト74の外側より当接させている。また、下方の
アーム104端部にコイルスプリング108の一端が係
止され、他端を動力伝達ケース側に螺合したネジロッド
109端部に係止され、アーム104が前方へ回動する
ように付勢して、上方のアーム103とともにテンショ
ンローラー107を後方へ回動するように付勢して、ベ
ルト74にテンションを与えている。また、前記ネジロ
ッド109の螺合位置を前後に調整してコイルスプリン
グ108の弾性力を変えて、ベルト74のテンションが
調整される。
【0014】また、図6、図8に示すように、前記ベル
ト78に張力を与えるテンションローラー116もベア
リングを介して回転自在に支持されている。即ち、アー
ム110の一端が回動自在に側板に枢支され、該アーム
110他端にステー111が固設され、該ステー111
にコイルスプリング112の一端が係止され、該コイル
スプリング112の他端は動力伝達ケース側に配したネ
ジロッド113に係止され、アーム110後部側が上方
に回動するように付勢している。該アーム110後部に
支軸114を固設し、該支軸114にベアリング115
を介してテンションローラー116を回動自在に外嵌
し、前記コイルスプリング112による付勢力によって
ベルト78にテンションを与えている。前記テンション
ローラー116とテンションローラー107は、ベアリ
ングを介装しているので、ベルト74、ベルト78の回
動をスムースにするとともに、磨耗を減少させている。
【0015】次に、扱室内の前記扱胴8の支持構成につ
いて図4、図5、図9、図10を用いて説明する。前記
扱胴8は、扱室の前部より垂設される支持体120上部
と、扱室の前後途中位置に垂設する支持体121によっ
て、扱胴8の駆動軸122が枢支されている。該支持体
120・121の下部は左側(フィードチェーン7側)
を開放して穀稈が通過できるように開口120a・12
1aが形成されている。また、網枠123上にクリンプ
網64が固定されて、扱胴8の下側半分が被装され、フ
ィードチェーン7によって穀稈の穂先側が扱胴8とクリ
ンプ網64の間を通過するように搬送される。
【0016】前記クリンプ網64は、図10に示すよう
に、後面視円弧状に形成され、扱胴8の扱刃8a・8a
・・・先端の回動軌跡の外側の略下側を被装している。
また、図5に示すように、前記クリンプ網64の後部右
側に送塵口処理胴63への投入口126が開口され、ク
リンプ網64後端部には、出口仕切り壁124が固設さ
れ、該出口仕切り壁124に沿って送塵口処理胴63の
投入口126内へ枝梗付着粒等が案内されて行く。
【0017】また、前記クリンプ網64の前後中途部上
には、仕切り板125が左右方向に固設されている。該
仕切り板125は、クリンプ網64に沿って円弧状に形
成されている。該仕切り板125は、クリンプ網64を
貫通するボルトを用いて網枠123に螺合固定されてい
る。
【0018】また、図5に示すように、前記仕切り板1
25の前後近傍を通過する扱刃8bの高さは、他の扱刃
8a・8a・・・の高さより低くしている。従って、前
記仕切り板125を通過する空間が従来よりも広くな
り、扱室内の穀稈の流れがスムースになり、扱刃8bに
よって急激に強く扱かれて、稈切れや穂切れ等を防止
し、仕切り板125の摩耗も防止できるようにしてい
る。
【0019】また、図10に示すように、前記仕切り板
125の高さは、後面視において、右上部より中央下部
までは、扱胴8の扱刃8a・8a・・・先端部の回動軌
跡とラップする高さに形成し、中央下部より左側に向か
うに従って徐々に低くしている。この低くした部分は前
記フィードチェーン7によって挟持搬送された穀稈の穂
先部分が通過する位置であり、穂先部分が仕切り板12
5を通過するときの流れをスムースにし、穂切れや稈切
れを減少し、仕切り板125の摩耗も防ぐようにしてい
るのである。
【0020】また、前記送塵口処理胴63は、図5、図
9に示すにように、扱胴8と平行状に、扱胴8の後部側
方から後方に送塵口処理胴63が配され、脱穀部4後上
部に配置した排風ファン68の側方まで延出している。
前記送塵口処理胴63の後端部は、支持柱130上部に
後部壁131が固設され、後部壁131に配設する枢支
体132によって送塵口処理胴63の駆動軸133が枢
支されている。前記送塵口処理胴63は、筒体の外周面
に螺旋状にスパイラを設けたスクリュー型の処理胴であ
り、該送塵口処理胴63下面が複数の板体を略放射状に
配したコーンケーブ134で被装され、枝梗付着粒を処
理し、後述する揺動本体83上に落下させている。
【0021】更に、扱胴8終端部より排風ファン68前
面までの間の前記送塵口処理胴63のフィードチェーン
7側の側面には、ゴムや合成樹脂等の弾性体で構成され
たガイド体135が配設されている。該ガイド体135
は処理胴63側部から揺動本体83の間位置まで下方へ
延出している。また、前記ガイド体135は垂直方向に
垂れるので、藁屑等がガイド体135上に堆積すること
はなく、揺動本体83上に落ち、選別風を弱めたり、方
向を代えたりすることがなく、また、従来のガイド板の
如くフィードチェーン7側に突設されていないので、扱
胴8終端から排風ファン68にかけての空間が左右に広
くなり、稈や塵等が密集して選別効率を低下させること
がない。
【0022】次に、前記選別部5内の構成について説明
する。図5、図9に示すように、該選別部5には揺動選
別装置による比重選別と唐箕65による風選別により一
番物と二番物と藁くず等に選別を行うものである。揺動
選別装置の揺動本体83の前端部を扱胴8の前端下方に
配置し、揺動本体83の後端を送塵口処理胴63の後部
下方まで延出している。前記揺動本体83は略前後方向
に揺動自在に支持され、揺動本体83の前下部に枢支軸
84を設けて後部をクランク軸85に枢支して、クラン
ク軸85の回動により揺動するように構成されている。
そして、前記揺動本体83の左右幅は、扱胴20左端下
方より送塵口処理胴63下方までの幅とされ、落下され
た籾や藁を確実に受けるようにしている。また、前記揺
動本体83の前端部より、扱胴8中央部下方にかけてフ
ィードパン86を配置し、その後方にチャフシーブを設
け、該チャフシーブは左右方向に複数のチャフフィン8
7・87・・・を前後平行に横架し、揺動本体83前部
に設けた開口より唐箕65から選別風を導入し、チャフ
シーブ上に落下される籾を風で選別する。
【0023】前記チャフフィン87・87・・・は両側
上部を揺動本体83の側板に枢支し、両側下部を揺動可
能に支持され、脱粒される穀粒の量に合わせて傾斜角度
を変更できるようにしている。前記チャフフィン87の
下部は前上方に屈曲させており、穀粒の漏下量を制限で
きるようにしている。また、前側の数枚のチャフフィン
87’・87’・・・は、前下部を後下方に屈曲させて
おり、この部分による漏下を促進し、フィードパン86
から大量の穀粒が搬送されても、選別できるようにして
いる。
【0024】更に、前記扱胴8終端部の下方から後方の
数枚のチャフフィン87・87・・・には、図5、図1
1に示すように、刺さり防止板88が各チャフフィン8
7の上端前面に固設され、図9に示すように、チャフフ
ィン87の左端部より途中部、本実施例では前記支持体
121の開口121aの右端部の下方位置まで延出して
いる。そして、該刺さり防止板88は、側面視逆「く」
字状に屈曲され、刺さり防止板88の下部が前方へ突出
するようにしている。従って、前記支持体121の開口
121aから排藁とともに、稈切れ等が後方へ送られて
落下しても、前記刺さり防止板88が略水平方向に配置
されているために、チャフフィン87に刺さることがな
く、スムースに流れ、チャフフィン87・87・・・上
にこの稈切れが刺さって滞留を起こし、穀粒の流れを阻
害したり詰まりを生じたりすることがなくなるのであ
る。
【0025】そして、選別後の精粒は前記揚穀コンベア
60を介して上部タンク3に収納される。該上部タンク
3には、図2、図12に示すように、上面に孔3aが開
口され、該孔3aは板状の蓋体140で閉じられる。該
蓋体140は前記孔3aの一辺に沿って蝶番141・1
41を介して上部タンク3に連結され、蓋体140は上
方に回動自在に枢支されている。また、前記蝶番141
・141と反対側の孔3aの辺上には板バネ142が固
設され、該板バネ112によって蓋体140の端辺を係
脱自在に係止するようにしている。前記板バネ142は
撓み易く、蓋体140は弱い力で係合を外して上方に持
ち上げられるようにしている。
【0026】よって、上部タンク3内に籾が満タンとな
り、さらに揚穀コンベア60より籾が搬送されると、余
剰分の籾は前記孔3aより蓋体140を上方へ持ち上げ
て、板バネ142の撓みよって係合が外れて、蓋体14
0は上方へ回動されて開き、孔3aから籾がオーバーフ
ローするようにしている。このオーバーフローすること
で揚穀コンベア60から上部タンク3内へ籾が搬送し続
けられても、揚穀コンベア60内に籾が詰まったり、擦
りつぶされたりすることがなく、コンベアの駆動軸等に
過剰な負荷がかかり損傷する等の不具合を発生させるこ
とがない。また、オバーフローしていることをオペレー
ターが気がつくことで、上部タンク3内の籾を排出すれ
ばよく、籾量センサーを取り付けてない場合や故障して
いても破損まで至ることがなく、安価に安全装置を構成
できる。また、前記蓋体140上に把手143が固設さ
れ、手動で開閉できるようにしている。
【0027】
【発明の効果】以上のように構成したので、本発明は次
のような効果を奏するものである。即ち、請求項1記載
のように、コンバインの扱胴の下方に配置するクリンプ
網において、前記クリンプ網の前後途中部上に仕切り板
を左右方向に配し、該仕切り板の近傍を通過する扱胴の
扱刃の高さを他の扱刃より低くしたことによって、仕切
り板によって反転されながら穀稈が乗り越えるときに、
低い扱刃が作用するので、急激に強く扱かれることがな
く、穂切れ等が起こる不具合も防ぎ、脱穀精度を向上で
きる。
【0028】また、請求項2記載のように、クリンプ網
の前後途中部上に仕切り板を左右方向に配し、該仕切り
板の穀稈の穂先通過部分の高さを低くしたことによっ
て、穀稈の穂先側は低く形成された部分の仕切り板に当
接されるようになり、仕切り壁と扱胴との間の空間が広
くなり、穂先側が通過するときに、穂切れや稈切れが減
少し、脱穀精度を向上できる。
【0029】また、請求項3記載のように、コンバイン
の扱胴の後側部より扱胴と平行に送塵口処理胴を設け、
該送塵口処理胴後部に藁屑等を排出する排風ファンを設
けた構成において、送塵口処理胴側方のフィードチェー
ン側に、扱胴後端部より排風ファンの前部までの間にガ
イド体を垂設したので、藁屑や塵埃等がガイド体上に堆
積することがなく、また、フィードチェーンと送塵口処
理胴の間で、扱胴終端から排風ファンにかけての空間が
左右に広くなり、揺動選別装置上を通過する選別風の幅
が広がり、選別幅が広がり、体積による排風ファンによ
る吸引力の減少もなく機外に排出でき、選別性能を向上
できたのである。
【0030】また、請求項4記載のように、脱穀部の下
方に揺動選別装置を配置したコンバインにおいて、揺動
選別装置の揺動本体の前途中部より後方に複数のチャフ
フィンを左右方向に配設したチャフシーブを設け、該チ
ャフシーブの扱胴終端部下方位置より後方に位置する複
数本のチャフフィン上部に、略水平方向に突出される刺
さり防止板を固設したことによって、扱胴後端部より排
藁とともに、切れ藁等が落下しても、前記刺さり防止板
上に載って、チャフシーブ間に刺さって、詰まりや、チ
ャフシーブ上の穀粒の流れを阻害することがなくなり、
揺動本体による選別性能を高く維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体右側面図である。
【図2】同じく全体平面図である。
【図3】同じく全体左側面図である。
【図4】脱穀部及び選別部の側面断面図である。
【図5】脱穀部及び選別部の部分側面断面図である。
【図6】選別部の動力伝達部を示す側面図である。
【図7】動力伝達部のテンションローラーの支持構成を
示す平面断面図である。
【図8】別のテンションローラーの支持構成を示す平面
断面図である。
【図9】脱穀部及び選別部の部分後面図一部断面図であ
る。
【図10】クリンプ網上に配した仕切り壁の後面図であ
る。
【図11】刺さり防止板を配したチャフシーブの側面断
面図である。
【図12】上部タンクのオーバーフロー用の蓋の支持構
成を示す側面断面図である。
【符号の説明】
4 脱穀部 5 選別部 6 刈取部 7 フィードチェーン 8 扱胴 8a・8b 扱刃 63 送塵口処理胴 64 クリンプ網 68 排風ファン 83 揺動本体 87 チャフフィン 88 刺さり防止板 125 仕切り板 135 ガイド体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 弘隆 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 西村 英毅 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 山中 秀城 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 村岡 宏章 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 河村 修 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会 社内 (72)発明者 草地 寛太 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会 社内 (72)発明者 田所 昌彦 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会 社内 (72)発明者 生宗 丈治 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会 社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンバインの扱胴の下方に配置するクリ
    ンプ網において、前記クリンプ網の前後途中部上に仕切
    り板を左右方向に配し、該仕切り板の近傍を通過する扱
    胴の扱刃の高さを他の扱刃より低くしたことを特徴とす
    るコンバインの脱穀選別装置。
  2. 【請求項2】 コンバインの扱胴の下方に配置するクリ
    ンプ網において、前記クリンプ網の前後途中部上に仕切
    り板を左右方向に配し、該仕切り板の穀稈の穂先通過部
    分の高さを低くしたことを特徴とするコンバインの脱穀
    選別装置。
  3. 【請求項3】 コンバインの扱胴の後側部より扱胴と平
    行に送塵口処理胴を設け、該送塵口処理胴後部に藁屑等
    を排出する排風ファンを設けた構成において、送塵口処
    理胴側方のフィードチェーン側に、扱胴後端部より排風
    ファンの前部までの間にガイド体を垂設したことを特徴
    とするコンバインの脱穀選別装置。
  4. 【請求項4】 脱穀部の下方に揺動選別装置を配置した
    コンバインにおいて、揺動選別装置の揺動本体の前途中
    部より後方に複数のチャフフィンを左右方向に配設した
    チャフシーブを設け、該チャフシーブの扱胴終端部下方
    位置より後方に位置する複数本のチャフフィン上部に、
    略水平方向に突出される刺さり防止板を固設したことを
    特徴とするコンバインの脱穀選別装置。
JP13153598A 1998-05-14 1998-05-14 コンバインの脱穀選別装置 Pending JPH11318180A (ja)

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