JP2018198577A - コンバイン - Google Patents

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竹内 賢一朗
Kenichiro Takeuchi
賢一朗 竹内
章史 宮本
Akifumi Miyamoto
章史 宮本
郁朗 上加
Ikuro Ueka
郁朗 上加
淳 水島
Atsushi Mizushima
淳 水島
三宅 達也
Tatsuya Miyake
達也 三宅
豊文 吉田
Toyofumi Yoshida
豊文 吉田
伊之 上戸
Koreyuki Kamido
伊之 上戸
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Abstract

【課題】揺動選別棚上の層厚と、グレンタンクでの収量増加を比較し、いずれか一方側に突出した値を感知した時には、例えば、収量増加に対して揺動選別棚の層厚が著しく大きい場合は、2番還元量が多いと判断し、選別シーブ間隔、唐箕回転数を調整制御することで、2番還元量を少なくして3番ロスを軽減すること。【解決手段】 本発明は、グレンタンク(3)に籾重量を測定する籾重量測定装置(29)と脱穀部(2)の揺動選別棚(8)上での被選別物の層厚を検出する層厚センサ(20)を備えたコンバインにおいて、揺動選別棚(8)上の層厚とグレンタンク(3)での収量増加を比較し、いずれか一方側に突出した値を感知したとき、選別シーブ(10)の開度と唐箕(13)の回転数を調整する選別調整手段を設ける。【選択図】図1

Description

この発明は、刈取穀稈を脱穀部に供給して脱穀選別するコンバインに関する。
従来、例えば、特許文献1に示された技術は、グレンタンクの上部に設けられた穀粒センサにより、グレンタンクに貯留される穀粒の量を連続的に検出してコントローラに入力し、それを単位時間あたりの籾の溜り量として算出し、予めメモリに内蔵している基準データと比較演算する構成になっている。また、揺動選別棚上の被選別物の層厚を検出する層厚センサは、その検出結果をコントローラに入力し、チャフシーブの選別間隔や唐箕の選別風量を自動調整するようになっている。
特開2001−258377号公報
上記従来技術では、グレンタンクに貯留された籾重量を選別制御に反映しておらず、2番還元量の増加や3番ロスの低減を図ることはできない。
上記従来技術に対し、本発明は、例えば、グレンタンの籾重量の増加状態に対して揺動選別棚の層厚が著しく大きい場合は、2番還元量が多い状態であると判断し、選別シーブ間隔、唐箕回転数を調整制御することで、2番還元量を少なくして3番ロスを低減することを目的とする。
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1記載の本発明は、グレンタンク(3)の籾重量を測定する籾重量測定装置(29)と脱穀部(2)の揺動選別棚(8)上での被選別物の層厚を検出する層厚センサ(20)を備えたコンバインにおいて、前記層厚センサ(20)で検出された層厚と前記籾重量測定装置(29)で検出された籾重量の増加状態を比較し、層厚と籾重量の増加状態のうちのいれか一方に突出した状態が検出されたとき、選別シーブ(10)の開度と唐箕(13)の回転数速度を自動的に調整する選別調整手段を設けたことを特徴とする。
上記構成によると、グレンタンク(3)内の籾収量増加に対し、揺動選別棚(8)上の層厚が著しく大きい場合は、2番還元量が多いと判断し、選別シーブ(10)の間隙を開き、唐箕回転を速くすることで、2番還元量を少なくし、3番ロスを軽減することができる。
請求項2記載の本発明は、請求項1において、前記選別調整手段による選別シーブ(10)の開度と唐箕(13)の回転速度の調整後に、所定時間経過しても、その前記層厚センサ(20)の検出値及び籾重量測定装置(29)の検出値に変化がない場合には、刈取速度を減速する操作を促す表示手段を設けてあることを特徴とする。
上記構成によると、選別調整限度を越えたときには、刈取速度を減速する旨の表示をすることで、オペレータは刈取速度を減速し、扱室内の脱穀処理物を少なくして対処でき、選別精度が向上する。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2において、前記グレンタンク(3)に籾の水分を測定する水分計(30)を設け、この水分計による測定水分の高低差によって前記選別調整手段による選別シーブ(10)の開度と唐箕(13)の回転速度の調整基準を変化させるべく構成してあることを特徴とする。
上記構成によると、籾水分がしきい値より高い場合は、唐箕(13)回転数をより速くすることで、選別精度が向上し、籾水分がしきい値より低い場合は、唐箕回転数を遅くして3番ロスを少なくし、収穫率が向上する。
請求項4記載の本発明は、請求項1又は請求項2又は請求項3において、前記唐箕(13)の送風方向下手側に位置する風割体(23)を前後方向に移動可能に構成し、該風割体(23)を後方側に移動調節すると、風割体(23)の上側の風路(27)を流れる選別風が強くなり、前記選別シーブ(10)への作用を高めるように構成してあることを特徴とする。
上記構成によると、グレンタンク(3)の収量測定値が揺動選別棚(8)の層厚から想定される収量より低い値の場合には、2番還元が増加していると判断して、選別シーブ(10)の開度を開き、唐箕回転数を高くして、選別シーブへの選別風の作用を強くするが、改善が見られない時には、風割体(23)を後側に移動して、風割体上側の選別風を強くし、更に選別シーブへの作用を高めることで、2番還元増加を防ぎ、3番ロスが減少する。
請求項5記載の本発明は、請求項4において、前記風割体(23)は、前方側に移動調節すると、風割体(23)の下側の選別風の作用を強くし、1番流下棚(16)上への風速が速くなるように構成してあることを特徴とする。
上記構成によると、刈取作業時に1番選別が悪いと、唐箕(13)の回転数を高くして唐箕風量が多くなるように対応するが、揺動選別棚全体の唐箕風量が多くなるために、3番ロスが増加することが多くあるが、この時、風割体(23)を前進移動して、唐箕(13)の回転数が同じでも1番流下棚(16)上での風速を速くすることで、3番ロスが増加せず選別性能の向上が図れる。
請求項1記載の本発明によれば、グレンタンク内の籾重量の増加状態に対し、揺動選別棚上の層厚が著しく大きい場合は、2番還元量が多いと判断し、選別シーブの開度を大きく開き、唐箕回転を速くすることで、2番還元量を少なくして、3番ロスを軽減することができる。
請求項2記載の本発明によれば、請求項1記載の効果に加えて、選別調整限度を越えたときには、刈取速度を減速する操作を促す表示をすることで、オペレータは刈取速度を減速し、扱室内の脱穀処理物を少なくして対処することができ、選別精度の向上を図ることができる。
請求項3記載の本発明によれば、請求項1又は請求項2記載の効果に加えて、籾水分がしきい値より高い場合は、唐箕回転速度をより速くすることで、選別精度が向上し、籾水分がしきい値より低い場合は、唐箕回転速度を遅くして3番ロスを少なくし、収穫率を高めることができる。
請求項4記載の本発明によれば、請求項1又は請求項2又は請求項3の効果に加えて、グレンタンクの籾重量の測定値が揺動選別棚の層厚から想定される収量より低い値の場合には、2番還元が増加していると判断して、選別シーブの開度を開き、唐箕回転速度を高くして、選別シーブへの選別風の作用を強くするが、改善が見られない時には、風割体を後側に移動して、風割体上側の選別風を強くし、更に選別シーブへの作用を高めることで、2番還元増加を防ぎ、3番ロスの減少を図ることができる。
請求項5記載の本発明によれば、請求項4記載の効果に加えて、刈取作業時に1番選別が悪いと、唐箕の回転速度を高くして唐箕風量が多くなるように対応するが、揺動選別棚全体の唐箕風量が多くなるために、3番ロスが増加することがある。この時、風割体を前進移動して、唐箕の回転数が同じでも1番流下棚上での風速を速くすることで、3番ロスを軽減し、選別性能の向上を図ることができる。
コンバイン要部の正面図 グレンタンクの側面図 脱穀部要部の切断側面図 唐箕要部の切開正面図 チェン駆動スプロケットの抜き取り手段を示す断面図 (A)(B)は伸縮可能な排出オーガの要部の側面図 排出オーガの軸方向から視た断面図 排出オーガの要部の切断側面図 排出オーガの軸方向から視た断面図
この発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1は、コンバイン要部の正面図を示し、車体1の左側に脱穀部(脱穀選別装置)2を、右側には収穫された穀粒を貯留するグレンタンク3が装備されている。
脱穀部2は、扱室4内に供給された穀稈を脱穀処理する扱胴5を備え、脱穀処理物は、受網6から下方の揺動選別棚上に落下してふるい選別されるようになっている。なお、扱室3の横側には扱胴と平行に2番処理胴7及び排塵処理胴が配設されている。
扱室4の下方から後方にわたって揺動選別棚8が装備され、扱室からの脱穀処理物を受け入れて選別処理されるようになっている。
そして、揺動選別棚8は、選別方向上手側から移送棚9、選別シーブ10、ストロ−ラック11の順に配置し、且つ、前記選別シ−ブ10の下方にグレンシ−ブ12を配置して設けた構成としている。更に、揺動選別棚8の下方には、選別方向の上手側から順に、唐箕13と、1番ラセン14、2番ラセン15を配置して設けた構成としている。
なお、16は1番流下棚、17は2番流下棚を示す。
選別シーブ10は、シーブ間隙の開度が広くなったり、狭くなったりするように任意調整可能に構成され、シーブ用アーム18、シーブ用ワイヤ19を介してシーブモータに連携されている。
揺動選別棚8上には、被選別物の層厚を検出する層厚センサ20が設けられ、被選別物の層厚が著しく大きい場合は、2番還元量が多いと判断して、選別シーブ10の間隙開度を大きく開くよう調整する構成になっている。
ストローラック11から排出される大きなワラ屑は、ストローラック終端の排出口から機外に排出され、細かいワラ屑は吸塵ファン21によって吸塵されて機外に排出されるようになっている。
唐箕13の回転数は、ベルコンプーリ22によって変速され、回転数が上がると風量が増大し、下がると風量が減少するようになっている。
唐箕13の送風側には、風割体23が設置され、リンク24、風割調節ワイヤ25、駆動機構26を介して前後方向に移動調節可能に構成されている。
そして、風割体23が後方に移動調節されると、風割体23の上側風路27の選別風を強くし、更に、選別シーブ10への作用を高めるようにしている。また、逆に風割体23が前方(唐箕側)に移動調節されると、風割体23の下側風路28の選別風の作用を強くし、1番流下棚16上への風速が速くなるようになっている。
グレンタンク3の下部には、籾重量を測定する手段、すなわち、籾重量測定装置(ロードセル)29が設置されている。また、グレンタンク3には、穀粒の水分を測定する水分計30が設置され、この水分計30による測定水分の高低差によって選別調整手段を変更するように構成されている。
操作ボックスの表示パネルには、タンク内の籾重量の測定値、籾の水分値が表示され、また、揺動選別棚上における被選別物の層厚の大小(多少)が表示され、更には、刈取速度の表示や刈取速度を増減速する旨の表示がされるようになっている。
1番ラセン14内の受樋に落下する1番穀物(籾)は、この1番ラセン14を経て1番揚穀筒32を介してグレンタンク3内に収容され貯留されるようになっている。
2番ラセン15内の受樋に落下する2番物は、この2番ラセン15を経て2番還元筒33を介して2番処理胴7内に還元処理されるようになっている。
次に、図5に示す実施例について説明すると、チェン駆動スプロケット36をキーで駆動する構成において、スプロケットにタップ37を設け、タップ37に押しボルト38を挿入し、この押しボルト38を締め上げることで、焼きついたスプロケット36を仮想線で示すように簡単に抜き取ることができる。これによれば、プーリ抜きなど専用工具がなくてもキー交換が可能となり、プーリ抜きが入らない狭い場所でも抜き取りが容易にできる。
なお、タップ37は、チェン駆動歯部と駆動軸39のボスの間に設けられる。また、タップは複数設けることで、スプロケットの傾きを防止しながら抜き取ることができる。スプロケット36とベアリング40との間にカラー41を設けてベアリングの保護を図るようにしている。
図面は省略しているが、穂先搬送装置に穂先を案内するガイドを設けることで、穀稈の穂先を押さえ込み、浮き上がりを防止できる。
ガイドは、稈身方向に複数設け、少なくとも1本のガイドは穂先ラグの軌跡終端まで案内するようにする。最も穂先側のガイドは終端を扱ぎ深さセンサに案内するように設けるとよい。また、ガイドは弾性体で構成しておくと、詰り発生時の変形防止が可能となる。
また、ガイドは正面視で左右の穂先合流部の直後より略機体後方に設けておくとよい。更に、ガイドは正面視で左穂先案内カバー上端と略前後方向となるよう設けることができる。
図6において、籾排出時における排出オーガの回転数を通常回転と低速回転の2つから選択可能とし、通常回転と低速回転を切り換えるスイッチが設けられている。
図6の(A)(B)で示すように、ズームオーガの伸縮量を検知する検知スイッチ44を設ける。図6の(A)は、スイッチOFFでオーガ長いと判定し、図6の(B)は、スイッチONでオーガ短いと判定する。そして、伸縮量に対応して通常回転と低速回転の設定回転数が変化するようになっている。また、オーガ運転中は、アクセルの操作を無効としている。
従って、スイッチの切り換えで所定の回転数を選択できるため、アクセルの調整をする手間がかからない。また、ズームオーガの伸縮量に応じて共振点から離れた回転数を設定することで、オーガ運転時の振動を低減することができる。
図7に示すように、オーガチューブ45の円筒中心よりも搬送ラセン46のラセン軸47を下方にさげた(偏芯位置)位置に配置することで、主な搬送面となる下面は、搬送ラセンとチューブの隙間を小さくし、それ以外は大きくして搬送ラセンとオーガチューブの干渉を回避することができる。
図8に示す実施例では、軸方向には移動しない固定ラセン48と軸方向に伸縮移動するズームラセン49との間にラセン軸を軸受支持する支持部材50を設けることで、ズームオーガ先端部の振動を低減することができる。
また、図9に示す実施例では、オーガチューブ45の内面の下側にプレート51を貼り付けることで、主な搬送面となる下面はラセンとチューブの隙間を小さくし、それ以外は大きくしてラセンとチューブの干渉を回避することができる。
2 脱穀部
3 グレンタンク
8 揺動選別棚
10 選別シーブ
13 唐箕
16 1番流下棚
20 層厚センサ
23 風割体
27 上側風路
28 下側風路
29 籾重量測定装置
30 水分計

Claims (5)

  1. グレンタンク(3)の籾重量を測定する籾重量測定装置(29)と脱穀部(2)の揺動選別棚(8)上での被選別物の層厚を検出する層厚センサ(20)を備えたコンバインにおいて、
    前記層厚センサ(20)で検出された層厚と前記籾重量測定装置(29)で検出された籾重量の増加状態を比較し、層厚と籾重量の増加状態のうちのいれか一方に突出した状態が検出されたとき、選別シーブ(10)の開度と唐箕(13)の回転数速度を自動的に調整する選別調整手段を設けたことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記選別調整手段による選別シーブ(10)の開度と唐箕(13)の回転速度の調整後に、所定時間経過しても、その前記層厚センサ(20)の検出値及び籾重量測定装置(29)の検出値に変化がない場合には、刈取速度を減速する操作を促す表示手段を設けてある請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記グレンタンク(3)に籾の水分を測定する水分計(30)を設け、この水分計による測定水分の高低差によって前記選別調整手段による選別シーブ(10)の開度と唐箕(13)の回転速度の調整基準を変化させるべく構成してある請求項1又は請求項2記載のコンバイン。
  4. 前記唐箕(13)の送風方向下手側に位置する風割体(23)を前後方向に移動可能に構成し、該風割体(23)を後方側に移動調節すると、風割体(23)の上側の風路(27)を流れる選別風が強くなり、前記選別シーブ(10)への作用を高めるように構成してある請求項1又は請求項2又は請求項3記載のコンバイン。
  5. 前記風割体(23)は、前方側に移動調節すると、風割体(23)の下側の選別風の作用を強くし、1番流下棚(16)上への風速が速くなるように構成してある請求項4記載のコンバイン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109979034A (zh) * 2019-04-03 2019-07-05 雷沃重工股份有限公司 用于判断收获机滚刀磨损情况的方法及装置
WO2021104530A1 (zh) * 2019-11-29 2021-06-03 中联农业机械股份有限公司 一种谷物收获机智能调节系统及其控制方法

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