JP2005060277A - 花粉症抑制茶葉、ティーバッグ及び花粉症抑制組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 花粉症の症状を抑制する有用物を提供する。
【解決手段】 「べにふじ」、「べにふうき」、「べにほまれ」、「やえほ」、「するがわせ」、「ゆたかみどり」、「かなやみどり」、「おくむさし」、「青心大パン」、「青心烏龍」、「大葉烏龍」、「鳳凰単叢」、「鳳凰水仙」、「白葉単叢水仙」、「黄枝香」、「武夷水仙」、「紅花」、「べにひかり」、「やまかい」、「やまとみどり」、「からべに」、「香駿」、及び「おくみどり」、からなる群から選ばれた少なくとも一種以上を含む、花粉症の症状を抑制する抗アレルギー成分を含む花粉症抑制茶葉、このような花粉症抑制茶葉に由来する花粉症抑制組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、花粉症抑制茶葉に関し、更に詳しくは花粉症の症状を抑制させる抗アレルギー成分を含む花粉症抑制茶葉に関する。
過度の免疫反応の一つであるアレルギーは、植物、動物、微生物、食物、薬物、化学物質などの「アレルゲン」と呼ばれる原因物質により発症する。特にアレルギーの一つである花粉症は、日本人の約4分の1がその症状を示す。そのため、従来から抗アレルギー剤が開発されてきた。抗アレルギー剤は、肥満細胞(マスト細胞)から化学伝達物質であるヒスタミンなどのアレルギー症状を起こす物質が放出するのを抑える作用をもつ。
アレルギーとは、生体内に侵入した異物を攻撃する抗体が過剰に生産され、正常細胞を巻き込んで起こる過剰な免疫反応をいう。アレルギーはいくつかのタイプがある。例えば、IgE抗体による過剰反応では、ある特定のアレルゲン(花粉、たんぱく質、ハウスダストなど)に反応するIgE抗体が過剰に生産され、マスト細胞の表面に付着する。そこへ再びアレルゲンが到着し、抗体が架橋すると、マスト細胞は活性化され、化学伝達物質ヒスタミン、ロイコトリエンなどの炎症物質を出して花粉症、鼻炎、アトピー性皮膚炎、じんましんや喘息などを引き起こす。花粉症とは、目や鼻等の粘膜の炎症等が起きる症状のことをいう。
ここで、特許文献1には、烏龍茶から抽出した抽出物を有効成分として含有する抗アレルギー剤が記載されている。この抗アレルギー剤は、アトピー性皮膚炎などのアレルギーを抑制する。
また、特許文献2には、主に塗布剤等として用いられるスギ花粉症の予防及び治療薬が記載されている。この予防及び治療薬は、スギから搾取した油であり、抗ヒスタミン剤を配合できる。塗布したスギ油は、スギ花粉が体内に入るのを抑止する。
また、特許文献3には、ハーブを日本茶に混合した花粉症サプリメントドリンクが記載されている。このハーブは、主にペパーミントを用いる。
特開平10−175874号公報 特開2002−234846号公報 特開2001−348339号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている抽出物は、花粉症の症状を抑制できない。
また、特許文献2に記載されている予防及び治療薬は、体内にスギ花粉が入った場合に効果を示さない。更に、予防及び治療薬に抗ヒスタミン剤を配合した場合、眠気などの副作用を誘発するため、常時服用に適さない。
また、特許文献3に記載されている花粉症サプリメントドリンクは、ハーブを用いているため、独特の風味を生じ、万人向きではない。
本発明は以上のような課題に鑑みてなされたものであり、花粉症の症状を抑制し、眠気などの副作用を誘発することなく、かつ万人向きの風味を有する花粉症抑制茶葉の提供を目的とする。
上記目的を達成するために本発明者らが鋭意研究を重ねた結果、ある種の茶葉中に花粉症の症状を抑制させる抗アレルギー成分が存在することを見出し、以下のような本発明を完成するに至った。
より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1) 花粉症の症状を抑制させる抗アレルギー成分を含むことを特徴とする花粉症抑制茶葉。
(2) 前記抗アレルギー成分は、メチル化カテキンを含有する(1)記載の花粉症抑制茶葉。
(3) 前記花粉症抑制茶葉は、「べにふじ」、「べにふうき」、「べにほまれ」、「やえほ」、「するがわせ」、「ゆたかみどり」、「かなやみどり」、「おくむさし」、「青心大パン」、「青心烏龍」、「大葉烏龍」、「鳳凰単叢」、「鳳凰水仙」、「白葉単叢水仙」、「黄枝香」、「武夷水仙」、「紅花」、「べにひかり」、「やまかい」、「やまとみどり」、「からべに」、「香駿」、及び「おくみどり」、からなる群から選ばれた少なくとも一種以上を含む(1)又は(2)に記載の花粉症抑制茶葉。
(4) 前記花粉症は、「スギ花粉症」、「ヒノキ花粉症」、「オオアワガエリ花粉症」、「ブタクサ花粉症」、「カモガヤ花粉症」、「シラカバ花粉症」、「イネ花粉症」、「ケヤキ花粉症」、「イチゴ花粉症」、「コナラ花粉症」、「カナムグラ花粉症」、又は、「ヨモギ花粉症」である(1)から(3)いずれか記載の花粉症抑制茶葉。
(5) 前記メチル化カテキンは、エピガロカテキン−3−O−(3−O−メチル)ガレート(以下、EGCG3”Meという)、エピガロカテキン−3−O−(4−O−メチル)ガレート(以下、EGCG4”Meという)、ガロカテキン−3−O−(3−O−メチル)ガレート(以下、GCG3”Meという)、又は、ガロカテキン−3−O−(4−O−メチル)ガレート(以下、GCG4”Meという)を含む(2)から(4)いずれか記載の花粉症抑制茶葉。
(6) 前記花粉症抑制茶葉1g当たり、前記EGCG3”Me、EGCG4”Me、GCG3”Me、又は、GCG4”Me、を1〜500mg含有する(5)記載の花粉症抑制茶葉。
(7) (1)から(6)いずれか記載の花粉症抑制茶葉を封入したことを特徴とするティーバッグ。
(8) (1)から(6)いずれか記載の花粉症抑制茶葉に由来することを特徴とする花粉症抑制組成物。
(9) 前記花粉症抑制組成物が、飲食品、鼻うがい剤、点鼻薬、又は、目の洗浄剤である(8)記載の花粉症抑制組成物。
本発明の花粉症抑制茶葉によれば、花粉症の症状を抑制し、眠気などの副作用を誘発することなく、かつ万人向けの風味を有する。これにより、緑茶を飲むという日常的に行われている行為により、簡易に花粉症の症状を抑制することができる。
本発明のティーバッグによれば、更に簡易に緑茶を得ることができるので、簡易に花粉症の症状を抑制することができる。
本発明の花粉症抑制組成物によれば、例えば本花粉症抑制組成物が緑茶の場合には、日常的に行われている行為により、簡易に花粉症の症状を抑制することができる。
以下、本発明について詳しく説明する。
本発明の花粉症抑制茶葉は、抗アレルギー成分を含むことを特徴とする。花粉症抑制茶葉を湯で浸出して、得た緑茶を飲むことにより、花粉症の症状を抑制することができる。
「抗アレルギー成分」は、メチル化カテキンを含有することが好ましい。「メチル化カテキン」は、メチル化されたカテキンであることが好ましい。本発明におけるメチル化カテキンは、EGCG3”Me、EGCG4”Me、GCG3”Me、又は、GCG4”Meを含むことが好ましい。メチル化カテキンの一般的な効果は、化学伝達物質ヒスタミンなどの炎症物質の放出を止めて、I型、IV型アレルギーを抑制することである。
ここで、EGCG3”Me、EGCG4”Me、GCG3”Me、又は、GCG4”Meの含有量は、花粉症抑制茶葉1g当たり、1〜500mgであることが好ましい。より好ましくは、2〜100mgであり、更に好ましくは5〜70mgである。含有量が1mgより少ないと、花粉症の症状を抑制する効果が低下する。含有量が500mgより多いと、「苦渋味」が増加し、ティーバックとして飲用に適さない。
EGCG3”Me、EGCG4”Meは、以下の化学構造式で示される。
Figure 2005060277
がメチル基(−CH)であり、かつ、Rが水素原子(−H)である場合には、EGCG3”Meを示す。また、Rが水素原子(−H)であり、Rがメチル基(−CH)である場合には、EGCG4”Meを示す。
GCG3”Me、GCG4”Meは、以下の化学構造式で示される。
Figure 2005060277
がメチル基(−CH)であり、かつ、Rが水素原子(−H)である場合には、GCG3”Meを示す。また、Rが水素原子(−H)であり、Rがメチル基(−CH)である場合には、GCG4”Meを示す。
「立体異性体」は、同一分子式で示される物質で、その物理的性質、化学的性質が異なる化合物である。EGCG3”Me及びEGCG4”Meは互いに構造異性体であり、GCG3”Me及びGCG4”Meは互いに構造異性体である。EGCG3”Me及びGCG3”Meは互いに立体異性体であり、EGCG4”Me及びGCG4”Meは互いに立体異性体である。
「花粉症抑制茶葉」は、「べにふじ」、「べにふうき」、「べにほまれ」、「やえほ」、「するがわせ」、「ゆたかみどり」、「かなやみどり」、「おくむさし」、「青心大パン」、「青心烏龍」、「大葉烏龍」、「鳳凰単叢」、「鳳凰水仙」、「白葉単叢水仙」、「黄枝香」、「武夷水仙」、「紅花」、「べにひかり」、「やまかい」、「やまとみどり」、「からべに」、「香駿」、及び「おくみどり」、からなる群から選ばれた少なくとも一種以上を含むことが好ましい。
「茶葉」は、茶葉の一枚一枚を意味するのではなく、茶や食品の原料となる茶葉の集合体のことを意味する。
「花粉症」は、「スギ花粉症」、「ヒノキ花粉症」、「オオアワガエリ花粉症」、「ブタクサ花粉症」、「カモガヤ花粉症」、「シラカバ花粉症」、「イネ花粉症」、「ケヤキ花粉症」、「イチゴ花粉症」、「コナラ花粉症」、「カナムグラ花粉症」、又は、「ヨモギ花粉症」である。本発明の花粉症抑制茶葉が、より良好な効果を示すのは、「スギ花粉症」及び「ヒノキ花粉症」であり、特に「スギ花粉症」である。
「ティーバッグ」は、花粉症抑制茶葉を封入したことを特徴とする。好ましくは茶葉を封入するバッグ本体と、このバッグ本体の上端縁部に吊り紐を具備する。バッグ本体は、水を透過できるものであり、一般的には和紙又は不織布等から作られる通常のティーバッグ用のバッグ本体を用いることができる。
「花粉症抑制組成物」は、花粉症抑制茶葉に由来する。由来とは、例えば、茶葉を湯で浸出することをいう。従って、花粉症抑制組成物は、花粉症抑制茶葉を湯で浸出して得た緑茶飲料を含む。また、緑茶飲料は、ペットボトルに入れて提供してもよい。
「花粉症抑制組成物」は、人及び動物の飲食用に製造したものを含む。固形物に限らず、流動性を有する液体やゲル等であってもよい。前記花粉症抑制組成物は、飲料及び食品を含み、例えば、花粉症抑制茶葉を含む栄養サプリメントを食品として提供してもよい。また、前記花粉症抑制組成物は、錠剤の形状をしていても良い。
なお、花粉症抑制組成物が錠剤の形状をしている場合には、EGCG3”Me、EGCG4”Me、GCG3”Me、又は、GCG4”Meを、花粉症抑制茶葉1g当たり、500mg以上を含有した花粉症抑制茶葉から製造されても良い。
[実施例1]
茶葉「べにふじ」緑茶2gを不織布で作ったバッグに封入し、ティーバッグを製造した(以下、被験品という。2002年5月野菜茶業研究所製造)。茶葉「べにふじ」は、野菜茶業研究所の圃場(静岡県榛原郡金谷町)から入手した。バッグの大きさは、約4cm×6cmである。封入した茶葉1袋当たり、抗アレルギー成分であるEGCG3”Meを24.94mg含有している。
[比較例1]
同様に、比較例として、茶葉「やぶきた」緑茶2gを不織布で作ったバッグに封入し、ティーバッグを製造した(以下、プラセボという。2002年4月野菜茶業研究所製造)。バッグの大きさは、約4cm×6cmである。封入した茶葉87は抗アレルギー成分であるEGCG3”Meを含有していない。
[実施例2]
実施例1及び比較例1で製造した被験品及びプラセボが、スギ花粉症の症状を抑制するかについて試験した。ここで、スギ花粉の飛散量は、2月上旬より増加し始め、第5週目(2003年2月24日〜2003年3月2日)でピークにさしかかる。
まず、静岡県榛原郡金谷町に在住する被験者18名(年齢19歳から63歳、男9名、女9名)を選択した。被験者の身体的特徴、及び飲用試験開始前の花粉症に対する症状を表1に示す。18名の対象者を、被験品群9名(平均年齢43.6±10.8歳)、プラセボ群9名(34.9±10.9歳)の2群に分けた。
Figure 2005060277
図1は、試験スケジュールを示す。被験品群及びプラセボ群は、各緑茶の飲用試験を、2003年1月27日に開始し、2003年3月20日に終了した。
実施例1で製造した被験品を、飲用試験開始から飲用試験終了まで、朝と昼1回ずつ、熱湯で浸出して、被験品群9名に緑茶を飲用させた。被験品群9名に対し、飲用開始前に1回、飲用中に2回、飲用終了後に1回、管理医師の問診、血圧測定、採尿、採血を行った。また、全期間(1〜12週間)において、被験品群はアレルギー日誌に自覚症状を記載した。
また、実施例2で製造したプラセボを、飲用試験開始から飲用試験終了まで、朝と昼1回ずつ、熱湯で浸出して、プラセボ群9名に緑茶を飲用させた。プラセボ群9名に対し、飲用開始前に1回、飲用中に2回、飲用終了後に1回、管理医師の問診、血圧測定、採尿、採血を行った。また、全期間(1〜12週間)において、プラセボ群はアレルギー日誌に自覚症状を記載した。
採血時に、白血球数(WBC)、赤血球数(RBC)、ヘモグロビン、ヘマトリクット、血小板数、平均血球容積(MCV)、平均赤血球血色素量(MCH)、平成赤血球血色素濃度(MCHC)、好酸球数、総蛋白、アルブミン、グルタミルオキザロ酢酸トランスアミナーゼ(GOT)、グルタミルピルビン酸トランスアミナーゼ(GPT)、アルカリフォスファターゼ(ALP)、γ−グルタミルトランスペプチダーゼ(γ−GTP)、クレアチニン、尿酸、尿素窒素、中性脂肪(TG)、総コレステロール(T−chol)、HDLコレステロール(HDL−chol)、総ビリルビン、ヒスタミン、IgE(RIST)、スギ特異的IgE(スギクラス)、好酸球塩基性タンパク質(ECP)、サイトメガロウイルス抗体(CMV)、血清鉄、NK活性、好中球貪食能の各項目について調査した。
採血後に得た各血液中マーカーは、Wilcoxon順位和検定(対応なし)により統計処理をした。アレルギー日誌自覚症状項目は、Kolmogorov−Smirnov(2標本)により統計処理をした。有意水準は両側検定5%以下及び片側検定1%以下とした。
採血の結果、飲用試験期間中、WBC、RBC、ヘモグロビン、ヘマトクリット、血小板数、MCV、MCH、MCHC、好酸球数、総蛋白、アルブミン、GOT、GPT、ALP、γ−GTP、クレアチニン、尿酸、尿素窒素、TG、T−chol、HDL、HDL−chol、総ビリルビンに関しては、被験品群とプラセボ群の間に差は認められず、また増減もほとんどなかった。
次に、アレルギー関連血液中マーカー値の結果を、それぞれ図2〜図5に示す。図2はIgEの変化を示す。図3はスギ特異的IgEの変化を示す。図4はECPの変化を示す。図5はヒスタミン量の変化を示す。
図2〜図5に示すように、花粉飛散量の増加に伴い、IgE、スギ特異的IgE、ECPの増加を認め、ヒスタミン量は減少する傾向にあった。
図2に示すように、IgEは、投与25日(2/21)、51日後(3/19)に、被験品群が増加を抑制した。特に、花粉飛散量がピークにさしかかる25日後では、有意な差(p<0.05、Wilcoxon順位和検定)であった。
図3に示すように、スギ特異的IgEは、被験品群とプラセボ群の間に差はなかった。
図4に示すように、ECPは、飲用試験1ヶ月後にプラセボ群が急激な増加を示したのに対し、被験品群は増加を64.6%抑制した。
図5に示すように、ヒスタミン量は、飲用試験1ヶ月後のプラセボ群の結果と比較して、被験品群は増加を76.7%抑制した。
次に、正常な免疫反応を表すマーカーである、血清鉄、NK活性、好中球貪食能、CMV(サイトメガロウイルス抗体)の各血液中マーカー値の結果を、それぞれ図6〜図9に示す。図6は血清鉄の変化を示す。図7はNK活性の変化を示す。図8は好中球貪食能の変化を示す。図9はCMVの変化を示す。
図6〜図9に示すように、飲用試験期間中、血清鉄、NK活性、好中球貪食能、CMVの各血液中マーカー値は低下しなかった。被験品群、プラセボ群、ともに値に差はなかった。つまり、被験品群及びプラセボ群の緑茶は、正常な免疫反応に影響を与えない。
被験者が記載したアレルギー自覚症状の結果を、それぞれ図10〜図15に示す。図10は経過時間に対する目のかゆみの変化を示す。図11は経過時間に対する鼻づまりの変化を示す。図12は経過時間に対する咽頭痛の変化を示す。図13は経過時間に対する生活の支障度の変化を示す。図14は経過時間に対する鼻かみ回数の変化を示す。図15は経過時間に対するくしゃみ回数の変化を示す。
図10〜13に示すように、眼のかゆみ、鼻づまり、咽頭痛は、プラセボ群と比較して、被験品群は症状の程度を強く抑制していた。特に、図10で示す眼のかゆみは全期間すべてにおいて、図11で示す鼻づまりは1、2、4、5、6、8週で、図12で示す咽頭痛は1〜5、7、8、10、11週で、図13で示す生活の支障度は2、5、11週で、それぞれ有意な差を認めた。
図14及び図15に示すように、くしゃみ回数及び鼻かみ回数については花粉飛散量増加とともに回数が増加し、くしゃみ回数においては2、4週で、鼻かみ回数においては2週目に被験品群とプラセボ群の間で、有意な差が認められた(p<0.05)。
被験品群及びプラセボ群の緑茶の飲用試験スケジュールを示す図である。 採血日に対する血中IgE増減率を示す図である。 採血日に対するスギIgE増減率を示す図である。 採血日に対するECP増減率を示す図である。 採血日に対するヒスタミン増減率を示す図である。 採血日に対する血清鉄増減率を示す図である。 採血日に対するNK活性増減率を示す図である。 採血日に対する好中球貧食能増減率を示す図である。 採血日に対するCMV増減率を示す図である。 経過時間に対する眼のかゆみ変化を示す図である。 経過時間に対する鼻づまりの変化を示す図である。 経過時間に対する咽頭痛の変化を示す図である。 経過時間に対する生活の支障度の変化を示す図である。 経過時間に対する鼻かみ回数の変化を示す図である。 経過時間に対するくしゃみ回数の変化を示す図である。

Claims (9)

  1. 花粉症の症状を抑制させる抗アレルギー成分を含むことを特徴とする花粉症抑制茶葉。
  2. 前記抗アレルギー成分は、メチル化カテキンを含有する請求項1記載の花粉症抑制茶葉。
  3. 前記花粉症抑制茶葉は、「べにふじ」、「べにふうき」、「べにほまれ」、「やえほ」、「するがわせ」、「ゆたかみどり」、「かなやみどり」、「おくむさし」、「青心大パン」、「青心烏龍」、「大葉烏龍」、「鳳凰単叢」、「鳳凰水仙」、「白葉単叢水仙」、「黄枝香」、「武夷水仙」、「紅花」、「べにひかり」、「やまかい」、「やまとみどり」、「からべに」、「香駿」、及び「おくみどり」、からなる群から選ばれた少なくとも一種以上を含む請求項1又は2に記載の花粉症抑制茶葉。
  4. 前記花粉症は、「スギ花粉症」、「ヒノキ花粉症」、「オオアワガエリ花粉症」、「ブタクサ花粉症」、「カモガヤ花粉症」、「シラカバ花粉症」、「イネ花粉症」、「ケヤキ花粉症」、「イチゴ花粉症」、「コナラ花粉症」、「カナムグラ花粉症」、又は、「ヨモギ花粉症」である請求項1から3いずれか記載の花粉症抑制茶葉。
  5. 前記メチル化カテキンは、エピガロカテキン−3−O−(3−O−メチル)ガレート(以下、EGCG3”Meという)、エピガロカテキン−3−O−(4−O−メチル)ガレート(以下、EGCG4”Meという)、ガロカテキン−3−O−(3−O−メチル)ガレート(以下、GCG3”Meという)、又は、ガロカテキン−3−O−(4−O−メチル)ガレート(以下、GCG4”Meという)を含む請求項2から4いずれか記載の花粉症抑制茶葉。
  6. 前記花粉症抑制茶葉1g当たり、前記EGCG3”Me、EGCG4”Me、GCG3”Me、又は、GCG4”Me、を1〜500mg含有する請求項5記載の花粉症抑制茶葉。
  7. 請求項1から6いずれか記載の花粉症抑制茶葉を封入したことを特徴とするティーバッグ。
  8. 請求項1から6いずれか記載の花粉症抑制茶葉に由来することを特徴とする花粉症抑制組成物。
  9. 前記花粉症抑制組成物が、飲食品、鼻うがい剤、点鼻薬、又は、眼の洗浄剤である請求項8記載の花粉症抑制組成物。
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