JP2007060957A - 飲料及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】茶葉の生葉に含まれているカテキン類の含有量を保持しながらカフェインの含有量を低減するのに有効な製法を開発し、それによって、カフェインによる害が低減されている荒茶や仕上げ茶の茶抽出物を使用した飲料及びその製造方法を提供する。
【解決手段】採取した生茶葉中のカフェイン濃度が熱水処理前の60質量%以下であり、かつ、シュウ酸又はその塩の濃度が熱水処理前の95質量%以下、になるまで熱水処理を行って得られた被処理茶葉からなる荒茶の抽出物を含むものとした。
【選択図】 なし

Description

本発明は、カフェイン含有量が低減された飲料及びその製造方法に関し、より詳しくは生茶葉を所定の条件で処理を行い茶葉中のカフェイン含有量を低減させた茶葉の抽出物を含む飲料及びその製造方法に関する。
近年、食生活の高脂肪・高カロリー化により、国民の肥満化が進行している。上半身肥満、耐糖能異常、高中性脂肪、高血圧は「死の四重奏」と呼ばれ、これらが重なると加速度的に動脈硬化や心疾患の曜患率が高まり、生命を脅かすとされている。このような生理学的異常の発現には、遺伝因子とともに食生活をはじめとする環境因子が大きく関わっているため、予防・改善するためには時として生活習慣を大きく変える必要があり、持続困難な自己規制を強いられることがある。誰もが受け入れられるような簡便な肥満の予防もしくは改善手段が望まれている。
また、過度の免疫反応の一つであるアレルギーは、植物、動物、微生物、食物、化学物質などの「アレルゲン」と呼ばれる原因物質により発症する。特にアレルギー性鼻炎は、花粉症に代表される上気道アレルギー疾患であり、くしゃみ発作、水性鼻汁、鼻閉などの症状を示す。日本全国で花粉症患者だけでも1300万人といわれており、大きな社会問題となっている。アレルギー症状を抑制するためには、ヒスタミン等アレルギー症状を引き起こす化学伝達性物質が、マスト細胞から放出されることを抑制する必要がある。このヒスタミン放出を抑制するために、抗アレルギー剤の開発が望まれている。
このような問題を解決するために、食品又はこれに準ずる天然物から様々な有用物質が見出され、その生理機能を生かした機能性食品の研究が盛んに行なわれている。機能性食品は、健常な人が日常的に摂取することで血液脂質、血糖値、血圧、アレルギー疾患等の改善が期待され、簡便な健康増進・疾病予防手段を提供するものである。中でも特に、肥満の予防もしくは改善作用が期待される素材としてはポリフェノール類が注目を集めつつあり、中でも緑茶由来のカテキン類は最も研究が進んでいる素材に数えられる。
カテキン類とは緑茶特有のタンニン又はポリフェノールの一種であり、緑茶の味を決める主成分の一つである。このカテキン類は、抗酸化作用、動脈硬化抑制作用、血圧上昇抑制作用、血糖上昇抑制作用、抗アレルギー作用、抗菌作用等、多様な作用があることが実証されているため、茶葉の粉末等を健康食品の原料に用いることによって、基礎代謝を向上させ、脂肪の燃焼を促進させることによって肥満を予防する方法が知られている(非特許文献1)。カテキン類のこのような生理効果を発現させるには、成人一日あたり4杯から5杯のお茶を飲むことが必要である。このため、より簡便に大量のカテキン類を摂取できるよう、飲料にカテキン類を高濃度に配合する技術が望まれている。
また、ポリフェノール中、エピガロカテキン−3−O−(3−O−メチル)ガレート、エピガロカテキン−3−O−(4−O−メチル)ガレート等のメチル化されたメチル化カテキンは、強い抗アレルギー効果を持つことが知られており、メチル化カテキンが含有されている飲食品に対する需要が高まっている。
しかし、茶葉中にはカテキン類が約8%から15%含まれているものの、カフェインも通常2%から4%含まれている。カフェインは中枢神経興奮作用を奏することから、眠気抑制に使用されている反面、過剰摂取による神経過敏、吐き気、不眠などの有害作用を引き起こす原因にもなる。このため、カフェイン含有組成物から、カフェインのみを選択的に除去する方法が検討されてきた(特許文献1,2参照)。
村松敬一郎編 「茶の科学」朝倉書店(2000) 特開平10−105328号公報 特開平6−142405号公報
特許文献1に記載のタンニン類の製造方法は、茶葉抽出液を陽イオン交換樹脂に接触させた後、その処理液を多孔質性の樹脂と接触させている。これによって、茶葉抽出物中のカフェインが除去されたものを提供することができる。また、多孔質性の樹脂にはタンニン類(カテキン類)が吸着するため、カテキン類のみを単離することができる。しかし、この方法ではカフェインのみを選択的に除去するのではなく、有効成分であるカテキン類の組成も変化してしまうという可能性がある。また、特許文献2には、カフェインを含有する水溶液を活性白土又は酸性白土と接触させる方法が開示されている。これによって、選択的にカフェインを除去することが可能となる。しかしながら、活性白土又は酸性白土を使用するため、色相が悪化してしまう場合があり、見た目の色によって消費者の購買欲が左右される飲料への使用には適さない。
また、上記のどちらの方法も、茶葉の抽出物を用いて何らかの処理を施しているため、茶葉から工業的に飲料を製造する場合において、既存の製造ラインの途中に上記の処理を施す工程を組み込む必要がある。そのため、プロセス上の設備負荷が過大であり、工業レベルの実施において簡易性に欠ける。
本発明は以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、茶葉の生葉に含まれているカテキン類の含有量を保持しながらカフェインの含有量を低減するのに有効な製法を開発し、それによって、カフェインによる害が低減されている荒茶や仕上げ茶の茶抽出物を使用した飲料及びその製造方法を提供することである。
より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1) 採取した生茶葉中のカフェイン濃度が熱水処理前の60質量%以下であり、かつ、シュウ酸又はその塩の濃度が熱水処理前の95質量%以下、になるまで熱水処理を行って得られた被処理茶葉からなる荒茶の抽出物を含む飲料。
カフェインは熱水によく溶け昇華性を有する。昇華は約120℃程度から開始するが、熱水処理を行なうことにより、常圧で120℃よりも低い温度でカフェインを茶葉から抽出することができる。また、シュウ酸又はその塩はカリウム塩やカルシウム塩の形で植物細胞中に存在し、水に対する溶解性を有しているため常温の水に対しても比較的高い溶解度を有する。従って、熱水処理を行なうことにより、茶葉から容易に除去することができる。一方、カテキン類の水に対する溶解性は低い。従って(1)の発明によれば、生茶葉に熱水処理を施すことによって、茶葉中のカフェイン濃度を約60%程度低減させることができる。
また、カフェインは茶飲料に通常、80mg/100ml程度含有されている。カフェインを2時間以内に300mg以上(カップ4杯程度)摂取した場合、不安感を伴う神経過敏性等のカフェイン中毒症状を引き起こす場合がある。従って、(1)の発明によりカフェイン濃度を約60%程度低減させることができればカフェイン中毒症状の発生を防止することができ、かつ、乳幼児やカフェイン感受性の人でも手軽に飲むことができる茶飲料を提供することが可能となる。
更にシュウ酸又はその塩は、茶葉においては苦味やえぐみの成分となるため、(1)の発明によりシュウ酸又はその塩が選択的に除去されることにより、さっぱりとした嗜好性の高い飲料を提供することが可能となる。なお、シュウ酸又はその塩の茶葉中の含有量は、玉露上級で1.29%、玉露下級で1.17%、煎茶上級で0.82%、煎茶下級で0.95%、番茶で0.74%、ほうじ茶で0.77%である。
(2) 前記生茶葉中の総カテキン濃度と、前記被処理茶葉中の総カテキン濃度との差は、0.1質量%から5質量%である(1)に記載の飲料。
上述のようにカテキン類の水に対する溶解性は低く、茶葉に対して熱水処理を行なっても容易に除去することはできない。従って(2)の発明によればカフェイン及びシュウ酸等の濃度が低減され、かつ、カテキン類の濃度がほとんど低減されていない飲料を提供することができる。
また、カテキン類は、抗アレルギー作用、抗酸化作用、動脈硬化抑制作用、血圧上昇抑制作用、血糖上昇抑制作用、殺菌作用、抗菌作用、消臭作用等様々な効果を有する。しかし、従来のカテキンが高濃度含有された飲料には、カフェインも高濃度で含有されている。そのため、乳幼児やカフェイン感受性の人は飲むことができず、カテキン類が有している有用な効果を享受することができなかった。しかし(2)の発明によれば、乳幼児等でも安心して摂取することができる。
ここで、カテキン類とは、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレートなどの非エピ体カテキン類及びエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートなどのエピ体カテキン類等をいう。
(3) 前記荒茶の抽出物中の総カテキン量とカフェイン量との除数は、4から50である(1)又は(2)に記載の飲料。
カフェインに対するカテキン類の割合が低すぎると、クリームダウンなどの濁りを生じるため外観を害し好ましくないだけでなく、カフェインの過剰摂取の危険性がある。またカフェインに対する非重合体カテキン類の比率が高すぎると、風味バランス上好ましくない。従って(3)の発明によれば、荒茶の抽出物中の総カテキン量とカフェイン量との除数を上記値としたことによって風味のバランスが良い飲料を提供することができる。
(4) 前記荒茶の抽出物中のタンニン量とカフェイン量との除数は、4.5から50である(1)から(3)いずれかに記載の飲料。
上記と同様の理由から(4)の発明によれば、荒茶の抽出物中のタンニン量とカフェイン量との除数を上記値としたことによって風味のバランスが良い飲料を提供することができる。
(5) 前記生茶葉は、「べにふうき」、「べにふじ」、「べにほまれ」、「やえほ」、「するがわせ」、「ゆたかみどり」、「かなやみどり」、「おくむさし」、「青心大パン」、「青心烏龍」、「大葉烏龍」、「紅花」、「べにひかり」、「やまかい」、「やまみどり」、「からべに」、「香駿」、「そうふう」及び「おくみどり」もしくはこれらの混合物の茶葉である(1)から(4)いずれかに記載の飲料。
(5)の発明によれば、上記の茶葉はカテキン類の中でも抗アレルギー活性が高いメチル化カテキンを含有する茶葉であるため、これらの茶葉を緑茶又は包種茶として用いることによって、カフェイン濃度が低減された状態で抗アレルギー性を有する飲料を提供することが可能となる。また、メチル化カテキンは脂肪の蓄積を抑制するため、脂肪蓄積抑制効果を奏する飲料を提供することができる。なお、メチル化カテキンを含有する茶葉として上記の品種の茶葉を挙げたが、特にこれらの品種に限られるものではない。
ここで「メチル化カテキン」とは、化学式(1)で示されるものであり、メチル化されたカテキン及び精製の際の不可避成分をいう。本発明におけるメチル化カテキンは主として、エピガロカテキン−3−O−(3−O−メチル)ガレート(以下、EGCG3”Meという)、エピカテキン−3−O−(3−O−メチル)ガレート(以下、ECG3”Meという)、エピカテキン−3−O−(4−O−メチル)ガレート(以下、ECG4”Meという)、エピガロカテキン−3−O−(4−O−メチル)ガレート(以下、EGCG4”Meという)、ガロカテキン−3−O−(3−O−メチル)ガレート(以下、GCG3”Meという)、カテキン−3−O−(3−O−メチル)ガレート(以下、CG3”Meという)、カテキン−3−O−(4−O−メチル)ガレート(以下、CG4”Meという)、又は、ガロカテキン−3−O−(4−O−メチル)ガレート(以下、GCG4”Meという)及びこれらの異性化体を含むことが好ましい。
Figure 2007060957
[R,R,R,Rは、それぞれ独立に水素原子、メチル基のいずれかであり、X,Xは、それぞれ独立に水素原子、ヒドロキシ基のどちらかである。]
(6) 茶葉の抽出物を含有する飲料を製造する方法であって、採取した生葉をカフェイン濃度が熱水処理前の60質量%以下、及びシュウ酸又はその塩の濃度が熱水処理前の95質量%以下、になるまで熱水処理を行う工程を有する飲料の製造方法。
本発明によれば、採取した生葉に熱水処理を施すことによって、茶葉中のカフェイン含有量、及びシュウ酸又はその塩の含有量を低減させることが可能となる。これにより、だれでも手軽に飲むことができる茶飲料及びその製造方法を提供することができる。またシュウ酸又はその塩は、茶葉においては苦味や、えぐみの成分となるため、シュウ酸又はその塩が選択的に除去されることにより、嗜好性の高い飲料を提供することが可能となる。さらに、上記熱水処理を行なってもカテキン含有量にはほとんど変化がみられなかったことより、使用する茶葉の種類によっては低カフェインで抗アレルギー作用を有する飲料もしくは低カフェインで抗肥満効果を有する飲料を製造することも可能となった。
以下、本発明について詳しく説明する。
[茶葉の熱水処理]
本発明に係る飲料は、採取した生茶葉中のカフェイン濃度が熱水処理前の60質量%以下であり、かつ、シュウ酸又はその塩の濃度が熱水処理前の95質量%以下、になるまで熱水処理を行なった茶葉の抽出物を用いる。ここで熱水処理とは、茶樹から採取した茶葉(摘採直後から24時間以内の茶葉)に70℃から100℃の熱水を50リットルから250リットル、30秒から180秒間吹き付けることをいう。このときの水圧は茶葉1kgあたり0.01MPaから0.5MPaであることが好ましく、0.08MPaから0.5MPaであることが更に好ましい。
水圧が0.01MPa以下であると、茶葉中のカフェインを低減させることができず、また水圧が0.5MPa以上であっても茶葉中のカフェインを低減させる効果には変化が確認できない。また、水圧が0.5MPa以上であると水圧により茶葉が破砕してしまうことがある。従って、茶葉の外観を損なうことなく、かつ、少ない水量でより効率よく茶葉中のカフェインを低減させるためには、水圧を上記の値の範囲とすることが好ましい。
茶葉の熱水処理は、シャワーの水圧が上記の値となるような条件であればその手段は特に限定されるものではないが、一度に大量の茶葉を処理する場合には、例えば図1に示すようなネットコンベアを有する処理装置1を用いることが好ましい。この処理装置1において茶葉20は、茶葉投入口12から投入された後、熱水処理室10をネットコンベア102により所定の速度で通過していく。このとき、茶葉20は熱水処理室10の天井部分に設けられたシャワー104により熱水処理される。熱水処理された被処理茶葉22は、ネットコンベア102の他端に設けられた茶葉排出口14より排出される。茶葉20の処理時間は、ネットコンベア102の回転速度を調節することにより調節することができる。
上記の熱水処理により得られた被処理茶葉22を脱水し、その後通常の荒茶の製造工程、即ち蒸熱、粗揉、揉捻、中揉及び精揉工程等を経ることにより荒茶を製造する。なお、実施例において水質についての検討を行なっているが、通常の水を用いても構わない。
また、茶葉の種類は製造する飲料の目的によって適宜選択され、特に限定されるものではない。
[飲料の製造]
本発明に係る飲料は、荒茶を公知の方法で抽出することにより得られる。抽出の際の温度は、溶媒の融点より高く、沸点より低い温度であれば、特に限定されるものではないが、水では10℃から100℃、エタノールおよびメタノールでは10℃から40℃が望ましい。抽出時間は10秒から24時間の範囲とするのが好ましい。
例えば、乾燥させた茶葉を破砕、粉砕等により粉末化処理したものに、抽出溶媒を添加して抽出物又はその処理物として用いることが好ましい。抽出溶媒としては、水;低級アルコール類、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール;エーテル類、例えばエチルエーテル、ジオキサン;ケトン類、例えばアセトン等が挙げられるが飲料に供するためには、水、エタノール、又は水−エタノール混合溶媒が好ましい。
得られた抽出物は、そのまま飲料として用いてもよいし、他の飲料と混合してもよい。他の飲料と混合するときの抽出物の含有量は、飲料100mL中50mg〜50gであることが好ましい。
また、メチル化カテキンを始めとする茶葉中の抗アレルギー成分が十分な抗アレルギー効果を、もしくは茶葉中のカテキン類が十分な脂肪蓄積抑制効果を奏するために、L−アスコルビン酸やアスコルビン酸ナトリウムのような酸化防止剤、香料、各種エステル類、有機酸類、有機酸塩類、無機酸類、無機酸塩類、無機塩類、色素類、乳化剤、保存料、調味料、甘味料、酸味料、果汁エキス類、野菜エキス類、花蜜エキス類、pH調整剤、品質安定剤などの添加剤を単独、あるいは併用して配合してもよい。
例えば甘味料としては、砂糖、ぶどう糖、果糖、異性化液糖、グリチルリチン、ステビア、アスパルテーム、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖等が挙げられる。酸味料としては、天然成分から抽出した果汁類のほか、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸、リン酸が挙げられる。クエン酸もしくはリンゴ酸を飲料中に0.1g/Lから5g/L、好ましくは0.5g/Lから2g/L含有するのがよい。酸化防止剤としては、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、があげられる。飲料中に、0.005質量%から0.5質量%、好ましくは0.01質量%から0.1質量%含有するのがよい。これによって酸化によって飲料が変色するのを防止することができる。
飲料に使用される容器は、一般の飲料と同様にポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、密封容器、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶などの通常の形態で提供することができる。
また、上記の容器は例えば、金属缶のように容器に充填後、加熱殺菌できる場合にあっては食品衛生法に定められた所定の殺菌条件で製造される。PETボトル、紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器などで高温短時間殺菌後、一定の温度まで冷却して、容器に充填する等の方法が採用される。また無菌下で、充填された容器に別の成分を配合して充填してもよい。さらに、酸性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを中性に戻すことや、中性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを酸性に戻すなどの操作も可能である。
[茶葉の熱水処理条件]
まず、カフェインを除去するための最適な水質の検討を行なった。図2は、処理水(シャワー水)のpHを変えて処理を行なったときのカフェイン、ストリクチニン及びカテキン類の含有量を示した図である。処理水のpHを3.5〜6.8の間とすることにより、カフェイン除去率が向上することが示された。次に処理水の硬度を変えてカフェインの除去を行なった。その結果を図3に示す。これより軟水を用いた方がカフェインの除去率が向上することが示された。なお、本実施例においてはカフェインの除去効率の検討のために好ましい水質について検討を行なったが、特にこの範囲に限定はされない。
[飲料の製造]
茶樹から採取した「べにふうき」(摘採直後から24時間以内の茶葉)25kgから75kgに95℃の熱水50Lから250Lを、所定時間(60秒、90秒、120秒間)吹き付けてシャワーリングした。このときの水圧は茶葉1kgあたり0.1MPaであった。次いで、この被処理茶葉を通常の方法(蒸熱、粗揉、揉捻、中揉及び精揉工程等)により荒茶を製造した。この荒茶を90℃の熱水で抽出し、更にこの抽出物にL−アスコルビン酸ナトリウム、重曹などの副原料を添加してそれぞれ順に試験飲料1から3とした。なお、比較として、採取した生葉を、熱水処理を行なうことなく通常の方法により荒茶を製造して抽出した飲料を試験飲料4とした。
[飲料中の化学成分の測定]
上記試験飲料中のカフェイン、カテキン類含有量、含有量の測定を行なった。測定は、液体クロマトグラフ法により分析した。試験飲料は蒸留水で3倍に希釈した。カラムには、和光純薬製(Wakopak Navi C18−5 (4.6×150mm,直径5um))を用い、移動相Aには、水(DW)とアセトニトリルとリン酸(HPO)とを体積比400:10:1で混合した溶液を、移動相Bにはメタノールと移動相Aを体積比1:2で混合した溶液を、用いた。測定機器は、島津製作所LC−10Aを用い、オートサンプラは4℃、カラム温度は40℃、注入量は20μl、流速は1ml/min、検出波長はUV272nm、以下の表1に挙げるようなグラジエント条件で分析を行った。なお、グラジエント条件A及びBは測定する化学成分によって適宜変更した。
試験飲料1から4中のカフェイン、カテキン類含有量、含有量を測定した結果を図4及び図5に示す。また、シュウ酸又はその塩の含有量を測定した結果を図6に示す。これよりシュウ酸等及びカフェインの含有量は、熱水処理時間の増加に伴って減少傾向を示した。特に、カフェインの含有量は50%以下に低減されたものの、メチル化カテキンの含有量にはほとんど変化が確認されなかった。
Figure 2007060957
シュウ酸及びシュウ酸塩の含有量は、以下のように分析した。茶粉砕試料100mgを100mlのメスフラスコに秤量し、蒸留水を80ml加え、80℃で30分間抽出した。これを冷却後、10mMのエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム溶液を2.5ml加え、その後蒸留水でフィルアップした。これをよく攪拌した後、上澄み部分をメンブレンフィルタ(アドバンテック、DISMIC−13CP)に通し、分析に供した。また飲料も同じようにメンブレンフィルタを通して分析に供した。シュウ酸の分析はキャピラリー電気泳動法を用いた。すなわち、電気泳動液は10mMクロム酸ナトリウム、0.5mMテトラデシルトリメチルアンモニウムブロミド、0.1mMエチレンジアミン四酢酸二ナトリウムとし、検出波長は254nmで間接吸光度法により分析した。
[官能試験]
官能試験は、試験飲料1から4を飲み比べ、5点満点で採点することによって行なった。その結果を表2に示す。その結果、本発明に係る試験飲料1から3には香味変化は少なく、カフェインによる苦味が抜けたことで、飲みやすくなり、嗜好飲料としても十分な性能を有していることがわかった。
Figure 2007060957
[ヒスタミン遊離抑制効果の検討]
試験飲料1から4中のヒスタミン遊離抑制効果の検討を行なった。その結果を図7に示す。これより、茶葉に熱水処理を施しても茶葉中の抗アレルギー成分の作用効果に何等の影響を及ぼさないことが示された。
なお、抗アレルギー活性(I型アレルギー)の判定法として、マウスマスト細胞からのヒスタミン遊離抑制作用を指標とした。ヒスタミン遊離抑制効果は、マウス骨髄由来培養マスト細胞(BMMC)を用い、10%非働化FBS(牛胎児血清)を3ng/ml、インターロイキン−3(IL−3)、5mMグルタミン酸Naを50μM、2−メルカプトエタノール添加RPMI1640培地で培養した。
細胞(1×10cells/mL)は、抗DNP−マウスIgE抗体で一晩感作した後、翌日Tyrode液に浮遊させて被検試料とともに10分インキュベート後、DNP−HSA(抗原)を添加して脱顆粒を誘発し(20分)、上清中のヒスタミン量を液体クロマトグラフ法で測定した。
測定機器は、島津製作所LC−10Aを用い、カラムはShodex ODP 50−4E、流速は:0.5ml/min、注入量は20μl、カラムオーブン温度は37℃、検出器はRF(ex.330nm, em.430nm)、の条件でイソクラティック分析を行った。抗アレルギー性はコントロールである蒸留水との相対値の低いものほど高いと判断した。
茶葉の熱水処理装置を示した図である。 処理水のpHと茶葉中の化学成分の含有量を示した図である。 処理水の硬度と茶葉中の化学成分の含有量を示した図である。 本発明に係る飲料中のカフェイン含有量及びカテキン類含有量を示した図である。 本発明に係る飲料中のカフェイン含有量及びカテキン類含有量を示した図である。 本発明に係る飲料中のシュウ酸含有量を示した図である。 本発明に係る飲料中のヒスタミン遊離抑制効果を示した図である。
符号の説明
1 処理装置
10 熱水処理室
102 ネットコンベア
104 シャワー
12 茶葉投入口
14 茶葉排出口
20 茶葉
22 被処理茶葉

Claims (6)

  1. 採取した生茶葉中のカフェイン濃度が熱水処理前の60質量%以下であり、かつ、シュウ酸又はその塩の濃度が熱水処理前の95質量%以下、になるまで熱水処理を行って得られた被処理茶葉からなる荒茶の抽出物を含む飲料。
  2. 前記生茶葉中の総カテキン濃度と、前記被処理茶葉中の総カテキン濃度との差は、0.1質量%から5質量%である請求項1に記載の飲料。
  3. 前記荒茶の抽出物中の総カテキン量とカフェイン量との除数は、4から50である請求項1又は2に記載の飲料。
  4. 前記荒茶の抽出物中のタンニン量とカフェイン量との除数は、4.5から50である請求項1から3いずれかに記載の飲料。
  5. 前記生茶葉は、「べにふうき」、「べにふじ」、「べにほまれ」、「やえほ」、「するがわせ」、「ゆたかみどり」、「かなやみどり」、「おくむさし」、「青心大パン」、「青心烏龍」、「大葉烏龍」、「紅花」、「べにひかり」、「やまかい」、「やまみどり」、「からべに」、「香駿」、「そうふう」及び「おくみどり」、もしくはこれらの混合物の茶葉である請求項1から4いずれかに記載の飲料。
  6. 茶葉の抽出物を含有する飲料を製造する方法であって、
    採取した生葉をカフェイン濃度が熱水処理前の60質量%以下、及びシュウ酸又はその塩の濃度が熱水処理前の95質量%以下、になるまで熱水処理を行う工程を有する飲料の製造方法。
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