JP2005046320A - 要介護者監視システム及び要介護者監視方法 - Google Patents

要介護者監視システム及び要介護者監視方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005046320A
JP2005046320A JP2003281173A JP2003281173A JP2005046320A JP 2005046320 A JP2005046320 A JP 2005046320A JP 2003281173 A JP2003281173 A JP 2003281173A JP 2003281173 A JP2003281173 A JP 2003281173A JP 2005046320 A JP2005046320 A JP 2005046320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
care recipient
nurse
unit
information
monitoring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003281173A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Fujima
憲一 藤間
Takashi Fukushima
隆 福島
Katsutoshi Haraguchi
勝利 原口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OKINAYA KK
Original Assignee
OKINAYA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OKINAYA KK filed Critical OKINAYA KK
Priority to JP2003281173A priority Critical patent/JP2005046320A/ja
Publication of JP2005046320A publication Critical patent/JP2005046320A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Abstract

【課題】 要介護者の状態を遠隔的に監視し、ほぼ同時の複数の異常事態発生にも緊急性を要する要介護者に対して優先的に対応措置を講じることを可能とする。
【解決手段】 各要介護者M毎に設けられ監視カメラ6及び監視センサユニット8からなる監視部2と、ナースセンタ10等に設置される管理部3と、各看護者Pによって携帯される無線部4とをバス5により接続する。監視部2の計測値情報Sにより要介護者の異常発生を検知し、不在の看護者Pが計測値情報Sや映像情報を離れた位置から過人可能とするとともに、異常発生時にこれら情報を管理部3において記録する。
【選択図】 図1











Description

本発明は、多数の要介護者が居住する介護老人ホーム等の各種介護施設や病院等に実施されて好適な要介護者監視システム及び要介護者監視方法に関する。
介護施設や病院等においては、入居者や入院患者等の要介護者の様態急変に対して、例えばナースコールシステムや遠隔監視システム等による対応策が講じられている。ナースコールシステムは、各ベット単位に設置されたナースコール子機と、各ナースコール子機を総合的に管理するナースセンタ等に設置されたナースコール制御盤等によって構成される。ナースコールシステムは、各ナースコール子機とナースコール制御盤とに双方向の通話を可能とする通話網も設けられており、様態の急変等が発生した場合に要介護者本人や付添人等によってコールボタンが操作されてナースセンタへの通報が行われ、これに対して応答したナースセンタ側から状況確認等の問い合わせが行われる。
遠隔監視システムは、上述したナースコールシステムとともに設置され、要介護者の健康状態を定期的に監視して、万一異常事態が発生した場合に自動的に検出してナースセンタ等に設置した管理装置に自動通報する。監視システムは、例えば要介護者の在床状態を検出するセンサや、要介護者に取り付けられて体温、呼吸数、心拍数或いは血圧等を計測する各種の生体センサを備える。監視システムは、例えばナースセンタ側に設置した管理装置に各生体センサ毎の基準値データを備え、この基準値データとセンサの出力値とを比較する。監視システムにおいては、各センサの出力値が基準値外であるとの比較結果を得た場合に、適宜の方法によって異常発生の報知が行われるようにする。かかる監視システムについては、例えば特許文献1や特許文献2等に開示されている。
また、遠隔監視システムとしては、要介護者の様子を監視カメラによって常時撮像するとともに、その映像をナースセンタにおいて直接監視するシステムも提案されている。例えば特許文献3には、夜間時における撮像も可能である赤外線監視カメラが用いられ、また映像をナースセンタに無線で提供するかかる遠隔監視システムが提案されている。さらに、特許文献4には、上述した生体センサと監視カメラとを併用した遠隔監視システムが提案されている。
ところで、ナースコールシステムは、比較的元気な要介護者であればベットサイド等に設置されたナースコール子機を操作してナースセンタへの通報も可能である。しかしながら、ナースコールシステムは、例えば痴呆症状が進んだ高齢者や身体が弱った重病人等の要介護者にとって、ナースコール子機を手にとって操作することが極めて困難であり、緊急対応が必要な場合に有効に機能しないといった問題があった。
また、生体センサを備える遠隔監視システムにおいては、例えば要介護者の大きな動きがセンサによって検出され、特に緊急を要しない場合にも異常発生の報知が行われてしまうことがあった。遠隔監視システムにおいては、その都度ナースセンタ等から看護士が要介護者のもとに駆けつけて状態の確認が行われるために、かえって看護士等の負担が大きくなるといった問題があった。また、遠隔監視システムにおいては、例えば夜間時等において少人数で対応しなければならない状況で複数の報知がほぼ同時にあった場合に、各看護士が重点要監視者を掌握していても各報知先に駆けつけてそれぞれの状態確認を行って緊急判断を行わなければならず必要な対応措置が遅れてしまうといった問題があった。
監視カメラを用いた遠隔監視システムにおいては、特に生体センサと併用して用いる場合において、要介護者のセンサ出力に基づく異常事態の状況が監視カメラからの映像により確認することが可能であることから有効である。しかしながら、監視カメラを用いた遠隔監視システムにおいては、少人数で対応しなければならない夜間時等において撮影用の照明が必要となるために要介護者の安眠を邪魔してしまうためにほとんどが昼間のみに用いられており、有効に機能し得ていない。
特開平5−95914号公報 特開2002−83386号公報 特開2000−105885号公報 特開平10−155749号公報
本発明は、多数の要介護者が居住する介護老人ホーム等の各種介護施設や病院等において、少人数で対応しなければならない夜間時等において、要介護者の状態を遠隔的に監視することが可能であるとともに複数の異常事態の発生がほぼ同時に報知された場合でも、緊急性を要する要介護者に対して優先的に対応措置を講じることを可能とする要介護者監視システム及び要介護者監視方法を提供することを目的に提案されたものである。
上述した目的を達成する本発明にかかる要介護者監視システムは、各要介護者毎に設けられる多数の監視端末装置と、ナースセンタ等に設置される管理装置と、各看護者によってそれぞれ携帯される複数の無線端末機とから構成される。要介護者監視システムは、監視端末装置が、要介護者やその居住室内を常時撮像して撮像情報をそれぞれ出力する赤外線カメラからなる監視カメラと、要介護者や居住室内に取り付けられて所定の監視項目について常時計測を行って計測値情報をそれぞれ出力する複数の個別センサを有する監視センサユニットと、要介護者がそれぞれ保有し呼出し信号を発信する複数のナースコールとを備える。要介護者監視システムは、管理装置が、監視カメラから供給される撮像情報や監視センサユニットから出力される計測値情報或いはナースコールからの呼出し信号を受信する受信部と、要介護者に対して設定された基準値データベースを保有して受信部を介して入力された計測値情報との比較を行って基準値範囲を超える計測値情報を検出することによって当該要介護者に発生した異常事態を検出して検出信号を出力する判断部と、撮像情報と各計測値情報とを保存基準に基づいて記憶する記憶部と、監視カメラによって撮像した映像を表示する表示部と、判断部から出力された検出信号に基づいて記憶部から所定の映像情報及び各計測値情報を取り出して記録する記録部とを備える。要介護者監視システムは、各無線端末機が、管理装置とそれぞれ無線接続されて検出信号を受信するとともに、通話機能やモニタを有する。
要介護者監視システムによれば、各監視端末装置による監視センサユニットからのセンサ出力や監視カメラからの映像出力によって要介護者の状態が管理装置において集中的に監視されるとともに、ナースコールからの呼出しによって要介護者からの通報が確認される。要介護者監視システムによれば、管理装置において、判断部によって保有する基準値データベースと監視センサユニットからのセンサ出力に基づく計測値情報とが比較されて当該要介護者に発生した異常事態の検出が行われるとともに、記録部によって記憶部に記憶された当該要介護者に関する映像情報及び各計測値情報が取り出されて記録保存が行われる。要介護者監視システムにおいては、記録部による映像情報及び各計測値情報の記録動作が、例えば判断部による異常事態の検出時点に対して所定の時間前からの映像情報及び各計測値情報を記録する。
要介護者監視システムにおいては、看護者が、巡回中等でナースセンタに不在であった場合でも無線端末機によって判断部から出力される検出信号を受信することにより、要介護者に異常事態が発生したことが確認される。要介護者監視システムにおいては、看護者が無線端末機から管理装置を呼び出して記憶部に記憶された所定の映像情報及び各計測値情報を取り出してモニタに表示することで、当該要介護者の部屋に駆けつけることなく状態確認が行われる。要介護者監視システムにおいては、例えば看護者が少人数で対応しなければならない夜間時等において複数の異常発生がほぼ同時に検出した場合でも、看護者がそれぞれの部屋に駆けつけて確認を行うことなく無線端末機を介して各要介護者の映像情報と計測値情報とを確認することで緊急度或いは応援要請の判断を行うことを可能とする。
要介護者監視システムにおいては、記録部による映像情報及び各計測値情報の記録動作が判断部による異常事態の検出時点に対して所定の時間前からの映像情報及び各計測値情報を記憶部から取得して記録することも可能である。要介護者監視システムにおいては、医師等がこの記録情報に基づいて要介護者の様態変化の状況をより的確に把握して適正な対応措置が講じられるようになる。
また、上述した目的を達成する本発明にかかる要介護者監視方法は、多数の要介護者の状態をそれぞれ常時監視する監視端末装置と、管理装置と、各看護者によってそれぞれ携帯される複数の無線端末機とから構成される要介護者監視システムが用いられる。監視端末装置は、要介護者とともにその居住室内を撮像して撮像情報を出力する監視カメラと、要介護者或いは居住室内に取り付けられて所定の監視項目について計測してその計測値情報をそれぞれ出力する複数の個別センサを有する監視センサユニットと、要介護者がそれぞれ保有し呼出し信号を発信する複数のナースコールとを備える。管理装置は、監視カメラから供給される撮像情報や監視センサユニットから出力される計測値情報或いはナースコールからの呼出し信号を受信する受信部と、要介護者に対して設定された基準値データベースを保有して受信部を介して入力された計測値情報との比較を行う判断部と、撮像情報と各計測値情報とを保存基準に基づいて記憶する記憶部と、判断部から出力された検出信号に基づいて記憶部から所定の映像情報及び各計測値情報を取り出して記録する記録部とを備える。無線端末機は、管理装置とそれぞれ無線接続されて検出信号を受信するとともに通話機能やモニタを有して構成される。
要介護者監視方法においては、ナースコールによって要介護者本人或いは付添者等から異常発生の通報が行われ、この通報をナースセンタ等に設置した管理装置で受信して看護者による問診等を経てその状態確認が行われる。要介護者監視方法においては、ナースセンタに看護者が不在の場合に、ナースコールが管理装置から無線端末機に転送されて看護者への通報が行われるようにする。要介護者監視方法においては、監視カメラの映像が管理装置に送られて表示部に表示されることにより、要介護者の様子をナースセンタにおいて遠隔的に監視する。
要介護者監視方法においては、監視センサユニットの各個別センサにより要介護者の所定の監視項目が計測されてその計測値情報が管理装置へと出力される。要介護者監視方法においては、計測値情報と監視カメラの映像情報とを記憶部において一時的に記憶し、特に問題が無いことをが確認されると、所定時間を経過した後に順次消去される。
要介護者監視方法においては、上述した計測値情報について管理装置の判断部において基準値データベースとの比較が行われ、基準値を超える計測値情報を検出することによって当該要介護者に異常事態が発生したと判断して検出信号を出力する。要介護者監視方法においては、判断部から出力された検出信号に基づいて、記録部において記憶部から判断部が異常事態を検出した時点に対して所定の時間前からの当該要介護者に関する映像情報及び計測値情報を取得して記録保存が行われる。要介護者監視方法においては、ナースセンタにおいて看護者が計測値情報と表示部の映像とによって要介護者に異常事態が発生したことを確認すると、必要な緊急対応を行う。
要介護者監視方法においては、ナースセンタに看護者が不在の場合に、検出信号に基づいて管理装置から無線端末機の呼び出しが行われて看護者に異常事態の発生の通報が行われるようにする。要介護者監視方法においては、看護者が、無線端末機を介して記憶部に記憶された当該要介護者の映像情報と計測値情報とを取り出してモニタに表示することにより状態確認を行う。要介護者監視方法においては、例えば看護者が少人数で対応しなければならない夜間時等において複数の異常発生がほぼ同時に検出した場合でも、看護者がそれぞれの部屋に駆けつけて確認を行うことなく無線端末機を介して各要介護者の映像情報と計測値情報とを確認し、緊急度或いは応援要請の判断を行うことを可能とする。
上述した本発明によれば、ナースセンタ等に設置した管理装置によって多数の要介護者を対象とした集中看護が行われるようになる。本発明によれば、特に少人数で対応しなければならない夜間時等であり看護者が巡回中等でナースセンタを不在にしている間に要介護者において異常事態が発生した場合でも、看護者が直ちにナースセンタに戻ったり要介護者の部屋に駆けつけることなく無線端末機を介して当該要介護者の状態を確認することが可能であることから素早い対応が行われるようになるとともに看護者の負担も軽減することが可能となる。本発明によれば、表示部に表示される映像情報により要介護者の状態を目視確認することが可能であることから、例えば監視センサユニットの誤動作等による緊急対応が不要な状態である場合において看護者が現在の仕事を中断して要介護者の部屋に駆けつけて確認するといった無駄な対応も不要となり効率化が図られる。
また、本発明によれば、医師等により記録部によって記録された当該要介護者における異常事態の発生時の映像情報や各計測値情報が確認されることから、様態変化の状況から看護者によるその後の対応措置までの経過がより的確に把握されてより適正な対応措置を講じることが可能となるようにする。
以下、本発明の最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。図面に示した要介護者監視システム(以下、監視システムと略称する。)1は、例えば多数の患者が入院している病院や多数の要介護老人等が入居している介護老人ホーム等に適用される。監視システム1は、図1及び図2に示すように多数の要介護者Ma〜Mn(以下代表して要介護者Mと称する。)をそれぞれ監視する監視部2と、総合的な管理を行う管理部3と、看護士や介護士或いは介護補助者Pa〜Pp(以下代表して看護士Pと称する。)によって持ち運びされる端末部4とから構成される。
監視システム1は、監視部2を構成する詳細を後述する各構成機器や管理部3を構成する詳細を後述する各構成機器とが、施設内に張り巡らしたLAN(Local Area Network)ケーブル等からなるバス5によって双方向で通信自在に接続されるとともに、管理部3と各端末部4とが構内無線システムによって接続されてなる。監視システム1は、要介護者Mにおいて突発的な様態急変等の緊急対応が必要な異常事態が発生し、ナースコールによる看護士Pへの通報が困難である場合でも、素早い対応が図られるようにする。
監視システム1においては、監視部2によって各要介護者Mの様態を監視し、ある要介護者Mに様態変化が生じた場合に管理部3においてこれを自動的に検出することにより、看護士Pによる素早い対応が図られるようにする。監視システム1は、例えば少ない人数の看護士Pによって対応しなければならない夜間時等においても、看護士Pが要介護者Mに対して合理的かつ的確な対応が図られるようにする。
監視システム1においては、監視部2が、各要介護者Mやその居住室内の様子を常時撮像する多数台の監視カメラ6a〜6n(以下代表して監視カメラ6と称する。)と、各要介護者M毎に定められた計測項目についてそれぞれ常時計測を行う複数の個別センサ(7a1〜7aj)〜(7m1〜7mj)(以下代表して個別センサ7と称する。)を有する監視センサユニット8a〜8m(以下代表して監視センサユニット8と称する。)とを備えるとともに、各ベットにそれぞれナースコール9a〜9m(以下代表してナースコール9と称する。)とが備えられる。なお、監視センサユニット8は、例えば昼間と夜間とで個別センサ7による計測項目を異にするといった対応も図られる。
各監視カメラ6には、それぞれバス5に接続されることによって撮像した各要介護者Mの映像情報Ka〜Kn(以下代表して撮像情報Kと称する。)を管理部3へとリアルタイムで出力するWebカメラが用いられる。また、各監視カメラ6には、夜間時等においてもわずかな光で各要介護者Mの撮像を可能とする赤外線CCDカメラが用いられ、要介護者Mの安眠を妨げる照明源を不要とする。各監視カメラ6は、詳細を省略するが管理部3において撮像位置や倍率等のリモート調整が行われる。なお、監視カメラ6については、複数人の要介護者Mが居住する室内に各1台が設置されて常時室内の様子を撮像するとともに、後述するようにある要介護者Mに異常が発生した場合に管理部3或いは端末部4から看護士P等による手動操作或いは自動制御によって当該要介護者Mを重点的に撮像するようにリモートコントロール制御するようにしてもよい。
監視センサユニット8には、要介護者M毎に設けられる各個別センサ7とともに、例えば図示を省略する要介護者Mの室内への出入りを検出するセンサ等も備えられる。個別センサ7は、例えばベット上の要介護者Mの在床や動き等を検出するためにベットに設けられた重量センサや圧電センサと、要介護者Mの体温、心拍数、不整脈、呼吸数、或いは血圧等の生体情報を計測する各種の生体センサからなる。個別センサ7は、要介護者Mの状態によってそれぞれ適当なセンサが選択されて各要介護者Mに取り付けられて生体情報を常時計測する。
監視センサユニット8は、それぞれバス5に接続されることによって計測した各要介護者Mの計測値情報(Sa1〜Saj)〜(Sn1〜Snj)(以下代表して計測値情報Sと称する。)を管理部3へとリアルタイムで出力する。なお、個別センサ7については、例えば上述した特許文献4に開示されるような腕時計型のセンサを用いるようにしてもよく、計測値情報Sをバス5に対して無線で出力する。
ナースコール9は、詳細を省略するが各ベットにそれぞれ設置された押しボタンスイッチとスピーカ及びマイクロホンとから構成され、有線或いは無線によって管理部3と接続される。ナースコール9は、要介護者Mが必要に応じて押しボタンスイッチを押圧操作することによってナースセンタや介護士の詰め所(以下ナースセンタと総称する。)10に待機する看護士Pの呼び出しを行うとともに、看護士Pと双方向で会話が行われるようにする。なお、ナースコール9は、看護士P側からの問いかけも行うことが可能とされる。
管理部3は、図2に示すようにハード構成としてバス5にそれぞれ接続されて各種の情報や制御信号等の双方向授受が行われる管理用コンピュータ11やサーバ用コンピュータ12或いはナースコール制御盤13等を備えており、これら機器が例えば看護士Pが駐在するナースセンタや管理センタ(以下、ナースセンタと総称する。)10に設置される。また、管理部3は、構成各機器間で授受される種々の情報等を電話回線を利用して例えば医師16A、関係官公庁16B或いは緊急連絡先16C、施設関係者等の所定の外部機関16のコンピュータ等に送信するためにダイヤルアップルータ15等を備えている。管理部3は、図示しないがファクシミリ等の他の情報通信手段も備えている。
なお、監視システム1においては、バス5に対して上述した管理用コンピュータ11やサーバ用コンピュータ12ばかりでなく、各医局やナースセンタ10或いは事務室等に多数台の診断用コンピュータや管理用コンピュータも適宜接続される。監視システム1においては、これらのコンピュータから撮像情報Kや計測値情報Sを確認することが可能であるとともに、これらのコンピュータから適宜の情報等が管理用コンピュータ11に入力される。
管理部3は、図1に示すように機能構成として、管理用コンピュータ11に受信部17と、判断部18と、制御信号生成部19と、通信制御部20とを備え、オペレーションプログラムを格納してシステム全体の制御を行うようにする。また、管理部3は、映像情報Kや計測値情報Sを処理するサーバ用コンピュータ12に記憶部21と記録部22とを備える。受信部17は、バス5に接続されることによって、このバス5を介して監視部2から出力される映像情報Kや計測値情報Sを受信するとともにこれらに適宜のデータ処理を施して各部へと出力する。
監視システム1においては、上述した監視センサユニット8によって計測すべき種々の生体情報が各要介護者M毎の年齢や様態等によりそれぞれ異なることから、例えば医師の診断に基づいて各要介護者M毎に個別の基準値(Ra1〜Raj)〜(Rn1〜Rnj)(以下代表して個別基準値情報Rと称する。)を予め設定する。設定した各個別基準値Rは、管理用コンピュータ11の基準値格納部23にそれぞれ格納される。
管理用コンピュータ11は、判断部18において、入力される各要介護者M毎の計測値情報Sについて、所定のタイミングで基準値格納部23から対応する個別基準値Rの読み出しを行う。判断部18は、これら計測値情報Sと個別基準値Rとの比較を行い、その判断結果を制御信号生成部19に出力する。判断部18は、複数の要介護者Mについて同時に個別基準値Rを超える計測値情報Sを検出した場合に、個別センサ7のグレード或いは各要介護者Mのグレードを参照して優先順位を判断するようにしてもよい。
基準値格納部23には、各個別基準値Rが、例えば「普通」,「要注意」,「要緊急対応」等に区分されたある範囲値をもってそれぞれ格納することによって、各要介護者M毎の基準値データベースを構成する。判断部18は、この各個別基準値Rに基づいて計測値情報Sを比較して「普通」,「要注意」,「要緊急対応」の判断を行い、この判断結果を制御信号生成部19へと出力する。なお、各個別基準値Rは、医師による定期診断や検査結果等に基づいて適宜更新される。
管理用コンピュータ11は、制御信号生成部19において、上述した判断部18による各要介護者M毎の計測値情報Sと個別基準値Rとの比較結果に基づき、制御信号(Ta1〜Taj)〜(Tn1〜Tnj)(以下代表して制御信号Tと称する。)を生成して出力する。制御信号生成部19は、判断部18からほぼ同時に「要緊急対応」の判断結果が出力された場合において、例えば上述したグレード情報に基づいて制御信号Tに優先順位情報を付して出力するようにしてもよい。
制御信号生成部19は、判断部18における各要介護者Mの計測値情報Sが個別基準値Rの範囲内にあり「普通」の比較結果を得た場合に、ナースコール制御盤13の当該要介護者Mの表示器を例えば緑色で表示させる制御信号TAを出力する。制御信号生成部19は、判断部18における各要介護者Mの計測値情報Sが個別基準値Rを超えるが許容範囲にあり「要注意」の比較結果を得た場合に、ナースコール制御盤13の当該要介護者Mの表示部を例えば黄色で表示させる制御信号TBを出力する。制御信号生成部19は、判断部18における各要介護者Mの計測値情報Sが個別基準値Rを大きく超え「要緊急対応」が必要との比較結果を得た場合に、ナースコール制御盤13の当該要介護者Mの表示部を例えば赤色で表示させるとともに緊急対応が必要な異常事態の発生を報知させる制御信号TCを出力する。
サーバ用コンピュータ12は、記憶部21において、バス5を介して受信部17で受信した監視部2から出力される映像情報Kや計測値情報Sを取り込んで適宜のデータ処理化を施すとともに所定の期間順次記憶する。記憶部21は、所定の保存基準に基づいてこれら映像情報Kと計測値情報Sとを一時保存し、判断部18において例えば「普通」,「要注意」の比較結果を得た場合に、所定期間を経過した順にこれらの記憶情報を順次消去して新たな情報を記憶するための記憶容量を確保する。勿論、記憶部21は、新たな情報を順次上書き記憶するようにしてもよい。
サーバ用コンピュータ12は、万一判断部18において「要緊急対応」の比較結果を得て制御信号生成部19から異常事態発生の制御信号TCが出力された場合に、記録部22によってこの緊急制御信号TCに基づいて、記憶部21から当該要介護者Mに関する映像情報Kや計測値情報Sを読み出して、別領域に記録して保存する。記録部22は、比較的大きな記憶容量を有する例えばDVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に当該情報を記憶するようにしてもよい。
監視システム1においては、記録部22による当該要介護者Mに関する映像情報Kや計測値情報Sの記録操作が、緊急制御信号TCの出力時点から所定時間を遡った範囲で自動的に記録が行われるようにする。したがって、監視システム1においては、医師等によって記録部22に記録された情報を再生することにより、当該要介護者Mの様態変化の状態を確認してより適切な対応が図られるようにする。
監視システム1においては、バス5を介して管理用コンピュータ11やその他の構成機器と接続されたナースコール制御盤13が備えられる。ナースコール制御盤13は、従来病院等に設置されているナースコール制御盤と同等の機能を有しており、詳細を省略するが大きな盤面に各要介護者M毎に対応する多数の表示器や通信スイッチ等が並んで設けられている。ナースコール制御盤13は、看護士Pが要介護者Mやナースセンタを不在にしている同僚の看護士P或いは外部機関16と通話を行うための通信機能を有している。なお、ナースコール制御盤13には、スピーカやマイクロホンも備えられる。
ナースコール制御盤13は、バス5或いは専用のモニタ回線を介して各要介護者Mとの相互通話を行うようにするとともに、端末部4や外部機関16とデジタル無線電話サービス(PHS:Personal Handy-phone System)網24を介して相互通信を行う。ナースコール制御盤13は、PHS通信網24を利用して無線通信を行うようにすることにより、構内において端末部4を構成する後述する各看護士Pが携帯するPHS子機25a〜25k(以下PHS子機25と総称する。)を使用した場合でも医療機器や計測機器等への影響が低減されるようにする。
ナースコール制御盤13は、要介護者Mからナースコール9による呼出し操作が行われると、当該要介護者Mに対応する表示器が例えば点滅するとともにスピーカから呼出し音が出力されて看護士Pへの報知が行われる。ナースコール制御盤13は、看護士Pが例えば通信スイッチを押して呼出し応答の操作を行い、当該要介護者Mと通話を行って呼出し内容の確認が行われるようにする。ナースコール制御盤13は、看護士Pがナースセンタを不在にしていて所定時間の間に呼出し応答が行われなかった場合に、看護士Pが携帯するPHS子機25の自動呼び出しを行う。
ナースコール制御盤13は、上述したように制御信号生成部19から出力される制御信号Tに基づいて表示器が所定の色調で発光することによって、監視センサユニット8により各介護者Mの監視が正常に行われていることが表示されるようにする。ナースコール制御盤13は、制御信号生成部19から緊急制御信号TCが出力されることによって、上述したように表示器が赤色の表示色に変化するとともに、スピーカにより緊急対応が必要な異常事態の発生が報知されるようにする。
ナースコール制御盤13は、上述した異常事態の発生報知に対して所定の時間内に看護士Pによる応答操作が行われなかった場合に、看護士Pが携帯するPHS子機25の自動呼び出しを行う。ナースコール制御盤13は、この場合にPHS子機25に対して異常事態の発生報知とともに対象の要介護者Mが誰であるかについても報知する。なお、ナースコール制御盤13は、上述した制御動作が管理用コンピュータ11によって管理されてPHS子機25との接続操作を行う。
監視システム1においては、ナースコール制御盤13に比較的大型の表示画面を有するモニタ14が併設される。モニタ14は、例えば各監視カメラ6について1台毎に設置したり、複数台毎に1台の割合で設置されて記憶部21から供給される各監視カメラ6によって撮像された映像情報に基づく要介護者Mの様子の映像を表示する。モニタ14は、例えばナースコール制御盤13側からの指示に基づいて、要介護者Mに関する計測値情報Sを表示することも可能である。
モニタ14は、複数台の監視カメラ6に対応して設けられた場合に、通常状態において例えば表示画面が4画面或いは9画面に分割されて各画面に各監視カメラ6からの映像を表示する。また、モニタ14は、所定のタイミングで対象の監視カメラ6を切り換えてそれぞれの映像を表示するようにしてもよい。モニタ14は、かかる表示の切替が管理用コンピュータ11に組み込まれたオペレーションプログラムによって制御される。
モニタ14は、複数台の監視カメラ6に対応して設置される場合に、制御信号生成部19からの緊急制御信号TCの出力に基づいて対象の要介護者Mをクローズアップして単独画面で表示する。モニタ14は、これによって看護士Pが当該要介護者Mの様態をより詳細に視認することを可能とする。モニタ14は、特定の要介護者Mのクローズアップ操作を、必要に応じてナースコール制御盤13から行うことも可能とする。
モニタ14は、複数の緊急制御信号TCがほぼ同時に発報された場合に、管理用コンピュータ11によって制御されて他の監視カメラ6用のモニタを利用して当該複数の要介護者Mの映像を表示するようにしてもよい。なお、モニタ14は、複数台が設置される場合においてそれぞれに表示器を付設し、緊急制御信号TCの出力に基づいて表示器を点滅させることにより該当する異常事態の発生を報知するようにしてもよい。
監視システム1においては、上述したようにナースコール制御盤13にPHS通信網24を利用した無線通信機能が備えられるが、この無線通信機能とともに一般回線を利用した有線による一般通信回線網26との接続機能も備えられる。監視システム1は、上述したように管理用コンピュータ11に通信制御部20が備えられており、ナースコール制御盤13やPHS子機25の通信制御を行う。通信制御部20は、回線網の選択機能や特定の外部機関16に対する自動発報機能を有しており、ダイヤルアップルータ15に対して制御信号を出力する。
監視システム1においては、緊急対応が必要な異常事態の発生に備えて関係者間の緊急連絡網が予め整備されており、この緊急連絡網に基づく所定の連絡先等が適宜の形態で通信制御部20に登録されている。通信制御部20には、緊急連絡網に担当看護士Pや施設関係者ばかりでなく、外部機関16の医師16Aや関係官公庁16B或いは支援業者を含んで、例えば緊急先電話番号、携帯電話番号、ファクシミリ電話番号、電子メールアドレス等の必要な情報がそれぞれに登録されている。監視システム1においては、要介護者Mの入所時に、所定事項とともに緊急時等の連絡先情報の提示も受けており、例えば家庭等の緊急連絡先16Cの情報が通信制御部20に登録される。
通信制御部20は、ナースコール制御盤13やPHS子機25からの問い合わせに対して登録情報の提供を行うとともに、これらからの指示に基づいて指定された連絡先への自動発報を行う。通信制御部20は、ナースコール制御盤13やPHS子機25からの指示に基づいて例えば医師の元へ映像情報Kや計測値情報S等のデータを送信する場合に、ダイヤルアップルータ15に対して送信指示を行う。
監視システム1においては、上述したように看護士Pが端末機としてそれぞれ子機モニタ27a〜27k(以下子機モニタ27と総称する。)を備えたPHS子機25をそれぞれ携帯する。PHS子機25は、構内では微弱電波を利用してナースコール制御盤13と相互通話を行うコードレス子機として機能するとともに、屋外では携帯電話機として機能する。PHS子機25は、ナースコール制御盤13とともに管理用コンピュータ11との接続機能を有しており、この管理用コンピュータ11から必要な情報等を入手することが可能である。
PHS子機25には、上述したように看護士Pがナースセンタ10を不在にしている際にナースコール9による呼び出しや要介護者Mに異常事態が発生しナースコール制御盤13による所定時間内の応答ができなかった場合に、ナースコール制御盤13を介してその報知が行われる。PHS子機25は、ナースコール9による呼び出しに対して、看護士PがPHS通信網24を介して当該要介護者Mと通話を行ってその内容を直接確認することを可能とする。
監視システム1においては、看護士PがPHS子機25を用いて、異常事態の発生の報知に基づいて管理用コンピュータ11に対して当該要介護者Mに関する映像情報Kや計測値情報Sの取得要求を行うとともに取得したこれらの情報を子機モニタ27に表示することで、当該要介護者Mやナースセンタ10に駆けつけなくともその様態を素早く確認することを可能とする。監視システム1においては、看護士PがPHS子機25を用いて、要介護者Mの様態を映像情報Kによって実際に確認することで、素早い対応を図ることが可能となる。
なお、PHS子機25は、必要に応じて管理用コンピュータ11に直接アクセスし、ある特定の要介護者Mに関する記憶部21に記憶された映像情報Kや計測値情報Sを呼び出して子機モニタ27に表示することも可能である。PHS子機25は、看護士Pが、これらの表示情報から例えば応急対応を行った後に当該要介護者Mの許を離れてもその後の経過を常時把握することを可能とする。
病院や介護老人ホーム等においては、特に少ない人数の看護士Pによって対応しなければならない夜間時等において、ナースコール9による看護士Pの呼び出しも多くまた複数の要介護者Mに異常事態が発生することが多い。監視システム1においては、看護士Pが同時に対応することが困難であるかかる状況において、PHS子機25を活用して合理的かつ的確な対応が図られるようにする。すなわち、監視システム1においては、ほぼ同時に複数のナースコール9による呼び出しや緊急制御信号TCが出力された場合に、PHS子機25の子機モニタ27に複数報知がある旨が表示されるようにする。
監視システム1においては、PHS子機25に対して複数の異常事態発生の報知があった場合に、応答操作によって子機モニタ27に要介護者Mの誰に異常事態が発生したかが表示される。監視システム1においては、看護士Pのキー操作によって管理コンピュータ11にアクセスを行うことにより、当該要介護者Mの異常事態の内容等を確認することを可能とする。監視システム1においては、PHS子機25から記憶部21に記憶された当該要介護者Mに関する映像情報Kや計測値情報Sを取得して子機モニタ27に順次表示することを可能とする。
監視システム1においては、上述したように各緊急制御信号TCにグレード付けが行われて看護士Pによる対応順位の指標となるようにするが、看護士Pが複数の要介護者Mの様態をそれぞれ直接視認することでより合理的かつ的確な対応が図られるようになる。また、監視システム1においては、当該看護士Pが各要介護者Mの様態から1人での対応が困難と判断した場合に、素早く応援を求めることも可能である。
監視システム1においては、看護士Pが必要に応じてPHS子機25を介して医師の指示を仰がなければならない事態も生じるが、かかる事態に対しても素早くかつ合理的な対応が図られる。監視システム1においては、上述したように看護士PがPHS子機25によって通信制御部20に登録された医師等の外部機関16を呼び出して素早く緊急連絡をとることが可能である。監視システム1においては、看護士Pが医師等に対して口頭で当該要介護者Mの様態を告げるばかりでなく、必要に応じてPHS子機25を介して当該要介護者Mに関する映像情報Kや計測値情報Sを送信することが可能である。したがって、監視システム1によれば、医師等がこれらの映像情報Kや計測値情報Sを確認して、看護士Pに対してより的確な指示を与えることが可能となる。
以上のように構成された監視システム1の運用例について以下説明する。監視システム1は、要介護者Mに緊急対応が必要な異常事態が発生したことを、図3に示す検知方法と検出手段とによって検出する。監視システム1は、第1に看護士Pが巡回して各要介護者Mの様態を確認するが、その際にたまたま異常事態を検知することがある。看護士Pは、携帯したPHS子機25によってナースコール制御盤13を呼び出してしかるべき対応を図るようにする。
監視システム1は、第2に各要介護者Mや同室者或いは付添人等からナースコール9或いはナースセンタ10への直接の連絡によって、要介護者Mに異常事態が発生したことの報知を受ける。監視システム1は、ナースコール9からの報知をナースコール制御盤13で受信し、当該要介護者Mに関するモニタ14に表示された映像の確認或いは計測値情報Sの確認等を行い、或いは看護士Pが直接当該要介護者Mの許に駆けつけて様態を確認してしかるべき対応を図るようにする。
監視システム1は、第3にナースセンタ10に設置されたモニタ14を監視し、表示された映像から要介護者Mに異常事態が発生したことを検知する。監視システム1は、監視カメラ6によって各要介護者Mの様子が常時撮像されてモニタ14に表示されていることから、計測値情報Sによる検知ばかりでなく予測し得ない原因による異常事態の発生にも対応することが可能である。なお、監視システム1は、PHS子機25の子機モニタ27にも監視カメラ6による映像を表示して確認することが可能であることから、看護士Pがナースセンタ10以外の場所でも異常事態の発生に対応することが可能である。
監視システム1は、第4に監視センサユニット8によって計測される各要介護者M毎の計測値情報Sに基づいて、要介護者Mに異常事態が発生したことを検知する。監視システム1は、監視センサユニット8によって計測された計測値情報Sが判断部18において基準値情報Rと比較判断され、計測値情報Sが基準値情報Rを大きく超えることを検出した場合にナースコール制御盤13やモニタ14に報知が行われる。監視システム1は、この報知に基づいて看護士Pがしかるべき対応を図るようにする。
監視システム1においては、上述したように監視カメラ6によって撮像された各要介護者Mの様子が常時モニタ14に表示されている。監視システム1は、映像から看護士P等が要介護者Mの異変に気づいた場合に、図4に示す基本手順にしたがってその対応が図られるようにする。
すなわち、監視システム1は、各要介護者Mやその居住室内の様子を監視カメラ6により常時撮像しており、映像情報Kをバス5を介して管理用コンピュータ11へと供給する(s−1)。監視システム1は、管理用コンピュータ11の受信部17において映像情報Kに対して適宜のデータ処理を施すとともに(s−2)、記憶部21に順次取り込んで記憶して一時保存する(s−3)。
監視システム1は、所定のプログラムに基づいて記憶部21から映像情報Kを取り出してモニタ14に要介護者Mの映像を表示する(s−4)。監視システム1は、この場合にモニタ14の表示画面を複数に分割してそれぞれに異なる映像を表示する。監視システム1は、モニタ14に表示された要介護者Mの映像がナースセンタ10に詰めている看護士Pによって異常事態の発生の有無が適宜監視される(s−5)。
監視システム1は、看護士Pがある要介護者Mの様態に異変を見つけた場合に、ナースコール制御盤13に設けた操作部を介してモニタ14の画像切換を行い、当該要介護者Mの映像をクローズアップして詳細を確認するとともに、当該要介護者Mに関する計測値情報Sを確認する(s−6)。なお、看護士Pは、この際にナースコール制御盤13を介してナースコール9により当該要介護者Mを呼び出して様子等の問いかけを行う。
監視システム1は、これらの確認結果に基づいて看護士Pが緊急対応の必要性を判断する(s−7)。監視システム1は、特に緊急対応の必要性が無いと判断した場合には通常対応とし、例えば手空きや定期回診等の時間に確認を行うようにする(s−8)。
監視システム1は、当該要介護者Mに対して緊急対応の必要性が有ると判断した場合に担当看護士Pを当該要介護者Mの許へと向かわせる。監視システム1は、当該要介護者Mがナースセンタ10に不在の場合に(s−9)、ナースコール制御盤13によって当該看護士Pが携帯するPHS子機25の呼び出しを行う(s−10)。監視システム1は、この呼び出しに対して当該看護士Pが応答した場合に、当該要介護者Mの様態変化の状況と対応の指示を行う(s−11)。
監視システム1は、当該要介護者Mの許に駆けつけた当該看護士Pによりその様態が直接確認される(s−12)。監視システム1は、確認の結果、当該看護士Pが一人で対応し得ないと判断した場合に(s−13)、PHS子機25によって応援要請等を行う(s−14)とともに、必要な対応措置を講じる(s−15)。なお、監視システム1は、必要に応じて看護士PからPHS子機25によって医師等への連絡が行われる。
監視システム1は、記憶部21に記憶された映像情報Kについて、異常事態の対応等に伴って記録の指示が行われる(s−16)。監視システム1は、所定時間を経過した後にも記録の指示が無い場合に(s−17)、記憶部21から順次消去されて新たな映像情報Kが記憶される(s−18)。監視システム1は、異常事態の対応等に伴って記録の指示が行われると、所定のプログラムに基づいて記憶部21から映像情報Kが読み出されて記録部22により記録される(s−19)。監視システム1は、この場合に異常事態の発生時点から所定時間を遡った時間分の映像情報Kを記録部22によって記録するようにし、必要に応じて記録部22から読み出して使用される。
監視システム1は、映像情報Kに基づく対応手順が、上述した手順を基本として各看護士Pの臨機応変の対応によって要介護者Mに対して対応が図られるようにする。監視システム1は、少人数で対応しなければならない夜間時等における要介護者Mの様態異変の対応に際して、モニタ14のズームアップ映像や計測値情報Sとにより、看護士Pがナースセンタ10においても的確な判断を下せるようになる。したがって、監視システム1は、全ての事態に対して看護士Pがその都度要介護者Mの許に駆けつけて確認を行う手間を低減させて看護士Pのロードを軽減する。
監視システム1においては、監視センサユニット8によって各要介護者Mの様態を計測しており、基準値を超える計測値情報Sが計測された場合に、図5に示す基本手順にしたがってその対応が図られるようにする。すなわち、監視システム1は、各要介護者Mの体調等が監視センサユニット8の各個別センサ7によって常時計測される(s−20)。監視システム1は、管理用コンピュータ11の受信部17において映像情報Kに対して適宜のデータ処理を施すとともに(s−21)、記憶部21に順次取り込んで記憶して一時保存する(s−22)。監視システム1は、所定のプログラムに基づいて記憶部21から計測値情報Sを取り出してモニタ14等に表示する(s−23)。
監視システム1は、所定のタイミングで基準値格納部23から格納した各要介護者M毎の基準値情報Rを取り出し(s−24)、判断部18においてこの基準値情報Rと当該要介護者Mの計測値情報Sとを比較する(s−25)。監視システム1は、判断部18において計測値情報Sが基準値情報Rの範囲内であると判断した場合には特別な対応を図る必要が無いことから、看護士P等が通常体制で対応する(s−26)。
監視システム1は、判断部18において計測値情報Sが基準値情報Rを超えて当該要介護者Mに異常事態が発生したと判断した場合に、この判断結果が制御信号生成部19に出力されてこの制御信号生成部19において緊急制御信号TCが生成される(s−27)。監視システム1は、この緊急制御信号TCがナースコール制御盤13やモニタ14に出力され、これらナースコール制御盤13やモニタ14に設けた表示器やスピーカにより異常事態が発生したことの報知動作が行われる(s−28)。
監視システム1は、看護士P等によりナースコール制御盤13に設けた確認スイッチ等による応答操作が行われるが、この応答操作のタイミングが管理用コンピュータ11により計時されている(s−29)。監視システム1は、ナースセンタ10に在駐した看護士Pが所定時間内で応答操作を行って、さらに確認処理が行われる。監視システム1は、例えばナースコール制御盤13にに設けた操作部を介してモニタ14の画像切換を行い、当該要介護者Mの映像をクローズアップして詳細を確認する操作が行われる(s−30)。また、監視システム1は、この際に看護士Pにより要介護者Mに対して、ナースコール制御盤13を介してナースコール9による問いかけを行って様態確認が行われる。監視システム1は、この確認操作を行った後に述した手順s−7以降の手順にしたがった対応が図られる。
監視システム1は、例えば夜間時等において看護士Pの人数が少なく見回り等で看護士Pがナースセンタを不在としており所定時間内での応答操作が行われなかった場合に、管理用コンピュータ11からタイムオーバの制御信号がナースコール制御盤13に出力される。監視システム1は、ナースコール制御盤13がこの制御信号に基づいて担当の看護士Pが携帯するPHS子機25の呼び出しを行う(s−31)。看護士Pは、PHS子機25を用いて後述する手順によって緊急対応が必要な異常事態に対応する。
監視システム1においては、制御信号生成部19から上述した緊急制御信号TCを記録部22に出力し、この記録部22に対して計測値情報Sの記録指示を行う(s−32)。監視システム1は、この指示に基づいて記録部22が所定のプログラムに基づいて記憶部21から計測値情報Sを読み出して記録する(s−33)。監視システム1は、この場合に異常事態の発生時点から所定時間を遡った時間分の計測値情報Sを記録部22によって記録するようにし、必要に応じて記録部22から読み出して使用される。
監視システム1は、看護士Pがナースセンタ10を不在にしている際に要介護者Mに異常事態が発生した場合に、図6に示す基本手順にしたがってその対応が図られる。すなわち、監視システム1は、異常事態の発生報知に対して上述した手順31のように所定時間内での応答操作が行われなかった場合に、管理用コンピュータ11からの指示に基づいてナースコール制御盤13からPHS子機25の呼び出しが行われる。監視システム1は、看護士Pが応答の操作を行うことにより、ナースコール制御盤13を介して管理用コンピュータ11からPHS子機25に対して発生した異常事態の概要情報を送信して、この概要情報を子機モニタ27に表示する(s−34)。
監視システム1は、看護士Pが必要に応じてPHS子機25からナースコール制御盤13を介してナースコール9により要介護者Mに対して様態の問いかけを行うようにしてもよい(s−35)。監視システム1は、看護士Pが必要に応じてPHS子機25から管理用コンピュータ11にアクセスし、当該要介護者Mに関する計測値情報Sや映像情報Kの取得要求を行う(s−36)。監視システム1は、この取得要求に基づいて記憶部21から当該要介護者Mに関する計測値情報Sや映像情報Kを取り出してPHS子機25に送信することで、これらの取得情報を子機モニタ27に表示する(s−37)。
監視システム1は、看護士Pが子機モニタ27に表示された計測値情報Sを確認するとともに、必要に応じて映像情報Kにより当該要介護者Mの実際の様態を確認する(s−38)。監視システム1は、この場合に看護士PがPHS子機25によって監視カメラ6を遠隔操作してより詳細に当該要介護者Mの様態を確認することを可能とする。監視システム1は、映像情報Kに基づいて離れた場所からでも当該要介護者Mの様態を確認することが可能であることから、看護士Pが例えば時間的な余裕が有るか否かをより正確に判断することが可能である(s−39)。看護士Pは、時間的余裕が有る場合には、他の優先事項等の処理や対応を行った後に(s−40)、当該要介護者Mの許に駆けつけて上述した手順s−12以降の手順に従って経過観察を行う等の対応を図る。
監視システム1は、看護士Pが上述した確認に基づいて緊急対応が必要と判断した場合に、直ちに当該要介護者Mの許に駆けつけて緊急対応の措置を講じる(s−41)。監視システム1は、看護士Pが、緊急対応の措置を講じた後に上述した手順s−12以降の手順に従った対応を図る。
監視システム1においては、夜間時等において少人数の看護士Pで対応しなければならない場合に複数の要介護者Mからの異常事態の発生がほぼ同時に報知される場合が多い。監視システム1は、かかる事態に対して図7に示す手順によってその対応が図られる。すなわち、監視システム1は、異常事態の発生が報知された場合に(s−42)、管理部3の受信部17においてこれらを受信するが所定のタイミングで単数の報知か複数の報知かが判断される(s−43)。監視システム1は、1件の異常事態の発生報知であった場合に、上述した手順s−34の手順にしたがって看護士Pによる要介護者Mへの対応が図られる。
監視システム1は、複数の異常事態発生の報知があった場合に、判断部18においてこれらの計測値情報Sに基づいてグレート付けを行う(s−44)。監視システム1は、このグレート付けとともにナースセンタ10に異常事態発生の報知を行い(s−45)、看護士Pにより所定時間内での応答が無かった場合にナースコール制御盤13を介してPHS子機25を自動的に呼び出す操作が行われる(s−46)。監視システム1は、応答があったPHS子機25に対して、その子機モニタ27にグレート付けに基づいて発生した異常事態の概要を表示する(s−47)。
監視システム1は、看護士Pが子機モニタ27の表示画像のスクロール操作を行うことによって、複数の異常事態の概要について把握する(s−48)。監視システム1は、これによって緊急対応の順位付けを仮判断した看護士Pが、PHS子機25によって管理用コンピュータ11に直接アクセスして当該異常事態が発生したに関する要介護者Mに関するさらに詳細な計測値情報Sとともに映像情報Kの取得要求を行う(s−49)。
監視システム1は、看護士Pが離れた場所からでもPHS子機25によって計測値情報Sとともに映像情報Kによって要介護者Mの様態を直接視認することが可能であることが可能である(s−50)。監視システム1は、看護士Pによって、複数の要介護者Mの詳細情報が取得確認されることにより、それぞれの様態が確実に把握することを可能とする(s−51)。
監視システム1においては、看護士Pが各要介護者Mの様態を詳細に判断した結果、一人で対応が不可能と判断した場合に、PHS子機25によって他の看護士Pの応援が求められる(s−52)。監視システム1においては、看護士Pがもっとも緊急対応が必要と判断した要介護者Mの許に駆けつけて上述した手順s−41の手順にしたがって対応措置が図られる。
監視システム1においては、看護士Pが異常事態の発生があった要介護者Mの許に駆けつけて緊急対応の措置を講じたがなおも様態が改善しない等の場合に、図8に示す手順にしたがって医師等への連絡或いは緊急連絡先への連絡が行われる。監視システム1においては、看護士Pが要介護者Mの様態を直接確認して必要な場合に医師への連絡について判断する(s−53)。監視システム1は、必要と判断した場合にPHS子機25により看護士Pからナースコール制御盤13を介して医師への自動発呼が行われる(s−54)。
監視システム1は、応答した医師に対して看護士Pから要介護者Mの様態について状況報告を行う(s−55)。監視システム1は、医師が看護士Pの報告に基づいて必要と判断した場合に当該要介護者Mに関する計測値情報Sと映像情報Kとを要求すると(s−56)、看護士PからPHS子機25により管理用コンピュータ11にアクセスが行われてこれら計測値情報Sと映像情報Kを医師に対して送信する指示が行われる(s−57)。監視システム1は、この指示に基づいて記憶部21から当該計測値情報Sと映像情報Kとを取り出すとともに通信制御部20を介して医師へと送信する。監視システム1は、これら計測値情報Sと映像情報Kとを受領した医師により診断が行われ、看護士Pに対して所定の措置を講じる指示が行われる(s−58)。監視システム1においては、この医師からの指示に基づいて看護士Pによる要介護者Mへの所定の措置が行われる(s−59)。
なお、上述した監視システム1においては、監視部2に各要介護者Mのベットに設置したナースコール9を備えるとともに管理部3にナースコール制御盤13を備えて構成したが、例えば既存のナースコールシステムと組み合わせるようにしてもよいことは勿論である。かかる監視システムは、管理用コンピュータとナースコール制御盤とを接続し、例えば緊急対応が必要に異常事態の発生を検出した場合に、ナースコール制御盤のアラームシステムを作動させるように構成される。
監視システム1は、上述した基準手順にかかわらず、異常事態が発生した要介護者Mに対して看護士Pや医師等によって最善の措置が臨機応変に講じられる。監視システム1においては、異常事態の報知から看護士Pや医師等による措置が講じられている間においても監視部2による要介護者Mの監視、計測を継続して行い、計測値情報Sを提供する。監視システム1は、例えば介護老人ホーム等の場合に、要介護者Mに万一の事態が生じた場合には、救急車の出動要請等が通信制御部20を介して速やかに行われるようにする。
本発明の実施の形態として示す監視システムの構成図である。 監視システムの機器構成図である。 監視システムにおける要介護者に異常事態が発生した際の検知方法の基本対応の説明図である。 モニタの映像により検知された要介護者の異常事態に対する基本対応手順を説明するフローチャートである。 計測値情報に基づいて検知された要介護者の異常事態に対する基本対応手順を説明するフローチャートである。 ナースセンタに看護士が不在時の要介護者Mの異常事態発生に対する基本対応手順を説明するフローチャートである。 ほぼ同時に報知される複数の要介護者の異常事態発生に対する基本対応手順を説明するフローチャートである。 外部機関等への緊急連絡の基本対応手順を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 監視システム、2 監視部、3 管理部、4 端末部、5 バス、6 監視カメラ、7 個別センサ、8 監視センサユニット、9 ナースコール、10 ナースセンタ、11 管理用コンピュータ、12 サーバ用コンピュータ、13 ナースコール制御盤、14 モニタ、15 ダイヤルアップルータ、16 外部機関、17 受信部、18 判断部、19 制御信号生成部、20 通信制御部、21 記憶部、22 記録部、23 基準値格納部、24 PHS通信網、25 PHS子機、26 一般通信回線網、27 子機モニタ

Claims (9)

  1. 要介護者やその居住室内を常時撮像して撮像情報をそれぞれ出力する赤外線カメラからなる監視カメラと、上記要介護者や上記居住室内に取り付けられて所定の監視項目について常時計測を行って計測値情報をそれぞれ出力する複数の個別センサを有する監視センサユニットと、上記要介護者がそれぞれ保有して呼出し信号を発信する複数のナースコールとを備える監視端末装置と、
    上記監視カメラから供給される撮像情報や上記監視センサユニットから出力される上記計測値情報或いは上記ナースコールからの上記呼出し信号を受信する受信部と、上記要介護者に対して設定された基準値データベースを保有して上記受信部を介して入力された上記計測値情報との比較を行って上記基準値範囲を超える上記計測値情報を検出することによって当該要介護者に発生した異常事態を検出して検出信号を出力する判断部と、上記撮像情報と上記各計測値情報とを保存基準に基づいて記憶する記憶部と、上記監視カメラによって撮像した映像を表示する表示部と、上記判断部から出力された検出信号に基づいて上記記憶部から所定の上記映像情報及び上記各計測値情報を取り出して記録する記録部とを備える管理装置と、
    上記管理装置とそれぞれ無線接続されて上記検出信号を受信するとともに、通話機能やモニタを有して各看護者によってそれぞれ携帯される複数の無線端末機とから構成され、
    上記管理装置が、上記判断部から要介護者において発生した異常事態の検出に伴って出力される上記検出信号に基づいて、上記記憶部に記憶された当該要介護者に関する上記映像情報及び上記各計測値情報が上記記録部によって記録保存するとともに、
    上記無線端末機が、上記判断部から出力される上記検出信号を受信することにより、上記管理装置を呼び出して上記記憶部に記憶された所定の上記映像情報及び上記各計測値情報を取り出してモニタに表示することで看護者による当該要介護者の状態確認が行われるようにすることを特徴とする要介護者監視システム。
  2. 上記管理装置が、上記記録部において、上記判断部による異常事態の検出に伴って出力される上記検出信号に基づいて、上記記憶部から上記判断部が異常事態を検出した時点に対して所定の時間前からの上記映像情報及び上記各計測値情報を取得して記録することを特徴とする請求項1に記載の要介護者監視システム。
  3. 上記管理装置が、上記判断部において複数の上記要介護者に異常事態が発生したことを検出すると、当該各要介護者の基準値データベースとそれぞれの上記各計測値情報との比較に基づいて対応の優先順位のグレート付けを行い、上記無線端末機に対して異常事態の発生を報知する上記検出信号とともに上記グレート付け情報を発信することを特徴とする請求項1に記載の要介護者監視システム。
  4. 上記管理装置が、上記無線端末機及び適宜の通信網との通信機能を有するとともに予め特定した発信先への自動発信機能を有する通信制御部を備え、
    上記判断部による異常事態の検出に伴って出力される上記検出信号に基づいて、上記通信制御部を介して上記特定発信先への異常発生を自動発信することを特徴とする請求項1に記載の要介護者監視システム。
  5. 上記看護者が、複数の上記判断部によって異常事態の発生が検出されてそれぞれ検出信号の出力が行われた場合に、上記無線端末機によって対象となる上記各要介護者の上記映像情報及び上記各計測値情報を取得して状態確認を行って対応の優先順位を判断することを特徴とする請求項1に記載の要介護者監視システム。
  6. 要介護者とともにその居住室内を撮像して撮像情報を出力する監視カメラと、上記要介護者或いは上記居住室内に取り付けられて所定の監視項目について計測してその計測値情報をそれぞれ出力する複数の個別センサを有する監視センサユニットと、上記要介護者がそれぞれ保有し呼出し信号を発信する複数のナースコールとを備える監視端末装置によって、上記要介護者の状態を常時監視し、
    上記監視カメラから供給される撮像情報や上記監視センサユニットから出力される上記計測値情報或いは上記ナースコールからの上記呼出し信号を受信する受信部と、上記要介護者に対して設定された基準値データベースを保有して上記受信部を介して入力された上記計測値情報との比較を行う判断部と、上記撮像情報と上記各計測値情報とを保存基準に基づいて記憶する記憶部と、上記判断部から出力された検出信号に基づいて上記記憶部から所定の上記映像情報及び上記各計測値情報を取り出して記録する記録部とを備える管理装置が用いられて、上記判断部が上記基準値を超える上記計測値情報を検出することによって当該要介護者に発生した異常事態を検出して検出信号を出力し、この検出信号に基づいて上記記録部が上記記憶部から上記判断部が異常事態を検出した時点に対して所定の時間前からの上記映像情報及び上記各計測値情報を取得して記録保存し、
    上記管理装置とそれぞれ無線接続されて上記検出信号を受信するとともに通話機能やモニタを有して各看護者によってそれぞれ携帯される複数の無線端末機により、上記検出信号を受信すると、上記看護者が上記管理装置を呼び出して上記記憶部に記憶された所定の上記映像情報及び上記各計測値情報を取り出してモニタに表示して当該要介護者の状態確認を行うことを特徴とする要介護者監視方法。
  7. 上記管理装置において、上記判断部が複数の上記要介護者に異常事態の発生を検出すると、当該各要介護者の基準値データベースとそれぞれの上記各計測値情報との比較に基づいて対応の優先順位のグレート付けを行い、上記無線端末機に対して異常事態の発生を報知する上記検出信号を出力するとともにこの無線端末機側の応答後に上記グレート付け情報を上記モニタに表示させて上記看護者による優先対応の指示を行うようにすることを特徴とする請求項6に記載の要介護者監視方法。
  8. 上記管理装置が、上記無線端末機及び適宜の通信網との通信機能を有するとともに予め特定した発信先への自動発信機能を有する通信制御部を備え、
    上記検出信号に基づいて上記看護者が当該要介護者の状態を確認して必要と判断し、或いはほぼ同時に発生した複数の異常事態の対応が困難である場合に、上記無線端末機からの指示に基づいて上記通信制御部を介して上記特定発信先への自動連絡が行われることを特徴とする請求項6に記載の要介護者監視方法。
  9. 上記看護者が、上記無線端末機によって上記判断部から出力された複数の上記検出信号を受信すると、上記無線端末機によって対象となる上記各要介護者の上記映像情報及び上記各計測値情報を取得して状態確認を行って対応の優先順位を判断することを特徴とする請求項6に記載の要介護者監視方法。
JP2003281173A 2003-07-28 2003-07-28 要介護者監視システム及び要介護者監視方法 Pending JP2005046320A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003281173A JP2005046320A (ja) 2003-07-28 2003-07-28 要介護者監視システム及び要介護者監視方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003281173A JP2005046320A (ja) 2003-07-28 2003-07-28 要介護者監視システム及び要介護者監視方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005046320A true JP2005046320A (ja) 2005-02-24

Family

ID=34266763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003281173A Pending JP2005046320A (ja) 2003-07-28 2003-07-28 要介護者監視システム及び要介護者監視方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005046320A (ja)

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007004662A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Tatsunori Yuumen 訪問診療支援システムおよび方法
JP2008079800A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Aiphone Co Ltd ナースコールシステム
JP2008535599A (ja) * 2005-04-12 2008-09-04 エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト 携帯電話への医療用ソフトウェアのダウンロード
JP2009517180A (ja) * 2005-11-29 2009-04-30 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 遠隔ケア提供者がアクセスするための患者の状態変化の表示のための邪魔にならない事実上連続的な患者の毎日の活動データの測定
JP2009233042A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Victor Co Of Japan Ltd 医療情報記録システムおよび表示装置
JP2011030732A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Carecom Co Ltd ナースコールシステム
JP2011092519A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Carecom Co Ltd ナースコールシステム
JP2012221332A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Nakayo Telecommun Inc 異変検知型映像転送装置
JP2014509890A (ja) * 2011-02-14 2014-04-24 ユニベルシテ ピエール エ マリー キュリー(パリ シズエム) 医療補助及び監視装置に結合された人物を遠隔監視するための補助端末
JP2014171574A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Sharp Corp 呼吸モニタリング装置、システム、及び方法
CN104378418A (zh) * 2014-11-07 2015-02-25 曾晟 医疗监护的通信管理系统及其方法
WO2015037542A1 (ja) * 2013-09-13 2015-03-19 コニカミノルタ株式会社 報知システム
JP2015054193A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 株式会社 日立産業制御ソリューションズ 患者監視システム
JP2015119898A (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 シャープ株式会社 状態判定装置および状態判定モジュール
JP2015126361A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 アイホン株式会社 ナースコールシステム
JP2016062464A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 東芝情報システム株式会社 見守りシステム
JP2016092740A (ja) * 2014-11-10 2016-05-23 富士通株式会社 遠隔制御装置、遠隔制御方法、遠隔制御プログラム、および遠隔制御システム
JP2016116694A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 積水化学工業株式会社 介護管理システム
JP2016224509A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 株式会社平和テクノシステム 医療介護施設管理システム
JP2017113530A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 株式会社Esc 状況見守り管理システム
WO2018003751A1 (ja) * 2016-06-29 2018-01-04 コニカミノルタ株式会社 生体監視装置、生体監視方法及び生体監視システム
JP2018142280A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 国立大学法人東北大学 対話支援装置及び対話装置
JP2019096331A (ja) * 2015-08-10 2019-06-20 コニカミノルタ株式会社 端末装置およびプログラム
WO2020171109A1 (ja) * 2019-02-20 2020-08-27 社会福祉法人 若竹大寿会 介護施設用の介護支援システム
JP2021146119A (ja) * 2020-03-23 2021-09-27 株式会社リコー 支援システム、支援方法およびプログラム
JP2021179716A (ja) * 2020-05-12 2021-11-18 Necプラットフォームズ株式会社 見守り支援装置、見守り支援システム、見守り支援方法及びプログラム

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05161610A (ja) * 1991-12-13 1993-06-29 Nippon Colleen Kk 緊急通報装置
JPH0880285A (ja) * 1994-09-14 1996-03-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 監視装置
JPH1024022A (ja) * 1996-07-15 1998-01-27 Fukuda Denshi Co Ltd 在宅医療システム及び医療情報処理方法
JPH10155749A (ja) * 1996-12-04 1998-06-16 Hiyuunet Kk 人の健康状態の監視通報システム
JP2000105885A (ja) * 1998-07-27 2000-04-11 Noa:Kk 安全管理システム
JP2001125612A (ja) * 1999-10-25 2001-05-11 Omron Corp 設備ロギング装置
JP2001126174A (ja) * 1999-10-29 2001-05-11 Matsushita Electric Works Ltd 介護無線報知方法及び介護無線報知システム
JP2003044592A (ja) * 2001-07-27 2003-02-14 Roisu.Com Kk 介護支援システムおよび保護支援システム
JP2004313461A (ja) * 2003-04-16 2004-11-11 Hitachi Engineering & Services Co Ltd 在宅者健康状態遠隔見守り方法および装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05161610A (ja) * 1991-12-13 1993-06-29 Nippon Colleen Kk 緊急通報装置
JPH0880285A (ja) * 1994-09-14 1996-03-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 監視装置
JPH1024022A (ja) * 1996-07-15 1998-01-27 Fukuda Denshi Co Ltd 在宅医療システム及び医療情報処理方法
JPH10155749A (ja) * 1996-12-04 1998-06-16 Hiyuunet Kk 人の健康状態の監視通報システム
JP2000105885A (ja) * 1998-07-27 2000-04-11 Noa:Kk 安全管理システム
JP2001125612A (ja) * 1999-10-25 2001-05-11 Omron Corp 設備ロギング装置
JP2001126174A (ja) * 1999-10-29 2001-05-11 Matsushita Electric Works Ltd 介護無線報知方法及び介護無線報知システム
JP2003044592A (ja) * 2001-07-27 2003-02-14 Roisu.Com Kk 介護支援システムおよび保護支援システム
JP2004313461A (ja) * 2003-04-16 2004-11-11 Hitachi Engineering & Services Co Ltd 在宅者健康状態遠隔見守り方法および装置

Cited By (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008535599A (ja) * 2005-04-12 2008-09-04 エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト 携帯電話への医療用ソフトウェアのダウンロード
JP2007004662A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Tatsunori Yuumen 訪問診療支援システムおよび方法
JP2009517180A (ja) * 2005-11-29 2009-04-30 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 遠隔ケア提供者がアクセスするための患者の状態変化の表示のための邪魔にならない事実上連続的な患者の毎日の活動データの測定
JP2008079800A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Aiphone Co Ltd ナースコールシステム
JP2009233042A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Victor Co Of Japan Ltd 医療情報記録システムおよび表示装置
JP2011030732A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Carecom Co Ltd ナースコールシステム
JP2011092519A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Carecom Co Ltd ナースコールシステム
JP2014509890A (ja) * 2011-02-14 2014-04-24 ユニベルシテ ピエール エ マリー キュリー(パリ シズエム) 医療補助及び監視装置に結合された人物を遠隔監視するための補助端末
JP2012221332A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Nakayo Telecommun Inc 異変検知型映像転送装置
JP2014171574A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Sharp Corp 呼吸モニタリング装置、システム、及び方法
JP2018166335A (ja) * 2013-09-13 2018-10-25 コニカミノルタ株式会社 報知システム、表示手段、表示方法並びにコンピュータプログラム
JP2015054193A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 株式会社 日立産業制御ソリューションズ 患者監視システム
JPWO2015037542A1 (ja) * 2013-09-13 2017-03-02 コニカミノルタ株式会社 報知システム
WO2015037542A1 (ja) * 2013-09-13 2015-03-19 コニカミノルタ株式会社 報知システム
JP2015119898A (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 シャープ株式会社 状態判定装置および状態判定モジュール
JP2015126361A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 アイホン株式会社 ナースコールシステム
JP2016062464A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 東芝情報システム株式会社 見守りシステム
CN104378418B (zh) * 2014-11-07 2018-04-10 曾晟 医疗监护的通信管理系统及其方法
CN104378418A (zh) * 2014-11-07 2015-02-25 曾晟 医疗监护的通信管理系统及其方法
JP2016092740A (ja) * 2014-11-10 2016-05-23 富士通株式会社 遠隔制御装置、遠隔制御方法、遠隔制御プログラム、および遠隔制御システム
JP2016116694A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 積水化学工業株式会社 介護管理システム
JP2016224509A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 株式会社平和テクノシステム 医療介護施設管理システム
JP2019096331A (ja) * 2015-08-10 2019-06-20 コニカミノルタ株式会社 端末装置およびプログラム
JP2017113530A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 株式会社Esc 状況見守り管理システム
WO2018003751A1 (ja) * 2016-06-29 2018-01-04 コニカミノルタ株式会社 生体監視装置、生体監視方法及び生体監視システム
JPWO2018003751A1 (ja) * 2016-06-29 2019-04-18 コニカミノルタ株式会社 生体監視装置、生体監視方法及び生体監視システム
JP2018142280A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 国立大学法人東北大学 対話支援装置及び対話装置
JP7045020B2 (ja) 2017-02-28 2022-03-31 国立大学法人東北大学 対話支援装置及び対話装置
WO2020171109A1 (ja) * 2019-02-20 2020-08-27 社会福祉法人 若竹大寿会 介護施設用の介護支援システム
JP2021146119A (ja) * 2020-03-23 2021-09-27 株式会社リコー 支援システム、支援方法およびプログラム
JP7447599B2 (ja) 2020-03-23 2024-03-12 株式会社リコー 支援システム、支援方法およびプログラム
JP2021179716A (ja) * 2020-05-12 2021-11-18 Necプラットフォームズ株式会社 見守り支援装置、見守り支援システム、見守り支援方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005046320A (ja) 要介護者監視システム及び要介護者監視方法
EP1262142A2 (en) Remote health care service, monitoring terminal and program for use in the terminal
JP2000235688A (ja) パーソナル警備保障用の制御方法、そのシステム及びその制御プログラムを記録した記録媒体
WO2017146012A1 (ja) 被監視者監視装置、該方法および該システム
JP2015058030A (ja) 見守りシステム
JP6852733B2 (ja) 生体監視装置及び生体監視方法
JPWO2017082037A1 (ja) 被監視者監視システムの中央処理装置および該方法ならびに前記被監視者監視システム
KR20150075612A (ko) Ict 기반 서비스의 이용정보를 활용한 고독사 방지 방법 및 시스템
JPWO2017183602A1 (ja) 被監視者監視システムおよび被監視者監視方法
EP3466336A1 (en) Breathing abnormality detection device and breathing abnormality detection method
JPH09238909A (ja) 安否確認システム
JP2009051641A (ja) 異常発生時のエレベータかご内状況確認システム
WO2017212995A1 (ja) 被監視者監視装置、該方法および該システム
CN115604389A (zh) 一种基于智能手机端的户外活动健康状态预警及互救系统
JP2002175581A (ja) 生活見守りシステム
JPWO2019216056A1 (ja) システム、システムの制御方法、制御プログラム、およびプログラムを含む装置
WO2017183527A1 (ja) 被監視者監視装置、該方法および被監視者監視システム
JPWO2020003715A1 (ja) レポート出力プログラム、レポート出力方法およびレポート出力装置
JP6154189B2 (ja) ナースコールの画像表示制御システム
JP4648644B2 (ja) 在床者監視システム
JP6995638B2 (ja) ナースコールシステム
JP7204329B2 (ja) ナースコールシステム
JP2017151676A (ja) 被監視者監視装置、該方法および該システム
JP2017151675A (ja) 被監視者監視システムの中央処理装置および中央処理方法、ならびに、前記被監視者監視システム
JP7438824B2 (ja) ナースコールシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100601