JP2004313461A - 在宅者健康状態遠隔見守り方法および装置 - Google Patents
在宅者健康状態遠隔見守り方法および装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】本発明の目的は、一人住まいの高齢者の健康状態を高齢者の子供などの見守り者が随時把握することができる在宅者健康状態遠隔見守り方法および装置を提供することにある。
【解決手段】高齢者が一人住まいしている住居において高齢者に関する測定した生体データを含む複数の異なる生活データと住居の予め定めた任意場所で撮影した高齢者の映像データを管理センタのサーバ10に送信する。サーバ10は高齢者の映像データとトレンドデータをファイル48に格納して管理保持する、見守り者が所持する携帯電話40からの要求によって映像データとトレンドデータを配信する。
【選択図】 図4
【解決手段】高齢者が一人住まいしている住居において高齢者に関する測定した生体データを含む複数の異なる生活データと住居の予め定めた任意場所で撮影した高齢者の映像データを管理センタのサーバ10に送信する。サーバ10は高齢者の映像データとトレンドデータをファイル48に格納して管理保持する、見守り者が所持する携帯電話40からの要求によって映像データとトレンドデータを配信する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一人住まいの高齢者(独居老人)に関する生体データを含む生活データを管理センタに送信し、管理センタにおいて高齢者の健康状態を遠隔管理する在宅者健康状態遠隔見守り方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2001―184436号公報
近来、高齢者の人口が増大する傾向にあり、いわゆる高齢化社会に変わりつつある。このために、一人暮らしの高齢者も増加する傾向にある。一人暮らしの高齢者の健康状態を常に把握するには、検査や問診を頻繁に行うことが必要となる。
【0003】
しかし、高齢者は医療機関に頻繁に通院するのは困難であり、医者、看護師が高齢者の住居に訪問して検査や問診を行わざるを余儀なくされている。高齢者が多くなると医者や看護師の負担が増大し、高齢者の健康状態を把握することが実質的に行えなくなる。
【0004】
このようなことを解決するために、一人住まいしている多数の高齢者に関する生活データ(状態データ)を管理センタに送信し、管理センタにおいて多数の高齢者の健康状態をそれぞれ管理することが知られている。このことは、例えば、上記特許文献1に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術は高齢者の状態を複数のパターンに分類して各パターン毎に連絡先を設定しておき、高齢者の状態によって管理センタから各連絡先に通報するようにしている。このため、遠隔地に住んでいる高齢者の子供などの見守り者が親の健康状態を知りたいときに随時把握できないという問題点を有する。
【0006】
本発明の目的は、一人住まいの高齢者の健康状態を高齢者の子供などの見守り者が随時把握することができる在宅者健康状態遠隔見守り方法および装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴とするところは、高齢者が一人住まいしている住居において高齢者に関する測定した生体データを含む複数の異なる生活データと住居の予め定めた任意場所で撮影した高齢者の映像データを管理センタに送信し、管理センタでは高齢者の映像データと生活データの所定期間におけるトレンドデータを管理保持し、高齢者の見守り者(観察者)が所持する携帯端末からの要求によって映像データとトレンドデータを配信するようにしたことにある。
【0008】
本発明は管理センタにおいて高齢者の映像データと生活データの所定期間におけるトレンドデータを管理保持し、高齢者の見守り者が所持する携帯端末からの要求によって映像データとトレンドデータを配信するようにしているので、見守り者は高齢者の健康状態を知りたいときに随時把握することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の一実施例を示す。図1は一人住まい高齢者の住宅と病院や介護施設等の管理センタの状態を示している。
【0010】
図1において、1は一人住まい高齢者の住宅で、その間取が、寝室1A、便所1B、居間1C、玄関、寝室、台所、浴室、洗面所、押入などから構成されている。寝室、便所、居間に符号1A、1B、1Cを付したのは実施例の説明で主として用いるからである。住宅1の寝室1A、便所1B、居間1C、玄関、台所、浴室、洗面所などの出入口には高齢者6の行動パターン(行動データ)を測定する踏力マット12がそれぞれ設けられている。
高齢者6の住居1の各部屋の出入口付近に設置された踏力マット12は、内部に感圧抵抗体等のスイッチ手段を有し、このスイッチ手段のオンオフ信号(行動データ)を端末装置14で処理し通信回線8を介して管理センタ9のデータ処理装置(サーバ)10に送信する。
【0011】
寝室1Aには高齢者6が就寝するベッド3が設置されており、ベッド3の上にエアマット2が設けられている。エアマット2としては、例えば、特開2000―214号公報に記載されているようなエアマットが用いられる。エアマット2はエアチューブ4により端末装置5と接続され、エアマット2の圧力変化が端末装置5に伝達される。
【0012】
エアマット2には高齢者6がベッド3に居る時と居ない時を検出する図示していない後述する絶対圧センサが組込まれている。高齢者6は通常の状態でエアマット2の上で就寝する。端末装置5は圧力変化を検出する相対圧センサ(微差圧センサ)が設けられている。端末装置5で測定された就寝データ(生体データ)は通信回線8を介して管理センタ9のサーバ10に送信される。
【0013】
寝室1Aと居間1Cには高齢者6を撮影するCCDカメラ(電荷結合素子カメラ)7A、7Cが配置されている。CCDカメラ7A、7Cで撮影した高齢者6の映像データも端末装置14で処理され通信回線8を介して管理センタ9のサーバ10に送信される。
【0014】
なお、通信回線8は有線と無線の何れでも用いることができる。
【0015】
管理センタ9にはサーバ10が設置されており、端末装置5と14から送信される映像データと生活データ(行動データ、生体データ)の測定値を入力してデータ処理を実行する。また、担当医13の机上には管理パソコン(管理用端末装置)11を設置し、担当医13が随時高齢者6の身体状態を把握、監視するとともに、緊急時の高齢者異常通報を受けたり、電話等により適宜介護士の待機部屋に指示を出したり、携帯電話で連絡したりすることができるようになっている。管理センタ9は数十人から数百人の在宅高齢者の生活データを入力し、各高齢者毎に健康状態を診断する。
【0016】
図2に端末装置5の一例詳細構成図を示す。
【0017】
エアマット2の内部圧力がエアチューブ4を介して微差圧センサ20と絶対圧力センサ21に入力される。高齢者6の身体に起因する振動がエアマット2に伝達されるので、エアマット2の内部圧力が変化する。微差圧センサ20は圧力変動分を検出し、また、絶対圧力センサ21はエアマット2の内部圧力の絶対圧力を検出する。絶対圧力センサ21は高齢者6がエアマット2上にいるか、つまり就寝しているかを検出するために設けられている。
【0018】
微差圧センサ20としては、例えば、圧力の変化を受ける受圧面と対抗電極との間の静電容量変化を検知して差圧を検出するコンデンサマイクロフォン型差圧計が用いられる。コンデンサマイクロフォン型差圧計はエアマット2内部の微小な圧力変動を検出できる。
【0019】
微差圧センサ20の検出信号(生体データ)はデータ変換装置30を構成するゲイン制御部31に与えられる。ゲイン制御部31は微差圧センサ20の検出信号のレベルを所定範囲の信号レベルに調整する。高齢者6の姿勢によってエアマット2に伝わる心拍や呼吸などの振動の強さが異なるために、微差圧センサ20の出力信号の強度(レベル)が異なる。ゲイン制御部31は姿勢によって異なる信号レベルを所定レベルの信号になるようにゲインを調整し、心拍フィルタ32、呼吸フィルタ33、イビキフィルタ34に出力する。また、ゲイン制御部31のゲイン値が姿勢判別部36に加えられる。
ゲイン制御部31によって所定レベルに変換された微差圧センサ20の出力信号を心拍フィルタ32、呼吸フィルタ33、イビキフィルタ34に加えることにより、これら心拍フィルタ32、呼吸フィルタ33、イビキフィルタ34から心拍信号、呼吸信号、イビキ信号および寝返り信号などの高齢者6の生体データが得られる。
心拍フィルタ32、呼吸フィルタ33、イビキフィルタ34から得られた高齢者6の生体データはA/D変換部35でデジィタル信号に変換されデータ送信部37に入力され、管理センタ7のデータ処理装置9に送信される。同様に、絶対圧力センサ21の就寝データと姿勢判別部36の寝姿データもデータ送信部37からサーバ10に送信される。
【0020】
図3に高齢者6の行動パターン(行動データ)を測定する踏力マット12の一例構成図を示す。
【0021】
踏力マット12は、3組のエリア12a、12b、12cから構成され、それぞれエリア12a、12b、12c内部には感圧抵抗等で構成されたスイッチを有している。例えば図示の状態で入室の際に高齢者6の右足15aでエリア12aが踏まれ、所定の踏力以上の圧力が加わると、端末装置14で処理されたオン信号が通信回線8を介してデータ処理装置9に送られる。マット12は高齢者6の進行方向の全長が高齢者6の歩幅より長くなるように製作されている。
【0022】
高齢者6が入室の際に例えば右足15aでエリア12aを踏んだ後、左足15bでエリア12cを踏むと、エリア12aが最初にオン信号を発し、次いでエリア12cのオン信号が発せられ、両足が離れるとエリア12a、12cの順にオフ信号が発せられる。これらの行動信号(行動データ)により踏み込み方向を判定できる。この際には、図示矢印方向が進行方向を示すことになる。
【0023】
退室の際にはこれらの方向が逆となるため、進行方向が図示矢印と逆になり、退室と判定される。その結果、踏力マット12の行動データによって進行方向の特定と、入室と退室の回数及び在室の時間が計数可能となる。
【0024】
なお、通常、同じエリアを続けて踏むことはなく、エリア12aを踏んだ後にエリア12bを踏んだ場合も同様に進行方向を判定できる。
【0025】
端末装置14は、部屋毎に設置される踏力マット12の番地を識別でき、例えば、浴室への入室から退室までの時間が異常に長い場合に、高齢者6が浴室で倒れていると考えられ、管理センタ9において高齢者6の健康状態を遠隔診断できる。また、各部屋に在室している時間、出入りする回数を集計でき、これらの値を整理して高齢者6の在宅時における日常の行動パターンを数値化することができる。
【0026】
図4にサーバ10の一例詳細構成図を示す。図4には見守り者が所持する携帯端末として携帯電話を図示している。
【0027】
図4において、端末装置5、14からの生活データと映像データは受信部41で受信され入力判定部42を介してデータ処理部43に入力される。データ処理部43は入力した生活データにより高齢者6の健康状態を診断すると共に高齢者6毎の生活データのトレンドデータと映像データをファイル48に格納する。ファイル48に格納されるトレンドデータと映像データは単位期間毎に更新される。例えば、トレンドデータは5日毎に更新され、映像データは1日毎に更新される。
【0028】
図示しない見守り者が所持する携帯電話40からの見守り要求データ(管理センタ9の電話番号)は応答部44に受信される。応答部44は見守り要求データを受信すると、携帯電話40を所持している見守り者に高齢者6の識別データを入力するように案内する。
【0029】
応答部44は携帯電話40に入力された識別データを受信すると入力判定部42を介して識別データ判定部45に加える。識別データ判定部45は判定した識別データをデータ検索部46に入力する。データ検索部46は識別データに該当する高齢者6のトレンドデータと映像データをファイル48から検索して、送信部47から携帯電話40に送信する。
【0030】
この構成において、管理センタ9のサーバ10には、端末装置5から高齢者6の就寝時の生体データが与えられ、また、端末装置14から行動データが与えられる。サーバ10は、生体データとして、心拍データ、呼吸データ、イビキデータ、就寝データおよび寝姿データを入力し、また、行動データとして便所1Bへの出入り回数(トイレ回数)を入力するものとする。これらの生体データと行動データを複数の異なる生活データと称する。
【0031】
サーバ10は高齢者6の平常時における複数の異なる生活データの標準値を有し、各標準値にそれぞれ許容値が設定されている。サーバ10は高齢者6の単位期間における複数の異なる生活データの測定値と標準値を比較し、許容値以上変動した生活データを判定する。そして、複数の異なる生活データのうち予め定めた個数の生活データが許容値以上変動したときに高齢者6の健康状態が要注意レベルであると判定する。
【0032】
担当医13は管理パソコン11を操作してサーバ10で判定(診断)した高齢者6の健康状態が要注意レベルであると認識すると看護師を高齢者6の住宅1に派遣する。管理センタ9は高齢者6の健康状態の遠隔診断を多数の在宅高齢者について実行する。
【0033】
図5は高齢者における日毎の睡眠時間の一例を示し、図6は用便の回数を1週間毎に集計したものである。
【0034】
通常これらの時間や回数が一定していれば、ほぼ健康状態が維持されているものと考えられる。睡眠時間が通常より長くなったり、短くなったりすることは短期間ではままあるが、この状態が発生する頻度が多くなれば、体調が異常またはその兆候があるものと考えられる。
【0035】
また、用便の回数も同様であり、健康なときには日毎の回数はほぼ一定しており、少ないときは便秘気味、多いときは下痢等が考えられる。飲酒等で一時的にこれらの状態が生じることはあるが、発生頻度が多くなると、体調の異常と判断してよい。
【0036】
図5、6の他に高齢者6に関する生活データのいくつかの項目を選定し、同様な状態を集計して健康度を診断する。
【0037】
図7は生体データとしての一例で、1就寝分の高齢者情報を採取するデータの種類、分類等を示すものである。
【0038】
まず、1就寝分のデータ集計時、就寝中の1分毎のデータ群より、平均値、最大値、最小値、最多値を求め、その就寝の睡眠データとして記憶する。次にイビキ・体動に関して、データとして捉えた分のみを集計する。また、寝姿のデータとしての圧力値を仰向け、横向き、うつ伏せのパターンに分類し、1就寝中内での割合を求める。これらのデータから健康状態等を把握する。
【0039】
解析時間は1分間としたが、この時間は特定するものではなく任意の時間に設定することもできる。解析時間は1就寝分のデータ解析に都合のよい時間でよく、また、1就寝分でなく所定の就寝時間内を設定することもできる。
【0040】
高齢者6の健康状態は、例えば、下記のような判断基準として判定する。
(1)、心拍数、呼吸数が予め設定していた健康とされる標準値の許容値内であれば健康と言える。また、許容値の範囲以外にある時は、健康に注意する必要があると言える。
(2)、呼吸数の最小値が既定値以下で、イビキの最大値が大きい値を示していると、無呼吸の傾向があると言える。
(3)、就寝中に占めるイビキまたは体動の割合が多いと、睡眠が十分とれていないと言える。
(4)、寝姿の割合で一番多いものが、その人の寝姿パターンと言える。
【0041】
管理センタ9のサーバ10はこのような判断基準に基づき高齢者6の健康状態を診断する。
【0042】
図7に示した高齢者6の身体に関する生体データは、所定期間分を集計、整理して管理センタ9の管理パソコン11に記憶させる。したがって、整理された身体情報データの日毎、或は所定期間のトレンド(変化傾向)を把握し、このパターンが所定値(許容値)以上の変化を生じた場合に高齢者6の健康度が悪化しつつあると判定できる。
【0043】
図8は一就寝中の1分間における心拍数の平均値を、日毎にプロットしたグラフである。
【0044】
身体に異常のない場合の就寝では、ある範囲内の心拍数で推移するが、体調の悪化によって心拍数が多くなったり、日毎の変化量が大きくなったりする。例えば、ある期日の値が、前5日間の平均値に比較して20%高くなったら、体調が悪化しつつあると判断する。
【0045】
数多くある身体情報データの内、全てのデータ項目を比較すると、高齢者自身の体質によりデータ値のばらつきが多かったり、変化量が少なかったりする場合に、健康状態と悪化兆候との識別が難しくなる。これを考慮して、全項目の何%か、或は項目を選定して比較するのが効果的である。
【0046】
管理センタ9はこのようにして多数の在宅高齢者6の健康状態を遠隔診断するのであるが、高齢者6に関する複数の生活データのうち予め定めた個数の生活データが許容値以上変動したときに高齢者6の健康状態を要注意レベルと判定しているので、一人住まい高齢者6の体調が徐々に悪化する状態を把握して大事に至る前に病院や介護施設等での治療を迅速に行える。
【0047】
さて、管理センタ9はこのようにして多数の在宅高齢者6の健康状態を遠隔診断するのであるが、寝室1Aと居間1Cに配置したCCDカメラ7A、7Cによって高齢者6が撮影される。高齢者6の行動パターンは略定形化しており、寝室1Aに配置したCCDカメラ7Aの映像は7時頃に端末装置14に取込み、居間1Cに配置したCCDカメラ7Cの映像は9時頃に端末装置14に取込み処理する。
【0048】
端末装置14で処理された高齢者6の映像データは通信回線8を介してサーバ10に送信されファイル48に格納される。また、高齢者6の所定期間における生活データのトレンドデータもファイル48に格納されている。
【0049】
高齢者6の子供である見守り者が高齢者6の健康状態を見守りしたい場合には見守り者が所持する携帯電話40から見守り要求データ(管理センタ9の電話番号)を管理センタ9に送信する。携帯電話40から送信された見守り要求データは応答部44に受信される。
【0050】
応答部44は見守り要求データを受信すると、携帯電話40を所持している見守り者に高齢者6の識別データを入力するように案内する。応答部44は、例えば音声やメールによって識別データの入力を案内する。見守り者が携帯電話40に識別データを入力すると応答部44に受信され識別データ判定部45に加えられる。
【0051】
識別データ判定部45は判定した識別データをデータ検索部46に入力する。データ検索部46は識別データに該当する高齢者6のトレンドデータと映像データをファイル48から検索して、送信部47から携帯電話40に送信する。携帯電話40の画面には図9に示す画面40aのように高齢者6の映像と生活データのトレンドグラフが表示される。また、携帯電話40の画面には図9に示す画面40bのように高齢者6の2つの生活データのトレンドグラフが表示される。
【0052】
見守り者は携帯電話40の画面を見て高齢者6である親の健康状態を見守りすることができる。
【0053】
このようにして在宅高齢者の健康状態を遠隔見守りするのであるが、管理センタにおいて高齢者の映像データと生活データのトレンドデータを管理保持し、高齢者の見守り者が所持する携帯端末からの要求によって映像データとトレンドデータを配信するようにしているので、見守り者は高齢者の健康状態を知りたいときに随時把握することができる。
【0054】
見守り者は所持する携帯端末によって高齢者の健康状態を随時把握可能であり、どこからでも、居ながらにして高齢者の様子を知ることができる。
【0055】
また、上述の実施例は高齢者に関する複数の生活データのうち予め定めた個数の生活データが許容値以上変動したときに高齢者の健康状態を要注意レベルと判定しているので、一人住まい高齢者の体調が徐々に悪化する状態を把握して大事に至る前に病院や介護施設等での治療を迅速に行える。
【0056】
なお、上述の実施例は高齢者の行動パターンを踏力マットで測定しているが、赤外線センサで測定しても良いことは明らかなことである。
【0057】
また、上述の実施例は高齢者の生活データを逐次管理センタに送信するようにしているが、一日に一回送信するようにしてもよいことは勿論のことである。
【0058】
【発明の効果】
本発明は管理センタにおいて高齢者の映像データと生活データの所定期間におけるトレンドデータを管理保持し、高齢者の見守り者が所持する携帯端末からの要求によって映像データとトレンドデータを配信するようにしているので、見守り者は高齢者の健康状態を知りたいときに随時把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1の端末装置の一例を示す詳細構成図である。
【図3】踏力マットの一例を示す図である。
【図4】図1のサーバの一例を示す詳細構成図である。
【図5】高齢者に関する日毎の睡眠時間の一例を示す図である。
【図6】高齢者に関する用便回数を1週間毎に集計した一例を示す図である。
【図7】生体データの一例を示す図である。
【図8】高齢者に関する心拍数の平均値を示す図である。
【図9】本発明を説明するための画面表示の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…住宅、1A…寝室、1B…便所、1C…居間、2…エアマット、3…ベッド、4…エアチューブ、5…端末装置、6…高齢者、7…CCDカメラ、8…通信回線、9…管理センタ、10…サーバ、11…管理パソコン、12…踏力マット、13…担当医、14…端末装置、15a…端末装置…右足、15b…左足、40…携帯電話、41…受信部、42…入力判定部、43…データ処理部、44…音声応答部、45識別データ判定部、46…データ検索部、48…ファイル。
【発明の属する技術分野】
本発明は一人住まいの高齢者(独居老人)に関する生体データを含む生活データを管理センタに送信し、管理センタにおいて高齢者の健康状態を遠隔管理する在宅者健康状態遠隔見守り方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2001―184436号公報
近来、高齢者の人口が増大する傾向にあり、いわゆる高齢化社会に変わりつつある。このために、一人暮らしの高齢者も増加する傾向にある。一人暮らしの高齢者の健康状態を常に把握するには、検査や問診を頻繁に行うことが必要となる。
【0003】
しかし、高齢者は医療機関に頻繁に通院するのは困難であり、医者、看護師が高齢者の住居に訪問して検査や問診を行わざるを余儀なくされている。高齢者が多くなると医者や看護師の負担が増大し、高齢者の健康状態を把握することが実質的に行えなくなる。
【0004】
このようなことを解決するために、一人住まいしている多数の高齢者に関する生活データ(状態データ)を管理センタに送信し、管理センタにおいて多数の高齢者の健康状態をそれぞれ管理することが知られている。このことは、例えば、上記特許文献1に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術は高齢者の状態を複数のパターンに分類して各パターン毎に連絡先を設定しておき、高齢者の状態によって管理センタから各連絡先に通報するようにしている。このため、遠隔地に住んでいる高齢者の子供などの見守り者が親の健康状態を知りたいときに随時把握できないという問題点を有する。
【0006】
本発明の目的は、一人住まいの高齢者の健康状態を高齢者の子供などの見守り者が随時把握することができる在宅者健康状態遠隔見守り方法および装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴とするところは、高齢者が一人住まいしている住居において高齢者に関する測定した生体データを含む複数の異なる生活データと住居の予め定めた任意場所で撮影した高齢者の映像データを管理センタに送信し、管理センタでは高齢者の映像データと生活データの所定期間におけるトレンドデータを管理保持し、高齢者の見守り者(観察者)が所持する携帯端末からの要求によって映像データとトレンドデータを配信するようにしたことにある。
【0008】
本発明は管理センタにおいて高齢者の映像データと生活データの所定期間におけるトレンドデータを管理保持し、高齢者の見守り者が所持する携帯端末からの要求によって映像データとトレンドデータを配信するようにしているので、見守り者は高齢者の健康状態を知りたいときに随時把握することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の一実施例を示す。図1は一人住まい高齢者の住宅と病院や介護施設等の管理センタの状態を示している。
【0010】
図1において、1は一人住まい高齢者の住宅で、その間取が、寝室1A、便所1B、居間1C、玄関、寝室、台所、浴室、洗面所、押入などから構成されている。寝室、便所、居間に符号1A、1B、1Cを付したのは実施例の説明で主として用いるからである。住宅1の寝室1A、便所1B、居間1C、玄関、台所、浴室、洗面所などの出入口には高齢者6の行動パターン(行動データ)を測定する踏力マット12がそれぞれ設けられている。
高齢者6の住居1の各部屋の出入口付近に設置された踏力マット12は、内部に感圧抵抗体等のスイッチ手段を有し、このスイッチ手段のオンオフ信号(行動データ)を端末装置14で処理し通信回線8を介して管理センタ9のデータ処理装置(サーバ)10に送信する。
【0011】
寝室1Aには高齢者6が就寝するベッド3が設置されており、ベッド3の上にエアマット2が設けられている。エアマット2としては、例えば、特開2000―214号公報に記載されているようなエアマットが用いられる。エアマット2はエアチューブ4により端末装置5と接続され、エアマット2の圧力変化が端末装置5に伝達される。
【0012】
エアマット2には高齢者6がベッド3に居る時と居ない時を検出する図示していない後述する絶対圧センサが組込まれている。高齢者6は通常の状態でエアマット2の上で就寝する。端末装置5は圧力変化を検出する相対圧センサ(微差圧センサ)が設けられている。端末装置5で測定された就寝データ(生体データ)は通信回線8を介して管理センタ9のサーバ10に送信される。
【0013】
寝室1Aと居間1Cには高齢者6を撮影するCCDカメラ(電荷結合素子カメラ)7A、7Cが配置されている。CCDカメラ7A、7Cで撮影した高齢者6の映像データも端末装置14で処理され通信回線8を介して管理センタ9のサーバ10に送信される。
【0014】
なお、通信回線8は有線と無線の何れでも用いることができる。
【0015】
管理センタ9にはサーバ10が設置されており、端末装置5と14から送信される映像データと生活データ(行動データ、生体データ)の測定値を入力してデータ処理を実行する。また、担当医13の机上には管理パソコン(管理用端末装置)11を設置し、担当医13が随時高齢者6の身体状態を把握、監視するとともに、緊急時の高齢者異常通報を受けたり、電話等により適宜介護士の待機部屋に指示を出したり、携帯電話で連絡したりすることができるようになっている。管理センタ9は数十人から数百人の在宅高齢者の生活データを入力し、各高齢者毎に健康状態を診断する。
【0016】
図2に端末装置5の一例詳細構成図を示す。
【0017】
エアマット2の内部圧力がエアチューブ4を介して微差圧センサ20と絶対圧力センサ21に入力される。高齢者6の身体に起因する振動がエアマット2に伝達されるので、エアマット2の内部圧力が変化する。微差圧センサ20は圧力変動分を検出し、また、絶対圧力センサ21はエアマット2の内部圧力の絶対圧力を検出する。絶対圧力センサ21は高齢者6がエアマット2上にいるか、つまり就寝しているかを検出するために設けられている。
【0018】
微差圧センサ20としては、例えば、圧力の変化を受ける受圧面と対抗電極との間の静電容量変化を検知して差圧を検出するコンデンサマイクロフォン型差圧計が用いられる。コンデンサマイクロフォン型差圧計はエアマット2内部の微小な圧力変動を検出できる。
【0019】
微差圧センサ20の検出信号(生体データ)はデータ変換装置30を構成するゲイン制御部31に与えられる。ゲイン制御部31は微差圧センサ20の検出信号のレベルを所定範囲の信号レベルに調整する。高齢者6の姿勢によってエアマット2に伝わる心拍や呼吸などの振動の強さが異なるために、微差圧センサ20の出力信号の強度(レベル)が異なる。ゲイン制御部31は姿勢によって異なる信号レベルを所定レベルの信号になるようにゲインを調整し、心拍フィルタ32、呼吸フィルタ33、イビキフィルタ34に出力する。また、ゲイン制御部31のゲイン値が姿勢判別部36に加えられる。
ゲイン制御部31によって所定レベルに変換された微差圧センサ20の出力信号を心拍フィルタ32、呼吸フィルタ33、イビキフィルタ34に加えることにより、これら心拍フィルタ32、呼吸フィルタ33、イビキフィルタ34から心拍信号、呼吸信号、イビキ信号および寝返り信号などの高齢者6の生体データが得られる。
心拍フィルタ32、呼吸フィルタ33、イビキフィルタ34から得られた高齢者6の生体データはA/D変換部35でデジィタル信号に変換されデータ送信部37に入力され、管理センタ7のデータ処理装置9に送信される。同様に、絶対圧力センサ21の就寝データと姿勢判別部36の寝姿データもデータ送信部37からサーバ10に送信される。
【0020】
図3に高齢者6の行動パターン(行動データ)を測定する踏力マット12の一例構成図を示す。
【0021】
踏力マット12は、3組のエリア12a、12b、12cから構成され、それぞれエリア12a、12b、12c内部には感圧抵抗等で構成されたスイッチを有している。例えば図示の状態で入室の際に高齢者6の右足15aでエリア12aが踏まれ、所定の踏力以上の圧力が加わると、端末装置14で処理されたオン信号が通信回線8を介してデータ処理装置9に送られる。マット12は高齢者6の進行方向の全長が高齢者6の歩幅より長くなるように製作されている。
【0022】
高齢者6が入室の際に例えば右足15aでエリア12aを踏んだ後、左足15bでエリア12cを踏むと、エリア12aが最初にオン信号を発し、次いでエリア12cのオン信号が発せられ、両足が離れるとエリア12a、12cの順にオフ信号が発せられる。これらの行動信号(行動データ)により踏み込み方向を判定できる。この際には、図示矢印方向が進行方向を示すことになる。
【0023】
退室の際にはこれらの方向が逆となるため、進行方向が図示矢印と逆になり、退室と判定される。その結果、踏力マット12の行動データによって進行方向の特定と、入室と退室の回数及び在室の時間が計数可能となる。
【0024】
なお、通常、同じエリアを続けて踏むことはなく、エリア12aを踏んだ後にエリア12bを踏んだ場合も同様に進行方向を判定できる。
【0025】
端末装置14は、部屋毎に設置される踏力マット12の番地を識別でき、例えば、浴室への入室から退室までの時間が異常に長い場合に、高齢者6が浴室で倒れていると考えられ、管理センタ9において高齢者6の健康状態を遠隔診断できる。また、各部屋に在室している時間、出入りする回数を集計でき、これらの値を整理して高齢者6の在宅時における日常の行動パターンを数値化することができる。
【0026】
図4にサーバ10の一例詳細構成図を示す。図4には見守り者が所持する携帯端末として携帯電話を図示している。
【0027】
図4において、端末装置5、14からの生活データと映像データは受信部41で受信され入力判定部42を介してデータ処理部43に入力される。データ処理部43は入力した生活データにより高齢者6の健康状態を診断すると共に高齢者6毎の生活データのトレンドデータと映像データをファイル48に格納する。ファイル48に格納されるトレンドデータと映像データは単位期間毎に更新される。例えば、トレンドデータは5日毎に更新され、映像データは1日毎に更新される。
【0028】
図示しない見守り者が所持する携帯電話40からの見守り要求データ(管理センタ9の電話番号)は応答部44に受信される。応答部44は見守り要求データを受信すると、携帯電話40を所持している見守り者に高齢者6の識別データを入力するように案内する。
【0029】
応答部44は携帯電話40に入力された識別データを受信すると入力判定部42を介して識別データ判定部45に加える。識別データ判定部45は判定した識別データをデータ検索部46に入力する。データ検索部46は識別データに該当する高齢者6のトレンドデータと映像データをファイル48から検索して、送信部47から携帯電話40に送信する。
【0030】
この構成において、管理センタ9のサーバ10には、端末装置5から高齢者6の就寝時の生体データが与えられ、また、端末装置14から行動データが与えられる。サーバ10は、生体データとして、心拍データ、呼吸データ、イビキデータ、就寝データおよび寝姿データを入力し、また、行動データとして便所1Bへの出入り回数(トイレ回数)を入力するものとする。これらの生体データと行動データを複数の異なる生活データと称する。
【0031】
サーバ10は高齢者6の平常時における複数の異なる生活データの標準値を有し、各標準値にそれぞれ許容値が設定されている。サーバ10は高齢者6の単位期間における複数の異なる生活データの測定値と標準値を比較し、許容値以上変動した生活データを判定する。そして、複数の異なる生活データのうち予め定めた個数の生活データが許容値以上変動したときに高齢者6の健康状態が要注意レベルであると判定する。
【0032】
担当医13は管理パソコン11を操作してサーバ10で判定(診断)した高齢者6の健康状態が要注意レベルであると認識すると看護師を高齢者6の住宅1に派遣する。管理センタ9は高齢者6の健康状態の遠隔診断を多数の在宅高齢者について実行する。
【0033】
図5は高齢者における日毎の睡眠時間の一例を示し、図6は用便の回数を1週間毎に集計したものである。
【0034】
通常これらの時間や回数が一定していれば、ほぼ健康状態が維持されているものと考えられる。睡眠時間が通常より長くなったり、短くなったりすることは短期間ではままあるが、この状態が発生する頻度が多くなれば、体調が異常またはその兆候があるものと考えられる。
【0035】
また、用便の回数も同様であり、健康なときには日毎の回数はほぼ一定しており、少ないときは便秘気味、多いときは下痢等が考えられる。飲酒等で一時的にこれらの状態が生じることはあるが、発生頻度が多くなると、体調の異常と判断してよい。
【0036】
図5、6の他に高齢者6に関する生活データのいくつかの項目を選定し、同様な状態を集計して健康度を診断する。
【0037】
図7は生体データとしての一例で、1就寝分の高齢者情報を採取するデータの種類、分類等を示すものである。
【0038】
まず、1就寝分のデータ集計時、就寝中の1分毎のデータ群より、平均値、最大値、最小値、最多値を求め、その就寝の睡眠データとして記憶する。次にイビキ・体動に関して、データとして捉えた分のみを集計する。また、寝姿のデータとしての圧力値を仰向け、横向き、うつ伏せのパターンに分類し、1就寝中内での割合を求める。これらのデータから健康状態等を把握する。
【0039】
解析時間は1分間としたが、この時間は特定するものではなく任意の時間に設定することもできる。解析時間は1就寝分のデータ解析に都合のよい時間でよく、また、1就寝分でなく所定の就寝時間内を設定することもできる。
【0040】
高齢者6の健康状態は、例えば、下記のような判断基準として判定する。
(1)、心拍数、呼吸数が予め設定していた健康とされる標準値の許容値内であれば健康と言える。また、許容値の範囲以外にある時は、健康に注意する必要があると言える。
(2)、呼吸数の最小値が既定値以下で、イビキの最大値が大きい値を示していると、無呼吸の傾向があると言える。
(3)、就寝中に占めるイビキまたは体動の割合が多いと、睡眠が十分とれていないと言える。
(4)、寝姿の割合で一番多いものが、その人の寝姿パターンと言える。
【0041】
管理センタ9のサーバ10はこのような判断基準に基づき高齢者6の健康状態を診断する。
【0042】
図7に示した高齢者6の身体に関する生体データは、所定期間分を集計、整理して管理センタ9の管理パソコン11に記憶させる。したがって、整理された身体情報データの日毎、或は所定期間のトレンド(変化傾向)を把握し、このパターンが所定値(許容値)以上の変化を生じた場合に高齢者6の健康度が悪化しつつあると判定できる。
【0043】
図8は一就寝中の1分間における心拍数の平均値を、日毎にプロットしたグラフである。
【0044】
身体に異常のない場合の就寝では、ある範囲内の心拍数で推移するが、体調の悪化によって心拍数が多くなったり、日毎の変化量が大きくなったりする。例えば、ある期日の値が、前5日間の平均値に比較して20%高くなったら、体調が悪化しつつあると判断する。
【0045】
数多くある身体情報データの内、全てのデータ項目を比較すると、高齢者自身の体質によりデータ値のばらつきが多かったり、変化量が少なかったりする場合に、健康状態と悪化兆候との識別が難しくなる。これを考慮して、全項目の何%か、或は項目を選定して比較するのが効果的である。
【0046】
管理センタ9はこのようにして多数の在宅高齢者6の健康状態を遠隔診断するのであるが、高齢者6に関する複数の生活データのうち予め定めた個数の生活データが許容値以上変動したときに高齢者6の健康状態を要注意レベルと判定しているので、一人住まい高齢者6の体調が徐々に悪化する状態を把握して大事に至る前に病院や介護施設等での治療を迅速に行える。
【0047】
さて、管理センタ9はこのようにして多数の在宅高齢者6の健康状態を遠隔診断するのであるが、寝室1Aと居間1Cに配置したCCDカメラ7A、7Cによって高齢者6が撮影される。高齢者6の行動パターンは略定形化しており、寝室1Aに配置したCCDカメラ7Aの映像は7時頃に端末装置14に取込み、居間1Cに配置したCCDカメラ7Cの映像は9時頃に端末装置14に取込み処理する。
【0048】
端末装置14で処理された高齢者6の映像データは通信回線8を介してサーバ10に送信されファイル48に格納される。また、高齢者6の所定期間における生活データのトレンドデータもファイル48に格納されている。
【0049】
高齢者6の子供である見守り者が高齢者6の健康状態を見守りしたい場合には見守り者が所持する携帯電話40から見守り要求データ(管理センタ9の電話番号)を管理センタ9に送信する。携帯電話40から送信された見守り要求データは応答部44に受信される。
【0050】
応答部44は見守り要求データを受信すると、携帯電話40を所持している見守り者に高齢者6の識別データを入力するように案内する。応答部44は、例えば音声やメールによって識別データの入力を案内する。見守り者が携帯電話40に識別データを入力すると応答部44に受信され識別データ判定部45に加えられる。
【0051】
識別データ判定部45は判定した識別データをデータ検索部46に入力する。データ検索部46は識別データに該当する高齢者6のトレンドデータと映像データをファイル48から検索して、送信部47から携帯電話40に送信する。携帯電話40の画面には図9に示す画面40aのように高齢者6の映像と生活データのトレンドグラフが表示される。また、携帯電話40の画面には図9に示す画面40bのように高齢者6の2つの生活データのトレンドグラフが表示される。
【0052】
見守り者は携帯電話40の画面を見て高齢者6である親の健康状態を見守りすることができる。
【0053】
このようにして在宅高齢者の健康状態を遠隔見守りするのであるが、管理センタにおいて高齢者の映像データと生活データのトレンドデータを管理保持し、高齢者の見守り者が所持する携帯端末からの要求によって映像データとトレンドデータを配信するようにしているので、見守り者は高齢者の健康状態を知りたいときに随時把握することができる。
【0054】
見守り者は所持する携帯端末によって高齢者の健康状態を随時把握可能であり、どこからでも、居ながらにして高齢者の様子を知ることができる。
【0055】
また、上述の実施例は高齢者に関する複数の生活データのうち予め定めた個数の生活データが許容値以上変動したときに高齢者の健康状態を要注意レベルと判定しているので、一人住まい高齢者の体調が徐々に悪化する状態を把握して大事に至る前に病院や介護施設等での治療を迅速に行える。
【0056】
なお、上述の実施例は高齢者の行動パターンを踏力マットで測定しているが、赤外線センサで測定しても良いことは明らかなことである。
【0057】
また、上述の実施例は高齢者の生活データを逐次管理センタに送信するようにしているが、一日に一回送信するようにしてもよいことは勿論のことである。
【0058】
【発明の効果】
本発明は管理センタにおいて高齢者の映像データと生活データの所定期間におけるトレンドデータを管理保持し、高齢者の見守り者が所持する携帯端末からの要求によって映像データとトレンドデータを配信するようにしているので、見守り者は高齢者の健康状態を知りたいときに随時把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1の端末装置の一例を示す詳細構成図である。
【図3】踏力マットの一例を示す図である。
【図4】図1のサーバの一例を示す詳細構成図である。
【図5】高齢者に関する日毎の睡眠時間の一例を示す図である。
【図6】高齢者に関する用便回数を1週間毎に集計した一例を示す図である。
【図7】生体データの一例を示す図である。
【図8】高齢者に関する心拍数の平均値を示す図である。
【図9】本発明を説明するための画面表示の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…住宅、1A…寝室、1B…便所、1C…居間、2…エアマット、3…ベッド、4…エアチューブ、5…端末装置、6…高齢者、7…CCDカメラ、8…通信回線、9…管理センタ、10…サーバ、11…管理パソコン、12…踏力マット、13…担当医、14…端末装置、15a…端末装置…右足、15b…左足、40…携帯電話、41…受信部、42…入力判定部、43…データ処理部、44…音声応答部、45識別データ判定部、46…データ検索部、48…ファイル。
Claims (8)
- 高齢者が一人住まいしている住居において前記高齢者に関する生体データを含む複数の異なる生活データを測定して管理センタに送信し、前記管理センタにおいて前記高齢者に関する複数の異なる生活データに基づき前記高齢者の健康状態を管理するものであって、前記住居の予め定めた任意場所で撮影した前記高齢者の映像データを前記管理センタに送信し、前記管理センタは前記高齢者の映像データと前記生活データの所定期間におけるトレンドデータを管理保持し、前記高齢者の見守り者が所持する携帯端末からの要求によって前記映像データと前記トレンドデータを配信するようにしたことを特徴とする在宅者健康状態遠隔見守り方法。
- 高齢者が一人住まいしている住居において前記高齢者に関する生体データを含む複数の異なる生活データを測定して管理センタに送信し、前記管理センタにおいて前記高齢者に関する複数の異なる生活データに基づき前記高齢者の健康状態を管理するものであって、前記高齢者の行動パターンに基づいて予め定めた前記住居の任意場所で撮影した前記高齢者の映像データを前記管理センタに送信し、前記管理センタは前記高齢者の映像データと前記生活データの所定期間におけるトレンドデータとを更新して管理保持し、前記高齢者の見守り者は所持する携帯端末から要求することによって前記映像データと前記トレンドデータを配信されるようにしたことを特徴とする在宅者健康状態遠隔見守り方法。
- 請求項1または2において、前記高齢者の見守り者は所持する携帯電話によって前記管理センタに前記映像データと前記トレンドデータの配信を要求し、配信された前記映像データと前記トレンドデータを画面表示して前記高齢者の見守りを行ようにしたことを特徴とする在宅者健康状態遠隔見守り方法。
- 請求項1または2において、前記管理センタは単位期間における前記複数の異なる生活データの測定値と標準値を比較して複数の生活データに対してそれぞれ設定されている許容値以上変動した生活データの個数によって前記高齢者の健康状態を判定することを特徴とする在宅者健康状態遠隔見守り方法。
- 高齢者が一人住まいしている住居において前記高齢者に関する生体データを含む複数の異なる生活データを測定する生活データ測定手段と、前記住居の予め定めた任意場所で前記高齢者を撮影する撮影手段と、前記生活データ測定手段で測定した生活データと前記撮影手段で撮影した前記高齢者の映像データを管理センタに送信する住居用端末装置と、前記管理センタに設けられ、前記高齢者の映像データと前記生活データの所定期間におけるトレンドデータを管理保持するサーバと、前記高齢者の見守り者が所持し、前記管理センタに要求して配信される前記映像データと前記トレンドデータを受信する携帯端末とを具備することを特徴とする在宅者健康状態遠隔見守り装置。
- 高齢者が一人住まいしている住居において前記高齢者に関する生体データを含む複数の異なる生活データを測定する生活データ測定手段と、前記高齢者の行動パターンに基づいて予め定めた前記住居の任意場所で前記高齢者を撮影する撮影手段と、前記生活データ測定手段で測定した生活データと前記撮影手段で撮影した前記高齢者の映像データを管理センタに送信する住居用端末装置と、前記管理センタに設けられ、前記高齢者の映像データと前記生活データの所定期間におけるトレンドデータを更新して管理保持するサーバと、前記高齢者の見守り者が所持し、前記管理センタの前記サーバに要求して配信される前記映像データと前記トレンドデータを受信する携帯端末とを具備することを特徴とする在宅者健康状態遠隔見守り装置。
- 請求項5または6において、前記高齢者の見守り者が所持する携帯端末は携帯電話であって、前記管理センタから配信される前記映像データと前記トレンドデータを画面表示して前記高齢者の見守りを行ようにしたことを特徴とする在宅者健康状態遠隔見守り装置。
- 請求項5または6において、前記管理センタは単位期間における前記複数の異なる生活データの測定値と標準値を比較して複数の生活データに対してそれぞれ設定されている許容値以上変動した生活データの個数によって前記高齢者の健康状態を判定することを特徴とする在宅者健康状態遠隔見守り装置。
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