JP2005022983A - シャンプー組成物の製造方法 - Google Patents

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Eiji Nishimura
英司 西村
Yasuo Nagahara
恭生 永原
Yuichi Nishida
勇一 西田
Takayoshi Uchikoshi
香悦 打越
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Abstract

【解決手段】洗浄性界面活性剤を含有する水相に、液晶構造体が分散してなるシャンプー組成物の製造方法において、液晶構造体の構成成分の結晶化温度以上で、洗浄性界面活性剤を含有する水相と液晶構造体の構成成分を混合し、得られた混合物を結晶化温度以上の温度から冷却することを特徴とするシャンプー組成物の製造方法。
【効果】本発明によれば、シャンプーをすすいだ時に発生する髪のきしみ感を改善し、特にきしみ感が発生しやすい染毛した髪において効果が高く、かつ低温での保存安定性に優れたシャンプー組成物を、冷却時間を短縮し低コストで製造する方法を提供することができる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャンプーをすすいだ時に発生する髪のきしみ感を改善し、特にきしみ感が発生しやすい染毛した髪において効果が高く、かつ低温での保存安定性に優れたシャンプー組成物を低コストで製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、外見を明るく見せたり、軽い髪の印象を出す目的で、髪をカラーリングする消費者が増加している。カラーリングは通常、アルカリや過酸化水素等により化学的処理を行うため、髪が損傷を受けやすい。この損傷により髪の表面に親水性部分が露出すると、シャンプーをすすいだ時にきしみ感が強くなる等の使用者にとって好ましくない状態となる。
【0003】
このきしみ感の改善のためには、従来よりカチオン性の高分子化合物をはじめ種々の添加剤を配合することが知られているが、特に染毛等による損傷の大きい髪にとっては、きしみ感の改善効果が十分ではなかった。
【0004】
そこで、本発明者らは損傷の大きい髪においてもすすぎ時のきしみ感を飛躍的に改善する方法として、カチオン性界面活性剤と油分からなる液晶構造体を洗浄性界面活性剤中に分散させることを特徴とするシャンプー組成物を提案した(例えば特許文献2:特開2001−311099号公報、特願2002−332680号、特願2003−053408号)。
【0005】
この液晶構造体を洗浄性界面活性剤中に安定に分散させるためには、液晶構造体を構成する油性成分の溶解温度以上で、油性成分と洗浄性界面活性剤と混合して乳化しその後に冷却する方法が有効である。しかし、温度管理が適切でない場合、液晶構造体を形成すべき成分が結晶となって析出し、すすぎ時のきしみ感を十分に改善できないことや、低温における保存安定性が劣化するといった問題がある。また、冷却する方法としては、真空乳化釜等を用い、槽外側のジャケットに冷却水を通すことによって徐々に冷却する一般的な方法によって製造することができるが、製造に要する時間が長いため、生産効率が悪くコストが高くなるといった難点があった。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−168734号公報
【特許文献2】
特開2001−311099号公報
【特許文献3】
特開2003−105382号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、シャンプーをすすいだ時に発生する髪のきしみ感を改善し、特にきしみ感が発生しやすい染毛した髪において効果が高く、かつ低温での保存安定性に優れたシャンプー組成物を低コストで製造する方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、液晶構造体の構成成分の結晶化温度以上で、洗浄性界面活性剤を含有する水相に液晶構造体の構成成分を混合し、得られた混合物を結晶化温度以上の温度から冷却することにより、上記目的を達成できることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0009】
また、上記混合物の一部を連続的に抜き出し、これを急冷すると共に、この急冷したものを混合物に戻すことを繰り返すことにより、冷却に要する製造時間を大幅に短縮できること、さらに、水に分散又は膨潤させた水難溶性無機成分を、洗浄性界面活性剤を含有する水相と混合する工程を含むことにより、液晶構造体の構成成分の結晶析出を大幅に抑えることができるため、結晶析出が起こりやすい連続的な部分急冷法においても、液晶構造体を安定に分散できることを見出した。
【0010】
従って、本発明は洗浄性界面活性剤を含有する水相に、液晶構造体が分散してなるシャンプー組成物の製造方法において、液晶構造体の構成成分の結晶化温度以上で、洗浄性界面活性剤を含有する水相と液晶構造体の構成成分を混合し、得られた混合物を結晶化温度以上の温度から冷却することを特徴とするシャンプー組成物の製造方法を提供する。
【0011】
以下、本発明につきさらに詳しく説明する。
本発明の液晶構造体としては、洗浄性界面活性剤を含有する水相中で液晶構造体を形成するものであれば特に限定されないが、シャンプー組成物がすすぎ時のなめらかさに優れる点から、構成成分として(A)カチオン性界面活性剤と(B)珪素原子を含まない油分が主成分として形成された液晶構造体であることが好ましい。ここで、主成分としてとは他の成分が少量含まれてもよいことを意味する。なお、液晶構造体はX線回折での規則的な回折パターン、偏光顕微鏡観察での組織像は光学異方性を示すこと、又はクライオ走査型電子顕微鏡にて凍結割断したサンプル観察により薄層が重なっていること等で確認することができる。
【0012】
(A)カチオン性界面活性剤としては、その種類は特に制限されないが、例えば下記一般式(1)で表される化合物を挙げることができる。
【0013】
【化1】
Figure 2005022983
〔式中、R、R、R、及びRは、それぞれアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基、ポリアルキレンオキサイド基又はベンジル基を示し、R、R、R、及びRのうち1つ又は2つは炭素数10〜24、好ましくは16〜22の直鎖アルキル基、ヒドロキシアルキル基又はアルケニル基であり、残りはメチル基、エチル基、ベンジル基、又は−(CO)−Hもしくは−(CO)−H(但し、q及びrはそれぞれ1〜5の整数)で表されるポリアルキレンオキサイド基であり、これらは互いに同一であっても異なっていてもよい。また、Zは陰イオンを示す。〕
【0014】
カチオン性界面活性剤は、通常、塩の形で配合され、具体的には塩酸塩、臭素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機塩類、グリコール酸塩、酢酸塩、乳酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、酸性アミノ酸塩、高級脂肪酸塩、ピログルタミン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等の有機酸塩等として用いることができる。
【0015】
上記一般式(1)で表されるカチオン性界面活性剤の具体例としては、例えば、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、セトステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジベヘニルジメチルアンモニウムクロライド等を挙げることができる。
【0016】
その中でも、炭素数16〜22の直鎖アルキル基を有するものが好ましく、具体的に、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライドが挙げられる。これらのうち、塩酸塩、臭素酸塩の形のものが好ましい。
【0017】
また、下記一般式(2)で表されるグアニジン誘導体又はその塩も、カチオン性界面活性剤として好適に使用することができる。
【0018】
【化2】
Figure 2005022983
(式中、Rは炭素数1〜21の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基、Aは炭素数1〜10の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキレン基又はアルケニレン基であり、tは1〜5の整数であって、tが2以上の場合、各ブロック中のAは互いに異なってもよい。)
【0019】
上記一般式(2)中のRは、炭素数1〜21、好ましくは11〜19の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基であり、例えば、C1123−、C1225−、C1327−、C1429−、C1531−、C1633−、C1735−、(C17CH−、4−C1530−等の基が好適である。
【0020】
置換基Aは、炭素数1〜10、好ましくは2〜6の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキレン基又はアルケニレン基であり、例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、イソプロピレン基、2−ペンテニル基、2−エチルブチレン基等が挙げられる。
【0021】
上記一般式(2)で表わされるグアニジン誘導体は、通常、塩の形で配合され、具体的には塩酸塩、臭素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機塩類、グリコール酸塩、酢酸塩、乳酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、酸性アミノ酸塩、高級脂肪酸塩、ピログルタミン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等の有機酸塩等として用いることができる。これらのうち、塩酸塩、臭素酸塩、酢酸塩、グリコール酸塩、クエン酸及び酸性アミノ酸塩の形が好ましい。
【0022】
また、アミノ酸系カチオン性界面活性剤も、カチオン性界面活性剤として好適に使用することができる。アミノ酸系カチオン性界面活性剤としては、モノ−N−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステル塩を挙げることができる。この化合物を構成する塩基性アミノ酸としては、例えば、オルニチン、リシン及びアルギニン等の天然アミノ酸を挙げることができる。また、α,γ−ジアミノ酪酸のような合成アミノ酸を用いることも可能である。これらは光学活性体でもラセミ体でもよい。
【0023】
また、そのアシル基は、炭素数が8〜22の飽和又は不飽和の高級脂肪酸残基である。これらは天然のものでも合成されたものでもよい。例えば、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基及びステアロイル基等の単一高級脂肪酸残基、並びにヤシ油脂肪酸残基及び牛脂高級脂肪酸残基等の天然の混合高級脂肪酸残基を採用することができる。
【0024】
低級アルキルエステル成分としては、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、ブチルエステル、ペンチルエステル、ヘキシルエステル、ヘプチルエステル及びオクチルエステルが好適である。低級アルキルエステル成分は、通常、塩の形で配合され、具体的には塩酸塩、臭素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機塩類、グリコール酸塩、酢酸塩、乳酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、酸性アミノ酸塩、高級脂肪酸塩、ピログルタミン酸塩、L−又はDL−ピロリドンカルボン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等の有機酸塩等として用いることができる。これらのうち、塩酸塩、L−又はDL−ピロリドンカルボン酸塩及び酸性アミノ酸塩の形が好ましい。
【0025】
さらに、アミドアミン型界面活性剤も、カチオン性界面活性剤として好適に使用することができる。アミドアミン型界面活性剤としては、下記一般式(3)で表される化合物を用いることができる。
【0026】
【化3】
Figure 2005022983
(式中、Rは炭素数7〜23、好ましくは9〜22の脂肪酸残基、さらに好ましくは13〜22であり、Rは独立に炭素数1〜4のアルキル基、好ましくはメチル基又はエチル基、mは2〜4の整数を示す。)
【0027】
上記一般式(3)で表されるアミドアミン型界面活性剤としては、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ヤシ油脂脂肪酸ジエチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミドが挙げられる。
【0028】
これらは、通常、塩の形で配合され、具体的には塩酸塩、臭素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機塩類、グリコール酸塩、酢酸塩、乳酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、酸性アミノ酸塩、高級脂肪酸塩、ピログルタミン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等の有機酸塩等として用いることができる。これらのうち、酸性アミノ酸塩、クエン酸塩、塩酸塩の形が好ましい。なお、中和に用いられる塩は1種又は2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ヤシ油脂脂肪酸ジエチルアミノプロピルアミドが好適に用いられる。本発明では、これらのアミドアミン型界面活性剤中から、1種を単独又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0029】
本発明の(A)カチオン性界面活性剤の配合量は、特に制限されないが、本発明のシャンプー組成物全量に対し0.05〜7質量%であるのが好ましい。カチオン性界面活性剤の配合量が少なすぎると、すすぎ時に毛髪に十分な滑らかさ感、柔軟性を付与することができず、一方、多すぎると毛髪にべたつくような重さを生じる場合がある。カチオン性界面活性剤は1種を単独で又は2種以上を併用してもよい。
【0030】
特に、上記一般式(1)で表されるアルキル4級アンモニウム塩、及び一般式(2)で表されるグアニジン誘導体又はその塩を配合する場合は、その配合量は、シャンプー組成物全量に対し0.05〜6質量%の範囲が好ましく、特に0.5〜4質量%が好ましい。
【0031】
モノ−N−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステル塩のようなアミノ酸系カチオン性界面活性剤を配合する場合は、その配合量は、シャンプー組成物全量に対し0.1〜5質量%が好ましく、特に0.3〜3質量%が好ましい。
【0032】
アミドアミン型界面活性剤化合物を配合する場合は、その配合量は、シャンプー組成物全量に対して0.1〜7質量%が好ましく、特に0.5〜5質量%が好ましい。
【0033】
(B)珪素原子を含まない油分としては、以下の成分の単体もしくは縮合物が挙げられる。
(1)一般式R12OHで表わされるアルコール▲1▼
(2)一般式R13COOHで表わされる脂肪酸▲2▼
(3)▲1▼と多価アルコール▲3▼の縮合物▲4▼
(4)▲2▼と▲3▼の縮合物▲5▼
(5)▲1▼又は▲4▼と、▲2▼、▲5▼又は多塩基酸▲6▼の縮合物
一般式R12−OHで表わされるアルコール▲1▼は、R12=C1〜40の飽和、不飽和もしくは分岐のアルコール又はヒドロキシアルコールであり、具体的には、メチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、n−オクチルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、イソノニルアルコール、n−デシルアルコール、イソデシルアルコール、ウンデシルアルコール、ドデシルアルコール、ラウリルアルコール、イソトリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、2−ヘキシルデシルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オクチルドデシルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール、リノレイルアルノール、カルナービルアルコール、セリルアルコール、コレステロール、フィトステロール等が挙げられる。中でも、経時安定性の点から、直鎖(セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等)及び分岐鎖(2−ヘキシルデシルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、イソステアリルアルコール等)のものが好ましく、特に直鎖のものが好ましい。分岐鎖のものであれば、分岐が先端に近いものほど良好である。また、鎖長では、C8〜C22のアルコールが好ましく、中でも、経時安定性の点から、直鎖のC16〜C22のアルコール(セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等)がより好ましい。
【0034】
一般式R13COOHで表わされる脂肪酸▲2▼はR13=C4〜40の飽和、不飽和もしくは分岐の脂肪酸又はヒドロキシ脂肪酸であり、具体的には、酪酸、カプリル酸、イソノナン酸、テトラメチルノナン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、2−ヘキシルデカン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキジン酸、ベヘニン酸、2−ヘプチルウンデカン酸、リグノセリン酸、セロシン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラウロレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、エルカ酸、エイコセン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸、リノール酸、エレオステアリン酸、リノレン酸、リシノール酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、ヒマシ硬化脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、ラノリン脂肪酸、メタクリル酸、オクチル酸(2エチルヘキサン酸)、ネオデカン酸(2,2−ジメチルオクタン酸)、シトロネル酸、アビエチン酸、デヒドロアビエチン酸、ネオアビエチン酸、パラストリン酸、ピマル酸、イソピマル酸、乳酸、12−ヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。油分として単体で使用する際にはC8〜C24の脂肪酸が好ましく、中でも、経時安定性の点からC16〜C22の脂肪酸(パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等)がより好ましい。
【0035】
多価アルコール▲3▼としては、下記一般式(4)で表される多価アルコール
が挙げられる。
HO((C2a)O)((C2c)O)H (4)
(式中、a、b、c及びdに特に制限はなく、a=cでもよく、好ましくはa、cは2〜10、b、d=1〜150の整数である。)
【0036】
上記一般式(4)で表される多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ヘキサグリセリン、デカグリセリン、1,3−ブチレングリコール、トリメチロールプロパン、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、グルコース、マンノース、ガラクトース、ショ糖、フルクトース、マルトース、マルチトール、キシリトール、イノシトール、ソルビタン、ソルビトール等やこれらのEO付加物が挙げられる。
【0037】
多塩基酸▲6▼は、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フタル酸、トリメリット酸、セバシン酸等のカルボン酸やリン酸、硫酸等の無機酸が挙げられる。
【0038】
(3)▲1▼と多価アルコール▲3▼の縮合物▲4▼、(4)▲2▼と▲3▼の縮合物▲5▼、(5)▲1▼又は▲4▼と、▲2▼、▲5▼又は多塩基酸▲6▼との縮合物としては、高級アルコールのEO、PO付加物、脂肪酸のEO、PO付加物を始めとし、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸ジグリセリン、モノステアリン酸ヘキサグリセリン、モノステアリン酸デカグリセリン、ジステアリン酸ジグリセリン、ジステアリン酸ヘキサグリセリン、ジステアリン酸デカグリセリン、トリステアリン酸ペンタグリセリン、トリステアリン酸ヘキサグリセリン、トリステアリン酸デカグリセリン、テトラステアリン酸ヘキサグリセリン、テトラステアリン酸デカグリセリン、ペンタステアリン酸テトラグリセリン、ペンタステアリン酸ヘキサグリセリン、ペンタステアリン酸デカグリセリン、ヘキサステアリン酸ペンタグリセリン、ヘキサステアリン酸ヘキサグリセリン、オクタステアリン酸ヘキサグリセリン、デカステアリン酸デカグリセリン、モノイソステアリン酸グリセリン、モノイソステアリン酸ジグリセリン、モノイソステアリン酸ヘキサグリセリン、モノイソステアリン酸デカグリセリン、ジイソステアリン酸ジグリセリン、ジイソステアリン酸ヘキサグリセリン、ジイソステアリン酸デカグリセリン、トリイソステアリン酸ペンタグリセリン、トリイソステアリン酸ヘキサグリセリン、トリイソステアリン酸デカグリセリン、テトライソステアリン酸ヘキサグリセリン、テトライソステアリン酸デカグリセリン、ペンタイソステアリン酸テトラグリセリン、ペンタイソステアリン酸ヘキサグリセリン、ペンタイソステアリン酸デカグリセリン、ヘキサイソステアリン酸ペンタグリセリン、ヘキサイソステアリン酸ヘキサグリセリン、オクタイソステアリン酸ヘキサグリセリン、デカイソステアリン酸デカグリセリン、モノオレイン酸ジグリセリル、ジオレイン酸グリセリル、オキシステアリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリンヘプタベヘニン酸デカグリセリン、トリオレイン酸ペンタグリセリン、トリベヘニン酸ペンタグリセリン、テトラベヘニン酸ペンタグリセリン、ペンタベヘニン酸ペンタグリセリン、ジベヘニン酸トリグリセリン、トリべヘニン酸トリグリセリン、テトラベヘニン酸トリグリセリン、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ(カプリル、カプリン酸)グリセリン等のポリグリセリン脂肪酸エステル類、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリステアリン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、ヘキサオキシステアリン酸ジペンタエリスリル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、ジカプリンプロピレングリコール、モノカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、セスキオレイン酸ソルビタン、乳酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、オクタン酸ミリスチル、オクタン酸パルミチル、オクタン酸ステアリル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミチスチン酸2−オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸メチル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ヘキシル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸ステアリル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソプロピル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、オレイン酸エチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、エイコセン酸オクチル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジエトキシエチル、アジピン酸ジイソプロピル、ダイマー酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、リンゴ酸ジイソステアリル、クエン酸トリ2−エチルヘキシル、アジピン酸2−ヘプチルウンデシル、コハク酸ジエトキシエチル、グリセリン脂肪酸エステルアジピン酸縮合物、ジグリセリンイソパルミチン酸エステルセバシン酸縮合物,ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ステアリン酸フィトステリル、ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル等のエステルが挙げられる。
【0039】
また、上記(1)〜(5)以外の他の油分として、アルキルエーテルリン酸又はその塩とアルキルエーテルリン酸のPOE誘導体、アルキルアミンとそのPOE誘導体、脂肪酸アミドとそのPOE誘導体、ひまし油又は硬化ひまし油とそのPOE誘導体、カルナバワックス、カンデリラワックス、木ロウ等の植物ロウ、蜜ロウ、鯨ロウ、羊毛ロウ等の動物ロウ、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油ロウ、モンタンワックス、セレシン、オゾケライト等の鉱物ロウ等が挙げられる。
【0040】
本発明においては、液晶構造体は必須であり、液晶構造体とすることで、シャンプーをした際のすすぎ時のきしみを飛躍的に向上させる効果があり、上記油分の中でも、(A)成分のカチオン性界面活性剤と組成物中で液晶構造体を形成しやすい油分が好ましい。
【0041】
油分では、上記の点から、上記(1)及び(2)、並びに(3)及び(4)のHLB4未満の物が好ましい。さらに、経時での保存安定性の点から、融点が45℃以上の高級アルコール(セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等)がより好ましい。なお、(B)成分は、1種を単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0042】
(B)成分の珪素原子を含まない油分の配合量は、通常、シャンプー組成物全量に対し0.5〜10質量%の範囲が好ましい。配合量が0.5質量%未満では使用感が不十分であり、10質量%を超えると経時安定性が悪くなる場合がある。
【0043】
シャンプー組成物中の(A)と(B)の質量比は、(B)/[(A)+(B)]が、0.35〜0.90が好ましく、特に0.50〜0.90が好ましい。上記質量比が0.35未満又は0.90を超えた比率だと、すすぎ時のきしみ改善が弱くなる場合がある。
【0044】
(A)と(B)成分の最も好ましい組み合わせは、下記が挙げられる。
(i)(A)C16〜C22のモノアルキルカチオン、(B)C16〜C22の高級アルコールの組み合わせで、(B)/[(A)+(B)]=0.6〜0.8(ii)(A)C16〜C22のジアルキルカチオン、(B)C16〜C22の高級アルコール組み合わせで、(B)/[(A)+(B)]=0.5〜0.7
【0045】
本発明の洗浄性界面活性剤は、特に制限されるものではないが、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性非イオン性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤が挙げられ、これらを1種単独で又は2種以上組み合わせた界面活性剤である。保存安定性の点から、特に両性界面活性剤、半極性非イオン性界面活性剤又はこれらを併用することが好ましい。
【0046】
アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アシル化アミノ酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、N−アシル−N−メチルタウリン塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、アルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、脂肪酸石ケン、アルキルリン酸エステル塩、N−ラウロイルグルタミン酸塩、N−パルミトイルグルタミン酸塩、N−ラウロイル−N−エチルグリシン塩、N−ラウロイルザルコシン塩、N−ミリストイル−β−アラニン塩等が挙げられる。
【0047】
両性界面活性剤としては、アルキルベタイン系活性剤、アミドベタイン系活性剤、スルホベタイン系活性剤、ヒドロキシスルホベタイン系活性剤、アミドスルホベタイン系活性剤、ホスホベタイン系活性剤、イミダゾリニウムベタイン系活性剤、アミノプロピオン酸系活性剤、アミノ酸系活性剤等が挙げられる。
【0048】
中でも、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸ジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルイミノジプロピオン酸、N−[3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル]−L−アルギニン塩酸が好ましい。
【0049】
より具体的には、例えばN−デシルベタイン、セチルベタイン、ステアリルベタイン、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドメチルベタイン、ミリスチン酸アミドメチルベタイン、パルミチン酸アミドメチルベタイン、ステアリン酸アミドメチルベタイン、ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミノメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、ミリスチルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルアミノメチル−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−スルホプロピルベタイン、N−ラウロイル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−カルボキシメチルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N’,N’−ビス(カルボキシエチル)エチレンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−カルボキシメトキシエチルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシエチル−N’−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシエトキシエチルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N’−カルボキシエチル−N’−カルボキシエトキシエチルエチレンジアミン、2−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等を挙げることができ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
【0050】
一方、半極性非イオン性界面活性剤としては、下記一般式(5)で示されるアミンオキシドが好適である。
【0051】
【化4】
Figure 2005022983
(式中、Rは、炭素数8〜22のアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基を表し、RとR10は独立に炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又は下記一般式(6)で表される一価の置換基である。nは0又は1〜5の整数である。)
【0052】
【化5】
Figure 2005022983
(式中、R11は、水素原子、メチル基又はエチル基を表し、pは1〜3の整数である。)
【0053】
本発明に用いるアミンオキシドとしては、ラウリルジメチルアミンオキシド、ステアリルジメチルアミンオキシド、ラウリルジヒドロキシエチルアミンオキシド、ポリオキシエチレンラウリルジメチルアミンオキシド(酸化エチレンの平均付加数:3モル)等が好適である。
【0054】
本発明のシャンプー組成物には、上記一般式(5)で表されるアミンオキシドが1種又は2種以上配合されることが好ましい。これらのアミンオキシドを商品名で示すと、東邦化学工業(株)製のソフタミンL、共栄化学工業(株)製のオキザミン−ALS、ライオンアクゾ(株)製のアロモックスC/12、アロモックスC/12W、アロモックスDMC−W、アロモックスCM12D−W(C)等が挙げられる。
【0055】
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等が挙げられる。中でもポリエチレングリコールモノステアレート、モノラウリン酸デカグリセリル、ベヘニン酸モノグリセリル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール等が好ましい。その他に、ヤシ油脂肪酸アルカノールアミド、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグリコシド、アルキルグリセリルグリコシド、メチルグルコシド脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0056】
洗浄性界面活性剤の配合量は、泡立ちの点から、シャンプー組成物全体の2質量%を超えることが好ましく、特に好ましくは5質量%、より好ましくは10質量%以上が好ましい。上限は特に限定されないが、通常25質量%以下である。
【0057】
また、分散安定性の観点から、アニオン性界面活性剤は5質量%未満であることが好ましく、特に2質量%以下、より1質量%以下が好ましい。
【0058】
アミンオキシドを用いる場合の、アミンオキシドの合計配合量は、クリーミーな泡立ちを発現する点から、シャンプー組成物全量に対し0.1〜5質量%が好ましく、さらに0.3〜2質量%が好ましい。
【0059】
本発明のシャンプー組成物には、分散安定性の点から水難溶性無機成分を配合することが好ましい。本発明の水難溶性無機成分としては、特に水難溶性で水膨潤性の粘土鉱物が好ましい。この場合の「水難溶性」とは、物質1gを溶解するのに水が1000mL以上必要になる、あるいは水1000mL以上加えても溶解しないものを意味する。
【0060】
粘土鉱物しては、天然又は合成スメクタイト粘土、粘土鉱物を第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤及び/又は非イオン性界面活性剤等で処理した有機変性粘土等が挙げられる。その中でも活性剤共存下で分散性の良好な粘土鉱物が好ましく、その例としてベントナイト、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、スチーブンサイト等が挙げられ、膨潤性の雲母等も使用できる。これらの中では、ベントナイト、モンモリロナイト、サポナイトが特に好ましい。
【0061】
この場合、粘土鉱物、特に天然から採取したものに、カルサイト、トリジマイト、クリストバライト、石英、各種無機物等の非膨潤性の夾雑物が多く含まれていると、粘土鉱物が有する効果を十分発揮し得ない場合があるため、粘土鉱物の純度が90質量%以上であることが好ましく、特に95質量%以上が好ましい。
【0062】
これらの好ましい粘土鉱物を商品名で示すと、クニミネ工業(株)製のクニピアF、クニピアG、水澤化学工業(株)製のベンクレーSL、(株)豊順洋行製のベンゲルFW等が挙げられる。水難溶性無機成分はこれらを1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0063】
水難溶性無機成分の配合量は、液晶構造体の分散安定性の点から、シャンプー組成物全体の0.01〜1.0質量%が好ましく、特に0.1〜0.5質量%が好ましい。
【0064】
本発明のシャンプー組成物には、精製水等の水の他に必要に応じて、本発明の目的が損なわれない範囲で、上記成分の他に一般に用いられている各種添加成分を配合することが可能である。
【0065】
各種添加成分としては、例えば、ジメチルシリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリオキシエチレン変性シリコーン等のシリコーン類、シリコーン類を予め水性基剤に乳化したシリコーンエマルジョン、アニオン性ポリマー、カチオン性ポリマー、ノニオン性ポリマー、ポリオール類、食塩、芒硝等の無機塩類、有機塩類、プロピレングリコール等の保湿剤、トニック剤、可溶化剤、BHTやα−トコフェロール等の酸化防止剤、トリクロサン、トリクロロカルバン等の殺菌剤、高分子化合物、脂肪酸モノエタノールアミド、脂肪酸ジエタノールアミド等の粘度調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、タンパク誘導体、動植物抽出液、ピロクトンオラミン、ジンクピリチオン等のフケ防止剤、グリチルリチン酸ジカリウム等の抗炎症剤、安息香酸及びその塩、パラベン類、ケーソンCG等の防腐剤、クエン酸、トリエタノールアミン等のpH調整剤、エチレングリコールジ脂肪酸エステル等のパール化剤、乳濁剤、ハイドロトロープ、低級アルコール、ビタミン類、揮発性油分、疎水性溶媒、希釈性溶媒、色素、香料等を任意に添加することができる。
【0066】
香料として具体的には、例えば脂肪族炭化水素,テルペン炭化水素,芳香族炭化水素等の炭化水素類、脂肪族アルコール,テルペンアルコール,芳香族アルコール等のアルコール類、脂肪族エーテル,芳香族エーテル等のエーテル類、脂肪族オキサイド,テルペン類のオキサイド等のオキサイド類、脂肪族アルデヒド,テルペン系アルデヒド,脂肪族環状アルデヒド,チオアルデヒド,芳香族アルデヒド等のアルデヒド類、脂肪族ケトン,テルペンケトン,脂肪族環状ケトン,非ベンゼン系芳香族ケトン,芳香族ケトン等のケトン類、アセタール類、ケタール類、フェノール類、フェノールエーテル類、脂肪酸,テルペン系カルボン酸,脂肪族環状カルボン酸,芳香族カルボン酸等の酸類、酸アミド類、脂肪族ラクトン,大環状ラクトン,テルペン系ラクトン,脂肪族環状ラクトン,芳香族ラクトン等のラクトン類、脂肪族エステル,フラン系カルボン酸エステル,脂肪族環状カルボン酸エステル,シクロへキシルカルボン酸エステル,テルペン系カルボン酸エステル,芳香族カルボン酸エステル等のエステル類、ニトロムスク類,ニトリル,アミン,ピリジン類,キノリン類,ピロール,インドール等の含窒素化合物等の合成香料及び動物、植物からの天然香料、天然香料及び/又は合成香料を含む調合香料が挙げられ、これらの1種又は2種以上を混合し使用することができる。
【0067】
例えば、合成香料としては、1996年化学工業日報社刊印藤元一著「合成香料化学と商品知識」、1969年MONTCLAIR,N.J.刊、ステファンアークタンダー(STEFFEN ARCTANDER)著「パヒューム アンド フレーバーケミカルス(Perfume and Flavor Chemicals)」等に記載の香料が使用できる。天然香料としては、「香りの百科」(日本香料協会編)に記載の香料が使用できる。
【0068】
主な香料名を具体的に挙げると、アルデヒドC6〜C12、アニスアルデヒド、アセタールR、アセトフェノン、アセチルセドレン、アドキサール、アリルアミルグリコレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、α−ダマスコン、β−ダマスコン、δ−ダマスコン、アンブロキサン、アミルシンナミックアルデヒド、アミルシンナミックアルデヒドジメチルアセタール、アミルバレリアネート、アミルサリシレート、イソアミルアセテート、イソアミルサリシレート、オウランチオール、アセチルオイゲノール、バクダノール、ベンジルアセテート、ベンジルアルコール、ベンジルサリシレート、ベルガミールアセテート、ボルニルアセテート、ブチルブチレート、p−t−ブチルシクロヘキサノール、p−t−ブチルシクロへキシルアセテート、o−t−ブチルシクロヘキサノール、o−t−ブチルシクロへキシルアセテート、ベンズアルデヒド、ベンジルフォーメート、カリオフイレン、カシュメラン、カルボン、セドロアンバー、セドリルアセテート、セドロール、セレストリッド、シンナミックアルコール、シンナミックアルデヒド、シスジャスモン、シトラール、シトラールジメチルアセタール、シトラサール、シトロネラール、シトロネロール、シトロネリルアセテート、シトロネリルフォーメート、シトロネリルニトリル、シクラセット、シクラメンアルデヒド、シクラプロップ、キャロン、クマリン、シンナミルアセテート、δ−C6〜C13ラクトン、ジメチルベンジルカービノール、ジヒドロジャスモン、ジヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、ジメトール、ジミルセトール、ジフェニルオキサイド、エチルワニリン、オイゲノール、フルイテート、フェンチルアルコール、フェニルエチルフェニルアセテート、ガラクソリド、γ−C6〜C13ラクトン、α−ピネン、β−ピネン、リモネン、ミルセン、β−カリオフイレン、ゲラニオール、ゲラニルアセテート、ゲラニルフォーメート、グラニルニトリル、へディオン、ヘリオナール、ヘリオトロピン、cis−3−へキセノール、cis−3−へキセニールアセテート、cis−3−へキセニールサリシレート、へキシルシンナミックアルデヒド、へキシルサリシレート、ヒヤシンスジメチルアセタール、ハイドロトロピックアルコール、ヒドロキシシトロネラール、インドール、イオノン、イソボルニルアセテート、イソシクロシトラール、イソEスーパー、イソオイゲノール、イソノニルアセテート、イソブチルキノリン、ジャスマール、ジャスモラクトン、ジャスモフィラン、コアボン、リグストラール、リリアール、ライムオキサイド、リナロール、リナロールオキサイド、リナリルアセテート、リラール、マンザネート、マイヨール、メンサニールアセテート、メンソネート、メチルアンスラニレート、メチルオイゲノール、メントール、α−メチルイオノン、β−メチルイオノン、γ−メチルイオノン、メチルイソオイゲノール、メチルラベンダーケトン、メチルサリシレート、ミューゲアルデヒド、ムゴール、ムスクTM−II、ムスク781、ムスクC14、ムスコン、シベトン、シクロペンタデカノン、シクロヘキサデセノン、シクロペンタデカノリド、アンブレッドリド、シクロヘキサデカノリド、10−オキサヘキサデカノリド、11−オキサヘキサデカノリド、12−オキサヘキサデカノリド、エチレンブラシレート、エチレンドデカンジオエート、オキサヘキサデセン−2−オン、14−メチル−ヘキサデセノリド、14−メチル−ヘキサデカノリド、ムスクケトン、ムスクチペチン、ノピルアルコール、ノピルアセテート、ネリルアセテート、ネロール、メチルフェニルアセテート、ミラックアルデヒド、ネオベルガメ−ト、オークモスNo.1、オリボン、オキシフェニロン、p−クレゾールメチルエーテル、ペンタリッド、フェニルエチルアルコール、フェニルエチルアセテート、ルバフラン、ダマセノン、ラズベリーケトン、ジメチルベンジルカービニルアセテート、ジャスマサイクレン、メチルナフチルケトン、ローズフエノン、ローズオキサイド、サンダロア、サンデラ、サンタレックス、スチラリールアセテート、スチラリールプロピオネート、ターピネオール、タービニルアセテート、テトラヒドロリナロール、テトラヒドロリナリルアセテート、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロゲラニルアセテート、トナリッド、トラセオライド、トリプラール、チモール、ワニリン、ベルドックス、ヤラヤラ、アニス油、ベイ油、ボアドローズ油、カナンガ油、カルダモン油、カシア油、シダーウッド油、オレンジ油、マンダリン油、タンジェリン油、バジル油、ナツメグ油、シトロネラ油、クローブ油、コリアンダー油、エレミ油、ユーカリ油、フェンネル油、ガルバナム油、ゼラニウム油、ヒバ油、桧油、ジャスミン油、ラバンジシ油、ラベンダー油、レモン油、レモングラス油、ライム油、ネロリ油、オークモス油、オコチア油、パテュリ油、ペパーミント油、ペリラ油、プチグレン油、パイン油、ローズ油、・ローズマリー油、樟脳油、芳油、クラリーセージ油、サンダルウッド油、スペアミント油、スパイクラベンダー油、スターアニス油、タイム油、トンカ豆チンキ、テレピン油、ワニラ豆チンキ、ベチバー油、イランイラン油、グレープフルーツ油、ゆず油、ベンゾイン、ペルーバルサム、トルーバルサム、チュベローズ油、アブソリュートオークモス、ファーバルサム、ムスクテンキ、カストリウムチンキ、シベットチンキ、アンバーグリステンキ等である。
【0069】
また、香料の溶剤又は保留剤としてジエチルフタレート、ジプロピレングリコール、ベンジルベンゾエート、イソプロピルミリステート、ハーコリン、イソペンタン、オレンジテルペン等を使用することができる。
【0070】
添加成分の中でも、特に、プロピレングリコール等の低級アルコールや脂肪酸モノジエタノールアミドには、配合時間を短縮するために、(A)成分と(B)成分の液晶構造体を形成する成分を予め加温して混合溶解させ、これを洗浄性界面活性剤を含有する水相に添加する場合においては、液晶構造体の溶解向上剤(溶媒)としての働きがあるため、積極的に活用することができる。
【0071】
これらの添加成分は1種単独又は2種以上を混合して配合してもよいが、本発明のシャンプー組成物の効果を損なわない範囲で配合することができる。
【0072】
本発明のシャンプー組成物の製造方法は、洗浄性界面活性剤を含有する水相に、液晶構造体が分散してなるシャンプー組成物の製造方法において、液晶構造体の構成成分の結晶化温度以上で、洗浄性界面活性剤を含有する水相と液晶構造体の構成成分を混合し、得られた混合物を結晶化温度以上の温度から冷却するものである。
【0073】
洗浄性界面活性剤を含有する水相には、洗浄性界面活性剤の他に各種添加成分を含むことができ、水相中の洗浄性界面活性剤の含有量は10〜30質量%が好ましい。
【0074】
液晶構造体の構成成分は、例えば、(A)カチオン性界面活性剤と、(B)珪素原子を含まない油分、さらに各種添加成分、特に水難溶性無機成分を、直接洗浄性界面活性剤を含有する水相に添加して混合してもよいし、配合時間短縮の点から、(A)成分と(B)成分の液晶構造体を形成する成分を予め加温して混合溶解させ、洗浄性界面活性剤を含有する水相に添加してもよい。前述したように、プロピレングリコール等の低級アルコールや脂肪酸ジエタノールアミドを液晶構造体の溶解向上剤(溶媒)として水相に添加することが好ましい。
【0075】
混合する際の順番は特に制限されず、洗浄性界面活性剤を含有する水相に液晶構造体の構成成分を添加してもよいし、その逆でもよい。液晶構造体は温度が低いと固化しやすいので、均一に分散するという点から、洗浄性界面活性剤を加温撹拌しながら液晶構造体を加温溶解させて添加するのが好ましい。
【0076】
混合する温度は、液晶構造体の構成成分の結晶化温度以上である。このような温度で混合することにより、液晶構造体は洗浄性界面活性剤中に均一に混合分散することができる。
【0077】
本発明の液晶構造体の構成成分の結晶化温度(T℃)は、単純に液晶構造体の構成成分を混合、加温溶解したものの結晶化温度を示すものではなく、使用する洗浄性界面活性剤を含有する水相中で結晶化する温度のことである。T℃はシャンプー組成物を試料とし、示差走査型熱量分析計(DSC)を用いて簡単に測定することができる。測定条件としては、試料量5〜50mg、昇温速度は0.5〜2.0℃/minで測定することにより、最もT℃を精度良く知ることができる。
【0078】
典型的な下記組成のシャンプー組成物をDSC測定したチャートを図2に示す。シャンプー組成物33mgを昇温速度1℃/minで測定した。図2の一番左の大きな吸熱ピークは液晶構造体の転移ピークであるが、それより高温側に小さな吸熱ピークが見られる。その吸熱ピークの吸熱が終了する温度がT℃であり、この試料の場合73℃である。
【0079】
Figure 2005022983
【0080】
T℃を測定するシャンプー組成物は、まず、組成物中の液晶構造体の構成成分の混合物を作製し、加温して溶解温度を調べる。次に、洗浄性界面活性剤成分と液晶構造体をその溶解温度よりも10℃以上低い温度で十分に混合した後、30℃以下に冷却する(冷却方法は一般的なジャケット冷却法を用いることができる。冷却速度は0.5〜2.0℃/min)。調製後、3日以上放置したものを試料としてDSCによりT℃を測定する。
【0081】
本発明の製造方法は、次に、得られた混合物を結晶化温度以上の温度から冷却するものである。冷却方法は特に限定されないが、混合槽の外側のジャケットに冷却水を流す冷却法であってもよいし、混合物の一部を連続的に抜き出し、これを急冷すると共に、この急冷したものを混合物に戻すことを繰り返す方法(以下、連続部分急冷法と略す)であってもよい。特に冷却時間の短縮の点から、連続部分急冷法が好ましい。この場合、急冷とは、加温状態にある混合物を瞬時に10〜35℃に冷却することをいう。
【0082】
連続部分急冷法について説明する。
本発明のシャンプー組成物の製造工程において、冷却を開始する直前の状態は、温度がT℃以上の洗浄性界面活性剤と液晶構造体との混合物である。連続部分急冷法とは、混合物の一部を連続的に抜き出し、これを急冷すると共に、この急冷したものを混合物に戻すことを繰り返す方法で、混合物全体の温度を下げる冷却方法である。連続部分急冷法に用いる装置の好適な実施形態を示すブロック図を図1に示す。
【0083】
配合槽1で作製したT℃以上のシャンプー組成物を、循環ライン2で循環させる。循環ライン2の途中には熱交換器4が備えられており、熱交換器4には、冷却水ライン3を通して冷水製造機5から冷水が送られて排出される。循環ライン2で循環するシャンプー組成物は、熱交換器4により連続的に冷却され、再び配合槽1に戻される。
【0084】
この方法によれば、槽外側のジャケットに冷却水を通すことによって徐々に冷却する一般的な方法と比較して、冷却時間を1/2〜1/5に短縮することが可能である。この場合の冷却水の温度は1〜25℃、好ましくは1〜15℃である。1℃より低いと冷却水は凍結して冷却が困難になり、25℃より高いと冷却効率が低い。また、熱交換器4の処理能力が高ければ、シャンプー組成物の一定時間当たりの循環容量をより多くすることにより、冷却効率をさらに高めることができる。また、冷却終了温度の管理のしやすさの点から、熱交換器4から出てくる部分冷却後のシャンプー組成物及び冷却水の温度が組成物全体の冷却終了予定温度から−5〜−20℃が好ましい。
【0085】
この連続部分急冷法を実施するためには、使用する冷却水の温度付近におけるシャンプー組成物の粘度が著しく増加しないことが必要である。粘度が高くなると、熱交換器内の冷却部においてシャンプー組成物が固化するため冷却できなくなる。それを回避するためには冷却水の温度を高めに設定すれば良いが、シャンプー組成物の冷却速度が遅くなり経済的メリットが少なくなる場合がある。例えば、5℃におけるシャンプー組成物の粘度が2.0Pa・s以下であれば、高い冷却効率を得ることが可能である。なお、この粘度は製造時の組成物粘度を示しており、冷却を終了して最終組成物として仕上がった後、それを5℃に冷却した時の粘度とは大きく異なる。その理由は、組成物として仕上がった後は時間と共に系が構造化して粘度が増加するためである。
【0086】
さらに、本発明のシャンプー組成物の製造方法には、水に分散又は膨潤させた水難溶性無機成分を、洗浄性界面活性剤を含有する水相と混合する工程を含むことが好ましい。これにより、液晶構造体の構成成分の結晶析出を大幅に抑えることができるため、特に結晶析出が起こりやすい連続部分急冷法においても、液晶構造体を安定に分散できる。さらに、水難溶性無機成分を添加する方法では、同一の配合槽で複数バッチを連続的に製造する必要が生じた際、前記バッチの製造で槽内の壁面等に残留したシャンプー組成物が次バッチの製造時に混入し、水難溶性無機成分の結晶析出抑制効果を妨害するという問題がある。この場合、槽内を洗浄してから次バッチの製造を行う必要があるが、水難溶性無機成分を、水に分散又は膨潤させた洗浄性界面活性剤を含有する水相と混合することによりバッチ間の槽内洗浄が不要となり、生産効率を飛躍的にアップできる。さらに、1〜5質量%の水難溶性無機成分の水分散又は膨潤液を、必要に応じて50〜80℃に加温することで、安定性が高く、低粘度で移送しやすい水分散膨潤液にすることができる。
【0087】
本発明のシャンプー組成物の製造方法で得られたシャンプー組成物は、常用量を常法に従って使用することができる。本発明のシャンプー組成物の容器としては、アルミニウムラミネートチューブ、EVALチューブ、アルミチューブ、ガラス蒸着プラスチックチューブ等のチューブの他、機械的又は差圧によるディスペンサー容器及びスクイーズ容器、ラミネートフィルム容器、スポイト容器、スティック容器、ボトル容器等に充填することができる。ラミネートフィルムは、通常2層以上の多層を有し、その材質はポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、二軸延伸ポリプロピレン、無延伸ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、エチレン酢酸ビニル共重合体等の合成樹脂、紙、アルミ蒸着プラスチック等によって構成される。強度、柔軟性、耐候性等を考慮し、一般的には2〜5層のものを用いる。ボトルの材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−ビニルアルコール樹脂、アクリロニトリル・スチレン樹脂、ABS樹脂、ポリアミド等及びガラス等を単層ないし2層以上組み合わせて用いることができる。
【0088】
【発明の効果】
本発明によれば、シャンプーをすすいだ時に発生する髪のきしみ感を改善し、特にきしみ感が発生しやすい染毛した髪において効果が高く、かつ低温での保存安定性に優れたシャンプー組成物を、冷却時間を短縮し低コストで製造する方法を提供することができる。
【0089】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、「%」は質量%を示し、組成について「組成中には純分量を記載」と記載がないものは、原料そのものの配合量を記載した。
【0090】
[実施例1〜4、比較例1〜2]
下記組成のシャンプー組成物について、表1の記載に基づいて下記方法で調製し、すすぎ時のきしみのなさ及び−5℃保存安定性について評価した。結果を表1に併記する。
【0091】
シャンプー組成物の調製方法
精製水(イオン交換水)に水難溶性無機成分を分散させ、洗浄性界面活性剤を添加し、さらに、予め液晶構造体の構成成分と液晶構造体の溶解向上剤とを加温・混合したものを添加しT1℃とする。その後、液全体がT2℃になった時点で冷却を開始する。約40℃まで冷えた後、その他成分を添加し、クエン酸量を調整してpH=5.5のシャンプー組成物を調製した。
【0092】
配合槽は容量20Lの真空乳化釜(みずほ工業(株)製PVT−1−20)を使用した。ジャケット冷却法では、15〜20℃の水を真空乳化釜のジャケットに流して冷却した。外部熱交換器による連続部分急冷法では、真空乳化釜最下部の内容物の取り出し口と外部熱交換器と移送ポンプを介して配管を接続し、外部熱交換器で冷却された内容物を乳化釜内に戻す配管を真空乳化釜上部の原料投入口に接続することにより、真空乳化釜の内容物が連続的に循環するようにした。外部熱交換器としては日阪製作所製UX−005(伝熱面積が0.612m)を使用した。5〜7℃の冷却水が熱交換器内に入り、内容物及び冷却水が20〜35℃になって熱交換器から出てくるように、冷却の開始から終了の間において冷却水量を調整した。T2〜38℃までの冷却に要した時間は、ジャケット冷却法で約40分、外部熱交換器による連続部分急冷法で10〜12分であった。
【0093】
なお、乳化〜冷却直前の間に温度変化(T1℃→T2℃)が生じているが、その間の操作について説明する。実施例1〜3及び比較例1では、乳化開始時にジャケットによるスチーム加熱をストップしたのみで、内容物の組成変化はない(自然放熱)。一方、実施例4では、ジャケット加温をストップし、添加すべき安息香酸ナトリウムの全量を33%水溶液にしたもの(安息香酸ナトリウム水溶液の温度は約15℃)を乳化後に添加・撹拌した。また、比較例2では、ジャケット加温をストップし、添加すべきラウリン酸アミドプロピルベタインの1/3を、乳化後に添加・撹拌した(ラウリン酸アミドプロピルベタインの温度は約15℃、残り2/3は乳化前に添加)。
【0094】
上記製造法にて調製した実施例1〜4のシャンプー組成物は、X線回折の結果、規則的な回折パターンが観察された。これらを偏光顕微鏡にて観察したところ、組織像は光学異方性を示し、また、クライオ走査型電子顕微鏡にて凍結割断したサンプルを観察したところ、薄層が重なっていたことより、上記製造方法より得られた実施例1〜4のシャンプー組成物は、液晶構造体が分散したものであると認められた。また、示差走査型熱量分析計(DSC)(Seiko Instruments社製、DSC6100)によりT℃を測定した結果、74℃であった。
【0095】
また、得られたシャンプー組成物を製造中(約45℃に冷却した時点)で少量を取り出し、速やかに5℃に冷却した後、化粧品原料基準、一般試験法の第2法に従い、ブルックフィールド型粘度計を用いて粘度を測定した(使用ローターはNo.3、ローター回転数は30rpmで10回転後の値)。その結果、実施例2〜4のシャンプー組成物は1.2〜1.3Pa・sの粘度を示し、効率良く冷却が行われたことを示していた。また、使用した外部熱交換器を分解・洗浄する際、伝熱部分を観察したが、冷却による固形物の付着は認められなかった。
また、得られたシャンプー組成物を24時間放置し、25℃±2℃に保った後、同様に粘度を測定した結果、実施例1:3.2Pa・s、実施例2:2.4Pa・s、実施例3:2.6Pa・s、実施例4:2.4Pa・sの粘度を示した。
【0096】
【表1】
Figure 2005022983
【0097】
Figure 2005022983
【0098】
[実施例5〜10]
実施例3の組成のうち、洗浄性界面活性剤、液晶構造体の構成成分、液晶構造体の溶解向上剤及び水難溶性無機成分を下記表2の組成に変更し、冷却装置、冷却方法、及び水難溶性無機成分の添加方法については実施例3と同じにし、シャンプー組成物を調製した。T℃、T1℃、T2℃及び冷却時間、並びに得られたシャンプー組成物のすすぎ時のきしみのなさ及び−5℃保存安定性の評価結果について表2に併記する。
【0099】
上記製造法にて調製した実施例5〜10のシャンプー組成物についても、実施例3と同様に、X線回折、偏光顕微鏡及びクライオ走査型電子顕微鏡にて、液晶構造体が分散したものであることを確認した。
【0100】
【表2】
Figure 2005022983
【0101】
すすぎ時のきしみのなさ及び−5℃保存安定性について、下記方法で評価した。
(1)シャンプーすすぎ時のきしみのなさの評価
20〜40代のヘアカラーを実施している女性10名により、シャンプー組成物を用いて髪を洗浄後、お湯ですすいだ時のきしみなさを評価し、下記評価基準で示した。
<評価基準>
◎:9名以上がきしまないと回答
○:6〜8名がきしまないと回答
△:3〜5名がきしまないと回答
×:きしまないパネラーが2名未満
【0102】
(2)−5℃保存安定性評価
シャンプー組成物を、下記の容器それぞれに充填し、−5±1℃に温度管理された恒温槽内に1ヶ月保存した後、22〜26℃の環境に3日間放置し、シャンプー組成物を全量シャーレ等の容器内に移して外観を観察し、下記評価基準で評価した。
下記中のPEはポリエチレン、PPはポリプロピレン、PETはポリエチレンテレフタレート、HDPEは高密度ポリエチレンを示す。
<評価基準>
◎:全ての保存容器において、層分離や固形物の析出が認められなかった。
○:わずかに結晶析出に由来する光沢感が観察されるものがあった。
△:わずかに肉眼で認知できるレベルの固形物の析出が認められるものがあった。
×:肉眼で認知できる多くの固形物の析出が認められるか、層分離が認められるものがあった。
【0103】
<ボトル容器>
▲1▼ボトル部:材質PP キャップ:材質PP
▲2▼ボトル部:材質HDPE キャップ:材質PP
▲3▼ボトル部:材質PET キャップ:材質PP
▲4▼ボトル部:材質PP/HDPE キャップ:材質PP
<ポンプ容器>
▲5▼ボトル部:材質PP ディスペンサー部:使用材質PP及びPE及びSUS304
▲6▼ボトル部:HDPE ディスペンサー部:使用材質PP及びPE及びSUS304
▲7▼ボトル部:PET ディスペンサー部:使用材質PP及びPE及びSUS304
▲8▼ボトル部:PP/HDPE ディスペンサー部:使用材質PP及びPE及びSUS304
<パウチ容器>
▲9▼材質:アルミ蒸着ポリエチレンパウチ
【0104】
なお、実施例中の各種成分は以下の通りである。
*1 ラウリン酸アミドプロピルベタイン:LPB−30(一方社油脂工業(株)製)
化粧品種別配合成分規格(以下粧配規と略す)に準拠した純分約30%の水溶液。組成中にはラウリン酸アミドプロピルベタインの純分相当量を記載した。
*2 ラウリルジメチルアミンオキシド:AX剤S(ライオン(株)製)
粧配規に準拠した純分約33%の水溶液。表中にはラウリルジメチルアミンオキシドの純分相当量を記載した。
*3 塩化アルキルトリメチルアンモニウムクロリド:アーカード22−80(ライオン(株)製)
化粧品原料基準(以下粧原基と略す)に準拠した純分約80%の固体。残分はエタノールが2%と水分が18%。表中には塩化アルキルトリメチルアンモニウムクロリドの純分相当量を記載した。ナタネ油由来のエルカ酸を原料とし、長鎖アミンを経て合成。その長鎖アミンのアルキル鎖長分布は以下の通りである。
C16以下 2%以下
C18 6%以下
C20 6%以下
C22 87〜93%
C24 3%以下
*4 ベヘニルアルコール:LANETTE 22(コグニスジャパン(株)製)
粧原基に準拠した固体。ナタネ油由来であり、そのアルキル鎖長分布は以下の通りである。
C16 0.5%以下
C18 5〜15%
C20 10〜20%
C22 70〜80%
C24 1%以下
*5 POE(10)ベヘニルエーテル:RHA−157 BCJ(ライオン化学(株)製)
粧配規「ポリオキシエチレンベヘニルエーテル」に準拠した固体。
ナタネ油由来のベヘニルアルコールにエチレンオキサイドをアルカリ触媒で付加し、乳酸で中和したもの。そのアルキル鎖長分布は以下の通りである。
C16 0.5%以下
C18 5〜15%
C20 10〜20%
C22 70〜80%
C24 1%以下
【0105】
*6 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド:CDE−100(川研ファインケミカル(株)製)。粧原基に準拠。
*7 プロピレングリコール:プロピレングリコール(旭硝子(株)製)粧原基に準拠。
*8 ベントナイト:クニピアG(クニミネ工業(株)製)粧原基に準拠。
*9 ヒドロキシプロピルメチルセルロース:メトローズ60SH−4000(信越化学工業社製)粧原基に準拠。
*10 ジグルコシル没食子酸:DGA(岩城製薬(株)製)
本質は没食子酸−3,5−ジグルコシドを90%以上含む粉末。残分は主に水分であるが、その他、不純物として3%以下のモノ体、未反応物としての没食子酸は0.15%以下。本品の1%水溶液のpHは2.0〜4.0。
【0106】
*11 加水分解コムギたん白液:Gluadin WLM(コグニスジャパン(株)製)
粧配規に準拠した有効成分量が約23%の水溶液。防腐剤として安息香酸ナトリウム0.6%、フェノキシエタノール0.5%、メチルパラベン0.25%、プロピルパラベン0.05%を含む。
*12 ラフィノース:オリゴGGF(旭化成(株)製)
D−ガラクトース、D−グルコース、D−フラクトースからなるオリゴ糖。糖蜜から生成結晶化して得られる。
*13 高重合ジメチルシリコーン:レオフローDMS−55(ライオン(株)製)
粧配規に準拠した粘度10万センチストークス、平均分子量約13万の高重合メチルポリシロキサンを、粧原基に準拠したPOE(15)セチルエーテルで機械力にて乳化分散した水分散液で、ジメチルシリコーンの濃度は約55%。水分散液中のジメチルシリコーンの平均粒子径は約0.5μm。表中にはジメチルシリコーンの純分相当量を記載した。
*14 安息香酸ナトリウム:安息香酸ソーダ(BFGoodrich Kalama Inc.社製) 粧原基に準拠。
*15 メチルクロロイソチアゾリノン・メチルイソチアゾリノン液:KATHON CG(ローム・アンド・ハース社製)粧配規に準拠。
【0107】
*16 香料
下記組成の香料を用いた。
組成 質量%
レモン油 5.0
スイートオレンジ油 10.0
ゼラニウム油 3.0
ラベンダー油 6.0
サンダルウッド油 1.0
リリアール 5.0
ノピルアセテート 1.0
リナロール 2.0
ベンジルベンゾエート 2.0
ベンジルサリシレート 3.0
β−イオノン 2.0
メチルイオノン 3.0
ヘリオナール 2.0
へディオン 8.0
イソEスーパー 3.0
cis−3−へキセノール 0.3
リガンドラール 0.3
トリプラール 0.4
シクラメンアルデヒド 1.5
へキシルシンナミックアルデヒド 6.0
ベルトフィックス 3.0
ガラクソリド 5.0
トナリッド 6.0
ベンダリッド 1.0
バクダノール 0.5
カシュメラン 2.0
ムスクT 1.0
フルーツベース 3.0
ローズベース 3.0
ジャスミンベース 1.0
ミューゲベース 3.0
アンバーベース 1.0
ノナナール 10%ジプロピレングリコール溶液 2.0
デカナール 10%ジプロピレングリコール溶液 1.0
メチルノニルアルデヒド 10%ジプロピレングリコール溶液 2.0
ジプロピレングリコール バランス
合計 100.0
【0108】
*17:POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム
粧原基に準拠したポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム液で、純分約22%の水溶液。硝酸アルミニウムと酸化マグネシウムとを触媒とし、パーム核油由来のラウリルアルコールにエチレンオキサイドを付加した。SOガスにて硫酸化した後、48%水酸化ナトリウム水溶液でpH=6.0に調整した。本原料には防腐剤として、安息香酸ナトリウムを0.5%含む。表中には本品の純分量を記載。なお、本原料のエチレンオキサイド付加モル数の分布を表3に示す。(平均2.5モル)。
【0109】
【表3】
Figure 2005022983
【0110】
*18 硬化ナタネ油アルコール:Stenol 1822SR(コグニスジャパン(株)製)
粧配規に準拠、鎖長の分布は概して以下の通りである。
C16以下 1.5%以下
C18 40〜46%
C20 8〜14%
C22 42〜48%
C24 0.5%以下
【0111】
*19:塩化ジステアリルジメチルアンモニウム:アーカード218P−75E(ライオン(株)製)
粧原基に準拠したジステアリルジメチルアンモニウムクロライドで、純分約75%のペースト。表中にはジステアリルジメチルアンモニウムクロライドの純分相当量を記載した。なお、本品のアルキル(アルケニル)基はC18F0:C18F1=75:25とする第4級アンモニウム塩である。
*20 ベヘニン酸モノグリセリル:リケマールB−100(理研ビタミン(株)製)
粧配規に準拠した白色固体、mp74〜80、HLB4.2。
*21 ベントナイト:クニピアF(クニミネ工業(株)製)。粧原基に準拠。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連続部分急冷法に用いられる装置の好適な実施形態を示すブロック図である。
【図2】典型的な組成のシャンプー組成物をDSC測定した時のチャートである。
【符号の説明】
1 配合槽
2 循環ライン
3 冷却水ライン
4 熱交換器
5 冷水製造機

Claims (3)

  1. 洗浄性界面活性剤を含有する水相に、液晶構造体が分散してなるシャンプー組成物の製造方法において、液晶構造体の構成成分の結晶化温度以上で、洗浄性界面活性剤を含有する水相と液晶構造体の構成成分を混合し、得られた混合物を結晶化温度以上の温度から冷却することを特徴とするシャンプー組成物の製造方法。
  2. 上記混合物の一部を連続的に抜き出し、これを急冷すると共に、この急冷したものを混合物に戻すことを繰り返すことにより、混合物を結晶化温度以上の温度から冷却することを特徴とする請求項1記載のシャンプー組成物の製造方法。
  3. さらに、水に分散又は膨潤させた水難溶性無機成分を、洗浄性界面活性剤を含有する水相と混合する工程を含むことを特徴とする、請求項1又は2記載のシャンプー組成物の製造方法。
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