JP2005019016A - 燃料電池安全システムおよび携帯機器 - Google Patents

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嘉広 伊藤
Shigeaki Ushiro
成明 後
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Abstract

【課題】燃料タンクを、内部の燃料を使い尽くさないと携帯機器から取り外すことのできないようにする燃料電池安全システム、および前記燃料電池安全システムを備える携帯機器の提供。
【解決手段】燃料タンク12を携帯機器の所定位置にロックするロック手段109と、燃料タンク12内の燃料の有無を検出する燃料検出手段12Bと、燃料検出手段12Bが、燃料タンク12内に燃料が残存していることを検出したときは、燃料電池ロック手段109をロックされた状態に保持し、燃料検出手段12Bが、前記燃料が使用し尽くされたことを検知したときは、燃料電池ロック手段109によるロックを解除するロック開閉手段110とを備える燃料電池安全システム、および前記燃料電池安全システムを備える携帯機器。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池安全システムおよび携帯機器に関し、特に、燃料が残存した状態の燃料電池や燃料タンクが廃棄されるのを防止できる燃料電池安全システムおよび前記燃料電池安全システムを備える携帯機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラ、ラップトップ型コンピュータやノートブック型コンピュータ、携帯電話などの携帯機器は、現在広く使用されている。
【0003】
前記形態機器の電源としては、従来、アルカリマンガン電池などの一次電池、およびニッケル水素電池やリチウム電池などの二次電池などが一般的であった。
【0004】
近年、これらの携帯機器をより長時間使用したいとの要求が高まって来たが、前記一次電池や二次電池は、これらの要求には充分には応えられなかった。
【0005】
そこで、これらの電池パックよりも軽量、小型であって、長時間電力を供給できる電源として、燃料電池を用いた電源システムが注目されている。
【0006】
このような電源システムとしては、たとえば発電用燃料が封入された燃料封入部と、外燃料封入部から供給される発電用燃料によって電力を発生させる発電モジュールとを備え、前記燃料封入部と前記発電モジュールとが互いに着脱可能に構成されている電源システムが提案された(特許文献1、2)。また、燃料電池本体と水素吸蔵ボンベと制御部と水素供給手段等とを有し、前記水素吸蔵ボンベが前記水素供給手段に対して着脱可能に設けられた機器搭載用燃料電池装置が提案された(特許文献3)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−289211号公報
【特許文献2】
特開2003−36879号公報
【特許文献3】
特開平9−213359号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの燃料電池の燃料としてはメタノールが一般的に使用されているので、たとえば使い捨て型の燃料封入部と前記燃料封入部が着脱可能に構成された発電モジュールとを備える電源システムにおいて、燃料が完全に使い尽くされないうちに前記燃料封入部が廃棄されると、内部に残存じていたメタノールによって環境が汚染されるという問題が生じると考えられる。
【0009】
本発明は、前記問題点を解決することを目的とし、具体的には、前記電源システムのように携帯機器に着脱式に装着される燃料電池カセットや、燃料電池を電源とする携帯機器に着脱式に装着される前記燃料封入部のような燃料タンクを、内部の燃料を使い尽くさないと携帯機器から取り外すことのできないようにする燃料電池安全システム、および前記燃料電池安全システムを備える携帯機器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、燃料電池を電源とする携帯機器において前記燃料電池に燃料を供給する燃料タンクを少なくとも前記携帯機器の所定位置にロックするロック手段と、前記燃料タンク内の燃料の有無を検出する燃料検出手段と、前記燃料検出手段が、前記燃料タンク内に燃料が残存していることを検出したときは、前記ロック手段をロック状態に保持し、前記燃料検出手段が、前記燃料タンクの燃料が使用し尽くされたことを検知したときは、前記ロック手段のロックを解除するロック開閉手段とを備えてなることを特徴とする燃料電池安全システムに関する。
【0011】
前記燃料電池安全システムは、燃料電池が携帯機器に固定され、燃料タンクのみが脱着可能な携帯機器において本発明を適用した例である。
【0012】
前記燃料電池安全システムにおいては、前記燃料検出手段が、前記燃料タンク内に燃料が残存していることを検知している間は、前記燃料タンクは、前記ロック手段によって携帯機器にロックされた状態にあるから、前記携帯機器から取り外すことができない。
【0013】
一方、前記燃料検出手段が、前記燃料タンクの燃料が使用し尽くされたことを検知すると、前記ロック開閉手段によって前記ロック手段によるロックが解除されるから、燃料タンクは前記携帯機器から自由に取り外すことができる。
【0014】
したがって、内部に燃料が残存している燃料タンクを誤って携帯機器から取り外して廃棄することが防止される。
【0015】
前記ロック手段は、前記燃料タンクを機械的な機構によってロックするものであってもよく、また、電磁力を利用してロックしたり、弾性を有する空気袋等の膨張力を利用してロックしたりするものであってもよい。
【0016】
前記燃料検出手段は、前記燃料タンク内の燃料の液面高さを検出して、前記液面高さが0になったことを以って燃料が使用し尽くされたことを検出するものであってもよく、前記燃料タンク内における燃料の蒸気圧の変化から燃料の有無を検出するものであってもよく、また、燃料タンクの重量変化に基いて燃料の有無を検出するものであってもよい。
【0017】
前記燃料検出手段は燃料タンクの内部に設けてもよく、前記燃料タンクの外側、即ち携帯機器の側に設けてもよい。
【0018】
燃料は、燃料電池に通常に使用されるものであればよく、具体的にはメタノールなどが挙げられる。
【0019】
請求項2に記載の発明は、燃料電池を電源とする携帯機器において前記燃料電池に燃料を補給する燃料タンクを少なくとも前記携帯機器の所定位置にロックするロック手段を備え、前記燃料タンクが前記ロック手段によってロックされた状態において、前記燃料タンクの少なくとも一部が前記携帯機器の外壁を構成することを特徴とする携帯機器に関する。
【0020】
前記携帯機器においては、前記燃料タンクは、前記携帯機器にロックされた状態において前記携帯機器の外壁の一部を形成する。換言すれば、前記燃料タンクは、少なくとも一部が露出した状態で前記携帯機器にロックされる。したがって、前記携帯機器の筐体は、前記燃料タンク全体を覆うだけの大きさは不要であるから、よりコンパクトに構成できる。
【0021】
前記ロック手段については請求項1のところで説明した通りである。
【0022】
また、前記携帯機器としては、たとえばデジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話、デジタルカメラ付き携帯電話、ラップトップ型コンピュータ、およびノートブック型コンピュータなどが挙げられる。
【0023】
請求項3に記載の発明は、前記燃料検出手段が、前記燃料タンクの液面高さを検出することにより、前記燃料電池カセットまたは前記燃料タンクにおける燃料の有無を検出する燃料電池安全システムに関する。
【0024】
前記燃料電池安全システムは、前記燃料タンクにおける燃料の液面高さから燃料の有無を判定しているから、燃料を使い尽くしたことの検出が確実に行われる。
【0025】
燃料の液面高さを検出する方法としては、たとえば機械的に液面高さを検出する方法。電気的に液面高さを検出する方法、光学的に液面高さを検出する方法、および超音波によって液面高さを検出する方法などが挙げられる。
【0026】
機械的に液面高さを検出する方法は、原理が簡単であり、しかも動作が確実であるという特長がある。機械的に液面高さを検出する方法としては、たとえば燃料の液面の上下に応じて上下するフロートと、前記フロートが燃料電池または燃料タンクの底部に接触したことを検出するフロート接触検出部とを用いて液面高さを検出する方法などがある。
【0027】
前記液面高さ検出方法に使用される液面高さ検出装置としては、前記フロートが上下することにより作動するフリクト式液面スイッチなどが挙げられる。
【0028】
また、前記燃料タンクの液面高さを電気的に検出する方法は、燃料検出手段から可動部分を殆どまたは完全に排除でき、機械的な故障が殆どないという特長を有する。
【0029】
電気的に液面高さを検出する方法は、燃料タンクの内側または外側における燃料電池または燃料タンクの底部近傍の高さに電極を設けることにより実施できる。
【0030】
電気的に液面高さを検出する方法には、たとえば前記電極間の静電容量を測定する方法がある。燃料タンクの燃料が使い尽くされると、前記電極の間の空間は、それまで燃料によって占められていたものが空気によって占められるようになるから、静電容量は急激に増加する。したがって、前記静電容量の給液な増加を検出することにより、燃料が空になったことを検出できる。
【0031】
請求項4に記載の発明は、前記燃料検出手段が、前記燃料タンクと前記燃料電池とを接続する流路に設けられてなり、前記流路における燃料の有無を検出して前記燃料タンク内における燃料の有無を検知する燃料電池安全システムに関する。
【0032】
前記携帯機器においては、前記流路において燃料が無くなれば、当然のことながら、前記流路の一方に接続された燃料タンクにも燃料が無いと考えられる。
【0033】
そこで、前記流路における燃料の有無を検出することにより、前記燃料タンクにおける燃料の有無を知ることができると考えられる。
【0034】
前記流路における燃料の有無は、たとえば光学的検出手段、超音波による検出手段、電気的検出手段、または機械的検出手段などにより検出できる。
【0035】
光学的検出手段には、たとえばLEDのような発光素子と受光素子とを、前記流路に対して同じ側、または反対側に配設した検出装置などがある。
【0036】
電気的検出手段としては、たとえば、前記流路を間に挟むように配設された電極からなり、前記電極の間の静電容量の変化を測定するもの、および前記電極の間の電気抵抗の変化を測定するものなどがある。
【0037】
請求項5に記載の発明は、前記燃料検出手段が、前記燃料タンクの内部または前記携帯機器内に設けられてなる燃料電池安全システムに関する。
【0038】
前記燃料電池安全システムは、前記燃料タンク内の液面高さを直接に検出しているから、燃料タンク内の燃料の存否を確実に検知できる。また、前記燃料電池安全システムにおいて、前記燃料検出手段を携帯機器内に設ければ、前記燃料タンクを安価に構成できる。
【0039】
請求項6に記載の発明は、前記燃料タンクは、前記燃料電池と一体に構成された燃料電池カセットであって、前記ロック手段は、前記燃料電池カセットを所定位置にロックするロック手段である燃料電池安全システムに関する。
【0040】
前記燃料電池安全システムは、燃料電池カートリッジを着脱する形態の携帯機器に使用される燃料電池安全システムに本発明を適用した例である。
【0041】
請求項7に記載の発明は、燃料電池を電源とする携帯機器であって、内部に燃料が収容された燃料タンクが少なくとも着脱可能に装着され、請求項1、3、4、または5に記載の燃料電池安全システムを備えてなることを特徴とする携帯機器に関する。
【0042】
前記携帯機器においては、装着した燃料電池カセットまたは燃料タンク内に燃料が残存している間は、前記燃料電池安全システムの備えるロック手段によって前記燃料電池カセットまたは燃料タンクは前記携帯機器の所定位置にロックされた状態にあるから、前記燃料電池および燃料タンクを取り外すことはできない。一方、前記燃料を使い尽くすと、前記燃料電池安全システムにおいて前記ロック手段におけるロックが自動的に解除されるから、前記燃料電池カセットおよび燃料タンクを容易に取り外すことができる。
【0043】
したがって、燃料電池カセットまたは燃料タンクを、燃料を完全に使い切らない状態で誤って前記携帯機器から取り外して廃棄することが防止される。
【0044】
携帯機器については、請求項2のところで説明した通りである。
【0045】
請求項8に記載の発明は、前記携帯機器が、カメラ機能を備えた携帯機器であって、前記燃料電池安全システムの備えるロック手段によって前記燃料タンクが所定位置にロックされると、少なくとも前記燃料タンクの一部が、グリップとして機能する携帯機器に関する。
【0046】
カメラ機能を備えた携帯機器で撮影するときは、携帯機器がぶれないように、撮影者が前記携帯機器を確実に把持できることが好ましい。
【0047】
前記携帯機器においては、ロック手段によって携帯機器の所定位置にロックされた燃料タンクが前記携帯機器のグリップとしても機能するから、撮影者が前記燃料タンクの部分を保持すれば、撮影時に前記携帯機器がぶれるのを防止できる点で好ましい。
【0048】
カメラ機能を有する携帯機器としては、たとえばデジタルカメラおよびデジタルカメラ付き携帯電話などが挙げられる。
【0049】
請求項9に記載の発明は、前記グリップが、前記携帯機器の外壁として構成され、突起部を備える携帯機器に関する。
【0050】
前記携帯機器においては、前記ロック手段でロックされた燃料タンクは、前記携帯機器のグリップ部を形成するだけでなく、外壁の一部も形成する。換言すれば、前記燃料タンクは、少なくとも一部が露出した状態で前記携帯機器にロックされる。したがって、前記携帯機器の筐体は、前記燃料タンク全体を覆うだけの大きさは不要であるから、よりコンパクトに構成できる。
【0051】
【発明の実施の形態】
1.実施形態1
本発明に係る携帯機器の一例であるデジタルカメラの正面から見た外観を図1に、背面から見た外観を図2に示す。
【0052】
図1および図2に示すように、実施形態1に係るデジタルカメラ10の正面中央部には撮影レンズ26が、正面の向かって右上部に閃光装置32が設けられ、上面には、シャッターボタン54が設けられている。
【0053】
デジタルカメラ10の撮影レンズ26を挟んで閃光装置32の反対側には、円筒面状の壁面を有する凹陥部であるカセット取付部100Aが設けられ、カセット取付部100Aの下方にはソケット17が設けられている。但し、図1においては、ソケット17は燃料電池カセット11の陰になっているので図示されていない。デジタルカメラ10の電源である燃料電池カセット11は、側面がカセット取付部100Aに接するようにソケット17に装着される。燃料電池カセット11は、デジタルカメラ10の上面に設けられた蓋108によってソケット17から脱落しないように保持されている。
【0054】
蓋108は、デジタルカメラ10の筐体100に蝶番107で回動可能に取りつけられている。筐体100の内部における蓋108の自由端近傍には、蓋108を閉じた状態でロックするロック装置109が設けられている。ロック装置109は、本発明に係る燃料電池安全システムにおけるロック手段に相当する。
【0055】
デジタルカメラ10の回路構成を示すブロック図を図3に示す。
【0056】
デジタルカメラ10における撮影レンズ26の内側には、シャッタ28及びCCD撮像素子30が設けられている。
【0057】
撮影レンズ26及びシャッタ28を経由してCCD撮像素子30上に結像された被写体像は、CCD撮像素子30によってアナログ画像信号に変換される。ここで、シャッタ28によって、CCD撮像素子30からアナログ画像信号が読み出される際のスミアの発生が抑制される。
【0058】
また、デジタルカメラ10のストロボ部104には閃光装置32が備えられている。この閃光装置32は、低照度時、又は低照度時以外の必要時に閃光を発光し、被写体に補助光を照射する。
【0059】
また、デジタルカメラ10には、アナログ信号処理部34、A/D変換部36、デジタル信号処理部38、テンポラリメモリ40、圧縮伸長部42、内蔵メモリ(又はメモリカード)44、画像モニタ46、及び駆動回路48が備えられている。
【0060】
CCD撮像素子30は、駆動回路48内のタイミング発生回路(図示省略)によって発生されたタイミングで駆動され、アナログ画像信号を出力する。また、駆動回路48には、撮影レンズ26のズーム駆動の駆動源であるズームモータ31、撮影レンズ26のフォーカス駆動の駆動源であるフォーカスモータ33、シャッタ28の駆動源であるシャッタモータ35、絞り29の駆動源である絞りモータ37等を駆動する駆動回路も含まれている。
【0061】
CCD撮像素子30から出力されたアナログ画像信号は、アナログ信号処理部34でアナログ信号処理され、A/D変換部36でA/D変換され、そして、デジタル信号処理部38でデジタル信号処理される。デジタル信号処理されたデジタル画像データは、テンポラリメモリ40に一時的に格納される。
【0062】
テンポラリメモリ40に格納されたデジタル画像データは、圧縮伸長部42で圧縮されて内蔵メモリ(又はメモリカード)44に記録される。尚、撮影モードによっては、圧縮の過程を省いて内蔵メモリ44に直接記録しても良い。そして、テンポラリメモリ40に格納されたデジタル画像データは画像モニタ46に読み出され、画像モニタ46に被写体像が映し出される。
【0063】
また、デジタルカメラ10には、デジタルカメラ10全体の制御を司るCPU50、ズーム操作スイッチ等を含む操作スイッチ群52、及びシャッタボタン54が備えられている。操作スイッチ群52を操作して所望の撮影状態に設定し、シャッタボタン106を押下することによって、写真撮影が行われる。
【0064】
また、デジタルカメラ10には、2次電池51、コンバータ53、及び燃料電池16が備えられており、デジタルカメラ10を構成する各部は、2次電池51にバッファされた電気エネルギーで作動される。この2次電池51にバッファされた電気エネルギーが不足していると、CPU50は、コンバータ53を作動させて燃料電池16を発電させる。そして、燃料電池16から電気エネルギーが供給されて2次電池51の充電が完了すると、コンバータ53の作動を停止させて燃料電池16の発電を停止させる。
【0065】
さらに、デジタルカメラ10には、駆動検出部55、パラメータ記憶部57、不揮発メモリ59が備えられている。駆動検出部55は、ズームモータ31、フォーカスモータ33等の駆動部が駆動されたこと、又は画像モニタ46の表示時間等を検出する。
【0066】
パラメータ記憶部57には、ズームモータ31、フォーカスモータ33、又はストロボ等の1度の駆動によって、又は画像モニタ46の所定時間の表示によって消費される電気エネルギーを発電させるだけの燃料の量のパラメータテーブルが記憶されている。
【0067】
不揮発メモリ59には、駆動検出部55によってズームモータ31等の駆動部が駆動されたことが検出されると、各駆動部の駆動回数、及び画像モニタ46の表示時間が記憶される。なお、デジタルカメラ10の電源がオフになっても、不揮発メモリ59から駆動記録が消えることはない。
【0068】
CPU50は、不揮発メモリ59から駆動記録を読み出し、パラメータ記録部57から各駆動部の駆動によって消費される燃料の量を読み出し、これらを乗じて燃料電池16で消費された累積消費量を演算する。
【0069】
そして、CPU50は、この累積消費量が所定量になると、燃料供給・水排出装置82を駆動させ、燃料電池16内で消費された分のメタノールを燃料貯留部12から燃料電池16の燃料極側に供給する。
【0070】
図3に示すように、デジタルカメラ10の背面には、ファインダ56、ファインダLED58、撮影/再生モード選択スイッチ60、充電モード選択スイッチ61、撮影モード選択ダイヤル62、マルチファンクションの十字キー64、カメラの動作モードや十字キー64の機能等を文字やアイコンで表示するドットマトリクスの液晶表示機66、バックスイッチ68、メニュー/OKスイッチ70、画像モニタ46、及びスピーカ72等が設けられている。
【0071】
また、デジタルカメラ10の上面には、電源スイッチ74及びシャッターボタン54が設けられ、デジタルカメラ10の側面には、音声/映像(A/V)出力端子76、デジタル(USB)端子78、及びDC入力端子80が設けられている。
【0072】
デジタルカメラ10は、撮影/再生モード選択スイッチ60によって撮影モード、又は再生モードが選択できるようになっており、撮影モード時には撮影モード選択ダイヤル62によってマニュアル撮影、オート撮影、動画、ボイスレコーダー等の各モードが選択できるようになっている。尚、ボイスレコーダは、音声のみを記録するモードである。
【0073】
また、デジタルカメラ10は、充電モード選択スイッチ61によって充電モードが選択できるようになっており、充電モード時には燃料電池16によって発電が行われ、2次電池51が充電される。尚、充電モード時以外にも燃料電池16の発電は行うが、この点については後述する。
【0074】
画像モニタ46は、電子ビューファインダとして使用できると共に、内蔵メモリ(又はメモリカード)44から読み出した再生画像等を表示することができる。また、画像モニタ46は、撮影可能コマ数や再生コマ番号の表示、ストロボ発光の有無、マクロモード表示、記録画質(クオリティー)表示、画素数表示等の情報も表示され、更に各種のメニュー等がメニュー/OKボタン70や十字キー64の操作に応じて表示される。
【0075】
燃料電池カセット11は、図2に示すように略円柱状であり、内部は、燃料のメタノールが収容される燃料タンク12と、燃料タンク12内部のメタノールによって発電する燃料電池16とに区分されている。
【0076】
燃料タンク12の内部には、メタノールを燃料電池16に供給するメタノール供給管12Aが設けられている。メタノール供給管12Aは屈曲自在な管であり、後述するソケット17に装着されると、燃料供給・水排出装置82における燃料供給ポンプ82Aに接続される。燃料供給ポンプ82Aは、CPU50からの指示に基づいて燃料タンク12から燃料電池16にメタノールを移送する機能を有する。
【0077】
メタノール供給管12Aの先端部には液面センサー12Bが設けられている。液面センサー12Bは、フロートの位置からメタノールの液面を検知する液面センサーである。液面センサー12Bは、本発明に係る燃料電池安全システムにおける燃料検出手段に相当する。
【0078】
燃料電池16の内部は、プロトン導電膜16Pによって燃料極室16Aと空気極室16Bとの2つに区画されている。
【0079】
プロトン導電膜16Pの燃料極室16A側の面には燃料極16Cが、空気極室16B側の面には空気極16Dが設けられている。メタノールは、燃料供給ポンプ82Aによって燃料極室16Aに供給される。
【0080】
空気極室16Bには、プロトン導電膜16Pを通過したプロトンと反応するための空気を取り入れる空気取り入れ口16Eが設けられている。空気極室16Bには、更に、プロトンと空気中の酸素とが反応して生成した水を排出する配水管16Fが設けられている。
【0081】
燃料電池16の底面には、図4に示すように、電力供給ピン16G、電力供給ピン16H、液面検知出力ピン16I、液面検知出力ピン16J、および配水管16Fが突設されている。電力供給ピン16Gは燃料極16Cに、電力供給ピン16Hは空気極16Dにそれぞれ接続されている。また、液面検知出力ピン16Iおよび液面検知出力ピン16Jは、液面センサー12Bに接続されている。
【0082】
ソケット17には、電力供給ピン16Gおよび電力供給ピン16Hが挿入される電力供給ピン挿入口17Aおよび電力供給ピン挿入口17Bと、液面検知出力ピン16Iおよび液面検知出力ピン16Jが挿入される液面検知出力ピン挿入口17Cおよび液面検知出力ピン挿入口17Dと、配水管16Fが挿入される排水口17Eとが設けられている。電力供給ピン挿入口17Aおよび電力供給ピン挿入口17Bはコンバータ53に接続され、排水溝17Eは燃料供給・水排出装置82における水排出装置82Bに連通している。また、液面検知出力ピン挿入口17Cおよび液面検知出力ピン挿入口17Dとは、ロック装置109を制御するロック装置制御部110において前段に設けられたプリアンプ110Aに接続されている。
【0083】
燃料電池カセット11をソケット17に装着すると、前述のように燃料電池カセット11における電力供給ピン16Gおよび電力供給ピン16Hは、それぞれ電力供給ピン挿入口17Aおよび電力供給ピン挿入口17Bに挿入され、液面検知出力ピン16Iおよび液面検知出力ピン16Jは、それぞれ液面検知出力ピン挿入口17Cおよび液面検知出力ピン挿入口17Dに挿入される。
【0084】
これにより、燃料電池16がデジタルカメラ10と電気的に接続されるとともに、配水管16Fは水排出装置82に連通する。したがって、燃料電池16で発電された電力がコンバータ53に供給されるとともに、燃料電池16で副生した水は、配水管16Fおよび排水口17Eを通って水排出装置82Bに排出される。
【0085】
また、液面センサー16Bの信号は、プリアンプ110Aに送られ、プリアンプ110Aで増幅され、ロック装置制御部110において後段に設けられたドライバ増幅器110Bに送られる。ドライバ増幅器110Bは、入力された信号に基いてロック装置109をロックし、またはロックを解除する。ロック装置制御部110は、本発明に係る燃料電池安全システムにおけるロック開閉手段に相当する。
【0086】
ロック装置109は、一端部がL字型に屈曲し、他端部が、デジタルカメラ10の筐体100内部に軸着されたロック部材109Aを有している。ロック部材109Aは、図2において実線で示すように、L字型に屈曲した先端部がカセット取付部100Aの表面から蓋108の自由端に向かって突出するようにバネ109Bで付勢されている。ロック装置109は、また、図2において二点鎖線で示すようにロック部材109Aを吸着してバネ109Bの付勢方向とは反対方向、即ち蓋108から遠ざかる方向に回動させる電磁石109Cが設けられている。
【0087】
ドライバ増幅器110Bは、入力された信号に基いて電磁石109Cを励磁し、または電磁石109Cの励磁を解除することにより、ロック装置109をロックし、またはロックを解除する。
【0088】
実施形態1に係るデジタルカメラ10の作用について以下に説明する。
【0089】
図5において(A)に、燃料電池カセット11を未装着の状態を示す。図3において、108Aは、蓋108においてロック部材109Aの尖端部が嵌入する凹陥部である。この状態においては、電磁石109Cは励磁されていないので、ロック部材109Aは、バネ109Bからの付勢力により、図3における反時計回り方向に回動した状態にあり、先端部がカセット取付部100Aから突出している。
【0090】
図5において(B)に示すように、デジタルカメラ10のカセット取付部100Aに燃料電池カセット11を装着し、燃料電池カセット11のピンをソケット17に差し込んで蓋108を閉じる。
【0091】
このときも、未だ電磁石109Cは励磁されてはいないから、ロック部材109Aは、バネ109Bからの付勢力により、図3における反時計回り方向に回動した状態にある。したがって、蓋108を閉じると、一旦、ロック部材109Aの先端部が蓋108に押されてカセット取付部100Aから引っ込むことにより、(B)に示すように蓋108が閉じる。蓋が閉じた状態においては、バネ109Bの付勢力により、ロック部材109Aの先端が蓋108の凹陥部108Aに嵌入して蓋108がロックされる。これによって、燃料電池カセット11は筐体100に固定される。
【0092】
燃料電池カセット11が筐体100に装着されると、信号出力ケーブル110Gがプリアンプ110Aに接続され、液面センサー12Bからの信号がプリアンプ110Aおよびドライバ増幅器110Bに入力される。
【0093】
燃料電池カセット11の燃料タンク12中にメタノールが残存している間は、液面センサー12Bはメタノールと接触しているから、メタノールの液面を検知した旨の信号をプリアンプ110Aに入力する。前記信号は、プリアンプ110Aで増幅されてドライバ増幅器110Bに入力される。
【0094】
ドライバ増幅器110Bにおいては、前記信号が入力されている間は、電磁石109Cを励磁しないから、蓋108は、図3において(B)に示すように、ロック部材109Aによってロック状態にある。したがって、燃料タンク12内にメタノールが残存した状態の燃料電池カセット11は、筐体100から取り外すことができないから、このような燃料電池カセット11が誤って廃棄されることが防止される。
【0095】
燃料タンク12内のメタノールが使用し尽くされると、液面センサー12Bは、もはやメタノールとは接触しなくなるから、メタノールの液面を検知しない旨の信号をプリアンプ110Aに入力する。前記信号は、プリアンプ110Aで増幅されてドライバ増幅器110Bに入力される。
【0096】
ドライバ増幅器110Bにおいては、前記信号が入力されると、電磁石109Cを励磁する。これにより、図5において(C)に示すように、ロック部材109Aは、バネ109Bの付勢力に抗して時計回り方向に回動し、先端部が筐体100の内側に引き込む。したがって、蓋108のロックが解除されるから、(C)において二点鎖線で示すように蝶番107を中心に蓋108を回動させて燃料電池カセット11を取り出すことができる。
【0097】
実施形態1に係るデジタルカメラ10においては、上述のように、装着した燃料電池カセット11の内部にメタノールが残っている間は、ロック装置109によって蓋108がロックされた状態にあるから、燃料電池カセット11を取り外すことはできない。したがって、内部にメタノールが残存した燃料電池カセット11を誤って廃棄することが防止される。
【0098】
また、燃料電池カセット11は、デジタルカメラ10に半分露出した状態で装着されるから、筐体100は、燃料電池カセット11全体を覆うだけの大きさは不要である。したがって、デジタルカメラ10がコンパクトに構成できる。
【0099】
さらに、デジタルカメラ10に燃料電池カセット11を装着した状態においては、燃料電池カセット11の外部に露出した部分が、撮影レンズ26の近傍に、縦方向の円筒状の突起部を形成するが、前記円筒形状の突出部は、撮影時には、撮影者が把持するための安定なグリップになる。
【0100】
2.実施形態2
本発明に係る携帯機器に包含されるデジタルカメラの別の例について外観を図6に示す。図6において、図1〜図5と同一の符合は、特に断らない限り、前記符合が図1〜図5において示す構成要素と同一の要素を示す。
【0101】
図6に示すように、実施形態1に係るデジタルカメラ20の正面中央部には撮影レンズ26が、正面の向かって右上部に閃光装置32が設けられ、上面には、シャッターボタン54が設けられている。
【0102】
デジタルカメラ20の撮影レンズ26を挟んで閃光装置32の反対側には、円筒面状の壁面を有する凹陥部であるカセット取付部200Aが設けられ、カセット取付部200Aに燃料タンク12が装着されている。燃料タンク12は、デジタルカメラ20の上面に設けられた蓋208によって脱落しないように保持されている。
【0103】
筐体200の内部における蓋208の自由端近傍には、蓋208を閉じた状態でロックするロック装置209が設けられている。ロック装置209は、本発明に係る燃料電池安全システムにおけるロック手段に相当する。
【0104】
燃料カセット12の内部構造、ロック装置209の構成、およびカセット取付部200Aの概略を図7に示す。
【0105】
燃料タンク12は、図7に示すように。略円柱状であり、上面には通気孔12Dが設けられている。通気孔12Dは、燃料タンク12が減圧にならないようにするための弁である。
【0106】
燃料タンク12内部には、メタノールを燃料電池に供給するメタノール供給管12Aが設けられている。メタノール供給管12Aは屈曲自在な管であり、先端部には液面センサー12Bが設けられている。液面センサー12Bは、実施形態1に係る燃料電池カセット11における液面センサー12Bと同様の液面センサーであり、本発明に係る燃料電池安全システムにおける燃料検出手段に相当する。燃料タンク12をデジタルカメラ20に装着すると、メタノール供給管12Aは、デジタルカメラ20側のメタノール供給管路16Aに接続される。メタノール供給管路16Aは燃料電池16に連通する。
【0107】
液面センサー12Bの信号は、デジタルカメラ20の内部に設けられ、ロック装置109を制御するロック装置制御部210における前段に位置するプリアンプ210Aに送られ、プリアンプ210Aで増幅されて、ロック装置制御部210における後段に位置するドライバ増幅器210Bに送られる。ドライバ増幅器210Bは、入力された信号に基いてロック装置209をロックし、またはロックを解除する。プリアンプ210Aおよびドライバ増幅器210Bは、実施形態1に係るデジタルカメラ10の有するプリアンプ110Aおよびドライバ増幅器110Bと同様であり、本発明に係る燃料電池安全システムにおけるロック開閉手段に相当する。
【0108】
ロック装置209は、ロック部材209Aとバネ209Bと電磁石209Cとを有するが、ロック部材209A、バネ209B、電磁石209Cは、それぞれ実施形態1に係るデジタルカメラ10の有するロック部材109A、バネ109B、電磁石109Cと同一である。また、作用も実施形態1に係るデジタルカメラ10の有するロック装置109と同一である。
【0109】
図8〜図10に液面センサーの別の例を示す。
【0110】
図8は、カセット取付部200Aに設けた1対の電極121の間の静電容量の変化からメタノールの液面の高さを検知する例であり、図9は、燃料タンク12の内部に設けた1対の電極122の間の静電容量の変化からメタノールの液面の高さを検知する例である。
【0111】
図10は、デジタルカメラ20側のメタノール供給管路212に液面センサー123を設けた例である。
【0112】
図8の例においては、燃料タンク12にメタノールが満杯の状態のときは、燃料タンク12と凹陥部210Aとの間の微小な空間に存在する空気層を除いては、電極121の間はメタノールで占められた状態にある。ここで、メタノールは空気よりも誘電率が小さいから、電極121の間の静電容量も小さい。
【0113】
燃料タンク12内のメタノールが減少し、メタノールの液面高さが電極121の高さよりも小さくなると、電極121の間の静電容量は増加する。そして、燃料タンク12が空になると、電極121の間は空気で占められるようになるから、電極121の間の静電容量は一定になる。
【0114】
したがって、ドライバ増幅器210Bにおいては、電極121の間の静電容量が増加後、一定になった時点を以って燃料タンク12が空になったと判定して電磁石209Cを励磁し、ロック装置209におけるロックを解除すればよい。
【0115】
以上説明した事項は、図9に示す例においても同様である。
【0116】
図10に示す例においては、燃料タンク12中にメタノールが存在する間は、メタノール供給管路16Aをメタノールが流通しているから、液面センサー123はメタノールを検出する。
【0117】
一方、燃料タンク12が空になると、メタノール供給管路16Aにはメタノールが流通しなくなるから、液面センサー123はメタノールを検出しない。
【0118】
したがって、ドライバ増幅器210Bにおいては、液面センサー123がメタノールを検出しなくなった時点を以って燃料タンク12が空になったと判定して電磁石209Cを励磁し、ロック装置209におけるロックを解除すればよい。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、燃料電池を電源とする携帯機器において、内部の燃料を使い尽くさなければ、装着された燃料電池カセットや燃料タンクが脱着できないようにする燃料電池安全システム、および前記燃料電池安全システムを備える携帯機器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施形態1に係るデジタルカメラを正面から見た外観を示す斜視図である。
【図2】図2は、実施形態1に係るデジタルカメラを裏面から見た外観を示す斜視図である。
【図3】図3は、実施形態1に係るデジタルカメラの回路配置の概要を示すブロック図である。
【図4】図4は、図1に示すデジタルカメラに装着される燃料電池カセットの内部構造、前記デジタルカメラが備えるロック装置の構成、および燃料電池カセットをデジタルカメラに装着する装着部の構成を示す概略図である。
【図5】図5は、図1に示すデジタルカメラに燃料電池カセットが装着されていない状態、燃料電池カセットが装着されて蓋がロックされた状態、および蓋のロックが開場された状態におけるカセット取付部、蓋、およびロック装置の相対的な位置関係を示す概略図である。
【図6】図6は、実施形態2に係るデジタルカメラの外観を示す斜視図である。
【図7】図7は、図4に示すデジタルカメラに装着される燃料カセットの内部構造、前記デジタルカメラが備えるロック装置の構成、および燃料カセットをデジタルカメラに装着するカセット取付部の構成を示す概略図である。
【図8】図8は、図6に示すデジタルカメラにおいて、液面センサーとしてカセット取付部に設けられた1対の電極間の静電容量の変化を測定する例を示す概略図である。
【図9】図9は、図6に示すデジタルカメラにおいて、液面センサーとして燃料カセット内部に設けられた1対の電極間の静電容量の変化を測定する例を示す概略図である。
【図10】図10は、図6に示すデジタルカメラにおいて、液面センサーとして、燃料カセットからデジタルカメラ内の燃料電池にメタノールを供給する燃料供給管路に設けた液面センサーを用いた例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
20 デジタルカメラ
12B 液面センサー
108 蓋
109 ロック装置
109A ロック部材
109C 電磁石
121 電極
122 電極
123 液面センサー
208 蓋
209 ロック装置
209A ロック部材
209C 電磁石

Claims (9)

  1. 燃料電池を電源とする携帯機器において前記燃料電池に燃料を供給する燃料タンクを少なくとも前記携帯機器の所定位置にロックするロック手段と、
    前記燃料タンク内の燃料の有無を検出する燃料検出手段と、
    前記燃料検出手段が、前記燃料タンク内に燃料が残存していることを検出したときは、前記ロック手段をロック状態に保持し、前記燃料検出手段が、前記燃料タンクの燃料が使用し尽くされたことを検知したときは、前記ロック手段のロックを解除するロック開閉手段とを
    備えてなることを特徴とする燃料電池安全システム。
  2. 燃料電池を電源とする携帯機器において前記燃料電池に燃料を補給する燃料タンクを少なくとも前記携帯機器の所定位置にロックするロック手段を備え、
    前記燃料タンクが前記ロック手段によってロックされた状態において、前記燃料タンクの少なくとも一部が前記携帯機器の外壁を構成することを特徴とする携帯機器。
  3. 前記燃料検出手段は、前記燃料タンクの液面高さを検出することにより、前記燃料タンクにおける燃料の有無を検出する請求項1に記載の燃料電池安全システム。
  4. 前記燃料検出手段は、前記燃料タンクと前記燃料電池とを接続する流路に設けられてなり、前記流路における燃料の有無を検出して前記燃料タンク内における燃料の有無を検知する請求項1に記載の燃料電池安全システム。
  5. 前記燃料検出手段は、前記燃料タンクの内部または前記携帯機器内に設けられてなる請求項1、3、および4の何れか1項に記載の燃料電池安全システム。
  6. 前記燃料タンクは、前記燃料電池と一体に構成された燃料電池カセットであって、前記ロック手段は、前記燃料電池カセットを所定位置にロックするロック手段である請求項1、3、4、または5の何れか1項に記載の燃料電池安全システム。
  7. 燃料電池を電源とする携帯機器であって、内部に燃料が収容された燃料タンクが少なくとも着脱可能に装着され、請求項1、3、4、または5に記載の燃料電池安全システムを備えてなることを特徴とする携帯機器。
  8. 前記携帯機器は、カメラ機能を備えた携帯機器であって、前記燃料電池安全システムの備えるロック手段によって前記燃料タンクが所定位置にロックされると、少なくとも前記燃料タンクの一部が、グリップとして機能する請求項2または7に記載の携帯機器。
  9. 前記グリップが、前記携帯機器の外壁として構成され、突起部を備える請求項2、7、または8に記載の携帯機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006040836A (ja) * 2004-07-30 2006-02-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池システム
JP2007073319A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Sharp Corp 表示装置に搭載した燃料電池カートリッジの取り外し方法、取り外し装置、及び、取り外しのための操作部

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