JP2005070615A - 燃料電池搭載機器、及びカメラ - Google Patents
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Abstract
【目的】 燃料電池を電源とする機器において燃料貯留部の設置スペースを減少させる。
【構成】 デジタルカメラ10では、燃料タンク12A、12B、12C、12Dがカメラ筐体13の内部の空いたスペースに分散して設けられている。このため、燃料タンク12A、12B、12C、12Dの設置スペースによってカメラ筐体13が拡大されない。
【選択図】 図1
【構成】 デジタルカメラ10では、燃料タンク12A、12B、12C、12Dがカメラ筐体13の内部の空いたスペースに分散して設けられている。このため、燃料タンク12A、12B、12C、12Dの設置スペースによってカメラ筐体13が拡大されない。
【選択図】 図1
Description
本発明は、機器で消費される電力を発電する燃料電池を搭載する燃料電池搭載機器、及びカメラに関する。
従来から燃料電池を電源とする機器が考案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、機器の筐体の一部を燃料電池の外壁とすることで燃料電池の設置スペースを減少し、機器を小型化させている。
しかしながら、燃料電池の燃料である水素を貯留する燃料貯留部としての水素ボンベの設置スペースを減少する対策は取られていない。このため、燃料貯留部の設置スペースによって機器が大型化するという問題があった。
特開2002−134154号公報
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、機器、及びカメラで消費される電力を発電する燃料電池を搭載する燃料電池搭載機器、及びカメラにおいて、燃料電池で消費される燃料貯留部の設置スペースを減少させ、機器及びカメラを小型化することを目的とする。
請求項1に記載の燃料電池搭載機器は、機器で消費される電力を発電する燃料電池を搭載する燃料電池搭載機器であって、前記燃料電池で消費される燃料を貯留する複数の燃料貯留部を前記機器の内部に分散して設けたことを特徴とする。
請求項1に記載の燃料電池搭載機器では、燃料電池で消費される燃料を貯留する燃料貯留部が複数とされ、機器の内部に分散されて設けられている。このため、燃料貯留部の容積に等しいスペースを機器の内部に設けて燃料貯留部を設置するのではなく、機器の内部の空いたスペースに燃料貯留部を設置できる。従って、機器の内部のスペースを有効に利用でき、燃料貯留部の設置スペースによる機器の大型化を低減できる。
請求項2に記載の燃料電池搭載機器は、請求項1に記載の燃料電池搭載機器であって、複数の前記燃料貯留部を接続し、複数の前記燃料貯留部に貯留された燃料を前記燃料電池へ供給する燃料供給管を有することを特徴とする。
請求項2に記載の燃料電池搭載機器では、機器の内部に分散されて設けられた複数の燃料貯留部が、燃料供給管によって接続されており、複数の燃料貯留部に貯留された燃料が燃料供給管を通って燃料電池に供給される。このため、燃料貯留部に燃料を供給するための燃料供給口を機器に複数設ける必要がない。
請求項3に記載の燃料電池搭載機器は、請求項1に記載の燃料電池搭載機器であって、複数の前記燃料貯留部にそれぞれ接続され、各燃料貯留部に貯留された燃料を前記燃料電池へ供給する燃料供給管を有することを特徴とする。
請求項3に記載の燃料電池搭載機器では、複数の燃料貯留部にそれぞれ燃料供給管が接続されているので、異なる燃料を貯留し、燃料が異なる複数の燃料電池を搭載することも可能となる。
請求項4に記載の燃料電池搭載機器は、請求項2又は3に記載の燃料電池搭載機器であって、前記燃料貯留部と前記燃料供給管によって形成される燃料供給路が重力方向に延在していることを特徴とする。
請求項4に記載の燃料電池搭載機器では、燃料貯留部と燃料供給管によって形成される燃料供給路が重力方向に延在しているので、ポンプ等を設けなくても燃料貯留部から燃料電池へ燃料を供給できる。このため、ポンプの設置スペースを削減でき、機器を小型化できる。
請求項5に記載の燃料電池搭載機器は、請求項2乃至4の何れかに記載の燃料電池搭載機器であって、前記燃料電池は、前記機器に着脱可能とされ、前記燃料供給管に設けられた開閉弁と、前記燃料電池の給液口が流末の前記燃料供給管に接続されたことを検出する検出手段と、前記検出手段から検出信号を受信すると前記開閉弁を開放する制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項5に記載の燃料電池搭載機器では、燃料電池が機器に着脱可能とされているので、古くなった燃料電池を新しい燃料電池に交換できる。また、燃料供給管には開閉弁が設けられている。燃料電池が機器に装着され給液口が流末の燃料供給管に接続されると検出手段によって検出され、制御手段がこの検出信号を受信して開閉弁を開放する。
これによって、燃料電池の給液口が燃料供給管に接続されていない状態で燃料貯留部から燃料電池へ燃料を供給し、燃料が機器の内部に漏れ出してしまうことを防止できる。
請求項6に記載のカメラは、燃料電池を電源とするカメラであって、カメラ筐体の前面にスライド可能に設けられ、レンズの前面を開閉するレンズカバーと、前記レンズカバーの可動領域に面して設けられ、前記燃料電池で消費される燃料を貯留する弾性容器である燃料タンクと、前記レンズカバーの開閉操作によって前記燃料タンクに押圧される押圧部材と、を有することを特徴とする。
請求項5に記載のカメラでは、レンズカバーがカメラ筐体の前面にスライド可能に設けられ、レンズの前面を開閉する。燃料電池で消費される燃料は燃料タンクに貯留されており、この燃料タンクは、レンズカバーの可動領域に面して設けられている。
そして、レンズカバーが開閉されると、レンズカバーによって押圧部材が燃料タンクに押圧される。これによって、弾性容器である燃料タンクが圧縮されて燃料が燃料タンクから押し出される。
このように、レンズカバーの開閉によって燃料が燃料タンクから燃料電池へ供給されるように構成したので、燃料ポンプが不要となる。従って、燃料ポンプの設置スペースを削減でき、カメラを小型化できる。
本発明は上記構成にしたので、機器、及びカメラで消費される電力を発電する燃料電池を搭載する燃料電池搭載機器、及びカメラにおいて、燃料電池で消費される燃料貯留部、及び燃料ポンプの設置スペースを減少させ、機器、及びカメラを小型化できる。
以下に図面を参照しながら第1実施形態について説明する。
図1、図2、図3に示すように、メタノール水溶液(CH3OH+H2O)が充填された燃料タンク12A、12B、12C、12Dが、デジタルカメラ10の内部の空いたスペースに分散して設けられている。このため、燃料タンク12A、12B、12C、12Dの設置スペースによってカメラ筐体13が拡大されず、デジタルカメラ10が大型化されない。
燃料タンク12A、12B、12C、12Dは、一端部がカメラ筐体13の上面まで延出し、他端部が収納部25まで延出した燃料供給管15によって接続されている。燃料タンク12Aが最上段に設けられ、燃料タンク12Bが燃料タンク12Aの斜め下方に、燃料タンク12Cが燃料タンク12Bの斜め下方に、そして、燃料タンク12Dが、燃料タンク12Cの斜め下方に、且つドッキングステーション23の真上に配置されている。
燃料タンク12Aは、矩形柱状で、上下面を水平にして配置されている。また、燃料タンク12Bは、円柱形状で、両端面を前後に向けて軸線を水平にして配置されている。燃料供給管15の第1燃料供給管15Aは、燃料タンク12Aの上面からカメラ筐体13の上面まで延出している。また、燃料供給管15の第2燃料供給管15Bは、燃料タンク12Aの下面から燃料タンク12Bの円周面へ延出している。
また、燃料タンク12Cは、半円柱形状で、円周面を下向きにして配置されている。燃料供給管15の第3燃料供給管15Cは、燃料タンク12Bの円周面の最下部から燃料タンク12Cの上面まで延出している。
燃料タンク12Dは、矩形柱形状で、燃料タンク12Aと同様に、上下面を水平にして配置されている。そして、燃料供給管15の第4燃料供給管15Dが、燃料タンク12Cの円周面の最下部から燃料タンク12Dの側面へ延出し、第5燃料供給管15Eが、燃料タンク12Dの下面からドッキングステーション23の内部を通って収納部25まで延出している。
以上、説明したように、燃料タンク12A、12B、12C、12Dと燃料供給管15とで形成される燃料供給路は重力方向に延在しているので、燃料は燃料供給路の途中に残ることなく燃料電池16まで流れる。
ドッキングステーション23は、カメラ筐体13の下隅部に設けられている。このドッキングステーション23には、2次電池51(図4参照)や電源端子19等が設けられている。そして、燃料電池16が側方から装填される収納部25がドッキングステーション23に隣接している。
燃料電池16は、メタノール水溶液と酸素(O2)の化学反応によって発電を起し、副生成物として水(H2O)、及び二酸化炭素(CO2)を生成するメタノール直接型燃料電池である。
電源端子19は、ドッキングステーション23の収納部25に面したドッキング面23Aに設けられており、燃料電池16のドッキング面16Dに設けられた電源端子31と接触する。また、ドッキング面16Dには燃料電池16に燃料を供給するための給液口20が設けられている。
この給液口20には、ドッキングステーション23の内部を通ってドッキング面23Aから突出した第5燃料供給管15Eが、水密状態で接続される。この給液口20には逆止弁(図示省略)が設けられており、燃料電池16から燃料が漏れ出さないようになっている。
また、第5燃料供給管15Eの管路には開閉弁39が設けられている。ドッキングステーション23の電源端子19と燃料電池16の電源端子31とが接触すると、CPU50(図4参照)が、燃料供給管15の流末である第5燃料供給管15Eが給液口20に接続されたと判定し、開閉弁39を開放する。電源端子19と電源端子31が接触した状態では、第5燃料供給管15Eと給液口20とは確実に接続されるので、燃料がカメラ筐体13内に漏れ出してしまうことはない。
また、第1燃料供給管15Aの端部には、燃料ボンベ43が接続される燃料供給口47が設けられている。この燃料供給口47には、燃料ボンベ43が接続されると開かれる安全弁(図示省略)が設けられている。
また、燃料電池16のドッキング面16Dの反対側の面には、燃料電池で生成された水を排出するための排出口55が設けられており、この排出口55にはキャップ59が着脱可能とされている。
図4には、本実施形態のデジタルカメラ10の回路構成を示すブロック図が示されている。
デジタルカメラ10には、撮影レンズ26、シャッタ28、絞り29及びCCD撮像素子30が備えられている。撮影レンズ26、シャッタ28、及び絞り29を経由してCCD撮像素子30上に結像された被写体像は、CCD撮像素子30によってアナログ画像信号に変換される。ここで、シャッタ28によって、CCD撮像素子30からアナログ画像信号が読み出される際のスミアの発生が抑制される。
また、デジタルカメラ10には、補助光発光手段としてのストロボ装置32が内蔵されている。このストロボ装置32は、低照度時、又は低照度時以外の必要時に閃光を発光し、被写体に補助光を照射する。
また、デジタルカメラ10には、アナログ信号処理部34、A/D変換部36、デジタル信号処理部38、テンポラリメモリ40、圧縮伸長部42、内蔵メモリ(又はメモリカード)44、画像モニタ46、及び駆動回路48が備えられている。
CCD撮像素子30は、駆動回路48内のタイミング発生回路(図示省略)によって発生されたタイミングで駆動され、アナログ画像信号を出力する。また、駆動回路48には、撮影レンズ26のAF駆動を制御するAF制御回路、撮影レンズ26のズーム駆動を制御するズーム制御回路、シャッタ28の駆動を制御するシャッタ制御回路、絞り29の駆動を制御する絞り制御回路等が含まれる。
CCD撮像素子30から出力されたアナログ画像信号は、アナログ信号処理部34でアナログ信号処理され、A/D変換部36でA/D変換され、そして、デジタル信号処理部38でデジタル信号処理される。デジタル信号処理されたデジタル画像データは、テンポラリメモリ40に一時的に格納される。
テンポラリメモリ40に格納されたデジタル画像データは、圧縮伸長部42で圧縮されて内蔵メモリ(又はメモリカード)44に記録される。尚、撮影モードによっては、圧縮の過程を省いて内蔵メモリ44に直接記録しても良い。そして、テンポラリメモリ40に格納されたデジタル画像データは画像モニタ46に読み出され、画像モニタ46に被写体像が映し出される。
また、デジタルカメラ10には、デジタルカメラ10全体の制御を司るCPU50(第1制御手段、第2制御手段)、ズーム操作スイッチ等を含む操作スイッチ群52、及びシャッタボタン54が備えられている。操作スイッチ群52を操作して所望の撮影状態に設定し、シャッタボタン54を押下することによって、写真撮影が行われる。
また、デジタルカメラ10には、2次電池51、コンバータ53、及び燃料電池16が備えられており、デジタルカメラ10を構成する各部は、燃料電池16で発電される電気エネルギーで、又は燃料電池16で発電されて2次電池51にバッファされた電気エネルギーで作動される。
図3に示すように、デジタルカメラ10の背面には、ファインダ56、ファインダLED58、撮影/再生モード選択スイッチ60、電源切換えスイッチ61、撮影モード選択ダイヤル62、マルチファンクションの十字キー64、カメラの動作モードや十字キー64の機能等を文字やアイコンで表示するドットマトリクスの液晶表示機66、バックスイッチ68、メニュー/OKスイッチ70、画像モニタ46、及びスピーカ72等が設けられている。また、デジタルカメラ10の上面には、シャッターボタン54が設けられている。
デジタルカメラ10は、撮影/再生モード選択スイッチ60によって撮影モード、又は再生モードが選択できるようになっており、撮影モード時には撮影モード選択ダイヤル62によってマニュアル撮影、オート撮影、動画、ボイスレコーダー等の各モードが選択できるようになっている。尚、ボイスレコーダは、音声のみを記録するモードである。
画像モニタ46は、電子ビューファインダとして使用できると共に、内蔵メモリ(又はメモリカード)44から読み出した再生画像等を表示することができる。また、画像モニタ46は、撮影可能コマ数や再生コマ番号の表示、ストロボ発光の有無、マクロモード表示、記録画質(クオリティー)表示、画素数表示等の情報も表示され、各種のメニュー等がメニュー/OKボタン70や十字キー64の操作に応じて表示される。
次に燃料電池16について説明する。
図5に示すように、燃料電池16のケーシング128は、電池セル130によって燃料室16Aと空気室16Bに室が分けられている。ドッキング面16Dには燃料室16Aに面して給液口20が設けられ、ドッキング面16Dの反対側の面には空気室16Bに面して排水口24が設けられており、燃料タンク12A、12B、12C、12Dから燃料室16Aへ燃料を供給でき、空気室16Bから水を排水できるようになっている。
電池セル130は、燃料室16Aの壁面を構成するカーボンペーパー層130D、空気室16Bの壁面を構成するカーボンペーパー層130E、カーボンペーパー層130Dの内側に設けられた燃料極触媒層130A、カーボンペーパー層130Eの内側に設けられた空気極触媒層130B、及び燃料極触媒層130Aと空気極触媒層130Bに挟まれるプロトン伝導膜130Cとで構成されている。カーボンペーパー層130D、130Eには、電源端子31が導通可能に取り付けられている。
燃料タンク12A、12B、12C、12Dから燃料室16Aへメタノールが供給され、コンバータ53を介して電池セル130に電圧が印加されると、メタノールが燃料極触媒層130Aで化学反応式(1)に示すように、二酸化炭素、水素イオン、及び電子に分解される。
CH3OH+H2O→CO2+6H++e- …(1)
二酸化炭素は、燃料室16Aの壁面に設けられた気液分離フィルタ134によって燃料室16Aから放出され、水素イオンは、プロトン伝導膜130Cを透過して空気極触媒層130Bへ移動する。そして、電子は、カメラの各部へ向い、又は、2次電池51(図4参照)へ向かって2次電池51を充電させる。
二酸化炭素は、燃料室16Aの壁面に設けられた気液分離フィルタ134によって燃料室16Aから放出され、水素イオンは、プロトン伝導膜130Cを透過して空気極触媒層130Bへ移動する。そして、電子は、カメラの各部へ向い、又は、2次電池51(図4参照)へ向かって2次電池51を充電させる。
空気極触媒層130Bへ移動した水素イオンH+は、空気室16Bの壁面に設けられた気液分離フィルタ136、及び気液分離フィルタ136に面してカメラ筐体13に設けられた空気孔135を通って空気室16Bへ流入した酸素、及び電子と結合して水となる。この水は、キャップ59を外して排水口55から排出する。
また、燃料電池16を収納部25に挿入し、取り出すためにカメラ筐体13の側面に設けられた蓋65には、燃料電池16をドッキングステーション23に向って付勢する板バネ67が設けられている。この板バネ67によって燃料電池16が付勢されるので、第5燃料供給管15Eが給液口20に押し込まれ、確実に接続される。
次に、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図6、図7に示すように、デジタルカメラ100では、水素ガスが充填された燃料タンク82、メタノール水溶液(CH3OH+H2O)が充填された燃料タンク84、86、88が、デジタルカメラ100の内部に設けられている。
カメラ筐体101の側部には、燃料電池90が上方から装填される収納部94が設けられ、カメラ筐体101の底部には、燃料電池92が側方から装填される収納部96が設けられている。収納部94と収納部96が交わるカメラ筐体101の下隅部には、2次電池51(図4参照)や電源端子19、21等が設けられたドッキングステーション83が設けられている。
燃料電池90は、水素ガスと酸素の化学反応によって発電を起し、副生成物として水を生成する固体高分子型燃料電池である。
燃料電池92は、メタノール水溶液と酸素(O2)の化学反応によって発電を起し、副生成物として水(H2O)、及び二酸化炭素(CO2)を生成するメタノール直接型燃料電池である。
電源端子19、21は、ドッキングステーション83の収納部94、96に面したドッキング面83A、83Bに設けられており、燃料電池90、92のドッキング面90D、92Dに設けられた電源端子31、33(図8(A)参照)と接触する。また、ドッキング面90D、92Dには燃料電池90の燃料室90A(図9参照)、燃料電池92の燃料室92A(図10参照)に燃料を供給するための給液口20、22(図8(A)、(B)参照)が設けられている。さらに、燃料電池92には、2つ目の給液口27(図8(B)参照)が設けられている。
本実施形態では、全ての燃料タンクが燃料供給管で接続されておらず、複数の燃料供給路が形成されている点が第1実施形態とは異なる。
燃料タンク12Aには燃料供給管35が挿通されている。燃料供給管35の一端部はカメラ筐体101の上面まで延出しており、他端部はドッキングステーション83のドッキング面83Aから突出して燃料電池90の給液口20に水密状態で接続されている。
また、燃料タンク12Bと燃料タンク12Cは、燃料供給管37によって接続されている。燃料供給管37は、燃料タンク12Cの上面から分岐して一方の第1燃料供給管37Aはカメラ筐体101の上面まで延出し、他方の第2燃料供給管37Bは燃料タンク12Bを通ってカメラ筐体101の上面まで延出している。そして、燃料供給管37の第3燃料供給管37Cは、燃料タンク12Cの円周面の最下部から延出してドッキングステーション83の内部を通りドッキング面83Bから突出して燃料電池92の給液口22に水密状態で接続されている。
さらに、燃料タンク12Dには燃料供給管45が挿通されている。燃料供給管45の一端部はカメラ筐体101の側面まで延出しており、他端部は燃料電池92の上面に設けられた溝92Aを通って給液口27に水密状態で接続されている。
ここで、図8(B)に示すように、燃料電池92の上面に溝92Aが設けられているので、燃料電池92を収納部96にスライド装着することができる。
なお、給液口20、22、27には逆止弁(図示省略)が設けられており、燃料電池90、92から燃料が漏れ出さないようになっている。
また、燃料供給管35、37、45の管路には開閉弁39、41、49が設けられている。この開閉弁39、41、49は、ドッキングステーション83の電源端子19、21と燃料電池90、92の電源端子31、33とが接触すると、CPU50(図4参照)によって開放される。電源端子19、21と電源端子31、33が接触した状態では燃料供給管35、37、45と給液口20、22、27とは確実に接続されるので、燃料がカメラ筐体101内に漏れ出してしまうことはない。
また、燃料電池90、92のドッキング面90D、92Dの反対側の面には、燃料電池で生成された水を燃料電池90の空気室90B(図9参照)、燃料電池92の空気室92B(図10参照)から排出するための排出口55、57が設けられており、この排出口55、57にはキャップ59、63が着脱可能とされている。
次に、電源を切換える方法について図11のフローチャートを参照して説明する。
デジタルカメラ100の電源が投入されると処理ルーチンが開始され、ステップ200へ進む。
ステップ200では、燃料電池90の電源端子31とドッキングステーション83の電源端子19、及び燃料電池92の電源端子33とドッキングステーション83の電源端子21の少なくとも一方が接触するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ201へ進む。
ステップ201では、電源端子31と電源端子19、及び電源端子33と電源端子21の両方が接触しているか否かが判定され、否定されるとステップ202へ進み、肯定されるとステップ203へ進む。ステップ202では、装着された燃料電池のみを発電させてデジタルカメラ10の各部に電力を供給し、処理ルーチンを終了する。
そして、ステップ203では、燃料電池90と燃料電池92を併用する併用モードがONになり、画像モニタ46に表示する。そして、ステップ204へ進む。ステップ204では、水素ガスを燃料とする燃料電池90を発電させて、起動のために電圧の負荷変動が大きくなっている各部に電力を供給する。ここで、発電効率の高い燃料電池90を発電させたので、短時間で必要な電気エネルギーを供給でき、電圧の負荷変動を安定させることができる。
ステップ205では、撮影/再生モード選択ダイヤル62によって撮影モードに設定されているか、再生モードに設定されているかが判定される。再生モードと判定されると、ステップ206へ進む。
ステップ206では、燃料電池92を発電させる。ここで、再生モード時には、起動時やストロボ装置32からストロボ光を発光させる時のように電圧の負荷変動が大きくなく安定しているので、少量ずつ電力を供給すればよい。このため、水素ガスと比較して低コストであるメタノールを燃料とする燃料電池92を発電させる。そして、ステップ207へ進む。
ステップ207では、電源がオフになるまで否定判定が繰り返されてステップ205へ戻り、肯定されると処理ルーチンが終了する。
そして、ステップ205において、撮影モードと判定されると、ステップ208へ進み、ストロボモードが選択されているか否かが判定され、否定されるとステップ206へ進み、上述したように、燃料電池92を発電させる。
そして、ステップ208において肯定されると、ステップ209へ進む。ステップ209では、燃料電池90を発電させる。ここで、ストロボ装置32からストロボ光を発光させる際に電圧の負荷変動が大きくなるが、燃料電池90は、水素ガスを燃料とし、メタノールを燃料とする燃料電池92よりも発電効率が高いので対応できる。
そして、ステップ207へ進み、電源がオフになると処理ルーチンが終了する。
次に、第3実施形態について説明する。なお、第1、第2実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図12に示すように、デジタルカメラ110では、カメラ筐体111の前面に撮影レンズ26の前面を開閉するレンズカバー112がスライド可能に設けられている。また、燃料電池116で消費される燃料を貯留する燃料タンク114がレンズカバー112の可動領域に面して設けられている。また、燃料タンク114とレンズカバー112との間には伸縮性のある押圧部材118が設けられている。この押圧部材118は燃料タンク114に貼り付けられて保持されている。
図13(A)に示すように、レンズカバー112を閉じた状態では、押圧部材118は、レンズカバー112の可動領域まで侵入してきており、図13(B)に示すように、レンズカバー112を開くとレンズカバー112によって燃料タンク114に向って移動される。これによって、燃料タンク114は、押圧部材118から押圧される。
ここで、燃料タンク114は弾性を有する容器なので、押圧部材118からの押圧力で圧縮される。このため、燃料が燃料タンク114から押し出されて燃料電池116へ供給される。
このように、燃料の供給をレンズカバー112の開閉によって行うように構成したので、燃料ポンプが不要となり、燃料ポンプの設置スペースを削減できる。なお、押圧部材118を伸縮性のある部材で形成したので、狭いスペースに配置することが可能となっており、カメラ筐体101の小型化に寄与している。
なお、第1乃至第3実施形態では、デジタルカメラ10、100、110を例に取って説明したが、これに限らず、カメラ付携帯電話やアナログカメラ等、燃料電池を電源とする他の燃料電池搭載機器に付いても適用可能である。
また、メタノール直接型燃料電池、固体高分子型燃料電池について説明したが、他の種類の燃料電池にも適用可能である。
10 デジタルカメラ(燃料電池搭載機器)
12A 燃料タンク(燃料貯留部)
12B 燃料タンク(燃料貯留部)
12C 燃料タンク(燃料貯留部)
12D 燃料タンク(燃料貯留部)
15 燃料供給管
16 燃料電池
19 電源端子(検出手段)
20 給液口
21 電源端子(検出手段)
22 給液口
27 給液口
31 電源端子(検出手段)
33 電源端子(検出手段)
35 燃料供給管
37 燃料供給管
39 開閉弁
41 開閉弁
45 燃料供給管
49 開閉弁
50 CPU(制御手段)
90 燃料電池
92 燃料電池
100 デジタルカメラ(燃料電池搭載機器)
110 デジタルカメラ(カメラ)
111 カメラ筐体
112 レンズカバー
114 燃料タンク
116 燃料電池
118 押圧部材
12A 燃料タンク(燃料貯留部)
12B 燃料タンク(燃料貯留部)
12C 燃料タンク(燃料貯留部)
12D 燃料タンク(燃料貯留部)
15 燃料供給管
16 燃料電池
19 電源端子(検出手段)
20 給液口
21 電源端子(検出手段)
22 給液口
27 給液口
31 電源端子(検出手段)
33 電源端子(検出手段)
35 燃料供給管
37 燃料供給管
39 開閉弁
41 開閉弁
45 燃料供給管
49 開閉弁
50 CPU(制御手段)
90 燃料電池
92 燃料電池
100 デジタルカメラ(燃料電池搭載機器)
110 デジタルカメラ(カメラ)
111 カメラ筐体
112 レンズカバー
114 燃料タンク
116 燃料電池
118 押圧部材
Claims (6)
- 機器で消費される電力を発電する燃料電池を搭載する燃料電池搭載機器であって、
前記燃料電池で消費される燃料を貯留する複数の燃料貯留部を前記機器の内部に分散して設けたことを特徴とする燃料電池搭載機器。 - 複数の前記燃料貯留部を接続し、複数の前記燃料貯留部に貯留された燃料を前記燃料電池へ供給する燃料供給管を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池搭載機器。
- 複数の前記燃料貯留部にそれぞれ接続され、各燃料貯留部に貯留された燃料を前記燃料電池へ供給する燃料供給管を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池搭載機器。
- 前記燃料貯留部と前記燃料供給管によって形成される燃料供給路が重力方向に延在していることを特徴とする請求項2、又は3に記載の燃料電池搭載機器。
- 前記燃料電池は、前記機器に着脱可能とされ、
前記燃料供給管に設けられた開閉弁と、
前記燃料電池の給液口が流末の前記燃料供給管に接続されたことを検出する検出手段と、
前記検出手段から検出信号を受信すると前記開閉弁を開放する制御手段と、
を有することを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の燃料電池搭載機器。 - 燃料電池を電源とするカメラであって、
カメラ筐体の前面にスライド可能に設けられ、レンズの前面を開閉するレンズカバーと、
前記レンズカバーの可動領域に面して設けられ、前記燃料電池で消費される燃料を貯留する弾性容器である燃料タンクと、
前記レンズカバーの開閉操作によって前記燃料タンクを押圧する押圧部材と、
を有することを特徴とするカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003302770A JP2005070615A (ja) | 2003-08-27 | 2003-08-27 | 燃料電池搭載機器、及びカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003302770A JP2005070615A (ja) | 2003-08-27 | 2003-08-27 | 燃料電池搭載機器、及びカメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005070615A true JP2005070615A (ja) | 2005-03-17 |
Family
ID=34406955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003302770A Pending JP2005070615A (ja) | 2003-08-27 | 2003-08-27 | 燃料電池搭載機器、及びカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005070615A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007294232A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 燃料電池システム |
-
2003
- 2003-08-27 JP JP2003302770A patent/JP2005070615A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007294232A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 燃料電池システム |
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