JP2005015406A - 化合物、液晶材料、液晶組成物、光学フィルム、及び該化合物の製造方法 - Google Patents

化合物、液晶材料、液晶組成物、光学フィルム、及び該化合物の製造方法 Download PDF

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正樹 野呂
Atsuhiro Okawa
敦裕 大川
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Abstract

【課題】スメクチック相を示す温度範囲が広く、複屈折が大きい化合物を提供すること。
【解決手段】下記一般式(I)で表される化合物である。式中、A及びBはそれぞれ独立に、飽和もしくは不飽和の炭素環基又は複素環基を表し、Xは酸素原子、硫黄原子又は−N(R)−で表される基を表し、Rは水素原子又はアルキル基を表す。R及びRはそれぞれ独立にアルキル基、飽和或いは不飽和の炭素環基もしくは複素環、又は−C(=O)Rで表される基を表し、Rはアルキル基、飽和或いは不飽和の炭素環基もしくは複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基又はアミノ基を表す。上記置換基は全て置換基を有していてもよい。
一般式(I)
【化1】
Figure 2005015406

【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規な液晶化合物及びその製造方法に関する。特に本発明は、複屈折が大きくスメクチック相を示す温度範囲が広い液晶化合物、及びそれを含有する液晶組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
光学的な異方性を有する液晶化合物は様々な材料に利用されている。例えば、液晶ディスプレイや、それと共に用いる位相差膜、直線偏光を円偏光に変換するλ/4波長板、特定の円偏光のみを選択的に反射・透過する偏光分離フィルムなどが挙げられる。特に液晶ディスプレイは操作が低電圧且つ低電力であることなど、多数の独特な特性を有し、このため、液晶ディスプレイは、現在利用できる非放射性電気光学ディスプレイ候補者の中で最も有望である。
液晶ディスプレイ装置の最も重要な特性の1つはその応答時間、すなわち、装置が稼動(明)状態から停止(暗)状態に変わるのに要する時間である。最近液晶ディスプレイはテレビ用途に広く使われるようになってきているが、この用途では特に応答時間の短縮が求められている。強誘電性液晶を用いた液晶ディスプレイはTN方式と比較すると応答時間を短くすることができる。応答時間は装置内に含まれる液晶化合物の回転粘度(η)に比例し、自発分極(Ps)及び印加された電場(E)に反比例する。それ故、自発分極が大きく回転粘度が低い化合物を使用することによって応答時間を減少することができるため、このような化合物は技術上大いに望まれている。更に、化合物は応答時間が速いほかにも、広い温度範囲で装置を操作できるように、広いスメクチック温度範囲を有する化合物が求められている。
【0003】
また、塗布などにより液晶を薄膜状にし、それを固体化することにより各種異方性の光学フィルムが開発されており、例えばある異方性を与えるようなフィルムにおいては、異方性が大きいほど薄膜化が可能になる場合もあり、液晶化合物として複屈折(△n)が大きいものが要求されている。また、スメクチック相はネマチック相と比べて配向秩序度が高く、スメクチック相で均一配向させてフィルムを作製することができれば更に望ましい。しかし、スメクチック相が広い温度範囲で安定で、かつΔnが大きい化合物はなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、複屈折が大きくスメクチック相を示す温度範囲が広い化合物及びその製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは種々検討した結果、トラン骨格をエステル結合で連結した化合物によりスメクチック相を示す温度範囲が広く、複屈折が大きい化合物を見出した。すなわち、前記課題は、以下の手段により解決された。
[1] 下記一般式(I)で表される化合物。
【0006】
一般式(I)
【化3】
Figure 2005015406
【0007】
(式中、A及びBはそれぞれ独立に、不飽和の炭素環基又は複素環基を表し、Xは酸素原子、硫黄原子又は−N(R)−で表される基を表し、Rは水素原子又はアルキル基を表す。R及びRはそれぞれ独立にアルキル基、飽和或いは不飽和の炭素環基もしくは複素環、又は−C(=O)Rで表される基を表し、Rはアルキル基、飽和或いは不飽和の炭素環基もしくは複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基又はアミノ基を表す。上記置換基は全て置換基を有していてもよい。)
【0008】
[2] 前記一般式(I)において、A及びBはそれぞれ独立に、不飽和の炭素数6〜14の炭素環基、又は窒素、酸素及び硫黄の群から選ばれる少なくとも一つのヘテロ原子の数と炭素原子の数との合計が5〜10の複素環基である[1]に記載の化合物。
[3] [1]又は[2]に記載の化合物である液晶材料。
[4] 少なくとも1種の液晶性を示す化合物と[1]又は[2]に記載の化合物の少なくとも1種とを含む液晶組成物。
[5] [1]又は[2]に記載の化合物を含有する光学フィルム。
[6] 下記一般式(II)で表される中間体にアセチレン誘導体を順次反応させることを特徴とする前記一般式(I)で表される化合物の製造方法。
【0009】
一般式(II)
【化4】
Figure 2005015406
【0010】
(式中A’及びB’はそれぞれ置換基として異なるハロゲン原子を有する不飽和の炭素環基又は複素環基を表す。)
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。
【0012】
なお、本明細書において「一般式(I)で表される化合物を含有する」とは、該化合物が光熱等によって該化合物間で重合し、又は他の化合物と重合し、多量化した状態で含有する態様も含む。
本発明に用いられる一般式(I)で表される化合物について以下詳細に説明するが、一般式(I)中の置換基は、全てさらに置換基を有していてもよい。
【0013】
一般式(I)
【化5】
Figure 2005015406
【0014】
式中、A及びBはそれぞれ独立に不飽和の炭素数6〜14の炭素環基、又は窒素、酸素及び硫黄の群から選ばれる少なくとも一つのヘテロ原子の数と炭素原子との合計が5〜10の複素環基を表し、芳香族炭素環基(フェニル、ナフチル等)又は芳香族複素環基(チオフェン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、キノリン等で、好ましくは含窒素6員ヘテロ環)であることが更に好ましい。
【0015】
Xは酸素原子、硫黄原子又は−N(R)−で表される基を表し、Rは水素原子、又は炭素原子数1〜6のアルキル基を表す。Xとしては酸素原子、又は−N(R)−で表される基がより好ましく、酸素原子が最も好ましい。
【0016】
及びRはそれぞれ独立に、アルキル基、飽和或いは不飽和の炭素環基もしくは複素環基、又は−C(=O)Rで表される基を表し、Rはアルキル基、飽和或いは不飽和の炭素環基もしくは複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、又はアミノ基を表す。R及びRとしては、アルキル基、飽和もしくは不飽和の炭素環基又は複素環が好ましく、不飽和の炭素環基又は複素環基がより好ましく、芳香族炭素環基又は芳香族複素環基であることが更に好ましい。
【0017】
前記A、B、R、R、R及びRはそれぞれ独立に置換基を有していてよく、例えば、水酸基、ハロゲン原子(例えばCl,Br,F,I)、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、スルホ基、炭素数1〜8の鎖状又は環状のアルキル基(例えばメチル、エチル、イソプロピル、n−ブチル、n−ヘキシル、シクロプロピル、シクロヘキシル、2−ヒドロキシエチル、4−カルボキシブチル、2−メトキシエチル、2−ジエチルアミノエチル)、炭素数1〜8のアルケニル基(例えばビニル、アリル、2−ヘキセニル)、炭素数2〜8のアルキニル基(例えばエチニル、1−ブチニル、3−ヘキシニル)、炭素数7〜12のアラルキル基(例えばベンジル、フェネチル)、炭素数6〜10のアリール基(例えばフェニル、ナフチル、4−カルボキシフェニル、4−アセトアミドフェニル、3−メタンスルホンアミドフェニル、4−メトキシフェニル、3−カルボキシフェニル、3,5−ジカルボキシフェニル、4−メタンスルホンアミドフェニル、4−ブタンスルホンアミドフェニル)、炭素数1〜10のアシル基(例えばアセチル、ベンゾイル、プロパノイル、ブタノイル)、炭素数2〜10のアルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル)、炭素数7〜12のアリーロキシカルボニル基(例えばフェノキシカルボニル、ナフトキシカルボニル)、炭素数1〜10のカルバモイル基(例えば、無置換のカルバモイル、メチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、フェニルカルバモイル)、炭素数1〜8のアルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ、メトキシエトキシ)、炭素数6〜12のアリーロキシ基(例えばフェノキシ、4−カルボキシフェノキシ、3−メチルフェノキシ、ナフトキシ)、炭素数2〜12のアシルオキシ基(例えばアセトキシ、ベンゾイルオキシ)、炭素数1〜12のスルホニルオキシ基(例えばメチルスルホニルオキシ、フェニルスルホニルオキシ)、炭素数0〜10のアミノ基(例えば無置換のアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、2−カルボキシエチルアミノ)、炭素数1〜10のアシルアミノ基(例えばアセトアミド、ベンズアミド)、炭素数1〜8のスルホニルアミノ基(例えばメチルスルホニルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、ブチルスルホニルアミノ、n−オクチルスルホニルアミノ)、炭素数1〜10のウレイド基(例えばウレイド、メチルウレイド)、炭素数2〜10のウレタン基(例えばメトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ)、炭素数1〜12のアルキルチオ基(例えばメチルチオ、エチルチオ、オクチルチオ)、炭素数6〜12のアリールチオ基(例えばフェニルチオ、ナフチルチオ)、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基(例えばメチルスルフォニル、ブチルスルホニル)、炭素数7〜12のアリールスルホニル基(例えばフェニルスルホニル、2−ナフチルスルホニル)、炭素数0〜8のスルファモイル基(例えば無置換スルファモイル、メチルスルファモイルなど)、複素環基(例えば、4−ピリジル、ピペリジニル、2−フリル、フルフリル、2−チエニル、2−ピロリル、2−キノリルモルホリノ)等を挙げることができるが、これらにより限定されるものではない。
【0018】
前記一般式(I)において、A、B、R、及びRはそれぞれ独立に置換基を有していてもよく、置換基の存在により一般式(I)で表される化合物の液晶相の温度範囲の下限を下げる等の効果が予期できる。前記置換基としては、ハロゲン原子、置換もしくは無置換の炭素数1〜3のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数1〜3のアルコキシ基が好ましく、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のメチル基、エチル基がより好ましく、フッ素原子、フッ素置換メチル基、フッ素置換エチル基がさらに好ましい。
【0019】
及びRの構造は一般式(I)で表される化合物が液晶性を示す上で重要である。R及びRは前述したようにアルキル基、又は飽和或いは不飽和の炭素環基もしくは複素環が好ましく、不飽和の炭素環基又は複素環基がより好ましく、芳香族炭素環基又は芳香族複素環基であることが更に好ましい。更に該芳香族炭素環又は芳香族複素環が分子の長軸方向に平行な方向に柔軟な置換基を持っていることが更に好ましい。置換位置としてはアセチレン結合の連結位置に対してパラ位が最も好ましく、置換基の種類としては置換基を有していても良い炭素数1〜20、好ましくは4〜16、より好ましくは6〜12のアルキル基、アルコキシル基、アルコキシカルボニル基、アシル基、又はアシルアミノ基が好ましい。
また、Δnを増大させる効果のあるアセチレン結合を有する置換基を有していても良い(例えば、フェニルエチニル基、4−オクチルオキシフェニルエチニル基など)。
【0020】
以下に一般式(I)で表される化合物の具体例を示すが、これらに限定されるものではない。
【0021】
【化6】
Figure 2005015406
【0022】
【化7】
Figure 2005015406
【0023】
【化8】
Figure 2005015406
【0024】
【化9】
Figure 2005015406
【0025】
【化10】
Figure 2005015406
【0026】
一般式(I)の化合物は単独でも液晶性を示すが、他の液晶性化合物と混合した組成物が液晶性を示してもよい。例えば他の液晶性化合物に対して一般式(I)の化合物を添加することにより組成物のΔnを大きくするといった用途にも用いることができる。他の液晶性化合物と一般式(I)で表される化合物の混合比は、混合した組成物が目的とする液晶相を示すような範囲であれば任意の比率で混合して良い。混合する液晶性化合物としては、スメクチック相を示す化合物が好ましく、例えば「液晶材料研究の基礎と新展開」(液晶若手研究会編、シグマ出版、1998年)の112〜114ページに記載されているピリミジン系の液晶などが好ましい。また、一般式(I)の化合物に単独では液晶性を示さない化合物を添加してその組成物が液晶性を示してもよい。またそのような液晶組成物を基板上に塗布したり、基板間に挟持するなどして光学的に有用な材料を作製することもできる。
【0027】
上記一般式(I)で表される化合物は、公知の合成法を組み合わせることにより合成することができる。例えば、以下に示す中間体a及びbを用いることにより、以下の式(1)に示すように、最後にA環とB環との間の結合を形成して、一般式(I)で表される化合物を合成することができる。
【0028】
式(1)
【化11】
Figure 2005015406
【0029】
中間体a及びbは、パラジウムなどの遷移金属錯体を触媒として用いたアセチレン化合物とハロゲン化された芳香族(複素)環とのカップリング反応により合成することができる。そのカップリング反応は広く知られており、例えば、第4版実験科学講座(日本化学会編、丸善)、第19巻、335〜361頁;第25巻、396〜428頁などに記載の方法を用いることができる。具体的には、遷移金属触媒、ホスフィンなどの配位子、塩基、一価の銅を反応に用いる。
【0030】
用いる遷移金属触媒は第4版実験科学講座(日本化学会編、丸善)、第25巻、398〜399ページに記載の2価或いは0価のパラジウム錯体を使用することが好ましい。遷移金属触媒はaに対して0.01〜5mol%使用することが好ましく、0.05〜3mol%使用することがより好ましく、0.1〜2mol%使用することが更に好ましい。配位子の種類には特に制限はなく、第3級ホスフィンが好ましく用いることができる。具体的にはトリフェニルホスフィン、トリ(o−トリル)ホスフィン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(dppe)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(dppf)、及び有機合成化学会誌、第59巻、607〜616頁、(2001年)に記載のホスフィン配位子が好ましい。中でも安価で扱いの容易なトリフェニルホスフィン、トリ(o−トリル)ホスフィン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(dppe)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(dppf)がより好ましい。塩基としては有機塩基、無機塩基を共に用いることができる。有機塩基としては3級アミン類(トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンなど)、2級アミン類(ジエチルアミン、ピペリジン、ピロリジンなど)が好ましく、無機塩基としては炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、t−ブトキシカリウムなどが好ましく、反応基質と反応しないという観点で、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンのような3級アミン類がより好ましい。塩基の使用量はaに対して1〜20当量使用することが好ましく、1.2〜10当量使用することが好ましく、1.5〜5当量使用することが更に好ましい。反応溶媒は非プロトン性であって、基質の溶解性が高い溶媒であれば特に制限なく用いることができる。具体的には、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン、アセトニトリル、トルエン、塩化メチレン、クロロホルムなど様々な溶媒を好ましく用いることができ、中でも、THF、アセトニトリル、トルエンがより好ましい。触媒の添加量、反応時間に関しては、第4版実験科学講座(日本化学会編、丸善)第25巻、396〜428頁に記載の実験例やそこに挙げられている参考文献に記載の条件を好ましく用いることができる。反応温度は、室温〜120℃であることが好ましい。その範囲の中で薄層クロマトグラフィーなどにより反応を追跡しながら反応を行い、適当な反応温度を選ぶことができる。
【0031】
例えば、Aが炭素環基である場合には、ハロゲン原子とアルコキシカルボニル基を置換基として有する誘導体をアセチレン誘導体(R−C≡C−H)とを反応させ、対応するアルコキシカルボニル体を得て、それを加水分解すれば中間体aを合成することができる。Aが芳香族複素環であっても同様の反応で合成できる。また、Bが炭素環基である場合には、ハロゲン原子と保護された水酸基を置換基として有する誘導体とアセチレン誘導体(R−C≡C−H)とを反応させ、対応する保護された水酸基を有する誘導体を得て、それを脱保護すれば中間体bを合成することができる。Bが芳香族複素環であっても同様の反応で合成できる。
【0032】
こうして得られた中間体a及びbを用いて一般式(I)の化合物を合成することができる。例えば中間体aを、塩化チオニル、ホスホリルクロライドなどを用いて酸ハロゲン化物としてから、中間体bと反応させてもよいし、第4版実験科学講座(日本化学会編、丸善)第22巻、45〜47頁に記載の脱水剤を用いてエステル化してもよい。今までの合成法の説明では、一般式(I)中でXが酸素原子である場合について記述してきたが、Xが硫黄原子であってもアルキル基で置換されてもよい窒素原子であっても同様の方法で合成することが可能である。
【0033】
しかし、この方法で合成するためには合成中間体の段階でカルボン酸、水酸基、アミノ基などを保護し、最終的に脱保護する必要があり、合成段階が増して製造の効率が悪くなる場合がある。
【0034】
一方、下記式(2)に示す様に、一般式(II)で表される合成中間体とアセチレン誘導体とを反応させることにより、一般式(I)で表される化合物を合成することができる。先に述べた芳香族ハロゲン化化合物とアセチレン誘導体との遷移金属錯体を触媒として用いるカップリング反応はハロゲンの種類や基質の電子状態によって反応性が大きく変化する。つまり、A’環とB’環に同時にアセチレン誘導体を導入することも可能であるし、適当なハロゲン原子と適当な反応条件を選択することにより異なるアセチレン誘導体を順次導入することも可能である。ここで順次導入とは、初めに一方のアセチレンがカップリングして生成する中間体を一旦単離して、改めて次に反応させるアセチレン化合物と反応させることを意味しても良いし、一方のアセチレンがカップリングして生成する中間体を単離せずに、次に反応させるアセチレン化合物をあとから添加して反応させることを意味しても良い。なお式(2)の反応条件は、式(1)で述べた反応条件と同様の条件が適用できる。
【0035】
式(2)
【化12】
Figure 2005015406
【0036】
例えば、A’環とB’環が同じハロゲン原子(例えば臭素)を置換基として有する場合には、より電子吸引的なA’環に選択的にアセチレン誘導体を導入できる。また、A’環とB’環が異なるハロゲン原子を置換基として有する場合には、ハロゲン原子の種類による活性の差でアセチレン化合物を選択的に導入することができる。例えばXが酸素原子で、A’環が臭素、B’環がヨウ素を置換基として有する場合には、アセチレン化合物はB’環に選択的に導入することが可能である。この合成法は非対称な一般式(I)で表される化合物の合成に非常に有用である。(前記式(2)において、R’及びR’はそれぞれ、R及びRと同義かもしくは後続の反応でこれらに変換可能な基を表わす)。
【0037】
選択的に一方の環にアセチレン誘導体を導入する際には、対称体の生成を抑えるためにアセチレン誘導体を一般式(II)で表される化合物に対して当量程度添加することが好ましい。具体的には0.7〜1.3当量添加することが好ましく、0.8〜1.2当量添加することがより好ましく、0.9〜1.1当量添加することが更に好ましい。また反応条件としては、対称体が生成しないために2ヶ所ある反応点のうち活性が低い方が反応しない条件を選ぶことが必要であるが、反応の進行を薄層クロマトグラフィーや液相クロマトグラフィーなどの適当な方法で追跡しながら条件を選ぶことができる。
【0038】
本発明の一般式(I)で表される化合物の用途は、特に限定されない。該化合物を用いた液晶材料、液晶組成物、位相差板などの光学フィルム、文字、図形等を表示する表示装置、調光装置、光シャッター等に利用される液晶光学素子などに好適に利用できる。
【0039】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、試薬、割合、操作などは本発明の精神から逸脱しない限り適宜変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例に制限されるものではない。
【0040】
<合成例1.本発明の化合物A−3の合成>
本発明の化合物A−3は以下のスキームに従って合成した。
【0041】
【化13】
Figure 2005015406
【0042】
上記スキーム中、は10−ブロモデカノールをアセチル化した後に、4−ブロモ−2−フルオロフェノールを塩基性条件下で反応させることにより合成できる。また、は4−ブロモベンゾイルクロライドと4−ヨードフェノールを塩基存在下で反応させることにより合成できる。
【0043】
(1)の合成
31.14g(80mmol)、トリメチルシリルアセチレン22.13cm(160mol)を窒素雰囲気下アセトニトリル160cmに溶解した。ピペリジン30.8cm(320mmol)を加えた後、トリフェニルホスフィン295mg、CuI 52mg、[Pd(PPh]Cl 157mgを添加し、80℃で4時間加熱攪拌した。室温に冷却後酢酸エチルを加えて不溶物をろ過により除き、溶剤を減圧留去した。残さをフラッシュカラムクロマトグラフィー(展開液:酢酸エチル/ヘキサン=1/7)にて精製してを21.4g得た。
H−NMR(CDCl):δ=0.25(s、9H)、1.25〜1.90(br、16H)、2.10(s、3H)、2.85(q、2H)、4.05(m、4H)、6.85(t、1H)、7.20(d、2H)。
(2)の合成
10.0g(25mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)50cmに溶解し、室温で攪拌しながら乳鉢ですりつぶしたフッ化カリウム2.86g(50mmol)を添加した。60℃で30分間加熱攪拌した後室温に冷却した。反応液を水にあけ酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥してろ過した後に、溶剤を減圧留去した。残さをフラッシュカラムクロマトグラフィー(展開液:酢酸エチル/ヘキサン=1/7)にて精製して、を7.07g得た。
H−NMR(CDCl):δ=1.25〜1.90(br、16H)、2.10(s、3H)、2.85(q、2H)、3.15(s、1H)、4.05(m、4H)、6.85(t、1H)、7.20(d、2H)。
【0044】
(3)本発明の化合物A−3の合成
アセトニトリル4cm 0.67g(2mmol)、 0.36g(0.9mmol)、トリエチルアミン2cmを加え、窒素雰囲気下室温で攪拌した。更にトリフェニルホスフィン16mg、CuI 3mg、[Pd(PPh]Cl 9mgを添加し、70℃で2時間加熱攪拌した。室温に冷却すると結晶が析出したのでそれをろ別し、酢酸エチルから2回再結晶を繰り返してA−3 0.25gを得た。
【0045】
<合成例2:本発明の化合物A−17の合成>
本発明の化合物A−17は以下のスキームに従って合成した。
【0046】
【化14】
Figure 2005015406
【0047】
上記スキーム中、は2−エチルアニリンの4位をヨウ素化した後に、Sandmeyer反応によりアミノ基をヨウ素原子に変換することにより合成できる。
【0048】
(1)の合成
アセトニトリル250cm 67.4g(188mmol)、トリメチルシリルアセチレン 32cm(226mmol)を加えて窒素雰囲気下室温で攪拌した。ピペリジン74cm(0.75mol)を加え、更にトリフェニルホスフィン1.48g、CuI 0.29g、[Pd(PPh]Cl 0.79gを添加し、室温で3時間、内温が34℃になるようにして4時間加熱攪拌した後一晩放置した。約1mol/dmの塩酸とヘキサンを添加して分液し、ヘキサン相を約1mol/dmの塩酸で1回、炭酸水素ナトリウム水溶液で1回、水で1回それぞれ洗浄し、硫酸マグネシウムを添加して乾燥させた。ろ過してから溶剤を減圧留去し、残さをフラッシュカラムクロマトグラフィー(展開液:ヘキサン)で精製してオイル状の 31.2gを得た。
H−NMR(CDCl):δ=0.25(s、9H)、1.22(t、3H)、2.70(q、2H)、6.95(d、1H)、7.25(s、1H)、7.35(d、1H)、7.75(d、1H)。
【0049】
(2)の合成
アセトニトリル15cmに3 1.89g(5.65mmol)、6 2.04g(6.22mmol)を添加し、窒素雰囲気下でトリエチルアミン3.7cmを加えた。更にトリフェニルホスフィン45mg、CuI 9mg、[Pd(PPh]Cl 24mgを添加し、50℃で3時間、70℃で3時間加熱攪拌し、そのまま3日間放置した。約1mol/dmの塩酸と酢酸エチルを添加して分液し、酢酸エチル相を炭酸水素ナトリウム水溶液で1回、食塩水で1回それぞれ洗浄し、硫酸マグネシウムを添加して乾燥させた。ろ過してから溶剤を減圧留去し、残さをフラッシュカラムクロマトグラフィー(展開液:ヘキサン/酢酸エチル=9:1)で精製してオイル状の 2.73gを得た。
H−NMR(CDCl):δ=0.25(s、9H)、1.25〜1.50(br、16H)、1.65(m、2H)、1.85(m、2H)、2.05(s、1H)、2.85(q、2H)、4.05(m、4H)、7.05(t、1H)、7.25(m、3H)、7.40(2H)。
【0050】
(3)の合成
は前記からを合成した時と同様の方法で合成できた。
H−NMR(CDCl):δ=1.25〜1.50(br、15H)、1.65(m、2H)、1.85(m、2H)、2.05(s、3H)、2.85(q、2H)、3.20(s、1H)、4.05(m、4H)、6.95(t、1H)、7.25(m、3H)、7.40(2H)。
(4)の合成
アセトニトリル4cmに、 0.66g(1.64mmol)、 0.83g(1.8mmol)を加え、窒素雰囲気下でトリエチルアミン1.8cmを添加した。更にトリフェニルホスフィン14mg、CuI 3mg、[Pd(PPh]Cl 8mgを添加し、70℃で2.5時間加熱攪拌し、アセトニトリルを添加して氷水で反応液を冷却した。析出した固体をろ過し、冷たいアセトニトリルで洗浄し、乾燥した。その粗結晶をフラッシュカラムクロマトグラフィー(展開液:ヘキサン/酢酸エチル=8:2)で精製して 0.69gを得た。
H−NMR(CDCl):δ=1.25〜1.70(br、17H)、1.80(m、2H)、2.05(s、3H)、2.85(q、2H)、4.05(m、4H)、6.95(t、1H)、7.20〜7.30(m、5H)、7.42(2H)、7.60(d、2H)、7.70(d、2H)、8.06(d、2H)。
【0051】
(5)本発明の化合物A−17の合成
アセトニトリル4cm 0.29g(0.88mmol)、 0.59g(0.8mmol)を加え、窒素雰囲気下でトリエチルアミン2cmを添加した。更にトリフェニルホスフィン8mg、CuI 2mg、[Pd(PPh]Cl 4.2mgを添加し、2時間加熱還流させた。アセトニトリルを添加した後に氷水で反応液を冷却し、析出した固体をろ過してアセトニトリルで洗浄し、乾燥した。その粗結晶をアセトンから再結晶することにより本発明の化合物A−17 0.40gを得た。
【0052】
[実施例1:相転移温度の測定]
各化合物をホットステージ上で加熱し、等方性液体とした後に徐々に冷却しながら偏光顕微鏡観察を行い、相転移挙動を調べた。その結果を表1に示す。表中、Cr、Sc、SA、N、Isoとあるのは、結晶状態、スメクチックC相、スメクチックA相、ネマチック相、等方性液体を表すものである。これからわかるように本発明の化合物は非常に広い温度範囲にわたってスメクチック相を示す。
【0053】
【表1】
Figure 2005015406
【0054】
[実施例2:Δnの測定]
本発明の化合物の複屈折(Δn)の測定を行った。「液晶・基礎編」(岡野光治、小林駿介共編、培風館、1985年)の214ページに記載されているように楔形セルの中に本発明の化合物を注入してホモジニアス配向させ、観察される干渉に由来する縞模様の間隔を温度を変化させながら測定した。結果を表2に示す。この結果から、いずれの化合物のΔnも0.2以上と大きな値をとることがわかる。
【0055】
【表2】
Figure 2005015406
【0056】
[実施例3:単層位相差板の作製]
厚さ100μm、幅150mm、長さ200mの光学的に等方性のトリアセチルセルロースフィルムを透明支持体として用いる。配向膜(下記構造式のポリマー)の希釈液を透明支持体の片面に連続塗布し、厚さ0.5μmの配向膜を形成した。ついで、透明支持体の長手方向に連続的にラビング処理を実施した。
【0057】
配向膜
【化15】
Figure 2005015406
【0058】
ラビング処理を行った配向膜の上に、下記の組成の塗布液をバーコーターを用いて連続的に塗布、乾燥、及び過熱(配向熟成)し、更に紫外線照射して光学的異方性層を形成し、単層位相差板101を作製した。該サンプルは透明であり、光学顕微鏡の観察により一軸配向していることがわかる。
【0059】
【表3】
Figure 2005015406
【0060】
【化16】
Figure 2005015406
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、スメクチック相を示す温度範囲が非常に広く、かつ複屈折が大きく、化合物を得ることができ、該化合物の特性を有する液晶材料、液晶組成物、光学フィルム等が提供できる。また該化合物は配向性が良好であり、液晶材料として極めて有用である。さらに本発明によれば、有用な新規化合物の製造方法を提供できる。

Claims (6)

  1. 下記一般式(I)で表される化合物。
    一般式(I)
    Figure 2005015406
    (式中、A及びBはそれぞれ独立に、不飽和の炭素環基又は複素環基を表し、Xは酸素原子、硫黄原子又は−N(R)−で表される基を表し、Rは水素原子又はアルキル基を表す。R及びRはそれぞれ独立にアルキル基、飽和或いは不飽和の炭素環基もしくは複素環、又は−C(=O)Rで表される基を表し、Rはアルキル基、飽和或いは不飽和の炭素環基もしくは複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基又はアミノ基を表す。上記置換基は全て置換基を有していてもよい。)
  2. 前記一般式(I)において、A及びBはそれぞれ独立に、不飽和の炭素数6〜14の炭素環基、又は窒素、酸素及び硫黄の群から選ばれる少なくとも一つのヘテロ原子の数と炭素原子の数との合計が5〜10の複素環基である請求項1に記載の化合物。
  3. 請求項1又は2に記載の化合物である液晶材料。
  4. 少なくとも1種の液晶性を示す化合物と請求項1又は2に記載の化合物の少なくとも1種とを含む液晶組成物。
  5. 請求項1又は2に記載の化合物を含有する光学フィルム。
  6. 下記一般式(II)で表される中間体にアセチレン誘導体を順次反応させることを特徴とする請求項1中の一般式(I)で表される化合物の製造方法。
    一般式(II)
    Figure 2005015406
    (式中A’及びB’はそれぞれ置換基として異なるハロゲン原子を有する不飽和の炭素環基又は複素環基を表す。)
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