JP2005014799A - エアバッグ装置及びエアバッグモジュールの着脱方法 - Google Patents
エアバッグ装置及びエアバッグモジュールの着脱方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】エアバッグの周囲に脚部を形成したインストルメントパネルに対してエアバッグモジュールカバーの着脱が容易にできるエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】エアバッグモジュールカバー3の先端の一方側と他方側には折り曲げ部を有するフック12a,12bを形成し、脚部22の一方側と他方側の側面にフック12a,12bが係止される開口部26a,26bを設け、一方のフック12bの先端から一方の脚部22bの内側面迄の距離aより、他方のフック12aの基端から他方の脚部22aの内側面迄の距離bを大きくし、さらに開口部26a,26bの広さdをフック12a,12bの折り曲げ部の大きさcより大きする。
【選択図】 図1
【解決手段】エアバッグモジュールカバー3の先端の一方側と他方側には折り曲げ部を有するフック12a,12bを形成し、脚部22の一方側と他方側の側面にフック12a,12bが係止される開口部26a,26bを設け、一方のフック12bの先端から一方の脚部22bの内側面迄の距離aより、他方のフック12aの基端から他方の脚部22aの内側面迄の距離bを大きくし、さらに開口部26a,26bの広さdをフック12a,12bの折り曲げ部の大きさcより大きする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のインストルメントパネルに取付けられる助手席用のエアバッグ装置及びエアバッグモジュールカバーの着脱方法に関し、特に、エアバッグモジュールカバーの着脱作業が容易にできるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のエアバッグ装置は、図2に示すようなインストルメントパネル1の裏側に配設されている。
エアバッグ装置は、インストルメントパネル1と、エアバッグ及びインフレータとを内装するエアバッグモジュールカバーを含むエアバッグモジュールとからなっている。このエアバッグモジュールは、インストルメントパネル1の裏側の車両前後面に沿って設けられた一対の取付けブラケットを介して取付けられている。
【0003】
この従来のエアバッグ装置のインストルメントパネル1への取付け構造は、下記特許文献1,2に示されるように、一対の取付けブラケットの少なくとも一方がインストルメントパネルの芯材にボルト、ナットなどで構成される取付け部材によって固定されている。
【0004】
ボルト、ナットなどの取付部材を取り外すことにより、エアバッグモジュールカバーをインストルメントパネル1から簡単に取り外すことができる。
【0005】
しかし、取付けプラケット等は鉄板で形成されることから、取付け構造が複雑になり、且つ重量も重くなる。
【0006】
そこで、特許文献3のように、インストルメントパネルと一体に形成されたエアバッグドアの周囲の少なくとも車両前後方向に対向配置された脚部を一体に設け、この脚部に開口を設け、この開口にエアバッグモジュールカバーの側面のフックを引っ掛けることにより、エアバッグモジュールをインストルメントパネルに取付けるものもある。
【0007】
前記脚部及びエアバッグドアは樹脂で一体に形成され、インストルメントパネル本体に一体化されるため、構造の簡略化と軽量化とが可能になる。
ただし、エアバッグドアの脚部に対してエアバッグモジュールカバーがフックにより係合しているため、エアバッグモジュールをインストルメントパネルから簡単に取り外すことができない。
【0008】
【特許文献1】
特開2003−034211号公報(図2参照)
【特許文献2】
特開2002−104123号公報(図2参照)
【特許文献3】
特開2001−287570号公報(図1参照)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、エアバッグの周囲に脚部を形成したインストルメントパネルに対してエアバッグモジュールカバーの着脱が容易にできるエアバッグ装置及びエアバッグモジュールカバーの着脱方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明のエアバッグ装置は、内部にエアバッグを有するエアバッグモジュールカバーと、エアバッグを膨出させる開口予定部及びこの開口予定部の周囲に立設された脚部を有するエアバッグドアが一体的に形成されたインストルメントパネルとからなり、前記カバーの先端の一方側と他方側には折り曲げ部を有するフックが形成され、前記脚部の一方側と他方側の側面に前記フックが係止される開口部が設けられ、前記カバーの先端が前記脚部内に入って、前記フックが前記開口部に係止されるエアバッグ装置であって、前記一方のフックの先端から前記一方の脚部の内側面迄の距離より、前記他方のフックの基端から前記他方の脚部の内側面迄の距離の方が大きく、さらに前記開口部の広さを前記フックの折り曲げ部の大きさより大きくしたことを特徴とする(請求項1)。
このような構成によると、エアバッグモジュールカバーを持ち上げ、エアバッグモジュールカバーを前記他方側にスライドさせ、前記一方側のフックを前記開口部から抜き、エアバッグモジュールカバーの前記一方側を下向きに回転させて、前記脚部の下側から抜き、更に前記エアバッグモジュールカバーを前記一方側に移動させて前記他方側のフックの係止を取り外すことにより、エアバッグモジュールを取り外すことができる。
【0011】
また、本発明に係るエアバッグ装置は、前記エアバッグドアが樹脂製であるものが好ましい。この構成によると、脚部を含むエアバッグドアを樹脂で一体に成形し、軽量化が達成できる。
また、本発明に係るエアバッグ装置は、前記一方が車両後方であり、前記他方が車両前方であるものが好ましい。この構成によると、エアバッグモジュールカバーは車両後方に自重で位置する為、取付状態が安定して確保できる。
【0012】
上記課題を解決するエアバッグモジュールカバーの着脱方法は、内部にエアバッグを有するエアバッグモジュールカバーと、エアバッグを膨出させる開口予定部及びこの開口予定部の周囲に立設された脚部を有するエアバッグドアが一体的に形成されたインストルメントパネルとからなり、前記カバーの先端の一方側と他方側には折り曲げ部を有するフックが形成され、前記脚部の一方側と他方側の側面に前記フックが係止される開口部が設けられ、前記カバーの先端が前記脚部内に入って、前記フックが前記開口部に係止され、前記一方のフックの先端から前記一方の脚部の内側面迄の距離より、前記他方のフックの基端から前記他方の脚部の内側面迄の距離の方が大きく、さらに前記開口の広さを前記フックの折り曲げ部の大きさより大きくしたエアバッグモジュールの着脱方法であって、
エアバッグモジュールカバーを持ち上げる工程と、エアバッグモジュールカバーを前記他方側にスライドさせ、前記一方側のフックを前記開口部から抜く工程と、エアバッグモジュールカバーの前記一方側を下向きに回転させて、前記脚部の下側から抜き、更に前記エアバッグモジュールカバーを前記一方側に移動させて前記他方側のフックの係止を取り外す工程とを含む。
上記構成によると、簡単にエアバッグモジュールカバーを取り外すことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明に係るエアバッグ装置の実施の形態例を説明する。
【0014】
本実施形態例に係るエアバッグ装置2は、図2に示す自動車のインストルメントパネル1の裏側に設けられている。
【0015】
図1に、図2におけるA−A線断面を示す。図2に示すように、本実施形態例に係るエアバッグ装置2は、内部にエアバッグ11を有するエアバッグモジュールカバー3と、エアバッグ11を膨出させる開口予定部21及びこの開口予定部21の周囲に立設された脚部22を有するエアバッグドア4が一体的に形成されたインストルメントパネル1とからなる。
なお、図1において、車両前方は斜め上向きであり、車両後方は斜め下向きの姿勢になっているが、図面では水平に示されている。
【0016】
インストルメントパネル1は、芯材31と表皮材32の間に発泡層33を介在させた三層構造になっている。この芯材31の開口にエアバッグドア4が挿入状態で固定され、表皮材32と発泡層33とを備えるインストルメントパネル1に一体成形されている。
【0017】
エアバッグドア4は、両開き式の開口予定部21と、その周囲に立設された脚部22と、その周囲のフランジ部23とを有する。このエアバッグドア4は、TPO樹脂等の樹脂で一体に成形されている。開口予定部21は、車両前後方向の薄肉ヒンジ部24と、I字状の脆弱部25とによって、両開き可能に区画されている。脆弱部25は、表皮材32に達するレーザ孔の列、又は、カットされた開裂溝によって形成されている。
【0018】
脚部22は、車両前方側側面22aと、車両後方側側面22bとを有する四角枠に形成されている。車両前方側側面22aと車両後方側側面22bには、車両前後方向に貫通する開口部26a,26bが設けられている。
【0019】
エアバッグモジュールカバー3は、内部に、インフレータ10とエアバッグ11とを有する。このカバー3の上辺の車両前方側と車両後方側とに、フック12a,12bが形成されている。フック12a,12bは、先端が幅cの折り曲げ部となるL字状に形成されている。
【0020】
開口部26a,26bの広さdは、フック12a,12b先端の折り曲げ部の幅cよりも大きい。そのため、脚部22a,22b内にエアバッグモジュールカバー3を入れると、フック12a,12bの先端は開口部26a,26bに嵌まe 、エアバッグモジュールは自重で下がって係止状態となる。
【0021】
また、各フック12a,12bの長さは、一方(車両後方側)のフック12bの先端から一方(車両後方側)の脚部22bの内側面迄の距離aより、他方(車両前方側)のフック12aの基端から他方(車両前方側)の脚部22aの内側面迄の距離bの方が大きくなるように設定されている。そのため、エアバッグモジュールカバー3の全体を他方(車両前方側)に寄せると、一方(車両後方側)のフック12bが開口部26bから抜けるという位置関係になる。
【0022】
つぎに、図3及び図4により、上述した構造のエアバッグ装置に於けるエアバッグモジュールの着脱手順を説明する。まず、エアバッグモジュールを形成するエアバッグモジュールカバー3の取り外し手順を説明する。
【0023】
図3において、まず、第1工程として、矢印Aのように、エアバッグモジュールカバー3を上方に持ち上げる。この持ち上げは、車両前後方向で略均等に押し上げることにより行う。すると、フック12a,12bの長辺の上が、開口部26a,26bの上端に当たる。
【0024】
つぎに、第2工程として、矢印Bのように、エアバッグモジュールカバー3を他方側(車両前方側)にスライド移動させ、一方側(車両後方側)のフック12bを開口部26bから抜く。
【0025】
つぎに、図4において、第3工程として、矢印Cのように、エアバッグモジュールカバー3の一方側(車両後方側)を下向きに回転させて、脚部22bの下側からフック12bを抜き去り、更に矢印Dのように、エアバッグモジュールカバー3を一方側(車両後方側)に移動させて他方側(車両前方側)のフック12aの開口部26aに対する係止を取り外す。
これにより、エアバッグモジュールカバー3を車両後方側に外すことができる。
【0026】
エアバッグモジュールを形成するエアバッグモジュールカバー3を装着する場合は、上述した手順を逆に実行することにより、エアバッグモジュールカバー3を車両後方側からエアバッグドア4に取り付けることができる。
【0027】
上述した構造のエアバッグ装置2によると、エアバッグ3を膨出させる開口予定部21及びこの開口予定部21の周囲に立設された脚部21を有するエアバッグドア4が一体的に形成されるという簡単構造のインストルメントパネル1に対して、エアバッグモジュールカバー3を搭載状態から、ネジなどの取付部材を外すという作業をすることなく、エアバッグモジュールを動かすという作業だけで取り外すことができる。
【0028】
エアバッグドア4がTPO樹脂等の樹脂で形成することによって、鉄製部品の使用を最小限にしてエアバッグ装置2回りの軽量化を達成することができる。
【0029】
エアバッグモジュールカバー3の取り外しに際しては、車両後方側のフックを外す構造である。通常の取付状態では、エアバッグモジュールカバー3は自重により、車両後方側に下がろうとするため、通常は車両後方側のフックが外れることがない。また、エアバッグモジュールカバー3が車両後方側から着脱できるため、図2のインストルメントパネル1に示されるダッシュボード1aからの作業が可能になって便利である。
【0030】
なお、インストルメントパネル1の構造は、図示のように、芯材とエアバッグドアとを別に成形し一体化したものに限らず、芯材とエアバッグドアが一体に形成されたものであってもよい。また、インストルメントパネル1の構造は、三層構造に限らず、発泡層の無い2層構造であってもよい。また、発泡層と表皮材とが無い1層構造であってもよい。
【0031】
また、エアバッグドア4も、両開きドアに限らず、型開きドアの形式であってもよい。
【0032】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されており、インストルメントパネルのエアバッグ装置回りを簡略化することができるとともに、エアバッグモジュールカバーをそのまま着脱することができる。そのため、構造の簡略化によるコストダウンと、作業性の向上との両方を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るエアバッグ装置の断面図である。
【図2】エアバッグ装置が設けられたインストルメントパネルの斜視図である。
【図3】エアバッグ装置のエアバッグモジュールの取り外し工程を示す図である。
【図4】エアバッグ装置のエアバッグモジュールの取り外し工程を示す図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル
2 エアバッグ装置
3 エアバッグモジュールカバー
4 エアバッグドア
12a,12b フック
21 開口予定部
22 脚部
22a 車両前方側側面
22b 車両後方側側面
26a,26b 開口部
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のインストルメントパネルに取付けられる助手席用のエアバッグ装置及びエアバッグモジュールカバーの着脱方法に関し、特に、エアバッグモジュールカバーの着脱作業が容易にできるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のエアバッグ装置は、図2に示すようなインストルメントパネル1の裏側に配設されている。
エアバッグ装置は、インストルメントパネル1と、エアバッグ及びインフレータとを内装するエアバッグモジュールカバーを含むエアバッグモジュールとからなっている。このエアバッグモジュールは、インストルメントパネル1の裏側の車両前後面に沿って設けられた一対の取付けブラケットを介して取付けられている。
【0003】
この従来のエアバッグ装置のインストルメントパネル1への取付け構造は、下記特許文献1,2に示されるように、一対の取付けブラケットの少なくとも一方がインストルメントパネルの芯材にボルト、ナットなどで構成される取付け部材によって固定されている。
【0004】
ボルト、ナットなどの取付部材を取り外すことにより、エアバッグモジュールカバーをインストルメントパネル1から簡単に取り外すことができる。
【0005】
しかし、取付けプラケット等は鉄板で形成されることから、取付け構造が複雑になり、且つ重量も重くなる。
【0006】
そこで、特許文献3のように、インストルメントパネルと一体に形成されたエアバッグドアの周囲の少なくとも車両前後方向に対向配置された脚部を一体に設け、この脚部に開口を設け、この開口にエアバッグモジュールカバーの側面のフックを引っ掛けることにより、エアバッグモジュールをインストルメントパネルに取付けるものもある。
【0007】
前記脚部及びエアバッグドアは樹脂で一体に形成され、インストルメントパネル本体に一体化されるため、構造の簡略化と軽量化とが可能になる。
ただし、エアバッグドアの脚部に対してエアバッグモジュールカバーがフックにより係合しているため、エアバッグモジュールをインストルメントパネルから簡単に取り外すことができない。
【0008】
【特許文献1】
特開2003−034211号公報(図2参照)
【特許文献2】
特開2002−104123号公報(図2参照)
【特許文献3】
特開2001−287570号公報(図1参照)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、エアバッグの周囲に脚部を形成したインストルメントパネルに対してエアバッグモジュールカバーの着脱が容易にできるエアバッグ装置及びエアバッグモジュールカバーの着脱方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明のエアバッグ装置は、内部にエアバッグを有するエアバッグモジュールカバーと、エアバッグを膨出させる開口予定部及びこの開口予定部の周囲に立設された脚部を有するエアバッグドアが一体的に形成されたインストルメントパネルとからなり、前記カバーの先端の一方側と他方側には折り曲げ部を有するフックが形成され、前記脚部の一方側と他方側の側面に前記フックが係止される開口部が設けられ、前記カバーの先端が前記脚部内に入って、前記フックが前記開口部に係止されるエアバッグ装置であって、前記一方のフックの先端から前記一方の脚部の内側面迄の距離より、前記他方のフックの基端から前記他方の脚部の内側面迄の距離の方が大きく、さらに前記開口部の広さを前記フックの折り曲げ部の大きさより大きくしたことを特徴とする(請求項1)。
このような構成によると、エアバッグモジュールカバーを持ち上げ、エアバッグモジュールカバーを前記他方側にスライドさせ、前記一方側のフックを前記開口部から抜き、エアバッグモジュールカバーの前記一方側を下向きに回転させて、前記脚部の下側から抜き、更に前記エアバッグモジュールカバーを前記一方側に移動させて前記他方側のフックの係止を取り外すことにより、エアバッグモジュールを取り外すことができる。
【0011】
また、本発明に係るエアバッグ装置は、前記エアバッグドアが樹脂製であるものが好ましい。この構成によると、脚部を含むエアバッグドアを樹脂で一体に成形し、軽量化が達成できる。
また、本発明に係るエアバッグ装置は、前記一方が車両後方であり、前記他方が車両前方であるものが好ましい。この構成によると、エアバッグモジュールカバーは車両後方に自重で位置する為、取付状態が安定して確保できる。
【0012】
上記課題を解決するエアバッグモジュールカバーの着脱方法は、内部にエアバッグを有するエアバッグモジュールカバーと、エアバッグを膨出させる開口予定部及びこの開口予定部の周囲に立設された脚部を有するエアバッグドアが一体的に形成されたインストルメントパネルとからなり、前記カバーの先端の一方側と他方側には折り曲げ部を有するフックが形成され、前記脚部の一方側と他方側の側面に前記フックが係止される開口部が設けられ、前記カバーの先端が前記脚部内に入って、前記フックが前記開口部に係止され、前記一方のフックの先端から前記一方の脚部の内側面迄の距離より、前記他方のフックの基端から前記他方の脚部の内側面迄の距離の方が大きく、さらに前記開口の広さを前記フックの折り曲げ部の大きさより大きくしたエアバッグモジュールの着脱方法であって、
エアバッグモジュールカバーを持ち上げる工程と、エアバッグモジュールカバーを前記他方側にスライドさせ、前記一方側のフックを前記開口部から抜く工程と、エアバッグモジュールカバーの前記一方側を下向きに回転させて、前記脚部の下側から抜き、更に前記エアバッグモジュールカバーを前記一方側に移動させて前記他方側のフックの係止を取り外す工程とを含む。
上記構成によると、簡単にエアバッグモジュールカバーを取り外すことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明に係るエアバッグ装置の実施の形態例を説明する。
【0014】
本実施形態例に係るエアバッグ装置2は、図2に示す自動車のインストルメントパネル1の裏側に設けられている。
【0015】
図1に、図2におけるA−A線断面を示す。図2に示すように、本実施形態例に係るエアバッグ装置2は、内部にエアバッグ11を有するエアバッグモジュールカバー3と、エアバッグ11を膨出させる開口予定部21及びこの開口予定部21の周囲に立設された脚部22を有するエアバッグドア4が一体的に形成されたインストルメントパネル1とからなる。
なお、図1において、車両前方は斜め上向きであり、車両後方は斜め下向きの姿勢になっているが、図面では水平に示されている。
【0016】
インストルメントパネル1は、芯材31と表皮材32の間に発泡層33を介在させた三層構造になっている。この芯材31の開口にエアバッグドア4が挿入状態で固定され、表皮材32と発泡層33とを備えるインストルメントパネル1に一体成形されている。
【0017】
エアバッグドア4は、両開き式の開口予定部21と、その周囲に立設された脚部22と、その周囲のフランジ部23とを有する。このエアバッグドア4は、TPO樹脂等の樹脂で一体に成形されている。開口予定部21は、車両前後方向の薄肉ヒンジ部24と、I字状の脆弱部25とによって、両開き可能に区画されている。脆弱部25は、表皮材32に達するレーザ孔の列、又は、カットされた開裂溝によって形成されている。
【0018】
脚部22は、車両前方側側面22aと、車両後方側側面22bとを有する四角枠に形成されている。車両前方側側面22aと車両後方側側面22bには、車両前後方向に貫通する開口部26a,26bが設けられている。
【0019】
エアバッグモジュールカバー3は、内部に、インフレータ10とエアバッグ11とを有する。このカバー3の上辺の車両前方側と車両後方側とに、フック12a,12bが形成されている。フック12a,12bは、先端が幅cの折り曲げ部となるL字状に形成されている。
【0020】
開口部26a,26bの広さdは、フック12a,12b先端の折り曲げ部の幅cよりも大きい。そのため、脚部22a,22b内にエアバッグモジュールカバー3を入れると、フック12a,12bの先端は開口部26a,26bに嵌まe 、エアバッグモジュールは自重で下がって係止状態となる。
【0021】
また、各フック12a,12bの長さは、一方(車両後方側)のフック12bの先端から一方(車両後方側)の脚部22bの内側面迄の距離aより、他方(車両前方側)のフック12aの基端から他方(車両前方側)の脚部22aの内側面迄の距離bの方が大きくなるように設定されている。そのため、エアバッグモジュールカバー3の全体を他方(車両前方側)に寄せると、一方(車両後方側)のフック12bが開口部26bから抜けるという位置関係になる。
【0022】
つぎに、図3及び図4により、上述した構造のエアバッグ装置に於けるエアバッグモジュールの着脱手順を説明する。まず、エアバッグモジュールを形成するエアバッグモジュールカバー3の取り外し手順を説明する。
【0023】
図3において、まず、第1工程として、矢印Aのように、エアバッグモジュールカバー3を上方に持ち上げる。この持ち上げは、車両前後方向で略均等に押し上げることにより行う。すると、フック12a,12bの長辺の上が、開口部26a,26bの上端に当たる。
【0024】
つぎに、第2工程として、矢印Bのように、エアバッグモジュールカバー3を他方側(車両前方側)にスライド移動させ、一方側(車両後方側)のフック12bを開口部26bから抜く。
【0025】
つぎに、図4において、第3工程として、矢印Cのように、エアバッグモジュールカバー3の一方側(車両後方側)を下向きに回転させて、脚部22bの下側からフック12bを抜き去り、更に矢印Dのように、エアバッグモジュールカバー3を一方側(車両後方側)に移動させて他方側(車両前方側)のフック12aの開口部26aに対する係止を取り外す。
これにより、エアバッグモジュールカバー3を車両後方側に外すことができる。
【0026】
エアバッグモジュールを形成するエアバッグモジュールカバー3を装着する場合は、上述した手順を逆に実行することにより、エアバッグモジュールカバー3を車両後方側からエアバッグドア4に取り付けることができる。
【0027】
上述した構造のエアバッグ装置2によると、エアバッグ3を膨出させる開口予定部21及びこの開口予定部21の周囲に立設された脚部21を有するエアバッグドア4が一体的に形成されるという簡単構造のインストルメントパネル1に対して、エアバッグモジュールカバー3を搭載状態から、ネジなどの取付部材を外すという作業をすることなく、エアバッグモジュールを動かすという作業だけで取り外すことができる。
【0028】
エアバッグドア4がTPO樹脂等の樹脂で形成することによって、鉄製部品の使用を最小限にしてエアバッグ装置2回りの軽量化を達成することができる。
【0029】
エアバッグモジュールカバー3の取り外しに際しては、車両後方側のフックを外す構造である。通常の取付状態では、エアバッグモジュールカバー3は自重により、車両後方側に下がろうとするため、通常は車両後方側のフックが外れることがない。また、エアバッグモジュールカバー3が車両後方側から着脱できるため、図2のインストルメントパネル1に示されるダッシュボード1aからの作業が可能になって便利である。
【0030】
なお、インストルメントパネル1の構造は、図示のように、芯材とエアバッグドアとを別に成形し一体化したものに限らず、芯材とエアバッグドアが一体に形成されたものであってもよい。また、インストルメントパネル1の構造は、三層構造に限らず、発泡層の無い2層構造であってもよい。また、発泡層と表皮材とが無い1層構造であってもよい。
【0031】
また、エアバッグドア4も、両開きドアに限らず、型開きドアの形式であってもよい。
【0032】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されており、インストルメントパネルのエアバッグ装置回りを簡略化することができるとともに、エアバッグモジュールカバーをそのまま着脱することができる。そのため、構造の簡略化によるコストダウンと、作業性の向上との両方を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るエアバッグ装置の断面図である。
【図2】エアバッグ装置が設けられたインストルメントパネルの斜視図である。
【図3】エアバッグ装置のエアバッグモジュールの取り外し工程を示す図である。
【図4】エアバッグ装置のエアバッグモジュールの取り外し工程を示す図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル
2 エアバッグ装置
3 エアバッグモジュールカバー
4 エアバッグドア
12a,12b フック
21 開口予定部
22 脚部
22a 車両前方側側面
22b 車両後方側側面
26a,26b 開口部
Claims (4)
- 内部にエアバッグを有するエアバッグモジュールカバーと、
エアバッグを膨出させる開口予定部及びこの開口予定部の周囲に立設された脚部を有するエアバッグドアが一体的に形成されたインストルメントパネルとからなり、
前記カバーの先端の一方側と他方側には折り曲げ部を有するフックが形成され、前記脚部の一方側と他方側の側面に前記フックが係止される開口部が設けられ、前記カバーの先端が前記脚部内に入って、前記フックが前記開口部に係止されるエアバッグ装置であって、
前記一方のフックの先端から前記一方の脚部の内側面迄の距離より、前記他方のフックの基端から前記他方の脚部の内側面迄の距離の方が大きく、
さらに前記開口部の広さを前記フックの折り曲げ部の大きさより大きくしたことを特徴とするエアバッグ装置。 - 前記エアバッグドアが樹脂製である請求項1に記載のエアバッグ装置。
- 前記一方が車両後方であり、前記他方が車両前方である請求項1に記載のエアバッグ装置。
- 内部にエアバッグを有するエアバッグモジュールカバーと、
エアバッグを膨出させる開口予定部及びこの開口予定部の周囲に立設された脚部を有するエアバッグドアが一体的に形成されたインストルメントパネルとからなり、
前記カバーの先端の一方側と他方側には折り曲げ部を有するフックが形成され、前記脚部の一方側と他方側の側面に前記フックが係止される開口部が設けられ、前記カバーの先端が前記脚部内に入って、前記フックが前記開口部に係止され、前記一方のフックの先端から前記一方の脚部の内側面迄の距離より、前記他方のフックの基端から前記他方の脚部の内側面迄の距離の方が大きく、
さらに前記開口の広さを前記フックの折り曲げ部の大きさより大きくしたエアバッグモジュールの着脱方法であって、
エアバッグモジュールカバーを持ち上げる工程と、
エアバッグモジュールカバーを前記他方側にスライドさせ、前記一方側のフックを前記開口部から抜く工程と、
エアバッグモジュールカバーの前記一方側を下向きに回転させて、前記脚部の下側から抜き、更に前記エアバッグモジュールカバーを前記一方側に移動させて前記他方側のフックの係止を取り外す工程とを含むエアバッグモジュールカバーの着脱方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003183760A JP2005014799A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | エアバッグ装置及びエアバッグモジュールの着脱方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101001461B1 (ko) | 2008-04-18 | 2010-12-14 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 조수석 에어백 |
DE102012011525A1 (de) * | 2012-06-09 | 2013-12-12 | GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) | Fahrzeug mit einer Instrumententafel undmit einer Airbaganordnung |
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2003
- 2003-06-27 JP JP2003183760A patent/JP2005014799A/ja active Pending
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