JP3992140B2 - 自動車のエアバッグドア - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インストルメントパネルの基材層と一体成形されると共に、エアバッグの作動により破断開放させる破断路がH形に形成されることにより、前後方向に両開きする自動車のエアバッグドアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の破断路、即ちティアラインは、エアバッグドアの作動時に基材層を飛散させない脆弱部分として機能するが、破断路のコーナ部分は、袋の膨張時にその分断路に沿った均一な応力が加わりにくく、飛散を生じ易い問題がある。また、全開したドアが反動で一旦戻る際に、特に下側ドアのコーナ部分は袋との間に大きな擦れも生じるために飛散を生じ易い。したがって、基材層の材質を考慮したり、破断路に対応した形状の補強板、或いはメッシュ等で補強することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような点に鑑みて、H形に形成された破断路に沿って簡単な構成で確実に開放させ得る自動車のエアバッグドアを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、この目的を達成するために、請求項1により、インストルメントパネルの基材層と一体成形されると共に、エアバッグの作動により破断開放させる破断路がH形に形成されることにより、前後方向に両開きする自動車のエアバッグドアにおいて、下側ドア用破断路の横幅が、H形の横方向の共通の中間破断路から両側に延長された延長部分を形成することにより、上側ドア用破断路の横幅よりも広く設定されると共に、延長部分を斜め後方へ曲げらることにより、下側ドア用破断路の両側のコーナ部分が面取りされていることを特徴とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、この目的を達成するために、インストルメントパネル1の基材層1aと一体成形されるエアバッグドア9であって、その本体ケース18を支持するボルト7が突設されたロの字形ブラケット8b及びこのブラケットの内部に回動部となる上側及び下側ドア用の補強板本体8aが形成されている補強板8が、基材層1aに一体に形成されると共に、エアバッグ9の作動により破断開放させる破断路10が、上側及び下側ドア用の補強板本体8a及びブラケット8間の隙間の基材層1aに、上側及び下側ドア用の補強板本体8間を通過する横方向の共通の中間破断路11と、その両端からそれぞれ上側及び下側ドア用の補強板本体8aに沿って上下に延びる上側ドア用破断路14及び下側ドア用破断路12とでH形に形成されることにより、前後方向に両開きする自動車のエアバッグドアにおいて、下側ドア用破断路12の横幅が、中間破断路11から両側に延長された延長部分を形成することにより、上側ドア用破断路14の横幅よりも広く設定されると共に、延長部分を斜め後方へ曲げることにより、下側ドア用破断路12の両側のコーナ部分が面取りされていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3を基に本発明の実施の形態の一例による自動車のエアバッグドアを説明する。インストルメントパネル1の助手席側の上面には、エアバッグドア9が、以下に説明する硬質ウレタンの射出成形方法により、インストルメントパネル1の表皮1bが接合され基材層1aと一体に同一面状に形成されている。
【0007】
エアバッグドア9の製作に際しては、図1に示すように、回動部分となる補強板本体8aが内部に形成され、かつコーナ部に本体ケース18を支持するためのボルト7が突設されたロの字形ブラケット8bを備えた鉄製の補強板8が、射出成形時に基材層1aと一体に形成にされる。さらに、この射出成形時にエアバッグドア9を前後方向の両開き式に構成するように、ブラケット8bの内側に沿って補強板本体8aとの隙間に、肉薄部によりH形の破断路10が形成される。尚、この破断路は、成形後の切込み、切削等の後加工により形成することもできる。
【0008】
破断路10の下側ドア用破断路12の横幅は、横方向の共通の中間破断路11を両側に延長することにより、上側ドア9b用破断路14の横幅よりも広く設定されると共に、その両側の延長部分であるコーナ部分の破断路13が斜め後方へ直線傾斜状に曲げられて、破断路12に接続している。これにより、下側ドア用破断路12の両側のコーナ部分が、面取りされている。
【0009】
上側及び下側ドア用の補強板本体8aの横幅は、それぞれ所属の破断路12、14の横幅よりも狭く設定され、また補強機能を確保して可曲性が得られるように、徐々に基部に向けて幅狭になる逆三角形状に形成されている。
【0010】
組立てられたインストルメントパネル1の裏側には、図2に示すように、インフレータで膨張させられる袋19が収納されている本体ケース18がボルト7で支持される。このように製作されたエアバッグにおいて袋19が、同図で2点鎖線により示すように、後方寄りに膨張すると、特に下側ドア9aが上側ドア9bに対して相対的に大きな荷重を受けるが、コーナ部分の破断路13が直角でなく緩やかな角度を成していることにより、応力の集中が回避される。また、同図で点線により示すように、特に下側ドア9aが反動で一旦戻る際に、そのコーナ部分に生じる摩擦抵抗が緩和されて飛散が抑制される。
【0011】
因みに、前部を支点として開放する1個のコの字形の破断路に対して後部両側のコーナ部分を面取りした場合、H形の分断路に較べて、ドア面積に対して相対的にエアバッグの膨張形状が大きくなり、コーナ部分の応力の集中は充分に回避できない。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、インストルメントパネルの基材層の材質或いは補強構造を特別に工夫することなく、H形の破断路を変形した簡単な構成によりエアバッグドアの作動時の飛散を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による自動車のエアバッグドアの背面図である。
【図2】同エアバッグドアの動作状態を説明する断面図である。
【図3】同エアバッグドアが設けられる助手席側のインストルメントパネル部分を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル
1a 基材層
8a インストルメントパネルの補強板本体
9 エアバッグドア
9a 下側ドア
9b 上側ドア
10 破断路
11 中間破断路
12 下側ドア用破断路
13 コーナ部分の破断路
14 上側ドア用破断路
Claims (1)
- インストルメントパネルの基材層と一体成形されるエアバッグドアであって、その本体ケースを支持するボルトが突設されたロの字形ブラケット及びこのブラケットの内部に回動部となる上側及び下側ドア用の補強板本体が形成されている補強板が、基材層に一体に形成されると共に、エアバッグの作動により破断開放させる破断路が、上側及び下側ドア用の補強板本体及びブラケット間の隙間の基材層に、上側及び下側ドア用の補強板本体間を通過する横方向の共通の中間破断路と、その両端からそれぞれ上側及び下側ドア用の補強板本体に沿って上下に延びる上側ドア用破断路及び下側ドア用破断路とでH形に形成されることにより、前後方向に両開きする自動車のエアバッグドアにおいて、
下側ドア用破断路の横幅が、中間破断路から両側に延長された延長部分を形成することにより、上側ドア用破断路の横幅よりも広く設定されると共に、前記延長部分を斜め後方へ曲げることにより、前記下側ドア用破断路の両側のコーナ部分が面取りされていることを特徴とする自動車のエアバッグドア。
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