JP2005008252A - コンテナ - Google Patents
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Abstract
【課題】運搬物の重量に応じて、フォークリフトにおけるフォークの差し込み位置を変えることができ、スタンションを立設させる際の作業効率が良いコンテナを提供する。
【解決手段】コンテナ10の中心線3を中心として、一対の外側フォークポケット22が平行に配設され、その間には、一対の内側フォークポケット24が配設されている。一対の外側フォークポケット22よりも外側、一対の内側フォークポケット24の間、外側フォークポケット22と内側フォークポケット24との間には、それぞれ一対の第1〜第3スタンションポケットが、隔壁を介して接合されている。これらのスタンションポケットは、略同じ寸法形状であり、運搬進行方向Xにおいて、直線的に配置されている。さらに、外側フォークポケット22の運搬進行方向における幅と、内側フォークポケット24の運搬進行方向における幅とが略同じ長さとなっている。
【選択図】 図5
【解決手段】コンテナ10の中心線3を中心として、一対の外側フォークポケット22が平行に配設され、その間には、一対の内側フォークポケット24が配設されている。一対の外側フォークポケット22よりも外側、一対の内側フォークポケット24の間、外側フォークポケット22と内側フォークポケット24との間には、それぞれ一対の第1〜第3スタンションポケットが、隔壁を介して接合されている。これらのスタンションポケットは、略同じ寸法形状であり、運搬進行方向Xにおいて、直線的に配置されている。さらに、外側フォークポケット22の運搬進行方向における幅と、内側フォークポケット24の運搬進行方向における幅とが略同じ長さとなっている。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタンションポケット及びフォークポケットが設けられたコンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
運搬業においては、運搬物をコンテナに固定し、トラック、トレーラ、船舶あるいは貨物列車等を用いて、運搬物の運搬が行われている。特に長距離運搬には、ターミナル駅間を貨物列車により輸送することが行われている。貨物列車を運搬に利用するためには、ターミナル駅で、運搬物をトラック等と貨物列車との間で相互に積み替える必要がある。そこで、運搬物をコンテナに積載したまま、運搬物をコンテナごと積み替えることができるように、フォークリフトのフォークを挿入するためのフォークポケットを側面に設けたコンテナが、従来から用いられている(例えば、特許文献1,2)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭63−258784号公報
【特許文献2】
特開平1−45285号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、運搬物をコンテナに固定する方法として、上面に複数のスタンションポケットが設けられたコンテナに運搬物を積載し、この運搬物を挟むように、スタンションポケットにスタンションを差し込んで立設させて、運搬物を固定する方法がある。例えば、2本の立設部とその立設部間を連結する連結部材とを有する門型のスタンションを利用する場合、コンテナの上面に設けられたスタンションポケットの間隔は不均一であったため、種々ある形状・大きさのスタンションの中から、その間隔に適したスタンションを適宜選択しなければならず、作業が煩雑であった。
【0005】
そこで、本発明は、フォークリフトによる運搬が可能であって、スタンションポケットにスタンションを立設させる作業性の効率を向上させるコンテナを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るコンテナは、平行に配設された一対の外側フォークポケットと、一対の外側フォークポケットの間において、一対の外側フォークポケットと平行に配設された一対の内側フォークポケットと、一対の外側フォークポケットよりも外側に配置され、一対の外側フォークポケットのそれぞれに対して隔壁を介して接合された一対の第1スタンションポケットと、一対の内側フォークポケットの間に配置され、一対の内側フォークポケットのそれぞれに対して隔壁を介して接合された一対の第2スタンションポケットと、外側フォークポケットと内側フォークポケットとの間にそれぞれ配置され、外側フォークポケットと内側フォークポケットに対して隔壁を介して接合された一対の第3スタンションポケットとを備え、一対の第1スタンションポケット、一対の第2スタンションポケット及び一対の第3スタンションポケットは、略同じ寸法形状であると共に、運搬進行方向において直線的に配置されており、外側フォークポケットの運搬進行方向における幅と、内側フォークポケットの運搬進行方向における幅とを略同じ長さとし、一対の第1スタンションポケット、一対の第2スタンションポケット及び一対の第3スタンションポケットを含んで一直線上に配置された複数のスタンションポケットが略同じ寸法形状で、且つ等間隔に配置されたことを特徴とする。
【0007】
この発明は、運搬物の重量に応じて、フォークリフトにおけるフォークの差し込み位置を変えることができるよう、左右一対の外側フォークポケットと左右一対の内側フォークポケッとを備えたコンテナを前提としている。さらにこのコンテナでは、外側フォークポケットの幅と内側フォークポケットの幅とを略同じにし、第1〜第3のスタンションポケットを略同じ寸法形状に設定している。更に、外側フォークポケットと第1スタンションポケットとを隔壁を介して接合させ、内側フォークポケットと第2スタンションポケットとを隔壁を介して接合させ、外側フォークポケットと内側フォークポケットとの対し隔壁を介して第3スタンションポケットを接合させている。前述した種々の構成によって、フォークポケットとスタンションポケットとの組み合わせを一単位として規定することができ、この一単位を基準にした技術的思想を用いてスタンションポケット間の間隔を決定することによって、スタンションポケット間の間隔を均等に設定することができた。そして、このような技術的思想に基づいたコンテナを利用することで、コンテナにスタンションを立設させる際の作業効率を向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係るコンテナの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、コンテナ10は、その長手方向を車両の運搬進行方向Xと合わせた向きでトラック、トレーラ、貨物列車等の車両に搭載され、長手方向Xと垂直な方向を短辺方向Yとして説明する。
【0009】
図1〜図3に示すように、コンテナ10には運搬物を載置させる天板12が張られている。この天板12には、運搬物を固定するためのスタンションが差し込まれるスタンションポケット14,16,18,20が多数設けられ、10個数一組をなす各スタンションポケット14,16,18,20は、長手方向(運搬進行方向)Xに沿って一列に並べられている。そして、スタンションポケット14とスタンションポケット16は、長手方向Xに延在する中心線C1の近傍に配置され、中心線C1を中心とした対称の位置に形成されている。これに対し、スタンションポケット18とスタンションポケット20は、スタンションポケット14,16よりも外方に配置され、中心線C1を中心とした対称の位置に形成されている。
【0010】
さらに、天板12の真下には、短辺方向Yの中心線C2に沿って延在する一対の外側フォークポケット22が配置され、一対の外側フォークポケット22は互いに平行に設けられている。一対の外側フォークポケット22は、中心線C2を中心とした対称の位置に配置されている。さらに、一対の外側フォークポケット22の間には、外側フォークポケット22と平行に延在する一対の内側フォークポケット24が配置され、一対の内側フォークポケット24は、中心線C2を中心とした対称の位置に形成されている。これらのフォークポケット22,24には、フォークリフトによってコンテナ10を移送するために、フォークリフトのフォークが挿入され、フォークポケット22,24の横幅は、フォークリフトのフォークの可動範囲を考慮して設計されている。
【0011】
一方、天板12上にはラッシングリング26が多数設けられ、9個数一組をなす二列のラッシングリング26は、コンテナ10の長手方向Xに延在する長辺付近に一列ずつ配置される。ラッシングリング26は、天板26に載置した運搬物をワイヤで固縛するときに、ワイヤの引掛け用として利用される。
【0012】
さらに、天板12の4つのコーナーにはそれぞれ、支柱28が1本ずつ設けられている。4本の支柱28によって挟まれる空間のうち、コンテナ10の長手方向Xに延在する両側の空間には、図2に示すように、煽り30が配置されている。この煽り30は、下縁において所定間隔で取り付けられた複数の蝶番32によって、コンテナ10の本体10aに連結されている。この構造によって、運搬物の出入れ時に煽り30が開くようになっている。更に支柱28には、起立された状態の煽り32をロックできるロック金具34が取り付けられている。一方、コンテナ10の短辺方向Yに延在する両側の空間には、図3に示すように、枠体36が支柱28の間に立設されている。このように、枠体40と煽り42により天板12が囲まれることによって、運搬物がコンテナ10から脱落しないようになっている。
【0013】
次に、図4及び図5を参照して、スタンションポケット14とフォークポケット22,24等について詳述する。なお、符号C3は、中心線C1と中心線C2との交点を通って鉛直方向に延在する中心線である。
【0014】
一対の外側フォークポケット22は、中空の梁材23で形成され、この梁材23は、断面コ字状の第1の梁部23aと平板状の第2の梁部23bとを溶接することで形成される。同様に、一対の内側フォークポケット24も、梁材23と略同じ寸法形状である中空の梁材25で形成され、梁材25も、断面コ字状の第1の梁部25aと平板状の第2の梁部25bとを溶接することで形成される。そして、フォークポケット22,24は、フォークリフトのフォークの挿入を可能とするために、コンテナ本体10aの側面に開口されている(図2参照)。さらに、外側フォークポケット22の運搬進行方向Xにおける幅と、内側フォークポケット24の運搬進行方向Xにおける幅とが略同じ長さとなっている。
【0015】
このように、コンテナ10には、左右一対の外側フォークポケット22と左右一対の内側フォークポケット24とが設けられているので、運搬物の重量に応じて、フォークリフトにおけるフォーク差し込み位置を変えることができる。例えば、外側フォークポケット22は、コンテナ10に運搬物を載置している状態(実コンテナ状態)のときに、安定的にコンテナ10を移送するために用いられる。内側フォークポケット24は、コンテナ10に運搬物を載置していない状態(空コンテナ状態)のときに利用される。
【0016】
一対の外側フォークポケット22よりも外側には、一対の第1スタンションポケット38が配置されている。この第1スタンションポケット38は、底板部39aを有する角筒状のスタンションポケット枠39により設けられている。そして、それぞれの外側フォークポケット22の梁部23aに対して、第1スタンションポケット38を形成するスタンションポケット枠39が溶接されている。このように、外側フォークポケット22と第1スタンションポケット38とは、隔壁となる梁部23a及びスタンションポケット枠39を介して接合される。そして、外側フォークポケット22と第1スタンションポケット38との組み合わせを長さの一単位として規定し、この一単位を基準にして、スタンションポケット14の間隔が決定される。
【0017】
一対の内側フォークポケット24の間には、一対の第2スタンションポケット40が配置されている。この第2スタンションポケット40は、第1スタンションポケット38を形成するスタンションポケット枠39と略同じ寸法形状のスタンションポケット枠41により形成される。そして、それぞれの内側フォークポケット24の梁部25aに対して、第2スタンションポケット40を形成するスタンションポケット枠41が溶接されている。このように、内側フォークポケット24と第2スタンションポケット40とは、隔壁となる梁部25a及びスタンションポケット枠41を介して接合されている。そして、内側フォークポケット24と第2スタンションポケット40との組み合わせは、外側フォークポケット22と第1スタンションポケット38との組み合わせと略同一である。
【0018】
さらに、外側フォークポケット22と内側フォークポケット24との間には、第3スタンションポケット42が配置されている。この第3スタンションポケット42も、第1スタンションポケット38を形成するスタンションポケット枠39と略同じ寸法形状のスタンションポケット枠43により形成される。そして、それぞれの外側フォークポケット22の梁部23a及び内側フォークポケット24の梁部25aに対して、第3スタンションポケット42を形成するスタンションポケット枠43が溶接されている。このように、外側フォークポケット22と第3スタンションポケット42とは、隔壁となる梁部23a及びスタンションポケット枠43を介して接合され、内側フォークポケット24と第3スタンションポケット42とは、隔壁となる梁部25a及びスタンションポケット枠43を介して接合されている。そして、第3スタンションポケット42と外側フォークポケット22との組み合わせ及び、第3スタンションポケット42と内側フォークポケット24との組み合わせは、外側フォークポケット22と第1スタンションポケット38との組み合わせと略同一である。
【0019】
一対の第1スタンションポケット38、一対の第2スタンションポケット40及び一対の第3スタンションポケット42以外のスタンションポケット14を形成するスタンションポケット枠15は、スタンションポケット枠39と略同じ寸法形状である。そして、第1〜第3スタンションポケット38,40,42及び他のスタンションポケット14は、運搬進行方向Xにおいて、直線的に配置されている。
【0020】
一対の第2スタンションポケット40の間の間隔は、フォークポケット22,24の長手方向Xにおける幅と略同一である。そして、一直線上に整列されたスタンションポケット14は、第1〜第3スタンションポケット38,40,42を含めて、等間隔に配置され、10個数一組をなすスタンションポケット14は、スタンションポケット枠39と略同じ寸法形状のスタンションポケット枠15で形成されている。
【0021】
一方、10個数一組をなす別のスタンションポケット16(図1参照)は、中心線C1を中心としてスタンションポケット14と対称の位置に配置されている。このスタンションポケット16は、スタンションポケット枠39と同じ寸法形状のスタンションポケット枠で画成されていると共に、等間隔で配置されている。
【0022】
天板12は、スタンションポケット14,16,18,20の位置で開口されているため、天板12の上方から各スタンションポケット14,16,18,20にスタンションが差し込めるようになっている。また、図4に示すように、スタンションポケット枠39と同じ長さの断面コ字状の床梁44は、フォークポケット22,24と平行に敷かれると共に、天板12及びフォークポケット梁部23a,25aに溶接されることにより、天板12は床梁44によって支持される。さらに、コンテナ10の前後端には妻下梁46が設けられ、天板12は妻下梁46によっても支持されている。
【0023】
以上のように、隣り合うフォークポケット22,24とスタンションポケットと38,40,42の組み合わせを一単位として規定し、この一単位を基準にした技術的思想を用いてスタンションポケット14間の間隔を決定することによって、スタンションポケット14間の間隔を均等に設定することができる。そして、このような技術的思想に基づいたコンテナ10を利用することで、コンテナ10にスタンションを立設させる際の作業効率を向上させることができる。
【0024】
次に、他の実施形態に係るコンテナ50を利用して、コイル状の運搬物52(以下、「コイル52」という)を固定する例を、図6を参照して説明する。コンテナ50には、前述したコンテナ10と同様に、一対の外側フォークポケット54及び一対の内側フォークポケット56が設けられている。なお、このコンテナ50において、等間隔に配列された複数のスタンションポケットは、中心線C1上一列に配置されたスタンションポケット58のみであり、支柱、枠体、煽りの図示は省略されている。
【0025】
コンテナ50にコイル52を固定するための運搬具としては、一対の架台60と、基準線C4及びC5上に設けられたスタンションポケット62,64に立設させる棒状スタンション66と、直方体の形状を成した一対の尺角68と、中心線C1に設けられたスタンションポケット58に立設させる一対の門型スタンション70と、くさび形状をした一対の矢板72と、両端に係止具70aが取り付けられ、途中に荷締機が設けられたワイヤ74とが用いられる。ここで、門型スタンション70は、2本の立設部70a,70bとこれらを連結する連結部70cから成る。スタンションポケット58に差し込まれた門型スタンション70の高さが、コンテナ50の天板76に配置した尺角68と略同じ高さになるように、立設部70a,70bは設計されている。
【0026】
次に、これらの運搬具を用いて、コイル52をコンテナ50上面に固定する方法について説明するが、コンテナ50は、その長手方向を車両の運搬進行方向Xと合わせた向きで、車両に搭載される。図6に示すように、コンテナ50の天板76上に設けられた左右のC4列及びC5列のスタンションポケット62,64内に、棒状スタンション66を差し込んで、棒状スタンション66を鉛直方向に立設させる。そして、一対の架台60を、これらの棒状スタンション66の内側に当接するように敷設する。その後、コイル52は、その中空部Sの中心軸が運搬進行方向Xと平行になるようにしてコンテナ50の天板76上に配置される。このとき、コイル52の周面は架台60によって左右両側から支持される。
【0027】
その後、コイル52を、一対の尺角68によって運搬進行方向Xの前後から挟むように、一対の尺角68をコンテナ50の天板76上に置く。さらに、尺角68を運搬進行方向Xの前後から挟むように、一対の門型スタンション70を、中心線C1に沿って配置されたスタンションポケット58,58に差し込んで立設させる。このとき、門型スタンション70の連結部70cが、運搬進行方向Xと平行に延在するように、立設部70a,70bは、スタンションポケット58,58に差し込まれる。門型スタンション70がスタンションポケット58に差し込まれると、門型スタンション70と尺角68は設計上略同じ高さになっている。このように門型スタンション70を配置したのは、連結された貨物車両が急停車した場合等において、各車両の急停車によりコイル52に生じる非常に大きな慣性力が、尺角68の上端部に運搬進行方向Xに加わる集中荷重として現れるため、この集中荷重を門型スタンション70全体で確実に受けるためである。
【0028】
その後、一対の矢板72を、コイル52の前後の配置された門型スタンション70と尺角68との境界に上側から打ち込む。このように、矢板72を打ち込むことによって、尺角68によりコイル52を押圧する力が発生する。さらに、ワイヤ74は、運搬進行方向Xに対して垂直方向に、上方からコイル52の周面に掛けるようにして、コイル52をコンテナ50上面に固縛する。このとき、ワイヤ74の両側の端部にある係止具74aをラッシングリング78に係止し、ワイヤ74の途中に設けられた図示しない荷締機で、所定の緊張状態までワイヤ74を引っ張る。
【0029】
このように、門型スタンション70をスタンションポケット58,58に差し込んで立設させる際、中心線C1に沿って配置された複数のスタンションポケット58,58間の間隔が等間隔であるので、共通した寸法形状の門型スタンション70を用いることができる。したがって、コンテナ50に門型スタンション70を立設させる際の作業効率を向上させることができる。
【0030】
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、図1〜図5に示したコンテナ10においては、等間隔に配置されたスタンションポケット14,16は運搬進行方向Xに対して平行に2列であった。また、図6に示したコンテナ50においては、等間隔に配置されたスタンションポケット58は運搬進行方向に対して平行に1列であった。しかし、これに限られず、等間隔に配置されるスタンションポケットは3列以上であってもよい。また、図1に示したスタンションポケット18,20も等間隔に配置しても良い。さらに、等間隔に配置するスタンションポケットは、格子状に等間隔で配置してもよい。これにより、同じ寸法形状の門型のスタンションは、その連結部70cを運搬進行方向に対して、平行にも垂直にも延在させることができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明に係るコンテナによれば、平行に配設された一対の外側フォークポケットと、一対の外側フォークポケットの間において、一対の外側フォークポケットと平行に配設された一対の内側フォークポケットと、一対の外側フォークポケットよりも外側に配置され、一対の外側フォークポケットのそれぞれに対して隔壁を介して接合された一対の第1スタンションポケットと、一対の内側フォークポケットの間に配置され、一対の内側フォークポケットのそれぞれに対して隔壁を介して接合された一対の第2スタンションポケットと、外側フォークポケットと内側フォークポケットとの間にそれぞれ配置され、外側フォークポケットと内側フォークポケットに対して隔壁を介して接合された一対の第3スタンションポケットとを備え、一対の第1スタンションポケット、一対の第2スタンションポケット及び一対の第3スタンションポケットは、略同じ寸法形状であると共に、運搬進行方向において直線的に配置されており、外側フォークポケットの運搬進行方向における幅と、内側フォークポケットの運搬進行方向における幅とを略同じ長さとし、一対の第1スタンションポケット、一対の第2スタンションポケット及び一対の第3スタンションポケットを含んで一直線上に配置された複数のスタンションポケットが略同じ寸法形状で、且つ等間隔に配置されたことにより、フォークリフトによる運搬が可能であり、コンテナにスタンションを立設させる作業性の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンテナの一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1に示すコンテナの側面図である。
【図3】図1に示すコンテナの正面図である。
【図4】図1に示すコンテナのIV−IV断面図である。
【図5】図4に示す断面図におけるフォークポケット付近の拡大図である。
【図6】本発明におけるコンテナを用いて運搬物を固定した状態を示す図である。
【符号の説明】
10…コンテナ、14,16,18,20…スタンションポケット、22…外側フォークポケット、24…内側フォークポケット、38…第1スタンションポケット、40…第2スタンションポケット、42…第3スタンションポケット、50…コンテナ、52…コイル、54…外側フォークポケット、56…内側フォークポケット、58,62,64…スタンションポケット。
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタンションポケット及びフォークポケットが設けられたコンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
運搬業においては、運搬物をコンテナに固定し、トラック、トレーラ、船舶あるいは貨物列車等を用いて、運搬物の運搬が行われている。特に長距離運搬には、ターミナル駅間を貨物列車により輸送することが行われている。貨物列車を運搬に利用するためには、ターミナル駅で、運搬物をトラック等と貨物列車との間で相互に積み替える必要がある。そこで、運搬物をコンテナに積載したまま、運搬物をコンテナごと積み替えることができるように、フォークリフトのフォークを挿入するためのフォークポケットを側面に設けたコンテナが、従来から用いられている(例えば、特許文献1,2)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭63−258784号公報
【特許文献2】
特開平1−45285号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、運搬物をコンテナに固定する方法として、上面に複数のスタンションポケットが設けられたコンテナに運搬物を積載し、この運搬物を挟むように、スタンションポケットにスタンションを差し込んで立設させて、運搬物を固定する方法がある。例えば、2本の立設部とその立設部間を連結する連結部材とを有する門型のスタンションを利用する場合、コンテナの上面に設けられたスタンションポケットの間隔は不均一であったため、種々ある形状・大きさのスタンションの中から、その間隔に適したスタンションを適宜選択しなければならず、作業が煩雑であった。
【0005】
そこで、本発明は、フォークリフトによる運搬が可能であって、スタンションポケットにスタンションを立設させる作業性の効率を向上させるコンテナを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るコンテナは、平行に配設された一対の外側フォークポケットと、一対の外側フォークポケットの間において、一対の外側フォークポケットと平行に配設された一対の内側フォークポケットと、一対の外側フォークポケットよりも外側に配置され、一対の外側フォークポケットのそれぞれに対して隔壁を介して接合された一対の第1スタンションポケットと、一対の内側フォークポケットの間に配置され、一対の内側フォークポケットのそれぞれに対して隔壁を介して接合された一対の第2スタンションポケットと、外側フォークポケットと内側フォークポケットとの間にそれぞれ配置され、外側フォークポケットと内側フォークポケットに対して隔壁を介して接合された一対の第3スタンションポケットとを備え、一対の第1スタンションポケット、一対の第2スタンションポケット及び一対の第3スタンションポケットは、略同じ寸法形状であると共に、運搬進行方向において直線的に配置されており、外側フォークポケットの運搬進行方向における幅と、内側フォークポケットの運搬進行方向における幅とを略同じ長さとし、一対の第1スタンションポケット、一対の第2スタンションポケット及び一対の第3スタンションポケットを含んで一直線上に配置された複数のスタンションポケットが略同じ寸法形状で、且つ等間隔に配置されたことを特徴とする。
【0007】
この発明は、運搬物の重量に応じて、フォークリフトにおけるフォークの差し込み位置を変えることができるよう、左右一対の外側フォークポケットと左右一対の内側フォークポケッとを備えたコンテナを前提としている。さらにこのコンテナでは、外側フォークポケットの幅と内側フォークポケットの幅とを略同じにし、第1〜第3のスタンションポケットを略同じ寸法形状に設定している。更に、外側フォークポケットと第1スタンションポケットとを隔壁を介して接合させ、内側フォークポケットと第2スタンションポケットとを隔壁を介して接合させ、外側フォークポケットと内側フォークポケットとの対し隔壁を介して第3スタンションポケットを接合させている。前述した種々の構成によって、フォークポケットとスタンションポケットとの組み合わせを一単位として規定することができ、この一単位を基準にした技術的思想を用いてスタンションポケット間の間隔を決定することによって、スタンションポケット間の間隔を均等に設定することができた。そして、このような技術的思想に基づいたコンテナを利用することで、コンテナにスタンションを立設させる際の作業効率を向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係るコンテナの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、コンテナ10は、その長手方向を車両の運搬進行方向Xと合わせた向きでトラック、トレーラ、貨物列車等の車両に搭載され、長手方向Xと垂直な方向を短辺方向Yとして説明する。
【0009】
図1〜図3に示すように、コンテナ10には運搬物を載置させる天板12が張られている。この天板12には、運搬物を固定するためのスタンションが差し込まれるスタンションポケット14,16,18,20が多数設けられ、10個数一組をなす各スタンションポケット14,16,18,20は、長手方向(運搬進行方向)Xに沿って一列に並べられている。そして、スタンションポケット14とスタンションポケット16は、長手方向Xに延在する中心線C1の近傍に配置され、中心線C1を中心とした対称の位置に形成されている。これに対し、スタンションポケット18とスタンションポケット20は、スタンションポケット14,16よりも外方に配置され、中心線C1を中心とした対称の位置に形成されている。
【0010】
さらに、天板12の真下には、短辺方向Yの中心線C2に沿って延在する一対の外側フォークポケット22が配置され、一対の外側フォークポケット22は互いに平行に設けられている。一対の外側フォークポケット22は、中心線C2を中心とした対称の位置に配置されている。さらに、一対の外側フォークポケット22の間には、外側フォークポケット22と平行に延在する一対の内側フォークポケット24が配置され、一対の内側フォークポケット24は、中心線C2を中心とした対称の位置に形成されている。これらのフォークポケット22,24には、フォークリフトによってコンテナ10を移送するために、フォークリフトのフォークが挿入され、フォークポケット22,24の横幅は、フォークリフトのフォークの可動範囲を考慮して設計されている。
【0011】
一方、天板12上にはラッシングリング26が多数設けられ、9個数一組をなす二列のラッシングリング26は、コンテナ10の長手方向Xに延在する長辺付近に一列ずつ配置される。ラッシングリング26は、天板26に載置した運搬物をワイヤで固縛するときに、ワイヤの引掛け用として利用される。
【0012】
さらに、天板12の4つのコーナーにはそれぞれ、支柱28が1本ずつ設けられている。4本の支柱28によって挟まれる空間のうち、コンテナ10の長手方向Xに延在する両側の空間には、図2に示すように、煽り30が配置されている。この煽り30は、下縁において所定間隔で取り付けられた複数の蝶番32によって、コンテナ10の本体10aに連結されている。この構造によって、運搬物の出入れ時に煽り30が開くようになっている。更に支柱28には、起立された状態の煽り32をロックできるロック金具34が取り付けられている。一方、コンテナ10の短辺方向Yに延在する両側の空間には、図3に示すように、枠体36が支柱28の間に立設されている。このように、枠体40と煽り42により天板12が囲まれることによって、運搬物がコンテナ10から脱落しないようになっている。
【0013】
次に、図4及び図5を参照して、スタンションポケット14とフォークポケット22,24等について詳述する。なお、符号C3は、中心線C1と中心線C2との交点を通って鉛直方向に延在する中心線である。
【0014】
一対の外側フォークポケット22は、中空の梁材23で形成され、この梁材23は、断面コ字状の第1の梁部23aと平板状の第2の梁部23bとを溶接することで形成される。同様に、一対の内側フォークポケット24も、梁材23と略同じ寸法形状である中空の梁材25で形成され、梁材25も、断面コ字状の第1の梁部25aと平板状の第2の梁部25bとを溶接することで形成される。そして、フォークポケット22,24は、フォークリフトのフォークの挿入を可能とするために、コンテナ本体10aの側面に開口されている(図2参照)。さらに、外側フォークポケット22の運搬進行方向Xにおける幅と、内側フォークポケット24の運搬進行方向Xにおける幅とが略同じ長さとなっている。
【0015】
このように、コンテナ10には、左右一対の外側フォークポケット22と左右一対の内側フォークポケット24とが設けられているので、運搬物の重量に応じて、フォークリフトにおけるフォーク差し込み位置を変えることができる。例えば、外側フォークポケット22は、コンテナ10に運搬物を載置している状態(実コンテナ状態)のときに、安定的にコンテナ10を移送するために用いられる。内側フォークポケット24は、コンテナ10に運搬物を載置していない状態(空コンテナ状態)のときに利用される。
【0016】
一対の外側フォークポケット22よりも外側には、一対の第1スタンションポケット38が配置されている。この第1スタンションポケット38は、底板部39aを有する角筒状のスタンションポケット枠39により設けられている。そして、それぞれの外側フォークポケット22の梁部23aに対して、第1スタンションポケット38を形成するスタンションポケット枠39が溶接されている。このように、外側フォークポケット22と第1スタンションポケット38とは、隔壁となる梁部23a及びスタンションポケット枠39を介して接合される。そして、外側フォークポケット22と第1スタンションポケット38との組み合わせを長さの一単位として規定し、この一単位を基準にして、スタンションポケット14の間隔が決定される。
【0017】
一対の内側フォークポケット24の間には、一対の第2スタンションポケット40が配置されている。この第2スタンションポケット40は、第1スタンションポケット38を形成するスタンションポケット枠39と略同じ寸法形状のスタンションポケット枠41により形成される。そして、それぞれの内側フォークポケット24の梁部25aに対して、第2スタンションポケット40を形成するスタンションポケット枠41が溶接されている。このように、内側フォークポケット24と第2スタンションポケット40とは、隔壁となる梁部25a及びスタンションポケット枠41を介して接合されている。そして、内側フォークポケット24と第2スタンションポケット40との組み合わせは、外側フォークポケット22と第1スタンションポケット38との組み合わせと略同一である。
【0018】
さらに、外側フォークポケット22と内側フォークポケット24との間には、第3スタンションポケット42が配置されている。この第3スタンションポケット42も、第1スタンションポケット38を形成するスタンションポケット枠39と略同じ寸法形状のスタンションポケット枠43により形成される。そして、それぞれの外側フォークポケット22の梁部23a及び内側フォークポケット24の梁部25aに対して、第3スタンションポケット42を形成するスタンションポケット枠43が溶接されている。このように、外側フォークポケット22と第3スタンションポケット42とは、隔壁となる梁部23a及びスタンションポケット枠43を介して接合され、内側フォークポケット24と第3スタンションポケット42とは、隔壁となる梁部25a及びスタンションポケット枠43を介して接合されている。そして、第3スタンションポケット42と外側フォークポケット22との組み合わせ及び、第3スタンションポケット42と内側フォークポケット24との組み合わせは、外側フォークポケット22と第1スタンションポケット38との組み合わせと略同一である。
【0019】
一対の第1スタンションポケット38、一対の第2スタンションポケット40及び一対の第3スタンションポケット42以外のスタンションポケット14を形成するスタンションポケット枠15は、スタンションポケット枠39と略同じ寸法形状である。そして、第1〜第3スタンションポケット38,40,42及び他のスタンションポケット14は、運搬進行方向Xにおいて、直線的に配置されている。
【0020】
一対の第2スタンションポケット40の間の間隔は、フォークポケット22,24の長手方向Xにおける幅と略同一である。そして、一直線上に整列されたスタンションポケット14は、第1〜第3スタンションポケット38,40,42を含めて、等間隔に配置され、10個数一組をなすスタンションポケット14は、スタンションポケット枠39と略同じ寸法形状のスタンションポケット枠15で形成されている。
【0021】
一方、10個数一組をなす別のスタンションポケット16(図1参照)は、中心線C1を中心としてスタンションポケット14と対称の位置に配置されている。このスタンションポケット16は、スタンションポケット枠39と同じ寸法形状のスタンションポケット枠で画成されていると共に、等間隔で配置されている。
【0022】
天板12は、スタンションポケット14,16,18,20の位置で開口されているため、天板12の上方から各スタンションポケット14,16,18,20にスタンションが差し込めるようになっている。また、図4に示すように、スタンションポケット枠39と同じ長さの断面コ字状の床梁44は、フォークポケット22,24と平行に敷かれると共に、天板12及びフォークポケット梁部23a,25aに溶接されることにより、天板12は床梁44によって支持される。さらに、コンテナ10の前後端には妻下梁46が設けられ、天板12は妻下梁46によっても支持されている。
【0023】
以上のように、隣り合うフォークポケット22,24とスタンションポケットと38,40,42の組み合わせを一単位として規定し、この一単位を基準にした技術的思想を用いてスタンションポケット14間の間隔を決定することによって、スタンションポケット14間の間隔を均等に設定することができる。そして、このような技術的思想に基づいたコンテナ10を利用することで、コンテナ10にスタンションを立設させる際の作業効率を向上させることができる。
【0024】
次に、他の実施形態に係るコンテナ50を利用して、コイル状の運搬物52(以下、「コイル52」という)を固定する例を、図6を参照して説明する。コンテナ50には、前述したコンテナ10と同様に、一対の外側フォークポケット54及び一対の内側フォークポケット56が設けられている。なお、このコンテナ50において、等間隔に配列された複数のスタンションポケットは、中心線C1上一列に配置されたスタンションポケット58のみであり、支柱、枠体、煽りの図示は省略されている。
【0025】
コンテナ50にコイル52を固定するための運搬具としては、一対の架台60と、基準線C4及びC5上に設けられたスタンションポケット62,64に立設させる棒状スタンション66と、直方体の形状を成した一対の尺角68と、中心線C1に設けられたスタンションポケット58に立設させる一対の門型スタンション70と、くさび形状をした一対の矢板72と、両端に係止具70aが取り付けられ、途中に荷締機が設けられたワイヤ74とが用いられる。ここで、門型スタンション70は、2本の立設部70a,70bとこれらを連結する連結部70cから成る。スタンションポケット58に差し込まれた門型スタンション70の高さが、コンテナ50の天板76に配置した尺角68と略同じ高さになるように、立設部70a,70bは設計されている。
【0026】
次に、これらの運搬具を用いて、コイル52をコンテナ50上面に固定する方法について説明するが、コンテナ50は、その長手方向を車両の運搬進行方向Xと合わせた向きで、車両に搭載される。図6に示すように、コンテナ50の天板76上に設けられた左右のC4列及びC5列のスタンションポケット62,64内に、棒状スタンション66を差し込んで、棒状スタンション66を鉛直方向に立設させる。そして、一対の架台60を、これらの棒状スタンション66の内側に当接するように敷設する。その後、コイル52は、その中空部Sの中心軸が運搬進行方向Xと平行になるようにしてコンテナ50の天板76上に配置される。このとき、コイル52の周面は架台60によって左右両側から支持される。
【0027】
その後、コイル52を、一対の尺角68によって運搬進行方向Xの前後から挟むように、一対の尺角68をコンテナ50の天板76上に置く。さらに、尺角68を運搬進行方向Xの前後から挟むように、一対の門型スタンション70を、中心線C1に沿って配置されたスタンションポケット58,58に差し込んで立設させる。このとき、門型スタンション70の連結部70cが、運搬進行方向Xと平行に延在するように、立設部70a,70bは、スタンションポケット58,58に差し込まれる。門型スタンション70がスタンションポケット58に差し込まれると、門型スタンション70と尺角68は設計上略同じ高さになっている。このように門型スタンション70を配置したのは、連結された貨物車両が急停車した場合等において、各車両の急停車によりコイル52に生じる非常に大きな慣性力が、尺角68の上端部に運搬進行方向Xに加わる集中荷重として現れるため、この集中荷重を門型スタンション70全体で確実に受けるためである。
【0028】
その後、一対の矢板72を、コイル52の前後の配置された門型スタンション70と尺角68との境界に上側から打ち込む。このように、矢板72を打ち込むことによって、尺角68によりコイル52を押圧する力が発生する。さらに、ワイヤ74は、運搬進行方向Xに対して垂直方向に、上方からコイル52の周面に掛けるようにして、コイル52をコンテナ50上面に固縛する。このとき、ワイヤ74の両側の端部にある係止具74aをラッシングリング78に係止し、ワイヤ74の途中に設けられた図示しない荷締機で、所定の緊張状態までワイヤ74を引っ張る。
【0029】
このように、門型スタンション70をスタンションポケット58,58に差し込んで立設させる際、中心線C1に沿って配置された複数のスタンションポケット58,58間の間隔が等間隔であるので、共通した寸法形状の門型スタンション70を用いることができる。したがって、コンテナ50に門型スタンション70を立設させる際の作業効率を向上させることができる。
【0030】
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、図1〜図5に示したコンテナ10においては、等間隔に配置されたスタンションポケット14,16は運搬進行方向Xに対して平行に2列であった。また、図6に示したコンテナ50においては、等間隔に配置されたスタンションポケット58は運搬進行方向に対して平行に1列であった。しかし、これに限られず、等間隔に配置されるスタンションポケットは3列以上であってもよい。また、図1に示したスタンションポケット18,20も等間隔に配置しても良い。さらに、等間隔に配置するスタンションポケットは、格子状に等間隔で配置してもよい。これにより、同じ寸法形状の門型のスタンションは、その連結部70cを運搬進行方向に対して、平行にも垂直にも延在させることができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明に係るコンテナによれば、平行に配設された一対の外側フォークポケットと、一対の外側フォークポケットの間において、一対の外側フォークポケットと平行に配設された一対の内側フォークポケットと、一対の外側フォークポケットよりも外側に配置され、一対の外側フォークポケットのそれぞれに対して隔壁を介して接合された一対の第1スタンションポケットと、一対の内側フォークポケットの間に配置され、一対の内側フォークポケットのそれぞれに対して隔壁を介して接合された一対の第2スタンションポケットと、外側フォークポケットと内側フォークポケットとの間にそれぞれ配置され、外側フォークポケットと内側フォークポケットに対して隔壁を介して接合された一対の第3スタンションポケットとを備え、一対の第1スタンションポケット、一対の第2スタンションポケット及び一対の第3スタンションポケットは、略同じ寸法形状であると共に、運搬進行方向において直線的に配置されており、外側フォークポケットの運搬進行方向における幅と、内側フォークポケットの運搬進行方向における幅とを略同じ長さとし、一対の第1スタンションポケット、一対の第2スタンションポケット及び一対の第3スタンションポケットを含んで一直線上に配置された複数のスタンションポケットが略同じ寸法形状で、且つ等間隔に配置されたことにより、フォークリフトによる運搬が可能であり、コンテナにスタンションを立設させる作業性の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンテナの一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1に示すコンテナの側面図である。
【図3】図1に示すコンテナの正面図である。
【図4】図1に示すコンテナのIV−IV断面図である。
【図5】図4に示す断面図におけるフォークポケット付近の拡大図である。
【図6】本発明におけるコンテナを用いて運搬物を固定した状態を示す図である。
【符号の説明】
10…コンテナ、14,16,18,20…スタンションポケット、22…外側フォークポケット、24…内側フォークポケット、38…第1スタンションポケット、40…第2スタンションポケット、42…第3スタンションポケット、50…コンテナ、52…コイル、54…外側フォークポケット、56…内側フォークポケット、58,62,64…スタンションポケット。
Claims (1)
- 平行に配設された一対の外側フォークポケットと、
前記一対の外側フォークポケットの間において、前記一対の外側フォークポケットと平行に配設された一対の内側フォークポケットと、
前記一対の外側フォークポケットよりも外側に配置され、前記一対の外側フォークポケットのそれぞれに対して隔壁を介して接合された一対の第1スタンションポケットと、
前記一対の内側フォークポケットの間に配置され、前記一対の内側フォークポケットのそれぞれに対して隔壁を介して接合された一対の第2スタンションポケットと、
前記外側フォークポケットと前記内側フォークポケットとの間にそれぞれ配置され、前記外側フォークポケットと前記内側フォークポケットに対して隔壁を介して接合された一対の第3スタンションポケットとを備え、
前記一対の第1スタンションポケット、前記一対の第2スタンションポケット及び前記一対の第3スタンションポケットは、略同じ寸法形状であると共に、運搬進行方向において直線的に配置されており、
前記外側フォークポケットの前記運搬進行方向における幅と、前記内側フォークポケットの前記運搬進行方向における幅とを略同じ長さとし、
前記一対の第1スタンションポケット、前記一対の第2スタンションポケット及び前記一対の第3スタンションポケットを含んで一直線上に配置された複数のスタンションポケットが略同じ寸法形状で、且つ等間隔に配置されたことを特徴とするコンテナ。
Priority Applications (1)
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JP2003176984A Pending JP2005008252A (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | コンテナ |
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2003
- 2003-06-20 JP JP2003176984A patent/JP2005008252A/ja active Pending
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