JPH0474249B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコンテナ用トレーラ等の積み重ね格納
装置に関するもので、不使用時のトレーラや乗用
車等の車両を簡単に積み重ねて格納することがで
き、駐車用スペースの節約を図ることを目的と
し、さらに構成が極めて簡単で安価に提供できる
ことを特徴とするものである。

例えば、コンテナ用トレーラはコンテナを搭載
し、トラクターに索引されて陸上輸送に使用され
るもので、通常トラクターの台数よりかなり多い
台数が荷役現場に配備されている。

しかも20フイートあるいは40フイートコンテナ
等の海上コンテナの輸送に使用されるトレーラは
大型であり、その格納（駐車）には極めて広いス
ペースを必要とする。

したがつて、運送業者、製造業者、その他の関
連業者にあつては上記スペースの確保が重大な問
題となる。

そこで、従来は格納（駐車）場所が確保できな
いために少数台ずつ方々に分散させたり遠方に格
納場所（駐車場）を確保することを余儀なくされ
ていた。

しかしながら、作業効率上及び車両整備上極め
て不便である欠点があつた。

さらに、上記不便を解消するため立体的な格納
（駐車）設備の構築も考えられるが、膨大な費用
がかかる欠点がある。

本発明は上記のごとき欠点を除去してなるもの
で、特別の工事等を必要とせず、場所を選ぶこと
なくトレーラや乗用車等の車両を積み重ねて格納
できるものであり、積み重ね格納時にも下段のト
レーラや乗用車等の車両に荷重もかからず、構成
も簡単でその取り扱いも容易であることを特徴と
するものである。

以下に本発明の一実施例を図面について詳細に
説明する。

適当巾をあけて縦梁１，１ａが平行に配置され
る。上記巾は具体的には積み重ねて格納する車両
に合せて調整され、コンテナ用トレーラを格納す
る場合には20フイート及び40フイートコンテナ用
トレーラを容易に出し入れできる巾とされる。

また、上記縦梁１，１ａの長さも20フイート及
び40フイートコンテナ用トレーラに兼用でき、さ
らには乗用車二台を載置格納できる長さとすると
よい。

もつとも、20フイート及び40フイートコンテナ
用トレーラを載置格納する場合はその後輪部と前
方の支持脚部が載置すればよく、上記縦梁１，１
ａをトレーラの全長に合せた長さとする必要はな
い。

そこで、コンテナ用トレーラｂについて説明す
ると、該コンテナ用トレーラｂは第６図示のごと
く、いわゆる床面を有せず、平行に設けられたＩ
形鋼からなるメーンフレーム２と後輪３、フレー
ムの前方部に補助脚４及び先端にトラクタとの連
結部５が構成されており、本発明における上記縦
梁１，１ａの長さは上記コンテナ用トレーラｂの
後輪３と補助脚４部を載置できる長さとすればよ
いものである。

なお、上記縦梁１，１ａに使用する材料は強度
面を考えて角パイプあるいはＩ形鋼とすることが
望ましい。

次に、上記縦梁１，１ａ間には適数の横梁６，
６ａ，６ｂ，６ｃ及び６ｄが適当間隔をあけて溶
接により固着される。

本発明の場合、上記横梁６，６ａ，６ｂ，６ｃ
及び６ｄを角パイプとし、上記縦梁１，１ａの下
面に溶接により固着される。

つぎに、上記縦梁１，１ａ間の横梁６，６ａ，
６ｂ，６ｃ及び６ｄの上面に床板７が張設され
る。

上記のごとく、横梁６，６ａ，６ｂ，６ｃ及び
６ｄとして角パイプ使用し、それらを縦梁１，１
ａの下面に溶接等により固着すると、縦梁１，１
ａの下面にフオークリフトのフオークを挿入する
フオークポケツト９を容易に構成することができ
るとともに、後述する隅金具の適合孔を容易に構
成することができる。さらに、本発明の場合、床
板７の一端を横梁６の下面位置まで下方に傾斜さ
せて乗り入れ部７ａを構成し、上記トレーラｂ等
の乗り入れが容易となるよう構成してある。

つぎに、両端方向にある横梁６ａ，６ｄの端部
位置の縦梁１，１ａ上方にはポスト８，８ａ，８
ｂ及び８ｃが溶接により起立させられる。図中１
０は縦梁１，１ａとポスト８，８ａ，８ｂ及び８
ｃの基部に固着したガセツトである。

なお、上記ポスト８，８ａ，８ｂ及び8cの起立
位置、すなわち、両端方向にある横梁６ａ，６ｄ
の選択は積み重ね格納する車両の重心位置に合せ
て選択される。

つぎに上記横梁６ａ，６ｄと同方向となるよう
にポスト８，８ａ及びポスト８ｂ，８ｃの上端に
連結杆１１及び１1aが溶接により設けられる。

図面実施例の場合、上記連結杆１１及び１１ａ
は角パイプとして強度をもたせている。図中１２
はポスト８，８ａ，８ｂ及び８ｃと連結杆１１，
１１ａの連結部に固着したガセツトである。

さらに、上記連結杆１１及び１１ａの上面には
適当間隔をあけて少くとも上面に長孔１４を有す
る隅金具１３，１３ａ及び１３ｂ，１３ｃが溶接
により設けられる。

該隅金具１３，１３ａ，１３ｂ及び１３ｃはい
わゆるコンテナの四隅部のコーナーポスト上下端
に設けられているものと同種のものであり、少な
くとも上面に長孔１４を設けるということはコン
テナの水平吊運搬用機械であるスプレツダーの使
用を可能とするためのものである。

もつとも、図面実施例の場合、上記隅金具１
３，１３ａ，１３ｂ，１３ｃにはその周辺にも長
孔１４ａが設けられており、それぞれの隅金具１
３，１３ａ，１３ｂ及び１３ｃの周辺の長孔１４
ａにフツク等を掛けてクレーン等で水平に吊り上
げて本発明の装置を積み重ねることもできる。

づぎに、上記隅金具１３，１３ａ，１３ｂ及び
１３ｃと上下位置の上記横梁６ａ，６ｄの下面に
は隅金具１３，１３ａ，１３ｂ及び１３ｃの適合
孔１５，１５ａ，１５ｂ及び１５ｃが設けられ
る。

該適合孔１５，１５ａ，１５ｂ及び１５ｃは角
パイプからなる横梁６ａ，６ｂの下面の所定位置
を溶断して容易に設けることができる。

もつとも、上記溶断作業にあつては角パイプか
らなる横梁６ａ，６ｄ下面の溶断時に横梁６ａ，
６ｂの上面部が溶断されるおそれがある。

そこで図面実施例の場合、第５図示のごとく、
角パイプからなる横梁６ａ，６ｄの両側面部を状
に溶断除去し、同時にその底面部も溶断除去し、
内部に受板１６を設け、さらに第４図示のごと
く、横梁６ａ，６ｄのそれぞれ内側にずれ止板１
７を設けている。

なお、上記ずれ止板１７はそれぞれ外側に設け
てもよく、さらには両側に設けてもよい。

図中１８は縦梁１，１ａの後端の床板７上に設
けた車輪止めを兼ねた角パイプ、１９はコンテナ
用トレーラを格納した時、その後輪３の全部に起
立させることができる車輪止めである。

上記構成の本発明の装置ａは第６図示のごと
く、安定した地盤上において乗り入れ部７ａから
床板７部にトラクタを利用してトレーラｂを載置
し、以後同様にして積み重ねる装置a′，a″……ト
レーラb′，b″を載置して積み重ねればよい。

上記積み重ね作業はコンテナの水平吊運搬用機
械に設けられたツイストロツクを連結杆１１及び
１１ａ上面の隅金具１３，１３ａ，１３ｂ及び１
３ｃ上面の長孔１４部に係合させて水平に吊り上
げて行うことができる他、すでに述べたごとくク
レーンを利用し、さらには少数段の積み重ねには
フオークポケツト９を利用してフオークリフトに
より行うことができる。

上記積み重ねは下段の装置ａの隅金具１３，１
３ａ，１３ｂ及び１３ｃに上段の装置a′の横梁６
ａ及び６ｄ下面の適合孔１５，１５ａ，１５ｂ及
び１５ｃを適合させて順次行われる。

上記のごとくして、本発明はコンテナ用トレー
ラｂ等を多段に積み重ねて格納できるものであ
り、駐車用スペースを節約でき、特別の工事等が
不要で経済的であるとともに、従来のごとく分散
駐車させる必要がなく、集中駐車により作業効率
上及び車両整備上も極めて便利であるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図
は平面図、第２図は正面図、第３図は底面図、第
４図は適合孔部を示す縦断面図、第５図は第４図
Ｘ−Ｘ線断面図、第６図は積み重ね格納状態を示
す正面図である。 １，１ａ……縦梁、６，６ａ，６ｂ，６ｃ，６
ｄ……横梁、７……床板、７ａ……乗り入れ部、
８，８ａ，８ｂ，８ｃ……ポスト、１１，１１ａ
……連結杆、１３，１３ａ，１３ｂ，１３ｃ……
隅金具、１４，１４ａ……長孔、１５，１５ａ，
１５ｂ，１５ｃ……適合孔、ａ……本発明の装
置、ｂ……コンテナ用トレーラ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 適当間隔をあけて平行に設けた縦梁間に、角
   パイプからなる適数の横梁が適当間隔をあけて固
   着され、上記縦梁間の横梁上面には一端を横梁の
   下面位置まで下方に傾斜させて乗入れ部を構成し
   た床板が張設され、両端方向にある横梁端部位置
   の縦梁上方にはそれぞれポストが起立させられ、
   該ポスト上端の横梁と同方向に連結杆を設けて該
   連結杆上面には適当間隔をあけて少くとも上面に
   長孔を有する隅金具が設けられ、該隅金具と上下
   同位置の上記横梁下面には上記隅金具の適合孔が
   設けられてなることを特徴とするコンテナ用トレ
   ーラ等の積み重ね格納装置。