JP2005001886A - 搬送システム及びそれに用いられる保管装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 無駄時間を減少させて、全体の稼働率を向上させる。
【解決手段】 FOUP20を搭載して搬送する複数の懸垂型の搬送台車16と、複数のFOUP20を搬送台車16により直接収納可能な簡易保管手段(棚装置6)と、搬送台車16が走行移動可能な閉ループの軌道を形成する工程内軌道12と、工程内軌道12から分岐して簡易保管手段近傍を通過するとともに工程内軌道12に合流する分岐環状軌道13とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の搬送物を収納可能な保管手段と、この保管手段に搬入又は搬出される搬送物を搭載して搬送する複数の走行台車と、この走行台車が走行して移動する走行路とを備える搬送システムに関する。
最近の半導体製造、液晶製造、FAなどにおける搬送手段は、OHT(Over head Hoist Transport)やOHS(Over Head Shuttle)などの軌道上を走行する台車による無人搬送システムが主流となってきている。OHT、OHSは軌道上を走行するため、無軌道で床上を走る無人搬送台車に比べて高速走行が可能である。また、軌道は一般的に天井から吊り下げられるため、作業者が作業を行う作業領域と搬送台車が走行する搬送領域とを完全に分離することにより、作業者と搬送台車との干渉を防止することができるため、作業者の安全性を確保することができる。従来、複数の搬送物を収納可能な保管手段と、この保管手段に搬入又は搬出される搬送物を搭載して搬送する複数の走行台車と、この走行台車が走行して移動する走行路とを備える搬送システムが知られている(特許文献1)。
特開平11−016984号公報
特許文献1に記載された搬送システムは、半導体処理工程間で半導体ウェハを処理装置で必要な処理をして、搬送するためのものであり、閉ループを形成する本線(走行路)と、本線から分岐して対応するストッカ(保管手段)の近傍を通って再び本線に合流する側線(走行路)と、本線と側線との間で進路を切り替える切替手段とを備えたものである。そして、所定の搬送台車(走行台車)を所定の側線に誘導することで対応するストッカに対して移載作業(搬出入作業)を行い、ストッカでの移載作業と関係のない搬送台車については、側線へと誘導することなく本線上をそのまま進行させるものである。
しかしながら、特許文献1に記載の搬送システムは、処理装置がある処理を終了し、次に処理する半導体ウェハの供給を要求しても、要求された半導体ウェハはストッカに格納されている。そして、搬送台車により半導体ウェハが処理装置に届けられるまでに一定の時間を要する。このため、処理時間の短い処理装置では半導体ウェハを要求する場合、要求された半導体ウェハがストッカから出庫して処理装置に供給されるまでの時間が、処理装置が処理に要する時間に比べ長く、処理装置の有効稼動率は著しく低下し、無駄時間が増大する。
そこで、本発明の目的は、無駄時間を減少させて、全体の稼働率を向上することができる搬送システム及び、それに用いられる保管装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の搬送システムは、複数の搬送物を載置可能な保管手段と、搬送物に処理を施すための処理装置と、保管手段及び/又は処理装置に搬入及び/又は搬出される搬送物を搭載して搬送する複数の懸垂型搬送台車と、懸垂型搬送台車が走行移動可能であって、少なくとも1つの処理装置近傍を通過するとともに、閉ループの軌道を形成する主走行路と、懸垂型搬送台車が走行移動可能であって、主走行路から分岐して、主走行路にある処理装置とは異なる、少なくとも1つの処理装置近傍と、少なくとも1つの保管手段近傍とを通過するとともに、主走行路に合流する分岐走行路とを備えている。
この構成によると、保管手段と処理装置とが分岐走行路の近傍を通過しているため、保管手段と処理装置との間の距離を短くすることができる。これにより、保管手段と処理装置との間の、搬送物の搬送時間を短くすることができる。
本発明の分岐走行路は、閉ループの軌道を形成してもよい。これによると、分岐走行路上に処理装置と保管手段との配置を多様に変えることができる。
本発明の保管手段が、保管手段を移動させる移動手段を有していることが好ましい。この構成によると、保管手段を移動させることができ、システム内への配置を容易に行うことができる。また、移動可能とすることで保守点検を容易に行うことができ、搬送システムを設置する工場等の壁際にも容易に配置できるため、設置場所を最大限使用することができる。また、この場合、本発明の保管手段が、移動手段による移動を禁止する移動禁止手段を有していてもよい。これによると、保管手段の配置場所が変わることがなく、正確に搬送物を搬出入することができる。
本発明の保管手段は、搬送物を載置するための棚を複数含んでおり、懸垂型搬送台車によって搬送物を直接搬入及び搬出することが可能であってもよい。これによると、懸垂型搬送台車によって搬送物を直接搬入及び搬出することができるため、より早く保管手段の搬送物へアクセスすることができる。
この場合、保管手段において、棚は、少なくとも一方向にスライド可能であることが好ましい。これによると、保管手段の搬送物の搬出入がしやすくなる。棚が垂直方向に配置されている場合、棚をスライドさせることで、下方にある棚にも搬送物を搬出入することができ、また、水平方向に配置されている場合でも、スライドさせて、他の棚よりも突出させることで、隣接する棚が邪魔にならずに、スムーズに搬送物を搬出入することができる。
また、この場合、本発明の保管手段がスライド後の突出した棚が分岐走行路の直下に位置するように、分岐走行路を挟んで対向配置されていることが好ましい。この構成によると、対向する両側の保管手段への搬送物の搬出入が可能となり、スライドさせた棚に搬送物を搬出入することができるように、保管手段を配置することで、より多くの保管手段を配置することができる。さらに、この場合、主走行路及び/又は分岐走行路に接続し、スライド前の状態にある保管手段の棚の少なくとも一つに搬送物を載置できるように、対向配置された保管手段の少なくとも何れか一方の直上に敷設された、懸垂型搬送台車が走行する工程間走行路を有していてもよい。この構成によると、より多くの保管手段を配置することができ、最上段の棚についていは、スライドさせることなく直接搬出入でき、保管手段と処理装置との間の搬送時間をさらに短くすることができる。
本発明の搬送システムは、保管手段は、搬送物を保管手段に搬入及び/又は搬出するための専用懸垂型搬送台車を備えていてもよい。この構成によると、保管手段専用の専用懸垂型搬送台車を備えているため、保管手段にアクセスする時間を短縮することができる。
この場合、懸垂型搬送台車が、搬送物を前記保管手段へ搬入し、且つ、専用懸垂型搬送台車が、搬送物を前記保管手段から搬出するようにしてもよい。これによると、保管手段への搬入と搬出とをそれぞれ別の懸垂型搬送台車によって行うため、懸垂型搬送台車を効率よく稼動させることができ、無駄時間を減少することができる。
さらに、この場合、一定台数以上の専用懸垂型搬送台車が、分岐走行路を常に走行してもよい。常に所定の台数以上の専用懸垂型搬送台車が分岐環状走行路を走行しているため、常に保管手段の近くに専用懸垂型搬送台車を走行させておくことができる。これにより、保管手段の搬送物へのアクセス時間を短くすることができる。
本発明の保管装置は、搬送物を搬送する懸垂型搬送台車と、懸垂型搬送台車が走行するための走行路と、搬送物に処理を施すための処理装置とを有する搬送システムに用いられる、搬送物を一時的に保管する保管装置において、搬送物を載置するための棚を垂直方向に複数備えており、最下方に位置する棚よりも上方に位置する棚が、少なくとも一方向にスライド可能であり、且つ、懸垂型搬送台車により搬送物を直接載置可能であり、走行路の直下に配設されるとともに、処理装置に隣接、又は、処理装置の近傍に配置される。
この構成によると、懸垂型搬送台車によって搬送物を直接搬入及び搬出することができるため、より早く保管手段の搬送物へアクセスすることができる。また、保管手段の搬送物の搬出入がしやすくなる。さらに、保管装置と処理装置との間の搬送物の搬送時間を短くすることができる。
また、本発明の保管装置は、保管装置を移動させる移動手段をさらに有していることが好ましい。これによると、保管装置を移動することができ、容易に設置することができる。また、保守点検を容易に行うことができ、搬送システムを設置する工場等の壁際にも容易に配置できるため、設置場所を最大限使用することができる。
以下、本発明に係る好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施形態)
図1は、半導体工場内に備えられた本実施の形態に係るOHT搬送システム1の軌道レイアウト図である。図1に示すように、複数の半導体製造装置5(5a-1、5b-1・・・)をそれぞれ備えるベイ15a〜15n(半導体処理工程を構成する点線で囲んだ領域)が複数備えられて構成されている。各ベイ15a〜15n内の各半導体製造装置5は、各工程内軌道12a〜12nで連結されている。さらに、各工程内軌道12a〜12nは、分岐軌道11a〜11nを介して工程間軌道10に連結されている。また、ベイ15b内の工程内軌道12bは、工程内分岐軌道14を介して分岐環状軌道13に連結されている。
工程間軌道10、分岐軌道11a〜11n、工程内軌道12a〜12n、分岐環状軌道13、及び、工程内分岐軌道14は、半導体(搬送物)を搬送する複数の懸垂型搬送台車16(16−1、16−2・・・)が走行可能な走行路となっており、これらの走行路(10、11a〜11n、12a〜12n、13、14)は工場の上方(天井側)に設置され、半導体が各搬送台車16に吊り下げられるように搭載されて搬送される。ここで半導体とは、例えば、一般的にFOUP20(Front Opening Unified Pod)と呼ばれるカセット(収納容器)内に複数枚収納された半導体ウェハである。半導体は、カセット単位で搬送され、各半導体製造装置5内で所定の処理が施されていく。以下の説明で、搬送台車16によって搬送される搬送物をFOUP20と称する。
ベイ15a〜15nには、工程間(各ベイ15a〜15n間)と工程内(各ベイ15a〜15n内)とのインターフェースやバッファの目的で、複数のFOUP20を収納するためのストッカ4a〜4nが配置されている。ストッカ4a〜4nは、工程内軌道12a〜12nに連結されており、搬送台車16によって搬送されるFOUP20が搬入及び搬出される。なお、搬送台車16は、各軌道(10、11a〜11n、12a〜12n、13、14)を一方向に走行してFOUP20を搬送し、ストッカ4a〜4n、半導体製造装置5a〜5n、及び、後述する棚装置6(6−1、6−2、6−3)との間でFOUP20の受け渡しを行う。
さらに、ベイ15bには、簡易バッファの目的で、複数のFOUP20を載せるための棚装置6が配置されている。棚装置6及び処理時間の短いプロセスを担う半導体製造装置5は、分岐環状軌道13に連結されている。
搬送台車16は、ストッカ4a〜4n、半導体製造装置5、及び、棚装置6に搬入又は搬出されるFOUP20を搭載して搬送する。搬送台車16は、複数備えられており、各軌道(10、11a〜11n、12a〜12n、13、14)を移動して走行可能となっている。即ち、複数のベイ15a〜15nにて、複数の搬送台車16が共有されるものとして構成されている。
各ストッカ4a〜4nは複数のFOUP20を収納可能な保管手段であって、搬送システム1につき1つ又は複数配置される。各ベイ15a〜15nに適用されている各搬送システム1においては、ストッカ4a〜nが1つずつ配置されており、この各ストッカ4a〜4nに対して、FOUP20の搬出入が行われる。ストッカ4a〜4nは、必ずしも、各ベイ15a〜15nに1つずつ備えられているものでなくてもよい。ストッカ4a〜4n内では、図示しないスタッカクレーンによってFOUP20の移動が行われ、各棚に収納される。このため、搬送台車16のFOUP20をストッカに対して搬出入する際には、スタッカクレーンを介して行う必要があり、搬出入に時間がかかる。
半導体製造装置5は、FOUP20を内部に取り込み、FOUP20に収納されている半導体ウェハを薄膜形成、フォトリソグラフィー、エッチングなどの処理を施す。半導体製造装置5は、搬入ポート51aと搬出ポート51bとを有している。搬入ポート51aと搬出ポート51bとが各軌道(12a〜12n、13)の直下に位置するように、半導体製造装置5を配置する。また、搬送台車16は、搬入ポート51aと搬出ポート51bとに同時にアクセスすることができる。つまり、FOUP20の搬出入を同時に行うことができる。搬送台車16により搬入ポート51aに載置されたFOUP20は、半導体製造装置5に内蔵されている図示しない移載機構により内部に取り込まれる。その後、クリーンな環境でFOUP20内の半導体ウェハを取り出して、必要な処理を施す。処理終了後、再びFOUP20内に半導体ウェハを収納し、半導体製造装置5に内蔵されている図示しない搬送機構によりFOUP20が搬出ポート51b上に運び出され、載置される。
棚装置6は、複数のFOUP20を搬送台車16により直接搬出入可能な簡易保管手段である。図2は、棚装置6の構造の一例図である。図2に示すように、棚装置6は、テーブル板61とスライド板62とから構成され、垂直方向に配列された棚と、棚を支える支柱63とから構成されている。ここで、図2では、4段の棚を有しており、1段の棚に2つのFOUP20が載置可能であるがこれに限定されることはない。スライド板62の表面には、図3(a)に示す、載置するFOUP20の位置合わせのためのキネマティックピン66を有している。また、スライド板62の表面のキネマティックピン66の近傍には、FOUP検出センサ66aが設けられており、FOUP20が載置されているか否かを検知したり、載置されているFOUP20の情報(ID番号等)を検知したりする。また、テーブル板61とスライド板62との構造を示した図3(b)からわかるように、スライド板62が有するリニアギア64と、テーブル板61が有するギア65とが噛合している。ギア65は減速機付モータ65a(図5参照)に直結しており、ギア65を正逆自在に回転させることで、スライド板62がスライド可能となる。また、スライド板62がスライドして、スライド後の位置(突出位置)が分岐環状軌道13の直下にくるように棚装置6が配置されている。尚、棚装置6は、スライド板62がスライドした位置にあるか否かを検出するスライド検知手段62a(図5参照)を備えている。これにより、搬送台車16が棚装置6の下方の棚に対しても、FOUP20を搬出入しやすくなる。
次に、搬送台車16によるFOUP20の搬出入処理の動作について説明する。図4は、搬送台車16がFOUP20を把握する図である。搬送台車16の走行体36が各軌道を走行し、搬送台車16が搬送するFOUP20の真上に到着すると、昇降機体35を動作させて、ベルト31を伸ばし、昇降体32をFOUP20まで降下させる。昇降体32がFOUP20に到達すると、昇降体32の先端に装備されているフィンガ33を開にして、FOUP20の上部にあるフランジ20aを把握する。ベルト31を巻き上げて昇降体32を最上部まで持ち上げる。その後、搬送台車16はFOUP20を保持した状態で、搬送先の装置上まで移動する。搬送台車16が目的の装置上に到達すると、昇降機体35を動作させて、ベルト31を伸ばし昇降体32を降下させる。FOUP20が装置に着地したことを確認した後、フィンガ33を開にし、フィンガ33をフランジ20a(FOUP20の上部)から離し、装置上にFOUP20を載置する。これにより、FOUP20は半導体製造装置5、ストッカ4、及び棚装置6との間を搬送される。
尚、図5に示すように、上述したストッカ4、半導体製造装置5、棚装置6及び搬送台車16は、無線又は有線により、搬送システムのシステムコントローラ100と通信可能となっている。システムコントローラ100は、MES101(Manufacturing Execution System)と、MCS102(Material Control System)とを有している。MES101は、製造管理システムであり、MCS102にFOUP20の搬送命令を送信したり、半導体製造装置5に処理命令を送信したりする。MCS102は、搬送制御システムであり、MES101からの命令信号に基づいて、最適な搬送経路の選択や、ストッカ4や棚装置6、搬送台車16を制御する搬送コントローラ(図示せず)などにFOUP20の搬送命令信号を送信する。
次に、図1および図6のフローチャートを参照しつつ、本実施の形態に係る搬送システムの作業パターンについて一例を上げて説明する。なお、以下の説明例は、あくまで作業パターンの一例を示したものであり、この例に限らず、様々な作業パターンを実行することができる。
ある処理を行うためFOUP20が、ベイ15a内の半導体製造装置5a−1に搬送される。処理終了後、半導体製造装置5a−1はシステムコントローラ100のMES101に、処理終了信号を送信するとともに、処理の終了したFOUP20の引取り要求を出す(S601)。システムコントローラ100内では、MES101からMCS102に、FOUP20を半導体製造装置5a−1から棚装置6に搬送する搬送命令を出し、MCS102は、半導体製造装置5a−1の近傍を巡回待機している搬送台車16−2に処理済のFOUP20を受け取り、ベイ15b内の棚装置6−1の3段目に搬送するよう指示を出す(S602)。このときの指示内容には、目的装置(棚装置6−1)までの最適な経路や搬送の早急度、到達予想時間などの情報が含まれている。搬送台車16−2は、半導体製造装置5a−1上まで移動して、半導体製造装置5a−1の搬出ポート51aに載置されているFOUP20を把握する。搬送台車16−2は、FOUP20を保持した状態でベイ15a内の工程内軌道12aを時計回りに走行し、分岐軌道11a、工程間軌道10、分岐軌道11bを経てベイ15b内の工程内軌道12bに入る。さらに、搬送台車16−2は、工程内軌道12bを時計回りに走行し、工程内分岐軌道14を経て分岐環状軌道13に入り、分岐環状軌道13を反時計回りに走行する。その後、棚装置6−1上に到達する。また、走行中の搬送台車16は、MCS102に、現在の通過位置や自らの台車番号、保持しているFOUP20の情報等を送信する。尚、走行中での搬送台車16への指示内容は変更(経路変更など)することができるようになっている。
一方、システムコントローラ100のMCS102は、搬送台車16−2に搬送命令を出すとともに、棚装置6−1に、3段目の棚のスライド板62をスライドさせるように命令を出す(S603)。搬送台車16−2が棚装置6−1上に到達し、スライド板62がスライド位置にあるか否かを検出し(S604)、スライド位置にある場合(S604:Yes)、搬送台車16−2が保持しているFOUP20を、棚装置6−1の突出位置にあるスライド板62上に載置する(S605)。また、スライド板62がスライド位置にない場合(S601:No)、搬送台車16−2はスライド板62がスライドされるまで待機する。FOUP20の載置後、棚装置6−1はスライド板62を元に戻し(S606)、搬送台車16や棚装置6からMCS102にFOUP20のID番号、搬送時間等を送信する。そして、MCS102からMES101に搬送完了信号を送信する。これにより、FOUP20は、他の装置から必要とされるまで、棚装置6−1上に一時的に保管される(S607:No)。
製造工程が進むに従い、ある時点で、分岐環状軌道13に連結されている、処理時間の短いプロセスを担う半導体製造装置5b−1が棚装置6−1の3段目の棚に載置したFOUP20が必要になり、システムコントローラ100のMES101にFOUP20の要求命令を送信する(S607:Yes)。システムコントローラ100のMES101は、MCS102に搬送信号を出し、MCS102は棚装置6−1の近傍を巡回待機している搬送台車16−3に、棚装置6−1の3段目の棚に載置されているFOUP20を、半導体製造装置5b−1に搬送するように命令を出す(S608)。これと同時に、システムコントローラ100のMCS102は棚装置6−1に3段目の棚のスライド板62をスライドさせるように命令を出す(S609)。搬送台車16−3は、棚装置6−1上に移動して3段目の棚のスライド板62上にあるFOUP20を把握する。さらに、搬送台車16−3は、FOUP20を保持しながら半導体製造装置5b−1上に移動して、半導体製造装置5b−1の搬入ポート51a上にFOUP20を載置する(S610)。棚装置6−1は、FOUP20が搬出されるとスライド板62をスライドさせて、元の位置に戻す(S611)。
その後、MES101はMCS102に処理信号をだし、半導体製造装置5b−1の搬入ポート51a上に載置されたFOUP20は、半導体製造装置5b−1に内蔵されている移載機構により内部に取り込まれ、クリーンな環境でFOUP内の半導体ウェハを取り出して、必要な処理を施す(S612)。処理後、再びFOUP20内に半導体ウェハを戻して、搬送機構によりFOUP20が搬出ポート51b上に運び出される。その後、半導体製造装置5b−1は、システムコントローラ100のMES101に処理済のFOUP20の引取りを要求する。
システムコントローラ100のMES101はMCS102に搬送信号を出し、MCS102は、半導体製造装置5b−1の近傍を巡回待機している搬送台車16−4にFOUP20の搬送命令を出す(S613)。搬送台車16−4が半導体製造装置5b−1の搬出ポート51b上に到達して、FOUP20を把握する。搬送台車16−4は、FOUP20を保持しながら、収納先のストッカ4bまで移動し、FOUP20をスットカ4bに収納する。収納されたFOUP20は再び必要とされるまでストッカ4bに保管され、要求命令に応じて搬送される。
尚、本実施の形態では、半導体製造装置5又は棚装置6近くを巡回待機している搬送台車16が、FOUP20を搬送しているが、分岐環状軌道13に、FOUP20を棚装置6に搬出入する専用搬送台車を設けて、その専用搬送台車がFOUP20を搬送するようにしてもよい。例えば、棚装置6への搬入及び搬出を専用搬送台車に行わせてもよい。この場合は、棚装置6のFOUP20へアクセスする時間を短縮することができる。また、半導体製造装置5のFOUP20を棚装置6に搬入する場合は、半導体製造装置5の近くを巡回待機している搬送台車16が行い、棚装置6のFOUP20を搬出する場合は、専用搬送台車にFOUP20を行わせてもよい。この場合、搬送台車を効率よく稼動させることができるため、無駄な時間を減少させることができる。さらに、各装置間で通信される情報は、上述の内容に限定されない。
また、常に一定台数以上の専用搬送台車を分岐環状軌道13に巡回待機させておくことも可能である。この場合は、専用搬送台車が棚装置6の近くを待機していることが多いため、搬送台車が棚装置6へアクセスする時間を短縮させることができる。
以上説明したように、本実施の形態の搬送システム1は、複数のFOUP20(搬送物)を載置可能な棚装置6(保管手段)と、FOUP20に処理を施すための半導体製造装置5(処理装置)と、棚装置6及び/又は半導体製造装置5に搬入及び/又は搬出されるFOUP20を搭載して搬送する複数の搬送台車16(懸垂型搬送台車)と、搬送台車16が走行移動可能であって、少なくとも1つの処理装置近傍を通過するとともに、閉ループの軌道を形成する工程内軌道12(主走行路)と、搬送台車16が走行移動可能であって、工程内軌道12から分岐して、工程内軌道12にある半導体製造装置5とは異なる、少なくとも1つの半導体製造装置5近傍と、少なくとも1つの棚装置6近傍とを通過するとともに、工程内軌道12に合流する分岐環状軌道13(分岐走行路)とを備えている。
以上のように、棚装置6及び半導体製造装置5とが分岐環状軌道13に分岐させて設けられているため、棚装置6と半導体製造装置5との距離を短くすることができる。これにより、搬送台車16によるFOUP20の搬送時間を短縮することができる。また、分岐環状軌道13を閉ループにすることにより、半導体製造装置5と棚装置6との配置を多様に変えることができる。
また、上述したように棚装置6は、搬送台車16により直接FOUP20を搬出入できるため、より早くFOUP20へアクセスすることができる。さらに、棚装置6の棚がスライドすることにより、棚装置6の下方に位置する棚に載置されているFOUP20の搬出入がしやすくなる。
以上、本発明の実施の形態例について説明したが、本発明はその趣旨を超えない範囲において変更が可能である。例えば、上述の実施の形態では、隣接した複数の半導体製造装置5が分岐環状軌道13に連結され、その半導体製造装置5の近傍に、隣接した複数の棚装置6が分岐環状軌道13に連結されているが、半導体製造装置5と棚装置6とが交互に隣接するように連結してもよい。具体的には、半導体製造装置5と棚装置6とのレイアウト図である図7に示すように、半導体製造装置5と棚装置6とを交互にして、分岐環状軌道13に連結してもよい。また、これに限定されないが、1段の棚に1つのFOUP20が載置するように棚装置6を小型化してもよい。この場合、図7の半導体製造装置5と棚装置6との外観図である図8に示すように、棚装置6が半導体製造装置5に隣接しているため、棚装置6と半導体製造装置5との距離が短い。これにより、棚装置6から半導体製造装置5までのFOUP20の搬送時間をより短くすることができる。
上述の実施の形態では、棚装置は4段の棚を備えているがこれに限定されるものではない。また、上述の実施の形態では、棚装置は少なくとも1方向にスライド可能であるが、多方向にスライド可能であってもよい。さらに、図9に示すように、スライド不可の棚71の長さを上段から下段に向かって長くなるように変化する棚装置7を、分岐環状軌道13に沿って直下に配置するようにしてもよい。この場合は、棚71をスライドさせなくても各段の棚にFOUP20を載置することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施の形態にかかる搬送システムは、棚装置6が対向に配置されており、ストッカを設置していない点、工程間軌道が、工程内軌道12と分岐環状軌道13とに連結し、直下に棚装置6が配置されている点が、第1の実施の形態と相違している。以下、その相違点について説明する。尚、第1の実施の形態と同様の部材には、同じ符号を付して説明は省略する。
本実施の形態にかかる搬送システム2は、図10に示すように、複数の半導体製造装置5を連結する工程内軌道12(12a・12b・12c)と、工程内軌道12に接続し、半導体製造装置5と棚装置6とを連結する分岐環状軌道13(13a・13b)と、工程内軌道12と分岐環状軌道13とに連結し、棚装置6の直上に敷設された工程間軌道17(工程間走行路)とを備えている。工程内軌道12、複数の半導体製造装置5の近傍を通過するように閉ループを形成している。分岐環状軌道13は、棚装置6及び半導体製造装置5の近傍を通るように閉ループを形成し、工程内軌道12に連結している。具体的には、分岐環状軌道13aは、工程内軌道12aに連結し、分岐環状軌道13bは、工程内軌道12b・12cの両方に連結している。
また、分岐環状軌道13の近傍に配置されている棚装置6は、図11に示すように、スライドし、突出したスライド板62が分岐環状軌道13の直下に位置し、かつ、分岐環状軌道13を挟んで対向するように設置されている。このとき、対向する棚装置6は、搬送台車16の昇降体32が通過できるだけの間隔をもって配置され、最下段にあるスライド板62にもFOUP20を搬出入できるようになっている。これにより、分岐環状軌道13を走行する1つの搬送台車16で、2つの棚装置6にアクセスできるようになっている。
工程間軌道17は、分岐環状軌道13を挟んで対向配置されている棚装置6の一方の直上を通り、閉ループを形成し、分岐環状軌道13と工程内軌道12とに連結するように設置されている。即ち、棚装置6近傍においては、分岐環状軌道13と工程間軌道17とが平行になるように設置され、閉ループを形成する工程間軌道17の内側に分岐環状軌道13が配置されるようになっている。また、工程間軌道17を走行する搬送台車16は、棚装置6の最上段のスライド板62がスライドしていない状態にあるときに、FOUP20を搬出入できるようになっている。従って、工程間軌道17の直下にある棚装置6の最上段の棚は、工程間軌道17を走行する搬送台車16と、分岐環状軌道13を走行する搬送台車16との両方によって、FOUP20が搬出入されることができるようになっている。
工程内軌道12、分岐環状軌道13及び工程間軌道17の近傍には、IDリーダ3が設置されている。IDリーダ3は、図13に示すように、システムコントローラ100のMCS102と通信可能になっており、IDリーダ3を通過する搬送台車16の情報を読み取り、システムコントローラ100に情報(搬送台車16のID番号等)を送信するようになっている。
また、本実施の形態の棚装置6は、図11に示すように、駆動車輪67(移動手段)と、支持部材68(移動禁止手段)とを有している。駆動車輪67は、棚装置6を移動させる移動手段である。駆動車輪67は、棚装置6の最下段のテーブル板61の下方に設けられた台板69に回転自在に設置され、棚装置6を水平移動可能にしている。支持部材68は、図12に示すように、伸縮自在の支持棒68aと、台形形状で、床面と密着する固定部材68bとを有しており、台板69に設置されている。支持棒68aは、棚装置6を移動させる際には、図12(b)のように、駆動車輪67の底面よりも高くなるように短縮し、棚装置6が移動しないように固定する際には、図12(a)のように、駆動車輪67を床面から隔離するように伸長するようになっている。尚、駆動車輪67及び支持部材68は、システムコントローラ100によって制御して、棚装置6を移動するようにしてもよいし、手動により棚装置6を移動するようにしてもよい。
棚装置6が、移動可能となることにより、搬送システムに棚装置6を配置する作業が容易になり、かつ、棚装置6同士の間の距離を縮めたり、搬送システムを設置する工場内の壁際にも容易に配置したりすることができるため、設置場所を有効に使用することができるようになっている。また、容易に移動できるため、保守点検なども容易に行えるようになっている。さらに、支持部材68で棚装置6が移動しないようにすることで、棚装置6の配置場所が変わることがなく、正確に搬送物を搬出入することができるようになっている。尚、棚装置6の他の部材については第1の実施の形態と同様のため説明は省略する。
次に、本実施の形態にかかる搬送システム2の動作を、図14のフローチャートを参照しつつ説明する。
システムコントローラ内で、MES101からMCS102に、FOUP20の搬送命令信号を送信する(S701)。具体的には、半導体製造装置5(出発装置)の処理済のFOUP20を、棚装置6(目的装置)に搬送するように指示する。このとき、棚装置6の装置番号は指定されるが、指定された棚装置6の棚番号は指定されない。その後、MCS102は、目的装置の近傍を走行している搬送台車16に搬送命令信号を送信する(S702)。この命令信号には、出発装置、目的装置(装置番号及び棚番号)、走行経路等の情報を含んでいる。信号を受信した搬送台車16は、出発装置まで移動し、FOUP20を把持する。
MCS102は、FOUP20を保持して走行している搬送台車16を監視する(S703)。具体的には、各軌道上に設けられたIDリーダ3と通信をし、IDリーダ3を通過した搬送台車16の台車番号等の情報を受信する。また、MCS102は、目的装置の棚装置6に、スライド板62をスライドさせるように信号を送信する(S704)。MCS102は、スライド完了信号を受信した場合(S705:Yes)、搬送台車16にFOUP20の載置命令信号を送信する(S706)。MCS102は、スライド完了信号を受信しない場合(S705:No)、受信するまで待機する。
搬送台車16は、FOUP20の載置が完了すると(S706)、MCS102に、棚装置6の装置番号や棚番号、搬送時間等の情報を送信する。一方で、棚装置6は、スライド板62のFOUP検出センサ66aがFOUP20を検知し、FOUP20の情報をMCS102に送信する。その後、MCS102は、棚装置6にスライド板62を元に戻すように命令信号を送信する(S707)。そして、MCS102は、MES101に搬送完了信号を送信する(S708)。
以上のように、本実施の形態にかかる搬送システム2は、棚装置6が駆動車輪67を備えることで、多くの棚装置6を配置することができ、ストッカ4を設置する必要がなくなるため、第1の実施の形態の効果に加え、全体の稼働時間を短縮することができる効果を奏している。
以上、説明したように、本実施の形態にかかる搬送システム2の棚装置6は、棚装置6を移動させる駆動車輪67(移動手段)を有しているため、棚装置6を移動させることができ、搬送システム内の装置レイアウト変更に容易に対処でき、プロセスに応じて棚装置6を常に最適位置に配置できる。また、従来のストッカに比べ保守点検に必要とされるスペースが不要で、クリーンルーム(工場)スペースの利用効率を高くすることができる。また、移動可能とすることで保守点検を容易に行うことができ、搬送システム2を設置する工場等の壁際にも容易に配置できるため、設置場所を最大限使用することができる。また、駆動車輪67による移動を禁止する支持部材68(移動禁止手段)を有しているため、棚装置6の配置場所が変わることがなく、正確に搬送物を搬出入することができる。
そして、棚装置6がスライドしたスライド板62が分岐環状軌道13の直下に位置するように、分岐環状軌道13を挟んで対向配置されていることで、スライドさせたスライド板62にFOUP20を搬出入することができるように、保管手段を配置することで、より多くの棚装置6を配置することができる。さらに、工程内軌道12及び/又は分岐環状軌道13に接続し、スライド不使用状態にある保管手段の棚に搬送物を載置できるように、対向配置された保管手段の少なくとも何れか一方の直上に敷設された、搬送台車16が走行する工程間軌道17を有していてもよい。この構成によると、より多くの棚装置6を配置することができ、棚装置6と半導体製造装置5との間の搬送時間をさらに短くすることができる。
尚、本実施の形態では、棚装置6のテーブル板61及びスライド板62は垂直方向に配列させているが、これに限定されず、マトリクス状に配列するようにしてもよい。また、工程内軌道12に棚装置6を設置するようにしてもよい。また、分岐環状軌道13に棚装置6の専用の搬送台車を走行させるようにしてもよいし、工程間軌道17が敷設されていなくてもよい。さらに、対向配置された保管手段の一方の棚装置の直上に工程間軌道の一方を配置し、対向する他方の棚装置の直上に工程間軌道の他方を配置し、分岐環状軌道をこれら工程間軌道間に挟み配置することで、軌道敷設スペースの一層のコンパクト化を図るようにしてもよい。
本発明は、上記の好ましい実施形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
本発明の第1の実施の形態に係るOHT搬送システムの軌道レイアウト図である。 本発明の実施の形態に係る棚装置の構造の一例図である。 棚装置のテーブル板とスライド板との構造を示した図である。 第1の実施の形態に係る搬送台車がFOUPを把握する図である。 第1の実施の形態に係る搬送システムの機能ブロック図である。 第1の実施の形態に係る搬送システムの一連の動作を表すフローチャート図である。 第1の実施の形態に係る棚装置と半導体製造装置とのレイアウト図の変形例を表す外観図である。 図7における棚装置と半導体製造装置との関係を示す外観図である。 第1の実施の形態に係る棚装置の変形例を表す外観図である。 本発明の第2の実施の形態に係るOHT搬送システムの軌道レイアウト図である。 図10に描かれている棚装置の側面図である。 (a)棚装置を停止させる際の、図11に描かれている駆動車輪と支持部材と位置関係を表す概略図である。(b)棚装置を移動させる際の、図11に描かれている駆動車輪と支持部材と位置関係を表す概略図である。 第2の実施の形態に係る搬送システムの機能ブロック図である。 第2の実施の形態に係る搬送システムの一連の動作を表すフローチャート図である。
符号の説明
1 搬送システム
4 ストッカ
5 半導体製造装置
6 棚装置
10 工程間軌道
12 工程内軌道
13 分岐環状軌道
15 ベイ
16 搬送台車
20 FOUP

Claims (13)

  1. 複数の搬送物を載置可能な保管手段と、
    前記搬送物に処理を施すための処理装置と、
    前記保管手段及び/又は前記処理装置に搬入及び/又は搬出される搬送物を搭載して搬送する複数の懸垂型搬送台車と、
    前記懸垂型搬送台車が走行移動可能であって、少なくとも1つの前記処理装置近傍を通過するとともに、閉ループの軌道を形成する主走行路と、
    前記懸垂型搬送台車が走行移動可能であって、前記主走行路から分岐して、前記主走行路にある処理装置とは異なる、少なくとも1つの前記処理装置近傍と、少なくとも1つの前記保管手段近傍とを通過するとともに、前記主走行路に合流する分岐走行路とを備えていることを特徴とする搬送システム。
  2. 前記分岐走行路は、閉ループの軌道を形成していることを特徴とする請求項1に記載の搬送システム。
  3. 前記保管手段が、
    前記保管手段を移動させる移動手段を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送システム。
  4. 前記保管手段が、
    前記移動手段による移動を禁止する移動禁止手段を有していることを特徴とする請求項3に記載の搬送システム。
  5. 前記保管手段は、前記搬送物を載置するための棚を複数含んでおり、前記懸垂型搬送台車によって前記搬送物を直接搬入及び搬出することが可能であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の搬送システム。
  6. 前記保管手段において、
    前記棚は、少なくとも一方向にスライド可能であることを特徴とする請求項5に記載の搬送システム。
  7. 前記保管手段が
    スライド後の突出した前記棚が前記分岐走行路の直下に位置するように、前記分岐走行路を挟んで対向配置されていることを特徴とする請求項6に記載の搬送システム。
  8. 前記主走行路及び/又は前記分岐走行路に接続し、スライド前の状態にある前記保管手段の棚の少なくとも一つに前記搬送物を載置できるように、対向配置された前記保管手段の少なくとも何れか一方の直上に敷設された、前記懸垂型搬送台車が走行する工程間走行路を有していることを特徴とする請求項7に記載の搬送システム。
  9. 前記保管手段は、前記搬送物を前記保管手段に搬入及び/又は搬出するための専用懸垂型搬送台車を備えていることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の搬送システム。
  10. 前記懸垂型搬送台車が、前記搬送物を前記保管手段へ搬入し、且つ、前記専用懸垂型搬送台車が、前記搬送物を前記保管手段から搬出することを特徴とする請求項9に記載の搬送システム。
  11. 一定台数以上の前記専用懸垂型搬送台車が、前記分岐走行路を常に走行していることを特徴とする請求項9又は10に記載の搬送システム。
  12. 搬送物を搬送する懸垂型搬送台車と、前記懸垂型搬送台車が走行するための走行路と、前記搬送物に処理を施すための処理装置とを有する搬送システムに用いられる、前記搬送物を一時的に保管する保管装置において、
    前記搬送物を載置するための棚を垂直方向に複数備えており、
    最下方に位置する前記棚よりも上方に位置する前記棚が、少なくとも一方向にスライド可能であり、且つ、前記懸垂型搬送台車により前記搬送物を直接載置可能であり、
    前記走行路の直下に配設されるとともに、前記処理装置に隣接、又は、前記処理装置の近傍に配置されることを特徴とする保管装置。
  13. 前記保管装置を移動させる移動手段をさらに有していることを特徴とする請求項12に記載の保管装置。
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