JP2004520488A - 粒界腐蝕耐性を有するアルミニウム合金、その製造方法、及びその使用 - Google Patents

粒界腐蝕耐性を有するアルミニウム合金、その製造方法、及びその使用 Download PDF

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Abstract

腐蝕耐性を有するアルミニウム合金は、調節量の鉄、マンガン、クロム、及びチタンとともに、銅、シリコン、ニッケル、及び不純物レベル以下の亜鉛を有する。この合金における化学的性質は、粒界腐蝕を減弱すべく、粒子境界における電気的ポテンシャルが、合金のマトリックス材料に適合されている。本合金は、特に、鋳造及び蝋着技術を使った熱交換器用のチューブの製造に適している。

Description

【0001】
本発明は、アルミニウム合金及びその製造及び利用方法に係り、特に、鉄、マンガン、クロム、及びチタンの制御量を有し、制御レベルの亜鉛を、腐蝕耐性、特に、粒界腐食のために有しているアルミニウム合金に関する。
【0002】
(背景技術)
先行技術において、数々の腐蝕耐性を有するアルミニウム合金が、熱交換器、特にコンデンサーなでどの円形かつフラットなチューブ応用への使用のため、開発されてきた。これら合金のいくつかは、米国特許第5,906,689号及び第5,976,278号明細書に述べられている。
【0003】
米国特許第5,906,689号明細書(以下689特許)では、マグネシウム、チタン、低量の銅及び亜鉛を供したアルミニウム合金に関し開示している。
【0004】
米国特許第5,976,278号明細書(以下278特許)では、制御量の、マンガン、ジルコニウム、亜鉛、低量の銅、及びチタンを有するアルミニウム合金に関し開示している。278特許は、いくつかの面で689特許と異なり、多量のマンガンの例示、及びジルコニウムの使用を含んでいる。
【0005】
これら両特許は、化学的制御された腐蝕耐性を有するアルミニウム合金の製造のためにデザインされている。689特許における合金にて、良好な腐蝕耐性を示す理由の一つには、金属間化合物である、AA3102などの先行技術における合金にて見出されるFeAlの量を減らした点にある。しかしながら腐蝕性は向上した一方で、この合金は、減少した金属間化合物を有し、特定の応用における必要な成形性、例えば、熱交換器組立品など、が欠落してしまった。
【0006】
278特許の合金もまた、一般にMnAlであるニードル様金属間化合物の存在の結果として、特定の例において、成形性が欠落した。
【0007】
これらの欠点に反応して、1999年12月23日に出願された仮出願番号60/171,598をベースにした2000年5月3日に出願された出願番号09/564,053、及び2000年7月13日に出願された出願番号09/616,015の出願では、向上されたアルミニウム合金について提言されている。これら向上された合金では、金属間化合物の分布が向上され、この金属間化合物粒子の化学的性質は、向上された成形性、腐蝕耐性、熱加工性、及び蝋着性のために調節されている。これら合金はまた、その加工品、特に、フラット又は多孔チューブなどの薄壁構造において微細粒構造を示している。微細粒サイズを介して粒子数が増加したことにより、この粒子通路はより曲がりくねり、粒子境界面に沿った腐蝕は、阻止される。
【0008】
しかしながら、これら向上したアルミニウム合金は、依然として、ダイ摩耗(die wear)の増加及び加工圧力の増加の面で欠点がある。特定の応用例において、この合金は、高い流動応力を示し、鋳造は、より困難となり、鋳造ダイ摩擦は増加する。
【0009】
これらの向上されたアルミニウム合金が、SWAAT条件下にて、優秀な腐蝕耐性を示す一方、特定の粒子境界面での粒界腐食は、依然として、腐蝕機構が支配的であり、好適な金属間化合物粒子の化学的性質及び微細粒サイズであるにもかかわらず、腐蝕は問題となっている。粒界腐食は、特に、一旦、コンデンサー組立品や同様物において、フィンストック(fin stock)とともにチューブを蝋着する場合、問題となる可能性がある。第一に、一つの部材としてのフィンストックと別の部材を有するチューブとの間の電位差により、チューブ及びフィンストックの組立品は、ガルバニ電池を製造することができ、異種金属接触腐蝕が生じる。第二に、特定のフィンストックとチューブとの間の腐蝕電位差は、有意であり、これらの例において、粒界腐蝕を特に疑われるチューブは、急速に分解する。このような分解は、組立装置において、未熟性な欠陥を生じる可能性がある。この問題は、特に、チューブが薄壁チューブである場合、例えば、マイクロ多孔コンデンサーチューブなどの場合問題となる可能性がある。薄壁厚み及び粒界腐蝕機構を伴った、粒子境界に沿った異種金属接触腐蝕は、壁強度のチューブが欠落する場所において妥協することができ、かつ、全体のコンデンサー組立品は取り替えられるべきである。
【0010】
これら向上された合金における別の問題は、いくつかの例において、成形品又は鋳造品が、製品の寸法的な制約を達成するために、さらに、冷間加工又は延伸されなければならない点にある。これにより、冷間加工品に、材料のマトリックスにおいて、より高い蓄積エネルギーを与え、かつ、この余剰エネルギーは、それ自体、続く蝋着サイクルにおいて、増大した粒子として明らかになる。その結果、これら材料が粒界腐蝕を制御するための微細粒サイズを得るためにデザインされているにもかかわらず、前蝋着製品における微細粒サイズを作り出すのは、最終的な組立状態において、この材料が十分な腐蝕防御性を得るということを、常に保障されていない。
【0011】
これらの問題において、アルミニウム合金に、向上された腐蝕耐性及び粒子サイズに関してより小さな感受性を付与する必要性がある。本発明は、この必要性に対し、アルミニウム合金に調節量の鉄、マンガン、クロム、及びチタンを供することにより解決し、これにより、粒子境界における電気的ポテンシャルを、マトリックス材料のそれに適正に適合さえ、かつ、粒子境界に沿って優先的な腐蝕を最小限にする。この適合されたポテンシャルは、異種金属接触腐蝕が存在する場合において、例えば、粒子境界において、マトリックス材料に:して優先的名腐蝕を生じないように、強固な防御性を付与し、材料の腐蝕がより均一的な様式にて起こることを付与する。
【0012】
(発明の要約)
本発明の第一の目的は、優秀な腐蝕耐性を示す向上されたアルミニウム合金を付与し、主たる腐蝕機構としての粒界腐蝕性を示さず、かつ腐蝕制御において微細粒サイズの必要性に対しより感受性の低いアルミニウム合金を供することである。
【0013】
本発明の別の目的は、調節量又はレベルの鉄、マンガン、クロム、亜鉛及びチタンを利用したアルミニウム合金を供することである。
【0014】
本発明のその他の目的の一つは、蝋着応用できる部材としてのアルミニウム合金を使用する方法を供することであり、これにより、部材におけるマトリックス及び粒子境界における同様の電気的ポテンシャルが、粒子境界に沿った腐蝕を最小限にし、特に、異種金属接触腐蝕が存在する場合に最小限にすることである。この部材は、鋼板、チューブ及びこれらに類似のもので可能である。
【0015】
本発明のさらに別の目的は、鉄に対するマンガンの比率、チタンに対するクロムの比率、及び亜鉛のレベルが、製造ステップにおいて、合金に使用される粒子境界に沿った腐蝕の起きる可能性を軽減すべく調節されたアルミニウム合金の製造方法を供することである。
【0016】
本発明における別の目的及び利点は、工程に関する記述により明らかになるだろう。
【0017】
前述の目的及び利点を満足するために、本発明は、腐蝕耐性、蝋着性、成形性、及び熱性形成のための合金化要素として低いレベルの動、及びマンガン、鉄、亜鉛、チタン、及びジルコニウムを使用することにより、長期間にわたった寿命を有するアルミニウム合金における向上性を付与することである。本発明におけるアルミニウム合金は、本質的に、重量百分率として:
約0.05から0.5%のシリコン;
約0.05から1.0%以下の鉄;
約2.0%以下のマンガン;
0.1%未満の亜鉛;
約0.10%以下のマグネシウム;
約0.10%以下のニッケル;
約0.5%以下の銅;
約0.03から0.35%のチタン;
平衡物としてのアルミニウムと不可避な不純物;
を有し、
鉄に対するマンガンの比率は、約2.0から約6.0に保たれ、クロム及びチタンの量は、チタンに対するクロムの比率が、0.25から2.0になるべく調節されることを特徴とする。
【0018】
更なる好適実施例において、この合金の組成は、マンガン、鉄、クロム、チタン、銅及び亜鉛の量が種々に変化することが可能であり該量は:
チタンで、0.06から0.30%、より好ましくは、約0.08から0.25%であり、クロムの量は、約0.06から0.30%、より好ましくは、0.08から0.25%であり、亜鉛のレベルは、0.06%未満であり、チタンに対するクロムの比率は、約0.5から1.5である。
【0019】
本発明はまた、この合金が蝋着応用において使用されることを必要とし、特に、熱変換器組立品の製造部品として使用される。この合金は、特に、チューブ、円形、平板、及びこれらに類似のものに供され、フィンストック、ヘッダー及びその他の熱交換器などの類似しない材料に対し蝋着される組立品の場合、効果的である。
【0020】
本合金の製造において、その組成は、請求項に示した比率内にて、鉄に対するマンガンの量、並びにクロム及びチタン量は調節される。
【0021】
本合金の組成は、鋳造、均質化、熱間/冷間成形、熱処理、時効、最終制御又はこれらに同様の常套的な工程を使用して、種々の製品へと製造可能である。これらの製品は、その他の製品又は部材とを組み合わせて使用することも可能である。
【0022】
(図面の簡単な説明)
引例は、本発明における図に対して作成され、それらは:
図1は、亜鉛及びチタンを有し、異なるフィンストックにおけるアルミニウム合金組成に関する、時間に対する電流密度、及び時間に対するポテンシャルを比較した図である;
図2は、クロム及びチタンを有し、異なるフィンストックにおけるアルミニウム合金組成に関する、時間に対する電流密度、及び時間に対するポテンシャルを比較した図である;
図3は、先行技術における合金に関する粒界腐蝕パターンを示した顕微鏡図である;
図4は、本発明合金における均質な腐蝕を示した顕微鏡図である。
【0023】
(好適実施例に関する記述)
本発明は、アルミニウム合金の腐蝕耐性に関する分野において、有意な利点を供し、特に、コンデンサーなどの媒介物、空調器、冷蔵庫やこれに同様のその他への使用のための、チューブ、円形及び平板の両者、熱変換器応用への使用に利点を供する。
【0024】
本発明は、金属間化合物の化学的性質を制御し、腐蝕耐性を阻害するための微細粒サイズを端救急する先行技術から逸脱している。本発明の合金は、合金マトリックス及び粒子境界における電気的ポテンシャルを適合するための、量及び比を有する合金要素の利用している。合金化要素の量及び比率を特定/制御することにより、例えば、粒子境界及びマトリックスにおける腐蝕ポテンシャルの再を最小限にすべく、マトリックス及び粒子境界における電気的ポテンシャルのバランスを保つことが可能である。このようなバランスを以て、粒子境界における局部的なセル作用を活性化せず、あるいは、この活性化は有意に減弱又は最小限にとどめられる。このようなポテンシャルの適合は、腐蝕に対して導電性を有する環境にチューブが本質的に曝露される装置の組立の場合、及び特に異種金属接触腐蝕が問題となる環境に対して効果的である場合、有意にチューブの寿命特性を向上する。本発明はまた、先行技術における合金の場合において、微細粒サイズ及び適正な粒子の化学性を有するための必要性を減ずる。
【0025】
本発明のその他の特徴は、粒子境界及びマトリックスにおける腐蝕ポテンシャルの制御が粒子サイズに対する材料の感受性及び金属間化合物の特定の百分率における必要性を減ずる点にある。粒子境界における金属間化合物の攻撃が有意に減弱又は消失するので、この材料は、腐蝕耐性を失うことなく、より大きな粒子サイズを有することが可能である。より大きな粒子サイズにおけるこの耐性は、最終材料がさらなる冷間成形、例えば、延伸など、を適用される可能性のある応用に有意である。このような工程において、この粒子サイズは、延伸の結果増加する場合においてでさえ、本発明の合金は、より一般的あるいは均質な様式にて起こる腐蝕に代わって、粒子境界における局所的な腐蝕に抵抗する。微細粒サイズを有する必要性が減少することにより、例えば鋳造や蝋着サイクルなどの工程及び/又は製造条件中における粒子サイズを調節するための良好な金属間化合物の数を有する必然性もまた、その重要性を減ずる。したがって、本発明における合金の組成を調節することは、腐蝕性の有意な向上を付与するだけでなく、先行技術合金における粒子サイズの制御及び化学的性質の必要性を容易にする。したがって、本合金は、製造において、使用者によりなじみを有し、特に、熱交換器などの組立品の使用するためのチューブなどの製品としてなじみやすい。
【0026】
同時係属出願第09/564,053号及び第09/616,015号における組成物に対して向上性を有する。本発明におけるアルミニウム合金は、同時係属出願第09/564,053号に開示されたマンガン及び鉄の比率の調整との組み合わせによって、クロム及びチタンレベルを調節する点において、向上性を有する。
【0027】
本発明における合金は、本質的に、その重量百分率において:
約0.05から0.5%のシリコン;
約0.05から1.0%以下の鉄;
約2.0%以下のマンガン;
例えば、不純物レベルとしての0.1%未満の亜鉛;
約0.10%以下のマグネシウム;
約0.10%以下のニッケル;
約0.5%以下の銅;
約0.03から0.35%のチタン;
平衡物としてのアルミニウムと不可避な不純物;
を有し、
鉄に対するマンガンの比率は、約2.0から約6.0に保たれ、クロム及びチタンの量は、チタンに対するクロムの比率が、0.25から2.0になるべく調節されることを特徴とする。
【0028】
チタンに対するクロムの、より好ましい比率は、0.5から1.5の範囲で、さらに好ましくは、0.8から1.2である。
【0029】
クロム及びチタンの重量百分率における量は、好ましいチタンの量は、約0.06から0.30%であり、さらに好ましくは、0.08から0.25%であり、よりさらに好ましくは、0.10から0.20%である。同様に、クロムは、約0.06から0.30%が好ましく、さらに好ましくは、0.08から0.25%、よりさらに好ましくは、約0.10から0.20%である。クロム及びチタンの量は、上述に特定した比率になるべく調節されている。
【0030】
その他の好適例は、マンガン/鉄の比率の最小範囲が、約2.25から2.5の範囲である特定された範囲を含む。
【0031】
マンガン/鉄の比率に関する最高範囲は、前述の最小範囲から6.0まで、好ましくは、5.0、さらに好ましい最大限度は、4.0であり、さらにより好ましくは、約3.0までの範囲である。
【0032】
マンガン及び鉄の重量百分率における量は、好ましくは、鉄の最大限度で、約0.7%、さらに好ましくは、約0.5%、さらにより好ましくは約0.4%、0.3%、及び0.2%である。好適例において、鉄及びマンガンの量は、共に合計で、約0.30%以上である。
【0033】
同様に、マンガンの好ましい上限範囲は、2.0%までであり、さらに好ましい範囲は、約1.5%までであり、さらにより好ましくは、1.0%、及びよりさらに好ましい約0.75%であり、さらに好ましくは、0.7%、0.6%、0.5%及び0.4%以上であることが好ましい。
【0034】
好ましい鉄の最小限度は0.10%である。マンガンの好ましい最小限度は、約0.5%である。
【0035】
別の好ましい鉄の範囲は、約0.07から0.3%であり、マンガンの範囲は、約0.5から1.0%である。
【0036】
亜鉛の量は、不純物としての量と考えられる;亜鉛は、クロム及びチタンを制御する場合、効果的なレベルはない。不純物量は、約0.1%であるが、亜鉛のレベルは、より厳密に制御され、0.08%未満、0.06%未満、及び0.05%未満、例えば、0.02又は0.03%未満である。この点において、本発明は、これら長寿命の合金における全体の特定に貢献する重要な因子として信じられた亜鉛とは有意に異なっている。後述するように、亜鉛の存在は、SWAAT試験にて見出されるのと同様の条件における腐蝕の制御では効果的である。しかしながら、亜鉛の存在は、このような亜鉛含有合金における粒界腐蝕に貢献すると信じられており、中趾境界に沿った腐蝕は、例えば、異種金属接触腐蝕などの条件における下側された腐蝕率を生じる可能性がある。
【0037】
鉄、マンガン、クロム、及びチタンの制御に関し、本合金は、銅の含量に関しより寛大である。つまり、先行技術における合金では、銅のレベルは、最小限にすべきと信じられている。しかしながら、同様の様式に関し、金属間化合物の一つから、マトリックス及び粒子境界の両者に影響を及ぼす一つへの初期的腐蝕機構の変更によって、この銅のレベルは、0.5%以下とすることが可能で、より好ましくは0.35%以下、0.20%以下、0.1%以下、0.05%以下とすることが可能である。この目安は、銅含量が、沈殿を生じる量よりもむしろ、合金において溶液として存在することを確実にすることである(銅含有金属間化合物は、腐蝕耐性において望ましい)。
【0038】
本発明はまた、本発明合金を使って、本分野公知の溶融及び鋳造技術により製品を製造することを供する。溶融及び/又は鋳造工程において、本合金組成物は、マンガン及び鉄及びクロム及びチタンに関し、適切な量及び比率を達成するために制御される。上述したように、亜鉛のレベルもまた制御される。適切な合金が一旦溶融及び鋳造されると、この鋳造形状は、常套的な加工技術を使って、さらに製品または組立品へと加工可能である。
【0039】
本発明の組成物に関する好適な使用例の一つは、本アルミニウム合金を、熱交換器腰のチューブへと加工することである。このチューブは、しばした、鋳型を鋳造及び/又はビレットなどの成形形状などにより製造される。このビレットは、鋳造に関して適切な熱処理を施され、かつ、所望の最終特性に依存した適切な方法により、熱処理及び/又はクエンチング/時効処理される。このチューブは、さらに、その他の部材、例えば、ヘッダー、フィンストック、及び同様の部材と組み立てることが可能であり、単一組立品として様々な部品と共に蝋着サイクルによって内部結合される。
【0040】
本発明における合金は、異種金属接触腐蝕効果を向上させる可能性を有するその他の材料と共に組み立てられる場合、特に望ましい。この様式において、チューブ、円形又は平板、又は広範、又はその他の形状化製品であろうとも、本発明合金は、先行技術における製品の化学的性質が粒界腐蝕に影響を与える、より均質な様式にて腐蝕する。例えば、熱交換器組立品におけるチューブへと蝋着されるフィンストックは、チューブに対し特定の腐蝕条件下において、ガルバニ電池を生じる可能性がある。合金に、粒子境界とマトリックスとの間のポテンシャル差異を減弱あるいは消失するような化学的性質を供することにより、粒界腐蝕効果は、有意に減弱され、かつ、この合金は、一般的あるいは均質な様式にて腐蝕する。この均質な腐蝕は、材料表面の全体に変形をもたらし、急速かつ限局的な粒子境界に沿った腐蝕及び続くチューブの損失が阻害される。
【0041】
本発明における合金が好ましくチューブを製造する鋳造工程、特に熱変換器チューブの製造にデザインされた鋳造工程に利用される一方、本合金は、シート製品又はその他の形状に成型され、成形性が重要な応用例に使用される。
【0042】
本発明と組み合わせることにおいて、開発的検討は、粒界腐蝕の問題点に焦点をおいて、数々のアルミニウム合金にて実施される。表1は、種々の実験材料における要素を示している。意図する応用において、アルミニウム合金の特性に影響を与えると考えられているので、鉄、マンガン、クロム、亜鉛、及びチタンの要素のみが示されている。例えば、シリコン、銅、ニッケル、不純物及び平衡物としてのアルミニウムなどのその他の要素は、上述に開示した範囲からは外れる。
【0043】
表1
実験材料の組成*
【表1】
Figure 2004520488
*本合金性は、シリコン、銅、ニッケル、平衡物としてのアルミニウム、又はその他の不純物のレベルを開示しない。
【0044】
本合金化要素の含量は、表1の合金1から12のように種々に変化する。例えば、合金1は、合金2から12とは、鉄に対するマンガンの比で異なり、合金1は、典型的なAA1100合金を代表している。合金1は、高い鉄含量佳帯低いマンガン含量を有し、低いマンガン/鉄比率を有するが、合金2から12は、低い鉄及びより高いマンガン含量を有し、より高いマンガン/鉄比率を有する。例えば、合金2のマンガン/鉄比率は3.3である。このマンガン/鉄比率は、一般に合金2から12(およそ3.0から4.0)と同様に保持され、合金3から12に以下にはならない。表1及び下に示したクロム、亜鉛、及びチタンの含量における変化は、本質的にクロム、亜鉛、チタンを含まない合金1に見出されるレベルに基づいている。つまり、合金1と同様であるが、クロムの添加は、上述のようなクロム含量を有する合金のことである。続いて述べるのは、合金1から12のそれぞれに関する合金化要素の存在である。
【0045】
1)低い鉄に対するマンガンの含量を有し、クロム、亜鉛、及びチタンを含まない。
2)鉄に対するマンガンの比率が高く、およそ、合金1と同様のクロム、亜鉛、及びチタンを不純物として同様のレベルを含む。
3)クロム、亜鉛を含まず、一定量のチタンを含む。
4)クロムを含まず、一定量の亜鉛を含み、チタンを含まない。
5)一定量のクロムを含み、亜鉛及びチタンを含まない。
6)一定量のクロム及び亜鉛を含み、チタンを含まない。
7)クロムを含まず、一定量の亜鉛及びチタンを含む。
8)合金7と同様であり、クロムを含まず、一定量の亜鉛及びチタンを含み、チタン含量は合金7よりも若干高い。
9)一定量のクロムを含み、亜鉛を含まず、一定量のチタンを含む。
10)一定量のクロム、亜鉛及びチタンを含む。
11)クロムを含まず、一定量の亜鉛とチタンを含む。
12)合金11と同様でクロムを含まず、一定量の亜鉛及びチタンを含む。
【0046】
合金1から12のそれぞれは、ASTM G85 A3に従い、SWAAT腐蝕試験を行った。この腐蝕試験手法はよく知られているので、特定の部分に関するさらなる記述は、本発明の理解には必要ないと考える。異なる時間、例えば、20、30、及び40日におけるこの試験の結果は表IIに示した。
【0047】
表II
腐蝕結果(SWAAT試験に合格した種々のサンプルについて)*
【表2】
Figure 2004520488
【0048】
【表3】
Figure 2004520488
*SWAATは、ASTM G85 A3に従って行った。サンプル群は、それぞれの学路時間に続き、20 psiなる圧力にて試験を行った。
【0049】
第一に、表IIが明らかにしたのは、低いマンガン/鉄比率を有する合金は、許容できる腐蝕耐性を示さなかったことである。合金1は、全体的にSWAAT試験結果が許容できないものである。これは、金属間化合物が主としてFeAlであるためであり、アルミニウムマトリックスに対して、その電気的ポテンシャルの差異に由来し、これら金属間化合物は、腐蝕性を悪化させる。
【0050】
表IIから明らかになるその他の結論は、クロム、亜鉛、及びチタンの要素の存在又は不存在において、合金を比較することにより得られる。クロム、亜鉛、及びチタンを含まない合金2では、貧弱な腐蝕耐性を示した。
【0051】
合金3、4、及び5のそれぞれは、クロム、亜鉛、及びチタンのいずれか一つのみを使用している。40日間を合格した群を見ると、クロムのみを有する(合金5)、又は亜鉛のみを有する(合金4)、チタンのみを有する(合金3)では、5個のうち三個のみが腐蝕耐性に対し合格を示した。これら要素のうちの一つのいずれかのみでは、適正な腐蝕耐性が得られないことを示している。
【0052】
合金6は、合金5と同様であるが、亜鉛を含んでいる。SWAAT試験が示すのは、この組み合わせは、特にその腐蝕耐性が貧弱である、ということである。つまり、合金5におけるクロムでは、不十分な結果を与える一方、亜鉛の添加により、有意な腐蝕耐性の欠除が得られ、亜鉛は好ましいマンガン/鉄およびクロムにて使用した場合、悪因子であることが明らかである。
【0053】
亜鉛及びチタンのみを有する合金7もまた、一つの試験片のみが40日の試験を通過するという、貧弱な腐蝕耐性を示した。
【0054】
合金8では、合金7よりもチタン含量が増加しており、腐蝕耐性が促進している。しかしながら、記さなければならないのは、合金7及び8は、合金化要素として亜鉛の使用を考えた先行技術の代表的なものである、ということである。下に説明するように、合金8は、SWAAT試験において良好な腐蝕耐性を示す一方、粒界腐蝕機構は優勢的であり、この合金は、異種金属接触腐蝕なる条件下での腐蝕耐性は、貧弱であることを示している。従って、このタイプの組成物は、すべての条件下において一貫した腐蝕耐性を供しない。
【0055】
合金9は、クロム及びチタンを含むが、亜鉛を含まず、合金10は、合金9と同様であるが、亜鉛を含んでいる。合金9及び10を比較すると、明らかなのは、クロム及びチタンを有し、亜鉛を有しない場合には、SWAAT条件下において優秀な腐蝕耐性を示すことが明らかである。合金10において亜鉛による有害な効果は、合金6における亜鉛の効果と一貫している。さらに重要なことに、下の顕微鏡図で示すように、合金9は、均質腐蝕作用を示し、例えば、粒界腐蝕機構を示す合金7及び8のような、先行技術の合金においてとは大きく異なっている。
【0056】
合金11及び12は、合金7及び8と同様であり、SWAAT試験にて、良好な腐蝕耐性を示した。亜鉛及びチタンを使用することにより、これらの合金は、粒界腐蝕機構を示し、異種金属接触腐蝕が供された場合、同様に示さなかった。
【0057】
合金1および2及び7から12を今一度参照すると、亜鉛及びクロムにおける組成を変更した場合の、粒界腐蝕に対する効果が実施された。図1は、フィンストックが存在する場合の、亜鉛及びチタンを有するアルミニウムの感受性を示している。亜鉛及びチタン含有のアルミニウム合金が、フィンストック材料と結合されると、小さなガルバニ電流密度が存在し、2種の組み合わせにおいて、良好な腐蝕耐性を示し、腐蝕が最小限となる。しかしながら、その他のフィンストック材料はが、亜鉛及びチタン含有アルミニウム合金と結合された場合、大きな電流密度を生じ。腐蝕耐性は良好ではない。さらに、亜鉛及びチタン含有アルミニウム合金は、初期的に粒子境界において腐蝕するので、腐蝕は薄壁チューブ応用において特に悪い。図1における亜鉛−チタンアルミニウム合金は、表I及びIIでの合金7、8、11、及び12と同様である。
【0058】
図2は、同様の時間において、十分なクロム及びチタンを有し、それと同様に、適切な量の鉄およびマンガンが本アルミニウム合金に存在する一方で、亜鉛に関して最小限にする臨界的な面の発見を示している。この図は、図1において使用されている亜鉛及びチタンよりもむしろ、クロム及びチタンを有するアルミニウム合金に関するものである。図2が明確に示すのは、クロム及びチタンを使用したチューブと、同様のタイプのフィンストックとの間で生じるガルバニ電流である。クロム及びチタンを含有するアルミニウム合金において腐蝕が起きている一方、この腐蝕は、より均質的な様式で起こっており、図1での亜鉛−地点アルミニウム合金の場合とは、金属間化合物的に異なっている。より均質的な腐蝕ゆえ、薄壁チューブでの壁厚未を通じた腐蝕ゆえ、熱変換器組立品での損失は軽減される。図3及び4では、クロム及びチタン含有アルミニウム合金での均質的な腐蝕及び亜鉛及びチタン含有アルミニウム合金での粒界腐蝕とのコントラストを示している。図3の顕微鏡図では、亜鉛及びチタン含有アルミニウム合金が、激しい粒界腐蝕を示している。逆に、クロム及びチタン含有アルミニウム合金につついての図4では、より均質な腐蝕を示している。これら顕微鏡図が確認するのは、クロム及びチタンを、マンガン及び鉄と同様の比率で使用することにより、期待しなかった、腐蝕耐性、特に、粒界腐蝕耐性の面において、有意で、向上されたアルミニウム合金を供することである。
【0059】
要約すると、SWAAT試験及び試験された実際のサンプルに関する観察が明確に示すのは、少なくとも亜鉛、クロム及びチタンの制御は、粒子界面における腐蝕の態度を軽減するのに重要であるということである。高いレベルの亜鉛は有害である。クロム及びチタンは、優秀な腐蝕耐性を供するには不十分である。しかしながら、不純物レベルの亜鉛、例えば、0.1%未満、あるいは、上述した含量未満、を有する一定量のクロム及びチタンは、優秀な腐蝕耐性を有するアルミニウム合金を作り出す。上述したように、この腐蝕耐性は、一方だけではなく、特に、粒子強界面だけではなく、腐蝕に対する好ましい部位において、マトリックスと粒子強界面における電気的ポテンシャルの適合により達成できると考えられる。
【0060】
本発明はまた、少なくとも鉄、マンガン、クロム、亜鉛、及びチタンが上述の範囲及び比率にて、調節されたアルミニウム合金の製造方法をも含む。本方法は、溶融アルミニウム合金又はアルミニウム合金溶液を供することも含み、かつ、当業者が認知可能な範囲内にて、鋳造及び固形化が標的の組成物にて行われる場合、組成物を適合することも含む。
【0061】
本発明における合金が一旦鋳造されると、腐蝕耐性、蝋着性、熱性形成、及び成形性に関する一つ以上の必要性が要求されるあらゆる製品へと常套的に成型するために加工することが可能である。本合金の好ましい応用例は、典型的に、熱成型方法としての鋳造として使用されるチューブを作り出すことである。このチューブは、熱変換器応用に適用されることが可能であり、このチューブは、その他の熱変換器部材に組み立てられ、蝋着制御に適合され、様々な熱変換器部材を、一体型構造へと固定される。本合金は、鋳造工程に対し、良好な熱性形成を有し、コンデンサー組立工程における膨張ステップなどの製造制御における良好な成形性、蝋着制御における良好な蝋着性、及び良好な腐蝕耐性を示すことから、本発明の合金は、特に、これら応用に有用である。
【0062】
このように、本発明は、本発明における目的の一つのそれぞれ及びすべてを満たす好適実施例にて、上述のように公に開示され、新規で、向上されたアルミニウム合金、本合金からできた製品、及びその製造方法、本アルミニウム合金に由来するアルミニウム合金製品の使用を供している。
【0063】
もちろん、本発明の教示により、種々の変更、改変及び修正は、当業者によって、本発明の正診及び狙いから分離することなく、目論むことも可能である。意図するのは、本発明は、添付した請求項によってのみ限定されるものではないということである。
【図面の簡単な説明】
【図1】亜鉛及びチタンを有し、異なるフィンストックにおけるアルミニウム合金組成に関する、時間に対する電流密度、及び時間に対するポテンシャルを比較した図である。
【図2】クロム及びチタンを有し、異なるフィンストックにおけるアルミニウム合金組成に関する、時間に対する電流密度、及び時間に対するポテンシャルを比較した図である。
【図3】先行技術における合金に関する粒界腐蝕パターンを示した顕微鏡図である。
【図4】本発明合金における均質な腐蝕を示した顕微鏡図である。

Claims (20)

  1. 重量百分率にして、約0.05から0.5%のシリコン;
    約0.05%から1.0%以下の鉄;
    約2.0%以下のマンガン;
    約0.1%未満の亜鉛;
    約0.10%以下のマグネシウム;
    約0.10%以下のニッケル;
    約0.5%以下の銅;
    約0.03から0.50%のクロム;
    約0.03から0.35%のチタン;
    平衡物としてのアルミニウム;及び
    不可避な不純物;
    で本質的に構成され、
    前記鉄に対する前記マンガンの比率が、約2.0から約6.0に保たれ;かつ、
    前記クロム及び前記チタンは、前記チタンの前記クロムに対する比率の範囲が0.25から2.0になるように調節される;
    ことを特徴とするアルミニウム合金。
  2. 前記チタンの含量は、約0.06から0.30%であり、前記クロムの含量は、約0.06から0.30%であることを特徴とする請求項1に記載の合金。
  3. 前記チタンの含量は、約0.08から0.25%であり、前記クロムの含量は、約0.08から0.25%であることを特徴とする請求項2に記載の合金。
  4. 前記亜鉛のレベルは、0.06%未満であることを特徴とする請求項1に記載の合金。
  5. 前記チタンに対する前記クロムの含量比率は、約0.5から1.5であることを特徴とする請求項1に記載の合金。
  6. 請求項1に記載の合金でできた製品。
  7. 前記製品は、チューブであることを特徴とする請求項6に記載の製品。
  8. フィンストックに蝋着された、チューブを有する熱交換器において、前記向上は、請求項1に記載の合金でできたチューブで構成されることを特徴とするところの、熱交換器。
  9. 腐蝕耐性を有するアルミニウム合金の製造方法において、合金は、溶融され、かつ、少なくとも組成を有する一つの形状へと鋳造され、該組成は、本質的に、重量百分率にて:
    約0.05から0.5%のシリコン;
    約0.05%から1.0%以下の鉄;
    約2.0%以下のマンガン;
    一定量の亜鉛;
    約0.10%以下のマグネシウム;
    約0.10%以下のニッケル;
    約0.5%以下の銅;
    約0.50%以下のクロム;
    平衡物としてのアルミニウム;及び
    不可避な不純物;
    で構成され、
    前記鉄に対する前記マンガンの比率が、約2.0から約6.0に保たれ;かつ
    向上性は:
    該合金が製造される際、亜鉛、クロム、及びチタンの量が調節され;
    前記亜鉛の含量が0.10%未満であり;
    前記クロムの含量が0.03から0.35%であり;かつ
    前記チタンに対する前記クロムの比率が、約0.25から2.0になるよう調節され;
    構成されることを特徴とするところの、方法。
  10. 前記チタンの含量は、約0.06から0.30%であり、かつ前記クロムの含量は約0.08から0.25%であることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 前記チタンの含量は、約0.08から0.25%であり、かつ前記クロムの含量は、約0.08から0.25%であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記亜鉛のレベルは、0.06%未満に調節されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  13. 前記鋳造形状は、チューブ型に成形されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  14. 前記チューブは、フィンストックと共に、熱交換器組立品へと組立てられることを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 熱交換器の製造方法において、複数個のチューブはフィンストックに蝋着され、かつ
    向上性は、組成を有するアルミニウム合金からできたチューブの製造で構成され、該組成は、本質的に、重量百分率にて:
    約0.05から0.5%のシリコン;
    約0.05%から1.0%以下の鉄;
    約2.0%以下のマンガン;
    約0.1%未満の亜鉛;
    約0.10%以下のマグネシウム;
    約0.10%以下のニッケル;
    約0.5%以下の銅;
    約0.03から0.50%のクロム;
    約0.03から0.35%のチタン;
    平衡物としてのアルミニウム;及び
    不可避な不純物;
    で構成され、
    前記鉄に対する前記マンガンの比率が、約2.0から約6.0に保たれ;かつ
    前記クロム及び前記チタンは、前記チタンの前記クロムに対する比率の範囲が0.25から2.0になるように調節される;
    ことを特徴とするところの、方法。
  16. 前記チタンの含量は、約0.06から0.30%であり、かつ前記クロムの含量は、約0.08から0.25%であることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 前記チタンの含量は、約0.08から0.25%であり、かつ前記クロムの含量は、約0.08から0.25%であることを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 前記亜鉛は、約0.06%以下であることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  19. 前記チタンに対する前記クロムの比率は、約0.5から1.5であることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  20. 重量百分率にして、約0.05から0.5%のシリコン;
    約0.10%から0.50%以下の鉄;
    0.4以上約2.0%以下のマンガン;
    約0.1%未満の亜鉛;
    約0.10%以下のマグネシウム;
    約0.10%以下のニッケル;
    約0.1%以下の銅;
    約0.06から0.30%のクロム;
    約0.06から0.30%のチタン;
    平衡物としてのアルミニウム;及び
    不可避な不純物;
    で本質的に構成され、
    前記鉄に対する前記マンガンの比率が、約2.0から約6.0に保たれ;かつ、
    前記クロム及び前記チタンは、前記チタンの前記クロムに対する比率の範囲が0.25から2.0になるように調節される;
    ことを特徴とするアルミニウム合金。
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