JP2004520229A - エアバッグを覆う装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、覆い2を車両内部空間の中へ開く手段、及び開かれた覆いを少なくとも一部車両内部空間から外へ動かす手段9,10を有する、車両内部空間表針の外側輪郭を形成するためエアバッグ6を覆う装置に関し、開く手段は、第1の軸線8の周りに覆いを揺動させる手段を持ち、第1の軸線は、前窓ガラス基底15に近い方にある覆いの側に設けられている。
【選択図】図2
【選択図】図2
Description
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に記載の装置、対応する計器盤、エアバッグモジュール及び計器盤モジュールを製造する方法に関する。
【0002】
エアバッグ覆いにおいて、これらを蝶番により計器盤に枢着するのが一般に普通であり、蝶番は計器盤とエアバッグ覆いの縁範囲との間に設けられている。エアバッグ覆いの縁範囲は、所定破断個所により計器盤に結合されている。衝突の場合エアバッグが急激に広げられると、これにより所定の破断個所が破断するので、エアバッグ覆いが車両内部空間の中へ揺動運動を行い、エアバッグが車両内部空間へ広がる。
【0003】
米国特許第5,316,335明細書からエアバッグ覆いが公知であり、衝突の場合計器盤からのエアバッグ覆いの分離が切断刃により行われる。計器盤へ結合を刃により分離する別のエアバッグ覆いは、ドイツ連邦共和国特許第19646543号明細書から公知である。
【0004】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3843686号明細書から、自動車におけるエアバッグ装置用の覆いが公知である。計器盤内に取付けられるエアバッグユニットは、蓋により車両内部空間に対して覆われている。蓋は計器盤に係合結合されているので、エアバッグユニットにより気体を満たされるエアバッグは、蓋を計器盤から外し、上方へ前窓ガラスの方へ移動せしめられる。
【0005】
その際蓋は保持テープを介して計器盤に結合されたままである。広がるエアバッグのため保持テープが伸ばされると、蓋及び計器盤への保持テープの取付け点は回転軸線として役立ち、この回転軸線の周りに蓋が揺動する。この覆いの発展は欧州特許出願公開第0940300号明細書から公知である。この構造の欠点は、前窓ガラスへ蓋が当たることであり、それにより特に小型車において、前窓ガラスの損傷又は破壊の原因となる。
【0006】
ドイツ連邦共和国特許第19646548号明細書から、エアバッグを装備した自動車用内張り部分が公知である。エアバッグの始動の際、案内通路の覆い範囲がその中心線に沿って裂開される。裂開された範囲は、開いた魚の口のようにとがった長円形の形で開く。
【0007】
刊行物であるドイツ連邦共和国特許第10001040号明細書、ドイツ連邦共和国特許第4022881号明細書及び欧州特許出願公開第0940300号明細書から種々の別のエアバッグ覆いが公知であり、始動の場合エアバッグ覆いが乗客室の中へ投出され、覆いの運動が支持テープにより限定される。この場合共通な欠点は、覆いが乗客室へ入り込むことにより、負傷の危険がことである。
【0008】
欧州特許出願公開第0867346号明細書から公知のエアバッグ装置では、覆い装置が、エアバッグ装置又はエアバッグ装置を収容する車両部分の外側輪郭内で動くことによって、エアバッグの出口開口を開く。それによりエアバッグ装置による乗客の負傷の危険が回避されるようにする。この公知の装置の欠点は、エアバッグを膨らませるのに必要な発生器気体流の少なくとも一部が、覆い装置の操作のために必要なことである。更に覆い装置の操作の際、せん断力のためまず中にある梁部分が外側装飾箔から剥がれ、即ち装飾箔が開かれず、引続きエアバッグの出口開口を覆う。出口開口から飛び出すエアバッグは装飾箔を突き破り、それにより装飾箔の小片が乗客室へ達し、そこで負傷の危険を生じるおそれがある。
【0009】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第19757437号明細書から、覆い蓋を開くための固有装置を持つエアバッグモジュールが公知であり、覆い蓋の開口が計器盤の外側区画内にある。この場合高い構造費が欠点であり、更にこれから、出口開口を開くためエアバッグハウジング全体を揺動させることが公知であり、それにより覆い蓋が車両内部空間へ入り込む。この場合車両内部空間へ入り込むエアバッグ蓋による高い負傷危険がある。
【0010】
米国特許出願公開第4911471号明細書、ドイツ連邦共和国特許第4233749号明細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第19934600号明細書及びドイツ連邦共和国特許第4442543号明細書から別のエアバッグ覆いが公知であり、エアバッグの始動後、エアバッグ蓋が車両内部空間の中へ開かれる。これらの装置の共通の欠点は、特に同乗者の「アウト・オフ・ポジション」位置で、開かれて計器盤から突出するエアバッグ蓋による負傷の危険があることである。
【0011】
本発明の基礎になっている課題は、エアバッグを覆うための改善された装置及び改善された方法を提供することである。
【0012】
この課題は、独立請求項の特徴により解決される。好ましい実施形態が従属請求項に示されている。
【0013】
本発明は、車両の乗客特に同乗者の改善された保護を可能にし、これを安価で構造に費用のかからない実現可能性に結び付ける。
【0014】
本発明の特別な利点は、衝突の場合覆いがまず車両内部空間の中へ開くが、それから少なくとも一部車両内部空間から外へ、例えば計器盤の下の範囲へ動かされることである。それにより、覆いの部分がエアバッグの開放後頭部衝突範囲にあるのが防止される。これにより、例えば同乗者がベルトを締めていないか又は「アウト・オブ・ポジション」(OOP)にあっても、保護が改善される。
【0015】
本発明の別の特別な利点は、エアバッグの射出通路を直接覆いへ向けることができ、転向、衝突板を必要としないことである。そのため覆い開くために、エアバッグの比較的僅かな膨張力しか必要としないので、比較的小さい気体発生器を使用することができる。しかし比較的小さい気体圧力を持つエアバッグは、乗客に対する特に高度の安全性を意味する。なぜならば、エアバッグの広がりによる負傷の危険は、比較的小さい広がり圧力のため少なくすることができるからである。
【0016】
エアバッグの始動直後車両内部空間の中へのエアバッグ蓋の開放が、所定の角度により限定されていると、特に有利である。所定の角度だけ適当な開放運動は、なるべくエアバッグ蓋の梁の一端にある軸線の周りの揺動運動として実現される。
【0017】
更にエアバッグ蓋の開放運動が所定の運動パターンに従って行われると、有利である。車両内部空間の中への揺動運動及び計器盤の下の方向へ頭部衝突範囲から離れる方向への次の揺動運動が行われるように、この運動パターンがなるべく選ばれている。
【0018】
本発明の好ましい実施形態によれば、車輌内部空間の中へのエアバッグ蓋の所定の開放角度が、梁の端部範囲においてエアバッグ蓋の開放の際形成されるストッパによって決定される。これは構造的に特に有利な解決策である。なぜならば、これは一方では安価に実現可能であり、他方ではできるだけ大きい安全度を保証するからである。
【0019】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、実質的に連続する面が生じ、即ちエアバッグ蓋の縁又はエアバッグモジュールの枠の縁が、出口開口にある計器盤の縁と同一面をなして終わるように、計器盤の出口開口にエアバッグ蓋が位置せしめられる。
【0020】
なるべくエアバッグ蓋の表面に切断刃が設けられている。これは、計器盤及びエアバッグ蓋により形成される面に均質な装飾層を設け、しかも出口開口の範囲にある装飾層を費用をかけて前もって弱める必要をなくすことを可能にする。
【0021】
従って本発明のこの好ましい実施態様では、エアバッグ蓋が実質的に車両内部空間から引出される、という事情が利用される。そのため装飾層を分離するためエアバッグ蓋に切断刃を取付けることは重要でない。なぜならば、エアバッグの開放後直ちに切断刃がエアバッグ蓋と共に所定の角度だけ車輌内部空間の中へ入り、装飾層の切断後再び車輌内部空間から外へ計器盤の下へ引張られるからである。
【0022】
それにより、「アウト・オフ・ポジション」でも、切断刃による負傷の危険が回避され、同時に装飾層の開口範囲に所定破断個所を実現するために必要となる弱め段階の省略による著しい費用節約が行われる。これは、そうしない場合必要となる装飾層等のレーザ溶接をなくすことができるので、特に有利である。
【0023】
本発明の特別な利点は、装飾層として、発泡物質層上の通常の装飾箔のほかに、靭性がありかつ従来技術では所定破断個所を設ける方法が示されていない材料も選ぶことができる。これは、特に皮革即ち天然皮革又は人口皮革の場合である。こうしてエアバッグを持つ計器盤も、本発明により、皮革から成る装飾層を備えることができる。更に本発明により、そうでない場合特別な縫成技術による皮革部分の費用のかかる縫い付けをなくすことができる。
【0024】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、気体発生器がエアバッグモジュール内に設けられず、車両内の適当な場所に設けられ、気体導管を介してエアバッグモジュールに接続されている。これは、重い気体発生器が、そうでない場合普通であるように、車両の横材に取付けられる必要がない、という特別な利点を持っている。その代わりに、ガス発生器を、特に一体形計器盤の場合、例えば車両ダッシュボードにも設けることができる。
【0025】
エアバッグモジュールは、製造者の所で完全に取付けることができ、その場合特別な費用なしに、とりわけ気体発生器が一緒に収容されていないので、特別な安全に関する費用なしに、その製造の過程において計器盤へ挿入することができる。
【0026】
本発明の別の利点は、前窓ガラスへの覆いの衝突が避けられるので、エアバッグの開放のため前窓ガラスが損傷することのないことである。
【0027】
本発明の別の利点は、いわゆる二次衝突の場合にも、覆いの突出する部分による同乗者負傷を回避できることである。そのため覆いを前窓ガラスの基底の近くに設けることができる。前窓ガラス基底近くへの配置は、通常頭部衝突範囲外にあるので、一方では、法的な頭部衝突要求を満たすための費用のかかる計画をやめることができ、他方では可動刃、針等による覆いの分離過程の積極的な援助が可能になり、これが負傷の危険を生じることがない。今までエアバッグ覆いを開くための切断手段は通常使用されなかった。切断手段をこのように使用しないと、装飾層の破裂により多少の小片が生じて、望ましくないように客室へ放出されることがある。これは、切断手段の本発明による使用によって充分回避される。
【0028】
好ましい実施形態によれば、エアバッグの開放の際、覆いがまず第1の軸線の周りにおける揺動運動を行い、車両内部空間への最大開放角度へ達した後、車両内部空間から外への運動方向で第2の軸線の周りにおける第2の揺動運動を行う。両方の揺動運動は頭部激突範囲から実質的に離れる方法に行われるのがよい。
【0029】
第1の軸線周りの揺動運動の際、覆いと計器盤との間の1つ又は複数の所定破断個所が確実に分離されるのが有利であり、それにより所定破断個所の範囲おいて装飾層がせん断されず、覆いに最初は付着したままである。それにより装飾箔小片が車両内部空間へ入る危険が最小にされる。長方形の覆いでは、3つの辺に所定の破断個所が有利に設けられ、前窓ガラスに近い方にある覆いの第4の辺には、目標破断個所は必要でない。そこでは、揺動運動のため覆いからの装飾箔の監視される剥ぎ取りが行われ、剥ぎ取られた装飾箔は、第4の辺に対向する範囲で計器盤に結合されたままである。
【0030】
好ましい実施懈怠によれば、エアバッグの開放の際覆いがまず第1の軸線の周りにおける揺動運動を行い、車両内部空間の中への最大開放角度に達した後、車両内部空間から外への運動方向を持つ、第2の軸線の周りの第2の揺動運動を行う。両方の揺動運動は、頭部激突範囲から実質的に離れる方向に行われる。
【0031】
車両内部空間への中への覆いの開放は、引張り素子例えばテープ又は綱又はストッパにより限定することができる。最大開放角度に達すると、第2の軸線の周りの揺動運動が開始される。
【0032】
その代わりに、第2の軸線の周りの揺動運動は、機械的素子によりまず阻止され、しかも第1の軸線の周りの揺動過程中阻止される。第1の軸線の周りの揺動過程の終了後、第2の軸線の周りの揺動運動が行われる。これは機械的又は電気−機械的に行うことができる。
【0033】
しかし第1の軸線及び第2の軸線の周りにおける揺動運動を少なくとも一部同時に行うことも可能である。第2の軸線の周りの揺動運動を援助するため、引張りばね又は圧縮ばねを設けることができる。更に揺動運動のための駆動力を、付加的な煙火装薬又はエアバッグの膨張力によって与えることができる。このため例えばエアバッグの膨張力の一部を覆いへ迂回させることができるので、覆いは所望の運動を行う。
【0034】
覆いを動かす機構は、平行四辺形又は多関節リンクとしても構成することができる。更に覆いを2つ又はそれ以上の部分から構成することが可能であり、その際覆いの部分の少なくとも1つがまず車両内部空間の中へ開き、その後車両内部空間から外へ動かされる。
【0035】
本発明が好ましい実施例により更に詳細に説明される。
【0036】
図1は、エアバッグ覆い2を持つ計器盤1を示す。エアバッグ覆いは、所定破断個所16を介して計器盤1に結合されている。計器盤1の稜17に対向する側で、エアバッグ覆い2は計器盤1から分離されている。計器盤1及びエアバッグ覆い2にわたって装飾箔が伸び、発泡物質層上に設けられている。
【0037】
図2は、エアバッグ覆い2の範囲における計器盤1の概略的な断面図を示している。図2は更に前窓ガラス3及び頭部5を持つ人間4を示している。図示した人間4は、ここで考察される実施例では同乗者である。
【0038】
計器盤1の下には、エアバッグ6及びエアバッグ6用開口範囲7がある。
【0039】
通常の運転状態では、エアバッグ覆い2は計器盤1と共に閉じたユニットを形成している。エアバッグ覆い2と計器盤1との結合部は、1つ又はそれ以上の所定破断個所16を持っている。衝突の場合エアバッグ6が始動せしめられるので、これが開口範囲7において広がり、エアバッグ覆い2の内側へ力を及ぼす。この力は所定破断個所16を裂開させる。
【0040】
図示した実施例では、エアバッグ覆い2は、人間4から遠い方の範囲において、継手8により梁9に取付けられている。梁9の他端は継手10に取付けられている。梁9の上にストッパ18がある。このストッパ18は、通常の運転状態では梁9に接触するか、又は梁9から僅かだけ離れている。更にエアバッグ覆い2と梁9との間には、長さ付加部を持つテープ11が取付けられている。
【0041】
広がるエアバッグ6がエアバッグ覆い2の下側へ当たり、エアバッグ覆い2と計器盤1との間の所定破断個所16が裂開された後、エアバッグ覆いは2.1で示す基本位置から2.2で示す位置へ車両内部空間の中へ開く。その際継手8により形成される軸線の周りの揺動運動が行われる。梁は最初のうち動かない。なぜならば、この梁は、広がるエアバッグ6の圧力に抗して、ストッパ18により保持されるからである。揺動運動は揺動方向12へ前窓ガラス3の方へ行われる。
【0042】
これに反しテープ11は、11.1で示す基本位置から外へ11.2で示す位置へ動かされる。位置2.2にあるエアバッグ覆い2と梁9とのなす開放角度は、テープ11の長さにより規定されている。継手8により形成される軸線周りの揺動運動によりテープ11が完全に引張られると、継手8の周りの揺動運動が阻止される。その代わりにまたはそれに加えて、継手8の所における拘束部又はストッパが存在して、最大開放角度に達する際継手8の周りの揺動運動を停止する。
【0043】
エアバッグ蓋2の2.2で示す位置12は、比較的短い揺動行程のため、衝突から僅かな時間後に既に達し、従って人間4の頭部5が計器盤1からまだ比較的大きく離れている時点に達する。
【0044】
位置2.2で最大開放角度に達すると、計器盤1の内部の方へ向く力成分が梁9へ作用するので、継手10の周りの揺動方向13への第2の揺動運動が行われる。第2の揺動運動の開始の際、エアバッグ覆い2の範囲にある発泡物質層から装飾層の剥離が始まる。
【0045】
継手10により形成される軸線の周りの運動の際、エアバッグ覆い2がその最終位置2,3へ達する。継手8,梁9及びテープ11の位置は8.3,9.3及び11.3で示されている。
【0046】
最終位置2.3で、エアバッグ覆い2の端部範囲14は、まだ計器盤1の境界から車両内部空間へ入り込んでいる。しかしこれは人間4に対して危険ではない。なぜならば、端部範囲14は前窓ガラス基底5の近くにあり、従って例えば人間4がベルトを締めていないか、又はOOP位置にあっても、万一の頭部激突範囲外に離れているからである。
【0047】
更に最終位置2.3において剥がされた装飾箔はつながったままであり、計器盤1の稜17に取付けられたままなので、車両内部空間では、分離した部分又は装飾箔の小片のため負傷の危険はない。
【0048】
その代わりに、エアバッグ覆い2が計器盤1の完全に下でその最終位置へ達するように、エアバッグ覆いを動かす機構を構成することができる。
【0049】
図3は、本発明によるエアバッグモジュールの実施例の側面図を示す。エアバッグモジュールはハウジング20を持ち、このハウジングの中にエアバッグがある。ハウジング20は、計器盤の適当な開口にあるその枠22にエアバッグモジュールを取付けるための取付け手段21を持っている。
【0050】
ハウジング20には、軸24の所で梁23が枢着されている。図2に示したモジュールのエアバッグ蓋27は、梁23の軸25に枢着されている。
【0051】
好ましい実施例によれば、ハウジング20の所に、気体発生器用の接続片26がある。気体発生器は、普通の場合と異なり、適当な個所で車両内に取付けられ、気体導管を介して接続片26に接続されることができる。これは、比較的重い気体発生器を車両の横材に取付ける必要がない、という利点を持っている。したがって横材を一層軽く構成でき、更に横材を揺動技術的に最適化することができる。
【0052】
図3のエアバッグモジュールは閉じたユニットとして構成され、気体発生器を除いて、エアバッグ機能の実現に必要なすべての部分を収容している。特にハウジング20には、エアバッグ用射出通路が形成されている。しかし別の実施例によれば、普通のように、気体発生器をエアバッグモジュールに統合することができる。
【0053】
図3のエアバッグモジュールは、別個の構造部分として製造し、こじんまりしたシステムとして、取付け素子21により計器盤へ組込むことができる。
【0054】
枠22は必ずしも必要ではない。例えば適当な取付け素子によりハウジング20を直接計器盤に取付けることができるように、このハウジングを構成することができる。
【0055】
図4は、エアバッグが始動した後、図3のエアバッグモジュールを示している。エアバッグは、その始動後ハウジング20の出口開口30から出て、まだ閉じているエアバッグ蓋27の下側へ当たる。エアバッグが当たるためエアバッグ蓋27へ作用する力により、エアバッグ蓋27は角度31だけ開く。この角度31は、エアバッグ蓋27にある凹所が端部範囲にある梁23の外側輪郭と共にストッパを形成することによって、規定されている。好ましい実施例によれば、梁23の端部範囲の外側輪郭がエアバッグ蓋27の凹所にはまり合い係合する。その代わりに、連続して作用するエアバッグの膨張力により、ストッパが摩擦結合で形成される。
【0056】
ストッパが形成された後、角度31だけ開くエアバッグ蓋27のため、生じる力は、枠22下の方へ作用する。この力のため、梁23は、角度31だけ開くエアバッグ蓋27と共に軸24の周りに揺動する。
【0057】
軸24の周りにおける揺動運動の最終位置が図5に示されている。軸24の周りの揺動運動は、ハウジング20へエアバッグ蓋27及び/又は梁23の当たり33によって限定される。
【0058】
図6は、閉じた状態にある図3,4及び5のエアバッグモジュールの斜視図を示す。エアバッグ蓋27は、その縁34に沿って切断素子35を持っている。このような切断素子35はエアバッグ蓋27に設けることができ、それが安全技術上の危険を生じることはない。最後にエアバッグ蓋27は、角度31(図4参照)だけ車両内部空間の中への最初の開放後計器盤の下へ引込まれるので、切断素子35が危険を及ぼすことはない。
【0059】
図7は図3〜6のエアバッグモジュールの実施例の斜視図を示し、このエアバッグモジュールは、取付け素子21により計器盤の梁36に取付けられている。エアバッグ蓋27及び梁36を持つ枠22の表面は湾曲面を形成して、即ちエアバッグ蓋27及び枠22は、梁36の縁37と同一面をなして設けられている。この湾曲面は、後方へ前窓ガラス基底38で終る。
【0060】
図7の配置では、エアバッグモジュールをそれ自体閉じたシステムとして製造して、供給することができることが、特に有利である。このエアバッグモジュールは、取付け素子21により計器盤の梁36に固定される。
【0061】
次の作業段階で、梁36,枠22及びエアバッグ蓋27により形成される面上へ装飾箔を設けることができる。この場合発泡物質層上にある普通のプラスチック装飾箔、皮革特に天然皮革又は人口皮革層が問題となる。
【0062】
エアバッグの出口の範囲に所定の破断個所を実現するため、即ちエアバッグ蓋27の縁34に沿って装飾層を弱めることは必要でない。なぜならば、角度31(図4参照)だけエアバッグ蓋27を車両内部空間の中へ開く際、装飾層は切断素子35によって分離されるからである。装飾層から成る範囲は切断素子35により切離される装飾箔の範囲は、切断素子35の間で垂れ下がったままであり、エアバッグ蓋27の運動と共に、車両内部空間から外へ梁36の下へ動かされる。
【0063】
図8は、角度31(図4参照)だけ開かれたエアバッグ蓋27を持つ図3〜7のエアバッグモジュールの斜視図を示す。
【0064】
図3〜8に関して示す本発明の実施例は、保持テープが梁23にあるはまり合いストッパにより代えられているという点で、図2の実施例に対して特に有利である。この構造は特に安価に製造され、同時に確実である。
【0065】
エアバッグモジュールのハウジング20は、一体のプラスチック射出成形部品とすることができ、それにより従来技術に比較して重量が軽減される。エアバッグをハウジング20に収容することによって、エアバッグの損傷が更に回避される。
【0066】
取付け素子21は、接着、ねじ止め、鋲止め又は他の取付け技術によって実現することができる。このような取付け素子により、エアバッグモジュールの枠22が計器盤の梁36(図7参照)に結合されるので、エアバッグの射出通路がハウジング20内で適当に向けられる。
【0067】
本発明の図示した実施例において、装飾層においてエアバッグ蓋27の範囲に、縫い目、所定破断個所等が必要でなく、それにより気に入る外観が保証される、ということが特に有利である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】エアバッグ用覆いを持つ計器盤の斜視図を示す。
【図2】異なる位置にある覆いの開放機構の側面図を示す。
【図3】閉じた状態にある本発明によるエアバッグ装置の好ましい実施例を示す。
【図4】所定の角度だけエアバッグ蓋の開放後における図3の実施例を示す。
【図5】エアバッグ蓋が車両内部空間から外へ計器盤の下へ揺動した後における図3及び4の実施例を示す。
【図6】本発明によるエアバッグモジュールの実施例を示す。
【図7】エアバッグモジュールを持つ本発明による計器盤モジュールの実施例を示す。
【図8】所定の角度だけエアバッグ蓋の開放後における図7のエアバッグモジュールを示す。
【符号のリスト】
【0069】
1 計器盤
2 エアバッグ覆い
3 前窓ガラス
4 人間
5 頭部
6 エアバッグ
7 開口範囲
8 継手
9 梁
10 継手
11 テープ
12 揺動方向
13 揺動方向
14 端部範囲
15 前窓ガラス基底
16 所定破断個所
17 稜
18 ストッパ
20 ハウジング
21 取付け素子
22 枠
23 梁
24 軸
25 軸
26 接続片
27 エアバッグ蓋
30 出口開口
31 角度
32 凹所
33 ストッパ
34 縁
35 切断素子
36 梁
37 縁
38 前窓ガラス基底
本発明は、請求項1の上位概念に記載の装置、対応する計器盤、エアバッグモジュール及び計器盤モジュールを製造する方法に関する。
【0002】
エアバッグ覆いにおいて、これらを蝶番により計器盤に枢着するのが一般に普通であり、蝶番は計器盤とエアバッグ覆いの縁範囲との間に設けられている。エアバッグ覆いの縁範囲は、所定破断個所により計器盤に結合されている。衝突の場合エアバッグが急激に広げられると、これにより所定の破断個所が破断するので、エアバッグ覆いが車両内部空間の中へ揺動運動を行い、エアバッグが車両内部空間へ広がる。
【0003】
米国特許第5,316,335明細書からエアバッグ覆いが公知であり、衝突の場合計器盤からのエアバッグ覆いの分離が切断刃により行われる。計器盤へ結合を刃により分離する別のエアバッグ覆いは、ドイツ連邦共和国特許第19646543号明細書から公知である。
【0004】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3843686号明細書から、自動車におけるエアバッグ装置用の覆いが公知である。計器盤内に取付けられるエアバッグユニットは、蓋により車両内部空間に対して覆われている。蓋は計器盤に係合結合されているので、エアバッグユニットにより気体を満たされるエアバッグは、蓋を計器盤から外し、上方へ前窓ガラスの方へ移動せしめられる。
【0005】
その際蓋は保持テープを介して計器盤に結合されたままである。広がるエアバッグのため保持テープが伸ばされると、蓋及び計器盤への保持テープの取付け点は回転軸線として役立ち、この回転軸線の周りに蓋が揺動する。この覆いの発展は欧州特許出願公開第0940300号明細書から公知である。この構造の欠点は、前窓ガラスへ蓋が当たることであり、それにより特に小型車において、前窓ガラスの損傷又は破壊の原因となる。
【0006】
ドイツ連邦共和国特許第19646548号明細書から、エアバッグを装備した自動車用内張り部分が公知である。エアバッグの始動の際、案内通路の覆い範囲がその中心線に沿って裂開される。裂開された範囲は、開いた魚の口のようにとがった長円形の形で開く。
【0007】
刊行物であるドイツ連邦共和国特許第10001040号明細書、ドイツ連邦共和国特許第4022881号明細書及び欧州特許出願公開第0940300号明細書から種々の別のエアバッグ覆いが公知であり、始動の場合エアバッグ覆いが乗客室の中へ投出され、覆いの運動が支持テープにより限定される。この場合共通な欠点は、覆いが乗客室へ入り込むことにより、負傷の危険がことである。
【0008】
欧州特許出願公開第0867346号明細書から公知のエアバッグ装置では、覆い装置が、エアバッグ装置又はエアバッグ装置を収容する車両部分の外側輪郭内で動くことによって、エアバッグの出口開口を開く。それによりエアバッグ装置による乗客の負傷の危険が回避されるようにする。この公知の装置の欠点は、エアバッグを膨らませるのに必要な発生器気体流の少なくとも一部が、覆い装置の操作のために必要なことである。更に覆い装置の操作の際、せん断力のためまず中にある梁部分が外側装飾箔から剥がれ、即ち装飾箔が開かれず、引続きエアバッグの出口開口を覆う。出口開口から飛び出すエアバッグは装飾箔を突き破り、それにより装飾箔の小片が乗客室へ達し、そこで負傷の危険を生じるおそれがある。
【0009】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第19757437号明細書から、覆い蓋を開くための固有装置を持つエアバッグモジュールが公知であり、覆い蓋の開口が計器盤の外側区画内にある。この場合高い構造費が欠点であり、更にこれから、出口開口を開くためエアバッグハウジング全体を揺動させることが公知であり、それにより覆い蓋が車両内部空間へ入り込む。この場合車両内部空間へ入り込むエアバッグ蓋による高い負傷危険がある。
【0010】
米国特許出願公開第4911471号明細書、ドイツ連邦共和国特許第4233749号明細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第19934600号明細書及びドイツ連邦共和国特許第4442543号明細書から別のエアバッグ覆いが公知であり、エアバッグの始動後、エアバッグ蓋が車両内部空間の中へ開かれる。これらの装置の共通の欠点は、特に同乗者の「アウト・オフ・ポジション」位置で、開かれて計器盤から突出するエアバッグ蓋による負傷の危険があることである。
【0011】
本発明の基礎になっている課題は、エアバッグを覆うための改善された装置及び改善された方法を提供することである。
【0012】
この課題は、独立請求項の特徴により解決される。好ましい実施形態が従属請求項に示されている。
【0013】
本発明は、車両の乗客特に同乗者の改善された保護を可能にし、これを安価で構造に費用のかからない実現可能性に結び付ける。
【0014】
本発明の特別な利点は、衝突の場合覆いがまず車両内部空間の中へ開くが、それから少なくとも一部車両内部空間から外へ、例えば計器盤の下の範囲へ動かされることである。それにより、覆いの部分がエアバッグの開放後頭部衝突範囲にあるのが防止される。これにより、例えば同乗者がベルトを締めていないか又は「アウト・オブ・ポジション」(OOP)にあっても、保護が改善される。
【0015】
本発明の別の特別な利点は、エアバッグの射出通路を直接覆いへ向けることができ、転向、衝突板を必要としないことである。そのため覆い開くために、エアバッグの比較的僅かな膨張力しか必要としないので、比較的小さい気体発生器を使用することができる。しかし比較的小さい気体圧力を持つエアバッグは、乗客に対する特に高度の安全性を意味する。なぜならば、エアバッグの広がりによる負傷の危険は、比較的小さい広がり圧力のため少なくすることができるからである。
【0016】
エアバッグの始動直後車両内部空間の中へのエアバッグ蓋の開放が、所定の角度により限定されていると、特に有利である。所定の角度だけ適当な開放運動は、なるべくエアバッグ蓋の梁の一端にある軸線の周りの揺動運動として実現される。
【0017】
更にエアバッグ蓋の開放運動が所定の運動パターンに従って行われると、有利である。車両内部空間の中への揺動運動及び計器盤の下の方向へ頭部衝突範囲から離れる方向への次の揺動運動が行われるように、この運動パターンがなるべく選ばれている。
【0018】
本発明の好ましい実施形態によれば、車輌内部空間の中へのエアバッグ蓋の所定の開放角度が、梁の端部範囲においてエアバッグ蓋の開放の際形成されるストッパによって決定される。これは構造的に特に有利な解決策である。なぜならば、これは一方では安価に実現可能であり、他方ではできるだけ大きい安全度を保証するからである。
【0019】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、実質的に連続する面が生じ、即ちエアバッグ蓋の縁又はエアバッグモジュールの枠の縁が、出口開口にある計器盤の縁と同一面をなして終わるように、計器盤の出口開口にエアバッグ蓋が位置せしめられる。
【0020】
なるべくエアバッグ蓋の表面に切断刃が設けられている。これは、計器盤及びエアバッグ蓋により形成される面に均質な装飾層を設け、しかも出口開口の範囲にある装飾層を費用をかけて前もって弱める必要をなくすことを可能にする。
【0021】
従って本発明のこの好ましい実施態様では、エアバッグ蓋が実質的に車両内部空間から引出される、という事情が利用される。そのため装飾層を分離するためエアバッグ蓋に切断刃を取付けることは重要でない。なぜならば、エアバッグの開放後直ちに切断刃がエアバッグ蓋と共に所定の角度だけ車輌内部空間の中へ入り、装飾層の切断後再び車輌内部空間から外へ計器盤の下へ引張られるからである。
【0022】
それにより、「アウト・オフ・ポジション」でも、切断刃による負傷の危険が回避され、同時に装飾層の開口範囲に所定破断個所を実現するために必要となる弱め段階の省略による著しい費用節約が行われる。これは、そうしない場合必要となる装飾層等のレーザ溶接をなくすことができるので、特に有利である。
【0023】
本発明の特別な利点は、装飾層として、発泡物質層上の通常の装飾箔のほかに、靭性がありかつ従来技術では所定破断個所を設ける方法が示されていない材料も選ぶことができる。これは、特に皮革即ち天然皮革又は人口皮革の場合である。こうしてエアバッグを持つ計器盤も、本発明により、皮革から成る装飾層を備えることができる。更に本発明により、そうでない場合特別な縫成技術による皮革部分の費用のかかる縫い付けをなくすことができる。
【0024】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、気体発生器がエアバッグモジュール内に設けられず、車両内の適当な場所に設けられ、気体導管を介してエアバッグモジュールに接続されている。これは、重い気体発生器が、そうでない場合普通であるように、車両の横材に取付けられる必要がない、という特別な利点を持っている。その代わりに、ガス発生器を、特に一体形計器盤の場合、例えば車両ダッシュボードにも設けることができる。
【0025】
エアバッグモジュールは、製造者の所で完全に取付けることができ、その場合特別な費用なしに、とりわけ気体発生器が一緒に収容されていないので、特別な安全に関する費用なしに、その製造の過程において計器盤へ挿入することができる。
【0026】
本発明の別の利点は、前窓ガラスへの覆いの衝突が避けられるので、エアバッグの開放のため前窓ガラスが損傷することのないことである。
【0027】
本発明の別の利点は、いわゆる二次衝突の場合にも、覆いの突出する部分による同乗者負傷を回避できることである。そのため覆いを前窓ガラスの基底の近くに設けることができる。前窓ガラス基底近くへの配置は、通常頭部衝突範囲外にあるので、一方では、法的な頭部衝突要求を満たすための費用のかかる計画をやめることができ、他方では可動刃、針等による覆いの分離過程の積極的な援助が可能になり、これが負傷の危険を生じることがない。今までエアバッグ覆いを開くための切断手段は通常使用されなかった。切断手段をこのように使用しないと、装飾層の破裂により多少の小片が生じて、望ましくないように客室へ放出されることがある。これは、切断手段の本発明による使用によって充分回避される。
【0028】
好ましい実施形態によれば、エアバッグの開放の際、覆いがまず第1の軸線の周りにおける揺動運動を行い、車両内部空間への最大開放角度へ達した後、車両内部空間から外への運動方向で第2の軸線の周りにおける第2の揺動運動を行う。両方の揺動運動は頭部激突範囲から実質的に離れる方法に行われるのがよい。
【0029】
第1の軸線周りの揺動運動の際、覆いと計器盤との間の1つ又は複数の所定破断個所が確実に分離されるのが有利であり、それにより所定破断個所の範囲おいて装飾層がせん断されず、覆いに最初は付着したままである。それにより装飾箔小片が車両内部空間へ入る危険が最小にされる。長方形の覆いでは、3つの辺に所定の破断個所が有利に設けられ、前窓ガラスに近い方にある覆いの第4の辺には、目標破断個所は必要でない。そこでは、揺動運動のため覆いからの装飾箔の監視される剥ぎ取りが行われ、剥ぎ取られた装飾箔は、第4の辺に対向する範囲で計器盤に結合されたままである。
【0030】
好ましい実施懈怠によれば、エアバッグの開放の際覆いがまず第1の軸線の周りにおける揺動運動を行い、車両内部空間の中への最大開放角度に達した後、車両内部空間から外への運動方向を持つ、第2の軸線の周りの第2の揺動運動を行う。両方の揺動運動は、頭部激突範囲から実質的に離れる方向に行われる。
【0031】
車両内部空間への中への覆いの開放は、引張り素子例えばテープ又は綱又はストッパにより限定することができる。最大開放角度に達すると、第2の軸線の周りの揺動運動が開始される。
【0032】
その代わりに、第2の軸線の周りの揺動運動は、機械的素子によりまず阻止され、しかも第1の軸線の周りの揺動過程中阻止される。第1の軸線の周りの揺動過程の終了後、第2の軸線の周りの揺動運動が行われる。これは機械的又は電気−機械的に行うことができる。
【0033】
しかし第1の軸線及び第2の軸線の周りにおける揺動運動を少なくとも一部同時に行うことも可能である。第2の軸線の周りの揺動運動を援助するため、引張りばね又は圧縮ばねを設けることができる。更に揺動運動のための駆動力を、付加的な煙火装薬又はエアバッグの膨張力によって与えることができる。このため例えばエアバッグの膨張力の一部を覆いへ迂回させることができるので、覆いは所望の運動を行う。
【0034】
覆いを動かす機構は、平行四辺形又は多関節リンクとしても構成することができる。更に覆いを2つ又はそれ以上の部分から構成することが可能であり、その際覆いの部分の少なくとも1つがまず車両内部空間の中へ開き、その後車両内部空間から外へ動かされる。
【0035】
本発明が好ましい実施例により更に詳細に説明される。
【0036】
図1は、エアバッグ覆い2を持つ計器盤1を示す。エアバッグ覆いは、所定破断個所16を介して計器盤1に結合されている。計器盤1の稜17に対向する側で、エアバッグ覆い2は計器盤1から分離されている。計器盤1及びエアバッグ覆い2にわたって装飾箔が伸び、発泡物質層上に設けられている。
【0037】
図2は、エアバッグ覆い2の範囲における計器盤1の概略的な断面図を示している。図2は更に前窓ガラス3及び頭部5を持つ人間4を示している。図示した人間4は、ここで考察される実施例では同乗者である。
【0038】
計器盤1の下には、エアバッグ6及びエアバッグ6用開口範囲7がある。
【0039】
通常の運転状態では、エアバッグ覆い2は計器盤1と共に閉じたユニットを形成している。エアバッグ覆い2と計器盤1との結合部は、1つ又はそれ以上の所定破断個所16を持っている。衝突の場合エアバッグ6が始動せしめられるので、これが開口範囲7において広がり、エアバッグ覆い2の内側へ力を及ぼす。この力は所定破断個所16を裂開させる。
【0040】
図示した実施例では、エアバッグ覆い2は、人間4から遠い方の範囲において、継手8により梁9に取付けられている。梁9の他端は継手10に取付けられている。梁9の上にストッパ18がある。このストッパ18は、通常の運転状態では梁9に接触するか、又は梁9から僅かだけ離れている。更にエアバッグ覆い2と梁9との間には、長さ付加部を持つテープ11が取付けられている。
【0041】
広がるエアバッグ6がエアバッグ覆い2の下側へ当たり、エアバッグ覆い2と計器盤1との間の所定破断個所16が裂開された後、エアバッグ覆いは2.1で示す基本位置から2.2で示す位置へ車両内部空間の中へ開く。その際継手8により形成される軸線の周りの揺動運動が行われる。梁は最初のうち動かない。なぜならば、この梁は、広がるエアバッグ6の圧力に抗して、ストッパ18により保持されるからである。揺動運動は揺動方向12へ前窓ガラス3の方へ行われる。
【0042】
これに反しテープ11は、11.1で示す基本位置から外へ11.2で示す位置へ動かされる。位置2.2にあるエアバッグ覆い2と梁9とのなす開放角度は、テープ11の長さにより規定されている。継手8により形成される軸線周りの揺動運動によりテープ11が完全に引張られると、継手8の周りの揺動運動が阻止される。その代わりにまたはそれに加えて、継手8の所における拘束部又はストッパが存在して、最大開放角度に達する際継手8の周りの揺動運動を停止する。
【0043】
エアバッグ蓋2の2.2で示す位置12は、比較的短い揺動行程のため、衝突から僅かな時間後に既に達し、従って人間4の頭部5が計器盤1からまだ比較的大きく離れている時点に達する。
【0044】
位置2.2で最大開放角度に達すると、計器盤1の内部の方へ向く力成分が梁9へ作用するので、継手10の周りの揺動方向13への第2の揺動運動が行われる。第2の揺動運動の開始の際、エアバッグ覆い2の範囲にある発泡物質層から装飾層の剥離が始まる。
【0045】
継手10により形成される軸線の周りの運動の際、エアバッグ覆い2がその最終位置2,3へ達する。継手8,梁9及びテープ11の位置は8.3,9.3及び11.3で示されている。
【0046】
最終位置2.3で、エアバッグ覆い2の端部範囲14は、まだ計器盤1の境界から車両内部空間へ入り込んでいる。しかしこれは人間4に対して危険ではない。なぜならば、端部範囲14は前窓ガラス基底5の近くにあり、従って例えば人間4がベルトを締めていないか、又はOOP位置にあっても、万一の頭部激突範囲外に離れているからである。
【0047】
更に最終位置2.3において剥がされた装飾箔はつながったままであり、計器盤1の稜17に取付けられたままなので、車両内部空間では、分離した部分又は装飾箔の小片のため負傷の危険はない。
【0048】
その代わりに、エアバッグ覆い2が計器盤1の完全に下でその最終位置へ達するように、エアバッグ覆いを動かす機構を構成することができる。
【0049】
図3は、本発明によるエアバッグモジュールの実施例の側面図を示す。エアバッグモジュールはハウジング20を持ち、このハウジングの中にエアバッグがある。ハウジング20は、計器盤の適当な開口にあるその枠22にエアバッグモジュールを取付けるための取付け手段21を持っている。
【0050】
ハウジング20には、軸24の所で梁23が枢着されている。図2に示したモジュールのエアバッグ蓋27は、梁23の軸25に枢着されている。
【0051】
好ましい実施例によれば、ハウジング20の所に、気体発生器用の接続片26がある。気体発生器は、普通の場合と異なり、適当な個所で車両内に取付けられ、気体導管を介して接続片26に接続されることができる。これは、比較的重い気体発生器を車両の横材に取付ける必要がない、という利点を持っている。したがって横材を一層軽く構成でき、更に横材を揺動技術的に最適化することができる。
【0052】
図3のエアバッグモジュールは閉じたユニットとして構成され、気体発生器を除いて、エアバッグ機能の実現に必要なすべての部分を収容している。特にハウジング20には、エアバッグ用射出通路が形成されている。しかし別の実施例によれば、普通のように、気体発生器をエアバッグモジュールに統合することができる。
【0053】
図3のエアバッグモジュールは、別個の構造部分として製造し、こじんまりしたシステムとして、取付け素子21により計器盤へ組込むことができる。
【0054】
枠22は必ずしも必要ではない。例えば適当な取付け素子によりハウジング20を直接計器盤に取付けることができるように、このハウジングを構成することができる。
【0055】
図4は、エアバッグが始動した後、図3のエアバッグモジュールを示している。エアバッグは、その始動後ハウジング20の出口開口30から出て、まだ閉じているエアバッグ蓋27の下側へ当たる。エアバッグが当たるためエアバッグ蓋27へ作用する力により、エアバッグ蓋27は角度31だけ開く。この角度31は、エアバッグ蓋27にある凹所が端部範囲にある梁23の外側輪郭と共にストッパを形成することによって、規定されている。好ましい実施例によれば、梁23の端部範囲の外側輪郭がエアバッグ蓋27の凹所にはまり合い係合する。その代わりに、連続して作用するエアバッグの膨張力により、ストッパが摩擦結合で形成される。
【0056】
ストッパが形成された後、角度31だけ開くエアバッグ蓋27のため、生じる力は、枠22下の方へ作用する。この力のため、梁23は、角度31だけ開くエアバッグ蓋27と共に軸24の周りに揺動する。
【0057】
軸24の周りにおける揺動運動の最終位置が図5に示されている。軸24の周りの揺動運動は、ハウジング20へエアバッグ蓋27及び/又は梁23の当たり33によって限定される。
【0058】
図6は、閉じた状態にある図3,4及び5のエアバッグモジュールの斜視図を示す。エアバッグ蓋27は、その縁34に沿って切断素子35を持っている。このような切断素子35はエアバッグ蓋27に設けることができ、それが安全技術上の危険を生じることはない。最後にエアバッグ蓋27は、角度31(図4参照)だけ車両内部空間の中への最初の開放後計器盤の下へ引込まれるので、切断素子35が危険を及ぼすことはない。
【0059】
図7は図3〜6のエアバッグモジュールの実施例の斜視図を示し、このエアバッグモジュールは、取付け素子21により計器盤の梁36に取付けられている。エアバッグ蓋27及び梁36を持つ枠22の表面は湾曲面を形成して、即ちエアバッグ蓋27及び枠22は、梁36の縁37と同一面をなして設けられている。この湾曲面は、後方へ前窓ガラス基底38で終る。
【0060】
図7の配置では、エアバッグモジュールをそれ自体閉じたシステムとして製造して、供給することができることが、特に有利である。このエアバッグモジュールは、取付け素子21により計器盤の梁36に固定される。
【0061】
次の作業段階で、梁36,枠22及びエアバッグ蓋27により形成される面上へ装飾箔を設けることができる。この場合発泡物質層上にある普通のプラスチック装飾箔、皮革特に天然皮革又は人口皮革層が問題となる。
【0062】
エアバッグの出口の範囲に所定の破断個所を実現するため、即ちエアバッグ蓋27の縁34に沿って装飾層を弱めることは必要でない。なぜならば、角度31(図4参照)だけエアバッグ蓋27を車両内部空間の中へ開く際、装飾層は切断素子35によって分離されるからである。装飾層から成る範囲は切断素子35により切離される装飾箔の範囲は、切断素子35の間で垂れ下がったままであり、エアバッグ蓋27の運動と共に、車両内部空間から外へ梁36の下へ動かされる。
【0063】
図8は、角度31(図4参照)だけ開かれたエアバッグ蓋27を持つ図3〜7のエアバッグモジュールの斜視図を示す。
【0064】
図3〜8に関して示す本発明の実施例は、保持テープが梁23にあるはまり合いストッパにより代えられているという点で、図2の実施例に対して特に有利である。この構造は特に安価に製造され、同時に確実である。
【0065】
エアバッグモジュールのハウジング20は、一体のプラスチック射出成形部品とすることができ、それにより従来技術に比較して重量が軽減される。エアバッグをハウジング20に収容することによって、エアバッグの損傷が更に回避される。
【0066】
取付け素子21は、接着、ねじ止め、鋲止め又は他の取付け技術によって実現することができる。このような取付け素子により、エアバッグモジュールの枠22が計器盤の梁36(図7参照)に結合されるので、エアバッグの射出通路がハウジング20内で適当に向けられる。
【0067】
本発明の図示した実施例において、装飾層においてエアバッグ蓋27の範囲に、縫い目、所定破断個所等が必要でなく、それにより気に入る外観が保証される、ということが特に有利である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】エアバッグ用覆いを持つ計器盤の斜視図を示す。
【図2】異なる位置にある覆いの開放機構の側面図を示す。
【図3】閉じた状態にある本発明によるエアバッグ装置の好ましい実施例を示す。
【図4】所定の角度だけエアバッグ蓋の開放後における図3の実施例を示す。
【図5】エアバッグ蓋が車両内部空間から外へ計器盤の下へ揺動した後における図3及び4の実施例を示す。
【図6】本発明によるエアバッグモジュールの実施例を示す。
【図7】エアバッグモジュールを持つ本発明による計器盤モジュールの実施例を示す。
【図8】所定の角度だけエアバッグ蓋の開放後における図7のエアバッグモジュールを示す。
【符号のリスト】
【0069】
1 計器盤
2 エアバッグ覆い
3 前窓ガラス
4 人間
5 頭部
6 エアバッグ
7 開口範囲
8 継手
9 梁
10 継手
11 テープ
12 揺動方向
13 揺動方向
14 端部範囲
15 前窓ガラス基底
16 所定破断個所
17 稜
18 ストッパ
20 ハウジング
21 取付け素子
22 枠
23 梁
24 軸
25 軸
26 接続片
27 エアバッグ蓋
30 出口開口
31 角度
32 凹所
33 ストッパ
34 縁
35 切断素子
36 梁
37 縁
38 前窓ガラス基底
Claims (24)
- 覆い(2,27)を車両内部空間の中へ開く手段、及び開かれた覆いを少なくとも一部車両内部空間から外へ動かす手段(9,10,23,24)を有し、車両内部空間表張り(1,36)の外側輪郭を形成するためエアバック(6)を覆う装置において、開く手段が、第1の軸線(8,25)の周りに覆いを揺動させる手段を持ち、この第1の軸線が、前窓ガラス基底(15,38)に近い方にある覆いの側に設けられていることを特徴とする、エアバッグを覆う装置。
- 動かす手段が、第2の軸線の周りに覆いを揺動させる手段(10,24)を持っている、請求項1に記載の装置。
- 車両内部空間への覆いの開放が引張り素子なるべく覆いに取付けられるテープ又は綱の長さにより限定されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の装置。
- 車両内部空間への覆いの開放が、覆いの所定の開放角度に達した際存在するストッパ(32)により限定されていることを特徴とする、先行する請求項の1つに記載の装置。
- 覆いが2つの部分から構成され、従って覆いの少なくとも一部が車両内部空間へ開放可能であることを特徴とする、先行する請求項の1つに記載の装置。
- 車両内部空間から外への覆いの運動を駆動するためエアバッグの膨張力の一部を伝達する手段(7,20)を有する、先行する請求項の1つに記載の装置。
- 覆いを計器盤から分離する切断手段(35)を有する、先行する請求項の1つに記載の装置。
- 切断手段が、衝突の際煙火術により始動せしめられる、請求項8に記載の装置。
- 第1の軸線の周りにおける覆い(2)の揺動運転中にエアバッグ(6)から覆いに及ぼされる力の一部を吸収するストッパ(18)を有する、先行する請求項の1つに記載の装置。
- 車両内部空間の中へ覆いを開放しかつ開かれた覆いを車両内部空間から外へ動かすための平行四辺形又は多関節枠を有する、先行する請求項の1つに記載の装置。
- 開放手段が、車両内部空間の中へ所定の角度(31)だけ覆いを開くために構成されている、先行する請求項の1つに記載の装置。
- 開放手段が、梁(23)の第1の端部にある第1の軸(25)の周りに覆いを揺動させる手段(25)を持ち、所定の角度が梁の第1の端部の端部範囲による覆いの端部範囲の止めによって与えられ、この止めがなるべくはまり合い結合及び/又は摩擦結合である、請求項11に記載の装置。
- 覆い用の枠(22)を有し、枠及び覆い及び/又は計器盤(36)の梁が、実質的に特に湾曲面を形成している、先行する請求項1〜12の1つに記載の装置。
- 覆い、枠及び計器盤の梁上に設けられる装飾層を有する、請求項13に記載の装置。
- 装飾層が、特に出口開口の範囲で実質的に一定の厚さを持っている、請求項14に記載の装置。
- 出口開口(30)の縁範囲において装飾層を分離する手段(35)を有し、装飾層を分離する手段が覆いの外側に設けられている、請求項14又は15に記載の装置。
- 装飾層を分離する手段が、覆いの縁に沿って設けられる1つ又は複数の切断刃(35)として構成されていることを特徴とする、請求項16に記載の装置。
- エアバッグの始動の際切取られる装飾層の一部が、装飾層の分離手段に付着したままであり、開かれる覆いの運動と共に少なくとも一部車両内部空間から出されるように、装飾層を分離する手段が構成されている、請求項16又は17に記載の装置。
- 装飾層が、発泡層上に設けられる装飾箔として、又は天然皮革又は人口皮革から成る皮革層として、又は繊維材料例えば繊維ウエブとして構成されている、先行する請求項14〜18の1つに記載の装置。
- 気体発生器のガス導管用接続片(26)を有する、先行する請求項1〜19の1つに記載の装置。
- 先行する請求項1〜20の1つに記載の装置を受入れる枠部分(22)を有し、計器盤(1)へエアバッグモジュールを組込むための取付け手段(21)を有し、取付け手段がなるべく枠部分に設けられている、エアバッグモジュール。
- 先行する請求項1〜20に記載の装置及び/又は請求項21に記載のエアバッグモジュールを有する、計器盤モジュール。
- 次の段階即ち
装置の製造、
計器盤モジュールにあるエアバッグ用出口開口にエアバッグ装置の覆いを位置ぎめし、従ってエアバッグ蓋及び場合によっては枠が、計器盤モジュールの表面と同一面をなして終わり、
エアバッグ蓋及び計器盤モジュールの表面により形成される面上への、実質的に一定の厚さの装飾層の取付け
を持つ、先行する請求項1〜20の1つに記載の装置を持つ計器盤モジュールの製造方法。 - 装飾層が、発泡物質層上の装飾箔又は天然皮革又は人口皮革から成る皮革層、又は繊維材料例えば繊維ウエブである、請求項23に記載の方法。
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