JP2004509494A - 自動車の通信装置及びコールの経路変更の確立方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は自動車の通信システムに関する。この通信システムでは、自動車内に移動無線コネクションを確立するための通信装置(101)が設けられており、この通信装置(101)はそれに加え短距離通信装置を有する。外部の移動無線機器(118;119)は同様に付加的にそのよな短距離無線装置を有する。移動無線機器(118;119)が車両における通信装置(101)の短距離無線装置の無線領域内に進入すると、機器間のデータ交換が短距離無線コネクションを介して行われる。車両の通信装置における比較モジュールは受信したデータと記憶されているデータを、移動無線機器(118;119)の検出を内容とする所定の指標に関して比較する。認証された移動無線機器(118;119)が検出されると、自動的にコールの経路変更をセルラ移動無線ネットワークにおいて起動する。さらには、相応の通信装置(101)並びに通信システムを動作させるための方法が提案される。
Description
【0001】
本発明は、制御ユニットと接続されている、入力ユニット及び音響的な出力ユニットと、制御ユニットと接続されている、セルラ移動無線システムの移動無線モジュールとを備えた通信装置に関する。さらに本発明は、車両に統合された通信装置と、セルラ移動無線システムの外部移動無線機器とを備えた通信システムに関する。さらに本発明は、セルラ移動無線システムの第1の移動無線機器と第2の移動無線機器との間において対話式のコールの経路変更を確立する方法に関する。
【0002】
従来では自動車の通信装置として主に伝統的な自動車電話が使用されていた。この自動車電話は車両内に取り付けられた移動無線電話であり、この移動無線電話を受話器またはハンドフリー装置を介して操作することができる。そのような自動車電話を自動車のオーディオ機器に統合できることも既に公知である。このような機器は例えば古典的なラジオ受信器、CD再生装置及びカーラジオを含み、装置全体は従来のカーラジオの大きさを上回っておらず、また車両におけるDIN規格の空間内に取り付けることができる。そのような実施形態では、オーディオ機器のスピーカがコールを出力するためにも使用される。機器に付加的に統合されたマイクロフォンによってハンドフリー機能が実現される。そのようなシステムの欠点は、車両内でしか使用できず、ドライバとは固有の電話番号によって車両内でしか連絡がとれないということである。さらには、電話機に対するコストが比較的高く、またその使用範囲は自動車に制限されていることも欠点である。
【0003】
さらには、例えばauto, motor, sport 7/1999,の第140から142頁に記載されているADAC−Telematik Service−Kit.のような、いわゆるテレマティックシステムが公知である。このテレマティックシステムは、サテライトナビゲーション信号の評価により自動車を正確に位置標定するためのGPS受信器及び操作部を備えたテレマティック制御ユニットを包含する。テレマティック制御ユニットは、別個の移動無線電話と接続されている。移動無線コネクションを介して、非常呼出機能及び故障救援機能を使用することができる。さらには交通情報を得ることもできる。統合されたハンドフリー装置は走行中に使用することもできる。
【0004】
未公開のドイツ連邦共和国特許明細書第199 21 533.2号からは自動車の通信システムが公知であり、この通信システムはカーラジオ及び移動無線電話から構成されている。カーラジオにもまた移動無線電話にも短距離無線装置が統合されており、この短距離無線装置を介して自動的にカーラジオと移動無線電話との間のコネクションを確立することができ、この際カーラジオは移動無線電話の代わりにハンドフリー装置の機能を担う。このシステムにおいても前述したテレマティックシステムにおいても、例えば非常呼出または故障救援または交通情報の要求のような車両固有の機能は、外部の移動無線電話が車両内に持ち込まれている場合しか可能でないという欠点がある。
【0005】
本発明の第1の課題は、1つまたは複数の外部の移動無線機器と共に使用することができる、例えばハンドフリー装置としての通信装置を提供することであり、ここで例えば異なるユーザが車両を使用する場合、ユーザ固有の清算が可能であり、しかしながらそれと同時にユーザに依存せずに自動車の動作に関連する所定の機能も実施できる。本発明の別の課題は、自動車に統合された通信装置並びに外部の移動無線機器を含み、さらに前述の機能性を有する、自動車の通信システムを提供することである。本発明の第3の課題は、セルラ移動無線システムの第1の移動無線機器と第2の移動無線機器との間において対話式のコールの経路変更を確立する方法を提供することであり、この方法は前述の通信システムにおける使用に殊に適している。
【0006】
第1の課題は、独立請求項の上位概念記載の通信装置において、通信装置が制御ユニットと接続された短距離無線装置を有し、この短距離無線装置は短距離無線コネクションを介したデータ交換のために設計されており、通信装置が短距離無線コネクションを介して受信したデータをメモリ素子に記憶されているデータと比較するための比較モジュールを有し、受信したデータと記憶されているデータが所定の指標に関して一致する場合には、状態メッセージを伝送する移動無線コネクションが移動無線システム内に自動的に確立されることによって解決される。
【0007】
第2の課題は、制御ユニットと接続されている、入力ユニット及び音響的な出力ユニットと、制御ユニットと接続されている、セルラ移動無線システムの移動無線モジュールと、制御ユニットと接続されている短距離無線装置とを備えた車両に統合された通信装置、並びに第2の短距離無線装置を有する、セルラ移動無線システムの外部移動無線機器を備えた移動無線システムによって解決され、ここで、短距離無線装置は短距離無線コネクションを介したデータ交換のために設計されており、通信装置は移動無線機器から短距離通信コネクションを介して受信したデータと、通信装置のメモリ素子に記憶されているデータとを比較するための比較モジュールを有し、受信したデータと記憶されているデータとが所定の指標に関して一致する場合には、状態メッセージを伝送する移動無線コネクションを移動無線システム内に自動的に確立することができる。状態メッセージは例えば移動無線システムにおけるコールの経路変更に関する。
【0008】
したがって本発明による通信システムは2つの構成要素からなる。すなわち1つは自動車の本発明による通信装置であり、もう1つは外部の移動無線機器、ここでは例えば移動無線電話(携帯電話)である。自動車における通信装置は既にセルラ移動無線システムの移動無線モジュール並びに入力ユニット及び音響的な出力ユニットを有している。これらの構成要素によって通信装置は既に移動無線コネクションの準備がされており、したがって非常呼出または故障救援または交通情報の要求を送信するためにも適している。相応の構成要素はそれ自体公知のものであり、冒頭で述べたシステムに使用される構成要素に対応する。
【0009】
それに加え通信装置は短距離無線装置を有し、この短距離無線装置は通信装置の制御ユニットと接続されている。したがって、セルラ移動無線システムの移動無線モジュールを介して広帯域無線コネクションを確立することができ、他方では短距離無線装置によって典型的には100m以下、有利には10m以下の比較的短い距離にわたる外部機器との無線コネクションを確立することができる。外部の移動無線機器も同様にそのような短距離無線装置を有する。
【0010】
外部の移動無線機器が通信装置における短距離無線装置の無線領域に進入すると直ぐに、外部の移動無線機器と車両内の通信装置との間でデータを自動的に交換することができる。さらに車両内の通信装置は、移動無線機器から短距離無線コネクションを介して受信したデータと、メモリ素子に記憶されているデータとを比較する比較モジュールを有する。ここで比較モジュールは有利にはコンピュータプログラムとして設計されており、このコンピュータプログラムは制御ユニットにおいて実行される。所定の比較によって、外部の移動無線機器が認証された機器であるか否かが検査される。この比較において受信したデータと記憶されているデータとが所定の指標に関して一致することが確認されると、状態メッセージを伝送する移動無線コネクションが移動無線システム内に自動的に確立される。
【0011】
移動無線コネクションの自動的な確立とは、ユーザが介在すること無く完全に自動的に確立されるという以外にも、ユーザは先ずこの無線コネクションの確立に同意しなければならない方式、または確立を起動する方式、しかしながらその他にはコネクションが自動的に確立される方式と解される。
【0012】
したがって本発明による通信装置ないし本発明による通信システムの利点は先ず以下の点にある。すなわち、ドライバとは走行中でも車両内で携帯可能な移動無線機器の電話番号を使用して連絡を取ることができ、しかしながら同時にドライバは車両内に取り付けられた通信装置の機能、例えばハンドフリー機能を使用できるということである。ここで例えば以下のことも行うことができる。すなわち、車両の通信装置及び車両において必要とされる加入者識別モジュール(SIMカード)によって、例えば緊急呼出及び故障救援または交通情報のような車両に関するサービスのみを使用することができる。これに対して、インターネットアクセスまたは(ダイヤルした番号によって区別される)その他の通話のようなドライバに関するサービスは、この場合外部の移動無線機器の加入者識別モジュール(SIMカード)によって実現されるが、ドライバはそれと同時に車両に取り付けられた通信装置の機能を使用することができる。したがってドライバに関するこれらのサービスに対しても、例えばハンドフリー装置、入力ユニットまたは移動無線アンテナのような通信装置の構成要素を、セルラ移動無線システム内の通信における伝送品質、安全性及び確実性を改善するために使用することができる。
【0013】
通信装置は例えば、オーディオシステム、マルチメディアシステム、テレマティックシステムまたはナビゲーションシステムの構成部分であってよい。これによってこのシステムの構成要素もまた使用することができる。オーディオシステムと組み合わせる場合には、たとえばオーディオシステムのスピーカを音響的な出力ユニットとして使用することができる。マルチメディアシステムと組み合わせる場合には同様に、マルチメディアシステムのスピーカを音響的な出力ユニットとして使用することができ、またマルチメディアシステムの入力ユニットも使用することができる。テレマティックシステムの構成部分として、通信装置は例えばGPS受信装置と接続されている。それらのシステムはそれ自体公知であり、冒頭で述べたものである。通信装置をナビゲーションシステムと接続する場合には、例えば移動無線ネットワークを介して受信される交通情報をルート算出時に考慮することができる。
【0014】
セルラ移動無線システムは例えばGSMまたはUMTS規格のシステムである。これによって、通信装置は有効範囲をカバーして動作することができ、複数の外部の移動の無線機器と問題なく組み合わせることができる。
【0015】
通信装置と外部の移動無線機器との間のコネクションを形成するために、短距離無線通信の距離範囲は10mに満たないもので十分である。短距離無線コネクションの距離範囲が車両の状態に適合されることによって、通信装置が車両外の認証されない移動無線機器、例えば歩行者または他のドライバの移動無線機器と恒常的に対面(confront)されることはない。いわゆるブルートゥース規格に応じて動作する短距離無線装置は殊に有利なものと見なされる。相応の短距離無線装置は既に冒頭で述べたドイツ連邦共和国特許明細書第199 21 533.2号に記載されている。
【0016】
本発明による通信システムではセルラ移動無線システム内に、外部の移動無線機器から車両内の通信装置へのコールの経路変更の権限が格納される。そのような格納はただ一度しか必要とされず、その後はコールの経路変更を自動的に起動することができる。
【0017】
本発明の特別な実施形態では、車両内の通信装置の加入者識別モジュール(SIMカード)によって、自動車の動作に関するセルラ移動無線システムのサービスのみが起動される。これによって人間及び車両に関するサービス、またテレマティックサービス、遠隔通信サービス、遠隔測定サービスのための機能を容易に切断及び接続することができる。このことは例えば、異なるユーザによって使用される車両では有利であり、このような車両は頻繁には例えばレンタカー、会社の車または同様のものである。
【0018】
さらには、移動無線機器から車両の通信装置へのコールの経路変更が起動されている場合でも、移動無線機器を介して通話を行うことができる。移動無線ネットワーク内の移動無線コネクションは、車両内の通信装置の構成要素を介して行われ、通話は車両の通信装置から短距離無線コネクションを介して移動無線機器へと転送される。これによって例えば、通信装置のハンドフリー装置にアクセスしない車両の後部座席に居る同乗者によっても通話を行うことが可能である。
【0019】
有利には、移動無線機器が短距離無線コネクションの距離範囲を離れたときに、コールの経路変更は自動的に解除される。これによってドライバが車両を離れたとしても、別個の操作は必要とされずに移動無線機器を介して再び連絡を取ることができる。
【0020】
通信システムを例えば、1つ以上の外部移動無線機器と協働させるために設計することもできる。このことは、車両内に複数の同乗者が居る場合でも、例えば通信装置のアンテナを使用することによってより良好な機能が達成され、他方ではそれと同時にそれぞれの同乗者は自身の移動無線機器から通話を行うことができ、またそれぞれの移動無線機器の加入者識別によって通話料が精算されるという利点を有する。
【0021】
対話式のコールの経路変更を確立するための本発明による方法は、車両の通信装置と1つの外部移動無線機器の組み合わせにのみ制限されるのではなく、一般的に移動無線機器が2つまたはそれ以上の場合にも適用できる。それぞれ1つの短距離無線装置を有するセルラ移動無線システムの第1の移動無線機器と第2の移動無線機器との間において対話式のコールの経路変更を確立するための本発明による方法は、以下のステップによって特徴付けられている。
−第2の移動無線機器が第1の移動無線機器の短距離無線装置の距離範囲に進入すると、第1の移動無線機器と第2の移動無線機器との間でデータを交換する。
−短距離無線コネクションを介して交換されたデータに基づき、第2の移動無線機器を識別及び認証する。
−第2の移動無線機器から第1の移動無線機器へのコールの経路変更を移動無線機器の移動無線システムにおいて確立する。例えばそのような方法では、第2の移動無線機器から第1の移動無線機器へのコールの経路変更に対する権限がセルラ移動無線システムに登録されているか否かについても検査される。
【0022】
有利には、第2の移動無線機器から第1の移動無線機器へのコールの経路変更が起動されているときに、通話またはデータ転送をセルラ移動無線システムにおいて第1の移動無線機器を介して実施できる場合には有利であり、移動無線コネクションの料金の精算は第2の移動無線機器の加入者識別モジュールによって行われる。これによって例えば、第1の移動無線機器のより高度な機能ないしより簡潔な操作性を使用することができ、しかしながら他方では通話の清算が第2の移動無線機器を介して行われ、これにより通話料金を別個のものにすることができる。
【0023】
本発明による方法の特別な実施形態においては、第1の移動無線機器がサーバ機能を担い、2つ以上の移動無線機器間でのコールの経路変更が可能である。複数の移動無線機器から常にサーバ機能を備えた第1の移動無線機器へのコールの経路変更が可能である。これによって電話機の機能を確立することができ、送出される通話は常に第1の移動無線機器を介して移動無線ネットワークに送信されるが、料金の精算は個人に関して異なる移動無線機に割り当てることができる。
【0024】
例えば、移動無線機器間の通話の授受を実施することができる。これによって、本発明による方法に関連する任意の移動無線機器における通話を行うことができる。別の有利な構成は従属請求項に記載されている。
【0025】
本発明を以下実施例及び図面に基づき詳細に説明する。ここで図1は、本発明による通信装置及び本発明による通信システムの実質的な構成要素を示す。図2は、初回の登録及びそれと同時に行われる移動無線ネットワークにおけるコールの経路変更を起動するための第1の方法の経過である。図3は、到来する通話のコールの経路変更を行うための方法の経過である。図4は、第2の移動無線機器のコールの経路変更を行うための方法の経過である。図5は、送出された通話のコールの経路変更を行うための方法の経過である。
【0026】
図1には一例として本発明による通信システムが図示されている。通信システムは、車両内に配置されている通信装置101を有する。通信装置101における中央の構成要素は制御ユニット102である。制御ユニット102は入力ユニット103と接続されている。制御ユニット102はさらに音響的な出力ユニットと接続されており、この出力ユニットはNFコントローラ及びアンプ104並びにNFコントローラ104と接続されたスピーカ105、106を包含する。NFコントローラ104はさらにマイクロフォン107と接続されている。さらに通信装置101は移動無線モジュール108を有する。移動無線モジュール108は無線コネクションを、例えばGSMまたはUMTS規格によるセルラ移動無線ネットワークにおいて確立するために必要とされる構成要素を有する。ここでの移動無線モジュールの構成部分は、例えば送信/受信装置である。移動無線モジュール108はアンテナ109と接続されており、このアンテナ109は高品質の移動無線コネクションを確立できるようにするために、通常の場合車両の外部に取り付けられている。さらに移動無線モジュール108の構成部分は、公知のようにSIMカードとして従来の移動無線機器を構成している加入者識別モジュール110である。上記の構成要素を含めて、通信装置はセルラ移動無線ネットワークにおける移動無線トラフィックのために設計されている。例えばマイクロフォン107及びスピーカ105、106によってハンドフリー機能が実現されている。
【0027】
ここで通信装置101は付加的にそれ自体は公知のトランシーバ111を有し、このトランシーバ111は例えばブルートゥース規格による短距離無線装置として設計されている。トランシーバ111は適当な送信/受信アンテナ113と接続されている。さらにトランシーバ111は制御装置102と接続されているおり、その結果これら2つの構成要素の間でデータ交換を行うことができる。トランシーバ111とNFコントローラ104との間のコネクションを介して、オーディオ信号をNFコントローラ104と交換することができる。
【0028】
選択的に、通信装置102をインタフェースを介してGPS受信モジュール114と接続することができる。この場合、正確な車両位置を検出することができるので、この車両位置を非常呼出または故障救援の要求が送出されるときに、移動無線ネットワークを介して同時に伝送することができる。この場合通信装置101はいわゆるテレマティック端末機器の機能を有する。
【0029】
さらに通信装置101を、インタフェースを介してそれ自体は公知の車両ナビゲーションシステム115と接続することができる。したがって通信装置101を介して、移動無線コネクションを介して受信した交通に関するデータをナビゲーションシステムに転送することができる。したがっていわゆる動的な目的地案内(dynamic navigation)が実現される。
【0030】
さらに通信装置101を自動車のオーディオシステム116と接続することができる。この場合スピーカ105、106は例えばオーディオシステムの構成要素であっても良い。
【0031】
別の構成では、通信装置101を車両マルチメディアシステム117と接続することができ、その結果例えば通信装置101を介して車両内でのインターネットアクセスを実現することができる。
【0032】
本発明による通信システムの構成要素は少なくとも1つの付加的な移動無線機器118、119である。これらの移動無線機器は公知のように移動無線モジュール、ユーザインタフェース及びアンテナを有し、したがって通信システム101に依存せずに使用することができる。移動無線機器118、119はその点において市販の携帯電話である。これらの機器では通例であるように、移動無線機器118、119はそれぞれSIMカードを有し、このSIMカードによって識別を移動無線ネットワークにおいて行うことができる。
【0033】
移動無線機器118、119は付加的に短距離無線装置を有し、この短距離無線装置は実質的に通信装置101内の短距離無線装置と対応するものである。相応の短距離無線装置はまた、ドイツ連邦共和国特許明細書第199 21 533.2号において、車両用の通信システムとの関連で既に記載されている。今や通信装置101及び移動無線機器118、119の短距離無線装置を介してデータ交換が可能である。アンテナ113及びトランシーバ111を介して移動無線機器118、119によって受信されたデータが制御ユニット102に転送される。相応のプログラムによって、制御ユニットにおいては受信した移動無線データが、メモリ装置112に記憶されているデータと比較される。比較は、例えば移動無線機器118、119の機器検出に関する所定の指標に関して行われる。この比較の結果が肯定であれば、すなわち移動無線機器118、119は認証された機器であれば、通信装置101からセルラ移動無線システムへの移動無線コネクションが自動的に行われる。この移動無線コネクションの枠内では、状態メッセージが移動無線システムのサーバに伝送され、このサーバは例えば移動無線機器118、119から通信装置101へのコールの経路変更を起動する。これによって、移動無線機器118、119に指向された通話がセルラ移動無線ネットワークにおける移動無線コネクションを介して通信装置101へと伝送され、しかしながら他方では場合によっては生じる通話料の清算が移動無線機器118、119のSIMカードによって行われる。
【0034】
車両内の通信装置としてのテレマティック機器(TG)及び移動無線機器としての1つまたは複数の移動電話を有する通信システムに関して生じる異なる状況に対する種々の方法を、以下図2から図5に基づき説明する。
【0035】
図2は、コールの経路変更の最初の登録及び起動を行うための方法の経過を示す。すなわち移動電話118、119が初めて通信装置101の短距離領域に進入したときに開始される方法の経過の一例である。後述する方法の例においても同様に示しているが個々のステップは異なる段に示されており、これらのステップは移動電話の内部で、短距離通信、移動無線ネットワークを介して、車両内の通信装置の内部で実行される。
【0036】
図2による初期状況では、ステップ201において移動電話がスイッチオンされ、テレマティック機器TGである通信装置は登録モードにある(ステップ202)。登録モードは例えばメニューにおいて調整することができ、新たな通信装置の最初の登録を行うことができる。ステップ203では、移動電話はテレマティック機器TGの短距離通信領域内にある。短距離通信装置は、それ自体は公知のいわゆるブルートゥース方式により動作する装置である。ステップ204では、テレマティック機器及び移動電話の相互識別が行われる。この場合ステップ204の終了後に、移動電話は初めてテレマティック機器TGの短距離通信領域にあることが確定される。ステップ205及び206では、移動電話においてもテレマティック機器においても相応の状態表示が行われる。状態表示を例えばアイコンとすることができ、このアイコンは移動電話及びテレマティック機器のそれぞれのディスプレイに表示され、新たな機器が短距離無線領域内にあることをユーザに記号で表す。
【0037】
ユーザは新たに識別された移動電話を、テレマティック機器と共に通信システムにおいて使用するために認証することができ、コールの経路変更を移動無線システムにおいて登録及び起動することができる。このことはステップ207において移動電話でも、ステップ208においてテレマティック機器でも行うことができる。このために例えば移動電話ないしテレマティック機器における相応のキーを起動することができ、その後自動的にステップ209において移動無線ネットワークへの移動無線コネクションが確立され、コールの経路変更の相応の通知がネットワークオペレータに伝送される。しかしながら択一的に、コールの経路変更をステップ210、211において移動電話またはテレマティック機器において拒絶することもできる。拒絶を例えば相応のキーの操作によって行うこともできる。しかしながら択一的な実施形態では拒絶を時間的に制御することもでき、その結果テレマティック機器の短距離通信領域に移動電話が進入した後に、コールの経路変更が起動されることなく所定の時間間隔が経過するとこのコールの経路変更は拒絶されたものと見なされる。コールの経路変更が移動無線ネットワークにおいて既に起動されている変形実施形態では、ステップ210ないし211においてそのようなコールの経路変更を解除することもでき、相応の通知がステップ212において、移動無線ネットワークを介して移動無線オペレータのサーバに伝送される。ステップ209、212に続いて、新たに識別及び認証ステップ204が引き続き行われ、その結果コールの経路変更を何時でも起動ないし解除することができる。このことを例えばテレマティック機器のスタンバイモードにおいても可能である。
【0038】
図3は、移動電話に通話が到来する場合の方法の経過を示す。ここでステップ301から306はステップ201から206と広範にわたり一致する。コールの経路変更が移動無線ネットワークにおいて移動電話に対して起動されていることが基礎とされる。このことは参照記号「1」で表された結合点によって示されており、この結合点は図2による相応の結合点と同一である。ステップ308では、移動電話に対するコールが移動無線ネットワークに到来する。
【0039】
ステップ309では、移動無線ネットワークにおいてテレマティック機器へのコールの経路変更が行われる。ステップ310では到来したコールがテレマティック機器において受信され、これに続くステップ311では、コールがテレマティック機器において表示される。テレマティック機器は短距離通信インタフェースを介して、コールが到来したことを示唆する信号を移動電話に伝送する。このためにステップ312では短距離通信内で同期が行われ、その結果続くステップ313では移動電話のディスプレイにコールが到来したことの示唆を表示することができる。引き続きステップ314では通話を移動電話に伝送することができる、またはステップステップ315では通話をテレマティック機器に伝送することができる。
【0040】
ステップ314においてコールが移動電話に伝送されると、引き続きステップ316では通話が移動電話を介して行われる。これに対してステップ315では、コールがテレマティック機器に伝送され、引き続きステップ317では通話がテレマティック機器のハンドフリー装置を介して行われる。いずれかの機器を介して通話が行われるということにかかわらず、ステップ318では短距離通信インタフェースを介して再び移動電話とテレマティック機器との間の同期が行われる。これによって、その時点にコールのために使用されていない機器に何時でもコールを伝送することができる。例えば通話をテレマティック機器を介して行う場合には、ステップ319で通話を相応のキーを押すことによって移動電話に伝送することができる、またはステップ320で通話を終了することができる。同様にステップ316において移動電話を介して通話を行う場合には、ステップ321で通話をテレマティック機器に伝送することもできる、またはステップ322で通話をテレマティック機器において終了することができる。ステップ319において通話が移動電話に伝送される場合には、それに続くステップ316では移動電話において通話を行うことができ、他方では相応にステップ321においてコールがテレマティック機器に伝送される場合には、ステップ317において通話が行われる。このことは結合点CないしDによって表されている。
【0041】
したがって説明した方法では、コールは常にテレマティック機器への移動無線コネクションを介して到来し、これによって例えば車両に取り付けられたテレマティック機器のアンテナを使用することができる。通話自体を移動電話においても行うことができる。後者の場合には、短距離通信装置を介したコールの転送が行われる。
【0042】
図4には別の実施例として、2つの移動電話がコールの経路変更によってテレマティック機器と接続されている方法の経過が図示されている。第1の移動電話を介して既に通話が行われており、他方ではこれと同時に第2の移動無線機器に対するコールがテレマティック機器に到来している。第1の通話に関しては、参照記号2で示した結合点において、図3で説明した方法に続く方法が移動無線ネットワークの内部で行われる。第2の移動電話に関してはコールの経路変更がネットワークにおいて同様に起動されているので、移動無線ネットワークに関しては、参照記号1で示した結合点において図2による方法の続きが行われる。
【0043】
ステップ401から406はステップ301から306に対応するが、ここではこれらのステップが第2の移動電話に関するという点で異なる。上述した初期状況から出発して、ステップ408では第2の移動電話に対するコールが移動無線ネットワークに到来する。既に図3と関連させて説明した方法に類似して、このコールはコールの経路変更に基づきテレマティック機器において受信され(ステップ410)、ステップ411ではこのコールがテレマティック機器に表示される。ステップ312と同様にステップ412では同期が行われ、続いて到来したコールが表示されるが、ここではしかしながら第2の移動電話において表示される(ステップ413)。
【0044】
ここでステップ412での短距離通信における同期に続いて、異なる機能をテレマティック機器において実施することができる。テレマティック機器を介して既に通話が行われているので、この通話に関する種々の可能性が存在する。これについては以下説明する。例えばステップ414では通話が第2の移動電話に転送される。この結果ステップ415では、第2の移動電話に対するコールの経路変更が移動無線ネットワーク内で自動的に解除される。引き続きステップ416では、第2のコールを移動無線ネットワークを介して第2の移動電話において直接的に受信することができ、通常の移動電話における通話が行われる。
【0045】
しかしながら、ステップ414において第2のコールを移動電話に転送することに対して択一的に、ステップ415においても第2のコールを伝送し、仲介し(ステップ416)、第2のコールを拒絶し(ステップ417)、または2つのコールを用いた通話会議(call conference)を起動する(ステップ418)ことが可能である。これらの場合では第2の通話がテレマティック機器を介して行われ(ステップ419)、引き続きステップ420においては同期が短距離無線コネクションを介して移動電話2とテレマティック機器との間で再び行われる。続いて、ステップ421ではコールを移動電話2に伝送することができる、またはステップ422ではコールを移動電話2において終了することができる。ステップ421においてコールが移動電話2に伝送される場合には、続いてステップ423において通話が第2の移動電話を介して行われる。ここでもまたステップ420において、移動電話とテレマティック機器との間の同期が行われる。
【0046】
通話が第2の移動電話を介して行われる場合には、最終的に再びステップ424においてコールをテレマティック機器に伝送することができ、続くステップ419においてテレマティック機器を介して通話を行うことができる。このことは結合点Dによって示唆されている。択一的にステップ425において、通話をテレマティック機器によって終了することができる。
【0047】
上述した機能は、実質的にプログラムの形でテレマティック機器に記憶されており、このテレマティック機器において実行される。コールの経路変更の既述の方法では、第2の移動電話へのコールに対して場合によっては生じる全ての通話料金がこの第2の移動電話のSIMカードにも割り当てられ、このことは第2の移動電話またはテレマティック機器を介して通話が行われるか否かに依存しない。
【0048】
図5には、送出される通話に関する方法の経過が図示されている。図1と繋がっている参照記号1で示した結合点からも分かるように、移動電話に対するコールの経路変更は移動無線ネットワークにおいて起動されている。ステップ501から506はここでもまたステップ301から306ないし401から406と対応している。ステップ504において移動電話及びテレマティック機器を識別及び認証した後に、ステップ507ないし508では移動電話ないしテレマティック機器にコールすることができる。コール後にはステップ509において再び、移動電話とテレマティック機器との間の同期が行われる。引き続きステップ510ではコールがテレマティック機器に送信され、これに続いてステップ521において移動無線ネットワークでは、逆の局において受信できるコールが送出される。
【0049】
ステップ510に続いてステップ521と並行に、ステップ511では再び短距離無線コネクションの同期が行われる。これに続いて相応の状態表示512ないし513が移動電話ないしテレマティック機器において行われる。
【0050】
移動電話においてコールが行われた場合には、ステップ514において移動電話を介する通話が行われる。テレマティック機器を介してコールが行われた場合には、ステップ515においてテレマティック機器のハンドフリー装置を介する通話が行われる。いずれの場合もステップ516において、同期が短距離無線コネクションを介して行われる。ステップ515において通話がテレマティック機器を介して行われる場合には、ステップ517において通話を移動電話に伝送することもでき、続いてステップ514においてさらなる処理が行われる。これは結合点Cで表されている。ステップ518では、通話を移動電話において終了することもできる。これに対して通話が移動電話を介して行われる場合には、ステップ519において通話をテレマティック機器に伝送することができ、続いてステップ515が行われる。これは結合点Dで表されている。この場合ステップ520では通話をテレマティック機器において終了することもできる。
【0051】
したがって通話が送出される場合であっても、コールの経路変更がオンされていれば移動無線コネクションはテレマティック機器を介して確立される。しかしながら通話料を移動電話のSIMカードに割り当てることは、起動されているコールの経路変更に基づいて行われる。本来的な通話を移動電話においてもテレマティック機器においても行うことができる。通話の切換は前述した例のように、常に移動電話とテレマティック機器との間の短距離無線コネクションを介して行われるが、移動無線コネクションは常にテレマティック機器から移動無線ネットワークに向かって確立される。
【0052】
テレマティック機器へのコールの経路変更によって2つの移動電話が動作する場合には、以下簡単に説明する別の状況が生じる可能性がある。全ての例は、2つの移動電話からテレマティック機器へのコールの経路変更が起動されていることを前提とする。
【0053】
これに関して次の例は、第1の移動電話を用いて通話が行われ、第2の移動電話にコールが送出される状況である。第1のコールはテレマティック機器または第1の移動電話を介して行うことができる。ここで第2のコールは第2の移動電話を用いて行われる。しかしながらテレマティック機器から移動無線ネットワークへの移動無線コネクションは既に確立されているので、移動無線の第2の通話は直接的に第2の移動無線機器からしか行えない。このためにコールの経路変更は自動的に解除される。通話料はそれぞれの移動無線電話に割り当てられる。
【0054】
別の実施例では通話はコールの経路変更がオンされている場合に行われ、他方ではそれと同時にテレマティックデータが伝送される。通話をテレマティック機器または移動電話を介して行うことができ、他方ではそれと同時に例えば診断データまたは交通データのようなテレマティックデータを伝送することができる。したがって並行的な通話トラフィックとデータトラフィックが可能である。テレマティック費用の精算はテレマティック機器のSIMカードによって行われ、通話料の清算は移動電話のSIMカードによって行われる。
【0055】
本発明による方法ないし本発明による通信システムでもって、車両に統合されたハンドフリー装置を使用する車両内の快適な通信が可能であり、同時に種々のサービスに対する費用を車両ないしユーザ固有の端末機器に割り当てることができる。このことは例えば、自動的なコールの経路変更によってセルラ移動無線システムにおいて実現され、また端末機器間の短距離通信によって実現される。これに関して既述の実施形態の他にも具体的な複数の実施形態が考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による通信装置及び本発明による通信システムである。
【図2】
第1の方法の経過である。
【図3】
第2の方法の経過である。
【図4】
第3の方法の経過である。
【図5】
第4の方法の経過である。
本発明は、制御ユニットと接続されている、入力ユニット及び音響的な出力ユニットと、制御ユニットと接続されている、セルラ移動無線システムの移動無線モジュールとを備えた通信装置に関する。さらに本発明は、車両に統合された通信装置と、セルラ移動無線システムの外部移動無線機器とを備えた通信システムに関する。さらに本発明は、セルラ移動無線システムの第1の移動無線機器と第2の移動無線機器との間において対話式のコールの経路変更を確立する方法に関する。
【0002】
従来では自動車の通信装置として主に伝統的な自動車電話が使用されていた。この自動車電話は車両内に取り付けられた移動無線電話であり、この移動無線電話を受話器またはハンドフリー装置を介して操作することができる。そのような自動車電話を自動車のオーディオ機器に統合できることも既に公知である。このような機器は例えば古典的なラジオ受信器、CD再生装置及びカーラジオを含み、装置全体は従来のカーラジオの大きさを上回っておらず、また車両におけるDIN規格の空間内に取り付けることができる。そのような実施形態では、オーディオ機器のスピーカがコールを出力するためにも使用される。機器に付加的に統合されたマイクロフォンによってハンドフリー機能が実現される。そのようなシステムの欠点は、車両内でしか使用できず、ドライバとは固有の電話番号によって車両内でしか連絡がとれないということである。さらには、電話機に対するコストが比較的高く、またその使用範囲は自動車に制限されていることも欠点である。
【0003】
さらには、例えばauto, motor, sport 7/1999,の第140から142頁に記載されているADAC−Telematik Service−Kit.のような、いわゆるテレマティックシステムが公知である。このテレマティックシステムは、サテライトナビゲーション信号の評価により自動車を正確に位置標定するためのGPS受信器及び操作部を備えたテレマティック制御ユニットを包含する。テレマティック制御ユニットは、別個の移動無線電話と接続されている。移動無線コネクションを介して、非常呼出機能及び故障救援機能を使用することができる。さらには交通情報を得ることもできる。統合されたハンドフリー装置は走行中に使用することもできる。
【0004】
未公開のドイツ連邦共和国特許明細書第199 21 533.2号からは自動車の通信システムが公知であり、この通信システムはカーラジオ及び移動無線電話から構成されている。カーラジオにもまた移動無線電話にも短距離無線装置が統合されており、この短距離無線装置を介して自動的にカーラジオと移動無線電話との間のコネクションを確立することができ、この際カーラジオは移動無線電話の代わりにハンドフリー装置の機能を担う。このシステムにおいても前述したテレマティックシステムにおいても、例えば非常呼出または故障救援または交通情報の要求のような車両固有の機能は、外部の移動無線電話が車両内に持ち込まれている場合しか可能でないという欠点がある。
【0005】
本発明の第1の課題は、1つまたは複数の外部の移動無線機器と共に使用することができる、例えばハンドフリー装置としての通信装置を提供することであり、ここで例えば異なるユーザが車両を使用する場合、ユーザ固有の清算が可能であり、しかしながらそれと同時にユーザに依存せずに自動車の動作に関連する所定の機能も実施できる。本発明の別の課題は、自動車に統合された通信装置並びに外部の移動無線機器を含み、さらに前述の機能性を有する、自動車の通信システムを提供することである。本発明の第3の課題は、セルラ移動無線システムの第1の移動無線機器と第2の移動無線機器との間において対話式のコールの経路変更を確立する方法を提供することであり、この方法は前述の通信システムにおける使用に殊に適している。
【0006】
第1の課題は、独立請求項の上位概念記載の通信装置において、通信装置が制御ユニットと接続された短距離無線装置を有し、この短距離無線装置は短距離無線コネクションを介したデータ交換のために設計されており、通信装置が短距離無線コネクションを介して受信したデータをメモリ素子に記憶されているデータと比較するための比較モジュールを有し、受信したデータと記憶されているデータが所定の指標に関して一致する場合には、状態メッセージを伝送する移動無線コネクションが移動無線システム内に自動的に確立されることによって解決される。
【0007】
第2の課題は、制御ユニットと接続されている、入力ユニット及び音響的な出力ユニットと、制御ユニットと接続されている、セルラ移動無線システムの移動無線モジュールと、制御ユニットと接続されている短距離無線装置とを備えた車両に統合された通信装置、並びに第2の短距離無線装置を有する、セルラ移動無線システムの外部移動無線機器を備えた移動無線システムによって解決され、ここで、短距離無線装置は短距離無線コネクションを介したデータ交換のために設計されており、通信装置は移動無線機器から短距離通信コネクションを介して受信したデータと、通信装置のメモリ素子に記憶されているデータとを比較するための比較モジュールを有し、受信したデータと記憶されているデータとが所定の指標に関して一致する場合には、状態メッセージを伝送する移動無線コネクションを移動無線システム内に自動的に確立することができる。状態メッセージは例えば移動無線システムにおけるコールの経路変更に関する。
【0008】
したがって本発明による通信システムは2つの構成要素からなる。すなわち1つは自動車の本発明による通信装置であり、もう1つは外部の移動無線機器、ここでは例えば移動無線電話(携帯電話)である。自動車における通信装置は既にセルラ移動無線システムの移動無線モジュール並びに入力ユニット及び音響的な出力ユニットを有している。これらの構成要素によって通信装置は既に移動無線コネクションの準備がされており、したがって非常呼出または故障救援または交通情報の要求を送信するためにも適している。相応の構成要素はそれ自体公知のものであり、冒頭で述べたシステムに使用される構成要素に対応する。
【0009】
それに加え通信装置は短距離無線装置を有し、この短距離無線装置は通信装置の制御ユニットと接続されている。したがって、セルラ移動無線システムの移動無線モジュールを介して広帯域無線コネクションを確立することができ、他方では短距離無線装置によって典型的には100m以下、有利には10m以下の比較的短い距離にわたる外部機器との無線コネクションを確立することができる。外部の移動無線機器も同様にそのような短距離無線装置を有する。
【0010】
外部の移動無線機器が通信装置における短距離無線装置の無線領域に進入すると直ぐに、外部の移動無線機器と車両内の通信装置との間でデータを自動的に交換することができる。さらに車両内の通信装置は、移動無線機器から短距離無線コネクションを介して受信したデータと、メモリ素子に記憶されているデータとを比較する比較モジュールを有する。ここで比較モジュールは有利にはコンピュータプログラムとして設計されており、このコンピュータプログラムは制御ユニットにおいて実行される。所定の比較によって、外部の移動無線機器が認証された機器であるか否かが検査される。この比較において受信したデータと記憶されているデータとが所定の指標に関して一致することが確認されると、状態メッセージを伝送する移動無線コネクションが移動無線システム内に自動的に確立される。
【0011】
移動無線コネクションの自動的な確立とは、ユーザが介在すること無く完全に自動的に確立されるという以外にも、ユーザは先ずこの無線コネクションの確立に同意しなければならない方式、または確立を起動する方式、しかしながらその他にはコネクションが自動的に確立される方式と解される。
【0012】
したがって本発明による通信装置ないし本発明による通信システムの利点は先ず以下の点にある。すなわち、ドライバとは走行中でも車両内で携帯可能な移動無線機器の電話番号を使用して連絡を取ることができ、しかしながら同時にドライバは車両内に取り付けられた通信装置の機能、例えばハンドフリー機能を使用できるということである。ここで例えば以下のことも行うことができる。すなわち、車両の通信装置及び車両において必要とされる加入者識別モジュール(SIMカード)によって、例えば緊急呼出及び故障救援または交通情報のような車両に関するサービスのみを使用することができる。これに対して、インターネットアクセスまたは(ダイヤルした番号によって区別される)その他の通話のようなドライバに関するサービスは、この場合外部の移動無線機器の加入者識別モジュール(SIMカード)によって実現されるが、ドライバはそれと同時に車両に取り付けられた通信装置の機能を使用することができる。したがってドライバに関するこれらのサービスに対しても、例えばハンドフリー装置、入力ユニットまたは移動無線アンテナのような通信装置の構成要素を、セルラ移動無線システム内の通信における伝送品質、安全性及び確実性を改善するために使用することができる。
【0013】
通信装置は例えば、オーディオシステム、マルチメディアシステム、テレマティックシステムまたはナビゲーションシステムの構成部分であってよい。これによってこのシステムの構成要素もまた使用することができる。オーディオシステムと組み合わせる場合には、たとえばオーディオシステムのスピーカを音響的な出力ユニットとして使用することができる。マルチメディアシステムと組み合わせる場合には同様に、マルチメディアシステムのスピーカを音響的な出力ユニットとして使用することができ、またマルチメディアシステムの入力ユニットも使用することができる。テレマティックシステムの構成部分として、通信装置は例えばGPS受信装置と接続されている。それらのシステムはそれ自体公知であり、冒頭で述べたものである。通信装置をナビゲーションシステムと接続する場合には、例えば移動無線ネットワークを介して受信される交通情報をルート算出時に考慮することができる。
【0014】
セルラ移動無線システムは例えばGSMまたはUMTS規格のシステムである。これによって、通信装置は有効範囲をカバーして動作することができ、複数の外部の移動の無線機器と問題なく組み合わせることができる。
【0015】
通信装置と外部の移動無線機器との間のコネクションを形成するために、短距離無線通信の距離範囲は10mに満たないもので十分である。短距離無線コネクションの距離範囲が車両の状態に適合されることによって、通信装置が車両外の認証されない移動無線機器、例えば歩行者または他のドライバの移動無線機器と恒常的に対面(confront)されることはない。いわゆるブルートゥース規格に応じて動作する短距離無線装置は殊に有利なものと見なされる。相応の短距離無線装置は既に冒頭で述べたドイツ連邦共和国特許明細書第199 21 533.2号に記載されている。
【0016】
本発明による通信システムではセルラ移動無線システム内に、外部の移動無線機器から車両内の通信装置へのコールの経路変更の権限が格納される。そのような格納はただ一度しか必要とされず、その後はコールの経路変更を自動的に起動することができる。
【0017】
本発明の特別な実施形態では、車両内の通信装置の加入者識別モジュール(SIMカード)によって、自動車の動作に関するセルラ移動無線システムのサービスのみが起動される。これによって人間及び車両に関するサービス、またテレマティックサービス、遠隔通信サービス、遠隔測定サービスのための機能を容易に切断及び接続することができる。このことは例えば、異なるユーザによって使用される車両では有利であり、このような車両は頻繁には例えばレンタカー、会社の車または同様のものである。
【0018】
さらには、移動無線機器から車両の通信装置へのコールの経路変更が起動されている場合でも、移動無線機器を介して通話を行うことができる。移動無線ネットワーク内の移動無線コネクションは、車両内の通信装置の構成要素を介して行われ、通話は車両の通信装置から短距離無線コネクションを介して移動無線機器へと転送される。これによって例えば、通信装置のハンドフリー装置にアクセスしない車両の後部座席に居る同乗者によっても通話を行うことが可能である。
【0019】
有利には、移動無線機器が短距離無線コネクションの距離範囲を離れたときに、コールの経路変更は自動的に解除される。これによってドライバが車両を離れたとしても、別個の操作は必要とされずに移動無線機器を介して再び連絡を取ることができる。
【0020】
通信システムを例えば、1つ以上の外部移動無線機器と協働させるために設計することもできる。このことは、車両内に複数の同乗者が居る場合でも、例えば通信装置のアンテナを使用することによってより良好な機能が達成され、他方ではそれと同時にそれぞれの同乗者は自身の移動無線機器から通話を行うことができ、またそれぞれの移動無線機器の加入者識別によって通話料が精算されるという利点を有する。
【0021】
対話式のコールの経路変更を確立するための本発明による方法は、車両の通信装置と1つの外部移動無線機器の組み合わせにのみ制限されるのではなく、一般的に移動無線機器が2つまたはそれ以上の場合にも適用できる。それぞれ1つの短距離無線装置を有するセルラ移動無線システムの第1の移動無線機器と第2の移動無線機器との間において対話式のコールの経路変更を確立するための本発明による方法は、以下のステップによって特徴付けられている。
−第2の移動無線機器が第1の移動無線機器の短距離無線装置の距離範囲に進入すると、第1の移動無線機器と第2の移動無線機器との間でデータを交換する。
−短距離無線コネクションを介して交換されたデータに基づき、第2の移動無線機器を識別及び認証する。
−第2の移動無線機器から第1の移動無線機器へのコールの経路変更を移動無線機器の移動無線システムにおいて確立する。例えばそのような方法では、第2の移動無線機器から第1の移動無線機器へのコールの経路変更に対する権限がセルラ移動無線システムに登録されているか否かについても検査される。
【0022】
有利には、第2の移動無線機器から第1の移動無線機器へのコールの経路変更が起動されているときに、通話またはデータ転送をセルラ移動無線システムにおいて第1の移動無線機器を介して実施できる場合には有利であり、移動無線コネクションの料金の精算は第2の移動無線機器の加入者識別モジュールによって行われる。これによって例えば、第1の移動無線機器のより高度な機能ないしより簡潔な操作性を使用することができ、しかしながら他方では通話の清算が第2の移動無線機器を介して行われ、これにより通話料金を別個のものにすることができる。
【0023】
本発明による方法の特別な実施形態においては、第1の移動無線機器がサーバ機能を担い、2つ以上の移動無線機器間でのコールの経路変更が可能である。複数の移動無線機器から常にサーバ機能を備えた第1の移動無線機器へのコールの経路変更が可能である。これによって電話機の機能を確立することができ、送出される通話は常に第1の移動無線機器を介して移動無線ネットワークに送信されるが、料金の精算は個人に関して異なる移動無線機に割り当てることができる。
【0024】
例えば、移動無線機器間の通話の授受を実施することができる。これによって、本発明による方法に関連する任意の移動無線機器における通話を行うことができる。別の有利な構成は従属請求項に記載されている。
【0025】
本発明を以下実施例及び図面に基づき詳細に説明する。ここで図1は、本発明による通信装置及び本発明による通信システムの実質的な構成要素を示す。図2は、初回の登録及びそれと同時に行われる移動無線ネットワークにおけるコールの経路変更を起動するための第1の方法の経過である。図3は、到来する通話のコールの経路変更を行うための方法の経過である。図4は、第2の移動無線機器のコールの経路変更を行うための方法の経過である。図5は、送出された通話のコールの経路変更を行うための方法の経過である。
【0026】
図1には一例として本発明による通信システムが図示されている。通信システムは、車両内に配置されている通信装置101を有する。通信装置101における中央の構成要素は制御ユニット102である。制御ユニット102は入力ユニット103と接続されている。制御ユニット102はさらに音響的な出力ユニットと接続されており、この出力ユニットはNFコントローラ及びアンプ104並びにNFコントローラ104と接続されたスピーカ105、106を包含する。NFコントローラ104はさらにマイクロフォン107と接続されている。さらに通信装置101は移動無線モジュール108を有する。移動無線モジュール108は無線コネクションを、例えばGSMまたはUMTS規格によるセルラ移動無線ネットワークにおいて確立するために必要とされる構成要素を有する。ここでの移動無線モジュールの構成部分は、例えば送信/受信装置である。移動無線モジュール108はアンテナ109と接続されており、このアンテナ109は高品質の移動無線コネクションを確立できるようにするために、通常の場合車両の外部に取り付けられている。さらに移動無線モジュール108の構成部分は、公知のようにSIMカードとして従来の移動無線機器を構成している加入者識別モジュール110である。上記の構成要素を含めて、通信装置はセルラ移動無線ネットワークにおける移動無線トラフィックのために設計されている。例えばマイクロフォン107及びスピーカ105、106によってハンドフリー機能が実現されている。
【0027】
ここで通信装置101は付加的にそれ自体は公知のトランシーバ111を有し、このトランシーバ111は例えばブルートゥース規格による短距離無線装置として設計されている。トランシーバ111は適当な送信/受信アンテナ113と接続されている。さらにトランシーバ111は制御装置102と接続されているおり、その結果これら2つの構成要素の間でデータ交換を行うことができる。トランシーバ111とNFコントローラ104との間のコネクションを介して、オーディオ信号をNFコントローラ104と交換することができる。
【0028】
選択的に、通信装置102をインタフェースを介してGPS受信モジュール114と接続することができる。この場合、正確な車両位置を検出することができるので、この車両位置を非常呼出または故障救援の要求が送出されるときに、移動無線ネットワークを介して同時に伝送することができる。この場合通信装置101はいわゆるテレマティック端末機器の機能を有する。
【0029】
さらに通信装置101を、インタフェースを介してそれ自体は公知の車両ナビゲーションシステム115と接続することができる。したがって通信装置101を介して、移動無線コネクションを介して受信した交通に関するデータをナビゲーションシステムに転送することができる。したがっていわゆる動的な目的地案内(dynamic navigation)が実現される。
【0030】
さらに通信装置101を自動車のオーディオシステム116と接続することができる。この場合スピーカ105、106は例えばオーディオシステムの構成要素であっても良い。
【0031】
別の構成では、通信装置101を車両マルチメディアシステム117と接続することができ、その結果例えば通信装置101を介して車両内でのインターネットアクセスを実現することができる。
【0032】
本発明による通信システムの構成要素は少なくとも1つの付加的な移動無線機器118、119である。これらの移動無線機器は公知のように移動無線モジュール、ユーザインタフェース及びアンテナを有し、したがって通信システム101に依存せずに使用することができる。移動無線機器118、119はその点において市販の携帯電話である。これらの機器では通例であるように、移動無線機器118、119はそれぞれSIMカードを有し、このSIMカードによって識別を移動無線ネットワークにおいて行うことができる。
【0033】
移動無線機器118、119は付加的に短距離無線装置を有し、この短距離無線装置は実質的に通信装置101内の短距離無線装置と対応するものである。相応の短距離無線装置はまた、ドイツ連邦共和国特許明細書第199 21 533.2号において、車両用の通信システムとの関連で既に記載されている。今や通信装置101及び移動無線機器118、119の短距離無線装置を介してデータ交換が可能である。アンテナ113及びトランシーバ111を介して移動無線機器118、119によって受信されたデータが制御ユニット102に転送される。相応のプログラムによって、制御ユニットにおいては受信した移動無線データが、メモリ装置112に記憶されているデータと比較される。比較は、例えば移動無線機器118、119の機器検出に関する所定の指標に関して行われる。この比較の結果が肯定であれば、すなわち移動無線機器118、119は認証された機器であれば、通信装置101からセルラ移動無線システムへの移動無線コネクションが自動的に行われる。この移動無線コネクションの枠内では、状態メッセージが移動無線システムのサーバに伝送され、このサーバは例えば移動無線機器118、119から通信装置101へのコールの経路変更を起動する。これによって、移動無線機器118、119に指向された通話がセルラ移動無線ネットワークにおける移動無線コネクションを介して通信装置101へと伝送され、しかしながら他方では場合によっては生じる通話料の清算が移動無線機器118、119のSIMカードによって行われる。
【0034】
車両内の通信装置としてのテレマティック機器(TG)及び移動無線機器としての1つまたは複数の移動電話を有する通信システムに関して生じる異なる状況に対する種々の方法を、以下図2から図5に基づき説明する。
【0035】
図2は、コールの経路変更の最初の登録及び起動を行うための方法の経過を示す。すなわち移動電話118、119が初めて通信装置101の短距離領域に進入したときに開始される方法の経過の一例である。後述する方法の例においても同様に示しているが個々のステップは異なる段に示されており、これらのステップは移動電話の内部で、短距離通信、移動無線ネットワークを介して、車両内の通信装置の内部で実行される。
【0036】
図2による初期状況では、ステップ201において移動電話がスイッチオンされ、テレマティック機器TGである通信装置は登録モードにある(ステップ202)。登録モードは例えばメニューにおいて調整することができ、新たな通信装置の最初の登録を行うことができる。ステップ203では、移動電話はテレマティック機器TGの短距離通信領域内にある。短距離通信装置は、それ自体は公知のいわゆるブルートゥース方式により動作する装置である。ステップ204では、テレマティック機器及び移動電話の相互識別が行われる。この場合ステップ204の終了後に、移動電話は初めてテレマティック機器TGの短距離通信領域にあることが確定される。ステップ205及び206では、移動電話においてもテレマティック機器においても相応の状態表示が行われる。状態表示を例えばアイコンとすることができ、このアイコンは移動電話及びテレマティック機器のそれぞれのディスプレイに表示され、新たな機器が短距離無線領域内にあることをユーザに記号で表す。
【0037】
ユーザは新たに識別された移動電話を、テレマティック機器と共に通信システムにおいて使用するために認証することができ、コールの経路変更を移動無線システムにおいて登録及び起動することができる。このことはステップ207において移動電話でも、ステップ208においてテレマティック機器でも行うことができる。このために例えば移動電話ないしテレマティック機器における相応のキーを起動することができ、その後自動的にステップ209において移動無線ネットワークへの移動無線コネクションが確立され、コールの経路変更の相応の通知がネットワークオペレータに伝送される。しかしながら択一的に、コールの経路変更をステップ210、211において移動電話またはテレマティック機器において拒絶することもできる。拒絶を例えば相応のキーの操作によって行うこともできる。しかしながら択一的な実施形態では拒絶を時間的に制御することもでき、その結果テレマティック機器の短距離通信領域に移動電話が進入した後に、コールの経路変更が起動されることなく所定の時間間隔が経過するとこのコールの経路変更は拒絶されたものと見なされる。コールの経路変更が移動無線ネットワークにおいて既に起動されている変形実施形態では、ステップ210ないし211においてそのようなコールの経路変更を解除することもでき、相応の通知がステップ212において、移動無線ネットワークを介して移動無線オペレータのサーバに伝送される。ステップ209、212に続いて、新たに識別及び認証ステップ204が引き続き行われ、その結果コールの経路変更を何時でも起動ないし解除することができる。このことを例えばテレマティック機器のスタンバイモードにおいても可能である。
【0038】
図3は、移動電話に通話が到来する場合の方法の経過を示す。ここでステップ301から306はステップ201から206と広範にわたり一致する。コールの経路変更が移動無線ネットワークにおいて移動電話に対して起動されていることが基礎とされる。このことは参照記号「1」で表された結合点によって示されており、この結合点は図2による相応の結合点と同一である。ステップ308では、移動電話に対するコールが移動無線ネットワークに到来する。
【0039】
ステップ309では、移動無線ネットワークにおいてテレマティック機器へのコールの経路変更が行われる。ステップ310では到来したコールがテレマティック機器において受信され、これに続くステップ311では、コールがテレマティック機器において表示される。テレマティック機器は短距離通信インタフェースを介して、コールが到来したことを示唆する信号を移動電話に伝送する。このためにステップ312では短距離通信内で同期が行われ、その結果続くステップ313では移動電話のディスプレイにコールが到来したことの示唆を表示することができる。引き続きステップ314では通話を移動電話に伝送することができる、またはステップステップ315では通話をテレマティック機器に伝送することができる。
【0040】
ステップ314においてコールが移動電話に伝送されると、引き続きステップ316では通話が移動電話を介して行われる。これに対してステップ315では、コールがテレマティック機器に伝送され、引き続きステップ317では通話がテレマティック機器のハンドフリー装置を介して行われる。いずれかの機器を介して通話が行われるということにかかわらず、ステップ318では短距離通信インタフェースを介して再び移動電話とテレマティック機器との間の同期が行われる。これによって、その時点にコールのために使用されていない機器に何時でもコールを伝送することができる。例えば通話をテレマティック機器を介して行う場合には、ステップ319で通話を相応のキーを押すことによって移動電話に伝送することができる、またはステップ320で通話を終了することができる。同様にステップ316において移動電話を介して通話を行う場合には、ステップ321で通話をテレマティック機器に伝送することもできる、またはステップ322で通話をテレマティック機器において終了することができる。ステップ319において通話が移動電話に伝送される場合には、それに続くステップ316では移動電話において通話を行うことができ、他方では相応にステップ321においてコールがテレマティック機器に伝送される場合には、ステップ317において通話が行われる。このことは結合点CないしDによって表されている。
【0041】
したがって説明した方法では、コールは常にテレマティック機器への移動無線コネクションを介して到来し、これによって例えば車両に取り付けられたテレマティック機器のアンテナを使用することができる。通話自体を移動電話においても行うことができる。後者の場合には、短距離通信装置を介したコールの転送が行われる。
【0042】
図4には別の実施例として、2つの移動電話がコールの経路変更によってテレマティック機器と接続されている方法の経過が図示されている。第1の移動電話を介して既に通話が行われており、他方ではこれと同時に第2の移動無線機器に対するコールがテレマティック機器に到来している。第1の通話に関しては、参照記号2で示した結合点において、図3で説明した方法に続く方法が移動無線ネットワークの内部で行われる。第2の移動電話に関してはコールの経路変更がネットワークにおいて同様に起動されているので、移動無線ネットワークに関しては、参照記号1で示した結合点において図2による方法の続きが行われる。
【0043】
ステップ401から406はステップ301から306に対応するが、ここではこれらのステップが第2の移動電話に関するという点で異なる。上述した初期状況から出発して、ステップ408では第2の移動電話に対するコールが移動無線ネットワークに到来する。既に図3と関連させて説明した方法に類似して、このコールはコールの経路変更に基づきテレマティック機器において受信され(ステップ410)、ステップ411ではこのコールがテレマティック機器に表示される。ステップ312と同様にステップ412では同期が行われ、続いて到来したコールが表示されるが、ここではしかしながら第2の移動電話において表示される(ステップ413)。
【0044】
ここでステップ412での短距離通信における同期に続いて、異なる機能をテレマティック機器において実施することができる。テレマティック機器を介して既に通話が行われているので、この通話に関する種々の可能性が存在する。これについては以下説明する。例えばステップ414では通話が第2の移動電話に転送される。この結果ステップ415では、第2の移動電話に対するコールの経路変更が移動無線ネットワーク内で自動的に解除される。引き続きステップ416では、第2のコールを移動無線ネットワークを介して第2の移動電話において直接的に受信することができ、通常の移動電話における通話が行われる。
【0045】
しかしながら、ステップ414において第2のコールを移動電話に転送することに対して択一的に、ステップ415においても第2のコールを伝送し、仲介し(ステップ416)、第2のコールを拒絶し(ステップ417)、または2つのコールを用いた通話会議(call conference)を起動する(ステップ418)ことが可能である。これらの場合では第2の通話がテレマティック機器を介して行われ(ステップ419)、引き続きステップ420においては同期が短距離無線コネクションを介して移動電話2とテレマティック機器との間で再び行われる。続いて、ステップ421ではコールを移動電話2に伝送することができる、またはステップ422ではコールを移動電話2において終了することができる。ステップ421においてコールが移動電話2に伝送される場合には、続いてステップ423において通話が第2の移動電話を介して行われる。ここでもまたステップ420において、移動電話とテレマティック機器との間の同期が行われる。
【0046】
通話が第2の移動電話を介して行われる場合には、最終的に再びステップ424においてコールをテレマティック機器に伝送することができ、続くステップ419においてテレマティック機器を介して通話を行うことができる。このことは結合点Dによって示唆されている。択一的にステップ425において、通話をテレマティック機器によって終了することができる。
【0047】
上述した機能は、実質的にプログラムの形でテレマティック機器に記憶されており、このテレマティック機器において実行される。コールの経路変更の既述の方法では、第2の移動電話へのコールに対して場合によっては生じる全ての通話料金がこの第2の移動電話のSIMカードにも割り当てられ、このことは第2の移動電話またはテレマティック機器を介して通話が行われるか否かに依存しない。
【0048】
図5には、送出される通話に関する方法の経過が図示されている。図1と繋がっている参照記号1で示した結合点からも分かるように、移動電話に対するコールの経路変更は移動無線ネットワークにおいて起動されている。ステップ501から506はここでもまたステップ301から306ないし401から406と対応している。ステップ504において移動電話及びテレマティック機器を識別及び認証した後に、ステップ507ないし508では移動電話ないしテレマティック機器にコールすることができる。コール後にはステップ509において再び、移動電話とテレマティック機器との間の同期が行われる。引き続きステップ510ではコールがテレマティック機器に送信され、これに続いてステップ521において移動無線ネットワークでは、逆の局において受信できるコールが送出される。
【0049】
ステップ510に続いてステップ521と並行に、ステップ511では再び短距離無線コネクションの同期が行われる。これに続いて相応の状態表示512ないし513が移動電話ないしテレマティック機器において行われる。
【0050】
移動電話においてコールが行われた場合には、ステップ514において移動電話を介する通話が行われる。テレマティック機器を介してコールが行われた場合には、ステップ515においてテレマティック機器のハンドフリー装置を介する通話が行われる。いずれの場合もステップ516において、同期が短距離無線コネクションを介して行われる。ステップ515において通話がテレマティック機器を介して行われる場合には、ステップ517において通話を移動電話に伝送することもでき、続いてステップ514においてさらなる処理が行われる。これは結合点Cで表されている。ステップ518では、通話を移動電話において終了することもできる。これに対して通話が移動電話を介して行われる場合には、ステップ519において通話をテレマティック機器に伝送することができ、続いてステップ515が行われる。これは結合点Dで表されている。この場合ステップ520では通話をテレマティック機器において終了することもできる。
【0051】
したがって通話が送出される場合であっても、コールの経路変更がオンされていれば移動無線コネクションはテレマティック機器を介して確立される。しかしながら通話料を移動電話のSIMカードに割り当てることは、起動されているコールの経路変更に基づいて行われる。本来的な通話を移動電話においてもテレマティック機器においても行うことができる。通話の切換は前述した例のように、常に移動電話とテレマティック機器との間の短距離無線コネクションを介して行われるが、移動無線コネクションは常にテレマティック機器から移動無線ネットワークに向かって確立される。
【0052】
テレマティック機器へのコールの経路変更によって2つの移動電話が動作する場合には、以下簡単に説明する別の状況が生じる可能性がある。全ての例は、2つの移動電話からテレマティック機器へのコールの経路変更が起動されていることを前提とする。
【0053】
これに関して次の例は、第1の移動電話を用いて通話が行われ、第2の移動電話にコールが送出される状況である。第1のコールはテレマティック機器または第1の移動電話を介して行うことができる。ここで第2のコールは第2の移動電話を用いて行われる。しかしながらテレマティック機器から移動無線ネットワークへの移動無線コネクションは既に確立されているので、移動無線の第2の通話は直接的に第2の移動無線機器からしか行えない。このためにコールの経路変更は自動的に解除される。通話料はそれぞれの移動無線電話に割り当てられる。
【0054】
別の実施例では通話はコールの経路変更がオンされている場合に行われ、他方ではそれと同時にテレマティックデータが伝送される。通話をテレマティック機器または移動電話を介して行うことができ、他方ではそれと同時に例えば診断データまたは交通データのようなテレマティックデータを伝送することができる。したがって並行的な通話トラフィックとデータトラフィックが可能である。テレマティック費用の精算はテレマティック機器のSIMカードによって行われ、通話料の清算は移動電話のSIMカードによって行われる。
【0055】
本発明による方法ないし本発明による通信システムでもって、車両に統合されたハンドフリー装置を使用する車両内の快適な通信が可能であり、同時に種々のサービスに対する費用を車両ないしユーザ固有の端末機器に割り当てることができる。このことは例えば、自動的なコールの経路変更によってセルラ移動無線システムにおいて実現され、また端末機器間の短距離通信によって実現される。これに関して既述の実施形態の他にも具体的な複数の実施形態が考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による通信装置及び本発明による通信システムである。
【図2】
第1の方法の経過である。
【図3】
第2の方法の経過である。
【図4】
第3の方法の経過である。
【図5】
第4の方法の経過である。
Claims (35)
- 入力ユニット(103)と、制御ユニット(102)と接続されている音響的な出力ユニット(104〜106)と、前記制御ユニット(102)と接続された、セルラ移動無線システムの移動無線モジュール(108)とを備えた自動車の通信装置において、
通信装置(101)は前記制御ユニット(102)と接続された短距離無線装置を有し、
該短距離無線装置は短距離無線コネクションを介するデータ交換のために設計されており、
前記通信装置(101)は、前記短距離無線コネクションを介して受信したデータとメモリ素子(112)に記憶されているデータとを比較する比較モジュールを有し、
受信したデータと記憶されているデータとが所定の指標に関して一致する場合には、状態メッセージを伝送する移動無線コネクションが前記移動無線システム内に自動的に確立されることを特徴とする、通信装置。 - 前記状態メッセージは前記移動無線システムにおけるコールの経路変更に関する、請求項1記載の通信装置。
- 前記通信装置(101)はハンドフリー装置を有する、請求項1または2記載の通信装置。
- 前記通信装置(101)は、オーディオシステム、マルチメディアシステム、テレマティックシステムまたはナビゲーションシステムの構成部分である、請求項1から3のいずれか1項記載の通信装置。
- セルラ移動無線システムはGSMまたはUMTS規格によるシステムである、請求項1から4のいずれか1項記載の通信装置。
- 前記短距離無線コネクションの距離範囲は100m以下、有利には10m以下である、請求項1から5のいずれか1項記載の通信装置。
- 前記短距離無線装置はブルートゥース規格により動作する、請求項1から6のいずれか1項記載の通信装置。
- 車両内に統合された通信装置(101)を有する通信システムにおいて、
該通信装置(101)は入力ユニット(103)と、制御ユニット(102)と接続されている音響的な出力ユニット(104〜106)と、前記制御ユニット(102)と接続されている、セルラ移動無線システムの移動無線モジュール(108)と、前記制御ユニット(102)と接続されている短距離無線装置と、2つの短距離無線装置を有する、セルラ移動無線システムの外部の移動無線機器(118;119)とを備え、
前記短距離無線装置は短距離無線コネクションを介したデータ交換のために設計されており、
前記通信装置(101)は、前記移動無線機器(118;119)から前記短距離無線コネクションを介して受信したデータと、メモリ素子(112)に記憶されているデータとを比較する比較モジュールを有し、
受信したデータと記憶されているデータとが所定の指標に関して一致する場合には、状態メッセージを伝送する移動無線コネクションが前記移動無線システム内に自動的に確立されることを特徴とする、通信システム。 - 前記状態メッセージは前記移動無線機器(118;119)から前記通信装置(101)へのコールの経路変更に関する、請求項8記載の通信システム。
- 前記セルラ移動無線システムには、前記移動無線機器(118;119)の前記通信装置へのコールの経路変更のための権限が格納されている、請求項8または9記載の通信システム。
- 前記通信装置(101)はハンドフリー機能を有する、請求項8から10のいずれか1項記載の通信システム。
- 前記セルラ移動無線システムはGSMまたはUMTS規格によるシステムである、請求項8から11のいずれか1項記載の通信システム。
- 前記短距離無線コネクションの距離範囲は100m以下、有利には10m以下である、請求項8から12のいずれか1項記載の通信システム。
- 前記短距離無線装置はブルートゥース規格により動作する、請求項8から13のいずれか1項記載の通信システム。
- 前記所定の指標は前記移動無線機器(118;119)の機器検出である、請求項8から14のいずれか1項記載の通信システム。
- 前記通信装置(101)は、前記セルラ移動無線システムに対する加入者識別モジュール(110)としてのチップカードを有する、請求項8から15のいずれか1項記載の通信システム。
- 前記移動無線機器(118;119)は、前記セルラ移動無線システムに対する加入者識別モジュールとしてのチップカードを有する、請求項8から16のいずれか1項記載の通信システム。
- 前記通信措置(101)の加入者識別モジュール(110)によって専ら、前記移動無線システムの、車両の動作に関するサービスが起動される、請求項8から17のいずれか1項記載の通信システム。
- 前記移動無線機器(118;119)に対してコールの経路変更が起動される場合には、前記移動無線機器の加入者識別モジュールによって清算される通話またはデータ転送が通信装置(101)を介して実施される、請求項8から18のいずれか1項記載の通信システム。
- 前記移動無線機器(118;119)から前記通信装置(101)へのコールの経路変更が起動されている場合でも、該移動無線機器(118;119)を介する通話は可能であり、通話を前記短距離無線コネクションを介して転送する、請求項8から19のいずれか1項記載の通信システム。
- 前記移動無線機器(118;119)が前記短距離無線コネクションの距離範囲を離れた場合には、前記コールの経路変更が解除される、請求項8から20のいずれか1項記載の通信システム。
- 1つ以上の移動無線機器を有する、請求項8から21のいずれか1項記載の通信システム。
- それぞれ1つの短距離無線装置を有する、セルラ移動無線システムの第1の移動無線機器と第2の移動無線機器との間において対話式のコールの経路変更を確立する方法において、
前記第2の移動無線機器が前記第1の移動無線機器の短距離無線装置の距離範囲領域に進入すると、該第1の移動無線機器と該第2の移動無線機器との間でデータを交換するステップと、
前記短距離無線コネクションを介して交換されたデータに基づき第2の移動無線機器を識別及び認証するステップと、
前記第2の移動無線機器から前記第1の移動無線機器へのコールの経路変更を該移動無線機器の移動無線システムにおいて確立するステップとを有することを特徴とする、コールの経路変更を確立する方法。 - 前記第2の移動無線機器から前記第1の移動無線機器へのコールの経路変更に対する権限が前記セルラ移動無線システムに登録されているか否かを検査する、請求項23記載の方法。
- 前記セルラ移動無線システムにおいて一度、前記第2の移動無線機器から前記第1の移動無線機器へのコールの経路変更に対する権限を格納する、請求項23または24記載の方法。
- 前記セルラ移動無線システムはGSMまたはUMTS規格によるシステムである、請求項23から25のいずれか1項記載の方法。
- 前記短距離無線装置はブルートゥース規格により動作する、請求項23から26のいずれか1項記載の方法。
- 前記移動無線機器は加入者識別モジュールを有する、請求項23から27のいずれか1項記載の方法。
- 前記第2の移動無線機器から前記第1の移動無線機器へのコールの経路変更が起動されると、通話またはデータ転送を前記セルラ移動無線システムにおいて前記第1の移動無線機器を介して実施し、前記移動無線コネクションの料金精算を前記第2の移動無線機器の加入者識別モジュールによって行う、請求項23から28のいずれか1項記載の方法。
- 前記第2の移動無線機器から前記第1の移動無線機器へのコールの経路変更が起動されている場合であっても、通話を前記セルラ移動無線システムにおいて行い、前記移動無線コネクションを第1の移動無線機器から確立し、前記第1の移動無線機器と前記第2の移動無線機器との間の通話転送を前記短距離無線コネクションを介して行う、請求項23から29のいずれか1項記載の方法。
- 前記第1の移動無線機器と前記第2の移動無線機器との間の短距離無線コネクションをもはや確立不可能である場合には、前記コールの経路変更を自動的に解除する、請求項23から30のいずれか1項記載の方法。
- 前記第1の移動無線機器はサーバ機能を担い、2つ以上の移動無線機器間のコールの経路変更を可能にする、請求項23から31のいずれか1項記載の方法。
- 通話の授受を前記移動無線機器の間で実施する、請求項23から32のいずれか1項記載の方法。
- 前記第1の移動無線機器は自動車のテレマティック機器の構成部分である、請求項23から33のいずれか1項記載の方法。
- 前記第1の移動無線機器はハンドフリー機能を有する、請求項23から34のいずれか1項記載の方法。
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