JP2004363608A - 測定の信頼度を向上させられる測定用パターンを備える半導体装置及び測定用パターンを利用した半導体装置の測定方法 - Google Patents

測定の信頼度を向上させられる測定用パターンを備える半導体装置及び測定用パターンを利用した半導体装置の測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 測定用パターンを改善して測定の信頼度を向上させられる測定用パターンを備える半導体装置及びこれを利用した半導体装置の測定方法を提供する。
【解決手段】 半導体集積回路が形成されるチップ領域と前記チップ領域を覆い包むスクライブ領域とを含む半導体基板と、前記スクライブ領域内の前記半導体基板の表面に空き空間の形態で形成され、計測設備の測定用ビームが投射されるビーム領域が含まれうるように一定の表面断面積を有する測定用パターンと、前記測定用パターンの内部に、前記測定用パターンの空き空間の表面断面積を減少させられるように、例えばビーム領域の表面断面積対応ダミーパターンの表面断面積の比率が5%ないし15%になりうるようにダミーパターンとを含む測定用パターンを備える半導体装置である。よって、デザインルールの減少に関係なく計測設備のビームサイズに対応する測定用パターンをチップ領域から離れたスクライブ領域に十分なサイズで形成させつつダミーパターンを利用して測定用パターンでのディッシング現状の発生を抑制し、測定の信頼度を向上させられる。
【選択図】 図5

Description

本発明は測定用パターンを備える半導体装置及び測定用パターンを利用した半導体装置の測定方法に係り、さらに詳細には半導体装置に対する測定ポイントになる測定用パターンを信頼性あるように形成した半導体装置及びこの測定用パターンを利用した半導体装置の測定方法に関する。
半導体集積回路の製造過程は半導体基板上に導電層及び絶縁層を設計された順序に従って多層に蒸着及びエッチングし、所望の機能を有する半導体集積回路を形成する過程である。この時、半導体集積回路の製造過程中に積層される各層の厚さをモニターリングすることは半導体素子の特性を予測したり、後続するイオン注入工程時のイオン注入エネルギーまたはエッチングターゲットなどを決定したりするにおいて非常に重要である。
特許文献1は、導電性を有する配線パターン上に形成された絶縁層の厚さを測定する方法に関して光学測定装置を利用する方法及びキャパシタンス測定装置を利用する方法について記述している。一般的に、配線パターンの密度によってその上に形成される絶縁層の厚さが変わる。また、配線パターンの幅が狭い場合には配線パターンの上部表面積が小さくなるために測定エラーが発生して正確な測定が不可能である。前記特許は配線パターンの電気的抵抗と絶縁層の厚さとの相関関係を利用して低密度配線パターンの領域でも信頼性あるように配線パターン上に形成される絶縁層の厚さを測定する技術を開示している。
しかし、半導体集積回路の製作過程では、半導体集積回路が形成されるチップ領域を覆い包むスクライブ領域内に別途の測定領域を設定し、ここで半導体集積回路の各層に対する光学的測定を代わりに行ってきた。
図1は、半導体基板内でチップ領域、スクライブ領域及び一般的な測定用パターンの位置関係を示す概略図である。図1を参照すれば、半導体集積回路が形成されるチップ領域10が半導体ウェーハ上に、例えばマトリックス状に横及び縦方向に複数形成される。これらチップ領域10間をスクライブ領域20と呼び、各チップ領域10で半導体集積回路の製作工程が完了すれば、スクライブ領域20に沿って各チップ領域10が切断されて単位チップに分離され、各単位チップは後続するパッケージング工程によりパッケージ化される。
参照番号「22」はスクライブ領域20内の測定領域に形成された第1測定用パターンを指す。前記第1測定用パターン22はチップ領域10に形成される半導体集積回路の特定回路パターンを形成する段階で同時に形成され、前記回路パターンが形成されるチップ領域10の特定物質層に対して光学的測定を前記チップ領域10の回路パターンに対して直接行わずに、前記回路パターンと同時に形成される前記第1測定用パターン22に対して代わりに行う。
図2は従来の測定用パターンと測定用ビーム領域との位置関係を示す概略図であり、図1の第1測定用パターン22の部分を拡大した図面である。
図2を参照すれば、第1特定用パターン22の内部に計測設備から発生する測定用ビームが反射される領域を表示したビーム領域24が位置する。前記計測設備は光を被測定物質層であるターゲットに投射して被測定物質層の厚さを測定できる設備であり、例えばスペクトロメータまたはエリプソメータなどであり、それら計測設備から被測定物質層に投射されるビーム領域24のサイズは40μmx40μmほどとなる。一方、前記第1測定用パターン22の大きさは80ないし100μmx80ないし100μmほどとなる。
図3は図2の従来の測定用パターンの問題点を図式的に示すために1方向に切断した断面図である。図3を参照すれば、半導体集積回路が形成されるチップ領域10とチップ領域10を覆い包むスクライブ領域20との断面が隣接するように図示した。チップ領域10及びスクライブ領域20には単結晶シリコン基板または半導体集積回路の製造過程の特定段階で形成される絶縁物質層または導電層のうちいずれか1つより構成される第1物質層30に対してそれぞれ集積回路パターン26及び第1測定用パターン22が形成されている。
チップ領域10内に一定の間隔のトレンチ状に形成された集積回路パターン26は半導体集積回路の集積度が高まりつつ非常に密集されている一方、スクライブ領域20内に単一のトレンチ状に形成された第1測定用パターン22は計測設備の誤整列による測定エラーを防止するためにビーム領域(図2の24)のサイズよりも大きく形成されている。
次に、集積回路パターン26及び第1測定用パターン22が形成された第1物質層30の全面に第2物質層32を蒸着した後、例えば化学機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)工程により第1物質層30の表面が露出されるように第2物質層32の一部を除去する。従って、第1物質層30からなるトレンチ状の集積回路パターン26及び第1測定用パターン22の内部には第2物質層32が残留するようになる。
しかし、半導体集積回路のための蒸着工程やエッチング工程は基板上に形成されるパターンの密度によって差が出る。特に、最近のCMP工程を使用する工程では、パターンのサイズによって除去速度が異なる。実際、チップ領域10内の集積回路パターン26内に形成された第2物質層32の厚さH1とスクライブ領域20内の第1測定用パターン22内に形成される第2物質層32の厚さH2との間には差が生じる。これは、パターンの密度が高いチップ領域10内の集積回路パターン26内に形成される第2物質層32はほとんどディッシング現象が発生しない一方、パターンのサイズが相対的に大きい第1測定用パターン22の第2物質層32ではCMP工程間にディッシング現象が多発するためである。すなわち、実際のチップ領域10での第2物質層32の厚さが「H1」であるにもかかわらず、測定領域であるスクライブ領域20での第2物質層32の厚さが「H2」と測定されて測定の信頼度が非常に低下する。
従って、チップ領域10内の集積回路パターン26内に埋め込まれる第2物質層32の厚さを測定するためには、前記集積回路パターン26と同時に形成される第1測定用パターン22内に埋め込まれた第2物質層32の厚さを測定してきたが、前記のようなディッシング現象などにより、TEM(Transmission Electronic Microscope)またはVSEM(Vertical Scanning Electronic Microscope)などを使用して実際のチップ領域10内の集積回路パターン26に形成される第2物質層32の厚さを確認し、第1測定用パターン22内に形成される第2物質層32に対する測定値に適正な補償値を適用して推定してきた。
しかし、上記の通りに、集積回路パターン26よりも広い第1測定用パターン22内に形成される第2物質層32はロットにより、または同一ロットでもウェーハにより厚さが変わるので、TEMまたはVSEMなどで1、2ポイントを撮影した写真でロット全体の補償値を得ることは非常に困難である。
また、実際にチップ領域10内に形成される被測定物質層の第2物質層32の厚さを知るためには、TEM及びVSEM撮影によるウェーハの損失及び人的、物的資源の損失が大きく、TEM撮影の結果が出るまで相当な時間がかかるので、その結果を後続工程にフィードバックするためには相当な期日が経過した後で適用せねばならないという短所がある。
米国特許第6,218,847号明細書
従って、本発明の目的は上記の問題点を解決するためのものであり、測定用パターンを改善して測定の信頼度を向上させられる測定用パターンを備える半導体装置を提供するところにある。
本発明の他の目的は、測定の信頼度を向上させられるように前記本発明の測定用パターンを利用した半導体装置の測定方法を提供するところにある。
前記本発明の目的を達成するための本発明の第1形態による測定用パターンを備える半導体装置は、半導体集積回路が形成されるチップ領域と前記チップ領域を覆い包むスクライブ領域とを含む半導体基板と、前記スクライブ領域内の前記半導体基板の表面に空き空間の形態で形成され、計測設備の測定用ビームが投射されるビーム領域が含まれうるように一定の表面断面積を有する測定用パターンと、前記測定用パターンの内部に、前記測定用パターンの空き空間の表面断面積を減少させられるようにダミーパターンと、を含む。
前記測定用パターンの全体表面断面積は前記計測設備から発生する測定用ビームによるビーム領域の表面断面積の少なくとも4倍以上であることが望ましく、前記測定用パターン内で前記ビーム領域が形成される位置に関係なく前記ビーム領域内に少なくとも前記ダミーパターンの一部、より望ましくは前記ビーム領域の表面断面積内で前記ダミーパターンが占める表面断面積が5%ないし15%範囲内とする。
一方、前記ダミーパターンは前記測定用パターンの内部で一定方向にストライプ状に配されているもの、島状に配されているもの、メッシュ状に配されているものなどの多様な形状で形成されうる。
一方、前記本発明の目的を達成するための本発明の第2形態による測定用パターンを備える半導体装置は、半導体集積回路が形成されるチップ領域と前記チップ領域を覆い包むスクライブ領域とを含む半導体基板と、前記半導体基板上に形成された第1物質層と、前記スクライブ領域内の前記第1物質層の表面に空き空間の形態で形成され、計測設備の測定用ビームが投射されるビーム領域が含まれうるように一定の表面断面積を有する測定用パターンと、前記測定用パターンの内部に、前記測定用パターンの空き空間の表面断面積を減少させられるようにダミーパターンと、を含む。
前記第1及び第2物質層は異なる光学的特性を有するもの、例えば前記第1物質層は導電物質層であり、前記第2物質層は絶縁物質層であるか、前記第1物質層及び前記第2物質層は異なる絶縁物質層でありうる。
一方、前記本発明の他の目的を達成するための本発明の第1形態による測定用パターンを備えた半導体装置の測定方法は、半導体集積回路が形成されるチップ領域と前記チップ領域を覆い包むスクライブ領域とを含む半導体基板を準備する段階と、前記半導体基板の表面一部をエッチングして前記チップ領域に半導体集積回路パターンを形成すると同時に、前記スクライブ領域内の前記半導体基板の表面に空き空間の形態で計測設備の測定用ビームが投射されるビーム領域が含まれうるように一定の表面断面積を有する測定用パターン及び前記測定用パターンの内部に前記測定用パターンの空き空間の表面断面積を減少させられるようにダミーパターンを形成する段階と、前記半導体集積回路パターン、測定用パターン及びダミーパターンが形成された半導体基板の全面に第2物質層を形成する段階と、前記第2物質層を所定の厚さほどエッチングする段階と、前記測定用パターン内に形成された前記第2物質層を測定ポイントとして前記第2物質層の特性に対する測定を行う段階と、を含む。
また、前記本発明の他の目的を達成するための本発明の第2形態による測定用パターンを備えた半導体装置の測定方法は、半導体集積回路が形成されるチップ領域と前記チップ領域を覆い包むスクライブ領域とを含む半導体基板を準備する段階と、前記半導体基板上に第1物質層を形成する段階と、前記第1物質層の表面一部をエッチングして前記チップ領域に半導体集積回路パターンを形成すると同時に、前記スクライブ領域内の前記第1物質層の表面に空き空間の形態で計測設備の測定用ビームが投射されるビーム領域が含まれうるように一定の表面断面積を有する測定用パターン及び前記測定用パターンの内部に前記測定用パターンの空き空間の表面断面積を減少させられるようにダミーパターンを形成する段階と、前記半導体集積回路パターン、測定用パターン及びダミーパターンが形成された半導体基板の全面に第2物質層を形成する段階と、前記第2物質層を所定の厚さほどエッチングする段階と、前記測定用パターン内に形成された前記第2物質層を測定ポイントとして前記第2物質層の特性に対する測定を行う段階と、を含む。
前記第1及び第2形態で、前記ダミーパターンを形成する段階で、前記測定用パターン内で前記ビーム領域が形成される位置に関係なく前記ビーム領域内に少なくとも前記ダミーパターンの一部、望ましくは前記ビーム領域の表面断面積内で前記ダミーパターンが占める表面断面積が5%ないし15%範囲内になるようにする。
望ましくは、前記第2物質層に対する測定は前記第2物質層の厚さを測定するものであるか、前記第2物質層の面抵抗または屈折率を測定するものでありうる。
本発明によれば、デザインルールの減少に関係なく計測設備のビームサイズに対応する測定用パターンをチップ領域から離れたスクライブ領域に十分なサイズで形成させつつダミーパターンを利用して測定用パターンでのディッシング現状の発生を抑制し、測定の信頼度を向上させられる。
以下、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳細に説明する。しかし、本発明は多くの異なる形態で具現でき、ここで説明される実施例に限定されると解釈されてはならず、このような実施例はその開示内容を完全にして発明の思想を当業者に十分に伝えるために提供されるのである。図面で、層及び領域の厚さは明瞭性のために誇張されている。同じ参照番号は全体的に同じ要素を指す。
図4は本発明の実施例による測定用パターンと測定用ビーム領域との位置関係を示す概略図であり、図5は本発明の実施例による測定用パターンを図示した断面図である。
図4及び図5を参照すれば、図1に図示した第1測定用パターン22と同様に、スクライブ領域(20)内の第3物質層40内に四角形のトレンチ状よりなる第2測定用パターン42が形成されている。図2に図示された第1測定用パターン22と異なり、第2測定用パターン42の内部にはストライプ状に一定間隔に配された複数個のダミーパターン46がさらに形成されている。
前記第3物質層40は単結晶シリコン基板自体であり、単結晶シリコンウェーハ上に半導体集積回路を製造するための特定工程段階で形成された酸化物または窒化物などの絶縁物質層、または金属やポリシリコンなどの導電層でありうる。
前記ダミーパターン46はチップ領域内に形成される半導体集積回路を形成する段階と同段階で所定の写真エッチング工程により形成される。前記ダミーパターン46が形成された基板の全面に前記第3物質層40と光学的特性が異なる、例えばシリコン酸化物からなる第4物質層44を蒸着した後、全面エッチングにより前記第3物質層40の表面を露出させる。前記全面エッチング工程は本実施例でCMP工程により行う。図5に図示されたように本発明によれば、第2測定用パターン42にダミーパターン46が含まれることにより、図3でのような第2物質層32のディッシング現象が発生しないことが分かる。
図4で見られる第2測定用パターン42の表面断面積のサイズは、計測設備から発生するビームが反射されるビーム領域24において計測設備の誤整列によっても測定エラーが発生しないように、十分なマージンを有するサイズで形成する。例えば、チップ領域に形成される半導体集積回路の集積度が高まってデザインルールが減少しても、前記第2測定用パターン42の表面断面積は計測設備の測定限界の前記ビーム領域24の表面断面積の数倍以上、例えば4倍以上にする。本実施例では、計測設備の前記ビーム領域24の表面断面積のサイズが40μmx40μmほどであり、前記第2測定用パターン42の表面断面積のサイズを80ないし100μmx80ないし100μmほどに形成した。これは面積対応で4ないし6.25倍ほどに該当する。
一方、図4でビーム領域24は計測設備のビームが反射される領域であり、計測設備のビーム領域24内に被測定物質層である第4物質層44以外にもダミーパターン46が同時に露出されるので、実際に測定される測定値は第4物質層44の表面からの測定値以外にも前記ビーム領域24内に含まれるダミーパターン46の表面からの測定値が加えられた値になる。本実施例で使用した厚さ測定設備はスペクトロメータであり、入射ビームに対する反射ビームのインテンシティ比でもって被測定物質層の厚さを測定する。ダミーパターン46の表面から反射される比率を無視できるほどにビーム領域24の全体表面断面積で前記ダミーパターン46が占める表面断面積部分を一定の比率以下に保持すれば、信頼性あるデータを得られる。
ビーム領域24内でダミーパターン46が占める表面断面積の比率により、第4物質層44の厚さを測定した結果を次の表1に示した。
Figure 2004363608
チップ領域内で実際に測定された第4物質層の厚さは4,400Åほどと測定され、図2に見られるように内部にダミーパターンのない(すなわち、ダミーパターンの比率が0%)従来の第1測定用パターン22については、3,000ないし3,500Åほどと測定された一方、表1に見られるように、ダミーパターンの比率が6.80%近辺及び11.25%近辺では4,400Åほどと近接する測定値を示した。ダミーパターンの比率が27.50%近辺ではダミーパターンの表面から反射される光の影響で計測設備の測定可能な範囲を超えて測定が不可能であった。
表1で、厚さ測定値は第2測定用パターン42内のビーム領域24で測定された測定値であり、パターンサイズ(AxB)はダミーパターン46間の第4物質層44の幅(単位:μm)を示す「A」とダミーパターン46の幅(単位:μm)を示す「B」との積で表現し、パターンサイズで横または縦は、ストライプ状のダミーパターン46が図4でのように横方向に形成された場合には「横」と表現し、縦方向に形成された場合には「縦」と表現した。GOF(Goodness Of Fit)は測定されたデータの信頼水準を判断できるパラメータを示し、測定しようとする被測定物質層の波長に対するスペクトルを分析して0から1までの値で示し、GOFの値が1に近接するほど被測定物質層と類似してデータの信頼性が高まる。一般的に、GOFの値が0.6以下の場合には、測定値を信頼できない場合と判断する。ダミーパターン比はビーム領域24の全体表面断面積に占めるダミーパターン46の表面断面積の比率を示す。
図8は本発明の実施例によって測定された、ダミーパターンの比率によるGOF値及びディッシング値を示したグラフである。図8の横軸はダミーパターンの比率を示し、右側縦軸はGOF値を示し、左側縦軸はディッシング値をそれぞれ示す。ディッシング値はチップ領域内で実際に測定された厚さとビーム領域24で測定された厚さとの差を示す。このようなディッシング値が200Å以上である場合には、従来の測定用パターン内にダミーパターンがない場合とほとんど同じほどであり、ビーム領域24内での厚さ測定値をチップ領域内の実際の厚さ値に替えられない。従って、図8から分かることは、GOF値が0.6以上であると共にディッシング値が200Å未満である場合のダミーパターンの比率は5%ないし15%範囲内に存在するようになるということである。
図6Aは、基準になる酸化膜の波長によるtanΨスペクトルを示すグラフであり、図6Bは本発明の一実施例に対して適用した波長によるtanΨスペクトルを示すグラフであり、図7Aは基準酸化膜の波長によるcos△スペクトルを示すグラフであり、図7Bは本発明の一実施例に対して適用した波長によるcos△スペクトルを示すグラフである。
厚さ測定設備の一つであるSE(Spectroscopic Ellipsmetry)システムは、回転偏光子を介して線形に偏光された多波長の光をウェーハに斜めに入射・反射させ、反射された光は固定偏光子を通じてプリズムに入っていく。線形偏光された光がウェーハで反射される時に一般的に楕円偏光された光になる。入射する光は入射ビームと反射ビームとが作る平面に平行するように偏光されたpビームとその平面に垂直であるsビームとに区分できる。このような各成分は複雑で相異なるインテンシティと位相差とを有しており、tanΨは反射されたp成分とs成分とのインテンシティ比であり、△はp成分とs成分との位相差を示し、cos△はexp(i△)を意味し、tanΨ及びcos△のスペクトルは膜質の特性を代弁する。
図6A及び図7Aは基準になる単一シリコン酸化膜に対して波長によるtanΨとcos△とをそれぞれ示し、図6A及び図7Bは表1で最も信頼度の高いサンプル番号3に対し測定した波長によるtanΨとcos△とをそれぞれ示し、それぞれ非常に類似したスペクトルプロファイルを有することが分かる。従って、たとえダミーパターン46が存在するとしても、ダミーパターンが占める面積が一定の程度以下になれば、第2測定用パターン42に対する測定を通じてチップ領域10内の被測定物質の厚さなどを信頼性高く知ることができる。
以上は、本発明の望ましい実施例についての具体的な説明であるが、本発明は前記実施例の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を外れない範囲内で当業者の技術水準によってさまざまに変更を加えることが可能である。例えば、本実施例ではダミーパターンをストライプ状に構成したが、島状、メッシュ状、十字状、閉曲線状等、どの多様な形態にも構成できる。また、本実施例では単結晶シリコン層内に測定用パターンが形成され、それら測定用パターン内にシリコン酸化膜が形成された場合についてシリコン酸化膜の厚さ測定に関わって記述されているが、ダミーパターンを含んだ測定用パターンの物質と計測設備により測定しようとする被測定物質層とが半導体集積回路の製造過程によって多様である場合にも適用されうることはもちろんである。また、本実施例では計測設備が被測定物質層の厚さを測定することについて記述しているが、被測定物質層の面抵抗または屈折率などの多様な測定にも適用できることはもちろんである。
本発明は計測設備のビームサイズに対応する測定用パターンをスクライブ領域内に形成し、ダミーパターンを適用することによって測定の信頼度を向上させられる半導体素子の測定工程に広く利用できる。
チップ領域と測定用パターンとの位置関係を示す概略図である。 従来の測定用パターンと測定用ビーム領域との位置関係を示す概略図である。 従来の測定用パターンの問題点を図式的に示した断面図である。 本発明の実施例による測定用パターンと測定用ビーム領域との位置関係を示す概略図である。 本発明の実施例による測定用パターンを図示した断面図である。 基準酸化膜の波長によるtanΨスペクトルを示すグラフである。 本発明の一実施例に対して適用した波長によるtanΨスペクトルを示すグラフである。 基準酸化膜の波長によるcos△スペクトルを示すグラフである。 本発明の一実施例に対して適用した波長によるcos△スペクトルを示すグラフである。 本発明の実施例によってダミーパターンの比率によるディッシング値とGOFの測定グラフである。
符号の説明
10 チップ領域
20 スクライブ領域
22 第1測定用パターン
24 ビーム領域
26 集積回路パターン
30 第1物質層
32 第2物質層
40 第3物質層
42 第2測定用パターン
44 第4物質層
46 ダミーパターン

Claims (40)

  1. 半導体集積回路が形成されるチップ領域と前記チップ領域を覆い包むスクライブ領域とを含む半導体基板と、
    前記スクライブ領域内の前記半導体基板の表面に空き空間の形態で形成され、計測設備の測定用ビームが投射されるビーム領域が含まれるように一定の表面断面積を有する測定用パターンと、
    前記測定用パターンの内部に形成され、前記測定用パターンの空き空間の表面断面積を減少させられるダミーパターンと、
    を含むことを特徴とする測定用パターンを備える半導体装置。
  2. 前記ダミーパターンは、前記測定用パターン内で前記半導体基板の一部が除去されずに残存して突出された形態で形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の測定用パターンを備える半導体装置。
  3. 前記測定用パターン内の空き空間には、計測設備の測定対象になる第2物質層がさらに形成されており、前記チップ領域内には、前記第2物質層の形成段階と同じ工程段階で形成された第2物質層がさらに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の測定用パターンを備える半導体装置。
  4. 前記半導体基板は単結晶シリコンであり、前記第2物質層はシリコン酸化物であることを特徴とする請求項3に記載の測定用パターンを備える半導体装置。
  5. 前記測定用パターンの全体表面断面積は、前記計測設備から発生する測定用ビームによるビーム領域の表面断面積の少なくとも4倍以上であることを特徴とする請求項1に記載の測定用パターンを備える半導体装置。
  6. 前記測定用パターン内で前記ビーム領域が形成される位置に関係なく、前記ビーム領域内に少なくとも前記ダミーパターンの一部が含まれることを特徴とする請求項1に記載の測定用パターンを備える半導体装置。
  7. 前記ビーム領域の表面断面積内で前記ダミーパターンが占める表面断面積は、5%ないし15%範囲内であることを特徴とする請求項6に記載の測定用パターンを備える半導体装置。
  8. 前記ダミーパターンは前記測定用パターンの内部で一定方向にストライプ状に配されていることを特徴とする請求項1に記載の測定用パターンを備える半導体装置。
  9. 半導体集積回路が形成されるチップ領域と前記チップ領域を覆い包むスクライブ領域とを含む半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された第1物質層と、
    前記スクライブ領域内の前記第1物質層の表面に空き空間の形態で形成され、計測設備の測定用ビームが投射されるビーム領域が含まれるように一定の表面断面積を有する測定用パターンと、
    前記測定用パターンの内部に形成され、前記測定用パターンの空き空間の表面断面積を減少させられるダミーパターンと、
    を含むことを特徴とする測定用パターンを備える半導体装置。
  10. 前記ダミーパターンは、前記測定用パターン内で前記第1物質層の一部が除去されずに残存して突出された形態で形成されたものであることを特徴とする請求項9に記載の測定用パターンを備える半導体装置。
  11. 前記測定用パターン内の空き空間には、計測設備の測定対象になる第2物質層がさらに形成されており、前記チップ領域内には、前記第2物質層の形成段階と同じ工程段階で形成された第2物質層がさらに形成されていることを特徴とする請求項9に記載の測定用パターンを備える半導体装置。
  12. 前記第1及び第2物質層は異なる光学的特性を有することを特徴とする請求項11に記載の測定用パターンを備える半導体装置。
  13. 前記第1物質層は導電物質層であり、前記第2物質層は絶縁物質層であることを特徴とする請求項12に記載の測定用パターンを備える半導体装置。
  14. 前記第1物質層及び前記第2物質層は異なる絶縁物質層であることを特徴とする請求項12に記載の測定用パターンを備える半導体装置。
  15. 前記測定用パターンの全体表面断面積は、前記計測設備から発生する測定用ビームによるビーム領域の表面断面積の少なくとも4倍以上であることを特徴とする請求項9に記載の測定用パターンを備える半導体装置。
  16. 前記測定用パターン内で前記ビーム領域が形成される位置に関係なく、前記ビーム領域内に少なくとも前記ダミーパターンの一部が含まれることを特徴とする請求項9に記載の測定用パターンを備える半導体装置。
  17. 前記ビーム領域の表面断面積内で前記ダミーパターンが占める表面断面積は、5%ないし15%範囲内であることを特徴とする請求項16に記載の測定用パターンを備える半導体装置。
  18. 前記ダミーパターンは、前記測定用パターンの内部で一定方向にストライプ状に配されていることを特徴とする請求項9に記載の測定用パターンを備える半導体装置。
  19. 半導体集積回路が形成されるチップ領域と前記チップ領域を覆い包むスクライブ領域とを含む半導体基板を準備する段階と、
    前記半導体基板の表面一部をエッチングして前記チップ領域に半導体集積回路パターンを形成すると同時に、前記スクライブ領域内の前記半導体基板の表面に空き空間の形態で計測設備の測定用ビームが投射されるビーム領域が含まれるように一定の表面断面積を有する測定用パターン、及び前記測定用パターンの内部に前記測定用パターンの空き空間の表面断面積を減少させられるようにダミーパターンを形成する段階と、
    前記半導体集積回路パターン、測定用パターン及びダミーパターンが形成された半導体基板の全面に第2物質層を形成する段階と、
    前記第2物質層を所定の厚さほどエッチングする段階と、
    前記測定用パターン内に形成された前記第2物質層を測定ポイントとして前記第2物質層の特性に対する測定を行う段階と、
    を含むことを特徴とする測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  20. 前記測定用パターンを形成する段階で、前記測定用パターンの全体表面断面積は、前記計測設備から発生する測定用ビームによるビーム領域の表面断面積の少なくとも4倍以上にすることを特徴とする請求項19に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  21. 前記ダミーパターンを形成する段階で、前記測定用パターン内で前記ビーム領域が形成される位置に関係なく前記ビーム領域内に少なくとも前記ダミーパターンの一部が含まれるように形成することを特徴とする請求項19に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  22. 前記ダミーパターンを形成する段階で、前記ビーム領域の表面断面積内で前記ダミーパターンが占める表面断面積は、5%ないし15%範囲内であることを特徴とする請求項21に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  23. 前記ダミーパターンを形成する段階で、前記ダミーパターンは前記測定用パターンの内部で一定方向にストライプ状に形成することを特徴とする請求項19に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  24. 前記半導体基板は単結晶シリコンであり、前記第2物質層はシリコン酸化物であることを特徴とする請求項19に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  25. 前記第2物質層を形成した後でエッチングする前に、前記測定用パターン上に形成された前記第2物質層を測定ポイントとして前記第2物質層の特性に対する測定を行う段階をさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  26. 前記第2物質層をエッチングする段階は、前記ダミーパターンの表面が露出されるように前記第2物質層を全面エッチングすることを特徴とする請求項19に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  27. 前記第2物質層に対する測定は前記第2物質層の厚さを測定することであることを特徴とする請求項19に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  28. 前記第2物質層に対する測定は前記第2物質層の面抵抗または屈折率を測定することであることを特徴とする請求項19に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  29. 半導体集積回路が形成されるチップ領域と前記チップ領域を覆い包むスクライブ領域とを含む半導体基板を準備する段階と、
    前記半導体基板上に第1物質層を形成する段階と、
    前記第1物質層の表面一部をエッチングして前記チップ領域に半導体集積回路パターンを形成すると同時に、前記スクライブ領域内の前記第1物質層の表面に空き空間の形態で計測設備の測定用ビームが投射されるビーム領域が含まれるように一定の表面断面積を有する測定用パターン、及び前記測定用パターンの内部に前記測定用パターンの空き空間の表面断面積が減少するようにダミーパターン、を形成する段階と、
    前記半導体集積回路パターン、測定用パターン及びダミーパターンが形成された半導体基板の全面に第2物質層を形成する段階と、
    前記第2物質層を所定の厚さほどエッチングする段階と、
    前記測定用パターン内に形成された前記第2物質層を測定ポイントとして前記第2物質層の特性に対する測定を行う段階と、
    を含むことを特徴とする測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  30. 前記測定用パターンを形成する段階で、前記測定用パターンの全体表面断面積は、前記計測設備から発生する測定用ビームによるビーム領域の表面断面積の少なくとも4倍以上にすることを特徴とする請求項29に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  31. 前記ダミーパターンを形成する段階で、前記測定用パターン内で前記ビーム領域が形成される位置に関係なく前記ビーム領域内に少なくとも前記ダミーパターンの一部が含まれるように形成することを特徴とする請求項29に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  32. 前記ダミーパターンを形成する段階で、前記ビーム領域の表面断面積内で前記ダミーパターンが占める表面断面積は、5%ないし15%範囲内であることを特徴とする請求項31に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  33. 前記ダミーパターンを形成する段階で、前記ダミーパターンは前記測定用パターンの内部で一定方向にストライプ状に形成することを特徴とする請求項29に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  34. 前記第1及び第2物質層は異なる光学的特性を有することを特徴とする請求項29に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  35. 前記第1物質層は導電物質層であり、前記第2物質層は絶縁物質層であることを特徴とする請求項34に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  36. 前記第1物質層及び前記第2物質層は異なる絶縁物質層であることを特徴とする請求項34に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  37. 前記第2物質層を形成した後でエッチングする前に、前記測定用パターン上に形成された前記第2物質層を測定ポイントとして前記第2物質層の特性に対する測定を行う段階をさらに含むことを特徴とする請求項29に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  38. 前記第2物質層をエッチングする段階は、前記ダミーパターンの表面が露出されるように前記第2物質層を全面エッチングすることを特徴とする請求項29に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  39. 前記第2物質層に対する測定は前記第2物質層の厚さを測定することであることを特徴とする請求項29に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
  40. 前記第2物質層に対する測定は前記第2物質層の面抵抗または屈折率を測定することであることを特徴とする請求項29に記載の測定用パターンを備える半導体装置の測定方法。
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