JP2009143089A - 微細構造転写用モールド及びその製造方法 - Google Patents

微細構造転写用モールド及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】微細パターンの開口部の深さを非破壊で迅速かつ正確に測定可能に構成された微細構造転写用モールド及びその製造方法を提供する。
【解決手段】微細構造転写用モールド10Aは、基板部11と、基板部11の表面に形成された凹凸パターンを有するパターン部12とを備えており、パターン部12は機能領域21と測定領域22a,22bを有している。機能領域21に形成された開口部26の形状を測定領域22bに形成された開口部28aの形状から求めることができるように、開口部26の短軸方向長さLと開口部28aの短軸方向長さLとの間にL<Lの関係が満たされており、Lの短軸方向長さでは開口部26の深さを所定の非破壊測定装置を用いて測定不能であるが、Lの短軸方向長さがあれば開口部28aの深さを非破壊測定装置を用いて測定できるようにL,Lを設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は微細な凹凸パターンを備えた微細構造転写用モールド及びその製造方法に関する。
微細パターンの形成技術として、基板の表面に半導体製造技術を用いて所定の凹凸パターンを形成したものをモールド(金型)として用い、前記凹凸パターンが形成された面を被転写基板の表面に形成された樹脂層に対して型押しすることにより、前記凹凸パターンを前記樹脂層に転写するナノインプリント技術が提案されている(例えば、特許文献1,2、非特許文献1参照)。このナノインプリント技術によれば,シリコンウエハをモールドとして用いることにより、25nm以下の微細構造を樹脂層に転写することができると報告されている。
このようなモールドに形成された微細パターンや、樹脂層に転写された微細パターンの形状評価には、一般的にAFM(電子間力顕微鏡)やSEM(走査型電子顕微鏡)が用いられている。また、試料からの散乱光が形状や材質によって違うことを利用し、実際の試料での測定で得られた値を事前に蓄積された設計情報値と照合することによって、三次元的に微細パターンの形状を特定するスキャトロメトリ法を用いることもできる(例えば、特許文献3,4参照)。
米国特許5,259,926号公報 米国特許5,772,905号公報 特開2004−219343号公報 特開2006−108579号公報 S.Y.Chou et al.,Appl.Phys.Lett.,vol.67, p.3314 (1995)
しかしながら、AFMでは、凹凸パターンの微細化が進むにつれてプローブが凹凸パターンの開口部の底面に到達することができなくなってきているため、開口部の深さ方向の正確な測定が困難になってきている。また、SEMは、試料の表面を観察するのには適しているが、凹凸パターンの開口部の深さを知るためには、試料を切断して断面を出さなければならない。そのため、加工に長時間を要し、切断後に試料そのものが使用できなくなるというデメリットがある。さらに、スキャトロメトリ法では、様々な微細パターンに対応するためには、事前に膨大な設計情報値が必要となり、その収集のために多大の労力が必要となる。一方、設計情報値が欠けていると、正確な形状測定を行うことができない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、微細パターンの形状とりわけ微細パターンの開口部の深さを非破壊で迅速かつ正確に測定することができるように構成された微細構造転写用モールド及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る微細構造転写用モールドは、基板部と、前記基板部の表面に設けられた微細な凹凸パターンを有するパターン部とを具備しており、前記パターン部は機能領域と測定領域とを有しており、前記機能領域に形成された開口部の形状を前記測定領域に形成された開口部の形状から求めることができる構造を有する。前記機能領域に形成された凹凸パターンの開口部における短軸方向長さLと前記測定領域に形成された凹凸パターンの開口部における短軸方向長さLとの間にL<Lの関係が満たされており、前記機能領域に形成された凹凸パターンの開口部の深さを前記Lの短軸方向長さでは所定の非破壊測定装置を用いて測定することはできないが、前記測定領域に形成された凹凸パターンの開口部の深さを前記Lの短軸方向長さで前記非破壊測定装置を用いて測定することができるように、前記L,Lは設定されている。
本発明によれば、微細パターンの形状とりわけ微細パターンの開口部の深さを非破壊で迅速かつ正確に測定することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
《第1実施形態》
図1に第1実施形態に係る微細構造転写用モールド(以下「微細モールド」という)の概略構造を表した断面図を示し、図2に微細モールドの概略構造を表した平面図を示す。図1は図2に示す矢示AA断面図に相当する。微細モールド10Aは、基板部11と、基板部11の表面に形成された微細な凹凸パターンを有するパターン部12aとを備えている。パターン部12aの外周には位置検出用凹凸部13が形成されている。
パターン部12aの凹凸パターンを樹脂膜等の被転写膜に転写する目的に微細モールド10Aを用いる場合には、基板部11は、被転写膜を備えた被転写媒体に微細モールド10Aを型押しすることができる機械的強度を有していればよく、例えば、Siウエハ,多結晶Si基板,各種金属(例えば、Ni,Cr,Cu及びこれらを1種以上含む合金),ガラス,石英,各種セラミック(例えば、SiC,SiN),プラスチック等が好適に用いられる。
基板部11とパターン部12aとが同一材料からなる一体構造を有している場合には、この材料は、パターン部12aを形成するために加工性がよいことが好ましい。一方、基板部11とパターン部12aとが異なる材料で構成されている場合、例えば、基板部11がSiウエハであり、パターン部12aがSiウエハの表面に形成されたSiO膜(絶縁膜)が凹凸にパターニングされたものである場合には、パターン部12aを構成する材料は、被転写膜への転写精度を損なわない機械的特性を有しており、パターニング加工性がよいことが好ましい。
パターン部12aは、機能領域21と、機能領域21を挟むように機能領域21に隣接して設けられた2カ所の測定領域22a,22bを有している。機能領域21とは、そこに形成された凹凸パターンが目的に応じた機能と役割を果たす領域であり、例えば、データ記録トラック領域や細胞培養領域等がその例として挙げられる。ただし、これに限定されるものではない。
測定領域22a,22bは、機能領域21に形成された凹凸パターンが微細であるために所定の非破壊測定装置によって凹凸パターンの開口部の深さを正確に測定することができないことから、機能領域21に形成された凹凸パターンの短軸方向長さよりも長い短軸方向長さを有する開口部を有し、かつ、この開口部の深さを前記した非破壊測定装置を用いて正確に測定することができる凹凸パターンが形成された領域である。被破壊測定装置としては、接触針式測定装置の1種であるAFM(原子間力顕微鏡)が挙げられる。ただし、これに限定されるものではない。
「短軸方向長さ」とは、例えば、凹凸パターンの線部(ラインまたは凸部)であればその線幅であり、隣接する線部の間に形成される溝状の開口部(スペースまたは凹部)であればその幅または隣接する線部どうしの間隔である。また、「短軸方向長さ」は、円柱状の凸部または凹部ではその直径を指し、楕円柱状の凸部または凹部ではその短径を指す。
位置検出用凹凸部13は、例えば、AFMによるパターン部12aの凹凸パターンの形状を評価する際の測定位置の把握を容易とするものである。位置検出用凹凸部13は、測定領域22a,22bの長軸方向に沿って一定間隔(例えば、100nm間隔)で設けることができ、より精密に測定したい部分ではさらに短い間隔で設けることが好ましい。また、位置検出用凹凸部13は、測定領域22a,22bに形成されている線部と開口部の位置を特定することができる位置に設けることが好ましい。位置検出用凹凸部13はさらに、図2には示していないが、機能領域21に形成された線部の短軸方向長さを測定するための位置に設けることも好ましい。ただし、このような条件に制限されるものではない。位置検出用凹凸部13は数字やマークでもよい。
次に、パターン部12aの構造について詳細に説明する。図1,2に示されるように、機能領域21は、Y方向に延在する一定幅(X方向幅)の線部25の間に一定幅の開口部26が形成された構造となっている。線部25の短軸方向長さを“L”(以下「線幅L」と記す)とし、開口部26の短軸方向長さを“L”(以下「溝幅L」と記す)とする。ここでは、溝幅Lは開口部26のトップにおける短軸方向長さであるとする。
測定領域22aは、それぞれ一定幅でY方向に延在する線部27a,27bの間に開口部28bが形成された構造となっている。線部27aの短軸方向長さを“L”(以下「線幅L」と記す)とする。線部27bの短軸方向長さは線部25と同じ線幅Lに設定されており、開口部28bの短軸方向長さは開口部26と同じ溝幅Lに設定されている。なお、測定領域22aは、機能領域21に形成されている凹凸パターンの形状を知るためのものではなく、微細モールド10Aを用いて作製される別の微細モールドにおける機能領域に形成される凹凸パターンの形状を知るためのものである。この別の微細モールドについては、第5実施形態に係る微細モールドとして、後に詳細に説明する。
測定領域22bは、Y方向に延在する一定幅の線部27bが形成され、この線部27bと機能領域21との間に開口部28aが形成された構造となっている。開口部28aの短軸方向長さを“L”(以下「溝幅L」と記す)とする。
なお、図1,2では、微細モールド10Aについての理解を容易とするために、1枚の基板部11の表面にパターン部12aが1つだけ設けられた形態を示しており、線部25等の数も多くは示していない。しかし、実際には、基板部11の表面に多くのパターン部12aが縦横に形成されており、線部25等の数も非常に多く、しかも凹凸パターンが複雑な構造となっていることが殆どである。
線幅L<溝幅L、かつ、線幅L=溝幅Lとされている。開口部26,開口部28aおよび開口部28bの深さはそれぞれ実質的に同じ深さとなっている。逆に言えば、線部25,線部27aおよび線部27bの高さはそれぞれ実質的に同じ高さとなっている。
さらに、開口部26の溝幅Lと開口部28aの溝幅Lとの間には、溝幅L<溝幅Lの関係が成立している。すなわち、開口部26のアスペクト比(深さ/溝幅)は開口部28aのアスペクト比よりも大きく設定されている。開口部26の溝幅Lは所定の非破壊測定装置、例えばAFMを用いては開口部26の深さを測定することができない値となっている。しかし、開口部28aの溝幅Lは、このAFMを用いて開口部28aの深さを測定可能な値に設定されている。
このように溝幅L,Lが設定されている理由について、図3を参照しながら説明する。図3(a)はAFMを用いて機能領域の凹凸パターンの形状を測定している状態を模式的に示しており、図3(b)はAFMを用いて測定領域の凹凸パターンの形状を測定している状態を模式的に示している。
図3(a)に示されるように、所定形状のAFMプローブ18を機能領域21に形成された凹凸パターンに接触させると、開口部26は溝幅Lが狭くアスペクト比が大きいために、AFMプローブ18が開口部26の底面まで進入することができず、AFMプローブ18の先端は線Bに沿って移動する。そのため、開口部26の深さを正確に測定することができない。勿論、AFMプローブ18は、開口部26の長さ方向においても、開口部26の深さを正確に測定することができない。なお、AFMプローブ18としては様々な形状および寸法のものが用意されているが、機能領域21に形成された凹凸パターンが極めて微細であるため、開口部26に一定の深さがある場合には極小のAFMプローブ18を使用しても開口部26の深さ測定はできなくなる。
これに対して、図3(b)に示されるように、同じAFMプローブ18を測定領域22bに形成された凹凸パターンに接触させると、開口部28aは溝幅Lが広くアスペクト比が小さいために、AFMプローブ18の先端は開口部28aの底面まで進入することができる。こうして、AFMプローブ18の先端は線B上を移動することができ、開口部28aの深さを測定することができる。開口部26の深さと開口部28aの深さは同じであるから、測定された開口部28aの深さを開口部26の深さと判断することができる。
このように、微細モールド10Aでは、機能領域21に形成された開口部26の深さを非破壊で測定することができない場合にも、測定領域22bに形成された開口部28aの深さを非破壊で迅速かつ正確に測定することができる構造を有している。
微細モールド10Aの製造方法については後に説明するが、機能領域21の凹凸パターンと測定領域22a,22bの凹凸パターンは同時に形成され、その形成プロセスを考慮すると、基板部11の表面全体で完全に均一な処理が可能とは限らない。そこで、測定領域22a,22bに形成される凹凸パターンの形状に機能領域21に形成される凹凸パターンの形状を反映させ、AFMプローブ18による測定精度を向上させる観点から、測定領域22a,22bを機能領域21に隣接して設けることが好ましい。
微細モールド10Aにおいて、測定領域22bに形成された開口部28aの深さが機能領域21に形成された開口部26の深さをより正確に反映しているものとするために、開口部26の溝幅Lと開口部28aの溝幅Lとは、大きくかけ離れていないことが好ましく、具体的には、溝幅L≦2×溝幅Lの関係が満たされるようにすることが好ましい。さらに、溝幅LはAFMプローブ18を用いて測定可能な最小幅に設定されていることが好ましい。
微細モールド10Aでは、2カ所の測定領域22a,22bのうち測定領域22bのみが機能領域21に形成されている開口部26の深さを知るために用いられるが、測定領域22aにも機能領域21に形成されている開口部26の深さを知るための開口部28aを設けることも好ましい。さらに多くの測定領域を設け、各測定領域に形成されている開口部の深さを測定することも好ましい。これにより測定精度をさらに向上させることができ、測定点の位置と測定値に基づいて機能領域21に形成された開口部26の深さの分布およびその傾向を知ることもできる。
なお、微細モールド10Aでは、機能領域21に形成された開口部26の短軸方向長さが溝幅Lで一定であるとしたが、実際には、機能領域21には異なる短軸方向長さを有する開口部が形成される場合が殆どである。この場合、AFMによる深さ測定が不可能な短軸方向長さを有する開口部が複数あっても、個々の短軸方向長さに関係なく、測定領域22a,22bの少なくとも一方にAFMによる深さ測定が可能な開口部を最低1カ所設ければよい。
次に、微細モールド10Aの製造方法について説明する。基板部11とパターン部12aとが同じ材料からなる場合には、まず、基板部11の表面に半導体プロセス等で用いられるフォトリソグラフィープロセスまたは電子線描画(EB)プロセスにより微細な凹凸パターン(レジストパターン)を形成する。具体的には、基板部11の表面にレジスト膜を形成し、このレジスト膜を一定のパターンで露光等し、現像することによって、凹凸パターンを形成する。このとき、この凹凸パターンは、機能領域21と測定領域22a,22bにそれぞれ形成される凹凸パターンとする。
続いて、形成された凹凸パターンをエッチングマスクとして用いて、基板部11を一定深さまでエッチングする。このときエッチング条件を制御することによって、エッチング深さを制御することができる。エッチング後にエッチングマスクとして用いた凹凸パターンを除去することにより、微細モールド10Aが得られる。
なお、エッチングマスクとしてレジスト膜を用いて基板部11をエッチングすることが困難である場合には、例えば、基板部11の表面に所定のマスク層を形成し、このマスク層の表面にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをエッチングマスクとして用いてマスク層をエッチングし、レジストパターンを除去し、エッチングによりパターニングされたマスク層をエッチングマスクとして基板部11をエッチングし、その後にマスク層を除去することにより、微細モールド10Aを作製することができる。
基板部11とパターン部12aとが異なる材料からなる場合には、基板部11の表面にパターン部12aに用いられる材料からなる膜を形成する。この膜の厚さは、パターン部12aに形成される線部25,27a,27bの高さ、つまり、開口部26,28a,28bの深さとなる。この膜の表面に、半導体プロセス等で用いられるフォトリソグラフィープロセスまたはEBプロセスにより微細な凹凸パターン(レジストパターン)を形成し、この凹凸パターンをエッチングマスクとして用いて基板部11の表面まで膜をエッチングする。その後、凹凸パターンを除去することにより、微細モールド10Aが得られる。
《第2実施形態》
図4に第2実施形態に係る微細モールドの概略構造を表した断面図を示す。この微細モールド10Bは、機能領域21と測定領域22aとの間に、また機能領域21と測定領域22bとの間にそれぞれ、緩衝領域23としての開口部が形成されたパターン部12bが基板部11の表面に形成された構造を有している。なお、図4では図1に示した機能領域21と測定領域22a,22bを簡略化して示している。
緩衝領域23とは、測定領域22a,22bを機能領域21に隣接させることによって測定領域22a,22bに形成された凹凸パターンが機能領域21に形成された凹凸パターンに干渉し、機能領域21が本来発揮すべき作用効果が阻害されまたは阻害される懸念がある場合に、機能領域21と測定領域22a,22bとを隔てるために設けられる領域である。例えば、この緩衝領域23としての機能領域21に形成された開口部26と同じ溝幅の開口部を用いることができる。
《第3実施形態》
図5に第3実施形態に係る微細モールドの概略構造を表した平面図を示す。この微細モールド10Cは、3カ所に分けられて形成されている機能領域21の間にそれぞれ測定領域22a,22cが形成されてなるパターン部12cが、基板部11の表面に形成された構造を有している。
このように測定領域22a,22cは、前記した微細モールド10A,10Bのように、基板部11の外周に設けなければならないわけではなく、機能領域21の形状や機能領域21に要求される機能を考慮して、適宜、適切な位置に設けることができる。
パターン部12cの測定領域22cには、格子状の凹凸パターン(8行×2列)が形成され、凸部と凹部とが千鳥状に配置されている。この場合、凹部の短軸方向長さは常にX方向になるとは限られず、Y方向における区画数が多ければ、Y方向長さが短軸方向長さとなる場合がある。このように、測定領域22bに形成可能な凹凸パターンは、前記した微細モールド10A,10Bで採用されている直線状の線部と開口部とからなるものに限定されるものではなく、さらに別の凹凸パターンとしては、例えば、幅の広い線部に一定の開口径を有するホール(穴)が形成されたパターンを用いることができる。
《第4実施形態》
図6に第4実施形態に係る微細モールドの概略構造を表した断面図を示す。この微細モールド10Dにおいて基板部11の表面に形成されたパターン部12dの機能領域21aには、深さの異なる開口部26,26a,26bが形成されている。これに対応して、測定領域22dには、開口部26,26a,26bのそれぞれの深さに対応する階段状の底部を備えた開口部29が形成されている。
開口部29全体の溝幅は、最も深い開口部26bに対応した深さをAFMプローブ18を用いて測定することができる値に設定される。仮に、開口部26,26a,26bの深さに対応する開口部を測定領域22dに個別に設けると、測定領域22dとして広い領域が必要となる。しかし、開口部29の底面を異なる深さが集約された階段状とすることにより、開口部29の溝幅を最小限に抑えることができる。これにより、例えば、基板部11に複数のパターン部12dを形成する場合には、1枚の基板部11に形成することができるパターン部12dの数を多く確保することができる。
前記した微細モールド10A〜10Dにおいて、測定領域22a〜22dにはそれぞれ、AFMプローブ18の種類や形状に依らず、どのようなAFMプローブ18を用いても開口部28a,29の深さを測定することができる凹凸パターンを形成することも好ましい。この場合、開口部28aの溝幅Lや開口部29の全体の溝幅は100nm以上とし、アスペクト比を1以下とすることが好ましい。
《第5実施形態》
図7に第5実施形態に係る微細モールドの概略構造を表した断面図を示す。微細モールド50は、基板部51と、基板部51の表面に形成された樹脂からなるパターン部53とから構成されている。パターン部53の凹凸パターンは、前記した微細モールド10Aのパターン部12aの凹凸パターンを樹脂膜に型押しして転写することにより形成されたものである。したがって、パターン部53の凹凸パターンは前記した微細モールド10Aのパターン部12aの凹凸パターンと逆になっており、パターン部53は、前記した微細モールド10Aの機能領域21に起因する機能領域31と、測定領域22a,22bにそれぞれ起因する測定領域32a,32bとを有している。
前記した微細モールド10Aの機能領域21に形成された線部25と開口部26にそれぞれ起因して、機能領域31には開口部35と線部36とが形成されている。前記した微細モールド10Aの測定領域22aに形成された線部27a,27bと開口部28bにそれぞれ起因して、測定領域32aには開口部37a,37bと線部38bとが形成されている。前記した微細モールド10Aの測定領域22bに形成された線部27bと開口部28aにそれぞれ起因して、測定領域32bには開口部37bと線部38aとが形成されている。
前記した微細モールド10Aの機能領域21に形成された開口部26の深さを知るための方法を、微細モールド50の機能領域31に形成された開口部35の深さを知るために用いることができるように考慮された凹凸パターンが、前記した微細モールド10Aの測定領域22aに形成されている。したがって、機能領域31に形成された開口部35の深さを知るために、測定領域32aが用いられる。
機能領域31に形成された開口部35の短軸方向長さを“L′”(以下「溝幅L′」と記す)とし、測定領域32aに形成された開口部37aの短軸方向長さを“L′”(以下「溝幅L′」と記す)とする。転写精度が高ければ、実質的に、溝幅L′=線幅L、溝幅L′=線幅Lとなる。ここでは、これらの関係が成立しているものとする。これにより、前記した微細モールド10Aでは、線幅L<溝幅L,線幅L=溝幅L,溝幅L<溝幅Lの関係が成立しているから、線幅L<溝幅L<線幅L=溝幅Lの関係が成立し、その結果、微細モールド50のパターン部53においては、溝幅L′<(溝幅L)<溝幅L′(=溝幅L)の関係が成立している。
したがって、前記した微細モールド10Aでは溝幅Lの開口部26の深さを正確に測定することができなかったため、パターン部53に形成されている溝幅L′の開口部35の深さをAFMプローブ18を用いて測定することはできない。一方、前記した微細モールド10Aでは、溝幅Lの開口部28aの深さを正確に測定することができたため、パターン部53に形成されている溝幅L′の開口部37aの深さはAFMプローブ18を用いて測定することができる。
微細モールド50において、測定領域32aに形成された凹凸パターンの形状が機能領域31に形成された凹凸パターンの形状を正確に反映したものとなるように、機能領域31に形成された開口部35の溝幅L′と測定領域32aに形成された開口部37aの溝幅L′とは大きくかけ離れていないことが好ましく、具体的には、溝幅L′≦2×溝幅L′の関係が満たされるように、前記した微細モールド10Aにおける線部25,27aのそれぞれの線幅L,Lを設定しておくことが好ましい。さらに、開口部37aの溝幅L′をAFMプローブ18を用いて測定可能な最小幅に設定することができるように、前記した微細モールド10Aにおける線部25,27aのそれぞれの線幅L,Lを設定しておくことが好ましい。
前記した微細モールド10Aにおいて測定領域22a,22bを機能領域21に隣接して設けたことは、微細モールド50のパターン部53に形成される凹凸パターンのAFMプローブ18による測定精度の向上という効果を生じさせる。なぜなら、前記した微細モールド10Aのパターン部12aの凹凸パターンを樹脂膜に型押しして転写する際に、樹脂の流動性や硬化条件の不均一さ等によって転写精度に面内ばらつきが生じるおそれがあるが、前記した微細モールド10Aにおいて測定領域22a,22bが機能領域21に隣接していることにより、この転写精度の面内ばらつきを最小限に抑えることができるからである。
次に、微細モールド50の製造方法について説明する。図8に微細モールドの製造プロセスを模式的に示す。微細モールド50はナノインプリント法により製造することができる。ナノインプリント法には、光硬化性樹脂を用いた光式インプリント法と、熱可塑性樹脂を用いた熱式インプリント法と、電鋳(めっき)による電鋳インプリント法とがある。ここでは、光式インプリント法を用いた製造プロセスについて説明する。
最初に、基板部51の表面に紫外線硬化性の樹脂膜52を形成する(図8(a))。他方、図示しないが、前記した微細モールド10Aのパターン部12aが形成されている面に、シリコーン系の離型剤やフッ素系のカップリング剤等を用いて薄膜を形成する、所謂、離型処理を施す。そして、微細モールド10Aを凹凸パターンが形成されている面が上面となるように定盤(図示せず)等に載置し、樹脂膜52が微細モールド10Aの上面と接触するように、基板部51を微細モールド10Aの上に載置する(図8(b))。なお、図8に示した微細モールド10Aでは凹凸パターンを簡略化して示している。
基板部51と微細モールド10Aとを一定圧力で押し付けることによって樹脂膜52を変形させ、微細モールド10Aの凹凸パターンが樹脂膜52に転写された後に樹脂膜52に紫外線を照射し、樹脂膜52を硬化させる(図8(c))。この紫外線照射のために、微細モールド10Aまたは基板部51として、紫外線透過性を有する透明材料、例えば、石英が用いられる。樹脂膜52が十分に硬化した後に、微細モールド10Aを樹脂膜52から剥離する(図8(d))。これによりパターン部53が形成された微細モールド50が得られる(図8(e))。
なお、熱式インプリント法を用いる場合には、光式インプリント法における紫外線硬化性の樹脂膜の形成プロセスと樹脂膜への紫外線照射による硬化プロセスをそれぞれ、熱可塑性樹脂を用いた樹脂膜の形成プロセスと樹脂膜をガラス転移温度(Tg)以上の温度に加熱して所定圧力で基板部51と微細モールド10Aとを押し付けた後、冷却により樹脂膜を硬化させるプロセスに置き換えればよい。
このようなナノインプリント方法には、集積化された極微細パターンを効率良く転写することができること、1個の微細モールド10Aから複数の微細モールド50を簡単に製造することができ、高価な装置を使用しなくてもよいこと、複雑な形状に対応することができ、ピラー形成等も可能であること等の利点がある。
《第6実施形態》
前記した微細モールド50は、別の微細モールドを電鋳インプリント法を用いて製造するための型として用いることができる。図9に電鋳インプリント法による微細モールドの製造プロセスを模式的に示す。図9(d)に第6実施形態に係る微細モールド60が示されている。微細モールド60は、全体がニッケル(Ni)で構成されており、その製造プロセスは、無電解Niめっきと電解Niめっきの二段階からなる。
最初に、微細モールド50を無電解メッキ液が貯留されためっき浴に投入し、無電解Niめっき層61を形成する(図9(a))。次に、電解Niめっきを行って無電解Niめっき層61を厚膜化させたNi膜を形成し、これが微細モールド60となる(図9(b))。微細モールド50からNi膜を剥離することにより(図9(c))、微細モールド60が得られる(図9(d))。
微細モールド60に形成される凹凸パターンは、微細モールド60の製造プロセスから明らかな通り、転写精度を考慮しなければ、前記した微細モールド10Aのパターン部12aの凹凸パターンと実質的に同じとなる。つまり、微細モールド60は前記した微細モールド10Aの形状コピー製品となる。よって、この微細モールド60を用いて前記した微細モールド50を製造することができる。これらの微細モールド10A,50,60が有する凹凸パターンには関連性があるため、相互に関連する凹凸パターンの形状評価を行うことができるように、最初に作製される微細モールド10Aのパターン部12aにおける測定領域22a,22bの凹凸パターンの形状を設計しておくことは、ナノインプリントの精度確認にも極めて有用となる。
前記した種々の微細モールド10A〜10D,50,60は、それぞれがさらに別の微細モールドを製造するための型として用いることができるのみならず、例えば、バイオデバイス,DNAチップ等の免疫系分析装置,使い捨てのDNAチップ,半導体多層配線,プリント基板やRF−MEMS,光または磁気ストレージ,導波路,回折格子,マイクロレンズ,偏光素子等の光デバイス,フォトニック結晶,有機EL照明用基板,LCDディスプレイ,FEDディスプレイ,太陽電池や燃料電池等のエネルギー関連デバイス等の機能デバイスや構造デバイスとして用いることができる。
《実施例1,2》
実施例1に係る微細モールドとして石英からなる微細モールドを作製した。図10に実施例1に係る微細モールドの製造プロセスを模式的に示す。まず、石英基板(外径:4インチ、厚さ:0.5mm(信越化学製))81の表面にメタルマスク層82を形成し、このメタルマスク層82の表面にEBレジスト層83を形成した(図10(a))。EBレジスト層83の中央の60mm×60mm枠を描画領域として、EBプロセスにより、所定のパターンを描画し、現像して凹凸パターンを作製した(図10(b))。
なお、描画領域内の機能領域には短軸方向長さが50nmの線部の間に短軸方向長さが50nmの開口部が形成されるパターンを露光し、描画領域内の測定領域には、短軸方向長さが50nmの線部の間に短軸方向長さが100nmの開口部が形成されるとともに、短軸方向長さが100nmの線部が形成されるパターンを露光した。図10(b)には機能領域のみが図示されており、測定領域は図示されていない(図10(c)〜(e)についても同様)。
続いて、EBレジスト層83をエッチングマスクとして用いてメタルマスク層82をドライエッチングし(図10(c))、EBレジスト層83を除去した後に、メタルマスク層82をエッチングマスクとして用いて石英基板81をドライエッチングした(図10(d))。このとき、石英基板81が表面から約100nmの深さだけエッチングされるように、ドライエッチング条件を制御した。次いで、メタルマスク層82を除去することにより、微細モールド80Aを得た(図10(e))。
次に、前記した第1実施形態に係る微細モールド10Aを用いて光式インプリント法(図8参照)により前記した第5実施形態に係る微細モールド50を作製した方法と同様の方法で、微細モールド80Aを用いて実施例2に係る微細モールド(図示せず)を作製した。
この実施例2に係る微細モールドの作製方法の詳細は次の通りである。まず、微細モールド80Aの表面に、オプツール(ダイキン工業製)を用いて離形処理を施した。また、硫酸と過酸化水素水を調合したピラニア溶液を用いて洗浄した基板の表面にKBM−5103(信越シリコーン製)を用いてカップリング処理を施した。基板の表面(カップリング処理面)に紫外線硬化性の樹脂材としてのラジカル重合性モノマ組成物を厚さ約300nmとなるように塗布し、樹脂膜を形成した。この樹脂膜を微細モールド80Aの凹凸パターンと対面させて、基板と微細モールド80Aとを一定圧力でプレスし、その状態で微細モールド80A側から樹脂膜に紫外線を照射した。このときのプレス圧力は0.9MPa、照度は50mW/cm、露光量は3000mJ/cmとした。紫外線照射を終了し、プレス圧力を解除した後、微細モールド80Aを基板から剥離した。樹脂膜は基板側に残り、こうして微細モールド80Aの凹凸パターンとは逆の凹凸パターンを有する実施例2に係る微細モールドを得た。
実施例2に係る微細モールドの凹凸パターン内の測定領域に形成された短軸方向長さが約100nmの開口部の深さ測定を、AFM(Nanoscope D5000(Veeco社製))を用いて行った。また、実施例2に係る微細モールドの凹凸パターン内の機能領域に形成された開口部の深さを、断面SEM観察により測定した。図11に測定領域に形成された開口部のAFM断面プロファイルを示し、図12に機能領域の断面SEM観察写真を示す。また、測定結果を表1に示す。
AFMによれば測定領域に形成された開口部の深さは約92.5nmであり、断面SEM観察によれば機能領域に形成された開口部の深さは約93.2nmであった。これらの測定値の差異は1%以下であり、測定領域を利用したAFMによる開口部の深さ測定結果は、機能領域に形成された開口部の深さを高い精度で反映していることが確認された。
《実施例3,4》
実施例3に係る微細モールドとして、Siウエハの表面にSiOからなる凹凸パターン部が形成された微細モールドを作製した。図13に実施例3に係る微細モールドの製造プロセスを模式的に示す。Siウエハ(外径:4インチ、厚さ:0.5mm(信越化学製))85の表面にSiO層86を厚さが約100nmとなるように形成し(図13(a))、SiO層86の表面にEBレジスト層87を形成した(図13(b))。EBレジスト層87の中央の60mm×60mm枠を描画領域として、EBプロセスにより、前記した実施例1に係る微細モールド80Aの製造プロセスに用いたパターンと同じパターンを描画し、現像して凹凸パターンを作製した(図10(c))。なお、図13(c)には機能領域のみが図示されており、測定領域は図示されていない(図13(d),(e)についても同様)。
続いて、EBレジスト層87をエッチングマスクとして用いてSiO層86をドライエッチングし(図13(d))、EBレジスト層87を除去することにより、微細モールド80Bを得た(図13(e))。前記した実施例1に係る微細モールド80Aを用いて前記した実施例2に係る微細モールドを作製した方法と同様の方法で、微細モールド80Bを用いて実施例4に係る微細モールド(図示せず)を作製した。なお、Siウエハ85は紫外線を通さないため,実施例4に係る微細モールドの基板として石英基板を用い、この石英基板を通して樹脂膜に紫外線を照射した。
こうして作製した実施例4に係る微細モールドに対して、前記した実施例2に係る微細モールドと同様の評価を行った。その結果を表1に併記する。その結果、測定領域に形成された開口部の深さは、AFMによれば約98.1nmであった。一方,機能領域に形成された開口部の深さは、断面SEM観察によれば、約98.7nmであった。これらの測定値の差異は1%以下であり、測定領域を利用したAFMによる開口部の深さ測定結果は、機能領域に形成された開口部の深さを高い精度で反映していることが確認された。
《実施例5,6》
実施例5に係る微細モールドとして、高さの異なる線部を有するパターン部を備えた微細モールドを作製した。図14に実施例5に係る微細モールドの作製プロセスを模式的に示す。なお、図14には機能領域のみを示している。前記した微細モールド80Bを用い(図14(a))、微細モールド80Bの表面にEBレジスト層88を形成し(図14(b))、SiO層86の一部が露出するようにEB描画し、現像を行う(図14(c))。
EBレジスト層88をエッチングマスクとして用い、露出しているSiO層86の複数の線部をドライエッチングし、高さが約85nmの線部86aを形成する(図14(d))。このとき、図示していないが、微細モールド80Bの測定領域に設けられている短軸方向長さが100nmの線部の約2/3の幅(約66nm)の領域に対してもドライエッチングが施されるようにする。EBレジスト層88を除去することにより、微細モールド80Bが得られる(図14(e))。
続いて、微細モールド80Bから微細モールド80Bを作製した方法と同様の方法で、図14(f)に示されるように、さらに高さの低い高さ約70nmの線部86bを備えた微細モールド80Bを作製する。その製造プロセスにおいて、図示しない測定領域では、先のドライエッチングによって幅が約66nm、高さが85nmの部分のさらに半分の幅(約33nm)の領域に対してドライエッチングを行う。したがって、微細モールド80Bの測定領域には、高さが約100nm,85nm,70nmの階段状の線部が形成されている。
前記した実施例1に係る微細モールド80Aを用いて前記した実施例2に係る微細モールドを作製した方法と同様の方法で、微細モールド80Bを用いて実施例6に係る微細モールド80Cを作製した(図14(g))。微細モールド80Cの測定領域の形状は、図14(g)には示していないが、前記した第4実施形態に係る微細モールド10Dの測定領域22dに類似しており、階段状の底面を有する開口部を備えている。なお、Siウエハ85は紫外線を通さないため,実施例6に係る微細モールドの基板として石英基板を用い、この石英基板を通して樹脂膜に紫外線を照射した。
こうして作製した実施例6に係る微細モールドに対して、前記した実施例2に係る微細モールドと同様の評価を行った。その結果を表1に併記する。その結果、測定領域に形成された開口部の深さは浅い方から順に、AFMによれば約69.3nm,83.8nm,98.5nmであった。一方,機能領域に形成された開口部の深さは、断面SEM観察によれば約69.6nm,84.3nm,99.0nmであった。これらの測定値の差異は1%以下であり、測定領域を利用したAFMによる開口部の深さ測定結果は、機能領域に形成された開口部の深さを高い精度で反映していることが確認された。
《実施例7》
前記した第5実施形態に係る微細モールド50を用いて電鋳インプリント法により前記した第6実施形態に係る微細モールド60を作製した方法と同様の方法にしたがって(図9参照)、前記した実施例2に係る微細モールドを用いて実施例7に係る微細モールドを作製した。
実施例7に係る微細モールドの製造プロセスの詳細は次の通りである。まず、実施例2に係る微細モールドの表面に活性化のためのパラジウム触媒層(PM−A200(日鉱金属社製))を形成した後、60℃に保持した無電解Niめっき液(トップケミアロイ66(奥野製薬工業製))に1分浸漬し、無電解Niめっき層を形成した。次いで、スルファミン酸ニッケルの60%水溶液を、ホウ酸濃度が40g/L(リットル)、塩化ニッケル濃度が5g/L、添加剤(ピットレスS(日本化学工業製))濃度が5ml/Lとなるように調整したスルファミン酸Niめっき溶液を用いて、50℃にて、0.5A/dmで20分間、1.5A/dmで60分間、3A/dmで60分間の電気Niめっきを行い、厚さ約0μmのNi膜を形成した。こうして形成されたNi膜を実施例2に係る微細モールドから剥離し、実施例7に係る微細モールドを得た。
こうして作製した実施例7に係る微細モールドに対して、前記した実施例2に係る微細モールドと同様の評価を行った。その結果を表1に併記する。その結果、測定領域に形成された開口部の深さは、AFMによれば約89.5nmであった。一方,機能領域に形成された開口部の深さは、断面SEM観察によれば、約90.0nmであった。これらの測定値の差異は1%以下であり、測定領域を利用したAFMによる開口部の深さ測定結果は、機能領域に形成された開口部の深さを高い精度で反映していることが確認された。
《比較例1》
前記した実施例1に係る微細モールドの製造プロセスにおいて、測定領域を設けずに機能領域のみからなるパターン部が形成されるようにすることにより、比較例1に係る微細モールドを作製した。この比較例1に係る微細モールドの機能領域における開口部の深さを、前記したAFMを用いて測定し、また断面SEM観察により測定した。その結果を表1に併記する。AFMによる測定結果は約78.5nmであり、断面SEM観察による測定結果は約95.8nmであった。測定値の差異は約18%もあり、短軸方向長さが50nmで深さが約100nm(つまり、アスペクト比が2)の開口部については、その深さをAFMでは正確に測定できない結果となった。
《比較例2》
前記した実施例3に係る微細モールドの製造プロセスにおいて、測定領域を設けずに機能領域のみからなるパターン部が形成されるようにすることにより、比較例2に係る微細モールドを作製した。この比較例2に係る微細モールドの機能領域における開口部の深さを、前記したAFMを用いて測定し、また断面SEM観察により測定した。その結果を表1に併記する。AFMによる測定結果は約76.3nmであり、断面SEM観察による測定結果は約96.2nmであった。測定値の差異は約21%もあり、開口部の深さをAFMでは正確に測定できない結果となった。
本発明の第1実施形態に係る微細構造転写用モールドの概略構造を示す断面図である。 微細構造転写用モールドの概略構造を示す平面図である。 (a)はAFMを用いて機能領域における凹凸パターンの形状を測定している状態を模式的に示す図であり、(b)はAFMを用いて測定領域における凹凸パターンの形状を測定している状態を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係る微細構造転写用モールドの概略構造を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る微細構造転写用モールドの概略構造を示す平面図である。 本発明の第4実施形態に係る微細構造転写用モールドの概略構造を示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係る微細構造転写用モールドの概略構造を示す断面図である。 第5実施形態に係る微細構造転写用モールドの製造プロセスを模式的に示す図である。 本発明の第6実施形態に係る微細構造転写用モールドの別の製造プロセスを模式的に示す図である。 実施例1に係る微細構造転写用モールドの製造プロセスを模式的に示す図である。 実施例2に係る微細構造転写用モールドの測定領域に形成された開口部のAFM断面プロファイルを示す図である。 実施例2に係る微細構造転写用モールドの機能領域の断面SEM観察写真である。 実施例3に係る微細構造転写用モールドの製造プロセスを模式的に示す図である。 実施例5に係る微細構造転写用モールドの製造プロセスを模式的に示す図である。
符号の説明
10A〜10D,50,60,80A〜80C 微細モールド
11,51 基板部
12a〜12d,53 パターン部
13 位置検出用凹凸部
18 AFMプローブ
21,21a 機能領域
22a〜22d 測定領域
23 緩衝領域
25,27a,27b,36,38a,38b 線部
26,26a,26b,28a,28b,29,35,37a,37b 開口部
52 樹脂膜
61 無電解Niめっき層
81 石英基板
82 メタルマスク層
83,87,88 EBレジスト層
85 Siウエハ
86 SiO

Claims (19)

  1. 基板部と、前記基板部の表面に設けられた微細な凹凸パターンを有するパターン部とを具備する微細構造転写用モールドであって、
    前記パターン部は機能領域と測定領域とを有しており、
    前記機能領域に形成された凹凸パターンの開口部における短軸方向長さLと前記測定領域に形成された凹凸パターンの開口部における短軸方向長さLとの間にL<Lの関係が成立するとともに、
    前記機能領域に形成された凹凸パターンの開口部の深さを前記Lの短軸方向長さでは所定の非破壊測定装置を用いて測定することができず、前記測定領域に形成された凹凸パターンの開口部の深さを前記Lの短軸方向長さでは前記非破壊測定装置を用いて測定することができることを特徴とする微細構造転写用モールド。
  2. 前記Lと前記Lとの間に、さらに、L≦2Lの関係が成立していることを特徴とする請求項1に記載の微細構造転写用モールド。
  3. 前記機能領域に形成された凹凸パターンの線部の線幅Lと、前記測定領域に形成された凹凸パターンの線部の線幅Lとの間にL<Lの関係が成立するとともに、
    前記パターン部の凹凸パターンを所定の被転写体に転写することにより前記被転写体に形成される凹凸パターンにおいて、前記線幅Lの線部に起因して形成される第1開口部の短軸方向長さL′では前記第1開口部の深さを所定の非破壊測定装置を用いて測定することができず、前記線幅Lの線部に起因して形成される第2開口部の短軸方向長さL′では前記第2開口部の深さを前記非破壊測定装置を用いて測定することができることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の微細構造転写用モールド。
  4. 基板部と、前記基板部の表面に設けられた微細な凹凸パターンを有するパターン部とを具備する微細構造転写用モールドであって、
    前記パターン部は機能領域と測定領域とを有しており、
    前記機能領域に形成された凹凸パターンの線幅Lと、前記測定領域に形成された凹凸パターンの線幅L4との間にL<Lの関係が成立するとともに、
    前記パターン部の凹凸パターンを所定の被転写体に転写することにより前記被転写体に形成される凹凸パターンにおいて、前記線幅Lの線部に起因して形成される第1開口部の短軸方向長さL′では前記第1開口部の深さを所定の非破壊測定装置を用いて測定することができず、前記線幅Lの線部に起因して形成される第2開口部の短軸方向長さL′では前記第2開口部の深さを前記非破壊測定装置を用いて測定することができることを特徴とする微細構造転写用モールド。
  5. 前記測定領域を2カ所以上有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の微細構造転写用モールド。
  6. 前記測定領域は前記機能領域に隣接していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の微細構造転写用モールド。
  7. 前記基板部はSiOまたはSiを主成分とすることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の微細構造転写用モールド。
  8. 前記基板部と前記パターン部とは異なる材質からなることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の微細構造転写用モールド。
  9. 前記基板部および前記パターン部がニッケルからなる一体構造を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の微細構造転写用モールド。
  10. 前記測定領域に形成された凹凸パターンの開口部の深さと前記機能領域に形成された凹凸パターンの開口部の深さとが同じであることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の微細構造転写用モールド。
  11. 前記測定領域に形成された凹凸パターンの開口部のアスペクト比は前記機能領域に形成された凹凸パターンの開口部のアスペクト比よりも小さいことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の微細構造転写用モールド。
  12. 前記機能領域に形成された凹凸パターンは深さの異なる複数の開口部を有し、前記測定領域に形成された凹凸パターンは、前記機能領域に形成された開口部の深さに対応した複数の深さを有する開口部を有することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の微細構造転写用モールド。
  13. 前記機能領域と前記測定領域の間に緩衝領域が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の微細構造転写用モールド。
  14. 前記パターン部は、前記非破壊測定装置による測定位置を検出するための凹凸部をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の微細構造転写用モールド。
  15. 基板の表面にレジスト層を形成する成膜工程と、
    前記レジスト層に機能領域と測定領域を設定し、前記機能領域と前記測定領域にそれぞれ異なるパターンを描画するパターン描画工程と、
    前記レジスト層を現像してレジストパターンを形成する現像工程と、
    前記レジストパターンをエッチングマスクとして前記基板をエッチングするエッチング工程と、
    前記レジストパターンを除去するレジスト剥離工程とを有し、
    前記現像工程によって前記機能領域に形成される第1レジストパターンと前記測定領域に形成される第2レジストパターンをエッチングマスクとして用いた前記エッチング工程の後に、前記第1レジストパターンに起因して前記基板の表面に形成される第1凹凸パターンの開口部における短軸方向長さLと前記第2レジストパターンに起因して前記基板の表面に形成される第2凹凸パターンの開口部における短軸方向長さLとの間にL<Lの関係が成立するとともに、前記第1凹凸パターンの開口部の深さを前記Lの短軸方向長さでは所定の非破壊測定装置を用いて測定することができず、前記第2凹凸パターンの開口部の深さを前記Lの短軸方向長さでは前記非破壊測定装置を用いて測定することができるように、前記パターン描画工程におけるパターン描画が行われることを特徴とする微細構造転写用モールドの製造方法。
  16. 前記基板の表面に被加工層が形成されており、前記第1凹凸パターンおよび前記第2凹凸パターンが前記被加工層に形成されることを特徴とする請求項15に記載の微細構造転写用モールドの製造方法。
  17. さらに、前記基板において前記第1凹凸パターンおよび前記第2凹凸パターンが形成されている面を所定の被転写膜に型押しして、前記被転写膜の表面に前記第1凹凸パターンおよび前記第2凹凸パターンを転写する転写工程と、
    前記基板と前記被転写基板とを剥離する剥離工程とを有することを特徴とする請求項15または請求項16に記載の微細構造転写用モールドの製造方法。
  18. 前記第1凹凸パターンの線部の線幅Lと前記第2凹凸パターンの線部の線幅Lとの間にL<Lの関係が成立するとともに、
    前記転写工程において、前記線幅Lの線部に起因して前記被転写膜に形成される第1開口部の短軸方向長さL′では前記第1開口部の深さを所定の非破壊測定装置を用いて測定することができず、前記線幅Lの線部に起因して前記被転写膜に形成される第2開口部の短軸方向長さL′では前記第2開口部の深さを前記非破壊測定装置を用いて測定することができるように、前記パターン描画工程におけるパターン描画が行われることを特徴とする請求項17に記載の微細構造転写用モールドの製造方法。
  19. さらに、前記被転写膜の表面に電鋳層を形成する電鋳工程と、
    前記電鋳層と前記被転写膜とを剥離する工程とを有することを特徴とする請求項17または請求項18に記載の微細構造転写用モールドの製造方法。
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