JP2004361292A - 電子制御ユニットの自動検査装置 - Google Patents

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Keiichi Kawai
圭一 河合
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Abstract

【課題】本発明は、電子制御ユニットの自動検査装置に関し、電子制御ユニットが、制御対象たる実機との間で信号を授受しながら実行すべき処理を適正に実行しているか否かを自動検査することを目的とする。
【解決手段】ECU22にHILSシステム10を接続する。PC12に既定の運転パターンを発生させる。ECU22に疑似センサ信号を供給し、また、ECU22から発せられるアクチュエータ駆動信号を受信するためのI/F部16を設ける。リアルタイムプロセッサ14は、ECUの本来の制御対象である実機が、上記の運転パターンに沿って動作する際に、上記のアクチュエータ駆動信号を受けて生成するセンサ信号と同等の信号を、疑似センサ信号として生成する。その疑似センサ信号に基づいてECU22が生成するECU処理結果が正常であるか否かをPC12により自動検査させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子制御ユニットの自動検査装置に係り、特に、車両の制御に用いられる電子制御ユニットの検査を自動化するうえで好適な電子制御ユニットの自動検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、特開2002−41130号公報に開示されるように、車載用の電子制御ユニットを自動検査するための装置が知られている。この装置は、電子制御ユニットに供給される電源電圧を車両上で生じ得るパターンで変化させる処理と、その際に電子制御ユニットがどのように動作するか、つまり、どのような制御信号を出力するかを検査する処理とを自動的に実行することができる。このような検査装置によれば、車載用電子制御ユニットの電源試験に要する時間を、その試験が手作業で行われる場合に比して大幅に短縮することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−41130号公報
【特許文献2】
特開平11−326135号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
車載用の電子制御ユニットでは、種々のセンサ信号を取り込み、それらの信号値がフィードバックされるようにアクチュエータ駆動信号が生成されることがある。また、車載用電子制御ユニットでは、種々のセンサ信号に基づいて、アクチュエータ駆動信号の出力タイミングが決定されることもある。このため、電子制御ユニットが正常に機能するか否かを判断するためには、車両と電子制御ユニットとの間でセンサ信号とアクチュエータ駆動信号とを授受させたうえで、フィードバック制御に関する処理や、同期の処理が適正に行われているか否かを判断することが必要である。
【0005】
しかしながら、上記従来の検査装置は、電子制御ユニットに対して検査信号(変動する電源電圧)を供給し、その際に生成される制御信号が正常か否かを見るものである。つまり、この装置は、電子制御ユニットをオープンループ環境で検査し得るに過ぎないものであった。このため、上記従来の装置では、電子制御ユニットが、フィードバック制御に関する処理や、同期を要する処理を適正に実行しているか否かを検査することはできなかった。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、電子制御ユニットが、制御対象たる実機との間で信号を授受しながら実行すべき処理を適正に実行しているか否かを、自動で検査することのできる電子制御ユニットの自動検査装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、上記の目的を達成するため、センサ信号を取り込んでアクチュエータ駆動信号を出力する電子制御ユニットの自動検査装置であって、
既定の運転パターンに対応する信号をコンピュータのハードウェア資源を用いて出力する運転パターン発生手段と、
前記電子制御ユニットに疑似センサ信号を供給し、また、当該電子制御ユニットから発せられる前記アクチュエータ駆動信号を受信するためのインターフェース部と、
前記電子制御ユニットの本来の制御対象である実機が、前記運転パターンに沿って動作する際に、前記アクチュエータ駆動信号を受けて生成するセンサ信号と同等の信号を、前記疑似センサ信号として生成するシミュレータと、
前記電子制御ユニットが前記疑似センサ信号に基づいて生成する所定のECU処理結果が正常であるか否かをコンピュータのハードウェア資源を用いて検査する検査手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記検査手段は、
所定のフィードバック制御による制御量を前記ECU処理結果として記憶するECU処理結果記憶手段と、
前記所定のフィードバック制御の実行条件の成否を記憶する実行条件記憶手段と、
前記実行条件の不成立時には前記制御量に関する検査の実行を禁止する検査禁止手段と、
を含むことを特徴とする。
【0009】
また、第3の発明は、センサ信号を取り込んでアクチュエータ駆動信号を出力する電子制御ユニットの自動検査装置であって、
既定の運転パターンに対応する信号をコンピュータのハードウェア資源を用いて出力する運転パターン発生手段と、
前記電子制御ユニットに疑似センサ信号を供給し、また、当該電子制御ユニットから発せられる前記アクチュエータ駆動信号を受信するためのインターフェース部と、
前記電子制御ユニットの本来の制御対象である実機が前記アクチュエータ駆動信号を受信しつつ前記運転パターンに沿って動作する際に生成されるセンサ信号と同等の信号を、前記疑似センサ信号として生成するシミュレータと、
前記シミュレータが前記アクチュエータ駆動信号に基づいて生成する所定のシミュレータ処理結果が正常であるか否かをコンピュータのハードウェア資源を用いて検査する検査手段と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
また、第4の発明は、第3の発明において、
前記検査手段は、
前記シミュレータ処理結果を記憶するシミュレータ処理結果記憶手段と、
前記アクチュエータ駆動信号の出力条件の成否を記憶する出力条件記憶手段と、
前記出力条件の不成立時には前記シミュレータ処理結果に関する検査の実行を禁止する検査禁止手段と、
を含むことを特徴とする。
【0011】
また、第5の発明は、センサ信号を取り込んでアクチュエータ駆動信号を出力する電子制御ユニットの自動検査装置であって、
既定の運転パターンに対応する信号をコンピュータのハードウェア資源を用いて出力する運転パターン発生手段と、
前記電子制御ユニットに疑似センサ信号を供給し、また、当該電子制御ユニットから発せられる前記アクチュエータ駆動信号を受信するためのインターフェース部と、
前記電子制御ユニットの本来の制御対象である実機が、前記運転パターンに沿って動作する際に生成するセンサ信号と同等の信号を、前記疑似センサ信号として生成するシミュレータと、
前記電子制御ユニットが前記疑似センサ信号に基づいて生成する所定のECU処理結果を記憶するECU処理結果記憶機構と、
前記シミュレータにより生成される処理結果のうち、前記ECU処理結果と関連を有するものをシミュレータ処理結果として記憶するシミュレータ処理結果記憶機構と、
前記ECU処理結果と前記シミュレータ処理結果との関係が正常であるか否かをコンピュータのハードウェア資源を用いて検査する関係検査手段と、
を備えることを特徴とする。
【0012】
また、第6の発明は、第5の発明において、
前記ECU処理結果記憶機構は、所定のアクチュエータ駆動信号を前記ECU処理結果として記憶し、
前記所定のアクチュエータ駆動信号の出力条件の成否を記憶する出力条件記憶機構と、
コンピュータのハードウェア資源を用いて、前記出力条件の不成立時に前記所定のアクチュエータ駆動信号の発生が認められる場合に異常の発生を判定する出力条件論理検査手段と、
を含むことを特徴とする。
【0013】
また、第7の発明は、第5または第6の発明において、
前記ECU処理結果記憶機構は、所定のアクチュエータ駆動信号を前記ECU処理結果として記憶し、
前記所定のアクチュエータ駆動信号の出力条件の成否を記憶する出力条件記憶機構と、
コンピュータのハードウェア資源を用いて、前記出力条件の不成立時には、前記所定のアクチュエータ駆動信号の発生が認められない状態が異常と判定されるのを禁止する異常判定禁止手段と、
を含むことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0015】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1において用いられる検査システムの構成を示す。図1に示すように、本実施形態の検査システムは、HILS(Hardware In the Loop Simulation)システム10を用いて構成されている。HILSシステム10には、パーソナルコンピュータ(PC)12、リアルタイムプロセッサ14、およびインターフェース部(I/F部)16が含まれている。I/F部16には、ワイヤーハーネス18を介して、アクチュエータ20、およびECU(Electronic Control Unit)22の入出力コネクタ24が接続されていると共に、信号ケーブル26を介してECU22の内部信号出力コネクタ28が接続されている。
【0016】
PC12には、HILSコントロール用のソフトウェア30、および検査用ソフトウェア32が記憶されている。HILSシステム10は、ECU22の本来の制御対象である実機(車両および内燃機関)と同様にECU22との間で信号を授受しつつ、所望のシミュレーションを実現するためのシミュレータである。HILSコントロール用ソフトウェア30は、HILSシステム10において上記のシミュレーションを実現するためのソフトウェアである。HILSコントロール用ソフトウェア30には、例えば、シミュレーションにおいて模擬すべき車両の運転パターン(より具体的には目標速度の変動パターン)をHILSシステム10に指示するためのソフトウェアなどが含まれている。
【0017】
本実施形態の検査システムは、HILSシステム10によるシミュレーションの実行中にECU22が正常に機能したか否かを自動検査する機能を有している。検査用ソフトウェア32は、上記の自動検査を可能とするためのソフトウェアである。検査用ソフトウェア32には、HILSシステム10によるシミュレーションの実行中に、ECU22の演算値(アクチュエータ出力信号やRAM値)などを記憶するためのソフトウェアや、その演算値を解析してECU22の機能が正常であるか否かを判断するためのソフトウェアが含まれている。
【0018】
リアルタイムプロセッサ14には、ドライバーモデル34と、エンジンモデル36と、車両モデル38とが実装されている。PC12は、HILSシステム10によるシミュレーションの実行中に、既述したHILSコントロール用のソフトウェア30に従ってリアルタイムプロセッサ14に対して運転パターンを供給する。ドライバーモデル34は、ドライバーによる運転操作を模擬するためのモデルであり、上記の運転パターンの供給を受けると、その運転パターンに適合した車速を実現するためのアクセル開度を算出し、そのアクセル開度に関する情報をエンジンモデル36に供給する。
【0019】
エンジンモデル36は、内燃機関の機能を模擬するためのモデルである。内燃機関の実機には、排気空燃比を計測するためのA/Fセンサ、クランク角を計測するためのクランク角センサ、吸入空気量Gaを計測するためのエアフロメータなど、種々のセンサが搭載されている。また、内燃機関の実機には、燃料噴射弁などのアクチュエータが搭載されている。エンジンモデル36は、ドライバーモデル34から供給されるアクセル開度の情報や、ECU22から供給されるアクチュエータ信号に基づいて内燃機関の実機やそこに搭載されている各種アクチュエータの動きを模擬し、かつ、実機において生成される種々のセンサ信号と同様の信号を疑似センサ信号として生成する。
【0020】
車両モデル38は、車両の動きを模擬するためのモデルである。既述したエンジンモデル36は、HILSシステム10によるシミュレーションの実行中に、内燃機関の模擬出力トルクや模擬回転数などを演算し、その演算値を車両モデル38に供給する。車両モデル38は、上記の模擬出力トルクや模擬回転数に基づいて自動変速機の状態の仮想的な切り替え処理や、車速の算出処理を行う。このようにして算出された車速はドライバーモデル34に供給され、目標の運転パターンを実現するためのアクセル開度の算出の基礎とされる。
【0021】
エンジンモデル36において生成される疑似センサ信号、および車両モデル38において生成される車速の疑似信号は、I/F部16に供給されている。これらの疑似信号は、ワイヤーハーネス18を介して、アクチュエータ20およびECU22に供給されている。I/F部16からECU22に供給される疑似センサ信号には、例えば、A/Fセンサの疑似信号(排気空燃比の疑似信号)や吸入空気量Gaの疑似信号など、燃料噴射量(燃料噴射時間TAU)を算出するうえでECU22が必要とする信号、或いはクランク角センサの疑似信号など、ECU22の処理をHILSシステム10の処理と同期させるうえで必要とされる信号などが含まれている。
【0022】
図1において、アクチュエータ20は、エンジンモデル36においてモデル化されていないアクチュエータの実機を意味している。アクチュエータ20には、例えば、電子制御スロットル、VVT(Valuable Valve Timing)機構のOCV(Oil Control Valve)、或いは直噴エンジンに搭載される高圧燃料ポンプなどが含まれる。それらのアクチュエータには、個々のアクチュエータの状態を検知するためのセンサが組み込まれていることがある。アクチュエータ20とI/F部16およびECU22との間では、それらのセンサの出力も授受される。
【0023】
ECU22は、開発の過程にあるエンジンコントロール用の電子制御ユニットである。入出力コネクタ24は、ECU22が所望の処理を行ううえで必要なセンサ信号を取り込み、また、その処理を実現するうえで必要なアクチュエータ駆動信号を出力するための端子が収められたコネクタである。一方、内部信号出力コネクタ28は、ECU22が、その内部でアクチュエータ駆動信号を生成する過程において生成する内部信号(RAM値など)を取り出すための端子を収めたコネクタであり、開発段階のユニットに特別に設けられるものである。
【0024】
図1に示すシステムにおいて、ECU22は、HILSシステム10の生成する疑似センサ信号を入出力コネクタ24から取り込むことができる。ECU22は、このようにして取り込んだ疑似センサ信号に基づいて、内燃機関の制御に必要な所定の処理を実行し、その結果生成されたアクチュエータ駆動信号を入出力コネクタ24から出力する。本実施形態のECU22は、例えば、吸入空気量Gaや排気空燃比A/Fなどの疑似センサ信号に基づいて燃料噴射時間TAUを算出する処理や、燃料噴射弁を適当なタイミングで燃料噴射時間TAUだけ開弁させるための噴射信号(Inj信号)をアクチュエータ駆動信号として出力する処理などを実行する。ここで、上述した燃料噴射時間TAUの算出処理は、A/Fセンサの疑似信号に基づく空燃比フィードバック制御、つまり、排気空燃比A/Fを目標空燃比に一致させるためのTAUの補正制御を伴って実行される。
【0025】
HILSシステム10によるシミュレーションの実行中は、既述した通り、I/F部16とECU22との間で疑似センサ信号とアクチュエータ駆動信号とが授受される。また、上記のシミュレーションの実行中は、リアルタイムプロセッサ14の内部、およびECU22の内部において、それらの他方との間では授受されない内部信号が生成される。PC12は、それらの疑似センサ信号、アクチュエータ駆動信号、および内部信号のうち、ECU22の検査に必要とされる所望の信号をシミュレーションの実行中に記憶することができる。
【0026】
[シミュレーション実行中の動作の説明]
次に、図2を参照して、シミュレーションの実行中におけるシステムの動作を説明する。
図2(A)は、HILSシステム10を用いたシミュレーションの実行中にPC12から発せられる目標車速とシミュレーション開始後の経過時間との関係を示す。PC12から発せられる目標車速は、既述した通りドライバーモデル34に供給される。また、ドライバーモデル34には、既述した通り、車両モデル38において生成される車速の疑似信号が供給される。
【0027】
図2(B)は、車両モデル38において生成される車速を図2(A)に示す目標車速に一致させるために必要な値として、ドライバーモデル34が算出したアクセル開度の波形を示す。このようにして算出されるアクセル開度は、既述した通りエンジンモデル36に供給される。
【0028】
エンジンモデル36は、ドライバーモデル34から供給されるアクセル開度に対応する吸入空気量Gaを算出する。更に、エンジンモデル36は、ECU22から供給されるInj信号に基づき、個々の気筒に供給される燃料噴射量を算出する。そして、エンジンモデル36は、それらの吸入空気量Gaと、燃料噴射量との比を求めることで排気空燃比A/Fを算出し、その算出値を表す信号をA/Fセンサの疑似信号として出力する。図2(C)は、エンジンモデル36が、図2(B)に示すアクセル開度を受けて上記の手順に従って算出したA/Fセンサの疑似信号の波形を示す。
【0029】
エンジンモデル36では、A/Fセンサの疑似信号を算出すると同時に、上記の吸入空気量Gaに対応する出力トルクが算出される。そして、このようにして算出された出力トルクの疑似信号が、車両モデル38に供給される。車両モデル38は、既述した通り、その出力トルクに基づいて車速を算出し、算出された車速をドライバーモデル34に提供する。
【0030】
A/Fセンサの疑似信号(図2(C)参照)は、吸入空気量Gaの疑似信号と共に、エンジンモデル36からECU22に供給される。ECU22は、吸入空気量Gaに基づいて基本の燃料噴射量TAUBを算出したうえで、A/Fセンサの疑似信号を目標の値に一致させるための補正係数を算出し、基本の燃料噴射量TAUBをその補正係数で補正することにより最終的な燃料噴射時間TAUを算出する。つまり、ECU22は、排気空燃比の疑似値を目標空燃比に一致させるべく、A/Fセンサの疑似信号に基づく空燃比フィードバック制御を伴って燃料噴射時間TAUを算出する。
【0031】
また、ECU22には、エンジンモデル36から、疑似センサ信号の一つとしてクランク角信号が供給されている。ECU22は、そのクランク角信号に基づいて個々の気筒において燃料を噴射すべきタイミングを検知し、そのタイミングにおいて、燃料噴射時間TAUの反映された噴射信号(Inj信号)を出力する。図2(D)は、第1気筒の燃料噴射弁に対して出力されるInj信号の波形を示す。エンジンモデル36は、Inj信号の供給を受けると、その信号を受けたタイミングにおいて、燃料噴射時間TAUだけ燃料噴射弁が開弁したものとしてモデルの処理を進行させる。図1に示すシステムは、以上のような信号の授受を伴ってHILSシステム10によるシミュレーションを進行させる。
【0032】
尚、図2(A)〜図2(D)において、横軸に記した数字はシミュレーションの開始後の経過時間を意味している。つまり、図2(A)〜図2(D)は、シミュレーションの開始後、20秒〜30秒の期間におけるデータを抽出して表したものである。
【0033】
[ECUの検査に要求される事項の説明]
上述したシミュレーションの実行中において、ECU22の内部では、ECU22とHILSシステム10との間で信号が授受されることを前提とした処理が行われる。つまり、ECU22の内部では、HILSシステム10の内部における処理と同期を要する処理や、HILSシステム10とECU22とが閉ループを形成していることを前提とするフィードバック処理が実行される。
【0034】
前者の例として、ECU22は、HILSシステム10から供給されるクランク角信号に基づいてInj信号の出力タイミングを決定している。ECU22が、この処理を適正に実行しているか否かは、ECU22から出力されるアクチュエータ駆動信号(つまりInj信号)を見るだけでは判断することができず、アクチュエータ駆動信号とHILSシステム10内部で生成されるクランク角信号との関係が正しいか否かを見ることで初めて判断することが可能である。
【0035】
ECU22は、また、後者の例として、排気空燃比A/Fをフィードバックさせる形で燃料噴射時間TAUを算出している。ECU22がこの処理を適正に実行しているか、つまり、ECU22に実装されているフィードバック論理が適正なものであるかは、ECU22を開ループ環境で作動させたのでは判断することができず、ECU22を閉ループ環境で作動させたうえで、フィードバックの目的が適正に達せられているか否かを見ることで初めて判断することが可能である。
【0036】
更に、ECU22の内部では、HILSシステム10から供給される疑似センサ信号に基づいて、アクチュエータ駆動信号の出力条件や、フィードバック制御の実行条件などの成立が判断されている。具体的には、Inj信号の出力条件として、また、TAUのフィードバック制御の実行条件として、ECU22は、フューエルカットが実行されていないことを要求している。そして、フューエルカットの実行条件が成立している場合は、Inj信号の出力を禁止し、また、TAUのフィードバック制御を停止することとしている。
【0037】
従って、ECU22が適正に機能しているか否かを判断するためには、ECU22の処理とHILSシステム10の処理との同期がとれているか、或いは、フィードバック制御の目的が適正に達せられているかなどを、アクチュエータ駆動信号の出力条件の成否や、フィードバック制御の実行条件の成否をも加味したうえで判断することが必要である。そこで、本実施形態では、ECU22を実機に接続されているのと同様の閉ループ環境で作動させ得るシミュレーションシステムを用い、シミュレーションの実行過程において、ECU22の内部で生成される処理結果(ECU処理結果)、およびHILSシステム10の内部で生成される処理結果(シミュレータ処理結果)を適宜記録し、それらの記録の結果を総合的に用いてECU22の機能が正常であるか否かを判断することとした。
【0038】
[ECUの検査手順の説明]
図3は、本実施形態のシステムを用いてECU22を検査する手順を説明するためのフローチャートである。図3に示すように、ECU22の検査手順としては、先ず、HILSシステム10において模擬するべき運転パターンを設定する必要がある(ステップ100)。運転パターンの設定は、例えば、HILSシステム10のオペレータが必要な情報をPC12に入力することにより行われる。その結果、PC12の内部に図2(A)に示すような運転パターンが設定される。
【0039】
次に、自動検査システムの始動を指令することが必要である(ステップ102)。自動検査システムの始動は、HILSシステム10のオペレータが、PC12を用いて行うことができる。
【0040】
上記の指令が発せられると、HILSシステム10を用いた閉ループ環境でのECU22のシミュレーションが開始される。シミュレーションの開始後は、PC12からドライバーモデル34に運転パターンが提供され、車両がその運転パターンに沿って走行しているのと同様にECU22が駆動される。そして、ECU22が駆動される間に、HILSシステム10において生成されるシミュレーション処理結果のうち所定のもの(疑似センサ信号の他、ECU22に供給されないRAM値等の内部信号を含む)、およびECU22において生成されるECU処理結果のうち所定のもの(アクチュエータ駆動信号の他、内部信号出力コネクタ28から取り出されるRAM値等の内部信号を含む)が、時系列データとしてPC12に記録される(ステップ104)。
【0041】
シミュレーションが終了すると、次に、PC12において、シミュレーションの実行過程において記録されたデータの解析、およびその解析結果に基づくECU22の良否判定が自動的に行われる(ステップ106)。ECU22の良否判定が終了すると、その結果や、良否判定の基礎とされた解析の内容などがオペレータに表示され、ECU22の検査処理が終了する。
【0042】
[データ解析および良否判定の具体例]
(噴射信号検査の例)
次に、図4および図5を参照して、上記ステップ106において行われる処理のうち、噴射信号(Inj信号)に着目して行われるデータ解析および良否判定(以下、「Inj信号検査」と称す)の内容について説明する。
図4は、シミュレーションの実行過程においてPC12に記録されたデータのうちInj信号検査の実行に必要なデータの波形である。具体的には、図4(A)は、HILSシステム10の内部信号の一つであるクランク角の波形である。また、図4(B)は、ECU22が第1気筒の燃料噴射弁を駆動すべく出力するアクチュエータ駆動信号、つまり、Inj信号の波形である。そして、図4(C)は、ECU22のRAM値の一つであるフューエルカット(F/C)フラグの波形である。尚、図4(A)〜図4(C)は、シミュレーションの開始後、173.5秒〜174.5秒の期間におけるデータを抽出して表したものである。
【0043】
Inj信号検査では、以下の2つの観点でECU22の機能が検査される。
▲1▼HILSシステム10の内部でクランク角が720deg進む間に、個々の気筒において1回以上噴射がなされているか(図4中、検査▲1▼の表示参照)。
▲2▼F/Cの指令が出されている期間中に、誤って燃料噴射が行われていないか(図4中、検査▲2▼の表示参照)。
【0044】
検査▲1▼については、個々の気筒において吸気工程が開始されるべきクランクアングルを基準として、その±360degの範囲内にInj信号の立ち下がりまたは立ち上がりエッジが検出できれば正常、そのエッジが検出できなければ異常と判断することとした。但し、F/C中は検査対象から除くこととする。検査▲2▼については、F/CフラグのONセット期間中にInj信号のエッジが検出されたら異常、そのエッジが検出されなかったら正常と判断することとした。
【0045】
図5は、上述したInj信号検査を実現すべく、PC12が実行する処理の内容を説明するためのフローチャートである。PC12は、検査用ソフトウェア32の一部を実行することにより、図5に示す一連の処理を順次実行することができる。尚、図5に示すルーチンは、シミュレーションにおいて想定されている内燃機関が備える一つの気筒(例えば第1気筒)に対するものであり、PC12は、このルーチンと同様のルーチンを、全ての気筒に対して実行するものとする。
【0046】
図5に示すルーチンでは、先ず、Inj信号検査の実行に必要なデータの読み込み処理が行われる(ステップ110)。ここでは、具体的には、図4(A)〜図4(C)に示すデータ、つまり、HILSシステム10の内部信号の一つであるクランク角のデータ、アクチュエータ駆動信号の一つであるInj信号のデータ、およびECU22のRAM値の一つであるF/Cフラグのデータが所定期間分だけ読み込まれる。
【0047】
次に、吸気工程番号Nが初期化され(ステップ112)、更に、F/C論理判定フラグが初期化される(ステップ114)。吸気工程番号Nは、Inj信号検査の実行期間中に個々の気筒(ここでは第1気筒)において順次行われる吸気工程を区別する目的で制御上設定された番号であり、その値は、上記の初期化により例えば0とされる。また、F/C論理判定フラグは、ECU22に実装されたF/C論理の良否を記録しておくためのフラグであり、上記の初期化では「正常」状態にセットされる。
【0048】
上記の処理が終了すると、次に、吸気工程番号Nがインクリメントされる(ステップ116)。次いで、第N吸気工程に対応するInj信号が存在しているか否かが判別される(ステップ118)。ここでは、具体的には、先ず、第1気筒において第N吸気工程が開始されるクランク角が基準点として特定される。次いで、クランク角が「基準点−360deg」である時刻、および「基準点+360deg」である時刻がそれぞれ特定される。最後に、前者の時刻と後者の時刻との間にInj信号が発せられているか否かが判断される。
【0049】
上記ステップ118において、第N吸気工程に対応するInj信号が存在すると判別された場合は、次に、そのInj信号の発せられた時刻において、F/CフラグがONであったか否かが判別される(ステップ120)。その結果、Inj信号の発生時刻においてF/CフラグがONでなかったと判別された場合は、ECU22が、Inj信号を正常に出力していると判断することができる。この場合、以後速やかに後述するステップ124の処理が実行される。一方、上記ステップ120において、F/CフラグがONであると判別された場合は、F/Cの実行条件が成立しているにも関わらずInj信号が出力されており、ECU22に実装されているF/Cに関する論理が異常であると判断することができる。この場合、F/C論理判定フラグが「異常」を表す状態に設定される(ステップ122)。
【0050】
上記の処理が終了すると、次に、今回の処理サイクルで設定された吸気工程番号Nが、既定の最終値Nendに達しているか否かが判別される(ステップ124)。その結果、NがNendに達していないと判別された場合は、未だInj信号検査が終了していないと判断される。この場合、以後、上記ステップ116以降の処理が再び実行される。一方、N≧Nendが成立すると判別された場合は、ECU22が、クランク角と同期させながらInj信号を正しく出力していたと判断することができる。この場合、Inj信号の出力に関する論理が正しいことを表すべくInj信号判定フラグに「正常」がセットされた後(ステップ126)、今回の処理サイクルが終了される。
【0051】
図5に示すルーチン中、上記ステップ118において、第N吸気工程に対応するInj信号が存在しないと判別された場合は、次に、第N吸気工程が開始されるクランク角±360degの期間中にF/CフラグがONであったか否かが判別される(ステップ128)。その結果、上記の期間中にF/CフラグがONであった時期が認められる場合は、Inj信号の出力が正常な動作として禁止されていたと判断することができる。この場合、PC12は、Inj信号の異常を判定することなく、以後上記ステップ124以降の処理を実行する。一方、上記の期間中にF/CフラグがONとされていなかったと判別された場合は、Inj信号の出力が禁止されていないにも関わらず、Inj信号が不当に発生していなかったと判断することができる。この場合、PC12は、Inj信号判定フラグを「異常」状態にセットして(ステップ130)、Inj信号検査を終了させる。
【0052】
以上説明した通り、図5に示すルーチンによれば、ECU22が、個々の気筒に対してクランク角と同期する形で正しくInj信号を出力しているか、および、F/C中にはInj信号の出力を正しく停止しているかを判断することができる。このため、本実施形態のシステムによれば、ECU22が、内燃機関のクランク角と同期して正しくInj信号を出力する機能を有しているか、およびF/C条件の成否に応じて、Inj信号の出力/停止を適正に切り替える機能を有しているかを、自動処理により検査することができる。
【0053】
(A/F制御検査の例)
次に、図6および図7を参照して、図3に示すステップ106において行われる処理のうち、燃料噴射時間TAUの空燃比フィードバック制御に着目して行われるデータ解析および良否判定(「A/F制御検査」と称す)の内容について説明する。
図6は、シミュレーションの実行過程においてPC12に記録されたデータのうちA/F制御検査の実行に必要なデータの波形である。具体的には、図6(A)は、HILSシステム10から発せられる疑似センサ信号の一つであるA/Fセンサの疑似信号である。また、図6(B)は、ECU22のRAM値の一つであるA/F制御フラグの波形である。そして、図6(C)は、ECU22の他のRAM値であるA/Fフィードバック制御量の波形である。尚、図6(A)〜図6(C)は、シミュレーションの開始後、150秒〜200秒の期間におけるデータを抽出して表したものである。
【0054】
A/F制御検査では、以下の2つの観点でECU22の機能が検査される。
▲1▼A/Fセンサの疑似信号が、適正な排気空燃比の範囲(例えば、13〜16)に制御されているか(図6中、検査▲1▼の表示参照)。
▲2▼A/Fフィードバック制御量が最大値(例えば±20%)に張り付いていないか(図6中、検査▲2▼の表示参照)。
【0055】
既述した通り、ECU22は、基本の燃料噴射時間TAUBに空燃比フィードバック制御を施して、排気空燃比A/Fが目標空燃比となるように最終的な燃料噴射時間TAUを算出する。従って、検査▲1▼において、A/Fセンサの疑似信号が上記の範囲から外れていると判断される場合には、空燃比フィードバック制御の論理が適正でないと判断することができる。また、検査▲2▼において判断の対象とされるA/Fフィードバック制御量とは、上記の空燃比フィードバック制御によりなされたTAUの補正割合である。燃料噴射時間TAUの演算論理(フィードバック制御の論理を含む)は、本来、A/Fフィードバック制御量が最大値に張り付くことがないように設計されている。従って、その制御量が最大値に張り付くことがある場合は、TAUの演算論理が適正でないと判断することができる。
【0056】
A/F制御検査において、検査▲1▼については、A/F制御検査の対象期間として予め定められた期間中のA/Fセンサの疑似信号が常に適正範囲に収まっていれば正常、その範囲から外れることがある場合には異常と判断することとした。但し、A/F制御フラグのOFF時(例えばF/C中など)は、ECU22において燃料噴射時間TAUの空燃比フィードバック制御が停止され、その結果、排気空燃比が正常値として著しく大きな値となることから、異常判定を行わないこととした。
【0057】
また、検査▲2▼については、A/F制御検査の対象期間として予め定められた期間中に、A/Fフィードバック制御量の最大値への張り付きが認められる場合には異常、その張り付きが認められない場合には正常の判定を下すこととした。但し、この検査▲2▼においても、A/F制御フラグのOFF時は、空燃比フィードバック制御が停止されることを考慮して、異常判定を行わないこととした。
【0058】
図7は、上述したA/F制御検査を実現すべく、PC12が実行する処理の内容を説明するためのフローチャートである。尚、図7に示す一連の処理は、PC12が検査用ソフトウェア32の一部を実行することにより実現することができる。図7に示すルーチンでは、先ず、A/F制御検査の実行に必要なデータの読み込み処理が行われる(ステップ140)。ここでは、具体的には、図6(A)〜図6(C)に示すデータ、つまり、HILSシステム10で生成されるA/Fセンサの疑似信号、およびECU22において生成されるA/F制御フラグのデータ並びにA/Fフィードバック制御量のデータが所定期間分だけ読み込まれる。
【0059】
次に、データ番号n、A/F判定フラグ、およびA/F制御量判定フラグが順次初期化される(ステップ142,144,146)。データ番号nは、A/F制御検査の実行期間中にサンプリングされた個々のデータ(A/Fセンサの疑似信号、およびA/Fフィードバック制御量)を区別する目的で制御上設定された番号であり、その値は、上記の初期化により例えば0とされる。また、A/F判定フラグ、およびA/F制御量判定フラグは、それぞれ、排気空燃比A/Fに関する良否判定、およびA/Fフィードバック制御量に関する良否判定を記録しておくためのフラグである。これらのフラグは、何れも、上記の初期化により「正常」状態にセットされる。
【0060】
上記の処理が終了すると、次に、データ番号nがインクリメントされる(ステップ148)。次いで、データ番号nのサンプリングタイミングにおいて、A/F制御フラグがONであったか(空燃比フィードバック制御中であったか)が判別される(ステップ150)。その結果、A/F制御フラグがONでなかったと判別された場合は、第n番のデータについての良否判定がスキップされる。この場合、以後速やかに、今回の処理サイクルで設定されたデータ番号nが、既定の最終値nendに達しているか否かが判別される(ステップ152)。
【0061】
その結果、nがnendに達していないと判別された場合は、未だ良否判定のされていないデータが残存していると判断され、以後、上記ステップ148以降の処理が再び実行される。一方、n≧nendが成立すると判別された場合は、全てのデータにつき、良否判定が実行されたと判断され、以後速やかにA/F制御検査が終了される。
【0062】
上記ステップ150において、第n番のデータのサンプリング時点においてA/F制御フラグがONであったと判別された場合は、次に、データ番号nのA/Fセンサの疑似信号(A/F(n))が適正範囲(α以上β以下)に収まっているか否かが判別される(ステップ154)。その結果、α(例えば13)≦A/F(n)≦β(例えば16)が成立すると判別された場合は、第n番目のデータのサンプリング時点において、排気空燃比は適正な値に制御されていたと判断することができる。一方、上記の条件が成立しないと判別された場合は、その時点において、排気空燃比が適正に制御されていなかったと判断できる。そして、後者の場合は、ECU22に実装されている空燃比フィードバック制御の論理が適正でないと判断することができる。この場合、以後、その論理が適正でないことを表すべく、A/F判定フラグが「異常」状態にセットされる(ステップ156)。
【0063】
上記の処理が終了すると、次に、データ番号nのA/Fフィードバック制御量(A/F制御量(n))が最大値γ(例えば20%)に張り付いていないか、より具体的には、A/F制御量(n)の絶対値が最大値γより小さな値であるかが判別される(ステップ158)。その結果、│A/F制御量(n)│<γが成立すると判別された場合は、第n番目のデータのサンプリング時点において、燃料噴射時間TAUは適正な論理で演算されていたと判断することができる。一方、上記の条件が成立しないと判別された場合は、その時点において、燃料噴射時間TAUの演算論理が破綻していたと判断できる。後者の場合は、ECU22に実装されているTAUの演算論理が適正でないことを表すべく、A/F制御量判定フラグが「異常」状態にセットされる(ステップ160)。以後、上記ステップ152の処理が実行され、全てのデータにつき良否判定が終了するまで、既述した一連の処理が繰り返される。
【0064】
以上説明した通り、図7に示すルーチンによれば、ECU22がHILSシステム10との間で閉ループ環境を形成して動作する際に、排気空燃比A/Fの制御が適正に行われるか否か、および燃料噴射時間TAUが適正な論理で演算されるか否かを判断することができる。このため、本実施形態のシステムによれば、ECU22に実装されている空燃比フィードバック制御の論理、および燃料噴射時間TAUの演算論理が適正なものであるか否かを自動処理により検査することができる。つまり、本実施形態のシステムによれば、ECU22に実装されている機能のうち、閉ループ環境での制御を前提とするものの良否をも、自動処理により検査することができる。
【0065】
尚、上述した実施の形態1においては、A/Fセンサの疑似信号が前記第1の発明おける「疑似センサ信号」に、Inj信号が前記第1の発明における「アクチュエータ駆動信号」に、A/Fフィードバック制御量が前記第1の発明における「ECU処理結果」に、リアルタイムプロセッサ14が前記第1の発明におけるシミュレータに、それぞれ相当している。また、ここでは、PC12が、図2(A)に示すような運転パターンを発生することにより前記第1の発明における「運転パターン発生手段」が、上記ステップ158および160の処理を実行することにより前記第1の発明における「検査手段」が、それぞれ実現されている。
【0066】
また、上述した実施の形態1においては、PC12が、A/Fフィードバック制御量を記憶することにより前記第2の発明における「ECU処理結果記憶手段」が、A/F制御フラグのデータを記憶することにより前記第2の発明における「実行条件記憶手段」が、上記ステップ150の処理を実行することにより前記第2の発明における「検査禁止手段」が、それぞれ実現されている。
【0067】
また、上述した実施の形態1においては、A/Fセンサの疑似信号が前記第3の発明おける「疑似センサ信号」に、Inj信号が前記第3の発明における「アクチュエータ駆動信号」に、A/Fセンサの疑似信号が前記第3の発明における「シミュレータ処理結果」に、リアルタイムプロセッサ14が前記第3の発明におけるシミュレータに、それぞれ相当している。また、ここでは、PC12が、図2(A)に示すような運転パターンを発生することにより前記第3の発明における「運転パターン発生手段」が、上記ステップ154および156の処理を実行することにより前記第3の発明における「検査手段」が、それぞれ実現されている。
【0068】
また、上述した実施の形態1においては、PC12が、A/Fセンサの疑似信号を記憶することにより前記第4の発明における「シミュレータ処理結果記憶手段」が、A/F制御フラグのデータを記憶することにより前記第4の発明における「出力条件記憶手段」が、上記ステップ150の処理を実行することにより前記第4の発明における「検査禁止手段」が、それぞれ実現されている。
【0069】
また、上述した実施の形態1においては、クランク角センサの疑似信号が前記第5の発明おける「疑似センサ信号」に、Inj信号が前記第5の発明における「アクチュエータ駆動信号」に、Inj信号の発生時期が前記第5の発明における「ECU処理結果」に、HILSシステム10において算出されるクランク角のデータが前記第5の発明における「シミュレータ処理結果」に、リアルタイムプロセッサ14が前記第5の発明におけるシミュレータに、それぞれ相当している。また、ここでは、PC12が、図2(A)に示すような運転パターンを発生することにより前記第5の発明における「運転パターン発生手段」が、Inj信号のデータを記憶することにより前記第5の発明における「ECU処理結果記憶機構」が、クランク角のデータを記憶することにより前記第5の発明における「シミュレータ処理結果記憶機構」が、上記ステップ118の処理を実行することにより前記第5の発明における「関係検査手段」が、それぞれ実現されている。
【0070】
また、上述した実施の形態1においては、Inj信号が前記第6または第7の発明における「所定のアクチュエータ駆動信号」に相当していると共に、PC12が、F/Cフラグのデータを記憶することにより前記第6または第7の発明における「出力条件記憶機構」が、上記ステップ122の処理を実行することにより前記第6の発明における「出力条件論理検査手段」が、上記ステップ128の処理を実行することにより前記第7の発明における「異常判定禁止手段」が、それぞれ実現されている。
【0071】
[変形例の説明]
図8は、実施の形態1のシステムの変形例の構成を説明するための図である。尚、図8において、図1に示す構成要素と同一の要素については、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
【0072】
既述した実施の形態1のシステムは、HILSシステム10を用いてECU22の検査を行うこととしている。そして、HILSシステム10には、内燃機関の挙動を模擬するエンジンモデル36、および車両の挙動を模擬する車両モデル38が実装されている。図8に示すシステムは、HILSシステム10に代えて、VRS(Virtual and Real Simulator)システム40を用いることとしている。VRSシステム40は、PC12、リアルタイムプロセッサ42、I/F部44に加えて、内燃機関46の実機およびダイナモ48の実機により構成されている。
【0073】
リアルタイムプロセッサ42は、図1に示すリアルタイムプロセッサ14からエンジンモデル36を除いたもの、つまり、ドライバーモデル34と車両モデル38のみが実装されたプロセッサとして機能する。一方、内燃機関46およびダイナモ48は、シミュレータの構成要素としては、図1に示すエンジンモデル36と同様の機能を果たす。具体的には、内燃機関46は、リアルタイムプロセッサ42に実装されているドライバーモデル34によって指示されるアクセル開度に従って運転状態を変化させる。また、ダイナモ48は、内燃機関46の出力トルクを計測して、その計測値を表すトルク信号をリアルタイムプロセッサ42内の車両モデル38に供給する。
【0074】
VRSシステム40の各構成要素が上記の如く機能する場合、VRSシステム40は、実質的に図1に示すHILSシステム10と同様の機能を実現する。従って、図8に示すシステムによれば、図1に示すシステムと全く同様の手法で、ECU22の検査を自動処理により行うことが可能である。
【0075】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明によれば、インターフェース部を介して、電子制御ユニットとシミュレータとの間で疑似センサ信号とアクチュエータ駆動信号とを授受させることにより、電子制御ユニットを、制御対象たる実機と接続されている場合と同様に作動させることができる。そして、その際に生成されるECU処理結果が正常であるか否かを見ることにより、電子制御ユニットが実機との間で信号を授受しながら動作する際に正常に機能するか否かを自動検査することができる。
【0076】
第2の発明によれば、所定のフィードバック制御による制御量と、そのフィードバック制御の実行条件の成否とを記憶すると共に、実行条件の不成立時に、上記の制御量が適正値でないことを理由に誤った異常判定が行われるのを防ぐことができる。このため、本発明によれば、実行条件の成立を前提として実行されるべきフィードバック制御の処理が電子制御ユニットにより正常に実行されているか否かを誤りなく自動検査することができる。
【0077】
第3の発明によれば、インターフェース部を介して、電子制御ユニットとシミュレータとの間で疑似センサ信号とアクチュエータ駆動信号とを授受させることにより、電子制御ユニットを、制御対象たる実機と接続されている場合と同様に作動させることができる。そして、その際に生成されるシミュレータ処理結果が正常であるか否かを見ることにより、電子制御ユニットが実機との間で信号を授受しながら動作する際に正常に機能するか否かを自動検査することができる。
【0078】
第4の発明によれば、シミュレータ処理結果と、そのシミュレータ処理結果の基礎となるアクチュエータ駆動信号の出力条件の成否とを記憶することができる。そして、その出力条件の不成立時に、上記のシミュレータ処理結果が適正値でないことを理由に誤った異常判定が行われるのを阻止することができる。このため、本発明によれば、出力条件の成立を前提としてアクチュエータ駆動信号を出力する処理が、電子制御ユニットにより正常に実行されているか否かを誤りなく自動検査することができる。
【0079】
第5の発明によれば、ECU処理結果と、そのECU処理結果と関連を有するシミュレータ処理結果とを記憶すると共に、それらの処理結果の関係が相互に正常であるか否かを自動検査することができる。このため、本発明によれば、電子制御ユニットが、上記のシミュレータ処理結果との関係で正常に機能しているか否かを自動検査することができる。
【0080】
第6の発明によれば、所定のアクチュエータ駆動信号と、そのアクチュエータ駆動信号の出力条件の成否とを記憶すると共に、出力条件が成立していないにも関わらずそのアクチュエータ駆動信号の発生が認められた場合に、異常の発生を判定することができる。このため、本発明によれば、電子制御ユニットが、上記の出力条件に関する論理処理を適正に実行しているか否かを自動検査することができる。
【0081】
第7の発明によれば、所定のアクチュエータ駆動信号と、そのアクチュエータ駆動信号の出力条件の成否とを記憶すると共に、出力条件の不成立時に、上記のアクチュエータ駆動信号が発生しないことを理由に誤った異常判定が行われるのを防ぐことができる。このため、本発明によれば、場合分けを要する処理を電子制御ユニットが正常に実行しているか否かを誤りなく自動検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の検査システムの構成を説明するための図である。
【図2】図1に示すシステムにおいて実行されるシミュレーションの動作を説明するための図である。
【図3】図1に示すシステムを用いてECUを検査する際の手順を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1に示すシステムによるシミュレーションの実行過程において記録されるデータのうちInj信号検査の実行に必要なデータの波形である。
【図5】図1に示すシステムにおいて、Inj信号検査を実現すべく実行される処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【図6】図1に示すシステムによるシミュレーションの実行過程において記録されるデータのうちA/F制御検査の実行に必要なデータの波形である。
【図7】図1に示すシステムにおいて、A/F制御検査を実現すべく実行される処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【図8】実施の形態1のシステムの変形例の構成を説明するための図である。
【符号の説明】
10 HILSシステム
12 パーソナルコンピュータ(PC)
14,42 リアルタイムプロセッサ
16,44 I/F部
22 ECU
34 ドライバーモデル
36 エンジンモデル
38 車両モデル
40 VRSシステム
46 内燃機関
48 ダイナモ

Claims (7)

  1. センサ信号を取り込んでアクチュエータ駆動信号を出力する電子制御ユニットの自動検査装置であって、
    既定の運転パターンに対応する信号をコンピュータのハードウェア資源を用いて出力する運転パターン発生手段と、
    前記電子制御ユニットに疑似センサ信号を供給し、また、当該電子制御ユニットから発せられる前記アクチュエータ駆動信号を受信するためのインターフェース部と、
    前記電子制御ユニットの本来の制御対象である実機が、前記運転パターンに沿って動作する際に、前記アクチュエータ駆動信号を受けて生成するセンサ信号と同等の信号を、前記疑似センサ信号として生成するシミュレータと、
    前記電子制御ユニットが前記疑似センサ信号に基づいて生成する所定のECU処理結果が正常であるか否かをコンピュータのハードウェア資源を用いて検査する検査手段と、
    を備えることを特徴とする電子制御ユニットの自動検査装置。
  2. 前記検査手段は、
    所定のフィードバック制御による制御量を前記ECU処理結果として記憶するECU処理結果記憶手段と、
    前記所定のフィードバック制御の実行条件の成否を記憶する実行条件記憶手段と、
    前記実行条件の不成立時には前記制御量に関する検査の実行を禁止する検査禁止手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の電子制御ユニットの自動検査装置。
  3. センサ信号を取り込んでアクチュエータ駆動信号を出力する電子制御ユニットの自動検査装置であって、
    既定の運転パターンに対応する信号をコンピュータのハードウェア資源を用いて出力する運転パターン発生手段と、
    前記電子制御ユニットに疑似センサ信号を供給し、また、当該電子制御ユニットから発せられる前記アクチュエータ駆動信号を受信するためのインターフェース部と、
    前記電子制御ユニットの本来の制御対象である実機が前記アクチュエータ駆動信号を受信しつつ前記運転パターンに沿って動作する際に生成されるセンサ信号と同等の信号を、前記疑似センサ信号として生成するシミュレータと、
    前記シミュレータが前記アクチュエータ駆動信号に基づいて生成する所定のシミュレータ処理結果が正常であるか否かをコンピュータのハードウェア資源を用いて検査する検査手段と、
    を備えることを特徴とする電子制御ユニットの自動検査装置。
  4. 前記検査手段は、
    前記シミュレータ処理結果を記憶するシミュレータ処理結果記憶手段と、
    前記アクチュエータ駆動信号の出力条件の成否を記憶する出力条件記憶手段と、
    前記出力条件の不成立時には前記シミュレータ処理結果に関する検査の実行を禁止する検査禁止手段と、
    を含むことを特徴とする請求項3記載の電子制御ユニットの自動検査装置。
  5. センサ信号を取り込んでアクチュエータ駆動信号を出力する電子制御ユニットの自動検査装置であって、
    既定の運転パターンに対応する信号をコンピュータのハードウェア資源を用いて出力する運転パターン発生手段と、
    前記電子制御ユニットに疑似センサ信号を供給し、また、当該電子制御ユニットから発せられる前記アクチュエータ駆動信号を受信するためのインターフェース部と、
    前記電子制御ユニットの本来の制御対象である実機が、前記運転パターンに沿って動作する際に生成するセンサ信号と同等の信号を、前記疑似センサ信号として生成するシミュレータと、
    前記電子制御ユニットが前記疑似センサ信号に基づいて生成する所定のECU処理結果を記憶するECU処理結果記憶機構と、
    前記シミュレータにより生成される処理結果のうち、前記ECU処理結果と関連を有するものをシミュレータ処理結果として記憶するシミュレータ処理結果記憶機構と、
    前記ECU処理結果と前記シミュレータ処理結果との関係が正常であるか否かをコンピュータのハードウェア資源を用いて検査する関係検査手段と、
    を備えることを特徴とする電子制御ユニットの自動検査装置。
  6. 前記ECU処理結果記憶機構は、所定のアクチュエータ駆動信号を前記ECU処理結果として記憶し、
    前記所定のアクチュエータ駆動信号の出力条件の成否を記憶する出力条件記憶機構と、
    コンピュータのハードウェア資源を用いて、前記出力条件の不成立時に前記所定のアクチュエータ駆動信号の発生が認められる場合に異常の発生を判定する出力条件論理検査手段と、
    を含むことを特徴とする請求項5記載の電子制御ユニットの自動検査装置。
  7. 前記ECU処理結果記憶機構は、所定のアクチュエータ駆動信号を前記ECU処理結果として記憶し、
    前記所定のアクチュエータ駆動信号の出力条件の成否を記憶する出力条件記憶機構と、
    コンピュータのハードウェア資源を用いて、前記出力条件の不成立時には、前記所定のアクチュエータ駆動信号の発生が認められない状態が異常と判定されるのを禁止する異常判定禁止手段と、
    を含むことを特徴とする請求項5または6記載の電子制御ユニットの自動検査装置。
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