JP2004359860A - 微細貫通パスを有するポリイミド多孔質膜及びその製造方法 - Google Patents

微細貫通パスを有するポリイミド多孔質膜及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】膜全体で均質でしかもガスなどの透過性の高いポリイミド多孔質膜を提供する。また、前記ポリイミド多孔質膜を再現性良く製造できる製造方法を提供する。
【解決手段】両面に空孔を有し、その少なくとも片方の面の表面開口率が50%以上であり、膜の表面から裏面までの貫通パスの径の平均値が0.01〜0.5μmであり、かつ径が1.0μm以上の粗大貫通パスの数が1cm当り0個であるポリイミド多孔質膜、および極限粘度数が2.7以上8.0以下であるポリイミドもしくはその前駆体のポリマ−溶液を基板の上に流延し、流延物上に可溶性溶媒もしくは非溶媒からなる保護溶媒層を積層し、ポリマ−溶液と保護溶媒層とが完全には混じり合わずに濃度勾配を有する状態を保ちつつ、積層溶液物を凝固液に浸漬する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のポリイミド多孔質膜の製造方法。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は微細貫通パスを有する表面開口率の大きいポリイミド多孔質膜及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポリイミド多孔質膜としては、ポリイミド前駆体溶液を基板上に流延し、溶媒置換速度調整材を介して凝固溶媒に接触させ、貫通孔を有したポリイミド前駆体の多孔質膜を析出させる方法が知られている(特許文献1)。
また、ポリイミド前駆体に良溶媒と非溶媒の混合液をド−プとして用いるポリイミド多孔質膜の製造方法が知られている(特許文献2)。
【0003】
しかし、上記の方法で得られるポリイミド多孔質膜の表面構造は、その製膜条件により種々の形態と表面開口率を取るために、用途を考えた場合にその物性のばらつきが問題となる。また、貫通パスの構造も製膜条件によりまちまちであり、製膜条件によっては表面開口率が20%以下になってしまい、固体または粘度の大きい液状物等の物質を充填する場合に障害となる。また、条件によっては、孔径1.0μm以上の粗大貫通パスが多数観測され、電池セパレ−タや精密フィルタ−に用いるとき透液あるいは透気性能に不具合を生じさせる。
このため、品質的に均質なポリイミド多孔質膜が望まれている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−310658号公報
【特許文献2】
特開2001−145826号公報
【0005】
さらに、ポリイミド多孔質膜を炭素化して多孔質炭素膜とし、燃料電池用電極を製造する場合にもこの多孔質構造は性能の点で障害となる。
また、従来法では、保護層に用いる溶媒の種類に制限があるため、工業化を目的として連続製膜プロセスを設計する際に設計の自由度が損なわれる。また、保護層を設けた後に凝固液に浸漬するまでの時間は、実際の工業プロセスを設計する際には重要な因子であるが、従来はその制御を行っておらず、得られる多孔質膜の均質さに問題が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、粗大貫通パスを有さずセパレ−タやフィルタ−としての機能を発揮できるポリイミド多孔質膜及びその製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、両面に空孔を有し、その少なくとも片方の面の表面開口率が50%以上であり、膜の表面から裏面までの貫通パスの径の平均値が0.01〜0.5μmであり、かつ孔が1.0μm以上の粗大貫通パスの数が1cm当り0個であるポリイミド多孔質膜に関する。
【0008】
また、この発明は、極限粘度が2.7以上8.0以下であるポリイミドもしくはその前駆体のポリマ−溶液を基板の上に流延し、流延物上に可溶性溶媒もしくは非溶媒からなる保護溶媒層を積層し、ポリマ−溶液と保護溶媒層とが完全には混じり合わず濃度勾配を有する状態を保ちつつ、積層溶液物を凝固液に浸漬する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のポリイミド多孔質膜の製造方法に関する。
【0009】
以下にこの発明の好ましい態様を列記する。
1)膜の厚みが5〜300μmである上記のポリイミド多孔質膜。
2)セパレ−タあるいはフィルタ−用、または炭化物が燃料電池の電極材料用である上記のポリイミド多孔質膜。
3)ガ−レ−値が5〜200秒/mlである上記のポリイミド多孔質膜。
4)積層液が、流延物上に保護溶媒層を積層した後0.5秒以上600秒以内に凝固液に浸漬する工程を含む上記のポリイミド多孔質膜の製造方法。
5)保護層が、メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジグライム、トリグライムまたはそのいずれかの混合物を主成分とする溶媒からなる上記のポリイミド多孔質膜の製造方法。
【0010】
前記のポリイミド前駆体とは、テトラカルボン酸成分とジアミン成分の好ましくは芳香族化合物に属するモノマ−を重合して得られたポリアミック酸あるいはその部分的にイミド化したものであり、熱処理や化学イミド化することで閉環してポリイミドとすることができるものである。ポリイミドとは、前記のポリアミック酸をイミド化率が約50%以上にイミド化したものである。
【0011】
この発明においては、前記のテトラカルボン酸成分とジアミン成分と有機溶媒中に等モル溶解、重合して、極限粘度数が2.7以上8.0以下であるポリイミド前駆体またはポリイミド、好適にはポリイミド前駆体が使用される。
前記の極限粘度数は、希薄高分子溶液の比粘度を高分子濃度の数点で測定し、濃度が0における((比粘度)/(濃度))の外挿値を得る事で求められる。
前記の極限粘度数が2.7より小さいと1.0μm以上の粗大貫通パスが生成する確率が高くなり、極限粘度が8.0以上のポリイミド前駆体またはポリイミドは工業的に製造することが困難である。
【0012】
芳香族ジアミンとしては、例えば、一般式(1)
N―Ar(R―[A―Ar(R−NH (1)
(ただし、前記一般式において、Arは芳香環で、RまたはRは、水素、低級アルキル、低級アルコキシなどの置換基であり、Aは、直接結合、O、S、CO、SO、SO、CH、C(CHなどの二価の基であり、mは0、1〜4の整数であ、nは0、1〜3の整数である。)で示される芳香族ジアミン化合物が好ましい。
【0013】
具体的な化合物としては、4,4’−ジアミノジフェニルエ−テル(以下、ODAと略記することもある)、1,4−フェニレンジアミン、(以下、PPDと略記することもある)、3,3’−ジメチル −4,4’−ジアミノジフェニルエ−テル、3,3’−ジエトキシ−4,4’−ジアミノジフェニルエ−テルなどが挙げられる。
【0014】
またジアミン成分として、一般式(2)
N−(Py)−NH (2)
で示されるジアミノピリジンであってもよく、具体的には、2,6−ジアミノピリジン、3,6−ジアミノピリジン、2,5−ジアミノピリジン、3,4−ジアミノピリジンなどが挙げられる。
【0015】
テトラカルボン酸成分としては、3,3’,4,4’− ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(以下、s−BPDAと略記することもある)、2,3,3’,4’− ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(以下、a−BPDAと略記することもある)が好ましいが、2,3,3’,4’− 又は3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸(a−BPTA、s−BPTA)、あるいは2,3,3’,4’− 又は3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸の塩またはそれらのエステル化誘導体であってもよい。ビフェニルテトラカルボン酸成分は、上記の各ビフェニルテトラカルボン酸類の混合物であってもよい。
【0016】
また、上記のテトラカルボン酸成分は、前述のビフェニルテトラカルボン酸類のほかに、ピロメリット酸、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エ−テル、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)チオエーテル、ブタンテトラカルボン酸、あるいはそれらの酸無水物、塩またはエステル化誘導体などのテトラカルボン酸類を、全テトラカルボン酸成分に対して100モル%以下、特に10モル%以下の割合で含有してもよい。
【0017】
前記のポリイミド前駆体またはポリイミド溶液の溶媒としては、極性有機溶媒であり、たとえば、N−メチルピロリドン(NMP)、p−クロロフェノール(PCP)、ピリジン、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、N,N−ジメチルフォルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、テトラメチル尿素、フェノ−ル、クレゾ−ルなどが挙げられる。そのうち、NMP、DMAc、DMSOが特に好ましい。
【0018】
前記の製造方法において、ポリイミド前駆体またはポリイミドのポリマ−溶液を基板の上に流延し、流延物上に可溶性溶媒もしくは非溶媒からなる保護溶媒層を積層し、ポリマ−溶液と保護溶媒層とが完全には混じり合わずに濃度勾配を有する状態を保ちつつ、積層溶液物を凝固液に浸漬することが重要である。
前記のポリマ−溶液を流延する基板としては、ガラス基板、ステンレス基板などの平滑な基板が挙げられる。
【0019】
また、前記の流延物上に積層する保護溶媒層としては、ポリイミド前駆体またはポリイミドの溶媒であってもよく非溶媒であってもよい。
例えば、保護溶媒として、メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジグライム、トリグライムまたはそのいずれかの混合物を主成分とする溶媒から適宜選ぶことができる。
【0020】
前記の方法におけるポリマ−溶液と保護溶媒層とが完全には混じり合わずに濃度勾配を有した状態を保ちつつ、積層液を凝固液に浸漬するためには、積層液を、流延物上に保護溶媒層を積層した後0.5秒以上600秒以内に凝固液に浸漬することが好ましい。
【0021】
前記の凝固液としては、ポリイミド前駆体またはポリイミドの非溶媒であれば特に制限はなく、たとえば水、メタノ−ル、イソプロパノールなどが好適である。
前記の方法において、基板上に積層された流延物と保護溶媒層を積層した一体物を基板ごと凝固液に浸漬してポリアミック酸またはポリイミドを析出させることが好ましい。
【0022】
次いで、基板と一緒に水中に浸漬し、基板上に析出したポリアミック酸またはポリイミド膜を基板から剥離し、乾燥した後、熱処理してポリイミド多孔質膜を得ることができる。
前記の熱処理は、熱イミド化の場合、乾燥されたポリイミド前駆体を280〜500℃に昇温して熱イミド化を行うことが好ましい。昇温は、段階的に昇温してもよいし、一段で所定の温度に昇温されてもいい。大気中、好ましくは、不活性雰囲気中で、280〜500℃で5〜240分間保持すればよい。その後、室温にまで降温して、ポリイミド多孔質膜を得ることができる。
【0023】
上記の方法によれば、両面に空孔を有し、その少なくとも片方の面の表面開口率が50%以上であり、膜の表面から裏面までの貫通パスの径の平均値が0.01〜0.5μm、好適には0.03〜0.2μmであり、かつ孔が1.0μm以上の粗大貫通パスの数が1cm当り0個であるポリイミド多孔質膜が得られる。
【0024】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例、比較例における試験および評価方法は次に示すとおりである。
【0025】
極限粘度数
濃度cの異なる3種類以上の高分子希薄溶液を作製し、それぞれの比粘度ηspを測定し、(ηsp/c)をcに対してプロットすることでc→0にηsp/cを外挿することによって極限粘度数[η]を求めた。
【0026】
平均孔径
膜両表面の孔径を走査型電子顕微鏡(SEM)で観測した。孔の長径と短径を測定し、その面積を算出し、円の相当径を算出した。100個以上の孔について数平均孔径を求めた。
【0027】
ガ−レ−値
JIS P8117に準じて測定した。測定装置としてB型ガ−レ−デンソメ−タ−(東洋精機社製)を使用した。試料の膜を直径28.6mm、面積645mmの円孔に締付け、内筒重量567gにより、筒内の空気を試験円孔部から筒外へ通過させる。空気100ccが通過する時間を測定し、透気度(ガ−レ−値)とした。
【0028】
表面開口率
SEMによる両表面観察像を1試料につき5視野以上について画像処理を行うことで算出した。
表面開口率=(孔の占める面積)/(全視野の面積)
【0029】
貫通パスの評価
バブルポイント法(ASTM F316、JISK3832)に基いて多孔質膜を評価した。PMI社のパ−ムポロメ−タを用いて、バブルポイント法による多孔質膜の貫通パス分布の測定を行った。また、平均細孔径は平均流量から逆算して求めた。
【0030】
参考例1
テトラカルボン酸成分としてs−BPDA44.0620gを、ジアミン成分としてODA30.0362gを、重合溶媒としてDMAc767.65を用い、モノマ−成分の合計重量が9重量%になるようにし、室度で、10時間重合を行った。得られたポリアミック酸溶液にs−BPTA0.5253gを加え14時間攪拌した。得られたポリアミック酸溶液は粘度が2700ポイズ、ポリアミック酸の極限粘度数は4.12であった。
【0031】
参考例2
テトラカルボン酸成分としてs−BPDA5.8801gを、ジアミン成分としてPPD2.1630gを、重合溶媒としてDMAc91.48gを用い、モノマ−成分の合計重量が8重量%になるようにし、温度40℃、8時間重合を行った。得られたポリアミック酸溶液は粘度が1255ポイズ、ポリアミック酸の極限粘度数は3.02であった。
【0032】
参考例3
テトラカルボン酸成分としてs−BPDA5.8760gを、ジアミン成分としてPPD2.1630gを、重合溶媒としてDMAc91.48を用い、モノマ−成分の合計重量が8重量%になるようにし、40℃で、8時間重合を行った。得られたポリアミック酸溶液は粘度が85ポイズ、ポリアミック酸の極限粘度数は1.85であった。
【0033】
実施例1
表面に鏡面研磨を施したステンレス製の20cm角基板の平行な2辺上に、厚さ250μmのスペ−サ−を取り付けた。参考例1のポリアミック酸溶液をスペ−サ−の間に帯状に流延し、ガラス棒を用いて基板上に均一に引き伸ばし塗布した。
基板上に塗布したポリアミック酸溶液の上に、ポリアミック酸溶液液面に対して100μmの間隔を持つドクタ−ナイフを用いて、保護溶媒層としてメタノ−ルを均一に塗布し1分間静置した後に、メタノ−ル浴中に基板全体を投入した。その間、ポリマ−溶液と保護溶媒層とが完全には混じり合あわずに厚み方向で濃度勾配を保ちかつポリマ−が溶解している状態を保っていた。投入後、5分間静置し、基板上にポリアミック酸を析出させた。基板を取りだし、水中に5分間漬けた後、基板上に析出したポリアミック酸膜を剥離し、ポリアミック酸膜を得た。このポリアミック酸膜を室温で乾燥させた後、8cm角のピンテンタ−に張りつけ400℃で熱処理を行い、ポリイミド多孔質膜を得た。
得られたポリイミド多孔質膜は、保護層積層面側においてはポリイミドがネットワ−ク状に連なった構造を有しており、表面開口率が78%で、ガ−レ−値が65秒/100ccであり、高い気体透過性を有していた。
また、ある面から他面への貫通パスの平均孔径が0.132μmであり、0.6μm以上の粗大貫通パスは8cm角の試料で検出されなかった。
得られたポリイミド多孔質膜の保護溶媒層を塗付した側の表面の走査型電子顕微鏡(SEM)写真を図1に、ポリイミド多孔質膜の断面の走査型電子顕微鏡写真を図2に示す。
図2の上部には膜の表面が一部写っている。これはSEM写真を撮る際にフィルムが自重で垂直から少しずれることにより生じる。
【0034】
実施例2
ポリアミック酸溶液として、参考例1のポリアミック酸溶液に代えて参考例2のポリアミック酸溶液を使用した他は実施例1と同様にして、ポリイミド多孔質膜を得た。
得られたポリイミド多孔質膜は、保護溶媒層積層面側においてはポリイミドがネットワ−ク状に連なった構造を有しており、表面開口率が74%で、ガ−レ−値が76秒/100ccであり、高い気体透過性を有していた。
また、ある面から他面への貫通パスの平均孔径が0.095μmであり、0.6μm以上の粗大貫通パスは8cm角の試料で検出されなかった。
【0035】
実施例3
保護層として、メタノ−ルに代えて、エタノ−ルを使用した他は実施例1と同様にして、ポリイミド多孔質膜を得た。
得られたポリイミド多孔質膜は、保護層積層面側においてポリイミドがネットワ−ク状に連なった構造を有しており、表面開口率が70%で、ガ−レ−値が82秒/100ccであり、高い気体透過性を有していた。
また、ある面から他面への貫通パスの平均孔径が0.145μmであり、0.6μm以上の粗大貫通パスは8cm角の試料で検出されなかった。
【0036】
実施例4
保護層として、メタノ−ルに代えて、イソプロパノールを使用した他は実施例1と同様にして、ポリイミド多孔質膜を得た。
得られたポリイミド多孔質膜は、保護層積層面側においてポリイミドがネットワ−ク状に連なった構造を有しており、表面開口率が62%で、ガ−レ−値が113秒/100ccであり、高い気体透過性を有していた。
また、ある面から他面への貫通パスの平均孔径が0.154μmであり、0.6μm以上の粗大貫通パスは8cm角の試料で検出されなかった。
【0037】
実施例5
保護層として、メタノ−ルに代えて、N−メチルピロリドン(以下NMPと略記する事あり)を使用した他は実施例2と同様にして、ポリイミド多孔質膜を得た。
得られたポリイミド多孔質膜は、保護層積層面側においてポリイミドがネットワ−ク状に連なった構造を有しており、表面開口率が52%で、ガ−レ−値が150秒/100ccであり、高い気体透過性を有していた。
また、ある面から他面への貫通パスの平均孔径が0.112μmであり、0.6μm以上の粗大貫通パスは8cm角の試料で検出されなかった。
【0038】
実施例6
保護層として、メタノ−ルに代えて、メタノール/NMPの重量比が80/20の混合溶媒を使用した他は実施例2と同様にして、ポリイミド多孔質膜を得た。
得られたポリイミド多孔質膜は、保護層積層面側においてポリイミドがネットワ−ク状に連なった構造を有しており、表面開口率が63%以上で、ガ−レ−値が128秒/100ccであり、高い気体透過性を有していた。
また、ある面から他面への貫通パスの平均孔径が0.105μmであり、0.6μm以上の粗大貫通パスは8cm角の試料で検出されなかった。
【0039】
比較例1
ポリアミック酸溶液として、参考例2のポリアミック酸溶液に代えて参考例3のポリアミック酸溶液を使用した他は実施例2と同様にして、ポリイミド多孔質膜を得た。
得られたポリイミド多孔質膜は、いずれも保護層積層面側に緻密な層に円形の孔が散在している形状を有し、また観察場所によって形状が異なっていた。表面開口率は観察部位で5〜50%の範囲で大きくばらつきが見られた。また、ガ−レ−値も測定部位でばらつきが大きく、100〜1500秒/100ccの範囲であった。
また、ある面から他面への貫通パスの孔径もばらつきが多く、いずれも1.0μm以上の粗大貫通パスが多数観察された。
【0040】
比較例2
ポリアミック酸溶液として、参考例2のポリアミック酸溶液に代えて参考例3のポリアミック酸溶液を使用した他は実施例6と同様にして、ポリイミド多孔質膜を得た。
得られたポリイミド多孔質膜は、いずれも保護層積層面側に緻密な層に円形の孔が散在している形状を有し、また観察場所によって形状が異なっていた。表面開口率は5〜50%の範囲で観察部位によるばらつきが大きく、ガ−レ−値も測定箇所により100〜1500秒/100ccの範囲で大きなばらつきが見られた。
また、ある面から他面への貫通パスの孔径もばらつきが多く、いずれも1.0μm以上の粗大貫通パスが多数観察された。
【0041】
比較例3
保護層を均一に塗布した後の保護溶媒層を静置時間を1分間から30分間にして、ポリマ−溶液と保護溶媒層とが混じり合いかつポリマ−が析出させた他は実施例1と同様にして、ポリイミド多孔質膜を得た。
得られたポリイミド多孔質膜は、いずれも保護層積層面側は緻密な層になっていた。
また、ガ−レ−値は2000秒/100cc以上であった。
【0042】
実施例7
多孔質炭素フィルムの製造
実施例2で得られた多孔質膜を窒素ガス気流下1400℃の温度で炭素化して、黒鉛化率18%、膜厚み21μm、透気度83秒/100ml、空孔率42%、貫通パスの平均孔径が0.101μmの多孔質炭素フィルムを得た。
この多孔質炭素フィルムをアルゴンガスの雰囲気中で、2800℃で120分保持して、多孔質黒鉛フィルムを得た。
この多孔質黒鉛膜を各々、アセトンおよびメタノ−ル中に浸漬して洗浄を行った。水洗後、有機パラジウムをメタノ−ルに溶解して調製した溶液中に1時間漬浸し、取り出した後大気中、300℃の熱処理を行ってPd元素を炭素膜に分散させ、白金無電解メッキ液(田中貴金属社、TPX−205MUと205R)、アンモニア水、純水を適時混合攪拌し、室温でpHが約10の無電解メッキ処理液で無電解メッキして、白金微粒子が分散した多孔質炭素膜あるいは白金微粒子が分散した多孔質黒鉛膜を得た。
この白金担持多孔質黒鉛膜にナフィオン/DMF/水溶液を滴下することでプロトン伝導膜をコ−ティングして電極を得た。
【0043】
この電極を、市販のナフィオン1135膜(デュポン社製)の両側に配置し熱プレスして、固体高分子形燃料電池の膜−電極接合体(MEA)を得た。
このMEAの両側を東レ社製のカ−ボンペ−パ−で挟みこんだ形でエレクトロケム社製の燃料電池セルに組み込み、水素、酸素ガスを燃料としてセル温度80℃の条件で燃料電池発電試験を行った。
その結果、良好な発電特性を確認した。特に、定電流発電時に電圧値が安定しており、水の排出を始めとする電極周辺の反応に関与する物質の移動がスムーズに行なわれている事が窺われた。発電試験後にセルからMEAを取り出してもMEAの破壊は見られなかった。数日後にこのMEAを再度燃料電池セル内に組み込み同様の発電試験を行ったところ、再現よく良好な発電特性を示した。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、微細貫通パスを有する表面開口率の大きいポリイミド多孔質膜を得ることができる。
また、本発明によれば、電池用セパレ−タ、精密フィルタ−、さらに燃料電池用電極部材の基材用途の炭化膜の前駆体として好適なポリイミド多孔質膜を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1において作製したポリイミド多孔質膜の保護溶媒層を塗付した側の表面の走査型電子顕微鏡写真である。
【図2】図2は、実施例1において作製したポリイミド多孔質膜の断面の走査型電子顕微鏡写真である。
【図3】図3は、実施例2において作製したポリイミド多孔質膜の保護溶媒層を塗付した側の表面の走査型電子顕微鏡写真である。
【図4】図4は、実施例4において作製したポリイミド多孔質膜の保護溶媒層を塗付した側の表面の走査型電子顕微鏡写真である。
【図5】図5は、実施例6において作製したポリイミド多孔質膜の保護溶媒層を塗付した側の表面の走査型電子顕微鏡写真である。
【図6】図6は、実施例2において作製したポリイミド多孔質膜の外観写真である。
【図7】図7は、比較例1において作製したポリイミド多孔質膜の外観写真である。
【図8】図8は、バブルポイント法により求めた、実施例1で作製したポリイミド多孔質膜の細孔径分布である。
【図9】図9は、バブルポイント法により求めた、実施例2で作製したポリイミド多孔質膜の細孔径分布である。
【図10】図10は、バブルポイント法により求めた、実施例4で作製したポリイミド多孔質膜の細孔径分布である。

Claims (7)

  1. 両面に空孔を有し、その少なくとも片方の面の表面開口率が50%以上であり、膜の表面から裏面までの貫通パスの径の平均値が0.01〜0.5μmであり、かつ径が1.0μm以上の粗大貫通パスの数が1cm当り0個であるポリイミド多孔質膜。
  2. 膜の厚みが5〜300μmである請求項1に記載のポリイミド多孔質膜。
  3. セパレ−タあるいはフィルタ−用、または炭化物が燃料電池の電極材料用である請求項1または2に記載のポリイミド多孔質膜。
  4. ガ−レ−値が5〜200秒/mlである請求項1〜3のいずれかに記載のポリイミド多孔質膜。
  5. 極限粘度数が2.7以上8.0以下であるポリイミドもしくはその前駆体のポリマ−溶液を基板の上に流延し、流延物上に可溶性溶媒もしくは非溶媒からなる保護溶媒層を積層し、ポリマ−溶液と保護溶媒層とが完全には混じり合わずに濃度勾配を有する状態を保ちつつ、積層溶液物を凝固液に浸漬する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のポリイミド多孔質膜の製造方法。
  6. 積層溶液物が、流延物上に保護溶媒層を積層した後0.5秒以上600秒以内に凝固液に浸漬する工程を含む請求項5に記載のポリイミド多孔質膜の製造方法。
  7. 保護層が、メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジグライム、トリグライムまたはそのいずれかの混合物を主成分とする溶媒からなる請求項5に記載のポリイミド多孔質膜の製造方法。
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