JP2004359769A - 液晶パネル用光硬化性接着剤組成物、液晶パネルの接着方法、偏光板の貼付方法および液晶パネル素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】波長350nm以上の光を照射することにより、速やかに硬化し、かつ、硬化収縮や線膨張率が小さい接着剤、この接着剤を用いた液晶パネルの接着方法および偏光板の貼付方法、および、この接着方法または貼付方法で作製された液晶パネル素子を提供する。
【解決手段】光カチオン重合性化合物、光カチオン重合開始剤および波長350nm以上の光を吸収する光カチオン重合開始剤が含有されてなる接着剤、光カチオン重合性化合物がエポキシ基またはオキセタニル基を有する化合物である上記接着剤、上記接着剤を偏光板が貼付された液晶パネルまたは基材の接着部に塗布した後、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射し、上記接着剤を硬化させる液晶パネルの接着方法、上記接着剤を偏光板または液晶パネルの貼付部に塗布した後、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射し、上記接着剤を硬化させる偏光板の貼付方法、および、上記接着方法または貼付方法により作製されてなる液晶パネル素子。
【選択図】 なし
【解決手段】光カチオン重合性化合物、光カチオン重合開始剤および波長350nm以上の光を吸収する光カチオン重合開始剤が含有されてなる接着剤、光カチオン重合性化合物がエポキシ基またはオキセタニル基を有する化合物である上記接着剤、上記接着剤を偏光板が貼付された液晶パネルまたは基材の接着部に塗布した後、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射し、上記接着剤を硬化させる液晶パネルの接着方法、上記接着剤を偏光板または液晶パネルの貼付部に塗布した後、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射し、上記接着剤を硬化させる偏光板の貼付方法、および、上記接着方法または貼付方法により作製されてなる液晶パネル素子。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶パネル用光硬化性接着剤組成物、液晶パネルの接着方法、偏光板の貼付方法および液晶パネル素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶パネルにおいて、例えば、複屈折効果によりカラー表示を行うために、ダブルセルを用いたカラー液晶表示装置が開示されている。このカラー液晶表示装置は、ツイスト方向が逆の第1の液晶分子および第2の液晶分子を有する補償パネルおよび駆動パネルを縦列設置し、これらをそれぞれの透過軸の方向がほぼ同方向の二つの偏光板で挟装するとともに、一方の偏光板の外側に反射板を設ける構造となされている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、例えば、光源から出射される光を液晶パネルに入射し、この液晶パネルで生成された画像光をダイクロイックプリズムを介して出射する液晶表示装置が開示されている。この液晶表示装置は、ダイクロイックプリズムと液晶パネルとの間に偏光板を挟んだ状態で液晶パネルをダイクロイックプリズムに可視光硬化型接着剤を介して接着されている構造となされている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
このような液晶表示装置における液晶パネルの接着には、短時間で硬化し、硬化収縮や線膨張率が小さい接着剤が必要となる。このような観点から、液晶パネルの接着に用いられる接着剤としては、速硬化性を有する光硬化性接着剤が適しているが、偏光板を通して光を照射する必要があるため、波長350nm以上の光での硬化が可能な光硬化性接着剤が好適である。
【0005】
従来、このような用途には、アクリル系の光硬化性接着剤が一般的に用いられてきたが、アクリル系の光硬化性接着剤は、硬化収縮や線膨張率が大きいという問題点がある。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−175150号公報
【特許文献2】
特開平10−282483号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、波長350nm以上の光を照射することにより、速やかに硬化し、かつ、硬化収縮や線膨張率が小さいため、温度上昇等による液晶パネル接着後のアライメントのずれが少ない液晶パネル用光硬化性接着剤組成物、および、この液晶パネル用光硬化性接着剤組成物を用いた液晶パネルの接着方法および偏光板の貼付方法、ならびに、この接着方法または貼付方法で接着された液晶パネル素子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明(本発明)による液晶パネル用光硬化性接着剤組成物は、光カチオン重合性化合物、光カチオン重合開始剤および波長350nm以上の光を吸収する光増感剤が含有されてなることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明による液晶パネル用光硬化性接着剤組成物は、上記請求項1に記載の液晶パネル用光硬化性接着剤組成物において、光カチオン重合性化合物が、分子内に少なくとも1個のエポキシ基を有する化合物または分子内に少なくとも1個のオキセタニル基を有する化合物であることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明(本発明)による液晶パネルの接着方法は、偏光板が貼付された液晶パネルを接着対象の基材に接着する液晶パネルの接着方法であって、上記請求項1または請求項2に記載の液晶パネル用光硬化性接着剤組成物を接着部に塗布した後、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより、上記光硬化性接着剤組成物を硬化させることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明(本発明)による偏光板の貼付方法は、偏光板を液晶パネルに貼付する偏光板の貼付方法であって、上記請求項1または請求項2に記載の液晶パネル用光硬化性接着剤組成物を貼付部に塗布した後、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより、上記光硬化性接着剤組成物を硬化させることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明(本発明)による液晶パネル素子は、上記請求項3に記載の液晶パネルの接着方法および/または請求項4に記載の偏光板の貼付方法により作製されてなることを特徴とする。
【0013】
本発明の液晶パネル用光硬化性接着剤組成物(以下、単に「光硬化性接着剤組成物」と略記する)に用いられる光カチオン重合性化合物としては、分子内に少なくとも1個の光カチオン重合性官能基を有する化合物であれば良く、特に限定されるものではないが、例えば、分子内に少なくとも1個のエポキシ基、オキセタニル基、水酸基、ビニルエーテル基、エピスルフィド基、エチレンイミン基などの光カチオン重合性官能基を有する化合物等が挙げられ、なかでも、光カチオン重合性が高く、少ない光量でも効率的に光硬化が進行することから、分子内に少なくとも1個のエポキシ基を有する化合物(以下、「エポキシ系化合物」と記す)または分子内に少なくとも1個のオキセタニル基を有する化合物(以下、「オキセタニル系化合物」と記す)が好適に用いられる。これらの光カチオン重合性化合物の性状(分子量)は、特に限定されるものではなく、モノマー状、オリゴマー状、ポリマー状のいずれの性状であっても良い。また、これらの光カチオン重合性化合物は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0014】
上記エポキシ系化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂などのビスフェノール型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂などのノボラック型エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、異節環状型エポキシ樹脂、多官能性エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、例えば水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂などのアルコール型エポキシ樹脂、例えば臭素化エポキシ樹脂などのハロゲン化エポキシ樹脂、ゴム変成エポキシ樹脂、ウレタン変成エポキシ樹脂、エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、エポキシ基含有ポリエステル樹脂、エポキシ基含有ポリウレタン樹脂、エポキシ基含有アクリル樹脂等が挙げられ、なかでも、光カチオン重合性がより高く、少ない光量でもより効率的に光硬化が進行することから、脂環式エポキシ樹脂が好適に用いられる。これらのエポキシ系化合物は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0015】
上記脂環式エポキシ樹脂としては、特に限定されるものではないが、例えば、1,2:8,9−ジエポキシリモネン、4−ビニルシクロヘキセンモノオキサイド、ビニルシクロヘキセンジオキサイド、メチル化ビニルシクロヘキセンジオキサイド、(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチル−3,4−エポキシシクロヘキシルカルボキシレート、ビス−(3,4−エポキシシクロヘキシル)アジペート、ビス−(3,4−エポキシシクロヘキシルメチレン)アジペート、ビス−(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、(2,3−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、ジシクロペンタジエンジオキサイドなどの分子内に少なくとも1個の4〜7員環の環状脂肪族基と分子内に少なくとも1個のエポキシ基とを有する化合物等が挙げられる。これらの脂環式エポキシ樹脂は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0016】
上記エポキシ系化合物の市販品としては、特に限定されるものではないが、例えば、ジャパンエポキシレジン社製の商品名「エピコート828」、「エピコート1001」、「エピコート1002」などの「エピコート」シリーズや、ダイセル化学工業社製の商品名「セロキサイド2021」などの「セロキサイド」シリーズ等が挙げられる。
【0017】
上記オキセタニル系化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば、フェノキシメチルオキセタン、3,3−ビス(メトキシメチル)オキセタン、3,3−ビス(フェノキシメチル)オキセタン、3−エチル−3−(フェノキシメチル)オキセタン、3−エチル−3−(2−エチルヘキシロキシメチル)オキセタン、3−エチル−3−{[3−(トリエトキシシリル)プロポキシ]メチル}オキセタン、ジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエーテル、オキセタニルシルセスキオキサン、フェノールノボラックオキセタン、1,4−ビス{[(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ]メチル}ベンゼン等が挙げられる。これらのオキセタニル系化合物は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0018】
また、上記エポキシ系化合物およびオキセタニル系化合物は、それぞれ単独で用いられても良いし、両者が併用されても良い。
【0019】
本発明の光硬化性接着剤組成物に用いられる光カチオン重合開始剤は、イオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤であっても良いし、非イオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤であっても良い。また、上記光カチオン重合開始剤は、上記光カチオン重合性化合物の光カチオン重合を効果的に開始および進行させることができることから、波長350nm以上の光で活性化する光カチオン重合開始剤であることが好ましい。
【0020】
上記イオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ハロニウム塩、芳香族スルホニウム塩などのオニウム塩類、鉄−アレン錯体、チタノセン錯体、アリールシラノール−アルミニウム錯体などの有機金属錯体類、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなどの嵩高い対アニオンを有する光カチオン重合開始剤等が挙げられる。これらのイオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0021】
上記イオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤の市販品としては、特に限定されるものではないが、例えば、旭電化工業社製の商品名「アデカオプトマーSP150」、「アデカオプトマーSP170」などの「アデカオプトマー」シリーズや、ゼネラルエレクトロニクス社の商品名「UVE−1014」、サートマー社製の商品名「CD−1012」、ローディア社製の商品名「Photoinitiator 2074」等が挙げられる。
【0022】
上記非イオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、ニトロベンジルエステル、スルホン酸誘導体、リン酸エステル、フェノールスルホン酸エステル、ジアゾナフトキノン、N−ヒドロキシイミドホスホナート等が挙げられる。これらの非イオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0023】
また、上記イオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤および非イオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤は、それぞれ単独で用いられても良いし、両者が併用されても良い。
【0024】
本発明の光硬化性接着剤組成物中における上記光カチオン重合開始剤の含有量は、特に限定されるものではないが、前記光カチオン重合性化合物100重量部に対し、光カチオン重合開始剤0.1〜10重量部であることが好ましい。
【0025】
光カチオン重合性化合物100重量部に対する光カチオン重合開始剤の含有量が0.1重量部未満であると、光カチオン重合性化合物の光カチオン重合が十分に進行しなかったり、光硬化性接着剤組成物の光硬化が遅くなりすぎることがあり、逆に光カチオン重合性化合物100重量部に対する光カチオン重合開始剤の含有量が10重量部を超えると、光硬化性接着剤組成物の光硬化が速くなりすぎて、作業性が低下したり、不均一な硬化物となりやすくなることがある。
【0026】
本発明の光硬化性接着剤組成物に用いられる波長350nm以上の光を吸収する光増感剤は、上記光カチオン重合開始剤の効率をより向上させて、前記光カチオン重合性化合物の光カチオン重合をより促進させる機能を有する。
【0027】
上記光増感剤としては、波長350nm以上の光を吸収するものであれば如何なる光増感剤であっても良く、特に限定されるものではないが、例えば、カルボニル化合物、有機硫黄化合物、過硫化物、レドックス系化合物、アゾ化合物、ジアゾ化合物、ハロゲン化合物、光還元性色素等が挙げられる。
【0028】
上記光増感剤の具体例としては、特に限定されるものではないが、例えば、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテルなどのベンゾイン誘導体、ベンゾフェノン、2,4−ジクロルベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン誘導体、2−クロルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントンなどのチオキサントン誘導体、2−クロルアントラキノン、2−メチルアントラキノンなどのアントラキノン誘導体等が挙げられる。これらの光増感剤は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0029】
本発明の光硬化性接着剤組成物中における上記光増感剤の含有量は、特に限定されるものではないが、前記光カチオン重合性化合物100重量部に対し、光増感剤0.01〜10重量部であることが好ましい。
【0030】
光カチオン重合性化合物100重量部に対する光増感剤の含有量が0.01重量部未満であると、光カチオン重合開始剤の効率が十分に向上せず、光カチオン重合性化合物の光カチオン重合が十分に促進されないことがあり、逆に光カチオン重合性化合物100重量部に対する光増感剤の含有量が10重量部を超えると、光増感剤自身に光が吸収されて、光が光硬化性接着剤組成物中を十分に透過しなくなることがある。
【0031】
本発明の光硬化性接着剤組成物には、耐久性をより向上させるために、必要に応じて、塩基性無機粉体および/またはイオン交換樹脂が含有されていても良い。
【0032】
上記塩基性無機粉体としては、例えば、アルカリ金属やアルカリ土類金属の炭酸塩や炭酸水素塩などの酸と中和する物質が好適に用いられ、その具体例としては、特に限定されるものではないが、例えば、炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。これらの塩基性無機粉体は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0033】
上記イオン交換樹脂としては、特に限定されるものではないが、例えば、陽イオン交換型樹脂、陰イオン交換型樹脂、両イオン交換型樹脂等が挙げられ、なかでも、塩化物イオンを吸着しうることから、陽イオン交換型樹脂や両イオン交換樹脂が好適に用いられる。これらのイオン交換樹脂は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0034】
また、上記塩基性無機粉体およびイオン交換樹脂は、それぞれ単独で用いられても良いし、両者が併用されても良い。
【0035】
本発明の光硬化性接着剤組成物には、必要に応じて、例えば、粘接着性をより向上させるための粘接着性付与剤(タッキファイヤー)、粘度を調整するための粘度調整剤、チキソトロープ性(揺変性)を付与するためのチキソトロープ剤(揺変性付与剤)、引っ張り特性等を改善するための物性調整剤、増量剤、補強剤、可塑剤(軟化剤)、タレ防止剤、酸化防止剤(老化防止剤)、熱安定剤、難燃剤、帯電防止剤、有機溶剤等の公知の機能を有する各種添加剤の1種類もしくは2種類以上が含有されていても良い。
【0036】
本発明の光硬化性接着剤組成物の製造方法は、特に限定されるものではなく、例えば、特別なものではなく、例えば、万能ミキサー、バンバリーミキサー、ニーダー、2本ロール、3本ロール、押出機等の公知の各種混練機を単独で用いるかまたは併用して、必須成分である光カチオン重合性化合物、光カチオン重合開始剤および波長350nmの光を吸収する光増感剤の各所定量と、含有していても良い塩基性無機粉体および/またはイオン交換樹脂および各種添加剤の1種類もしくは2種類以上の各所定量とを、常温下もしくは加熱下で、常圧下、減圧下、加圧下もしくは不活性ガス気流下等の条件下で均一に混練することにより、所望の光硬化性接着剤組成物を作製することができる。
【0037】
本発明の光硬化性接着剤組成物は、波長350nm以上の光を含む光を照射して前記光カチオン重合開始剤および前記波長350nmの光を吸収する光増感剤を活性化することにより、前記光カチオン重合性化合物の光カチオン重合が進行して、硬化する。
【0038】
上記光を照射するための光源としては、波長350nm以上の光を含む光を照射しうるものであれば如何なる光源であっても良く、特に限定されるものではないが、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、エキシマレーザー、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、マイクロウェーブ励起水銀灯、メタルハライドランプ、ナトリウムランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、蛍光灯、太陽光、電子線照射装置等が挙げられる。これらの光源の使用に際しては、例えば光カットフィルター等を用いて波長350nm未満の光を除去することが好ましい。また、上記各種光源は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。さらに、上記各種光源の光硬化性接着剤組成物への照射手順としては、例えば、各種光源の同時照射、時間差をおいての逐次照射、同時照射と逐次照射との組み合わせ照射等が挙げられ、いずれの照射手順を採っても良い。
【0039】
また、本発明の光硬化性接着剤組成物の硬化に際しては、光カチオン重合性化合物の光カチオン重合をより促進して、硬化時間をより短縮するために、波長350nm以上の光を含む光の照射に加えるに、偏光板、液晶パネル、接着対象の基板等を劣化させない範囲で必要に応じて、例えば加熱硬化等の他の硬化手段を併用しても良い。上記加熱硬化を併用する場合の加熱温度は、特に限定されるものではないが、50〜100℃であることが好ましい。
【0040】
次に、本発明の液晶パネルの接着方法は、偏光板が貼付された液晶パネルを接着対象の基材に接着する液晶パネルの接着方法であって、上述した本発明の光硬化性接着剤組成物を接着部に塗布した後、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより、上記光硬化性接着剤組成物を硬化させることにより行われる。
【0041】
偏光板を通して光を照射する場合、波長350nm以上の光を照射することが好ましいが、光カチオン重合開始剤および波長350nm以上の光を吸収する光増感剤を含有する本発明の光硬化性接着剤組成物は、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより容易に硬化するので、上記本発明の液晶パネルの接着方法により効率的かつ容易に偏光板が貼付された液晶パネルを接着対象の基材に接着することができる。
【0042】
なお、上記液晶パネルの接着方法において、偏光板と液晶パネルとを予め貼付する方法は、特に限定されるものではなく、例えば、粘接着剤による貼付であっても良いし、両面粘着テープによる貼付であっても良い。上記粘接着剤による貼付に用いられる粘接着剤は、特に限定されるものではなく、例えば、本発明の光硬化性接着剤組成物であっても勿論良いし、他の公知の如何なる粘接着剤であっても良い。
【0043】
本発明の液晶パネルの接着方法は、予め偏光板が貼付された液晶パネルの接着部および/または接着対象の基材の接着部に本発明の光硬化性接着剤組成物を塗布し、上記液晶パネルと上記基材とを貼り合わせた後に、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより上記光硬化性接着剤組成物を硬化させるので、アクリル系の光硬化性接着剤を用いる場合に比較して、硬化収縮が少ないため、位置ズレなく接着することができ、生産性が向上する。
【0044】
本発明の液晶パネルの接着方法が好適に適用される具体例としては、特に限定されるものではないが、例えば、ダブル液晶セルにおける偏光板が貼付された液晶パネル同士の接着、液晶素子によるプロジェクターにおける偏光板が貼付された液晶パネルとプリズムとの接着等が挙げられる。
【0045】
次に、本発明の偏光板の貼付方法は、偏光板を液晶パネルに貼付する偏光板の貼付方法であって、前述した本発明の光硬化性接着剤組成物を接着部に塗布した後、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより、上記光硬化性接着剤組成物を硬化させることにより行われる。
【0046】
偏光板を通して光を照射する場合、波長350nm以上の光を照射することが好ましいが、光カチオン重合開始剤および波長350nm以上の光を吸収する光増感剤を含有する本発明の光硬化性接着剤組成物は、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより容易に硬化するので、上記本発明の偏光板の貼付方法により効率的かつ容易に偏光板を液晶パネルに接着することができる。
【0047】
本発明の偏光板の貼付方法は、偏光板の接着部および/または液晶パネルの接着部に本発明の光硬化性接着剤組成物を塗布し、上記偏光板と上記液晶パネルとを貼り合わせた後に、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより上記光硬化性接着剤組成物を硬化させるので、通常の粘接着剤や両面粘着テープを用いる場合に比較して、貼り合わせ時に不具合が発生しても剥離および再貼り合わせが容易であり、生産性が向上する。
【0048】
次に、本発明の液晶パネル素子は、上記本発明の液晶パネルの接着方法および/または本発明の偏光板の貼付方法により作製されてなる。
【0049】
【作用】
本発明の光硬化性接着剤組成物は、光カチオン重合性化合物、光カチオン重合開始剤および波長350nm以上の光を吸収する光増感剤が含有されてなるので、波長350nm以上の光を照射することにより、速やかに硬化し、かつ、硬化収縮や線膨張率が小さい。
【0050】
また、本発明の光硬化性接着剤組成物は、光カチオン重合性化合物として、分子内に少なくとも1個のエポキシ基を有する化合物または分子内に少なくとも1個のオキセタニル基を有する化合物を用いることにより、上記効果がより確実なものとなる。
【0051】
本発明の液晶パネルの接着方法は、予め偏光板が貼付された液晶パネルの接着部および/または接着対象の基材の接着部に上記本発明の光硬化性接着剤組成物を塗布し、上記液晶パネルと上記基材とを貼り合わせた後に、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより上記光硬化性接着剤組成物を硬化させるので、アクリル系の光硬化性接着剤を用いる場合に比較して、硬化収縮が少ないため、位置ズレなく接着することができ、生産性が向上する。
【0052】
本発明の偏光板の貼付方法は、偏光板の接着部および/または液晶パネルの接着部に上記本発明の光硬化性接着剤組成物を塗布し、上記偏光板と上記液晶パネルとを貼り合わせた後に、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより上記光硬化性接着剤組成物を硬化させるので、通常の粘接着剤や両面粘着テープを用いる場合に比較して、貼り合わせ時に不具合が発生しても剥離および再貼り合わせが容易であり、生産性が向上する。
【0053】
本発明の液晶パネル素子は、上記本発明の液晶パネルの接着方法および/または上記本発明の偏光板の貼付方法により作製されてなるので、生産性に優れ、かつ、硬化収縮や線膨張率が小さい。
【0054】
【発明の実施の形態】
本発明をさらに詳しく説明するため以下に実施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
【0055】
(実施例1)
ホモディスパー型攪拌混合機(型式「ホモディスパーL型」、特殊機化社製)を用い、攪拌速度3000rpmの条件で、光カチオン重合性化合物としてビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名「エピコート828」、ジャパンエポキシレジン社製)100重量部、光カチオン重合開始剤としてイオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤(商品名「アデカオプトマーSP170」、旭電化工業社製)1重量部および波長350nm以上の光を吸収する光増感剤としてチオキサントン誘導体系光増感剤(商品名「カヤキュアDETX−S」、日本化薬社製)0.2重量部を均一に攪拌混合して、光硬化性接着剤組成物を調製した。
【0056】
(実施例2)
光硬化性接着剤組成物の配合組成を、光カチオン重合性化合物としてビスフェノールA型エポキシ樹脂「エピコート828」70重量部、同じく光カチオン重合性化合物として脂環式エポキシ樹脂:(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチル−3,4−エポキシシクロヘキシルカルボキシレート(商品名「セロキサイド2021」、ダイセル化学工業社製)30重量部、光カチオン重合開始剤「アデカオプトマーSP170」1重量部および波長350nmの光を吸収する光増感剤「カヤキュアDETX−S」0.2重量部としたこと以外は実施例1の場合と同様にして、光硬化性接着剤組成物を調製した。
【0057】
(実施例3)
光硬化性接着剤組成物の配合組成を、光カチオン重合性化合物としてビスフェノールA型エポキシ樹脂「エピコート828」50重量部、同じく光カチオン重合性化合物として脂環式エポキシ樹脂「セロキサイド2021」20重量部、同じく光カチオン重合性化合物としてオキセタニル系化合物:1,4−ビス{[(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ]メチル}ベンゼン(商品名「オキセタンOXT−121」、東亜合成社製)30重量部、光カチオン重合開始剤「アデカオプトマーSP170」1重量部および波長350nmの光を吸収する光増感剤「カヤキュアDETX−S」0.2重量部としたこと以外は実施例1の場合と同様にして、光硬化性接着剤組成物を調製した。
【0058】
(比較例1)
光増感剤「カヤキュアDETX−S」を含有させなかったこと以外は実施例2の場合と同様にして、光硬化性接着剤組成物を調製した。
【0059】
(比較例2)
光硬化性接着剤組成物としてアクリル系の可視光硬化性接着剤(商品名「LCR0631」、東亜合成社製)を用いた。
【0060】
実施例1〜実施例3、および、比較例1および比較例2で得られた光硬化性接着剤組成物の性能(▲1▼硬化性、▲2▼硬化収縮率、▲3▼耐湿性)を以下の方法で評価した。その結果は表1に示すとおりであった。ただし、比較例1の光硬化性接着剤組成物は、硬化性が悪かったので、硬化収縮率および耐湿性の評価を行うことができなかった。
【0061】
▲1▼硬化性
光硬化性接着剤組成物を予め偏光板が貼付された液晶パネルに塗布し、接着対象の液晶パネル基材と貼り合わせた後、波長340nm以下の光をカットしうる光カットフィルターを装着した高圧水銀灯を用い、偏光板を通して、波長365nmの光の照射量が6000mJ/cm2 (実施例1および比較例1)または1500mJ/cm2 (実施例2、実施例3および比較例2)となるように近紫外線を照射した。次いで、50℃で10分間加熱して光硬化性接着剤組成物の後硬化を行った後、貼り合わされた液晶パネルを剥離して、光硬化性接着剤組成物の硬化状態を観察し、下記判定基準により硬化性を評価した。
〔判定基準〕
○‥‥光硬化性接着剤組成物の表面に粘着性は無く、硬化していた。
×‥‥光硬化性接着剤組成物の表面に粘着性が有り、硬化していなかった。
【0062】
▲2▼硬化収縮率
光硬化性接着剤組成物の硬化前および硬化後の比重を下記方法で測定し、その差を硬化収縮率(%)とした。
硬化前:メスフラスコに光硬化性接着剤組成物10ccを入れ、その時の重量を測定し、光硬化性接着剤組成物の硬化前の比重を算出した。
硬化後:電子比重計(商品名「ED−120T」、輸入元:ミラージュ貿易社)を用いて、光硬化性接着剤組成物の硬化後の比重を測定した。
【0063】
▲3▼耐湿性
光硬化性接着剤組成物を予め偏光板が貼付された液晶パネルに塗布し、接着対象の液晶パネル基材と貼り合わせた後、波長340nm以下の光をカットしうる光カットフィルターを装着した高圧水銀灯を用い、偏光板を通して、波長365nmの光の照射量が6000mJ/cm2 (実施例1および比較例1)または1500mJ/cm2 (実施例2、実施例3および比較例2)となるように近紫外線を照射した。次いで、50℃で10分間加熱して光硬化性接着剤組成物の後硬化を行って、供試パネルを作製した。次いで、この供試パネルを85℃−85%RHの雰囲気下に500時間放置した後、取り出して、供試パネルの剥離発生の有無を観察し、下記判定基準により耐湿性を評価した。
〔判定基準〕
○‥‥供試パネルに剥離は発生していなかった。
×‥‥供試パネルに剥離が発生していた。
【0064】
【表1】
【0065】
表1から明らかなように、本発明による実施例1〜実施例3の光硬化性接着剤組成物は、いずれも優れた硬化性を発現した。また、上記光硬化性接着剤組成物は、いずれも硬化収縮率が小さく、耐湿性も優れていた。
【0066】
これに対し、波長350nmの光を吸収する光増感剤を含有させなかった比較例1の光硬化性接着剤組成物は、加熱硬化(50℃−10分間)による後硬化を行っても硬化性が悪かったので、硬化収縮率および耐湿性の評価を行うことができなかった。また、比較例2で用いたアクリル系の可視光硬化性接着剤は、硬化性は優れていたものの、硬化収縮率が大きく、耐湿性も悪かった。
【0067】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の光硬化性接着剤組成物は、波長350nm以上の光を照射することにより、速やかに硬化し、かつ、硬化収縮や線膨張率が小さいため、温度上昇等による液晶パネル接着後のアライメントのずれが少ないものであり、液晶パネル用として好適に用いられる。
【0068】
本発明の液晶パネルの接着方法は、予め偏光板が貼付された液晶パネルの接着部および/または接着対象の基材の接着部に上記本発明の光硬化性接着剤組成物を塗布し、上記液晶パネルと上記基材とを貼り合わせた後に、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより上記光硬化性接着剤組成物を硬化させるので、アクリル系の光硬化性接着剤を用いる場合に比較して、硬化収縮が少ないため、位置ズレなく接着することができ、生産性が向上する。
【0069】
本発明の偏光板の貼付方法は、偏光板の接着部および/または液晶パネルの接着部に上記本発明の光硬化性接着剤組成物を塗布し、上記偏光板と上記液晶パネルとを貼り合わせた後に、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより上記光硬化性接着剤組成物を硬化させるので、通常の粘接着剤や両面粘着テープを用いる場合に比較して、貼り合わせ時に不具合が発生しても剥離および再貼り合わせが容易であり、生産性が向上する。
【0070】
本発明の液晶パネル素子は、上記本発明の液晶パネルの接着方法および/または上記本発明の偏光板の貼付方法により作製されてなるので、生産性に優れ、かつ、硬化収縮や線膨張率が小さく、温度上昇等によるアライメントのずれが少ないものである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶パネル用光硬化性接着剤組成物、液晶パネルの接着方法、偏光板の貼付方法および液晶パネル素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶パネルにおいて、例えば、複屈折効果によりカラー表示を行うために、ダブルセルを用いたカラー液晶表示装置が開示されている。このカラー液晶表示装置は、ツイスト方向が逆の第1の液晶分子および第2の液晶分子を有する補償パネルおよび駆動パネルを縦列設置し、これらをそれぞれの透過軸の方向がほぼ同方向の二つの偏光板で挟装するとともに、一方の偏光板の外側に反射板を設ける構造となされている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、例えば、光源から出射される光を液晶パネルに入射し、この液晶パネルで生成された画像光をダイクロイックプリズムを介して出射する液晶表示装置が開示されている。この液晶表示装置は、ダイクロイックプリズムと液晶パネルとの間に偏光板を挟んだ状態で液晶パネルをダイクロイックプリズムに可視光硬化型接着剤を介して接着されている構造となされている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
このような液晶表示装置における液晶パネルの接着には、短時間で硬化し、硬化収縮や線膨張率が小さい接着剤が必要となる。このような観点から、液晶パネルの接着に用いられる接着剤としては、速硬化性を有する光硬化性接着剤が適しているが、偏光板を通して光を照射する必要があるため、波長350nm以上の光での硬化が可能な光硬化性接着剤が好適である。
【0005】
従来、このような用途には、アクリル系の光硬化性接着剤が一般的に用いられてきたが、アクリル系の光硬化性接着剤は、硬化収縮や線膨張率が大きいという問題点がある。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−175150号公報
【特許文献2】
特開平10−282483号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、波長350nm以上の光を照射することにより、速やかに硬化し、かつ、硬化収縮や線膨張率が小さいため、温度上昇等による液晶パネル接着後のアライメントのずれが少ない液晶パネル用光硬化性接着剤組成物、および、この液晶パネル用光硬化性接着剤組成物を用いた液晶パネルの接着方法および偏光板の貼付方法、ならびに、この接着方法または貼付方法で接着された液晶パネル素子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明(本発明)による液晶パネル用光硬化性接着剤組成物は、光カチオン重合性化合物、光カチオン重合開始剤および波長350nm以上の光を吸収する光増感剤が含有されてなることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明による液晶パネル用光硬化性接着剤組成物は、上記請求項1に記載の液晶パネル用光硬化性接着剤組成物において、光カチオン重合性化合物が、分子内に少なくとも1個のエポキシ基を有する化合物または分子内に少なくとも1個のオキセタニル基を有する化合物であることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明(本発明)による液晶パネルの接着方法は、偏光板が貼付された液晶パネルを接着対象の基材に接着する液晶パネルの接着方法であって、上記請求項1または請求項2に記載の液晶パネル用光硬化性接着剤組成物を接着部に塗布した後、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより、上記光硬化性接着剤組成物を硬化させることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明(本発明)による偏光板の貼付方法は、偏光板を液晶パネルに貼付する偏光板の貼付方法であって、上記請求項1または請求項2に記載の液晶パネル用光硬化性接着剤組成物を貼付部に塗布した後、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより、上記光硬化性接着剤組成物を硬化させることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明(本発明)による液晶パネル素子は、上記請求項3に記載の液晶パネルの接着方法および/または請求項4に記載の偏光板の貼付方法により作製されてなることを特徴とする。
【0013】
本発明の液晶パネル用光硬化性接着剤組成物(以下、単に「光硬化性接着剤組成物」と略記する)に用いられる光カチオン重合性化合物としては、分子内に少なくとも1個の光カチオン重合性官能基を有する化合物であれば良く、特に限定されるものではないが、例えば、分子内に少なくとも1個のエポキシ基、オキセタニル基、水酸基、ビニルエーテル基、エピスルフィド基、エチレンイミン基などの光カチオン重合性官能基を有する化合物等が挙げられ、なかでも、光カチオン重合性が高く、少ない光量でも効率的に光硬化が進行することから、分子内に少なくとも1個のエポキシ基を有する化合物(以下、「エポキシ系化合物」と記す)または分子内に少なくとも1個のオキセタニル基を有する化合物(以下、「オキセタニル系化合物」と記す)が好適に用いられる。これらの光カチオン重合性化合物の性状(分子量)は、特に限定されるものではなく、モノマー状、オリゴマー状、ポリマー状のいずれの性状であっても良い。また、これらの光カチオン重合性化合物は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0014】
上記エポキシ系化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂などのビスフェノール型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂などのノボラック型エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、異節環状型エポキシ樹脂、多官能性エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、例えば水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂などのアルコール型エポキシ樹脂、例えば臭素化エポキシ樹脂などのハロゲン化エポキシ樹脂、ゴム変成エポキシ樹脂、ウレタン変成エポキシ樹脂、エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、エポキシ基含有ポリエステル樹脂、エポキシ基含有ポリウレタン樹脂、エポキシ基含有アクリル樹脂等が挙げられ、なかでも、光カチオン重合性がより高く、少ない光量でもより効率的に光硬化が進行することから、脂環式エポキシ樹脂が好適に用いられる。これらのエポキシ系化合物は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0015】
上記脂環式エポキシ樹脂としては、特に限定されるものではないが、例えば、1,2:8,9−ジエポキシリモネン、4−ビニルシクロヘキセンモノオキサイド、ビニルシクロヘキセンジオキサイド、メチル化ビニルシクロヘキセンジオキサイド、(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチル−3,4−エポキシシクロヘキシルカルボキシレート、ビス−(3,4−エポキシシクロヘキシル)アジペート、ビス−(3,4−エポキシシクロヘキシルメチレン)アジペート、ビス−(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、(2,3−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、ジシクロペンタジエンジオキサイドなどの分子内に少なくとも1個の4〜7員環の環状脂肪族基と分子内に少なくとも1個のエポキシ基とを有する化合物等が挙げられる。これらの脂環式エポキシ樹脂は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0016】
上記エポキシ系化合物の市販品としては、特に限定されるものではないが、例えば、ジャパンエポキシレジン社製の商品名「エピコート828」、「エピコート1001」、「エピコート1002」などの「エピコート」シリーズや、ダイセル化学工業社製の商品名「セロキサイド2021」などの「セロキサイド」シリーズ等が挙げられる。
【0017】
上記オキセタニル系化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば、フェノキシメチルオキセタン、3,3−ビス(メトキシメチル)オキセタン、3,3−ビス(フェノキシメチル)オキセタン、3−エチル−3−(フェノキシメチル)オキセタン、3−エチル−3−(2−エチルヘキシロキシメチル)オキセタン、3−エチル−3−{[3−(トリエトキシシリル)プロポキシ]メチル}オキセタン、ジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエーテル、オキセタニルシルセスキオキサン、フェノールノボラックオキセタン、1,4−ビス{[(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ]メチル}ベンゼン等が挙げられる。これらのオキセタニル系化合物は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0018】
また、上記エポキシ系化合物およびオキセタニル系化合物は、それぞれ単独で用いられても良いし、両者が併用されても良い。
【0019】
本発明の光硬化性接着剤組成物に用いられる光カチオン重合開始剤は、イオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤であっても良いし、非イオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤であっても良い。また、上記光カチオン重合開始剤は、上記光カチオン重合性化合物の光カチオン重合を効果的に開始および進行させることができることから、波長350nm以上の光で活性化する光カチオン重合開始剤であることが好ましい。
【0020】
上記イオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ハロニウム塩、芳香族スルホニウム塩などのオニウム塩類、鉄−アレン錯体、チタノセン錯体、アリールシラノール−アルミニウム錯体などの有機金属錯体類、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなどの嵩高い対アニオンを有する光カチオン重合開始剤等が挙げられる。これらのイオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0021】
上記イオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤の市販品としては、特に限定されるものではないが、例えば、旭電化工業社製の商品名「アデカオプトマーSP150」、「アデカオプトマーSP170」などの「アデカオプトマー」シリーズや、ゼネラルエレクトロニクス社の商品名「UVE−1014」、サートマー社製の商品名「CD−1012」、ローディア社製の商品名「Photoinitiator 2074」等が挙げられる。
【0022】
上記非イオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、ニトロベンジルエステル、スルホン酸誘導体、リン酸エステル、フェノールスルホン酸エステル、ジアゾナフトキノン、N−ヒドロキシイミドホスホナート等が挙げられる。これらの非イオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0023】
また、上記イオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤および非イオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤は、それぞれ単独で用いられても良いし、両者が併用されても良い。
【0024】
本発明の光硬化性接着剤組成物中における上記光カチオン重合開始剤の含有量は、特に限定されるものではないが、前記光カチオン重合性化合物100重量部に対し、光カチオン重合開始剤0.1〜10重量部であることが好ましい。
【0025】
光カチオン重合性化合物100重量部に対する光カチオン重合開始剤の含有量が0.1重量部未満であると、光カチオン重合性化合物の光カチオン重合が十分に進行しなかったり、光硬化性接着剤組成物の光硬化が遅くなりすぎることがあり、逆に光カチオン重合性化合物100重量部に対する光カチオン重合開始剤の含有量が10重量部を超えると、光硬化性接着剤組成物の光硬化が速くなりすぎて、作業性が低下したり、不均一な硬化物となりやすくなることがある。
【0026】
本発明の光硬化性接着剤組成物に用いられる波長350nm以上の光を吸収する光増感剤は、上記光カチオン重合開始剤の効率をより向上させて、前記光カチオン重合性化合物の光カチオン重合をより促進させる機能を有する。
【0027】
上記光増感剤としては、波長350nm以上の光を吸収するものであれば如何なる光増感剤であっても良く、特に限定されるものではないが、例えば、カルボニル化合物、有機硫黄化合物、過硫化物、レドックス系化合物、アゾ化合物、ジアゾ化合物、ハロゲン化合物、光還元性色素等が挙げられる。
【0028】
上記光増感剤の具体例としては、特に限定されるものではないが、例えば、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテルなどのベンゾイン誘導体、ベンゾフェノン、2,4−ジクロルベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン誘導体、2−クロルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントンなどのチオキサントン誘導体、2−クロルアントラキノン、2−メチルアントラキノンなどのアントラキノン誘導体等が挙げられる。これらの光増感剤は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0029】
本発明の光硬化性接着剤組成物中における上記光増感剤の含有量は、特に限定されるものではないが、前記光カチオン重合性化合物100重量部に対し、光増感剤0.01〜10重量部であることが好ましい。
【0030】
光カチオン重合性化合物100重量部に対する光増感剤の含有量が0.01重量部未満であると、光カチオン重合開始剤の効率が十分に向上せず、光カチオン重合性化合物の光カチオン重合が十分に促進されないことがあり、逆に光カチオン重合性化合物100重量部に対する光増感剤の含有量が10重量部を超えると、光増感剤自身に光が吸収されて、光が光硬化性接着剤組成物中を十分に透過しなくなることがある。
【0031】
本発明の光硬化性接着剤組成物には、耐久性をより向上させるために、必要に応じて、塩基性無機粉体および/またはイオン交換樹脂が含有されていても良い。
【0032】
上記塩基性無機粉体としては、例えば、アルカリ金属やアルカリ土類金属の炭酸塩や炭酸水素塩などの酸と中和する物質が好適に用いられ、その具体例としては、特に限定されるものではないが、例えば、炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。これらの塩基性無機粉体は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0033】
上記イオン交換樹脂としては、特に限定されるものではないが、例えば、陽イオン交換型樹脂、陰イオン交換型樹脂、両イオン交換型樹脂等が挙げられ、なかでも、塩化物イオンを吸着しうることから、陽イオン交換型樹脂や両イオン交換樹脂が好適に用いられる。これらのイオン交換樹脂は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0034】
また、上記塩基性無機粉体およびイオン交換樹脂は、それぞれ単独で用いられても良いし、両者が併用されても良い。
【0035】
本発明の光硬化性接着剤組成物には、必要に応じて、例えば、粘接着性をより向上させるための粘接着性付与剤(タッキファイヤー)、粘度を調整するための粘度調整剤、チキソトロープ性(揺変性)を付与するためのチキソトロープ剤(揺変性付与剤)、引っ張り特性等を改善するための物性調整剤、増量剤、補強剤、可塑剤(軟化剤)、タレ防止剤、酸化防止剤(老化防止剤)、熱安定剤、難燃剤、帯電防止剤、有機溶剤等の公知の機能を有する各種添加剤の1種類もしくは2種類以上が含有されていても良い。
【0036】
本発明の光硬化性接着剤組成物の製造方法は、特に限定されるものではなく、例えば、特別なものではなく、例えば、万能ミキサー、バンバリーミキサー、ニーダー、2本ロール、3本ロール、押出機等の公知の各種混練機を単独で用いるかまたは併用して、必須成分である光カチオン重合性化合物、光カチオン重合開始剤および波長350nmの光を吸収する光増感剤の各所定量と、含有していても良い塩基性無機粉体および/またはイオン交換樹脂および各種添加剤の1種類もしくは2種類以上の各所定量とを、常温下もしくは加熱下で、常圧下、減圧下、加圧下もしくは不活性ガス気流下等の条件下で均一に混練することにより、所望の光硬化性接着剤組成物を作製することができる。
【0037】
本発明の光硬化性接着剤組成物は、波長350nm以上の光を含む光を照射して前記光カチオン重合開始剤および前記波長350nmの光を吸収する光増感剤を活性化することにより、前記光カチオン重合性化合物の光カチオン重合が進行して、硬化する。
【0038】
上記光を照射するための光源としては、波長350nm以上の光を含む光を照射しうるものであれば如何なる光源であっても良く、特に限定されるものではないが、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、エキシマレーザー、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、マイクロウェーブ励起水銀灯、メタルハライドランプ、ナトリウムランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、蛍光灯、太陽光、電子線照射装置等が挙げられる。これらの光源の使用に際しては、例えば光カットフィルター等を用いて波長350nm未満の光を除去することが好ましい。また、上記各種光源は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。さらに、上記各種光源の光硬化性接着剤組成物への照射手順としては、例えば、各種光源の同時照射、時間差をおいての逐次照射、同時照射と逐次照射との組み合わせ照射等が挙げられ、いずれの照射手順を採っても良い。
【0039】
また、本発明の光硬化性接着剤組成物の硬化に際しては、光カチオン重合性化合物の光カチオン重合をより促進して、硬化時間をより短縮するために、波長350nm以上の光を含む光の照射に加えるに、偏光板、液晶パネル、接着対象の基板等を劣化させない範囲で必要に応じて、例えば加熱硬化等の他の硬化手段を併用しても良い。上記加熱硬化を併用する場合の加熱温度は、特に限定されるものではないが、50〜100℃であることが好ましい。
【0040】
次に、本発明の液晶パネルの接着方法は、偏光板が貼付された液晶パネルを接着対象の基材に接着する液晶パネルの接着方法であって、上述した本発明の光硬化性接着剤組成物を接着部に塗布した後、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより、上記光硬化性接着剤組成物を硬化させることにより行われる。
【0041】
偏光板を通して光を照射する場合、波長350nm以上の光を照射することが好ましいが、光カチオン重合開始剤および波長350nm以上の光を吸収する光増感剤を含有する本発明の光硬化性接着剤組成物は、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより容易に硬化するので、上記本発明の液晶パネルの接着方法により効率的かつ容易に偏光板が貼付された液晶パネルを接着対象の基材に接着することができる。
【0042】
なお、上記液晶パネルの接着方法において、偏光板と液晶パネルとを予め貼付する方法は、特に限定されるものではなく、例えば、粘接着剤による貼付であっても良いし、両面粘着テープによる貼付であっても良い。上記粘接着剤による貼付に用いられる粘接着剤は、特に限定されるものではなく、例えば、本発明の光硬化性接着剤組成物であっても勿論良いし、他の公知の如何なる粘接着剤であっても良い。
【0043】
本発明の液晶パネルの接着方法は、予め偏光板が貼付された液晶パネルの接着部および/または接着対象の基材の接着部に本発明の光硬化性接着剤組成物を塗布し、上記液晶パネルと上記基材とを貼り合わせた後に、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより上記光硬化性接着剤組成物を硬化させるので、アクリル系の光硬化性接着剤を用いる場合に比較して、硬化収縮が少ないため、位置ズレなく接着することができ、生産性が向上する。
【0044】
本発明の液晶パネルの接着方法が好適に適用される具体例としては、特に限定されるものではないが、例えば、ダブル液晶セルにおける偏光板が貼付された液晶パネル同士の接着、液晶素子によるプロジェクターにおける偏光板が貼付された液晶パネルとプリズムとの接着等が挙げられる。
【0045】
次に、本発明の偏光板の貼付方法は、偏光板を液晶パネルに貼付する偏光板の貼付方法であって、前述した本発明の光硬化性接着剤組成物を接着部に塗布した後、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより、上記光硬化性接着剤組成物を硬化させることにより行われる。
【0046】
偏光板を通して光を照射する場合、波長350nm以上の光を照射することが好ましいが、光カチオン重合開始剤および波長350nm以上の光を吸収する光増感剤を含有する本発明の光硬化性接着剤組成物は、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより容易に硬化するので、上記本発明の偏光板の貼付方法により効率的かつ容易に偏光板を液晶パネルに接着することができる。
【0047】
本発明の偏光板の貼付方法は、偏光板の接着部および/または液晶パネルの接着部に本発明の光硬化性接着剤組成物を塗布し、上記偏光板と上記液晶パネルとを貼り合わせた後に、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより上記光硬化性接着剤組成物を硬化させるので、通常の粘接着剤や両面粘着テープを用いる場合に比較して、貼り合わせ時に不具合が発生しても剥離および再貼り合わせが容易であり、生産性が向上する。
【0048】
次に、本発明の液晶パネル素子は、上記本発明の液晶パネルの接着方法および/または本発明の偏光板の貼付方法により作製されてなる。
【0049】
【作用】
本発明の光硬化性接着剤組成物は、光カチオン重合性化合物、光カチオン重合開始剤および波長350nm以上の光を吸収する光増感剤が含有されてなるので、波長350nm以上の光を照射することにより、速やかに硬化し、かつ、硬化収縮や線膨張率が小さい。
【0050】
また、本発明の光硬化性接着剤組成物は、光カチオン重合性化合物として、分子内に少なくとも1個のエポキシ基を有する化合物または分子内に少なくとも1個のオキセタニル基を有する化合物を用いることにより、上記効果がより確実なものとなる。
【0051】
本発明の液晶パネルの接着方法は、予め偏光板が貼付された液晶パネルの接着部および/または接着対象の基材の接着部に上記本発明の光硬化性接着剤組成物を塗布し、上記液晶パネルと上記基材とを貼り合わせた後に、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより上記光硬化性接着剤組成物を硬化させるので、アクリル系の光硬化性接着剤を用いる場合に比較して、硬化収縮が少ないため、位置ズレなく接着することができ、生産性が向上する。
【0052】
本発明の偏光板の貼付方法は、偏光板の接着部および/または液晶パネルの接着部に上記本発明の光硬化性接着剤組成物を塗布し、上記偏光板と上記液晶パネルとを貼り合わせた後に、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより上記光硬化性接着剤組成物を硬化させるので、通常の粘接着剤や両面粘着テープを用いる場合に比較して、貼り合わせ時に不具合が発生しても剥離および再貼り合わせが容易であり、生産性が向上する。
【0053】
本発明の液晶パネル素子は、上記本発明の液晶パネルの接着方法および/または上記本発明の偏光板の貼付方法により作製されてなるので、生産性に優れ、かつ、硬化収縮や線膨張率が小さい。
【0054】
【発明の実施の形態】
本発明をさらに詳しく説明するため以下に実施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
【0055】
(実施例1)
ホモディスパー型攪拌混合機(型式「ホモディスパーL型」、特殊機化社製)を用い、攪拌速度3000rpmの条件で、光カチオン重合性化合物としてビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名「エピコート828」、ジャパンエポキシレジン社製)100重量部、光カチオン重合開始剤としてイオン性光酸発生型の光カチオン重合開始剤(商品名「アデカオプトマーSP170」、旭電化工業社製)1重量部および波長350nm以上の光を吸収する光増感剤としてチオキサントン誘導体系光増感剤(商品名「カヤキュアDETX−S」、日本化薬社製)0.2重量部を均一に攪拌混合して、光硬化性接着剤組成物を調製した。
【0056】
(実施例2)
光硬化性接着剤組成物の配合組成を、光カチオン重合性化合物としてビスフェノールA型エポキシ樹脂「エピコート828」70重量部、同じく光カチオン重合性化合物として脂環式エポキシ樹脂:(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチル−3,4−エポキシシクロヘキシルカルボキシレート(商品名「セロキサイド2021」、ダイセル化学工業社製)30重量部、光カチオン重合開始剤「アデカオプトマーSP170」1重量部および波長350nmの光を吸収する光増感剤「カヤキュアDETX−S」0.2重量部としたこと以外は実施例1の場合と同様にして、光硬化性接着剤組成物を調製した。
【0057】
(実施例3)
光硬化性接着剤組成物の配合組成を、光カチオン重合性化合物としてビスフェノールA型エポキシ樹脂「エピコート828」50重量部、同じく光カチオン重合性化合物として脂環式エポキシ樹脂「セロキサイド2021」20重量部、同じく光カチオン重合性化合物としてオキセタニル系化合物:1,4−ビス{[(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ]メチル}ベンゼン(商品名「オキセタンOXT−121」、東亜合成社製)30重量部、光カチオン重合開始剤「アデカオプトマーSP170」1重量部および波長350nmの光を吸収する光増感剤「カヤキュアDETX−S」0.2重量部としたこと以外は実施例1の場合と同様にして、光硬化性接着剤組成物を調製した。
【0058】
(比較例1)
光増感剤「カヤキュアDETX−S」を含有させなかったこと以外は実施例2の場合と同様にして、光硬化性接着剤組成物を調製した。
【0059】
(比較例2)
光硬化性接着剤組成物としてアクリル系の可視光硬化性接着剤(商品名「LCR0631」、東亜合成社製)を用いた。
【0060】
実施例1〜実施例3、および、比較例1および比較例2で得られた光硬化性接着剤組成物の性能(▲1▼硬化性、▲2▼硬化収縮率、▲3▼耐湿性)を以下の方法で評価した。その結果は表1に示すとおりであった。ただし、比較例1の光硬化性接着剤組成物は、硬化性が悪かったので、硬化収縮率および耐湿性の評価を行うことができなかった。
【0061】
▲1▼硬化性
光硬化性接着剤組成物を予め偏光板が貼付された液晶パネルに塗布し、接着対象の液晶パネル基材と貼り合わせた後、波長340nm以下の光をカットしうる光カットフィルターを装着した高圧水銀灯を用い、偏光板を通して、波長365nmの光の照射量が6000mJ/cm2 (実施例1および比較例1)または1500mJ/cm2 (実施例2、実施例3および比較例2)となるように近紫外線を照射した。次いで、50℃で10分間加熱して光硬化性接着剤組成物の後硬化を行った後、貼り合わされた液晶パネルを剥離して、光硬化性接着剤組成物の硬化状態を観察し、下記判定基準により硬化性を評価した。
〔判定基準〕
○‥‥光硬化性接着剤組成物の表面に粘着性は無く、硬化していた。
×‥‥光硬化性接着剤組成物の表面に粘着性が有り、硬化していなかった。
【0062】
▲2▼硬化収縮率
光硬化性接着剤組成物の硬化前および硬化後の比重を下記方法で測定し、その差を硬化収縮率(%)とした。
硬化前:メスフラスコに光硬化性接着剤組成物10ccを入れ、その時の重量を測定し、光硬化性接着剤組成物の硬化前の比重を算出した。
硬化後:電子比重計(商品名「ED−120T」、輸入元:ミラージュ貿易社)を用いて、光硬化性接着剤組成物の硬化後の比重を測定した。
【0063】
▲3▼耐湿性
光硬化性接着剤組成物を予め偏光板が貼付された液晶パネルに塗布し、接着対象の液晶パネル基材と貼り合わせた後、波長340nm以下の光をカットしうる光カットフィルターを装着した高圧水銀灯を用い、偏光板を通して、波長365nmの光の照射量が6000mJ/cm2 (実施例1および比較例1)または1500mJ/cm2 (実施例2、実施例3および比較例2)となるように近紫外線を照射した。次いで、50℃で10分間加熱して光硬化性接着剤組成物の後硬化を行って、供試パネルを作製した。次いで、この供試パネルを85℃−85%RHの雰囲気下に500時間放置した後、取り出して、供試パネルの剥離発生の有無を観察し、下記判定基準により耐湿性を評価した。
〔判定基準〕
○‥‥供試パネルに剥離は発生していなかった。
×‥‥供試パネルに剥離が発生していた。
【0064】
【表1】
【0065】
表1から明らかなように、本発明による実施例1〜実施例3の光硬化性接着剤組成物は、いずれも優れた硬化性を発現した。また、上記光硬化性接着剤組成物は、いずれも硬化収縮率が小さく、耐湿性も優れていた。
【0066】
これに対し、波長350nmの光を吸収する光増感剤を含有させなかった比較例1の光硬化性接着剤組成物は、加熱硬化(50℃−10分間)による後硬化を行っても硬化性が悪かったので、硬化収縮率および耐湿性の評価を行うことができなかった。また、比較例2で用いたアクリル系の可視光硬化性接着剤は、硬化性は優れていたものの、硬化収縮率が大きく、耐湿性も悪かった。
【0067】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の光硬化性接着剤組成物は、波長350nm以上の光を照射することにより、速やかに硬化し、かつ、硬化収縮や線膨張率が小さいため、温度上昇等による液晶パネル接着後のアライメントのずれが少ないものであり、液晶パネル用として好適に用いられる。
【0068】
本発明の液晶パネルの接着方法は、予め偏光板が貼付された液晶パネルの接着部および/または接着対象の基材の接着部に上記本発明の光硬化性接着剤組成物を塗布し、上記液晶パネルと上記基材とを貼り合わせた後に、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより上記光硬化性接着剤組成物を硬化させるので、アクリル系の光硬化性接着剤を用いる場合に比較して、硬化収縮が少ないため、位置ズレなく接着することができ、生産性が向上する。
【0069】
本発明の偏光板の貼付方法は、偏光板の接着部および/または液晶パネルの接着部に上記本発明の光硬化性接着剤組成物を塗布し、上記偏光板と上記液晶パネルとを貼り合わせた後に、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより上記光硬化性接着剤組成物を硬化させるので、通常の粘接着剤や両面粘着テープを用いる場合に比較して、貼り合わせ時に不具合が発生しても剥離および再貼り合わせが容易であり、生産性が向上する。
【0070】
本発明の液晶パネル素子は、上記本発明の液晶パネルの接着方法および/または上記本発明の偏光板の貼付方法により作製されてなるので、生産性に優れ、かつ、硬化収縮や線膨張率が小さく、温度上昇等によるアライメントのずれが少ないものである。
Claims (5)
- 光カチオン重合性化合物、光カチオン重合開始剤および波長350nm以上の光を吸収する光増感剤が含有されてなることを特徴とする液晶パネル用光硬化性接着剤組成物。
- 光カチオン重合性化合物が、分子内に少なくとも1個のエポキシ基を有する化合物または分子内に少なくとも1個のオキセタニル基を有する化合物であることを特徴とする請求項1に記載の液晶パネル用光硬化性接着剤組成物。
- 偏光板が貼付された液晶パネルを接着対象の基材に接着する液晶パネルの接着方法であって、請求項1または請求項2に記載の液晶パネル用光硬化性接着剤組成物を接着部に塗布した後、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより、上記光硬化性接着剤組成物を硬化させることを特徴とする液晶パネルの接着方法。
- 偏光板を液晶パネルに貼付する偏光板の貼付方法であって、請求項1または請求項2に記載の液晶パネル用光硬化性接着剤組成物を貼付部に塗布した後、偏光板を通して、波長350nm以上の光を照射することにより、上記光硬化性接着剤組成物を硬化させることを特徴とする偏光板の貼付方法。
- 請求項3に記載の液晶パネルの接着方法および/または請求項4に記載の偏光板の貼付方法により作製されてなることを特徴とする液晶パネル素子。
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