JP4666613B2 - シーリング剤注入装置 - Google Patents

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本発明は、パンクした空気入りタイヤの内部にパンク穴を閉塞するためのシーリング剤を注入するシーリング剤注入装置に関する。
近年、車両に装着された空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際に、タイヤ及びホイールを交換することなく、シーリング剤をタイヤの内部に注入してタイヤのパンク穴を補修すると共に、タイヤの内圧を所定の基準圧まで加圧(ポンプアップ)するタイヤのシーリング・ポンプアップ装置(以下、単に「タイヤシーリング装置」という。)が普及している。
上記のようなタイヤシーリング装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に示されたタイヤシーリング装置は、液状のシーリング剤を収容した耐圧容器と、加圧空気の供給源であるエアコンプレッサとを備えている。エアコンプレッサは、耐圧ホースを介して耐圧容器のガス導入部に接続されている。また耐圧容器にはシーリング剤を吐出するための出口バルブが設けられており、この出口バルブにはシーリング剤供給用の給液ホースの一端部が接続されている。このタイヤシーリング装置では、タイヤにパンクが発生すると、給液ホースの先端部をタイヤのタイヤバルブに接続した後、エアコンプレッサにより耐圧容器内に圧縮空気を導入する。これにより、耐圧容器内の空気圧が上昇し、この空気圧により出口バルブからシーリング剤が押し出され、シーリング剤が給液ホース及びタイヤバルブを通してタイヤの内部へ注入される。この後、所要量のシーリング剤がタイヤの内部へ注入されると、耐圧容器内に供給された圧縮空気が出口バルブを通してタイヤの内部に供給され、タイヤを所定の内圧で膨張させる。
特許第3210863号公報(図1)
しかしながら、上記のようなタイヤシーリング装置によりタイヤのパンク穴を補修する場合、液状のシーリング剤をタイヤのトレッド部の内面全体に拡散し、塗布するためには相当量(例えば、300g〜500g)のシーリング剤をタイヤの内部へ注入する必要がある。タイヤの内部に注入されたシーリング剤のうち、パンク穴の補修(閉塞)のために実際に消費されるものはごく僅かであり、消費されずにタイヤの内部に液状のまま残っているシーリング剤は、タイヤの修理施設等でタイヤを修理又は廃却する際に、タイヤの内部から回収されて産業廃棄物等として処理される。このため、従来のタイヤシーリング装置を用いて液状のシーリング剤によりパンクしたタイヤを補修した場合には、実際にはパンク穴の補修に消費されることなく廃棄されるシーリング剤が多量に発生することから、シーリング剤の使用量が多くなってタイヤの補修コストが増加すると共に、産業廃棄物等として処理しなければならない使用済みシーリング剤の量も増加して、その処理コストが高くなるという問題も生じる。
本発明の目的は、上記事実を考慮して、パンクした空気入りタイヤの内部へ注入された後、パンク穴の補修のために消費されることなく、空気入りタイヤの内部に残留するシーリング剤の残留量を効果的に低減できるシーリング剤注入装置を提供することある。
本発明の請求項1に係るシーリング剤注入装置は、パンクした空気入りタイヤの内部にパンク穴を閉塞するためのシーリング剤を注入するシーリング剤注入装置であって、液状のシーリング剤を収容した液剤容器と、空気入りタイヤの内部へのシーリング剤の注入時に、前記液剤容器内に収容されたシーリング剤を容器外部へ吐出させる液剤供給手段と、前記給液手段により前記液剤容器内から吐出されたシーリング剤中に空気を混入すると共に気泡を生成してシーリング剤を発泡させる泡発生手段と、前記泡発生手段により発泡状態とされたシーリング剤を空気入りタイヤの内部へ注入する泡剤供給手段と、を有することを特徴とする。
本発明の請求項1に係るシーリング剤注入装置では、泡発生手段が給液手段により液剤容器から容器外部へ吐出されたシーリング剤中に空気を混入してシーリング剤を発泡させると共に、泡剤供給手段が泡発生手段により発泡したシーリング剤を空気入りタイヤの内部へ注入することにより、シーリング剤を液体状態から多数の気泡が混入した発泡状態として見掛け上の体積を膨張させつつ、この発泡状態のシーリング剤を空気入りタイヤの内部へ注入できるので、液体状態のままのシーリング剤を空気入りタイヤの内部へ注入する場合と比較して、空気入りタイヤにおけるトレッド部の内面全体に均一に拡散し、塗布するために必要となるシーリング剤の量(重量)を、その体積膨張率等に応じて減少することができる。
また、本発明の請求項1に係るシーリング剤注入装置により空気入りタイヤの内部へ注入された発泡状態のシーリング剤は、パンク穴へ達すると液体状態に戻ってパンク穴内へ浸透するので、液体状態のシーリング剤を空気入りタイヤの内部へ注入した場合と同様に、パンク穴を閉塞して補修できる。
また本発明の請求項2に係るシーリング剤注入装置は、請求項1記載のシーリング剤注入装置において、前記泡発生手段は、圧縮空気を発生するエアコンプレッサと、前記液剤供給手段により前記液剤容器内から吐出されたシーリング剤と前記エアコンプレッサにより発生した圧縮空気とを混合して、該シーリング剤を発泡させる気液混合部と、を有することを特徴とする。
また本発明の請求項3に係るシーリング剤注入装置は、請求項2記載のシーリング剤注入装置において、前記気液混合部は、網状に形成されシーリング剤及び圧縮空気が通過可能とされたメッシュ部材を有し、前記液剤供給手段により前記液剤容器内から吐出されたシーリング剤と前記エアコンプレッサにより発生した圧縮空気とを前記メッシュ部材を通過させつつ混合してシーリング剤を発泡させること特徴とする。
また本発明の請求項4に係るシーリング剤注入装置は、請求項3記載のシーリング剤注入装置において、前記メッシュ部材は、シーリング剤及び圧縮空気が通過する部分の目の粗さが5メッシュ〜400メッシュとされたことを特徴とする。
また本発明の請求項5に係るシーリング剤注入装置は、請求項3記載のシーリング剤注入装置において、前記気液混合部は、シーリング剤が流通可能とされ、該シーリング剤の流路断面がスリット状とされた複数の液剤チャネル及び、圧縮空気が流通可能とされ、該圧縮空気の流路断面がスリット状とされた複数のエアチャネルが、シーリング剤及び圧縮空気の流通方向に直交する積層方向に沿って交互に積層配置されたチャネルユニットと、複数の前記液剤チャネル及び前記エアチャネルからそれぞれ吐出されたシーリング剤及び圧縮空気を空気入りタイヤ側へ流通させつつ、シーリング剤及び圧縮空気を互いに混合して発泡させる混合・発泡流路と、を有することを特徴とする。
また本発明の請求項6に係るシーリング剤注入装置は、請求項5記載のシーリング剤注入装置において、前記混合・発泡流路に、網状に形成されてシーリング剤及び圧縮空気が通過可能とされたメッシュ部材を配置したこと特徴とする。
また本発明の請求項7に係るシーリング剤注入装置は、請求項6記載のシーリング剤注入装置において、前記メッシュ部材は、シーリング剤及び圧縮空気が通過する部分の目の粗さが5メッシュ〜400メッシュとされたことを特徴とする。
また本発明の請求項8に係るシーリング剤注入装置は、請求項2乃至7の何れか1項記載のシーリング剤注入装置において、前記泡発生手段は、前記気液混合部におけるシーリング剤の吐出口を空気入りタイヤの内部へ連通させる気液供給管を有し、該気液供給管を通して前記気液混合部により発泡状態とされたシーリング剤及び前記エアコンプレッサにより発生した圧縮空気を空気入りタイヤの内部へ圧送することを特徴とする。
また本発明の請求項6に係るシーリング剤注入装置は、請求項1乃至8の何れか1項記載のシーリング剤注入装置において、前記液剤容器内には、少なくともゴムラテックスが分散された水性溶液中に界面活性剤が添加されて構成されたシーリング剤が収容されることを特徴とする。
以上説明したように、本発明のシーリング剤注入装置によれば、パンクした空気入りタイヤの内部へ注入された後、パンク穴の補修のために消費されることなく、空気入りタイヤの内部に残留するシーリング剤の残留量を効果的に低減できる。
以下、本発明の実施形態に係るタイヤシーリング装置について説明する。
(第1の実施形態)
図1には、本発明の第1の実施形態に係るタイヤシーリングが示されている。このタイヤシーリング装置10は、自動車等の車両に装着されたタイヤがパンクした際、タイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤをシーリング剤により補修して所定の基準圧まで内圧を再加圧(ポンプアップ)するものである。
図1に示されるように、タイヤシーリング装置10は、その外殻部として箱状のケーシング12を備えており、ケーシング12内には、加圧空気の供給源としてエアコンプレッサ14が配置されている。またケーシング12内には、内部に液状のシーリング剤16を収容する液剤容器18及び、この液剤容器18内からタイヤの内部へシーリング剤16を給送するための給液ポンプ20が配置されている。液剤容器18内部には、タイヤシーリング装置10により修理すべきタイヤの種類毎に規定された量(例えば、200g)のシーリング剤16が収容されている。この液剤容器18の底部付近には、収容したシーリング剤16を外部へ吐出するため吐出口19が設けられている。
エアコンプレッサ14には、エア吸入口22及びエア供給口24がそれぞれ外部へ向って開口しており、エアコンプレッサ14は、その作動時にエア吸入口22を通して装置外部から空気を吸引し、この空気を所定の圧縮比で加圧してエア供給口24を通して外部へ吐出する。ここで、エアコンプレッサ14は、大気圧の空気を0.5MPa〜1.0MPaの範囲で設定された圧力まで圧縮できる圧縮能力を有しており、タイヤの規定圧に応じてエア供給口24から供給される圧縮空気の最大圧が調整可能とされている。
一方、給液ポンプ20には、液剤吸入口26及び液剤供給口28がそれぞれ外部へ向って開口しており、液剤吸入口26は、接続配管30を介して液剤容器18の吐出口19に接続されている。給液ポンプ20は、その作動時に接続配管30及び液剤吸入口26を通して液剤容器18内のシーリング剤16を吸入し、このシーリング剤16を液剤供給口28から吐出する。
なお、本実施形態に係るタイヤシーリング装置10では、給液ポンプ20により液剤容器18内からシーリング剤16を吸引し、このシーリング剤16を、後述する泡発生器32を介してタイヤ70内へ給送する構造が採用されている。このことから、液剤容器18にはシーリング剤16の静圧のみが作用し、タイヤ70の内圧については直接、液剤容器18に作用することがない。この結果、液剤容器18としては、一般的な空気入りタイヤの内圧として規定されている圧力(規定圧)よりもかなり低い耐圧性を有するものを用いることができ、しかも特別な気密構造を採用する必要もない。
タイヤシーリング装置10には、ケーシング12内にシーリング剤16を発泡するための泡発生器32が配置されている。泡発生器32には、図2(A)に示されるように、その一端面にエア受入口34及び液剤受入口36が開口すると共に、他端面に泡剤供給口38が開口している。泡発生器32には、エア受入口34から他端側へ延出するエア流路40及び液剤受入口36から他端側へ延出する液剤流路42が形成されており、これらのエア流路40及び液剤流路42は泡発生器32の中央部付近で合流して合流部44を形成している。また泡発生器32には、合流部44から泡剤供給口38まで延出する混合流路46が形成されており、この混合流路46は、その断面積がエア流路40の断面積及び液剤流路42の断面積がよりも大きなっている。
泡発生器32には、混合流路46の入口部付近に網状に形成されたメッシュ部材48が混合流路46を閉止するように配設されている。このメッシュ部材48はシーリング剤16が通過可能な目の粗さを有しており、具体的には、その目の粗さが5mesh〜400meshの範囲で適宜選択される。ここで、網目の目の粗さを表す単位である「mesh」とは、1インチ(約2.54cm)の間に何個の網目が開口しているかを表すものである。またメッシュ部材48としては、金属素線を編みこんだ編込み構造のものや、樹脂を網状に成形したもの、金属板にエッチング等により多数の目(開口)を形成したものなど所定の目の粗さを有しているものならば各種構造のものが使用可能である。またメッシュ部材48は、ステンレス合金、真鍮、銅合金、ニッケル合金等の金属材料や、ナイロン、テトロン、ポリプロピレン、ポリエチレン等の樹脂材料などを素材として成形可能であるが、シーリング剤16に対して十分な化学的な安定性及び機械的な耐久性を有している素材ならば、他のどのような素材によっても成形可能である。
またメッシュ部材48は、必ずしも1枚の網状構造体により構成する必要はなく、シーリング剤16と圧縮空気との混合効率を高めるために複数枚の網状構造体を積層して構成するようにしても良く、このとき、複数枚の網状構造体における目の粗さをそれぞれ異なるもの(例えば、目が粗いものから徐々に細かいもの)にしても良い。
図1に示されるように、エアコンプレッサ14は、そのエア供給口24がエア供給管50を介して泡発生器32のエア受入口34に接続されており、また給液ポンプ20は、その液剤供給口28が液剤供給管52を介して泡発生器32の液剤受入口36に接続されている。また液剤供給管52には、給液ポンプ20と泡発生器32との中間部に逆止弁54が配設されている。タイヤシーリング装置10では、エアコンプレッサ14及び給液ポンプ20がそれぞれ作動すると、泡発生器32のエア流路40にエアコンプレッサ14により圧縮空気が供給されると共に、泡発生器32の液剤流路42に給液ポンプ20によりシーリング剤16が供給される。
泡発生器32では、そのエア流路40に圧縮空気が供給されると共に、液剤流路42にシーリング剤16が供給されると、シーリング剤16及び圧縮空気が合流部44で合流して混合流路46内へ流入する。このとき、混合流路46の入口部付近にメッシュ部材48が配設されていることにより、混合流路46内へ流入したシーリング剤16及び圧縮空気は、メッシュ部材48の網目を通過しつつ、メッシュ部材48により相互に混合されて空気がシーリング剤16中に拡散される。これにより、メッシュ部材48の下流側では、シーリング剤16には微細な空気の泡(気泡)が多数生成され、シーリング剤16が均一性を有する発泡状態となる。このとき、混合流路46内は、エアコンプレッサ14から供給される圧縮空気により高圧状態となるが、液剤供給管52に逆止弁54は配設されていることから、この逆止弁54により混合流路46内の圧縮空気及び発泡状態のシーリング剤16が、液剤流路42及び液剤供給管52を通って給液ポンプ20側へ逆流することが防止されている。
なお、泡発生器32では、メッシュ部材48の目の粗さが5meshよりも大きいと、シーリング剤16及び圧縮空気に対する混合及び拡散能力が不足し、メッシュ部材48を通過したシーリング剤16中に微細な気泡が生成されず、またメッシュ部材48の目の粗さが400meshよりも小さいと、シーリング剤16中に添加された粒子、繊維等の固体成分が目詰まりし易くなる。
また図2(B)に示されるように、泡発生器32の混合流路46には、メッシュ部材48の下流側に、メッシュ部材48と同様の構造を有するメッシュ部材56を追加して配設するようにしても良い。このような混合流路46に2個のメッシュ部材48,56を配設することにより、メッシュ部材48が1個のみである場合と比較し、混合流路46内へ流入したシーリング剤16及び圧縮空気の混合効率を向上できるので、例えば、シーリング剤16が発泡し難いものである場合や、発泡状態となったシーリング剤16中に含まれる気体成分の比率をより高めたい場合でも、シーリング剤16を効率的に発泡状態として十分に見掛け上の体積が膨張したシーリング剤16をタイヤ70の内部へ供給できるようになる。
図1に示されるように、泡発生器32には、泡剤供給口38に耐圧ホース58の基端部が接続されており、この耐圧ホース58の先端部には、タイヤ70のタイヤバルブ72にねじ止め可能とされたアダプタ60が配置されている。またタイヤシーリング装置10には、ケーシング12の外側に起動/停止ボタン64を備えた操作パネル62が設けられている。操作パネル62は駆動・制御回路66を内蔵すると共に電源ケーブル(図示省略)を備えており、この電源ケーブルを、例えば、車両に設置されたシガレットライターのソケットに差込むことにより、車両から駆動・制御回路66に電源が供給される。駆動・制御回路66は、起動/停止ボタン64に対する操作に応じてエアコンプレッサ14及び給液ポンプ20の駆動をそれぞれ制御する。
次に、上記のようなタイヤシーリング装置10に用いられるシーリング剤16について説明する。シーリング剤16は、SBR(スチレンブタジエンゴム)ラテックス、NBR(アクリルニトリル−ブタジエンゴム)ラテックス及びSBRラテックスとNBRラテックスとの混合物のゴムラテックス等のゴムラテックスを含む水性溶液を主体としており、この水性溶液に水性分散剤又は水性乳剤の状態とされた樹脂系接着剤が添加される。
更に、シーリング剤16には、パンク穴に対するシール性を高めるために、ポリエステル、ポリプロピレン、ガラス等からなる繊維材料又はウィスカーや、炭酸カルシウム、カーボンブラック等からなる充填剤(フィラー)を混合しても良く、またシール性能を安定化するためにケイ酸塩やポリスチレン粒子を混合してもよい。またシーリング剤16には、上記成分以外に、グリコール、エチレン−グリコール、プロピレングリコール等の凍結防止剤、消泡剤、pH調整剤、乳化剤が一般に添加される。
本実施形態に係るタイヤシーリング装置10では、上記のようにして構成されたシーリング剤16中に、更に発泡剤として機能する界面活性剤及び気泡安定化剤が添加されたものが用いられる。ここで、界面活性剤としては、ノニオン系又はアニオン系のものを用いることが好ましく、それらの内でも特に、アニオン系のオレイン酸カリウム、ひまし油カリウム等の脂肪石鹸、ドデシル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩を用いることが好ましい。また気泡安定剤としては、アルキル酸硫酸エステル塩、第四アンモニウム塩、アルキルベタイン等の界面活性剤を用いることが好ましい。このような界面活性剤は、シーリング剤16中に0.1wt%〜20wt%(好ましくは、0.5wt%〜15wt%)が添加され、また気泡安定剤は、シーリング剤16中に10wt%(好ましくは、8wt%)以下が添加されるが、界面活性剤のみによりシーリング剤16の発泡状態を十分な時間に亘って安定化できるならば、気泡安定剤は省略しても良い。
次に、本実施形態に係るタイヤシーリング装置10を用いてパンクしたタイヤ70を修理する作業手順を説明する。
タイヤ70にパンクが発生した際には、先ず、作業者は、タイヤ70におけるタイヤバルブ72から逆止弁を構成するバルブコア(図示省略)を抜き取った後、このタイヤバルブ72にアダプタ60をねじ止めして耐圧ホース58をパンクしたタイヤ70へ接続する。
次いで、作業者は、電源ケーブルを車両のシガレットライターのソケット等へ差し込んだ後、操作パネル62の起動/停止ボタン64を押下する。これに連動し、駆動・制御回路66は、エアコンプレッサ14及び給液ポンプ20をそれぞれ作動させる。これにより、泡発生器32には、エア流路40にエアコンプレッサ14により圧縮空気が供給されると共に、液剤流路42に給液ポンプ20により液剤容器18から吸引されたシーリング剤16が供給される。泡発生器32では、エアコンプレッサ14により供給される圧縮空気及び給液ポンプ20により供給されるシーリング剤16をエア流路40と液剤流路42との合流部44で合流させた後、混合流路46内へ流入させる。この混合流路46内では、圧縮空気及びシーリング剤16がメッシュ部材48を通過することにより、シーリング剤16中に微細な気泡を生成してシーリング剤16を発泡状態とする。
タイヤシーリング装置10は、混合流路46内で発泡状態としたシーリング剤16を圧縮空気と共にタイヤ70の内部へ、耐圧ホース58及びタイヤバルブ72を通して注入する。駆動・制御回路66は、エアコンプレッサ14及び給液ポンプ20の作動開始後、給液ポンプ20により所定量のシーリング剤16が泡発生器32に供給完了したタイミングで給液ポンプ20を自動的に停止させる。これにより、タイヤシーリング装置10では、泡発生器32内のシーリング剤16が全てタイヤ70内へ排出されると、エアコンプレッサ14により発生する圧縮空気のみが泡発生器32のエア流路40及び混合流路46内を通ってタイヤ70の内部へ供給される。
この後、駆動・制御回路66は、タイヤ70の内圧が所定の基準圧に達しならば、エアコンプレッサ14の作動を自動的に停止させる。作業者は、エアコンプレッサ14が停止したことを確認したならば、アダプタ60をタイヤバルブ72から取り外して耐圧ホース58をタイヤ70から切り離す。作業者は、タイヤ70の膨張完了後、その内部へ注入したシーリング剤16が硬化完了する前に、このタイヤ70を用いて一定距離に亘って予備走行する。これにより、タイヤ70内部に注入された発泡状態のシーリング剤16が拡散し、タイヤ70の少なくともトレッド部の内面部分へ均一に塗布された状態となる。この発泡状態のシーリング剤16は、パンク穴へ達すると液体状態に徐々に戻ってパンク穴内へ浸透し、予備走行中にパンク穴を閉塞する。
予備走行完了後に、作業者は、タイヤ70の内圧を点検し、必要に応じて再び耐圧ホース58のアダプタ60をタイヤバルブ72にねじ止めし、タイヤシーリング装置10のエアコンプレッサ14のみを作動させてタイヤ70を規定の内圧まで加圧する。これにより、タイヤ70のパンク修理が完了し、耐圧ホース58をタイヤ70から取り外せば、このタイヤ70を用いて一定の距離以内において、一定の速度以下の速度での走行が可能になる。
以上説明した本実施形態に係るタイヤシーリング装置10では、エアコンプレッサ14及び給液ポンプ20が圧縮空気及びシーリング剤16を泡発生器32へ供給すると共に、この泡発生器32が混合流路46内でシーリング剤16と圧縮空気とを混合してシーリング剤16を発泡状態とし、この発泡状態のシーリング剤16をタイヤ70の内部へ注入することにより、シーリング剤16を液体状態から多数の気泡が混入した発泡状態として見掛け上の体積を膨張させつつ、この発泡状態のシーリング剤16をタイヤ70の内部へ注入できるので、液体状態のままシーリング剤を空気入りタイヤ70の内部へ注入する場合と比較して、タイヤ70におけるトレッド部の内面全体に均一に拡散し、塗布するために必要となるシーリング剤の量(重量)を、その体積膨張率等に応じて減少することができる。このとき、タイヤ70の内部へ注入された発泡状態のシーリング剤16は、パンク穴へ達すると液体状態に戻ってパンク穴内へ浸透するので、液体状態のシーリング剤を空気入りタイヤの内部へ注入した場合と同様に、パンク穴を閉塞して補修できる。
また本実施形態に係るタイヤシーリング装置10では、耐圧ホース58を通して泡発生器32の混合流路46内で発泡状態とされたシーリング剤16をエアコンプレッサ14により発生した圧縮空気と共にタイヤ70の内部へ圧送することにより、シーリング剤16を圧縮空気と同時にタイヤ70の内部へ注入できるので、シーリング剤16のみをタイヤの内部へ注入した後、圧縮空気をタイヤの内部へ充填する場合と比較し、タイヤ70内へのシーリング剤の注入時間とポンプアップ時間との合計時間を短縮できる。
(第2の実施形態)
図3には、本発明の第2の実施形態に係るタイヤのタイヤシーリング装置が示されている。なお、この第2の実施形態に係るタイヤシーリング装置80において、第1の実施形態に係るタイヤシーリング装置10と共通の部分には同一符号を付して説明を省略する。
図3に示されるように、タイヤシーリング装置80には、エアコンプレッサ14のエア供給口24にエア供給管82を介して接続されたエア分配弁84が設けられている。このエア分配弁84は、エアコンプレッサ14が発生した圧縮空気を所定の分配率で分配して第1分配管86及び第2分配管88を通して外部へ吐出する。ここで、第1分配管86は、エア分配弁84を液剤容器18の頂板部に設けられたエア受入口92へ接続し、また第2分配管88は、エア分配弁84を泡発生器32のエア受入口34に接続している。また液剤容器18の吐出口19は、液剤供給管94を介して泡発生器32の液剤受入口36に接続されており、液剤供給管94には、液剤容器18と泡発生器32との途中に電磁開閉弁96が配設されている。この電磁開閉弁96は、操作パネル62の駆動・制御回路66により開閉が制御される。また電磁開閉弁96は逆止弁(図示省略)を内臓しており、この逆止弁により泡発生器32から液剤容器18内への圧縮空気及びシーリング剤16の逆流が防止されている。
次に、本実施形態に係るタイヤシーリング装置80を用いてパンクしたタイヤ70を修理する作業手順を説明する。
タイヤ70にパンクが発生した際には、先ず、作業者は、タイヤ70におけるタイヤバルブ72から逆止弁を構成するバルブコア(図示省略)を抜き取った後、このタイヤバルブ72にアダプタ60をねじ止めして耐圧ホース58をパンクしたタイヤ70へ接続する。
次いで、作業者は、電源ケーブルを車両のシガレットライターのソケット等へ差し込んだ後、操作パネル62の起動/停止ボタン64を押下する。これに連動し、駆動・制御回路66は、エアコンプレッサ14を作動させると共に、これに連動して閉鎖状態にあった電磁開閉弁96を開放状態とする。これにより、エアコンプレッサ14により発生した圧縮空気がエア分配弁84により分配され、液剤容器18の内部及び泡発生器32のエア流路40内へそれぞれ圧縮空気が供給されると共に、液剤容器18の吐出口19が泡発生器32の液剤受入口36へ連通する。
液剤容器18では、エアコンプレッサ14から供給される圧縮空気によりシーリング剤16上の気層部分の気圧(静圧)が徐々に上昇し、この静圧がシーリング剤16に作用する。これにより、液剤容器18内に収容されたシーリング剤16が液剤供給管94を通して外部へ押し出されて泡発生器32の液剤流路42内へ供給される。一方、泡発生器32では、液剤容器18内から供給されるシーリング剤16及びエア分配弁84により供給される圧縮空気を合流部44で合流させた後、シーリング剤16及び圧縮空気を混合流路46内へ流入させてメッシュ部材48を通過させることにより、シーリング剤16に微細な気泡を生成してシーリング剤16を発泡状態とする。
タイヤシーリング装置80は、泡発生器32の混合流路46内で発泡状態としたシーリング剤16を圧縮空気と共にタイヤ70の内部へ、耐圧ホース58及びタイヤバルブ72内を通して注入する。液剤容器18内から全てのシーリング剤16が泡発生器32へ供給完了すると、エア分配弁84から液剤容器18内へ供給される圧縮空気が泡発生器32へ流入するようになる。これにより、エア分配弁84により第1分配管86及び第2分配管88にそれぞれ分配された圧縮空気は泡発生器32内で合流してタイヤ70の内部へ供給される。駆動・制御回路66は、タイヤ70の内圧が所定の基準圧に達しならば、エアコンプレッサ14の作動を自動的に停止させる。
この後は、第1の実施形態に係るタイヤシーリング装置10の場合と同様に、作業者は、エアコンプレッサ14が停止したことを確認したならば、アダプタ60をタイヤバルブ72から取り外して耐圧ホース58をタイヤ70から切り離す。この後、タイヤ70内へ注入したシーリング剤16が硬化完了する前に、このタイヤ70を用いて一定距離に亘って予備走行する。これにより、タイヤ70内部に注入された発泡状態のシーリング剤16が拡散し、タイヤ70の少なくともトレッド部の内面部分へ均一に塗布された状態となる。この発泡状態のシーリング剤16は、パンク穴へ達すると液体状態に徐々に戻ってパンク穴内へ浸透し、予備走行中にパンク穴を閉塞する。
以上説明した本実施形態に係るタイヤシーリング装置80によっても、シーリング剤16を発泡状態とし、この発泡状態のシーリング剤16を圧縮空気と共にタイヤ70の内部へ注入できるので、液体状態のままシーリング剤を空気入りタイヤ70の内部へ注入する場合と比較して、タイヤ70におけるトレッド部の内面全体に均一に拡散し、塗布するために必要となるシーリング剤の量(重量)を、その体積膨張率等に応じて減少することができ、液体状態のシーリング剤を空気入りタイヤの内部へ注入した場合と同様に、パンク穴を閉塞して補修できる。
また本実施形態に係るタイヤシーリング装置80では、第1の実施形態に係るタイヤシーリング装置10と比較して、部品としての価格が比較的高い給液ポンプ20を不要にできるので、装置の製造コストを低減することが可能になる。
(第3の実施形態)
図4には、本発明の第3の実施形態に係るタイヤのタイヤシーリング装置が示されている。なお、この第2の実施形態に係るタイヤシーリング装置100において、第1の実施形態に係るタイヤシーリング装置10と共通の部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るタイヤシーリング装置100が第1の実施形態に係るシーリング剤注入装置10と異なる点は、供給管50,52と耐圧ホース58との間に泡発生器32に代えて泡発生器102が設置されている点のみであり、タイヤシーリング装置100では、泡発生器102以外の部分の構成が基本的にタイヤシーリング装置10と同一になっている。
泡発生器102には、図5(A)に示されるように、外殻部として一方向へ細長い筐体状に形成されたケーシング104が設けられている。このケーシング104には、その長手方向に沿った一端部(上流側端部)にエア受入口34及び液剤受入口36がそれぞれ開口すると共に、他端部(下流側端部)に泡剤供給口38が開口している。ケーシング104内には、その上流側に下流側へ向って幅がテーパ状に広がる空間が形成されると共に、この空間をケーシング104の厚さ方向に沿って2個の小空間である液剤受入部112とエア受入部114とに区画する仕切板106が配置されている。
ケーシング104内には、液剤受入部112及びエア受入部114の下流側にチャネルユニット部116が設けられると共に、液剤受入部112及びエア受入部114とチャネルユニット部116との間を区画するようにノズルプレート118が配置されている。ノズルプレート118には、図5(B)に示されるように、その上端側に液剤受入部112内に面するようにケーシング104の厚さ方向へ細長い複数個(本実施形態では、3個)の液剤ノズル120が開口すると共に、その上端側にエア受入部114内に面するように厚さ方向へ細長い複数個(本実施形態では、2個)のエアノズル122が開口している。
チャネルユニット部116には、ノズルプレート118の下流側に複数枚(本実施形態では、4枚)の隔壁板124がケーシング104の長手方向へ延在するように設けられており、これらの隔壁板124は、ケーシング104の幅方向に沿って所定のピッチで配列されている。これにより、ケーシング104内におけるノズルプレート118の下流側の空間が、複数枚の隔壁板124により複数の小空間である液剤チャネル126とエアチャネル128とに区画される。液剤チャネル126及びエアチャネル128は、それぞれケーシング104の幅方向の幅が狭い薄板状の空間として形成されており、幅方向に沿って積層状態となるように交互に配置されている。
ノズルプレート118における複数の液剤ノズル120は液剤受入部112を複数の液剤チャネル126にそれぞれ連通させ、複数のエアノズル122はエア受入部114を複数のエアチャネル128にそれぞれ連通させている。これにより、液剤ノズル120内には、液剤ノズル120を通して液剤受入部112内から供給されたシーリング剤16が泡剤供給口38側へ向って流通し、エアノズル122内には、エアノズル122を通してエア受入部114内から供給された圧縮空気が泡剤供給口38側へ向って流通する。
ケーシング104内には、図5(A)に示されるように、複数の液剤チャネル126及びエアチャネル128の下流端からそれぞれ吐出されたシーリング剤16及び圧縮空気を泡剤供給口38まで流通させるレデューサ部130が混合・発泡流路として設けられている。レデューサ部130は、液剤チャネル126及びエアチャネル128の下流端から泡剤供給口38へ向って断面積が徐々に減少するような絞り流路とされている。
泡発生器102では、液剤チャネル126及びエアチャネル128から吐出されたシーリング剤16及び圧縮空気がレデューサ部130内でそれぞれ流通しつつ、徐々に混合して発泡が進行し、泡剤供給口38から発泡状態のシーリング剤16を吐出する。このとき、シーリング剤16及び圧縮空気は、レデューサ部130内への吐出直後には、それぞれケーシング104の幅方向へ薄い層流状態となって流通するので、シーリング剤16及び圧縮空気の拡散混合が進行しやすく効率的に混合及び発泡を行われる。
以上説明した本実施形態に係るタイヤシーリング装置100によっても、シーリング剤16を発泡状態とし、この発泡状態のシーリング剤16を圧縮空気と共にタイヤ70の内部へ注入できるので、液体状態のままシーリング剤を空気入りタイヤ70の内部へ注入する場合と比較して、タイヤ70におけるトレッド部の内面全体に均一に拡散し、塗布するために必要となるシーリング剤の量(重量)を、その体積膨張率等に応じて減少することができ、液体状態のシーリング剤を空気入りタイヤの内部へ注入した場合と同様に、パンク穴を閉塞して補修できる。
また本実施形態に係るタイヤシーリング装置100では、第1及び第2の実施形態に係るタイヤシーリング装置10,80と比較して、シーリング剤16を発泡するためにメッシュ部材32,56を用いていないので、シーリング剤16によりメッシュ部材32,56に目詰まりが発生することがなく、長時間に亘って発泡状態となったシーリング剤16を安定的に供給できる。
但し、図5(B)に示されるように、泡発生器102におけるレデューサ部130の中間部に、第1の実施形態に係るメッシュ部材48,56と同様の構造を有するメッシュ部材132を追加して配設するようにしても良い。このようなメッシュ部材132をレデューサ部130に配設することにより、チャネルユニット部116のみでのみでシーリング剤16を発泡する場合と比較し、シーリング剤16により形成された液剤泡の泡径を均一化でき、泡径を均一化することにより発泡状態となったシーリング剤16の流動性を効果的に高めることができる。この結果、タイヤ70内へのシーリング剤16を更に減少させた場合でも、このシーリング剤16によりパンク穴を閉塞することが可能になる。
以上説明した第1の実施形態に係るタイヤシーリング装置を用いて発泡状態としたシーリング剤をパンクしたタイヤの内部へ注入し、このタイヤのパンク穴を補修した結果(実施例)と、従来のタイヤシーリング装置を用いて液状のままのシーリング剤をパンクしたタイヤの内部へ注入し、このタイヤのパンク穴を補修した結果(比較例1及び比較例2)とを比較する評価試験を行った。
評価試験における実施例では、タイヤ(195/60R15)に直径6mmの釘を突き刺し、この釘の引き抜くことによりタイヤにパンク穴を形成した後、このタイヤに発泡状態のシーリング剤を200g注入すると共に、タイヤを規定圧まで昇圧し、このタイヤを用いて走行しつつタイヤの内圧を圧力センサによりモニターし、タイヤの内圧低下が停止、すなわちパンク穴が閉塞するまでの走行距離を測定した。
また比較例1では、タイヤ(195/60R15)に直径6mmの釘を突き刺し、この釘の引き抜くことによりタイヤにパンク穴を形成した後、このタイヤに液状のままのシーリング剤を600g注入した後に、タイヤを規定圧まで昇圧し、このタイヤを用いて走行しつつタイヤの内圧を圧力センサによりモニターし、タイヤの内圧低下が停止、すなわちパンク穴が閉塞するまでの走行距離をそれぞれ測定した。また比較例2では、タイヤ(195/60R15)に直径6mmの釘を突き刺し、この釘の引き抜くことによりタイヤにパンク穴を形成した後、このタイヤに液状のままのシーリング剤を200g注入した後に、タイヤを規定圧まで昇圧し、このタイヤを用いて走行しつつタイヤの内圧を圧力センサによりモニターし、タイヤの内圧低下が停止、すなわちパンク穴が閉塞するまでの走行距離をそれぞれ測定した。
以上の評価試験における実施例1及び比較例1〜2の結果を下記[表1]に示す。なお、閉塞までの走行距離については、比較例1の走行距離を基準指数(100)としてそれぞれ指数により表示した。
Figure 0004666613
本発明の第1の実施形態に係るタイヤシーリング装置を示す構成図である。 図1に示される泡発生器の内部構造を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るタイヤシーリング装置を示す構成図である。 本発明の第3の実施形態に係るタイヤシーリング装置を示す構成図である。 本発明の第3の実施形態に係る泡発生器の構成を示す斜視図及び断面図である。
符号の説明
10 タイヤシーリング装置(シーリング剤注入装置)
14 エアコンプレッサ(泡発生手段)
16 シーリング剤
18 液剤容器
20 給液ポンプ(液剤供給手段)
32 泡発生器(泡発生手段)
40 エア流路
42 液剤流路
46 混合流路(気液混合部)
48 メッシュ部材
56 メッシュ部材
70 タイヤ(空気入りタイヤ)
72 タイヤバルブ
80 タイヤシーリング装置
100 タイヤシーリング装置(シーリング・ポンプアップ装置)
102 泡発生器(気液混合部)
116 チャネルユニット部(チャネルユニット)
126 液剤チャネル
128 エアチャネル
130 レデューサ部(混合・発泡流路)
132 メッシュ部材

Claims (9)

  1. パンクした空気入りタイヤの内部にパンク穴を閉塞するためのシーリング剤を注入するシーリング剤注入装置であって、
    液状のシーリング剤を収容した液剤容器と、
    空気入りタイヤの内部へのシーリング剤の注入時に、前記液剤容器内に収容されたシーリング剤を容器外部へ吐出させる液剤供給手段と、
    前記給液手段により前記液剤容器内から吐出されたシーリング剤中に空気を混入すると共に気泡を生成してシーリング剤を発泡させる泡発生手段と、
    前記泡発生手段により発泡状態とされたシーリング剤を空気入りタイヤの内部へ注入する泡剤供給手段と、
    を有することを特徴とするシーリング剤注入装置。
  2. 前記泡発生手段は、圧縮空気を発生するエアコンプレッサと、前記液剤供給手段により前記液剤容器内から吐出されたシーリング剤と前記エアコンプレッサにより発生した圧縮空気とを混合して、該シーリング剤を発泡させる気液混合部と、を有することを特徴とする請求項1記載のシーリング剤注入装置。
  3. 前記気液混合部は、網状に形成されてシーリング剤及び圧縮空気が通過可能とされたメッシュ部材を有し、前記液剤供給手段により前記液剤容器内から吐出されたシーリング剤と前記エアコンプレッサにより発生した圧縮空気とを前記メッシュ部材を通過させつつ混合してシーリング剤を発泡させること特徴とする請求項2記載のシーリング剤注入装置。
  4. 前記メッシュ部材は、シーリング剤及び圧縮空気が通過する部分の目の粗さが5メッシュ〜400メッシュとされたことを特徴とする請求項3記載のシーリング剤注入装置。
  5. 前記気液混合部は、
    シーリング剤が流通可能とされ、該シーリング剤の流路断面がスリット状とされた複数の液剤チャネル及び、圧縮空気が流通可能とされ、該圧縮空気の流路断面がスリット状とされた複数のエアチャネルが、シーリング剤及び圧縮空気の流通方向に直交する積層方向に沿って交互に積層配置されたチャネルユニットと、
    複数の前記液剤チャネル及び前記エアチャネルからそれぞれ吐出されたシーリング剤及び圧縮空気を空気入りタイヤ側へ流通させつつ、シーリング剤及び圧縮空気を互いに混合して発泡させる混合・発泡流路と、
    を有することを特徴とする請求項2記載のシーリング剤注入装置。
  6. 前記混合・発泡流路に、網状に形成されてシーリング剤及び圧縮空気が通過可能とされたメッシュ部材を配置したこと特徴とする請求項5記載のシーリング剤注入装置。
  7. 前記メッシュ部材は、シーリング剤及び圧縮空気が通過する部分の目の粗さが5メッシュ〜400メッシュとされたことを特徴とする請求項6記載のシーリング剤注入装置。
  8. 前記泡発生手段は、前記気液混合部におけるシーリング剤の吐出口を空気入りタイヤの内部へ連通させる気液供給管を有し、該気液供給管を通して前記気液混合部により発泡状態とされたシーリング剤及び前記エアコンプレッサにより発生した圧縮空気を空気入りタイヤの内部へ圧送することを特徴とする請求項2乃至7の何れか1項記載のシーリング剤注入装置。
  9. 前記液剤容器内には、少なくともゴムラテックスが分散された水性溶液中に界面活性剤が添加されて構成されたシーリング剤が収容されることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項記載のシーリング剤注入装置。
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