JP2010220686A - 消火装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単一の駆動源により消防ポンプ及びコンプレッサが駆動されるタイプの消火装置の改良。残火処理の際に低圧小流量の消火泡を供給することができる消火装置の提供。
【解決手段】この消火装置32は、消防ポンプ13と、薬剤供給部33と、コンプレッサ41と、空気送給路49と、バイパス路51と、減圧弁52と、経路切換弁53とを備えている。消防ポンプ13から吐出された高圧の消火用水に消火薬剤が混合され、消火用混合液が生成される。消火薬剤は、薬液ポンプ17により供給される。コンプレッサ41により生成された圧縮空気は、空気送給路49を介して消火用混合液に供給される。低圧の圧縮空気が必要なときは、コンプレッサ41により生成された圧縮空気はバイパス路51及び減圧弁52を経て消火用混合液に供給される。減圧弁52は、圧縮空気を所要の圧力まで低下させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、消火用水、消火薬剤及び圧縮空気が混合されることにより生成される消火泡を用いた消火装置に関するものである。
近年では、消火用水を用いた消火活動に代えて消火用の泡(以下、「消火泡」と称される。)を用いた消火活動が脚光を浴びている。この消火泡を用いる消火装置はCAFS(Compressed Air Foam System)装置と称される。CAFS装置は、消火用水、消火薬剤及び圧縮空気を混合して消火泡を生成する。この消火泡が用いられることにより水分の表面積が大きく確保され、したがって、CAFS装置は、水分の気化熱を有効に利用した優れた消火システムを提供するものである。
このCAFS装置は、消防ポンプ自動車に搭載されることがある。一般に消防ポンプ自動車は、走行用エンジンを駆動源として動力取出装置(Power Take Off :PTO)を介して消防ポンプを駆動する。消防ポンプは、供給された消火用水を加圧して吐出する。この高圧水に消火薬剤が混合されることにより消火用混合液(以下、「混合液」と称される。)が生成される。そして、この混合液に空気が混合されることにより発泡され、所定圧力の消火泡が放出される(たとえば特許文献1及び特許文献2参照)。
消防ポンプによって加圧された混合液に空気が良好に混合されるためには、消火薬剤及び空気も所要の圧力で供給されなければならない。そのため、この消防ポンプ自動車は、圧縮空気を生成するコンプレッサも装備している。そして、このコンプレッサも上記走行用エンジンを駆動源として作動されるようになっている。
特開2006−325696号公報 特許第2754137号公報
前述のように、消防ポンプ及びコンプレッサは同一の駆動源(上記走行用エンジン)により作動されるから、消防ポンプの出力(吐出圧力及び流量)とコンプレッサの出力(圧力)とを独立して制御することは一般に容易ではなく、通常は、エンジン回転速度が上がれば消防ポンプ及びコンプレッサーの出力は共に上昇することになる。消火活動中においては、エンジンは高回転運転がなされる。これにより、消防ポンプ及びコンプレッサの出力が上昇し、高圧の消火用水および消火泡が大量に供給される。
ところで、消火活動が功を奏して鎮火した後は、いわゆる残火処理が行われる。この残火処理とは、鎮火後に再燃の可能性のある部位に少量の消火用水や消火泡を放出する作業である。この残火処理においては、鎮火した後も大量の消火用水や消火泡が放出されることにより現場が水害に見舞われることを防止するため、低圧小流量の泡が供給されることが望ましい。
低圧小流量の消火泡が生成されるためには、エンジン回転速度が低く設定されなければならない。ところが、エンジン回転速度が低下すると、消防ポンプの出力(吐出圧)は極端に低下する。混合液が圧縮空気と良好に混合されるためには、混合液の圧力よりも圧縮空気の圧力の方が低く維持される必要があるが、消防ポンプの吐出圧が極端に低下することにより混合液の圧力が極端に低下し、その結果、相対的に圧縮空気の圧力が高くなりすぎて所要の発泡倍率を有する消火泡が生成されないという不都合が生じる。
この不都合が解消されるために、エンジン回転速度がある程度高く維持されなければならないのであるが、その場合、消火泡の圧力が高くなり、残火処理を行うオペレータにとって作業が困難になるという問題がある。すなわち、通常の残火処理は、消火泡を間欠的に放出する作業を伴うが、消火泡の圧力が高い場合にはオペレータが大きな放出反力を間欠的に受けるので、作業がしにくくなる。しかも、大流量が要求されないにもかかわらず消防ポンプの一定の吐出圧力を確保するためだけの理由によりエンジン回転速度が高く維持されるのは、燃料(資源)の無駄遣いである。
もっとも、消防ポンプ及びコンプレッサがそれぞれ独立した駆動源を与えられれば上記不都合は生じない。しかしながら、それではCAFS装置が複雑となり、消防ポンプ自動車の製造コストも上昇するという問題が発生する。
本発明はかかる背景の下になされたものであって、その目的は、単一の駆動源により消防ポンプ及びコンプレッサが駆動されるタイプの消火装置であって、消火活動においては高圧大流量の消火泡を供給することができ、しかも、残火処理の際には低圧小流量の消火泡を供給することができる消火装置を提供することである。
(1) 上記目的が達成されるため、本発明に係る消火装置は次の構成からなる。この消火装置は、所定の駆動源により駆動されることによって吸水ポートに導かれた消防用水を圧縮して吐出ポートから吐出する消防ポンプ及び上記吐出ポートから吐出された消防用水に所要の圧力で消火薬剤を供給する薬剤供給部を備える。また、この消火装置は、上記所定の駆動源により駆動され、消火用混合液に混合される圧縮空気を生成する空気圧縮部を備える。空気圧縮部が生成した圧縮空気を上記消火用混合液へ供給する空気送給路が設けられる。空気送給路にバイパス路が設けられ、当該バイパス路に減圧弁が設けられる。そして、上記圧縮空気の流路を上記空気送給路又は上記バイパス路に切り換えることができる経路切換弁がバイパス路の上流側に設けられる。
この構成によれば、所定の駆動源により消防ポンプが駆動される。消防ポンプは、所定の駆動源の出力に応じた圧力の消防用水を吐出する。この消防用水に薬剤供給部が消火薬剤を供給する。薬剤供給部は、所要の圧力で消火薬剤を供給するから、消火用水に消火薬剤が混合されて消火用混合液が生成される。上記所定の駆動源は、消防ポンプと共に空気圧縮部も駆動する。この空気圧縮部は、上記駆動源の出力に応じた圧力の圧縮空気を生成する。この圧縮空気は、空気送給路を介して消火用混合液に混合される。上記所定の駆動源は、消防ポンプと共に空気圧縮部も駆動するから、当該駆動源の出力が大きくなれば、消火用混合液の圧力及び流量が大きくなると共に上記圧縮空気の圧力も上昇する。
ただし、上記圧縮空気は、流路切換弁によって次の2つの流路のうちいずれか一方の流路を通じて消火用混合液に供給される。すなわち、上記圧縮空気は、(a) 空気送給路から直接に消火用混合液に供給され、あるいは、(b) バイパス路を通じて減圧弁を介して消火用混合液に混合される。(a) の場合は、高圧の圧縮空気が消火用混合液に供給される。したがって、この場合は、上記所定の駆動源の出力が大きく、消火用混合液の圧力及び流量が大きいときに採用される。(b) の場合は、減圧弁によって圧縮空気の圧力が低下されるので、低圧の圧縮空気が消火用混合液に供給される。この場合は、上記所定の駆動源の出力が小さく、消火用混合液の圧力及び流量が小さいときに採用される。
上記所定の駆動源の出力が一定以下に抑えられたときは、消防ポンプの構造上の事情から吐出される消火用混合液の圧力及び流量が極端に低下する。前述のように、空気圧縮部も同一の駆動源により駆動されるため、当該駆動源の出力が低下したときは圧縮空気の圧力も低下する。ところが、この圧縮空気の圧力は、上記所定の駆動源の出力が一定以下に抑えられても極端に低下することはない。したがって、上記所定の駆動源の出力が一定以下に抑えられた場合には、吐出される消火用混合液の圧力・流量に対して圧縮空気の圧力が高くなりすぎて両者が良好に混合されないおそれがある。しかしながら、この発明では、この圧縮空気は減圧弁により減圧されるので、吐出される消火用混合液の圧力・流量に適した圧力の圧縮空気が供給され、良好に発泡する。
(2) 上記減圧弁は、設定圧力を調整する圧力調整機構を備えているのが好ましい。
この構成では、消防ポンプから吐出される消火用混合液の圧力に応じて圧縮空気の圧力が設定されるので、消火用混合液の圧力に最適の圧力の圧縮空気が供給される。
(3) 上記経路切換弁は、電動式切換弁であるのが好ましい。
この構成では、経路切換弁の遠隔操作が可能である。したがって、たとえば火災現場で消火作業、残火処理を行っている作業者が、自らの意思で迅速に消火泡の圧力・流量を変更することができる。
本発明によれば、同一の駆動源によって消防ポンプ及び空気圧縮部が駆動される場合であっても、消防ポンプによって吐出される消火用混合液の圧力・流量に応じた最適の圧縮空気が減圧弁によって供給される。したがって、良好に発泡された低圧小流量の消火泡が供給されるので、火災現場においていわゆる残火処理が円滑に行われる。しかも、従来では、残火処理がなされる際においても、発泡泡の所要の圧力を維持するためだけに駆動源(典型的には消防ポンプが搭載された車両のエンジン)の出力を高く維持する必要があるため、燃料を無駄に消費するという不都合があったが、この発明は、そのような不都合を解消して消火活動における省エネルギーに寄与することが可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る消火装置が搭載された消防ポンプ自動車の艤装図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る消火装置が搭載された消防ポンプ自動車の艤装図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る消火装置が搭載された消防ポンプ自動車の艤装図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る消火装置を含む配管系統図である。 図5は、図4における拡大図である。 図6は、本発明の一実施形態の変形例に係る消火装置の要部拡大図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1〜図3は、本発明の一実施形態に係る消火装置が搭載された消防ポンプ自動車の艤装図である。図1は正面図、図2は右側面図、図3は平面図である。また、図4は、この消火装置を含む配管系統図である。
この消防ポンプ自動車10は、シャシー11と、シャシー11に架装されたボディ12と、ボディ12の内部に配置された消火装置32と、水槽15とを備えている。消火装置32は、消防ポンプ13と、薬剤供給部33と、コンプレッサ41(本発明における「空気圧縮部」の一例)と、空気送給路49と、バイパス路51と、減圧弁52と、経路切換弁53とを備えている。この消防ポンプ自動車10は、火災現場において消火活動を行うものであって、後述のように消火装置32が生成する消火泡を放出することによって効果的な消火活動を行うことができるようになっている。
消防ポンプ13は、従来から一般的に使用されているものであって、インペラを備えた遠心式ポンプである。消防ポンプ13は、消防自動車10に搭載される。すなわち、消防ポンプ13は、エンジン(所定の駆動源)及びPTO(Power Take Off )により駆動される。このPTOは、車内からスイッチによりON/OFF操作され、エンジンから動力を取り出すことができる。図4が示すように、この消防ポンプ13は、吸水ポート54及び吐水ポート56を備えている。吸水ポート54に吸水パイプ20が接続されており、吐出ポート56に吐出パイプ57が接続されている。
吸水パイプ20を介して吸水ポート54に導かれた消火用水がインペラによって遠心加速されて高圧の消火用水として吐水ポート56から吐出される。本実施形態に係る消防ポンプ13は、0.7MPa以上の消火用水を吐出することができる。この高圧の消火用水は、吐出パイプ57を経て吐出ポート34、35に供給される。図1が示すように、この吐出ポート34、35は、ボディ12に露出している。なお、図4が示すように、吐出パイプ57に開閉バルブ58が設けられている。本実施形態では、この開閉バルブ58は電動式バルブであり、モータにより開閉動作が行われる。もっとも、この開閉バルブ58は手動式のものであってもよい。
水槽15は、所定の容積(例えば600l)を有し、消火用水を貯留することができるようになっている。この水槽15は、吸水パイプ20を介して消防ポンプ13の吸水ポート54に接続されている。なお、吸水パイプ20に中継口40及び吸水口42が接続されている。図1が示すように、これら中継口40及び吸水口42は、ボディ12に露出している。たとえば他の消防ポンプ自動車から送水される消火用水が、中継口40に供給されるようになっている。また、吸水口42に吸水管46が接続される。この吸水管46の先端にストレーナ47が装着されている。この吸水管46が貯水池等に投入されることにより、消防ポンプ13は当該貯水池等から水を揚水することができる。
図4が示すように、薬剤供給部33は、薬液層16と、薬液ポンプ17と、混合配管18とを備えている。薬液漕16は、所定の容量(例えば20l)を有し、界面活性剤その他の消火薬剤を貯留することができるようになっている。薬液漕16に薬液ポンプ17が接続されている。薬液ポンプ17は、たとえばDCモータにて駆動される。薬液ポンプ17が作動することにより、消火薬剤が薬液漕16から混合配管18へ送給されるようになっている。このとき、消火薬剤は、所要の圧力(混合配管18に供給される圧縮空気の圧力と同等の圧力)で混合配管18に送給される。なお、消火薬剤がかかる圧力で混合配管18に供給され、且つ後述の開閉バルブ59の開度が加減されることにより、消火用水は、圧縮空気の流量に対して所定比率の流量となるように混合配管18に送給される。
混合配管18は、吐出パイプ57に設けられた開閉バルブ58の上流側部位71と下流側部位72とを接続している。この混合配管18に開閉バルブ59が設けられている。本実施形態では、この開閉バルブ59は電動式バルブであり、モータにより開閉動作が行われる。もっとも、この開閉バルブ59は手動式のものであってもよい。たとえば開閉バルブ58が閉じられると共に開閉バルブ59が開かれると、高圧の消火用水が混合配管18に送られる。そして、この混合配管18に消火薬剤が供給されることにより、消火用水と消火薬剤が混合され、消火用混合液が生成される。なお、開閉バルブ59が閉じられると共に開閉バルブ58が開かれると、消防ポンプ13が吐出した高圧の消火用水のみが吐出ポート34、35から放出される。
コンプレッサ41は、外気(大気)を吸い込んで圧縮し、圧縮空気を生成する。本実施形態では、このコンプレッサ17は車載タイプのものであって、上記エンジンを駆動源として上記PTOを介して駆動される。コンプレッサ41の形式は特に限定されるものではないが、スクリュー式、斜板式、ベーン式又はスクロール式のものが採用され得る。本実施形態に係るコンプレッサ41は、最大で0.7MPaの圧縮空気を生成することができる。もっとも、コンプレッサ41の出力は、適宜設定される。なお、消火用混合液に圧縮空気が良好に混合されるためには、すなわち、消火用混合液が所要の発泡倍率を達成するために、供給される圧縮空気の圧力は消火用混合液の圧力よりも小さくなるように設定される。
空気送給路49は、コンプレッサ41と混合配管18とを接続している。すなわち、コンプレッサ41によって生成された圧縮空気は、空気送給路49を経て混合配管18に供給される。混合配管18内には消火用混合液が供給されているから、これに圧縮空気が送られることにより、発泡する。
図5は、図4の一部拡大図であって、バイパス路51を詳細に示している。
バイパス路51は、空気送給路49に設けられており、空気供給路49の上流側と下流側とを接続している。バイパス路51と空気送給路49との上流側分岐点60に経路切換弁53が配置されている。この経路切換弁53は、いわゆる三方弁であり、Aポート73、Bポート74及びCポート75を備えている。Aポート73がコンプレッサ41と接続されている。経路切換弁53は、Aポート73に送給された圧縮空気をBポート74又はCポート75に切り換えて送ることができる。本実施形態では、この経路切換弁53は、電動式バルブであり、モータにより開閉動作が行われる。もっとも、この経路切換弁53は手動式のものであってもよい。
減圧弁52は、入力ポート76及び出力ポート77を有している。減圧弁52は、バイパス路51に設けられており、バイパス路51の上流側が入力ポート76と接続され、バイパス路51の下流側が出力ポート77と接続されている。上記経路切換弁53がAポート73とBポート74とを接続したときは、コンプレッサ41により生成された圧縮空気は、減圧弁52の入力ポート76に送給される。この圧縮空気は、減圧弁52を通過することにより減圧され、出力ポート77を経て再び空気送給路49に戻される。なお、本実施形態では、減圧弁51は、出力ポート77の圧力が0.5MPaとなるように設定されている。ただし、この出力ポート77の圧力は、消防ポンプ13の出力(消火用混合液の圧力)に応じて0.1MPa〜0.6MPaに設定され得る。
操作モニター43は、消防ポンプ13及び薬液ポンプ17の運転状況を表示する。例えば、吐水ポート34、35から放出されている消火用水や消火泡の圧力や流量が表示される。また、操作モニター43は、薬液ポンプ17、経路切換弁53、開閉バルブ58、59等を遠隔操作することができる。すなわち、操作モニター43は、上記薬液ポンプ17、上記経路切換弁53、開閉バルブ58、59を作動させるモータに駆動信号を送ることができ、これにより、薬液ポンプ17が作動すると共に、上記経路切換弁53、開閉バルブ58、59が開閉される。
次に、図4が参照されつつ、この消防ポンプ自動車10による消火活動について説明される。
消防ポンプ自動車10のエンジンが運転され、PTOが作動することにより、消防ポンプ13が駆動される。図示されていない揚水装置(典型的には真空ポンプ)により吸水パイプ20側に負圧が生じる。これにより、水槽15あるいは吸水口42から消火用水が消防ポンプ13の吸水ポート54に導かれる。消防ポンプ13は、エンジンの出力(具体的には回転速度)に応じた圧力の消防用水を吐出する。本実施形態では、たとえば0.7MPaの消火用水が吐出ポート56から吐出される。なお、エンジンの回転速度が調整されることにより、消火用水の吐出圧力は、0.2MPa〜2.0MPaの範囲で調整され得る。
消火用水のみの消火活動がなされる場合は、開閉バルブ59が閉じられ、開閉バルブ58が開かれる。開閉バルブ58、59の開閉は、作業者が上記操作モニター43を操作することにより行われる。これにより、高圧の消火用水が吐出ポート34、35から放出される。
また、消火泡を用いた消火活動がなされる場合は、開閉バルブ59が開かれ、開閉バルブ58が閉じられる。これにより、上記消火用水が混合配管18に送られる。そして、薬液ポンプ17が作動される。薬液ポンプ17は、前述のように混合配管18に供給される圧縮空気の圧力と同等の圧力で薬液漕16から消火薬剤を混合配管18へ送給する。したがって、消火用水と消火薬剤とが混合され、消火用混合液が生成される。この消火用混合液の圧力は、混合配管18に供給される圧縮空気の圧力と同様である。
ところで、上記エンジンは、消防ポンプ13と共にコンプレッサ41も駆動する。前述のように、コンプレッサ41は、消防ポンプ13の駆動源であるエンジンによって駆動される。コンプレッサ41は、このエンジンの出力に応じた圧力の圧縮空気を生成する。具体的には、コンプレッサ41は、上記エンジンの回転速度が調整されることにより、0.1MPa〜0.7MPaの範囲で圧縮空気の圧力が調整される。コンプレッサ41により生成された圧縮空気は、空気送給路49を介して混合配管18へ導かれる。混合配管18内において、圧縮空気が消火用混合液と混合される。上記エンジンは、消防ポンプ13と共にコンプレッサ41も駆動するから、エンジンの出力が大きくなれば、消火用混合液の圧力及び流量が大きくなると共に上記圧縮空気の圧力も上昇する。
通常の消火活動がなされる場合であって消火泡が採用されるときは、開閉バルブ59が開かれると共に開閉バルブ58が閉じられる。同時に、経路切換弁53がAポート73とCポート75とを接続し、圧縮空気をバイパスさせずに空気送給路49に送給する。消火用水に消火薬剤が供給されて消火用混合液が生成され、当該消火用混合液に高圧の圧縮空気(たとえば0.5MPa)が供給される。この場合は、上記エンジンの出力が大きく、消火用混合液の圧力はたとえば0.7MPaであり、流量は大きい。
一方、残火処理が行われるときは、経路切換弁53がAポート73とBポート74とを接続し、圧縮空気をバイパス路51を介して空気送給路49に送給する。このバイパス路51に上記減圧弁52が設けられているから、圧縮空気の圧力は低下する。残火処理が行われるときは、エンジンの出力が抑えられる。これにより、上記消火用混合液の圧力が0.3MPaに設定され、圧縮空気の圧力は0.2MPaに設定される。
エンジンの出力が一定以下に抑えられたときは、消防ポンプ13の構造上の理由から消火用混合液の圧力及び流量が極端に低下するが、コンプレッサ41により生成される圧縮空気の圧力は、エンジンの出力が一定以下に抑えられても極端に低下することはない。したがって、エンジンの出力が一定以下に抑えられた場合には、吐出される消火用混合液の圧力・流量に対して圧縮空気の圧力が高くなりすぎて両者が良好に混合されない傾向にある。具体的には、たとえば消火泡の吐出圧力が0.3MPaに設定されるためにエンジン回転速度が低下された場合、当該エンジンによって駆動されるコンプレッサは、0.3MPaを超える圧力の圧縮空気を生成してしまう。しかしながら、本実施形態に係る消火装置32では、コンプレッサ41により生成された圧縮空気は減圧弁52により減圧されて0.2MPaに設定される。
このように、同一の駆動源によって消防ポンプ13及びコンプレッサ41が駆動される場合であっても、消防ポンプ13によって吐出される消火用混合液の圧力・流量に応じた最適圧力の圧縮空気が減圧弁52によって供給される。したがって、良好に発泡された低圧小流量の消火泡が供給される。このことは、火災現場において、作業者は、再燃の恐れのある部位に間欠的に消火泡を噴射することができるし、この消火泡の圧力及び流量が抑えられているので、作業者にとって間欠的に消火泡を噴射したとしても、大きな反動力を受けることがなく、残火処理を円滑に行うことができる。しかも、従来では、残火処理がなされる際においても、発泡泡の所要の圧力を維持するためだけにエンジンの出力を高く維持する必要があり、そのため、燃料を無駄に消費するという不都合があった。しかし、この消火装置32では、そのような不都合を解消して消火活動における省エネルギーに寄与することが可能である。
上記減圧弁52は、設定圧力を調整する圧力調整機構を備えていてもよい。かかる圧力調整機構は、減圧弁52の圧力調整スプリングの撓みを変化させる構造が採用され得る。一般にこの構造は、圧力調整スプリングを押圧する押圧部と、押圧部をスライドさせるねじ機構とを備えている。このねじ機構を操作するハンドルが設けられていてもよい。そして、作業者がこのハンドルを操作することによって、減圧弁52の出力ポート77の圧力を調整することができる。もっとも、上記ハンドルがモータにより駆動される構造が採用されても良い。その場合には、ハンドルの遠隔操作が可能となる。このような圧力調整機構が設けられることにより、消防ポンプ13から吐出される消火用混合液の圧力に応じて圧縮空気の最適圧力が設定されるので、消火用混合液の圧力に最適の圧力の圧縮空気が供給されるという利点がある。
本実施形態では、上記経路切換弁53が電動式切換弁からなるので、操作モニター43による経路切換弁53の遠隔操作が可能である。したがって、火災現場で消火作業、残火処理に応じて消火泡の圧力・流量をが変更されるという利点もある。
図6は、本実施形態の変形例に係る消火装置の要部拡大図である。
この変形例に係る消火装置が上記実施形態に係る消火装置32と異なるところは、上記実施形態では空気送給路49の上流側分岐点60に設けられた経路切換弁53が三方弁からなるのに対して、本変形例では、空気送給路49の上記上流側分岐点60よりも下流側であって、バイパス路51の接続点70よりも上流側に開閉バルブ84が配置されている点である。
この変形例においても、開閉バルブ84が開かれることによって圧縮空気はバイパス路51に流れることなく空気送給路49に送られる。また、開閉バルブ84が閉じられることによって圧縮空気はバイパス路51を介して空気送給路49の下流側に送られる。そして、このバイパス路51に減圧弁52が配置されているから、コンプレッサ41により生成された圧縮空気が減圧される。なお、上記開閉バルブ84も電動式バルブであることが好ましい。その場合、操作モニター43によって開閉バルブ84の遠隔操作が行われる。
本発明は、いわゆるCAFS装置を備えた消防ポンプ自動車等に適用され得る。
13・・・消防ポンプ
16・・・薬液漕
17・・・薬液ポンプ
18・・・混合配管
20・・・吸水パイプ
32・・・消火装置
33・・・薬剤供給部
41・・・コンプレッサ
49・・・空気送給路
51・・・バイパス路
52・・・減圧弁
53・・・経路切換弁
54・・・吸水ポート
56・・・吐出ポート
57・・・吐出パイプ
58・・・開閉バルブ
59・・・開閉バルブ
60・・・上流側分岐点
71・・・上流側部位
72・・・下流側部位
73・・・Aポート
74・・・Bポート
75・・・Cポート
76・・・入力ポート
77・・・出力ポート

Claims (3)

  1. 所定の駆動源により駆動されることによって吸水ポートに導かれた消防用水を圧縮して吐出ポートから吐出する消防ポンプと、
    上記吐出ポートから吐出された消防用水に所要の圧力で消火薬剤を供給する薬剤供給部と、
    上記所定の駆動源により駆動され、消火用混合液に混合される圧縮空気を生成する空気圧縮部と、
    空気圧縮部が生成した圧縮空気を上記消火用混合液へ供給する空気送給路と、
    空気送給路に設けられたバイパス路と、
    バイパス路に設けられた減圧弁と、
    バイパス路の上流側に設けられ、上記圧縮空気の流路を上記空気送給路又は上記バイパス路に切り換えることができる経路切換弁とを備えた消火装置。
  2. 上記減圧弁は、設定圧力を調整する圧力調整機構を備えている請求項1に記載の消火装置。
  3. 上記経路切換弁は、電動式切換弁である請求項1又は2に記載の消火装置。
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