JP2002113341A - 界面活性剤水溶液の発泡方法及びその発泡装置 - Google Patents

界面活性剤水溶液の発泡方法及びその発泡装置

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JP2002113341A
JP2002113341A JP2000306338A JP2000306338A JP2002113341A JP 2002113341 A JP2002113341 A JP 2002113341A JP 2000306338 A JP2000306338 A JP 2000306338A JP 2000306338 A JP2000306338 A JP 2000306338A JP 2002113341 A JP2002113341 A JP 2002113341A
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foaming
surfactant
gas
aqueous solution
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Masaharu Fuchigami
正晴 渕上
Shinji Matsuda
真治 松田
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Yushiro Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低濃度でも均一で安定な泡を生成する界面活
性剤水溶液の発泡方法及びその発泡装置を提供する。 【解決手段】 本発泡方法は、界面活性剤水溶液(濃度
0.05〜0.8重量%)と気体を混合して発泡又は含
泡させ、次いでこの発泡又は含泡状態の界面活性剤水溶
液と気体を混合して発泡させる。本発泡装置1は、界面
活性剤水溶液の入る貯留槽2、第1送出管3、第1気体
供給手段4、第1気体供給管5、送液ポンプ6、第2気
体供給手段7、第2気体供給管8、発泡機9及び第2送
出管10を備える。貯留槽2から送られる界面活性剤水
溶液を、第1気体供給手段4から送られる気体によって
第1送出管3の中で発泡させ、更に発泡機9で均一且つ
安定な泡とし、第2送出管10より得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、界面活性剤水溶液
の発泡方法及びその発泡装置に関し、更に詳しくは、低
濃度でも均一で安定な泡を生成する界面活性剤水溶液の
発泡方法及びその発泡装置に関する。本発明の発泡装置
は、小型泡洗浄機、小型農薬散布器、小型殺菌剤散布器
等に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、レストランの厨房のような汚れや
すく広い床面の洗浄には多くの労力が必要であり、短時
間にムラなく効率的な洗浄を行うことは困難であった。
この労力を軽減するために洗浄剤成分を泡状にして供給
する洗浄装置が提案されている(例えば、実開平4−4
4856号公報、実開平5−13344号公報)。ま
た、その他にも例えば特開平7−27517号公報、実
公平6−1270号公報に示されるように泡による洗浄
装置が開示されている。また、壁面等の洗浄剤やかび取
り剤等にも、泡を用いて洗浄効果を発揮させる技術が報
告され、多方面で実用化されている。更に、農地におけ
る害虫駆除を目的とした農薬散布時に農薬を霧状〜半泡
状にして散布する方法は古くから行われているが、流動
性が大きいために農薬が植物の表面に作用する時間が短
くなり薬剤の有効性が十分発揮されない恐れもあった。
しかし、これらの技術を業務用途に適用しようとすると
装置が大型化し、また高圧コンプレッサー等の付帯装置
が必要となるため、持ち運びが困難になる上に、狭い場
所や複雑な形状の場所では使いづらいという欠点があっ
た。一方、スプレー缶のようなタイプにすれば前述の問
題は回避されるが、広範囲の作業には適用できない上に
単価も高くなり実用的ではない。これらの問題点を解決
する手法として、特開平7−275678号公報に示さ
れるような発泡器及びそれを用いた小型泡洗浄機が提案
された。特開平7−275678号公報に示される発明
では、送風程度の極めて低圧の気体でも界面活性剤水溶
液を泡化させることができ、しかも気体量/液量を調整
することにより製泡及び整泡が可能であったため、従来
必要とされたコンプレッサー等の気体圧送機等の機器が
不用となり、小型で且つ均一な泡を連続的に供給するこ
とが可能となった。しかし、特開平7−275678号
公報に示されるおける発明では、均一で安定な泡を得る
にはある程度高濃度の界面活性剤が必要であった。例え
ば、特開平7−275678号公報に示された実施例に
おいても界面活性剤の濃度は1〜2%必要であり、それ
より低濃度の界面活性剤水溶液、例えば0.1〜0.5
%の界面活性剤濃度では生成した泡は不均一で不安定と
なり、短時間で消滅し速やかに排水溝等へ流出してしま
い、泡としての効果を十分に発揮できないことが認めら
れていた。しかし、高濃度の界面活性剤水溶液を使用す
ることは界面活性剤自体による弊害が生じる恐れがある
うえに、環境ホルモンの問題やCOD、BODの上昇と
いった問題を引き起こし、近年の環境に対する意識の高
まりを考えると好ましくない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
背景になされたものであり、低濃度でも均一で安定な泡
を生成する界面活性剤水溶液の発泡方法及びその発泡装
置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、低濃度で
も均一で安定な泡を生成する界面活性剤水溶液の発泡方
法及びその発泡装置について鋭意検討した結果、本発明
を完成するに至った。即ち、請求項1記載の発明である
界面活性剤水溶液の発泡方法は、界面活性剤水溶液と気
体を混合して発泡又は含泡させ、その後、この発泡又は
含泡状態の界面活性剤水溶液と気体を混合して発泡させ
ることを特徴とする。
【0005】上記界面活性剤水溶液における界面活性剤
の濃度は、発泡手段の有無により種々選択することがで
きるが、請求項2に示すように、0.05〜0.8重量
%とすることが好ましく、より好ましくは0.05〜
0.5重量%、更に好ましくは0.1〜0.5重量%の
範囲で用いることができる。
【0006】上記「界面活性剤水溶液」の界面活性剤と
しては、特に限定されないが、生分解性の高いグリセリ
ン脂肪酸エステルが好ましく用いられる。この「脂肪
酸」は高級脂肪酸を意味し、通常、炭素数が8〜20程
度のものが使用される。例えば、グリセリンモノステア
レート、グリセリンモノオレエート、デカグリセリンモ
ノオレエート、デカグリセリンモノラウレート等が挙げ
られるが、これらのうち、デカグリセリンモノオレエー
ト、デカグリセリンモノラウレートが好ましく用いられ
る。
【0007】本発明の界面活性剤水溶液の発泡方法にお
いて、後述のように、界面活性剤濃度の高低に合わせ
て、界面活性剤水溶液量に対して混合する気体量の割合
を調整することにより任意に最適な発泡方法を選択する
ことができる。
【0008】請求項3記載の発明である界面活性剤水溶
液の発泡装置は、界面活性剤水溶液を収容する貯留槽
と、該界面活性剤水溶液を送出する第1送出管及び送出
手段と、該第1送出管に接続される第1気体供給管と、
該第1気体供給管を介して該第1送出管内の界面活性剤
水溶液に気体を供給する第1気体供給手段と、該第1送
出管に接続される発泡機と、該発泡機に接続される第2
気体供給管と、該第2気体供給管を介して該発泡機に気
体を供給する第2気体供給手段と、該発泡機に接続され
再度発泡された界面活性剤水溶液を該発泡機から送出す
る第2送出管と、を備えることを特徴とする。
【0009】上記貯留槽から送出された界面活性剤水溶
液は、上記第1送出管内を通って、上記発泡機に送られ
るが、その前に上記第1気体供給手段により上記第1気
体供給管から供給される気体によって上記第1送出管内
で発泡又は含泡状態とすることができる。この発泡又は
含泡状態の界面活性剤水溶液が上記発泡機に送られ、均
一且つ安定した泡を作ることができる。
【0010】上記発泡装置は、請求項4に示すように、
更に上記貯留槽に接続される第3気体供給管と、該第3
気体供給管を介して該貯留槽に気体を供給する第3気体
供給手段と、を備えることができる。この場合、上記第
3気体供給手段から供給される気体によって上記貯留槽
内で界面活性剤水溶液を発泡させることができ、更に上
記第1気体供給手段や発泡機等によって、使用する界面
活性剤の性質に合わせて適当な泡状態に調節することが
できる。
【0011】請求項5記載の発明である界面活性剤水溶
液の発泡装置は、界面活性剤水溶液を収容する貯留槽
と、該貯留槽に接続される第3気体供給管と、該第3気
体供給管を介して該貯留槽に気体を供給する第3気体供
給手段と、該界面活性剤水溶液を送出する第1送出管及
び送出手段と、該第1送出管に接続される発泡機と、該
発泡機に接続される第2気体供給管と、該第2気体供給
管を介して該発泡機に気体を供給する第2気体供給手段
と、該発泡機に接続され再度発泡された界面活性剤水溶
液を該発泡機から送出する第2送出管と、を備えること
を特徴とする。
【0012】上記発泡機は、請求項6に示すように、発
泡機本体の一端部が開放され、他端部が密閉され、且つ
上記第1送出管と上記第2気体供給管が該他端部に気密
状態で取り付けられ、上記発泡機本体内の該他端部に近
い位置に開口し、更に、上記発泡機本体内に、その内側
断面形状と略同一の形状であって、上記第1送出管と上
記第2気体供給管の開口端近傍から順次上記一端部側に
向かって、適宜間隔をもって取り付けられた複数の網状
体を備えるものとすることができる。
【0013】上記第2気体供給管は、発泡機本体の上記
他端部に最も近い位置に取り付けられた第1網状体に接
して開口したものとすることができ、上記第1送出管が
第1網状体と適宜の間隔をもって、且つ第1網状体に次
いで上記他端部に近い位置に取り付けられた第2網状体
に接して開口したものとすることができる。また、上記
第1送出管の開口部近傍が絞り込まれ、開口端の径を他
の部位の径の1/5〜3/5とすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を更に詳しく説明
する。 (1)発泡装置 本実施例の発泡装置は図1に示すように、貯留槽2と、
第1送出管3と、第1気体供給手段4と、第1気体供給
管5と、第1気体供給管5と第1送出管3とを接続する
ジョイント部31と、送液ポンプ(送出手段)6と、第
2気体供給手段7と、第2気体供給管8と、発泡機9
と、第2送出管10と、第3気体供給手段11と、第3
気体供給管12を備える。以下の試験は、第1〜3気体
供給手段による発泡の条件を変えて行った。
【0015】発泡装置の各部位の寸法、容量等は特に限
定はされないが、具体的な例を挙げれば、貯留槽2はス
テンレススチール製、内径は135mm、高さは200
mm、容量は2リットルである。第1気体供給管5はポ
リ塩化ビニル製、内径は5mm、長さは0.3mであ
る。第1送出管はポリ塩化ビニル製、内径は5mm、貯
留槽2から第1気体供給管5とのジョイント部までの長
さは0.4m、ジョイント部から送液ポンプ6までの長
さは0.2m、送液ポンプ6から発泡機9までの長さは
0.3mである。第2気体供給管8はポリ塩化ビニル
製、内径は5mm、長さは0.5m、第2送出管10は
ポリ塩化ビニル製、内径は5mm、長さは0.7mであ
る。第3気体供給管12はポリ塩化ビニル製、内径は5
mm、第2気体供給手段11から貯留槽2までの長さは
0.5mである。
【0016】界面活性剤水溶液の入っている上記貯留槽
2には、第3気体供給手段(テクノ高槻社製、容量;5
〜28L/分)11より供給される気体を通す第3気体
供給管12と、この気体によって発泡又は含泡状態の界
面活性剤水溶液(以下、「一次発泡液」という。)を貯
留槽2から供給する第1送出管3が配設されている。第
3気体供給管12はその口が貯留槽2内の界面活性剤水
溶液の中に入るように配設されるが、貯留槽2内におけ
る第3気体供給管12の口は底に近いほうがよく、取り
出し側となる第1送出管3の口は液面近くの浅いほうが
よい。これにより、供給液中の気体量の偏りがなくな
り、より安定した泡を生成させることができる。本試験
例では、第3気体供給管12の口は底から2〜5mm程
度の位置に、また、第1送出管3の口は液面から底から
5〜150mm程度の位置に配設されている。
【0017】上記第1送出管3は一次発泡液を送るため
の送液ポンプ(送出手段、ユシロ化学工業社製、送液能
力;1L/分)6、更には発泡機9へと配設されてい
る。また、第1送出管3には、送液ポンプ(送出手段)
6の手前に、生成する泡の状態をコントロールするため
に気体を混入する第1気体供給手段4及び第1気体供給
管5が配設されている。また、発泡機9には、一次発泡
液を更に発泡するために気体を供給する第2気体供給手
段(テクノ高槻社製、容量;26〜28L/分)7及び
第2気体供給管8が配設されている。更に、発泡機9に
は、生成した泡を供給する第2送出管10が配設されて
いる。
【0018】上記第3気体供給管12、第1送出管3、
第1気体供給管5、第2気体供給管8及び第2送出管1
0の材質はポリ塩化ビニルであるが、これに限定され
ず、使用する液によって変質しないものであれば金属の
ように剛性の高いものであってもよいし、ポリ塩化ビニ
ル等からなる柔軟なチューブであってもよい。
【0019】上記第1気体供給手段4、第2気体供給手
段7及び第3気体供給手段11より導入又は混入される
気体は、空気であるが、これに限定されず、界面活性剤
水溶液等の酸化等を抑える目的でヘリウム、窒素等の不
活性ガスや、炭酸ガスのような発泡を安定させる気体を
用いてもよい。その他の気体についても、発泡装置本体
あるいは泡散布対象物を腐食、劣化、変質させるもの、
環境に悪影響を与えるもの、あるいは液の発泡を妨げる
ものでない限り、特に使用を制限されるものではない。
【0020】上記第2気体供給手段7及び上記第3気体
供給手段11の気体導入方法は、気体を圧送する必要が
あるが、上記第1気体供給手段を使用する場合には、気
体を圧送する必要はなく、バルブ等によって流入する気
体の量を調整すればよい。また、気体圧送機を使用した
り高圧状態の気体を注入してもよい。また、第3気体供
給手段11の気体吹込量の方が泡の吸引量より大きい場
合には、貯留槽2からオーバーフローする問題も生じる
が、例えば貯留槽2の構造を二重にする等してオーバー
フローした液あるいは泡を貯留槽2にフィードバックす
るような構造にすればオーバーフローは解決し、また気
体混入量の調整も容易である。更に必要であれば撹拌
機、超音波発信機等の混合装置をつけてもよい。
【0021】上記第1気体供給手段4及び上記第3気体
供給手段11は同時に使用してもよいし、一方のみ使用
してもよい。第1気体供給手段4は最終的に生成する泡
の状態を調整しやすく、更に、気体は比較的大きな気泡
の状態となって移動するので、送液も容易である。一
方、上記第3気体供給手段11は最終的に生成する泡の
状態を調整するのが比較的難しい点はあるが、混入でき
る気体の量が大きく効果は大きい。
【0022】上記発泡機9は図2の概略図に示すものを
用いた。上記発泡機9は、発泡機本体9kの中に、その
内側断面形状と略同一の形状を有し且つ適宜間隔をもっ
て取り付けられた20枚の網状体9a・・・を備えるも
のを用いている。尚、図2においては便宜上、9a〜f
の6枚の網状体を示したが、実際には20枚の網状体を
用いている。上記発泡機本体9kの形状は四角形の筒状
体であるが、これに限定されず、横断面円形、三角形等
の筒状体を用いてもよい。また、その材質は使用する界
面活性剤等の液剤によって変質しないポリ塩化ビニルで
あるが、これに限定されず、ポリエチレン、ポリプロピ
レン等のポリオレフィンや、ポリカーボネート等の合成
樹脂、ステンレス等の金属を用いることもできる。更
に、発泡機本体9kは、その形状が維持でき、外部から
の衝撃等によって容易に破壊しない程度の強度を有して
いればよい。
【0023】上記網状体9a・・・は、ステンレス製
で、その網目が100メッシュであるものを用いた。網
目の小さいもの、例えば40〜80メッシュのものを使
用すれば、平均径の小さい泡が生成し、網目の大きいも
のを使用すれば泡径の大きなものが得られる。
【0024】(2)試験例1〜15 図2の発泡機を用いた図1に示す構成の発泡装置を用い
て、界面活性剤としてデカグリセリンモノラウレート
(商品名;「デカグリン1−L」、メーカー名;日光ケ
ミカルズ社製)を濃度0.1〜1.0重量%に調製した
ものを使用した(表1及び表2参照)。そして、第3気
体供給手段11からの空気供給によって生成した泡を第
1気体供給手段4からの混入空気によって望ましい泡を
含む液状態とし、送液ポンプ(送出手段)6の流量調節
によってこれを保ち、且つ第2気体供給手段7によって
0.05〜0.4気圧の圧力で空気を供給しながら第1
送出管3を通して発泡機9へ送った。この場合の気体量
と界面活性剤水溶液との体積比率は20:1又は30:
1とした。界面活性剤水溶液が第1送出管3の先から噴
射状に出して、網状体全面に均等に行き渡らせ、上方か
ら吹き付けられる空気によって安定な泡を生成させた。
第2送出管10から排出される発泡状態の界面活性剤水
溶液の発泡量A(1リットル)あたりの液量Bを測定
し、泡比(A/B)を求めた。尚、液量Bは発泡状態の
泡を破泡するためにシリコン系の消泡剤を用いた。ま
た、排出される泡の状態を目視観察した。尚、試験例
1、4、5、8及び12では第1気体供給手段4及び第
3気体供給手段11を用いず、第2気体供給手段7のみ
を用いた。試験例2、6、9及び13では第3気体供給
手段11を用いず、第1気体供給手段4及び第2気体供
給手段7を用いた。試験例3、7、10及び14では第
1気体供給手段4を用いず、第2気体供給手段7及び第
3気体供給手段11を用いた。試験例11及び15では
第1気体供給手段4、第2気体供給手段7及び第3気体
供給手段11すべてを用いた。その結果を表1及び表2
に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】尚、上記のように、第3気体供給手段11
を用いない方法の場合、図3に示すような構成の装置と
することができ、第1気体供給手段4を用いない方法の
場合、図4に示す構成の装置とすることができる。
【0028】(3)実施例の効果 表1及び表2の結果より、界面活性剤の濃度が1重量%
の場合、第1気体供給手段4及び第3気体供給手段11
を使用しなくても良好な泡を生成することができた。第
1気体供給手段4及び第3気体供給手段11のいずれか
一方を用いると泡比が非常に大きくなり全く流動性がな
くなった。また、濃度が0.5重量%の場合、第1気体
供給手段4及び第3気体供給手段11のいずれか一方を
用いると、良好な泡を生成することができた。第1気体
供給手段4及び第3気体供給手段11を使用しないと、
濃度が0.5重量%以下では、空気と水溶液の体積比率
を変えても泡比が小さくなり、逆に流動性が大きくなり
すぎた。濃度が0.25重量%の場合、第1気体供給手
段4及び第3気体供給手段11のいずれか一方を用いた
時、及び、第1気体供給手段4及び第3気体供給手段1
1の両方を用いた時では良好な泡を生成することができ
た。更に濃度を下げて0.1重量%とした場合、第1気
体供給手段4及び第3気体供給手段11の両方を使用し
ないと、良好な泡を生成することができず、第1気体供
給手段4及び第3気体供給手段11のいずれか一方のみ
ではやや粗いものの十分使用できる泡であった。
【0029】上記より、界面活性剤の濃度が1重量%以
下では、第1気体供給手段4及び第3気体供給手段11
を両方あるいはいずれか一方を使用することで、安定な
泡を効率的に生成することができる。界面活性剤の濃度
が0.5乃至0.25重量%の場合、均一且つ安定性に
優れた泡が得られたが、0.25乃至0.1重量%とい
う非常に低濃度の場合でも、十分安定な泡を生成するこ
とができた。
【0030】尚、本発明は上記試験例に限定されず、目
的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例
とすることができる。例えば、図1及び図3において、
ジョイント部31を介して第1送出管3に接続される第
1気体供給管5(及び第1気体供給手段4)は、送出手
段6の手前に設けられているが、これに限定されず、送
出手段6の後ろ側でもよい。この場合、送出手段6にお
いても若干の発泡が予想されるため、発泡機9に供給す
る界面活性剤水溶液の泡の状態をコントロールしやすく
なる。また、第3気体供給管の口は貯留槽内の界面活性
剤水溶液の中にあっても、外側でもよい。発泡量に差が
出るが、後に接続される第1気体供給手段や発泡機等に
よって、使用する界面活性剤の性質に合った泡の状態と
することができる。
【0031】更に、比較的高濃度、例えば1〜5重量%
の界面活性剤水溶液を発泡させる場合、第1気体供給手
段4及び第3気体供給手段11を使用せず、貯留槽2か
ら送られる界面活性剤水溶液を送液ポンプ(送出手段)
6及び第2気体供給手段7の流量を調整して気液混合比
を変えることによって目的に応じた性質の泡を得ること
ができる。第1気体供給手段4又は第3気体供給手段1
1を使用する場合、必要以上に気体を混入させると、泡
が硬くなったり、流動性が乏しくなり展延性が劣るとい
った現象が生じるため、生じた泡の状態を見て第1気体
供給手段4又は第3気体供給手段11の使用を判断する
のが望ましい。また、上記試験例は比較的小型で操作性
のよい発泡装置を提供するものであるが、発泡機の大き
さや液の供給能力は任意に変更が可能であり、中型〜大
型の装置とすることができる。更に、床面の泡による洗
浄や農薬による泡散布のように定常的に同じ操作を繰り
返す場合には、固定装置の一部として組み込んで使用し
てもよい。
【0032】更に、界面活性剤水溶液の発泡方法として
は、ブロアによるものでなく、貯留槽内に攪拌装置を設
け、攪拌翼の回転によって発泡させてもよい。また、界
面活性剤水溶液には、上記成分に加え、目的、用途に応
じて殺虫剤や滅菌剤等を配合することもできる。
【0033】
【発明の効果】本発明の界面活性剤水溶液の発泡方法に
よれば、界面活性剤の濃度が0.1%と非常に低い場合
でも均一で安定な泡を得ることができるため、経済的で
ある。また、本発明の発泡装置は、均一で安定な泡を連
続して供給することができるため、狭い空間から広い面
積まで広範囲の作業に使用することができる。更に、発
泡機が、高圧のコンプレッサー等の大がかりな機器を必
要とせず、送風機程度の圧送空気により泡化が可能であ
り、そのため発泡機そのものをハンディタイプ等極めて
小型、軽量の装置とすることができるとともに、周辺機
器も大がかりなものとはならず、しかも供給される界面
活性剤水溶液及び気体のほとんど全量を泡化に利用する
ことができ、非常に効率の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例において用いた発泡装置の説明概略図で
ある。
【図2】実施例において用いた発泡機の説明概略図であ
る。
【図3】別の発泡装置を示す説明概略図である。
【図4】別の発泡装置を示す説明概略図である。
【符号の説明】
1;発泡装置、2;貯留槽、3;第1送出管、31;ジ
ョイント部、4;第1気体供給手段、5;第1気体供給
管、6;送液ポンプ(送出手段)、7;第2気体供給手
段、8;第2気体供給管、9;発泡機、9a;第1網状
体、9b;第2網状体、9c〜f;その他の網状体、9
g;開放された一端部、9h;密閉された他端部、9
i;絞り部、9j;気体吹き付け部、9k;発泡機本
体、10;第2送出管、11;第3気体供給手段、1
2;第3気体供給管。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界面活性剤水溶液と気体を混合して発泡
    又は含泡させ、その後、この発泡又は含泡状態の界面活
    性剤水溶液と気体を混合して発泡させることを特徴とす
    る界面活性剤水溶液の発泡方法。
  2. 【請求項2】 上記界面活性剤水溶液における該界面活
    性剤の濃度が0.05〜0.8重量%である請求項1記
    載の界面活性剤水溶液の発泡方法。
  3. 【請求項3】 界面活性剤水溶液を収容する貯留槽と、
    該界面活性剤水溶液を送出する第1送出管及び送出手段
    と、該第1送出管に接続される第1気体供給管と、該第
    1気体供給管を介して該第1送出管内の界面活性剤水溶
    液に気体を供給する第1気体供給手段と、該第1送出管
    に接続される発泡機と、該発泡機に接続される第2気体
    供給管と、該第2気体供給管を介して該発泡機に気体を
    供給する第2気体供給手段と、該発泡機に接続され再度
    発泡された界面活性剤水溶液を該発泡機から送出する第
    2送出管と、を備えることを特徴とする界面活性剤水溶
    液の発泡装置。
  4. 【請求項4】 更に上記貯留槽に接続される第3気体供
    給管と、該第3気体供給管を介して該貯留槽に気体を供
    給する第3気体供給手段と、を備える請求項3記載の界
    面活性剤水溶液の発泡装置。
  5. 【請求項5】 界面活性剤水溶液を収容する貯留槽と、
    該貯留槽に接続される第3気体供給管と、該第3気体供
    給管を介して該貯留槽に気体を供給する第3気体供給手
    段と、該界面活性剤水溶液を送出する第1送出管及び送
    出手段と、該第1送出管に接続される発泡機と、該発泡
    機に接続される第2気体供給管と、該第2気体供給管を
    介して該発泡機に気体を供給する第2気体供給手段と、
    該発泡機に接続され再度発泡された界面活性剤水溶液を
    該発泡機から送出する第2送出管と、を備えることを特
    徴とする界面活性剤水溶液の発泡装置。
  6. 【請求項6】上記発泡機は、発泡機本体の一端部が開放
    され、他端部が密閉され、且つ上記第1送出管と上記第
    2気体供給管が該他端部に気密状態で取り付けられ、上
    記発泡機本体内の該他端部に近い位置に開口し、更に、
    上記発泡機本体内に、その内側断面形状と略同一の形状
    であって、上記第1送出管と上記第2気体供給管の開口
    端近傍から順次上記一端部側に向かって、適宜間隔をも
    って取り付けられた複数の網状体を備える請求項3乃至
    5のいずれかに記載の界面活性剤水溶液の発泡装置。
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