JP2004358958A - オフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法 - Google Patents

オフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 インキの乳化率に変化があった場合においても、湿し水の供給量を適正に調整することが可能なオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法を提供すること。
【解決手段】 最初に、線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチと、画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチと、ベタパッチとの濃度を測定する。次に、線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチの濃度とベタパッチの濃度とを利用することにより、湿し水量の大小に関する面積率Sを演算する。次に、画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチの濃度とベタパッチの濃度とを利用することにより、インキの乳化率に関する係数Nを演算する。そして、面積率Sと係数Nを利用して湿し水の供給量を調整する。
【選択図】 図13

Description

この発明は、オフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法に関する。
オフセット印刷機においては、湿し水の供給量がインキの供給量と共に印刷結果に大きな影響を与える。このため、オフセット印刷機においては、湿し水の供給量を適正に調整する必要がある。
湿し水の量を自動的に検出して湿し水の供給量を制御する方法としては、例えば、インキ練りローラ上の水の膜厚を赤外線センサ等を利用して測定する装置が提案されている。しかしながら、このような装置を利用した場合には、印刷時の環境の変化に追従することが困難であり、また、装置自体のコストも極めて高価なものとなる。
このため、特許文献1においては、印刷物のベタ部分及び網点部分の濃度を検出し、インキ供給量及び湿し水供給量変化に対するベタ部分及び網点部分の濃度変化特性に基づいて、予め入力された目標ベタ部分及び網点部分の濃度と、検出手段により得られた印刷物のベタ部分及び網点部分の濃度とを比較演算し、この比較演算の結果に基づいてインキ供給量及び湿し水供給量を同時に制御する色調制御装置が提案されている。
一般的に、オフセット印刷機においては、印刷版にインキを供給するためのインキローラの本数の方が印刷版に湿し水を供給するための水ローラの本数より圧倒的に多いことから、湿し水の調整が印刷物に反映されるまでの時間はインキの調整が印刷物に反映されるまでの時間より短い。このため、特許文献1に記載されたように、湿し水とインキとを同時に調整するのではなく、ます湿し水の供給量を調整し、その調整による影響を考慮した上でインキの供給量を調整することが好ましい。
このため、本出願人は、特許文献2において、湿し水の供給量を変更した場合に印刷後の印刷物の濃度変化に互いに差がある第1、第2の検出パッチを使用することにより、湿し水の供給量をインキの供給量とともに適正に調整することが可能な湿し水の制御方法を提案している。
特許第2831107号公報 特開2002−355950号公報
上述した特許文献2に記載された湿し水の制御方法によれば、湿し水の供給量を適正に調整することが可能ではあるが、インキの乳化率については考慮されていない。
オフセット印刷機において印刷を継続して実行すると、インキの乳化率が変化する。インキの乳化率とはインキに含まれる水量割合を意味するものであり、一般的に含水率で表される。含水率の多いインキで印刷を行った場合には、含水率が適正なインキで印刷を行った場合より中間長が膨らんだ結果となる等、インキの乳化率は印刷結果に大きな影響を及ぼす。このため、湿し水の供給量を制御するに当たっては、インキの乳化率を考慮することが好ましい。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、インキの乳化率に変化があった場合においても、湿し水の供給量を適正に調整することが可能なオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチと、画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチと、ベタパッチとを含む検出パッチ郡における各検出パッチの濃度を測定する濃度測定工程と、前記線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチの濃度と前記ベタパッチの濃度とを利用することにより、湿し水量の大小に関する面積率Sを演算する第1演算工程と、前記画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチの濃度とベタパッチの濃度とを利用することにより、インキの乳化率に関する係数Nを演算する第2演算工程と、前記面積率Sと前記係数Nを利用して湿し水の供給量を調整する湿し水量調整工程とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチと、画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチと、ベタパッチとを含む検出パッチ郡における各検出パッチの濃度を測定する濃度測定工程と、前記線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチの濃度Dmと前記ベタパッチの濃度Dsとを下記のユールニールセンの変形式(1)に代入することにより、湿し水量の大小に関する面積率Sを演算する第1演算工程と、前記画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチの濃度Dmとベタパッチの濃度Dsとを下記のユールニールセンの関係式(2)に代入することにより、インキの乳化率に関する係数Nを演算する第2演算工程と、前記面積率Sと前記係数Nを利用して湿し水の供給量を調整する湿し水量調整工程とを備えたことを特徴とする。
S=(1−10(-Dm/N))/(1−10(-Ds/N))・・・(1)
Dm=−N・Log[1−S(1−10(-Ds/N))]・・・(2)
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記第2演算工程においては、重回帰分析を利用して前記係数Nの値を求めている。
請求項4に記載の発明は、線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチと、画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチと、ベタパッチとを含む検出パッチ郡における各検出パッチの濃度を測定する濃度測定工程と、前記線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチの濃度と前記ベタパッチの濃度とを利用することにより、湿し水量の大小に関する面積率Sを演算する第1演算工程と、前記画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチの濃度とベタパッチの濃度とを利用することにより、複数の線数に対してインキの乳化率に関する係数Nを演算する第2演算工程と、前記第2演算工程で演算した複数の線数に対するインキの乳化率に関する係数Nから、湿し水の必要供給量に関する係数Zを演算する第3演算工程と前記面積率Sと前記係数Zを利用して湿し水の供給量を調整する湿し水量調整工程とを備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチと、画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチと、ベタパッチとを含む検出パッチ郡における各検出パッチの濃度を測定する濃度測定工程と、前記線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチの濃度Dmと前記ベタパッチの濃度Dsとを下記のユールニールセンの変形式(1)に代入することにより、湿し水量の大小に関する面積率Sを演算する第1演算工程と、前記画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチの濃度Dmとベタパッチの濃度Dsとを下記のユールニールセンの関係式(2)に代入することにより、複数の線数に対してインキの乳化率に関する係数Nを演算する第2演算工程と、前記第2演算工程で演算した複数の線数に対するインキの乳化率に関する係数Nから、湿し水の必要供給量に関する係数Zを演算する第3演算工程と、前記面積率Sと前記係数Zを利用して湿し水の供給量を調整する湿し水量調整工程とを備えたことを特徴とする。
S=(1−10(-Dm/N))/(1−10(-Ds/N))・・・(1)
Dm=−N・Log[1−S(1−10(-Ds/N))]・・・(2)
請求項6に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記第2演算工程においては、重回帰分析を利用して前記係数Nの値を求めている。
請求項7に記載の発明は、請求項4乃至請求項6に記載の発明において、前記第3演算工程においては、前記係数Nのうちの小さい線数に対応する2個のNの値から、最も大きい線数に対応するNの予想値を演算し、もっとも線数が大きいNの実際の値と前記予想値との差に基づいて、前記湿し水の必要供給量に関する係数Zを演算している。
請求項8に記載の発明は、線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチと、ベタパッチとを含む検出パッチ郡における各検出パッチの濃度を測定する濃度測定工程と、前記線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチの濃度と前記ベタパッチの濃度とを利用することにより、複数の線数に対して湿し水量の大小に関する面積率Sを演算する第1演算工程と、前記湿し水量の大小に関する面積率Sのうち、大きい線数に対応する面積率Sと小さい線数に対応する面積率Sとの差に基づいて、湿し水の必要供給量に関する係数Yを演算する第4演算工程と、前記面積率Sと前記係数Yを利用して湿し水の供給量を調整する湿し水量調整工程とを備えたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチと、画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチと、ベタパッチとを含む検出パッチ郡における各検出パッチの濃度を測定する濃度測定工程と、前記線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチの濃度Dmと前記ベタパッチの濃度Dsとを下記のユールニールセンの変形式(1)に代入することにより、複数の線数に対して湿し水量の大小に関する面積率Sを演算する第1演算工程と、前記画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチの濃度Dmとベタパッチの濃度Dsとを下記のユールニールセンの関係式(2)に代入することにより、インキの乳化率に関する係数Nを演算する第2演算工程と、前記湿し水量の大小に関する面積率Sのうち、大きい線数に対応する面積率Sと小さい線数に対応する面積率Sとの差に基づいて、湿し水の必要供給量に関する係数Yを演算する第4演算工程と、前記面積率Sと前記係数Yを利用して湿し水の供給量を調整する湿し水量調整工程とを備えたことを特徴とする。
S=(1−10(-Dm/N))/(1−10(-Ds/N))・・・(1)
Dm=−N・Log[1−S(1−10(-Ds/N))]・・・(2)
請求項10に記載の発明は、請求項8または請求項9に記載の発明において、前記第2演算工程においては、重回帰分析を利用して前記係数Nの値を求めている。
請求項1乃至請求項10に記載の発明によれば、インキの乳化率に変化があった場合においても、湿し水の供給量を適正に調整することが可能となる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。最初に、この発明に係るオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法を適用するオフセット印刷機の構成について説明する。図1はこの発明を適用するオフセット印刷機の概要図である。
このオフセット印刷機は、第1、第2の版胴11、12に保持された画像が記録されていない印刷版に画像を記録して製版した後、この印刷版に供給されたインキを第1、第2のブランケット胴13、14を介して圧胴15に保持された印刷用紙に転写することにより印刷を行うものである。
このオフセット印刷機は、図1において実線で示す第1の印刷位置と二点鎖線で示す画像記録位置との間を移動可能な第1の版胴11と、図1において実線で示す第2の印刷位置と上記画像記録位置との間を移動可能な第2の版胴12とを有する。
第1の印刷位置に移動した第1の版胴11の周囲には、印刷版に例えばブラック(K)のインキを供給するためのインキ供給装置20aと、印刷版に例えばマゼンタ(M)のインキを供給するためのインキ供給装置20bと、印刷版に湿し水を供給するための湿し水供給装置21a、21bとが配置されている。また、第2の印刷位置に移動した第2の版胴12の周囲には、印刷版に例えばシアン(C)のインキを供給するためのインキ供給装置20cと、印刷版に例えばイエロー(Y)のインキを供給するためのインキ供給装置20dと、印刷版に湿し水を供給するための湿し水供給装置21c、21dとが配置されている。さらに、画像記録位置に移動した第1の版胴11または第2の版胴12の周囲には、給版部23と、排版部24と、画像記録装置25と、現像処理装置26とが配置されている。
また、このオフセット印刷機は、第1の版胴11と当接可能に設けられた第1のブランケット胴13と、第2の版胴12と当接可能に設けられた第2のブランケット胴14と、第1、第2のブランケット胴13、14に対して互いに異なる位置で当接可能に設けられた圧胴15と、給紙部27から供給された印刷用紙を圧胴15に渡すための給紙胴16と、圧胴15から受け取った印刷済の印刷用紙を排紙部28に排出するためのチェーン19を巻回した排紙胴17と、印刷用紙に印刷された検出パッチの濃度を測定するための撮像部40と、ブランケット洗浄装置29とを有する。
上記第1、第2の版胴11、12は、それぞれ図示しない版胴移動機構と連結されており、この版胴移動機構の駆動により、上述した第1または第2の印刷位置と画像記録位置との間を往復移動する。また、図示しないモータの駆動により、第1の版胴11は、第1の印刷位置において第1のブランケット胴13と同期して回転し、第2の版胴12は、第2の印刷位置において第2のブランケット胴14と同期して回転するよう構成されている。さらに、画像記録位置近傍には、図示しない版胴回転機構が配設されており、第1、第2の版胴11、12は、いずれも、画像記録位置に移動した状態において、この版胴回転機構の駆動により回転するよう構成されている。
画像記録位置に移動した第1の版胴11または第2の版胴12の周囲には、給版部23と排版部24とが配置されている。
給版部23には、画像が記録されていない長尺ロール状の印刷版を光密な状態で収納する供給カセット63と、この供給カセット63から引き出した印刷版の先端部を第1の版胴11または第2の版胴12の表面に案内するためのガイド部材64およびガイドローラ65と、長尺の印刷版を切断してシート状の印刷版とするためのカッター66とが配設されている。また、第1、第2の版胴11、12には、給版部23より供給された印刷版の先端部と後端部とをくわえるための図示しない一対のくわえ爪が配設されている。
排版部24は、印刷完了後に第1の版胴11または第2の版胴12上に保持された印刷版を剥がすための爪機構73と、爪機構73の作用により剥がされた印刷版を排出カセット68に搬送するためのコンベア機構69と、排出カセット68を有する。
給版部23における供給カセット63から引き出された印刷版の先端部は、ガイドローラ65およびガイド部材64により案内され、第1の版胴11または第2の版胴12の一方のくわえ爪にくわえられる。そして、第1の版胴11または第2の版胴12が版胴回転機構30の駆動により回転し、印刷版が第1の版胴11または第2の版胴12の外周部に巻き付けられる。そして、カッター66で切断された印刷版の後端部は、他方のくわえ爪によりくわえられる。この状態において、第1の版胴11または第2の版胴12を低速で回転させながら、画像記録装置25により第1の版胴11または第2の版胴12の外周部に保持された印刷版の表面に変調されたレーザビームを照射し、画像を記録する。
なお、第1の版胴11の外周部に装着された印刷版Pには、画像記録装置25により、図2(a)に示すように、ブラックのインキで印刷を行うための画像領域67aと、マゼンタのインキで印刷を行うための画像領域67bとが記録される。また、第2の版胴12の外周部に装着された印刷版Pには、画像記録装置25により、図2(b)に示すように、シアンのインキで印刷を行うための画像領域67cと、イエローのインキで印刷を行うための画像領域67dとが記録される。画像領域67aと画像領域67bとは、第1の版胴11の外周部に装着された状態において、均等に振り分けられた状態(すなわち互いに180度離隔した状態)となる位置に記録される。同様に、画像領域67cと画像領域67dとは、第2の版胴12の外周部に装着された状態において、均等に振り分けられた状態(すなわち互いに180度離隔した状態)となる位置に記録される。
再度図1を参照して、上述したように、第1の印刷位置に移動した第1の版胴11の周囲には、インキ供給装置20aとインキ供給装置20bとが、また、第2の印刷位置に移動した第2の版胴12の周囲には、インキ供給装置20cとインキ供給装置20dとが配置されている。これらのインキ供給装置20a、20b、20cおよび20d(これらを総称する場合には「インキ供給装置20」という)は、各々、複数のインキローラ71とインキ供給部72とを有する。
インキ供給装置20a、20bのインキローラ71は、図示しないカム等の作用で揺動動作を行う。そして、この揺動動作により、第1の版胴11の外周部に保持した印刷版Pに形成された2個の画像領域67a、67bのうちの任意の画像領域に、インキ供給装置20aまたは20bのインキローラ71が接触することにより、必要な画像領域にのみインキを供給しうる構成となっている。また、同様に、インキ供給装置20c、20dのインキローラ71も、図示しないカム等の作用で揺動動作を行う。そして、この揺動動作により、第2の版胴12の外周部に保持した印刷版Pに形成された2個の画像領域67c、67dのうちの任意の画像領域に、インキ供給装置20cまたは20dのインキローラ71が接触することにより、必要な画像領域にのみインキを供給しうる構成となっている。
図3は上述したインキ供給部72の側面概要図であり、図4はその平面図である。なお、図4においては、インキ3の図示を省略している。
このインキ供給部72は、その軸線方向が印刷物の幅方向(印刷機による印刷方向と直交する方向)に向けて配置されたインキ元ローラ1と、印刷物の幅方向に対して分割されたL個の領域に対応してL個列設され、各々がインキ元ローラ1の外周面に対する開度を調整可能に構成されたインキキー2(1)、2(2)・・・2(L)(この明細書において、これらを総称する場合には「インキキー2」という)とを備え、これらのインキ元ローラ1とインキキー2とで構成されるインキつぼ内にインキ3を貯留可能な構成となっている。
各インキキー2の裏面側には、各インキキー2のインキ元ローラ1に対する開度を変更するために、インキキー2をインキ元ローラ1の表面に向けて各々押圧するための、L個の偏芯カム4が配設されている。これらの偏芯カム4は、各々、軸5を介して、偏芯カム4を回転駆動するためのL個のパルスモータ6と連結されている。
パルスモータ6に対し、インキキー駆動パルスを印加した場合には、パルスモータ6の駆動により軸5を中心に偏芯カム4が回転し、各インキキー2への押圧力が変更されることにより、各インキキー2のインキ元ローラ1に対する開度が変更され、印刷版へのインキの供給量が変更される。
再度図1を参照して、湿し水供給装置21a、21b、21cおよび21d(これらを総称する場合には「湿し水供給装置21」という)は、上記インキ供給装置20により印刷版Pにインキを供給する前に、印刷版Pに湿し水を供給するものである。これらの湿し水装置21のうち、湿し水供給装置21aは印刷版Pにおける画像領域67aに、湿し水供給装置21bは印刷版Pにおける画像領域67bに、湿し水供給装置21cは印刷版Pにおける画像領域67cに、また、湿し水供給装置21dは印刷版Pにおける画像領域67dに、各々湿し水を供給する。
図5は、上述した湿し水供給装置21bの側面概要図である。
この湿し水供給装置21bは、湿し水を貯留する水舟31と、図示しないモータの駆動により回転する水元ローラ32とからなる湿し水供給部と、水元ローラ32により供給された湿し水を第1の版胴11の外周部に装着された印刷版の表面に転移させるための二本の水ローラ33、34とを備える。この湿し水供給装置においては、水元ローラ32の回転数を変更することにより、印刷版の表面に供給する湿し水の供給量を調整することができる。
なお、他の3個の湿し水供給装置21a、21c、21dも、この湿し水供給装置21bと同様の構成を有する。
再度図1を参照して、画像記録位置に移動した第1の版胴11または第2の版胴12の下方には、現像処理装置26が配設されている。この現像処理装置26は、現像部、定着部および絞り部を有し、図1において二点鎖線で示す待機位置と実線で示す現像処理位置との間を昇降可能に構成されている。
この現像処理装置26によって画像記録装置25により画像が記録された印刷版Pを現像処理する場合においては、第1の版胴11または第2の版胴とともに回転する印刷版Pに対して、現像部、定着部および絞り部を順次接触させる。
第1、第2の版胴11、12と当接可能に設けられた第1、第2のブランケット胴13、14は、第1、第2の版胴11、12と同一の直径を有し、その外周部にはインキ転写用のブランケットが装着されている。そして、この第1、第2のブランケット胴13、14は、第1、第2の版胴11、12および圧胴15に対し、図示しない胴入れ機構により接離自在な構成となっている。
第1、第2のブランケット胴13、14の間に配設されたブランケット洗浄装置29は、巻き出しロールから複数の圧接ローラを介して巻き取りロールに至る経路に貼張された長尺の洗浄布に洗浄液を供給し、この洗浄布を第1、第2のブランケット胴13、14に対して当接させた上、摺動させることにより、第1、第2のブランケット胴13、14の表面を洗浄するものである。
第1、第2のブランケット胴13、14と当接可能に設けられた圧胴15は、第1、第2の版胴11、12および第1、第2のブランケット胴13、14の直径の1/2の直径を有する。また、圧胴15は、印刷用紙の先端を保持して搬送するための図示しないグリッパを有する。
また、圧胴15に隣接して配設された給紙胴16は、圧胴15と同一の直径を有する。この給紙胴16は、往復移動する吸着盤74により給紙部27から1枚ずつ供給された印刷用紙の先端部を図示しないグリッパにより保持して搬送する。グリッパにより保持された印刷用紙の先端部は、給紙胴16から圧胴15への印刷用紙の受け渡し時に、圧胴15のグリッパにより保持される。
また、圧胴15に隣接して配設された排紙胴17は、圧胴15と同一の直径を有する。この排紙胴17は、その両端部に一対のチェーン19を巻回した構造を有し、この一対のチェーン19を連結する図示しない連結部材上に、各々後述するグリッパ41が配設されている。圧胴15のグリッパにより保持された印刷用紙の先端部は、圧胴15から排紙胴17への印刷用紙の受け渡し時に、排紙胴17のいずれかのグリッパ41により保持される。そして、この印刷用紙は、チェーン19の移動に伴って、撮像部40によりそこに印刷された検出パッチの濃度を測定された後、排紙部28上に搬送されて排出される。
前記給紙胴16は、図示しないベルトを介して駆動モータと連結されている。そして、給紙胴16、圧胴15、排紙胴17、第1、第2のブランケット胴13、14は、各々その端部に付設された歯車により連結されている。さらに、第1のブランケット胴13と第1の印刷位置に移動した第1の版胴11、および、第2のブランケット胴14と第2の印刷位置に移動した第2の版胴12とは、その端部に付設された歯車により各々連結されている。従って、図示しない駆動モータの駆動により、これらの給紙胴16、圧胴15、排紙胴17、第1、第2のブランケット胴13、14、第1、第2の版胴11、12は、互いに同期して回転する。
図6は、上述した印刷用紙に印刷された検出パッチの濃度を測定するための撮像部40を上述したチェーン19とともに示す側面概要図である。
一対のチェーン19は、図1に示す排紙胴17の両端部と一対の大径のスプロケット18との間に無端状に掛け渡されている。そして、上述したように、一対のチェーン19を連結する図示しない連結部材上には、各々、印刷用紙100の先端部を咥えて搬送するためのグリッパ41が配設されている。
なお、一対のチェーン19の長さは、排紙胴17の周長の整数倍の長さとなっており、チェーン19上におけるグリッパ41の配置間隔は、排紙胴7の周長と等しくなるように設定されている。そして、各グリッパ41は、図示しないカム機構によって排紙胴7に設けられたグリッパと同期して開閉するように構成されており、排紙胴7から印刷用紙100を受け取り、チェーン19の回転に伴って印刷用紙100を搬送した後、排紙部28上に排出する。
この印刷用紙100の搬送時には、印刷用紙100の先端部のみをグリッパ41により咥えて搬送するため、印刷用紙100の後端は固定されていない状態で搬送されることになる。このため、この搬送時には、印刷用紙100のばたつきが発生し、後述する撮像部40による検出パッチの濃度測定動作に支障を来すことになる。このため、このオフセット印刷機においては、排紙部28の前方側において印刷用紙100の搬送状態を安定させる吸着ローラ43を備えている。
この吸着ローラ43は、その表面に微細な吸着孔を多数備えた中空状のローラから構成されており、その中空部は図示しない真空ポンプと接続されている。この吸着ローラ43は、その軸線が一対のチェーン19間に掛け渡されたグリッパ41に対し平行となり、チェーン19の下方通過位置と略同じ高さにその頂部が位置するように配置されている。
なお、吸着ローラ43は、グリッパ41の通過速度に合わせて回転駆動する、もしくは、回転自在に構成されている。従って、印刷用紙100は、吸着ローラ43上を通過する際には吸着ローラ43の表面に吸着された状態となって搬送されることになり、この吸着ローラ43上の部分では印刷用紙100はばたつかない。なお吸着ローラ43に代えて、前記印刷用紙100を平面的に吸着するような吸着板部材を使用してもよい。
上記撮像部40は、搬送される印刷用紙を照明する照明部44と、この照明部44により照明された印刷用紙100上の検出パッチを撮像してその濃度を測定するための撮像部45とからなる。照明部44は、吸着ローラ43に沿って配置され、吸着ローラ43上の印刷用紙100を照明する複数の線状光源からなり、チェーン19の上下走行領域間に設けられている。
撮像部45は、遮光および防塵のための筐体46と、この筐体内部に配置されたミラー49、レンズ48、CCDラインセンサ47とを備える。この撮像部45は、吸着ローラ43上の印刷用紙100の画像を照明部44のスリットを通して撮像するものであり、ミラー49で折り返された画像の入射光は、レンズ48を通ってCCDラインセンサ47で受光される。
図7は、このオフセット印刷機の主要な電気的構成を示すブロック図である。このオフセット印刷機は、装置の制御に必要な動作プログラムが格納されたROM141と、制御時にデータ等が一時的にストアされるRAM142と、論理演算を実行するCPU143とからなる制御部140を備える。この制御部は140は、インタフェース144を介して、インキ供給装置20、湿し水供給装置21、画像記録装置25、現像処理装置26、ブランケット洗浄装置29、撮像部40、第1、第2のブランケット胴13、14の胴入れ機構等における駆動部等の駆動信号を発生させる駆動回路145と接続されている。オフセット印刷機はこの制御部140により制御され、後述する製版動作および印刷動作を実行する。
次に、このオフセット印刷機による製版および印刷動作について説明する。図8は、このオフセット印刷機による製版および印刷動作の概要を示すフローチャートである。なお、この印刷および製版動作は、印刷用紙にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のインキで多色印刷を行う場合のものである。
まず、第1、第2の版胴11、12上において印刷版Pに画像を記録し、現像処理を行う製版工程を実行する(ステップS1)。この製版工程は、サブルーチンとしての図9のフローチャートに示す工程に従って実行される。
すなわち、最初に第1の版胴11を、図1において二点鎖線で示す画像記録位置に移動させる(ステップS11)。
次に、第1の版胴11の外周に印刷版Pを供給する(ステップS12)。この印刷版Pの供給は、供給カセット63から引き出した印刷版Pの先頭部とカッター66で切断された印刷版Pの後端部とを図示しない一対のくわえ爪でくわえることにより実行される。
続いて、第1の版胴11の外周に保持された印刷版Pに画像を記録する(ステップS13)。この画像の記録は、第1の版胴11を低速で回転させるとともに、画像記録装置25から第1の版胴11の外周に保持された印刷版Pに変調されたレーザビームを照射することにより実行される。
次に、画像が記録された印刷版Pを現像処理する(ステップS14)。この現像処理は、現像処理装置26を図1において二点鎖線で示す待機位置から実線で示す現像処理位置まで上昇させた後、第1の版胴11とともに回転する印刷版Pに対して、現像部、定着部および絞り部を順次接触させることにより実行される。
上記現像処理が終了すれば、第1の版胴11を図1において実線で示す第1の印刷位置まで移動させる(ステップS15)。
続いて、上記ステップS11〜15と同様の動作により、第2の版胴12の外周に保持される印刷版Pに対する製版工程を実行する(ステップS16〜20)。 そして、第1、第2の版胴11、12の外周に保持される印刷版Pへの製版が終了すれば、製版工程を終了する。
再度図8を参照して、製版工程が完了すれば、第1、第2の版胴11、12上の印刷版Pを用いて印刷用紙に印刷を行う印刷工程を実行する(ステップS2)。この印刷工程は、次のようにして実行される。
すなわち、先ず、各湿し水供給装置21および各インキ供給装置20を第1、第2の版胴11、12上に保持された印刷版Pのうちの対応する画像領域とのみ当接させる。これにより、各画像領域67a、67b、67c、67dには対応する各湿し水供給装置21および各インキ供給装置20から湿し水とインキとが供給される。そして、印刷版Pに供給されたインキは、第1、第2のブランケット胴13、14の対応する領域に転写される。
そして、印刷用紙を給紙胴16に供給する。この印刷用紙は、給紙胴16から圧胴15に渡される。この状態で、圧胴15が回転を続けると、圧胴15は、第1、第2の版胴11、12および第1、第2のブランケット胴13、14の1/2の直径を有することから、圧胴15の外周部に保持された印刷用紙には、その1回転目においてブラックとシアンのインキが、また、その2回転目においてマゼンタとイエローのインキが転写される。
このようにして、4色の印刷が終了した印刷用紙の先端部は、圧胴15から排紙胴17に渡される。そして、4色の印刷が終了した印刷用紙は、一対のチェーン19の駆動により、排紙部28に向けて搬送され、撮像部40において検出パッチの濃度を測定された後、排紙部28上に排出される。
印刷工程が終了すれば、印刷に使用した印刷版Pを排出する(ステップS3)。この印刷版Pの排出を行うためには、最初に第1の版胴11を、図1において二点鎖線で示す画像記録位置に移動させる。そして、第1の版胴11を反時計回りに回転させるとともに、第1の版胴11上に保持された印刷版Pの端部を爪機構73により剥がした後、この印刷版Pをコンベア機構69により案内して、排出カセット68内に排出する。そして、第1の版胴11を第1の印刷位置に復帰させた後、第2の版胴12を第2の印刷位置から画像記録位置に移動させ、上記同様の動作を実行することにより、第2の版胴12上に保持された印刷版Pを排出カセット68内に排出する。
印刷版Pの排出工程が完了すれば、ブランケット胴洗浄装置29により第1、第2のブランケット胴13、14を洗浄する(ステップS4)。
第1、第2のブランケット胴13、14の洗浄が終了すれば、さらに別の印刷物の印刷作業を行うか否かを確認する(ステップS5)。他の印刷作業を行う場合には、ステップ1〜4の動作を繰り返す。
印刷作業が終了した場合には、インキの洗浄を行う(ステップS6)。このインキの洗浄は、各インキ供給装置20に配設された図示しないインキ洗浄装置により、各インキ供給装置20におけるインキローラ71やインキ供給部72に付着するインキを除去および洗浄することにより実行される。
インキの洗浄工程が終了すれば、全ての工程を完了する。
以上のような構成を有するオフセット印刷機において、印刷版Pに供給すべきインキと湿し水の供給量を制御するためには、管理スケール等とも呼称される検出パッチが利用される。
図10は、複数の検出パッチより成るコントロールストリップCS1、CS2が印刷版P上に形成された状態を示す模式図である。
これらのコントロールストリップCS1、CS2は、図3および図4に示すインキ供給部72におけるインキキー2に対応する領域E毎に配置される。なお、図10においては図示を省略しているが、これらのコントロールストリップCS1、CS2は、図2(a)および図2(b)に示す印刷版Pにおける各画像領域67a、67b、67c、67dの近傍に各々形成される。
図11は、コントロールストリップCS1を拡大して示す模式図である。
このコントロールストリップCS1は、網点面積率が略100%のベタパッチS11と、線数(1インチあたりの線の数)が150線であり画線部の面積が50%(非画線部の面積が50%)である万線パッチS12と、線数が150線であり画線部の面積が18.8%(非画線部の面積が81.2%)である万線パッチS13とから構成される。なお、各検出パッチを示す符号の末尾のKYMCの符号は、それらの検出パッチが各々ブラック用、イエロー用、マゼンタ用、シアン用のものであることを示している。
図12は、コントロールストリップCS2を拡大して示す模式図である。
このコントロールストリップCS2は、網点面積率が略100%のベタパッチS21と、線数が240線であり画線部の面積が50%(非画線部の面積が50%)である万線パッチS22と、線数が120線であり画線部の面積が50%(非画線部の面積が50%)である万線パッチS23とから構成される。なお、各検出パッチを示す符号の末尾のKYMCの符号は、図11と同様、それらの検出パッチが各々ブラック用、イエロー用、マゼンタ用、シアン用のものであることを示している。
上述したコントロールストリップCS1、CS2を構成する各検出パッチS11、S12、S13、S21、S22、S23は、上述した印刷工程において印刷用紙100に印刷される。そしてこれらの検出パッチS11、S12、S13、S21、S22、S23は、撮像部40により撮像され、その濃度が測定される。
次に、上述した検出パッチS11、S12、S13、S21、S22、S23を使用して印刷版Pに供給すべき湿し水の供給量を制御する制御動作について説明する。図13および図14は、この発明の第1実施形態に係る湿し水供給量の制御動作を示すフローチャートである。
最初に、湿し水等の評価を行うべきプロット数Pを設定する(ステップS21)。このプロット数は、例えば数十〜百数十程度の値である。そして、プロット数を確認するためにIを0にセットする(ステップS22)。
そして、印刷後の印刷用紙100に印刷された検出パッチS11、S12、S13、S21、S22、S23を撮像部により撮像して得た濃度データを取り込む(ステップS23)。この濃度データは、網点面積率が略100%のベタパッチS11またはS21の濃度Dsと、線数が150線であり画線部の面積が50%である万線パッチ12の濃度D50-150と、線数が150線であり画線部の面積が18.8%の万線パッチS13の濃度D20-150と、線数が240線であり画線部の面積が50%である万線パッチS22の濃度D50-240と、線数が120線であり画線部の面積が50%の万線パッチS23の濃度D50-120である。これらの濃度Ds、D50-150、D20-150、D50-240、D50-120は、YMCKの各色毎に取り込まれる。
次に、ユールニールセンの関係式を移行して得た下記の変形式(1)を使用して面積率Sを演算する。
S=(1−10(-Dm/N))/(1−10(-Ds/N))・・・(1)
より具体的には、上記の式(1)に対して、上記濃度Ds、D50-150およびD20-150を代入することにより下記の式(11)を得る。ここで、S50-150は検出パッチS12に対する面積率、S20-150はS13に対する面積率、N-150は線数150のときのインキの乳化率に関するユールニールセンの係数である。
S50-150=(1−10(-D50-150/N-150))/(1−10(-Ds/N-150))・・(11)
S20-150=(1−10(-D20-150/N-150))/(1−10(-Ds/N-150))・・(12)
そして、上記の式において基準となる係数Nの値をN-150に代入することにより、面積率S(より具体的にはS50-150およびS20-150)を演算する。
また、これと並行して、インキの供給量を制御するためにインキキー2の開閉動作を制御する(ステップS25)。このインキキー2の制御は、例えばベタパッチS11またはS21の濃度Dsを利用することにより実行される。
そして、印刷を停止すべきか否かを判断する(ステップS26)。
印刷を継続する場合には、Iがプロット数Pに対したか否かを判断する(ステップS27)。Iがプロット数Pに達していない場合には、Iに1を加算した後、ステップS23〜ステップS25の動作を繰り返す。
Iがプロット数Pに達した場合には、今までの測定および演算により得た面積率S20-150の標準偏差σ20を測定する(ステップS28)。また、同様に、面積率S50-150の標準偏差σ50を測定する(ステップS29)。そして、σ20とσ50の合計値を面積率の標準偏差σとして演算する(ステップS30)。
なお、この標準偏差σを演算する場合、各インキキー2のデータを平均化し、単一の値として評価する。但し、各インキキー2毎に評価を行い、全てのインキキー2について標準偏差σを求めるようにしてもよい。
標準偏差σの値が予め設定した閾値より小さい場合には、湿し水が適正に供給されていると判断し、ステップS21に戻って上述した動作を繰り返す(ステップS31)。
一方、標準偏差σが予め設定した閾値以上となった場合には、ユールニールセンの係数Nを演算する(ステップS32)。この演算には、下記のユールニールセンの関係式(2)を使用する。
Dm=−N・Log[1−S(1−10(-Ds/N))]・・・(2)
このユールニールセンの関係式(2)に上述したコントロールストリップCS1、CS2から得た濃度等のデータを入力することにより、下記の式(13)、(14)、(15)が得られる。
D50-150=−N-150・Log[1−S50-150(1−10(-Ds/N-150))]・・・(13)
D50-120=−N-120・Log[1−S50-120(1−10(-Ds/N-120))]・・・(14)
D50-240=−N-240・Log[1−S50-240(1−10(-Ds/N-240))]・・・(15)
図15は、印刷用紙上に印刷されたインキの様子を模式的に示す説明図である。
この図においてインキ中の領域Aは、湿し水の量とは関係なく不安定となる領域である。この領域Aは、インキの乳化により透過率が変化する。また、インキ中の領域Bは、湿し水の量とともに変化する領域である。この領域の変化により面積率が変化することになる。なお、領域Bの数は、線数に比例する。従って、50%の場合の面積率をS50としたとき、S50の値は0.5となることから、下記の式(16)、(17)、(18)が成立する。
S50-150=S50+150×β=0.5+150×β・・・(16)
S50-120=S50+120×β=0.5+120×β・・・(17)
S50-240=S50+240×β=0.5+240×β・・・(18)
これらの式(16)、(17)、(18)を上記式(13)、(14)、(15)に代入することにより、下記の式(19)、(20)、(21)が得られる。
D50-150=−N-150・Log[1−(0.5+150×β)×(1−10(-Ds/N-150))]・・・(19)
D50-120=−N-120・Log[1−(0.5+120×β)×(1−10(-Ds/N-120))]・・・(20)
D50-240=−N-240・Log[1−(0.5+240×β)×(1−10(-Ds/N-240))]・・・(21)
上記の式(19)、(20)、(21)における未知の値は、N-150、N-120、N-240およびβである。そして、これらの値が最適となるように、最小二乗法、ニュートン法等の重回帰分析による最適法を利用して収束計算を行う。これにより、ユールニールセンの係数N(より具体的にはN-150、N-120、N-240)を得ることができる。
このユールニールセンの係数Nの値は、インキの乳化率に左右される。このため、続いてユールニールセンの係数Nが予め設定した閾値を越えたか否かを判断する(ステップS33)。このときには、ユールニールセンの係数NとしてN-150を使用する。但し、係数N-150のかわりにN-120やN-240を使用してもよい。また、このときには、各インキキー2のデータを平均化し、単一の係数N-150を使用する。但し、各インキキー2毎にN-150を計算するようにしてもよい。
そして、係数N-150の値が閾値より小さい場合には湿し水の供給量を増加させ、係数N-150の値が閾値以上となった場合には湿し水の供給量を減少させる(ステップS34)。この湿し水の供給量の調整は、図5に示す水元ローラ32の回転数を変更することにより実行される。
湿し水の供給量の調整が完了すれば、ステップS21に戻って上述した動作を繰り返す。
なお、ステップS32で演算したユールニールセンの係数Nは、印刷用紙100の種類やインキの種類に応じて変化することから、これを経時的に記憶することが好ましい。このため、印刷用紙100の種類やインキの種類毎に、オペレータが適切な印刷が行われたと判断したときのユールニールセンの係数Nをルックアップテーブル等に記憶する。記憶された係数Nは、次回、同一の印刷用紙100およびインキを使用した印刷を行うときに使用される。上述した基準となる係数Nの値としては、このようにして記憶された係数Nの値を使用することができる。
なお、オペレータの判断により係数Nを記憶するかわりに、例えば、この係数Nの値が安定した時点で係数Nの値を記憶するなど、係数Nを自動的に記憶するようにしてもよい。また、オペレータが判断した、あるいは、自動的に記憶した係数Nの値を平均化し、あるいは、重み付けして新たな係数Nの値を設定するようにしてもよい。
上述した実施形態においては、図10に示すように、コントロールストリップCS1、CS2の両方を、インキ供給部72におけるインキキー2に対応する領域E毎に配置している。しかしながら、図16に示すように、インキキー2に対応する領域Eに対して、コントロールストリップCS1、CS2のいずれか一方のみを配置するようにしてもよい。この場合においては、図16に示すように、インキの乳化を検出するために使用されるコントロールストリップCS2の数をコントロールストリップCS1の数より少なめに配置してもよい。また、インキキー2に対応する領域Eの一部に対してのみ、コントロールストリップCS1、CS2を配置するようにしてもよい。
上述した実施形態においては、コントロールストリップCS1とコントロールストリップCS2の両方にベタパッチS11とベタパッチS12とを配置しているが、これらのうちの一方のベタパッチを省略してもよい。
同様に、上述した実施形態においては、コントロールストリップCS1に、網点面積率が略100%のベタパッチS11と、線数が150線であり画線部の面積が50%である万線パッチS12と、線数が150線であり画線部の面積が18.8%である万線パッチS13とを配置し、コントロールストリップCS2に、網点面積率が略100%のベタパッチS21と、線数が240線であり画線部の面積が50%である万線パッチS22と、線数が120線であり画線部の面積が50%である万線パッチS23とを配置している。しかしながら、S12とS23とを共用するようにしてもよい。
より具体的には、網点面積率が略100%のベタパッチと、線数が150線であり画線部の面積が50%である万線パッチと、線数が150線であり画線部の面積が18.8%である万線パッチと、線数が300線であり画線部の面積が50%である万線パッチの4種類の検出パッチから成る検出パッチ郡を使用することにより、この発明を実施することも可能となる。要するに、ベタパッチと、線数が同じで面積率が異なる一対の万線パッチと、面積率が同じで線数が異なる一対の検出パッチとを実現できる検出パッチ郡であれば、どのような組み合わせの検出パッチを利用してもよい。
次に、この発明の第2実施形態について説明する。図17はこの発明の第2実施形態に係るオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法における領域決定動作を示すフローチャートであり、図18は領域決定後に実行される給水動作を示すフローチャートである。
上述した第1実施形態においては、面積率の標準偏差σが予め設定した閾値を超えた場合に、ユールニールセンの係数Nを演算して湿し水の供給量を調整するようにしているが、この第2実施形態においては、ユールニールセンの係数Nから、湿し水の必要供給量に関する係数Zを演算し、この係数Zの値がどの領域にあるかを判定した後、面積率Sを利用して判定した領域を変更するようにしている。
すなわち、この第2実施形態に係るオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法においては、最初に面積率Sとユールニールセンの係数Nとを演算する(ステップS41、ステップS42)。この面積率Sとユールニールセンの係数N(より具体的にはN-120、N-150、N-240)との演算は、上述した第1実施形態と同様の工程により実行される。
次に、係数N-120、N-150、N-240から、湿し水の必要供給量に関する係数Zを演算する(ステップS43)。この係数Zの演算時には、湿し水の供給量が多いときには、ユールニールセンの係数Nのうち、小さな線数に対応する係数Nの値は増加するが、大きな線数に対応する係数Nの値は減少するという現象に基づいて演算される。
図19は、ユールニールセンの係数Nと線数との関係を示す説明図である。なお、図19における横軸は線数を示し、縦軸はユールニールセンの係数Nを示している。
一般的には、係数Nと線数とは一次式で表し得る関係となり、N-120とN-150とN-240とは、例えば、図19における直線200上に配置される。この状態から、湿し水の供給量が増加した場合、理論的にはN-120とN-150とN-240とは、例えば、図19における直線300上に配置されるはずである。しかしながら、実際には、N-120とN-150とN-240のうちN-240だけが予想値よりZだけ小さい値となる。これを係数Zの値と設定する。この係数Zの演算は、図19に示す直線300の傾きをA、切片をBとした場合、係数N-120、N-150、N-240の組み合わせに基づいて下記の式により実行される。
A=([N-150]−[N-120])/30
B=[N-120]−120*A
Z=240*A+B−[N-240]
次に、係数Zの値の属する領域(どの領域に属しているか)を決定する(ステップS44)。
すなわち、Zの値に対応した0から5までの6個の領域を予め設定しておく。この6個の領域のうち領域0は係数Zの値に関係なく地汚れが発生して、湿し水の供給量を極めて多量に増加させる必要がある領域である。このときには、この実施例においては、一時的に強制的な大量の給水を実行する。このような強制給水については、例えば、特開2003−334930号に開示されている。また、領域1は、係数Zの値が小さく、湿し水の供給量を多量に増加させる必要がある領域である。領域2は、係数Zの値が次に小さく、湿し水の供給量を増加させる必要がある領域である。領域3は、係数Zの値が中程度であり、湿し水の供給量を維持すればよい領域である。領域4は、係数Zの値がやや大きく、湿し水の供給量を減少させる必要がある領域である。領域5は、係数Zの値が大きく、湿し水の供給量を多量に減少させる必要がある領域である。係数Zとこれらの領域との関係は、予め実験的に測定し、決定しておく。
先に演算した係数Zの値が領域3以下の領域に属する場合には、処理を終了し、後述する給水動作を実行する(ステップS45)。
一方、先に演算した係数Zの値が領域4以上の領域に属する場合には、先に演算した面積率S50-150を予め設定した基準値と比較する(ステップS46)。この面積率S50-150の値が基準値より大きい場合には湿し水が不足していると判断し、Zの値にかかわらず、Zが領域2に属することとして(ステップS48)処理を終了し、後述する給水動作を実行する。
面積率S50-150の値が基準値より小さい場合には、図10または図16に示すインキキー2に対応する各領域Eのうち、中央付近に配置される領域Eにおける面積率S50-150の値と両端に配置される面積率S50-150の値とを比較する(ステップS47)。そして、中央付近に配置される領域Eにおける面積率S50-150の値から、両端に配置される領域Eにおける面積率S50-150の値を減算した値が左端、右端のいずれか一方でも予め設定した基準値より小さかった場合には、Zの値にかかわらず、Zが領域2に属することとして(ステップS48)処理を終了し、後述する給水動作を実行する。一方、中央付近に配置される領域Eにおける面積率S50-150の値から、両端に配置される面積率S50-150の値を減算した値が左端、右端の両方で予め設定した基準値より大きかった場合には、そのまま処理を終了し、後述する給水動作を実行する。
ここで、中央付近に配置される領域Eにおける面積率S50-150の値と両端に配置される面積率S50-150の値との差を利用するのは、次のような理由による。すなわち、図5に示す水ローラ33、34の撓み等により、中央付近に配置される領域E程湿し水の供給量が多くなり、両端に配置される領域E程カラミが発生し易いことから、中央付近に配置される領域Eにおける面積率S50-150の値から両端に配置される面積率S50-150の値を減算した値が基準値以上の場合には、湿し水が不足していると判断できるためである。
なお、上述したステップS46およびステップS47においては、面積率S50-150を使用しているが、面積率S50-150のかわりに面積率S20-150を使用してもよい。
以上の工程により係数Zの属する領域を決定すれば、次に、図18に示す給水動作を実行する。
最初に、印刷枚数が100枚を越えているか否かを判断する(ステップS51)。なお、印刷枚数が100枚を越えていない場合には印刷状態が安定していないことから、湿し水の供給量の調整は行わない。
印刷枚数が100枚を越えた場合には、撮像部40により撮像した印刷後の印刷用紙100の画像から、汚れが発生しているか否かを判定する(ステップS52 )。この判定は、印刷用紙100における未印刷領域の濃度を測定し、そこにインキが付着しているか否かを判定することにより行われる。そして、汚れが発生していると判定された場合には、一時的に多量の湿し水を供給した後、湿し水の供給量を元に戻す強制給水動作が実行される(ステップS53)。なお、汚れの発生と強制給水動作については、本出願人による特開2003−334930号に開示されている。
次に、係数Zの属する領域が3であるか否かを判断する(ステップS54)。係数Zの属する領域が3である場合には、湿し水の供給量は適量であると判断して、処理を終了する。
係数Zの属する領域が3ではない場合には、係数Zの属する領域が4より小さいか(すなわち、2以下であるか)否かを判断する(ステップS55)。そして、係数Zの属する領域が4より小さい(すなわち、2以下)である場合には湿し水の供給量を増加させ、係数Zの属する領域が4以上である場合には湿し水の供給量を減少させる(ステップS56)。このときには、係数Zの属する領域に応じて、湿し水の供給量の増加または減少の割合を調整する。
次に、この発明の第3実施形態について説明する。図20はこの発明の第3実施形態に係るオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法における領域決定動作を示すフローチャートである。
上述した第2実施形態においては、ユールニールセンの係数Nから、湿し水の必要供給量に関する係数Zを演算し、この係数Zの値がどの領域にあるかを判定した後、面積率Sを利用して判定した領域を変更するようにしているが、この第3実施形態においては、大きい線数に対応する面積率Sと小さな線数に対応する面積率Sとの差に基づいて、湿し水の必要供給量に関する係数Yを演算し、この係数Yの値がどの領域にあるかを判定した後、面積率Sを利用して判定した領域を変更するようにしている
すなわち、この第3実施形態に係るオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法においては、最初に面積率Sとユールニールセンの係数Nとを演算する(ステップS61、ステップS62)。この面積率Sとユールニールセンの係数N(より具体的にはN-120、N-150、N-240)との演算は、上述した第1、第2実施形態と同様の工程により実行される。
次に、面積率S50-150から面積率S20-150から、湿し水の必要供給量に関する係数Yを演算する(ステップS63)。この係数Yの演算時には、湿し水の供給量が多いときには、面積率Sのうち、小さな線数に対応する面積率Sの値は減少方向に推移するが、大きな線数に対応する面積率Sの値は増加方向に推移するという現象に基づいて演算される。
図21は、理論的な面積率と実際の面積率との関係を示す説明図である。なお、図21における横軸は理論的な面積率を示し、縦軸は実際の面積率を示している。
本来、画像を記録したときの理論的な面積率と実際の面積率との関係は、図21において符号300で示すように直線となり、これに印刷時のドットゲインを考慮することにより、理論的な面積率と実際の面積率との関係は、図21において符号400で示すような円弧状の曲線となる。しかし、実際には、湿し水の供給量が少ない場合には、理論的な面積率と実際の面積率との関係は、図21において符号500で示すような円弧状の曲線となる。また、逆に、湿し水の供給量が多い場合には、理論的な面積率と実際の面積率との関係は、図21において符号600で示すような略S字状の曲線となる。
このため、湿し水の供給量が多い場合には、面積率S50-150から面積率S20-150を減算した値ΔS1は大きくなり、湿し水の供給量が少ない場合には、面積率S50-150から面積率S20-150を減算した値ΔS1は小さくなる。このため、面積率S50-150から面積率S20-150を減算した値を係数Yとすることにより、この係数Yを利用して湿し水の必要供給量を求めることが可能となる。
次に、第2実施形態の場合と同様、係数Yの値の属する領域(どの領域に属しているか)を決定する(ステップS44)。
すなわち、Yの値に対応した0から5までの6個の領域を予め設定しておく。この6個の領域のうち領域0は係数Yの値に関係なく地汚れが発生して、湿し水の供給量を極めて多量に増加させる必要がある領域である。このときには、この実施例においては、一時的に強制的な大量の給水を実行する。また、領域1は、係数Yの値が小さく、湿し水の供給量を多量に増加させる必要がある領域である。領域2は、係数Yの値が次に小さく、湿し水の供給量を増加させる必要がある領域である。領域3は、係数Yの値が中程度であり、湿し水の供給量を維持すればよい領域である。領域4は、係数Yの値がやや大きく、湿し水の供給量を減少させる必要がある領域である。領域5は、係数Yの値が大きく、湿し水の供給量を多量に減少させる必要がある領域である。係数Yとこれらの領域との関係は、予め実験的に測定し、決定しておく。
先に演算した係数Yの値が領域3以下の領域に属する場合には、処理を終了し、後述する給水動作を実行する(ステップS65)。
一方、先に演算した係数Yの値が領域4以上の領域に属する場合には、先に演算した面積率S50-150を予め設定した基準値と比較する(ステップS66)。この面積率S50-150の値が基準値より大きい場合には湿し水が不足していると判断し、Yの値にかかわらず、Yが領域2に属することとして(ステップS68)処理を終了し、後述する給水動作を実行する。
面積率S50-150の値が基準値より小さい場合には、図10または図16に示すインキキー2に対応する各領域Eのうち、中央付近に配置される領域Eにおける面積率S50-150の値と両端に配置される面積率S50-150の値とを比較する(ステップS67)。そして、中央付近に配置される領域Eにおける面積率S50-150の値から、両端に配置される領域Eにおける面積率S50-150の値を減算した値が左端、右端のいずれか一方でも予め設定した基準値より小さかった場合には、Yの値にかかわらず、Yが領域2に属することとして(ステップS68)処理を終了し、後述する給水動作を実行する。一方、中央付近に配置される領域Eにおける面積率S50-150の値から、両端に配置される面積率S50-150の値を減算した値が左端、右端の両方で予め設定した基準値より大きかった場合には、そのまま処理を終了し、後述する給水動作を実行する。
以上の工程により係数Yの属する領域を決定すれば、次に、第2実施形態の場合と同様、図18に示す給水動作を実行する。
最初に、印刷枚数が100枚を越えているか否かを判断する(ステップS51)。なお、印刷枚数が100枚を越えていない場合には印刷状態が安定していないことから、湿し水の供給量の調整は行わない。
印刷枚数が100枚を越えた場合には、撮像部40により撮像した印刷後の印刷用紙100の画像から、汚れが発生しているか否かを判定する(ステップS52 )。この判定は、印刷用紙100における未印刷領域の濃度を測定し、そこにインキが付着しているか否かを判定することにより行われる。そして、汚れが発生していると判定された場合には、一時的に多量の湿し水を供給した後、湿し水の供給量を元に戻す強制給水動作が実行される(ステップS53)。
次に、係数Yの属する領域が3であるか否かを判断する(ステップS54)。係数Yの属する領域が3である場合には、湿し水の供給量は適量であると判断して、処理を終了する。
係数Yの属する領域が3ではない場合には、係数Yの属する領域が4より小さいか(すなわち、2以下であるか)否かを判断する(ステップS55)。そして、係数Yの属する領域が4より小さい(すなわち、2以下)である場合には湿し水の供給量を増加させ、係数Yの属する領域が4以上である場合には湿し水の供給量を減少させる(ステップS56)。このときには、係数Yの属する領域に応じて、湿し水の供給量の増加または減少の割合を調整する。
なお、この第3実施形態においては、ユールニールセンの係数Nを実際に演算するかわりに、ユールニールセンの係数Nとして固定値を使用してもよい。この場合には、図12に示す画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一対の検出パッチCS2を省略することも可能となる。
この発明を適用するオフセット印刷機の側面概要図である。 印刷版P上における画像領域67の配置を示す説明図である。 インキ供給部72の側面概要図である。 インキ供給部72の平面図である。 湿し水供給装置21bの側面概要図である。 撮像部40をチェーン19とともに示す側面概要図である。 オフセット印刷機の主要な電気的構成を示すブロック図である。 オフセット印刷機による製版および印刷動作の概要を示すフローチャートである。 製版工程を示すフローチャートである。 複数の検出パッチより成るコントロールストリップCS1、CS2が印刷版P上に形成された状態を示す模式図である。 コントロールストリップCS1を拡大して示す模式図である。 コントロールストリップCS2を拡大して示す模式図である。 この発明の第1実施形態に係る湿し水供給量の制御動作を示すフローチャートである。 この発明の第1実施形態に係る湿し水供給量の制御動作を示すフローチャートである。 印刷用紙上に印刷されたインキの様子を模式的に示す説明図である。 複数の検出パッチより成るコントロールストリップCS1、CS2が印刷版P上に形成された状態を示す模式図である。 領域決定動作を示すフローチャートである。 給水動作を示すフローチャートである。 ユールニールセンの係数Nと線数との関係を示す説明図である。 領域決定動作を示すフローチャートである。 図21は、理論的な面積率と実際の面積率との関係を示す説明図である。
符号の説明
1 インキ元ローラ
2 インキキー
3 インキ
4 偏芯カム
5 軸
6 パルスモータ
11 第1の版胴
12 第2の版胴
13 第1のブランケット胴
14 第2のブランケット胴
15 圧胴
16 給紙胴
17 排紙胴
18 スプロケット
19 チェーン
20 インキ供給装置
21 湿し水供給装置
23 給版部
24 排版部
25 画像記録装置
26 現像処理装置
27 給紙部
28 排紙部
31 水舟
32 水元ローラ
33 水ローラ
34 水ローラ
40 撮影部
41 グリッパ
43 吸着ローラ
44 照明部
45 撮像部
47 CCDカメラ
48 レンズ
49 ミラー
72 インキ供給部
100 印刷用紙
140 制御部
P 印刷版
CS1 コントロールストリップ
CS2 コントロールストリップ
S11 ベタパッチ
S12 万線パッチ
S13 万線パッチ
S21 ベタパッチ
S22 万線パッチ
S23 万線パッチ

Claims (10)

  1. 線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチと、画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチと、ベタパッチとを含む検出パッチ郡における各検出パッチの濃度を測定する濃度測定工程と、
    前記線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチの濃度と前記ベタパッチの濃度とを利用することにより、湿し水量の大小に関する面積率Sを演算する第1演算工程と、
    前記画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチの濃度とベタパッチの濃度とを利用することにより、インキの乳化率に関する係数Nを演算する第2演算工程と、
    前記面積率Sと前記係数Nを利用して湿し水の供給量を調整する湿し水量調整工程と、
    を備えたことを特徴とするオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法。
  2. 線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチと、画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチと、ベタパッチとを含む検出パッチ郡における各検出パッチの濃度を測定する濃度測定工程と、
    前記線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチの濃度Dmと前記ベタパッチの濃度Dsとを下記のユールニールセンの変形式(1)に代入することにより、湿し水量の大小に関する面積率Sを演算する第1演算工程と、
    前記画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチの濃度Dmとベタパッチの濃度Dsとを下記のユールニールセンの関係式(2)に代入することにより、インキの乳化率に関する係数Nを演算する第2演算工程と、
    前記面積率Sと前記係数Nを利用して湿し水の供給量を調整する湿し水量調整工程と、
    を備えたことを特徴とするオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法。
    S=(1−10(-Dm/N))/(1−10(-Ds/N))・・・(1)
    Dm=−N・Log[1−S(1−10(-Ds/N))]・・・(2)
  3. 請求項2に記載のオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法において、
    前記第2演算工程においては、重回帰分析を利用して前記係数Nの値を求めるオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法。
  4. 線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチと、画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチと、ベタパッチとを含む検出パッチ郡における各検出パッチの濃度を測定する濃度測定工程と、
    前記線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチの濃度と前記ベタパッチの濃度とを利用することにより、湿し水量の大小に関する面積率Sを演算する第1演算工程と、
    前記画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチの濃度とベタパッチの濃度とを利用することにより、複数の線数に対してインキの乳化率に関する係数Nを演算する第2演算工程と、
    前記第2演算工程で演算した複数の線数に対するインキの乳化率に関する係数Nから、湿し水の必要供給量に関する係数Zを演算する第3演算工程と
    前記面積率Sと前記係数Zを利用して湿し水の供給量を調整する湿し水量調整工程と、
    を備えたことを特徴とするオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法。
  5. 線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチと、画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチと、ベタパッチとを含む検出パッチ郡における各検出パッチの濃度を測定する濃度測定工程と、
    前記線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチの濃度Dmと前記ベタパッチの濃度Dsとを下記のユールニールセンの変形式(1)に代入することにより、湿し水量の大小に関する面積率Sを演算する第1演算工程と、
    前記画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチの濃度Dmとベタパッチの濃度Dsとを下記のユールニールセンの関係式(2)に代入することにより、複数の線数に対してインキの乳化率に関する係数Nを演算する第2演算工程と、
    前記第2演算工程で演算した複数の線数に対するインキの乳化率に関する係数Nから、湿し水の必要供給量に関する係数Zを演算する第3演算工程と、
    前記面積率Sと前記係数Zを利用して湿し水の供給量を調整する湿し水量調整工程と、
    を備えたことを特徴とするオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法。
    S=(1−10(-Dm/N))/(1−10(-Ds/N))・・・(1)
    Dm=−N・Log[1−S(1−10(-Ds/N))]・・・(2)
  6. 請求項4または請求項5に記載のオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法において、
    前記第2演算工程においては、重回帰分析を利用して前記係数Nの値を求めるオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法。
  7. 請求項4乃至請求項6に記載のオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法において、
    前記第3演算工程においては、前記係数Nのうちの小さい線数に対応する2個の係数Nの値から、最も大きい線数に対応する係数Nの予想値を演算し、もっとも線数が大きい係数Nの実際の値と前記予想値との差に基づいて、前記湿し水の必要供給量に関する係数Zを演算するオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法。
  8. 線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチと、ベタパッチとを含む検出パッチ郡における各検出パッチの濃度を測定する濃度測定工程と、
    前記線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチの濃度と前記ベタパッチの濃度とを利用することにより、複数の線数に対して湿し水量の大小に関する面積率Sを演算する第1演算工程と、
    前記湿し水量の大小に関する面積率Sのうち、大きい線数に対応する面積率Sと小さい線数に対応する面積率Sとの差に基づいて、湿し水の必要供給量に関する係数Yを演算する第4演算工程と、
    前記面積率Sと前記係数Yを利用して湿し水の供給量を調整する湿し水量調整工程と、
    を備えたことを特徴とするオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法。
  9. 線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチと、画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチと、ベタパッチとを含む検出パッチ郡における各検出パッチの濃度を測定する濃度測定工程と、
    前記線数が同一で画線部と非画線部の面積比が異なる一組の検出パッチの濃度Dmと前記ベタパッチの濃度Dsとを下記のユールニールセンの変形式(1)に代入することにより、複数の線数に対して湿し水量の大小に関する面積率Sを演算する第1演算工程と、
    前記画線部と非画線部の面積比が同一で線数が異なる一組の検出パッチの濃度Dmとベタパッチの濃度Dsとを下記のユールニールセンの関係式(2)に代入することにより、インキの乳化率に関する係数Nを演算する第2演算工程と、
    前記湿し水量の大小に関する面積率Sのうち、大きい線数に対応する面積率Sと小さい線数に対応する面積率Sとの差に基づいて、湿し水の必要供給量に関する係数Yを演算する第4演算工程と、
    前記面積率Sと前記係数Yを利用して湿し水の供給量を調整する湿し水量調整工程と、
    を備えたことを特徴とするオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法。
    S=(1−10(-Dm/N))/(1−10(-Ds/N))・・・(1)
    Dm=−N・Log[1−S(1−10(-Ds/N))]・・・(2)
  10. 請求項8または請求項9に記載のオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法において、
    前記第2演算工程においては、重回帰分析を利用して前記係数Nの値を求めるオフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法。
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