JP4794173B2 - 湿し水制御方法および印刷装置 - Google Patents

湿し水制御方法および印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4794173B2
JP4794173B2 JP2005018171A JP2005018171A JP4794173B2 JP 4794173 B2 JP4794173 B2 JP 4794173B2 JP 2005018171 A JP2005018171 A JP 2005018171A JP 2005018171 A JP2005018171 A JP 2005018171A JP 4794173 B2 JP4794173 B2 JP 4794173B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection patch
density
patch
printing
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005018171A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006205437A (ja
Inventor
隆治 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd, Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2005018171A priority Critical patent/JP4794173B2/ja
Priority to EP06000937A priority patent/EP1685960B1/en
Priority to US11/332,196 priority patent/US7992493B2/en
Priority to DE602006012747T priority patent/DE602006012747D1/de
Publication of JP2006205437A publication Critical patent/JP2006205437A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4794173B2 publication Critical patent/JP4794173B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F33/00Indicating, counting, warning, control or safety devices
    • B41F33/0054Devices for controlling dampening

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Rotary Presses (AREA)

Description

この発明は、湿し水を用いた平版印刷における湿し水制御方法ならびに印刷装置に関する。
湿し水を用いた平版印刷では湿し水の供給量により印刷品質が変わることが知られており、一般的には、印刷装置のオペレータが印刷物を目視確認して経験的に湿し水の供給量を決定しているのが現状である。また、版面や湿し水ロ−ラ表面での湿し水の水膜厚を計測し、これを一定に保持するような制御を行う従来技術もある。
これに対して本出願人は、湿し水の変化により濃度が変化する検出パッチを印刷物の画像とともに印刷し、この検出パッチの濃度を計測しながら湿し水の供給量の制御を行う装置を開発した(例えば特許文献1)。
特開2002−355950号公報
上記従来技術によれば、検出パッチの濃度を計測することで湿し水の供給量を自動的に制御することができるので、従来のようなオペレータの経験に頼らなくとも適正な湿し水の供給量を得ることができるという効果がある。しかしながら、上記従来技術では演算が比較的複雑であり、また、前記検出パッチの濃度変化の幅がせまく、制御が難しいという問題があった。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、検出パッチの濃度変化を大きくすることで制御感度を改善し、より精度の高い湿し水の供給量の制御が行える湿し水制御方法ならびに印刷装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、湿し水を使用する平版印刷において、印刷物の画像とともに印刷した第1検出パッチおよび第2検出パッチの濃度に基づいて湿し水の供給量を制御する湿し水制御方法において、前記第1検出パッチをベタパッチとするとともに、前記第2検出パッチを少なくとも線数が200線以上で、かつ、画像のデュ−ティ比が60%以上である万線または網点パッチとし、前記第1および第2検出パッチを印刷し、適正に印刷が行われたときの湿し水量を最適水量として、このときの前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチとの濃度の比をプロットするとともに、湿し水を最適水量から増加および減少させたときの前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチとの濃度の比を各々プロットすることにより、前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチの濃度との比と湿し水の供給量との関係を求め、相関デ−タとして記憶する準備工程と、印刷物の画像に前記第1検出パッチおよび第2検出パッチの画像を付加して印刷を行なう印刷工程と、前記印刷工程で得られた印刷物から、前記第1検出パッチおよび第2検出パッチの濃度を測定する測定工程と、前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチとの濃度の比を演算する演算工程と、前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチの濃度との比と前記相関デ−タとを使用して湿し水の供給量を制御する制御工程とからなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記万線または網点パッチの線数を300線以上とし、画像のデュ−ティ比を前記線数に応じて60%以上90%以下に設定する。
請求項に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記準備工程および前記印刷工程においては、第1検出パッチおよび前記第2検出パッチが複数組印刷されるとともに、前記制御工程においては、前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチの複数の濃度の比のうち最も高いものを使用する。
請求項に記載の発明は、湿し水を使用する平版印刷において、印刷物の画像とともに印刷した第1検出パッチおよび第2検出パッチの濃度に基づいて湿し水の供給量を制御する印刷装置において、前記前記第1検出パッチをベタパッチとするとともに、前記第2検出パッチを少なくとも線数が200線以上で、かつ、画像のデュ−ティ比が60%以上である万線または網点パッチとし、前記第1および第2検出パッチを印刷し、適正に印刷が行われたときの湿し水量を最適水量として、このときの前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチとの濃度の比をプロットするとともに、湿し水を最適水量から増加および減少させたときの前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチとの濃度の比を各々プロットすることにより、前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチの濃度との比と湿し水の供給量との関係を求め、相関デ−タとして記憶する記憶手段と、印刷物上に印刷された前記第1検出パッチおよび第2検出パッチの濃度を測定する測定手段と、前記第1検出パッチの濃度に対する前記第2検出パッチの濃度の比を演算する演算手段と、前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチの濃度との比と前記相関デ−タとを使用して湿し水の供給量を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記万線または網点パッチの線数を300線以上とし、画像のデュ−ティ比を前記線数に応じて60%以上90%以下に設定する。
請求項に記載の発明は、請求項または請求項に記載の発明において、第1検出パッチおよび前記第2検出パッチが複数組印刷されるとともに、前記制御手段は、前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチの複数の濃度の比のうち最も高いものを使用する。
請求項1乃至請求項に記載の発明によれば、万線または網点からなる検出パッチの湿し水の供給量変化に対する濃度変化が従来よりも大きく、より精度の高い湿し水制御を行うことができる。
また、ベタパッチの濃度と万線または網点パッチの濃度との比を使用するようにしているので、インキ量の大小による影響を除去して湿し水の供給量を制御することができる。
請求項および請求項に記載の発明によれば、インキがらみや地汚れの発生を防止することが可能となる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。最初に、この発明を適用する印刷装置の構成について説明する。図1は、この発明を適用する印刷装置の概要図である。
この印刷装置は、第1、第2の版胴11、12に保持された画像が記録されていない印刷版に画像を記録して製版した後、この印刷版に供給されたインキを第1、第2のブランケット胴13、14を介して第1、第2の圧胴15、16に保持された印刷用紙に転写することにより4色の印刷を行うものである。
この印刷装置は、第1の版胴11と、第2の版胴12と、第1の版胴11と当接可能に設けられた第1のブランケット胴13と、第2の版胴12と当接可能に設けられた第2のブランケット胴14と、第1のブランケット胴13に対して当接可能に設けられた第1の圧胴15と、第2のブランケット胴14に対して当接可能に設けられた第2の圧胴16と、給紙部31から供給された印刷用紙を第1の圧胴15に渡すための給紙胴17と、第1の圧胴15から受け取った印刷用紙を第2の圧胴16に渡すための渡し胴18と、第2の圧胴16から受け取った印刷用紙を排紙部32に排出するためのチェ−ン23をスプロケット22との間で巻回した排紙胴19と、印刷用紙に印刷された画像を撮像するとともに検出パッチの濃度を測定するための撮像部60と、タッチパネル方式のコントロ−ルパネル100とを有する。
第1の版胴11および第2の版胴12は、その外周部に各々異なる2色分の印刷版を保持する所謂2倍胴となっている。また、第1のブランケット胴13および第2のブランケット胴14は、第1の版胴11および第2の版胴12と同径であり、各々2色分の画像を転写し得るブランケット面を有する。
第1のブランケット胴13および第2のブランケット胴14と各々当接可能に設けられた第1の圧胴15および第2の圧胴16は、第1、第2の版胴11、12および第1、第2のブランケット胴13、14の直径の1/2の直径を有する。また、これら第1、第2の圧胴15、16は、印刷用紙の先端を保持して搬送するための図示しないグリッパを有する。
圧胴15に隣接して配設された給紙胴17は、第1、第2の圧胴15、16と同一の直径を有する。この給紙胴17は、その隔回転毎に、給紙部31から1枚ずつ供給された印刷用紙の先端部を図示しないグリッパにより保持して搬送する。グリッパにより保持された印刷用紙の先端部は、給紙胴17から第1の圧胴15への印刷用紙の受け渡し時に、第1の圧胴15のグリッパにより保持される。
第1の圧胴15と第2の圧胴16との間に配設された渡し胴18は、第1、第2の版胴11、12および第1、第2のブランケット胴13、14の直径と同一の直径を有する。この渡し胴18は、第1の圧胴15から受け取った印刷用紙の先端を図示しないグリッパにより保持して搬送し、この印刷用紙の先端を第2の圧胴16のグリッパに受け渡す。
第2の圧胴16に隣接して配設された排紙胴19は、第1、第2の版胴11、12および第1、第2のブランケット胴13、14の直径と同一の直径を有する。この排紙胴19は、その両端部に一対のチェ−ン23を巻回した構造を有し、この一対のチェ−ン23を連結する図示しない連結部材上に、グリッパ30(図2参照)が配設されている。第2の圧胴16のグリッパにより保持された印刷用紙の先端部は、第2の圧胴16から排紙胴19への印刷用紙の受け渡し時に、排紙胴19のいずれかのグリッパ30により保持される。そして、この印刷用紙は、チェ−ン23の移動に伴って、排紙部32上に排出される。
前記給紙胴17の端部に付設されたギヤは、従動プ−リ25と同芯状に配設されたギヤ26と連結している。そして、モ−タ27の駆動により回転する駆動プ−リ28と従動プ−リ25との間には、ベルト29が巻回されている。このため、給紙胴17は駆動モ−タ27の駆動により回転する。一方、第1、第2の版胴11、12、第1、第2のブランケット胴13、14、第1、第2の圧胴15、16、給紙胴17、渡し胴18および排紙胴19は、各々その端部に付設されたギヤにより連結されている。このため、駆動モ−タ27の駆動により、これらの給紙胴17、第1、第2の圧胴15、16、排紙胴19、第1、第2のブランケット胴13、14、第1、第2の版胴11、12および渡し胴18は、互いに同期して回転する。
第1の版胴11の周囲には、印刷版に例えばブラック(K)のインキを供給するためのインキ供給装置20aと、印刷版に例えばシアン(C)のインキを供給するためのインキ供給装置20bと、印刷版に湿し水を供給するための湿し水供給装置21a、21bとが配置されている。また、第2の版胴12の周囲には、印刷版に例えばマゼンタ(M)のインキを供給するためのインキ供給装置20cと、印刷版に例えばイエロ−(Y)のインキを供給するためのインキ供給装置20dと、印刷版に湿し水を供給するための湿し水供給装置21c、21dとが配置されている。
さらに、第1の版胴11または第2の版胴12の周囲には、それぞれ、第1の版胴11の外周部に印刷版を供給するための給版部33と、第2の版胴の外周部に印刷版を供給するための給版部34と、第1の版胴11の外周部に装着された印刷版に画像を記録するための画像記録装置35と、第2の版胴12の外周部に装着された印刷版に画像を記録するための画像記録装置36とが配置されている。
図2は、印刷用紙に印刷された画像を撮像するとともに画像上の任意の位置の濃度や検出パッチの濃度等を測定するための上述した撮像部60を排紙胴19等の排紙機構とともに示す側面概要図である。
一対のチェ−ン23は、排紙胴19の両端部と一対のスプロケット22との間に無端状に掛け渡されている。そして、上述したように、一対のチェ−ン23を連結する図示しない連結部材上には、各々、印刷用紙の先端部を咥えて搬送するためのグリッパ30が配設されている。なお、図2においてはグリッパ30を2個のみ図示し、他のグリッパ30の図示を省略している。
一対のチェ−ン23の長さは、第1、第2の圧胴15、16の周長の整数倍の長さとなっており、チェ−ン23上におけるグリッパ30の配置間隔は、第1、第2の圧胴15、16の周長と等しくなるように設定されている。そして、各グリッパ30は、図示しないカム機構によって、排紙胴19に設けられたグリッパと同期して開閉するように構成されており、排紙胴19から印刷用紙を受け取り、チェ−ン23の回転に伴って印刷用紙を搬送した後、図示しないカム機構により開放されて印刷用紙を排紙部32上に排出する。
この印刷用紙の搬送時には、印刷用紙の先端部のみをグリッパ30により咥えて搬送するため、印刷用紙の後端は固定されていない状態で搬送されることになる。このため、この搬送時には、印刷用紙のばたつきが発生し、後述する撮像部60による画像の撮像や検出パッチの濃度等の測定動作に支障を来すことになる。これを防止するため、この印刷装置においては、排紙部32の前方側において印刷用紙の搬送状態を安定させる吸着ロ−ラ70が設けられている。
この吸着ロ−ラ70は、その表面に微細な吸着孔を多数備えた中空状のロ−ラから構成されており、その中空部は図示しない真空ポンプと接続されている。この吸着ロ−ラ70の端部にはギヤ71が付設されている。このギヤ71は、アイドラギヤ72、73を介して排紙胴19の端部に付設されたギヤと連結されている。これにより、吸着ロ−ラ70は、グリッパ30の通過速度に合わせて回転駆動される。このため、印刷用紙は、吸着ロ−ラ70上を通過する際には吸着ロ−ラ70の表面に吸着された状態となって搬送されることになり、吸着ロ−ラ70上では印刷用紙のばたつきは発生しない。なお、吸着ロ−ラ43に代えて、印刷用紙を平面的に吸着するような吸着板部材を使用してもよい。
上記撮像部60は、吸着ロ−ラ70と平行に配設され吸着ロ−ラ70上の印刷用紙を照明する一対の線状光源61と、一対の集光板62と、折り返しミラ−63、64と、集光レンズ65と、CCDラインセンサ66とを備える。排紙胴19やチェ−ン23等からなる排紙機構により搬送された印刷用紙は、一対の線状光源61により照明され、CCDラインセンサ66により撮影される。そして、印刷用紙の画像や濃度のデ−タは、タッチパネル方式のコントロ−ルパネル100に表示される。
図3は、この印刷装置の主要な電気的構成を示すブロック図である。この印刷装置は、装置の制御に必要な動作プログラムが格納されたROM141と、制御時にデ−タ等が一時的にストアされるRAM142と、論理演算を実行するCPU143とからなる制御部140を備える。この制御部140は、インタフェ−ス144を介して、インキ供給装置20、湿し水供給装置21、画像記録装置35、36、第1、第2のブランケット胴13、14の胴入れ機構等における駆動部等の駆動信号を発生させる駆動回路145と接続されている。印刷装置はこの制御部140により制御され、後述する製版動作および印刷動作を実行する。
制御部140は、後述する相関デ−タメモリ151を備える。また、この制御部140は、インタフェ−ス144を介して、上述した撮像部60およびコントロ−ルパネル100と接続されている。さらに、この制御部140は、後述する画像デ−タ供給部153、例えば、この印刷装置の前工程にある画像処理装置などとも接続されている。
上述した構成を有する印刷装置においては、給版部33における供給カセット41から引き出された印刷版はカッタ−42により所定のサイズに切断される。そして、切断されたシ−ト状の印刷版の先端部は、図示しないガイドロ−ラおよびガイド部材により案内され、第1の版胴11のくわえ爪にくわえられる。そして、第1の版胴11が図示しないモ−タの駆動により低速で回転し、印刷版が第1の版胴11の外周部に巻き付けられ、印刷版の後端部は他方のくわえ爪によりくわえられる。この状態において、第1の版胴11を低速で回転させながら、画像記録装置35により第1の版胴11の外周部に保持された印刷版の表面に変調されたレ−ザビ−ムを照射し、画像を記録する。
同様に、給版部34における供給カセット43から引き出された印刷版はカッタ−44により所定のサイズに切断される。そして、切断されたシ−ト状の印刷版の先端部は、図示しないガイドロ−ラおよびガイド部材により案内され、第2の版胴12のくわえ爪にくわえられる。そして、第2の版胴12が図示しないモ−タの駆動により低速で回転し、印刷版が第2の版胴12の外周部に巻き付けられ、印刷版の後端部は他方のくわえ爪によりくわえられる。この状態において、第2の版胴12を低速で回転させながら、画像記録装置36により第2の版胴12の外周部に保持された印刷版の表面に変調されたレ−ザビ−ムを照射し、画像を記録する。
なお、第1の版胴11の外周部には、ブラックのインキで印刷を行うための印刷版と、シアンのインキで印刷を行うための印刷版とが装着される。これら2枚の印刷版は、均等に振り分けられた状態(すなわち互いに180度離隔した状態)となる位置に配置され、画像記録装置35はこれらの印刷版に画像を記録する。同様に、第2の版胴12の外周部には、マゼンタのインキで印刷を行うための印刷版と、イエロ−のインキで印刷を行うための印刷版と装着される。これら2枚の印刷版も、均等に振り分けられた状態となる位置に配置され、画像記録装置36はこれらの印刷版に画像を記録して、製版工程が終了する。
製版工程が完了すれば、第1、第2の版胴11、12上の印刷版を用いて印刷用紙に印刷を行う印刷工程を実行する。この印刷工程は、次のようにして実行される。
すなわち、先ず、各湿し水供給装置21および各インキ供給装置20を第1、第2の版胴11、12上に保持された印刷版のうちの対応する印刷版とのみ当接させる。これにより、各印刷版には対応する各湿し水供給装置21および各インキ供給装置20から湿し水とインキとが供給される。そして、印刷版に供給されたインキは、第1、第2のブランケット胴13、14の対応する領域に転写される。
そして、印刷用紙を給紙胴17に供給する。この印刷用紙は、給紙胴17から第1の圧胴15に渡される。印刷用紙を受け取った第1の圧胴15が回転を続けると、第1の圧胴15は、第1の版胴11および第1のブランケット胴13の1/2の直径を有することから、第1の圧胴15の外周部に保持された印刷用紙には、その1回転目においてブラックのインキが、また、その2回転目においてシアンのインキが転写される。
第1の圧胴15が2回転すれば、印刷用紙は第1の圧胴15から渡し胴18を介して第2の圧胴に渡される。印刷用紙を受け取った第2の圧胴16が回転を続けると、第2の圧胴16は、第2の版胴12および第2のブランケット胴14の1/2の直径を有することから、第2の圧胴16の外周部に保持された印刷用紙には、その1回転目においてマゼンタのインキが、また、その2回転目においてイエロ−のインキが転写される。
このようにして、4色の印刷が終了した印刷用紙の先端部は、第2の圧胴16から排紙胴19に渡される。そして、4色の印刷が終了した印刷用紙は、一対のチェ−ン23の駆動により、排紙部28に向けて搬送されて排出される。このとき、搬送中の印刷用紙は、撮像部60における一対の線状光源61により照明されるとともに、CCDラインセンサ66により撮影され、その画像はコントロ−ルパネル100に表示される。
この実施形態の印刷装置では、撮像した画像デ−タはインキ・湿し水の供給量制御用に利用される。すなわち印刷物の画像自身や検出パッチを撮像し、得られた画像デ−タから該当箇所のYMCK各色の濃度や色値を演算する。そして得られた濃度や色値を所定の値、例えば、予め準備されている基準の濃度や色値と比較することでインキ量を制御することができる。なお、本願発明に係る検出パッチを用いた湿し水の調整手順については後述する。
印刷工程が終了すれば、印刷に使用した印刷版を排出する。そして、図示しないブランケット胴洗浄装置により第1、第2のブランケット胴13、14を洗浄して印刷工程を終了する。
次に、本願発明に係る検出パッチについて説明する。図4は印刷用紙上の印刷画像Gと検出パッチPとを表す模式図である。なお、この図の右側には検出パッチの拡大図を表示している。
この実施の形態では、印刷用紙SHにはインキキ−領域R1〜R5に対応して印刷画像Gの下方に複数の検出パッチPが設けられている。
この検出パッチPは、拡大図に示すように、YMCKの各色に対応して設けられたベタパッチYs、Ms、Cs、Ks(これらを総称してベタパッチsとする)と、YMCKの各色に対応して設けられた万線パッチYm、Mm、Cm、Km(これらを総称して万線パッチmとする)とからなる。本発明では、前記万線パッチの濃度Dmを測定し、この濃度Dmに基づいて湿し水の供給量が適切かどうかを判断するものである。一方、前記万線パッチの濃度Dmはインキの供給量によっても変化する。従って、本実施の形態では、万線パッチの濃度Dmをベタパッチsの濃度Dsで標準化することで、インキ供給量の変換による影響を排除するようにしている。
前記ベタパッチsは、それぞれ画線率(総面積に対する画線部の割合)が100%の画像であるが、安定した濃度値を示すことが可能なだけの十分な画線率があれば、完全に100%でなくとも代用することができる。本願発明におけるベタパッチsの定義は、このようなベタに近い画線率のパッチをも含むものである。
なお、上述のように、ベタパッチsの濃度Dsは万線パッチの濃度Dmを標準化するために用いられるため、インキの供給量を適切な値に維持することが可能であれば、ベタパッチsは省略してもよい。ただし、一般的には印刷作業中にインキの供給量は変更されるため、前記ベタパッチの濃度Dsを用いてインキの供給量の変化による万線パッチの濃度変化分を補正する方が好ましい。
万線パッチmは、本実施形態では線数(1インチあたりに引くことができる線数であって、解像度を表す)が200線以上であり、デュ−ティ比(周期パタ−ンで総面積に対する画線部の割合)が60%以上の線状パターンを有する。
この万線パッチmの湿し水に対する濃度変化について、その原理を説明する。図5および図6はそれぞれ湿し水の変化に対する万線パッチmの濃度Dmの変化を示すグラフである。
本出願人の実験によると、図5の(a)(b)に示すように、まず万線パッチmは線数が高くなるほど濃度Dmが高くなり、湿し水の変化量に対する濃度Dmの変化量も大きくなることが判った。検出パッチの濃度Dmの変化量が大きいほど検出精度が改善されるため、湿し水の制御には好ましい。しかしながら図5(b)で示すように、万線の線数が高い場合には湿し水の供給量と検出パッチの濃度Dmとの相関関係のグラフはU字形状の度合いが強くなること、すなわち湿し水が少ない場合と多い場合の両端で濃度Dmが上昇することも判明した。このように相関関係がU字型形状になっていると、濃度Dmと湿し水の供給量とが一義的に対応しないため、湿し水制御を行う上での判断が難しくなるという新たな問題が生じる。
一方、本出願人の別の実験によれば、図6の(a)(b)に示すように万線のデュ−ティ比を所定以上に高くすると、さらに濃度Dmの変化量が大きくなり、かつ前記相関関係の形状が湿し水の供給量の大きい方にシフトして、前記U字形状から右肩下がりの傾斜形状に変化することが判った。従って、このようにデュ−ティ比を大きくすることにより、前記相関関係の形状を制御に適切なものとすることができる。
本発明で使用する万線パッチは上記の特性を考慮して決定されたものである。大日本スクリ−ン製造株式会社が製造するデジタル・オフセット印刷装置TruePress344を用いた実験結果を図7および図8のグラフに示す。図7は、万線パッチの線数の変化による湿し水の供給量と検出パッチの濃度Dmとの相関関係をグラフ化した相関デ−タである。ただし、この相関デ−タでは、上述したようにインキ供給量の変化による濃度変化分を補正するために縦軸は万線パッチの濃度Dmをベタパッチの濃度Dsで除算した値(以後、水係数Wとする)にしている点で図5および図6とは相違するが、グラフの傾向としては変わらない。このグラフで示すように線数の増加により水係数Wの変化量が大きくなることがわかる。
図8は、同一線数の万線パッチのデュ−ティ比を変化させた場合の湿し水の供給量と前記水係数Wとの相関関係をグラフ化したものである。このグラフで示すように、デュ−ティ比を上げることにより、水係数Wの変化量が大きくなり、かつ、グラフの形状が傾斜形状になることがわかる。ただし、デュ−ティ比を上げすぎるとベタパッチに近づくため、デュ−ティ比は大きくても90%以下が好ましい。
なお、上記で示す相関デ−タは次のようにして作成される。まず、前記万線パッチmとベタパッチsとを印刷画像に付けて印刷を行う。この印刷では湿し水やインキ量を手動により適正に調整し、オペレータが印刷物を確認して印刷品質が適正であると判断したときの湿し水量を最適な水量(図7および図8の横軸で水量%が0)とし、この時の水係数W(W=Dm/Ds)をプロットする。次に、湿し水の供給量を、例えば、1%毎に上下に変動させ、その時の水係数をプロットして前記相関デ−タを完成させる。なお湿し水の供給量の変動は、例えば、一般的な連続給水型湿し水供給装置であれば水元ロ−ラの回転数の制御により行うことができる。
使用する印刷材料に対応して種々の万線パッチを試験した結果、線数が200線以上、より好ましくは300線以上でデュ−ティ比は前記線数に応じて60〜90%で設定すれば、湿し水に対する濃度変化が十分大きく、かつ、なだらかな傾斜状態をもつ相関デ−タを得ることができた。そしてこの相関デ−タを用いれば、精度良く湿し水の供給量を制御することができる。
なお、上記の実施形態では、万線パッチmとして縦万線(印刷方向に線が延びる)を用いたが、例えば横万線(印刷幅方向に線が延びる)など他の方向に延びる万線を用いてもよい。また、万線に代えて網点を用いてもほぼ同様に作用することがわかった。ただし、万線および網点の方向は、横(印刷幅方向)になるほどインキや湿し水の供給量の変化など外乱に対する変動が小さくなる傾向にあり、比較的安定した状態での制御に有効である。一方、縦方向の万線および網点では、外乱に対する影響が強く反映されるため、比較的供給量の変動が大きい状態での制御に有効である。
次に、本実施形態の湿し水制御方法について、図9および図10を用いて説明する。なお、図9は湿し水制御方法の手順を示すフロ−チャ−ト、図10は相関デ−タに従って水係数Wから適正な湿し水の供給量を求める時の説明図である。
図9において、まずステップS1は本印刷作業前の準備工程であり、湿し水の供給量を変化させながら種々の検出パッチを予め印刷して、湿し水の供給量と検出パッチPの濃度との相関デ−タを作成し、相関デ−タメモリ151に記憶しておく工程である。このステップ1の準備工程は本印刷作業毎に行う必要はなく、例えば、印刷装置を工場から出荷する際に少なくとも1度行えばよい。ただし、各ユ−ザ先において印刷条件に合わせて相関デ−タを作成し記憶するのが好ましい。
ステップS2以降は本印刷作業時の工程である。まず、ステップS2では印刷版の製版を行う。この製版作業は本実施形態の印刷装置のように、印刷装置内部の画像記録装置35で製版を行ってもよいし、また、印刷装置外部に独立して設けた図示しない製版装置により製版を行ってもよい。いずれにせよ、製版作業時には、予め前記相関デ−タに係る形式の検出パッチPを印刷画像に付けて印刷版を作成することが必須になる。なお、上述の実施の形態では、各インキキ−領域毎に検出パッチPを設けたが、この検出パッチPは、1色の印刷版に対して少なくとも1組、好ましくは印刷版の幅方向に沿って適宜の間隔をもって複数組設けるのが好ましい。これは、水ローラのニップ圧等の影響により印刷幅方向の湿し水供給量の分布が正確に一定でないためである。
ステップS3では、ステップS2で製版した印刷版により印刷を行う。なお、印刷初期の湿し水の供給量については、予め設定されている基準値または前回設定時の供給量などを参照してオペレータが設定する。
所定の刷り出し枚数を終えた後、ステップS4では、印刷物上の検出パッチm、sの濃度Dm、Dsを読み取る。本実施形態では、印刷装置に搭載された撮像部60によって印刷物の検出パッチm、sの画像を読み取り、制御部140が当該画像デ−タを画像処理して濃度に変換するようにしている。これに代えて、オペレータが印刷物を抜き取ったのち、機外に設けられた図示しない濃度計などで各検出パッチm、sの濃度Dm、Dsを測定し、制御部140に入力またはデ−タ転送するようにしてもよい。
ステップS5では、制御部140は前記ステップS4で得られた濃度Dm、Dsに従って、水係数W=Dm/Dsを演算する。なお、ステップS2の製版工程において、印刷版上に複数組の検出パッチを設けた場合、各検出パッチm、s毎に演算した水係数Wを平均して用いるか、もしくは、最も水係数Wの高い値を用いる。複数の水係数Wのうち最も高い値を用いれば、湿し水が不足してインキがらみや地汚れが発生することを防止するために有効である。なお、水係数Wの低い値を加味して、湿し水過剰によるインキの過乳化等を防止するように制御してもよい。
ステップS6は、前記ステップS1で記憶した相関デ−タとステップS5で得た水係数Wとに従って、制御部140が湿し水の供給量を決定する工程である。例えば、図10に示すような相関デ−タを有し、水係数Wの値がW1である場合は、現状の湿し水の供給量は2%多い状態であると判断できる。この場合は、適正な湿し水供給量として−2%の補正値を得る。なお、制御部140は湿し水が2%多いという判定結果をコントロ−ルパネル100に表示し、これをオペレータが参酌して湿し水供給量の補正値を決定してもよい。
ステップS7では、ステップS6で決定された補正値に従って、制御部140が湿し水の供給量を制御する。上述したように、オペレータが湿し水供給量の判定結果を参酌した上で、手動により湿し水の供給量を設定するようにしてもよい。
次のステップS8で印刷作業が続行すると判断されればステップS3に戻り、印刷作業が続行しない場合には本フローは終了する。なお、一般的には、湿し水の供給量を制御した直後であっても、印刷濃度の変化は急峻に追随しない。これは湿し水が複数の湿し水ロ−ラ及び版面を介して伝達されるためである。従って、上記ステップS4〜S7の工程については、適宜の印刷枚数間隔または時間間隔をあけて実施することが望ましい。
上述した実施形態では、本印刷作業の前に別途試験的に印刷作業を行っておいて予め相関データを準備するようにしているが、本印刷作業の最初に相関データを準備するようにしてもよい。以下、この第2実施形態について説明するが、使用する装置やパッチは上述した実施形態と同じである。
まず、オペレータは本印刷作業中に湿し水の供給量を制御し、印刷物を観察して適正な印刷物を得るようにする。そして、オペレータが適正であると判断した時点での印刷物から前記万線パッチmの濃度Dmとベタパッチsの濃度Dsを読み取り、この濃度DmとDsとにより水係数w=(Dm/Ds)を演算する。この第2の実施形態ではこの時の水係数wの値を基準水係数w0として記憶する。この第2の実施形態では前記基準水係数w0だけが本発明における相関データに相当し、上述した図10に示すようなグラフ形式のデータまでは準備されなくともよい。
上記適正な印刷物における基準水係数w0の取得が終了すれば、後の印刷作業工程では制御手段が水係数wを前記基準水係数w0の値に維持するように湿し水の供給量を制御する。すなわち、水係数wが基準水係数w0よりも大きく変化した場合は湿し水量を増加させ、水係数wが基準水係数w0よりも小さく変化した場合は湿し水量を減らすようにすれば印刷作業中の湿し水制御を自動で行うことができる。
この第2の実施形態では、本発明における準備工程を印刷工程の最初に実施することができるため、相関データを求めるだけの印刷を実施する必要がないという利点がある。
本発明は本実施形態にとらわれず種々の変形による実施が可能であり、本実施形態に限定するものではない。
この発明を適用する印刷装置の概要図である。 撮像部60を排紙胴19等の排紙機構とともに示す側面概要図である。 この印刷装置の主要な電気的構成を示すブロック図である。 印刷物上の検出パッチの概要を示す説明図である。 湿し水の供給量と検出パッチPの濃度との関係を模式的に示す説明図である。 湿し水の供給量と検出パッチの濃度との関係を模式的に示す説明図である。 湿し水の供給量と水係数との関係を示す実験デ−タである。 湿し水の供給量と水係数との関係を示す実験デ−タである。 湿し水制御方法の手順を示すフロ−チャ−トである。 相関デ−タにより水係数から湿し水の供給量を求める手順の説明図である。
11 第1の版胴
12 第2の版胴
13 第1のブランケット胴
14 第2のブランケット胴
15 第1の圧胴
16 第2の圧胴
17 給紙胴
18 渡し胴
19 排紙胴
20 インキ供給装置
21 湿し水供給装置
23 チェ−ン
22 スプロケット
30 グリッパ
31 給紙部
32 排紙部
33 給版部
34 給版部
35 画像記録装置
36 画像記録装置
60 撮像部
100 コントロ−ルパネル
140 制御部
143 CPU
151 相関デ−タメモリ
153 画像デ−タ供給部
P 検出パッチ
Ym、Mm、Cm、Km 万線パッチ
Ys、Ms、Cs、Ks ベタパッチ

Claims (6)

  1. 湿し水を使用する平版印刷において、印刷物の画像とともに印刷した第1検出パッチおよび第2検出パッチの濃度に基づいて湿し水の供給量を制御する湿し水制御方法において、
    前記第1検出パッチをベタパッチとするとともに、前記第2検出パッチを少なくとも線数が200線以上で、かつ、画像のデュ−ティ比が60%以上である万線または網点パッチとし、
    前記第1および第2検出パッチを印刷し、適正に印刷が行われたときの湿し水量を最適水量として、このときの前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチとの濃度の比をプロットするとともに、湿し水を最適水量から増加および減少させたときの前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチとの濃度の比を各々プロットすることにより、前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチの濃度との比と湿し水の供給量との関係を求め、相関デ−タとして記憶する準備工程と、
    印刷物の画像に前記第1検出パッチおよび第2検出パッチの画像を付加して印刷を行なう印刷工程と、
    前記印刷工程で得られた印刷物から、前記第1検出パッチおよび第2検出パッチの濃度を測定する測定工程と、
    前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチとの濃度の比を演算する演算工程と、
    前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチの濃度との比と前記相関デ−タとを使用して湿し水の供給量を制御する制御工程と、
    からなることを特徴とする湿し水制御方法。
  2. 前記万線または網点パッチの線数を300線以上とし、画像のデュ−ティ比を前記線数に応じて60%以上90%以下に設定する請求項1に記載の湿し水制御方法。
  3. 前記準備工程および前記印刷工程においては、第1検出パッチおよび前記第2検出パッチが複数組印刷されるとともに、前記制御工程においては、前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチの複数の濃度の比のうち最も高いものを使用する請求項1または請求項2に記載の湿し水制御方法。
  4. 湿し水を使用する平版印刷において、印刷物の画像とともに印刷した第1検出パッチおよび第2検出パッチの濃度に基づいて湿し水の供給量を制御する印刷装置において、
    前記前記第1検出パッチをベタパッチとするとともに、前記第2検出パッチを少なくとも線数が200線以上で、かつ、画像のデュ−ティ比が60%以上である万線または網点パッチとし、
    前記第1および第2検出パッチを印刷し、適正に印刷が行われたときの湿し水量を最適水量として、このときの前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチとの濃度の比をプロットするとともに、湿し水を最適水量から増加および減少させたときの前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチとの濃度の比を各々プロットすることにより、前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチの濃度との比と湿し水の供給量との関係を求め、相関デ−タとして記憶する記憶手段と、
    印刷物上に印刷された前記第1検出パッチおよび第2検出パッチの濃度を測定する測定手段と、
    前記第1検出パッチの濃度に対する前記第2検出パッチの濃度の比を演算する演算手段と、
    前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチの濃度との比と前記相関デ−タとを使用して湿し水の供給量を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  5. 前記万線または網点パッチの線数を300線以上とし、画像のデュ−ティ比を前記線数に応じて60%以上90%以下に設定する請求項に記載の印刷装置。
  6. 第1検出パッチおよび前記第2検出パッチが複数組印刷されるとともに、前記制御手段は、前記第1検出パッチの濃度と前記第2検出パッチの複数の濃度の比のうち最も高いものを使用する請求項または請求項に記載の印刷装置。
JP2005018171A 2005-01-26 2005-01-26 湿し水制御方法および印刷装置 Expired - Fee Related JP4794173B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005018171A JP4794173B2 (ja) 2005-01-26 2005-01-26 湿し水制御方法および印刷装置
EP06000937A EP1685960B1 (en) 2005-01-26 2006-01-17 Dampening water control method
US11/332,196 US7992493B2 (en) 2005-01-26 2006-01-17 Dampening water control method and printing apparatus
DE602006012747T DE602006012747D1 (de) 2005-01-26 2006-01-17 Verfahren zum Steuern des Feuchtmittels

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005018171A JP4794173B2 (ja) 2005-01-26 2005-01-26 湿し水制御方法および印刷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006205437A JP2006205437A (ja) 2006-08-10
JP4794173B2 true JP4794173B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=36295383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005018171A Expired - Fee Related JP4794173B2 (ja) 2005-01-26 2005-01-26 湿し水制御方法および印刷装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7992493B2 (ja)
EP (1) EP1685960B1 (ja)
JP (1) JP4794173B2 (ja)
DE (1) DE602006012747D1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1693200B1 (en) * 2005-02-16 2011-07-13 Dainippon Screen Mfg., Co., Ltd. Dampening water regulating scale, and dampening water control method
CN108698400B (zh) * 2016-08-01 2019-10-18 艾美企画股份有限公司 具备出墨辊的印刷机、校正装置以及印刷机的校正方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4677298A (en) * 1983-12-13 1987-06-30 Kollmorgen Technologies Corporation Method of monitoring ink-water balance on a lithographic printing press
US4745953A (en) * 1985-11-26 1988-05-24 Dai Nippon Insatsu Kabushiki Kaisha Device and method for controlling the concentration of aqueous solution of alcohol
DE4005558A1 (de) * 1990-02-22 1991-09-19 Roland Man Druckmasch Verfahren zur prozessdiagnose einer rotationsdruckmaschine anhand von remissionen von vollton- und rastertonfeldern
JP2831107B2 (ja) * 1990-08-24 1998-12-02 三菱重工業株式会社 色調制御装置
JPH07266547A (ja) 1994-03-29 1995-10-17 Toppan Printing Co Ltd 印刷用湿し水とインキの管理装置
JPH11268231A (ja) 1998-03-23 1999-10-05 Sakata Corp 平版印刷における湿し水供給量制御方法、それに用いる平版用印刷版およびそれを用いた平版印刷装置
JP3822088B2 (ja) * 2001-03-29 2006-09-13 大日本スクリーン製造株式会社 印刷機における湿し水とインキの供給方法
CA2709376C (en) * 2001-10-15 2012-11-27 Toppan Printing Co., Ltd. Printing method, printed matter, and printing control device
JP4248801B2 (ja) * 2002-04-25 2009-04-02 大日本スクリーン製造株式会社 湿し水供給方法
JP4646541B2 (ja) 2003-05-15 2011-03-09 大日本スクリーン製造株式会社 オフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法
US6796227B1 (en) * 2003-08-18 2004-09-28 Quad Tech Lithographic press dampening control system

Also Published As

Publication number Publication date
EP1685960A3 (en) 2009-03-11
DE602006012747D1 (de) 2010-04-22
EP1685960A2 (en) 2006-08-02
EP1685960B1 (en) 2010-03-10
US7992493B2 (en) 2011-08-09
JP2006205437A (ja) 2006-08-10
US20060162590A1 (en) 2006-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1364784B1 (en) Ink feeding method and ink feeding apparatus for a printing machine
US7059247B2 (en) Ink feeding method for a printing machine
JP4047202B2 (ja) インキ供給量制御方法および印刷機用のデータ補正方法
JP3822088B2 (ja) 印刷機における湿し水とインキの供給方法
JP4646541B2 (ja) オフセット印刷機における湿し水の供給量制御方法
US6802251B2 (en) Dampening water feeding method for a printing machine, and the printing machine
JP4794173B2 (ja) 湿し水制御方法および印刷装置
JP4437392B2 (ja) インキ供給方法およびインキ供給装置
US6769361B2 (en) Printing machine for controlling feeding rates by color density measurement
JP4365735B2 (ja) 印刷物測定装置
JP4220350B2 (ja) 湿し水供給方法
JP4248801B2 (ja) 湿し水供給方法
JP2008120070A (ja) 印刷機の制御方法および印刷機
JP2005297346A (ja) 色調制御方法
JP4226988B2 (ja) 印刷機における湿し水制御方法および印刷機
JP4227144B2 (ja) 湿し水供給方法
JP2006175791A (ja) インキ供給量制御方法および多色印刷機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110405

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110613

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110726

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees