JPH07266547A - 印刷用湿し水とインキの管理装置 - Google Patents

印刷用湿し水とインキの管理装置

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JPH07266547A
JPH07266547A JP6081025A JP8102594A JPH07266547A JP H07266547 A JPH07266547 A JP H07266547A JP 6081025 A JP6081025 A JP 6081025A JP 8102594 A JP8102594 A JP 8102594A JP H07266547 A JPH07266547 A JP H07266547A
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JP
Japan
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printing
ink
dampening water
difference
film thickness
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Application number
JP6081025A
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English (en)
Inventor
Toru Sudo
亨 須藤
Takashi Kuramoto
敬 蔵本
Morikazu Hirota
守一 広田
Yoshikazu Shimamura
吉和 島村
Masao Mogi
雅男 茂木
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 オフセット印刷時に版面上に供給する湿し水
とインキの量を適正に管理する。 【構成】 コントロールストリップの濃度を測るインキ
濃度測定センサ1、手動操作部2、制御本体部3、水元
ローラー4、インキ壺開閉キー5、表示装置6からな
り、実働ラインで印刷した印刷物のコントロールストリ
ップ間の濃度差が、基準値としてRAM3cが記憶する
OKサンプルにおける濃度差より大きい時には湿し水が
不足であるとして水元ローラー4に回転を上げる信号を
出力し、基準値の濃度差より小さい時には湿し水が過剰
であるとして水元ローラー4に回転を下げる信号を出力
し、コントロールストリップの濃度が、基準値としてR
AM3cが記憶するOKサンプルにおける濃度より大き
い時にはインキが過剰であるとしてインキ壺開閉キー5
に開度を下げる信号を出力し、基準値の濃度より小さい
時にはインキが不足であるとしてインキ壺開閉キー5に
開度を上げる信号を出力するように制御本体部3を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙・フィルムなどの被
印刷物に印刷して印刷物を得るオフセット印刷時におい
て、版面上に供給する湿し水とインキとを適正な量に管
理する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オフセット印刷においては画線部
(インキの付く部分)と非画線部(インキの付かない部
分)とを同一平面上に形成した刷版の版面に、インキ供
給ローラー群よりインキを、また湿し水ローラー群より
湿し水が、互いにバランスよく供給され、両者の界面化
学作用によって画線部にインキが着肉し、それを一度ブ
ランケットに転移してから紙・フィルムなどの被印刷物
に転写し、印刷する方法が採用されている。
【0003】すなわち、インキの疎水性を利用し、乳化
した水を予め刷版の網点以外の部分に配設することで、
非画線部へのインキの付着を防いでいる。
【0004】そして、良好な印刷を行うためには周知の
ように、湿し水とインキとの供給量を最適に保持して印
刷する必要があるが、印刷スピードや温度の変化など、
印刷周辺環境の変動に伴ってそれぞれの適正量は大きく
変化する。
【0005】例えば、版面上でインキの膜厚が変化する
と印刷物のインキ濃度が変化し、また湿し水とインキと
のバランスが変化すると地汚れや過剰乳化による水マー
クと云った印刷障害が発生することが知られている。
【0006】これら印刷障害の発生した印刷物は、損紙
として処理されるため、その割合が大きくなると印刷コ
ストが上昇することになる。
【0007】従って、従来からこの湿し水とインキとの
供給量変動に起因する損品の削減については種々の対策
が考案されている。
【0008】例えば、インキ練りローラー表面において
赤外線を照射して、赤外線吸収特性を利用してインキお
よび湿し水の膜厚を検知する技術が、特願昭59−27
1053号、特願昭61−171441号などに提案さ
れている。
【0009】また、湿し水の版面への供給量を測定管理
する方法として、版面上の非画線部の水膜厚さを、赤外
線吸収特性を利用した赤外線センサを用いて測定し、常
に湿し水の膜厚を一定に保つように考案された装置など
もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
技術においては何れの場合も、印刷環境の変化に速やか
に対応することができないと云った問題があった。
【0011】また、環境変動の検出が可能なセンサなど
を新たに設け、補正を加えて測定精度を上げる工夫もな
されているが、装置が複雑で大掛かりになるだけでな
く、コストが高く付くと云った問題点があり、簡単な構
成でしかも版面上に供給する湿し水とインキとを適正な
量に容易に管理することができ、良好なオフセット印刷
を保証する装置の開発が期待されていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、平版オフセッ
ト印刷時の版面に供給する湿し水の量を管理する装置に
おいて、被印刷物の刷り始め端側および刷り終り端側に
印刷する測定点のインキ膜厚に係わる物理量を測定する
膜厚測定手段と、この膜厚測定手段が出力する信号を処
理して印刷物の刷り始め端側および刷り終り端側の前記
物理量の差異の大きさを求める差異演算手段と、この差
異演算手段が求めた基準サンプルにおける物理量差異を
基準データとして記憶する記憶手段と、この記憶手段に
基準データとして記憶している前記物理量差異と前記膜
厚測定手段および前記差異演算手段によって求めた印刷
物における物理量差異とを比較して版面に供給した湿し
水量の適否を判断する湿し水量判断手段を備えた装置で
あり、さらに、前記湿し水量判断手段が下す判断に基づ
いて版面への湿し水の供給量を制御する湿し水供給制御
手段を備えた装置であり、さらに、前記膜厚測定手段が
被印刷物の移動方向と直角方向に、版面に印刷用インキ
を供給するインキ壺開閉キーと同数配設された装置であ
る。
【0013】また、別の好ましい態様としては、被印刷
物の刷り始め端側および刷り終り端側に印刷する測定点
のインキ膜厚に係わる物理量を測定する膜厚測定手段
と、この膜厚測定手段が出力する信号を処理して印刷物
の刷り始め端側および刷り終り端側の前記物理量の差異
の大きさを求める差異演算手段と、この差異演算手段が
求めた基準サンプルにおける物理量差異および前記膜厚
測定手段が求めた前記基準サンプルにおける刷り始め端
側の物理量を基準データとして記憶する記憶手段と、こ
の記憶手段に基準データとして記憶している前記物理量
差異と前記膜厚測定手段および前記差異演算手段によっ
て求めた印刷物における物理量差異とを比較して版面に
供給した湿し水量の適否を判断する湿し水量判断手段
と、前記記憶手段に基準データとして記憶している前記
物理量と前記膜厚測定手段によって求めた前記印刷物に
おける刷り始め端側の物理量とを比較してインキ壺から
のインキの供給量を制御するインキ供給制御手段と、を
備えた印刷用湿し水とインキの管理装置であり、さら
に、前記湿し水量判断手段が下す判断に基づいて版面へ
の湿し水の供給量を制御する湿し水供給制御手段を備え
た装置であり、さらに、前記膜厚測定手段が被印刷物の
移動方向と直角方向に、版面に印刷用インキを供給する
インキ壺開閉キーと同数配設された装置である。
【0014】なお、測定点は絵柄の一部を測定点として
も良いが、刷り始め端と刷り終り端の両方に都合良く測
定点が求められるとは限らないので、絵柄外にコントロ
ールストリップを設け、それを測定点とするのが一般的
である。
【0015】
【作用】刷り始め端側と刷り終り端側に印刷するコント
ロールストリップのインキ膜厚に係わる物理量(濃度な
ど)およびその差異の大きさを観察するだけで、印刷の
良否に大きな影響を及ぼす湿し水とインキの状態を把握
することができる。
【0016】しかも、刷り終り端側と刷り終り端のイン
キ膜厚の差異は、印刷周辺の条件変動を受けた結果とし
て得られたものであるため、補正するための新たなセン
サなどを設ける必要もなく、比較的簡単な従来からの測
定方法(濃度計など)を用いて湿し水とインキとの微妙
なバランス状態を把握し、低コストで不良品の発生を抑
えることが可能であり、大きな効果を上げることができ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいてさ
らに詳細に説明する。本発明の印刷用湿し水とインキの
管理装置は、マイクロコンピュータなどからなる制御処
理部(以下、CPUと云う)3bを主体とする制御本体
部3と、この制御本体部に接続したインキ濃度測定セン
サ1と、手動操作部2と、版面への湿し水供給制御手段
である水元ローラー4と、版面へのインキ供給制御手段
であるインキ壺開閉キー5と、表示装置6とから構成さ
れている。
【0018】インキ濃度測定センサ1は、被印刷物であ
る例えば印刷紙7などの刷り始め端側に印刷するコント
ロールストリップ12aと刷り終り端側に印刷するコン
トロールストリップ12bのインキの膜厚に係わる一物
理量である、インキの反射濃度または透過濃度を測定す
るものである。この実施例ではMacbeth RD914 の反射型
濃度計を用いた。この濃度計の場合、測定データは電圧
値として出力されると同時に、対応するインキ濃度が表
示される仕組みになっている。
【0019】このインキ濃度測定センサ1は、本発明の
装置が図示しない印刷機に組み込まれて使用される時に
は、印刷紙7が移動する方向と直交する方向にインキ壺
開閉キー5と同数設置されるのが、測定能率を上げる観
点から好ましい。そして、コントロールストリップで測
定する場合は、それも同数設ける必要がある。
【0020】なお、前記したコントロールストリップ1
2a・12bは、ベタから各網点%を印刷する絵柄7c
に応じて随時定めた複数個の印刷マークを1セットとし
て、各インキ毎に印刷されるものである。
【0021】手動操作部2は、制御本体部3の動作に必
要な制御条件などを、この制御本体部に手動によって入
力するものである。
【0022】制御本体部3は、前記したCPU3bと、
インキ濃度測定センサ1・手動操作部2などと接続して
外部から所要の信号を取り込む入力手段3aと、この入
力手段3aを介して取り込んだ信号などをCPU3bを
通じて一時的に記憶するRAM3cと、後述する予め設
定した演算式などの処理プログラムを記憶しておくRO
M3dと、インキ濃度測定センサ1が検出して出力する
信号などを手動操作部2との併用操作によってRAM3
cに取り込むと共に、ROM3dに記憶している処理手
順に基づいてCPU3bがデータ処理して得た制御信号
などを、所要の各部、この場合は水元ローラー4とイン
キ壺開閉キー5と表示装置6とに出力する出力手段3e
と、から構成されている。
【0023】上記構成の本発明になる印刷用湿し水とイ
ンキの管理装置は、実働ラインで良好な印刷が行われて
いるか否かの判定や、実働ラインにおける湿し水および
/またはインキの供給量制御に供する前に、先ずOKサ
ンプルとなった印刷物を基準サンプルとする場合、その
基準サンプルのコントロールストリップ12a・12b
の濃度をインキ濃度測定センサ1によってそれぞれ測定
し、ROM3dに記憶してある所要の演算式に基づいて
コントロールストリップ12a・12b間の濃度の差
異、例えば濃度差を演算して求める。
【0024】なお、基準サンプルは、印刷物に限るもの
ではなく、電子プルーフなどであっても良い。そして、
この演算によって求めた濃度差と先に測定して求めた濃
度とを手動操作部2を併用操作して、RAM3cに基準
データとして記憶する。この基準データは、印刷機の種
類や印刷する絵柄などによって変化するため、その都度
基準印刷サンプルを作成して設定する必要がある。
【0025】基準データの取り込みが終了すると、実際
に行っている印刷の適否の判定に供される。例えば、オ
フライン設置の場合は、実際に印刷機が稼働して印刷さ
れた印刷物12を排紙部から適当な枚数間隔をおいて抜
き取り、インキ濃度測定センサ1と手動操作部2とを併
用操作して、コントロールストリップ12a・12bそ
れぞれの濃度を測定すると共に、コントロールストリッ
プ12a・12b間の濃度差を演算して求め、この新た
にサンプリングして求めた印刷物12のデータと記憶手
段RAM3cに記憶している基準データとをCPU3b
において比較する。
【0026】一般に、版胴8に装着した刷版9にインキ
供給ローラー群10を介して図示しないインキ壺からイ
ンキを供給し、図示しないブランケットを経て印刷紙7
にインキを転写して行うオフセット印刷においては、ブ
ランケットのくわえ代などにより画線を設けていない非
絵柄部9bではインキの消費がないため、インキ供給ロ
ーラー群10がこの非絵柄部9bと接触している時に
は、インキ壺から供給されたインキは刷版9と接触して
いるインキ供給ローラー群10の所に滞留するため、絵
柄部9aに供給されるインキの量は、刷り始め端側が刷
り終り端側より相対的に多くなり、これにより、印刷物
12における絵柄12cの濃度値は、正常印刷において
も図5に例示したように、刷り終り端側が刷り始め端側
より小さくなる。
【0027】そして、印刷方向に対する濃度の変動状態
は、印刷の良否と極めて密接な関係がある。すなわち、
図4の(a)または(b)に示したように湿し水11が
不足して非画線部9dを完全に被覆することができず、
非画線部9dにもインキが付着する、いわゆる地汚れが
発生する時には、図4の(c)の適正状態の印刷に比べ
てインキの消費量が増加するため、刷り終り端側に移る
ほどインキの供給量が不足することになり、刷り終り端
側では刷り始め端側より印刷紙7へのインキ転写量が少
なく、コントロールストリップ12a・12b間の濃度
差が基準データより大きくなる。
【0028】逆に、刷版9に供給した湿し水11が多過
ぎて、図4の(d)に示したように画線部9cの一部を
湿し水11が被覆し、過剰乳化状態になっている時に
は、図4の(c)の適正状態の印刷に比べてインキの消
費量が減少し、刷り終り端側でもインキの供給に支障を
来すことがないため、コントロールストリップ12a・
12bの濃度差が基準データより小さくなる。
【0029】このため、制御本体部3のROM3dに
は、実働ラインで印刷し、適宜の枚数間隔でサンプリン
グした印刷物12の前記濃度差が、基準データとしてR
AM3cに記憶している濃度差より大きい時には、湿し
水11が不足して地汚れが起こっていると判断して、こ
れを解消するため水元ローラー4に回転数を上げる制御
信号を出力し、基準データの濃度差より小さい時には、
湿し水11が過剰で過剰乳化状態になっていると判断し
て、これを解消するため水元ローラー4に回転数を下げ
る制御信号を出力する制御プログラムと、サンプリング
した印刷物12の刷り始め端側のコントロールストリッ
プ12aの濃度が、基準データとしてRAM3cに記憶
している濃度より大きい時には、インキの供給量が適正
量を越えていると判断してインキ壺開閉キー5に開度を
下げる制御信号を出力し、基準データの濃度より小さい
時には、インキの供給量が不足していると判断してイン
キ壺開閉キー5に開度を上げる制御信号を出力する制御
プログラムとを記憶している。
【0030】したがって、実働ラインからサンプリング
した印刷物12のコントロールストリップ12a・12
bの濃度差が、RAM3cに記憶している基準データと
比較して大きい時には水元ローラー4の回転数が減り、
小さい時には水元ローラー4の回転数が増えて湿し水1
1の供給量が常に最適値に制御される。
【0031】また、サンプリングした印刷物12のコン
トロールストリップ12aの濃度をRAM3cに記憶し
ている基準データと比較し、基準データより濃度が大き
い時にはインキ壺開閉キー5の開度を小さくし、基準デ
ータより濃度が小さい時にはインキ壺開閉キー5の開度
が大きくなるので、インキの供給量も常に最適値に制御
される。
【0032】表示装置6は、図6に例示したように制御
本体部3が信号処理して求めたコントロールストリップ
12a・12b間の濃度差が横軸に、コントロールスト
リップ12aの濃度が縦軸となるように設けた液晶ディ
スプーなどの画面を有し、この画面の中央部にRAM3
cに記憶している基準データが位置するように目盛りを
調節し、実働ラインからサンプリングした印刷物12の
前記濃度と濃度差とを示す位置を輝点や点滅サインなど
で表示するように構成されている。このため、実働ライ
ンからサンプリングした印刷物12が、適正な量の湿し
水およびインキによって印刷されたか否か、また、どの
程度ずれていたのか、画面から一目瞭然である。
【0033】なお、出力手段3eを介して水元ローラー
4および/またはインキ壺開閉キー5に出力する制御信
号は、CPU3bによる信号処理の結果に基づいて自動
的に出力する構成としても良いし、表示装置6の画面を
見ながらオペレーターの判断により、手動操作部2を操
作して適宜出力する構成とすることも可能である。
【0034】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱
しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0035】例えば、刷り始め端側と刷り終り端側に印
刷するコントロールストリップ12a・12b間の濃度
の差異を、濃度差の代わりに濃度比として求め、OKサ
ンプルの濃度比と実働ラインからサンプリングした印刷
物12の濃度比とを比較し、供給した湿し水量の適否を
判断するように設けることも可能である。
【0036】また、コントロールストリップ12a・1
2bの濃度の測定に代えて、刷り始め端および刷り終り
端に印刷する測定点のインキ膜厚に直接的に関連する、
例えばインキローラーのインキ膜厚の変動などを測定
し、湿し水とインキの供給量を制御する構成とすること
も可能である。
【0037】また、絵柄12cにおいて同様の測定を行
うことなども可能である。
【0038】
【発明の効果】上記したように本発明の印刷用湿し水と
インキの管理装置によれば、刷り始め端側と刷り終り端
側に印刷する測定点のインキ膜厚に係わる物理量、例え
ば従来から周知の濃度計によって測定が容易な濃度など
に基づいて、湿し水とインキの適正量を判断し、且つ、
それぞれの供給量を制御することが可能になった。
【0039】しかも、印刷周辺の条件変動を加味した結
果を測定しているので、新たに補正用のセンサなどを設
ける必要もない。
【0040】したがって、コストアップを抑えて、地汚
れやローラー剥げなどと云った大きなトラブルを起こす
前に、その予兆を捉えて湿し水とインキとの関係を適正
な状態に修正することが容易であり、これにより印刷品
質の維持・向上を図り、損紙の大幅な削減が可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示すブロック説明図である。
【図2】印刷サンプルの説明図である。
【図3】印刷要領を示す説明図である。
【図4】版面への湿し水の供給状態を示す説明図であ
る。
【図5】インキ濃度の変動例を示す説明図である。
【図6】表示装置の説明図である。
【符号の説明】
1 インキ濃度測定センサ 2 手動操作部 3 制御本体部 3a 入力手段 3b 制御処理部(CPU) 3c RAM 3d ROM 3e 出力手段 4 水元ローラー 5 インキ壺開閉キー 6 表示装置 7 印刷紙 8 版胴 9 刷版 9a 絵柄部 9b 非絵柄部 9c 画線部 9d 非画線部 10 インキ供給ローラー群 11 湿し水 12 印刷物 12a・12b コントロールストリップ 12c 絵柄
フロントページの続き (72)発明者 島村 吉和 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 茂木 雅男 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平版オフセット印刷時の版面に供給する
    湿し水の量を管理する装置であって、被印刷物の刷り始
    め端側および刷り終り端側に印刷する測定点のインキ膜
    厚に係わる物理量を測定する膜厚測定手段と、この膜厚
    測定手段が出力する信号を処理して印刷物の刷り始め端
    側および刷り終り端側の前記物理量の差異の大きさを求
    める差異演算手段と、この差異演算手段が求めた基準サ
    ンプルにおける物理量差異を基準データとして記憶する
    記憶手段と、この記憶手段に基準データとして記憶して
    いる前記物理量差異と前記膜厚測定手段および前記差異
    演算手段によって求めた印刷物における物理量差異とを
    比較して版面に供給した湿し水量の適否を判断する湿し
    水量判断手段と、を備えたことを特徴とする印刷用湿し
    水の管理装置。
  2. 【請求項2】 湿し水量判断手段が下す判断に基づいて
    版面への湿し水の供給量を制御する湿し水供給制御手段
    を備えた請求項1記載の印刷用湿し水の管理装置。
  3. 【請求項3】 膜厚測定手段が被印刷物の移動方向と直
    角方向に、版面に印刷用インキを供給するインキ壺開閉
    キーと同数配設された請求項1または2に記載の印刷用
    湿し水の管理装置。
  4. 【請求項4】 平版オフセット印刷時の版面に供給する
    湿し水とインキの量とを管理する装置であって、被印刷
    物の刷り始め端側および刷り終り端側に印刷する測定点
    のインキ膜厚に係わる物理量を測定する膜厚測定手段
    と、この膜厚測定手段が出力する信号を処理して印刷物
    の刷り始め端側および刷り終り端側の前記物理量の差異
    の大きさを求める差異演算手段と、この差異演算手段が
    求めた基準サンプルにおける物理量差異および前記膜厚
    測定手段が求めた前記基準サンプルにおける刷り始め端
    側の物理量を基準データとして記憶する記憶手段と、こ
    の記憶手段に基準データとして記憶している前記物理量
    差異と前記膜厚測定手段および前記差異演算手段によっ
    て求めた印刷物における物理量差異とを比較して版面に
    供給した湿し水量の適否を判断する湿し水量判断手段
    と、前記記憶手段に基準データとして記憶している前記
    物理量と前記膜厚測定手段によって求めた前記印刷物に
    おける刷り始め端側の物理量とを比較してインキ壺から
    のインキの供給量を制御するインキ供給制御手段と、を
    備えたことを特徴とする印刷用湿し水とインキの管理装
    置。
  5. 【請求項5】 湿し水量判断手段が下す判断に基づいて
    版面への湿し水の供給量を制御する湿し水供給制御手段
    を備えた請求項4記載の印刷用湿し水とインキの管理装
    置。
  6. 【請求項6】 膜厚測定手段が被印刷物の移動方向と直
    角方向に、版面に印刷用インキを供給するインキ壺開閉
    キーと同数配設された請求項4または5に記載の印刷用
    湿し水とインキの管理装置。
JP6081025A 1994-03-29 1994-03-29 印刷用湿し水とインキの管理装置 Pending JPH07266547A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6601512B2 (en) 2001-03-29 2003-08-05 Dainippon Screen Mfg., Co., Ltd. Method of feeding dampening water in a printing machine
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