JP4216001B2 - 印刷機のインキ供給方法および印刷機のインキ供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、印刷後の印刷物の色濃度を測定することによりインキの供給量を制御する印刷機のインキ供給方法およびインキ供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような印刷機においては、インキローラ上へのインキの供給量を調整するためのインキ供給装置を有する。このインキ供給装置は、印刷時における印刷用紙の搬送方向と直交する方向に列設された複数個のインキキーを備え、各インキキーの開度を変更することによりインキローラへのインキの供給量を調整し、これにより、最終的に印刷版に供給されるインキの供給量を調整する構成となっている。
【0003】
一方、印刷版における各インキキーと対応する位置には、検出パッチあるいはコントロールストリップと呼称される領域が形成されている。そして、印刷時において印刷用紙上に実際に印刷された検出パッチの色濃度を濃度計で測定することにより、上述した各インキキーの開度を調整するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような印刷機を使用して印刷を行う場合、印刷開始直後においては、インキ供給装置におけるインキキーの開度が適正であっても印刷物の色濃度が所定の値に達していない場合がある。このような場合に、印刷物の色濃度を測定してインキの供給量を自動制御した場合には、インキキーの開度が適正であってもインキキーの開度がさらに開放方向に調整されることになる。
【0005】
また、このような印刷機においては、多数のインキローラが使用されていることから、各インキキーの開度の調整を行っても、それが印刷用紙上へのインキの供給量に反映されるまでに所定の時間を要する。このため、インキの供給量を調整するためインキキーの開度の調整を行った直後に、印刷物の色濃度を測定してインキの供給量を自動制御した場合には、インキキーの開度が適正であってもインキキーの開度がさらに調整されることになる。
【0006】
同様に、印刷版への湿し水の供給量は印刷版に供給されるインキの供給量に影響を与えることから、印刷版への湿し水の調整を行った直後に印刷物の色濃度を測定してインキの供給量を自動制御した場合には、インキキーの開度が適正であってもインキキーの開度がさらに調整されることになる。
【0007】
このため、印刷の開始直後やインキや湿し水の供給量を調整した後には、所定枚数の印刷が実行されるまで、あるいは、一定の時間が経過するまではインキキーの開度の調整を禁止するようにしている。
【0008】
しかしながら、印刷の開始直後やインキや湿し水の供給量を調整した後には、所定枚数の印刷が実行されるまで、あるいは、一定の時間が経過するまではインキキーの開度の調整を禁止する場合に、この禁止時間を長く設定したときには、インキの供給量を迅速に制御することが不可能となり、実際に印刷された印刷物の色濃度が目標値に収束するまでに長い時間を要するという問題が生ずる。
【0009】
一方、インキの供給量を迅速に制御するため、インキキーの開度を過敏に変更した場合には、印刷物の色濃度が目標値に収束するまでに大きなオーバシュートが生ずるという問題も生ずる。
【0010】
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、大きなオーバシュートを生ずることなく、印刷物の色濃度を迅速に目標値に収束させることが可能な印刷機のインキ供給方法および印刷機のインキ供給装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、印刷後の印刷物の色濃度を測定することによりインキの供給量を制御する印刷機のインキ供給方法であって、印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する色濃度測定工程と、前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度に基づいて、印刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増減率を示す色濃度勾配を演算する色濃度勾配演算工程と、前記色濃度勾配演算工程において演算した色濃度勾配に基づいて所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を演算する予測色濃度演算工程と、前記予測色濃度演算工程において演算した印刷物の予測色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいて、前記所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えるか否かを判定する判定工程と、前記判定工程において前記所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が 印刷物の目標色濃度を超えないと判定した場合には、前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度と印刷物における絵柄面積率とに基づいてインキの供給量を制御するとともに、前記判定工程において前記所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えると判定した場合には、前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度と印刷物における絵柄面積率と前記色濃度勾配とに基づいてインキの供給量を制御するインキ供給量制御工程とを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記色濃度測定工程においては、排紙部に向けて搬送される印刷済の印刷用紙を撮像する撮像部により印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する。
【0013】
請求項3に記載の発明は、印刷後の印刷物の色濃度を測定することによりインキの供給量を制御する印刷機のインキ供給方法であって、印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する色濃度測定工程と、前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいて、インキ供給量を変更するための変更係数を演算する変更係数演算工程と、前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度に基づいて、印刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増減率を示す色濃度勾配を演算する色濃度勾配演算工程と、前記色濃度勾配演算工程において演算した色濃度勾配に基づいて所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を演算する予測色濃度演算工程と、前記予測色濃度演算工程において演算した印刷物の予測色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいて、所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えるか否かを判定する判定工程と、前記判定工程において所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えると判定した場合に、前記変更係数演算工程において演算した変更係数を補正する変更係数補正工程と、前記判定工程において所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を越えないと判断した場合には、前記変更係数演算工程において演算した変更係数に基づいてインキの供給量を制御し、また、前記判定工程において所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を越えると判断した場合には、前記変更係数補正工程において補正した変更係数に基づいてインキの供給量を制御するインキ供給量制御工程とを備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記変更係数補正工程においては、前記色濃度勾配演算工程において演算した色濃度勾配と印刷物における絵柄面積率との少なくとも一方の値に基づいて、前記変更係数演算工程において演算した変更係数を補正する。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項3または請求項4のいずれかに記載の発明において、前記変更係数演算工程においては、前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度との差分に基づいて変更係数を演算する。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記変更係数演算工程においては、印刷物における絵柄面積率を利用して変更係数を演算する。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の発明において、前記色濃度測定工程においては、排紙部に向けて搬送される印刷済の印刷用紙を撮像する撮像部により印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する。
【0018】
請求項8に記載の発明は、請求項1または請求項3に記載の印刷機のインキ供給方法において、刷り出し時のインキの供給量を制御するために、印刷開始後にインキの供給量を変更することなく一定枚数の印刷用紙に印刷を行った後、印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する色濃度測定工程と、前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度に基づいて、印刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増減率を示す色濃度勾配を演算する色濃度勾配演算工程と、前記色濃度勾配演算工程において演算した色濃度勾配に基づいて所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を演算する予測色濃度演算工程と、前記予測色濃度演算工程において演算した印刷物の予測色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいてインキの供給量を制御するインキ供給量制御工程とを刷り出し時に実行する。
【0019】
請求項9に記載の発明は、印刷後の印刷物の色濃度を測定することによりインキの供給量を制御する印刷機のインキ供給装置であって、印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する色濃度測定手段と、前記色濃度測定手段で測定した印刷物の色濃度に基づいて、印刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増減率を示す色濃度勾配を演算する色濃度勾配演算手段と、前記色濃度勾配演算手段で演算した色濃度勾配に基づいて所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を演算する予測色濃度演算手段と、前記予測色濃度演算手段で演算した印刷物の予測色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいて、前記所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段で前記所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えないと判定した場合には、前記色濃度測定手段で測定した印刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度と印刷物における絵柄面積率とに基づいてインキの供給量を制御するとともに、前記判定手段で前記所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えると判定した場合には、前記色濃度測定手段で測定した印刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度と印刷物における絵柄面積率と前記色濃度勾配とに基づいてインキの供給量を制御するインキ供給量制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記色濃度測定手段は、排紙部に向けて搬送される印刷済の印刷用紙を撮像する撮像部を備えるている。
【0021】
請求項11に記載の発明は、印刷後の印刷物の色濃度を測定することによりインキの供給量を制御する印刷機のインキ供給装置であって、印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する色濃度測定手段と、前記色濃度測定手段で測定した印刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいて、インキ供給量を変更するための変更係数を演算する変更係数演算手段と、前記色濃度測定手段で測定した印刷物の色濃度に基づいて、印刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増減率を示す色濃度勾配を演算する色濃度勾配演算手段と、前記色濃度勾配演算手段で演算した色濃度勾配に基づいて所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を演算する予測色濃度演算手段と、前記予測色濃度演算手段で演算した印刷物の予測色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいて、所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えると判定した場合に、前記変更係数演算手段で演算した変更係数を補正する変更係数補正手段と、前記判定手段が所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えないと判定した場合には、前記変更係数演算手段で演算した変更係数に基づいてインキの供給量を制御し、また、前記判定手段が所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を越えると判定した場合には、前記変更係数補正手段で補正した変更係数に基づいてインキの供給量を制御するインキ供給量制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、前記変更係数補正手段は、前記色濃度勾配演算手段で演算した色濃度勾配と印刷物における絵柄面積率との少なくとも一方の値に基づいて前記変更係数演算手段で演算した変更係数を補正する。
【0023】
請求項13に記載の発明は、請求項11または請求項12のいずれかに記載の発明において、前記変更係数演算手段は、前記色濃度測定手段で測定した印刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度との差分に基づいて変更係数を演算する。
【0024】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、前記変更係数演算手段は、印刷物における絵柄面積率を利用して変更係数を演算する。
【0025】
請求項15に記載の発明は、請求項11乃至請求項14のいずれかに記載の発明において、前記色濃度測定手段は、排紙部に向けて搬送される印刷済の印刷用紙を撮像する撮像部を備えている。
【0026】
請求項16に記載の発明は、請求項9または請求項11に記載の印刷機のインキ供給装置において、刷り出し時のインキの供給量を制御するための手段として、印刷開始後にインキの供給量を変更することなく一定枚数の印刷用紙に印刷を行った後、印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する色濃度測定手段と、前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度に基づいて、印刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増減率を示す色濃度勾配を演算する色濃度勾配演算手段と、前記色濃度勾配演算工程において演算した色濃度勾配に基づいて所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を演算する予測色濃度演算手段と、前記予測色濃度演算工程において演算した印刷物の予測色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいてインキの供給量を制御するインキ供給量制御手段とをさらに備えている。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はこの発明を適用する印刷機の概要図である。
【0028】
この印刷機は、第1、第2の版胴11、12に保持された画像が記録されていない印刷版に画像を記録して製版した後、この印刷版に供給されたインキを第1、第2のブランケット胴13、14を介して圧胴15に保持された印刷用紙に転写することにより印刷を行うものである。
【0029】
この印刷機は、図1において実線で示す第1の印刷位置と二点鎖線で示す画像記録位置との間を移動可能な第1の版胴11と、図1において実線で示す第2の印刷位置と上記画像記録位置との間を移動可能な第2の版胴12とを有する。
【0030】
第1の印刷位置に移動した第1の版胴11の周囲には、印刷版に例えばブラック(K)のインキを供給するためのインキ供給装置20aと、印刷版に例えばマゼンタ(M)のインキを供給するためのインキ供給装置20bと、印刷版に湿し水を供給するための湿し水供給装置21a、21bとが配置されている。また、第2の印刷位置に移動した第2の版胴12の周囲には、印刷版に例えばシアン(C)のインキを供給するためのインキ供給装置20cと、印刷版に例えばイエロー(Y)のインキを供給するためのインキ供給装置20dと、印刷版に湿し水を供給するための湿し水供給装置21c、21dとが配置されている。さらに、画像記録位置に移動した第1の版胴11または第2の版胴12の周囲には、給版部23と、排版部24と、画像記録装置25と、現像処理装置26とが配置されている。
【0031】
また、この印刷機は、第1の版胴11と当接可能に設けられた第1のブランケット胴13と、第2の版胴12と当接可能に設けられた第2のブランケット胴14と、第1、第2のブランケット胴13、14に対して互いに異なる位置で当接可能に設けられた圧胴15と、給紙部27から供給された印刷用紙を圧胴15に渡すための給紙胴16と、圧胴15から受け取った印刷済の印刷用紙を排紙部28に排出するためのチェーン19を巻回した排紙胴17と、印刷用紙に印刷された検出パッチの色濃度を測定するための撮像部40と、ブランケット洗浄装置29とを有する。
【0032】
上記第1、第2の版胴11、12は、それぞれ図示しない版胴移動機構と連結されており、この版胴移動機構の駆動により、上述した第1または第2の印刷位置と画像記録位置との間を往復移動する。また、図示しないモータの駆動により、第1の版胴11は、第1の印刷位置において第1のブランケット胴13と同期して回転し、第2の版胴12は、第2の印刷位置において第2のブランケット胴14と同期して回転するよう構成されている。さらに、画像記録位置近傍には、図示しない版胴回転機構が配設されており、第1、第2の版胴11、12は、いずれも、画像記録位置に移動した状態において、この版胴回転機構の駆動により回転するよう構成されている。
【0033】
画像記録位置に移動した第1の版胴11または第2の版胴12の周囲には、給版部23と排版部24とが配置されている。
【0034】
給版部23には、画像が記録されていない長尺ロール状の印刷版を光密な状態で収納する供給カセット63と、この供給カセット63から引き出した印刷版の先端部を第1の版胴11または第2の版胴12の表面に案内するためのガイド部材64およびガイドローラ65と、長尺の印刷版を切断してシート状の印刷版とするためのカッター66とが配設されている。また、第1、第2の版胴11、12には、給版部23より供給された印刷版の先端部と後端部とをくわえるための図示しない一対のくわえ爪が配設されている。
【0035】
排版部24は、印刷完了後に第1の版胴11または第2の版胴12上に保持された印刷版を剥がすための爪機構73と、爪機構73の作用により剥がされた印刷版を排出カセット68に搬送するためのコンベア機構69と、排出カセット68を有する。
【0036】
給版部23における供給カセット63から引き出された印刷版の先端部は、ガイドローラ65およびガイド部材64により案内され、第1の版胴11または第2の版胴12の一方のくわえ爪にくわえられる。そして、第1の版胴11または第2の版胴12が版胴回転機構30の駆動により回転し、印刷版が第1の版胴11または第2の版胴12の外周部に巻き付けられる。そして、カッター66で切断された印刷版の後端部は、他方のくわえ爪によりくわえられる。この状態において、第1の版胴11または第2の版胴12を低速で回転させながら、画像記録装置25により第1の版胴11または第2の版胴12の外周部に保持された印刷版の表面に変調されたレーザビームを照射し、画像を記録する。
【0037】
なお、第1の版胴11の外周部に装着された印刷版Pには、画像記録装置25により、図2(a)に示すように、ブラックのインキで印刷を行うための画像領域67aと、マゼンタのインキで印刷を行うための画像領域67bとが記録される。また、第2の版胴12の外周部に装着された印刷版Pには、画像記録装置25により、図2(b)に示すように、シアンのインキで印刷を行うための画像領域67cと、イエローのインキで印刷を行うための画像領域67dとが記録される。画像領域67aと画像領域67bとは、第1の版胴11の外周部に装着された状態において、均等に振り分けられた状態(すなわち互いに180度離隔した状態)となる位置に記録される。同様に、画像領域67cと画像領域67dとは、第2の版胴12の外周部に装着された状態において、均等に振り分けられた状態(すなわち互いに180度離隔した状態)となる位置に記録される。
【0038】
再度図1を参照して、上述したように、第1の印刷位置に移動した第1の版胴11の周囲には、インキ供給装置20aとインキ供給装置20bとが、また、第2の印刷位置に移動した第2の版胴12の周囲には、インキ供給装置20cとインキ供給装置20dとが配置されている。これらのインキ供給装置20a、20b、20cおよび20d(これらを総称する場合には「インキ供給装置20」という)は、各々、複数のインキローラ71とインキ供給部72とを有する。
【0039】
インキ供給装置20a、20bのインキローラ71は、図示しないカム等の作用で揺動動作を行う。そして、この揺動動作により、第1の版胴11の外周部に保持した印刷版Pに形成された2個の画像領域67a、67bのうちの任意の画像領域に、インキ供給装置20aまたは20bのインキローラ71が接触することにより、必要な画像領域にのみインキを供給しうる構成となっている。また、同様に、インキ供給装置20c、20dのインキローラ71も、図示しないカム等の作用で揺動動作を行う。そして、この揺動動作により、第2の版胴12の外周部に保持した印刷版Pに形成された2個の画像領域67c、67dのうちの任意の画像領域に、インキ供給装置20cまたは20dのインキローラ71が接触することにより、必要な画像領域にのみインキを供給しうる構成となっている。
【0040】
図3は上述したインキ供給部72の側面概要図であり、図4はその平面図である。なお、図4においては、インキ3の図示を省略している。
【0041】
このインキ供給部72は、その軸線方向が印刷物の幅方向(印刷機による印刷方向と直交する方向)に向けて配置されたインキ元ローラ1と、印刷物の幅方向に対して分割されたL個の領域に対応してL個列設され、各々がインキ元ローラ1の外周面に対する開度を調整可能に構成されたインキキー2(1)、2(2)・・・2(L)(この明細書において、これらを総称する場合には「インキキー2」という)とを備え、これらのインキ元ローラ1とインキキー2とで構成されるインキつぼ内にインキ3を貯留可能な構成となっている。
【0042】
各インキキー2の裏面側には、各インキキー2のインキ元ローラ1に対する開度を変更するために、インキキー2をインキ元ローラ1の表面に向けて各々押圧するための、L個の偏芯カム4が配設されている。これらの偏芯カム4は、各々、軸5を介して、偏芯カム4を回転駆動するためのL個のパルスモータ6と連結されている。
【0043】
パルスモータ6に対し、インキキー駆動パルスを印加した場合には、パルスモータ6の駆動により軸5を中心に偏芯カム4が回転し、各インキキー2への押圧力が変更されることにより、各インキキー2のインキ元ローラ1に対する開度が変更され、印刷版へのインキの供給量が変更される。
【0044】
再度図1を参照して、湿し水供給装置21a、21b、21cおよび21d(これらを総称する場合には「湿し水供給装置21」という)は、上記インキ供給装置20により印刷版Pにインキを供給する前に、印刷版Pに湿し水を供給するものである。これらの湿し水装置21のうち、湿し水供給装置21aは印刷版Pにおける画像領域67aに、湿し水供給装置21bは印刷版Pにおける画像領域67bに、湿し水供給装置21cは印刷版Pにおける画像領域67cに、また、湿し水供給装置21dは印刷版Pにおける画像領域67dに、各々湿し水を供給する。
【0045】
図5は、上述した湿し水供給装置21bの側面概要図である。
【0046】
この湿し水供給装置21bは、湿し水を貯留する水舟31と、図示しないモータの駆動により回転する水元ローラ32とからなる湿し水供給部と、水元ローラ32により供給された湿し水を第1の版胴11の外周部に装着された印刷版の表面に転移させるための二本の水ローラ33、34とを備える。この湿し水供給装置においては、水元ローラ32の回転数を変更することにより、印刷版の表面に供給する湿し水の供給量を調整することができる。
【0047】
なお、他の3個の湿し水供給装置21a、21c、21dも、この湿し水供給装置21bと同様の構成を有する。
【0048】
再度図1を参照して、画像記録位置に移動した第1の版胴11または第2の版胴12の下方には、現像処理装置26が配設されている。この現像処理装置26は、現像部、定着部および絞り部を有し、図1において二点鎖線で示す待機位置と実線で示す現像処理位置との間を昇降可能に構成されている。
【0049】
この現像処理装置26によって画像記録装置25により画像が記録された印刷版Pを現像処理する場合においては、第1の版胴11または第2の版胴とともに回転する印刷版Pに対して、現像部、定着部および絞り部を順次接触させる。
【0050】
第1、第2の版胴11、12と当接可能に設けられた第1、第2のブランケット胴13、14は、第1、第2の版胴11、12と同一の直径を有し、その外周部にはインキ転写用のブランケットが装着されている。そして、この第1、第2のブランケット胴13、14は、第1、第2の版胴11、12および圧胴15に対し、図示しない胴入れ機構により接離自在な構成となっている。
【0051】
第1、第2のブランケット胴13、14の間に配設されたブランケット洗浄装置29は、巻き出しロールから複数の圧接ローラを介して巻き取りロールに至る経路に貼張された長尺の洗浄布に洗浄液を供給し、この洗浄布を第1、第2のブランケット胴13、14に対して当接させた上、摺動させることにより、第1、第2のブランケット胴13、14の表面を洗浄するものである。
【0052】
第1、第2のブランケット胴13、14と当接可能に設けられた圧胴15は、第1、第2の版胴11、12および第1、第2のブランケット胴13、14の直径の1/2の直径を有する。また、圧胴15は、印刷用紙の先端を保持して搬送するための図示しないグリッパを有する。
【0053】
また、圧胴15に隣接して配設された給紙胴16は、圧胴15と同一の直径を有する。この給紙胴16は、往復移動する吸着盤74により給紙部27から1枚ずつ供給された印刷用紙の先端部を図示しないグリッパにより保持して搬送する。グリッパにより保持された印刷用紙の先端部は、給紙胴16から圧胴15への印刷用紙の受け渡し時に、圧胴15のグリッパにより保持される。
【0054】
また、圧胴15に隣接して配設された排紙胴17は、圧胴15と同一の直径を有する。この排紙胴17は、その両端部に一対のチェーン19を巻回した構造を有し、この一対のチェーン19を連結する図示しない連結部材上に、各々後述するグリッパ41が配設されている。圧胴15のグリッパにより保持された印刷用紙の先端部は、圧胴15から排紙胴17への印刷用紙の受け渡し時に、排紙胴17のいずれかのグリッパ41により保持される。そして、この印刷用紙は、チェーン19の移動に伴って、撮像部40によりそこに印刷された検出パッチの色濃度を測定された後、排紙部28上に搬送されて排出される。
【0055】
前記給紙胴16は、図示しないベルトを介して駆動モータと連結されている。そして、給紙胴16、圧胴15、排紙胴17、第1、第2のブランケット胴13、14は、各々その端部に付設された歯車により連結されている。さらに、第1のブランケット胴13と第1の印刷位置に移動した第1の版胴11、および、第2のブランケット胴14と第2の印刷位置に移動した第2の版胴12とは、その端部に付設された歯車により各々連結されている。従って、図示しない駆動モータの駆動により、これらの給紙胴16、圧胴15、排紙胴17、第1、第2のブランケット胴13、14、第1、第2の版胴11、12は、互いに同期して回転する。
【0056】
図6は、上述した印刷用紙に印刷された検出パッチの色濃度を測定するための撮像部40を上述したチェーン19とともに示す側面概要図である。
【0057】
一対のチェーン19は、図1に示す排紙胴17の両端部と一対の大径のスプロケット18との間に無端状に掛け渡されている。そして、上述したように、一対のチェーン19を連結する図示しない連結部材上には、各々、印刷用紙Sの先端部を咥えて搬送するためのグリッパ41が配設されている。
【0058】
なお、一対のチェーン19の長さは、排紙胴17の周長の整数倍の長さとなっており、チェーン19上におけるグリッパ41の配置間隔は、排紙胴7の周長と等しくなるように設定されている。そして、各グリッパ41は、図示しないカム機構によって排紙胴7に設けられたグリッパと同期して開閉するように構成されており、排紙胴7から印刷用紙Sを受け取り、チェーン19の回転に伴って印刷用紙Sを搬送した後、排紙部28上に排出する。
【0059】
この印刷用紙Sの搬送時には、印刷用紙Sの先端部のみをグリッパ41により咥えて搬送するため、印刷用紙Sの後端は固定されていない状態で搬送されることになる。このため、この搬送時には、印刷用紙Sのばたつきが発生し、後述する撮像部40による検出パッチの色濃度測定動作に支障を来すことになる。このため、この印刷機においては、排紙部28の前方側において印刷用紙Sの搬送状態を安定させる吸着ローラ43を備えている。
【0060】
この吸着ローラ43は、その表面に微細な吸着孔を多数備えた中空状のローラから構成されており、その中空部は図示しない真空ポンプと接続されている。この吸着ローラ43は、その軸線が一対のチェーン19間に掛け渡されたグリッパ41に対し平行となり、チェーン19の下方通過位置と略同じ高さにその頂部が位置するように配置されている。
【0061】
なお、吸着ローラ43は、グリッパ41の通過速度に合わせて回転駆動する、もしくは、回転自在に構成されている。従って、印刷用紙Sは、吸着ローラ43上を通過する際には吸着ローラ43の表面に吸着された状態となって搬送されることになり、この吸着ローラ43上の部分では印刷用紙Sはばたつかない。なお吸着ローラ43に代えて、前記印刷用紙Sを平面的に吸着するような吸着板部材を使用してもよい。
【0062】
上記撮像部40は、搬送される印刷用紙Sを照明する照明部44と、この照明部44により照明された印刷用紙S上の検出パッチを撮像してその色濃度を測定するための撮像部45とからなる。照明部44は、吸着ローラ43に沿って配置され、吸着ローラ43上の印刷用紙Sを照明する複数の線状光源からなり、チェーン19の上下走行領域間に設けられている。
【0063】
撮像部45は、遮光および防塵のための筐体46と、この筐体内部に配置されたミラー49、レンズ48、CCDラインセンサ47とを備える。この撮像部45は、吸着ローラ43上の印刷用紙Sの画像を照明部44のスリットを通して撮像するものであり、ミラー49で折り返された画像の入射光は、レンズ48を通ってCCDラインセンサ47で受光される。
【0064】
図7は、この印刷機の主要な電気的構成を示すブロック図である。この印刷機は、装置の制御に必要な動作プログラムが格納されたROM141と、制御時にデータ等が一時的にストアされるRAM142と、論理演算を実行するCPU143とからなる制御部140を備える。この制御部は140は、インタフェース144を介して、インキ供給装置20、湿し水供給装置21、画像記録装置25、現像処理装置26、ブランケット洗浄装置29、撮像部40、第1、第2のブランケット胴13、14の胴入れ機構等における駆動部等の駆動信号を発生させる駆動回路145と接続されている。印刷機はこの制御部140により制御され、後述する製版動作および印刷動作を実行する。
【0065】
次に、この印刷機による製版および印刷動作について説明する。図8は、この印刷機による製版および印刷動作の概要を示すフローチャートである。なお、この印刷および製版動作は、印刷用紙Sにイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のインキで多色印刷を行う場合のものである。
【0066】
まず、第1、第2の版胴11、12上において印刷版Pに画像を記録し、現像処理を行う製版工程を実行する(ステップS1)。この製版工程は、サブルーチンとしての図9のフローチャートに示す工程に従って実行される。
【0067】
すなわち、最初に第1の版胴11を、図1において二点鎖線で示す画像記録位置に移動させる(ステップS11)。
【0068】
次に、第1の版胴11の外周に印刷版Pを供給する(ステップS12)。この印刷版Pの供給は、供給カセット63から引き出した印刷版Pの先頭部とカッター66で切断された印刷版Pの後端部とを図示しない一対のくわえ爪でくわえることにより実行される。
【0069】
続いて、第1の版胴11の外周に保持された印刷版Pに画像を記録する(ステップS13)。この画像の記録は、第1の版胴11を低速で回転させるとともに、画像記録装置25から第1の版胴11の外周に保持された印刷版Pに変調されたレーザビームを照射することにより実行される。
【0070】
次に、画像が記録された印刷版Pを現像処理する(ステップS14)。この現像処理は、現像処理装置26を図1において二点鎖線で示す待機位置から実線で示す現像処理位置まで上昇させた後、第1の版胴11とともに回転する印刷版Pに対して、現像部、定着部および絞り部を順次接触させることにより実行される。
【0071】
上記現像処理が終了すれば、第1の版胴11を図1において実線で示す第1の印刷位置まで移動させる(ステップS15)。
【0072】
続いて、上記ステップS11〜15と同様の動作により、第2の版胴12の外周に保持される印刷版Pに対する製版工程を実行する(ステップS16〜20)。 そして、第1、第2の版胴11、12の外周に保持される印刷版Pへの製版が終了すれば、製版工程を終了する。
【0073】
再度図8を参照して、製版工程が完了すれば、第1、第2の版胴11、12上の印刷版Pを用いて印刷用紙Sに印刷を行う印刷工程を実行する(ステップS2)。この印刷工程は、次のようにして実行される。
【0074】
すなわち、先ず、各湿し水供給装置21および各インキ供給装置20を第1、第2の版胴11、12上に保持された印刷版Pのうちの対応する画像領域とのみ当接させる。これにより、各画像領域67a、67b、67c、67dには対応する各湿し水供給装置21および各インキ供給装置20から湿し水とインキとが供給される。そして、印刷版Pに供給されたインキは、第1、第2のブランケット胴13、14の対応する領域に転写される。
【0075】
そして、印刷用紙Sを給紙胴16に供給する。この印刷用紙Sは、給紙胴16から圧胴15に渡される。この状態で、圧胴15が回転を続けると、圧胴15は、第1、第2の版胴11、12および第1、第2のブランケット胴13、14の1/2の直径を有することから、圧胴15の外周部に保持された印刷用紙Sには、その1回転目においてブラックとシアンのインキが、また、その2回転目においてマゼンタとイエローのインキが転写される。
【0076】
このようにして、4色の印刷が終了した印刷用紙Sの先端部は、圧胴15から排紙胴17に渡される。そして、4色の印刷が終了した印刷用紙Sは、一対のチェーン19の駆動により、排紙部28に向けて搬送され、撮像部40において検出パッチの色濃度を測定された後、排紙部28上に排出される。
【0077】
印刷工程が終了すれば、印刷に使用した印刷版Pを排出する(ステップS3)。この印刷版Pの排出を行うためには、最初に第1の版胴11を、図1において二点鎖線で示す画像記録位置に移動させる。そして、第1の版胴11を反時計回りに回転させるとともに、第1の版胴11上に保持された印刷版Pの端部を爪機構73により剥がした後、この印刷版Pをコンベア機構69により案内して、排出カセット68内に排出する。そして、第1の版胴11を第1の印刷位置に復帰させた後、第2の版胴12を第2の印刷位置から画像記録位置に移動させ、上記同様の動作を実行することにより、第2の版胴12上に保持された印刷版Pを排出カセット68内に排出する。
【0078】
印刷版Pの排出工程が完了すれば、ブランケット胴洗浄装置29により第1、第2のブランケット胴13、14を洗浄する(ステップS4)。
【0079】
第1、第2のブランケット胴13、14の洗浄が終了すれば、さらに別の印刷物の印刷作業を行うか否かを確認する(ステップS5)。他の印刷作業を行う場合には、ステップ1〜4の動作を繰り返す。
【0080】
印刷作業が終了した場合には、インキの洗浄を行う(ステップS6)。このインキの洗浄は、各インキ供給装置20に配設された図示しないインキ洗浄装置により、各インキ供給装置20におけるインキローラ71やインキ供給部72に付着するインキを除去および洗浄することにより実行される。
【0081】
インキの洗浄工程が終了すれば、全ての工程を完了する。
【0082】
以上のような構成を有する印刷装置において、印刷版Pに供給すべきインキの供給量を制御するためには、管理スケール等とも呼称される検出パッチが利用される。
【0083】
図10は、印刷が完了した後の印刷用紙S上に印刷された第1の検出パッチ(第1のコントロールストリップ)101および第2の検出パッチ(第2のコントロールストリップ)102を示す説明図である。
【0084】
これら第1、第2の検出パッチ101、102は、印刷用紙Sの一方の端部とこの印刷用紙Sにおける画像領域の端部との間の領域に印刷されている。第1の検出パッチ101と第2の検出パッチ102とは、上述した各インキキー2と同様、印刷物の幅方向(印刷機による印刷方向と直交する方向)に対して分割されたL個の領域に対応して、各々L個互いに隣り合う状態で配置されている。これら第1、第2の検出パッチ101、102のうち、第1の検出パッチ101としては網点面積率が高いものあるいはベタパッチが使用され、第2の検出パッチ102としては網点面積率が低いものが使用される。
【0085】
次に、上述した印刷工程(ステップS2)におけるインキ供給量の制御動作について説明する。
【0086】
先ず、上述した印刷工程における全体的なインキ供給動作について説明する。図11および図12は、印刷工程においける全体的なインキ供給動作を示すフローチャートである。
【0087】
印刷を行う際には、最初に初期設定を行う(ステップS21)。この初期設定は、図3に示すパルスモータ6の駆動により、各インキキー2の開度をL個の領域に応じた初期値に設定する。
【0088】
初期設定が完了すれば、印刷を開始する(ステップS22)。印刷開始後は、図6に示す撮像部40により、印刷用紙Sに実際に印刷された第1の検出パッチ101または第2の検出パッチ102の色濃度を検出する。この色濃度の検出は全ての印刷用紙Sに対して実行してもよく、例えば5枚毎に印刷される印刷用紙Sに対して実行してもよい。また、色濃度の測定には、第1、第2の検出パッチ101、102のいずれを用いてもよい。以下の説明においては、第1の検出パッチ101を使用する場合について説明する。
【0089】
印刷開始後、例えば100枚程度の印刷用紙Sの印刷が完了するまでは各インキキー2の開度の調整は行われないが、刷り出し予測制御機能がONとなっていれば(ステップS23)、サブルーチンとしての刷り出し予測制御を実行する(ステップS24)。この刷り出し予測制御は、図13に示すフローチャートにより実行される。この刷り出し予測制御については、後程、詳細に説明する。
【0090】
刷り出し予測制御が実行され、または、刷り出し予測制御機能がOFFとなっている場合には、例えば100枚程度の印刷用紙Sへ印刷がなされて刷り出し工程が終了したか否かを判断する(ステップS25)。
【0091】
刷り出し工程が完了した後は、各インキキー2の開度を自動的に調整する自動制御を実行する。この自動制御を実行する際には、印刷が定常状態になる前の段階においては、色濃度の誤差が0.1を越えた場合にのみ自動制御を実行し、印刷が定常状態になった後には、色濃度の誤差が0.04を越えた場合にのみ自動制御を実行する。
【0092】
すなわち、刷り出し工程が終了した後には、印刷用紙Sに実際に印刷された第1の検出パッチ101の色濃度の誤差が0.1を越えた場合には(ステップS26)、サブルーチンとしての自動制御を実行する(ステップS27)。この自動制御は、図15に示すフローチャートにより実行される。この自動制御については、後程、詳細に説明する。
【0093】
印刷用紙Sに印刷された第1の検出パッチ101の色濃度の誤差が0.1以下である場合には(ステップS26)、定常状態となったか否かを判断する(ステップS28)。定常状態となったか否かは、例えば、印刷用紙Sに実際に印刷された第1の検出パッチ101の色濃度が連続して30枚程度安定したか否かにより判断する。
【0094】
定常状態となった後には、印刷用紙Sに実際に印刷された第1の検出パッチ101の色濃度の誤差が0.04を越えた場合にのみ(ステップS29)、サブルーチンとしての自動制御を実行する(ステップS30)。一方、印刷用紙Sに実際に印刷された第1の検出パッチ101の色濃度の誤差が0.04以下であった場合には、必要な印刷が終了するまで上述した動作を繰り返した後(ステップS31)、処理を終了する。
【0095】
次に、上述した刷り出し予測制御工程について説明する。図13は、刷り出し予測制御行程を示すフローチャートである。また、図14は、刷り出し予測工程において、印刷用紙Sに実際に印刷された第1の検出パッチ101の色濃度の経時的変化を示す説明図である。なお、図14における縦軸は色濃度を示し、横軸は印刷枚数を示している。
【0096】
刷り出し予測工程においては、最初に、30枚目の印刷用紙Sに印刷された第1の検出パッチ101の色濃度D30を測定し(ステップS41)、続いて、60枚目の印刷用紙Sに印刷された第1の検出パッチ101の色濃度D60を測定する(ステップS41)。そして、これらの色濃度D30、D60から、色濃度の経時的な変化を示す色濃度勾配を演算する(ステップS43)。しかる後、この色濃度勾配から、100枚目の印刷用紙Sに印刷されるであろう予測色濃度D100を予測する(ステップS44)。
【0097】
次に、この予測色濃度D100と目標色濃度Dtとを比較し、下記の式(1)により色濃度の差分ΔDを演算する(ステップS45)。
【0098】
ΔD=Dt−D100 ・・・・・(1)
【0099】
そして、色濃度の差分ΔDに基づいて、各インキキー2の開度の補正量Δkを決定する(ステップS46)。すなわち、キー開度の補正量Δkと色濃度の差分ΔDとの関係は、予め実験的に求められている。例えば、色濃度の差分ΔDを所定の閾値に基づいて何段階かに分割し、そのときの色濃度の差分ΔDの値とキー開度の補正量Δkの値との関係をルックアップテーブルに予め記憶しておく。また、キー開度の補正量Δkを色濃度の差分ΔDの関数として記憶しておいてもよい。
【0100】
しかる後、キー開度Kを補正する(ステップS47)。先の各インキキー2のキー開度をK0とし、新たなインキキー2のキー開度をK1とした場合、新たなインキキー2のキー開度K1は下記の式(2)に基づいて決定される。
【0101】
K1=K0+Δk ・・・・・(2)
【0102】
このような刷り出し予測制御を実行しない場合においては、図14において符号99で示すような色濃度のオーバシュートが発生する。しかしながら、上述した刷り出し予測制御を実行した場合においては、図14において符号100で示すように、印刷用紙Sに印刷された第1の検出パッチ101の色濃度は目標色濃度Dtに速やかに収束する。
【0103】
なお、上述した実施形態においては、式(1)に示す予測色濃度D100と目標色濃度Dtとの差分ΔDを用いてキー開度の補正量Δkを演算しているが、下記の式(3)で示す予測色濃度D100と目標色濃度Dtとの比率Jを用いてキー開度の補正係数ksを演算し、この補正係数ksに基づいてキー開度Kを補正するようにしてもよい。
【0104】
J=Dt/D100 ・・・・・(3)
【0105】
なお、この場合においても、キー開度の補正係数ksと色濃度の比率Jとの関係は、予め実験的に求めておく。
【0106】
この場合においては、先の各インキキー2のキー開度をK0とし、新たなインキキー2のキー開度をK1とした場合、新たなインキキー2のキー開度K1は下記の式(4)に基づいて決定される。
【0107】
K1=K0・ks ・・・・・(4)
【0108】
次に、上述した自動制御工程について説明する。図15は、自動制御工程を示すフローチャートである。
【0109】
上述したように、この自動制御工程は、印刷が定常状態になる前の段階においては、色濃度の誤差が0.1を越えた場合にのみ実行され、印刷が定常状態になった後には、色濃度の誤差が0.04を越えた場合にのみ実行される。以下の説明においては、印刷が定常状態になった後の場合について説明するが、印刷が定常状態になる前にも同様の工程が実行される。
【0110】
印刷用紙Sに実際に印刷された第1の検出パッチ101の色濃度の誤差が0.04を越えた場合には、下記の式(5)に基づいて色濃度変動比率Fを演算する(ステップS51)。この濃度変化比率Fが1より大きい場合には各インキキー2の開度を増加させることになり、色濃度変動比率Fが1より小さい場合には、各インキキー2の開度を減少させることになる。なお、下記の式(5)におけるDnは、現在の印刷用紙Sに実際に印刷された第1の検出パッチ101の色濃度を示している。
【0111】
F=Dt/Dn ・・・・・(5)
【0112】
この色濃度変動比率Fは、下記の式(6)を利用してインキキー開度変更係数knに変換される。ここで、下記の式(6)におけるHおよびGは、後述する動作により設定される係数である。
【0113】
kn=H・G・(F−1)+1 ・・・・・(6)
【0114】
次に、下記の式(7)を用いて現在の色濃度Dnと目標色濃度Dtとの差分Eを演算する(ステップS52)。この差分Eの値は、係数Gを決定する際に使用される。
【0115】
E=Dt−Dn ・・・・・(7)
【0116】
そして、上記式(7)により演算した差分Eの値に基づいて、上記式(6)における係数Gを設定する(ステップS53)。
【0117】
より具体的には、差分Eが0.4以上の場合には、係数Gとして比較的大きな正の値を設定する。差分Eが0.15以上0.4未満の場合には、係数Gとして中程度の正の値を設定する。差分Eが0.04以上0.15未満の場合には、係数Gとして比較的小さな正の値を設定する。差分Eが−0.15以上−0.04未満の場合には、係数Gとして比較的小さな負の値を設定する。差分Eが−0.4以上−0.15未満の場合には、係数Gとして中程度の負の値を設定する。さらに、差分Eが−0.4未満の場合には、係数Gとして比較的大きな負の値を設定する。なお、差分Eが−0.04以上0.04未満の場合には、各インキキー2のキー開度を変更する必要はないことから、キー開度変更係数knを1として取り扱う。なお、この係数Gは、インキの色毎に変化させてもよく、各色のインキで共通のものを使用してもよい。
【0118】
次に、上記式(6)における係数Hを設定する(ステップS54)。この変数Hは、対象となる領域の絵柄面積率により設定される。より具体的には、絵柄面積率を0〜10%、10〜20%、20〜40%、40〜60%、60〜100%の5個の領域に分け、絵柄面積率が大きい領域ほど大きな制御が行えるように係数Hの値を大きい値に設定する。なお、この係数Hも、インキの色毎に変化させてもよく、各色のインキで共通のものを使用してもよい。
【0119】
以上の工程において係数Gおよび係数Hの設定が完了すれば、上記の式(6)を用いてキー開度変更係数knを演算する(ステップS55)。
【0120】
このキー開度変更係数knを演算する場合においては、上述した色濃度変動比率Fに上限を設けることにより、インキ量を変動させる割合が過度に大きくならないようにしている。この色濃度変動比率Fの上限は、対象となる領域の絵柄面積率を0〜10%、10〜20%、20〜40%、40〜60%、60〜100%の5個の領域に分け、絵柄面積率が大きい領域ほど色濃度変動比率Fの上限を小さくしている。これは、絵柄面積率の大きな領域では、色濃度変動比率Fが小さな場合でもインキ供給量の変化量が大きくなるためである。
【0121】
色濃度変動比率Fの上限を1.2と設定した場合、上述した式(5)で演算した実際の色濃度変動比率Fが例えば1.4であっても、上述した式(6)の演算を行う際にはFに1.2が代入される。なお、このように色濃度変動比率
に上限を設定する代わりに、キー開度変更係数kn自体に上限を設定してもよい。
【0122】
通常の状態においては、上述した式(6)により演算されたキー開度変更係数knに基づいて各インキキー2のキー開度が変更される。しかしながら、測定された色濃度の経時的な変化に基づいて予想色濃度の演算を行い(ステップS56)、この演算結果から推定される所定の印刷枚数Nf枚後の予想色濃度Dfが目標色濃度Dtを越えると判断される場合においては、次のような先読み制御が実行される。
【0123】
より具体的には、例えば5枚程度の所定の印刷枚数Ns毎に色濃度Dnの測定を行い、図16に示すように、最近4回の色濃度の測定結果から過去3回分の濃度勾配V0、V1、V2を得る。この濃度勾配V0、V1、V2は、各々の色濃度の差分ΔDを印刷枚数Nsで除算して得た値である。そして、下記の式(8)に基づいて平均色濃度勾配Vsを演算する。
【0124】
Vs=(V0+V1+V2)/3 ・・・・・(8)
【0125】
なお、上記式(8)においては、過去3回分の濃度勾配V0、V1、V2を単純に平均して平均濃度勾配Vsを得ているが、過去3回分の濃度勾配V0、V1、V2を重み付けして計算するようにしてもよい。この場合においては、過去3回分の濃度勾配V0、V1、V2のうち、最近の濃度勾配ほど大きな重み付けを行うようにすればよい。
【0126】
しかる後、下記の式(9)を用いて印刷枚数Nf枚後の予想色濃度Dfを演算する(ステップS56)。
【0127】
Df=Dn+Vs・Nf ・・・・・(9)
【0128】
次に、先読み制御が必要であるか否かを判断する(ステップS57)。より具体的には、現在の色濃度Dnと予想色濃度Dfとの間に目標色濃度Dtが存在する場合には、そのままで印刷を継続した場合には、印刷枚数Nf枚後の色濃度Dfが目標濃度Dtを越えると判断して先読み制御を実行する。一方、現在の色濃度Dnと予想色濃度Dfとの間に目標色濃度Dtが存在しない場合には、先読み制御を行うことなく上述した式(6)により演算されたキー開度変更係数knに基づいて各インキキー2のキー開度を変更する。
【0129】
ステップS57において先読み制御が必要と判断された場合には、現在の色濃度勾配Vnと対象となる領域の絵柄面積率とに基づいて勾配補正係数mfを設定する。この勾配補正係数mfは、図17に示すように、絵柄面積率と現時点での濃度勾配Vnとによりその値がm01〜m30の間で変化する状態でルックアップテーブルに記憶されている。なお、勾配補正係数mfの各値m01〜m30としては、1以下の正数が使用される。予想色濃度Dfによる色濃度のオーバシュートが大きくなると予想される場合には、勾配補正係数mfとして小さな値を使用する。
【0130】
なお、現在の色濃度勾配Vnと対象となる領域の絵柄面積率とに基づいて勾配補正係数mfを設定する代わりに、現在の色濃度勾配Vnと対象となる領域の絵柄面積率のいずれか一方に基づいて勾配補正係数mfを設定するようにしてもよい。
【0131】
しかる後、この勾配補正係数mfを使用して、上述した式(6)により演算されたキー開度変更係数knを補正する(ステップS59)。より具体的には、knが1より大きい場合(すなわち、色濃度が上昇中の場合)には下記の式(10)を利用して補正後のキー開度変更係数kfを演算し、knが1より小さい場合(すなわち、色濃度が下降中の場合)には下記の式(11)を使用して補正後のキー開度変更係数kfを演算する。
【0132】
kf=(kn−1)・mf+1 ・・・・・(10)
【0133】
kf=1−(1−kn)・mf ・・・・・(11)
【0134】
なお、上記の式(10)および式(11)においては、勾配補正係数mfとして、キー開度変更係数knに対して乗算を実行することによりキー開度変更係数の補正を行うものを使用しているが、キー開度変更係数knに対して乗算を実行することによりキー開度変更係数の補正を行うような勾配補正係数を使用してもよい。
【0135】
そして、補正後のキー開度変更係数kfに基づき、下記の式(12)により新しいキー開度KNを演算し、図3に示すパルスモータ6の駆動により各インキキー2のキー開度を変更する(ステップS60)。
【0136】
KN=kf・K ・・・・・(12)
【0137】
なお、予測制御を行わない場合には、上述したようにキー開度変更係数kfにかえてキー開度変更係数knが使用される。
【0138】
しかる後、キー開度変更後のインキの供給状態が安定するまでの間インキキーの開度の変更を禁止するための待ち枚数の設定(何枚の印刷が完了するまでインキキーの開度の変更を禁止するかの設定)を実行した後(ステップS61)、サブルーチンとしての自動制御動作を完了する。
【0139】
以上のように、この発明に係る印刷装置によれば、印刷開始直後には刷り出し予測制御を利用し、また、印刷開始後の自動制御時には先読み制御を利用して各インキキー2の開度を調整することから、印刷物の色濃度を迅速に目標値に収束させることが可能となる。
【0140】
なお、上述した実施形態においては、この発明を第1、第2の版胴11、12に保持された画像が記録されていない印刷版に画像を記録して製版した後、この印刷版に供給されたインキを第1、第2のブランケット胴13、14を介して圧胴15に保持された印刷用紙に転写することにより印刷を行う印刷機に適用した場合について説明したが、この発明をその他の一般的な印刷機に適用してもよい。
【0141】
【発明の効果】
請求項1乃至請求項16に記載の発明によれば、印刷物の色濃度を経時的に測定することにより、大きなオーバシュートを生ずることなく、印刷物の色濃度を迅速に目標値に収束させることが可能となる。
【0142】
また、請求項4、請求項9、請求項13および請求項18に記載の発明によれば、排紙部に向けて搬送される印刷済の印刷用紙を撮像する撮像部により印刷後の印刷物の色濃度を測定することから、印刷動作の実行中に自動的にリアルタイムで印刷物の色濃度を目標値に収束させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を適用する印刷装置の側面概要図である。
【図2】 印刷版P上における画像領域67の配置を示す説明図である。
【図3】 インキ供給部72の側面概要図である。
【図4】 インキ供給部72の平面図である。
【図5】 湿し水供給装置21bの側面概要図である。
【図6】 撮像部40をチェーン19とともに示す側面概要図である。
【図7】 印刷装置の主要な電気的構成を示すブロック図である。
【図8】 印刷装置による製版および印刷動作の概要を示すフローチャートである。
【図9】 製版工程を示すフローチャートである。
【図10】 第1の検出パッチ101および第2の検出パッチ102を示す説明図である。
【図11】 印刷工程においける全体的なインキ供給動作を示すフローチャートである。
【図12】 印刷工程においける全体的なインキ供給動作を示すフローチャートである。
【図13】 刷り出し予測制御行程を示すフローチャートである。
【図14】 刷り出し予測工程において、印刷用紙Sに実際に印刷された第1の検出パッチ101の色濃度の経時的変化を示す説明図である。
【図15】 自動制御行程を示すフローチャートである。
【図16】 色濃度勾配を示す説明図である。
【図17】 勾配補正係数をを記憶したルックアップテーブルの構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 インキ元ローラ
2 インキキー
3 インキ
4 偏芯カム
5 軸
6 パルスモータ
11 第1の版胴
12 第2の版胴
13 第1のブランケット胴
14 第2のブランケット胴
15 圧胴
16 給紙胴
17 排紙胴
18 スプロケット
19 チェーン
20 インキ供給装置
21 湿し水供給装置
23 給版部
24 排版部
25 画像記録装置
26 現像処理装置
27 給紙部
28 排紙部
31 水舟
32 水元ローラ
33 水ローラ
34 水ローラ
40 撮影部
41 グリッパ
43 吸着ローラ
44 照明部
45 撮像部
47 CCDカメラ
48 レンズ
49 ミラー
72 インキ供給部
101 第1の検出パッチ
102 第2の検出パッチ
140 制御部
P 印刷版
S 印刷用紙
Claims (16)
- 印刷後の印刷物の色濃度を測定することによりインキの供給量を制御する印刷機のインキ供給方法であって、
印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する色濃度測定工程と、
前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度に基づいて、印刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増減率を示す色濃度勾配を演算する色濃度勾配演算工程と、
前記色濃度勾配演算工程において演算した色濃度勾配に基づいて所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を演算する予測色濃度演算工程と、
前記予測色濃度演算工程において演算した印刷物の予測色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいて、前記所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えるか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程において前記所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えないと判定した場合には、前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度と印刷物における絵柄面積率とに基づいてインキの供給量を制御するとともに、前記判定工程において前記所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えると判定した場合には、前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度と印刷物における絵柄面積率と前記色濃度勾配とに基づいてインキの供給量を制御するインキ供給量制御工程と、
を備えたことを特徴とする印刷機のインキ供給方法。 - 請求項1に記載の印刷機のインキ供給方法において、
前記色濃度測定工程においては、排紙部に向けて搬送される印刷済の印刷用紙を撮像する撮像部により印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する印刷機のインキ供給方法。 - 印刷後の印刷物の色濃度を測定することによりインキの供給量を制御する印刷機のインキ供給方法であって、
印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する色濃度測定工程と、
前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいて、インキ供給量を変更するための変更係数を演算する変更係数演算工程と、
前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度に基づいて、印刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増減率を示す色濃度勾配を演算する色濃度勾配演算工程と、
前記色濃度勾配演算工程において演算した色濃度勾配に基づいて所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を演算する予測色濃度演算工程と、
前記予測色濃度演算工程において演算した印刷物の予測色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいて、所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えるか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程において所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えると判定した場合に、前記変更係数演算工程において演算した変更係数を補正する変更係数補正工程と、
前記判定工程において所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を越えないと判断した場合には、前記変更係数演算工程において演算した変更係数に基づいてインキの供給量を制御し、また、前記判定工程において所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を越えると判断した場合には、前記変更係数補正工程において補正した変更係数に基づいてインキの供給量を制御するインキ供給量制御工程と、
を備えたことを特徴とする印刷機のインキ供給方法。 - 請求項3に記載の印刷機のインキ供給方法において、
前記変更係数補正工程においては、前記色濃度勾配演算工程において演算した色濃度勾配と印刷物における絵柄面積率との少なくとも一方の値に基づいて、前記変更係数演算工程において演算した変更係数を補正する印刷機のインキ供給方法。 - 請求項3または請求項4のいずれかに記載の印刷機のインキ供給方法において、
前記変更係数演算工程においては、前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度との差分に基づいて変更係数を演算する印刷機のインキ供給方法。 - 請求項5に記載の印刷機のインキ供給方法において、
前記変更係数演算工程においては、印刷物における絵柄面積率を利用して変更係数を演算する印刷機のインキ供給方法。 - 請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の印刷機のインキ供給方法において、
前記色濃度測定工程においては、排紙部に向けて搬送される印刷済の印刷用紙を撮像する撮像部により印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する印刷機のインキ供給方法。 - 請求項1または請求項3に記載の印刷機のインキ供給方法において、
刷り出し時のインキの供給量を制御するために、
印刷開始後にインキの供給量を変更することなく一定枚数の印刷用紙に印刷を行った後、印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する色濃度測定工程と、
前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度に基づいて、印刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増減率を示す色濃度勾配を演算する色濃度勾配演算工程と、
前記色濃度勾配演算工程において演算した色濃度勾配に基づいて所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を演算する予測色濃度演算工程と、
前記予測色濃度演算工程において演算した印刷物の予測色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいてインキの供給量を制御するインキ供給量制御工程と、
を刷り出し時に実行する印刷機のインキ供給方法。 - 印刷後の印刷物の色濃度を測定することによりインキの供給量を制御する印刷機のインキ供給装置であって、
印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する色濃度測定手段と、
前記色濃度測定手段で測定した印刷物の色濃度に基づいて、印刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増減率を示す色濃度勾配を演算する色濃度勾配演算手段と、
前記色濃度勾配演算手段で演算した色濃度勾配に基づいて所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を演算する予測色濃度演算手段と、
前記予測色濃度演算手段で演算した印刷物の予測色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいて、前記所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で前記所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えないと判定した場合には、前記色濃度測定手段で測定した印刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度と印刷物における絵柄面積率とに基づいてインキの供給量を制御するとともに、前記判定手段で前記所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えると判定した場合には、前記色濃度測定手段で測定した印刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度と印刷物における絵柄面積率と前記色濃度勾配とに基づいてインキの供給量を制御するインキ供給量制御手段と、
を備えたことを特徴とする印刷機のインキ供給装置。 - 請求項9に記載の印刷機のインキ供給装置において、
前記色濃度測定手段は、排紙部に向けて搬送される印刷済の印刷用紙を撮像する撮像部を備える印刷機のインキ供給装置。 - 印刷後の印刷物の色濃度を測定することによりインキの供給量を制御する印刷機のインキ供給装置であって、
印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する色濃度測定手段と、
前記色濃度測定手段で測定した印刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいて、インキ供給量を変更するための変更係数を演算する変更係数演算手段と、
前記色濃度測定手段で測定した印刷物の色濃度に基づいて、印刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増減率を示す色濃度勾配を演算する色濃度勾配演算手段と、
前記色濃度勾配演算手段で演算した色濃度勾配に基づいて所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を演算する予測色濃度演算手段と、
前記予測色濃度演算手段で演算した印刷物の予測色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいて、所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えると判定した場合に、前記変更係数演算手段で演算した変更係数を補正する変更係数補正手段と、
前記判定手段が所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えないと判定した場合には、前記変更係数演算手段で演算した変更係数に基づいてインキの供給量を制御し、また、前記判定手段が所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を越えると判定した場合には、前記変更係数補正手段で補正した変更係数に基づいてインキの供給量を制御するインキ供給量制御手段と、
を備えたことを特徴とする印刷機のインキ供給装置。 - 請求項11に記載の印刷機のインキ供給装置において、
前記変更係数補正手段は、前記色濃度勾配演算手段で演算した色濃度勾配と印刷物における絵柄面積率との少なくとも一方の値に基づいて前記変更係数演算手段で演算した変更係数を補正する印刷機のインキ供給装置。 - 請求項11または請求項12のいずれかに記載の印刷機のインキ供給装置において、
前記変更係数演算手段は、前記色濃度測定手段で測定した印刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度との差分に基づいて変更係数を演算する印刷機のインキ供給装置。 - 請求項13に記載の印刷機のインキ供給装置において、
前記変更係数演算手段は、印刷物における絵柄面積率を利用して変更係数を演算する印刷機のインキ供給装置。 - 請求項11乃至請求項14のいずれかに記載の印刷機のインキ供給装置において、
前記色濃度測定手段は、排紙部に向けて搬送される印刷済の印刷用紙を撮像する撮像部を備える印刷機のインキ供給装置。 - 請求項9または請求項11に記載の印刷機のインキ供給装置において、
刷り出し時のインキの供給量を制御するための手段として、
印刷開始後にインキの供給量を変更することなく一定枚数の印刷用紙に印刷を行った後、印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する色濃度測定手段と、
前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度に基づいて、印刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増減率を示す色濃度勾配を演算する色濃度勾配演算手段と、
前記色濃度勾配演算工程において演算した色濃度勾配に基づいて所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を演算する予測色濃度演算手段と、
前記予測色濃度演算工程において演算した印刷物の予測色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいてインキの供給量を制御するインキ供給量制御手段と、
をさらに備えた印刷機のインキ供給装置。
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