JP2003334927A - 印刷機のインキ供給方法および印刷機のインキ供給装置 - Google Patents

印刷機のインキ供給方法および印刷機のインキ供給装置

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JP2003334927A JP2002145624A JP2002145624A JP2003334927A JP 2003334927 A JP2003334927 A JP 2003334927A JP 2002145624 A JP2002145624 A JP 2002145624A JP 2002145624 A JP2002145624 A JP 2002145624A JP 2003334927 A JP2003334927 A JP 2003334927A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷物の色濃度を迅速に目標値に収束させる
ことが可能な印刷機のインキ供給方法および印刷機のイ
ンキ供給装置を提供すること。 【解決手段】 印刷物の色濃度を経時的に測定する色濃
度測定工程と、印刷物の色濃度と目標色濃度とに基づい
てインキ供給量を変更するための変更係数を演算する変
更係数演算工程と、印刷物の色濃度に基づいて印刷枚数
の増加に対する印刷物の色濃度の増減率を示す色濃度勾
配を演算する色濃度勾配演算工程と、色濃度勾配に基づ
いて所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を演算
する予測色濃度演算工程と、所定枚数を印刷した後の印
刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えるか否か
を判定する判定工程と、印刷物の予測色濃度が印刷物の
目標色濃度を超えると判定した場合に変更係数を補正す
る変更係数補正工程とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷後の印刷物
の色濃度を測定することによりインキの供給量を制御す
る印刷機のインキ供給方法およびインキ供給装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】このような印刷機においては、インキロ
ーラ上へのインキの供給量を調整するためのインキ供給
装置を有する。このインキ供給装置は、印刷時における
印刷用紙の搬送方向と直交する方向に列設された複数個
のインキキーを備え、各インキキーの開度を変更するこ
とによりインキローラへのインキの供給量を調整し、こ
れにより、最終的に印刷版に供給されるインキの供給量
を調整する構成となっている。
【0003】一方、印刷版における各インキキーと対応
する位置には、検出パッチあるいはコントロールストリ
ップと呼称される領域が形成されている。そして、印刷
時において印刷用紙上に実際に印刷された検出パッチの
色濃度を濃度計で測定することにより、上述した各イン
キキーの開度を調整するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような印刷機を使
用して印刷を行う場合、印刷開始直後においては、イン
キ供給装置におけるインキキーの開度が適正であっても
印刷物の色濃度が所定の値に達していない場合がある。
このような場合に、印刷物の色濃度を測定してインキの
供給量を自動制御した場合には、インキキーの開度が適
正であってもインキキーの開度がさらに開放方向に調整
されることになる。
【0005】また、このような印刷機においては、多数
のインキローラが使用されていることから、各インキキ
ーの開度の調整を行っても、それが印刷用紙上へのイン
キの供給量に反映されるまでに所定の時間を要する。こ
のため、インキの供給量を調整するためインキキーの開
度の調整を行った直後に、印刷物の色濃度を測定してイ
ンキの供給量を自動制御した場合には、インキキーの開
度が適正であってもインキキーの開度がさらに調整され
ることになる。
【0006】同様に、印刷版への湿し水の供給量は印刷
版に供給されるインキの供給量に影響を与えることか
ら、印刷版への湿し水の調整を行った直後に印刷物の色
濃度を測定してインキの供給量を自動制御した場合に
は、インキキーの開度が適正であってもインキキーの開
度がさらに調整されることになる。
【0007】このため、印刷の開始直後やインキや湿し
水の供給量を調整した後には、所定枚数の印刷が実行さ
れるまで、あるいは、一定の時間が経過するまではイン
キキーの開度の調整を禁止するようにしている。
【0008】しかしながら、印刷の開始直後やインキや
湿し水の供給量を調整した後には、所定枚数の印刷が実
行されるまで、あるいは、一定の時間が経過するまでは
インキキーの開度の調整を禁止する場合に、この禁止時
間を長く設定したときには、インキの供給量を迅速に制
御することが不可能となり、実際に印刷された印刷物の
色濃度が目標値に収束するまでに長い時間を要するとい
う問題が生ずる。
【0009】一方、インキの供給量を迅速に制御するた
め、インキキーの開度を過敏に変更した場合には、印刷
物の色濃度が目標値に収束するまでに大きなオーバシュ
ートが生ずるという問題も生ずる。
【0010】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、大きなオーバシュートを生ずることな
く、印刷物の色濃度を迅速に目標値に収束させることが
可能な印刷機のインキ供給方法および印刷機のインキ供
給装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、印刷後の印刷物の色濃度を測定することによりイン
キの供給量を制御する印刷機のインキ供給方法であっ
て、印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する色濃度
測定工程と、前記色濃度測定工程において測定した印刷
物の色濃度に基づいて、印刷枚数の増加に対する印刷物
の色濃度の増減率を示す色濃度勾配を演算する色濃度勾
配演算工程と、前記色濃度勾配演算工程において演算し
た色濃度勾配に基づいて所定枚数を印刷した後の印刷物
の予測色濃度を演算する予測色濃度演算工程と、前記予
測色濃度演算工程において演算した印刷物の予測色濃度
と印刷物の目標色濃度とに基づいてインキの供給量を制
御するインキ供給量制御工程とを備えたことを特徴とす
る。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記インキ供給量制御工程において
は、前記予測色濃度演算工程において演算した印刷物の
予測色濃度と印刷物の目標色濃度との差分に基づいてイ
ンキの供給量を制御する。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記インキ供給量制御工程において
は、前記予測色濃度演算において演算した印刷物の予測
色濃度と印刷物の目標色濃度との比率に基づいてインキ
の供給量を制御する。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3のいずれかに記載の発明において、前記色濃度測
定工程においては、排紙部に向けて搬送される印刷済の
印刷用紙を撮像する撮像部により印刷後の印刷物の色濃
度を経時的に測定する。
【0015】請求項5に記載の発明は、印刷後の印刷物
の色濃度を測定することによりインキの供給量を制御す
る印刷機のインキ供給方法であって、印刷後の印刷物の
色濃度を経時的に測定する色濃度測定工程と、前記色濃
度測定工程において測定した印刷物の色濃度と印刷物の
目標色濃度とに基づいて、インキ供給量を変更するため
の変更係数を演算する変更係数演算工程と、前記色濃度
測定工程において測定した印刷物の色濃度に基づいて、
印刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増減率を示す
色濃度勾配を演算する色濃度勾配演算工程と、前記色濃
度勾配演算工程において演算した色濃度勾配に基づいて
所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を演算する
予測色濃度演算工程と、前記予測色濃度演算工程におい
て演算した印刷物の予測色濃度と印刷物の目標色濃度と
に基づいて、所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃
度が印刷物の目標色濃度を超えるか否かを判定する判定
工程と、前記判定工程において所定枚数を印刷した後の
印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えると判
定した場合に、前記変更係数演算工程において演算した
変更係数を補正する変更係数補正工程と、前記変更係数
演算工程において演算した変更係数または前記変更係数
補正工程において補正した変更係数に基づいてインキの
供給量を制御するインキ供給量制御工程とを備えたこと
を特徴とする。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、前記変更係数補正工程においては、前
記色濃度勾配演算工程において演算した色濃度勾配と印
刷物における絵柄面積率との少なくとも一方の値に基づ
いて、前記変更係数演算工程において演算した変更係数
を補正する。
【0017】請求項7に記載の発明は、請求項5または
請求項6のいずれかに記載の発明において、前記変更係
数演算工程においては、前記色濃度測定工程において測
定した印刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度との差分に
基づいて変更係数を演算する。
【0018】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、前記変更係数演算工程においては、印
刷物における絵柄面積率を利用して変更係数を演算す
る。
【0019】請求項9に記載の発明は、請求項5乃至請
求項8のいずれかに記載の発明において、前記色濃度測
定工程においては、排紙部に向けて搬送される印刷済の
印刷用紙を撮像する撮像部により印刷後の印刷物の色濃
度を経時的に測定する。
【0020】請求項10に記載の発明は、印刷後の印刷
物の色濃度を測定することにより刷り出し時のインキの
供給量を制御する印刷機のインキ供給方法であって、印
刷開始後にインキの供給量を変更することなく一定枚数
の印刷用紙に印刷を行った後、印刷後の印刷物の色濃度
を経時的に測定する色濃度測定工程と、前記色濃度測定
工程において測定した印刷物の色濃度に基づいて、印刷
枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増減率を示す色濃
度勾配を演算する色濃度勾配演算工程と、前記色濃度勾
配演算工程において演算した色濃度勾配に基づいて所定
枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を演算する予測
色濃度演算工程と、前記予測色濃度演算工程において演
算した印刷物の予測色濃度と印刷物の目標色濃度とに基
づいてインキの供給量を制御するインキ供給量制御工程
とを備えたことを特徴とする。
【0021】請求項11に記載の発明は、印刷後の印刷
物の色濃度を測定することによりインキの供給量を制御
する印刷機のインキ供給装置であって、印刷後の印刷物
の色濃度を経時的に測定する色濃度測定手段と、前記色
濃度測定手段で測定した印刷物の色濃度に基づいて、印
刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増減率を示す色
濃度勾配を演算する色濃度勾配演算手段と、前記色濃度
勾配演算手段で演算した色濃度勾配に基づいて所定枚数
を印刷した後の印刷物の予測色濃度を演算する予測色濃
度演算手段と、前記予測色濃度演算手段で演算した印刷
物の予測色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいてイン
キの供給量を制御するインキ供給量制御手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0022】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の発明において、前記インキ供給量制御手段は、前
記予測色濃度演算手段で演算した印刷物の予測色濃度と
印刷物の目標色濃度との差分に基づいてインキの供給量
を制御する。
【0023】請求項13に記載の発明は、請求項11に
記載の発明において、前記インキ供給量制御手段は、前
記予測色濃度演算手段で演算した印刷物の予測色濃度と
印刷物の目標色濃度との比率に基づいてインキの供給量
を制御する。
【0024】請求項14に記載の発明は、請求項11乃
至請求項13のいずれかに記載の発明において、前記色
濃度測定手段は、排紙部に向けて搬送される印刷済の印
刷用紙を撮像する撮像部を備えるている。
【0025】請求項15に記載の発明は、印刷後の印刷
物の色濃度を測定することによりインキの供給量を制御
する印刷機のインキ供給装置であって、印刷後の印刷物
の色濃度を経時的に測定する色濃度測定手段と、前記色
濃度測定手段で測定した印刷物の色濃度と印刷物の目標
色濃度とに基づいて、インキ供給量を変更するための変
更係数を演算する変更係数演算手段と、前記色濃度測定
手段で測定した印刷物の色濃度に基づいて、印刷枚数の
増加に対する印刷物の色濃度の増減率を示す色濃度勾配
を演算する色濃度勾配演算手段と、前記色濃度勾配演算
手段で演算した色濃度勾配に基づいて所定枚数を印刷し
た後の印刷物の予測色濃度を演算する予測色濃度演算手
段と、前記予測色濃度演算手段で演算した印刷物の予測
色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいて、所定枚数を
印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度
を超えるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が
所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の
目標色濃度を超えると判定した場合に、前記変更係数演
算手段で演算した変更係数を補正する変更係数補正手段
と、前記変更係数演算手段で演算した変更係数または前
記変更係数補正手段で補正した変更係数に基づいてイン
キの供給量を制御するインキ供給量制御手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0026】請求項16に記載の発明は、請求項15に
記載の発明において、前記変更係数補正手段は、前記色
濃度勾配演算手段で演算した色濃度勾配と印刷物におけ
る絵柄面積率との少なくとも一方の値に基づいて前記変
更係数演算手段で演算した変更係数を補正する。
【0027】請求項17に記載の発明は、請求項15ま
たは請求項16のいずれかに記載の発明において、前記
変更係数演算手段は、前記色濃度測定手段で測定した印
刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度との差分に基づいて
変更係数を演算する。
【0028】請求項18に記載の発明は、請求項17に
記載の発明において、前記変更係数演算手段は、印刷物
における絵柄面積率を利用して変更係数を演算する。
【0029】請求項19に記載の発明は、請求項15乃
至請求項18のいずれかに記載の発明において、前記色
濃度測定手段は、排紙部に向けて搬送される印刷済の印
刷用紙を撮像する撮像部を備えている。
【0030】請求項20に記載の発明は、印刷後の印刷
物の色濃度を測定することにより刷り出し時のインキの
供給量を制御する印刷機のインキ供給装置であって、印
刷開始後にインキの供給量を変更することなく一定枚数
の印刷用紙に印刷を行った後、印刷後の印刷物の色濃度
を経時的に測定する色濃度測定手段と、前記色濃度測定
工程において測定した印刷物の色濃度に基づいて、印刷
枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増減率を示す色濃
度勾配を演算する色濃度勾配演算手段と、前記色濃度勾
配演算工程において演算した色濃度勾配に基づいて所定
枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を演算する予測
色濃度演算手段と、前記予測色濃度演算工程において演
算した印刷物の予測色濃度と印刷物の目標色濃度とに基
づいてインキの供給量を制御するインキ供給量制御手段
とを備えたことを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明を適用する印刷
機の概要図である。
【0032】この印刷機は、第1、第2の版胴11、1
2に保持された画像が記録されていない印刷版に画像を
記録して製版した後、この印刷版に供給されたインキを
第1、第2のブランケット胴13、14を介して圧胴1
5に保持された印刷用紙に転写することにより印刷を行
うものである。
【0033】この印刷機は、図1において実線で示す第
1の印刷位置と二点鎖線で示す画像記録位置との間を移
動可能な第1の版胴11と、図1において実線で示す第
2の印刷位置と上記画像記録位置との間を移動可能な第
2の版胴12とを有する。
【0034】第1の印刷位置に移動した第1の版胴11
の周囲には、印刷版に例えばブラック(K)のインキを
供給するためのインキ供給装置20aと、印刷版に例え
ばマゼンタ(M)のインキを供給するためのインキ供給
装置20bと、印刷版に湿し水を供給するための湿し水
供給装置21a、21bとが配置されている。また、第
2の印刷位置に移動した第2の版胴12の周囲には、印
刷版に例えばシアン(C)のインキを供給するためのイ
ンキ供給装置20cと、印刷版に例えばイエロー(Y)
のインキを供給するためのインキ供給装置20dと、印
刷版に湿し水を供給するための湿し水供給装置21c、
21dとが配置されている。さらに、画像記録位置に移
動した第1の版胴11または第2の版胴12の周囲に
は、給版部23と、排版部24と、画像記録装置25
と、現像処理装置26とが配置されている。
【0035】また、この印刷機は、第1の版胴11と当
接可能に設けられた第1のブランケット胴13と、第2
の版胴12と当接可能に設けられた第2のブランケット
胴14と、第1、第2のブランケット胴13、14に対
して互いに異なる位置で当接可能に設けられた圧胴15
と、給紙部27から供給された印刷用紙を圧胴15に渡
すための給紙胴16と、圧胴15から受け取った印刷済
の印刷用紙を排紙部28に排出するためのチェーン19
を巻回した排紙胴17と、印刷用紙に印刷された検出パ
ッチの色濃度を測定するための撮像部40と、ブランケ
ット洗浄装置29とを有する。
【0036】上記第1、第2の版胴11、12は、それ
ぞれ図示しない版胴移動機構と連結されており、この版
胴移動機構の駆動により、上述した第1または第2の印
刷位置と画像記録位置との間を往復移動する。また、図
示しないモータの駆動により、第1の版胴11は、第1
の印刷位置において第1のブランケット胴13と同期し
て回転し、第2の版胴12は、第2の印刷位置において
第2のブランケット胴14と同期して回転するよう構成
されている。さらに、画像記録位置近傍には、図示しな
い版胴回転機構が配設されており、第1、第2の版胴1
1、12は、いずれも、画像記録位置に移動した状態に
おいて、この版胴回転機構の駆動により回転するよう構
成されている。
【0037】画像記録位置に移動した第1の版胴11ま
たは第2の版胴12の周囲には、給版部23と排版部2
4とが配置されている。
【0038】給版部23には、画像が記録されていない
長尺ロール状の印刷版を光密な状態で収納する供給カセ
ット63と、この供給カセット63から引き出した印刷
版の先端部を第1の版胴11または第2の版胴12の表
面に案内するためのガイド部材64およびガイドローラ
65と、長尺の印刷版を切断してシート状の印刷版とす
るためのカッター66とが配設されている。また、第
1、第2の版胴11、12には、給版部23より供給さ
れた印刷版の先端部と後端部とをくわえるための図示し
ない一対のくわえ爪が配設されている。
【0039】排版部24は、印刷完了後に第1の版胴1
1または第2の版胴12上に保持された印刷版を剥がす
ための爪機構73と、爪機構73の作用により剥がされ
た印刷版を排出カセット68に搬送するためのコンベア
機構69と、排出カセット68を有する。
【0040】給版部23における供給カセット63から
引き出された印刷版の先端部は、ガイドローラ65およ
びガイド部材64により案内され、第1の版胴11また
は第2の版胴12の一方のくわえ爪にくわえられる。そ
して、第1の版胴11または第2の版胴12が版胴回転
機構30の駆動により回転し、印刷版が第1の版胴11
または第2の版胴12の外周部に巻き付けられる。そし
て、カッター66で切断された印刷版の後端部は、他方
のくわえ爪によりくわえられる。この状態において、第
1の版胴11または第2の版胴12を低速で回転させな
がら、画像記録装置25により第1の版胴11または第
2の版胴12の外周部に保持された印刷版の表面に変調
されたレーザビームを照射し、画像を記録する。
【0041】なお、第1の版胴11の外周部に装着され
た印刷版Pには、画像記録装置25により、図2(a)
に示すように、ブラックのインキで印刷を行うための画
像領域67aと、マゼンタのインキで印刷を行うための
画像領域67bとが記録される。また、第2の版胴12
の外周部に装着された印刷版Pには、画像記録装置25
により、図2(b)に示すように、シアンのインキで印
刷を行うための画像領域67cと、イエローのインキで
印刷を行うための画像領域67dとが記録される。画像
領域67aと画像領域67bとは、第1の版胴11の外
周部に装着された状態において、均等に振り分けられた
状態(すなわち互いに180度離隔した状態)となる位
置に記録される。同様に、画像領域67cと画像領域6
7dとは、第2の版胴12の外周部に装着された状態に
おいて、均等に振り分けられた状態(すなわち互いに1
80度離隔した状態)となる位置に記録される。
【0042】再度図1を参照して、上述したように、第
1の印刷位置に移動した第1の版胴11の周囲には、イ
ンキ供給装置20aとインキ供給装置20bとが、ま
た、第2の印刷位置に移動した第2の版胴12の周囲に
は、インキ供給装置20cとインキ供給装置20dとが
配置されている。これらのインキ供給装置20a、20
b、20cおよび20d(これらを総称する場合には
「インキ供給装置20」という)は、各々、複数のイン
キローラ71とインキ供給部72とを有する。
【0043】インキ供給装置20a、20bのインキロ
ーラ71は、図示しないカム等の作用で揺動動作を行
う。そして、この揺動動作により、第1の版胴11の外
周部に保持した印刷版Pに形成された2個の画像領域6
7a、67bのうちの任意の画像領域に、インキ供給装
置20aまたは20bのインキローラ71が接触するこ
とにより、必要な画像領域にのみインキを供給しうる構
成となっている。また、同様に、インキ供給装置20
c、20dのインキローラ71も、図示しないカム等の
作用で揺動動作を行う。そして、この揺動動作により、
第2の版胴12の外周部に保持した印刷版Pに形成され
た2個の画像領域67c、67dのうちの任意の画像領
域に、インキ供給装置20cまたは20dのインキロー
ラ71が接触することにより、必要な画像領域にのみイ
ンキを供給しうる構成となっている。
【0044】図3は上述したインキ供給部72の側面概
要図であり、図4はその平面図である。なお、図4にお
いては、インキ3の図示を省略している。
【0045】このインキ供給部72は、その軸線方向が
印刷物の幅方向(印刷機による印刷方向と直交する方
向)に向けて配置されたインキ元ローラ1と、印刷物の
幅方向に対して分割されたL個の領域に対応してL個列
設され、各々がインキ元ローラ1の外周面に対する開度
を調整可能に構成されたインキキー2(1)、2(2)
・・・2(L)(この明細書において、これらを総称す
る場合には「インキキー2」という)とを備え、これら
のインキ元ローラ1とインキキー2とで構成されるイン
キつぼ内にインキ3を貯留可能な構成となっている。
【0046】各インキキー2の裏面側には、各インキキ
ー2のインキ元ローラ1に対する開度を変更するため
に、インキキー2をインキ元ローラ1の表面に向けて各
々押圧するための、L個の偏芯カム4が配設されてい
る。これらの偏芯カム4は、各々、軸5を介して、偏芯
カム4を回転駆動するためのL個のパルスモータ6と連
結されている。
【0047】パルスモータ6に対し、インキキー駆動パ
ルスを印加した場合には、パルスモータ6の駆動により
軸5を中心に偏芯カム4が回転し、各インキキー2への
押圧力が変更されることにより、各インキキー2のイン
キ元ローラ1に対する開度が変更され、印刷版へのイン
キの供給量が変更される。
【0048】再度図1を参照して、湿し水供給装置21
a、21b、21cおよび21d(これらを総称する場
合には「湿し水供給装置21」という)は、上記インキ
供給装置20により印刷版Pにインキを供給する前に、
印刷版Pに湿し水を供給するものである。これらの湿し
水装置21のうち、湿し水供給装置21aは印刷版Pに
おける画像領域67aに、湿し水供給装置21bは印刷
版Pにおける画像領域67bに、湿し水供給装置21c
は印刷版Pにおける画像領域67cに、また、湿し水供
給装置21dは印刷版Pにおける画像領域67dに、各
々湿し水を供給する。
【0049】図5は、上述した湿し水供給装置21bの
側面概要図である。
【0050】この湿し水供給装置21bは、湿し水を貯
留する水舟31と、図示しないモータの駆動により回転
する水元ローラ32とからなる湿し水供給部と、水元ロ
ーラ32により供給された湿し水を第1の版胴11の外
周部に装着された印刷版の表面に転移させるための二本
の水ローラ33、34とを備える。この湿し水供給装置
においては、水元ローラ32の回転数を変更することに
より、印刷版の表面に供給する湿し水の供給量を調整す
ることができる。
【0051】なお、他の3個の湿し水供給装置21a、
21c、21dも、この湿し水供給装置21bと同様の
構成を有する。
【0052】再度図1を参照して、画像記録位置に移動
した第1の版胴11または第2の版胴12の下方には、
現像処理装置26が配設されている。この現像処理装置
26は、現像部、定着部および絞り部を有し、図1にお
いて二点鎖線で示す待機位置と実線で示す現像処理位置
との間を昇降可能に構成されている。
【0053】この現像処理装置26によって画像記録装
置25により画像が記録された印刷版Pを現像処理する
場合においては、第1の版胴11または第2の版胴とと
もに回転する印刷版Pに対して、現像部、定着部および
絞り部を順次接触させる。
【0054】第1、第2の版胴11、12と当接可能に
設けられた第1、第2のブランケット胴13、14は、
第1、第2の版胴11、12と同一の直径を有し、その
外周部にはインキ転写用のブランケットが装着されてい
る。そして、この第1、第2のブランケット胴13、1
4は、第1、第2の版胴11、12および圧胴15に対
し、図示しない胴入れ機構により接離自在な構成となっ
ている。
【0055】第1、第2のブランケット胴13、14の
間に配設されたブランケット洗浄装置29は、巻き出し
ロールから複数の圧接ローラを介して巻き取りロールに
至る経路に貼張された長尺の洗浄布に洗浄液を供給し、
この洗浄布を第1、第2のブランケット胴13、14に
対して当接させた上、摺動させることにより、第1、第
2のブランケット胴13、14の表面を洗浄するもので
ある。
【0056】第1、第2のブランケット胴13、14と
当接可能に設けられた圧胴15は、第1、第2の版胴1
1、12および第1、第2のブランケット胴13、14
の直径の1/2の直径を有する。また、圧胴15は、印
刷用紙の先端を保持して搬送するための図示しないグリ
ッパを有する。
【0057】また、圧胴15に隣接して配設された給紙
胴16は、圧胴15と同一の直径を有する。この給紙胴
16は、往復移動する吸着盤74により給紙部27から
1枚ずつ供給された印刷用紙の先端部を図示しないグリ
ッパにより保持して搬送する。グリッパにより保持され
た印刷用紙の先端部は、給紙胴16から圧胴15への印
刷用紙の受け渡し時に、圧胴15のグリッパにより保持
される。
【0058】また、圧胴15に隣接して配設された排紙
胴17は、圧胴15と同一の直径を有する。この排紙胴
17は、その両端部に一対のチェーン19を巻回した構
造を有し、この一対のチェーン19を連結する図示しな
い連結部材上に、各々後述するグリッパ41が配設され
ている。圧胴15のグリッパにより保持された印刷用紙
の先端部は、圧胴15から排紙胴17への印刷用紙の受
け渡し時に、排紙胴17のいずれかのグリッパ41によ
り保持される。そして、この印刷用紙は、チェーン19
の移動に伴って、撮像部40によりそこに印刷された検
出パッチの色濃度を測定された後、排紙部28上に搬送
されて排出される。
【0059】前記給紙胴16は、図示しないベルトを介
して駆動モータと連結されている。そして、給紙胴1
6、圧胴15、排紙胴17、第1、第2のブランケット
胴13、14は、各々その端部に付設された歯車により
連結されている。さらに、第1のブランケット胴13と
第1の印刷位置に移動した第1の版胴11、および、第
2のブランケット胴14と第2の印刷位置に移動した第
2の版胴12とは、その端部に付設された歯車により各
々連結されている。従って、図示しない駆動モータの駆
動により、これらの給紙胴16、圧胴15、排紙胴1
7、第1、第2のブランケット胴13、14、第1、第
2の版胴11、12は、互いに同期して回転する。
【0060】図6は、上述した印刷用紙に印刷された検
出パッチの色濃度を測定するための撮像部40を上述し
たチェーン19とともに示す側面概要図である。
【0061】一対のチェーン19は、図1に示す排紙胴
17の両端部と一対の大径のスプロケット18との間に
無端状に掛け渡されている。そして、上述したように、
一対のチェーン19を連結する図示しない連結部材上に
は、各々、印刷用紙Sの先端部を咥えて搬送するための
グリッパ41が配設されている。
【0062】なお、一対のチェーン19の長さは、排紙
胴17の周長の整数倍の長さとなっており、チェーン1
9上におけるグリッパ41の配置間隔は、排紙胴7の周
長と等しくなるように設定されている。そして、各グリ
ッパ41は、図示しないカム機構によって排紙胴7に設
けられたグリッパと同期して開閉するように構成されて
おり、排紙胴7から印刷用紙Sを受け取り、チェーン1
9の回転に伴って印刷用紙Sを搬送した後、排紙部28
上に排出する。
【0063】この印刷用紙Sの搬送時には、印刷用紙S
の先端部のみをグリッパ41により咥えて搬送するた
め、印刷用紙Sの後端は固定されていない状態で搬送さ
れることになる。このため、この搬送時には、印刷用紙
Sのばたつきが発生し、後述する撮像部40による検出
パッチの色濃度測定動作に支障を来すことになる。この
ため、この印刷機においては、排紙部28の前方側にお
いて印刷用紙Sの搬送状態を安定させる吸着ローラ43
を備えている。
【0064】この吸着ローラ43は、その表面に微細な
吸着孔を多数備えた中空状のローラから構成されてお
り、その中空部は図示しない真空ポンプと接続されてい
る。この吸着ローラ43は、その軸線が一対のチェーン
19間に掛け渡されたグリッパ41に対し平行となり、
チェーン19の下方通過位置と略同じ高さにその頂部が
位置するように配置されている。
【0065】なお、吸着ローラ43は、グリッパ41の
通過速度に合わせて回転駆動する、もしくは、回転自在
に構成されている。従って、印刷用紙Sは、吸着ローラ
43上を通過する際には吸着ローラ43の表面に吸着さ
れた状態となって搬送されることになり、この吸着ロー
ラ43上の部分では印刷用紙Sはばたつかない。なお吸
着ローラ43に代えて、前記印刷用紙Sを平面的に吸着
するような吸着板部材を使用してもよい。
【0066】上記撮像部40は、搬送される印刷用紙S
を照明する照明部44と、この照明部44により照明さ
れた印刷用紙S上の検出パッチを撮像してその色濃度を
測定するための撮像部45とからなる。照明部44は、
吸着ローラ43に沿って配置され、吸着ローラ43上の
印刷用紙Sを照明する複数の線状光源からなり、チェー
ン19の上下走行領域間に設けられている。
【0067】撮像部45は、遮光および防塵のための筐
体46と、この筐体内部に配置されたミラー49、レン
ズ48、CCDラインセンサ47とを備える。この撮像
部45は、吸着ローラ43上の印刷用紙Sの画像を照明
部44のスリットを通して撮像するものであり、ミラー
49で折り返された画像の入射光は、レンズ48を通っ
てCCDラインセンサ47で受光される。
【0068】図7は、この印刷機の主要な電気的構成を
示すブロック図である。この印刷機は、装置の制御に必
要な動作プログラムが格納されたROM141と、制御
時にデータ等が一時的にストアされるRAM142と、
論理演算を実行するCPU143とからなる制御部14
0を備える。この制御部は140は、インタフェース1
44を介して、インキ供給装置20、湿し水供給装置2
1、画像記録装置25、現像処理装置26、ブランケッ
ト洗浄装置29、撮像部40、第1、第2のブランケッ
ト胴13、14の胴入れ機構等における駆動部等の駆動
信号を発生させる駆動回路145と接続されている。印
刷機はこの制御部140により制御され、後述する製版
動作および印刷動作を実行する。
【0069】次に、この印刷機による製版および印刷動
作について説明する。図8は、この印刷機による製版お
よび印刷動作の概要を示すフローチャートである。な
お、この印刷および製版動作は、印刷用紙Sにイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のインキで多色
印刷を行う場合のものである。
【0070】まず、第1、第2の版胴11、12上にお
いて印刷版Pに画像を記録し、現像処理を行う製版工程
を実行する(ステップS1)。この製版工程は、サブル
ーチンとしての図9のフローチャートに示す工程に従っ
て実行される。
【0071】すなわち、最初に第1の版胴11を、図1
において二点鎖線で示す画像記録位置に移動させる(ス
テップS11)。
【0072】次に、第1の版胴11の外周に印刷版Pを
供給する(ステップS12)。この印刷版Pの供給は、
供給カセット63から引き出した印刷版Pの先頭部とカ
ッター66で切断された印刷版Pの後端部とを図示しな
い一対のくわえ爪でくわえることにより実行される。
【0073】続いて、第1の版胴11の外周に保持され
た印刷版Pに画像を記録する(ステップS13)。この
画像の記録は、第1の版胴11を低速で回転させるとと
もに、画像記録装置25から第1の版胴11の外周に保
持された印刷版Pに変調されたレーザビームを照射する
ことにより実行される。
【0074】次に、画像が記録された印刷版Pを現像処
理する(ステップS14)。この現像処理は、現像処理
装置26を図1において二点鎖線で示す待機位置から実
線で示す現像処理位置まで上昇させた後、第1の版胴1
1とともに回転する印刷版Pに対して、現像部、定着部
および絞り部を順次接触させることにより実行される。
【0075】上記現像処理が終了すれば、第1の版胴1
1を図1において実線で示す第1の印刷位置まで移動さ
せる(ステップS15)。
【0076】続いて、上記ステップS11〜15と同様
の動作により、第2の版胴12の外周に保持される印刷
版Pに対する製版工程を実行する(ステップS16〜2
0)。 そして、第1、第2の版胴11、12の外周に
保持される印刷版Pへの製版が終了すれば、製版工程を
終了する。
【0077】再度図8を参照して、製版工程が完了すれ
ば、第1、第2の版胴11、12上の印刷版Pを用いて
印刷用紙Sに印刷を行う印刷工程を実行する(ステップ
S2)。この印刷工程は、次のようにして実行される。
【0078】すなわち、先ず、各湿し水供給装置21お
よび各インキ供給装置20を第1、第2の版胴11、1
2上に保持された印刷版Pのうちの対応する画像領域と
のみ当接させる。これにより、各画像領域67a、67
b、67c、67dには対応する各湿し水供給装置21
および各インキ供給装置20から湿し水とインキとが供
給される。そして、印刷版Pに供給されたインキは、第
1、第2のブランケット胴13、14の対応する領域に
転写される。
【0079】そして、印刷用紙Sを給紙胴16に供給す
る。この印刷用紙Sは、給紙胴16から圧胴15に渡さ
れる。この状態で、圧胴15が回転を続けると、圧胴1
5は、第1、第2の版胴11、12および第1、第2の
ブランケット胴13、14の1/2の直径を有すること
から、圧胴15の外周部に保持された印刷用紙Sには、
その1回転目においてブラックとシアンのインキが、ま
た、その2回転目においてマゼンタとイエローのインキ
が転写される。
【0080】このようにして、4色の印刷が終了した印
刷用紙Sの先端部は、圧胴15から排紙胴17に渡され
る。そして、4色の印刷が終了した印刷用紙Sは、一対
のチェーン19の駆動により、排紙部28に向けて搬送
され、撮像部40において検出パッチの色濃度を測定さ
れた後、排紙部28上に排出される。
【0081】印刷工程が終了すれば、印刷に使用した印
刷版Pを排出する(ステップS3)。この印刷版Pの排
出を行うためには、最初に第1の版胴11を、図1にお
いて二点鎖線で示す画像記録位置に移動させる。そし
て、第1の版胴11を反時計回りに回転させるととも
に、第1の版胴11上に保持された印刷版Pの端部を爪
機構73により剥がした後、この印刷版Pをコンベア機
構69により案内して、排出カセット68内に排出す
る。そして、第1の版胴11を第1の印刷位置に復帰さ
せた後、第2の版胴12を第2の印刷位置から画像記録
位置に移動させ、上記同様の動作を実行することによ
り、第2の版胴12上に保持された印刷版Pを排出カセ
ット68内に排出する。
【0082】印刷版Pの排出工程が完了すれば、ブラン
ケット胴洗浄装置29により第1、第2のブランケット
胴13、14を洗浄する(ステップS4)。
【0083】第1、第2のブランケット胴13、14の
洗浄が終了すれば、さらに別の印刷物の印刷作業を行う
か否かを確認する(ステップS5)。他の印刷作業を行
う場合には、ステップ1〜4の動作を繰り返す。
【0084】印刷作業が終了した場合には、インキの洗
浄を行う(ステップS6)。このインキの洗浄は、各イ
ンキ供給装置20に配設された図示しないインキ洗浄装
置により、各インキ供給装置20におけるインキローラ
71やインキ供給部72に付着するインキを除去および
洗浄することにより実行される。
【0085】インキの洗浄工程が終了すれば、全ての工
程を完了する。
【0086】以上のような構成を有する印刷装置におい
て、印刷版Pに供給すべきインキの供給量を制御するた
めには、管理スケール等とも呼称される検出パッチが利
用される。
【0087】図10は、印刷が完了した後の印刷用紙S
上に印刷された第1の検出パッチ(第1のコントロール
ストリップ)101および第2の検出パッチ(第2のコ
ントロールストリップ)102を示す説明図である。
【0088】これら第1、第2の検出パッチ101、1
02は、印刷用紙Sの一方の端部とこの印刷用紙Sにお
ける画像領域の端部との間の領域に印刷されている。第
1の検出パッチ101と第2の検出パッチ102とは、
上述した各インキキー2と同様、印刷物の幅方向(印刷
機による印刷方向と直交する方向)に対して分割された
L個の領域に対応して、各々L個互いに隣り合う状態で
配置されている。これら第1、第2の検出パッチ10
1、102のうち、第1の検出パッチ101としては網
点面積率が高いものあるいはベタパッチが使用され、第
2の検出パッチ102としては網点面積率が低いものが
使用される。
【0089】次に、上述した印刷工程(ステップS2)
におけるインキ供給量の制御動作について説明する。
【0090】先ず、上述した印刷工程における全体的な
インキ供給動作について説明する。図11および図12
は、印刷工程においける全体的なインキ供給動作を示す
フローチャートである。
【0091】印刷を行う際には、最初に初期設定を行う
(ステップS21)。この初期設定は、図3に示すパル
スモータ6の駆動により、各インキキー2の開度をL個
の領域に応じた初期値に設定する。
【0092】初期設定が完了すれば、印刷を開始する
(ステップS22)。印刷開始後は、図6に示す撮像部
40により、印刷用紙Sに実際に印刷された第1の検出
パッチ101または第2の検出パッチ102の色濃度を
検出する。この色濃度の検出は全ての印刷用紙Sに対し
て実行してもよく、例えば5枚毎に印刷される印刷用紙
Sに対して実行してもよい。また、色濃度の測定には、
第1、第2の検出パッチ101、102のいずれを用い
てもよい。以下の説明においては、第1の検出パッチ1
01を使用する場合について説明する。
【0093】印刷開始後、例えば100枚程度の印刷用
紙Sの印刷が完了するまでは各インキキー2の開度の調
整は行われないが、刷り出し予測制御機能がONとなっ
ていれば(ステップS23)、サブルーチンとしての刷
り出し予測制御を実行する(ステップS24)。この刷
り出し予測制御は、図13に示すフローチャートにより
実行される。この刷り出し予測制御については、後程、
詳細に説明する。
【0094】刷り出し予測制御が実行され、または、刷
り出し予測制御機能がOFFとなっている場合には、例
えば100枚程度の印刷用紙Sへ印刷がなされて刷り出
し工程が終了したか否かを判断する(ステップS2
5)。
【0095】刷り出し工程が完了した後は、各インキキ
ー2の開度を自動的に調整する自動制御を実行する。こ
の自動制御を実行する際には、印刷が定常状態になる前
の段階においては、色濃度の誤差が0.1を越えた場合
にのみ自動制御を実行し、印刷が定常状態になった後に
は、色濃度の誤差が0.04を越えた場合にのみ自動制
御を実行する。
【0096】すなわち、刷り出し工程が終了した後に
は、印刷用紙Sに実際に印刷された第1の検出パッチ1
01の色濃度の誤差が0.1を越えた場合には(ステッ
プS26)、サブルーチンとしての自動制御を実行する
(ステップS27)。この自動制御は、この自動制御
は、図15に示すフローチャートにより実行される。こ
の自動制御については、後程、詳細に説明する。
【0097】印刷用紙Sに印刷された第1の検出パッチ
101の色濃度の誤差が0.1以下である場合には(ス
テップS26)、定常状態となったか否かを判断する
(ステップS28)。定常状態となったか否かは、例え
ば、印刷用紙Sに実際に印刷された第1の検出パッチ1
01の色濃度が連続して30枚程度安定したか否かによ
り判断する。
【0098】定常状態となった後には、印刷用紙Sに実
際に印刷された第1の検出パッチ101の色濃度の誤差
が0.04を越えた場合にのみ(ステップS29)、サ
ブルーチンとしての自動制御を実行する(ステップS3
0)。一方、印刷用紙Sに実際に印刷された第1の検出
パッチ101の色濃度の誤差が0.04以下であった場
合には、必要な印刷が終了するまで上述した動作を繰り
返した後(ステップS31)、処理を終了する。
【0099】次に、上述した刷り出し予測制御工程につ
いて説明する。図13は、刷り出し予測制御行程を示す
フローチャートである。また、図14は、刷り出し予測
工程において、印刷用紙Sに実際に印刷された第1の検
出パッチ101の色濃度の経時的変化を示す説明図であ
る。なお、図14における縦軸は色濃度を示し、横軸は
印刷枚数を示している。
【0100】刷り出し予測工程においては、最初に、3
0枚目の印刷用紙Sに印刷された第1の検出パッチ10
1の色濃度D30を測定し(ステップS41)、続い
て、60枚目の印刷用紙Sに印刷された第1の検出パッ
チ101の色濃度D60を測定する(ステップS4
1)。そして、これらの色濃度D30、D60から、色
濃度の経時的な変化を示す色濃度勾配を演算する(ステ
ップS43)。しかる後、この色濃度勾配から、100
枚目の印刷用紙Sに印刷されるであろう予測色濃度D1
00を予測する(ステップS44)。
【0101】次に、この予測色濃度D100と目標色濃
度Dtとを比較し、下記の式(1)により色濃度の差分
ΔDを演算する(ステップS45)。
【0102】ΔD=Dt−D100 ・・・・・(1)
【0103】そして、色濃度の差分ΔDに基づいて、各
インキキー2の開度の補正量Δkを決定する(ステップ
S46)。すなわち、キー開度の補正量Δkと色濃度の
差分ΔDとの関係は、予め実験的に求められている。例
えば、色濃度の差分ΔDを所定の閾値に基づいて何段階
かに分割し、そのときの色濃度の差分ΔDの値とキー開
度の補正量Δkの値との関係をルックアップテーブルに
予め記憶しておく。また、キー開度の補正量Δkを色濃
度の差分ΔDの関数として記憶しておいてもよい。
【0104】しかる後、キー開度Kを補正する(ステッ
プS47)。先の各インキキー2のキー開度をK0と
し、新たなインキキー2のキー開度をK1とした場合、
新たなインキキー2のキー開度K1は下記の式(2)に
基づいて決定される。
【0105】K1=K0+Δk ・・・・・(2)
【0106】このような刷り出し予測制御を実行しない
場合においては、図14において符号99で示すような
色濃度のオーバシュートが発生する。しかしながら、上
述した刷り出し予測制御を実行した場合においては、図
14において符号100で示すように、印刷用紙Sに印
刷された第1の検出パッチ101の色濃度は目標色濃度
Dtに速やかに収束する。
【0107】なお、上述した実施形態においては、式
(1)に示す予測色濃度D100と目標色濃度Dtとの
差分ΔDを用いてキー開度の補正量Δkを演算している
が、下記の式(3)で示す予測色濃度D100と目標色
濃度Dtとの比率Jを用いてキー開度の補正係数ksを
演算し、この補正係数ksに基づいてキー開度Kを補正
するようにしてもよい。
【0108】J=Dt/D100 ・・・・・(3)
【0109】なお、この場合においても、キー開度の補
正係数ksと色濃度の比率Jとの関係は、予め実験的に
求めておく。
【0110】この場合においては、先の各インキキー2
のキー開度をK0とし、新たなインキキー2のキー開度
をK1とした場合、新たなインキキー2のキー開度K1
は下記の式(4)に基づいて決定される。
【0111】K1=K0・ks ・・・・・(4)
【0112】次に、上述した自動制御工程について説明
する。図15は、自動制御行程を示すフローチャートで
ある。
【0113】上述したように、この自動制御工程は、印
刷が定常状態になる前の段階においては、色濃度の誤差
が0.1を越えた場合にのみ実行され、印刷が定常状態
になった後には、色濃度の誤差が0.04を越えた場合
にのみ実行される。以下の説明においては、印刷が定常
状態になった後の場合について説明するが、印刷が定常
状態になる前にも同様の工程が実行される。
【0114】印刷用紙Sに実際に印刷された第1の検出
パッチ101の色濃度の誤差が0.04を越えた場合に
は、下記の式(5)に基づいて色濃度変動比率Fを演算
する(ステップS51)。この濃度変化比率Fが1より
大きい場合には各インキキー2の開度を増加させること
になり、色濃度変動比率Fが1より小さい場合には、各
インキキー2の開度を減少させることになる。なお、下
記の式(5)におけるDnは、現在の印刷用紙Sに実際
に印刷された第1の検出パッチ101の色濃度を示して
いる。
【0115】F=Dt/Dn ・・・・・(5)
【0116】この色濃度変動比率Fは、下記の式(6)
を利用してインキキー開度変更係数knに変換される。
ここで、下記の式(6)におけるHおよびGは、後述す
る動作により設定される係数である。
【0117】 kn=H・G・(F−1)+1 ・・・・・(6)
【0118】次に、下記の式(7)を用いて現在の色濃
度Dnと目標色濃度Dtとの差分Eを演算する(ステッ
プS52)。この差分Eの値は、係数Gを決定する際に
使用される。
【0119】E=Dt−Dn ・・・・・(7)
【0120】そして、上記式(7)により演算した差分
Eの値に基づいて、上記式(6)における係数Gを設定
する(ステップS53)。
【0121】より具体的には、差分Eが0.4以上の場
合には、係数Gとして比較的大きな正の値を設定する。
差分Eが0.15以上0.4未満の場合には、係数Gと
して中程度の正の値を設定する。差分Eが0.04以上
0.15未満の場合には、係数Gとして比較的小さな正
の値を設定する。差分Eが−0.15以上−0.04未
満の場合には、係数Gとして比較的小さな負の値を設定
する。差分Eが−0.4以上−0.15未満の場合に
は、係数Gとして中程度の負の値を設定する。さらに、
差分Eが−0.4未満の場合には、係数Gとして比較的
大きな負の値を設定する。なお、差分Eが−0.04以
上0.04未満の場合には、各インキキー2のキー開度
を変更する必要はないことから、キー開度変更係数kn
を1として取り扱う。なお、この係数Gは、インキの色
毎に変化させてもよく、各色のインキで共通のものを使
用してもよい。
【0122】次に、上記式(6)における係数Hを設定
する(ステップS54)。この変数Hは、対象となる領
域の絵柄面積率により設定される。より具体的には、絵
柄面積率を0〜10%、10〜20%、20〜40%、
40〜60%、60〜100%の5個の領域に分け、絵
柄面積率が大きい領域ほど大きな制御が行えるように係
数Hの値を大きい値に設定する。なお、この係数Hも、
インキの色毎に変化させてもよく、各色のインキで共通
のものを使用してもよい。
【0123】以上の工程において係数Gおよび係数Hの
設定が完了すれば、上記の式(6)を用いてキー開度変
更係数knを演算する(ステップS55)。
【0124】このキー開度変更係数knを演算する場合
においては、上述した色濃度変動比率Fに上限を設ける
ことにより、インキ量を変動させる割合が過度に大きく
ならないようにしている。この色濃度変動比率Fの上限
は、対象となる領域の絵柄面積率を0〜10%、10〜
20%、20〜40%、40〜60%、60〜100%
の5個の領域に分け、絵柄面積率が大きい領域ほど色濃
度変動比率Fの上限を小さくしている。これは、絵柄面
積率の大きな領域では、色濃度変動比率Fが小さな場合
でもインキ供給量の変化量が大きくなるためである。
【0125】色濃度変動比率Fの上限を1.2と設定し
た場合、上述した式(5)で演算した実際の色濃度変動
比率Fが例えば1.4であっても、上述した式(6)の
演算を行う際にはFに1.2が代入される。なお、この
ように色濃度変動比率に上限を設定する代わりに、キー
開度変更係数kn自体に上限を設定してもよい。
【0126】通常の状態においては、上述した式(6)
により演算されたキー開度変更係数knに基づいて各イ
ンキキー2のキー開度が変更される。しかしながら、測
定された色濃度の経時的な変化に基づいて予想色濃度の
演算を行い(ステップS56)、この演算結果から推定
される所定の印刷枚数Nf枚後の予想色濃度Dfが目標
色濃度Dtを越えると判断される場合においては、次の
ような予測制御が実行される。
【0127】より具体的には、例えば5枚程度の所定の
印刷枚数Ns毎に色濃度Dnの測定を行い、図16に示
すように、最近4回の色濃度の測定結果から過去3回分
の濃度勾配V0、V1、V2を得る。この濃度勾配V
0、V1、V2は、各々の色濃度の差分ΔDを印刷枚数
Nsで除算して得た値である。そして、下記の式(8)
に基づいて平均色濃度勾配Vsを演算する。
【0128】 Vs=(V0+V1+V2)/3 ・・・・・(8)
【0129】なお、上記式(8)においては、過去3回
分の濃度勾配V0、V1、V2を単純に平均して平均濃
度勾配Vsを得ているが、過去3回分の濃度勾配V0、
V1、V2を重み付けして計算するようにしてもよい。
この場合においては、過去3回分の濃度勾配V0、V
1、V2のうち、最近の濃度勾配ほど大きな重み付けを
行うようにすればよい。
【0130】しかる後、下記の式(9)を用いて印刷枚
数Nf枚後の予想色濃度Dfを演算する(ステップS5
6)。
【0131】 Df=Dn+Vs・Nf ・・・・・(9)
【0132】次に、先読み制御が必要であるか否かを判
断する(ステップS57)。より具体的には、現在の色
濃度Dnと予想色濃度Dfとの間に目標色濃度Dtが存
在する場合には、そのままで印刷を継続した場合には、
印刷枚数Nf枚後の色濃度Dfが目標濃度Dtを越える
と判断して先読み制御を実行する。一方、現在の色濃度
Dnと予想色濃度Dfとの間に目標色濃度Dtが存在し
ない場合には、先読み制御を行うことなく上述した式
(6)により演算されたキー開度変更係数knに基づい
て各インキキー2のキー開度を変更する。
【0133】ステップS57において先読み制御が必要
と判断された場合には、現在の色濃度勾配Vnと対象と
なる領域の絵柄面積率とに基づいて勾配補正係数mfを
設定する。この勾配補正係数mfは、図16に示すよう
に、絵柄面積率と現時点での濃度勾配Vnとによりその
値がm01〜m30の間で変化する状態でルックアップ
テーブルに記憶されている。なお、勾配補正係数mfの
各値m01〜m30としては、1以下の正数が使用され
る。予想色濃度Dfによる色濃度のオーバシュートが大
きくなると予想される場合には、勾配補正係数mfとし
て小さな値を使用する。
【0134】なお、現在の色濃度勾配Vnと対象となる
領域の絵柄面積率とに基づいて勾配補正係数mfを設定
する代わりに、現在の色濃度勾配Vnと対象となる領域
の絵柄面積率のいずれか一方に基づいて勾配補正係数m
fを設定するようにしてもよい。
【0135】しかる後、この勾配補正係数mfを使用し
て、上述した式(6)により演算されたキー開度変更係
数knを補正する(ステップS59)。より具体的に
は、knが1より大きい場合(すなわち、色濃度が上昇
中の場合)には下記の式(10)を利用して補正後のキ
ー開度変更係数kfを演算し、knが1より小さい場合
(すなわち、色濃度が下降中の場合)には下記の式(1
1)を使用して補正後のキー開度変更係数kfを演算す
る。
【0136】 kf=(kn−1)・mf+1 ・・・・・(10)
【0137】 kf=1−(1−kn)・mf ・・・・・(11)
【0138】なお、上記の式(10)および式(11)
においては、勾配補正係数mfとして、キー開度変更係
数knに対して乗算を実行することによりキー開度変更
係数の補正を行うものを使用しているが、キー開度変更
係数knに対して乗算を実行することによりキー開度変
更係数の補正を行うような勾配補正係数を使用してもよ
い。
【0139】そして、補正後のキー開度変更係数kfに
基づき、下記の式(12)により新しいキー開度KNを
演算し、図3に示すパルスモータ6の駆動により各イン
キキー2のキー開度を変更する(ステップS60)。
【0140】KN=kn・K ・・・・・(12)
【0141】なお、予測制御を行わない場合には、上述
したようにキー開度変更係数kfにかえてキー開度変更
係数knが使用される。
【0142】しかる後、キー開度変更後のインキの供給
状態が安定するまでの間インキキーの開度の変更を禁止
するための待ち枚数の設定(何枚の印刷が完了するまで
インキキーの開度の変更を禁止するかの設定)を実行し
た後(ステップS61)、サブルーチンとしての自動制
御動作を完了する。
【0143】以上のように、この発明に係る印刷装置に
よれば、印刷開始直後には刷り出し予測制御を利用し、
また、印刷開始後の自動制御時には先読み制御を利用し
て各インキキー2の開度を調整することから、印刷物の
色濃度迅速に目標値に収束させることが可能となる。
【0144】なお、上述した実施形態においては、この
発明を第1、第2の版胴11、12に保持された画像が
記録されていない印刷版に画像を記録して製版した後、
この印刷版に供給されたインキを第1、第2のブランケ
ット胴13、14を介して圧胴15に保持された印刷用
紙に転写することにより印刷を行う印刷機に適用した場
合について説明したが、この発明をその他の一般的な印
刷機に適用してもよい。
【0145】
【発明の効果】請求項1乃至請求項16に記載の発明に
よれば、印刷物の色濃度を経時的に測定することによ
り、大きなオーバシュートを生ずることなく、印刷物の
色濃度を迅速に目標値に収束させることが可能となる。
【0146】また、請求項4、請求項9、請求項13お
よび請求項18に記載の発明によれば、排紙部に向けて
搬送される印刷済の印刷用紙を撮像する撮像部により印
刷後の印刷物の色濃度を測定することから、印刷動作の
実行中に自動的にリアルタイムで印刷物の色濃度を目標
値に収束させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用する印刷装置の側面概要図であ
る。
【図2】印刷版P上における画像領域67の配置を示す
説明図である。
【図3】インキ供給部72の側面概要図である。
【図4】インキ供給部72の平面図である。
【図5】湿し水供給装置21bの側面概要図である。
【図6】撮像部40をチェーン19とともに示す側面概
要図である。
【図7】印刷装置の主要な電気的構成を示すブロック図
である。
【図8】印刷装置による製版および印刷動作の概要を示
すフローチャートである。
【図9】製版工程を示すフローチャートである。
【図10】第1の検出パッチ101および第2の検出パ
ッチ102を示す説明図である。
【図11】印刷工程においける全体的なインキ供給動作
を示すフローチャートである。
【図12】印刷工程においける全体的なインキ供給動作
を示すフローチャートである。
【図13】刷り出し予測制御行程を示すフローチャート
である。
【図14】刷り出し予測工程において、印刷用紙Sに実
際に印刷された第1の検出パッチ101の色濃度の経時
的変化を示す説明図である。
【図15】自動制御行程を示すフローチャートである。
【図16】色濃度勾配を示す説明図である。
【図17】勾配補正係数をを記憶したルックアップテー
ブルの構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 インキ元ローラ 2 インキキー 3 インキ 4 偏芯カム 5 軸 6 パルスモータ 11 第1の版胴 12 第2の版胴 13 第1のブランケット胴 14 第2のブランケット胴 15 圧胴 16 給紙胴 17 排紙胴 18 スプロケット 19 チェーン 20 インキ供給装置 21 湿し水供給装置 23 給版部 24 排版部 25 画像記録装置 26 現像処理装置 27 給紙部 28 排紙部 31 水舟 32 水元ローラ 33 水ローラ 34 水ローラ 40 撮影部 41 グリッパ 43 吸着ローラ 44 照明部 45 撮像部 47 CCDカメラ 48 レンズ 49 ミラー 72 インキ供給部 101 第1の検出パッチ 102 第2の検出パッチ 140 制御部 P 印刷版 S 印刷用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清原 理 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 連 国男 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 Fターム(参考) 2C250 DB06 EA18 EA23 EA24 EB46 FA09 FB03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷後の印刷物の色濃度を測定すること
    によりインキの供給量を制御する印刷機のインキ供給方
    法であって、 印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する色濃度測定
    工程と、 前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度に
    基づいて、印刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増
    減率を示す色濃度勾配を演算する色濃度勾配演算工程
    と、 前記色濃度勾配演算工程において演算した色濃度勾配に
    基づいて所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を
    演算する予測色濃度演算工程と、 前記予測色濃度演算工程において演算した印刷物の予測
    色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいてインキの供給
    量を制御するインキ供給量制御工程と、 を備えたことを特徴とする印刷機のインキ供給方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の印刷機のインキ供給方
    法において、 前記インキ供給量制御工程においては、前記予測色濃度
    演算工程において演算した印刷物の予測色濃度と印刷物
    の目標色濃度との差分に基づいてインキの供給量を制御
    する印刷機のインキ供給方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の印刷機のインキ供給方
    法において、 前記インキ供給量制御工程においては、前記予測色濃度
    演算において演算した印刷物の予測色濃度と印刷物の目
    標色濃度との比率に基づいてインキの供給量を制御する
    印刷機のインキ供給方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の印刷機のインキ供給方法において、 前記色濃度測定工程においては、排紙部に向けて搬送さ
    れる印刷済の印刷用紙を撮像する撮像部により印刷後の
    印刷物の色濃度を経時的に測定する印刷機のインキ供給
    方法。
  5. 【請求項5】 印刷後の印刷物の色濃度を測定すること
    によりインキの供給量を制御する印刷機のインキ供給方
    法であって、 印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する色濃度測定
    工程と、 前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度と
    印刷物の目標色濃度とに基づいて、インキ供給量を変更
    するための変更係数を演算する変更係数演算工程と、 前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度に
    基づいて、印刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増
    減率を示す色濃度勾配を演算する色濃度勾配演算工程
    と、 前記色濃度勾配演算工程において演算した色濃度勾配に
    基づいて所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を
    演算する予測色濃度演算工程と、 前記予測色濃度演算工程において演算した印刷物の予測
    色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいて、所定枚数を
    印刷した後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度
    を超えるか否かを判定する判定工程と、 前記判定工程において所定枚数を印刷した後の印刷物の
    予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超えると判定した場
    合に、前記変更係数演算工程において演算した変更係数
    を補正する変更係数補正工程と、 前記変更係数演算工程において演算した変更係数または
    前記変更係数補正工程において補正した変更係数に基づ
    いてインキの供給量を制御するインキ供給量制御工程
    と、 を備えたことを特徴とする印刷機のインキ供給方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の印刷機のインキ供給方
    法において、 前記変更係数補正工程においては、前記色濃度勾配演算
    工程において演算した色濃度勾配と印刷物における絵柄
    面積率との少なくとも一方の値に基づいて、前記変更係
    数演算工程において演算した変更係数を補正する印刷機
    のインキ供給方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6のいずれかに記
    載の印刷機のインキ供給方法において、 前記変更係数演算工程においては、前記色濃度測定工程
    において測定した印刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度
    との差分に基づいて変更係数を演算する印刷機のインキ
    供給方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の印刷機のインキ供給方
    法において、 前記変更係数演算工程においては、印刷物における絵柄
    面積率を利用して変更係数を演算する印刷機のインキ供
    給方法。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至請求項8のいずれかに記載
    の印刷機のインキ供給方法において、 前記色濃度測定工程においては、排紙部に向けて搬送さ
    れる印刷済の印刷用紙を撮像する撮像部により印刷後の
    印刷物の色濃度を経時的に測定する印刷機のインキ供給
    方法。
  10. 【請求項10】 印刷後の印刷物の色濃度を測定するこ
    とにより刷り出し時のインキの供給量を制御する印刷機
    のインキ供給方法であって、 印刷開始後にインキの供給量を変更することなく一定枚
    数の印刷用紙に印刷を行った後、印刷後の印刷物の色濃
    度を経時的に測定する色濃度測定工程と、 前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度に
    基づいて、印刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増
    減率を示す色濃度勾配を演算する色濃度勾配演算工程
    と、 前記色濃度勾配演算工程において演算した色濃度勾配に
    基づいて所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を
    演算する予測色濃度演算工程と、 前記予測色濃度演算工程において演算した印刷物の予測
    色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいてインキの供給
    量を制御するインキ供給量制御工程と、 を備えたことを特徴とする印刷機のインキ供給方法。
  11. 【請求項11】 印刷後の印刷物の色濃度を測定するこ
    とによりインキの供給量を制御する印刷機のインキ供給
    装置であって、 印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する色濃度測定
    手段と、 前記色濃度測定手段で測定した印刷物の色濃度に基づい
    て、印刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増減率を
    示す色濃度勾配を演算する色濃度勾配演算手段と、 前記色濃度勾配演算手段で演算した色濃度勾配に基づい
    て所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を演算す
    る予測色濃度演算手段と、 前記予測色濃度演算手段で演算した印刷物の予測色濃度
    と印刷物の目標色濃度とに基づいてインキの供給量を制
    御するインキ供給量制御手段と、 を備えたことを特徴とする印刷機のインキ供給装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の印刷機のインキ供
    給装置において、 前記インキ供給量制御手段は、前記予測色濃度演算手段
    で演算した印刷物の予測色濃度と印刷物の目標色濃度と
    の差分に基づいてインキの供給量を制御する印刷機のイ
    ンキ供給装置。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の印刷機のインキ供
    給装置において、 前記インキ供給量制御手段は、前記予測色濃度演算手段
    で演算した印刷物の予測色濃度と印刷物の目標色濃度と
    の比率に基づいてインキの供給量を制御する印刷機のイ
    ンキ供給装置。
  14. 【請求項14】 請求項11乃至請求項13のいずれか
    に記載の印刷機のインキ供給装置において、 前記色濃度測定手段は、排紙部に向けて搬送される印刷
    済の印刷用紙を撮像する撮像部を備える印刷機のインキ
    供給装置。
  15. 【請求項15】 印刷後の印刷物の色濃度を測定するこ
    とによりインキの供給量を制御する印刷機のインキ供給
    装置であって、 印刷後の印刷物の色濃度を経時的に測定する色濃度測定
    手段と、 前記色濃度測定手段で測定した印刷物の色濃度と印刷物
    の目標色濃度とに基づいて、インキ供給量を変更するた
    めの変更係数を演算する変更係数演算手段と、 前記色濃度測定手段で測定した印刷物の色濃度に基づい
    て、印刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増減率を
    示す色濃度勾配を演算する色濃度勾配演算手段と、 前記色濃度勾配演算手段で演算した色濃度勾配に基づい
    て所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を演算す
    る予測色濃度演算手段と、 前記予測色濃度演算手段で演算した印刷物の予測色濃度
    と印刷物の目標色濃度とに基づいて、所定枚数を印刷し
    た後の印刷物の予測色濃度が印刷物の目標色濃度を超え
    るか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段が所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色
    濃度が印刷物の目標色濃度を超えると判定した場合に、
    前記変更係数演算手段で演算した変更係数を補正する変
    更係数補正手段と、 前記変更係数演算手段で演算した変更係数または前記変
    更係数補正手段で補正した変更係数に基づいてインキの
    供給量を制御するインキ供給量制御手段と、を備えたこ
    とを特徴とする印刷機のインキ供給装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の印刷機のインキ供
    給装置において、 前記変更係数補正手段は、前記色濃度勾配演算手段で演
    算した色濃度勾配と印刷物における絵柄面積率との少な
    くとも一方の値に基づいて前記変更係数演算手段で演算
    した変更係数を補正する印刷機のインキ供給装置。
  17. 【請求項17】 請求項15または請求項16のいずれ
    かに記載の印刷機のインキ供給装置において、 前記変更係数演算手段は、前記色濃度測定手段で測定し
    た印刷物の色濃度と印刷物の目標色濃度との差分に基づ
    いて変更係数を演算する印刷機のインキ供給装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の印刷機のインキ供
    給装置において、 前記変更係数演算手段は、印刷物における絵柄面積率を
    利用して変更係数を演算する印刷機のインキ供給装置。
  19. 【請求項19】 請求項15乃至請求項18のいずれか
    に記載の印刷機のインキ供給装置において、 前記色濃度測定手段は、排紙部に向けて搬送される印刷
    済の印刷用紙を撮像する撮像部を備える印刷機のインキ
    供給装置。
  20. 【請求項20】 印刷後の印刷物の色濃度を測定するこ
    とにより刷り出し時のインキの供給量を制御する印刷機
    のインキ供給装置であって、 印刷開始後にインキの供給量を変更することなく一定枚
    数の印刷用紙に印刷を行った後、印刷後の印刷物の色濃
    度を経時的に測定する色濃度測定手段と、 前記色濃度測定工程において測定した印刷物の色濃度に
    基づいて、印刷枚数の増加に対する印刷物の色濃度の増
    減率を示す色濃度勾配を演算する色濃度勾配演算手段
    と、 前記色濃度勾配演算工程において演算した色濃度勾配に
    基づいて所定枚数を印刷した後の印刷物の予測色濃度を
    演算する予測色濃度演算手段と、 前記予測色濃度演算工程において演算した印刷物の予測
    色濃度と印刷物の目標色濃度とに基づいてインキの供給
    量を制御するインキ供給量制御手段と、 を備えたことを特徴とする印刷機のインキ供給装置。
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