JPH11198349A - インキ供給制御システム - Google Patents

インキ供給制御システム

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JPH11198349A
JPH11198349A JP10007350A JP735098A JPH11198349A JP H11198349 A JPH11198349 A JP H11198349A JP 10007350 A JP10007350 A JP 10007350A JP 735098 A JP735098 A JP 735098A JP H11198349 A JPH11198349 A JP H11198349A
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ink
color
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deviation
ink supply
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JP10007350A
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Sakio Nakamura
先男 中村
Ikuo Ozaki
郁夫 尾崎
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御結果が遅れて印刷結果に現れるため起こ
る印刷結果のオーバーシュートやハンチングを最小に
し、印刷結果を目標値に速やかに収束させる。 【解決手段】 印刷紙5における印刷結果を測定する印
刷結果計測装置1と、インキの供給元であるインキ元ロ
ーラ43へのインキ供給を制御するインキ・キー装置4
と、印刷結果計測装置の測定結果に基づいて該インキ・
キー装置4へのインキ供給量制御信号を生成するインキ
供給制御装置2とを含んでなるインキ供給制御システム
であって、インキ供給制御装置2が、印刷結果計測装置
1より得られる時系列数値列の傾きである偏差補正値を
求める偏差補正値算出手段24と、測定結果と予め与え
られた印刷結果についての目標値21と偏差補正値に基
づき該インキ元ローラヘのインキ供給量の制御信号を計
算する演算手段22,23とを含んでなるインキ供給制
御システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機のインキ供
給制御システムに関する。より具体的には、本発明は、
印刷機のローラーに対するインキ供給量を印刷結果に応
して制御するインキ供給制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図4に、従来のインキ供給制御に関する
システム構成を示す。このシステムは、印刷物5の色濃
度を計測する色計測装置1と、この色計測装置1より得
られる各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)
の濃度計測値に基いて、インキ・キーの開度に関する色
信号を演算し出力するインキ供給制御装置2と、この色
信号によりインキ・キーの開度を制御するインキ・キー
プリセット装置3と、インキ・キー42とそのインキ・
キー開度44を制御するインキ・キー・アクチュエータ
42とインキ元ローラ43等とがら成るインキ・キー装
置4により構成される。
【0003】インキ供給制御装置2内には、外部より設
定し得る色濃度の目標値21(CT)と、この目標値2
1と色計測装置1による印刷物5の時々刻々変化する結
果色(Cr)との差をとり、色偏差△C(=Cr−
T )を求める減算器と、この色偏差よりインキ・キー
偏差(△k)を求める関数を内蔵した演算装置23とに
より構成される。
【0004】図5に示すように、ある時点における色測
定装置1からの結果色Cr(0)が得られたとすると、
減算器22により目標値CT との差をとり、色偏差△C
0 (=Cr−Cr(0))が求められる。この色偏差△
0 をパラメータとする演算装置23内の関数f(△C
0 )に基き、インキ・キー偏差信号△k0 が作成され、
これに従ってインキ・キー開度が修正される。さらに、
印刷を続け、結果色Cr(1)が測定の結果求められ、
これに基いてインキ・キー偏差信号△k1 が作成され、
これに従つて、インキ・キー開度が修正される。以下、
前述の操作が繰り返され、インキ・キー開度は、色偏差
(△C)がゼロに近付くように修正される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法においては、逐次、インキ・キー開度を修正し、目
標とするインキ・キー開度に漸近させるため、損紙を多
く発生した。
【0006】また、上述の漸近させるに要する時間を短
縮するため、色測定のサンプリング周期を短くすると、
インキローラ部での変化が印刷物5に及ぶまで多数のイ
ンキローラを経て伝わることによる応答遅れのため、次
のような問題を発生した。すなわち、図6に示すよう
に、結果色Cr(0)が得られた時点において色偏差△
0 (=Cr(0)−CT )により得られるインキ・キ
ー偏差△k0 でインキ・キー開度を修正する。この修正
後、色測定装置1により結果色Cr(1)を取り込んだ
とき、十分な時間が経過していないとすると、本来、C
r’(1)となるべき結果色が、測定値Cr(1)のよ
うに低い値となる。これによって、演算部は、本来必要
であるインキ・キー偏差より大きめの値の△k2 を算出
することになる。このように、色偏差△Cとインキ・キ
ー偏差△kの関係が不正確である場合、同図のCr
(2)に示されるオーバーシュートや、これに続くCr
(3)やCr(4)で示されるハンチング等の現象を引
き起し、色偏差△Cがゼロに収束するのを妨げるととも
に、多大な損紙を生じる問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、印刷された印
別紙における印刷結果を測定する印刷結果計測装置と、
インキの供給元であるインキ元ローラヘのインキ供給を
制御するインキ・キー装置と、該印刷結果計測装置の測
定結果に基づいて該インキ・キー装置へのインキ供給量
制御信号を生成するインキ供給制御装置とを含んでなる
インキ供給制御システムでもって、該インキ供給制御装
置が、該印刷結果計測装置より得られる時系列数値列の
傾きである偏差補正値を求める偏差補正値算出手段と、
該測定結果と予め与えられた印刷結果についての目標値
と該偏差補正値に基づき該インキ元ローラヘのインキ供
給量の制御償号を計算する演算手段とを含んでなるイン
キ供給制御システムを提供する。
【0008】また、本発明においては、前記インキ供給
制御装置が、前記測定結果と前記目標値と前記偏差補正
値との間に定められたファジールールを記憶するファジ
ールール記憶手段をさらに含み、該ファジールールに基
づいてインキ供給量制御信号を生成するインキ供給制御
システムとすることができる。
【0009】このように構成される本発明は、印刷結果
のサンプリング周期を短くした際や、演算手段において
用いられる関数の精度が悪い場合に、従来の方法におい
て生していた印刷結果のオーバーシュートやハンチング
を最小にでき、日標値へと速やかに収束させることがで
きる。したがって、本発明は、従来の方法で生じていた
損紙を大幅に削減できる利点を有する。なお、演算手段
において用いられる関数は、インキや紙の質、温度や湿
度、運転条件、湿し水の量等の印刷条件に依存して、変
動するものである。
【0010】また、本発明によれば、ファジー理論を応
用した予測制御に基づき、インキ・キーの制御信号であ
るインキ供給量制御信号を得ることによって、印刷結果
と目標値の間の開きとインキ・キー制御信号との関係が
不正確であっても問題なく、速やかに目標値に収束させ
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】なお、本明細書において、「結果
色」や「色偏差」は、測定形態によって変わるものであ
る。CCD(荷電結合素子)をフィルターと組み合わせ
て色測定装置とし、結果色を測定し、色偏差を計算する
のが一般的である。しかし、このような色測定装置の代
わりに濃度計を用いれば、「結果色」と「色偏差」は、
結果濃度及び濃度偏差となるものであり、分光計の場合
は、色と色差(CIE、△E*等)、分光反射率と分光
反射率偏差、分光反射濃度と分光反射濃度差などとな
る。本明細書においては、これらをすべて包含する意味
で、「印刷結果」や、「結果色」、「色偏差」、ひいて
は「目標値」などの言葉が用いられていることに留意さ
れたい。
【0012】印刷結果の一例として、以下に、色を例に
とって説明するが、上記のように本発明は、インキの濃
度調節に関連する印刷結果の制御全般に広く適用される
ものであり、狭い意味での「色」に限定されるものでは
ない。したがって、以下の実施例においては、印刷結果
計測装置により得られる時系列数値列は、色の濃度に関
するものであるが、それに限定されるものではない。ま
た、ここでの時系列数値列は、時間の関数としても、印
刷枚数または口―ラの回転数の関数、あるいはその他の
変数の関数としても表現されうるものである。したがっ
て、この時系列数値列の傾きは、印刷枚数に対する傾き
でも、ローラの回転数に対する傾きでも、時間に対する
傾き、あるいはその他の時間に関連した変数に対する傾
きであってもよい。「傾き」は、変化の速度成分あるい
は微分値とも呼ぶことができる。
【0013】インキ供給制御装置は、種々の形態で実施
することができる。たとえば、CPU(中央演算装置)
と必要なメモリと入出力インターフェースを備えたもの
として実施することができる。このCPUは、本発明に
おいてインキ供給制御装置に求められる機能をプログラ
ムの形で実現することができる。また、インキ供給制御
装置は、上記の演算装置や偏差補正値算出手段のほか、
実施例においては別の装置として表されるインキ・キー
・プリセット装置を含んで構成することができるもので
ある。上記偏差補正値算出手段は、以下の実施例におい
ては、偏差補正装置として実現されているものである。
このような偏差補正値算出手段は概念的なものであり、
様々の形態で実施することができる。たとえば、CPU
において実行されるプログラムの一部としての形態で偏
差補正値算出手段を実施することができる。さらに、フ
ァジールール記憶手段は、上記のメモリを利用しても構
成することができる。
【0014】
【実施例】[実施例1]本発明の実施例1を図1に示
す。図示した実施例1において、前述の従来技術と同じ
部分については、同一の符号を用い、その構成の説明を
省略する。図4に説明した従来例と異なる点は、インキ
供給制御装置2内で、色計測装置1より送り出されてく
る結果色の時系列データ及び印刷機からの印刷速度によ
り、偏差補正値δCを算出するための偏差補正装置(補
正偏差値算出手段)24を設け、この偏差補正値δC及
び色偏差△Cを用いて演算装置23においてインキ・キ
ー偏差△kを求める点である。インキ・キー偏差とは、
色が合うと考えられた(計算された)インキ・キー開度
と現在のインキ・キー開度の差である。このインキ・キ
ー偏差に基づいて、インキ・キーの開度が調節されるこ
とは、前述の従来例と同しである。そして、これらを除
く全体の構成は上記の従来のシステム構成と同しであ
る。
【0015】図2に示すように、色偏差△Cを幾つか領
域に区分けする。ここでは、LP(Large Positive)を色
偏差が大きく濃い方に偏っている場合、MP(Medium Pos
itive )を色偏差が中間程度に濃い方に偏つている場
合、SP(Small Positive)を色偏差が少し、濃い方に偏
っている場合、N 0(Nearly Zero )をほとんど色偏差
が無い場合、SN(Small Negative)を色偏差が少し、薄
い方に偏っている場合、MN(Medium Negative )を色偏
差が中間程度に薄い方に偏っている場合、及びLN(Larg
e Negative)を色偏差が大きく薄い方に偏つている場合
としている。しかし、区分けの数、及び範囲は、これに
限定されず、様々なやり方で区分けすることができる。
【0016】また、結果色Cr(n)を時系列で取り込
み、偏差補正装置24により求められる、数1の式で表
わされる結果色の傾きを示す補正値δC(n)も、上述
の色偏差同様、図3で示すように区分けられる,
【数1】 上記の式における「所要枚数」とは、Cr(n)を得て
から、Cr(n十1)を得るまでに印刷される枚数をい
う。
【0017】たとえば、図2に示すような結果色Cr
(0)の値が得られたとすると、Cr(0)は、上記の
区分によればSN(Small Negative)の領域にある。図2
においては、縦軸を色偏差で示してあるので、目標とな
る結果色は0となる。ここでは、n=0より前にはデー
タがないので、偏差補正値δCは求まらない。したがっ
て、従来の方法に従い、インキ・キー偏差を求め、イン
キ・キー開度を修正する。この修正結果により得られる
結果色Cr(1)は、たとえば図2に示すように、N 0
(Nearly Zero )であり、かつ、数1の式より求まる偏
差補正値δC(0)が図3に示すようにMP(Medium Neg
ative )の範囲に入るものであるとき、色偏差△Cだけ
で制御を行っていた従来の方法では、△CがN0である
ため、インキ・キー偏差△kもほぼゼロである(N0)
とみなされる。その場合、インキ・キー開度の修正は行
われず、次に得られる結果色はCr’(2)のようにオ
ーバーシュートしてしまう。これは、Cr(0)の測定
から次のCr(1)の測定までのサンプリングの周期を
十分な大きさにとることができれば起こらないことであ
るが、損紙の減少や作業効率の向上を図るためにサンプ
リング周期を短くしたり、演算装置で用いた関数の精度
がよくないと、Cr(1)が得られた時点では、インキ
・キー開度の変更が完全に印刷結果に反映していないた
め起こるものである。しかしながら、本発明において
は、偏差補正値δCがMPであることを、以下に説明す
るような手順により加味してインキ・キ―偏差△kを求
め、それに従いインキ・キー開度を定め、結果色Cr
(2)が得られるように制御する。
【0018】ここで、実施例1におけるインキ・キー偏
差△kの求め方を説明する。まず、予め、目標色と印刷
結果色の差△Cと、インキ・キー偏差△kとの関係を求
めておく。この関係は、印刷結果のサンプリングの周期
が十分に長い場合に最もよく求められるものである。た
とえは、この関係を△k=F(△C)と表すことができ
る。この方程式は、上記の従来技術においても用いられ
ているものであり、従来技術において使用されていたも
のをそのまま本発明に適用することもできるし、本発明
方法において得られる現実の結果を加味して変更して用
いることもできるものである。
【0019】図2において、現在の色が図示したとおり
のCr(1)であるとすれば、目標色と印刷結果色の差
△Cはゼロである。したがって、上記従来例のやりかた
によれば、インキ・キーの開度は変化しないはずであ
る。しかし、サンプリング周期を短く設定したため、こ
のままのインキ・キー開度を維持すると、実際の印刷結
果はCr’(2)となる。そこで、上で計算された△C
と、δCの大きさとを一定のルールにより加味して△
C’を決定する。この△C’を△k=F(△C)の△C
に代入して、インキ・キー偏差△kを求める。この偏差
△kの分だけインキ・キー開度を変更する。ここでの、
δCの加味の仕方であるが、たとえば、インキ元口―ラ
から印刷紙までのインクの伝達距離や、ローラーの回転
速度などの印刷機の特性、画像の大きさなど、種々の要
素により影響されるので、必ずしも唯一無二の最適な方
法があるわけではない。この変更は、一般的には経験的
な補正を演算装置に行わせることによりすることができ
る。一例としては、実施例2として説明するファジール
ールを用いた方法が考えられる。
【0020】本実施例においては、色偏差△Cの傾きで
ある偏差補正値δCもインキ・キー偏差△kのパラメー
タとすることにより、結果色Cr(n)を得た後の結果
色Cr(n+1)に対する変化予測に基き、インキ・キ
ー開度の予測制御が可能となる。
【0021】このことにより、印刷結果のサンプリング
周期を短くした際に、従来の方法において生じていた結
果色Cr(n)のオーバーシュートやハンチングを最小
にでき、結果色Cr(n)を目標とする色濃度CT に対
し、速やかに収束させることができることから、従来の
方法で生じていた損紙を大幅に削減できることとなる。
【0022】また、予測制御に基づき、インキ・キー偏
差△kを得ることによって、色偏差△Cとインキ・キー
偏差△kの関係が不正確であっても問題なく、速やかに
目標とする色濃度CT に収束するので、かかる理由によ
る損紙も低減できることとなる。
【0023】[実施例2]次に、ファジールールを用い
たインキ・キー偏差を決定する方法の例として、実施例
2を説明する。表1は実施例2に関するファジー制御ル
ールの1例を示すものである。
【表1】
【0024】実施例2におけるシステムの構成は、図1
の実施例1と同様である。実施例2においては、実施例
1における偏差補正値δCによるインキ・キー開度の予
測制御にファジー制御を適用するため、演算装置23内
にファジー演算に関するプログラムと、ファジー制御の
ためのルールとを内蔵する。ファジー演算により△kを
求めるための判定結果を出す以外は、実施例1と同じ手
順により印刷された結果色のデータを得て、インキ・キ
ーを制御する。
【0025】実施例1と同様に、図2及び図3に示すよ
うに結果色Cr(1)及び偏差補正値δC(0)が求ま
ったとすると、n=0であり、Cr(1)はN0(Near
ly Zero )で、δC(0)はMPとなる。この結果をフ
ァジールールに基づき作成した表1にあてはめると、こ
の表における交点よりMPとなる。すなわち、結果色C
r(1)はN0で目標とする濃度範囲にあるものの、イ
ンキ・キー開度をそのままに保持すれば、次の結果色C
r(2)は濃くなることがわかる。この判定結果に基づ
き、△Cをそのまま△k=F(△C)に代入するのでは
なく、MPという判定結果に基づく修正として、中程度
の負の偏差を持った△Cの値である△C’が決定され、
それをこの式に代入する。すると、インキ・キー偏差△
kは負の値となり、インキ・キー開度が絞り込まれて、
オーバーシュートを防ぐことができる。すなわち、図2
におけるCr’(2)という結果になることが防止でき
る。
【0026】このΔC’の値は、具体的には、次のよう
にして決定することができる。単なる例として、特定の
数値を例にとって説明する。上述のように結果色Cr
(n+1)の値に応じて、LN〜N0〜LPというよう
に区分けしている。ここで、結果色がベタ濃度値である
として、−0.05D≦N0≦+0.05D、+0.0
5D<SP≦+0.15D、+0.15D<MP≦+
0.30D、+0.30D<LPと区分けするものとす
る。判定結果に対して、N0の場合ΔC=0、SPの場
合ΔC=−0.10D、MPの場合ΔC=−0.20
D、LPの場合ΔC=−0.40Dと割り当てることが
できる。ただ、実際には、結果色Cr(n+1)と偏差
補正値δC(n)の重み関数によって(ファジー制御理
論によって)、この数値割り当ては微妙に変化する。こ
の実施例2では、MPの場合には、ΔCに−0.20D
の値が与えられ、Δk=F(−0.20D)となり、Δ
kは負のキー開度が設定されオーバーシュートが防がれ
ることとなる。
【0027】上述したようにインキ・キー開度の予測制
御にファジー制御を用いることで、色偏差予測の判定が
非常に簡単化されることから、実施例1で区分けした区
分のそれぞれをさらに区分けし、制御の精度向上を計る
ことも可能となる。
【0028】なお、表1に示したファジールールは、単
に例にすぎないものであるので、ここで示したルール以
外のルールも同様に採用することは当業者にとって明ら
かである。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
印刷結果のサンプリング周期を短くした際に生しうる結
果色のオーバーシュートやハンチングを最小にでき、結
果色を目標とする色濃度に遠やかに収束させることがで
きる。 したがって、損紙を大幅に削減できる。
【0030】また、本発明の予測制御に基づき、インキ
・キー偏差△kを得ることによって、色偏差△Cとイン
キ・キー偏差△kの関係が不正確であっても問題なく、
速やかに目標とする色濃度に収束するので、かかる理由
による損紙も低減できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るインキ供給制御装置のシステム
構成を示す図である。
【図2】実施例1にかかるインキ供給制御装置の作用を
説明する図である。
【図3】実施例2にかかるインキ供給制御装置の作用を
説明する図である。
【図4】従来例のインキ供給制御装置のシステム構成の
例を示す図である。
【図5】従来例のインキ供給制御装置の作用を説明する
図である。
【図6】別の例による従来のインキ供給制御装置の作用
を説明する図である。
【符号の説明】
1 色計測装置 2 インキ供給制御装置 3 インキ・キープリセット装置 4 インキ・キー装置 5 印刷物または印刷されたウェプ 21 目標値 22 減算器 23 演算装置 24 偏差補正装置 41 インキ・キー・アクチュエータ 42 インキ・キー 43 インキ元ローラ 44 インキ・キー開度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷された印刷紙における印刷結果を測
    定する印刷結果計測装置と、インキの供給元であるイン
    キ元ローラヘのインキ供給を制御するインキ・キー装置
    と、該印刷結果計測装置の測定結果に基づいて該インキ
    ・キー装置ヘのインキ供給量制御信号を生成するインキ
    供給制御装置とを含んでなるインキ供給制御システムで
    あって、該インキ供給制御装置が、該印刷結果計測装置
    より得られる時系列数値列の傾きである偏差補正値を求
    める偏差補正値算出手段と、該測定結果と予め与えられ
    た印刷結果についての目標値と該偏差補正値とに基づき
    該インキ元ローラヘのインキ供給量の制御信号を計算す
    る演算手段とを含んでなるインキ供給制御システム。
  2. 【請求項2】 前記インキ供給制御装置が、前記測定結
    果と前記目標値と前記偏差補正値との間に定められたフ
    ァジールールを記憶するファジールール記憶手段をさら
    に含み、該ファジールールに基づいてインキ供給量制御
    信号を生成することを特徴とする請求項1記載のインキ
    供給制御システム。
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