JP2004355754A - 位置調整装置および光ピックアップ装置ならびに位置調整方法 - Google Patents

位置調整装置および光ピックアップ装置ならびに位置調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】構造を簡素化し、光軸の位置調整を容易にすることができる位置調整装置、光ピックアップ装置および位置調整方法を提供する。
【解決手段】ハウジング21に対して、一定の位置関係を保って設けられるチャック部63が、光源ユニット22を着脱可能に保持する。このチャック部63を前進位置65から退避位置66に変位させて、ハウジング21に対して仮位置47にある光源ユニット22を、ハウジング21から基準軸線L21に沿って離反する方向に変位させ、ハウジング21から退避させる。この位置にある光源ユニット22を、チャック部63で保持した状態で、ハウジング21に対して、基準軸線L21に交差する方向にスライド変位させるとともに、基準軸線L21および基準軸線L21に交差する軸線まわりに角変位させ、その後、ハウジング21に固定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源ユニットを備え、記録媒体に対して光源ユニットからの光を照射することによって、情報の記録または再生をする光ピックアップ装置と、その光源ユニットの位置を調整するための位置調整装置および位置調整方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】
図32は、従来の技術における光ピックアップ装置1を示す断面図である。従来の技術では、半導体レーザ2からのレーザ光は、半導体レーザ2に対向するコリメートレンズ3を介して、対物レンズ4に導かれる。半導体レーザ2は、レーザホルダ5に保持され、このレーザホルダ5とハウジング7との間には、球面座6が介在される。
【0003】
レーザホルダ5および球面座6は、球面状に形成される表面5a,6aで互いに当接される。また球面座6は、レーザホルダ5と反対側でハウジング7に当接される。球面座6およびハウジング7は、平面状に形成される表面6b,7aで互いに当接される。球面座6およびハウジング7の前記表面6b,7aは、コリメートレンズ3の軸線に垂直である。
【0004】
球面座6をハウジング7に対して摺動させることによって、コリメートレンズ3の軸線L3が、半導体レーザ2の発光部2aを通るように、半導体レーザ2のハウジング7に対する位置が変位される。またレーザホルダ5を球面座6に対して摺動させることによって、レーザ光の光軸のコリメートレンズ3の軸線L3に対する傾きを調整するあおり調整が行われる(たとえば特許文献1参照)。
【0005】
図33は、他の従来の技術における光ピックアップ装置10を示す断面図である。他の従来の技術では、半導体レーザ11からのレーザ光は、半導体レーザ11に対向するカップリングレンズ12を介して、対物レンズ13に導かれる。光ピックアップ装置10は、半導体レーザ11が設けられるレーザホルダ14と、ハウジング本体15および本体側部分16を含むハウジング17とを有する。レーザホルダ14およびハウジング本体15は、一仮想円筒面に沿って形成される表面14a,15aで、互いに当接される。
【0006】
ハウジング本体15は、レーザホルダ14が当接される状態で、前記一仮想円筒面の軸線がカップリングレンズ12の軸線と直交するように、本体側部分16に対して予め位置合わせされている。またレーザホルダ14には、偏心ピンなどの回転用治具に係合する係合部(図示せず)が設けられ、この係合部が回転用治具に係合される。回転用治具を操作することによって、レーザホルダ14が、ハウジング本体15に対して摺動される。これによってレーザ光の光軸が、前記一仮想円筒面の軸線まわりに角変位されて、あおり調整が行われる(たとえば特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−342945号公報
【特許文献2】
特開2000−36117号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来の技術では、レーザ光の光軸の位置を調整するために、レーザホルダ5および球面座6の2つの部材を、ハウジング7に対して変位させている。さらに前述の他の従来の技術では、レーザ光の光軸の位置を調整するために、回転用治具とレーザホルダ14の係合部とを係合させ、回転用治具を操作することによって、レーザホルダ14をハウジング17に対して摺動させて調整する調整機構を用いている。したがって各従来の技術では、調整作業および装置の構成が複雑であり、また調整設備も複雑になる。特に、あおり調整では、球面状の表面5a,6a同士、および一仮想円筒面に沿う表面14a,15a同士を摺接させる。このような構成では、滑らかなあおり調整を実現するために、各表面の曲率によっては、互いに摺動させる各部材の少なくとも一方を、摺動性の良い材料から形成し、または良い摺動性が得られるように表面加工を施すなどして、構成を変更する必要があり、手間がかかる。
【0009】
またあおり調整をする場合、レーザ光の光軸を、光源2,11に対向するレンズの軸線に一致させるために、前記対向するレンズの軸線が発光部2a,11aを通る位置に、半導体レーザ2,11が配置されていることが望まれるが、発光部2a,11aは、実際には、たとえば部品精度などによって、設計上の理想位置にあるとは限らない。特に、他の従来の技術では、発光部11aの位置がずれていると、光軸とカップリングレンズ12の軸線とを一致させることができない。
【0010】
さらに光軸の位置を調整するにあたって、従来の技術では、基準となるハウジング7に対してレーザホルダ5および球面座6の2つの部材が必要であり、他の従来の技術では、基準となる本体側部分16に対してレーザホルダ14およびハウジング本体15の2つの部材が必要である。したがって調整作業が複雑になることに加えて、部品点数が多くなり、コストアップの原因になる。
【0011】
本発明の目的は、構造を簡素化し、光軸の位置調整を容易にすることができる位置調整装置、光ピックアップ装置および位置調整方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ハウジングと、ハウジングに固定される光源ユニットとを有し、光源ユニットからの光を記録媒体に照射することによって、情報の記録または再生をする光ピックアップ装置の光源ユニットの位置を調整するための位置調整装置であって、
ハウジングに対して、一定の位置関係を保って設けられ、光源ユニットを着脱可能に保持するチャック部を有し、
チャック部は、ハウジングに対して予め定める仮位置に配置した光源ユニットを保持可能な前進位置と、前進位置に対して、ハウジングから予め定める基準軸線に沿って離反する方向に退避した退避位置とにわたって変位可能であり、退避位置にある状態で、光源ユニットをハウジングに対して基準軸線に交差する方向にスライド変位可能に、かつ基準軸線および基準軸線に交差する軸線まわりに角変位可能に設けられる治具を備えることを特徴とする位置調整装置である。
【0013】
本発明に従えば、治具は、チャック部を有し、このチャック部は、ハウジングに対して、一定の位置関係を保って設けられる。チャック部は、光源ユニットを着脱可能に保持する。チャック部は、ハウジングに対して予め定める仮位置に配置した光源ユニットを保持可能な前進位置と、前進位置に対して、ハウジングから予め定める基準軸線に沿って離反する方向に退避した退避位置とにわたって変位可能に設けられる。さらにチャック部は、退避位置にある状態で、光源ユニットを、ハウジングに対して基準軸線に交差する方向にスライド変位可能に、かつ基準軸線および基準軸線に交差する軸線まわりに角変位可能に設けられる。
【0014】
このように光源ユニットを保持したチャック部とハウジングとの間の位置関係を調整することによって、チャック部と治具との間の位置関係またはチャック部と光源ユニットとの間の位置関係を調整することなく、光源ユニットとハウジングとの間の位置関係を調整することができる。これによって光源ユニットからの光の光軸の位置の調整作業を容易にすることができる。
【0015】
さらに光源ユニットをハウジングに接触させた状態で、光軸の位置を調整する必要がないので、たとえば光源ユニットおよびハウジングの相互に対向する表面を高い加工精度を要する曲面に形成する必要がなく、光源ユニットおよびハウジングの構成を簡素化することができる。また光軸を所望の位置に調整されるので、光ピックアップ装置による情報の記録または再生を好適に行うことができる。
【0016】
また本発明は、前記退避位置は、ハウジングに対して予め設定される記録再生位置にあり、記録媒体と光源ユニットとの距離が、情報の記録または再生をするときの距離であることを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、前記退避位置は、ハウジングに対して予め設定される記録再生位置にあり、記録媒体と光源ユニットとの距離が、情報の記録または再生をするときの距離になるように設定される。チャック部の退避位置への変位に伴って光源ユニットを変位させることによって、光軸の位置調整に加えて、光源ユニットからの光が記録媒体で絞られるように、光のスポット形状を調整することができる。これによって光源ユニットの位置の調整作業をさらに容易にすることができる。
【0018】
また本発明は、退避位置にあるチャック部に保持された光源ユニットを、ハウジングに対して固定具を用いて固定する固定手段をさらに含むことを特徴とする。
【0019】
本発明に従えば、退避位置にあるチャック部に保持された光源ユニットは、固定手段による固定具を用いて、ハウジングに対して固定される。これによって光源ユニットを、光軸の位置が調整された状態で、ハウジングに固定することができ、利便性の高い光ピックアップ装置を実現することができる。
【0020】
また本発明は、ハウジングに対して仮位置に配置される光源ユニットを、ハウジングに向けて弾発的に押圧する押圧手段をさらに含み、
チャック部は、押圧手段によってハウジングに弾発的に押圧された光源ユニットを把持することを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、ハウジングに対して仮位置に配置される光源ユニットは、押圧手段によって、ハウジングに向けて弾発的に押圧される。チャック部は、押圧手段によってハウジングに弾発的に押圧された光源ユニットを把持する。これによって光源ユニットが不所望に押圧することが防がれ、光源ユニットの破損および変形を防止することができる。さらに押圧手段によって、仮位置にある光源ユニットの位置ずれを防止した状態で、チャック部によって把持することができる。
【0022】
また本発明は、ハウジングと、ハウジングに固定される光源ユニットとを有し、光源ユニットからの光を記録媒体に照射することによって、記録または再生をするとともに、前記仮位置に配置された後、ハウジングに対して一定の位置関係を保って光源ユニットを保持するチャック部を有する治具を用いて、ハウジングから退避した位置に配置し、この位置で、予め定める基準軸線に交差する方向にスライド変位されるとともに、基準軸線および基準軸線に交差する軸線まわりに角変位された後、ハウジングに固定される光源ユニットを有する光ピックアップ装置であって、
光源ユニットには、チャック部との相対的な位置決めをするための調整用位置決め手段が設けられることを特徴とする光ピックアップ装置である。
【0023】
本発明に従えば、光ピックアップ装置は、ハウジングとハウジングに保持される光源ユニットとを有する。この光ピックアップ装置は、光源kらの光を記録媒体に照射することによって、情報の記録または再生をすることができる。光源ユニットは、前記仮位置に配置された後、ハウジングに対して一定の位置関係を保って光源ユニットを保持するチャック部を有する治具を用いて、ハウジングから前記基準軸線に沿って離反する方向に退避した位置に配置される。
【0024】
さらに光源ユニットは、基準軸線に交差する方向にスライド変位されるとともに、基準軸線および基準軸線に交差する軸線まわりに角変位された後、ハウジングに固定される。この光源ユニットには、チャック部との相対的な位置決めをするための調整用位置決め手段が設けられ、この調整用位置決め手段によって位置決めされた状態でチャック部に把持される。このように光源ユニットを把持したチャック部とハウジングとの間の位置関係を調整することによって、チャック部と治具との間の位置関係またはチャック部と光源ユニットとの間の位置関係を調整することなく、光源ユニットとハウジングとの間の位置関係を調整することができる。これによって光源ユニットからの光の光軸の位置の調整作業を容易にすることができる。
【0025】
また光源ユニットの光軸の傾きを調整するために、光源ユニットおよびハウジングの相互に対向する表面を高い加工精度を要する曲面に形成して、摺接させる必要が無いので、光ピックアップ装置の構成を簡単にすることができる。これによって加工精度および部品点数などの観点から、コストダウンを図ることができる。したがって利便性の高い光ピックアップ装置を実現することができる。
【0026】
また本発明は、前記調整用位置決め手段は、ハウジングを基準軸線に投影した領域内に配置されることを特徴とする。
【0027】
本発明に従えば、前記調整用位置決め手段は、ハウジングを基準軸線に投影した領域内に配置される。これによって調整用位置決め手段が、光軸の位置調整後に、ハウジングよりも突出した位置に配置されることが防がれる。したがって装置全体の厚みが増加することを防止するなどして、利便性の高い光ピックアップ装置を実現することができる。
【0028】
また本発明は、光源ユニットには、光源ユニットとハウジングとの相対的な位置決めをするための仮位置調整手段が設けられることを特徴とする。
【0029】
本発明に従えば、光源ユニットには、光源ユニットとハウジングとの相対的な位置決めをするための仮位置調整手段が設けられる。このように仮位置調整手段によって、光源ユニットとハウジングとの位置が相対的に決まった状態で、光源のハウジングに対する位置を調整するので、調整時の作業性を向上することができる。
【0030】
また本発明は、前記仮位置調整手段は、前記基準軸線に沿う方向に延びて配置されることを特徴とする。
【0031】
本発明に従えば、仮位置調整手段は、前記基準軸線に沿う方向に延びて配置される。この仮位置調整手段によって、光源ユニットを、基準軸線に沿う方向に変位させて、仮位置およびハウジングから退避した位置に配置することができる。
【0032】
また本発明は、仮位置調整手段は、前記基準軸線に垂直な方向に延びて配置されることを特徴とする。
【0033】
本発明に従えば、仮位置調整手段は、前記基準軸線に垂直な方向に延びて配置される。この仮位置調整手段によっても、光源ユニットを、基準軸線に沿う方向に変位させて、仮位置およびハウジングから退避した位置に配置することができる。
【0034】
また本発明は、仮位置調整手段は、基準軸線に交差する軸線まわりに角変位可能に、光源ユニットをハウジングに対して位置決めすることを特徴とする。
【0035】
本発明に従えば、仮位置調整手段は、基準軸線に交差する軸線まわりに角変位可能に、光源ユニットをハウジングに対して位置決めする。これによって光源ユニットを、ハウジングに対して位置決めした状態で、基準軸線に沿う方向への変位に加えて、基準軸線に交差する軸線まわりに角変位させて、ハウジングに対する位置を調整することができる。
【0036】
また本発明は、光源ユニットは、光源と光源を保持するホルダとを有し、
光源とホルダとの間には、伝熱性の高い材料から成る伝熱材が設けられることを特徴とする。
【0037】
本発明に従えば、光源ユニットは、光源と、光源を保持するホルダとを有する。光源とホルダとの間には、伝熱性の高い材料から成る伝熱材が設けられる。これによって光源をハウジングから退避した状態で固定した場合であっても、光源ユニットで発生される熱を、伝熱材を介してホルダに伝えることができる。また光源ユニットがたとえば固定手段によってハウジングに固定される場合には、前述のようにホルダに伝えられた熱を、固定手段を介してハウジングに伝えることができる。これによって発生される熱を光源ユニットから効率良く放出することができる、換言すると高い放熱性を達成することができる。
【0038】
また本発明は、光源およびホルダの少なくともいずれか一方には、それらの相互に対向する表面部に伝熱材が嵌り込む凹所が形成されることを特徴とする。
【0039】
本発明に従えば、光源およびホルダの少なくともいずれか一方には、それらの相互に対向する表面部に伝熱材が嵌り込む凹所が形成される。この凹所に伝熱性の高い材料を充填することによって、光源とホルダとが相互に対向する表面部間に確実に充填することができ、前記表面部間に生じる空気層を無くすことができる。これによって放熱性を向上することができる。
【0040】
また本発明は、伝熱材は、常温において粘度が200Pa・s以上400Pa・s以下の材料から成ることを特徴とする。
【0041】
本発明に従えば、伝熱材は、常温において粘度が200Pa・s以上400Pa・s以下の材料から成る。このように光源とホルダとの間に充填しやすく、かつ光源およびホルダとの密着性の良好な低粘度の材料を用いるので、伝熱材による放熱性を向上することができる。
【0042】
また本発明は、光源の接地端子に半田付けされ、ハウジングに蝋付けされる金属製の放熱部材をさらに含むことを特徴とする。
【0043】
本発明に従えば、光源の接地端子には、金属製の放熱部材が半田付けされる。この放熱部材は、さらにハウジングに蝋付けされる。これによって光源で発生した熱を、放熱部材を介してハウジングに伝えることができ、放熱性を向上することができる。
【0044】
また本発明は、前記放熱部材は、光源の接地端子に半田付けされた状態で、光源ユニットが基準軸線に対する位置を調整されてハウジングに固定された後に、蝋付けされてハウジングに固定されることを特徴とする。
【0045】
本発明に従えば、放熱部材は、光源の接地端子に半田付けされた状態で、光源ユニットが基準軸線に対する位置を調整されてハウジングに固定された後に、蝋付けされてハウジングに固定される。このように光源ユニットがハウジングに固定された後に、放熱部材をハウジングに蝋付けするので、光源ユニットに不所望な外力を与えないように、放熱部材をハウジングに蝋付けすることができる。これによって光源のハウジングに対する位置がずれることを防止することができる。
【0046】
また本発明は、前記放熱部材は、熱伝導性を有し、かつ可撓性を有することを特徴とする。
【0047】
本発明に従えば、放熱部材は、熱伝導性を有し、かつ可撓性を有するので、放熱性を向上することができるとともに、光源ユニットに不所望な外力が与えられることがないように、放熱部材を適度に変形させてハウジングに固定することができる。
【0048】
また本発明は、ハウジングと、ハウジングに固定される光源ユニットとを有し、光源ユニットからの光を記録媒体に照射することによって、記録または再生をする光ピックアップ装置の光源ユニットの位置を調整するための位置調整方法であって、
ハウジングに対して、一定の位置関係を保って設けられ、光源ユニットを着脱可能に保持するチャック部であって、ハウジングに対して予め定める仮位置に配置した光源ユニットを保持可能な前進位置と、前進位置に対してハウジングから予め定める基準軸線に沿って離反する方向に退避した退避位置とにわたって変位可能に設けられるチャック部を有する治具を用いて、仮位置にある光源ユニットを、チャック部を退避位置に配置することによって、ハウジングから離反する方向に変位させて退避させ、
退避位置にある状態で、光源ユニットをハウジングに対して基準軸線に交差する方向にスライド変位させるとともに、基準軸線および基準軸線に交差する軸線まわりに角変位させることを特徴とする位置調整方法である。
【0049】
本発明に従えば、治具のチャック部は、ハウジングに対して、一定の位置関係を保って設けられ、光源ユニットを着脱可能に保持し、ハウジングに対して予め定める仮位置に配置した光源ユニットを保持可能な前進位置と、前進位置に対して、光源ユニットがハウジングから予め定める基準軸線に沿って離反する方向に退避した退避位置とにわたって変位可能に設けられる。この治具を用いて、仮位置にある光源ユニットは、チャック部を退避位置に配置することによって、ハウジングから離反する方向に変位されて、ハウジングから退避した位置に配置される。
【0050】
チャック部が退避位置にある状態で、光源ユニットは、ハウジングに対して基準軸線に交差する方向にスライド変位されるとともに、基準軸線および基準軸線に交差する軸線まわりに角変位される。このように光源ユニットを保持したチャック部とハウジングとの間の位置関係を調整することによって、チャック部と治具との間の位置関係またはチャック部と光源ユニットとの間の位置関係を調整することなく、光源ユニットとハウジングとの間の位置関係を調整することができる。これによって光源ユニットからの光の光軸の位置の調整作業を容易にすることができる。
【0051】
また本発明は、前記退避位置は、ハウジングに対して予め設定される記録再生位置にあり、記録媒体と光源ユニットとの距離が、情報の記録または再生をするときの距離であることを特徴とする。
【0052】
本発明に従えば、前記退避位置は、ハウジングに対して予め設定される記録再生位置にあり、記録媒体と光源ユニットとの距離が、情報の記録または再生をするときの距離になるように設定される。これによって光軸の位置調整に加えて、光源からの光が記録媒体で絞られるように、記録媒体に照射される光のスポット形状を調整することができる。
【0053】
また本発明は、退避位置にあるチャック部に保持された光源ユニットを、ハウジングに対して固定具を用いて固定することを特徴とする。
【0054】
本発明に従えば、退避位置にあるチャック部に保持された光源ユニットは、固定手段の固定具を用いて、ハウジングに対して固定される。これによって光源を、光軸の位置が調整された状態で、ハウジングに固定することができ、利便性の高い光ピックアップ装置を実現することができる。
【0055】
また本発明は、ハウジングに向けて光源ユニットを弾発的に押圧する押圧手段を用いて、光源ユニットをハウジングに向けて弾発的に押圧して仮位置に配置し、チャック部を用いて仮位置に配置される光源ユニットを把持することを特徴とする。
【0056】
本発明に従えば、光源ユニットは、ハウジングに向けて光源ユニットを弾発的に押圧する押圧手段を用いて、ハウジングに向けて弾発的に押圧され、仮位置に配置される。仮位置に配置した光源ユニットは、チャック部を用いて把持される。このように光源ユニットを仮位置に配置するにあたって、押圧手段によって弾発的に押圧して変位させるので、光源ユニットが不所望に押圧することが防がれ、光源ユニットの破損および変形を防止することができる。さらに押圧手段によって、仮位置にある光源ユニットの位置ずれを防止した状態で、チャック部によって把持することができる。
【0057】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態である光ピックアップ装置20の一部を示す正面図である。図2は、ハウジング21の一側部21aを示す平面図である。光ピックアップ装置20は、コンパクトディスク(Compact Disc;略称CD)などの記録媒体(図示せず)に対して、光を照射することによって情報の記録または再生をする装置である。光ピックアップ装置20は、ハウジング21と光源ユニット22とを有する。作業者は、本発明の光源ユニット22の位置調整装置60を用いて、本発明の光源ユニット22の位置調整方法に基づく作業手順に従って、光源ユニット22のハウジング21の位置を調整する。
【0058】
前記光源ユニット22は、ハウジング21の一側部21aに設けられる。ハウジング21の一側部21aは、厚み方向に貫通するとともに、離反方向Z1に開放する凹状に形成される。前記離反方向Z1は、ハウジング21の予め定める基準軸線L21に平行な第1軸線方向Zのうち、光源ユニット22がハウジング21の一側部21aから離反する方向である。
【0059】
前述の第1軸線方向Zに関連して、基準軸線L21に交差する方向であり、かつハウジング21の厚み方向に垂直な方向を、第2軸線方向Xとし、基準軸線L21に交差する方向であり、かつ第2軸線方向Xに垂直な方向を、第3軸線方向Yとする。さらに基準軸線L21に交差する軸線のうち、基準軸線L21に直交し、かつ第2軸線方向Xに平行な軸線を、第2軸線L26とし、基準軸線L21および第2軸線L26に直交する軸線を、第3軸線L27とする。第3軸線L27は、第3軸線方向Yに平行な軸線でもある。
【0060】
ハウジング21の一側部21aには、基準軸線L21に垂直な一仮想平面に沿う1または複数、具体的には2つの基準面28a,28bが形成される。以下、2つの基準面28a,28bのうち少なくともいずれか一方を指すとき、「基準面28」と表記する場合がある。
【0061】
ハウジング21の一側部21aの相互に対向する側部分29a,29bには、案内溝30a,30bが形成される。各案内溝30a,30bは、各側部分29a,29bの窪みであり、基準軸線L21に沿って延びる。各案内溝30a,30bは、相互に対向する方向に開口する。以下、2つの案内溝30a,30bのうち少なくともいずれか一方を指すとき、「案内溝30」と表記する場合がある。
【0062】
案内溝30は、基準面28から近接方向Z2に延びて配置される。近接方向Z2は、第1軸線方向Zのうち、離反方向Z1と反対側の方向である。光を出射する光源ユニット22は、前述のハウジングの一側部21aの側部分29a,29bに挟まれる位置に配置され、この位置でハウジング21に固定される。
【0063】
光ピックアップ装置20は、導光手段23および駆動手段(図示せず)をさらに含んで構成される。導光手段23および駆動手段は、ハウジング21に保持される。導光手段23は、光源ユニット22からの光を記録媒体に導くための手段である。導光手段23は、光源ユニット22からの光を平行光にして出射するコリメートレンズ31と、コリメートレンズ31を介して導かれる光源ユニット22からの光を集光する対物レンズ(図示せず)とを含んで構成される。
【0064】
コリメートレンズ31は、光源ユニット22に対向する位置に配置される。コリメートレンズ31は、その軸線がハウジング21の基準軸線L21に平行になるように配置される。コリメートレンズ31には、光源ユニット22からの光が導かれる。導光手段23は、コリメートレンズ31および対物レンズに加えて、各種の光学レンズ、たとえば立上げミラーおよび1/4波長板などをさらに含んでいてもよい。
【0065】
光源ユニット22からの光は、コリメートレンズ31を介して対物レンズに導かれ、この対物レンズによって、記録媒体の情報を記録するための記録面に集光される。対物レンズは、駆動手段によって保持されており、記録媒体の所望の位置に光を集光するように、駆動手段によって記録媒体に対して変位駆動される。記録媒体からの反射光は、対物レンズおよびコリメートレンズ31を介して受光部37(図3参照)に導かれる。
【0066】
図3は、光源ユニット22を示す正面図である。図4は、図3の光源ユニット22を示す底面図である。図5は、図3の光源ユニット22を示す右側面図である。図6は、図3の光源ユニット22を示す左側面図である。光源ユニット22は、光源33と、光源33を保持するホルダ34を有する。光源33は、出射部35、ホログラム36および受光部37を含んで構成される。
【0067】
出射部35は、たとえば半導体レーザによって実現され、レーザ光をコリメートレンズ31に向けて出射する。ホログラム36は、記録媒体からの反射光を複数の領域毎に回折させて分割し、受光部37に導く。受光部37は、たとえばフォトダイオードによって実現され、ホログラム36からのレーザ光を受光する。受光部37による受光結果に基づいて、光ピックアップ装置20は、記録媒体に対して、情報の記録または再生を行うことができる。
【0068】
また光源33は、ハウジング21と反対側に向けて突出する接地端子38などの各種の端子を含む端子群39を有する。端子群39は、後述するステム40に設けられる。光源33は、ホログラムレーザユニットとも呼ばれ、前述の出射部35、ホログラム36および受光部37が一体化されて構成される。出射部35、ホログラム36および受光部37は、基台であるステム40に搭載され、それらを外方から覆うようにしてキャップ41が設けられる。
【0069】
ホルダ34は、キャップ41を外方から覆うようにして設けられる。ホルダ34は、たとえば光源33のステム40と接着または勘合によって固定される。光源33からのレーザ光は、ホルダ34を介して外部のコリメートレンズ31に導かれる。
【0070】
図7は、光源ユニット22をハウジング21に固定する前の光ピックアップ装置20を示す正面図である。図8は、光源ユニット22をハウジング21に固定する前の光ピックアップ装置20を示す断面図である。図9は、ハウジング21の一側部21aに設けられる光源ユニット22を示す平面図である。光源ユニット22のハウジング21に対する位置を調整するにあたって、光源ユニット22をハウジング21に保持させる。光源ユニット22には、図3〜図6を参照して、1または複数(本実施の形態では2つ)の案内片42a,42bが形成される。各案内片42a,42bが、対応するハウジング21の各案内溝30a,30bに係止される。本実施の形態では、各案内片42a,42bはホルダ34に形成される。以下、各案内片42a,42bのうち少なくともいずれか一方を指すとき、「案内片42」と表記する場合がある。
【0071】
仮位置調整手段である各案内片42a,42bは、ホルダ34から第2軸線方向Xに沿って突出し、第2軸線方向Xに関してホルダ34を挟む位置に配置される。さらに案内片42は、第1軸線方向Zに延びて配置される。案内片42をハウジングの案内溝30に挿通させて係止させることによって、後述する治具61を用いてチャッキングする前に、光源ユニット22をハウジング21に保持させることができる。
【0072】
図10は、ハウジング21に保持される光源ユニット22を示す正面図である。光源ユニット22には、図3〜図5を参照して、ハウジング21の一側部21aに臨む1または複数(本実施の形態では2つ)の対向面43a,43bが形成される。本実施の形態では、2つの対向面43a,43bは、ホルダ34に形成される。ホルダ34の各対向面43a,43bは、案内片42が延在する方向に垂直な平面に形成される。ホルダ34の各対向面43a,43bは、光源ユニット22の案内片42がハウジング21の案内溝30に係止される状態で、ハウジング21の基準面28に対向する。以下、2つの対向面43a,43bのうち少なくともいずれか一方を指すとき、「対向面43」と表記する場合がある。
【0073】
光源ユニット22は、治具61によってチャッキングされて把持される前の状態では、フレキシブルプリント配線基板(略称FPC)44およびハウジング21によって保持される。FPC44は、略L字状であり、一端部で光源ユニット22の端子群39の各端子と電気的および機械的に接続され、他端部でハウジング21に保持される。
【0074】
光源ユニット22の案内片42は、第2軸線方向Xに沿って突出し、第1軸線方向Zに延びて配置される。この形状では、光源ユニット22をFPC44に半田付けするにあたって、基準軸線L21が鉛直方向に平行になるように、ハウジング21を配置し、光源ユニット22をハウジング21にセットすれば、基準軸線L21が水平方向に平行になるようにハウジング21を配置したときに比べて、半田付け作業を容易にすることができる。
【0075】
図11は、仮位置47に配置される光源ユニット22を示す平面図である。図12は、仮位置47に配置される光源ユニット22を示す断面図である。図13は、仮位置47にある光源ユニット22を示す平面図である。図14は、図13のセクションAを示す平面図である。案内片42およびFPC44によってハウジング21に保持される光源ユニット22は、位置調整装置60を用いて、ハウジング21に対して位置が調整され、ハウジング21に固定される。位置調整装置60は、光源ユニット22に関してハウジング21と反対側に配置される。
【0076】
位置調整装置60は、光源ユニット22を着脱可能にかつ変位可能に保持する治具61を備える。治具61は、その基部62が予め定める基台(図示せず)に連結されて保持される。さらに前記ハウジング21は、前記基台に連結されて保持される。このように治具61とハウジング21とは、基台に連結されることによって、互いに一定の位置関係を保った状態で基台に保持される。これによって治具61をハウジング21に対して変位させることによって、光源ユニット22のハウジング21に対する位置を調整することができる。
【0077】
治具61は、ハウジング21に対して一定の位置関係を保って設けられるチャック部63を有する。チャック部63は、前進位置65と退避位置66とにわたって変位可能に設けられる。前進位置65は、ハウジング21に対して予め定める仮位置47に配置した光源ユニット22を保持可能な位置である。また退避位置66は、前進位置65に対して、基準軸線L21に沿ってハウジング21から離反する方向である前記離反方向Z1に退避した位置である。この退避位置66では、光源ユニット22は、面内調整およびあおり調整を含む位置調整によって、ハウジング21に対する位置が調整される。
【0078】
光源ユニット22が、前述のように、FPC44およびハウジング21に保持される状態では、光源ユニット22からのレーザ光の光軸は、必ずしも基準軸線L21に平行となるような所望の光軸に沿うように配置されていない。これは、あおり調整を行うために、光源ユニット22は、ハウジング21に対してある程度の自由度を持って保持される必要があり、板ばねなどの弾性体によって固定できない為である。
【0079】
光源ユニット22は、FPC44およびハウジング21に保持される状態で、位置調整装置60を用いて、仮位置47に配置される。位置調整装置60は、押圧手段68をさらに含む。押圧手段68は、光源ユニット22を仮位置47に配置するために、光源ユニット22をハウジング21に向けて弾発的に押圧する。押圧手段68は、たとえばばね部材などの弾性体によって実現される。
【0080】
光源ユニット22がFPC44およびハウジング21に保持される状態で、治具61のチャック部63は、光源ユニット22のホルダ34から離間されている。この状態で、押圧手段68が、ハウジング21と反対側から光源ユニット22、具体的には端子群39に当接され、光源ユニット22を近接方向Z2に弾発的に押圧して変位させる。その後、ホルダ34のハウジング21に臨む対向面43が、ハウジング21の基準面28に確実に隙間無く当接される。前記近接方向Z2は、第1軸線方向Zのうち、光源ユニット22がハウジング21に近接する方向である。
【0081】
前記押圧手段68は、対向面43と基準面28とが相互に当接されるときに、光源33およびホルダ34に過大な負荷がかからないように弾発的に押圧する。
押圧手段68による押圧力は、対向面43が基準面28から離れない程度に、かつ光源33の端子群39を変形させない程度に設定される。
【0082】
治具61のチャック部63は、相互に対向する一対の保持手段であり、前進位置65に配置される状態で、仮位置47にある光源ユニット22に関して第3軸線方向Y両側に配置される。さらにチャック部63は、前進位置65に配置される状態で、図12の矢符50に示すように、仮位置47にある光源ユニット22を第3軸線方向Y両側から挟持する。またチャック部63には、光源ユニット22が嵌り込む1または複数(本実施の形態では4つ)のチャック嵌合部69a〜69dが形成される。以下、4つのチャック嵌合部69a〜69dのうち少なくともいずれか1つを指すとき、「チャック嵌合部69」と表記する場合がある。
【0083】
光源ユニット22には、チャック部63に嵌り込む1または複数(本実施の形態では4つ)の光源嵌合部52a〜52dが形成される。調整用位置決め手段である各光源嵌合部52a〜52dは、チャック部63の各チャック嵌合部69a〜69dに対応して設けられる。本実施の形態では、4つの光源嵌合部52a〜52dはホルダ34に形成される。各光源嵌合部52a〜52dは、先細状に突出する略三角形状に形成される。
【0084】
光源嵌合部52a〜52dとチャック嵌合部69a〜69dとは、第3軸線方向Yに関して、それらの間にFPC44が介在されない位置に配置される。光源嵌合部52a〜52dとチャック嵌合部69a〜69dとは、ホルダ34に関して第3軸線方向Y両側に配置されるが、第3軸線方向Y一方側および他方側のいずれかにだけ配置されるように構成してもよい。以下、4つの光源嵌合部52a〜52dのうち少なくともいずれか1つを指すとき、「光源嵌合部52」と表記する場合がある。
【0085】
前記チャック嵌合部69は、略V字状に形成される。チャック嵌合部69には、光源ユニット22が仮位置47にある状態で、対向する光源嵌合部52が嵌り込む。このようにチャック嵌合部69を略V字状に形成し、かつ光源嵌合部52を略三角形状に形成するので、チャック部63で光源ユニット22をチャッキングするときに、光源嵌合部52をチャック嵌合部69に案内させやすくして、チャッキングずれを防止し、確実に把持することができる。またチャック部63が変位されるときに、光源ユニット22とチャック部63とを一体に変位させることができる。これによってチャック部63をハウジング21に対して変位させて、光源ユニット22をハウジング21に対して所望の位置に確実に配置することができる。
【0086】
また光源嵌合部52は、ハウジング21を基準軸線L21に投影した領域内に配置される。換言すると、光源嵌合部52は、ハウジング21の第3軸線方向Y両側の各表面部に挟まれる領域内に配置される。さらに光源嵌合部52は、第3軸線方向Yに関して、光源33のステム40よりも段差D1だけ低くなるように形成され、光源33のステム40よりも突出しないように配置される。
【0087】
光源嵌合部52が前述のように構成されるので、あおり調整を行ったときに、光源嵌合部52は、ピックアップ本体、換言するとハウジング21から第3軸線方向Yに飛び出さない位置に配置される。したがって光源嵌合部52が邪魔にならないように配置されたり、ピックアップ本体の厚みを所定値以下に抑えるなどして、利便性の高い光ピックアップ装置20を実現することができる。
【0088】
図15は、チャック部63が退避位置66に配置されるときの位置調整装置60を示す平面図である。図16は、チャック部63が退避位置66に配置されるときの位置調整装置60を示す断面図である。光源ユニット22が押圧手段68によって仮位置47に配置され、対向面43と基準面28とが接触して当接されると、光源ユニット22は、その対向面43が基準軸線L21に垂直になるように配置される。この状態のまま、光源ユニット22は、チャック嵌合部69によって、第3軸線方向Y両側から確実に挟持される。
【0089】
位置調整装置60は、ホルダ34を挟持した状態のチャック部63を、離反方向Z2へ機械的に変位させて前進位置65から退避位置66に配置し、対向面43を基準面28から離反させる。退避位置66は、ハウジング21に対して予め設定される記録再生位置48にあり、記録媒体と光源ユニット22との距離が、情報の記録または再生をするときの距離である。チャック部63は、退避位置66にある状態で、光源ユニット22をハウジング21から退避した位置に配置させる。これによって光源ユニット22が、ハウジング21から予め定める退避距離D2だけ離間した前記記録再生位置48で保持される。
【0090】
前記退避距離D2は、光軸のあおり調整をすることができる程度のクリアランスが確保される距離であり、かつ基準面28から出射部35の中心位置である発光点までの設計上の距離とする。さらに具体的には、退避距離D2は、あおり調整が可能な距離であり、かつ情報の記録または再生をするために、記録媒体に集光されるレーザ光のスポット形状が絞られた最適な位置となるまで、光源ユニット22がハウジング21から離反方向Z1に離間した距離とする。このように基準面28から退避距離D2だけ離れた記録再生位置48が、光源ユニット22をハウジング21に対して変位させて、光軸の位置調整を行うための位置となる。
【0091】
退避位置66にあるチャック部63は、光源ユニット22を保持した状態で、ハウジング21に対して、第2および第3軸線方向X,Yにスライド変位させるとともに、基準軸線L21、第2軸線L26および第3軸線L27まわりに角変位される。チャック部63が、第2および第3軸線方向X,Yならびに基準軸線まわりL21の第1角変位方向θ1のうち、少なくともいずれか1つの方向に変位されると、光源ユニット22は、同様にして、前記1つの方向に変位される。このように光源ユニット22が、第2および第3軸線方向X,Yならびに基準軸線まわりの第1角変位方向θ1のうち、少なくともいずれか1つの方向に変位されて、光源ユニット22のハウジング21に対する位置が調整される面内調整が行われる。
【0092】
また、チャック部63が第2軸線L26まわりの第2角変位方向θ2と、第3軸線L27まわりの第3角変位方向θ3のうち、少なくともいずれか一方の方向に角変位されると、光源ユニット22は、同様にして、前記一方の方向に角変位される。これによって光源ユニット22が、第2角変位方向θ2および第3角変位方向θ3のうち、少なくともいずれか一方の方向に角変位されて、光軸の基準軸線L21に対する傾きが調整されるあおり調整が行われる。
【0093】
位置調整装置60は、チャック部63および押圧手段68を変位駆動する調整用駆動手段64(図7参照)を有する。調整用駆動手段64は、チャック部63を、ハウジング21に対して、第1〜第3軸線方向Z,X,Yにスライド変位させるとともに、基準軸線L21ならびに第2および第3軸線L26,L27まわりに角変位させる。また調整用駆動手段64は、押圧手段68を、ハウジング21に対して、第1軸線方向Zにスライド変位させる。調整用駆動手段64による変位駆動は、図示しない制御手段によって制御される。
【0094】
図17は、図15の切断面線S17−S17から見た断面図である。図18は、図17のセクションBを示す断面図である。図18では、図解を容易にするために、ハウジング21におけるハッチングを省略して示している。光源ユニット22がチャック部63に保持される状態で、案内片42と案内溝30とは、相互に対向する表面が予め定めるクリアランスD3〜D5だけ間隔をあけて配置される。そのクリアランスD3〜D5は、面内調整可能なクリアランスであり、かつ光源33におけるレーザ光の発光点を中心として、あおり調整をすることができる程度のクリアランスとする。
【0095】
面内調整およびあおり調整を含む位置調整によって、光源ユニット22からの光の光軸を、コリメートレンズ31の軸線に一致するように調整し、その調整が完了すると、光源ユニット22は、ハウジング21に固定される。光源ユニット22は、位置調整装置60の固定手段71によって、ハウジング21に固定される。
【0096】
固定手段71は、たとえば接着剤などの固定具72を、ハウジング21および光源ユニット22に塗布するための手段である。固定具72には、具体的には、低収縮率の接着剤が用いられる。また固定具72は、硬化される前では、流動性を有する。このように低収縮率の接着剤を固定具72として用いることによって、硬化時の固定具72の収縮を可及的に小さくすることができ、位置調整後の光源ユニット22がハウジング21に対して変位されることが防がれる。これによって光源ユニット22を、所望の配設状態で、ハウジング21に対して確実に固定することができる。
【0097】
またハウジング21には、図1および図10の斜線を付して示す固定具72を効率良く塗布することができるように、切欠き部55a,55bが形成される構成であってもよい。切欠き部55a,55bは、案内溝30の第3軸線方向Y一方側の縁辺部の一部が切欠かれた部分であり、前記縁辺部を第3軸線方向Yに沿って貫通する。この切欠き部55a,55bから接着剤を塗布することによって、案内溝30と案内片42との間の隙間に充填することができ、ハウジング21と光源ユニット22とを強固にかつ確実に固定することができる。接着剤の併用品または代用品として、空気に比べて放熱性の良い樹脂およびグリス、ならびに半田および金属ペーストなどを用いる構成であってもよい。
【0098】
図19は、光源ユニット22の位置調整方法に基づく調整手順を示すフローチャートである。作業者は、本発明の位置調整方法に基づく位置調整方法に従って、チャック部63のハウジング21に対する位置を調整し、これによって光源ユニット22のハウジング21に対する位置を調整する。ステップs0において、作業者によって光源ユニット22の調整手順が開始されると、ステップs1に進む。
【0099】
ステップs1において、作業者は、光源ユニット22を仮位置47に配置する。ステップs1では、作業者は、位置調整装置60の押圧手段68を、近接方向Z2に変位させて、光源ユニット22をハウジング21と反対側から弾発的に押圧する。押圧手段68によって押圧された光源ユニット22は、近接方向Z2に変位され、これによって対向面43と基準面28とが当接される仮位置47に配置される。ステップs1において、光源ユニット22が仮位置47に配置されると、ステップs2に進む。
【0100】
ステップs2において、作業者は、光源ユニット22を治具61によって保持する。ステップs2では、作業者は、仮位置47にある光源ユニット22を、押圧手段68によって弾発的に押圧させた状態で、治具61のチャック部63によって保持する。光源ユニット22が仮位置47にある状態では、チャック部63は前進位置65に配置されている。このときチャック部63のチャック嵌合部69は、光源ユニット22の光源嵌合部52に対向する位置に配置されている。
【0101】
作業者は、チャック部63を第3軸線方向Yに関して光源ユニット22に近接する方向に変位させる。これによって光源ユニット22がチャック部63によって第3軸線方向Y両側から挟持される。このとき光源ユニット22の光源嵌合部52が、チャック部63のチャック嵌合部69に嵌り込んでいるので、チャック部63によって、光源ユニット22が確実に把持される。
【0102】
またチャック部63によって、光源ユニット22を保持した後では、押圧手段68を光源ユニット22から離反させて、押圧状態を解除してもよいし、押圧状態を保持したままであってもよい。ステップs2において、光源ユニット22が治具61によって保持されると、ステップs3に進む。
【0103】
ステップs3において、作業者は、光源ユニット22を記録再生位置48に配置する。ステップs3では、作業者は、前進位置65にあるチャック部63を、離反方向Z1に変位させて、退避位置66に配置させる。チャック部63が前進位置65から退避位置66に向けて変位されると、仮位置47にある光源ユニット22は、チャック部63の変位に伴って離反方向Z1に変位される。
【0104】
チャック部63が退避位置66に配置されると、光源ユニット22は、仮位置47から記録再生位置48に配置される。記録再生位置48では、前述のように、対向面43が基準面28から離反距離D2だけ離れた位置に配置されている。ステップs3において、光源ユニット22が記録再生位置48に配置されると、ステップs4に進む。
【0105】
ステップs4において、作業者は、チャック部63を第2および第3軸線方向X,Yならびに第1〜第3角変位方向θ1〜θ3に変位させて、面内調整およびあおり調整を含む位置調整を行う。チャック部63を第2および第3軸線方向X,Yならびに第1角変位方向θ1に変位させることによって、光源ユニット22の面内調整が行われる。またチャック部63を第2および第3角変位方向θ2,θ3に角変位させることによって、光源ユニット22のあおり調整が行われる。
【0106】
面内調整によって、チャック部63のハウジング21に対する位置が調整される。これによって所望の光軸、換言するとコリメートレンズ31の軸線が、出射部35の中心位置である光の発光点を通るように、光源ユニット22がハウジング21に対して変位される。あおり調整によって、チャック部63のハウジング21に対する位置が調整される。これによって光源ユニット22からの光の光軸が、基準軸線L21、換言するとコリメートレンズ31の軸線に平行になるように、光源ユニット22がハウジング21に対して変位される。
【0107】
面内調整とあおり調整とを組合せて行うことによって、チャック部63のハウジング21に対する位置が調整され、光軸がコリメートレンズ31の軸線に一致するように、光源ユニット22を配置することができる。ステップs4において、光源ユニット22の位置調整が行われると、ステップs5に進む。
【0108】
ステップs5において、作業者は、光源ユニット22をハウジング21に固定する。ステップs5では、作業者は、位置調整後の光源ユニット22を、位置調整装置60の固定手段71を用いて、接着剤などの固定具72を塗布し、この固定具72によってハウジング21に固定する。これによって光源ユニット22は、固定具72を介してハウジング21に固定される。
【0109】
ステップs5において、光源ユニット22がハウジング21に固定されると、ステップs6に進んで、すべての手順を終了する。前述のステップs5において、固定具72には、たとえば接着剤とともに、伝熱性を有する樹脂材料などを用いてもよい。前述のステップs0〜s6の調整手順において、ステップs6で調整手順を終了する前に、後述する伝熱材75および放熱部材の少なくともいずれか一方を設けるステップをさらに含むようにしてもよい。
【0110】
本実施の形態によれば、光源ユニット22を保持したチャック部63とハウジング21との間の位置関係を調整することによって、チャック部63と治具61との間の位置関係またはチャック部63と光源ユニット22との間の位置関係を調整することなく、光源ユニット22とハウジング21との間の位置関係を調整することができる。このように位置調整をする対象がチャック部63とハウジング21との一組だけでよく、これによって光源ユニット22からの光の光軸の位置の調整作業を容易にすることができる。
【0111】
さらに光源ユニット22をハウジング21に接触させた状態で、光軸の位置を調整する必要がないので、たとえば光源ユニット22およびハウジング21の相互に対向する表面を高い加工精度を要する曲面に形成することなく、光源ユニット22およびハウジング21の構成を簡素化することができる。また光軸が所望の位置に調整されるので、光ピックアップ装置20による情報の記録または再生を好適に行うことができる。
【0112】
また本実施の形態によれば、退避位置66は、ハウジング21に対して予め設定される記録再生位置48にあり、記録媒体と光源ユニット22との距離が、情報の記録または再生をするときの距離である。このようにチャック部63の退避位置66への変位に伴って、光源ユニット22を変位させることによって、光軸の位置調整に加えて、光源ユニット22からの光が記録媒体で絞られるように、光のスポット形状を調整することができる。これによって光源ユニット22の位置の調整作業をさらに容易にすることができる。
【0113】
また本実施の形態によれば、退避位置66にあるチャック部63に保持された光源ユニット22は、固定手段71による固定具72を用いて、ハウジング21に対して固定される。これによって光源ユニット22を、光軸の位置が調整された状態で、ハウジング21に固定することができ、利便性の高い光ピックアップ装置20を実現することができる。
【0114】
また本実施の形態によれば、光源ユニット22は押圧手段68によって弾発的に押圧されるので、光源ユニット22が不所望に押圧することが防がれ、光源ユニット22の破損および変形を防止することができる。さらに押圧手段68によって、仮位置47にある光源ユニット22の位置ずれを防止した状態で、チャック部63によって把持することができる。
【0115】
また本実施の形態によれば、光源ユニット22に設けられる光源嵌合部52によって、位置決めされた状態でチャック部63に把持される。これによって光源ユニット22と治具61との位置関係が一定に保たれるので、光源ユニット22のハウジング21に対する位置を調整することによって、光軸の位置を好適に調整することができる。
【0116】
また光軸の傾きを調整するために、光源ユニット22およびハウジング21の相互に対向する表面を高い加工精度を要する曲面に形成して、摺接させる必要が無いので、光ピックアップ装置20の構成を簡単にすることができる。これによって加工精度および部品点数などの観点から、コストダウンを図ることができる。したがって利便性の高い光ピックアップ装置20を実現することができる。
【0117】
また本実施の形態によれば、光源嵌合部52は、ハウジング21を基準軸線L21に投影した領域内に配置されるので、光軸の位置調整後に、光源嵌合部52が、ハウジング21よりも突出した位置に配置されることが防がれる。したがって装置全体の厚みが増加することを防止するなどして、利便性の高い光ピックアップ装置20を実現することができる。
【0118】
また本実施の形態によれば、光源ユニット22には、光源ユニット22とハウジング21との相対的な位置決めをするための案内片42が設けられる。この案内片42によって、光源ユニット22とハウジング21との位置が相対的に決まった状態で、光源ユニット22のハウジング21に対する位置を調整するので、調整時の作業性を向上することができる。
【0119】
また本発明によれば、案内片52は、前記基準軸線L21に沿う第1軸線方向Zに延びて配置されるので、光源ユニット22を、第1軸線方向Zに変位させて、仮位置47およびハウジング21から退避した記録再生位置48に配置することができる。
【0120】
また本実施の形態によれば、案内片42は、基準軸線L21に交差する軸線まわりに角変位可能に、光源ユニット22をハウジング21に対して位置決めする。これによって光源ユニット22を、ハウジング21に対して位置決めした状態で、基準軸線L21に沿う方向への変位に加えて、基準軸線L21に交差する軸線まわりに角変位させて、ハウジング21に対する位置を調整することができる。したがって光軸の基準軸線L21に対する傾きを調整することができる。
【0121】
図20は、伝熱材75が設けられる光源ユニット22を示す正面図である。図21は、伝熱材75が設けられる光源ユニット22を示す平面図である。図20および図21では、図解を容易にするために、伝熱材75を、斜線を付して示している。図1〜図19に示す実施の形態の光ピックアップ装置20は、光軸を所望の位置に配置することができる構成であって、高い利便性を達成することができるけれども、この構成に加えて、高い放熱性を達成できるような手段を有する構成にしてもよい。
【0122】
光ピックアップ装置20において、光源ユニット22が空中固定される、具体的には光源ユニット22が直にハウジングに接触されないので、放熱性が低下するおそれがある。また光源33を有する光源ユニット22は、特にDVDおよびCD等の光学式の記録媒体に対して、書込み、換言すると情報の記録を行う際に、非常に高温となる。したがって光源33から発生される熱を、光源33外部に放出するための構成にしておく必要がある。効率の良い放熱の手段または方法としては、光源33から熱が伝えられる物質の熱抵抗を可及的に下げることと、光源33から接触する他の物質に熱が伝わりやすくするために、熱が伝わる面積、物質間の接触面積を可及的に大きくすることである。
【0123】
光ピックアップ装置20は、高い放熱性を実現するために、前述の構成に加えて、伝熱材75をさらに含むように構成される。伝熱材75は、熱の発生源である光源33から、光源33に接触されるホルダ34に効率良く熱を伝えるために、伝熱性の高い材料から成る。伝熱材75は、光源33とホルダ34との間の隙間に充填される。伝熱材75は、樹脂またはグリスなどによって実現される。
【0124】
伝熱材75を光源33とホルダ34との間の隙間に設けることによって、特に、レーザーチップを有する出射部35から熱が直接伝わるステム40と、ホルダ34との接触面積を大きくすることができる。これによって光源33からホルダ34への熱の伝熱量を大きくする、換言すると伝熱性を高くすることができる。したがって光源33で発生した熱を、光源ユニット22外部に効率良く放出することができ、高い放熱性を実現することができる。
【0125】
本実施の形態によれば、光源ユニット22をハウジング21から退避した状態で固定した場合であっても、光源ユニット22の光源33で発生される熱を、伝熱材75を介してホルダ34に伝えることができる。また光源ユニット22が、たとえば固定具72によって、ハウジング21に固定される場合には、前述のように光源33からホルダ34に伝えられた熱を、固定具72を介してハウジングに伝えることができる。これによって発生される熱を光源ユニット22から効率良く放出することができる、換言すると高い放熱性を達成することができる。
【0126】
図22は、樹脂溜まり76形成される光源ユニット22を示す平面図である。前述の光源33とホルダ34とは一体に構成されるけれども、通常、相互に接触する物質同士は、完全に隙間無く接触するわけではなく、実際には、表面の凹凸によって物質間の隙間に空気層が存在する。隙間に空気層があると、放熱効率は悪く、熱は伝わりにくい。そこで伝熱材75を溜める樹脂溜まり76を設けるとともに、粘度の低い伝熱材75を樹脂溜まり76に充填することによって、空気層をなくし、放熱効率を向上することができる。
【0127】
凹所である樹脂溜まり76は、光源33およびホルダ34の少なくともいずれか一方に設けられる。本実施の形態では、樹脂溜まり76はホルダ34に設けられる。樹脂溜まり76は、ホルダ34の光源33に対向する表面部近傍に形成され、伝熱材75が塗布される。樹脂溜まり76には、流動性の高い低粘度の樹脂が伝熱材75として充填される。
【0128】
樹脂溜まり76を形成し、かつ低粘度の樹脂を伝熱材75として充填することによって、光源33とホルダ34との間の空気層を無くすことができるとともに、光源33のステム40とホルダ34との接触面積を広くすることができる。これによって光源33からの熱を、ステム40を介してホルダ34に効率良く伝え、さらに固定具72を介して光源ユニット22外部に放出することができる。したがって放熱性を向上することができる。樹脂溜まり76は、ホルダ34の代わりに、ステム40に設けられてもよいし、ホルダ34およびステム40の両方に設けてもよい。
【0129】
光源33とホルダ34との間および樹脂溜まり76に設けられる伝熱材は、常温において粘度が200Pa・s以上400Pa・s以下の材料から成る。本実施の形態では、常温は、25℃である。粘度が200Pa・s未満または400Pa・sを超える場合には、光源ユニット22に外部から衝撃が与えられたり、光源33から発生した熱によって高温状態になると、飛散したり、隙間から流れ出たりするなどの不具合が発生する。粘度が200Pa・s以上400Pa・s以下の樹脂またはグリスなどを伝熱材75として用いることによって、高い放熱性を維持することができる。また前述の固定具72として用いられる接着剤も、衝撃試験および高温試験などの結果に基づいて、最適な接着剤が選択されている。
【0130】
本実施の形態によれば、光源33およびホルダ34の少なくともいずれか一方には、それらの相互に対向する表面部に伝熱材75が嵌り込む樹脂溜まり76が形成される。この樹脂溜まり76に伝熱性の高い材料を充填することによって、伝熱材75を光源33およびホルダ34の表面部間に確実に充填することができ、前記表面部間に生じる空気層を無くすことができる。これによって放熱性を向上することができる。
【0131】
また本実施の形態によれば、伝熱材75は、常温において粘度が200Pa・s以上400Pa・s以下の材料から成る。このように光源33とホルダ34との間に充填しやすく、かつ光源33およびホルダ34との密着性の良好な低粘度の材料を用いるので、伝熱材75による放熱性を向上することができる。
【0132】
図23は、放熱板77が設けられる光源ユニット22を示す正面図である。図24は、放熱板77を示す正面図である。図25は、ハウジング21に蝋付けされる放熱板77を説明するための図である。図26は、ハウジング21に蝋付けされる放熱板77を示す正面図である。光ピックアップ装置20は、図1〜図22に示す構成に加えて、放熱板77をさらに含むように構成されてもよい。
【0133】
放熱板77は、金属製であり、板状に形成される。放熱板77は、ハウジング21の接地端子38に半田付けされ、ハウジング21に蝋付けされる。放熱板77には、複数の透孔が形成され、端子群39の各種の端子が挿通される。放熱板38は、各種の端子が透孔に挿通された状態で、接地端子38を位置決めとして、接地端子38に半田付けされる。
【0134】
さらに放熱板77は、その長手方向両端部77a,77bがハウジング21の一側部21aに蝋付けされて、ハウジング21に連結される。放熱板77は、熱伝導性を有する。この放熱板77によって、光源33からの熱を放熱板77を介してハウジング21に導くことができ、放熱性を向上することができる。
【0135】
また、光軸の位置調整が行われた後の光源ユニット22において、光源ユニット22のハウジング21に対する配設状態は、たとえば部品精度などによって不確定であり、かつ光源ユニット22は、固定具72を介して固定される。したがって光源ユニット22に対して、ばね部材等がたとえば決まった向き外力を与えるなどして、一定の負荷が与えられる状態は好ましくない。したがって放熱板77の長手方向両端部77a,77bを、ハウジング21に蝋付けしていない状態で、光軸の位置調整を行う。この光軸の位置調整が完了した後、光源ユニット22をハウジング21に固定し、その後、放熱板77の長手方向両端部77a,77bをハウジング66に蝋付けする。
【0136】
放熱板77は、前述のように熱伝導性を有し、かつ可撓性を有し、たとえばリン青銅などから成る。放熱板77をリン青銅などによって構成することによって、放熱板77をフレキシブルに弾性変形させることができるとともに、高い熱伝導率を実現することができる。これによってハウジング21を蝋付けするときに、光源ユニット22に極力負荷を与えないように固定することができる。また放熱板77は、ステム40とFPC44との間に介在するように光源33と連結されてもよいし、ステム40との間にFPC44を介在させた状態で、光源33と連結されてもよい。
【0137】
本実施の形態によれば、光源33の接地端子38には、金属製の放熱板77が半田付けされる。この放熱板77は、さらにハウジング21に蝋付けされる。これによって光源33で発生した熱を、放熱板34を介してハウジング21に伝えることができ、放熱性を向上することができる。
【0138】
また本実施の形態によれば、光源ユニット22がハウジング21に固定された後に、放熱板77をハウジング21に蝋付けするので、光源ユニット22に不所望な外力を与えないように、放熱板77をハウジング21に蝋付けすることができる。これによって光源33のハウジング21に対する位置がずれることを防止することができる。
【0139】
また本実施の形態によれば、放熱板77は、熱伝導性を有し、かつ可撓性を有するので、放熱性を向上することができるとともに、光源ユニット22に不所望な外力が与えられることがないように、放熱板77を適度に変形させた状態でハウジング21に固定することができる。
【0140】
図27は、本発明の実施の他の形態である光ピックアップ装置20aが備える光源ユニット22aを示す正面図である。図28は、図27の光源ユニット22aを示す底面図である。図29は、図27の光源ユニット22aを示す右側面図である。本発明の実施の他の形態である光ピックアップ装置20aは、前述の図1〜図26に示す実施の形態の光ピックアップ装置20と類似しており、同様の構成には同一の参照符号を付し、同様の説明は省略する。
【0141】
前述の図1〜図26に示す光ピックアップ装置20では、案内片42は、基準軸線L21に沿う方向に延びて配置されていたが、本実施の形態では、光源ユニット22aに設けられる案内片57a,57bは、基準軸線L21に垂直な方向に延びて配置されるように形成される。以下、2つの案内片57a,57bのうち少なくともいずれか一方を指すとき、「案内片57」と表記する場合がある。
【0142】
案内片58は、基準軸線L21に垂直な方向、具体的には、第3軸線方向Yに延びて配置される。このように案内片58を構成することによって、第1軸線方向Zに延在させる場合に比べて、ホルダ34の第1軸線方向Zの寸法を小さくすることができる。これによって案内片を第1軸線方向Zに延在させる場合に比べて、FPC44の引き回し長さを短くすることができる。
【0143】
本実施の形態によれば、案内片58は、基準軸線L21に垂直な方向に延びて配置される。この案内片58によっても、光源ユニット22aを、基準軸線L21に沿う方向に変位させて、仮位置47と、ハウジング21から退避した記録再生位置48とに配置することができる。
【0144】
また本実施の形態の光ピックアップ装置20aにおいても、前述のように、伝熱材75、樹脂溜まり76および放熱板77を含むように構成してもよい。これによって光軸の位置調整が容易であり、かつ高い放熱性を有する光ピックアップ装置20aを実現することができる。
【0145】
図30は、本発明の実施のさらに他の形態である光ピックアップ装置20bが備える光源ユニット22bを示す正面図である。図31は、図30の光源ユニット22bを示す底面図である。本発明の実施のさらに他の形態である光ピックアップ装置20bは、前述の実施の各形態の光ピックアップ装置20,20aと類似しており、同様の構成には同一の参照符号を付し、同様の説明は省略する。
【0146】
本実施の形態では、光源ユニット22bは、ホルダ34を備えない構成、換言すると光源33bから成る。光源ユニット22bは、たとえばステム40bの大きさ、および光軸の位置調整時の光源ユニット22bの変位量などによって、光源33bだけから構成することができる。このような場合、対向面43および光源嵌合部52は、光源33b、具体的にはステム40bに設けられ、案内片42は、キャップ40に設けられる。このように光源ユニット22bを光源33bだけから構成することによって、ホルダ34を必要としないので、部品点数を削減することができ、コストダウンを図ることができる。
【0147】
前述の実施の各形態は、本発明の例示に過ぎず、発明の範囲内において構成を変更してもよい。たとえば光源嵌合部を凸状に形成する代わりに、凹状に形成し、かつチャック嵌合部を凸状に形成するなどして、光源嵌合部およびチャック嵌合部の構成を変更してもよい。
【0148】
【発明の効果】
本発明によれば、光源ユニットを保持したチャック部とハウジングとの間の位置関係を調整することによって、チャック部と治具との間の位置関係またはチャック部と光源ユニットとの間の位置関係を調整することなく、光源ユニットとハウジングとの間の位置関係を調整することができる。これによって光源ユニットからの光の光軸の位置の調整作業を容易にすることができる。
【0149】
さらに光ピックアップ装置において、光源ユニットをハウジングに接触させた状態で、光軸の位置を調整する必要がないので、たとえば光源ユニットおよびハウジングの相互に対向する表面を高い加工精度を要する曲面に形成する必要がなく、光源ユニットおよびハウジングの構成を簡素化することができる。また光軸の位置を調整することによって、光ピックアップ装置による情報の記録または再生を好適に行うことができる。
【0150】
また本発明によれば、前記退避位置は、ハウジングに対して予め設定される記録再生位置にあり、記録媒体と光源ユニットとの距離が、情報の記録または再生をするときの距離であるので、光軸の位置調整に加えて、光源ユニットからの光が記録媒体で絞られるように、光のスポット形状を調整することができる。これによって光源ユニットの位置の調整作業をさらに容易にすることができる。
【0151】
また本発明によれば、退避位置にあるチャック部に保持された光源ユニットは、固定手段の固定具を用いて、ハウジングに対して固定されるので、光源ユニットを、光軸の位置が調整された状態で、ハウジングに固定することができ、利便性の高い光ピックアップ装置を実現することができる。
【0152】
また本発明によれば、光源ユニットは押圧手段によって弾発的に押圧されるので、光源ユニットが不所望に押圧することが防がれ、光源ユニットの破損および変形を防止することができる。さらに押圧手段によって、仮位置にある光源ユニットの位置ずれを防止した状態で、チャック部によって把持することができる。
【0153】
また本発明によれば、光源ユニットに設けられる調整用位置決め手段によって、位置決めされた状態でチャック部に把持される。これによって光源ユニットと治具との位置関係が一定に保たれる。このように光源ユニットを把持したチャック部とハウジングとの間の位置関係を調整することによって、チャック部と治具との間の位置関係またはチャック部と光源ユニットとの間の位置関係を調整することなく、光源ユニットとハウジングとの間の位置関係を調整することができる。これによって光源ユニットからの光の光軸の位置の調整作業を容易にすることができる。
【0154】
また光源ユニットの光軸の傾きを調整するために、光源ユニットおよびハウジングの相互に対向する表面を高い加工精度を要する曲面に形成して、摺接させる必要が無いので、光ピックアップ装置の構成を簡単にすることができる。これによって加工精度および部品点数などの観点から、コストダウンを図ることができる。したがって利便性の高い光ピックアップ装置を実現することができる。
【0155】
また本発明によれば、前記調整用位置決め手段は、ハウジングを基準軸線に投影した領域内に配置されるので、調整用位置決め手段が、光軸の位置調整後に、ハウジングよりも突出した位置に配置されることが防がれる。したがって装置全体の厚みが増加することを防止するなどして、利便性の高い光ピックアップ装置を実現することができる。
【0156】
また本発明によれば、光源ユニットには、光源ユニットとハウジングとの相対的な位置決めをするための仮位置調整手段が設けられる。この仮位置調整手段によって、光源ユニットとハウジングとの位置が相対的に決まった状態で、光源のハウジングに対する位置を調整するので、調整時の作業性を向上することができる。
【0157】
また本発明によれば、仮位置調整手段は、前記基準軸線に沿う方向に延びて配置されるので、光源ユニットを、基準軸線に沿う方向に変位させて、仮位置およびハウジングから退避した位置に配置することができる。
【0158】
また本発明によれば、仮位置調整手段は、前記基準軸線に垂直な方向に延びて配置される。この仮位置調整手段によっても、光源ユニットを、基準軸線に沿う方向に変位させて、仮位置およびハウジングから退避した位置に配置することができる。
【0159】
また本発明によれば、仮位置調整手段は、基準軸線に交差する軸線まわりに角変位可能に、光源ユニットをハウジングに対して位置決めする。これによって光源ユニットを、ハウジングに対して位置決めした状態で、基準軸線に沿う方向への変位に加えて、基準軸線に交差する軸線まわりに角変位させて、ハウジングに対する位置を調整することができる。
【0160】
また本発明によれば、光源ユニットをハウジングから退避した状態で固定した場合であっても、光源ユニットの光源で発生される熱を、伝熱材を介してホルダに伝えることができる。また光源ユニットがたとえば固定手段によってハウジングに固定される場合には、前述のように光源からホルダに伝えられた熱を、固定手段を介してハウジングに伝えることができる。これによって発生される熱を光源ユニットから効率良く放出することができる、換言すると高い放熱性を達成することができる。
【0161】
また本発明によれば、光源およびホルダの少なくともいずれか一方には、それらの相互に対向する表面部に伝熱材が嵌り込む凹所が形成される。この凹所に伝熱性の高い材料を充填することによって、光源とホルダとが相互に対向する表面部間に確実に充填することができ、前記表面部間に生じる空気層を無くすことができる。これによって放熱性を向上することができる。
【0162】
また本発明によれば、伝熱材は、常温において粘度が200Pa・s以上400Pa・s以下の材料から成る。このように光源とホルダとの間に充填しやすく、かつ光源およびホルダとの密着性の良好な低粘度の材料を用いるので、伝熱材による放熱性を向上することができる。
【0163】
また本発明によれば、光源の接地端子には、金属製の放熱部材が半田付けされる。この放熱部材は、さらにハウジングに蝋付けされる。これによって光源で発生した熱を、放熱部材を介してハウジングに伝えることができ、放熱性を向上することができる。
【0164】
また本発明によれば、光源ユニットがハウジングに固定された後に、放熱部材をハウジングに蝋付けするので、光源ユニットに不所望な外力を与えないように、放熱部材をハウジングに蝋付けすることができる。これによって光源のハウジングに対する位置がずれることを防止することができる。
【0165】
また本発明によれば、放熱部材は、熱伝導性を有し、かつ可撓性を有するので、放熱性を向上することができるとともに、光源ユニットに不所望な外力が与えられることがないように、放熱部材を適度に変形させてハウジングに固定することができる。
【0166】
また本発明によれば、光源ユニットを保持したチャック部とハウジングとの間の位置関係を調整することによって、チャック部と治具との間の位置関係またはチャック部と光源ユニットとの間の位置関係を調整することなく、光源ユニットとハウジングとの間の位置関係を調整することができる。これによって光源ユニットからの光の光軸の位置の調整作業を容易にすることができる。
【0167】
また本発明によれば、前記退避位置は、ハウジングに対して予め設定される記録再生位置にあり、記録媒体と光源ユニットとの距離が、情報の記録または再生をするときの距離になるように設定される。これによって光軸の位置調整に加えて、光源からの光が記録媒体で絞られるように、記録媒体に照射される光のスポット形状を調整することができる。
【0168】
また本発明によれば、退避位置にあるチャック部に保持された光源ユニットは、固定手段の固定具を用いて、ハウジングに対して固定される。これによって光源を、光軸の位置が調整された状態で、ハウジングに固定することができ、利便性の高い光ピックアップ装置を実現することができる。
【0169】
また本発明によれば、光源ユニットを仮位置に配置するにあたって、押圧手段によって弾発的に押圧して変位させるので、光源ユニットが不所望に押圧することが防がれ、光源ユニットの破損および変形を防止することができる。さらに押圧手段によって、仮位置にある光源ユニットの位置ずれを防止した状態で、チャック部によって把持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である光ピックアップ装置20の一部を示す正面図である。
【図2】ハウジング21の一側部21aを示す平面図である。
【図3】光源ユニット22を示す正面図である。
【図4】図3の光源ユニット22を示す底面図である。
【図5】図3の光源ユニット22を示す右側面図である。
【図6】図3の光源ユニット22を示す左側面図である。
【図7】光源ユニット22をハウジング21に固定する前の光ピックアップ装置20を示す正面図である。
【図8】光源ユニット22をハウジング21に固定する前の光ピックアップ装置20を示す断面図である。
【図9】ハウジング21の一側部21aに設けられる光源ユニット22を示す平面図である。
【図10】ハウジング21に保持される光源ユニット22を示す正面図である。
【図11】仮位置47に配置される光源ユニット22を示す平面図である。
【図12】仮位置47に配置される光源ユニット22を示す断面図である。
【図13】仮位置47にある光源ユニット22を示す平面図である。
【図14】図13のセクションAを示す平面図である。
【図15】チャック部63が退避位置66に配置されるときの位置調整装置60を示す平面図である。
【図16】チャック部63が退避位置66に配置されるときの位置調整装置60を示す断面図である。
【図17】図15の切断面線S17−S17から見た断面図である。
【図18】図17のセクションBを示す断面図である。
【図19】光源ユニット22の位置調整方法に基づく調整手順を示すフローチャートである。
【図20】伝熱材75が設けられる光源ユニット22を示す正面図である。
【図21】伝熱材75が設けられる光源ユニット22を示す平面図である。
【図22】樹脂溜まり76形成される光源ユニット22を示す平面図である。
【図23】放熱板77が設けられる光源ユニット22を示す正面図である。
【図24】放熱板77を示す正面図である。
【図25】ハウジング21に蝋付けされる放熱板77を説明するための図である。
【図26】ハウジング21に蝋付けされる放熱板77を示す正面図である。
【図27】本発明の実施の他の形態である光ピックアップ装置20aが備える光源ユニット22aを示す正面図である。
【図28】図27の光源ユニット22aを示す底面図である。
【図29】図27の光源ユニット22aを示す右側面図である。
【図30】本発明の実施のさらに他の形態である光ピックアップ装置20bが備える光源ユニット22bを示す正面図である。
【図31】図30の光源ユニット22bを示す底面図である。
【図32】従来の技術における光ピックアップ装置1を示す断面図である。
【図33】他の従来の技術における光ピックアップ装置10を示す断面図である。
【符号の説明】
20,20a,20b 光ピックアップ装置
21 ハウジング
22 光源ユニット
28 基準面
30 案内溝
33 光源
34 ホルダ
38 接地端子
40 ステム
42,57 案内片
43 対向面
44 FPC
47 仮位置
48 記録再生位置
52 光源嵌合部
55 切欠き部
60 位置調整装置
61 治具
63 チャック部
65 前進位置
66 退避位置
68 押圧手段
69 チャック嵌合部
71 固定手段
72 固定具
75 伝熱材
76 凹所
77 放熱板

Claims (20)

  1. ハウジングと、ハウジングに固定される光源ユニットとを有し、光源ユニットからの光を記録媒体に照射することによって、情報の記録または再生をする光ピックアップ装置の光源ユニットの位置を調整するための位置調整装置であって、
    ハウジングに対して、一定の位置関係を保って設けられ、光源ユニットを着脱可能に保持するチャック部を有し、
    チャック部は、ハウジングに対して予め定める仮位置に配置した光源ユニットを保持可能な前進位置と、前進位置に対して、ハウジングから予め定める基準軸線に沿って離反する方向に退避した退避位置とにわたって変位可能であり、退避位置にある状態で、光源ユニットをハウジングに対して基準軸線に交差する方向にスライド変位可能に、かつ基準軸線および基準軸線に交差する軸線まわりに角変位可能に設けられる治具を備えることを特徴とする位置調整装置。
  2. 前記退避位置は、ハウジングに対して予め設定される記録再生位置にあり、記録媒体と光源ユニットとの距離が、情報の記録または再生をするときの距離であることを特徴とする請求項1記載の位置調整装置。
  3. 退避位置にあるチャック部に保持された光源ユニットを、ハウジングに対して固定具を用いて固定する固定手段をさらに含むことを特徴とする請求項1または2記載の位置調整装置。
  4. ハウジングに対して仮位置に配置される光源ユニットを、ハウジングに向けて弾発的に押圧する押圧手段をさらに含み、
    チャック部は、押圧手段によってハウジングに弾発的に押圧された光源ユニットを把持することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の位置調整装置。
  5. ハウジングと、ハウジングに固定される光源ユニットとを有し、光源ユニットからの光を記録媒体に照射することによって、記録または再生をするとともに、前記仮位置に配置された後、ハウジングに対して一定の位置関係を保って光源ユニットを保持するチャック部を有する治具を用いて、ハウジングから退避した位置に配置し、この位置で、予め定める基準軸線に交差する方向にスライド変位されるとともに、基準軸線および基準軸線に交差する軸線まわりに角変位された後、ハウジングに固定される光源ユニットを有する光ピックアップ装置であって、
    光源ユニットには、チャック部との相対的な位置決めをするための調整用位置決め手段が設けられることを特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 前記調整用位置決め手段は、ハウジングを基準軸線に投影した領域内に配置されることを特徴とする請求項5記載の光ピックアップ装置。
  7. 光源ユニットには、光源ユニットとハウジングとの相対的な位置決めをするための仮位置調整手段が設けられることを特徴とする請求項5または6記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記仮位置調整手段は、前記基準軸線に沿う方向に延びて配置されることを特徴とする請求項7記載の光ピックアップ装置。
  9. 仮位置調整手段は、前記基準軸線に垂直な方向に延びて配置されることを特徴とする請求項7記載の光ピックアップ装置。
  10. 仮位置調整手段は、基準軸線に交差する軸線まわりに角変位可能に、光源ユニットをハウジングに対して位置決めすることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  11. 光源ユニットは、光源と光源を保持するホルダとを有し、
    光源とホルダとの間には、伝熱性の高い材料から成る伝熱材が設けられることを特徴とする請求項5〜10のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  12. 光源およびホルダの少なくともいずれか一方には、それらの相互に対向する表面部に伝熱材が嵌り込む凹所が形成されることを特徴とする請求項11記載の光ピックアップ装置。
  13. 伝熱材は、常温において粘度が200Pa・s以上400Pa・s以下の材料から成ることを特徴とする請求項11または12記載の光ピックアップ装置。
  14. 光源の接地端子に半田付けされ、ハウジングに蝋付けされる金属製の放熱部材をさらに含むことを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  15. 前記放熱部材は、光源の接地端子に半田付けされた状態で、光源ユニットが基準軸線に対する位置を調整されてハウジングに固定された後に、蝋付けされてハウジングに固定されることを特徴とする請求項14記載の光ピックアップ装置。
  16. 前記放熱部材は、熱伝導性を有し、かつ可撓性を有することを特徴とする請求項14または15記載の光ピックアップ装置。
  17. ハウジングと、ハウジングに固定される光源ユニットとを有し、光源ユニットからの光を記録媒体に照射することによって、記録または再生をする光ピックアップ装置の光源ユニットの位置を調整するための位置調整方法であって、
    ハウジングに対して、一定の位置関係を保って設けられ、光源ユニットを着脱可能に保持するチャック部であって、ハウジングに対して予め定める仮位置に配置した光源ユニットを保持可能な前進位置と、前進位置に対してハウジングから予め定める基準軸線に沿って離反する方向に退避した退避位置とにわたって変位可能に設けられるチャック部を有する治具を用いて、仮位置にある光源ユニットを、チャック部を退避位置に配置することによって、ハウジングから離反する方向に変位させて退避させ、
    退避位置にある状態で、光源ユニットをハウジングに対して基準軸線に交差する方向にスライド変位させるとともに、基準軸線および基準軸線に交差する軸線まわりに角変位させることを特徴とする位置調整方法。
  18. 前記退避位置は、ハウジングに対して予め設定される記録再生位置にあり、記録媒体と光源ユニットとの距離が、情報の記録または再生をするときの距離であることを特徴とする請求項17記載の位置調整方法。
  19. 退避位置にあるチャック部に保持された光源ユニットを、ハウジングに対して固定具を用いて固定することを特徴とする請求項17または18記載の位置調整方法。
  20. ハウジングに向けて光源ユニットを弾発的に押圧する押圧手段を用いて、光源ユニットをハウジングに向けて弾発的に押圧して仮位置に配置し、チャック部を用いて仮位置に配置される光源ユニットを把持することを特徴とする請求項17〜19のいずれかに記載の位置調整方法。
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