JP3519597B2 - レーザ照射位置の調整機構 - Google Patents

レーザ照射位置の調整機構

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JP3519597B2 JP11162898A JP11162898A JP3519597B2 JP 3519597 B2 JP3519597 B2 JP 3519597B2 JP 11162898 A JP11162898 A JP 11162898A JP 11162898 A JP11162898 A JP 11162898A JP 3519597 B2 JP3519597 B2 JP 3519597B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ照射装置のレ
ーザ照射位置を調整するための機構であり、特に光学式
記録ディスクへの情報の記録、又は記録した情報の再生
のための光ピックアップ装置内に設けられるホログラム
レーザユニットの調整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ピックアップ装置におけるレーザ照射
位置の調整機構の従来技術について説明する。図11は
調整機構の第1の従来例を示した組立図であり、図12
は調整完了後の状態を示した図である。図中、レーザ出
射方向を前方とする。図11に示すように、ホログラム
レーザ(レーザ出射部材)21をレーザホルダー22の開
口部22aに挿入し、その上から押さえバネ24をかぶ
せてこれをビス25でレーザホルダー22に固定する。
【0003】ホログラムレーザ21は押さえバネ24よ
り与えられる付勢力によってレーザホルダー22に圧接
して一体となり、ホルダー組立体26を形成する。図1
2に示すように、このホルダー組立体26の前面と光ピ
ックアップ装置のハウジング23の背面とを密接させ、
レーザ照射が適当な位置になされるように、ホルダー組
立体25をハウジング23に対して図中、XY方向に移
動させる。そして、ホルダー組立体26の位置が決まる
とハウジング23にビス25′で固定する。
【0004】次に、第2の従来例について説明する。図
13はこの調整機構の組立図であり、図14は調整完了
後の状態を示した図である。ハウジング23にはホログ
ラムレーザ21を挿入するための開口部23aが形成さ
れている。この開口部23aはハウジング23の上下面
まで延びており、開口部23aには上下方向の壁がない
構成となっている。
【0005】ホログラムレーザ21をハウジング23の
開口部23aに挿入し、その上から押さえバネ24をか
ぶせてこれをビス25でハウジング23に固定する。ホ
ログラムレーザ21は押さえバネ24より与えられる付
勢力によってハウジング23に圧接されながら、自在に
回転することができる。ホログラムレーザ21の上下面
は開口部23aより露出しているので、この部分を挟持
して回転させることにより位置調整を行う。
【0006】一般に、ホログラムレーザ21から出射す
るレーザ光は、回折格子によって記録再生用の主ビーム
1本とトラッキング用の副ビーム2本に分けられ、光学
式記録ディスクの情報記録用溝と案内溝のそれぞれに入
射する。そこで、上述したように、ホログラムレーザ2
1を回転させることによって各溝の適当な位置に各レー
ザ光が入射するように位置調整する(グレーディング調
整)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た調整機構では次のような問題点がある。第1の従来例
では、部材を移動させて位置調整をした後にビスで締め
付けて固定するため、ビス締め付け時に部材の位置ずれ
が生じる。また、ホルダー組立体を取り付けることで装
置がハウジング単体のときよりも大型化する。また、ビ
スを4本使用して組み立てるので作業性が悪く、部品が
多い分だけコストが高くつく。
【0008】さらに、第1の従来例はホログラムレーザ
の位置調整を行うだけの機構であり、ホログラムレーザ
の回転調整(グレーディング調整)はできなかった。同様
に、第2の従来例ではグレーディング調整のみが可能
で、ホログラムレーザの位置調整はできなかった。
【0009】本発明は、上記課題をかんがみてなされた
ものであり、レーザ出射部材の位置調整とグレーディン
グ調整とを行うことができるレーザ照射位置の調整機構
を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的
は、位置調整後に行う部材の固定作業によって再び位置
ズレの生じることがないレーザ照射位置の調整機構、小
型化が可能なレーザ照射位置の調整機構、及び部品数の
少ないレーザ照射位置の調整機構を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1のレーザ照射位置の調整機構は、レーザ照
射装置のレーザ照射位置を調整するために、レーザ出射
部材をレーザ照射装置本体に移動可能に取り付けた状態
でレーザ出射部材を装置本体に対して移動させ、その後
にレーザ出射部材をレーザ光軸を中心に回転させるレー
ザ照射位置の調整機構において、 レーザ照射装置はレー
ザ出射部材と、該レーザ出射部材を内部に収め、且つレ
ーザ照射装置本体の内部に収められるレーザ保持部材
と、装置本体に固定されてレーザ出射部材に付勢力を与
える付勢手段とを備え、 レーザー出射部材がレーザ保持
部材内に摺動可能に圧接し、レーザ保持部材が装置本体
内に摺動可能に圧接した状態にして、 レーザ照射位置の
調整を行うには、 レーザ保持部材をレーザ照射装置本体
に対して摺動させて位置調整した後にレーザ保持部材と
装置本体とを接着剤で固定し、 レーザ出射部材をレーザ
光軸を中心に回転させて位置調整した後にレーザ出射部
材とレーザ保持部材とを接着剤で固定することを特徴と
する。故に、この調整機構によるとレーザ出射部材の位
置調整を行った後、レーザ出射部材のグレーティング調
整を行うことができる。上記構成の調整機構では、レー
ザ出射部材及びレーザ保持部材はレーザ照射装置本体内
に収められる。
【0011】
【0012】
【0013】上記構成によると、まず内部にレーザ出射
部材が収められたレーザ保持部材を装置本体に対して摺
動させて位置調整する。レーザ保持部材の位置が決まる
と、接着剤でレーザ保持部材と装置本体とを固定する。
次に、レーザ保持部材内のレーザ出射部材をレーザ光軸
を中心に回転させてグレーディンググ調整を行う。レー
ザ出射部材の位置が決まると、接着剤でレーザ保持部材
とレーザ出射部材とを固定する。
【0014】また、請求項のレーザ照射位置の調整機
構は、請求項に記載のレーザ照射位置の調整機構にお
いて、レーザ保持部材とレーザ照射装置本体との接合
面、及びレーザ出射部材とレーザ保持部材との接合面は
レーザ光軸に垂直であることを特徴とする。
【0015】レーザ保持部材は装置本体との接合面で摺
動させて位置調整し、レーザ出射部材はレーザ保持部材
との接合面で摺動させて位置調整する。上記構成による
と、これらの接合面がいずれもレーザ光軸に対して垂直
なことからレーザ出射部材の光軸距離は常に一定に保た
れる。
【0016】また、請求項のレーザ照射位置の調整機
構は、請求項に記載のレーザ照射位置の調整機構にお
いて、前記レーザ照射装置はレーザ出射部材に接しなが
らレーザ照射装置本体内に収められる第1の部材を有
し、付勢手段は該第1の部材を介してレーザ出射部材に
付勢力を与えることを特徴とする。
【0017】また、請求項のレーザ照射位置の調整機
構は、請求項に記載のレーザ照射位置の調整機構にお
いて、第1の部材は付勢手段と一体であることを特徴と
する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図面を
参照して説明する。各図ともレーザ出射方向を前方と
し、図中の上下方向をこのレーザ調整機構の上下方向に
一致させる。
【0019】まず、本発明に係る第1実施形態について
説明する。図1は第1実施形態のレーザ調整機構の組立
図である。1はレーザ光を出射するホログラムレーザで
あり、凸形状を成している。ここでは、このホログラム
レーザ1を、前面からレーザ光が出射する1a部と後方
に端子1cが延びる1b部から成るものとする。2はホ
ログラムレーザ1を保持するレーザホルダーであり、3
は光ピックアップ装置のハウジングである。このハウジ
ング3に、ホログラムレーザ1及びレーザホルダー2が
取り付けられる。
【0020】押さえバネ4は板バネから成り、ホログラ
ムレーザ1の両側に左右一対に設けられる。5は押さえ
バネ4をハウジング3に固定するためのビスである。押
さえバネ4は矩形状の枠であり、いずれの押さえバネ4
もレーザ光軸に垂直な外側の一辺縁はビス5が取り付け
られるように外側へ湾曲している(図中、湾曲部4a)。
この湾曲部4aが設けられた辺縁に対向する一辺縁に
は、その前面に凸部4bが形成されている(一方の押さ
えバネ4の凸部4bのみ図示)。
【0021】図2はレーザホルダー2とハウジング3の
斜視図である。レーザホルダー2は凸形状をなす成型体
であり、ホログラムレーザ1の1a部(図1参照)が挿入
される2a部と、1b部(図1参照)を保持する2b部か
ら成る。レーザホルダー2の2a部にはこれを貫通する
開口部2a′が形成されている。
【0022】また、レーザホルダー2の2b部にはホロ
グラムレーザ1の1b部が嵌合するように、背面から一
段奥まって凹部2b′が形成されており、開口部2a′
と連通する。この凹部2b′では壁が両側方のみにあ
り、ここに嵌合したホログラムレーザ1の1b部はその
上下面がレーザホルダー2より露出する。
【0023】レーザホルダー2の2a部には、レーザ光
軸に平行な四側辺の中央にそれぞれ溝2cが形成されて
いる。また、2a部の前面におけるレーザ光軸に垂直な
一側辺が切除されて斜面2dが形成されている。尚、こ
の斜面2d以外の側面は全てレーザ光軸に垂直又は平行
となっている。
【0024】一方、ハウジング3にはレーザホルダー2
を挿入するための凹部が形成されている。この凹部はレ
ーザホルダー2の凸形状とほぼ同様な形状であり、レー
ザホルダー2の2a部を挿入する3a部とレーザホルダ
ー2の2b部を挿入する3b部から成る。この凹部3
a,3bは上下方向の壁がなく、レーザホルダー2が嵌
合するとその上下面はハウジング3より露出する。
【0025】凹部3aでは、レーザホルダー2の2a部
と同様に、レーザ光軸に平行な四側辺の中央にそれぞれ
溝3cが形成されており、またレーザホルダー2の斜面
2dに対向するように斜面3dが形成されている。さら
に、レーザホルダー2の2a部の前面に対向する面には
レーザ光が出射するための開口部3eが形成されてい
る。
【0026】ハウジング3の背面には、押さえバネ4
(図1参照)を取り付けるために押さえバネ4の形状に沿
った形に一段奥まった3f部が形成されている。また、
この3f部にはビス5(図1参照)が噛合するネジ穴3g
が設けられている。
【0027】図3はホログラムレーザ1とレーザホルダ
ー2をハウジング3に取り付けた状態を示した断面図で
あり、水平な方向で切断した断面を上方から見たところ
である。ホログラムレーザ1はレーザホルダー2内に挿
入されており、ホログラムレーザ1の1a部はレーザホ
ルダー2の開口部2a′に遊嵌し、ホログラムレーザ1
の1b部はレーザホルダー2の凹部2b′(図2参照)に
隙間なく嵌合する。このとき、ホログラムレーザ1の1
b部の前面とレーザホルダー2の凹部2b′内の後方を
向いた面とが密接する(図中、接合面101)。
【0028】また、ホログラムレーザ1を保持したレー
ザホルダー2はハウジング3の凹部3a,3bに挿入さ
れており、レーザホルダー2の2a部はハウジングの凹
部3aに遊嵌し、レーザホルダー2の2b部はハウジン
グ3の凹部3bに遊嵌する。このとき、レーザホルダー
2の2b部の前面とハウジング3の凹部3b内の後方を
向いた面とが密接する(図中、接合面102)。
【0029】上記ホログラムレーザ1とレーザホルダー
2を挿入したハウジング3に、押さえバネ4をビス5に
て取り付ける。つまり、押さえバネ4をハウジング3の
背面の3f部(図2参照)にはめ込み、その上からビス5
を押さえバネ4の湾曲部4a(図1参照)に差し込んでハ
ウジング3のネジ穴3g(図2参照)に噛合させる。
【0030】ハウジング3に固定された押さえバネ4
は、その凸部4bがホログラムレーザ1の1b部の背面
に当接して若干反った状態となる。故に、ホログラムレ
ーザ1及びレーザホルダー2には前方向の付勢力が与え
られ、ホログラムレーザ1は接合面101でレーザホル
ダー2に圧接し、レーザホルダー2は接合面102でハ
ウジング3に圧接する。従って、これらの部材はハウジ
ング3からずれ落ちることない。
【0031】尚、本実施形態のレーザ調整機構ではレー
ザホルダー2に斜面2dが形成されており、ハウジング
3には斜面3dが形成されている。故に、ハウジング3
にはこれらの斜面2d,3dが対向する方向、即ち後方
からしかレーザホルダー2を挿入することができない。
これによって、ハウジング3に対するレーザホルダー2
の方向決めがなされる。
【0032】ハウジング3に取り付けられたホログラム
レーザ1及びレーザホルダー2の位置調整方法について
説明する。図4は位置調整完了後の状態を示した斜視図
である。まず、ハウジング3に対してレーザホルダー2
をホログラムレーザ1と共に接合面102で図中、XY
方向に摺動させてレーザ照射位置を調整する。
【0033】レーザホルダー2の上下面には位置調整用
の穴2eが形成されており、この穴2eを利用して治具
にてレーザホルダー2を動かすことができる。レーザホ
ルダー2の位置が決定すると、レーザホルダー2とハウ
ジング3の4ヶ所の溝2c,3c(図2参照)に接着剤(A)
を充填し、レーザホルダー2とハウジング3とを固定す
る。
【0034】次に、ホログラムレーザ1の1b部はその
上下面がレーザホルダー2から露出しており、この部分
を挟持してレーザ光軸を中心にホログラムレーザ1を回
転させる。ホログラムレーザ1はレーザホルダー2に対
して接合面101で摺動し、グレーディング調整を行う
ことができる。ホログラムレーザ1の位置が決定する
と、ホログラムレーザ1とレーザホルダー2との接合面
101の上辺の一部に接着剤(B)を封入し、ホログラム
レーザ1とレーザホルダー2とを固定する。以上の過程
によって、レーザ照射位置の調整がなされる。
【0035】上記第1の実施形態では、押さえバネ4が
鉄などの導電性物質で構成されており、位置調整を行う
際に押さえバネ4がホログラムレーザ1の端子に接触し
て短絡するといった不都合が生じる可能性がある。そこ
で、次に説明する第2実施形態では、ホログラムレーザ
1の端子を保護するための手段が施されている。
【0036】図5は第2実施形態のレーザ調整機構の組
立図である。尚、図面において第1実施形態と同じ部材
については同一の符号を付し、重複する説明は省略す
る。レーザ押さえ部材6は矩形状の成型板である。この
レーザ押さえ部材6には、ホログラムレーザ1の背面に
当接させたときにホログラムレーザ1の端子1cが貫通
するための穴6aが形成されている。また、前面には凸
部6bが設けられており、背面では内側よりも外側の方
が低い段部6cが形成されている。さらに、上下面の中
央には係止部材6dが設けられている(一方の係止部材
6dのみ図示)。
【0037】押さえバネ14は、第1実施形態の左右一
対の押さえバネ4がレーザ押さえ部材6を上下方向から
挟み込む上下片14b,14b′によって一体となった
ものである。この押さえバネ14の両端にはビス5が差
し込まれるための湾曲部14aが設けられている。ま
た、上下片14b,14b′の中央では、前方向に凹ん
だ凹部14cが形成されている。
【0038】図6はホログラムレーザ1とレーザホルダ
ー2をハウジング3に取り付けた状態を示した断面図で
あり、水平な方向で切断した断面を上方から見たところ
である。また、図7は位置調整完了後の状態を示した斜
視図である。ホログラムレーザ1及びレーザホルダー2
は第1実施形態と同様に、ハウジング3の凹部3a,3
b内に収められている。レーザ押さえ部材6は凸部6b
でホログラムレーザ1の1b部の背面に当接しており、
同時に穴6aにはホログラムレーザ1の端子1cが貫通
している。
【0039】図7に示すように、ビス5にてハウジング
3に固定された押さえバネ14は、その上下片14b
(14b′)でレーザ押さえ部材6の上下面を挟み込んで
おり、凹部14cにレーザ押さえ部材6の係止部材6d
が係止している。このとき、図6に示すように、押さえ
バネ14はレーザ押さえ部材6の段部6cに当接して若
干反った状態になる。
【0040】故に、ホログラムレーザ1及びレーザホル
ダー2には、押さえバネ14よりレーザ押さえ部材6を
介して前方向の付勢力が与えられ、ホログラムレーザ1
は接合面101でレーザホルダー2に圧接し、レーザホ
ルダー2は接合面102でハウジング3に圧接する。従
って、これらの部材がハウジング3からずれ落ちること
はない。
【0041】ハウジング3に取り付けられたホログラム
レーザ1及びレーザホルダー2の位置調整は第1実施形
態と同様にして行う。即ち、レーザホルダー2をハウジ
ング3に対して接合面102で摺動させてレーザ照射位
置の調整を行う。そして、レーザホルダー2とハウジン
グ3の4ヶ所の溝2c,3c(図5参照)に接着剤(A)を
充填し、レーザホルダー2とハウジング3とを固定す
る。尚、レーザ押さえ部材6の穴6aの径は、ホログラ
ムレーザ1の移動を制限しないだけの余裕を持って構成
されている。
【0042】次に、レーザホルダー2から露出したホロ
グラムレーザ1の上下面を挟持し、レーザ光軸を中心に
ホログラムレーザ1を回転させると、ホログラムレーザ
1はレーザホルダー2に対して接合面101で摺動し、
グレーディング調整が行われる。そして、ホログラムレ
ーザ1とレーザホルダー2との接合面101の上辺の一
部に接着剤(B)を封入し、ホログラムレーザ1とレーザ
ホルダー2とを固定する。
【0043】次に、本発明に係る第3実施形態について
説明する。本実施形態は第2実施形態と同様に、ホログ
ラムレーザ1の端子を保護するための手段が施されたも
のである。図8は第3実施形態のレーザ調整機構の組立
図である。尚、図面において第1実施形態及び第2実施
形態と同じ部材については同一の符号を付し、重複する
説明は省略する。
【0044】アウトサート部材7は、第1実施形態の押
さえバネ4と第2実施形態のレーザ押さえ部材6を一体
にしたものである。即ち、中央のレーザ押さえ部7aは
成型体であり、ホログラムレーザ1の端子が貫通するた
めの穴7cが形成されている。また、その前面には凸部
7dが設けられている。さらに、このレーザ押さえ部7
aの両側方から延びる押さえバネ7bは、両端にビス5
が差し込まれるための湾曲部7eが設けられている。
【0045】図9はホログラムレーザ1とレーザホルダ
ー2をハウジングに取り付けた状態を示した断面図であ
り、水平な方向で切断した断面を上方から見たところで
ある。また、図10は位置調整完了後の状態を示した斜
視図である。ホログラムレーザ1及びレーザホルダー2
は第1実施形態と同様に、ハウジング3の凹部3a,3
b内に収められている。
【0046】アウトサート部材7のレーザ押さえ部7a
は凸部7dでホログラムレーザ1の1b部の背面に当接
しており、同時に穴7cにはホログラムレーザ1の端子
1cが貫通している。このとき、ビス5にてハウジング
3に固定された押さえバネ7bは若干反った状態にな
る。
【0047】故に、ホログラムレーザ1及びレーザホル
ダー2には、押さえバネ7bよりレーザ押さえ部7aを
介して前方向の付勢力が与えられ、ホログラムレーザ1
は接合面101でレーザホルダー2に圧接し、レーザホ
ルダー2は接合面102でハウジング3に圧接する。従
って、これらの部材がハウジング3からずれ落ちること
はない。
【0048】ハウジング3に取り付けられたホログラム
レーザ1及びレーザホルダー2の位置調整は第1実施形
態と同様にして行う。即ち、レーザホルダー2をハウジ
ング3に対して接合面102で摺動させてレーザ照射位
置の調整を行う。そして、レーザホルダー2とハウジン
グ3の4ヶ所の溝2c,3c(図8参照)に接着剤(A)を
充填し、レーザホルダー2とハウジング3とを固定す
る。尚、第2実施形態と同様に、アウトサート部材7の
レーザ押さえ部7aの穴7cの径は、ホログラムレーザ
1の移動を制限しないだけの余裕を持って構成されてい
る。
【0049】次に、レーザホルダー2から露出したホロ
グラムレーザ1の上下面を挟持し、レーザ光軸を中心に
ホログラムレーザ1を回転させると、ホログラムレーザ
1はレーザホルダー2に対して接合面101で摺動し、
グレーディング調整が行われる。そして、ホログラムレ
ーザ1とレーザホルダー2との接合面101の上辺の一
部に接着剤(B)を封入し、ホログラムレーザ1とレーザ
ホルダー2とを固定する。
【0050】尚、上述した第1乃至第3の実施形態はい
ずれも光ピックアップ装置の調整機構ついてのものであ
るが、本発明の調整機構はこれに限らず、レーザ光を出
射する装置であればどのようなものにも適用できる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のレーザ
照射位置の調整機構は、レーザ出射部材の位置調整を行
った後、グレーティング調整を行うものである。故に、
この調整機構によって、レーザ光の照射位置をより最適
な位置にもってくることが可能である。また、レーザ照
射装置の内部にレーザ保持部材が収められており、該レ
ーザ保持部材の内部にレーザ出射部材が収めされてい
る。装置本体が単体の場合よりも大型化するといった問
題がなく、従来例に比べてレーザ照射装置は小型化す
る。また、レーザ出射部材、レーザ保持部材、及びレー
ザ照射装置本体とを接着剤で固定している。故に、位置
調整した後の固定作業によって、部材の位置が再びずれ
るといった問題がない。また、従来ではビスを用いて部
材の固定を行っていたが、接着剤を用いることによりそ
れだけ部品の数が減るので、作業性は向上し、コストも
安価に抑えることができる。
【0052】
【0053】
【0054】また、請求項のレーザ照射位置の調整機
構では、レーザ出射部材とレーザ保持部材はレーザ光軸
に垂直な平面に対して摺動することにより位置調整され
る。故に、このような容易な構成によって、レーザ出射
部材の光軸距離を常に一定に保つことができる。
【0055】また、請求項のレーザ照射位置の調整機
構では、付勢手段が直接レーザ出射部材に触れることが
ない。故に、例えば付勢手段が導電性物質から成る場
合、位置調整の際にこの付勢手段がレーザ出射部材の端
子に接触して電気的に短絡するといった問題がない。
【0056】さらに、請求項のレーザ照射位置の調整
機構では、請求項の調整機構のようにレーザ出射部材
の端子を保護する手段が設けられているのに加えて、第
1の部材が付勢手段と一体になっていることから、部品
数が少ない分だけ作業性がよく、コストを安価に抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の調整機構の組立
図。
【図2】第1実施形態のレーザホルダー及びハウジング
を示した斜視図。
【図3】第1実施形態の調整機構における水平方向の断
面図。
【図4】第1実施形態の調整機構における位置調整完了
後の状態を示した外観図。
【図5】本発明に係る第2実施形態の調整機構の組立
図。
【図6】第2実施形態の調整機構における水平方向の断
面図。
【図7】第2実施形態の調整機構における位置調整完了
後の状態を示した外観図。
【図8】本発明に係る第3実施形態の調整機構の組立
図。
【図9】第3実施形態の調整機構における水平方向の断
面図。
【図10】第3実施形態の調整機構における位置調整完
了後の状態を示した外観図。
【図11】第1従来例の調整機構の組立図。
【図12】第1従来例の調整機構における位置調整完了
後の状態を示した外観図。
【図13】第2従来例の調整機構の組立図。
【図14】第2従来例の調整機構における位置調整完了
後の状態を示した外観図。
【符号の説明】
1 ホログラムレーザ 2 レーザホルダー 3 ハウジング 4 押さえバネ 5 ビス
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−55559(JP,A) 特開 平9−219033(JP,A) 特開 平7−235060(JP,A) 特開 平7−129987(JP,A) 特開 平7−129966(JP,A) 特開 平6−243477(JP,A) 特開 平6−44602(JP,A) 特開 平1−237935(JP,A) 実開 平2−92820(JP,U) 実開 平2−84122(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ照射装置のレーザ照射位置を調整
    するために、レーザ出射部材を前記レーザ照射装置本体
    に移動可能に取り付けた状態で前記レーザ出射部材を前
    記装置本体に対して移動させ、その後に前記レーザ出射
    部材をレーザ光軸を中心に回転させるレーザ照射位置の
    調整機構において、 前記レーザ照射装置はレーザ出射部材と、該レーザ出射
    部材を内部に収め、且つ前記レーザ照射装置本体の内部
    に収められるレーザ保持部材と、前記装置本体に固定さ
    れて前記レーザ出射部材に付勢力を与える付勢手段とを
    備え、 前記レーザー出射部材が前記レーザ保持部材内に摺動可
    能に圧接し、前記レーザ保持部材が装置本体内に摺動可
    能に圧接した状態にして、 レーザ照射位置の調整を行うには、 前記レーザ保持部材を前記レーザ照射装置本体に対して
    摺動させて位置調節した後に前記レーザ保持部材と前記
    装置本体とを接着剤で固定し、 前記レーザ出射部材をレーザ光軸を中心に回転させて位
    置調整した後に前記レーザ出射部材と前記レーザ保持部
    材とを接着剤で固定する ことを特徴とするレーザ照射位
    置の調整機構。
  2. 【請求項2】 前記レーザ保持部材と前記レーザ照射装
    置本体との接合面、及び前記レーザ出射部材と前記レー
    ザ保持部材との接合面はレーザ光軸に垂直であることを
    特徴とする請求項に記載のレーザ照射位置の調整機
    構。
  3. 【請求項3】 前記レーザ照射装置は前記レーザ出射部
    材に接しながら前記レーザ出射装置本体内に収められる
    第1の部材を有し、前記付勢手段は該第1の部材を介し
    て前記レーザ出射部材に付勢力を与えることを特徴とす
    る請求項に記載のレーザ照射位置の調整機構。
  4. 【請求項4】 前記第1の部材は前記付勢手段と一体で
    あることを特徴とする請求項に記載のレーザ照射位置
    の調整機構。
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