JP2004351726A - 製本装置 - Google Patents

製本装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004351726A
JP2004351726A JP2003151717A JP2003151717A JP2004351726A JP 2004351726 A JP2004351726 A JP 2004351726A JP 2003151717 A JP2003151717 A JP 2003151717A JP 2003151717 A JP2003151717 A JP 2003151717A JP 2004351726 A JP2004351726 A JP 2004351726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holding
adhesive
unit
time
sheet bundle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003151717A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4326262B2 (ja
Inventor
Kazuya Takitani
和也 瀧谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Duplo Seiko Corp
Original Assignee
Duplo Seiko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Duplo Seiko Corp filed Critical Duplo Seiko Corp
Priority to JP2003151717A priority Critical patent/JP4326262B2/ja
Publication of JP2004351726A publication Critical patent/JP2004351726A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4326262B2 publication Critical patent/JP4326262B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

【課題】装置の使用環境により接着剤塗布後の用紙束の挟持必要時間を制御可能とし、製本作業が効率よく行える製本装置を提供する。
【解決手段】用紙束を挟持するクランプ部7と、クランプ部7で挟持した用紙束6の背面に熱溶融させた接着剤8を塗布する塗布ユニット3と、塗布ユニット3が用紙束の背面に接着剤の塗布を完了した後、経過時間を計測するタイマー回路67と、製本装置1の周辺の温度を検知する温度センサ66と、温度センサ66で検出した温度を使用環境の温度条件として、接着剤8の塗布完了後にクランプ部7の挟持状態を維持する挟持必要時間を設定する制御部65と、タイマー回路67が計測した経過時間が挟持必要時間に達したときに信号を出力する信号出力回路68とを備えた。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙束の一側縁に熱溶融させた固形の接着剤を塗布し、接着剤を固化させる製本装置に関し、詳しくは塗布したホットメルトタイプの接着剤が十分固化するまで用紙束をクランプで固定する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の製本装置は、用紙束の背面に接着剤を塗布し、接着剤が乾燥固化するまで用紙束を挟持するものが一般的であり、例えば特許文献1に記載するものでは、テーブルにおいて用紙束の側辺を揃え、揃えた用紙束を用紙固定部でクランプし、用紙固定部でクランプした用紙束を用紙固定部移動手段により、用紙束の背面に糊付けを行う糊付けローラと糊付けされた部分を強制乾燥させる乾燥部とに往復移動させる。あるいは、特許文献2に記載するものでは、接着剤溜に熱溶解した接着剤を貯留し、一部を接着剤に浸されて回転するローラによって用紙束の一側縁にそって接着剤を塗布する。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−156249号公報
【0004】
【特許文献2】
特開2003−10748号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、用紙束の背面に熱溶解させた熱可塑性樹脂の接着剤(ホットメルトタイプ)を使用する場合には、接着剤は常温で固化するので、特許文献1に開示する装置のような乾燥部は不要となる。しかし、製本装置の使用環境が高温の場合は、使用基準温度(通常20℃とされる)よりも接着剤の固化に長い時間を要する。
【0006】
このため、基準温度よりも気温の高い環境下で製本装置を使用し、接着剤の塗布後に用紙束を挟持し続ける挟持必要時間を基準温度下における挟持必要時間と同時間とすると、接着剤の固化が十分でない状態となり、用紙束の背面の接着状態が不良で製本不良となるので、使用基準温度よりも高い温度下でも固化するように挟持必要時間を設定している。
【0007】
例えば、接着剤の塗布完了後に挟持の開放を表示装置に表示する(「取出して下さい」の表示)までの時間は、用紙束の背面に接着剤を塗布するだけの天糊(テンノリ)製本では18秒であり、用紙束の背面に接着剤を塗布した後に表紙を装丁する包み(クルミ)製本では10秒(その内で表紙の圧着時間:6秒)である。
【0008】
しかし、基準温度で使用する場合には設定した挟持必要時間内に無駄な時間が生じ、既に接着剤が固化しているにもかかわらず、挟持を開放する表示がされないで、必要以上に用紙を挟持している状態となって製本作業の効率を悪くしていた。
【0009】
ホットメルトタイプの接着剤としては多数の種類があり、それぞれの軟化点、オープンタイプ(塗布後に固化に至るまでの時間)、セットタイム(塗布後表紙を圧着して固化に至るまでの時間)、その他の性状も異なり、また用紙束の厚みや接着剤の塗布量によっても用紙束の挟持必要時間が異なる。
【0010】
本発明は、装置の使用環境により接着剤塗布後の用紙束の挟持必要時間を制御可能とし、製本作業が効率よく行える製本装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明の製本装置は、用紙束を挟持する挟持手段と、挟持手段により挟持した用紙束の背面に熱溶融させた接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、接着剤塗布手段が用紙束の背面に接着剤の塗布を完了した後、経過時間を計測する経過時間計測手段と、製本装置の周辺の温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段が検知した温度を使用環境の温度条件として、接着剤の塗布完了後に挟持手段の挟持状態を維持する挟持必要時間を設定する挟持時間制御手段と、挟持時間制御手段が設定した挟持必要時間に基づく信号を出力する信号出力手段とを備えたものである。
【0012】
請求項2に係る本発明の製本装置は、用紙束を挟持する挟持手段と、挟持手段により挟持した用紙束の背面に熱溶融させた接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、接着剤の塗布完了後の用紙束に表紙を圧着する表紙圧着手段と、接着剤塗布手段が用紙束の背面に接着剤の塗布を完了した後、経過時間を計測する経過時間計測手段と、製本装置の周辺の温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段が検知した温度を使用環境の温度条件として、接着剤の塗布完了後に表紙圧着手段の圧着状態を維持する圧着必要時間を設定する圧着時間制御手段と、経過時間計測手段が計測した経過時間が圧着必要時間に達したときに表紙圧着手段を開放する表紙圧着駆動手段とを備えたものである。
【0013】
請求項3に係る本発明の製本装置は、信号出力手段の信号出力を受けて挟持必要時間に基づく情報を報知する報知手段を備えたものである。
請求項4に係る本発明の製本装置は、信号出力手段の信号出力を受けて挟持手段を開放する挟持駆動手段を備えたものである。
【0014】
上記した構成により、挟持時間制御手段、圧着時間制御手段において温度検知手段が検知した温度を使用環境の温度条件として挟持必要時間、圧着必要時間を設定することで、製本装置の使用環境の温度および接着剤の性状に応じて接着剤塗布後の用紙束の挟持必要時間および表紙の圧着必要時間が制御可能となり、挟持必要時間、圧着必要時間を経過した時点でタイムリーに製本を取り出すことができ、必要以上に用紙を挟持している状態がなくなり、製本作業を効率よく行える。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3において、製本装置1は、本体ケーシング2の内部に接着剤塗布手段をなす塗布ユニット3、脱臭ユニット4、表紙圧着手段をなす圧着ユニット5を配置しており、本体ケーシング2の上部に用紙束6(図8〜図9参照)を挟持する挟持手段をなすクランプ部7と、熱可塑性樹脂からなる粒状のホットメルト接着剤8を貯留する接着剤供給ユニット9のホッパー10とを配置している。
【0016】
本体ケーシング2の前部にはクランプ部7の操作ノブ11と、用紙束6の表紙12(図8〜図9参照)を配置する表紙台13と、製本操作の操作部14とを配置し、側部にメインスイッチ15を配置している。前部下方には前扉16を揺動開閉自在に配置し、前扉16の内側に製本した用紙束6を排出するシューター17(図8〜図9参照)を設けている。
【0017】
操作部14には各種の情報を表示する液晶表示部18と、製本操作の開始を指示するスタートボタン19と、製本操作の終了を指示するストップ/電源切ボタン20と、天糊製本とくるみ製本を選択指示する選択ボタン21、22と、天糊製本とくるみ製本のどちらを初期設定とするかを切り替え指示する設定ボタン23を配置している。
【0018】
図4〜図5に示すように、クランプ部7は前後一対の平行な前フレーム24、後フレーム25で支持して配置しており、本体ケーシング2の上部開口26から一部が外部へ突出する固定クランプ27と可動クランプ28を備え、固定クランプ27および可動クランプ28のそれぞれに用紙束保持部材29を取外し可能に設けている。
【0019】
可動クランプ28を挟持開放する操作機構は、固定クランプ27に対して可動クランプ28を接近離間自在に保持するガイドシャフト30を可動クランプ28の両側位置に配置し、ガイドシャフト30の両端を前後のフレーム24、25に固定してしている。各ガイドシャフト30の側部にはそれぞれネジシャフト31を配置し、ネジシャフト31の両端を前後のフレーム24、25に軸心回りに回転自在に保持しており、ネジシャフト31に螺合してネジシャフト31の軸心方向に移動する保持部32を可動クランプ28に固定している。
【0020】
双方のネジシャフト31には同期ベルト33を掛け渡しており、操作ノブ11のシャフト34と一方のネジシャフト31の間には伝達ベルト35を掛け渡している。操作機構は固定クランプ27と可動クランプ28の間に用紙束6を挟持した状態で固定クランプ27と可動クランプ28の相対位置(距離)に基づいて用紙束厚を検知する用紙束厚センサ36(詳細省略図8参照)を有している。
【0021】
本実施の形態では可動クランプ28を挟持開放する操作機構を手動操作する構造で開示したが、操作ノブ11による駆動に代えて挟持駆動手段としてモーター等の駆動装置を有するクランプ駆動装置37(詳細省略図8参照)によって可動クランプ28を駆動することも可能である。
【0022】
図6に示すように、塗布ユニット3は本体ケーシング2の前側に設けた走行ローラ38が前フレーム24のレール39を走行し、本体ケーシング2の後側に設けた案内部40が後フレーム25に設けたレールシャフト41を摺動することで、モーター等の駆動装置を有する塗布ユニット駆動装置42(詳細省略図8参照)によってレール39およびレールシャフト41に案内されながら前後フレーム24、25の軸心方向に往復駆動される。塗布ユニット3は待機位置ではクランプ部7の側端よりも外側に位置しており、最大移動位置において接着剤供給ユニット9に対応する。接着剤供給ユニット9はホッパー10に貯留する粒状の接着剤8の所定量を塗布ユニット3に排出する。
【0023】
塗布ユニット3は接着剤供給ユニット9から供給するホットメルト接着剤8を貯留する接着剤溜43と、溶融した接着剤8に一部が浸漬するように配置する塗布ローラ44と、塗布ローラ44を支持する回転軸45と、回転軸45を駆動する塗布ローラ回転モータ46と、固定部材47に装着した加熱手段としての電磁誘導コイル48とを有している。接着剤溜43は容器本体49が熱伝導性に優れた非強磁性体であるアルミニウムからなり、底面に強磁性体の加熱板50を設けている。前フレーム24もしくは後フレーム25には接着剤溜43の各停止位置を検知する接着剤溜位置センサ51(詳細省略図8参照)を設けている。
【0024】
図7に示すように、圧着ユニット5はモーター等の駆動装置を有する圧着ユニット駆動装置52(詳細省略図8参照)によって上下、前後に移動する基部53と、基部53に固定した固定板54と、固定板54に固定配置した押え部55と、固定板54の上で押え部55に対して接近離間する可動板56と、可動板56を駆動するモーター等の駆動装置を有して表紙圧着駆動手段をなす可動板駆動装置57(詳細省略図8参照)との間に介装する圧着力制御装置58とを有しており、図10に示すように、表紙台13および可動シューター59が一体的に移動する。本体ケーシング2の内部には圧着ユニット5の各停止位置を検知する圧着ユニット位置センサ60(詳細省略図8参照)を設けている。
【0025】
圧着力制御装置58は可動板56の一端に固定した固定ブロック61と、固定ブロック61で一端を支持する連結シャフト62と、連結シャフト62に軸心方向へ移動自在に装着し、固定ブロック61に対して接近離間する可動ブロック63と、固定ブロック61と可動ブロック63の間に介装して連結シャフト62に装着し、両者を離間する方向に付勢するスプリング64とを有する。脱臭ユニット4は塗布ユニット3の接着剤溜43や塗布ローラ44から揮発する接着剤8を吸引してフィルターで吸着するものである。
【0026】
図8に示すように、製本装置1は、製本操作を制御する制御部65、装置内部の雰囲気温度もしくは室内温度を測定する温度検知手段をなす温度センサ66を本体ケーシング2の内部に配置しており、制御部65に用紙束厚センサ36、接着剤溜位置センサ51、圧着ユニット位置センサ60、温度センサ66、操作部14、塗布ユニット駆動装置42、圧着ユニット駆動装置52、可動板駆動装置57、クランプ駆動装置37を接続している。
【0027】
また、制御部65は用紙束6に対する接着剤8の塗布を完了した後に経過時間を計測する経過時間計測手段をなすタイマー67と、タイマー67により計測した経過時間が挟持必要時間に達したときに操作部14の液晶表示部18に「取出して下さい」の表示を指示する信号を出力する信号出力手段をなす信号出力回路68を備えている。液晶表示部18は挟持必要時間に基づく情報を報知する報知手段をなすものであり、表示内容は種々のものが設定可能で、開放可能までの時間をカウントダウン表示した後に「取出して下さい」と表示することも可能である。また、報知手段は液晶表示部18に限らず、ブザーによって構成することも可能である。
【0028】
信号出力回路68は操作ノブ11による駆動に代えてクランプ駆動装置37によって可動クランプ28を駆動する場合にはクランプ駆動装置37に用紙束6の開放操作を指示する信号を出力する。
【0029】
挟持必要時間、圧着必要時間は接着剤8の種類、用紙束6の厚み、接着剤8の塗布量、使用環境の温度によって異なる。このため、挟持時間制御手段および圧着時間制御手段をなす制御部65は予め入力した使用接着剤毎のデータに基づいて、用紙束6の厚み、接着剤8の塗布量、使用環境の温度を指標として挟持必要時間、圧着必要時間を選択設定する。
【0030】
例えば、用紙束6の厚みが大きいほどに長く、接着剤8の塗布量が多いほどに長く、使用環境の温度が高いほどに長くする。この挟持必要時間、圧着必要時間の選択設定に必要なデータは、用紙束の厚み6、接着剤8の塗布量、使用環境の温度と挟持必要時間との相関を予め実験によって求め、得られたデータを制御部65に格納する。
【0031】
温度を指標とする挟持必要時間、圧着必要時間の選択設定は製本装置1の設置初期時に温度センサ66で検知する温度を指標として固定設定しても良いが、本実施の形態では製本時の都度に温度センサ66で検知する温度を指標として挟持必要時間、圧着必要時間を選択設定する。
【0032】
以下、上記した構成における作用を説明する。図9の(a)に示すように、初期状態において塗布ユニット3は待機位置にあり、電磁誘導コイル48の上方に接着剤溜43が対応している。次に、デフォルト値において天糊製本とくるみ製本の何れかに設定されている製本モードを、希望の製本モードに選択ボタン21、22の何れかをON操作することで切り替える。製本モードのデフォルト値は設定ボタン23の操作によって切り替える。
【0033】
この状態でメインスイッチ15のON操作を受けると制御部65は、製本操作に先立って塗布ユニット3の電磁誘導コイル48に通電し、加熱板50を発熱させて接着剤溜43に貯留した接着剤8を加熱して熱溶解させ、塗布ローラ回転モータ46で塗布ローラ44を回転させて待機状態となる。
【0034】
次に、図9の(b)に示すように、スタートボタン19のON操作を受けると制御部65は圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5をクランプ部7の下方の上位の所定位置にまで上昇させ、圧着ユニット5の固定板54をクランプ部7の固定クランプ27および可動クランプ28の下端との間に所定間隙をあけて配置する。
【0035】
この状態で、用紙束6を双方の用紙束保持部材29の間および固定クランプ27と可動クランプ28の間に挿入し、用紙束6の一側辺を固定板54で揃える。次に操作ノブ11を回転操作し、シャフト34の回転力を伝達ベルト35介してネジシャフト31に伝達し、同期ベルト33を介して双方のネジシャフト31を同期駆動し、ネジシャフト31に螺合する保持部32を移動させる。保持部32の移動に伴って可動クランプ28が固定クランプ27に接近し、用紙束6を可動クランプ28と固定クランプ27の間に挟持する。
【0036】
次に、図9の(c)に示すように、用紙束6の挟持が完了した後に、再度のスタートボタン19のON操作を受けると制御部65は圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5を下位の所定位置まで降下させる。
【0037】
くるみ製本を行う場合に制御部65は、表紙台13に表紙12を載置して再度のスタートボタン19のON操作を受けるまで待機して後に糊付け操作に入り、天糊製本を行う場合には再度のスタートボタン19のON操作を受けずに糊付け操作に入る。
【0038】
糊付け操作において制御部65は、塗布ユニット駆動装置42を駆動して塗布ユニット3をレール39およびレールシャフト41に沿って往復移動させながら、塗布ローラ44の回転によって接着剤溜43の接着剤8を用紙束6の背面に往路と復路の両方で塗布する。
【0039】
このとき、用紙束厚センサ36によって検知した用紙束厚に応じて接着剤8の塗布量を変更する。用紙束厚が厚い場合には塗布ユニット3が移動する往路と復路において塗布ローラ44を順方向に回転させることで塗布量を多くし、用紙束厚が薄い場合には往路において塗布ローラ44を順方向に回転させ、復路において塗布ローラ44を逆回転させることで塗布量を少なくする。
【0040】
天糊製本を行う場合には、制御部65は、図9の(d)に示すように塗布ユニット3が待機位置に戻った状態で、タイマー回路67で用紙束6に対する接着剤8の塗布を完了した後の経過時間を計測する。このとき、図10の(c)に示すように、可動シューター59がシューター17に対応する位置まで圧着ユニット5が表紙台13および可動シューター59と一体的に後退している。
【0041】
制御部65は温度センサ66で計測する温度を使用環境の温度条件として、予め格納したデータの中から挟持必要時間を選択設定し、検知した温度が基準温度より高い時は基準温度における基準挟持必要時間よりも挟持必要時間を長く設定し、検知した温度が基準温度より低い時は基準温度における基準挟持必要時間よりも挟持必要時間を短く設定する。また、挟持必要時間は用紙束6の厚みが大きいほどに長く、接着剤8の塗布量が多いほどに長く設定する。
【0042】
制御部65は経過時間が挟持必要時間に達すると、信号出力回路68から操作部14の液晶表示部18に「取出して下さい」等の製本完了を通知する文言の表示を指示する信号を出力する。操作者は液晶表示部18に表示された製本完了の文言を確認後に、操作ノブ11を操作して可動クランプ28を固定クランプ27から離間させる。
【0043】
この操作によって図10の(c)に示すように、製本された表紙12を伴う用紙束6がクランプ部7から落下し、可動シューター59およびシューター17を通して排出される。クランプ駆動装置37を設ける場合には、信号出力回路68の信号を受けてクランプ駆動装置37が可動クランプ28を移動させてクランプ部7を開放することで製本を排出する。
【0044】
くるみ製本を行う場合には、図9の(d)に示すように塗布ユニット3が待機位置に戻ると、制御部65は図9の(e)に示すように、圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5を上位の所定位置まで上昇させ、表紙台13に載せた表紙12を固定板54で用紙束6の背面に押し圧する。
【0045】
次に、図9の(f)、図7の(a)、(b)に示すように、制御部65は可動板駆動装置57を駆動して可動板56を押え部55に向けて押圧し、可動板56と押え部55の間で表紙12および用紙束6を圧着して、図9の(g)に示すように製本する。
【0046】
このとき、圧着ユニット駆動装置52の押圧力は可動ブロック63からスプリング64を介して固定ブロック61に伝わり、用紙束6の厚みにかかわらず可動板56の押圧力が等しくなる。
【0047】
図10の(a)に示すように、制御部65は固定板54で用紙束6の背面に表紙12を押圧し、可動板56と押え部55の間で表紙12および用紙束6を圧着する状態を継続し、タイマー回路67で用紙束6に対する接着剤8の塗布を完了した後の経過時間を計測する。
【0048】
制御部65は温度センサ66で計測する温度を使用環境の温度条件として、予め格納したデータの中から、接着剤8の塗布を完了した後に表紙12の圧着状態を維持する圧着必要時間を選択設定する。この圧着必要時間はくるみ製本における表紙12の圧着時間であるが、前述した挟持必要時間を含む時間として設定し、検知した温度が基準温度より高い時は基準温度における基準圧着必要時間よりも圧着必要時間を長く設定し、検知した温度が基準温度より低い時は基準温度における基準圧着必要時間よりも圧着必要時間を短く設定する。また、圧着必要時間は用紙束6の厚みが大きいほどに長く、接着剤8の塗布量が多いほどに長く設定する。
【0049】
制御部65は経過時間が圧着必要時間に達すると、図10の(b)に示すように、可動板駆動装置57を駆動して可動板56を後退させて圧着状態を開放し、圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5を表紙台13および可動シューター59と一体的に下位の所定位置まで降下させ、続いて図10の(c)に示すように、圧着ユニット5を表紙台13および可動シューター59と一体的に所定位置まで後退させて可動シューター59をシューター17に対応させる。
【0050】
次に、制御部65は信号出力回路68から操作部14の液晶表示部18に「取出して下さい」等の製本完了を通知する文言の表示を指示する信号を出力する。操作者は液晶表示部18に表示された製本完了の文言を確認後に、操作ノブ11を操作して可動クランプ28を固定クランプ27から離間させる。
【0051】
この操作によって図10の(c)に示すように、製本された表紙12を伴う用紙束6がクランプ部7から落下し、可動シューター59およびシューター17を通して排出される。クランプ駆動装置37を設ける場合には、信号出力回路68の信号を受けてクランプ駆動装置37が可動クランプ28を移動させてクランプ部7を開放することで製本を排出する。
【0052】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、制御手段において温度検知手段が検知した温度を使用環境の温度条件として挟持必要時間、圧着挟持時間を設定することで、製本装置の使用環境の温度および接着剤の性状に応じて接着剤塗布後の用紙束の挟持必要時間、表紙の圧着必要時間が制御可能となり、挟持必要時間、圧着必要時間を経過した時点で挟持手段の開放を促す表示を行うことで、あるいは挟持駆動手段で挟持手段を開放することにより、タイムリーに製本を取り出すことができ、必要以上に用紙を挟持している状態がなくなり、製本作業を効率よく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における製本装置を示す斜視図である。
【図2】同製本装置の正面図である。
【図3】同製本装置の側面図である。
【図4】同製本装置のクランプ部を示す平面図である。
【図5】同製本装置のクランプ部を示す正面図である。
【図6】同製本装置の塗布ユニットを示す側面図である。
【図7】同製本装置の圧着ユニットの側面図である。
【図8】同製本装置の構成を示すブロック図である。
【図9】同製本装置の製本動作を説明する模式図である。
【図10】同製本装置の製本を排出する動作を説明する模式図である。
【符号の説明】
1 製本装置
2 本体ケーシング
3 塗布ユニット
4 脱臭ユニット
5 圧着ユニット
6 用紙束
7 クランプ部
8 ホットメルト接着剤
9 接着剤供給ユニット
10 ホッパー
11 操作ノブ
12 表紙
13 表紙台
14 操作部
15 メインスイッチ
16 前扉
17 シューター
18 液晶表示部
19 スタートボタン
20 ストップ/電源切ボタン
21、22 選択ボタン
23 設定ボタン
24 前フレーム
25 後フレーム
26 上部開口
27 固定クランプ
28 可動クランプ
29 用紙束保持部材
30 ガイドシャフト
31 ネジシャフト
32 保持部
33 同期ベルト
34 シャフト
35 伝達ベルト
36 用紙束厚センサ
37 クランプ駆動装置
38 走行ローラ
39 レール
40 案内部
41 レールシャフト
42 塗布ユニット駆動装置
43 接着剤溜
44 塗布ローラ
45 回転軸
46 塗布ローラ回転モータ
47 固定部材
48 電磁誘導コイル
49 容器本体
50 加熱板
51 接着剤溜位置センサ
52 圧着ユニット駆動装置
53 基部
54 固定板
55 押え部
56 可動板
57 可動板駆動装置
58 圧着力制御装置
59 可動シューター
60 圧着ユニット位置センサ
61 固定ブロック
62 連結シャフト
63 可動ブロック
64 スプリング
65 制御部
66 温度センサ
67 タイマー回路
68 信号出力回路

Claims (4)

  1. 用紙束を挟持する挟持手段と、挟持手段により挟持した用紙束の背面に熱溶融させた接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、接着剤塗布手段が用紙束の背面に接着剤の塗布を完了した後、経過時間を計測する経過時間計測手段と、製本装置の周辺の温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段が検知した温度を使用環境の温度条件として、接着剤の塗布完了後に挟持手段の挟持状態を維持する挟持必要時間を設定する挟持時間制御手段と、挟持時間制御手段が設定した挟持必要時間に基づく信号を出力する信号出力手段とを備えたことを特徴とする製本装置。
  2. 用紙束を挟持する挟持手段と、挟持手段により挟持した用紙束の背面に熱溶融させた接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、接着剤の塗布完了後の用紙束に表紙を圧着する表紙圧着手段と、接着剤塗布手段が用紙束の背面に接着剤の塗布を完了した後、経過時間を計測する経過時間計測手段と、製本装置の周辺の温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段が検知した温度を使用環境の温度条件として、接着剤の塗布完了後に表紙圧着手段の圧着状態を維持する圧着必要時間を設定する圧着時間制御手段と、経過時間計測手段が計測した経過時間が圧着必要時間に達したときに表紙圧着手段を開放する表紙圧着駆動手段とを備えたことを特徴とする製本装置。
  3. 信号出力手段の信号出力を受けて挟持必要時間に基づく情報を報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  4. 信号出力手段の信号出力を受けて挟持手段を開放する挟持駆動手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
JP2003151717A 2003-05-29 2003-05-29 製本装置 Expired - Lifetime JP4326262B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003151717A JP4326262B2 (ja) 2003-05-29 2003-05-29 製本装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003151717A JP4326262B2 (ja) 2003-05-29 2003-05-29 製本装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004351726A true JP2004351726A (ja) 2004-12-16
JP4326262B2 JP4326262B2 (ja) 2009-09-02

Family

ID=34047125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003151717A Expired - Lifetime JP4326262B2 (ja) 2003-05-29 2003-05-29 製本装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4326262B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006256314A (ja) * 2005-02-18 2006-09-28 Canon Finetech Inc 製本装置、製本システムおよび製本方法
JP2006341432A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Konica Minolta Business Technologies Inc 糊付け製本装置
JP2007216152A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Nisca Corp 熱溶融性の接着剤温度制御方法及び接着剤塗布装置並びに製本装置
JP2008207499A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Duplo Seiko Corp 製本装置
JP2008221806A (ja) * 2007-03-16 2008-09-25 Duplo Seiko Corp 製本装置
JP2008260230A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Duplo Seiko Corp 製本装置
JP2009034880A (ja) * 2007-08-01 2009-02-19 Nisca Corp 製本装置及びこれを備えた画像形成システム
US8303230B2 (en) 2007-04-26 2012-11-06 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Bookbinding apparatus

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006256314A (ja) * 2005-02-18 2006-09-28 Canon Finetech Inc 製本装置、製本システムおよび製本方法
JP2006341432A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Konica Minolta Business Technologies Inc 糊付け製本装置
JP4706341B2 (ja) * 2005-06-08 2011-06-22 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 糊付け製本装置
JP2007216152A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Nisca Corp 熱溶融性の接着剤温度制御方法及び接着剤塗布装置並びに製本装置
JP2008207499A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Duplo Seiko Corp 製本装置
JP2008221806A (ja) * 2007-03-16 2008-09-25 Duplo Seiko Corp 製本装置
JP2008260230A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Duplo Seiko Corp 製本装置
US8303230B2 (en) 2007-04-26 2012-11-06 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Bookbinding apparatus
JP2009034880A (ja) * 2007-08-01 2009-02-19 Nisca Corp 製本装置及びこれを備えた画像形成システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4326262B2 (ja) 2009-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4393221B2 (ja) 製本装置
US7448837B2 (en) Bookbinding apparatus
JP5036387B2 (ja) 製本装置
JP2004351726A (ja) 製本装置
JP5078398B2 (ja) 製本装置
JP4381061B2 (ja) 製本装置
JP4330397B2 (ja) 接着剤塗布装置、製本装置および接着剤塗布方法
JP3788584B2 (ja) 製本装置および方法
JP2005507791A (ja) 動作調節カートリッジ検出を備えおよび/または加熱を改良しおよび/または切断を改良した物品ラミネート装置
JP2008093881A (ja) 製本装置
JP2005047198A (ja) 接着剤塗布装置および製本装置
JP2004209746A (ja) 製本装置
JP5207653B2 (ja) 製本装置
JP5041861B2 (ja) 製本装置
JP2009220373A (ja) 製本装置
JP5036388B2 (ja) 製本装置
JP5025285B2 (ja) 製本装置
JP5025284B2 (ja) 製本装置
JP4272421B2 (ja) 製本装置
JP3665029B2 (ja) ラミネータ
JP5159380B2 (ja) 製本装置
JP5388752B2 (ja) 無線綴じ製本機
JP4007645B2 (ja) 製本方法および製本装置
JP4591668B2 (ja) ホットメルト型背貼りテープ並びに製本装置
EP0390126B1 (en) A sheet binder

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060410

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080430

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090512

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090609

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4326262

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150619

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term