JP4393221B2 - 製本装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固形の接着剤を熱溶融させて用紙束の一側縁に塗布し、接着剤の固化によって製本する製本装置に関し、詳しくは待機時に接着剤を低温の保温状態に維持する技術に関するものである。
この種の装置では、固定保持した用紙束の背面に接着剤を塗布し、接着剤の冷却固化によって製本を行うことが一般的である。例えば特許文献1に記載するものでは、熱溶解させた接着剤を接着剤溜(容器)に貯留し、一部を接着剤に浸してローラを配置し、ローラおよび接着剤溜(容器)を用紙束の一側縁に沿って移動させて回転するローラで接着剤を用紙束の背面に塗布している。
この製本装置において、接着剤の温度は製本装置立上げ時に接着剤の溶解のために180℃前後に昇温し、接着剤の全体が溶解して状態が安定し、接着剤を何時でも塗布操作に供することができる待機状態において175℃前後に維持している。
また、製本装置の電源をオンする状態で塗布操作を行わない状態が所定時間経過した時には、自動的に脱臭ファン以外の電源をオフとなし、さらに一定時間が経過すると脱臭ファンも停止させている。所定時間は30分、60分、90分の何れかに設定する。
特開2003−10748公報
ところで、上記した構成では、電源をオンした待機状態において塗布操作を行わない状態が所定時間経過すると、自動的に電源がオフとなって温度の低下により接着剤が固化するので、再び製本装置を稼動させて待機状態となるまでに3分程度の待ち時間を要していた。
塗布操作を行わずに待機状態が長く経過すると接着剤が入れ替わらず、待機状態においては接着剤を常に175℃前後に維持するので、長時間の加熱によって接着剤が劣化し、再加熱されても軟化しない状態が生じるという問題があった。また、待機状態を継続する所定時間を長く設定すると接着剤を175℃前後に維持ために消費する無駄な電力が多くなる。一方で、所定時間を短く設定すると製本装置を再稼動させる頻度が多くなり、待機状態とするのに必要な消費電力が多くなる。
本発明は上記した課題を解決するものであり、塗布操作を行わない場合には待機状態から保温状態へモードを遷移させ、保温状態では接着剤を待機状態よりも低い所定温度に保温して劣化を抑制し、塗布操作時に短時間に保温状態から待機状態へ短時間に復帰することで無駄に消費する電力量を節減できる製本装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明の製本装置は、固形の接着剤を熱溶融させた溶融接着剤を容器に貯留し、塗布手段によって溶融接着剤を用紙束の一側縁に塗布する塗布操作を行い、接着剤の固化によって製本する製本装置であって、接着剤を加熱する加熱手段と、溶融接着剤の温度を測定する温度検知手段と、温度検知手段の検知温度に基づいて加熱手段を操作して溶融接着剤を待機状態もしくは保温状態に維持する制御手段とを有し、加熱手段が電磁誘導コイルからなり、接着剤を貯留する容器が熱伝導性に優れた非強磁性体からなるとともに、底面に強磁性体の加熱板を有し、制御手段は待機状態において接着剤を塗布操作に供する所定溶融温度に維持し、塗布操作を行わない待機状態が所定時間継続すると溶融接着剤を保温状態に遷移させて所定溶融温度より低い保温温度に維持し、保温温度は、接着剤の劣化度合(%)=所定溶融温度に保持した状態で接着剤に変色が生じるまでの基準経過時間/保温温度に保持した状態で接着剤に変色が生じるまでの経過時間×100が50%以下となる温度であることを特徴とする。
請求項2に係る本発明の製本装置は、接着剤がホットメルト接着剤からなり、保温温度が所定溶融温度未満で軟化点温度以上であるものである。
本発明によれば、接着剤の塗布操作を行わない待機状態が所定時間経過しても、従来のように電源をオフすることなく接着剤を所定溶融温度より低い保温温度に維持することで、塗布操作を行う時に待機状態へ短時間に復帰することができ、無駄な消費電力を抑制することができ、保温状態では接着剤を所定溶融温度より低い保温温度に維持することで劣化を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3において、製本装置(接着剤塗布装置)1は、本体ケーシング2の内部に塗布ユニット3、脱臭ユニット4、表紙圧着手段をなす圧着ユニット5を配置しており、本体ケーシング2の上部に用紙束6(図9参照)を挟持する挟持手段をなすクランプ部7と、熱可塑性樹脂からなる粒状のホットメルト接着剤8を貯留する接着剤供給ユニット9のホッパー10とを配置している。
本体ケーシング2の前部にはクランプ部7の操作ノブ11と、用紙束6の表紙12(図9参照)を配置する表紙台13と、塗布操作の操作部14とを配置し、側部にメインスイッチ15を配置している。前部下方には前扉16を揺動開閉自在に配置し、前扉16の内側に製本した用紙束6を排出するシューター17(図10参照)を設けている。
操作部14には各種の情報を表示する液晶表示部18と、塗布操作の開始を指示するスタートボタン19と、塗布操作の終了を指示するストップ/電源切ボタン20と、天糊製本とくるみ製本を選択指示する選択ボタン21、22と、天糊製本とくるみ製本のどちらを初期設定とするかを切り替え指示する設定ボタン23を配置している。
図4〜図5に示すように、クランプ部7は前後一対の平行な前フレーム24、後フレーム25で支持して配置しており、本体ケーシング2の上部開口26から一部が外部へ突出する固定クランプ27と可動クランプ28を備え、固定クランプ27および可動クランプ28のそれぞれに用紙束保持部材29を取外し可能に設けている。
可動クランプ28を挟持開放する操作機構は、固定クランプ27に対して可動クランプ28を接近離間自在に保持するガイドシャフト30を可動クランプ28の両側位置に配置し、ガイドシャフト30の両端を前後のフレーム24、25に固定している。各ガイドシャフト30の側部にはそれぞれネジシャフト31を配置し、ネジシャフト31の両端を前後のフレーム24、25に軸心回りに回転自在に保持しており、ネジシャフト31に螺合してネジシャフト31の軸心方向に移動する保持部32を可動クランプ28に固定している。
双方のネジシャフト31には同期ベルト33を掛け渡しており、操作ノブ11のシャフト34と一方のネジシャフト31の間には伝達ベルト35を掛け渡している。操作機構は固定クランプ27と可動クランプ28の間に用紙束6を挟持した状態で固定クランプ27と可動クランプ28の相対位置(距離)に基づいて用紙束厚を検知する手段をなす用紙束厚センサ36を有しており、用紙束厚センサ36はネジシャフト31に装着したポテンショメータからなる。用紙束厚の検出は操作ノブ11の回転角度(量)、伝達ベルト35の移動量、可動クランプ28の移動量などをポテンショメータで測定することでも実現できる。
本実施の形態では可動クランプ28を挟持開放する操作機構を手動操作する構造で開示したが、操作ノブ11による駆動に代えて挟持駆動手段としてモーター等の駆動装置を有するクランプ駆動装置37(図8参照)によって可動クランプ28を駆動することも可能である。
図6に示すように、塗布ユニット3は本体ケーシング2の前側に設けた走行ローラ38が前フレーム24のレール39を走行し、本体ケーシング2の後側に設けた案内部40が後フレーム25に設けたレールシャフト41を摺動するもので、走行ローラ38、レール39、案内部40、レールシャフト41で移動手段を構成しており、ステッピングモーター等の駆動装置を有した移動駆動手段をなす塗布ユニット駆動装置42(図8参照)によってレール39およびレールシャフト41に案内されながら前後フレーム24、25の軸心方向に往復駆動される。塗布ユニット3は待機位置ではクランプ部7の側端よりも外側に位置しており、最大移動位置において接着剤供給ユニット9に対応する。接着剤供給ユニット9はホッパー10に貯留する粒状の接着剤8の所定量を塗布ユニット3に排出する。
塗布ユニット3は接着剤供給ユニット9から供給するホットメルト接着剤8を貯留する接着剤溜(容器)43と、溶融した接着剤8に一部が浸漬するように配置する塗布ローラ44と、塗布ローラ44を支持する回転軸45と、回転軸45を駆動する回転駆動手段をなすDCモータからなる塗布ローラ回転モータ46と、固定部材47に装着した加熱手段としての電磁誘導コイル48とを有している。
接着剤溜(容器)43は容器本体49が熱伝導性に優れた非強磁性体であるアルミニウムからなり、底面に強磁性体の加熱板49aを設けている。接着剤溜(容器)43には容器本体49の温度を測定する第1温度センサ50aおよび溶融した接着剤8の温度を測定する第2温度センサ50b(図8参照)を設けている。
前フレーム24もしくは後フレーム25には接着剤溜(容器)43の各停止位置を検知する接着剤溜位置センサ51(図8参照)を設けている。
図7に示すように、圧着ユニット5はモーター等の駆動装置を有する圧着ユニット駆動装置52(図8参照)によって上下、前後に移動する基部53と、基部53に固定した固定板54を有しており、固定板54は用紙束6の挟持操作時に用紙束6の背面を位置決めして塗布ローラ44と用紙束6の背面との間隙量を設定する手段と表紙を載置するテーブルの一部をなし、圧着ユニット駆動装置52がテーブルを駆動するテーブル駆動手段をなす。
さらに、圧着ユニット5は、固定板54に固定配置した押え部55と、固定板54の上で押え部55に対して接近離間する可動板56と、可動板56を駆動するモーター等の駆動装置を有する可動板駆動装置57(図8参照)との間に介装する圧着力制御装置58とを有しており、図10に示すように、表紙台13および可動シューター59が一体的に移動する。本体ケーシング2の内部には圧着ユニット5の各停止位置を検知する圧着ユニット位置センサ60(図8参照)を設けている。
圧着力制御装置58は可動板56の一端に固定した固定ブロック61と、固定ブロック61で一端を支持する連結シャフト62と、連結シャフト62に軸心方向へ移動自在に装着し、固定ブロック61に対して接近離間する可動ブロック63と、固定ブロック61と可動ブロック63の間に介装して連結シャフト62に装着し、両者を離間する方向に付勢するスプリング64とを有する。脱臭ユニット4は塗布ユニット3の接着剤溜(容器)43や塗布ローラ44から揮発する接着剤8を吸引してフィルターで吸着するものである。
図8に示すように、製本装置1は、塗布操作を制御する制御部65を本体ケーシング2の内部に配置しており、制御部65に用紙束厚センサ36、電磁誘導コイル48、第1温度センサ50a、第2温度センサ50b、接着剤溜(容器)位置センサ51、圧着ユニット位置センサ60、操作部14、塗布ユニット駆動装置42、圧着ユニット駆動装置52、可動板駆動装置57、クランプ駆動装置37を接続している。
以下、上記した構成における作用を説明する。はじめに、本実施の形態において使用するホットメルト接着剤8について説明する。ホットメルト接着剤8は、図13に示すように、0℃〜約5℃まではガラス状態を維持し、約5℃(ガラス転位点)でガラス転位し、約10℃〜約80℃の間がゴム状台地領域であり、約80℃(軟化点)で軟化する。このホットメルト接着剤8は、長時間加熱溶融状態(高温状態)の環境で放置すると劣化し、劣化により再加熱されても軟化しない状態が生じる。
Figure 0004393221
表1はホットメルト接着剤8の各保温温度における劣化度合をテストしたテスト結果を示すものである。劣化度合の測定は以下の手順によった。ホットメルト接着剤8を比較基準となる所定溶融温度175〜176℃に保持した状態で接着剤に変色が生じるまでの経過時間を測定し、この所定溶融温度における経過時間を基準経過時間とする。
次に、ホットメルト接着剤8を各保温温度に保持した状態で接着剤に変色が生じるまでの各経過時間を測定し、劣化度合(%)=基本経過時間/保持温度での経過時間×100として劣化度合を求めた。
このテストより、保温温度を軟化点温度から溶融温度の間(80℃〜160℃)に維持する場合に、保温温度から遅くとも2〜3分以内で175℃に達することが望ましいことや、好ましくは1分以内で175℃に達することが望ましいことを考慮して、本実施の形態では保温温度として150〜151℃が適切であると判断した。
次に、製本操作について説明する。図9の(a)に示すように、初期状態において塗布ユニット3は待機位置にあり、電磁誘導コイル48の上方に接着剤溜(容器)43が対応している。次に、デフォルト値において天糊製本とくるみ製本の何れかに設定されている製本モードを、希望の製本モードに選択ボタン21、22の何れかをON操作することで切り替える。製本モードのデフォルト値は設定ボタン23の操作によって切り替える。
この状態でメインスイッチ15のON操作を受けると制御部65は、塗布操作に先立って塗布ユニット3の電磁誘導コイル48に通電し、加熱板49aを発熱させて接着剤溜(容器)43に貯留した接着剤8を加熱して熱溶解させ、塗布ローラ回転モータ46で塗布ローラ44を回転させて待機状態となる。
図11〜図12に示すように、電源をオンすると制御部65は立ち上げ時の温度安定化制御101において第1温度センサ50aで測定する容器本体49の温度が166〜168℃となるように電磁誘導コイル48による加熱を制御し、未操作時間カウンターをリセットして未操作時間の測定を開始する。
制御部65はセットアップが完了すると後述するスタートボタン19のON操作による塗布操作指示(製本操作)があるか否かを判断102し、塗布操作指示(製本操作)がある場合には未操作時間カウンターをリセット103し、第1温度センサ50aおよび第2温度センサ50bによって容器本体49および接着剤8の温度を測定104する。
第1温度センサ50aで測定する容器本体49の温度が166℃(下限温度)以下であるか否かを判断105し、容器本体49の温度が166℃(下限温度)以下の時は第2温度センサ50bで測定する接着剤(溶融接着剤)8の温度が175℃(下限温度)以下であるか否かを判断106し、接着剤(溶融接着剤)8の温度が175℃以下の時に電磁誘導コイル48による加熱開始107を行う。
また、第1温度センサ50aで測定する容器本体49の温度が168℃(上限温度)以上であるか否かを判断108し、容器本体49の温度が168℃(上限温度)以上の時は第2温度センサ50bで測定する接着剤(溶融接着剤)8の温度が176℃(上限温度)以上であるか否かを判断109し、接着剤(溶融接着剤)8の温度が175℃以上の時に電磁誘導コイル48による加熱停止110を行う。
上述の操作によって、制御部65は待機状態において接着剤8を塗布操作に供する所定溶融温度175〜176℃(中心温度175℃)に維持する。
制御部65は塗布操作を行わない待機状態が所定時間(例えば10分)にわたって継続すると溶融した接着剤8を保温状態に遷移させる。保温状態では接着剤8を150〜151℃(適正保温温度)に維持する。本実施の形態では保温温度が約150℃(所定温度範囲の中心温度)であり、この温度を維持するために制御部65は適宜に電磁誘導コイル48による加熱と停止を繰り返す。以下に詳説する。
制御部65は塗布操作を行わない待機状態が所定時間にわたって継続すると溶融した接着剤8を保温状態に遷移させる。図12に示すように、未操作時間の経過を判断111し、未操作時間が所定時間を経過すると、第1温度センサ50aおよび第2温度センサ50bによって容器本体49および接着剤8の温度を測定112する。
第1温度センサ50aで測定する容器本体49の温度が141℃(保温下限温度)以下であるか否かを判断113し、容器本体49の温度が141℃(保温下限温度)以下の時は第2温度センサ50bで測定する接着剤(溶融接着剤)8の温度が150℃(保温下限温度)以下であるか否かを判断114し、接着剤(溶融接着剤)8の温度が150℃以下の時に電磁誘導コイル48による加熱開始115を行う。
また、第1温度センサ50aで測定する容器本体49の温度が143℃(保温上限温度)以上であるか否かを判断116し、容器本体49の温度が143℃(保温上限温度)以上の時は第2温度センサ50bで測定する接着剤(溶融接着剤)8の温度が151℃(上限温度)以上であるか否かを判断117し、接着剤(溶融接着剤)8の温度が151℃以上の時に電磁誘導コイル48による加熱停止118を行う。
上述の操作によって、制御部65は保温状態において接着剤8を約150℃(所定温度範囲の中心温度)に維持し、塗布操作の指示があるか否かを判断119する。
スタートボタン19のON操作を受けると制御部65は、温度安定化制御101において待機状態まで接着剤8を加熱し、未操作時間カウンターをリセットして未操作時間の測定を開始する。この待機状態までの復帰に要する時間は2分以内が望ましく、好ましくは1分以内であり、本実施の形態では28秒で保温状態から待機状態へ復帰する。
したがって、接着剤8の塗布操作を行わない待機状態が所定時間経過しても、従来のように電源をオフすることなく溶融した接着剤8を所定溶融温度より低い保温温度に維持することで、塗布操作を行う時に待機状態へ短時間に復帰することができ、無駄な消費電力を抑制することができ、保温状態では接着剤8を所定溶融温度より低い保温温度に維持することで劣化を抑制することができる。
スタートボタン19のON操作を受けた制御部65は、図9の(b)に示すように、圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5をクランプ部7の下方の上位の所定位置にまで上昇させ、圧着ユニット5の固定板54をクランプ部7の固定クランプ27および可動クランプ28の下端との間に所定間隙をあけて配置する。
この状態で、用紙束6を双方の用紙束保持部材29の間および固定クランプ27と可動クランプ28の間に挿入し、用紙束6の一側辺を固定板54で揃える。この固定板54によって用紙束6の背面を位置決めすることで用紙束背面と塗布ローラ44の間隙量(初期設定値0.6mm)が決まる。
次に操作ノブ11を回転操作し、シャフト34の回転力を伝達ベルト35介してネジシャフト31に伝達し、同期ベルト33を介して双方のネジシャフト31を同期駆動し、ネジシャフト31に螺合する保持部32を移動させる。保持部32の移動に伴って可動クランプ28が固定クランプ27に接近し、用紙束6を可動クランプ28と固定クランプ27の間に挟持する。
次に、図9の(c)に示すように、用紙束6の挟持が完了した後に、再度のスタートボタン19のON操作を受けると制御部65は圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5を下位の所定位置まで降下させる。
くるみ製本を行う場合に制御部65は、表紙台13に表紙12を載置して再度のスタートボタン19のON操作を受けるまで待機して後に糊付け操作に入り、天糊製本を行う場合には再度のスタートボタン19のON操作を受けずに糊付け操作に入る。
糊付け操作において制御部65は、塗布ユニット駆動装置42を駆動して塗布ユニット3をレール39およびレールシャフト41に沿って往復移動させながら、塗布ローラ44の回転によって接着剤溜(容器)43の接着剤8を用紙束6の背面に往路と復路の両方で塗布する。このとき、塗布ローラ44の回転方向は表2に示すようになる。
Figure 0004393221
天糊製本を行う場合には、制御部65は、図9の(d)に示すように塗布ユニット3が待機位置に戻った状態で、タイマー回路67で用紙束6に対する接着剤8の塗布を完了した後の経過時間を計測する。このとき、図10の(c)に示すように、可動シューター59がシューター17に対応する位置まで圧着ユニット5が表紙台13および可動シューター59と一体的に後退している。
制御部65は経過時間が挟持必要時間に達すると、信号出力回路68から操作部14の液晶表示部18に「取出して下さい」等の製本完了を通知する文言の表示を指示する信号を出力する。操作者は液晶表示部18に表示された製本完了の文言を確認後に、操作ノブ11を操作して可動クランプ28を固定クランプ27から離間させる。
この操作によって図10の(c)に示すように、製本された表紙12を伴う用紙束6がクランプ部7から落下し、可動シューター59およびシューター17を通して排出される。クランプ駆動装置37を設ける場合には、信号出力回路68の信号を受けてクランプ駆動装置37が可動クランプ28を移動させてクランプ部7を開放することで製本を排出する。
くるみ製本を行う場合には、図9の(d)に示すように塗布ユニット3が待機位置に戻ると、制御部65は図9の(e)に示すように、圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5を上位の所定位置まで上昇させ、表紙台13に載せた表紙12を固定板54で用紙束6の背面に押し圧する。表紙12の圧着により用紙束6の背面に塗布した接着剤8は一部が用紙束6の背面からはみ出す。圧着ユニット5の上位の所定位置は、挟持操作時に用紙束6の背面を固定板54で位置決めした位置に対し、用紙束背面と塗布ローラ44との間隙量の設定値に応じた位置に位置決めされ、接着剤の塗布量に対応した位置で圧着ユニット5が駆動される。
次に、図9の(f)、図7の(a)、(b)に示すように、制御部65は可動板駆動装置57を駆動して可動板56を押え部55に向けて押圧し、可動板56と押え部55の間で表紙12および用紙束6を圧着して、図9の(g)に示すように製本する。
図10の(a)に示すように、制御部65は固定板54で用紙束6の背面に表紙12を押圧し、可動板56と押え部55の間で表紙12および用紙束6を圧着する状態を継続し、タイマー回路67で用紙束6に対する接着剤8の塗布を完了した後の経過時間を計測する。
制御部65は経過時間が圧着必要時間に達すると、図10の(b)に示すように、可動板駆動装置57を駆動して可動板56を後退させて圧着状態を開放し、圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5を表紙台13および可動シューター59と一体的に下位の所定位置まで降下させ、続いて図10の(c)に示すように、圧着ユニット5を表紙台13および可動シューター59と一体的に所定位置まで後退させて可動シューター59をシューター17に対応させる。
次に、制御部65は信号出力回路68から操作部14の液晶表示部18に「取出して下さい」等の製本完了を通知する文言の表示を指示する信号を出力する。操作者は液晶表示部18に表示された製本完了の文言を確認後に、操作ノブ11を操作して可動クランプ28を固定クランプ27から離間させる。
この操作によって図10の(c)に示すように、製本された表紙12を伴う用紙束6がクランプ部7から落下し、可動シューター59およびシューター17を通して排出される。クランプ駆動装置37を設ける場合には、信号出力回路68の信号を受けてクランプ駆動装置37が可動クランプ28を移動させてクランプ部7を開放することで製本を排出する。
本発明の実施の形態における製本装置を示す斜視図 同製本装置の正面図 同製本装置の側面図 同製本装置のクランプ部を示す平面図 同製本装置のクランプ部を示す正面図 同製本装置の塗布ユニットを示す側面図 同製本装置の圧着ユニットの側面図 同製本装置の構成を示すブロック図 同製本装置の製本動作を説明する模式図 同製本装置の製本を排出する動作を説明する模式図 同製本装置の制御手順を示すフローチャート図 同製本装置の制御手順を示すフローチャート図 同製本装置に使用するホットメルト接着剤の温度による弾性率の変化を示すグラフ図
符号の説明
1 製本装置
2 本体ケーシング
3 塗布ユニット
4 脱臭ユニット
5 圧着ユニット
6 用紙束
7 クランプ部
8 ホットメルト接着剤
9 接着剤供給ユニット
10 ホッパー
11 操作ノブ
12 表紙
13 表紙台
14 操作部
15 メインスイッチ
16 前扉
17 シューター
18 液晶表示部
19 スタートボタン
20 ストップ/電源切ボタン
21、22 選択ボタン
23 設定ボタン
24 前フレーム
25 後フレーム
26 上部開口
27 固定クランプ
28 可動クランプ
29 用紙束保持部材
30 ガイドシャフト
31 ネジシャフト
32 保持部
33 同期ベルト
34 シャフト
35 伝達ベルト
36 用紙束厚センサ
37 クランプ駆動装置
38 走行ローラ
39 レール
40 案内部
41 レールシャフト
42 塗布ユニット駆動装置
43 接着剤溜(容器)
44 塗布ローラ
45 回転軸
46 塗布ローラ回転モータ
47 固定部材
48 電磁誘導コイル
49 容器本体
49a 加熱板
50a 第1温度センサ
50b 第2温度センサ
51 接着剤溜(容器)位置センサ
52 圧着ユニット駆動装置
53 基部
54 固定板
55 押え部
56 可動板
57 可動板駆動装置
58 圧着力制御装置
59 可動シューター
60 圧着ユニット位置センサ
61 固定ブロック
62 連結シャフト
63 可動ブロック
64 スプリング
65 制御部
67 タイマー回路
68 信号出力回路

Claims (2)

  1. 固形の接着剤を熱溶融させた溶融接着剤を容器に貯留し、塗布手段によって溶融接着剤を用紙束の一側縁に塗布する塗布操作を行い、接着剤の固化によって製本する製本装置であって、
    接着剤を加熱する加熱手段と、溶融接着剤の温度を測定する温度検知手段と、温度検知手段の検知温度に基づいて加熱手段を操作して溶融接着剤を待機状態もしくは保温状態に維持する制御手段とを有し、
    加熱手段が電磁誘導コイルからなり、接着剤を貯留する容器が熱伝導性に優れた非強磁性体からなるとともに、底面に強磁性体の加熱板を有し、
    制御手段は待機状態において接着剤を塗布操作に供する所定溶融温度に維持し、塗布操作を行わない待機状態が所定時間継続すると溶融接着剤を保温状態に遷移させて所定溶融温度より低い保温温度に維持し、
    保温温度は、接着剤の劣化度合(%)=所定溶融温度に保持した状態で接着剤に変色が生じるまでの基準経過時間/保温温度に保持した状態で接着剤に変色が生じるまでの経過時間×100が50%以下となる温度であることを特徴とする製本装置。
  2. 接着剤がホットメルト接着剤からなり、保温温度が所定溶融温度未満で軟化点温度以上であることを特徴とする請求項1記載の製本装置。
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