JP5207653B2 - 製本装置 - Google Patents
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Description
(全体構成)
図8〜図10において、製本装置1は、本体ケーシング2の内部に接着剤塗布手段をなす塗布ユニット3、脱臭ユニット4、表紙圧着手段をなす圧着ユニット5を配置しており、本体ケーシング2の上部に用紙束6を挟持する挟持手段をなすクランプ部7と、接着剤供給ユニット9のホッパー10とを配置しており、ホッパー10に熱可塑性樹脂からなる粒状のホットメルト接着剤を貯留する。
(クランプ部)
図11〜図13に示すように、クランプ部7は前後一対の平行な前フレーム24、後フレーム25で支持して配置しており、本体ケーシング2の上部開口26から一部が外部へ突出する固定クランプ27と可動クランプ28を備え、固定クランプ27および可動クランプ28のそれぞれに用紙束保持部材29を取外し可能に設けている。
(塗布ユニット)
図13に示すように、塗布ユニット3は本体ケーシング2の前側に設けた走行ローラ38が前フレーム24のレール39を走行し、本体ケーシング2の後側に設けた案内部40が後フレーム25に設けたレールシャフト41を摺動することで、モーター等の駆動装置を有する塗布ユニット駆動装置42(詳細省略図15参照)によってレール39およびレールシャフト41に案内されながら前後フレーム24、25の軸心方向に往復駆動される。塗布ユニット3は待機位置ではクランプ部7の側端よりも外側に位置しており、最大移動位置において接着剤供給ユニット9に対応する。接着剤供給ユニット9はホッパー10に貯留する粒状の接着剤の所定量を塗布ユニット3に排出する。
(圧着ユニット)
図14および図17に示すように、圧着ユニット5はモーター等の駆動装置を有する圧着ユニット駆動装置52(詳細省略図15参照)によって上下、前後に移動する基部53と、基部53に固定した固定板54と、固定板54に固定配置した押え部55と、固定板54の上で押え部55に対して接近離間する可動板56と、可動板56を駆動するモーター等の駆動装置を有して表紙圧着駆動手段をなす可動板駆動装置57(詳細省略図15参照)との間に介装する圧着力制御装置58とを有しており、図17に示すように、表紙台13および可動シューター59が一体的に移動する。本体ケーシング2の内部には圧着ユニット5の各停止位置を検知する圧着ユニット位置センサ60(詳細省略図15参照)を設けている。
(制御部)
図15に示すように、製本装置1は、製本操作を制御する制御部65、装置内部の雰囲気温度もしくは室内温度を測定する温度検知手段をなす温度センサ66を本体ケーシング2の内部に配置しており、制御部65に用紙束厚センサ36、接着剤溜位置センサ51、圧着ユニット位置センサ60、温度センサ66、操作部14、塗布ユニット駆動装置42、圧着ユニット駆動装置52、可動板駆動装置57、クランプ駆動装置37を接続している。
(待機工程)
待機工程では、図16(a)に示すように、初期状態において塗布ユニット3は待機位置にあり、電磁誘導コイル48の上方に接着剤溜43が対応している。次に、デフォルト値において天糊製本とくるみ製本の何れかに設定されている製本モードを、希望の製本モードに選択ボタン21、22の何れかをON操作することで切り替える。製本モードのデフォルト値は設定ボタン23の操作によって切り替える。
(揃え工程)
次に、図16(b)に示すように、スタートボタン19のON操作を受けると制御部65は圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5をクランプ部7の下方の上位の所定位置にまで上昇させ、圧着ユニット5の固定板54をクランプ部7の固定クランプ27および可動クランプ28の下端との間に所定間隙をあけて配置する。
(クランプ工程)
次に、操作ノブ11を回転操作し、シャフト34の回転力を伝達ベルト35介してネジシャフト31に伝達し、同期ベルト33を介して双方のネジシャフト31を同期駆動し、ネジシャフト31に螺合する保持部32を移動させる。保持部32の移動に伴って可動クランプ28が固定クランプ27に接近し、用紙束6を可動クランプ28と固定クランプ27の間に挟持する。
(糊付け工程)
次に、図16(c)に示すように、用紙束6の挟持が完了した後に、再度のスタートボタン19のON操作を受けると制御部65は圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5を下位の所定位置まで降下させる。
(天糊製本工程)
天糊製本を行う場合には、制御部65は、図16(d)に示すように塗布ユニット3が待機位置に戻った状態で、タイマー回路67で用紙束6に対する接着剤の塗布を完了した後の経過時間を計測する。
(排出工程)
制御部65は経過時間が挟持必要時間に達すると、信号出力回路68から操作部14の液晶表示部18に「取出して下さい」等の製本完了を通知する文言の表示を指示する信号を出力する。操作者は液晶表示部18に表示された製本完了の文言を確認後に、操作ノブ11を操作して可動クランプ28を固定クランプ27から離間させる。
(くるみ製本工程)
くるみ製本を行う場合には、図16(d)に示すように塗布ユニット3が待機位置に戻ると、制御部65は図16(e)、図14(b)に示すように、圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5を上位の所定位置まで上昇させ、表紙台13に載せた表紙12を固定板54で用紙束6の背に押し圧する。
(排出工程)
次に、制御部65は信号出力回路68から操作部14の液晶表示部18に「取出して下さい」等の製本完了を通知する文言の表示を指示する信号を出力する。
操作者は液晶表示部18に表示された製本完了の文言を確認後に、操作ノブ11を操作して可動クランプ28を固定クランプ27から離間させる。
(排出工程の課題)
図17(d)に示すように、排出時には、製本した表紙12を伴う用紙束6をクランプ部7から落下させ、可動シューター59およびシューター17を通して排出するが、この排出は製本物自体の重みに頼る自然落下方式である。このため、薄いくるみ製本物では製本物自体の重みで落下して所定の案内経路を通過する際に、案内経路における各部の接触による摩擦力が大きな抵抗となり、案内経路を通過して下前方に排出され難いという問題がある。
(全体構成)
図1〜図7において、製本装置1は、本体ケーシング2の内部に接着剤塗布手段をなす塗布ユニット3、表紙圧着手段をなす圧着ユニット5およびシューター17を配置しており、本体ケーシング2の上部に用紙束6を挟持する挟持手段をなすクランプ部7を配置している。本体ケーシング2の前部にはクランプ部7の操作ノブ11(図11参照)と、用紙束6の表紙12(図16〜17参照)を配置する表紙台13とを配置している。
(クランプ部)
クランプ部7は前後一対の平行な前フレーム24と後フレーム25で支持して配置しており、本体ケーシング2の上部開口26から一部が外部へ突出する固定クランプ27と可動クランプ28を備え、固定クランプ27および可動クランプ28のそれぞれに用紙束保持部材29を取外し可能に設けている。可動クランプ28を挟持開放する操作機構は、図11を参照することで詳細な説明を省略する。
(塗布ユニット)
図3、図4および図11に示すように、塗布ユニット3はホットメルト接着剤を貯留する接着剤溜43と、溶融した接着剤に一部が浸漬するように配置する塗布ローラ44とを有している。塗布ユニット3の他の構成は、図13に示したものと同様であり、詳細な説明を省略する。
(圧着ユニット)
図1に示すように、圧着ユニット5はモーター等の駆動装置を有する圧着ユニット駆動装置52によって上下、前後に移動する基部53と、基部53に固定した固定板54と、固定板54に固定配置した押え部55と、固定板54の上で押え部55に対して接近離間する可動板56と、可動板56を駆動するボールネジ機構の可動板駆動装置57と、可動板56と可動板駆動装置57の間に介装する圧着力制御装置58(図14を参照)を有しており、表紙台13および可動シューター59が一体的に移動する。本体ケーシング2の内部には圧着ユニット5の各停止位置を検知する圧着ユニット位置センサ60(詳細省略図15参照)を設けている。圧着力制御装置58は図14を参照することで詳細な説明を省略する。
(制御部)
図15に示すように、製本装置1は、製本操作を制御する制御部65、装置内部の雰囲気温度もしくは室内温度を測定する温度検知手段をなす温度センサ66を本体ケーシング2の内部に配置しており、制御部65に用紙束厚センサ36、接着剤溜位置センサ51、圧着ユニット位置センサ60、温度センサ66、操作部14、塗布ユニット駆動装置42、圧着ユニット駆動装置52、可動板駆動装置57、クランプ駆動装置37を接続している。
(待機工程)
待機工程では、図1、図13および図16(a)に示すように、初期状態において塗布ユニット3は待機位置にあり、電磁誘導コイル48の上方に接着剤溜43が対応している。メインスイッチ15のON操作を受けると制御部65は、製本操作に先立って塗布ユニット3の電磁誘導コイル48に通電し、加熱板50を発熱させて接着剤溜43に貯留した接着剤を加熱して熱溶解させ、塗布ローラ回転モータ46で塗布ローラ44を回転させて待機状態となる。
(揃え工程)
次に、図2および図16(b)に示すように、用紙束6を双方の用紙束保持部材29の間および固定クランプ27と可動クランプ28の間に挿入し、用紙束6の一側辺を固定板54で揃える。この際に、ボタン操作等を契機として圧着ユニット5を上下または前後に、あるいは上下前後に反復的に微動させ、固定板54および固定板54に当接する用紙束6を反復的に微動させることで揃え性を向上できる。この反復微動はその移動量を少なめにし、周波数を高めに設定することが好ましい。
(クランプ工程)
次に、操作ノブ11を回転操作し、シャフト34の回転力を伝達ベルト35介してネジシャフト31に伝達し、同期ベルト33を介して双方のネジシャフト31を同期駆動し、ネジシャフト31に螺合する保持部32を移動させる。保持部32の移動に伴って可動クランプ28が固定クランプ27に接近し、用紙束6を可動クランプ28と固定クランプ27の間に挟持する。
(糊付け工程)
次に、図3および図16(c)に示すように、用紙束6の挟持が完了した後に、再度のスタートボタン19のON操作を受けると制御部65は圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5を下位の所定位置まで降下させる。
(天糊製本の糊付け工程)
天糊製本において糊付けを行なう場合に、制御部65は、塗布ユニット駆動装置42を駆動して塗布ユニット3をレール39およびレールシャフト41に沿って往復移動させながら、塗布ローラ44の回転によって接着剤溜43の接着剤を用紙束6の背に往路と復路の両方で塗布する。天糊製本における排出工程は先に説明したものと同様であり、詳細な説明は省略する。
(くるみ製本の糊付け工程)
くるみ製本において糊付けを行なう場合に、制御部65は、表紙台13に表紙12を載置して再度のスタートボタン19のON操作を受けると、図4および図16(c)に示すように、糊付け操作に入る。
(くるみ製本工程)
図16(d)に示すように塗布ユニット3が待機位置に戻ると、制御部65は、圧着ユニット駆動装置52を駆動させて圧着ユニット5を上昇させる。このとき、押え部55と可動板56とを用紙束6と当接しないセット位置に配置した状態で、接着剤を塗布した用紙束6の背に固定板54を接近させる。
(排出工程)
次に、制御部65は信号出力回路68から操作部14の液晶表示部18に「取出して下さい」等の製本完了を通知する文言の表示を指示する信号を出力する。
この操作によって図17(d)に示すように、製本された表紙12を伴う用紙束6がクランプ部7から落下し、可動シューター59およびシューター17を通して排出される。
2 本体ケーシング
3 塗布ユニット
4 脱臭ユニット
5 圧着ユニット
6 用紙束
7 クランプ部
8 ホットメルト接着剤
9 接着剤供給ユニット
10 ホッパー
11 操作ノブ
12 表紙
13 表紙台
14 操作部
15 メインスイッチ
16 前扉
17 シューター
18 液晶表示部
19 スタートボタン
20 ストップ/電源切ボタン
21、22 選択ボタン
23 設定ボタン
24 前フレーム
25 後フレーム
26 上部開口
27 固定クランプ
28 可動クランプ
29 用紙束保持部材
30 ガイドシャフト
31 ネジシャフト
32 保持部
33 同期ベルト
34 シャフト
35 伝達ベルト
36 用紙束厚センサ
37 クランプ駆動装置
38 走行ローラ
39 レール
40 案内部
41 レールシャフト
42 塗布ユニット駆動装置
43 接着剤溜
44 塗布ローラ
44a、44b 鍔部
45 回転軸
46 塗布ローラ回転モータ
47 固定部材
48 電磁誘導コイル
49 容器本体
50 加熱板
51 接着剤溜位置センサ
52 圧着ユニット駆動装置
53 基部
54 固定板
57 可動板駆動装置
58 圧着力制御装置
59 可動シューター
60 圧着ユニット位置センサ
61 固定ブロック
62 連結シャフト
63 可動ブロック
64 スプリング
65 制御部
66 温度センサ
67 タイマー回路
68 信号出力回路
Claims (1)
- 用紙束を挟持する挟持手段と、挟持手段により挟持した用紙束の背に接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、接着剤を塗布した用紙束の背に表紙を圧着する表紙圧着手段と、表紙圧着手段と一体に移動し、挟持手段から離間した製本物を排出口に案内する案内経路を形成する可動シューターと、製本物の厚み検出手段と、接着剤塗布手段および表紙圧着手段を制御する制御手段とを備え、
制御手段は厚み検出手段で検出する製本物の厚みが所定値以下である場合にのみ、製本物の排出時に製本物に摺接する可動シューターを表紙圧着手段とともに反復的に微動させることを特徴とする製本装置。
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