JP2004334284A - 車載決済装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車載決済装置を小型化するとともに、ETCカードの盗難を防止すること。
【解決手段】オーディオ機能およびナビゲーション機能を実現するメインユニット2に回動するパネルディスプレイ23を設け、パネルディスプレイ23の裏側にCDドライブ29、ETCユニット3およびDVDドライブ30を設ける。ETCカードやCDメディア,DVDメディアを挿入・排出する場合にはパネルディスプレイ23をオープン状態(図2(b))とし、使用時にはクローズ状態(図2(a))とすることで、ETCカードの挿入状態を隠蔽する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両に搭載され、各種料金の決済をおこなう決済手段を有する車載決済装置に関し、特に車載オーディオやナビゲーションシステムなどと一体化することで装置全体を小型化すると共に、決済用記録媒体の盗難を防止可能な車載決済装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、高速道路などの有料道路の使用料金を自動的に決済するETC(Electronic Toll Collection System)が実用化されている。このETCは、車両を停止させることなく有料道路の料金を決済できるため、ユーザの利便性向上や有料道路の渋滞の解消に効果が期待される。また、このシステムを利用することで、有料道路に限らず各種の決済を車両に乗車したままで行うことが考えられている。
【0003】
現在、車両にはオーディオ装置やナビゲーション装置などの各種電子機器を備え付けることが一般的であるため、このような決済装置を車両に搭載する場合、車両内の他の電子機器と一体化することで取り付けスペースを低減し、配線を簡易化し、ユーザの操作性を向上することが望ましい。
【0004】
例えば、特許文献1に開示された車体組込型料金収受車載機では、料金収受車載機を自動車用ナビゲーション装置に組み込み、一体化した構成が示されている。
【0005】
また、特許文献2に開示された自動料金収受車載機では、料金収受装置を自動車用ナビゲーション装置に組み込むとともに、料金の収受に必要なICカードを回動するカードホルダに挿入することで、装置をさらに小型化している。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−297761号公報
【特許文献2】
国際公開第WO00/51082号パンフレット
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ETCシステムでは、ICチップを格納したETCカードを利用し、ETCカードに記録された情報をもとに課金を行っている。そのため、このETCカードが盗難され、悪用された場合にはETCカードの本来の持ち主に不当な課金がなされることとなる。
【0008】
しかしながら、従来のETCシステムでは、ETCカードの挿入、排出になんら安全対策が施されておらず、盗難に対する危機管理がなされていなかった。また、ETCカードの挿入口が露出しており、車外からもETCカードの有無が確認できるため、盗難にあいやすいとう問題点があった。
【0009】
さらに、ETCカードの挿入口を露出させる構造では、挿入口が占めるスペースによって、ディスプレイや操作パネルに使用可能なスペースが圧迫され、操作性の低下やディスプレイの視認性低下を招くという問題があり、この問題を防ぐためには装置全体を大きくせざるを得なかった。
【0010】
すなわち、従来の車載決済装置では、装置の小型化が十分に実現されておらず、またETCカードに盗難の危険が生ずるという問題点があった。
【0011】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消し、課題を解決するためになされたものであり、車載決済装置を小型化するとともに、ETCカードの盗難を防止することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る車載決済装置は、車両に搭載され、各種料金の決済をおこなう決済手段を有する車載決済装置であって、前記決済に必要な情報を記録した決済用記録媒体を挿入する挿入口と、前記挿入口近傍で回動し、前記決済用記録媒体の挿入および排出が可能な状態に前記挿入口を開放する開放状態と前記決済用記録媒体の挿入および排出を防止する防止状態との間で遷移する回動部と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
この請求項1の発明によれば、車載決済装置は、決済用記録媒体の挿入口を回動部の裏に設け、回動部の状態によって記録媒体の挿入口を露出させるか隠蔽するかを選択できるようにしている。
【0014】
また、請求項2の発明に係る車載決済装置は、請求項1の発明において、前記回動部は、前記挿入口前面に位置し、表示手段および/または入力手段を有する前面パネルであることを特徴とする。
【0015】
この請求項2の発明によれば車載決済装置は、回動するパネルディスプレイの裏側に決済用記録媒体の挿入口を設け、パネルディスプレイの回動状態によって挿入口を露出させるか隠蔽するかを選択できるようにしている。
【0016】
また、請求項3の発明に係る車載決済装置は、請求項2の発明において、前記防止状態は、前記前面パネルが前記挿入口を覆い隠す状態であることを特徴とする。
【0017】
この請求項3の発明によれば、決済用記録媒体の挿入口を前面パネルによって覆い隠すことで決済用記録媒体の挿入および排出を防止する。
【0018】
また、請求項4の発明に係る車載決済装置は、請求項2の発明において、前記防止状態は、前記決済用記録媒体が抜けない様に保持されることを特徴とする。
【0019】
この請求項4の発明によれば、決済用記録媒体の挿入口を前面パネルの状態に対応してロックすることで決済用記録媒体の挿入および排出を防止する。
【0020】
また、請求項5の発明に係る車載決済装置は、請求項1〜4の発明において、音楽情報を記録した記録媒体から音楽情報を読み出し、スピーカを介して出力する音楽出力手段および/または車両のナビゲーションを行うナビゲーション手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0021】
この請求項5の発明によれば車載決済装置は、車載オーディオ装置やナビゲーション装置と一体化した車載決済装置において、回動するパネルディスプレイの裏側に決済用記録媒体の挿入口を設け、パネルディスプレイの回動状態によって挿入口を露出させるか隠蔽するかを選択できるようにしている。
【0022】
また、請求項6の発明に係る車載決済装置は、請求項5の発明において、前記決済手段は、前記音楽出力手段および/または前記ナビゲーション手段に対して独立して動作することを特徴とする。
【0023】
この請求項6の発明によれば車載決済装置は、車載オーディオ装置やナビゲーション装置と一体化した車載決済装置において、回動するパネルディスプレイの裏側に決済用記録媒体の挿入口を設けるとともに、車載オーディオ機能やナビゲーション機能と車載決済機能とをそれぞれ独立して動作させる。
【0024】
また、請求項7の発明に係る車載決済装置は、請求項5または6の発明において、前記音楽出力手段および/または前記ナビゲーション手段と、前記決済手段とをそれぞれ異なるマイコンに格納したことを特徴とする。
【0025】
この請求項7の発明によれば車載決済装置は、車載オーディオ装置やナビゲーション装置と一体化した車載決済装置において、回動するパネルディスプレイの裏側に決済用記録媒体の挿入口を設けるとともに、車載オーディオ機能やナビゲーション機能と車載決済機能とをそれぞれ異なるマイコンによって実現している。
【0026】
また、請求項8の発明に係る車載決済装置は、請求項5,6または8の発明において、前記音楽出力手段および/または前記ナビゲーション手段と、前記決済手段とにそれぞれ独立して電源を供給する電源手段をさらに備えたことをすることを特徴とする。
【0027】
この請求項8の発明によれば車載決済装置は、車載オーディオ装置やナビゲーション装置と一体化した車載決済装置において、回動するパネルディスプレイの裏側に決済用記録媒体の挿入口を設けるとともに、車載オーディオ装置やナビゲーション装置と車載決済装置とをそれぞれ独立して電源を供給する。
【0028】
また、請求項9の発明に係る車載決済装置は、請求項5〜8の発明において、前記音楽出力手段および/または前記ナビゲーション手段は、前記決済手段の動作を監視し、該決済手段に異常が発生した場合に前記表示手段および/または前記スピーカを用いて警告を出力することを特徴とする。
【0029】
この請求項9の発明によれば車載決済装置は、車載オーディオ装置やナビゲーション装置と一体化した車載決済装置において、回動するパネルディスプレイの裏側に決済用記録媒体の挿入口を設けるとともに、車載オーディオ装置やナビゲーション装置に決済機能の動作を監視させ、決済機能に異常が発生した場合に警告表示もしくは警告音の出力を行う。
【0030】
また、請求項10の発明に係る車載決済装置は、請求項1〜9の発明において、前記決済用記録媒体の挿入状態を検知し、該検知結果をもとに前記回動部の回動量を制御する回動制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0031】
この請求項10の発明によれば車載決済装置は、決済用記録媒体の挿入口を回動部の裏に設け、決済用記録媒体の挿入状態をもとに回動部の回動量を制御する。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照し、この発明に係る車載決済装置の好適な実施の形態である一体型ETC装置について説明する。
【0033】
まず、本実施の形態に係る一体型ETC装置の概要構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る一体型ETC装置の概要構成を説明する説明図である。図1に示した一体型ETC装置1は、オーディオ装置、ナビゲーション装置、決済装置を一体化した車載装置であり、メインユニット2、ETCユニット3、電源ユニット4、アンテナ5を有する。
【0034】
ETCユニット3は、アンテナ5および電源ユニット4と接続され、決済装置として機能する。具体的には、ETCユニット3は、その内部にETCカードリーダ31、ETC処理部32を有している。
【0035】
ETCカードリーダ31は、ETCカードを挿入された場合に、ETCカードに記憶された各種情報を読み出してETC処理部32に送信する。ETC処理部32はマイコンによって実現され、アンテナ5を介して図示しない課金ターミナルと通信し、ETCカードリーダ31が読み出した情報をもとに課金処理をおこなう。
【0036】
たとえば、高速道路の通行料金の決済であれば、ETC処理部32は料金所に設けられた課金ターミナルとの通信によって通行料金の金額を受信し、ETCカードに示された課金先に課金する。その後、課金が完了したことを課金ターミナルに通知し、決済を終了して料金所を通過する。
【0037】
一方、メインユニット2は、その内部に主制御部21、スピーカ22、パネルディスプレイ23、音声出力部24、画像出力部25、入力処理部26、チルト制御部27、ETC情報取得部28、CD(Compact Disc)ドライブ29およびDVD(Digital Versatile Disk)ドライブ30を有する。
【0038】
主制御部21は、メインユニットを全体制御するマイコンであり、オーディオ装置およびナビゲーション装置としての機能を実現する。また、CDドライブ29は、CDメディアを格納し、CDメディアに記録された音楽情報や各種情報を読み出して主制御部21に供給する。同様に、DVDドライブ30は、DVDメディアを格納し、DVDメディアに記録された地図情報や各種情報を読み出して主制御部21に供給する。
【0039】
音声出力部24は、主制御部21からの指示を受け、スピーカ22から音声を出力する処理をおこなう。具体的には、主制御部24がCDメディアから音楽情報を読み出した場合や、ナビゲーション動作時に音声によるナビゲーションを行う場合に使用される。
【0040】
一方、パネルディスプレイ23は、液晶ディスプレイ、タッチパネル、操作スイッチからなり、メインユニット2に対して回動可能である。画像出力部25は、主制御部21からの指示を受けてパネルディスプレイ23上の液晶ディスプレイに画像を表示する処理を行う。また、入力処理部26は、タッチパネルや操作スイッチによる入力を受け付けて主制御部21に送信する。さらにチルト制御部27は、主制御部21からの指示を受けてパネルディスプレイ23の回動動作を制御する。
【0041】
ETC情報取得部28は、ETCユニット3の状態を取得して主制御部21に供給する。具体的にはETC情報取得部28は、ETCユニット3が正常に動作しているか否か、ETCユニット3の課金実績、およびETCカードが挿入されているか否かを取得する。ETC情報取得部28によってETCユニットが正常に動作していないことが検出された場合、主制御部21は、スピーカ22およびパネルディスプレイ23を使用し、音声や画像表示によって警告を行う。また、主制御部21は、ユーザからETCによる課金実績の表示を求められた場合に、ETC情報取得部28が取得した情報をもとに課金実績を表示する。
【0042】
すなわち、メインユニット2におけるスピーカ22およびパネルディスプレイ23は、メインユニット2とETCユニット3とで共用することとなる。さらに、メインユニット2はナビゲーション動作を行う際に、アンテナ5を使用してGPS(Global Positioning System)人工衛星と通信するので、アンテナ5もメインユニット2とETCユニット5とで共用することとなる。
【0043】
一方、メインユニット2が使用する電源は、電源ユニット4から供給され、ETCユニット3に対して独立している。したがって、仮にメインユニット2に障害が発生したとしても、ETCユニット3による決済処理に影響を及ぼすことはなく、また、ETCユニット3に障害が発生したとしても、メインユニット2によるオーディオやナビゲーションの処理は正常に行うことができる。
【0044】
つぎに、パネルディスプレイ23の回動について説明する。図2は、パネルディスプレイ23の回動を説明する説明図である。図2(a)では、メインユニット2の前面にパネルディスプレイ23が配置されている。パネルディスプレイ23は、その中央部に液晶ディスプレイ23aおよびタッチパネルが重ねて配置されるとともに、周辺に複数の操作スイッチ23bが配置されている。
【0045】
このパネルディスプレイ23は、チルト制御部27の制御によって回動し、図2(b)に示すようにその位置を変更する。図2(b)に示した状態では、CDドライブ29、DVDドライブ30およびETCユニット3が露出している。このように、パネルディスプレイの回動によってドライブやETCユニット3を露出することで、CDメディア、DVDメディアおよびETCカードの出し入れが可能となる。ここで、図2(a)に示した状態をパネルクローズ状態、図2(b)に示した状態をパネルオープン状態という。
【0046】
図2に示したように、回動するパネルディスプレイ23の裏側にETCカードリーダ31を配置することで、パネルクローズ状態ではETCカードの有無が判断できず、盗難防止の効果をあげることができる。また、ETCカードリーダ31が液晶ディスプレイ23aや操作スイッチ23bのスペースを圧迫することが無いため、液晶ディスプレイの面積を大きくして視認性を高めるとともに操作スイッチ23bによる操作性を確保し、装置全体を小型化することができる。
【0047】
ところで、ETCカードは、乗車時に挿入したならば車両を離れる時まで排出する必要はないが、音楽情報を記録したCDメディアは、運転時に頻繁に取り替えることが考えられる。そこで、CDドライブ29をETCカードリーダ31の上側に配置し、パネルディスプレイ23の回動量をETCカードリーダの有無によって制限することで、ユーザの利便性を損なうことなく盗難防止効果をさらに高めることができる。
【0048】
図3は、パネルディスプレイの回動量の制限について説明する説明図である。図3(a)に回動量を制限した場合の一体型ETC装置の概観を示し、図3(b)に回動量を制限した場合の一体型ETC装置の断面図を示す。同図に示すように、パネルディスプレイ23を途中まで傾斜させ、CDドライブ29のみを露出し、ETCユニット2およびDVDドライブ30を隠蔽した状態で停止させたならば、ETCカードの出し入れを防止しつつ、CDメディアを自由に挿入・排出することができる。このように、ETCカードの出し入れを防止し、かつ他のメディアの出し入れができるようにパネルディスプレイを傾斜させた状態を、以降、制限オープン状態という。
【0049】
パネルディスプレイをパネルオープン状態とするか、制限オープン状態とするかは、車両の状態をもとに制御することが望ましい。たとえば、ETCカードリーダ31にETCカードが挿入されていない状態であるならば、パネルオープン状態としても盗難の危険は無い。しかし、ETCカードリーダ31にETCカードが挿入されているならば、ETCカードの抜き取りを許可するか否かを判定し、パネルオープン状態とするか制限オープン状態とするかを決定する必要がある。
【0050】
このチルト制御の判定について図4を参照して説明する。図4は、チルト制御時における処理動作を説明するフローチャートである。同図に示すように、まず、パネルディスプレイをオープン状態にする要求を受信したならば(ステップS101)、主制御部21は、ETC情報取得部28を介してETCカードが挿入されているか否かを判定する(ステップS102)。
【0051】
ETCカードが挿入されているならば(ステップS103,Yes)、主制御部24は、ETCカードの抜き取りを許可するか否かを判定する(ステップS104)。この判定の結果、ETCカードの抜き取りが許可されなかったならば(ステップS105,No)、主制御部24は、チルト制御部27を介し、パネルディスプレイ27を制限オープン状態として(ステップS106)、処理を終了する。
【0052】
一方、ETCカードが挿入されていない(ステップS103,No)、もしくはETCカードの抜き取りが許可された(ステップS105,No)ならば、主制御部24は、チルト制御部27を介し、パネルディスプレイを完全なパネルオープン状態として(ステップS107)、処理を終了する。
【0053】
つぎに、ステップS104として示したETCカードの抜き取り許可の判定についてさらに説明する。ETCの抜き取り許可の判定には、任意の判定方法を用いることができるが、その判定方法は、パネルディスプレイのオープン要求をおこなった操作者がETCカードの正当な所有者であり、ETCの盗難を目的とした第三者ではないことを確認できる判定方法であることが望ましい。
【0054】
具体的には、イグニッションキーが挿入されているか否かを検出する方法などを用いることができる。イグニッションキーが挿入されているならば、運転者が車両に搭乗した状態であると考えることができるので、この状態におけるパネルディスプレイのオープンは盗難目的ではなく、運転者自身もしくはその同乗者によって要求されていると考えられる。
【0055】
図5にイグニッションキーの有無に基づいたETCカードの抜き取り許可判定のフローチャートを示す。図5に示すように、主制御部21は、まず、イグニッションキーが挿入されているか否かを確認する(ステップS201)。ここで、イグニッションキーが入っていないならば(ステップS202,No)、つぎに主制御部21は、イグニッションキーが抜かれてから所定時間が経過しているか否かを判定する(ステップS203)。
【0056】
イグニッションキーが抜かれてから所定時間が経過しているならば(ステップS203,Yes)、主制御部24は、ETCカードの抜き取りを却下して(ステップS204)処理を終了する。
【0057】
イグニッションキーが入っている(ステップS202,Yes)、もしくはイグニッションキーが抜かれてから所定時間内である(ステップS203,No)ならば、主制御部は、ETCカードの抜き取りを許可して(ステップS205)処理を終了する。
【0058】
ここで、イグニッションキーが抜かれてから所定時間内でのETCカードの抜き取りを許可しているのは、ユーザが車の運転を終了し、イグニッションキーを抜いてからETCカードを抜き出す場合に対応するためである。したがって、ここでの所定時間は、5分から10分程度の時間とすればよい。
【0059】
このように、イグニッションキーの有無に基づいてETCカードの抜き取り可否を判定することで、車両の状態を適切に判定し、盗難防止をおこなうことができる。
【0060】
また、他の判定方法の例としては、GPSの位置情報を利用し、車両の移動状態や位置情報をもとにETCカードの抜き取り可否を判定することとしてもよい。例えば、車両が移動中である場合や、移動終了から所定時間内である場合にETCカードの抜き取りを許可することで、イグニッションキーの有無に基づいた場合と略同一の判定を行うことができる。また、GPSの位置情報を利用する場合では、自宅の車庫内でのみETCカードの抜き差しを許可する、などの特定の位置に対して許可を設定するができる。
【0061】
つぎに、一体型ETC装置の構成のバリエーションについて説明する。図2に示した構成では、一体型ETC装置1は、上段にCDドライブ29を配置し、中段にETCユニット3を配置し、下段にDVDドライブ30を配置していたが、これらのドライブやユニットの配置はこの組み合わせおよび順序に限定されるものではない。
【0062】
図6(a)に示した一体型ETC装置では、図2に示したDVDドライブ30に替えてハードディスク50を設けている。また、図6(b)に示した一体型ETC装置では、上段にCDドライブ29、中段にDVDドライブ30、下段にETCユニット3を配置している。
【0063】
パネルディスプレイ23の制限オープンを利用してETCカードの盗難防止を行う場合、制限オープン状態ではETCユニットに比して下の段に設けたドライブのメディア交換ができなくなる。そこで、ETCカードよりも交換の頻度が高いドライブはETCユニットの配置場所よりも高い場所に設けることが好ましい。
【0064】
図2に示した構成では、ETCユニット3の下にDVDドライブ30を配置しているが、これはDVDドライブ30に挿入するDVDメディアがナビゲーション用の地図情報を記録したメディアである場合を想定したためである。ナビゲーション用のDVDメディアは、地図情報が更新されなければ交換の必要が無いため、ETCカードの出し入れに比して交換頻度が低く、ETCユニット3の下に配置したとしてもユーザの利便性を損なうことは無い。
【0065】
同様に、ハードディスクドライブ50では、メディアの出し入れ自体が行われないため、図6(a)に示したようにETCユニット3の下に配置して利用することができる。
【0066】
一方、DVDドライブ30が映画などの動画情報を読み出して再生する場合には、DVDメディアの交換頻度はETCカードの交換頻度に比して高くなると考えられるので、図6(b)に示したようにDVDドライブ30をETCユニット3の上に配置することが好ましい。
【0067】
さらに、パネルディスプレイ23の制限オープンについては、必ずしもパネルディスプレイ23自体によってETCカードの抜き取りを防止する必要は無く、パネルディスプレイ23の状態に応じてETCカードの抜き取りの可否が設定できれば良い。
【0068】
たとえば、図7に示した一体型ETCでは、ロックスイッチ51を設けており、このロックスイッチ51が押下された場合にのみETCユニット3からETCカードの抜き取りが可能となるように構成している。このロックスイッチ51は、パネルディスプレイ23が完全にパネルオープン状態となった場合にパネルディスプレイ23によって押下されてETCカードの抜き取りを許可する。
【0069】
すなわち、図7に示した構成では、ETCユニット3、CDドライブ29およびDVDドライブ30の配置順序に関わらず、パネルディスプレイ23の状態によってETCカードのみの抜き取り可否を管理することができ、CDメディアやDVDメディアの挿入・排出に影響を与えない。
【0070】
上述してきたように、本実施の形態では、回動するパネルディスプレイ23の裏側にETCカードリーダ31を配置することで、盗難防止の効果をあげることができるとともに、ディスプレイや操作スイッチ用のスペースを確保して装置全体を小型化できる。
【0071】
また、メインユニット2がETCユニットの状態を取得し、ETCユニット3に障害が発生した場合には、パネルディスプレイ23やスピーカ21を用いて警告を行うことによりユーザにETCユニットの障害を通知することができる。
【0072】
さらに、メインユニット2とETCユニット3とに対してそれぞれ独立して電源供給をおこなっているので、一方に障害が発生した場合であっても、他方の動作に影響を与えることは無い。
【0073】
また、ETCカードの挿入状態や車両の状態に応じてパネルディスプレイ23のオープン動作を制御することにより、ETCカードの盗難防止効果をさらに向上することができる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、車載決済装置は、決済用記録媒体の挿入口を回動部の裏に設け、回動部の状態によって記録媒体の挿入口を露出させるか隠蔽するかを選択できるようにしているので、決済用記録媒体の挿入状態を隠蔽し、盗難を防止可能な車載決済装置を得られるという効果を奏する。
【0075】
また、請求項2の発明によれば車載決済装置は、回動するパネルディスプレイの裏側に決済用記録媒体の挿入口を設け、パネルディスプレイの回動状態によって挿入口を露出させるか隠蔽するかを選択できるようにしているので、決済用記録媒体の挿入状態をパネルディスプレイによって隠蔽し、決済用記録媒体の盗難を防止するとともに装置全体を小型化した車載決済装置を得られるという効果を奏する。
【0076】
また、請求項3の発明によれば、決済用記録媒体の挿入口を前面パネルによって覆い隠すことで決済用記録媒体の挿入および排出を防止するので、決済用記録媒体の盗難を簡易な構成で防止するとともに、決済用記録媒体の有無を隠蔽可能な車載決済装置を得られるという効果を奏する。
【0077】
また、請求項4の発明によれば、決済用記録媒体の挿入口を前面パネルの状態に対応してロックすることで決済用記録媒体の挿入および排出を防止するので、決済用記録媒体の盗難を効果的に防止するとともに操作性を向上した車載決済装置を得られるという効果を奏する。
【0078】
また、請求項5の発明によれば車載決済装置は、車載オーディオ装置やナビゲーション装置と一体化した車載決済装置において、回動するパネルディスプレイの裏側に決済用記録媒体の挿入口を設け、パネルディスプレイの回動状態によって挿入口を露出させるか隠蔽するかを選択できるようにしているので、決済用記録媒体の盗難を防止するとともに装置全体を小型化したオーディオ・ナビゲーション一体型の車載決済装置を得られるという効果を奏する。
【0079】
また、請求項6の発明によれば車載決済装置は、車載オーディオ装置やナビゲーション装置と一体化した車載決済装置において、回動するパネルディスプレイの裏側に決済用記録媒体の挿入口を設けるとともに、車載オーディオ機能やナビゲーション機能と車載決済機能とをそれぞれ独立して動作させるので、オーディオ機能やナビゲーション機能に障害が発生した場合でも正常に動作可能で、決済用記録媒体の盗難を防止可能な車載決済装置を得られるという効果を奏する。
【0080】
また、請求項7の発明によれば車載決済装置は、車載オーディオ装置やナビゲーション装置と一体化した車載決済装置において、回動するパネルディスプレイの裏側に決済用記録媒体の挿入口を設けるとともに、車載オーディオ機能やナビゲーション機能と車載決済機能とをそれぞれ異なるマイコンによって実現しているので、オーディオ機能やナビゲーション機能に障害が発生した場合でも正常に動作可能で、決済用記録媒体の盗難を防止可能な車載決済装置を得られるという効果を奏する。
【0081】
また、請求項8の発明によれば車載決済装置は、車載オーディオ装置やナビゲーション装置と一体化した車載決済装置において、回動するパネルディスプレイの裏側に決済用記録媒体の挿入口を設けるとともに、車載オーディオ装置やナビゲーション装置と車載決済装置とをそれぞれ独立して電源を供給するので、オーディオ機能やナビゲーション機能に障害が発生した場合でも電源を確保して正常に動作し、かつ決済用記録媒体の盗難を防止可能な車載決済装置を得られるという効果を奏する。
【0082】
また、請求項9の発明によれば車載決済装置は、車載オーディオ装置やナビゲーション装置と一体化した車載決済装置において、回動するパネルディスプレイの裏側に決済用記録媒体の挿入口を設けるとともに、車載オーディオ装置やナビゲーション装置に決済機能の動作を監視させ、決済機能に異常が発生した場合に警告表示もしくは警告音の出力を行うので、決済用記録媒体の盗難を防止し、さらに決済機能の異常を検知・警告することのできる車載決済装置を得られるという効果を奏する。
【0083】
また、請求項10の発明によれば車載決済装置は、決済用記録媒体の挿入口を回動部の裏に設け、決済用記録媒体の挿入状態をもとに回動部の回動量を制御するので、決済用記録媒体の盗難防止をさらに効果的に実現する車載決済装置を得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る一体型ETC装置の概要構成を説明する説明図である。
【図2】図1に示したパネルディスプレイの回動を説明する説明図である。
【図3】パネルディスプレイの回動量の制限について説明する説明図である。
【図4】チルト制御時における処理動作を説明するフローチャートである。
【図5】イグニッションキーの有無に基づいたETCカードの抜き取り許可判定を説明するフローチャートである。
【図6】一体型ETC装置の構成のバリエーションについて説明する説明図である。
【図7】一体型ETC装置の構成のバリエーションについて説明する説明図である。
【符号の説明】
1 一体型ETC装置
2 メインユニット
3 ETCユニット
4 電源ユニット
5 アンテナ
21 主制御部
22 スピーカ
23 パネルディスプレイ
23a 液晶ディスプレイ
23b 操作スイッチ
24 音声出力部
25 画像出力部
26 入力処理部
27 チルト制御部
28 ETC情報取得部
29 CDドライブ
30 DVDドライブ
31 ETCカードリーダ
32 ETC処理部
50 ハードディスクドライブ
51 ロックスイッチ

Claims (10)

  1. 車両に搭載され、各種料金の決済をおこなう決済手段を有する車載決済装置であって、
    前記決済に必要な情報を記録した決済用記録媒体を挿入する挿入口と、
    前記挿入口近傍で回動し、前記決済用記録媒体の挿入および排出が可能な状態に前記挿入口を開放する開放状態と前記決済用記録媒体の挿入および排出を防止する防止状態との間で遷移する回動部と、
    を備えたことを特徴とする車載決済装置。
  2. 前記回動部は、前記挿入口前面に位置し、表示手段および/または入力手段を有する前面パネルであることを特徴とする請求項1に記載の車載決済装置。
  3. 前記防止状態は、前記前面パネルが前記挿入口を覆い隠す状態であることを特徴とする請求項2に記載の車載決済装置。
  4. 前記防止状態は、前記決済用記録媒体が抜けない様に保持されることを特徴とする請求項2に記載の車載決済装置。
  5. 音楽情報を記録した記録媒体から音楽情報を読み出し、スピーカを介して出力する音楽出力手段および/または車両のナビゲーションを行うナビゲーション手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の車載決済装置。
  6. 前記決済手段は、前記音楽出力手段および/または前記ナビゲーション手段に対して独立して動作することを特徴とする請求項5に記載の車載決済装置。
  7. 前記音楽出力手段および/または前記ナビゲーション手段と、前記決済手段とをそれぞれ異なるマイコンに格納したことを特徴とする請求項5または6に記載の車載決済装置。
  8. 前記音楽出力手段および/または前記ナビゲーション手段と、前記決済手段とにそれぞれ独立して電源を供給する電源手段をさらに備えたことをすることを特徴とする請求項5,6または7に記載の車載決済装置。
  9. 前記音楽出力手段および/または前記ナビゲーション手段は、前記決済手段の動作を監視し、該決済手段に異常が発生した場合に前記表示手段および/または前記スピーカを用いて警告を出力することを特徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載の車載決済装置。
  10. 前記決済用記録媒体の挿入状態を検知し、該検知結果をもとに前記回動部の回動量を制御する回動制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の車載決済装置。
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