JP2007257453A - 自動料金支払装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カード情報などを有したICチップを車載器に固定することなく、クレジットカードの抜き差し処理を不要として利便性の向上を図ることのできる自動料金支払装置を提供すること。
【解決手段】料金決済に用いるカード情報が記録されたICチップ5と、自動料金支払システムの車外アンテナと無線通信可能な車載器6と、を備えた自動料金支払装置であって、ICチップ5を、ドアロックのロックおよびロック解除やエンジン始動に用いられる携帯キー1に設け、車載器6を、運転使用状態の携帯キー1のICチップ5に対してキーコントロールユニット2を介して情報を読み取りおよび書き込み可能に構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、有料道路の通行料金の支払などに用いられる自動料金支払システムに用いる自動料金支払装置に関する。
従来、有料道路の通行料金支払をスムーズに行うために、車両に設置した車載器と、料金所に設けられた路側アンテナと、の間で情報の送受信を行うことで、停車せずに料金支払を行う、一般に、ETC(Electronic Toll Collection:財団法人 道路システム高度化推進機構の登録商標)と呼ばれるシステムが知られている。
また、このETCシステムは、車載器に、一般にETCカードと呼ばれるクレジットカードを挿入して使用するもので、このクレジットカードには、例えば、クレジットカード番号、有効期限などのカード情報が記録されたICチップが設けられており、車載器への挿入状態でこのICチップと車載器との間でカード情報や支払情報をやり取り可能となっている。
したがって、通行料金の支払の際には、上記カード情報を含むETC情報(車載器番号や車両登録番号など)を、車載器から路側アンテナへ送信し、また、路側アンテナからは、通行料金の決済の結果情報などが送信されて、これがICチップに保存される。
また、ICチップは、上記のようにETCカードに設けるのではなく、車載器に設けたものも提案されている(特許文献1参照)。
特開2005−235117号公報
しかしながら、上述のようにICチップをクレジットカードに設けたものでは、クレジットカードを、乗車時に車載器に差し込んで使用し、降車時には、車載器から抜き取るようにしている。
このため、使用時に、クレジットカードを車載器に差し込むのを忘れていると、料金所において支払処理が成されず、料金所をノンストップで通過できない不具合が生じる。
また、クレジットカードの抜き取りを忘れた場合には、クレジットカードの盗難に遭うおそれが生じるという問題がある。
一方、上記特許文献1に記載の技術は、ICチップが車載器内に搭載されているため、使用者は、上述のようなカードの抜き差しを強いられることがなく、また、差し込み忘れや抜き忘れによる不具合は防止される。
しかしながら、ICチップが車載器に固定されているため、車両盗難時など、使用者が知らない間に不正使用されるおそれがある。
本発明は、上述の問題に着目してなされたもので、カード情報などを有したICチップを車載器に固定することなく、クレジットカードの抜き差し処理を不要として利便性の向上を図ることのできる自動料金支払装置を提供することを目的としている。
上述の目的を達成するために本発明は、料金決済に用いるカード情報が記録されたICチップと、自動料金支払システムの車外アンテナと無線通信可能な車載器と、を備えた自動料金支払装置であって、前記ICチップが、ドアロックのロックおよびロック解除やエンジン始動に用いられる携帯キーに設けられ、前記車載器は、運転使用状態の携帯キーのICチップに対して情報を読み取りおよび書き込み可能に構成されていることを特徴とする自動料金支払装置とした。
ドアロックのロックおよびロック解除やエンジン始動に用いられる携帯キーとしては、キーシリンダのキー穴に差し込んで使用するものや、インテリジェントキーなどと称され、車載のコントローラとの間で、ID信号を通信するものなどが知られているが、いずれの携帯キーも、車両の運転時には、車内に持ち込んでエンジンの始動を行い、また、降車の際には、運転者が携帯して降車する。
また、運転時には、車載器は、運転使用状態の携帯キーのICチップと、必要に応じて情報を読み取りおよび書き込みを行う。ここで、運転使用状態とは、携帯キーをキー穴に差し込むタイプのものでは、キー穴にキーを差し込んでエンジンを駆動あるいは駆動可能とした状態を言い、通信タイプのものであれば、携帯キーと車載コントローラとでID(暗号)の確認が取れて、エンジンの始動および駆動を許した状態を言う。
このように、本発明の料金支払装置では、運転時に、運転者が必ず車室内に持ち込んで使用するとともに、降車時には、携帯して車外に持ち出す携帯キーにICチップを設け、かつ、必要に応じて、車載器が、運転使用状態の携帯キーのICチップに読み取りおよび書き込みを行う。このため、従来のように、使用者にクレジットカードの差し込みおよび抜き取りを強いることがないとともに、差し込み忘れや抜き忘れによる不具合が生じることが無く、利便性が向上する。
しかも、このように使用者にクレジットカードの差し込みおよび抜き取りを強いることがないようにするのにあたって、ICチップを車載器に固定していないため、不正使用されるおそれも無い。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
以下に、図1〜図2に基づいて、この発明の最良の実施の形態1の自動料金支払装置について説明する。なお、この実施の形態1の自動料金支払装置を説明するにあたり、既存のETCと称される自動料金支払システムに利用するものについて説明する。
この実施の形態1の自動料金支払装置は、図1に示す、既存のインテリジェントキーシステムと称されるロックシステムLSを利用している。
まず、ロックシステムLSについて簡単に説明すると、ロックシステムLSは、携帯キー1とキーコントロールユニット2とを備えている。
携帯キー1は、キーコントロールユニット2から出力されるIDリクエスト信号を受けた際に、あらかじめ設定されたキー固有の暗号を有したID信号を出力するよう構成されている。
また、携帯キー1には、キーコントロールユニット2に向けてロック解除要請信号を出力する操作を行うロック解除スイッチ1aおよび同じくロック要請信号を出力する操作を行うロックスイッチ1bが設けられている。
キーコントロールユニット2は、車載のボディコントロールユニット3およびコンビネーションメータ駆動ユニット4にCAN通信システムを介して接続されている。
ボディコントロールユニット3は、図外のドアロックのロックおよびロック解除の切り換えや、エンジン始動を制御する。
コンビネーションメータ駆動ユニット4は、図外のインストルメントパネル内に設けられたコンビネーションメータを駆動する。
そして、キーコントロールユニット2は、携帯キー1のID確認を行い、ID確認が成された場合のみ、ボディコントロールユニット3によるドアロックのロック解除およびロックを許可するとともに、エンジンの始動を許可し、かつ、コンビネーションメータ駆動ユニット4の駆動による図外のコンビネーションメータの表示を許可する。なお、このID確認が成されて、エンジン始動許可が成された状態を、携帯キー1の運転使用状態と称する。
ここで、キーコントロールユニット2における上記ID確認処理の流れを、以下に簡単に説明する。
キーコントロールユニット2は、室内アンテナ2aが接続され、ロック解除要請信号あるいはロック要請信号が入力された際には、室内アンテナ2aから携帯キー1に向けてIDリクエスト信号を出力する。なお、これら要請信号は、携帯キー1に設けられたロック解除スイッチ1aやロックスイッチ1bの操作を行ったとき、あるいは、携帯キー1を携帯した使用者が、図外の車両のドアハンドルを操作したときに出力される。
次に、携帯キー1は、IDリクエスト信号を受けた際には、あらかじめ設定されたキーID信号を出力する。
キーコントロールユニット2は、このキーID信号を室内アンテナ2aで受信すると、このキーID信号が持つID(暗号)が、あらかじめ設定されている暗号と一致しているか否か判断し、一致している場合に、上述のようにボディコントロールユニット3によるロック解除およびロックの切り換えを許可する。
また、運転者が乗車し、エンジン始動操作を行った場合にも、キーコントロールユニット2は、IDリクエスト信号を出力し、その後、上述のように携帯キー1から返ってきたキーID信号のID(暗号)が、所定のID(暗号)と一致した場合に、ボディコントロールユニット3によるエンジン始動を許可し、かつ、コンビネーションメータ駆動ユニット4の駆動を許可する。
次に、実施の形態1の自動料金支払装置における、自動料金支払システムに使用する構成について説明する。
実施の形態1の自動料金支払装置は、ICチップ5および車載器6を備えている。
ICチップ5は、従来のETC用クレジットカードに用いられているICチップと同様のものであり、料金自動支払システムで必要なカード情報である、クレジットカード番号、有効期限などのカード情報が記録された領域、支払位置や時間などの利用履歴情報を書き込み可能な領域、ICカードのアプリケーション処理でのキャッシュメモリとして機能する領域を有している。
車載器6は、既存の車載器と同様のものであるが、その相違点として、キーコントロールユニット2に接続されている。
そして、本実施の形態1では、ICチップ5と車載器6と間の信号のやり取りは、ロックシステムLSにおける携帯キー1とキーコントロールユニット2との間の通信システムを利用して行われる。
すなわち、車載器6がIC情報を必要とするときには、キーコントロールユニット2により室内アンテナ2aから、ICチップ情報リクエスト信号を出力する。また、携帯キー1は、ICチップ情報リクエスト信号を入力した際には、ICチップ5が有するカード情報を示すICチップ情報信号を出力するようになっている。さらに、キーコントロールユニット2は、室内アンテナ2aにおいて、ICチップ情報信号を入力した際には、車載器6へ伝達するようになっている。
この車載器6は、ICチップ情報信号を受信した際にのみ、自動支払システムにおける支払処理が可能となる。
この際のキーコントロールユニット2および車載器6の流れを示すのが、図2にフローチャートで、図外のイグニッションスイッチが投入されると(ステップS1)、まず、キーコントロールユニット2がICチップ情報リクエスト信号を出力する(ステップS2)。その後、携帯キー1から室内アンテナ2aを介してICチップ情報信号が入力された場合には(ステップS3)、このICチップ情報信号を車載器6に伝達し、車載器6は、自動料金支払システム上の使用を許可する(ステップS4)。一方、ICチップ情報信号が入力されない場合には、自動料金支払システムにおける支払は許可されない。
また、キーコントロールユニット2は、車載器6がICチップ5に書き込みを行う際には、その書き込み情報を、室内アンテナ2aから携帯キー1へ出力する。さらに、携帯キー1は、書き込み情報を入力した際には、ICチップ5に伝達して書き込みが成される。なお、上述したICチップ情報リクエスト信号の出力および書き込み処理は、本実施の形態1では、支払処理が行われる都度行われるものとするが、これらの情報を一旦車載器6あるいはキーコントロールユニット2に保存し、エンジンの始動時と停止時とに、行うようにしてもよい。
次に、実施の形態1の作用について説明する。
車両の運転時には、運転者は、携帯キー1を携帯し、ドアロックの解除およびエンジン始動を行う。
このエンジン始動の際に、図外のイグニッションスイッチが投入されたときには、キーコントロールユニット2により室内アンテナ2aからICチップ情報リクエスト信号が出力され、これに応じて、携帯キー1のICチップ5からICチップ情報信号が出力され、室内アンテナ2aで受信される。
このICチップ情報信号が有するICチップ情報は、キーコントロールユニット2から車載器6へ送られ、車載器6が使用可能となる。そして、料金の支払時には、必要な情報がICチップ5と車載器6との間で、ロックシステムLSのキーコントロールユニット2の室内アンテナ2aと携帯キー1との通信を利用して送られる。
また、運転者は、降車時には、携帯キー1を携帯して降車し、図外のドアロックをロックする。したがって、運転者が降車した際には、ICチップ5も携帯キー1と共に車外へ持ち出される。
このように、実施の形態1の料金自動支払装置では、ICチップ5を携帯キー1に設け、かつ、ICチップ5のICチップ情報が、車載のロックシステムLSの通信機能を利用して送信させる。したがって、従来のように、ICカードの抜き差しが強いられることが無く、また、携帯忘れや差し込み忘れや抜き出し忘れなどが生じることも無くなり、利便性が向上し、しかも、ICチップ5を車両に固定した場合のような不正使用のおそれも無くなる。
さらに、実施の形態1では、上述のように、ICチップ5と車載器6との通信を、既存のロックシステムLSを利用して行うようにしたため、新規に通信手段を設けるのに比べて、安価かつ容易に通信が可能となる。
なお、図1では、車載器6を独立した構成として示しているが、この車載器6の機能をボディコントロールユニット3に持たせることも可能であり、この場合、車両重量の削減および省スペース化を図ることができる。
(実施の形態2)
次に、図3に基づき本発明の実施の形態2の料金自動支払装置について説明する。なお、この実施の形態2は、実施の形態1の変形例であるため、その相違点についてのみ説明し、実施の形態1と同様の構成および作用効果については説明を省略する。
実施の形態2の料金自動支払装置は、盗難防止用のイモビライザシステムISを利用した例である。
そこで、まずイモビライザシステムISについて簡単に説明すると、携帯キー201は、図外のドアロックやステアリングコラムなどのキーシリンダに抜き差し可能であるとともに、これらのロックを解除可能な鍵山を有した差込部201aと、把持用の把持部201bと、を備えている。
また、把持部201bには、ICから成り、ID信号を出力する図示を省略したトランスポンダが内蔵されている。さらに、把持部201bには、ボディコントロールユニット3に向けてロック解除信号を出力する操作を行うロック解除スイッチ201cおよびロック信号を出力する操作を行うロックスイッチ201dが設けられている。
一方、図外のキーシリンダの外周には、リング状の室内アンテナ202aが設けられ、この室内アンテナ202aが、キーコントロールユニット202に接続されている。
このキーコントロールユニット202は、運転者が携帯キー201を図外のキーシリンダに差し込んで、例えば、スタート位置などの所定位置まで回すと、室内アンテナ202aからリクエスト信号を出力する。把持部201bに内蔵されたトランスポッダは、リクエスト信号を受けると、キーID信号(トラポ信号)を出力し、そのキーID信号が、あらかじめキーコントロールユニット202が有するIDと一致した場合に、キーコントロールユニット202は、図外のエンジン始動を許可するとともに、図外のコンビネーションメータの表示が成される。
以上が、イモビライザシステムISの周知の機能であって、不正なキーを差し込んで操作を行った場合には、正規のキーID信号(トラポ信号)が得られないため、エンジンが始動することが無いとともに、コンビネーションメータの表示がなされることが無く、これにより盗難を防止できる。
実施の形態2の自動料金支払装置は、ICチップ5が、携帯キー201の把持部201bに設けられている。このICチップ205は、実施の形態1と同様に、キーコントロールユニット202により室内アンテナ202aからICチップ情報リクエスト信号が出力された際に、ICチップ情報を出力するよう構成されている。
また、キーコントロールユニット202は、車載器6がICチップ205に書き込みを行う際には、その書き込み情報を、室内アンテナ202aからICチップ205へ出力するように構成されている。
以上のように構成された実施の形態2の自動料金支払装置にあっては、実施の形態1と同様に、ICカードの抜き差しが強いられることが無く、また、携帯忘れや差し込み忘れや抜き出し忘れなどが生じることも無くなり、利便性が向上し、しかも、ICチップ5を車両に固定した場合のような不正使用のおそれも無くなる。
また、上述のように、ICチップ205と車載器6との通信を、既存のイモビライザシステムISを利用して行うようにしたため、新規に通信手段を設けるのに比べて、安価かつ容易に通信が可能となる。
(実施の形態3)
次に、図4〜図5に基づき本発明の実施の形態3の料金自動支払装置について説明する。なお、この実施の形態3を説明するにあたり、実施の形態1とのその相違点についてのみ説明し、実施の形態1と同様の構成および作用効果については説明を省略する。
実施の形態3の料金自動支払装置は、接触式のICチップ305を用いた例である。
図4は、携帯キー301を示すもので、携帯キー301は、実施の形態2と同様に、キーシリンダ310(図5参照)のキー穴311に差し込む差込部301aと、把持用の把持部301bと、を備えている。
ICチップ305は、把持部301bに内蔵され、かつ、ICチップ305に対する信号の入出力を行う接触部であるキー側接触部305aが、差込部301aの基端部の側面に設けられている。
また、図5に示すキーシリンダ310のキー穴311の内部には、携帯キー301の差込部301aを奥まで差し込んだ際に、キー側接触部305aと接触する位置に車体側接触部306aが設けられている。そして、この車体側接触部306aは、図外の車載器と電気的に接続されている。
そして、両接触部305a,306aが接触した状態において、ICチップ305と図外車載器とで信号のやり取りを行ったり、ICチップ305への書き込みを行ったりすることができる。なお、これは、既存のETCと同様である。
さらに、携帯キー301には、キー側接触部305aを覆うシャッタ部材320が取り付けられている。このシャッタ部材320は、キー側接触部305aを覆って携帯キー301に設けられ、かつ、図4(a)において2点鎖線で示す位置であってキー側接触部305aを覆うカバー時位置と、図5において2点差線で示す位置であってキー側接触部305aを露出させて一部が把持部301bに格納された露出時位置とに、図示を省略したガイドレールなどのガイド手段に沿ってスライド可能に支持されている。
さらに、携帯キー301には、シャッタ部材320をカバー時位置と露出時位置とにスライドさせる図示を省略したスライド機構が内蔵されている。このスライド機構は、携帯キー301の差込部301aの中央部に長手方向に沿って形成された溝部301c内に突出して配置されたシャッタキー330を備えている。
一方、キーシリンダ310のキー穴311の内部には、図5に示すように、携帯キー301の差込部301aをキー穴311の奥まで差し込んだ際に、シャッタキー330の頭部を押圧するフック340が設けられている。
スライド機構は、シャッタキー330がフック340により押圧されたときに、シャッタ部材320を露出位置に移動させ、シャッタキー330が押圧されていないときに、シャッタ部材320をカバー位置に配置させるよう作動する。
なお、このシャッタ部材320の移動は、例えば、スプリングなどの付勢手段により常時カバー位置に付勢しておき、シャッタキー330が押圧されたことによるスイッチの切り換えに応じて電気的に露出位置へ移動させることができる。
この実施の形態3の料金支払装置は、運転者が携帯キー301の差込部301aをキーシリンダ310のキー穴311の奥に差し込んだ際には、シャッタキー330がフック340に押圧されるのに応じて、シャッタ部材320が、図4(a)に示すカバー時位置から図5に示す露出時位置へ移動し、キー側接触部305aが露出され、キー側接触部305aと、キー穴311に設けられた車体側接触部306aとが接触する。
したがって、ICチップ305と図外の車載器とで情報のやり取りが可能となり、既存の料金支払装置と同様に、車載器がICチップ情報信号を入力した際には、自動料金支払システムにおける支払処理が可能となる。なお、実施の形態3にあっては、このように携帯キー301の差込部301aをキー穴311に差し込んでエンジンの始動が可能になった状態およびエンジン駆動中の状態を運転使用状態とする。
以上のように構成された実施の形態3の自動料金支払装置にあっては、実施の形態1と同様に、ICカードの抜き差しが強いられることが無く、また、差し込み忘れや抜き出し忘れなどが生じることも無くなり、利便性が向上し、しかも、ICチップを車両に固定した場合のような不正使用のおそれも無くなる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態1〜3について詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
すなわち、実施の形態1〜3では、料金支払装置として、ETCの支払に用いるものを示したが、これに限定されず、他の支払に用いることも可能である。
また、実施の形態3では、キー側接触部305aを覆うシャッタ部材320を設けたものを示したが、シャッタ部材320を設けずに、キー側接触部305aを露出させてもよい。あるいは、このような携帯キー301に設けるICチップとして、非接触式のICチップを設けるとともに、既存の車載器の非接触式の読み取り器をキーシリンダ310に設けてもよい。
また、実施の形態3では、シャッタ部材320を開閉するスライド機構として、シャッタキー330の押圧により作動するものを示したがこれに限定されない。例えば、シャッタ部材320を常時カバー時位置に付勢するとともに、携帯キー301の差込部301aをキー穴311に差し込んだ際に、差込部301aがキー穴311に差し込まれるのに対して、シャッタ部材320がキー穴311の開口縁と干渉するように形成し、この開口縁によりシャッタ部材320の差込方向への移動が規制されることで、シャッタ部材320が付勢手段の付勢力に抗して露出時位置へ移動するようにしてもよい。また、このような構成において、シャッタ部材320をカバー時位置でロックするロック手段を設けておき、シャッタキー330がフック340により押圧されたときに電気的あるいは機械的にロックを解除するようにしてもよい。
本発明の最良の実施の形態1の自動料金支払装置を示す全体図である。 実施の形態1の自動料金支払装置の制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2の自動料金支払装置を示す全体図である。 本発明の実施の形態3の自動料金支払装置における携帯キーを示す図であって、(a)は側面図であり、(b)は(a)の矢印YB方向から見た状態を示す正面図である。 本発明の実施の形態3の自動料金支払装置の要部を示す説明図である。
符号の説明
1 携帯キー
2 キーコントロールユニット
5 ICチップ
6 車載器
201 携帯キー
202 キーコントロールユニット
205 ICチップ
301 携帯キー
305 ICチップ
IS イモビライザシステム
LS ロックシステム

Claims (1)

  1. 料金決済に用いるカード情報が記録されたICチップと、
    自動料金支払システムの車外アンテナと無線通信可能な車載器と、
    を備えた自動料金支払装置であって、
    前記ICチップが、ドアロックのロックおよびロック解除やエンジン始動に用いられる携帯キーに設けられ、
    前記車載器は、運転使用状態の携帯キーのICチップに対して情報を読み取りおよび書き込み可能に構成されていることを特徴とする自動料金支払装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1036146C2 (nl) * 2008-11-03 2009-10-14 Carrel Schroeder Een zonder vaarbewijs te bedienen vlet om door abonnementhouders in havens aanwezig drijvend materieel te kunnen bereiken en waarvan de motor middels een persoonlijke kaart geactiveerd en gedeactiveerd en de vaartijd automatisch in rekening wordt gebracht.
KR101157564B1 (ko) 2010-03-17 2012-06-18 유비벨록스(주) 스마트 카드 장치 및 복합 스마트 키 장치
DE102011081791B4 (de) * 2010-09-30 2014-10-02 Mitsubishi Electric Corp. Funkkommunikationssystem
CN111739178A (zh) * 2020-06-23 2020-10-02 招商华软信息有限公司 一种车道业务处理方法、车道机器人及存储介质

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