JP4561610B2 - 車載用通信システム - Google Patents

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本発明は、専用狭域通信(DSRC)を利用して課金決済を行うようにした車載用通信システム、特には、課金決済対象の認証を、非接触近距離通信機能を備えた携帯電話機を利用して行うようにした車載用通信システムに関する。
例えば、ETC車載器にあっては、カードスロットに挿入されたETCカード(ICカード)中のID情報を認証した状態で、課金決済が可能な能動状態に切り替えられる構成となっているが、ETCカードは、その抜き忘れ、つまりカードスロットに挿入したままに放置されるケースが多いため、車両内での盗難により不正使用され易いという一般的事情がある。このような不正使用に対処するために、従来から種々の手段が提供されている。具体的には、例えば特許文献1に見られるように、正規の手段以外により車両のドアなどが開けられた場合に、ETCカードに盗難情報を格納したり、ETCカードを裁断したりする手段が提供されている。
特開平8−305913号公報
近年では、携帯電話機に非接触近距離通信機能(例えば、フェリカ(FeliCa:登録商標)のような非接触ICカード技術)を組み込むことにより、当該携帯電話機を料金の支払いなどに利用するシステムが構築されており、このような携帯電話機によって前記ETCカードの機能を代用する構成とすれば、前述したような不正使用を抑止する上である程度の効果を発揮できると考えられる(携帯電話機の車内への置き忘れが、ETCカードの抜き忘れより少ないという統計的な事情による)。しかしながら、このようなETCカードの機能を単純に代用するだけのシステムでは、付加価値の向上を期待できないため、これがシステムの普及を図る上での障害になるという問題点があった。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、課金決済機能の不正使用に対するセキュリティ性の向上を図りながら、多機能化による付加価値の向上を実現できるようになる車載用通信システムを提供することにある。
請求項1記載の手段によれば、非接触近距離通信機能(非接触ICカード技術やブルートゥース(Bluetooth:登録商標)など)が組み込まれている携帯電話機と、車両側の第2の通信手段との間での非接触近距離通信の実行時において、携帯電話機にID情報が記憶されていた場合には、そのID情報の認証が認証手段により行われる。このようなID情報の認証が、車両外部の携帯電話機との間での非接触近距離通信に基づいて行われた場合、つまり、当該携帯電話機を所持したユーザ(車両運転者)が、外部から車両に近付いた状態で第2の通信手段との間で非接触近距離通信を行った場合には、制御手段が、所定の車両用負荷(一例として、車両用ドアロック機構が考えられる)の駆動を指令する制御を実行するようになる。これに対して、上記ID情報の認証が、車載型クレードルに装着された携帯電話機との間での非接触近距離通信に基づいて行われた場合には、制御手段が、通信手段を能動状態に切り替える制御を実行するようになり、これに応じて、当該通信手段が、上記認証済みのID情報に基づいた課金決済を路側システムとの間での専用狭域通信により実行するようになる。
この場合、携帯電話機にあっては、車内への置き忘れが、ETCカードの抜き忘れより少ないという統計的な事情があるから、車両内で盗難に遭う可能性が低くなるものであり、これにより、課金決済機能の不正使用に対するセキュリティ性が向上するようになる。また、携帯電話機を課金決済以外にも使用できて、多機能化による付加価値の向上を図り得るようになるから、システムの普及を図る上で有益になる。
また、請求項1記載の手段によれば、クレードルに対する携帯電話機の装着の有無を検出する検出手段が、検出状態から非検出状態へ移行したとき、つまり、携帯電話機がクレードルから取り外されたときには、その後における所定時間内に携帯電話機のオフフック操作が行われなかった場合(携帯電話機が通話状態とならなかった場合)に、制御手段は、これをユーザ(車両運転者)の降車準備と捉えて、課金決済を行なうための通信手段を能動状態から非能動状態へ自動的に復帰させる。従って、ユーザ側では、車両から降車する毎に、課金決済機能を解除するための余分な操作を行う必要がなくなり、その操作性が向上することになる。
請求項2記載の手段によれば、車両外部の携帯電話機との間で非接触近距離通信を行うための近距離通信用アンテナと、課金決済のために路側システムとの間での通信を行う専用狭域通信用アンテナとが一つのアンテナユニットとして統合された形態となるから、複数のアンテナのための配線の取り回しが容易になると共に、アンテナ用筐体の共通化によるコストダウンなどを実現できる。
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本実施例による車載用通信システムの模式的構成が機能ブロックの組み合わせにより示されている。この図1に示された車載用通信システム1は、例えば、図示しない有料道路用のETCシステム(路側システムに相当)との間での専用狭域通信と、非接触近距離通信機能(例えば、フェリカ(登録商標)のような非接触ICカード技術による通信機能)が組み込まれた携帯電話機2との間での近距離通信とを各々実行可能に構成されている。尚、上記携帯電話機2には、その持ち主を特定可能な固有のID情報が記憶されており、非接触近距離通信用の所定の搬送波信号を受信したときに、その搬送波信号を変調することにより上記ID情報を含む応答信号を返信する構成となっている。
この車載用通信システム1は、車両3の例えばルームミラー(またはその近傍)に設置されたアンテナユニット4と、車両3内の例えばコンソールボックス(或いはダッシュボードなど)に設置された携帯電話機用の車載型クレードル(図示せず)に内蔵されたクレードルアンテナ5とを備えている。
上記アンテナユニット4は、具体的に図示しないが、専用狭域通信用アンテナ(パッチアンテナ)と、当該アンテナの周囲に配置された近距離通信用アンテナ(ループアンテナ)とをユニット化したものであり、車載用通信システム1の主要部をなす通信ユニット6内の分波器7に接続されている。また、上記クレードルアンテナ5は、ループアンテナより成るもので、通信ユニット6内の変復調部8に接続されている。
通信ユニット6は、前記分波器7及び変復調部8の他に、前記図示しないETCシステムとの間の通信に基づいて課金決済を行うためのETC送受信機9(通信手段に相当)、携帯電話機2との間で非接触近距離通信を行うためのリーダライタ10(第2の通信手段に相当)、これらETC送受信機9及びリーダライタ10の動作制御や携帯電話機2に記憶されたID情報の認証動作などを行うための制御部11(制御手段、認証手段に相当)などを備えている。
この場合、通信ユニット6には、ETCシステムを通じた課金決済に必要な固有の課金決済用ID情報が予め登録されており、車両3の使用者が所持する携帯電話機2にも、その課金決済用ID情報と同一のID情報が予め登録されることになる。つまり、このような登録により、通信ユニット6及び携帯電話機2間でのID情報の認証(初期設定)が完了している。また、図1では図示していないが、アンテナユニット4及びクレードルアンテナ5を通じた送受信系統中には、適宜な位置に増幅回路が設けられるものである。
尚、分波器7は、アンテナユニット4を通じた受信信号をETC送受信機9及びリーダライタ10用の各周波数帯域に分離する機能、及び変復調部8及びETC送受信機9からの異なる周波数帯の送信信号をアンテナユニット4に与える機能を備えたものである。また、変復調部8は、アンテナユニット4から分波器7を介して入力される受信信号及びクレードルアンテナ5による受信信号を復調してリーダライタ10に与える機能、及びリーダライタ10からの送信信号を変調して分波器7(ひいてはアンテナユニット4)及びクレードルアンテナ5に与える機能を備えたものである。
一方、通信ユニット6内の制御部11との間でデータ通信を実行可能な車両制御コンピュータ12は、種々の車両用負荷の動作を制御するために設けられたものであり、図1では、制御対象車両用負荷の一例であるドアロックアクチュエータ13の動作を、ドライバ14を介して制御するための構成が示されている。尚、このドアロックアクチュエータ13は、車両3のドアロック機構(図示せず)のロック及びアンロックを行うためのものである。また、ドアロックセンサ15は、上記ドアロック機構の動作状態(ロックまたはアンロック)を検知するために設けられたもので、その検知信号を車両制御コンピュータ12に与える構成となっている。
図2には、前記制御部11及び車両制御コンピュータ12による制御内容を含む動作フローチャートのうち本発明の要旨に関係した部分が示されており、以下これについて関連した作用と共に説明する。
即ち、制御部11は、ETC通信(ETC送受信機9によるETCシステムとの間の通信)の割り込みがあったか否かを判断し(ステップA1)、その割り込みがなかった場合には、リーダライタ10による非接触近距離通信を開始する(ステップA2)。この後には、上記非接触近距離通信に対する応答信号(本実施例の場合、携帯電話機2からの応答信号)の受信の有無を判断し(ステップA3)、非受信状態ではステップA1へリターンする。従って、制御部11は、初期状態においては、ETC送受信機9とETCシステムとの間の専用狭域通信、またはリーダライタ10と携帯電話機2との間の非接触近距離通信が行われるまで待機状態を呈することになる。
制御部11は、携帯電話機2からの応答信号を受信したとき(ステップA3:YES)には、その応答信号中のID情報に基づいて本人認証を行う(ステップA4)。具体的には、このステップA4では、通信ユニット6側に予め登録されている課金決済用ID情報と、上記応答信号中のID情報とが同じであるか否かを判断し、同じであった場合に本人認証が成立することになる。
本人認証ができなかったときには、ステップA1へリターンするが、本人認証が行われたときには、その本人認証の契機となった前記応答信号を受信したアンテナが、アンテナユニット4であるか否かを判断する(ステップA5)。
この場合、車両運転者が、自身が所持している携帯電話機2(通信ユニット6側の課金決済用ID情報と同一のID情報が記憶されているもの)を、アンテナユニット4に対して車両3の外部から近接させる操作を行ったときには、両者間で非接触近距離通信が行われるのに応じて、ステップA5で「YES」と判断されることになる。また、車両3内に乗り込んだ車両運転者が、上記携帯電話機2を図示しないクレードルに載置したときには、当該携帯電話機2及びクレードルアンテナ5間で非接触近距離通信が行われるのに応じて、ステップA5で「NO」と判断されることになる。
制御部11は、ステップA5で「YES」と判断した場合には、車両制御コンピュータ12へ動作指令信号を転送する(ステップA6)。この動作指令信号を受けた車両制御コンピュータ12は、ドアロックセンサ15からの検知信号に基づいて、車両3の図示しないドアロック機構がアンロック状態にあるか否かを判断し(ステップA7)、アンロック状態にあった場合には、ドライバ14を通じてドアロックアクチュエータ13をロック方向へ駆動することにより、ドアロック機構をロックし(ステップA8)、この後にステップA1へリターンする。また、ドアロック機構がロック状態にあったとき(ステップA7:NO)には、ドアロックアクチュエータ13をアンロック方向へ駆動することにより、ドアロック機構をアンロックし(ステップA9)、この後に、図示しないクレードルに携帯電話機2が載置された状態にあるか否かを判断する(ステップA10)。
尚、このような判断は、具体的に図示しないが、例えばクレードルに携帯電話機2が載置されたときにオンするスイッチ(検出手段に相当)の出力に基づいて行う手段が可能であり、また、クレードルアンテナ5と携帯電話機2との間の非接触近距離通信が所定のしきい値時間以上継続したか否かを判断する手段(検出手段に相当)に基づいて行う構成も可能であり、車両制御コンピュータ12にあっては、そのような判断基準となる情報を、上記検出手段が設けられた通信ユニット6側から取得することになる。
車両制御コンピュータ12は、携帯電話機2がクレードルに載置されていない状態では一定時間だけ待機し(ステップA11)、その待機状態のまま一定時間が経過したときには、ドアロック機構をロックするステップA12を実行した後にステップA1へリターンする。これに対して、上記一定時間が経過する前にクレードルに携帯電話機2が載置された場合には、ドアロック機構をロックするステップA13、制御部11に指令信号を転送することにより課金決済アプリケーションであるETC送受信機9を起動させるステップA14を順次実行した後にステップA1へリターンする。
一方、制御部11は、本人認証の契機となった応答信号を受信したアンテナが、クレードルアンテナ5であった場合(ステップA5:NO)、つまり、車両3内に乗り込んだ車両運転者が携帯電話機2を図示しないクレードルに載置した場合には、その載置状態が継続されているか否かを、前述同様の検出手段を利用して判断する(ステップA15)。
上記ステップA15で「NO」と判断した場合、つまり、携帯電話機2がクレードルからが取り外された場合には、携帯電話機2での決済準備(これについては後述する)を解除すると共に、ETC送受信機9を動作停止させるステップA16を実行した後に、車両制御コンピュータ12に対してロック指令信号を転送する(ステップA17)。この場合、図示しないが、車両制御コンピュータ12では、上記ロック指令信号を受けたときに、ドアロックアクチュエータ13をアンロック方向へ駆動することにより、ドアロック機構をアンロックする。
前記ステップA15で「YES」と判断した場合、つまり、クレードルに対する携帯電話機2の載置状態が継続している場合には、携帯電話機2との間の非接触近距離通信に基づいて当該携帯電話機2による決済準備が完了しているか否かを判断する(ステップA18)。
携帯電話機2による決済準備が完了している場合には、そのままステップA1へリターンするが、未完了の場合には、例えば、携帯電話機2側に予め記録されているETC予算額(前払い金及び後払い金の何れでも可)を、クレードルアンテナ5を通じた非接触近距離通信により通信ユニット6側に振り込む、という決裁準備を実行する(ステップA19)。
上記のような決裁準備実行後には、図示しないETCシステム側から、アンテナユニット4を通じた専用狭域通信により課金要求があったか否かを判断する(ステップA20)。ここで、ID情報に基づいた本人認証が完了した状態の携帯電話機2がクレードルに載置されている状態では、前記ステップA14の実行に応じてETC送受信機9が起動されており、車両3とETCシステムとの間でETC通信が行われたとき(ステップA1:YES)には、ETC前半処理(ETCシステムとの間のデータ通信処理、演算処理、決済処理)を実行するステップA21を実行した後に上記ステップA20へ移行するようになっている。
このステップA20で「NO」と判断した場合、つまり、ETCシステムから課金要求がなかった場合)には、そのままステップA1へリターンするが、課金要求があった場合には、ETC後半処理(ETCシステムとの間の課金通信)を行うことによりETCシステム側へ要求された決済額の支払いを行う(ステップA22)。尚、ETCシステム側においては、このような決済が完了したときに車両3のETCゲートの通過を許容するものである。
上記ETC後半処理ステップA22を実行した後には、クレードルに携帯電話機2が載置された状態にあるか否かを前述同様の検出手段を利用して判断し(ステップA23)、「NO」と判断した場合には、携帯電話機2をクレードルに載置することを促すアラームを例えば図示しないスピーカから出力するステップA24を実行した後にステップA23を再実行する。これに対して、ステップA23で「YES」と判断した場合(クレードルに携帯電話機2が載置された状態にある場合)には、前記課金決済後のETC予残額の残額を、クレードルアンテナ5を通じた非接触近距離通信により携帯電話機2へ返済するステップA25を実行した後にステップA1へリターンする。尚、課金決済額がETC予残額より多かった場合には、ステップA25においてマイナス額の返済(つまり、不足額の追徴)が行われるものである。
要するに、上記した本実施例によれば以下に述べるような作用・効果が得られるものである。即ち、ドアロック機構がロック状態にある車両3のアンテナユニット4に対して、通信ユニット6との間でのID情報の認証(初期設定)が完了している携帯電話機2を外部から近接させる操作を行った場合、制御部11は、当該アンテナユニット4内の近距離通信用アンテナとの間での非接触近距離通信に基づいて当該携帯電話機2の認証(本人認証)を行い、車両制御コンピュータ12に動作指令信号を与えることによりドアロック機構をアンロックする。また、携帯電話機2が車両3内に設けられたクレードルに載置された場合、制御部11は、当該クレードルに設けられたクレードルアンテナ5との間での非接触近距離通信に基づいて当該携帯電話機2の認証(本人認証)を行い、課金決済アプリケーションであるETC送受信機9を起動して能動状態に切り替える制御を実行するようになる。これに応じて、当該ETC送受信機9が、上記認証済みのID情報に基づいた課金決済をETCシステムとの間での専用狭域通信により実行するようになる。
この場合、携帯電話機2にあっては、車両3内への置き忘れが、ETCカードの抜き忘れより少ないという統計的な事情があるから、車両3内で盗難に遭う可能性が低くなるものであり、これにより、課金決済機能の不正使用に対するセキュリティ性が向上するようになる。また、携帯電話機2を課金決済以外(車両用ドアロック機構の制御)にも使用できて、多機能化による付加価値の向上を図り得るようになるから、システムの普及を図る上で有益になる。
また、車両3の外部の携帯電話機2との間で通信を行うための近距離通信用アンテナ(ループアンテナ)と、ETCシステムとの間での通信を行う専用狭域通信用アンテナ(パッチアンテナ)とを一つのアンテナユニット4として統合した構成となっているから、アンテナのための配線の取り回しが容易になると共に、アンテナ用筐体の共通化によるコストダウンなどを実現できるようになる。
(その他の実施の形態)
その他、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のような変形または拡張が可能である。
専用狭域通信の対象となる路側システムとしては、有料道路用のETCシステムに限らず、有料駐車場やガソリンスタンドなどで課金決済を行うためのシステムも考えられる。
専用狭域通信用アンテナと近距離通信用アンテナとをユニット化したアンテナユニット4を設ける構成としたが、両アンテナを別々に設ける構成としても良い。具体的には、専用狭域通信用アンテナを、車両3のルームミラー、フロントウインドウ、ダッシュボードなどの何れかの適宜場所に設置し、近距離通信用アンテナを、車両3の運転席側外部ドアノブの近傍に設置する(必要に応じて助手席側外部ドアノブの近傍にも設置する)ことにより、携帯電話機2をドアノブに近付けたときに車両用ドアロック機構のロックまたはアンロックが行われる構成を実現できる。
携帯電話機2との間での非接触近距離通信のために、ブルートゥース(登録商標)を利用しても良い。特に、この場合には、クレードルにブルートゥース機能付き携帯電話機がセットされた状態を検出手段により検出したときに、アンテナユニット4内の近距離通信用アンテナに代えて設けたブルートゥース用のアンテナとの間でブルートゥース通信を行う構成を実現できるから、クレードルアンテナ5を不要にできる。
また、このようなブルートゥース機能が携帯電話機2に付与されていた場合には、制御部11側では、その携帯電話機2がオフフック操作されたか否かを、ブルートゥース通信により認識することが可能なる。従って、例えば、図2中のステップA15で「NO」と判断した場合、つまり、携帯電話機2がクレードルからが取り外された場合には、携帯電話機2のオフフック操作が行われたか否かを判断するステップを比較的短い待機時間だけ継続し、その待機時間内に携帯電話機2のオフフック操作が行われた場合、つまり、車両運転者が携帯電話機2での通話を行うために当該携帯電話機2をクレードルから取り外したと想定される場合には、そのままステップA1へリターンする構成とし、これに対して、待機時間内に携帯電話機2のオフフック操作が行われなかった場合(携帯電話機2が通話状態とならなかった場合)には、携帯電話機2での決済準備の解除及びETC送受信機9の動作停止のためのステップA16以降の制御を実行する構成とすることができる。
つまり、携帯電話機2がクレードルから取り外されたときには、その後における待機時間内に携帯電話機2のオフフック操作が行われなかった場合(携帯電話機2が通話状態とならなかった場合)に、これをユーザ(車両運転者)の降車準備と捉えて、ETC送受信機9が自動的に動作停止される構成、つまり、ETC送受信機9が能動状態から非能動状態へ自動的に復帰される構成となっているから、ユーザ側では、車両3から降車する毎に、ETC課金決済機能を解除するための余分な操作を行う必要がなくなり、その操作性が向上することになる。
車両用負荷の例としてドアロック機アクチュエータ13を挙げたが、車両用ドアやリアゲートなどのための自動開閉機構、トランクリッドロック機構などに適用しても良い。車両外部の携帯電話機との通信をブルートゥースで行い、クレードルへの装着状態での携帯電話機との通信を非接触ICカード技術により行う構成も可能である。通信ユニット6内に、図示しないクレードル(及びクレードルアンテナ5)、ETC送受信機9、リーダライタ10などを組み込む構成としたが、これらを個別装置として設ける構成としても良い。制御部11の機能を、ETC送受信機9やリーダライタ10内に設けられている制御手段に対して付与する構成としても良く、この場合には、独立した形態の制御部11を不要にできる。
本発明の一実施例を示す車載用通信システムの模式的な機能ブロック図 動作フローチャート
符号の説明
1は車載用通信システム、2は携帯電話機、3は車両、4はアンテナユニット、5はクレードルアンテナ、6は通信ユニット、9はETC送受信機(通信手段)、10はリーダライタ(第2の通信手段)、11は制御部(制御手段、認証手段)、13はドアロックアクチュエータ(車両用負荷)を示す。

Claims (3)

  1. 所定のID情報を認証した状態で、そのID情報に基づいた課金決済を路側システムとの間での専用狭域通信により実行する通信手段を備えた車載用通信システムにおいて、
    携帯電話機用の車載型クレードルと、
    車両外部の携帯電話機との間での非接触近距離通信、並びに前記クレードルにセットされた携帯電話機との間での非接触近距離通信を実行可能な第2の通信手段と、
    この第2の通信手段と非接触近距離通信を行った携帯電話機に前記ID情報が記憶されていた場合に当該ID情報の認証を行う認証手段と、
    この認証手段によるID情報の認証が、車両外部の携帯電話機との間での非接触近距離通信に基づいて行われたときに所定の車両用負荷の駆動を指令する制御を実行し、当該ID情報の認証が、前記クレードルに装着された携帯電話機との間での非接触近距離通信に基づいて行われたときに前記通信手段を能動状態に切り替える制御を実行する制御手段と、
    前記クレードルに対する前記携帯電話機の装着の有無を検出する検出手段を備え、
    を備え、
    前記制御手段は、前記検出手段が検出状態から非検出状態へ移行した後における所定時間内に当該携帯電話機のオフフック操作が行われなかった場合に、前記通信手段を非能動状態へ復帰させることを特徴とする車載用通信システム。
  2. 前記第2の通信手段は、
    車両外部の携帯電話機との間で非接触近距離通信を行うために当該車両の所定位置に設置された近距離通信用アンテナを備え、
    前記近距離通信用アンテナは、前記通信手段のための専用狭域通信用アンテナとユニット化されていることを特徴とする請求項1記載の車載用通信システム。
  3. 前記携帯電話機は、前記制御手段で前記通信手段が能動状態に切り替えられると、決済情報を収受することを特徴とする請求項1または2記載の車載用通信システム。
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