JP2004329160A - 殺虫器 - Google Patents

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哲男 原田
Tomonori Iwasaki
智則 岩崎
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Abstract

【課題】市販状態及び収納状態においては嵩が小さくコンパクトであり、使用時には、組み立てが容易であって、かつ殺虫成分の放散効率を高めて室内等の比較的広い空間での効能を発揮し得る殺虫器を提供する。
【解決手段】常温揮散性の殺虫成分を含浸した含浸シート2と、含浸シート2を脱着可能に収納し、かつ収納された含浸シート2から殺虫成分を揮散させるためのシート露出開口窓1bを有する薄型箱状容器1と、薄型箱状容器1を複数個、立体的に組み立てるための吊り下げ紐3とを備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、常温揮散性の殺虫成分を含浸したシートを備えた殺虫器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、殺虫成分の溶液を含浸させたマットを加熱器具に装着して、該マットをヒータで加熱し、殺虫成分を気化させて大気中に放散させる殺虫器が多く用いられている。このような殺虫器は、上記マット1個当りの有効成分揮散時間は通常8時間程度であり、殺虫器として最も一般的に使用されるものである。
【0003】
ところが、上記の加熱式の殺虫器では、殺虫剤を気化させて大気中に放散させるために、殺虫剤溶液が浸透したマットを加熱するためのヒータを備えた加熱器具が必要不可欠である。したがって、上記ヒータに電力を供給するためのコンセントが無いところでは、使用が不可能であるといった問題がある。
【0004】
一方、殺虫成分を加熱することなく放散させることが可能な常温揮散剤が知られている。上記常温揮散剤は、殺虫成分を非加熱で放散させることが可能であるものの、殺虫成分化合物によっては、殺虫剤本体の周りに気化した殺虫成分が飽和状態で停滞し、該殺虫剤の新たな放散を妨げるため、その放散効率は高くない場合がある。
【0005】
この種の常温揮散剤は、特許文献1に開示されているように、例えば、図13(a)(b)に示すオス部101とメス部102とを合体してなる防虫剤容器に収納されて、タンスやクローゼット等の比較的狭い空間内において、防虫剤として使用されることが多い。
【0006】
また、本願出願人は、先に、特許文献2及び特許文献3に開示した殺虫器を提案している。
【0007】
上記特許文献2に開示した殺虫器200は、図14に示すように、常温揮散性の殺虫成分を紙に含浸させた殺虫剤担体201を備え、ゼンマイ202を動力源としてこのゼンマイ202の復元力によって上記殺虫剤担体201に回転駆動力を与えるようになっている。
【0008】
これによって、殺虫剤担体201が駆動回転するため、殺虫成分の飽和状態が解消され、殺虫剤担体201の表面付近での殺虫成分の放散が促進される。したがって、殺虫成分の放散効率が高まり、室内等の比較的広い空間においても使用が可能となる。また、動力源としてゼンマイを使用することにより、電気コンセント等の外部的なエネルギー供給源を不要とするものとなっている。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−153197号公報(平成14年5月28日公開)
【0010】
【特許文献2】
特開2000−197438号公報(平成12年7月18日公開)
【0011】
【特許文献3】
特開2001−114615号公報(平成13年4月24日公開)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の殺虫器は、一般に、市販状態又はシーズンオフの不使用時においてはコンパクトに収納可能となっていることが望ましい。また、有効成分の揮散効率の観点からは、常温揮散性の殺虫成分を含浸させた殺虫剤担体201が大きく広がっている方が好ましい。
【0013】
したがって、結論として、使用時には、コンパクト状態の殺虫器を、殺虫剤担体が大きく広がるように容易に組み立て可能となっていることが好ましい。
【0014】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、市販状態及び収納状態においては嵩が小さくコンパクトであり、使用時には、組み立てが容易であって、かつ殺虫成分の放散効率を高めて室内等の比較的広い空間での効能を発揮し得る殺虫器を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本願発明者らは、コンパクトに収納可能であり、かつ使用時には組み立てて殺虫成分の放散面積が広く確保されて殺虫成分の放散効率を高め得る殺虫器の構造を提供するために、鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
【0016】
すなわち、本発明の殺虫器は、常温揮散性の殺虫成分を含浸したシートと、上記シートを脱着可能に収納し、かつ収納されたシートから殺虫成分を揮散させるためのシート露出開口窓を有する薄型容器と、上記薄型容器を、複数個、立体的に組み立てるための係止部材とを備えていることを特徴としている。
【0017】
上記の発明によれば、薄型容器はシートを脱着可能に収納することができるようになっているので、複数の薄型容器に常温揮散性の殺虫成分を含浸したシートをそれぞれ収納し、それを係止部材にて立体的に組み立てることができる。
【0018】
また、薄型容器は、収納されたシートから殺虫成分を揮散させるためのシート露出開口窓を有しているので、立体的に組み立てた複数の薄型容器を有する殺虫器を部屋に置いておくことにより、例えば、蚊等の害虫を殺虫することができる。
【0019】
さらに、殺虫成分はシートに含浸されているので、殺虫成分の揮散面積を大きくすることができる。したがって、それを複数個にするときには、さらに殺虫成分の放散効率を高めることができる。
【0020】
また、常温揮散性の殺虫成分を含浸したシートは薄型容器に収納されているので、使用時に直接シートに触れることがなく衛生的である。さらに、薄型容器は、シートの強度補強にもなる。
【0021】
この結果、市販状態及び収納状態においては嵩が小さくコンパクトであり、使用時には、組み立てが容易であって、かつ殺虫成分の放散効率を高めて室内等の比較的広い空間での効能を発揮し得る殺虫器を提供することができる。
【0022】
また、本発明の殺虫器は、上記記載の殺虫器において、前記係止部材は、複数個の薄型容器を立体的に吊り下げるための可撓性線状部材からなることを特徴としている。
【0023】
上記の発明によれば、係止部材は、複数個の薄型容器を立体的に吊り下げるための可撓性線状部材からなっているので、可撓性線状部材により、複数の薄型容器を吊り下げて、例えば、部屋の天井等に吊り下げることができる。
【0024】
この結果、本発明の殺虫器を、例えば風通しの良い場所に設置し易くなり、殺虫成分の放散効率をさらに高めることができる。
【0025】
また、本発明の殺虫器は、上記記載の殺虫器において、前記係止部材は、薄型容器を立設状態にして放射状に取り付けるべく、複数の薄型容器における中心位置に配設した中心部材からなっていることを特徴としている。
【0026】
上記の発明によれば、係止部材としての中心部材の周りに薄型容器を放射状に立設した殺虫器を形成することができる。
【0027】
したがって、例えば、この殺虫器を吊り下げた場合には、風が吹くと殺虫器が中心部材を中心として回転することができるので、殺虫成分の放散効率をさらに高めることができる。
【0028】
また、本発明の殺虫器は、上記記載の殺虫器において、前記中心部材には穴が形成されているとともに、前記薄型容器の側面には、該薄型容器を中心部材に取り付けるべく、上記中心部材に形成された穴に挿入可能なピンが形成されていることを特徴としている。
【0029】
上記の発明によれば、殺虫器を組み立てるときには、中心部材に形成された穴に、薄型容器の側面に形成されたピンを挿入することによって、中心部材に薄型容器を放射状に取り付けた殺虫器を容易に組み立てることができる。
【0030】
したがって、市販状態及び収納状態においては嵩が小さくコンパクトであり、使用時には、確実に組み立てが容易であって、かつ殺虫成分の放散効率を高めて室内等の比較的広い空間での効能を発揮し得る殺虫器を提供することができる。
【0031】
また、本発明の殺虫器は、上記記載の殺虫器において、前記ピンは、1個であり、上記薄型容器は、このピンを中心として回動可能となっていることを特徴としている。
【0032】
上記の発明によれば、薄型容器は、1個のピンを中心として回動可能となっているので、中心部材への薄型容器の取り付け角度を容易に変更することができる。この結果、例えば、薄型容器を立設状態にして放射状に取り付けた殺虫器を吊り下げた場合等において、薄型容器における取り付け角度を変化させることにより、殺虫器の回転速度をある程度制御できるようになり、殺虫成分の放散効率を調整することができる。
【0033】
また、本発明の殺虫器は、上記記載の殺虫器において、前記中心部材は、回転駆動可能となっていることを特徴としている。
【0034】
上記の発明によれば、中心部材は、回転駆動可能となっているので、中心部材に放射状に取り付けられた薄型容器を、この中心部材を軸として自ら回転することができる。したがって、風が吹かなくても、殺虫成分の放散効率を高めることができる。
【0035】
また、本発明の殺虫器は、上記記載の殺虫器において、前記シートは、複数の孔を有していることを特徴としている。
【0036】
上記の発明によれば、シートの孔は、通気性を確保するために有効となる場合があるので、殺虫成分の放散効率をさらに高めることができる。
【0037】
また、本発明の殺虫器は、上記記載の殺虫器において、前記薄型容器は、前記シートを収納するためのシート挿入開口が端部に形成されて薄型箱状容器となっていることを特徴としている。
【0038】
上記の発明によれば、殺虫成分を含浸したシートを、薄型容器としての薄型箱状容器の端部に形成されたシート挿入開口から、挿入して収納することができる。
【0039】
したがって、上記殺虫成分を含浸したシートを容易に取り替えることができるので、殺虫成分がなくなったシートを消耗品として随時容易に交換することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1ないし図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0041】
本実施の形態の殺虫器10は、図1(a)(b)(c)に示すように、完成状態及び使用状態として、常温揮散性の殺虫成分を含浸したシートとしての含浸シート2を収納するための薄型容器としての薄型箱状容器1…が例えば6個、吊り下げ紐3にて吊り下げられるものとなっている。
【0042】
上記の吊り下げ紐3は、薄型箱状容器1…を、複数個、立体的に組み立てるための係止部材としての機能を有している。具体的には、係止部材は、本実施の形態の吊り下げ紐3等の紐の他、糸、ピアノ線等の可撓性線状部材であれば良い。
【0043】
上記の係止部材としての吊り下げ紐3は可撓性があるので、殺虫器10を使用しないときには、図2に示すように、容易に折り畳んでコンパクトにすることが可能である。
【0044】
上記の含浸シート2は、常温揮散性の殺虫成分を例えば紙からなるシートに含浸させたものである。殺虫成分の含浸量は、使用する殺虫成分、殺虫器10を使用する部屋の容積、及び殺虫器10の使用期間等によって適宜定めることができるが、例えば、シート蒸散面1m当りの殺虫成分量で1mg〜10gである。
【0045】
なお、本実施の形態の殺虫器10は、上記の例えば4畳〜10畳の部屋に吊り下げておいて、蚊等の害虫を殺虫するものであるが、本発明の殺虫器は、必ずしもこれに限らず、例えば、たんす等の家具内に吊り下げておいて、衣料の防虫用として使用することも可能である。
【0046】
ここで、殺虫成分及び防虫成分としては、例えば、25℃における蒸気圧が1×10−6mmHg以上を有するものとなっている。
【0047】
上記殺虫成分及び防虫成分としては、例えば、1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル 3−(2−クロロ−2−フルオロビニル)−2,2−ジメチルシクリプロパン−1−カルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(2−クロロ−2−フルオロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル (1R)−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(一般名:エンペントリン)、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル (1R)−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(一般名:トランスフルスリン)、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=約8/1))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル (1R)−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=約8/1))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート等のピレスロイド化合物、2,2−ジクロロビニル ジメチル ホスフェート、N,N−ジエチル−m−トルアミド、カラン−3,4−ジオール等が挙げられる。
【0048】
次に、本実施の形態では、含浸シート2として紙を使用しているが、含浸シート2におけるシートの材質は特に限定されるものではなく、例えば、合成樹脂製シート、アルミニウム、綿布、麻布、ウール、フェルト、不織布等が使用できる。また、紙やアルミニウムの表面を樹脂加工したシートを用いても良い。
【0049】
含浸シート2として樹脂を用いる場合の樹脂としては、例えば、ポリエチレン等のα−オレフィンの単独重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン−ヘキセン共重合体等のエチレン−α−オレフィン共重合体や、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル−メチルメタクリレート共重合体等のエチレン性不飽和結合を有する有機カルボン酸誘導体とエチレンとの共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリ塩化ビニル等が挙げられる。エラストマーとしては、天然ゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、ニトリルゴム、シリコンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム等が挙げられ、熱可塑性エラストマーとしては、スチレン系、水添スチレン系、オレフィン系、特殊ポリオレフィン系、ウレタン系、エステル系、ポリアミド系、塩化ビニル系、塩化ビニル/ニトリルゴム系、塩化ビニル/ウレタン系等が挙げられる。
【0050】
一方、上記薄型箱状容器1は、図3(a)〜(e)に示すように、含浸シート2を収納できる構造及び含浸シート2を収納した状態で、この含浸シート2の殺虫成分が揮散し易い構造となっている。具体的には、薄型箱状容器1は、方形の含浸シート2を収納するために薄型の方形の箱状の容器となっている。したがって、薄型箱状容器1の上端には含浸シート2を収納するためのシート挿入開口1aが形成されている。また、正面には、収納された含浸シート2から殺虫成分を揮散させるための格子状に形成されたシート露出開口窓1b…が形成されている。
【0051】
なお、本実施の形態では、シート露出開口窓1bは横縞格子となっているが、必ずしもこれに限らず、例えば、縦縞格子、碁盤目の格子であってもよい。また、シート露出開口窓1bは、必ずしも格子に限らず、形状を問わない複数の開口であれば足りる。シート露出開口窓1bの面積は、使用する殺虫成分によって適宜変化させることができるが、例えば、含浸シート2に対して面積比で50〜95%の割合である。
【0052】
また、薄型箱状容器1は、本実施の形態では、正面形状が長方形となっているが、必ずしもこれに限らず、正面形状が三角形、五角形等の他の多角形の他、円形、楕円形、その他の形状であっても良い。
【0053】
さらに、薄型箱状容器1は複数個設けられるが、本実施の形態では、一つの薄型箱状容器1の大きさは、このA4サイズ分の大きさの含浸シート2を例えば6等分したものを収容できる大きさとなっている。この結果、本実施の形態の殺虫器10では、薄型箱状容器1は6段となっている。
【0054】
なお、本発明においては、特にA4サイズの大きさに限定する必要はなく、任意のサイズ(例えばA3〜A5サイズの大きさ)の含浸シート2を分割収納できるものであればよい。
【0055】
一方、本実施の形態では、殺虫器10は、図1(b)の右側面図に示すように、6個の各薄型箱状容器1…が、正面が背面よりも低くなるように傾斜して平行に並べて設けられている。そして、上端にシート挿入開口1aが位置するようになっている。これによって、殺虫器10を吊り下げているときに、含浸シート2が薄型箱状容器1のシート挿入開口1aから滑り落ちることがない。また、各薄型箱状容器1が、傾斜して平行に並べられていることによって、殺虫器10の水平から風があった場合に、殺虫成分の部屋への拡散が容易に行われるものとなる。
【0056】
また、本実施の形態では、含浸シート2に複数の孔を穿設しておくことが可能である。これにより、含浸シート2の空気の流通性を確保するために有効となる場合があるので、殺虫成分の部屋への拡散効率を高めることができる。
【0057】
なお、本実施の形態では、図1(a)(b)(c)に示すように、6個の各薄型箱状容器1…が、正面が背面よりも低くなるように傾斜して平行に並べて設けられているが、必ずしもこれに限らず、例えば、図4(a)(b)に示すように、傾斜がジグザグとなるように、配設することが可能である。これによっても、同様に、殺虫器10の水平から風があった場合に、殺虫成分の部屋への拡散が容易に行われるものとなる。なお、この場合も、薄型箱状容器1の上端側がシート挿入開口1aとなるようにする。
【0058】
上記構成の殺虫器10の使用方法について説明する。
【0059】
まず、殺虫器10は、市販状態では、図2に示すように、折り畳んだ状態でコンパクトになっている。また、例えば、殺虫成分の含浸シート2は、図示しない密封袋に収納されている。
【0060】
この状態から殺虫器10を使用するときには、先ず、密封袋から含浸シート2を取り出し、各薄型箱状容器1のシート挿入開口1aからそれぞれ挿入する。そして、吊り下げ紐3を例えば部屋の天井、又はエアコンの前等に吊り下げる。これにより、蚊や蝿等の害虫を防ぐことができる。
【0061】
なお、上記の説明では、市販状態では、殺虫成分の含浸シート2は、図示しない密封袋に収納されているとしていたが、必ずしもこれに限らず、製造状態において、最初から殺虫成分の含浸シート2を薄型箱状容器1に収納しておき、図2に示す状態で、殺虫器10全体を密封しておくことも可能である。これにより、使用者は、直接、含浸シート2を触らなくて良いというメリットがある。
【0062】
このように、本実施の形態の殺虫器10では、薄型箱状容器1は含浸シート2を脱着可能ないし脱着自在に収納することができるようになっているので、複数の薄型箱状容器1…に常温揮散性の殺虫成分を含浸した含浸シート2をそれぞれ収納し、それを吊り下げ紐3にて立体的に組み立てることができる。
【0063】
また、薄型箱状容器1は、収納された含浸シート2から殺虫成分を揮散させるためのシート露出開口窓1bを有しているので、立体的に組み立てた複数の薄型箱状容器1を有する殺虫器10を部屋に置いておくことにより、例えば、蚊等の害虫を殺虫することができる。
【0064】
さらに、殺虫成分は含浸シート2に含浸されているので、殺虫成分の揮散面積を大きくすることができる。したがって、それを複数個にするときには、さらに殺虫成分の放散効率を高めることができる。
【0065】
また、常温揮散性の殺虫成分を含浸した含浸シート2は薄型箱状容器1に収納されているので、使用時に直接含浸シート2に触れることがなく衛生的である。
【0066】
さらに、薄型箱状容器1は、含浸シート2の強度補強にもなる。
【0067】
この結果、市販状態及び収納状態においては嵩が小さくコンパクトであり、使用時には、組み立てが容易であって、かつ殺虫成分の放散効率を高めて室内等の比較的広い空間での効能を発揮し得る殺虫器10を提供することができる。
【0068】
また、本実施の形態の殺虫器10では、吊り下げ紐3は、複数個の薄型箱状容器1を立体的に吊り下げるための可撓性線状部材からなっているので、吊り下げ紐3により、複数の薄型箱状容器1を吊り下げて、例えば、部屋の天井等に吊り下げることができる。
【0069】
この結果、本実施の形態の殺虫器10を、風通しの良い場所に設置し易くなり、殺虫成分の放散効率をさらに高めることができる。
【0070】
また、本実施の形態の殺虫器10では、含浸シート2は、複数の孔を穿設することが可能である。これにより、含浸シート2に対して空気の流通を確保するために有効となる場合があるので、殺虫成分の放散効率をさらに高めることができる。
【0071】
また、本実施の形態の殺虫器10では、薄型箱状容器1として、例えばA4サイズを均等に分割した大きさ及び個数を有している。具体的には、例えば、A4サイズを均等に6等分することにより、薄型箱状容器1の大きさとして、縦8cm×横12cm程度となり、また、薄型箱状容器1の個数を6個としている。
【0072】
この結果、殺虫器10を折り畳んだ場合には、持ち運び等において手頃な大きさとなる一方、殺虫器10を組み立てた場合においても、殺虫成分の放散に対して効率の良い大きさ及び広がりとすることができる。
【0073】
また、本実施の形態の殺虫器10では、殺虫成分を含浸した含浸シート2を、薄型箱状容器1の端部に形成されたシート挿入開口1aから、挿入して収納することができる。
【0074】
したがって、殺虫成分を含浸した含浸シート2を容易に取り替えることができるので、殺虫成分がなくなった殺虫器10を消耗品として随時容易に交換することができる。
【0075】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図5及び図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態で述べる以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。したがって、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0076】
本実施の形態の殺虫器20は、前記実施の形態1の吊り下げタイプの殺虫器10とは異なり、図5(a)(b)に示すように、係止部材としての中心部材21に薄型箱状容器1…が立設状態にして放射状に取り付けたものからなっている。
【0077】
すなわち、本実施の形態では、中心部材21には、穴22が形成されているとともに、各薄型箱状容器1の側面には、図6(a)〜(e)に示すように、ピン23が1個ずつそれぞれに設けられている。なお、本実施の形態では、中心部材21は、例えば、円柱の樹脂製品とすることが可能である。ただし、中心部材21は、必ずしも円柱に限らず、複数の薄型箱状容器1…が放射状に広がるように固定でき、結果的にこれら薄型箱状容器1…の中心にある部材であれば足りる。
【0078】
上記構成の殺虫器20を組み立てるときには、中心部材21の穴22に薄型箱状容器1のピン23を挿入することによって、薄型箱状容器1を中心部材21に取り付けることができる。
【0079】
なお、本実施の形態では、ピン23は、薄型箱状容器1に1個しか設けられていないが、必ずしもこれに限らず、2個以上のピン23…を設けるとともに、中心部材21の対応する位置に穴22…を穿設することが可能である。また、本実施の形態では、ピン23を設けているが、本発明では、必ずしもこれに限らず、例えば、中心部材21に両面テープ等にて固着することも可能である。これによっても、容易に殺虫器20を組み立てることが可能である。
【0080】
また、本実施の形態では、ピン23を1個設けたことによって、中心部材21に取り付けた薄型箱状容器1を、ピン23を中心として回動することにより、薄型箱状容器1の立設傾斜角度を変更できるようになっている。これによって、殺虫器20を吊り下げた場合等において、殺虫器20の回転速度をある程度制御できるようになり、殺虫成分の放散効率を調整することができる。
【0081】
ところで、本実施の形態では、殺虫器20は、直置きタイプとなっており、回転しないが、必ずしもこれに限らず、中心部材21の下方部分に、回転駆動手段としての図示しない回転駆動装置を設けて中心部材21に連結することにより、該軸を中心としてこの中心部材21を回転駆動させることができる。これにより、薄型箱状容器1…を、中心部材21を回転軸として回転させることが可能である。
【0082】
また、本実施の形態では、前述したように、直置きタイプであるが、中心部材21の上端に吊り下げ紐3を設けて、実施の形態と同様に、天井等に吊り下げることが可能である。これにより、駆動力なしで、殺虫成分の拡散効率を高めることができる。
【0083】
このように、本実施の形態では、係止部材としての中心部材21の周りに薄型箱状容器1を放射状に立設した殺虫器20を形成することができる。
【0084】
したがって、例えば、この殺虫器20を吊り下げた場合には、風が吹くと殺虫器20が中心部材21を中心として回転することができるので、殺虫成分の放散効率をさらに高めることができる。
【0085】
また、本実施の形態では、殺虫器20を組み立てるときには、中心部材21に形成された穴22に、薄型箱状容器1の側面に形成されたピン23を挿入することによって、中心部材21に薄型箱状容器1を放射状に取り付けた殺虫器20を容易に組み立てることができる。
【0086】
したがって、市販状態及び収納状態においては嵩が小さくコンパクトであり、使用時には、確実に組み立てが容易であって、かつ殺虫成分の放散効率を高めて室内等の比較的広い空間での効能を発揮し得る殺虫器20を提供することができる。
【0087】
また、本実施の形態の殺虫器20では、薄型箱状容器1が1個のピン23を中心として回動可能となっているので、中心部材21への薄型箱状容器1の取り付け角度を容易に変更することができる。この結果、例えば、薄型箱状容器1を立設状態にして放射状に取り付けた殺虫器20を吊り下げた場合等において、薄型箱状容器1における取り付け角度の影響により、殺虫器20の回転速度をある程度制御できるようになり、殺虫成分の放散効率を調整することができる。
【0088】
また、本実施の形態の殺虫器20では、中心部材21を例えば図示しない駆動装置に連結することにより、この中心部材21を回転駆動させることが可能である。このようにした場合には、中心部材21に放射状に取り付けられた薄型箱状容器1を、この中心部材21を軸として自ら回転することができる。したがって、風が吹かなくても、殺虫成分の放散効率を高めることができる。
【0089】
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施の形態について図7ないし図12に基いて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態で述べる以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。したがって、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0090】
前記実施の形態1の殺虫器10は、薄型箱状容器1が平行に傾斜して設けられているタイプ又は薄型箱状容器1がジグザグに傾斜して設けられているタイプであり、実施の形態2の殺虫器20は、薄型箱状容器1が放射状に広がるタイプであった。
【0091】
しかしながら、本発明の殺虫器は、必ずしもこれに限らず、薄型箱状容器1については同じ形状を維持しつつ、各種の立体形状にすることが可能である。
【0092】
例えば、図7に示すように、薄型箱状容器1を6個の立方体(六面体)となるように取り付けることが可能である。
【0093】
この場合、薄型箱状容器1に図示しない係止部材としてのピンを形成することにより、各薄型箱状容器1を立法体形状にして固定することができる。
【0094】
このような構成においては、市販状態では、分解した各薄型箱状容器1を積み重ねておくことが可能である一方、使用者は容易に、立方体に組み立てることが可能である。
【0095】
このような手法を用いれば、その他の形状として、図8に示すように、上側が開口した平面形状が長方形又は菱形の箱状や、図9に示すように、上側が開口した平面形状が三角形の箱状に組み立てることができる。なお、その他の多角形であっても良い。また、図8及び図9の場合、下側も開口となる筒状であっても良い。さらに、平面形状が多角形に限らず、例えば、図10に示すように、平面形状がH型の箱状に組み立てることができる一方、図11に示すように、屏風形状にすることも可能である。
【0096】
また、これらの形状にする場合においては、図12に示すように、含浸シート2に複数の孔4…を設けることが可能である。この孔4…は、メッシュ状に設けることができる他、デザイン性を考慮して種々の形状、模様とすることができる。なお、孔4を設ける構成は、前記実施の形態1にて説明したが、前記実施の形態2で説明した含浸シート2に形成することも可能である。
【0097】
さらに、このような形態を発展していけば、例えば、行灯として機能するように、直方体の内部の照明器具を入れることにより、インテリアとしての役割をもたせることができる。この結果、殺虫器であることを忘れさせる効果を得ることができる。
【0098】
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0099】
【発明の効果】
本発明の殺虫器は、以上のように、常温揮散性の殺虫成分を含浸したシートと、上記シートを脱着可能に収納し、かつ収納されたシートから殺虫成分を揮散させるためのシート露出開口窓を有する薄型容器と、上記薄型容器を、複数個、立体的に組み立てるための係止部材とを備えているものである。
【0100】
それゆえ、複数の薄型容器に常温揮散性の殺虫成分を含浸したシートをそれぞれ収納し、それを係止部材にて立体的に組み立てることができる。
【0101】
また、薄型容器はシート露出開口窓を有しているので、立体的に組み立てた複数の薄型容器を有する殺虫器を部屋に置いておくことにより、例えば、蚊等の害虫を殺虫することができる。
【0102】
さらに、殺虫成分はシートに含浸されているので、殺虫成分の揮散面積を大きくすることができる。したがって、それを複数個にするときには、さらに殺虫成分の放散効率を高めることができる。
【0103】
また、常温揮散性の殺虫成分を含浸したシートは薄型容器に収納されているので、使用時に直接シートに触れることがなく衛生的である。さらに、薄型容器は、シートの強度補強にもなる。
【0104】
この結果、市販状態及び収納状態においては嵩が小さくコンパクトであり、使用時には、組み立てが容易であって、かつ殺虫成分の放散効率を高めて室内等の比較的広い空間での効能を発揮し得る殺虫器を提供することができるという効果を奏する。
【0105】
また、本発明の殺虫器は、上記記載の殺虫器において、前記係止部材は、複数個の薄型容器を立体的に吊り下げるための可撓性線状部材からなるものである。
【0106】
それゆえ、可撓性線状部材により、複数の薄型容器を吊り下げて、例えば、部屋の天井等に吊り下げることができる。この結果、本発明の殺虫器を、風通しの良い場所に設置し易くなり、殺虫成分の放散効率をさらに高めることができるという効果を奏する。
【0107】
また、本発明の殺虫器は、上記記載の殺虫器において、前記係止部材は、薄型容器を立設状態にして放射状に取り付けるべく、複数の薄型容器における中心位置に配設した中心部材からなっているものである。
【0108】
それゆえ、係止部材としての中心部材の周りに薄型容器を放射状に立設した殺虫器を形成することができる。
【0109】
したがって、例えば、この殺虫器を吊り下げた場合には、風が吹くと殺虫器が中心部材を中心として回転することができるので、殺虫成分の放散効率をさらに高めることができるという効果を奏する。
【0110】
また、本発明の殺虫器は、上記記載の殺虫器において、前記中心部材には穴が形成されているとともに、前記薄型容器の側面には、該薄型容器を中心部材に取り付けるべく、上記中心部材に形成された穴に挿入可能なピンが形成されているものである。
【0111】
それゆえ、殺虫器を組み立てるときには、中心部材に形成された穴に、薄型容器の側面に形成されたピンを挿入することによって、中心部材に薄型容器を放射状に取り付けた殺虫器を容易に組み立てることができる。
【0112】
したがって、市販状態及び収納状態においては嵩が小さくコンパクトであり、使用時には、確実に組み立てが容易であって、かつ殺虫成分の放散効率を高めて室内等の比較的広い空間での効能を発揮し得る殺虫器を提供することができるという効果を奏する。
【0113】
また、本発明の殺虫器は、上記記載の殺虫器において、前記ピンは、1個であり、上記薄型容器は、このピンを中心として回動可能となっているものである。
【0114】
それゆえ、薄型容器は、1個のピンを中心として回動可能となっているので、中心部材への薄型容器の取り付け角度を容易に変更することができる。この結果、例えば、薄型容器を立設状態にして放射状に取り付けた殺虫器を吊り下げた場合等において、薄型容器における取り付け角度を変化させることにより、殺虫器の回転速度をある程度制御できるようになり、殺虫成分の放散効率を調整することができるという効果を奏する。
【0115】
また、本発明の殺虫器は、上記記載の殺虫器において、前記中心部材は、回転駆動可能となっているものである。
【0116】
それゆえ、中心部材に放射状に取り付けられた薄型容器を、この中心部材を軸として自ら回転することができる。したがって、風が吹かなくても、殺虫成分の放散効率を高めることができるという効果を奏する。
【0117】
また、本発明の殺虫器は、上記記載の殺虫器において、前記シートは、複数の孔を有しているものである。
【0118】
それゆえ、シートの孔は、通気性を確保するために有効となる場合があるので、殺虫成分の放散効率をさらに高めることができるという効果を奏する。
【0119】
また、本発明の殺虫器は、上記記載の殺虫器において、前記薄型容器は、前記シートを収納するためのシート挿入開口が端部に形成されて薄型箱状容器となっているものである。
【0120】
それゆえ、殺虫成分を含浸したシートを、薄型容器としての薄型箱状容器の端部に形成されたシート挿入開口から挿入して収納することができる。
【0121】
したがって、上記殺虫成分を含浸したシートを容易に取り替えることができるので、殺虫成分がなくなったシートを消耗品として随時容易に交換することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における殺虫器の実施の一形態を示すものであり、(a)は殺虫器の構造を示す斜視図、(b)は同右側面図、(c)は薄型箱状容器に含浸シートを収納した状態の同殺虫器を示す斜視図である。
【図2】折り畳んだ状態の殺虫器の構造を示す正面図である。
【図3】(a)は上記殺虫器の薄型箱状容器の構造を示す平面図、(b)は同正面図、(c)は同底面図、(d)は同右側面図、(e)は同断面図である。
【図4】(a)は上記殺虫器の他の構成を示す斜視図であり、(b)は薄型箱状容器に含浸シートを収納した状態の同殺虫器を示す斜視図である。
【図5】本発明における殺虫器の他の実施の形態を示すものであり、(a)は殺虫器の構造を示す斜視図、(b)は薄型箱状容器に含浸シートを収納した状態の同殺虫器を示す斜視図である。
【図6】(a)は上記殺虫器の薄型箱状容器の構造を示す平面図、(b)は同正面図、(c)は同底面図、(d)は同左側面図、(e)は同右側面図である。
【図7】本発明における殺虫器のさらに他の実施の形態を示すものであり、六面体にてなる殺虫器の構造を示す斜視図である。
【図8】上記殺虫器の形態を変化させたものであり、平面形状が四角形の箱形状又は筒状にてなる殺虫器の構造を示す斜視図である。
【図9】上記殺虫器の形態を変化させたものであり、平面形状が三角形の箱形状又は筒状にてなる殺虫器の構造を示す斜視図である。
【図10】上記殺虫器の形態を変化させたものであり、平面形状がH型にてなる殺虫器の構造を示す斜視図である。
【図11】上記殺虫器の形態を変化させたものであり、屏風形状にてなる殺虫器の構造を示す斜視図である。
【図12】含浸シートに複数の孔を形成した状態の殺虫器を示す斜視図である。
【図13】従来の殺虫器の構造を示すものであり、(a)はオス型の正面図、(b)はメス型の正面図である。
【図14】従来の他の防虫器の構造を示すものであり、一部を破断して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 薄型箱状容器(薄型容器)
1a シート挿入開口
1b シート露出開口窓
2 含浸シート(シート)
3 吊り下げ紐(係止部材、可撓性線状部材)
10 殺虫器
20 殺虫器
21 中心部材(係止部材)
22 穴
23 ピン

Claims (8)

  1. 常温揮散性の殺虫成分を含浸したシートと、
    上記シートを脱着可能に収納し、かつ収納されたシートから殺虫成分を揮散させるためのシート露出開口窓を有する薄型容器と、
    上記薄型容器を、複数個、立体的に組み立てるための係止部材とを備えていることを特徴とする殺虫器。
  2. 前記係止部材は、複数個の薄型容器を立体的に吊り下げるための可撓性線状部材からなることを特徴とする請求項1記載の殺虫器。
  3. 前記係止部材は、薄型容器を立設状態にして放射状に取り付けるべく、複数の薄型容器における中心位置に配設した中心部材からなっていることを特徴とする請求項1記載の殺虫器。
  4. 前記中心部材には穴が形成されているとともに、
    前記薄型容器の側面には、該薄型容器を中心部材に取り付けるべく、上記中心部材に形成された穴に挿入可能なピンが形成されていることを特徴とする請求項3記載の殺虫器。
  5. 前記ピンは、1個であり、
    上記薄型容器は、このピンを中心として回動可能となっていることを特徴とする請求項4記載の殺虫器。
  6. 前記中心部材は、回転駆動可能となっていることを特徴とする請求項3、4又は5記載の殺虫器。
  7. 前記シートは、複数の孔を有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の殺虫器。
  8. 前記薄型容器は、前記シートを収納するためのシート挿入開口が端部に形成されて薄型箱状容器となっていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の殺虫器。
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