JP4238162B2 - 薬剤拡散装置 - Google Patents

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Description

本発明は、薬剤拡散装置に関するものである。本発明の薬剤拡散装置は、防虫剤等を大気中に拡散させる用途に適するものである。
薬剤の有効成分を加熱して蒸散させる虫除け器が知られている。当該虫除け器では、薬剤をヒータによって加熱し、薬剤を蒸散させて虫除けを行う。
しかしながらヒータを使用する虫除け器は、ヒータの電源となるコンセントが無い場所では使用できないという問題があり、また「電気代が嵩むのではないか」という不安や、切り忘れの不安を使用者に与える懸念がある。
一方、有効成分が常温で拡散する防虫剤もあり、かかる防虫剤を採用する場合には、ヒータ等の熱を発生させるための部材は必ずしも必須ではない。
また薬剤の拡散を円滑に行わしめることを目的として、薬剤を保持した網を用いて防虫を行う技術が開示されている(特許文献1及び特許文献2)。
特開昭60−180536号公報 特開2001−200239号公報
特許文献に記載された従来技術では、風が網を通り抜けるので、薬剤の拡散が円滑である。
しかしながら、網は一般的に腰がなく定形性がないため、使用時には何らかの方法で姿勢を保持することが必要である。
また薬剤が含有された網はべたついて持ち運び難い場合があり、販売の際に店舗にそのまま並べるのも困難である。さらに薬剤拡散装置は、必要な時だけ薬剤が拡散されることが望ましい。すなわち薬剤拡散装置を使用しない時や、販売に際して薬剤拡散装置を店舗に展示する場合などに薬剤を拡散させないようにすることができれば、薬剤の無駄な消費を防ぐことができる。薬剤拡散装置が常温で揮発する成分を含有する薬剤を使用する場合には、特にこの様な構造であることが望ましい。
そこで本発明は、網を使用した薬剤散布装置を改良するものであり、使用時における網の姿勢保持が容易であり、且つ必要なときだけ薬剤を拡散させることができる薬剤拡散装置を提供することを課題とするものである。
そして、上記した目的を達成するための請求項1記載の発明は、外殻を構成する本体部材と、薬剤を保持可能な薬剤保持部材を有し、前記本体部材は互いに近接及び離反可能な二片の外殻片を有し、前記外殻片の少なくとも一片は内部に空間を有する立体形状であり、前記二片の外殻片を互いに連結する連結手段を備え、前記薬剤保持部材は網状であって、前記連結手段の周囲を覆うように互いに近接離反する前記二片の外殻片に取り付けられ、前記二片の外殻片を互いに近接させることによって本体部材の内部に略密閉空間が形成され、前記薬剤保持部材を前記略密閉空間内に収納可能であり、前記二片の外殻片を互いに離反させることによって前記略密閉空間は外部に開放状態となり、前記薬剤保持部材は広げられた状態で外気と接することを特徴とする薬剤拡散装置である。
なお「薬剤保持部材は網状であって、前記連結手段の周囲を覆うように互いに近接離反する前記外殻片に取り付けられ」とは、薬剤保持部材が直接的に外殻片に取り付けられている場合だけでなく、他の部材を介在して間接的に取り付けられている場合も含む。
本発明の薬剤拡散装置は、互いに近接離反する外殻片を有し、外殻片を互いに近接させることによって本体部材の内部に略密閉空間が形成される。そしてこの略密閉空間内に網状の薬剤保持部材が収納される。そのため本体部材が略密閉空間を構成している間は、薬剤保持部材は外気と触れず、薬剤の放散が抑制される。
一方、外殻片を互いに離反させると前記した略密閉空間は外部に開放状態となる。ここで本発明の薬剤拡散装置では、薬剤保持部材が移動する二片の外殻片に取り付けられているから、外殻片を互いに離反させると薬剤保持部材は広げられた状態となる。そのため薬剤保持部材と外気との接触機会が増加し、薬剤の拡散が促進される。さらに本発明の薬剤拡散装置は、薬剤保持部材が網状であるので、網の孔に空気が通って薬剤の拡散性に優れる。また薬剤保持部材は連結手段の周囲を覆うように配置している
また請求項2記載の発明は、連結手段は、二片の外殻片が互いに離反した状態を維持可能であることを特徴とする請求項1記載の薬剤拡散装置である。
本発明の薬剤拡散装置は、使用時における定型性が優れ、使い勝手がよい。
また請求項3記載の発明は、本体部材は、二片の外殻片が互いに離反した状態で自立可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の薬剤拡散装置である。
本発明の薬剤拡散装置は、本体部材を自立させて使用することができ、使い勝手がよい。
請求項4記載の発明は、連結手段は所定の方向に伸縮可能であり、連結手段の伸縮方向両端部に外殻片が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の薬剤拡散装置である。
請求項4記載の発明によれば、簡単な構造で空間の密閉状態と開放状態とを選択可能に作動させることができる。
また連結手段を伸縮させるための構造として、連結手段は複数の柱状部材からなり、隣接する柱状部材が入れ子状に収納されていて全長が伸縮自在であるものを用いることができる(請求項5)。
柱状部材は、3以上の個数であることが望ましい。
請求項6記載の発明は、連結手段はコイルばねであり、当該コイルばねは二片の外殻片を互いに近接させて本体部材の内部に略密閉空間を形成させた時には圧縮状態で縮み、前記二片の外殻片には係合部が設けられ、前記係合部を係合させることによって略密閉状態の維持が可能であることを特徴とする請求項4記載の薬剤拡散装置である。
請求項6記載の発明では、連結手段としてコイルばねを採用している。また本発明では、空間の密閉状態の維持が可能な係合部を有している。係合部による密閉状態の維持を解くとコイルばねが伸び、本体部材が開放状態となる。
また参考例として、薬剤保持部材は連結手段たるコイルばねの内側に配置されていることを特徴とする薬剤拡散装置ある。
上記した構成によれば、薬剤保持部材は連結手段であるコイルばねの内側に配置されている。そのため、使用時に誤って薬剤保持部材に触れそうになっても、コイルばねによってこれを防ぐことができる。
また、薬剤保持部材は多重構造であってもよい(請求項)。薬剤保持部材が多重構造である場合は、最も外側に位置する薬剤保持部材には薬剤を保持させないことが望ましい。
また参考例として、薬剤保持部材が連結手段を兼ねてもよい。
薬剤保持部材が連結手段を兼ねる構成を採用する場合は、薬剤拡散装置を吊り下げて使用する場合に推奨される。すなわち薬剤拡散装置を吊り下げて使用する場合は、下側の外殻片の重量によって連結手段が引かれる。薬剤保持部材が連結手段を兼ねる構成を採用すれば、下側の外殻片によって薬剤保持部材が引かれ、皺無くのびる。
また請求項記載の発明は、網状の保護部材が設けられ、前記保護部材は薬剤保持部材を覆うように配置されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか記載の薬剤拡散装置である。
請求項記載の発明によれば、網状の保護部材が薬剤保持部材の外側に設けられているので、使用時に誤って薬剤保持部材に触れそうになった場合にも、保護部材によってこれを防ぐことができる。
請求項記載の発明は、薬剤保持部材に保持される薬剤には、常温で揮発して防虫効果を発揮する成分が含まれていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか記載の薬剤拡散装置である。
請求項記載の発明は、薬剤保持部材を防虫具として使用するものである。
また請求項10記載の発明は、本体部材を吊り下げる吊り下げ手段を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか記載の薬剤拡散装置である。
本発明の薬剤拡散装置は、吊り下げ手段を有するので、薬剤拡散装置を柱や天井等から吊り下げて使用することができる。
本発明の薬剤拡散装置は、薬剤の拡散効率が優れるという効果と、必要なときだけ薬剤を拡散させることができる効果を兼ね備える。さらに本発明の薬剤拡散装置は、持ち運びが便利であるという効果もある。
以下さらに本発明の具体的実施例について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の薬剤拡散装置を密閉状態にした際の斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態の薬剤拡散装置の使用状態を示す斜視図である。図3は、図2の一部を破断した薬剤拡散装置1の斜視図である。
本発明の第1の実施形態の薬剤拡散装置1は、図1,2,3に示すように、本体部材2、網取付け部材3,3'、連結部材(連結手段)5、薬剤保持部材6及び保護部材7によって構成されている。また本体部材2には吊り下げ部材10及びインジケータ14が設けられている。
以下、各部材の構造について説明する。
本体部材2は、下部側の外殻片11と上部側の外殻片12を備える。上部側の外殻片12と下部側の外殻片11は同一形状であり、開口13,13'が設けられた空間15を有する容器状である。下部側の外殻片11と上部側の外殻片12は一対の部材であり、図1、図8に示すように、それぞれの開口13,13'同士を合わせると、本体部材2内に密閉された空間19を形成することができる。なおこの開口13,13'同士が合致する部位の近傍には、図示しない係合部が設けられ、この係合部によって開口13,13'同士を合わせた状態の姿勢を維持させることができる。
前記した様に上部側の外殻片12と下部側の外殻片11は同一形状であるから、下部側の外殻片の構造を中心に説明する。
図4は、図1の薬剤拡散装置1の下部構造の分解斜視図である。図5は、図1の実施形態で採用する網取付けリング35の分解斜視図である。図6は、図1の薬剤拡散装置1の下部構造の断面図である。図7は、図1に示す薬剤拡散装置1の断面図である。図8は、図1に示す薬剤拡散装置1の密閉状態を示す断面図である。
下部側の外殻片11は、図4に示す様に容器部材16と底板部材17が一体化されたものである。すなわち容器部材16は、大径円筒部20と小径円筒部21を有し、両者の間がテーパー状の底部22によって結合されたものである。小径円筒部21は、大径円筒部20よりも小径であり、大径円筒部20に対して同心状に設けられている。大径円筒部20と小径円筒部21の間は連通しており、容器部材16は、図6に示すように全体的に上下に貫通している。小径円筒部21の外周壁には3個の貫通孔24が設けられている。小径円筒部21の開口端にはフランジ部29が設けられている。
底板部材17は円板部25を有し、その一方の面の中心に連結部材接続用円筒部26が設けられ、他方の面の中心に容器部材接続用円筒部27が設けられたものである。
円板部25の外径は、前記した容器部材16の大径円筒部20の内径にほぼ等しい。底板部材17の円板部25にはねじ孔18が設けられている。
連結部材接続用円筒部26には、3個のねじ孔28が設けられている。当該ねじ孔28は、連結部材5を取り付けるのに使用される。
容器部材接続用円筒部27の外径は、容器部材16の小径円筒部21の内径に等しい。容器部材接続用円筒部27の外周にも3個のねじ孔30が設けられている。
連結部材接続用円筒部26の外径は、後記する連結部材5の下端部の外径と略等しい。連結部材接続用円筒部26と容器部材接続用円筒部27の間は連通しない。
下部側の外殻片11は、図6に示すように容器部材16の内面に底板部材17が挿入されたものであり、底板部材17の円板部25の外周が容器部材16の大径円筒部20の内周面と接している。ここで底板部材17の円板部25はねじ孔18を除いて開口が無い。そのため容器部材16は、小径円筒部21側に貫通しているが、小径円筒部21側の開口は、底板部材17によって封鎖されている。
そのため下部側の外殻片11は、大径円筒部20側の開口のみが外部に繋がり、他の部分が閉鎖され碗状であり、内部に空間15を有する立体形状である。
なお本実施形態では、容器部材16と底板部材17との接続は、図6に示すようにネジ31によって行われている。すなわち底板部材17の容器部材接続用円筒部27が容器部材16の小径円筒部21内に挿入され、容器部材16の貫通孔24と底板部材17のねじ孔30を合致させてネジ31が挿通され、容器部材16と底板部材17が一体的に結合されている。容器部材16と底板部材17の取付け手段は任意であり、接着剤を使用して結合してもよい。さらに容器部材16と底板部材17を一体的に成形してもよい。
網取付け部材3,3'は、基礎部材33と、網取付けリング35及び保護部材取付けリング36によって構成されている。
基礎部材33の円板部38の一面に3重の円環壁40,41,42が立設されたものである。基礎部材33は、円板部38は、前記した容器部材16の底板部材17と略同一の大きさであり、ねじ挿通用の切り欠き44が3か所に設けられている。
円環壁40,41,42の中心は、いずれも円板部38の中心と一致し、三重の円環壁40,41,42は互いに同心状に配置されている。円環壁40,41,42同士の間には隙間があり、当該隙間によって二重の環状溝が形成されている。この中で、内側の環状溝は網取付け溝45として機能し、外側の環状溝は保護部材取付け溝46として機能する。
前記した三重の円環壁40,41,42の内、内側の円環壁40と外側の円環壁42には、ねじ孔58,59が設けられている。
網取付けリング35は、刺しゅう枠の様な形状をしており、図5に示すように内リング51と外リング52によって構成されている。本実施形態で採用する網取付けリング35では、内リング51の外周にピン53が設けられており、外リング52にはピン53が係合する溝55が設けられている。
網取付けリング35は、外リング52の開口円内に内リング51が嵌合したものである。網取付けリング35の外径及び内径は、基礎部材33の網取付け溝45と嵌合しうるものであり、網取付けリング35は、基礎部材33の網取付け溝45に挿入されている。そして基礎部材33の内側の円環壁40に設けられたねじ孔58に図示しないネジが挿通され、当該ネジで網取付けリング35が押さえられている。
保護部材取付けリング36の構造は、前記した網取付けリング35と同一であり、大きさだけが異なる。すなわち保護部材取付けリング36は内リング56と外リング54を持ち、内外径とも網取付けリング35よりも大きい。保護部材取付けリング36の外径及び内径は、基礎部材33の保護部材取付け溝46と嵌合しうるものであり、保護部材取付けリング36は、基礎部材33の保護部材取付け溝46に挿入されている。そして基礎部材33の外側の円環壁42に設けられたねじ孔59に図示しないネジが挿通され、当該ネジで保護部材取付けリング36が押さえられている。
次に連結部材5の構造について説明する。
図9は、図1の実施形態で採用する連結部材5の一部を拡大した断面斜視図である。図10は、連結部材5の変形例を示す連結部材5の一部を拡大した断面斜視図である。
連結部材5は、複数の柱状部材60が隣接する柱状部材60に挿入・退出可能な構造となっている。すなわち各柱状部材60はいずれも円柱形であるが、その大きさは大径のものから小径のものまでわずかづつ径の違うものが揃っている。
そして各柱状部材60は、大径のものから小径のものまでわずかづつ径の違うものが順次入れ子状に配列されている。すなわち連結部材5は、アンテナロッドや釣り竿の如く各柱状部材60が入れ子構造となっており、全長が伸び縮み可能である。
また各柱状部材60の一端側にはそれぞれ内側に突出する内側フランジ62が設けられ、他端側には外側に突出する外側フランジ63が設けられている。そのため連結部材5を最大限に引き延ばした時に隣接する柱状部材60の内側フランジ62と外側フランジ63が当接し、柱状部材60同士の離脱が防止される。
また外側フランジ63には外周を一周するように凹溝65が設けられ、凹溝65にはOリングなどの摩擦部材66が配置されている。そして摩擦部材66は隣接する柱状部材60の内側に接触している。
そのため本実施形態で採用する連結部材5は、摩擦部材66によって適度の摩擦力が生じ、当該摩擦力により連結部材5の全長を任意の長さに保つことができる。
薬剤保持部材6は、可撓性を有する網状の部材である。具体的には、合成樹脂繊維や天然繊維などを糸状にし、これを用いて編んだものや、合成樹脂を網状となるように成形したものが用いられている。本実施形態では、平面状の網が使用されているが、予め筒状に成形したものを薬剤保持部材6として使用してもよい。
薬剤保持部材6に用いられる繊維の種類としては、ポリエステル、ポリアミドなどの合成繊維、アセテートなどの半合成繊維、レーヨン、キュプラなどの再生繊維などを用いることができる。また、これらの繊維を用いて網状とするときの目付量は平方メートル当たり1〜10000gが望ましい。
薬剤保持部材6には薬剤が保持されている。この薬剤は、常温で揮発性を有するものである。また、この薬剤は、有効成分として例えば防虫効果を有するものが含まれている。なお、「防虫効果」とは「殺虫効果」と「害虫の忌避効果」の両方を包含する概念である。
本実施形態で採用する薬剤は、常温揮散性があり、具体的には、25℃での蒸気圧が1.33・10-4Pa(1・10-6mmHg)以上である。
防虫効果を有して常温で揮発する有効成分の具体例としては以下のものがある。
1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル 3−(2−クロロ−2−フルオロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパン−1−カルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(2−クロロ−2−フルオロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル (1R)−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(一般名:エンペントリン)、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル (1R)−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(一般名:トランスフルスリン)、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=約8/1))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル (1R)−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=約8/1))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート等のピレスロイド化合物、2,2−ジクロロビニル ジメチル ホスフェート、N,N−ジエチル−m−トルアミド、カラン−3,4−ジオール。
上記した様に常温で液体の薬剤をそのまま薬剤保持部材6に保持させてもよいが、当該有効成分をエタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルなどの多価アルコール類、イソペンタン、軽質イソパラフィンや軽質流動イソパラフィン(出光石油化学:IPソルベント1620、2028、2835 エクソンモービル:アイソパーE、G、H、L、M)、JIS1号灯油や2号灯油、アルキルベンゼンなどの炭化水素系溶剤、酢酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、クエン酸トリブチルアセテートなどのエステル類、のうちから選択したいずれか、又は、それらの混合物で適宜希釈して得られる薬液を用いることもできる。
薬剤保持部材6に薬剤を保持させる方法は、薬剤を保持した状態の糸などを用いて網状としてもよく、また、網状としたものに薬剤を浸すなどして薬剤をしみこませてもよい。また、このときの保持される薬剤の量を平方メートル当たり20mg〜500gとすることが望ましい。すなわち薬剤の量が過度に多いと薬剤が垂れるといった不具合があり、薬剤の量が少ないと有効期間が短くなってしまうので、薬剤保持部材6に保持させる薬剤量は、平方メートル当たり20mg〜500gが適当である。
保護部材7は薬剤保持部材6と同様に網状であり、薬剤保持部材6の外側に配置されて薬剤保持部材6を覆うものである。
保護部材7には薬剤が付着していない。したがって手指や物が触れても薬剤が付かない。本実施形態では、保護部材6の素材は、薬剤がしみ込み難いものが選定されている。
また、保護部材7の方が薬剤保持部材6よりも剛性を高いものを選定することが推奨される。
図11は、図1の実施形態で採用するインジケータ14の断面斜視図である。図12は、図1の実施形態で採用するインジケータ14の動作を示す斜視図である。
インジケータ14は、図11に示すようにケース部材70とインジケータ本体71によって構成されている。ケース部材70は、正面視が略正方形であり、厚さが薄い箱体であり、下面だけが開口している。インジケータ14は、本体部材2を閉じた状態にするとインジケータ本体71の先端が他の部材と当接して図12(a)の様にケース部材70内に押し込まれる。一方、本体部材2を開いた状態にすると図12(b)の様にケース部材70から突出する。
インジケータ本体71は、板状であり、その表面に昇華性のインキが塗布されている。そのためインジケータ本体71を一定時間露出すると表面の色が変化する。
次に各部材同士の組み立て構造について説明する。
本実施形態の薬剤拡散装置1は、本体部材2の内部に網取付け部材3,3'その他の部材が収納されている。
具体的には、図7の様に本体部材2の下部側の外殻片11と上部側の外殻片12によって囲まれる空間19内に、網取付け部材3,3'、連結部材5、薬剤保持部材6及び保護部材7が内蔵されている。
すなわち網取付け部材3は、図6の様に下部側の外殻片11の内部にあり、容器部材16と底板部材17に取り付けられている。より具体的には、網取付け部材3の基礎部材33が、外殻片11の底板部材17に載置され、両者がネジ57によって締結されている。容器部材16の上部側についても同様であり、上部側の外殻片12の内部に、網取付け部材3'が取り付けられている。
また下部側の外殻片11と上部側の外殻片12の間に連結部材5が接続されている。逆に言えば、連結部材5の両端で、下部側の外殻片11と上部側の外殻片12が連結されており、下部側の外殻片11と上部側の外殻片12とは連結部材5を介して接続されている。
下部側の外殻片11と連結部材5の取付けは、図6に示す様に連結部材接続用円筒部26の内側に、最も下部の柱状部材60を挿入し、ネジ又はピンによって両者を接合することによる。下部側の外殻片11と連結部材5の取付けについても同様である。連結部材5の取付け方法は任意であり、接着剤を使用してもよい。
薬剤保持部材6は、下端側が網取付け部材3の網取付けリング35の内リング51と外リング52の間に挟み込まれている。
薬剤保持部材6の上端側についても同様であり、網取付け部材3'の網取付けリング35の内リング51と外リング52の間に挟み込まれている。
すなわち薬剤保持部材6の上下の端部は、網取付け部材3,3'を介して下部側の外殻片11と上部側の外殻片12に固定されている。
薬剤保持部材6は本来平面状であるが、網取付けリング35が円形であり、薬剤保持部材6の両端が網取付けリング35に挟まれるため、装着状態においては薬剤保持部材6は筒状となっている。そして薬剤保持部材6は連結部材5の周囲を取り巻く様に装着されている。
保護部材7についても同様であり、下端側が網取付け部材3の保護部材取付けリング36の内リング56と外リング54の間に挟み込まれ、保護部材7の上下の端部は、網取付け部材3,3'を介して下部側の外殻片11と上部側の外殻片12に固定されている。
保護部材7についても本来平面状であるが、保護部材取付けリング36が円形であるから装着状態においては筒状となり、薬剤保持部材6の周囲を取り巻く。
インジケータ14は、図2に示すように上部側の外殻片12に取り付けられている。
吊り下げ部材10は、紐又は針金であり、容器部材16は、フランジ部29に取り付けられている。
次に、薬剤拡散装置の使用方法について説明する。
薬剤拡散装置1を製造した後、使用するまでの間は、図1に示すように本体部材2の上部側の下部側の外殻片11と外殻片12の開口13,13'同士が合わせられており、本体部材2の内部の空間19は図8の様に略密閉状態となっている。
薬剤拡散装置1の内部の様子は図8の通りであり、連結部材5の各柱状部材60は、全て最も大きな径の柱状部材60の内部に収納され、連結部材5の全長が最小となっている。また薬剤保持部材6や保護部材7は網であって可撓性を有するので、下部側の外殻片11と上部側の外殻片12とが接近して本体部材2内の空間19が密閉状態となっていても、適当な形に変形して収納される。
インジケータ14は、ケース部材70内にインジケータ本体71が収納された状態である。
図1,8に示す様な、本体部材2の外殻片11,12が合致した状態においては、本体部材2の内部の空間19は略密閉状態となっているので、薬剤保持部材6の薬剤が外部に拡散することはない。またインジケータ本体71についても露出しないので、インジケータ14のインキも変色しない。
そして薬剤拡散装置1を防虫を行う場所に移動させ、外殻片11,12を引っ張る。なおこの時、外殻片11,12の間に設けられた図示しない係合部材は外しておく。
本実施形態においては、外殻片11,12を引っ張ると、連結部材5が伸び、外殻片11,12の間に隙間ができる。すなわち外殻片11,12は連結部材5を介して結合されており、さらに連結部材5の各柱状部材60は、大径のものから小径のものまでわずかづつ径の違うものが順次入れ子状に配列されているので、外殻片11,12を引っ張ると、大径側の柱状部材60に内装されていた小径側の柱状部材60が引き出され、連結部材5の全長が伸びる。
そして連結部材5の全長が最大長となったところで各柱状部材60の内側フランジ62と外側フランジ63が当接し、連結部材5の伸長が停止する。
この時の様子は図2,3,7の様であり、下部側の外殻片11と上部側の外殻片12の間には大きな隙間ができ、前記した略密閉空間19は外部に開放状態となる。
また連結部材5は、摩擦部材66によって適度の摩擦力が生じ、当該摩擦力により連結部材5の全長を任意の長さに保つことができるので、本体部材2を自立させることができる。
薬剤拡散装置1の設置は、本体部材2を自立機能を利用して床面に直置きしてもよく、吊り下げ部材10を利用して壁等に吊り下げてもよい。
さらに前記した薬剤保持部材6と保護部材7のそれぞれの両端は、網取付けリング35及び保護部材取付けリング36を介して下部側の外殻片11と上部側の外殻片12に取り付けられているから、下部側の外殻片11と上部側の外殻片12が離間すると、薬剤保持部材6と保護部材7は伸び広げられる。
インジケータ14は、インジケータ本体71がケース部材70から突出する。
この時の様子は図2,3の通りであり、伸長した連結部材5を取り囲んで円筒状に広げられた状態の薬剤保持部材6があり、さらに薬剤保持部材6を取り囲んで円筒状に広げられた状態の保護部材7がある。
薬剤拡散装置1は多くの場合、室内に設置されることとなるが、薬剤保持部材6は直接外気と接し、さらに薬剤保持部材6は網状であるから外気と薬剤との接触機会も多い。そのため薬剤保持部材6に保持された薬剤は気化又は昇華し、大気中に放散される。
また本実施形態では、薬剤保持部材6及び保護部材7に網状の部材が用いられているので、扇風機やクーラ等の送風、あるいは自然の風が薬剤拡散装置1にあたると、当該風は網の孔を通過する。すなわち薬剤保持部材6や保護部材7は網状であるため、風が当たるとほとんど抵抗を受けずに通過して、効率よく薬剤の拡散を行うことができる。したがって、薬剤保持部材6の薬剤を拡散させやすい。
特に本実施形態では薬剤保持部材6は筒状となり、柱状の連結部材5の周囲を取り巻く様に装着されているので、いずれの方向からの通風も通過する。すなわち本実施形態の
薬剤保持部材6は風向きに対する指向性が無い。
また、誤って薬剤拡散装置1に触れた場合でも、薬剤保持部材6が保護部材7によって覆われているので、肌が直接薬剤に触れることはない。すなわち保護部材7は薬剤がしみ込まない素材で作られているので、保護部材7に触れても薬剤は付かない。
この様に本実施形態では、保護部材7によって薬剤保持部材6に触れにくくする工夫がなされているが、保護部材7が薬剤の拡散の邪魔になることはない。
薬剤保持部材6の薬剤が完全に揮発する前に、一旦、防虫をやめる場合には、本体部材2を密閉状態とし、再び使用するまでの間の薬剤の拡散を防止することができる。この様に本実施形態の薬剤拡散装置1では、薬剤の拡散を必要なときにのみ行えるので、薬剤の無駄がない。
なお本体部材2を縮める際には、上部側の外殻片12と下部側の外殻片11とを相対回転させながら外殻片12,11を近接させることが望ましい。すなわち上部側の外殻片12と下部側の外殻片11とを真っ直ぐに移動させると、中間にある薬剤保持部材6と保護部材7が横に広がり、外殻片11,12で囲まれるエリアからはみ出す。そのため上部側の外殻片12と下部側の外殻片11の間に薬剤保持部材6等が挟まり、薬剤保持部材6等の収まりが悪い。
これに対して上部側の外殻片12と下部側の外殻片11とを相対回転させながら両者の距離を縮めると、薬剤保持部材6等が中心の連結部材5に巻きつき、外への広がりが防止される。そのため薬剤保持部材6等の収まりがよいものとなる。
本実施形態においては、外殻片11,12を相対回転させながら両者の距離を縮めるには、二つの外殻片11,12を捩じりながら互いに圧縮する必要があるが、外殻片11,12を近接させることによって強制的に外殻片11,12が回転する様なガイドを設けてもよい。たとえば図10に示すように柱状部材60の内面に螺旋状のガイド溝64を設け、柱状部材60の外周に設けた突起69をガイド溝64と嵌合させる構成が考えられる。
上記した実施形態の薬剤拡散装置1では、入れ子構造を利用した連結部材5を例示したが、連結部材5の構造は、先の実施形態に限定されるものではなく、下部側の外殻片11及び上部側の外殻片12と固定されており、伸縮などによって本体部材2の開放状態と密閉状態とを選択することができれば、どの様な構造であってもよい。
次に、本発明の他の実施形態として、バネを利用した連結部材を採用する構造を説明する。なお以下の実施形態において、先の実施形態と同一の部品は、先の実施形態と同一の番号を付すことによって重複した説明を省略する。
図13は、本発明の第2実施形態の薬剤拡散装置80の使用状態を示す斜視図である。図14は、薬剤拡散装置の参考例を示す斜視図である。
図13に示される薬剤拡散装置80では、連結部材としてコイルばね81が設けられている。コイルばね(連結部材)81の両端は、下部側の外殻片11及び上部側の外殻片12と接続されている。
本実施形態では、本体部材2が密閉状態の場合にはコイルばね(連結部材)81は圧縮されており、開放状態となると上部側の外殻片12と下部側の外殻片11とを離すように作用して開放状態を維持することができる。なお、本体部材2が密閉状態の場合には、図示しない係合部により密閉状態を維持することができる。
なお本実施形態の薬剤拡散装置80では、薬剤保持部材6の外周に保護部材7を設けることが望ましい。
また、上記した実施形態の薬剤拡散装置1,80では、連結部材5,81は薬剤保持部材6の内側に設けられているものであったが、図14に示される薬剤拡散装置83の様に薬剤保持部材6の外側に連結部材82を設けてもよい(参考例)。かかる場合には、連結部材82が保護部材として機能し、使用時に、薬剤保持部材6の薬剤に触れにくくなる。
また上記した実施形態では、いずれも断面形状が円形の連結部材5,81,82を開示したが、連結部材の断面形状は円形にこだわらない。たとえば図15に示す様なパンタグラフ機構を活用した連結部材85を利用することもできる。なお図15は、本発明の第3実施形態の薬剤拡散装置の使用状態を示す斜視図である。
さらに薬剤拡散装置を吊り下げ専用として利用するならば、紐やワイヤー等の線材を連結部材として活用したり、薬剤保持部材6や保護部材7を連結部材として活用する構成も可能である。
図16は、参考例の薬剤拡散装置86の使用状態を示す斜視図である。図17は、図16の一部を破断した薬剤拡散装置86の斜視図である。
図16,図17に示す薬剤拡散装置86は、先の実施形態に示した様な連結部材5,81は無く、上部側の外殻片12と下部側の外殻片11は、薬剤保持部材6及び保護部材7によってのみ接続されている。
薬剤拡散装置86は、上部側の外殻片12と下部側の外殻片11を引き離して空間を開放状態とし、吊り下げ部材10を用いて他の部材88に吊り下げる。そうすると、下部側の外殻片11の重量によって薬剤保持部材6及び保護部材7が引っ張られ、薬剤保持部材6や保護部材7が伸びた状態となり、薬剤拡散装置86は開放状態で維持される。そして開放状態の間、有効成分が揮発して拡散し、防虫効果を発揮する。
構成では、薬剤保持部材6が伸びた状態となるので、横からの風が通りやすくなり薬剤の拡散が円滑である。
上記した参考例の薬剤保持部材6は、一枚の網を用いたものであったが、薬剤の保有量を増加させるために網を多重に巻いて多重構造とすることもできる。この場合、最も外側の網には薬剤を保持させず、保護部材として機能させることが望ましい。
薬剤保持部材6の色は特に限定はないが、虫を引きつける様な色、例えば黄色が望ましい。かかる構成とすることにより、有効成分の濃度が高い領域に虫が近寄って防虫を効率的に行うことができる。さらに、電灯などの光を発する発光部材を設けて、虫を引きつけてもよい。例えば薬剤拡散装置の中央部に光源を配置すれば、装置全体が行灯の様な雰囲気となり、インテリアとして好適である。
また上記した実施形態及び参考例は、いずれも縦置き状に設置したが、図18に示す薬剤拡散装置90の様に横置きにしてもよい。薬剤拡散装置を横置きする場合は、全体が転がらない様にする工夫が必要である。図18に示す薬剤拡散装置90では、本体部材92を角形として転がりを防いだ。なお図18は、本発明の第5実施形態の薬剤拡散装置90の使用状態を示す斜視図である。
また、薬剤に、酸化防止剤、光安定剤等を添加したものを用いても良い。さらに薬剤貯留部を設け、薬剤貯留部から薬剤保持部に薬剤を供給する構成も可能である。
たとえば下側の外殻片内に皿状の薬剤貯留部を設け、薬剤保持部の下端部を薬剤貯留部に浸し、毛細管現象によって薬剤を吸い上げる。
あるいは下側の外殻片内に皿状の薬剤貯留部を設け、図1の様に上側の外殻片と下側の外殻片を閉じた時に薬剤保持部が薬剤貯留部に漬かる構造とする。
さらに上部側の外殻片に薬剤貯留部を設け、薬剤貯留部から薬剤保持部に対して薬剤を滴下する構成も考えられる。
上記した実施形態及び参考例では、薬剤拡散装置を虫除け器として使用する例を説明したが、香料を拡散させる用途に本発明を使用することもできる。
本発明の第1の実施形態の薬剤拡散装置を密閉状態にした際の斜視図である。 本発明の第1の実施形態の薬剤拡散装置の使用状態を示す斜視図である。 図2の一部を破断した薬剤拡散装置の斜視図である。 図1の薬剤拡散装置の下部構造の分解斜視図である。 図1の実施形態で採用する網取付けリングの分解斜視図である。 図1の薬剤拡散装置の下部構造の断面図である。 図1に示す薬剤拡散装置の断面図である。 図1に示す薬剤拡散装置の密閉状態を示す断面図である。 図1の実施形態で採用する連結部材の一部を拡大した断面斜視図である。 連結部材の変形例を示す連結部材の一部を拡大した断面斜視図である。 図1の実施形態で採用するインジケータの断面斜視図である。 図1の実施形態で採用するインジケータの動作を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態の薬剤拡散装置の使用状態を示す斜視図である。 薬剤拡散装置の参考例を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態の薬剤拡散装置の使用状態を示す斜視図である。 参考例の薬剤拡散装置の使用状態を示す斜視図である。 図16の一部を破断した薬剤拡散装置の斜視図である。 本発明の第5実施形態の薬剤拡散装置の使用状態を示す斜視図である。
符号の説明
1,80,82,83,86,90 薬剤拡散装置
2 本体部材
3 網取付け部材
5,85 連結部材(連結手段)
6 薬剤保持部材
7 保護部材
10 吊り下げ部材
11 上部側の外殻片
12 下部側の外殻片
13 13'開口
14 インジケータ
15 空間
16 容器部材
19 空間
35 網取付けリング
36 保護部材取付けリング
60 柱状部材
81 コイルばね(連結手段)

Claims (10)

  1. 外殻を構成する本体部材と、薬剤を保持可能な薬剤保持部材を有し、前記本体部材は互いに近接及び離反可能な二片の外殻片を有し、前記外殻片の少なくとも一片は内部に空間を有する立体形状であり、前記二片の外殻片を互いに連結する連結手段を備え、前記薬剤保持部材は網状であって、前記連結手段の周囲を覆うように互いに近接離反する前記二片の外殻片に取り付けられ、前記二片の外殻片を互いに近接させることによって本体部材の内部に略密閉空間が形成され、前記薬剤保持部材を前記略密閉空間内に収納可能であり、前記二片の外殻片を互いに離反させることによって前記略密閉空間は外部に開放状態となり、前記薬剤保持部材は広げられた状態で外気と接することを特徴とする薬剤拡散装置。
  2. 連結手段は、二片の外殻片が互いに離反した状態を維持可能であることを特徴とする請求項1記載の薬剤拡散装置。
  3. 本体部材は、二片の外殻片が互いに離反した状態で自立可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の薬剤拡散装置。
  4. 連結手段は所定の方向に伸縮可能であり、連結手段の伸縮方向両端部に外殻片が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の薬剤拡散装置。
  5. 連結手段は複数の柱状部材からなり、隣接する柱状部材が入れ子状に収納されていて全長が伸縮自在であることを特徴とする請求項4記載の薬剤拡散装置。
  6. 連結手段はコイルばねであり、当該コイルばねは二片の外殻片を互いに近接させて本体部材の内部に略密閉空間を形成させた時には圧縮状態で縮み、前記二片の外殻片には係合部が設けられ、前記係合部を係合させることによって略密閉状態の維持が可能であることを特徴とする請求項4記載の薬剤拡散装置。
  7. 薬剤保持部材は多重構造であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか記載の薬剤拡散装置。
  8. 網状の保護部材が設けられ、前記保護部材は薬剤保持部材を覆うように配置されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか記載の薬剤拡散装置。
  9. 薬剤保持部材に保持される薬剤には、常温で揮発して防虫効果を発揮する成分が含まれていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか記載の薬剤拡散装置。
  10. 本体部材を吊り下げる吊り下げ手段を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか記載の薬剤拡散装置。
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