JP2004324247A - 境界導水溝ブロック - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車道と歩道との境界部に敷設され、上部に起立した横長な縁石部2を有し、縁石部2の下部の内部に、排水路3となる貫通孔4を縁石部2の長手方向に沿って形成した境界導水溝ブロック1であって、縁石部2の下部一側に車道の路面基準部5を有し、車道路面基準部5を有する側面に流水口6aを開口して排水路3に連通する流水路6を形成し、流水路6の流水口6aが車道路面基準部5の上と下とに亘って連続して開口している。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として車道と歩道との境界に沿って敷設される境界導水溝ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】
車道と歩道とを区画した舗装路では、雨水が路面上に滞留することを防ぐために、車道と歩道との境界部分に排水設備が設けられている。最も単純な排水設備としては、車道と歩道との境界部分に縁石ブロックを連続的に敷設し、この縁石ブロックに向けて路面を下り傾斜させ、縁石ブロックの側面と傾斜した路面傾斜下端との隅角域を排水溝としたものがある。
【0003】
また、縁石ブロック部の下端から車道側にエプロン部を延設し、下り傾斜したエプロン部の上面と縁石ブロック部の側面との隅角域を排水溝とした断面略L字状のL型側溝を連続して敷設したり、内部に円形水路を形成するとともに該円形水路幅よりも幅狭な流入開口部を上面に開口した円形水路ブロックを連続して敷設し、路面に開口する流入開口部に、細長いグレーチングやリッドを取り付けたものもある。
【0004】
そして、いずれの排水設備においても、所定の間隔で集水桝を設置し、この集水桝に排水溝や円形水路からの雨水を集めて、集水桝から下水路に排水処理する構成を採っている。
【0005】
しかし、縁石ブロックの側面と傾斜した路面傾斜下端との隅角域を排水溝としたものは、基礎となるコンクリートを現場で打設しなければならないので、施工に手間がかかり、排水能力も小さいので、豪雨時には水を処理し切れない。
【0006】
また、円形水路ブロックによる排水設備の場合には、比較的大きな排水能力を期待できるが、円形水路ブロックの上下寸法が大きいので、施工の際に深く掘削しなければならず、多大な労力を必要とする。さらに、上面に流入開口部が開口しているので、砂やゴミ等の異物が流入し易い。そして、円形水路ブロックの場合には、別個に成型した縁石ブロックを後から敷設しなければならないので、二度手間となり、縁石ブロックが脱離し易い。
【0007】
そこで、特開2002−61105号公報(特許文献1)には、これらの不具合を解消した「境界導水溝ブロック」に係る発明が提案されている。この発明は、起立した横長な縁石部と、縁石部の下部から略水平方向に延設した第1,第2エプロン部とを一体成型し、両エプロン部の上面を縁石部側に下り傾斜させて隅角域を排水溝とした断面略凸字状の境界導水溝ブロックであり、縁石部の下部の内部に、内水路となる貫通孔を縁石部の長手方向に沿って形成し、縁石部側面下端に一端が開口して他端が上記貫通孔に連通した導水路を形成したものである。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−61105号公報(図7)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公報に開示されている境界導水溝ブロックにあっては、上記内水路となる貫通孔とは別に、上記エプロン部の厚み内に、副内水路となる副貫通孔を縁石部の長手方向に沿って形成し、エプロン部の側面に一端が開口して他端が上記副貫通孔に連通した副導水路をエプロン部の厚み内に形成しており、車道の路面上を流れる水を縁石部側面下端に開口した導水路から導入して内水路へと排水すると共に、非透水性アスファルト上の透水性アスファルト内を流れる水をエプロン部の側面に開口した副導水路から導入して副内水路へと排水している。
【0010】
したがって、この境界導水溝ブロックには、内水路と副内水路との二系統の内水路を縁石部の長手方向に沿って形成しており、それぞれに縁石部側面下端に開口した導水路とエプロン部の側面に開口した副導水路を連通させているので、構造が複雑で成型が面倒であり、強度確保も容易でないという問題があった。
【0011】
そこで、本発明は、前記した各種の排水設備に使用するブロックの欠点を解消し、構造が簡単で成型が容易であり、強度を確保しつつ高い排水能力を備えた境界導水溝ブロックを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、車道と歩道との境界部に敷設され、上部に起立した横長な縁石部を有し、該縁石部の下部の内部に、排水路となる貫通孔を縁石部の長手方向に沿って形成した境界導水溝ブロックであって、
上記縁石部の下部一側に車道の路面基準部を有し、該車道路面基準部を有する側面に流水口を開口して上記排水路に連通する流水路を形成し、該流水路の流水口が上記車道路面基準部の上と下とに亘って連続して開口していることを特徴とする境界導水溝ブロックである。
【0013】
請求項2に記載のものは、前記流水口には、路面排水部と舗装内排水部とを一体的に形成したフィルタ部材が装着され、上記路面排水部よりも上記舗装内排水部に形成する通水孔を小さく設定し、該舗装内排水部の通水孔は舗装材の骨材が通過しえない大きさであることを特徴とする請求項1に記載の境界導水溝ブロックである。
【0014】
請求項3に記載のものは、前記車道路面基準部を有する側面下部には、非透水性舗装の上面基準となる下地舗装基準部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の境界導水溝ブロックである。
【0015】
請求項4に記載のものは、前記縁石部の歩道側となる側面下部には、歩道の路面基準となる歩道路面基準部を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の境界導水溝ブロックである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る境界導水溝ブロックの一実施形態を示す斜視図、図2は図1に示す境界導水溝ブロックの側面図である。
【0017】
本実施形態の境界導水溝ブロック1は、車道と歩道との境界部に沿って縦列に敷設される断面略凸字状のコンクリート製一体成型ブロックであり、上部に起立した横長な縁石部2を有し、この縁石部2の下部の内部に、排水路3となる貫通孔4を縁石部2の長手方向に沿って形成し、上記縁石部2の下部一側には車道を舗装する際の車道路面基準部5を有し、この車道路面基準部5を有する側面に流水口6aを開口して上記排水路3に連通する流水路6を形成している。
【0018】
縁石部2は、この境界導水溝ブロック1の上半部分に位置し、車道と歩道との境界部に沿って敷設して路面舗装を施工した場合に地上に露出する部分であり、略台形状を呈している。
【0019】
この縁石部2の下部は略直方体状を呈しており、その内部には縁石部2の長手方向に沿って排水路3となる貫通孔4が形成され、この排水路3に対して、上記縁石部2の車道側となる側面に流水口6aを開口した流水路6を連通させて形成している。排水路3は、本実施形態では直径約100mmの断面円形の貫通孔4によって形成されているが、断面形状や断面積は適宜設定することができる。
【0020】
車道路面基準部5は、車道を舗装する際の透水性アスファルト等の透水性舗装の(排水性舗装)上面基準となるものであり、本実施形態では、縁石部2の車道側となる側面中位乃至下部に略水平方向外方(車道側)に突設した段部として縁石部2の長手方向に沿って形成されており、段部の上面が透水性舗装の上面基準となっている。本実施形態では、車道路面基準部5は略水平方向外方に10mm突設しており、突出幅が小さいために必ずしも傾斜させる必要はないが、車道の路面勾配(水勾配)に合わせて数%程度傾斜させてもよい。また、この車道路面基準部5を略水平方向外方に突設した段部としてコンクリートにより一体成型しているが、基準が明確であれば段部に限るものではなく、例えば、目印となる部材等をコンクリート内に埋め込んで一体成型して配置してもよいし、成型後に記してもよい。
【0021】
上記流水路6は、上記縁石部2の車道側となる側面に流水口6aを開口しているが、この流水口6aは車道路面基準部5の上と下とに亘って連続して開口しており、車道の路面を流れる雨水と透水性舗装内に染み込んで非透水性舗装上を流れる雨水との双方が流入し得るように開設されている。この流水路6は、底面が流水口6aから排水路3へ向けて下り傾斜しており、その上下幅が順次縮小している。
【0022】
図1に例示した境界導水溝ブロック1では、所定の間隔をおいて縦長の長方形の流水口6aが複数開口されているが、これに限るものではなく、図4に示すように、横長の長方形の流水口16aを有する流水路16を複数開設してもよく、図5に示すように、より長尺の横長長方形の流水口26aを有する流水路26を開設してもよい。
【0023】
また、図3に示すように、上記流水口6aには、路面排水部7aと舗装内排水部7bとを一体的に形成したフィルタ部材7が装着されており、流水路6内への異物の侵入を防止している。フィルタ部材7の縦断面形状は、本実施形態の境界導水溝ブロック1の車道側となる側面形状に対応して段部状に形成されており、上下方向の中央部に屈曲部7cを有し、その上部が路面排水部7aとなり、その下部が舗装内排水部7bとなっている。このフィルタ部材7において、舗装内排水部7bに形成されている通水孔8bは、路面排水部7aに形成されている通水孔8aよりも小さく設定されている。フィルタ部材7の下半部分である舗装内排水部7bは、上記の車道路面基準部5よりも下に位置するので、車道の路面下(透水性舗装内)に埋没することになる。したがって、この舗装内排水部7bの通水孔8bは、舗装材に使用する砂利等の骨材が通過しえない大きさに形成されている。すなわち、本実施形態では、路面排水部7aには枯葉等の比較的大きなゴミの侵入を防止し得るように上下方向に沿った長孔状の通水孔8aが形成されており、舗装内排水部7bには上記骨材の侵入を防止するように円形の通水孔8bが形成されているが、孔形状はこれらに限るものではない。
【0024】
なお、フィルタ部材7は、路面排水部7aと舗装内排水部7bとを一体的に形成しているが、これは、路面排水部7aと舗装内排水部7bとを同一の板材により一体成形したものの他、路面排水部7aと舗装内排水部7bとを別個の部材(例えば、グレーチングとパンチングプレート等)により形成し、溶接等により合体させた場合も含まれる。
【0025】
一方、上記縁石部2の歩道側となる側面下部には、歩道の路面基準となる歩道路面基準部9を有しており、この歩道路面基準部9は、歩道をアスファルトや路面ブロック等により舗装する際の舗装面の上面基準となるものであり、本実施形態では、縁石部2の下部の歩道側となる側面に略水平方向外方(歩道側)に突設した段部として縁石部2の長手方向に沿って形成されており、段部の上面が舗装面の上面基準となっている。本実施形態では、歩道路面基準部9は歩道側に10mm突設しており、突出幅が小さいため傾斜させる必要はないが、歩道の路面勾配に沿って数%程度傾斜させてもよい。
【0026】
また、上記の車道路面基準部5を有する側面下部には、非透水性舗装の上面基準となる下地舗装基準部10を有するように構成してもよい。例えば、流水路6の流水口6aを設ける間隔が比較的近い場合や、図4および図5のように横長の流水口16a,26aを設ける場合には、この流水口6a,16a,26aの下端部を下地舗装基準部10とすることができる。
【0027】
或いは、図6に示すように、上記の車道路面基準部5の下部の側面に、略水平方向外方(車道側)に突設した段部として縁石部2の長手方向に沿って形成してもよく、突設した下地舗装基準部10の上面が非透水性舗装面の上面基準となる。この段部としての下地舗装基準部10は、上記の車道路面基準部5および歩道路面基準部9と同様にして形成される。
【0028】
次に、上記の如く構成された境界導水溝ブロック1の施工について説明する。本実施形態の境界導水溝ブロック1を道路に施工するには、図7に示すように、車道と歩道との境界部分を掘削するとともに基礎層11を整地し、境界導水溝ブロック1の縁石部2を車道と歩道との境界線に合わせて車道路面基準部5を有する側面を車道側に、歩道路面基準部9を有する側面を歩道側に向けた状態で、所定の間隔(例えば、30m間隔)で配置した集水桝に向けて僅かに下り傾斜した縦断勾配(道路長手方向の水勾配)を付けて順次縦列させて敷設する。
【0029】
なお、各ブロック1の左右端面に開口している貫通孔4の開口の周囲、および集水桝の側面に開口している開口部の周囲には、環状のシール部材12が設けてあり、境界導水溝ブロック1を順次敷設すると、接続部分が水密状にシールされた状態で貫通孔が一連の排水路3となり集水桝に連通する。
【0030】
そして、このブロック1の車道側となる側面に形成された下地舗装基準部10を上面基準として非透水性アスファルト等の非透水性舗装13を施工し、その上にさらに、車道側となる側面に形成された車道路面基準部5を上面基準として透水性アスファルト等の透水性舗装14を施工する。その際、上記の流水口6aには予めフィルタ部材7を取り付けておき、透水性舗装14内に埋没させる。したがって、このフィルタ部材7の下半部分の舗装内排水部7bは埋め殺しとなり、上半部分の路面排水部7aのみが路上に露出した状態となる。このように本実施形態の境界導水溝ブロック1は縁石部2の下部一側に下地舗装基準部9および車道路面基準部5を有するので、これらの基準部9,5に合わせて舗装材を施工することができ、本実施形態の境界導水溝ブロックを敷設する際の高さ調整だけで、舗装材を施工する際には高さ調整が不要である。
【0031】
この様にして敷設する場合には、従来の円形水路ブロックを敷設する際の掘削よりも浅い掘削でよいので、施工作業が容易である。また、歩道側については車道よりも一段高い歩道とする場合、すなわち縁石部2の上端面の高さと同じにするマウントアップ工法であっても、図7のような車道と同じ高さの歩道とする場合(フラット工法)であっても、境界導水溝ブロック1を共通して使用することができ、上記の歩道路面基準部9に基づいてアスファルトや路面ブロック等を使用して略同様に施工される。
【0032】
降雨時においては、車道から流れてきた雨水が縁石部2の側面に開口している流水口6aに直接流入するので、雨水を道路の長手方向に流す必要がなくなる。そして、流水口6aに流入した雨水は、流水路6内を流下して排水路3に入り、この排水路3を流れて集水桝に集水され、下水道へと排水処理される。なお、路面からの雨水が流水口6a内に流入する際、フィルタ部材7の路面排水部7aにより枯葉等のゴミを遮ることができるので、排水路3内に大きなゴミが流入することを防止できる。
【0033】
また、従来の縁石ブロックとして機能する縁石部2の下部に排水路を設けると、排水路を別途設ける場合に比較して、掘削作業面積が狭くて済み、ひいては土地の有効利用となる。これは、別途排水路を設けるとなると、車道側あるいは歩道側に排水路を敷設するためのスペース(土地)を確保しなければならず、この点、境界導水溝ブロック1の内部に排水路を設けると、排水路のためのスペースが不要となるからである。
【0034】
降雨時、その雨量が少ない場合には、車道の路面に降った雨は、その殆どが透水性アスファルト等の透水性舗装14内に染み込んで非透水性アスファルト等の非透水性舗装13の上面を流れる。そして、境界導水溝ブロック1の側面まで流れると、この側面に開口している流水口6aから流水路6を通って排水路3内に導入され、この排水路3内を流れて集水桝に集められ、ここから下水道に排水処理される。この様に、本実施形態では、透水性舗装14内に染み込んだ雨水を流水路6および排水路3を介して排水処理することができる。なお、透水性舗装14内に染み込んだ雨水が流水口6a内に流入する際、フィルタ部材7の舗装内排水部7bにより舗装材の骨材の侵入を遮ることができるので、排水路3内に骨材が流入することを防止できる。
【0035】
すなわち、本実施形態の境界導水溝ブロック1によれば、上記縁石部2の下部一側に車道の路面基準部5を有し、この車道路面基準部5を有する側面に流水口6aを開口して排水路3に連通する流水路6を形成し、この流水路6の流水口6aが上記車道路面基準部5の上と下とに亘って連続して開口しているので、路面を流れる雨水だけでなく、透水性舗装内に染み込んで非透水性舗装上を流れる雨水をも同一の排水路3に流入させることができ、構造が簡単で成型が容易であり、強度を確保しつつ高い排水能力を備えた境界導水溝ブロック1を提供することができるものである。
【0036】
なお、本実施形態の境界導水溝ブロック1では、歩道側に流水路を開設していないが、歩道側にも車道側と同様に流水路を設けて流水口を開口することにより、歩道側の路面を流れる雨水や、歩道側の透水性舗装内に染み込んで非透水性舗装上を流れる雨水をも同一の排水路3内に導入して排水処理することができる。この場合、歩道側にも下地舗装基準部を形成してもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、縁石部の下部一側に車道の路面基準部を有し、この車道路面基準部を有する側面に流水口を開口して排水路に連通する流水路を形成し、この流水路の流水口が上記車道路面基準部の上と下とに亘って連続して開口しているので、路面を流れる雨水だけでなく、透水性舗装内に染み込んで非透水性舗装上を流れる雨水をも同一の排水路に流入させることができる。そして、構造が簡単で成型が容易であり、強度を確保しつつ高い排水能力を備えた境界導水溝ブロックが提供できる。
また、縁石部の下部一側に車道の路面基準部を有するので、この車道路面基準部に合わせて舗装材を施工することができ、本発明の境界導水溝ブロックを敷設する際の高さ調整だけで、舗装材を施工する際には高さ調整が不要である。
【0038】
請求項2の発明によれば、流水口には、路面排水部と舗装内排水部とを一体的に形成したフィルタ部材が装着され、上記路面排水部よりも上記舗装内排水部に形成する通水孔を小さく設定しており、この舗装内排水部の通水孔は舗装材の骨材が通過し得ない大きさである。したがって、路面を流れる雨水が流入する路面排水部では枯葉等の比較的大きなゴミの侵入を防止し、透水性舗装内に染み込んで非透水性舗装上を流れる雨水が流入する舗装内排水部では舗装材の骨材の侵入を防止することができる。
【0039】
請求項3の発明によれば、車道路面基準部を有する側面下部には、非透水性舗装の上面基準となる下地舗装基準部を有するので、この下地舗装基準部に合わせて舗装材を施工することができ、本発明の境界導水溝ブロックを敷設する際の高さ調整だけで、非透水性舗装材を施工する際には高さ調整が不要である。
【0040】
請求項4の発明によれば、縁石部の歩道側となる側面下部には、歩道の路面基準となる歩道路面基準部を有するので、この歩道路面基準部に合わせて舗装材や路面ブロックを施工することができ、本発明の境界導水溝ブロックを敷設する際の高さ調整だけで、舗装材等を施工する際には高さ調整が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る境界導水溝ブロックの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の境界導水溝ブロックの側面図である。
【図3】本実施形態の境界導水溝ブロックを示し、(a)は流水口にフィルタ部材を装着した状態の斜視図、(b)はフィルタ部材の斜視図である。
【図4】本実施形態の境界導水溝ブロックに横長の長方形の流水口を形成した場合を示す斜視図である。
【図5】本実施形態の境界導水溝ブロックに長尺の横長長方形の流水口を形成した場合を示す斜視図である。
【図6】本実施形態の境界導水溝ブロックにおいて、下地舗装基準部を段部として形成した場合を示す斜視図である。
【図7】本実施形態の境界導水溝ブロックの施工状態を説明する概略図である。
【符号の説明】
1 境界導水溝ブロック
2 縁石部
3 排水路
4 貫通孔
5 車道路面基準部
6 流水路
6a 流水口
7 フィルタ部材
7a 路面排水部
7b 舗装内排水部
8a,8b 通水孔
9 歩道路面基準部
10 下地舗装基準部
11 基礎層
12 シール部材
13 非透水性舗装
14 透水性舗装
Claims (4)
- 車道と歩道との境界部に敷設され、上部に起立した横長な縁石部を有し、該縁石部の下部の内部に、排水路となる貫通孔を縁石部の長手方向に沿って形成した境界導水溝ブロックであって、
上記縁石部の下部一側に車道の路面基準部を有し、該車道路面基準部を有する側面に流水口を開口して上記排水路に連通する流水路を形成し、該流水路の流水口が上記車道路面基準部の上と下とに亘って連続して開口していることを特徴とする境界導水溝ブロック。 - 前記流水口には、路面排水部と舗装内排水部とを一体的に形成したフィルタ部材が装着され、上記路面排水部よりも上記舗装内排水部に形成する通水孔を小さく設定し、該舗装内排水部の通水孔は舗装材の骨材が通過しえない大きさであることを特徴とする請求項1に記載の境界導水溝ブロック。
- 前記車道路面基準部を有する側面下部には、非透水性舗装の上面基準となる下地舗装基準部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の境界導水溝ブロック。
- 前記縁石部の歩道側となる側面下部には、歩道の路面基準となる歩道路面基準部を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の境界導水溝ブロック。
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