JP2004314539A - 導光板成形用金型の加工方法及び金型と導光板 - Google Patents

導光板成形用金型の加工方法及び金型と導光板 Download PDF

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Abstract

【課題】異種レンズのマイクロレンズアレイ(MLA)型導光板1と、その導光板成形用金型(分割型18)と、その導光板成形用金型18を加工する方法を提供する。
【解決手段】まず、シリコン基材6上の塗布レジスト膜7を切削加工して傾斜レジスト膜9を形成すると共に、前記した傾斜レジスト膜9にマスク10を重合して露光現像することにより、前記したシリコン基材6に所要の厚さの傾斜レジスト膜形成部12を形成し、次に、前記したレジスト膜形成部12とレジスト膜非形成部13とにドライエッチング14することにより、前記シリコン基材6に前記導光板1に対応した凸部15を形成してマスター16とし、当該マスター16にニッケル電鋳してシリコン基材6を溶解除去することにより、電鋳型17(分割型18)を得る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、液晶表示装置に用いられる導光板を樹脂成形する導光板成形用金型の加工方法及びその金型と前記した金型で樹脂成形された導光板の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、液晶表示装置には、例えば、サイドライト(光源)を採用したマイクロレンズアレイ(Micro Lens Array)型の導光板が用いられている。
また、前記マイクロレンズアレイ型(以下、MLA型と云う)の導光板の構成としては、導光板の出光面(出光部)側に同じ形状の凸状マイクロレンズを所要複数個適宜に配置して設けた構成が一般的である。
例えば、図9(1)・図9(2)に示すように、導光板101の出光面102側には、半球状の同種凸状マイクロレンズ103がマトリクス型に配置されて構成されている(以下、同種凸状レンズのMLA型導光板101と云う)。
なお、前記したMLA型の導光板には、前記した同種凸状マイクロレンズ103と異なるタイプとして、同種凹状マイクロレンズをマトリクス型に配置した同種凹状レンズのMLA型導光板が存在する。
【0003】
また、従来より、前記した同種凸状レンズのMLA型導光板101は、導光板成形用金型を用いて樹脂成形されているが、前記した導光板成形用金型は、次のようにして加工形成されている。
即ち、図示はしていないが、例えば、まず、シリコン基材の表面にフォトレジスト液を略均等に塗布形成してフォトレジスト膜(レジスト膜)を形成すると共に、前記シリコン基材の表面に所要のパターンを備えたマスクを重合して露光現像し、次に、前記シリコン基材の表面に略均等な厚さのレジスト膜形成部とレジスト膜非形成部(前記シリコン基材の表面における露出部)とを形成することにより、前記したシリコン基材の表面に所要の現像パターンを形成する。
なお、前記したレジスト膜形成部はマトリクス型に配置されることになる。
次に、前記したレジスト膜形成部を形成したシリコン基材をドライエッチングすることになる。
このとき、前記したレジスト膜形成部は消失すると共に、前記シリコン基材における消失レジスト膜形成部の位置に、前記したMLA型導光板101における半球状の同種凸状マイクロレンズ103に対応した半球状の同種凸部(同じ形状のもの)を形成することにより、前記したドライエッチングしたシリコン基材を導光板マスターとして形成することができる。
また、次に、前記したマスターにニッケル電鋳して前記したシリコン基材を溶解除去することにより、前記したニッケル電鋳型を導光板成形用金型(分割型)を形成することができる。
従って、次に、前記導光板成形用金型(分割型)を用いて樹脂成形することにより、前記した同種凸状レンズのMLA型導光板101を得ることができる。
【0004】
また、前述した従来例を記載した特許公開公報等を調査したが、発見できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した同種凸状レンズのMLA型導光板101は、現状では、必要且つ充分な輝度を得ているが、近年、過当競争の影響に伴って導光板の商品価値の向上が要求されている。
従って、導光板の商品価値向上の一環として、同じサイドライト(光源)を用いて導光板の輝度を効率良く向上させることが求められ、例えば、図3(1)・図3(2)に示すようなMLA型導光板1が検討されている。
即ち、前記した導光板1のサイド光源3側から導光板1の反対側20に遠方になるにしたがって、当該導光板1の出光面2側(マイクロレンズ配置面)に形成される凸状マイクロレンズ(ML:Micro Lens)4の形状が順次に大きくなる異種凸状レンズのMLA型導光板1が検討されている。
この異種凸状レンズのMLA型導光板1は、前記した同種凸状レンズのMLA型導光板101に較べ、導光板の光学的設計上、輝度が向上することが知られている。
なお、図例においては、前記した異種凸状レンズのMLA型導光板1は、前記した導光板1のサイド光源3から遠方になるにしたがって、小凸状マイクロレンズ4a、中凸状マイクロレンズ4b、大凸状マイクロレンズ4cと順次に大きくなる構成であって、前記凸状ML4(4a・4b・4c)は、前記した導光板1の出光面2側にマトリクス型に光学的設計にて配置されて構成されている。
【0006】
即ち、前記した同種凸状レンズのMLA型導光板101においては、図9(1)に示すように、前記した光源104から一番近距離にある小凸状ML103aに光(光路105で示す)が直接的に集中して照射されている。
従って、例えば、前記ML103aに入った光はそのエネルギー(光量)が減衰することになるので、前記した光源104から一番遠距離にあるML103cに到達して出光面102側から出る出射光の光量の減衰は非常に大きいことになる。
これに対して、前記した異種凸状レンズのMLA型導光板1においては、図3(1)に示すように、前記した光源3の一番近距離の小凸状ML4aの上方を通過して一番遠方にある大凸状ML4cに光(光路5で示す)が照射されるように構成されているので、前記した各凸状ML4(4a・4b・4c)に直接的に且つ各別に照射することができる。
即ち、前記した異種凸状レンズのMLA型導光板1においては、前記した光源3から一番遠距離にある大凸状ML4cに直接的に光が照射されるので、前記した同種凸状レンズのMLA型導光板101に較べて、前記した大凸状ML4cにおける出射光の光量の減衰が少ない。
従って、前記した同種凸状レンズのMLA型導光板101の輝度に較べて、前記した異種凸状レンズのMLA型導光板1の輝度の方が効率良く向上するものである。
なお、図9(1)に示す光路105と図3(1)に示す光路5とはモデル例として概略的に示されている。
また、前述したMLA型導光板の種類のひとつとして、同種或いは異種凹状レンズのものがあるが、前記した凸状レンズのものと同様に、前記した同種凹状レンズのMLA型導光板に較べて、前記した異種凹状レンズのMLA型導光板の方が輝度が効率良く向上するものである。
【0007】
しかしながら、前述したような加工方法では、前記した同種レンズのMLA型導光板(101)を樹脂成形する導光板成形用金型は加工形成することができるものの、前記した異種凸状レンズのMLA型導光板1を樹脂成形する導光板成形用金型は加工形成することができなかった。
即ち、本発明の発明者は、前記した異種凸状レンズのMLA型導光板1を樹脂成形する導光板成形用金型を加工して形成するために、例えば、異なる厚さのレジスト膜形成部を形成したシリコン基材に対して同様にドライエッチングした例を比較検討した場合、厚さの厚いレジスト膜形成部が無くなるときには、厚さの薄いレジスト膜形成部は既に無くなり、更に、当該シリコン部分が浸食される(削られる)ということ、即ち、レジスト膜形成部の厚さを調整することにより、シリコン基材に対する浸食量(深さ)を調整し得て、当該レジスト膜形成部に相当する部分に所要の高さ且つ所要の形状を有する凸部を形成することができることに着目し、本発明を完成したものである。
また、本発明の発明者は、例えば、厚さの薄いレジスト膜形成部に囲まれたレジスト膜非形成部(シリコン基材の露出部)と、厚さの厚いレジスト膜形成部に囲まれたレジスト膜非形成部とに、同様に、ドライエッチングした場合、厚さの薄いレジスト膜形成部に囲まれたレジスト膜非形成部の方が浅く浸食され、厚さの厚いレジスト膜形成部に囲まれたレジスト膜非形成部が深く浸食されることを実験にて認識した。
即ち、前記したシリコン基材の露出部を囲むレジスト膜形成部の厚さを調整することにより、前記した露出部におけるシリコン基材に対する浸食量(シリコン基材の表面からの深さ)を調整し得て、当該レジスト膜非形成部に所要の深さ且つ所要形状を有する凹部を形成することができることに着目し、本発明を完成したものである。
【0008】
従って、本発明は、異種レンズのMLA型導光板と、前記した異種レンズのMLA型導光板を樹脂成形する導光板成形用金型と、前記した異種レンズのMLA型導光板を樹脂成形する導光板成形用金型を加工する方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記した技術的課題を解決するための本発明に係る導光板成形用金型の加工方法は、シリコン基材に略均等な厚さを有するレジスト膜を形成する工程と、
前記レジスト膜に所要のパターンを有するマスクを重合した状態で露光して当該露光レジスト膜を現像することにより、前記したシリコン基材の表面にレジスト膜形成部とレジスト膜非形成部とから成る所要の現像パターンを形成する工程と、
前記した所要の現像パターンを有するシリコン基材にドライエッチングすることにより、前記したシリコン基材を所要の形状を有する導光板マスターに形成する工程と、
前記マスターにニッケル電鋳してニッケル電鋳型を付着形成する工程と、
前記マスターを溶解除去することにより、前記ニッケル電鋳型を導光板成形用金型として残存形成する工程とを含む導光板成形用金型の加工方法であって、
前記したレジスト膜を形成する工程の後、前記した略均等な厚さを有するレジスト膜を切削加工することにより、前記シリコン基材に傾斜レジスト膜を形成する工程と、
前記した現像パターン形成工程時に、前記したシリコン基材の表面に所要の現像パターンとして異種の凸状マイクロレンズパターンを形成することにより、前記シリコン基材の表面に、導光板における異種の凸状マイクロレンズの配置に対応し且つ所要の厚さを各別に有する所要複数個の傾斜レジスト膜形成部と、前記レジスト膜非形成部とを形成する工程と、
前記ドライエッチング工程時に、まず、前記した所要複数個の傾斜レジスト膜形成部をその厚さに対応して各別に浸食して順次に消失させ、次に、前記した消失した傾斜レジスト膜形成部が存在したシリコン基材の当該表面を浸食することにより、前記したシリコン基材の当該部分を前記マスターに対応した所要の形状に形成する工程と、
前記ドライエッチング工程時に、前記したレジスト膜非形成部を浸食することにより、前記したシリコン基材の当該部分を前記マスターに対応した所要の形状に形成する工程とを行うことを含むことを特徴とする。
【0010】
また、前記したような技術的課題を解決するための本発明に係る導光板成形用金型の加工方法は、シリコン基材に略均等な厚さを有するレジスト膜を形成する工程と、
前記レジスト膜に所要のパターンを有するマスクを重合した状態で露光して当該露光レジスト膜を現像することにより、前記したシリコン基材の表面にレジスト膜形成部とレジスト膜非形成部とから成る所要の現像パターンを形成する工程と、
前記した所要の現像パターンを有するシリコン基材にドライエッチングして前記レジスト膜非形成部を浸食することにより、前記したシリコン基材を導光板マスターに対応した形状に形成する工程と、
前記したレジスト膜形成部を前記したシリコン基材の表面から除去することにより、前記したシリコン基材を所要の形状を有する導光板マスターとして形成する工程と、
前記マスターにニッケル電鋳してニッケル電鋳型を付着形成する工程と、
前記マスターを溶解除去することにより、前記ニッケル電鋳型を導光板成形用金型として残存形成する工程とを含む導光板成形用金型の加工方法であって、
前記したレジスト膜を形成する工程の後、前記した略均等な厚さを有するレジスト膜を切削加工することにより、前記シリコン基材に傾斜レジスト膜を形成する工程と、
前記した現像パターン形成工程時に、前記したシリコン基材の表面に所要の現像パターンとして異種の凹状マイクロレンズパターンを形成することにより、前記したシリコン基材の表面に、導光板における異種の凹状マイクロレンズの配置に対応し且つ所要の深さを各別に有する所要複数個のレシスト膜非形成部を形成する工程と、
前記ドライエッチング工程時に、前記した所要複数個のレジスト膜非形成部をその深さに対応して各別に浸食することにより、前記したシリコン基材を前記マスターに対応した所要の形状に形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0011】
また、前記したような技術的課題を解決するための本発明に係る導光板成形用金型の加工方法は、シリコン基材に略均等な厚さを有するレジスト膜を形成する工程と、
前記した略均等な厚さのレジスト膜を切削加工することにより、前記シリコン基材に傾斜レジスト膜を形成する工程と、
前記レジスト膜に所要のパターンを有するマスクを重合した状態で露光して当該露光レジスト膜を現像することにより、前記したシリコン基材の表面に傾斜レジスト膜形成部とレジスト膜非形成部とから成る所要の現像パターンを形成する工程と、
前記した現像パターン形成工程時に、前記シリコン基材の表面に異種の凸状マイクロレンズパターンを形成することにより、前記シリコン基材の表面に、導光板における異種の凸状マイクロレンズの配置に対応し且つ所要の厚さを各別に有する所要複数個の傾斜レジスト膜形成部を形成する工程と、
前記した所要複数個の傾斜レジスト膜形成部を形成したシリコン基材をアニール処理する工程と、
前記したアニール処理工程時、前記した所要複数個のレジスト膜形成部を各別に軟化溶融して前記した導光板における異種の凸状マイクロレンズに対応した所要の形状に形成することにより、前記した導光板マスターを形成する工程と、
前記したマスターにニッケル電鋳してニッケル電鋳型を付着形成する工程と、
前記したマスターを溶解除去することにより、前記ニッケル電鋳型を導光板成形用金型として残存形成する金型形成工程とを含むことを特徴とする。
【0012】
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る導光板成形用金型の加工方法は、前記した傾斜レジスト膜の形成工程時に、シリコン基材に形成された略均等な厚さを有するレジスト膜を楕円振動切削加工することにより、前記シリコン基材に前記した傾斜レジスト膜を形成する工程を行うことを含むことを特徴とする。
【0013】
また、前記したような技術的課題を解決するための本発明に係る導光板成形用金型は、マイクロレンズを有する導光板を樹脂成形する導光板成形用金型であって、導光板のマイクロレンズ配置面に所要複数個の異種マイクロレンズを配設した導光板を樹脂成形することを特徴とする。
【0014】
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る導光板は、マイクロレンズを有する導光板であって、導光板のマイクロレンズ配置面に所要複数個の異種マイクロレンズを配設したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、実施例図に基づいて説明する。
【0016】
即ち、まず、図1(1)〜(8)と図2(1)〜(2)とを用いて、第1実施例を説明する。
また、図1(1)〜(8)は、図2(1)〜(2)に示される異種凸状レンズのMLA型導光板を樹脂成形する導光板成形用金型に着脱自在に装設される分割型を加工する金型の加工方法の各工程であって、前記した分割型には前記した導光板の出光面(出光部)側に形成される異種の凸状マイクロレンズ(凸状ML)4を樹脂成形する異種マイクロレンズ成形面(出光部成形面)が加工形成されることになる。
【0017】
即ち、図1(1)は、フォトレジスト膜の塗布形成工程である。
図1(2)は、レジスト膜の切削加工工程である。
図1(3)は、異種凸状マイクロレンズパターンの露光工程である。
図1(4)は、露光レジスト膜の現像工程(異種の凸状マイクロレンズパターン形成工程)である。
図1(5)は、ドライエッチング工程である。
図1(6)は、金型製作用のマスター形成工程である。
図1(7)は、ニッケル電鋳工程(電鋳型の形成工程)である。
図1(8)は、シリコン溶解工程(分割型の形成工程)である。
また、図2(1)〜(2)は、図1(1)〜(8)で加工された導光板成形用金型(分割型)である。
図2(1)は、前記した金型の型締状態を示し、図2(2)は、前記した金型の型開状態を示している。
【0018】
さて、まず、図1(1)〜(8)を用いて、導光板成形用金型(分割型)の加工方法を説明する。
即ち、図1(1)に示すように、まず、シリコン基材6(基板)にフォトレジスト液を塗布(スピンコート)することにより、前記シリコン基材6の表面に略均等な厚さのフォトレジスト膜(レジスト膜)7を形成する。
なお、図示はしていないが、図1(1)に示すシリコン基材6に形成されたレジスト膜7を上方から見た場合(平面図)、前記した導光板1の平面形状に対応した形状、例えば、矩形状或いは長方形に形成されることになる(以下、長方形レジスト膜7として説明する)。
次に、図1(2)に示すように、前記シリコン基材6上のレジスト膜7をバイト等の切削工具8で通常切削法にて切削加工することにより、所要の厚さパターンを有するレジスト膜、即ち、前記レジスト膜7を、異種凸状レンズのMLA型導光板の出光面側における所要のパターンに対応した所要の形状のパターンに切削加工して形成する。
図例では、前記シリコン基材6のレジスト膜7が、長方形レジスト膜7の一端辺側から対向配置した他端辺側に傾斜した状態(テーパ状)に切削加工されている(以下、傾斜レジスト膜9と云う)。
即ち、前記レジスト膜9の厚さは、図1(2)の向かって右側が厚く、左側が薄く構成され、右側から左側に順次に薄くなるように構成されている。
【0019】
また、次に、図1(3)に示すように、前記シリコン基材6上の傾斜レジスト膜9に所要のパターン(異種凸状レンズMLA型用のパターン)を有するマスク10を重合させて当該マスク10側から露光11する。
また、次に、図1(3)に示す(露光後の)傾斜レジスト膜9を有するシリコン基材6を現像することにより、図1(4)に示すように、前記シリコン基材6の表面に所要複数個の傾斜レジスト膜形成部12(非露光部)とレジスト膜非形成部13(露光部)とを形成し、前記したシリコン基材6の表面に所要の現像パターンとなる異種の凸状レンズのMLA型パターン(ドライエッチング用の凸状マイクロレンズパターン)を形成することができる。
また、前記したシリコン基材6表面に形成される各傾斜レジスト膜形成部12は前記した傾斜レジスト膜9の一部であるので、前記した傾斜レジスト膜9と同様に、前記各レジスト膜形成部12の両端辺の厚さは異なり、且つ、前記各レジスト膜形成部12の厚さは各別に異なって形成されているので、前記各レジスト膜形成部12は所要の厚さを各別に有することになる。
なお、図1(4)に示す図例では、向かって左側から右側へ、膜の厚さが薄い方から厚い方に、順次に、即ち、薄レジスト膜形成部12a、中レジスト膜形成部12b、厚レジスト膜形成部12cが形成されている。
また、前記した各レジスト膜形成部12(12a、12b、12c)で形成される凸状マイクロレンズパターンは、平面的に見た異種の凸状レンズのMLA型パターンによる各MLの配置と、立体的に見た各MLの大きさと形状とから構成されるものである。
従って、前記した凸状マイクロレンズパターンは、例えば、大きさの異なる所要複数個の傾斜天面を有する円柱形の傾斜レジスト膜形成部12を配置する構成を採用することができる。
また、前記した円柱形の傾斜レジスト膜形成部12について、前記した導光板1におけるサイド光源3に対応する側が、立体的にその高さが低く構成され、且つ、平面的にその円の大きさが小さく構成されている。
【0020】
また、次に、図1(4)に示す異種凸状レンズMLA型パターンを備えたシリコン基材6に、即ち、前記レジスト膜形成部12と前記レジスト膜非形成部13(前記シリコン基材6の露出部)に所要のドライエッチング14を行うことにより、図1(5)に示すように、前記シリコン基材6に前記した導光板1のマイクロレンズ4に対応した凸部15(同じ大きさ且つ同じ形状のもの)を形成することができる。
このとき、前記したドライエッチング14による浸食速度は異なるものの、前記レジスト膜形成部12と前記シリコン基材6の露出部(前記レジスト膜非形成部)13とは同時に浸食される(削られる)ことになり、前記シリコン基材6の露出部13が前記傾斜レジスト膜形成部12より早く浸食されることになる。
また、このとき、まず、前記した傾斜レジスト膜形成部12は、厚さの薄い薄レジスト膜形成部12aから各別に浸食されて順次に消失すると共に、当該消失した傾斜レジスト膜形成部12が形成存在していたシリコン基材6の表面は露出することになる。
また、更に、(引き続き連続して)前記ドライエッチング14を行うことにより、前記したシリコン基材6における傾斜レジスト膜形成部12が消失した部分を、後述する導光板マスターの形状に対応した所要の形状に形成する。
また、このとき(前記傾斜レジスト膜形成部12と前記傾斜レジスト膜形成部12が存在したシリコン基材6の当該部分とに対するドライエッチング時)、前記レジスト膜非形成部(露出部)13は浸食されることにより、後述する導光板マスターの形状に対応した所要の形状に形成されることになる。
従って、前記した傾斜レジスト膜形成部12(前記したシリコン基材6における傾斜レジスト膜形成部12が消失した部分を含む)とレジスト膜非形成部13とを前記ドライエッチング14を行うことにより、前記したシリコン基材6を浸食して、後述する導光板マスターの形状に対応した所要の形状に形成することができるので、前記したシリコン基材6の当該部分に前記した導光板1のマイクロレンズ4に対応した凸部15を形成することができる。
【0021】
即ち、まず、前記レジスト膜形成部12とレジスト膜非形成部13とがドライエッチング14されて浸食されると、前記した薄レジスト膜形成部12aが、前記した中レジスト膜形成部12b或いは厚レジスト膜形成部12cより先に浸食されて消失する。
また、次に、連続して、前記したドライエッチング14を行うことにより、前記したシリコン基材6における消失した薄レジスト膜形成部12aの当該部分(露出した部分)を浸食して所要の形状に形成する。
このとき、即ち、前記した該当するシリコン基材6を含む薄レジスト膜形成部12aを浸食しているとき、前記したレジスト膜非形成部13は浸食されて所要の形状に形成される。
従って、図1(5)に示すように、前記したドライエッチング14を行うことにより、前記したシリコン基材6の当該部分に前記した導光板1の小凸状マイクロレンズ(小凸状ML)4aに対応した形状の小凸部15aを形成することができる。
また、更に、前記したドライエッチング14を行うと、まず、前記した中レジスト膜形成部12b及び前記した厚レジスト膜形成部12cの順に消失することにより、図1(5)に示すように、前記シリコン基材6に中凸部15bと大凸部15cとが形成されることになる。
従って、前記シリコン基材6から前記した凸部15(15a、15b、15C)を備えた金型製作用の導光板マスター16を形成することができる。
【0022】
また、次に、図1(7)に示すように、前記マスター16にニッケル電鋳することによって前記マスター16にニッケル電鋳型17(後述する分割型18)を付着形成してニッケル電鋳マスター16、17を得ることができる。
また、次に、前記したニッケル電鋳マスター16、17からマスター16(シリコン基材6)をフッ化アンモニウム水溶液で溶解することにより、前記した電鋳型17を残存させて得ることができる。
従って、図1(8)に示すように、前記した電鋳型17から前記したマスター16を溶解除去することにより、前記ニッケル電鋳型17、即ち、導光板成形用金型に着脱自在に装設される分割型18を得ることができる。
なお、前記した分割型18には、前記したマスター16の凸部15が転写されることにより、前記した凸部15に対応したML4を成形するキャビティ(凹部)19、即ち、小凹部19a、中凹部19a、大凹部19aが備えられて構成されている。
【0023】
次に、図2(1)、図2(2)に示す導光板成形用金型を用いて、前記した導光板1を樹脂成形する方法を説明する。
即ち、前記した金型は、固定上型21と、前記した固定型21に対向配置した可動下型22とから構成されると共に、前記した固定型21には前記したマイクロレンズ成形用キャビティ19が備えられた分割型18が着脱自在に構成されている。
また、前記した可動型22には樹脂成形用のキャビティ23が設けられて構成されると共に、前記した両型21、22には樹脂成形に必要な諸機構等が備えられている。
即ち、まず、図2(1)に示すように、前記両型21、22を型締めすると共に、前記したキャビティ19、23内に所定位置から導光板成形用の透明樹脂を注入充填して冷却固化することにより、前記したキャビティ19、23内で前記した異種凸状レンズのMLA型の導光板1を樹脂成形することができる。
従って、次に、図2(2)に示すように、前記した両型21、22を型開きして前記した導光板1を取り出すことができる。
【0024】
即ち、第1実施例においては、前述したように、前記した厚さの異なる傾斜レジスト膜形成部12とレジスト膜非形成部13とから形成された所要の現像パターンを有するシリコン基材6の表面に所要のドライエッチング14を行うことにより、前記したシリコン基材6における傾斜レジスト膜形成部12の位置に凸部15を形成することができるので、導光板マスター16を形成することができ、更に、前記したマスター16の形状をニッケル電鋳型17に転写して分割型18を形成し、導光板成形用金型(前記した分割型18)にて導光板1を樹脂成形することができる。
従って、本発明にて、異種(凸状)レンズのMLA型導光板と、前記した異種レンズのMLA型導光板を樹脂成形する導光板成形用金型と、前記した異種レンズのMLA型導光板を樹脂成形する導光板成形用金型を加工する方法を提供することができる。
なお、前記したシリコン基材6表面に形成されるレジスト膜形成部12の厚さを、例えば、部分的に所要の厚さに加工形成する構成を採用することができる。
【0025】
次に、図4(1)〜(8)と図5(1)〜(2)を用いて、第2実施例を説明する。
また、第2実施例で樹脂成形される異種凸凹状レンズのMLA型導光板には、当該出光面(出光部)側に異種の凸状マイクロレンズ(凸状ML)が設けられて構成されると共に、当該反射面(反射部)側には異種の凹状マイクロレンズ(凹状ML)が設けられて構成されている。
また、第2実施例においては、導光板の出光面側に異種の凸状マイクロレンズを樹脂成形する金型(分割型)の加工方法は、第1実施例と同じであるため、その説明を省略すると共に、第1実施例の構成と同じ構成には同じ符号を付すものである。
従って、第2実施例においては、導光板の反射面側における異種の凹状マイクロレンズ関連を中心に説明するものである。
【0026】
また、図4(1)〜(8)には、異種凹状レンズのMLA型導光板を樹脂成形する導光板成形用金型に着脱自在に装設される分割型を加工する金型の加工方法の各工程であって、前記した分割型には前記した導光板の反射面側(マイクロレンズ配置面)に形成される異種の凹状MLを樹脂成形する異種の凹状マイクロレンズ成形面(反射部成形面)が加工形成されることになる。
即ち、図4(1)は、フォトレジスト膜の塗布形成工程である。
図4(2)は、レジスト膜の切削加工工程である。
図4(3)は、異種凹状マイクロレンズパターンの露光工程である。
図4(4)は、露光レジスト膜の現像工程(異種の凹状マイクロレンズパターン形成工程)である。
図4(5)は、ドライエッチング工程である。
図4(6)は、マスター形成工程(レジスト膜除去工程)である。
図4(7)は、ニッケル電鋳工程(電鋳型の形成工程)である。
図4(8)は、シリコン溶解工程(分割型の形成工程)である。
また、図5(1)〜(2)は、図4(1)〜(8)で加工された導光板成形用金型(分割型)である。
図5(1)は、前記した金型の型締状態を示し、図5(2)は、前記した金型の型開状態を示している。
なお、第2実施例における異種の凸状MLを形成する導光板成形用金型の加工方法及びその金型は、第1実施例と同じであるため、図5(2)に示すように、第2実施例における導光板31の出光面32側には異種の凸状ML4が、即ち、第1実施例と同様に、向かって左側から右側に、小凸状ML4a、中凸状ML4b、大凸状ML4cの順に設けられて構成されると共に、図5(1)〜(2)には、第1実施例と同様に、キャビティ19(凹部)を有する分割型18が示されている。
また、図5(2)に示すように、第2実施例に係る導光板31は、当該導光板31の反射面34側に異種の凹状ML33が、即ち、向かって左側から右側に、小凹状ML33a、中凹状ML33b、大凹状ML33cの順に設けられて構成されている。
【0027】
即ち、まず、図4(1)に示すように、シリコン基材35(基板)にフォトレジスト液を塗布(スピンコート)してフォトレジスト膜36(レジスト膜)を形成する。
次に、図4(2)に示すように、切削工具8を用いて、前記レジスト膜36を通常切削法にて切削加工することにより、前記シリコン基材35の表面に傾斜レジスト膜37を形成する。
なお、図例では、前記した傾斜レジスト膜37は、向かって左側が厚く右側が薄く形成されている。
また、次に、図4(3)に示すように、前記シリコン基材35上の傾斜レジスト膜37に異種の凹状レンズMLA型用のパターン(反射面34側)を有するマスク38を重合させて露光39を行う。
次に、図4(4)に示すように、前記した(露光後の)レジスト膜37を有するシリコン基材35を現像して、前記シリコン基材35の表面にレジスト膜形成部40と所要複数個のレジスト膜非形成部41(前記シリコン基材の露出部)とを形成することにより、前記シリコン基材35の表面に、所要の現像パターン(ドライエッチング用の凹状マイクロレンズパターン)となる異種の凹状レンズMLA型パターンを形成する。
このとき、図4(4)に示す図例では、前記したレジスト膜形成部40が、向かって右側から左側へ、膜の厚さが薄い方から厚い方に、順次に設けられて構成されている(図例の右側から左側へ、符号で、40a、40b、40c、40dの順で示す)。
なお、前記した凹状マイクロレンズパターンは、前記した導光板31の反射面34側に凹状ML33に対応する凹部42を形成するためのパターンである。
また、図4(4)に示す図例では、前記レジスト膜形成部40で囲まれたレジスト膜非形成部41(膜被囲部)が存在すると共に、向かって右側から左側へ、厚さが薄いレジスト膜形成部40a、40bに囲まれた薄膜被囲部41a、厚さが中くらいのレジスト膜形成部に囲まれた中膜被囲部41b、厚さが厚いレジスト膜形成部40d、40cに囲まれた厚膜被囲部41cの順に設けられて構成され、前記した各膜被囲部41(41a、41b、41c)は、前記シリコン基材35の表面における露出部である。
また、前記した各膜被囲部41(41a、41b、41c)は、前記した所要の厚さを有するレジスト膜形成部40(40a、40b、40c、40d)で囲まれた所要の深さを各別に有する陥没部(例えば、円柱状の穴部)であって、その平面的な大きさが異なり、前記した陥没部の底面側はシリコン基材35の露出部(表面)である。
また、前記したレジスト膜形成部40で囲まれた各膜被囲部41で形成される凹状マイクロレンズパターンは、平面的にみた異種の凹状レンズのMLA型パターンによる各MLの配置と、立体的に見た各MLの深さ及び各MLの形状とを含で構成されている。
即ち、前記した凹状マイクロレンズパターンにて、前記した各膜被囲部41(41a、41b、41c)の位置と形状が決定されるものである。
即ち、当該パターンは、平面的なものに限られず、平面と深さ(レジスト膜形成部の厚さ)とを含む立体的なパターンである。
従って、当該パターン(特に、所要の現像パターン)の形成には、例えば、シリコン基材の表面に形成される各膜被囲部(露出部)の平面的形状と、前記した各膜被囲部を囲うレジスト膜形成部における所要の厚さ(前記したレジスト膜非形成部における所要の深さ)とが必要である。
【0028】
また、次に、図4(5)に示すように、前記した膜被囲部41を有するシリコン基材35をドライエッチング42して各別に浸食することにより、前記した各膜被囲部41に、その周囲のレジスト膜形成部40の厚さに各別に対応した、即ち、前記した膜被囲部41(前記したレジスト膜非形成部、或いは、前記した陥没部)の深さに各別に対応した所要の深さの凹部43を形成する。
即ち、前記したシリコン基材35の各膜被囲部41をドライエッチング42することにより、前記した導光板31の反射面34における各凹状ML33に各別に対応した所要の深さの各凹部43を有するマスター44を形成することができる。
従って、図4(5)に示すように、前記したマスター44において、前記した薄膜被囲部41aに小凹部43aを、また、前記した中膜被囲部41bに中凹部43bを、更に、前記した厚膜被囲部41cに大凹部43cを形成することができる。
【0029】
また、次に、図4(6)に示すように、前記シリコン基材35上の前記レジスト膜形成部40(40a、40b、40c、40d)を除去することにより、金型製作用のマスター44を形成することになる。
なお、図4(6)に示す図例においては、前記マスター44を、図4(5)に示すマスター44を角度180度で回転させた状態で示した。
【0030】
また、次に、図4(7)に示すように、前記したマスター44にニッケル電鋳する。
即ち、前記マスター44にニッケル電鋳することによって、前記マスター44にニッケル電鋳型45(後述する分割型)を付着形成してニッケル電鋳マスター44、45を得ることができる。
また、次に、前記したニッケル電鋳マスター44、45から前記マスター44(シリコン基材35)をフッ化アンモニウム水溶液で溶解することにより、前記した電鋳型45を残存させて得ることができる。
従って、図4(8)に示すように、前記した電鋳型45から前記したマスター44を溶解除去することにより、前記ニッケル電鋳型45、即ち、導光板成形用金型に着脱自在に装設される分割型46を得ることができる。
なお、前記した分割型46には前記マスター44の各凹部43(前記した導光板31の各凹状ML33)に対応した各凸部47が形成されることになる。
従って、前記した分割型46に、前記した小凹状ML33aに対応した小凸部47aと、前記した中凹状ML33bに対応した中凸部47bと、前記した大凹状ML33cに対応した大凸部47cとが設けられて構成されることになる。
【0031】
次に、図5(1)、図5(2)に示す導光板成形用金型を用いて、前記した導光板31を樹脂成形する方法を説明する。
即ち、前記した金型は、固定上型51と、前記した固定型51に対向配置した可動下型52とから構成されると共に、前記した固定型51には、第1実施例と同様に、前記したマイクロレンズ成形用キャビティ19が備えられた分割型18が着脱自在に構成されている。
また、前記した可動型52には前記した凸部47を有する分割型46が着脱自在に設けられると共に、前記した可動型52には前記した分割型46の凸部47をその一部とする樹脂成形用のキャビティ53が設けられて構成され、前記した両型51、52には樹脂成形に必要な諸機構等が備えられている。
即ち、まず、図5(1)に示すように、前記両型51、52を型締めすると共に、前記したキャビティ19、53内に所定位置から透明樹脂を注入充填して冷却固化することにより、前記したキャビティ19、53内で前記した異種レンズのMLA型の導光板31を樹脂成形することができる。
従って、次に、図5(2)に示すように、前記した両型51、52を型開きして前記した導光板31を取り出すことができる。
なお、前記した両型51、52で樹脂成形された導光板31において、当該出光面32側には凸状ML4(4a、4b、4c)が設けられ、当該反射面34側には凹状ML33(33a、33b、33c)が設けられて構成されている。
【0032】
即ち、前述したように、厚さの薄いレジスト膜で囲まれたシリコン基材の表面(図例では薄膜被囲部41a)は浅く浸食されて浅い所要形状の凹部(図例では43a)が形成されることと、また、厚さの厚いレジスト膜で囲まれたシリコン基材の表面(図例では厚膜被囲部41c)は深く浸食されて深い所要形状の凹部(図例では43c)を形成されることとを知見した。
従って、ドライエッチングで浸食されるシリコン基材の表面(膜被囲部)を囲うレジスト膜の厚さを調整することにより、前記した膜被囲部が浸食される深さを調整することができる。
【0033】
また、前述したように、第2実施例において、異種凸凹状レンズの導光板31の出光面側を樹脂成形する分割型18(金型51、52)の加工方法は、第1実施例と同様である。
また、第2実施例で説明したように、前記した異種凸凹状レンズの導光板31の反射面34側を樹脂成形する分割型46(金型51、52)を加工することができる。
即ち、前記した金型51、52(分割型18、46)にて、出光面32側に所要の凸状ML4を有する及び反射面34側に所要の凹状ML33を有する異種凸凹状レンズの導光板31を樹脂成形することができる。
従って、第2実施例において、輝度を効率良く向上させることができる異種レンズのMLA型導光板と、前記した異種レンズのMLA型導光板を樹脂成形する導光板成形用金型と、前記した異種レンズのMLA型導光板を樹脂成形する導光板成形用金型を加工する方法を提供することができる。
なお、同種の凹状マイクロレンズを有する導光板を樹脂成形する導光板成形用金型を成形するには、略均等な厚さを有するレジスト膜形成部(レジスト膜)を形成したシリコン基材35に同じ深さの所要複数個の陥没部(レジスト膜非形成部41)を形成する構成を採用すればよい。
【0034】
次に、図6(1)〜(8)を用いて第3実施例(アニール法)を説明する。
図6(1)は、フォトレジスト膜の塗布形成工程である。
図6(2)は、レジスト膜の切削加工工程である。
図6(3)は、異種マイクロレンズパターンの露光工程である。
図6(4)は、露光レジスト膜の現像工程(異種マイクロレンズパターン形成工程)である。
図6(5)は、アニール工程である。
図6(6)は、ニッケル電鋳工程(電鋳型の形成工程)である。
図6(7)は、マスターを除去して分割型(導光板成形用金型)を形成する工程である。
図6(8)は、導光板成形用金型で樹脂成形された導光板である。
【0035】
即ち、図6(8)に示すように、第3実施例で樹脂成形される異種凸状レンズのMLA型導光板61は、第1実施例と同様に、当該出光面62(出光部)側に異種の凸状マイクロレンズ63(凸状ML)が設けられて構成されている。
なお、図6(8)に示す図例では、向かって左側から右側へ、小凸状ML63a、中凸状ML63b、大凸状ML63cの順に配置されている。
【0036】
まず、図6(1)に示すように、シリコン基材64(基板)にフォトレジスト液を塗布(スピンコート)してフォトレジスト膜65を形成する。
次に、図6(2)に示すように、切削工具8を用いて、前記レジスト膜65を通常切削法にて切削加工することにより、前記シリコン基材64の表面に傾斜レジスト膜66を形成する。
なお、図例では、前記した傾斜レジスト膜66は、向かって右側が厚く左側が薄く形成されている。
また、次に、図6(3)に示すように、前記したシリコン基材64上の傾斜レジスト膜66に異種の凸状レンズMLA型のパターン(出光面側用)を有するマスク67を重合させて露光68を行う。
次に、図6(4)に示すように、前記した露光フォトレジスト膜(65)を有するシリコン基材64を現像して、前記シリコン基材64の表面に所要複数個のレジスト膜形成部69とレジスト膜非形成部70(前記シリコン基材65の露出面)とを形成することにより、前記したシリコン基材64の表面に所要の現像パターンとしてアニール用の凸状マイクロレンズパターン(異種の凸状レンズMLA型パターン)を形成する。
このとき、図6(4)に示す図例では、前記したレジスト膜形成部69が、向かって左側から右側へ、膜の厚さが薄い方から厚い方に、順次に、薄レジスト膜形成部69a、中レジスト膜形成部69b、厚レジスト膜形成部69cと形成されて、前記したレジスト膜形成部69は、所要の厚さを各別に有して構成されている。
なお、前記した凸状マイクロレンズパターンのレジスト膜形成部69は、例えば、傾斜天面を有する円柱形を採用することができる。
【0037】
次に、図6(5)に示すように、前記したレジスト膜形成部69を有するシリコン基材64を所定の温度にてアニールする(加熱する)。
このとき、前記した各レジスト膜形成部69(69a、69b、69c)は、加熱溶融化されて所要の形状に(前記した導光板61の出光面62に形成されるマイクロレンズ63と同じ形状に)各別に軟化溶融して形成することができるように構成されている。
図6(5)に示す図例では、半球状の凸部71が左側から右側へ、小凸部71a、中凸部71b、大凸部71cの順に形成され、当該各凸部71は異種レンズの導光板61における異種凸状ML63、即ち、前記した小凸状ML63a、中凸状ML63b、大凸状ML63cに各別に対応するものである。
従って、前記したシリコン基材64と凸部71(アニールされたレジスト膜形成部)とでマスター72を形成することができる。
また、次に、図6(6)に示すように、前記したシリコン基材64の凸部71形成側にニッケル電鋳することにより、前記マスター72にニッケル電鋳型73(分割型74)を付着形成してニッケル電鋳マスター72、73得ることができる。
また、次に、図6(7)に示すように、前記したニッケル電鋳マスター72、73から前記マスター72部分、即ち、前記したシリコン基材64と凸部71(アニール・レジスト膜形成部)とをフッ化アンモニウム水溶液で溶解することにより、前記した電鋳型73を残存させて分割型74(導光板成形用金型)を得ることができる。
また、前記した分割型73には、第1実施例と同様に、マイクロレンズ成形用キャビティ(凹部)75が備えられることになる。
即ち、6(7)に示すように、前記導光板61における小凸状ML63a、中凸状ML63b、大凸状ML63cに各別に対応して、前記分割型74に、小凹部75a、中凹部75b、大凹部75cが設けられて形成されている。
従って、第1実施例と同様に、第3実施例において、前記した分割型73を着脱自在に装設した導光板成形用金型にて、異種レンズの導光板61を樹脂成形することができる。
【0038】
即ち、第3実施例において、例えば、前記シリコン基材64上の各レジスト膜形成部69(69a、69b、69c)をアニールして軟化溶融させることにより、前記シリコン基材64上に半球状凸部71(71a、71b、71c)を形成して前記した凸部71とシリコン基材64とでマスター72を形成することができる。
従って、本発明にて、異種(凸状)レンズのMLA型導光板61と、前記した異種レンズのMLA型導光板61を樹脂成形する導光板成形用金型と、前記した異種レンズのMLA型導光板を樹脂成形する導光板成形用金型を加工する方法を提供することができる。
【0039】
また、前記した各実施例においては、前記した切削工具8を用いて前記したシリコン基材に塗布したレジスト膜を通常切削法にて切削加工して傾斜レジスト膜を形成する構成を例示したが、前記した通常切削法に代えて、楕円振動切削法を用いて切削加工してもよい。
即ち、楕円振動切削法は、通常切削法に較べて、レジスト膜を微細な形状に切削加工することができるので、微細な形状を有する導光板成形用金型(分割型)を加工することができると共に、微細な形状を有する導光板を樹脂成形することができる。
【0040】
また、次に、図7を用いて、前述した楕円振動切削法について説明する。
即ち、図7に示す楕円振動切削加工の例は、鋼材、プラスチック材などの被削材81を所定の切取り厚さ82で切削する構成であって、前記した被削材81(素材)を楕円振動切削するには楕円振動切削装置が用いられている。
また、前記した楕円振動切削装置には、例えば、バイト等の切削工具8の刃先にX方向に或いはX方向に各別に振動を付与する圧電素子(図示なし)が備えられると共に、前記XY二方向の振動発生用の圧電素子には、正弦波状電圧が、所定の電圧、所定の周波数(例えば、超音波領域)、所定の位相差(例えば、90度)で各別に入力することができるように構成されている。
従って、前記した楕円振動切削装置において、前記した各圧電素子に所定の正弦波状電圧を各別に入力することにより、前記したXYの二方向に発生する振動を機械的に共振合成して前記した切削工具8の刃先に所定の周期を備えた楕円振動の軌跡83を発生させることができるように構成されている。
また、 図7において、前記したX方向は、切削方向Aと主分力方向Bとに相当し、前記したY方向は、背分力方向Dに相当する。
即ち、図7に示すように、まず、前記した楕円振動の軌跡83にしたがって、前記切削工具8で前記被削材81を前記主分力方向B(図例では左方向)に切削すると共に、前記切削工具8を前記被削材81から前記背分力方向D(図例では上方向)に離すことになる。
このとき、前記した被削材81から切削された切屑84は前記した切削工具8(の刃先)によって前記した背分力方向D(図例では上方向)に引き上げられることになるので、前記した切屑84は切屑流出方向Eに流出することになる。
即ち、前述した楕円振動切削法による切削は、通常切削法に較べて、摩擦抵抗力が減少或いは反転(負の摩擦抵抗力)することになる。
従って、前記して切削工具8に対する前記被削材81の切削抵抗性が低減すると共に、前記切削工具8の切削加工力を低減し得て被削性が良好になる。
また、次に、前記した切削工具8を前記切屑84から前記主分力方向B(図例では右方向)に離すと共に、前記した切削工具を前記背分力方向D(図例では下方向)に、即ち、前記被削材81側へ移動させることになる。
即ち、前述した楕円振動切削法にて、前記した切削工具8を前記楕円振動の軌跡83にしたがって周期的に振動させることにより、前記した被削材81を楕円振動切削して加工することができるように構成されている。
従って、前記した楕円振動切削法は、通常切削法に較べて、前記した切屑84の厚さが低減されること、切削抵抗性が低減されること、前記した被削材81の表面が圧縮変形して脆化することが効率良く防止できること、鏡面加工が可能であること、更に、前記した切削工具8の寿命が延命されること、加工形状の精度が向上すること、ばりが抑制されること、びびり振動が防止されること、切削熱(摩擦熱)が低減されることなどの利点がある。
また、図7において、85はせん断角を示し、前記したせん断角85が大きくなると、前記した被削材81の被削性が良くなる。
【0041】
なお、前記被削材81は、前記各実施例に示されるレジスト膜6、36、65に相当するものである。
また、前記した各実施例の図中に、前記したレジスト膜6、36、65を楕円振動切削加工する切削工具8の近傍に楕円振動の軌跡83を示すものである。
【0042】
また、シリコン基材にフォトレジスト膜を形成する場合、例えば、フォトレジスト液塗布用のスピンコータ装置を用いてシリコン基材にフォトレジスト液を塗布(スピンコート)することにより、シリコン基材の表面にフォトレジスト膜を形成することが行われている。
即ち、前記スピンコータ装置にはシリコン基材載置用の回転板が設けられて構成され、前記した回転板の回転中心位置とシリコン基材とを重合させた状態で、前記したシリコン基材の表面にフォトレジスト液を塗布して前記回転板を回転させることにより、(略均等な厚さの)レジスト膜を形成するようにしている。
また、前記各実施例では、シリコン基材に傾斜レジスト膜を形成する場合、例えば、前記シリコン基材表面に形成された塗布レジスト膜を切削工具で切削加工して傾斜レジスト膜を形成するようにしている。
即ち、前記各実施例では、前記した傾斜レジスト膜を2段階の工程で形成されていた。
【0043】
また、前記各実施例において、シリコン基材に傾斜レジスト膜を形成する場合に、前述したレジスト膜塗布工程と切削加工工程とで前記した傾斜レジスト膜が形成されているが、次の傾斜レジスト膜形成方法を採用することができる。
即ち、まず、スピンコータ装置の回転板にシリコン基材を回転板の回転中心位置と重合させない状態で載置して前記シリコン基材の表面にフォトレジスト液を塗布し、次に、前記した回転板の回転中心位置とフォトレジスト液塗布のシリコン基材とを重合させない状態で、前記した回転板を回転させることにより、前記シリコン基板上に(前記フォトレジスト液に一方向に作用する遠心力にて)傾斜レジスト膜を形成する。
従って、前記した傾斜レジスト膜形成法では、切削加工工程を省略することができるので、総じて、前記した各実施例において、導光板成形用金型(分割型)の生産性を効率良く向上させることができる。
【0044】
また、前記した各実施例において、露光現像した場合、レジスト膜の露光部(レジスト膜非形成部)が現像除去される構成を例示したが、レジスト膜の被露光部が現像除去される構成を採用してもよい。
【0045】
次に、図8(1)〜(3)を用いて、第4実施例について説明する。
例えば、前記した第1実施例において、前記ニッケル電鋳型17(前記した分割型18)を加工形成したが、前記したマスター16(シリコン基材6)の代わりとして、前記した分割型18となるニッケル電鋳型17(ファーザー)1個からニッケル電鋳型マスター86(マザー)を多数、形成する構成を採用することができる。
即ち、まず、図8(2)に示すように、前記ニッケル電鋳型17(前記した分割型18)の凹部19を形成した側に離型剤を塗布して離型層87を形成すると共に、前記ニッケル電鋳型17にニッケル電鋳を行って電鋳型86(マザー)を形成し、次に、前記離型層87から離型することにより、前記した電鋳型86マザー)を第1実施例におけるマスター16とすることができる。
また、次に、前記した電鋳型91(マザー)に離型層を形成してニッケル電鋳することにより、前記した分割型18と同じ形状の電鋳型(サン)を形成することができる。
従って、前記ニッケル電鋳型マスター86(マザー)を多数、加工形成することにより、前記分割型18を多数、容易に且つ効率良く加工形成し得て、導光板成形用金型の生産性を効率良く向上されることができる。
なお、図8(1)に、第1実施例で形成されたニッケル電鋳型17を示す。
【0046】
また、本発明(前記した各実施例)は、同種レンズのMLA型導光板、当該導光板整形用金型、当該金型の加工方法にも適用することができる。
【0047】
本発明は、前述した実施例のものに限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意に且つ適宜に変更・選択して採用することができるものである。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、異種レンズのMLA型導光板と、前記した異種レンズのMLA型導光板を樹脂成形する導光板成形用金型と、前記した異種レンズのMLA型導光板を樹脂成形する導光板成形用金型を加工する方法を提供することができると云う優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(1)〜(8)は、本発明に係る金型の加工方法における各工程を概略的に示す概略縦断面である。
【図2】図2(1)〜(2)は、本発明に係る金型の加工方法で加工された金型を用いて導光板を樹脂成形する各工程を概略的に示す概略縦断面である。
【図3】図3(1)は、本発明に係る導光板を概略的に示す概略正面図であり、図3(2)は、本発明に係る導光板を概略的に示す概略正面図である。
【図4】図4(1)〜(8)は、本発明に係る他の金型の加工方法における各工程を概略的に示す概略縦断面である。
【図5】図5(1)〜(2)は、本発明に係る他の金型の加工方法で加工された金型を用いて導光板を樹脂成形する各工程を概略的に示す概略縦断面である。
【図6】図6(1)〜(7)は、本発明に係る他の金型の加工方法で加工された金型を用いて導光板を樹脂成形する各工程を概略的に示す概略縦断面であり、図6(8)は、図6(1)〜(7)に示す金型で樹脂成形された導光板を示す概略縦断面図である。
【図7】図7は、本発明係る金型の加工方法を概略的に示す概略正面図である。
【図8】図8(1)〜(3)は、本発明に係る他の金型の加工方法における各工程を概略的に示す概略縦断面である。
【図9】図9(1)は、従来例の導光板を概略的に示す概略正面図であり、図9(2)は、従来例の導光板を概略的に示す概略正面図である。
【符号の説明】
1 導光板(異種凸状レンズ)
2 出光面(出光部)
3 サイド光源
4 凸状マイクロレンズ(凸状ML)
4a 小凸状マイクロレンズ(小凸状ML)
4b 中凸状マイクロレンズ(中凸状ML)
4c 大凸状マイクロレンズ(大凸状ML)
5 光路
6 シリコン基材(基板)
7 フォトレジスト膜
8 切削工具
9 傾斜レジスト膜
10 マスク
11 露光
12 傾斜レジスト膜形成部
12a 薄レジスト膜形成部
12b 中レジスト膜形成部
12c 厚レジスト膜形成部
13 レジスト膜非形成部(露出部)
14 ドライエッチング
15 凸部(マスター)
15a 小凸部(マスター)
15b 中凸部(マスター)
15c 大凸部(マスター)
16 マスター
17 電鋳型
18 分割型
19 キャビティ(凹部)
19a 小凹部(分割型)
19b 中凹部(分割型)
19c 大凹部(分割型)
20 サイド光源の反対側
21 固定上型
22 可動下型
23 キャビティ
31 導光板(異種凸凹状レンズ)
32 出光面(出光部)
33 凹状マイクロレンズ(凹状ML)
33a 小凹状マイクロレンズ(凹状ML)
33b 中凹状マイクロレンズ(凹状ML)
33c 大凹状マイクロレンズ(凹状ML)
34 反射面(反射部)
35 シリコン基材
36 フォトレジスト膜
37 傾斜レジスト膜
38 マスク
39 露光
40 傾斜レジスト膜形成部
41 レジスト膜非形成部(膜被囲部、或いは、露出部)
42 ドライエッチング
43 凹部(マスター)
43a 小凹部(マスター)
43b 中凹部(マスター)
43c 大凹部(マスター)
44 マスター
45 電鋳型
46 分割型
47 凸部(分割型)
47a 小凸部(分割型)
47b 中凸部(分割型)
47c 大凸部(分割型)
51 固定上型
52 可動下型
53 キャビティ
61 導光板
62 出光面
63 凸状マイクロレンズ(凸状ML)
63a 小凸状マイクロレンズ(小凸状ML)
63b 中凸状マイクロレンズ(中凸状ML)
63c 大凸状マイクロレンズ(大凸状ML)
64 シリコン基材(基板)
65 フォトレジスト膜
66 傾斜レジスト膜
67 マスク
68 露光
69 傾斜レジスト膜形成部
69a 薄レジスト膜形成部
69b 中レジスト膜形成部
69c 厚レジスト膜形成部
70 レジスト膜非形成部(露出部)
71 凸部
71a 小凸部
71b 中凸部
71c 大凸部
72 マスター
73 電鋳型
74 分割型
75 凹部(キャビティ)
75a 小凹部
75b 中凹部
75c 大凹部
81 被削材
82 切取り厚さ
83 楕円振動の軌跡
84 切屑
86 ニッケル電鋳型(マザー)
87 離型層
A 切削方向
B 主分力方向
C 送り分力方向
D 背分力方向
E 切屑流出方向

Claims (6)

  1. シリコン基材に略均等な厚さを有するレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜に所要のパターンを有するマスクを重合した状態で露光して当該露光レジスト膜を現像することにより、前記したシリコン基材の表面にレジスト膜形成部とレジスト膜非形成部とから成る所要の現像パターンを形成する工程と、
    前記した所要の現像パターンを有するシリコン基材にドライエッチングすることにより、前記したシリコン基材を所要の形状を有する導光板マスターに形成する工程と、
    前記マスターにニッケル電鋳してニッケル電鋳型を付着形成する工程と、
    前記マスターを溶解除去することにより、前記ニッケル電鋳型を導光板成形用金型として残存形成する工程とを含む導光板成形用金型の加工方法であって、
    前記したレジスト膜を形成する工程の後、前記した略均等な厚さを有するレジスト膜を切削加工することにより、前記シリコン基材に傾斜レジスト膜を形成する工程と、
    前記した現像パターン形成工程時に、前記したシリコン基材の表面に所要の現像パターンとして異種の凸状マイクロレンズパターンを形成することにより、前記シリコン基材の表面に、導光板における異種の凸状マイクロレンズの配置に対応し且つ所要の厚さを各別に有する所要複数個の傾斜レジスト膜形成部と、前記レジスト膜非形成部とを形成する工程と、
    前記ドライエッチング工程時に、まず、前記した所要複数個の傾斜レジスト膜形成部をその厚さに対応して各別に浸食して順次に消失させ、次に、前記した消失した傾斜レジスト膜形成部が存在したシリコン基材の当該表面を浸食することにより、前記したシリコン基材の当該部分を前記マスターに対応した所要の形状に形成する工程と、
    前記ドライエッチング工程時に、前記したレジスト膜非形成部を浸食することにより、前記したシリコン基材の当該部分を前記マスターに対応した所要の形状に形成する工程とを行うことを含むことを特徴とする導光板成形用金型の加工方法。
  2. シリコン基材に略均等な厚さを有するレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜に所要のパターンを有するマスクを重合した状態で露光して当該露光レジスト膜を現像することにより、前記したシリコン基材の表面にレジスト膜形成部とレジスト膜非形成部とから成る所要の現像パターンを形成する工程と、
    前記した所要の現像パターンを有するシリコン基材にドライエッチングして前記レジスト膜非形成部を浸食することにより、前記したシリコン基材を導光板マスターに対応した形状に形成する工程と、
    前記したレジスト膜形成部を前記したシリコン基材の表面から除去することにより、前記したシリコン基材を所要の形状を有する導光板マスターとして形成する工程と、
    前記マスターにニッケル電鋳してニッケル電鋳型を付着形成する工程と、
    前記マスターを溶解除去することにより、前記ニッケル電鋳型を導光板成形用金型として残存形成する工程とを含む導光板成形用金型の加工方法であって、
    前記したレジスト膜を形成する工程の後、前記した略均等な厚さを有するレジスト膜を切削加工することにより、前記シリコン基材に傾斜レジスト膜を形成する工程と、
    前記した現像パターン形成工程時に、前記したシリコン基材の表面に所要の現像パターンとして異種の凹状マイクロレンズパターンを形成することにより、前記したシリコン基材の表面に、導光板における異種の凹状マイクロレンズの配置に対応し且つ所要の深さを各別に有する所要複数個のレシスト膜非形成部を形成する工程と、
    前記ドライエッチング工程時に、前記した所要複数個のレジスト膜非形成部をその深さに対応して各別に浸食することにより、前記したシリコン基材を前記マスターに対応した所要の形状に形成する工程とを含むことを特徴とする導光板成形用金型の加工方法。
  3. シリコン基材に略均等な厚さを有するレジスト膜を形成する工程と、
    前記した略均等な厚さのレジスト膜を切削加工することにより、前記シリコン基材に傾斜レジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜に所要のパターンを有するマスクを重合した状態で露光して当該露光レジスト膜を現像することにより、前記したシリコン基材の表面に傾斜レジスト膜形成部とレジスト膜非形成部とから成る所要の現像パターンを形成する工程と、
    前記した現像パターン形成工程時に、前記シリコン基材の表面に異種の凸状マイクロレンズパターンを形成することにより、前記シリコン基材の表面に、導光板における異種の凸状マイクロレンズの配置に対応し且つ所要の厚さを各別に有する所要複数個の傾斜レジスト膜形成部を形成する工程と、
    前記した所要複数個の傾斜レジスト膜形成部を形成したシリコン基材をアニール処理する工程と、
    前記したアニール処理工程時、前記した所要複数個のレジスト膜形成部を各別に軟化溶融して前記した導光板における異種の凸状マイクロレンズに対応した所要の形状に形成することにより、前記した導光板マスターを形成する工程と、
    前記したマスターにニッケル電鋳してニッケル電鋳型を付着形成する工程と、
    前記したマスターを溶解除去することにより、前記ニッケル電鋳型を導光板成形用金型として残存形成する金型形成工程とを含むことを特徴とする導光板成形用金型の加工方法。
  4. 傾斜レジスト膜の形成工程時に、シリコン基材に形成された略均等な厚さを有するレジスト膜を楕円振動切削加工することにより、前記シリコン基材に前記した傾斜レジスト膜を形成する工程を行うことを含むことを特徴とする請求項1、又は、請求項2、又は、請求項3に記載の導光板成形用金型の加工方法。
  5. マイクロレンズを有する導光板を樹脂成形する導光板成形用金型であって、導光板のマイクロレンズ配置面に所要複数個の異種マイクロレンズを配設した導光板を樹脂成形することを特徴とする導光板成形用金型。
  6. マイクロレンズを有する導光板であって、導光板のマイクロレンズ配置面に所要複数個の異種マイクロレンズを配設したことを特徴とする導光板。
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