JP2004306778A - 撮像制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両状態に応じて互いに異なる期間に動作し、車室内外の互いに異なる領域を撮像した画像を用いて各々異なる制御を行う複数の画像利用装置を搭載した車両において、各画像利用装置の動作に必要な複数領域の画像を、一つの撮像装置を用いて撮像できるようにする。
【解決手段】撮像制御装置1は、車両が走行状態で、エアバッグ制御ユニット22にて前列座席の乗員の状態を検知する乗員監視モードでは、カメラスライド部50と共にカメラ10を乗員を撮影できる位置に移動して、車両が駐車中で、セキュリティ制御ユニット21にて侵入者の監視を行う防犯モードでは、カメラ10を車室内全体を撮影できる位置に移動する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両状態に応じて互いに異なる期間に動作し、車室内外の互いに異なる領域を撮像した画像を用いて各々異なる制御を行う複数の画像利用装置を搭載した車両において、各画像利用装置の動作に必要な複数領域の画像を、一つの撮像装置を用いて撮像できるようにするための撮像制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両にて車室内外の状態の監視や判別をするために、CCDカメラなどの撮像装置からの画像を利用して、所定の制御を行う画像利用装置が種々ある。この画像利用装置として、乗員の有無及び乗員の頭部の位置に応じてエアバッグの展開を制御するためのシステムで、車両の走行中に撮像装置からの画像により乗員の頭部位置を検知する乗員検知装置(例えば、特許文献1参照)や、防犯のためのシステムで、駐車中に車室内への侵入者を検知すると車室内の画像を記録する防犯装置(例えば、特許文献2参照)などが知られている。
【0003】
【特許文献1】特開2001−33179 特許公報
【特許文献2】特開2002−157655 特許公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述の画像利用装置は、複数種類同時に車両へ搭載されて用いられる場合があり、それぞれの用途毎にいくつもの撮像装置が車内に装着される状況が考えられる。
【0005】
この状況に対して、本発明の発明者は、これらの画像利用装置各々にて用いる撮像装置を共用するようにして、車両に搭載する部品点数を削減することを考えた。しかし、画像利用装置で用いる画像は、画像利用装置毎に必要とする撮像領域が違うことが多いため、1つの撮像装置で撮像した同じ撮像領域の画像を複数の画像利用装置で用いるようにすると、問題を生じる場合が考えられた。
【0006】
例えば、前述の乗員検知装置と防犯装置との場合、乗員検知装置としては、前列座席の乗員の頭部位置を検知するために撮像装置は、前列座席の乗員が映る領域を撮像することが好ましく、また、防犯装置としては、侵入者をもれなく記録するために撮像装置は、車室内全体が映る領域を撮像することが好ましい。このため、図11に示すように、乗員検知装置に適応させるために、前列座席90に着座する乗員が画像に含まれるように、前列座席90より前方の天井に撮像装置であるカメラ10を装着すると、前列座席90の背もたれの部分に遮られて撮像できない車室内スペース(いわゆる死角)ができる。よって、このカメラ10からの画像では、前列座席90の背もたれの部分に隠れた侵入者を撮像できず、防犯装置としての目的を十分に発揮できない場合が考えられる。
【0007】
本発明は、こうした問題点に鑑みなされたものであり、互いに異なる領域を撮像した画像を用いる複数の画像利用装置に対して、各画像利用装置の動作に必要な複数領域の画像を、一つの撮像装置を用いて撮像できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の撮像制御装置においては、車両状態に応じて互いに異なる期間に動作し、車室内外の互いに異なる領域を撮像した画像を用いて各々異なる制御を行う複数の画像利用装置を搭載した車両にて、撮像領域変更手段が、複数の画像利用装置の動作を監視し、動作を開始する画像利用装置を検出すると、画像利用装置の動作に必要な領域の画像が撮像装置にて撮像されるように、撮像装置による撮像領域を変更する。
【0009】
このように、本発明の撮像制御装置によれば、撮像装置による撮像領域を変更することにより、各画像利用装置の動作に必要な複数領域の画像を、一つの撮像装置を用いて撮像できる。
そして、画像利用装置毎に動作する期間が互いに異なり、同時に違う撮像領域の画像を必要とされることが無いため、画像利用装置毎に異なる領域が撮像された画像を用いる場合であっても、一つの撮像装置を複数の画像利用装置で共用するようにできる。
【0010】
ところで、本発明において、撮像装置の撮像領域を変更する途中に撮像される画像は、撮像される領域が定まらず、この間に画像利用装置が動作しても無意味であることが多い。
このため、請求項2に記載の撮像制御装置のように、撮像領域変更手段が撮像装置による撮像領域を変更すると、完了信号出力手段が、その旨を表す完了信号を、変更後の撮像領域の画像を利用する画像利用装置に出力するようにすると良い。つまり、このようにすれば画像利用装置側にて、無駄な動作をしないように、この完了信号を受けてから動作するようにするなど、撮像装置の状態に応じた動作を、各画像利用装置で行えるようにできる。
【0011】
また、撮像装置による撮像領域の変更方法としては、撮像装置の位置や向きを変えるなど、撮像する側を変えることによる方法と、撮像装置にて撮像される車室内の座席の配置を変えるなど、撮像される側を変える方法との2つに分けられる。
【0012】
そして、撮像する側を変えることによって撮像領域を変更する場合は、例えば、請求項3に記載の撮像制御装置のように、撮像領域変更手段が、動作を開始する画像利用装置を検出すると、撮像装置を移動させることによって、撮像装置による撮像領域を変更するようにすると良い。
【0013】
つまり、このように撮像制御装置を構成すれば、撮像装置による撮像領域をいかようにも変えることができるため、種々の画像利用装置で必要とされる撮像領域の撮像を行えるようにできて良い。
尚、撮像装置を移動する方法としては、例えば、移動させる位置の間にレールを敷いて、撮像装置がレール上を移動できるようにして、モータなどにより駆動する方法などが考えられる。
【0014】
また、本発明を適用する画像利用装置としては、従来例に記述した防犯装置や乗員監視装置の他、後進時に後方を確認するための装置など、種々の装置が考えられるが、特に、防犯装置は、動作する期間が駐車状態であり、車両の走行状態の時に作動する他の画像利用装置とは動作する期間が重なりにくく、また、動作に必要な画像の撮像領域が車室内全体と広範囲であり、他の画像利用装置で用いる画像に撮像される領域と相違する場合が多いため、本発明の適用による効果が得られやすい。
【0015】
このため、防犯装置を搭載した車両に対して本発明を適用するには請求項4のように撮像制御装置を構成すると良い。
即ち、請求項4に記載の撮像制御装置においては、複数の画像利用装置の一つが、車両の駐車時に車室内全体を撮像した画像を用いて車室内への侵入者の監視を行う防犯装置であり、撮像領域変更手段が、車両状態に基づき前記複数の画像利用装置の動作を監視し、車両が駐車状態に変化すると、前記防犯装置が動作を開始すると判断して、撮像装置を車室内全体を撮像可能な位置に移動させる。
【0016】
また、防犯装置を搭載した車両に対して本発明を適用する場合には、請求項5に記載の撮像制御装置のように、撮像領域変更手段が、防犯装置が動作を開始すると判断した際、撮像装置を車室内のセンターピラー上部又は車室内天井の中央に移動させるようにすれば良い。つまり、このようにすると防犯装置用に車室内全体を撮像する際に、撮像装置が、前列座席の背もたれの部分を真上方向から見下ろすようにできるため死角が発生しにくく、防犯装置での動作に必要な領域である車室内全体を撮像することができて良い。
【0017】
また、防犯装置を搭載した車両に対して本発明を適用する場合、移動した先から車室内全体を撮像できる撮像装置であることが好ましいが、車室内が広い車両などにおいて、車室内全体を撮像できるように撮像装置の視野範囲を広くしようとしても、撮像装置の解像度が足らず十分な分解能の画像が得られなくなるため、撮像装置の視野範囲を車室内全体が撮像されるように広くできないこともある。
【0018】
このような問題を改善するために、請求項6に記載の撮像制御装置のように、車両が駐車状態にあり、防犯装置が動作している期間中は、撮像領域変更手段が、撮像装置にて車室内全体を撮像できるように、撮像装置を車室内の複数の撮像位置へ間欠的に移動させるようにすると良い。つまり、このように構成して、撮像装置の移動先及び移動中に撮像した画像を用いるようにすれば、撮像装置により撮像される範囲が広がるため、1箇所からでは車室内全体を撮像できない撮像装置でも、防犯装置として車室内全体の監視を行えるようにできる。
【0019】
また、防犯装置を搭載した車両に本発明を適用した請求項4〜請求項6に記載の撮像制御装置において、防犯装置と共に撮像装置を用いる画像利用装置は種々考えられるが、その画像利用装置が乗員検知装置である撮像制御装置を請求項7のように構成すると良い。
【0020】
即ち、請求項7に記載の撮像制御装置においては、複数の画像利用装置の一つが、車両の走行時に車両の前列座席を撮像した画像を用いて、前列座席に着座した乗員の状態を検知する乗員検知装置であり、撮像領域変更手段が、車両が走行状態に変化すると、乗員検知装置が動作を開始すると判断して、撮像装置を車両の前列座席を撮像可能な位置に移動させる。
【0021】
この結果、本発明(請求項7)の撮像制御装置によれば、乗員監視装置は、防犯装置に対して動作する期間が異なるため、防犯装置及び乗員監視装置が動作を開始する期間毎に撮像装置を移動することにより、防犯装置及び乗員監視装置の動作に必要な領域が撮像されるようにでき、防犯装置及び乗員監視装置で1つの撮像装置を共用することができる。
【0022】
一方、撮像装置により撮像される側を変えることによって撮像領域を変更する場合には、撮像制御装置を請求項8のように構成すれば良い。
即ち、請求項8に記載の撮像制御装置においては、撮像領域変更手段が、動作を開始する画像利用装置を検出すると、撮像装置での撮像範囲内にある車室内の座席の形態を変更することによって、撮像装置による撮像領域を変更する。
【0023】
この結果、本発明(請求項8)の撮像制御装置によれば、車室内にある座席を、位置をずらしたり、背もたれを倒したり、横に向けたりして形態を変えることにより、車室内を見通せる範囲を変えて、撮像装置で撮像される領域を変え、各画像利用装置の動作に必要な複数領域の画像を、一つの撮像装置で撮像できる。そして、乗員の体形に合わせて形態を自動で調整する電動シートのような従来よりある機構を用いて、座席の形態を変更すれば、容易に撮像領域を変更することができて良い。
【0024】
ところで、請求項8の発明における画像利用装置によっては、車室内と共に、車室外が撮影された画像も用いられる場合がある。例えば、前述の防犯装置にて記録するための画像として、自車の駐車位置に関する情報が得られるように車室外の風景も含んだ画像が用いられる場合などがある。
【0025】
このような場合、視野範囲が広い撮像装置を用いれば、車室内に加えて車室外も視野範囲に含まれるようにできるが、車室内からフロントガラスを通して車室外の風景を撮像しようとすると、フロントガラスの手前に吊るされるリアビューミラーによって撮像装置の視界が遮られてしまうという問題が考えられる。
【0026】
この問題を改善するには、請求項8に記載の撮像制御装置を、請求項9に記載のように、撮像領域変更手段が、座席の形態を変更すると共に、撮像装置での撮像範囲内にある車両のリアビューミラーの形態の変更を行うことによって、撮像装置による撮像領域を変更するように構成するとよい。
【0027】
つまり、このように構成すると、フロントガラスを通して見える車室外の風景に対して、リアビューミラーの形態を変更することによって、その見通せる範囲を変えることができる。このため、画像利用装置の動作状態に応じて、車室内の座席の形態を変形して車室内の撮像領域を変更するとともに、リアビューミラーの形態を変更して車室外の撮像領域も変更することができる。
【0028】
また、請求項8の発明を、請求項7と同様に防犯装置及び乗員検知装置を搭載した車両に対して適用するには、請求項10のように撮像制御装置を構成すると良い。
即ち、請求項10に記載の撮像制御装置においては、車両には、画像利用装置として、車両の駐車時に車室内全体を撮像した画像を用いて車室内への侵入者の監視を行う防犯装置と、車両の走行時に車両の前列座席を撮像した画像を用いて、前列座席に着座した乗員の状態を検知する乗員検知装置とが搭載されており、撮像装置が、車両の前方から後方に向けて前列座席を撮像可能な位置に配置され、撮像領域変更手段が、車両状態に基づき前記複数の画像利用装置の動作を監視し、車両が駐車状態に変化すると、防犯装置が動作を開始すると判断して、前列座席の形態を乗員が着座可能な通常状態から撮像装置にて車室内全体を見通せる状態に変更し、車両が駐車状態ではなくなると、前列座席の形態を通常状態に戻す。
【0029】
また、請求項9の発明を、車室内だけでは無く、フロントガラスを通した車室外の風景も含まれた画像が用いられる防犯装置及び乗員検知装置を搭載した車両に対して適用するには、請求項11に記載の撮像制御装置のように、車両には、画像利用装置として、車両の駐車時に車室内全体、及び、フロントガラスを通した車室外の風景が含まれた画像を用いて車室内への侵入者の監視を行う防犯装置と、車両の走行時に車両の前列座席を撮像した画像を用いて、前列座席に着座した乗員の状態を検知する乗員検知装置とが搭載されており、撮像装置は、視野範囲にフロントガラスが含まれ、車両の前方から後方に向けて前列座席を撮像可能な位置に配置され、撮像領域変更手段は、車両状態に基づき複数の画像利用装置の動作を監視し、車両が駐車状態に変化すると、防犯装置が動作を開始すると判断して、前列座席の形態を乗員が着座可能な通常状態から撮像装置にて車室内全体を見通せる状態に変更し、且つ、リアビューミラーの形態を、運転者による後方確認可能な使用状態から前記撮像装置にてフロントガラスから車室外を見通せるように変形し、車両が駐車状態ではなくなると、前列座席の形態を通常状態に戻し、且つ、リアビューミラーの形態を使用状態に戻すようにすると良い。
【0030】
つまり、このようにすると、防犯装置が動作する際の撮像装置の画像に、フロントガラスを通した車室外の風景が、リアビューミラーにより阻害されること無く撮像されるようにできる。特に、本発明(請求項11)のように、乗員検知装置に対する画像を撮像できるように前列座席を撮像可能な位置に撮像装置が配置される場合は、撮像装置がフロントガラスに近くなり、リアビューミラーにより阻害される視野範囲の割合が大きくなるため、本発明による効果は大きい。
【0031】
また、フロントガラスを通した車室外の風景を撮像装置にて見通せる状態にするリアビューミラーの形態としては、種々の形態が考えられるが、天井又はフロントガラス上部から吊り下げられるリアビューミラーを、視野範囲に含まれることが無い天井に沿うように変形して、撮像装置の視野範囲から外す形態が簡単で良い。
【0032】
このため、請求項11に記載の撮像制御装置において変更するリアビューミラーの形態を、請求項12に記載のように、撮像領域変更手段が、車両が駐車状態に変化した際、リアビューミラーが車両天井の面に沿って折りたたまれた形態に変更し、車両が駐車状態ではなくなると、リアビューミラーをフロントガラス側に展開した元の形態に変更するようにすると良い。
【0033】
また、請求項10〜請求項12に記載の撮像制御装置にて、撮像装置にて車室内全体を見通せる状態にする座席の形態としては、種々の形態が考えられるが、車両用の座席は、乗員の姿勢に合うように背もたれの角度を変えれるようになっているものが多く、この機構を利用して、背もたれを倒して車室内をフラットな状態にするのが簡単である。
【0034】
このため、請求項10〜請求項12に記載の撮像制御装置は、請求項13に記載のように構成すると良い。
即ち、請求項13に記載の撮像制御装置においては、撮像領域変更手段が、車両が駐車状態に変化した際、全席座席を背もたれが倒れた形態に変更し、車両が駐車状態ではなくなると、全席座席を背もたれが起きた元の形態に変更する。
【0035】
また、請求項10〜請求項13の発明を適用した車両において、電動シートなどを用いて座席の形態を変更する場合、手動によりその形態を変更できるようになっていることもあり、侵入者により座席の形態を元に戻されてしまうと、撮像装置による撮像領域に再び死角ができることになってしまう。
【0036】
このため、請求項10〜請求項13に記載の撮像制御装置は、更に請求項14に記載のように、車両が駐車状態にあり、防犯装置が動作している期間中に、変更禁止手段が、外部操作による前列座席の形態の変更を禁止するようにすると良い。
【0037】
つまり、このようにすると座席の背もたれによる死角を生じさせられることなく、確実に車室内全体を撮像装置により撮像することができる。
また、駐車状態の間は、車室内全体を撮像できるようにするために、座席が背もたれを倒された形態など、乗員が着座するには適さない形態となる場合が考えられ、この場合、本発明(請求項14)にて座席の形態の変更を禁止すると、不正な方法により車両を走行させようとしても、座席の形態を戻せず満足な運転ができなくなるため、車両の盗難に対する防犯の効果も期待できて良い。
【0038】
一方、撮像装置により撮像される側を変えることによって撮像領域を変更する場合として、撮像制御装置を請求項15のように構成しても良い。
即ち、請求項15に記載の撮像制御装置においては、撮像領域変更手段が、動作を開始する画像利用装置を検出すると、撮像装置での撮像範囲内にある車両のリアビューミラーの形態を変更することによって、撮像装置による撮像領域を変更する。
【0039】
この結果、本発明(請求項15)の撮像制御装置によれば、リアビューミラーの向きを変えたり、位置を変えたりして形態を変えることにより、車室内からフロントガラスを通して見通せる車室外の風景の範囲を変えて、撮像装置で撮像される領域を変え、各画像利用装置の動作に必要な複数領域の画像を、一つの撮像装置で撮像できる。
【0040】
また、請求項15の発明を、請求項11と同様の防犯装置及び乗員検知装置とを搭載した車両に対して適用するには、請求項16のように撮像制御装置を構成すると良い。
即ち、請求項16に記載の撮像制御装置においては、車両に、画像利用装置として、車両の駐車時にフロントガラスを通した車室外の風景を含んだ画像を用いて車室内への侵入者の監視を行う防犯装置と、車両の走行時に車両の前列座席を撮像した画像を用いて、前列座席に着座した乗員の状態を検知する乗員検知装置とが搭載されており、撮像装置が、視野範囲にフロントガラスが含まれて、前列座席を撮像可能な位置に配置され、撮像領域変更手段が、車両状態に基づき複数の画像利用装置の動作を監視し、車両が駐車状態に変化すると、防犯装置が動作を開始すると判断して、リアビューミラーの形態を運転者が後方確認可能な使用状態から撮像装置にてフロントガラスから車室外の風景を見通せる状態に変更し、車両が駐車状態ではなくなると、リアビューミラーの形態を使用状態に戻す。
【0041】
また、請求項16の撮像制御装置において変更するリアビューミラーの形態を、請求項12と同様の理由により、請求項17に記載の撮像制御装置のように、撮像領域変更手段が、車両が駐車状態に変化した際、リアビューミラーが車両天井の面に沿って折りたたまれた形態に変更し、車両が駐車状態ではなくなると、リアビューミラーをフロントガラス側に展開した元の形態に変更するようにすると良い。
【0042】
【発明の実施の形態】
[第1実施例]
以下に本発明の第1実施例について図面と共に説明する。
本実施例の撮像制御装置1の全体構成を図1にブロック図で示し、車両に装着した状態を、車室内の下方から上方を見上げた状態で表した図2、及び、図2の範囲Aを表した図3(a)に示す。
【0043】
本実施例における撮像制御装置1は、車室内を撮影するカメラ10からの映像信号を用いて動作する、駐車中に車室内への侵入者を検出するためのセキュリティ制御ユニット21と、走行中にエアバッグの展開制御を行うエアバッグ制御ユニット22とが搭載されて車両にて用いられる。
【0044】
そして、本実施例の撮像制御装置1は、セキュリティ制御ユニット21が動作する防犯モードでは、カメラ10で撮影される領域が、侵入者をもれなく撮影するため車室内全体となり、エアバッグ制御ユニット22が動作する乗員監視モードでは、カメラ10で撮影される領域が、エアバッグの展開制御の対象となる前列座席の乗員となるように、カメラ10を移動して、カメラ10により撮影される領域を切り替える装置である。
【0045】
尚、セキュリティ制御ユニット21は、車両の駐車中に車室内への侵入者を検出し、侵入者を検出すると防犯動作の一つとして侵入者の映像を残すためにカメラ10からの映像信号を記録する。
また、エアバッグ制御ユニット22は、乗員の頭部位置に応じたエアバッグの展開制御を行うために、車両走行中にカメラ10からの映像信号を解析して乗員の頭部位置を監視する。
【0046】
また、カメラ10は、CCDカメラなどの撮影機で構成され、車室内天井の中央付近に装着した際に車室内全体の範囲を撮影できるだけの視野範囲を有し、セキュリティ制御ユニット21及びエアバッグ制御ユニット22へ撮影した映像信号を出力する。
【0047】
また、撮像制御装置1は、車両が走行中か駐車中かの目安となるイグニッション信号(以降IG信号と呼ぶ)の状態で各動作モードの切り替わりを判別し、IG信号が「ON」の時を乗員監視モード、IG信号が「OFF」の時を防犯モードとして認識する。
【0048】
一方、撮像制御装置1は、図1に示すように、カメラ10を装着したカメラスライド部50、カメラスライド部50を所定の位置へ移動可能に保持するスライドレール44、カメラスライド部50を移動するための回転部43、回転部43を回転するモータ40、モータ40の動作を制御するモータ制御部30、及び、カメラスライド部50の位置検出のためのカメラ位置検出スイッチ41,42で構成される。
【0049】
尚、スライドレール44は、図2に示すように車室内の天井のフロントガラス上部中央付近の「頭部撮影位置」から、天井の助手席側センターピラー上部付近の「車内撮影位置」にかけて配されている。
また、図3(a)に示す様に、カメラスライド部50は、箱型で上下の面に複数の車輪を設けてあり、方形筒状のスライドレール44内を車輪が転がり移動するようになっている。そして、カメラスライド部50は、スライドレール44の車室内内側方向の側面に長手方向へ開けられた穴を通して、L字型部材でスライドレール44の外側にカメラ10を吊り下げている。
【0050】
また、回転部43は、曲がった状態でも軸方向の回転が可能な棒状のトルクチューブなどの部材で構成され、その周囲には螺旋溝が形成されている。そして、スライドレール44内部にスライドレール44の両端で軸まわりに回転可能に保持される。
【0051】
また、カメラスライド部50には、矢視Bから見た図3(b)に示すように、カメラ10と反対側の側面に、回転部43の螺旋溝の一部分と合わさるように、回転部43の螺旋溝が摺動して回転できる溝からなる螺旋溝部54が設けられ、回転部43は、カメラスライド部50がスライドレール44上のどの位置にいても螺旋溝部54と当接するように配置されている。
【0052】
また、モータ40は、流れる駆動電流の方向により回転方向が変わるDCモータなどからなり、その回転軸が回転部43に繋がり、外部から入力される駆動電流に応じて回転部43を回転する。
そして、モータ40が回転部43を回転すると、回転部43の螺旋溝とカメラスライド部50の螺旋溝部54とが、回転方向に対して斜めに摺動するため、摺動面で回転方向に垂直の横方向の力が生じて、カメラスライド部50が回転部43の回転方向に応じた横方向に移動する。
【0053】
尚、本実施例では、モータ40の回転方向を、カメラスライド部50が「頭部撮影位置」方向へ移動する方向を正転方向と言い、カメラスライド部50が「車内撮影位置」へ移動する方向を逆転方向と言う。
また、カメラ位置検出スイッチ41,42は、接点と、この接点につながる突起部とを備えるリミットスイッチなどで構成されており、カメラ位置検出スイッチ41は、スライドレール44の「頭部撮影位置」付近に装備され、カメラ位置検出スイッチ42は、「車内撮影位置」付近に装備されていて、それぞれの位置にカメラスライド部50があると、突起部がカメラスライド部50により押し込まれる。そして、カメラ位置検出スイッチ41,42は、外力により突起部が押し込まれると、接点が閉じた「閉」の状態から、接点が開いた「開」の状態となる。この接点は一端が接地され、もう一端がモータ制御部30に繋がれて所定の電圧が印加されている。尚、モータ制御部30では、カメラスライド部50により、カメラ位置検出スイッチ41,42の接点が「開」の状態で、印加した電圧が保持された状態を「ON」と判別し、カメラスライド部50が無く、接点が「閉」の状態で、印加した電圧が低下した状態を「OFF」と判別する。
【0054】
また、モータ制御部30は、周知のマイコンを内臓して、IG信号の状態、及び、カメラ位置検出スイッチ41,42の状態を検知し、モータ40への駆動電流の出力及びその制御を行う。また、カメラ位置検出スイッチ41,42の状態に応じて、「頭部撮影位置」でのカメラスライド部50の有無を表すカメラ位置信号Aをセキュリティ制御ユニット21へ、「車内撮影位置」でのカメラスライド部50の有無を表すカメラ位置信号Bをエアバッグ制御ユニット22へ出力する。
【0055】
尚、カメラ位置信号A,Bは、セキュリティ制御ユニット21及びエアバッグ制御ユニット22を動作させる条件の一つであり、セキュリティ制御ユニット21は、カメラ位置信号Aが入力された時に動作し、エアバッグ制御ユニット22は、カメラ位置信号Bが、入力された時に動作するようになっている。
【0056】
また、スライドレール44の「頭部撮影位置」及び「車内撮影位置」には、図示していないが電気的な接続部が設けてあり、またカメラスライド部50にも金属ブラシなどの接続部が設けてあり、カメラスライド部50が「頭部撮影位置」又は「車内撮影位置」にあると接続部同士が接触して、カメラ10への電力供給を行い、カメラ10からセキュリティ制御ユニット21及びエアバッグ制御ユニット22への映像信号の出力を行うようになっている。
【0057】
尚、カメラスライド部50が「頭部撮影位置」にあると、カメラ10が車室内前方の上部から車室内中央部にかけて撮影する状態となる。このため、前列座席の乗員がカメラ10の映像中に大きく撮影されるようになる。また、カメラスライド部50が「車内撮影位置」にあると、カメラ10が車室内中ほどの横方向端の上部から車両中央部を向くようになる。このときカメラ10は、前列座席の背もたれ部分を真上付近から見下ろすようになり、撮影した映像における前列座席の背もたれ部分による死角は少なく、カメラ10にて車室内全体が撮影されるようになる。
【0058】
ここで、図4に示すフローチャートにより、モータ制御部30での処理手順を説明すると共に、撮像制御装置1の動作を説明する。
まず、S100で、IG信号の状態が「ON」であるかを判別し、IG信号が「ON」の状態(つまり、乗員監視モード)であれば、S110へ移行し、IG信号が「OFF」の状態(つまり、防犯モード)であれば、S160へ移行する。
【0059】
次に、S110で、カメラ位置検出スイッチ41の状態が「OFF」であるか判別して、カメラスライド部50が「頭部撮影位置」には無い「OFF」の場合、S120へ移行し、カメラ位置検出スイッチ41が「OFF」ではなく、「ON」で、カメラスライド部50が「頭部撮影位置」にある場合、S130へ移行する。
【0060】
次に、S120で、モータ40に対し、正転方向の回転となる駆動電流を所定量出力して、カメラスライド部50を「頭部撮影位置」方向に所定量移動させてS110へ戻る。尚、カメラスライド部50が「頭部撮影位置」に来るまで、この処理が繰り返される。
【0061】
次に、S130で、カメラスライド部50が「頭部撮影位置」にあることを知らせるカメラ位置信号Bを、エアバッグ制御ユニット22に対して出力して、エアバッグ制御ユニット22の動作の許可を行い、S100へ戻る。尚、IG信号が「ON」でカメラスライド部50が「頭部撮影位置」にある間は、S130の処理が繰り返され、エアバッグ制御ユニット22に対してカメラ位置信号Bが出力され続ける。
【0062】
一方、S150では、カメラ位置検出スイッチ42の状態が「OFF」であるかを判別して、カメラ位置検出スイッチ42の状態が「OFF」であり、カメラスライド部50が「車内撮影位置」に無い場合、S160へ移行し、カメラ位置検出スイッチ42の状態が「OFF」ではなく「ON」で、カメラスライド部50が「車内撮影位置」にある場合、S170へ移行する。
【0063】
S160では、モータ40に対し、逆転方向の回転となる駆動電流を所定量出力して、カメラスライド部50を「車内撮影位置」方向に所定量移動させS150へ戻る。尚、カメラスライド部50が「車内撮影位置」に来るまで、この処理が繰り返される。
【0064】
次に、S170で、カメラスライド部50が「車内撮影位置」にあることを知らせるカメラ位置信号Aを、セキュリティ制御ユニット21に対して出力して、セキュリティ制御ユニット21の動作の許可を行い、S100へ戻る。
以上のように、第1実施例の撮像制御装置1によれば、車両が走行状態で、エアバッグ制御ユニット22にて前列座席の乗員の状態を検知する乗員監視モードでは、カメラスライド部50と共にカメラ10を「頭部撮影位置」に移動して、カメラ10からの映像を前列座席の乗員が主に撮影された撮影領域の映像にでき、車両が駐車中で、セキュリティ制御ユニット21にて侵入者の監視を行う防犯モードでは、カメラ10を「車内撮影位置」移動して、カメラ10からの映像を、前列座席の背もたれによる死角が少なく車室内全体が撮影された撮影領域の映像にできる。
【0065】
このため、セキュリティ制御ユニット21及びエアバッグ制御ユニット22が、それぞれが動作する時に、カメラ10からの映像を用いて、それぞれ動作を行うことができる。
また、撮像制御装置1によれば、カメラ10が「頭部撮影位置」の時に、エアバッグ制御ユニット22へカメラ位置信号Bを出力でき、又、カメラ10が「車内撮影位置」の時に、セキュリティ制御ユニット21へカメラ位置信号Aを出力できる。これにより、カメラ10が移動中のため映像信号が有効ではない間、エアバッグ制御ユニット22及びセキュリティ制御ユニット21で、不要な動作をしないようにできる。
[第2実施例]
以下に本発明の第2実施例の撮像制御装置2について図面と共に説明する。第2実施例の撮像制御装置2の全体構成を図5にブロック図で示す。
【0066】
第2実施例の撮像制御装置2は、セキュリティ制御ユニット21及びエアバッグ制御ユニット22へカメラ10からの映像信号が配信されている車両であって、乗員の体形に合わせるための可動部を外部からの指令に応じた形態に変更が可能な電動シート80が、運転席及び助手席に装備された車両にて用いられる。
【0067】
そして、撮像制御装置2は、図5に示すように、運転者による後方確認のために車両に装備されるリアビューミラーの形態を変更可能に構成した電動リアビューミラー75と、電動シート80の可動部各部の状態(いわゆるシートポジション)を表す各可動部の角度又は位置の情報を含んだシート連動信号、及び、電動リアビューミラー75の形態を指示するミラー連動信号を出力する制御部60と、入力されたシート連動信号に応じた駆動電流を電動シート80へ出力する電動シート制御ユニット70と、制御部60からのミラー連動信号に応じて電動リアビューミラー75へ駆動電流を出力するミラー制御ユニット79とで構成され、セキュリティ制御ユニット21及びエアバッグ制御ユニット22の各動作モードに応じて、各電動シート80のシートポジション及び電動リアビューミラー75を所定の形態に変更させて、カメラ10により撮影される領域内の状態を変えることにより、カメラ10での撮影領域を変更するものである。
【0068】
尚、第2実施例での、セキュリティ制御ユニット21が動作する防犯モードでは、カメラ10で撮影される領域に、侵入者をもれなく撮影するため車室内全体と共に、車両の周囲の風景により駐車位置を特定するために、フロントガラス及びドアガラスから見える外の領域を含める。
【0069】
また、電動シート80は、例えば、図6に示すように背もたれの角度を変化させるための可動部や、電動シート80を前後に移動させるための可動部などのいくつかある可動部毎に、可動部を動かすモータ81と、可動部の角度又は位置を検出するためのポテンショメータ82とが装備されている。そして、電動シート80は、各モータ81への駆動電流の入力により、各可動部を変形及び移動してシートポジションの変更を行い、その状態を各可動部毎のポテンショメータ82により出力する。
【0070】
また、図6に示すように、カメラ10は、車室内天井の前方部分で車室内中央方向を向き、電動シート80に乗員が着座時には、その上半身がはっきりとカメラ10の映像に映り込む位置に装着され、車室内全体、並びに、フロントガラス及びドアガラスからの車室外の風景が含まれる視野範囲のものである。
【0071】
また、セキュリティ制御ユニット21は、車両に搭載された電気系装置の動作信号として用いられているアクセサリ信号(以降ACC信号と呼ぶ)が「OFF」となり、かつドアがロックされてからの時間などの所定の条件を満足すると動作すると共に、撮像制御装置2へ、防犯モードへの移行を指示するセキュリティセット信号を所定時間出力する。そして、ドアのロック解除などの所定の条件を満足すると、撮像制御装置2へ、防犯モードの解除を指示するセキュリティアンセット信号を所定時間出力して、その動作を停止する。
【0072】
また、エアバッグ制御ユニット22は、IG信号が「ON」となり、かつその他の所定の条件を満足すると動作する。
そして、第2実施例の撮像制御装置2は、セキュリティセット信号を検知した時点からを防犯モード、セキュリティアンセット信号を検知した時点からを乗員監視モードとして認識する。
【0073】
また、車両には、電動シート80の可動部に対応した複数のボタンからなる手動入力器99が備えられていて、手動入力器99は、乗員による各ボタンの操作に応じて、電動シート80の可動部個々のシートポジションを設定するためのシート連動信号を電動シート制御ユニット70へ出力する。そして、電動シート制御ユニット70にて、後述の制御部60からのシート連動信号と同様に電動シート80の可動部の状態を変更する。
【0074】
ところで、撮像制御装置2の制御部60は、周知のマイコンなどで構成され、ACC信号及びIG信号の状態の検出を行い、セキュリティ制御ユニット21からのセキュリティセット信号及びセキュリティアンセット信号を検知する。そして、動作モードに応じて、電動シート制御ユニット70に対し、シートポジションを指示するシート連動信号を出力し、手動入力器99による電動シート80の操作を禁止するための手動操作禁止信号、及び、手動入力器99による電動シート80の操作を許可するための手動操作解除信号を出力する。尚、防犯モードにおけるシートポジションとして、電動シート80が一番前側に移動して、背もたれが後方に一番倒れた状態のシートポジションの情報を記憶している。また、制御部60は、電動シート80の変形が不完全である場合に、その旨を知らせる異常通知信号をセキュリティ制御ユニット21へ出力する。
【0075】
また、電動シート制御ユニット70は、制御部60又は手動入力器99からシート連動信号を受け、電動シート80の各ポテンショメータ82の出力を検出して、シート連動信号の各可動部の角度及び位置と、各ポテンショメータ82からの出力による電動シート80の各可動部の角度及び位置とを比較して、その差分に応じた方向の所定量の駆動電流を対応する各モータ81へ出力する。また、各ポテンショメータ82の出力をシート状態信号として制御部60に出力する。
【0076】
また、電動シート制御ユニット70は、制御部60から手動操作禁止信号を受けると、手動入力器99からのシート連動信号を遮断し、手動操作解除信号を受けると、手動入力器99からのシート連動信号を電動シート制御ユニット70内へ中継するようになっている。
【0077】
また、電動リアビューミラー75は、電動リアビューミラー75の鏡面75aから伸びる支柱75bが車両へ取り付けられる箇所で、天井へ向かう方向に回転可能に形成され、この支柱75bを回動するためのミラー折りたたみ用モータ76と、電動リアビューミラー75の位置を検出するために折りたたみ位置検出用スイッチ77,78とを備えている。そして、電動リアビューミラー75は、ミラー折りたたみ用モータ76への駆動電流の入力に応じて、支柱75bを天井側に回動して、鏡面75aが天井に沿うようにした折りたたみ状態と、支柱75bをフロントガラス側に回動して、鏡面75aが車両後方を向いて運転者により後方確認できるようにした展開状態とになる。
【0078】
尚、折りたたみ位置検出用スイッチ77,78は、リミットスイッチなどで構成され、ミラー制御ユニット79に接続されて、折りたたみ位置検出用スイッチ77は、電動リアビューミラー75が折りたたみ状態の時に「ON」と判断される状態となるように支柱75bにより押される位置に装着され、折りたたみ位置検出用スイッチ78は、電動リアビューミラー75が展開状態の時に「ON」と判断される状態となるように支柱75bにより押される位置に装着されている。
【0079】
また、ミラー制御ユニット79は、制御部60からのミラー連動信号を受けて、電動リアビューミラー75を折りたたみ状態、又は、展開状態になるようにミラー折りたたみ用モータ76を駆動する駆動電流を、ミラー連動信号の内容に応じて切り替え出力する。また、折りたたみ位置検出用スイッチ77,78の状態を検知して、これらの「ON」及び「OFF」の状態をミラー状態信号として制御部60へ出力する。
【0080】
ここで、図7に示されるフローチャートにより、制御部60での処理手順を説明すると共に、撮像制御装置2の動作を説明する。
まず、S200で、ACC信号及びIG信号が「OFF」であるかを判別して、それぞれが「OFF」となっていて、防犯モードである、又は、防犯モードにされようとしている場合は、S210へ移行し、ACC信号又はIG信号が「OFF」ではなく、ACC信号又はIG信号のいずれかが「ON」で、乗員監視モードの場合は、S200を繰り返してACC信号及びIG信号の状態を監視する。
【0081】
次に、S210で、セキュリティ制御ユニット21からのセキュリティセット信号の有無を判別し、セキュリティセット信号が検知されると、防犯モードとなるよう指示されているとしてS220へ移行し、セキュリティセット信号が検知されない場合はS280へ移行する。
【0082】
次に、S220で、電動リアビューミラー75を、防犯モードの折りたたみ状態にさせるミラー運動連動信号を、ミラー制御ユニット79に出力する。
次に、S230で、電動シート80のシートポジションである電動シート制御ユニット70からの各シート状態信号を、乗員監視モードでのシートポジションとして記憶し、防犯モードとして記憶された電動シート80のシートポジションの情報を含んだシート連動信号を、電動シート制御ユニット70に出力する。つまり、電動シート制御ユニット70により、電動シート80を最も前側に移動して、背もたれが後方に最も倒れた防犯モードのシートポジションにさせる。
【0083】
次に、S240で、電動シート制御ユニット70からの各シート状態信号が、S220で出力したシート連動信号によるシートポジションの状態量となっているか、及び、ミラー状態信号により折りたたみ位置検出用スイッチ77が「ON」であるかを判別し、各シート状態信号の値が、シート連動信号によるシートポジションの状態量となっていない(つまり、電動シート80が変形の途中である)又は、折りたたみ位置検出用スイッチ77が「ON」では無い場合はS260へ移行し、各シート状態信号の値が、シート連動信号によるシートポジションの状態量になっていて(つまり、電動シート80の変形が完了している)、且つ、折りたたみ位置検出用スイッチ77が「ON」である(つまり、電動リアビューミラー75が折りたたみ状態になっている)場合はS250へ移行する。
【0084】
S260では、S230でシート連動信号を出力してから、所定時間(例えば、15秒)経過したかを判別し、所定時間経過していなければ、S240へ戻ってシート状態信号の判別を繰り返し、所定時間経過している場合はS270へ移動する。
【0085】
そして、S270で、電動シート80が防犯モードのシートポジションにならなかった、又は、電動リアビューミラー75が折りたたみ状態にならなかったことを知らせる異常通知信号をセキュリティ制御ユニット21へ出力してS200へ戻る。尚、異常通知信号が出力される場合としては、例えば、車室内に障害物があって、電動シート80や、電動リアビューミラー75が障害物に干渉して変形できなくなっている場合などが考えられる。そして、セキュリティ制御ユニット21は、この異常通知信号を受けると、ランプなどの表示機器により、異常状態であることを報知するとともに、カメラ10からの画像を記録する際に、異常状態での記録であることを表す信号を画像と共に記録する。
【0086】
次に、S250で、電動シート制御ユニット70に対して、手動操作禁止信号を出力して、電動シート制御ユニット70における手動入力器99からのシート連動信号の入力が受付られないようにする。そして、S200へ戻る。
一方、S280では、セキュリティ制御ユニット21からのセキュリティアンセット信号の有無を判別し、セキュリティアンセット信号が検知されると、防犯モードの解除が指示されているとしてS290へ移行し、セキュリティアンセット信号が検知されない場合はS200へ戻る。
【0087】
次に、S290で、電動シート制御ユニット70に対し、手動操作禁止解除信号を出力する。つまり、手動入力器99からの入力による電動シート80を操作できるようにする。
次に、S300で、S220で記憶したシートポジションの情報を含むシート連動信号を、電動シート制御ユニット70に出力する。つまり、電動シート80を、防犯モードのシートポジションに変形する前のシートポジションにする。
【0088】
次に、S310で、ミラー制御ユニット79へ、電動リアビューミラー75が展開状態となるようにミラー運動連動信号を出力して、S200へ戻る。
以上のように、第2実施例の撮像制御装置2によれば、車両が駐車中で、セキュリティ制御ユニット21にて侵入者の監視を行う防犯モードでは、図6に示すように電動シート80の背もたれが倒れて車室内がフラットな状態になり、また、電動リアビューミラー75が、折りたたまれた状態になり、カメラ10で撮影される映像を、電動シート80による死角が少なく、電動リアビューミラー75による車外風景の遮りも無く、防犯装置で用いることができる車室内全体及び車室外の風景が映る領域の映像とすることができる。また、車両が走行状態で、エアバッグ制御ユニット22にて前列座席の乗員の状態を検知する乗員監視モードにおいては、カメラ10が前列座席の乗員がはっきりと映る位置にあり、乗員監視装置で用いることができる前列座席の乗員が映る領域の映像にでき、電動シート80を、着座できる状態に戻し、電動リアビューミラー75も、運転者が後方確認できる状態に戻して運転に対して支障をきたさないようにできる。
【0089】
また、防犯モード中には、手動操作禁止信号によって手動入力器99による電動シート80の操作ができないようにできる。このため、侵入者が車両に細工して不正な方法でIG信号及びACC信号を「ON」にして車両を運転しようとしても、セキュリティアンセット信号が出力されなければ、電動シート80の背もたれが倒れたままとなり安定して着座できず運転が困難となるため、防犯の効果が期待できる。
[本発明との対応関係]
本発明における複数の画像利用装置の内の、防犯装置は、セキュリティ制御ユニット21に相当し、乗員監視装置は、エアバッグ制御ユニット22に相当し、撮像装置は、カメラ10に相当する。そして、本発明における撮像制御装置の撮像領域変更手段は、第1実施例においては、モータ制御部30による図4のフローチャートの動作に相当し、第2実施例においては、制御部60による図7のフローチャートの動作に相当し、変更禁止手段は、制御部60におけるS250の処理による動作に相当し、完了信号は、カメラ位置信号A,Bに相当する。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について第1実施例及び第2実施例にて説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、このほかにも様々な形態で実施することができる。
【0090】
例えば、第1実施例では、カメラ10を移動させる位置が「頭部撮影位置」と「車内撮影位置」との2箇所であるが、移動させる位置は2箇所より多くても良く、例えば、車両の長さが長く、カメラ10の視野に車室内全体が収まらない場合に、図8に示す様にスライドレール44を車両後方まで伸ばして「後方撮影位置」とし、カメラ位置検出スイッチ45を設けたものでも良く、防犯モードの間、「車内撮影位置」と「後方撮影位置」の2箇所を所定時間毎に交互に移動するようにすれば、視野範囲が十分に広くないカメラ10でも車室内全体を撮影することができ、より死角の少ない撮影ができるようになる。尚、この場合、スライドレール44の移動経路に信号送受信用の機構を設けて、カメラ10の移動中にも車室内を監視できるように、映像信号をセキュリティ制御ユニット21に出力できるようにするのが好ましい。
【0091】
また、カメラ10の映像を用いる用途が、セキュリティ制御ユニット21で用いる防犯モード、及び、エアバッグ制御ユニット22で用いる乗員監視モードの2つに限ったものではなくても良く、例えば、第1実施例において、車両後方が撮影される位置へカメラ10を移動できるようにして、後進時の障害物を検出する後方センサとして用いる用途などと併用するようにしたものであっても良い。
【0092】
また、第1実施例の撮像制御装置1におけるカメラ10を移動するための構成も種々の構成があり、例えば、図9に示す様な、カメラスライド部51にモータ40を内臓して、モータ40によりギア55を介して、スライドレール44に上下で当接する2つのローラー56を回転させて、スライドレール44上を移動するように構成したものであっても良いし、図10に示す様な、カメラスライド部52に、螺旋溝が設けられたウォームギア57、及び、ウォームギア57を回転するモータ40を装備し、スライドレール44の内面に、ウォームギア57の螺旋溝に合わさる螺旋溝部48が設けてあり、モータ40によりウォームギア57を回転して、螺旋溝部48に対してウォームギア57で横方向の力を発生させて、カメラスライド部52を移動するように構成したものであっても良い。
【0093】
また、第1実施例のモータ制御部30は、マイコンによるソフトウエアで動作を行うようになっているが、論理回路やシーケンサなどにより、IG信号の状態によりモータ40への駆動電流の方向を切り替え、カメラ位置検出スイッチ41が「ON」となると、モータ40への正転方向の駆動電流を遮断し、カメラ位置検出スイッチ42が「ON」となると、モータ40への逆転方向の駆動電流を遮断するように構成されるものであっても良い。同様に、第2実施例の制御部60においても、論理回路やシーケンサなどで構成されるものであっても良い。
【0094】
また、セキュリティ制御ユニット21で用いる映像が撮影される領域が、車室外は含まず第1実施例と同様に車室内全体だけの場合に、第2実施例の撮像制御装置2に対して、電動リアビューミラー75を、その取り付け箇所での回動ができる構成では無くて通常用いられるリアビューミラーとし、ミラー制御ユニット79を無くした構成としたものであっても良い。
【0095】
また、第2実施例の撮像制御装置2は、制御部60にてミラー制御ユニット79の機能を持たせて、ミラー制御ユニット79を省いて構成されたものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の全体構成を表すブロック図を示す。
【図2】第1実施例の撮像制御装置1の車両への装着状態を表す図である。
【図3】第1実施例の撮像制御装置1のカメラスライド部50周辺の状態を表す図である。
【図4】第1実施例のモータ制御部30の処理手順を表すフローチャート図である。
【図5】第2実施例の全体構成を表すブロック図である。
【図6】第2実施例の撮像制御装置2による動作を説明する図である。
【図7】第2実施例の制御部60の処理手順を表すフローチャート図である。
【図8】第1実施例の撮像制御装置1のカメラ10の移動経路の変形例1を表す図である。
【図9】第1実施例の撮像制御装置1のカメラ10の移動機構の変形例2を表す図である。
【図10】第1実施例の撮像制御装置1のカメラ10の移動機構の変形例3を表す図である。
【図11】従来の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1,2…撮像制御装置、10…カメラ、21…セキュリティ制御ユニット、22…エアバッグ制御ユニット、30…モータ制御部、40…モータ、41,42,45…カメラ位置検出スイッチ、43…回転部、44…スライドレール、50,51,52…カメラスライド部、55…ギア、56…ローラー、57…ウォームギア、60…制御部、70…電動シート制御ユニット、75…電動リアビューミラー、76…ミラー折りたたみ用モータ、77,78…折りたたみ位置検出用スイッチ、79…ミラー制御ユニット、80…電動シート、81…モータ、82…ポテンショメータ、90…前列座席、99…手動入力器。

Claims (17)

  1. 車両状態に応じて互いに異なる期間に動作し、車室内外の互いに異なる領域を撮像した画像を用いて各々異なる制御を行う複数の画像利用装置を搭載した車両において、
    前記各画像利用装置の動作に必要な複数領域の画像を、一つの撮像装置を用いて撮像するための車両の撮像制御装置であって、
    前記複数の画像利用装置の動作を監視し、動作を開始する画像利用装置を検出すると、該画像利用装置の動作に必要な領域の画像が前記撮像装置にて撮像されるように、前記撮像装置による撮像領域を変更する撮像領域変更手段を備えたことを特徴とする車両の撮像制御装置。
  2. 前記撮像領域変更手段が前記撮像装置による撮像領域を変更すると、その旨を表す完了信号を、変更後の撮像領域の画像を利用する画像利用装置に出力する完了信号出力手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両の撮像制御装置。
  3. 前記撮像領域変更手段は、動作を開始する画像利用装置を検出すると、前記撮像装置を移動させることによって、前記撮像装置による撮像領域を変更することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の撮像制御装置。
  4. 前記複数の画像利用装置の一つは、車両の駐車時に車室内全体を撮像した画像を用いて車室内への侵入者の監視を行う防犯装置であり、
    前記撮像領域変更手段は、車両状態に基づき前記複数の画像利用装置の動作を監視し、車両が駐車状態に変化すると、前記防犯装置が動作を開始すると判断して、前記撮像装置を車室内全体を撮像可能な位置に移動させることを特徴とする請求項3記載の車両の撮像制御装置。
  5. 前記撮像領域変更手段は、前記防犯装置が動作を開始すると判断した際、前記撮像装置を車室内のセンターピラー上部又は車室内天井の中央に移動させることを特徴とする請求項4記載の車両の撮像制御装置。
  6. 前記撮像領域変更手段は、車両が駐車状態にあり、前記防犯装置が動作している期間中は、前記撮像装置にて車室内全体を撮像できるように、前記撮像装置を車室内の複数の撮像位置へ間欠的に移動させることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の車両の撮像制御装置。
  7. 前記複数の画像利用装置の一つは、車両の走行時に車両の前列座席を撮像した画像を用いて、前列座席に着座した乗員の状態を検知する乗員検知装置であり、
    前記撮像領域変更手段は、車両が走行状態に変化すると、前記乗員検知装置が動作を開始すると判断して、前記撮像装置を車両の前列座席を撮像可能な位置に移動させることを特徴とする請求項4〜請求項6何れか記載の車両の撮像制御装置。
  8. 前記撮像領域変更手段は、動作を開始する画像利用装置を検出すると、前記撮像装置での撮像範囲内にある車両の座席の形態を変更することによって、前記撮像装置による撮像領域を変更することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の撮像制御装置。
  9. 前記撮像領域変更手段は、前記座席の形態を変更すると共に、前記撮像装置での撮像範囲内にある車両のリアビューミラーの形態の変更を行うことによって、前記撮像装置による撮像領域を変更することを特徴とする請求項8に記載の撮像制御装置。
  10. 前記車両には、前記画像利用装置として、車両の駐車時に車室内全体を撮像した画像を用いて車室内への侵入者の監視を行う防犯装置と、車両の走行時に車両の前列座席を撮像した画像を用いて、前列座席に着座した乗員の状態を検知する乗員検知装置とが搭載されており、
    前記撮像装置は、車両の前方から後方に向けて前列座席を撮像可能な位置に配置され、
    前記撮像領域変更手段は、車両状態に基づき前記複数の画像利用装置の動作を監視し、車両が駐車状態に変化すると、前記防犯装置が動作を開始すると判断して、前記前列座席の形態を乗員が着座可能な通常状態から前記撮像装置にて車室内全体を見通せる状態に変更し、車両が駐車状態ではなくなると、前記前列座席の形態を前記通常状態に戻すことを特徴とする請求項8に記載の撮像制御装置。
  11. 前記車両には、前記画像利用装置として、車両の駐車時に車室内全体、及び、フロントガラスを通した車室外の風景が含まれた画像を用いて車室内への侵入者の監視を行う防犯装置と、車両の走行時に車両の前列座席を撮像した画像を用いて、前列座席に着座した乗員の状態を検知する乗員検知装置とが搭載されており、
    前記撮像装置は、視野範囲にフロントガラスが含まれ、且つ、車両の前方から後方に向けて前列座席を撮像可能な位置に配置され、
    前記撮像領域変更手段は、車両状態に基づき前記複数の画像利用装置の動作を監視し、車両が駐車状態に変化すると、前記防犯装置が動作を開始すると判断して、前記前列座席の形態を乗員が着座可能な通常状態から前記撮像装置にて車室内全体を見通せる状態に変更し、且つ、リアビューミラーの形態を、運転者による後方確認可能な使用状態から前記撮像装置にてフロントガラスから車室外を見通せるように変形し、車両が駐車状態ではなくなると、前記前列座席の形態を前記通常状態に戻し、且つ、前記リアビューミラーの形態を前記使用状態に戻すことを特徴とする請求項9に記載の撮像制御装置。
  12. 前記撮像領域変更手段は、車両が駐車状態に変化した際に、前記リアビューミラーが車両天井の面に沿って折りたたまれた形態に変更し、車両が駐車状態ではなくなると、前記リアビューミラーをフロントガラス側に展開した元の形態に変更することを特徴とする請求項11記載の撮像制御装置。
  13. 前記撮像領域変更手段は、車両が駐車状態に変化した際、全席座席を背もたれが倒れた形態に変更し、車両が駐車状態ではなくなると、全席座席を背もたれが起きた元の形態に変更することを特徴とする請求項10〜請求項12にいずれか記載の撮像制御装置。
  14. 車両が駐車状態にあり、前記防犯装置が動作している期間中に、外部操作による前記前列座席の形態の変更を禁止する変更禁止手段を備えることを特徴とする請求項10〜請求項13にいずれか記載の撮像制御装置。
  15. 前記撮像領域変更手段は、動作を開始する画像利用装置を検出すると、前記撮像装置での撮像範囲内にある車両のリアビューミラーの形態を変更することによって、前記撮像装置による撮像領域を変更することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の撮像制御装置。
  16. 前記車両には、前記画像利用装置として、車両の駐車時にフロントガラスを通した車室外の風景を含んだ画像を用いて車室内への侵入者の監視を行う防犯装置と、車両の走行時に車両の前列座席を撮像した画像を用いて、前列座席に着座した乗員の状態を検知する乗員検知装置とが搭載されており、
    前記撮像装置は、視野範囲にフロントガラスが含まれて、前列座席を撮像可能な位置に配置され、
    前記撮像領域変更手段は、車両状態に基づき前記複数の画像利用装置の動作を監視し、車両が駐車状態に変化すると、前記防犯装置が動作を開始すると判断して、前記リアビューミラーの形態を運転者が後方確認可能な使用状態から前記撮像装置にてフロントガラスを通した車室外の風景を見通せる状態に変更し、車両が駐車状態ではなくなると、前記リアビューミラーの形態を前記使用状態に戻すことを特徴とする請求項15に記載の撮像制御装置。
  17. 前記撮像領域変更手段は、車両が駐車状態に変化した際、前記リアビューミラーが車両天井の面に沿って折りたたまれた形態に変更し、車両が駐車状態ではなくなると、リアビューミラーをフロントガラス側に展開した元の形態に変更することを特徴とする請求項16記載の撮像制御装置。
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