JP2004295694A - ホッパ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】このホッパ装置の本体は、メダルを受けるとともに回転に伴いメダルを送り出すロータ102と、ロータ102の周囲に設けられた第1メダル出口104−1及び第2メダル出口104−2と、ロータ102に保持されたメダルを第1メダル出口104−1へ誘導する第1誘導機構(カウンタローラ107−1、ガイドピン108a−1,108b−1、メダルガイド109−1)と、第2メダル出口104−2へ誘導する第2誘導機構(カウンタローラ107−2、ガイドピン108a−2,108b−2、メダルガイド109−2)とを備える。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、スロットマシンなどのメダルゲーム機やメダル貸機等に使用されるホッパ装置に関し、特に、メダルの払い出し口を切り換え可能なホッパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のホッパ装置は、メダルを貯留するホッパタンクと、このホッパタンク内に貯留されたメダルを1枚ずつ排出するホッパ本体とを備えていた。従来のホッパ本体は、ハウジングと、このハウジングに回転可能に支持され、ホッパタンクから落下したメダルが上方より1枚ずつはまり込む複数個のメダル落とし穴及び各メダル落とし穴に個々に連通するとともに、半径方向外向きに開放されたメダル排出口を有するロータと、このロータを回転するホッパモータと、このホッパモータの駆動力によりロータの回転時に、ロータのメダル落とし穴に落ち込んだメダルを、そのメダル排出口から外部に排出するメダル排出装置とを備えていた。
【0003】
上記従来のロータは、上下に貫通した複数のメダル落とし穴が形成されたディスク本体と、このディスク本体の下面に固定され、ディスク本体の下面からメダルの厚みにほぼ等しい間隔だけ下方に離れるとともに、メダル落とし穴の開口下面に対向し、メダル落とし穴に落下したメダルを下方より受け止めるメダル受けと、前記ディスク本体とメダル受けとの間隔内に位置するとともに、隣接したメダル落とし穴の間をそれぞれ仕切る複数の仕切壁とを備えていた。
【0004】
上記ホッパ装置は、ロータを回転させることにより、メダル穴にはまり込んだメダルを1個づつ遊技者に払い出している。
【0005】
ところで、スロットマシン等の遊技機にはメダルの投入口が設けられており、遊技者は所定の枚数のメダルを投入してゲームを楽しむことができる。遊技に必要なメダルは、遊技ホール内に設けられたメダル貸機等で借りることができ、所望の遊技機のメダル投入口に投入することによりゲームを開始することができる。
【0006】
従来のスロットマシンでは、入賞時に払い出されたメダルは、スロットマシンの下部に設けられたメダル払い出し口に払い出される。このメダルを使ってゲームを継続するには、遊技者がスロットマシンの下部に設けられたメダル払い出し口からメダルを取り出し、スロットマシンの上部に設けられたメダル投入口にメダルを1枚づつ入れる必要があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ゲームを行う度毎にメダルをメダル払い出し口から取り出して持ち上げ、メダル投入口に投入することは煩わしい。遊技機の投入口の高さにメダル払い出し装置を設けてメダルを上皿へ払い出すことが考えられるが、この場合、何らかの手法でメダルを下皿に移動する機能を同時に持たせることが必要となる。パチンコと同じように必要以上のメダルが上皿にあるとメダルの落下など遊技に支障が生じるおそれがあるためである。
【0008】
このため好ましくは、メダルの払い出し先を上皿/下皿のいずれかに適宜切り換え可能であることが望ましい。メダルの払い出し先の切り換えのためにメダル移送路(メダルガイド)の途中にメダルの振り分け機構を設けることが考えられる。しかし、このやり方では構造が複雑になるとともに、メダル移送路のためのスペースが必要となり、狭いスペースに取り付けることは困難である。
【0009】
この発明は係る課題を解決するためになされたもので、小さなスペースに取り付け可能なメダルの振り分け機能を備えるホッパ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るホッパ装置は、メダルを貯留する貯留部(ホッパタンク2)と、前記貯留部からメダルを受けるとともに回転に伴いメダルを送り出す回転板(ロータ102)と、前記回転板の周囲に設けられた第1メダル出口104−1及び第2メダル出口104−2と、前記回転板に保持されたメダルを前記第1メダル出口へ誘導する第1誘導機構(カウンタローラ107−1、ガイドピン108a−1,108b−1、メダルガイド109−1)と、前記回転板に保持されたメダルを前記第2メダル出口へ誘導する第2誘導機構(カウンタローラ107−2、ガイドピン108a−2,108b−2、メダルガイド109−2)と、前記第1誘導機構及び/又は前記第2誘導機構を有効あるいは無効にする制御機構とを備えるものである。制御機構として、例えば、シーソー状の機構を用いたり、ソレノイドコイル等の駆動手段を設けて個別に進退制御を行うことができる。
【0011】
好ましくは、
前記回転板はメダルがはまり込む複数のメダル穴102aを有し、
前記回転板の周囲には隆起した突縁部102bが形成され、この突縁部のうち少なくとも前記第1メダル出口及び前記第2メダル出口に連通する部分は切り欠かれており、
前記第1誘導機構及び前記第2誘導機構は、それぞれ、前記突縁部の切り欠き部と前記回転板の回転軸の間に設けられ、前記回転板のメダル穴に保持されたメダルに接触して、このメダルを前記メダル穴から前記突縁部の切り欠き部へ向けて押し出す複数の押し出しピン108と、前記突縁部の切り欠き部の近傍であって前記回転板の円周の外側近傍に設けられ、押し出されたメダルを受けてメダルが排出されるように前記メダル用通路から移動するとともに、メダルの排出枚数をカウントするためのカウンタローラ107とを備える。
前記複数の押し出しピン108は必要に応じて前記制御機構により表面から突出される。
【0012】
前記第1誘導機構及び前記第2誘導機構は、それぞれ、前記第1メダル出口及び前記第2メダル出口に連通する前記突縁部の切り欠き部の表面からそれぞれ突出可能な第1突縁部102b−1及び第2突縁部102b−2を備えてもよい。
【0013】
好ましくは、前記第1メダル出口からメダルを送り出す場合において、前記第1誘導機構の複数の押し出しピンが表面より突出されるとともに、前記第1突縁部が内部に引き込まれ、前記第2メダル出口からメダルを送り出す場合において、前記第2誘導機構の複数の押し出しピンが表面より突出されるとともに、前記第2突縁部が内部に引き込まれる。
【0014】
前記制御機構は、例えば、中間に支点111を有する棒あるいは板状の部材110と、当該部材のいずれかの側に設けられて前記部材を前記支点を中心に上下させる駆動部114とを備える。前記第1誘導機構の複数の押し出しピンは前記部材の一方の側に取り付けられ、前記第2誘導機構の複数の押し出しピンは前記部材の他方の側に取り付けられている。
【0015】
前記制御機構は、例えば、中間に支点113を有する棒あるいは板状の部材112と、当該部材のいずれかの側に設けられて前記部材を前記支点を中心に上下させる駆動部114とを備える。前記第1突縁部は前記部材の一方の側に取り付けられ、前記第2突縁部は前記部材の他方の側に取り付けられている。
【0016】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態に係るホッパ装置について図面を参照して説明する。
図1〜図4は、本発明の一実施形態を示すものであり、図1は本ホッパ装置の本体部分の斜視図、図2は本ホッパ装置のロータ3の正面図、図3はメダル出口の拡大図、図4は本ホッパ装置の概略側面図である。
【0017】
図示されたホッパ装置はその払い出し先を2系統に分けたものである。そのために蹴りだし用のガイドピンを2系統もつ。ガイドピンが上下するとともに、外側の壁が上下することによりいずれか一方の出口へメダルが送り出されるのである。
【0018】
このホッパ装置は、例えばスロットマシン等のメダルゲーム機に使用される。この種のホッパ装置は、図4に示すように大別するとメダルMを貯留するホッパタンク2と、このホッパタンク2内に貯留されたメダルMを1枚ずつ排出するホッパ装置本体1とを備える。ホッパタンク2の上方からメダルMが投入され、この中に貯留される。ホッパ装置本体1が貯留されたメダルMを1枚ずつ送り出す。
【0019】
図1はホッパ装置本体1を示すものであり、同図においてホッパタンクの表示は省略されている。102はロータ、102aはロータ102に設けられたメダル落とし穴(同図では8つ設けられている)、102bはロータ102の周囲に設けられた突縁部、104−1と104−2はそれぞれ第1のメダル出口と第2のメダル出口である。このホッパ装置の特徴は複数のメダル出口を備え、選択によりいずれか一方からメダルを送り出す点にある。
【0020】
ロータ102はホッパシャーシに回転可能に支持され、ホッパタンク2から落下したメダルMが上方より1枚ずつはまり込む複数個のメダル落とし穴102aを有する。ロータ102は図示しないDCモーターにより回転駆動される。このDCモーターの駆動力により、ロータ3のメダル落とし穴102aに落ち込んだメダルMは、その回転にともない第1のメダル出口104−1又は第2のメダル出口104−2から外部に排出される。突縁部102bはホッパ装置本体1の表面より隆起していてメダルがこぼれないようにしている。突縁部102bは第1のメダル出口104−1,第2のメダル出口104−2に対応する部分が切り欠かれており、メダルはこの部分を通って排出される。ロータ3のメダル落とし穴102aに落ち込んだメダルMは、ロータ3の回転に伴い第1のメダル出口104−1、第2のメダル出口104−2の位置に移動すると、当該メダルMはメダル排出口を通って外部に排出される。このようにロータ3の回転に伴いメダルMが順番に排出される。2つのメダル出口104−1及び104−2のいずれか一方を選択するやり方は後述する。
【0021】
図2は本ホッパ装置のロータ3の正面図であり、図3はメダル出口の拡大図である。図3はロータ102が取り外された状態を示す。これらの図において102b−1、102b−2は第1のメダル出口104−1,第2のメダル出口104−2それぞれにおいてロータ102の周囲に設けられ、ロータ102の取り付け面から進退自由な部材である。102b−1,102b−2の部材は突縁部102bと同様の機能を果たす。107−1、107−2はロータ102により送り出されたメダルを計数するためのカウンタローラ、108a−1、108a−2、108b−1、108b−2はメダル落とし穴102aに保持されたメダルを第1のメダル出口104−1,第2のメダル出口104−2へ押し出すためのガイドピン、109−1,109−2は押し出されたメダルの経路を調整するためのメダルガイドである。102b−1、107−1、108a−1、108b−1、109−1は第1のメダル出口104−1用のメダル誘導機構であり、102b−2、107−2、108a−2、108b−2、109−2は第2のメダル出口104−2用のメダル誘導機構である。
【0022】
メダル落とし穴102aは、図2に点線で示すように、各メダル落とし穴に個々に連通するとともに、半径方向外向きに開放されているメダル排出口を備える。ロータ102の回転時にメダル落とし穴102aに落ち込んだメダルはそのメダル排出口から外部に排出される。
【0023】
この発明の実施の形態に係るホッパ装置において、払い出されたメダルをカウントするためのカウンタローラ107−1、107−2は取り付け面に設けられた横長のスリットS1,S2内を動く(あるいは回動軸を中心に回転するものであってもよい。要するにメダルに押されたときに移動するものであればよい)。カウンタローラ107−1、107−2は図示しないバネによりメダルガイド109−1,109−2側に付勢されている。ロータ102に設けられた穴102aに嵌まり込んだメダルは、ロータ102の回転に伴い移動し、第1のメダル出口104−1又は第2のメダル出口104−2のところでガイドピン108a−1、108b−1又は108a−2、108b−2により押し出されてメダル通路の方に誘導される。このときメダルはロータ102のすぐ外側に設けられたカウンタローラ107−1又は107−2を押しのけてメダルガイド109−1又は109−2の反対側へ移動させる。これによりカウンタローラ107−1、107−2の下部に設けられている突起が図示しない遊技メダル払い出しセンサ(ロータ102の取り付け面の裏側に設けられている)の間に入り、光源の光を遮断し、受光素子がこれを検出する。このように、1つのメダルが払い出されるとき当該メダルはカウンタローラ107−1又は107−2を1回押すので前記センサによりメダルの払い出し数をカウントできる。
【0024】
4つのガイドピン108はメダル出口104付近に設けられている。4つのガイドピン108は図示しないガイドピン押さえにそれぞれガイドピン用ばねを介して取り付けられる。ガイドピン108は図示しないガイドピン用ばねにより上方に圧着され、ロータ102の取りつけ面から約1mm程度突出している。ガイドピン用ばねの弾性により、ガイドピン108が上方から押されると、ガイドピン108は後退し、ガイドピン108の頭部が表面と一致するようになる。
【0025】
ガイドピン108a−1、2はロータ102の中心寄りかつメダル通路の正面に設けられ、ガイドピン108b−1,2は円周寄りかつカウンタローラ107−1,2寄りに設けられている。ハウジングの周囲には隆起した突縁部102bが形成され、突縁部102bの内側にロータ102が載置されている。突縁部102bはメダル穴102aに保持されたメダルが外側に飛び出ないようにしている。メダルをメダル通路に誘導する際に2つのガイドピン108a,bはそれぞれ異なる役割を果たす。ガイドピン108aはメダルに最初に接触し、メダルを外側に押し出す。ガイドピン108bは外側に移動しつつあるメダルを、ロータ102の回転方向に移動しないように規制しつつ、さらに外側に移動させる。ガイドピン108を2つ設けることにより、メダルをその通路に正確に誘導することができる。
【0026】
図5(a)(b)は図2のA−A矢視断面図であり、突縁部102b−1、102b−2の進退動作の説明図である。ロータ102の取りつけ面には2つのスリットが設けられていて、この中を突縁部102b−1、102b−2は進退する。突縁部102b−1、102b−2はその下部でアーム110の両端に接続されている。アーム110の中央には支点111が設けられるとともに、一方には突縁部102を進退させるための駆動手段(例えばソレノイドコイル114a)が設けられている。ソレノイドコイル114aがアーム110を持ち上げると、図5(a)のように突縁部102b−2が表面から突出するが、突縁部102b−1は引っ込み表面には出ない。この状態においてメダル出口104−1には障害物がなくなり、メダルMがメダル出口104−1へ押し出される。ソレノイドコイル114aがアーム110を引き下げると、図5(b)のようになり、この状態においてメダルMがメダル出口104−2へ押し出される。
【0027】
図5(c)(d)は図2のB−B矢視断面図であり、ガイドピン108の進退動作の説明図である。ガイドピン108aに関する進退機構とガイドピン108bに関する進退機構はその動作に関して同様である。ロータ102の取り付け面には4つのガイドピン進退用の穴が設けられていて、この中を4つのガイドピン108が進退する。図5(c)(d)では簡単のため2つのガイドピンを示しているが、他の2つのガイドピンについても同様である。ガイドピン108a−1(108b−1)、108a−2(108b−2)はその下部でアーム112の両端に接続されている。アーム112の中央には支点113が設けられるとともに、一方にはガイドピン108を進退させるための駆動手段(例えばソレノイドコイル114b)が設けられている。ソレノイドコイル114bがアーム112を引き下げると、図5(b)のようにガイドピン108a−1(108b−1)が表面から突出するが、ガイドピン108a−2(108b−2)は引っ込み表面には出ない。この状態においてガイドピン108a−1及び108b−1が機能するようになり、メダルMが第1のメダル出口104−1へ押し出される。ソレノイドコイル114bがアーム112を押し上げると、図5(d)のようになり、この状態においてメダルMがメダル出口104−2へ押し出される。
【0028】
突縁部102b−1,102b−2の進退機構と、ガイドピン108a−1(108b−1)、108a−2(108b−2)の進退機構は連動している。
【0029】
なお、図5に示したシーソー状の機構に代えて、ガイドピン/突縁部それぞれにソレノイドコイル等の駆動手段を設け、個別に進退制御を行うようにしてもよい。この場合、電気信号により連動制御するようにしてもよい。なお、ガイドピン/突縁部は必ず一方が、突出し他方が引っ込んでいなければならないというものではない。例えば、上流側の第1のメダル出口104−1の誘導機構を有効していればメダルは当該メダル出口から払い出されるので、第2のメダル出口104−2の誘導機構を無効にしなくてもよい。
【0030】
なお、図2において、カウンタローラ107とメダルガイド109は互いにその位置を入れ替えることができる。例えば、カウンタローラ107−1及び/又は107−2を右側に配置し、メダルガイド109−1及び/又は109−2を左側に配置するようにしてもよい。
【0031】
また、図2において、第1のメダル出口104−1と第2のメダル出口104−2は隣接していたが、これに限定されない。2つあるいは3つ以上のメダル出口をロータ102の周囲の任意の位置に配置することができる。
【0032】
次に動作について図6及び図7を参照して説明する。図6は、図5に示した機構によりガイドピン108a−1、108b−1が押し上げられて有効であり(図5(c)の状態)、一方、突縁部102b−1が引き下げられて無効になっている場合(図5(a)の状態)を示す。この場合、第1のメダル出口104−1へメダルが送り出される。図7はガイドピン108a−2、108b−2が有効になっていて(図5(d)の状態)、突縁部102b−2が無効になっている場合(図5(b)の状態)を示す。この場合、第2のメダル出口104−2へメダルが送り出される。
【0033】
まず図6における動作について説明する。ガイドピン108a−1は第1のメダル出口104−1のほぼ正面かつ内側に,ガイドピン108b−1はそれよりもメダルの進行方向(ロータ102が左回転している場合は左側)にやや離れた位置かつ外側に設けられている。ガイドピン108a−1,108b−1はガイドピン用ばねにより上方に圧着され、ハウジングの表面から約1mm程度突出している。通常の動作においてガイドピンにメダル落とし穴102aで保持されたメダルが当たるとガイドピンがメダルを押し出すように作用する。しかし、何らかの理由でメダルが詰まったような場合においてガイドピン108a−1,108b−1が強く上方から押されると、ガイドピン用ばねの弾性によりガイドピン108a−1,108b−1はハウジング内部に後退し、ガイドピン108a−1,108b−1の頭部がハウジングの表面と一致するようになる。これによりロータ102が壊れたり、駆動モータが過負荷になることを防止できる。
【0034】
ロータ102が左回転している場合、メダルはガイドピン108a−1に最初に当たり(図6のM1)、次にガイドピン108b−1に当たることによりメダルMは外側に押し出され(同M2)、ロータ102の円周に設けられたハウジングとロータ102との隙間(ロータ102の点線で示されている部分)を通って第1のメダル出口104−1へ送り出される。このとき、突縁部102b−1は表面に出ていないので、メダルMと第1のメダル出口104−1の間に障害物はなくメダルは容易に押し出され、したがってメダルMがガイドピン108を乗り越えようとする力は小さく、ガイドピン108がハウジング内部に後退することはない。
【0035】
ロータ102の左回転に伴いメダルMが外側に押し出されると、カウンタローラ107−1を矢印の方向に押し広げ、メダルガイド109−1とカウンタローラ107−1の間を通過し(同M3)、メダルMはメダル出口104−1を通って外部に排出される(同M4)。メダルMが排出されると、カウンタローラ107−1はカウンタ引きばね(図示せず)の弾性により元の位置に戻る。遊技メダルガイド109−1は、メダルの動きを規制して、メダルをメダル通路に沿って滑らかに移動させる。
【0036】
前述のように、メダル出口104−1のところでメダルMはカウンタローラ107−1をスリットS1に沿って移動させる。これにより、カウンタアーム(図示せず)に設けられている突起(ロータ102が取りつけられた板の裏面に設けられている)が遊技メダル払い出しセンサ(図示せず)の間に入り、光源の光を遮断し、受光素子がこれを検出する。1つのメダルが払い出されるとき当該メダルはローラを1回押すので、当該センサによりメダルの払い出し数をカウントできる。
【0037】
次に図7における動作について説明する。メダルはガイドピン108a−2に最初に当たり(図7のM1)、次にガイドピン108b−2に当たることによりメダルMは外側に押し出され(同M2)、ロータ102の円周に設けられたハウジングとロータ102との隙間を通って第2のメダル出口104−2へ送り出される。このとき、突縁部102b−2は表面に出ていないので、メダルMと第2のメダル出口104−1の間に障害物はなくメダルは容易に押し出される。
【0038】
ロータ102の左回転に伴いメダルMが外側に押し出されると、カウンタローラ107−2を矢印の方向に押し広げ、メダルガイド109−2とカウンタローラ107−2の間を通過し(同M3)、メダルMは第2のメダル出口104−2を通って外部に排出される(同M4)。メダルMが排出されると、カウンタローラ107−2はカウンタ引きばね(図示せず)の弾性により元の位置に戻る。遊技メダルガイド109−2は、メダルの動きを規制して、メダルをメダル通路に沿って滑らかに移動させる。カウンタローラ107−2の動きによりメダル通過がカウントされるのは前述と同様である。
【0039】
以上のようにガイドピン108a−1、108b−1を有効にするとともに、突縁部102b−1を無効にすることにより第1のメダル出口104−1からメダルを送り出し、ガイドピン108a−2、108b−2を有効にするとともに、突縁部102b−2を無効にすることにより第2のメダル出口104−1からメダルを送り出すことができる。これらガイドピン108と突縁部102bの有効/無効の制御を行うことにより所望のメダル出口からメダルを送り出すことができるのである。
【0040】
本発明の実施の形態によればホッパ装置にメダル送り出し先の切り換え機能を持たせることができる。メダルガイドの途中に振り分け機構を設ける場合に比べて構成が簡単になるとともに省スペースになるという特徴がある。
【0041】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、発明によれば、ホッパ装置に複数のメダル出口と、複数のメダル出口へそれぞれメダルを誘導する誘導機構を設けたので、ホッパ装置にメダル送り出し先の切り換え機能を持たせることができる。メダルガイドの途中に振り分け機構を設ける場合に比べて構成が簡単になるとともに省スペースである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るホッパ装置の本体部分の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るホッパ装置のロータの正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るメダル出口の拡大図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るホッパ装置の概略側面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るホッパ装置の制御機構を説明するための断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るホッパ装置の動作説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るホッパ装置の動作説明図である。
【符号の説明】
1 ホッパ装置本体
2 ホッパタンク
102 ロータ
102a メダル落とし穴
102b 突縁部
104 メダル出口
107 カウンタローラ
108 ガイドピン
109 メダルガイド
110 アーム
111 支点
112 アーム
113 支点
114 ソレノイドコイル
Claims (6)
- メダルを貯留する貯留部と、前記貯留部からメダルを受けるとともに回転に伴いメダルを送り出す回転板と、前記回転板の周囲に設けられた第1メダル出口及び第2メダル出口と、前記回転板に保持されたメダルを前記第1メダル出口へ誘導する第1誘導機構と、前記回転板に保持されたメダルを前記第2メダル出口へ誘導する第2誘導機構と、前記第1誘導機構及び又は前記第2誘導機構を有効あるいは無効にする制御機構とを備えるホッパ装置。
- 前記回転板はメダルがはまり込む複数のメダル穴を有し、
前記回転板の周囲には隆起した突縁部が形成され、この突縁部のうち少なくとも前記第1メダル出口及び前記第2メダル出口に連通する部分は切り欠かれており、
前記第1誘導機構及び前記第2誘導機構は、それぞれ、前記突縁部の切り欠き部と前記回転板の回転軸の間に設けられ、前記回転板のメダル穴に保持されたメダルに接触して、このメダルを前記メダル穴から前記突縁部の切り欠き部へ向けて押し出す複数の押し出しピンと、前記突縁部の切り欠き部の近傍であって前記回転板の円周の外側近傍に設けられ、押し出されたメダルを受けてメダルが排出されるように前記メダル用通路から移動するとともに、メダルの排出枚数をカウントするためのカウンタローラとを備え、
前記第1誘導機構及び前記第2誘導機構の前記複数の押し出しピンは、それぞれ、前記回転板の中心寄りの第1ピンと円周寄りの第2ピンを含み、
前記複数の押し出しピンは前記制御機構により表面から突出されることを特徴とする請求項1記載のホッパ装置。 - 前記第1誘導機構及び前記第2誘導機構は、それぞれ、前記第1メダル出口及び前記第2メダル出口に連通する前記突縁部の切り欠き部の表面からそれぞれ突出可能な第1突縁部及び第2突縁部を備えたことを特徴とする請求項2記載のホッパ装置。
- 前記第1メダル出口からメダルを送り出す場合において、前記第1誘導機構の複数の押し出しピンが表面より突出されるとともに、前記第1突縁部が内部に引き込まれ、
前記第2メダル出口からメダルを送り出す場合において、前記第2誘導機構の複数の押し出しピンが表面より突出されるとともに、前記第2突縁部が内部に引き込まれることを特徴とする請求項3記載のホッパ装置。 - 前記制御機構は、中間に支点を有する棒あるいは板状の部材と、当該部材のいずれかの側に設けられて前記部材を前記支点を中心に上下させる駆動部とを備え、前記第1誘導機構の複数の押し出しピンは前記部材の一方の側に取り付けられ、前記第2誘導機構の複数の押し出しピンは前記部材の他方の側に取り付けられ、前記部材の上下に伴い前記第1誘導機構の複数の押し出しピン又は前記第2誘導機構の複数の押し出しピンのいずれかが表面より突出されることを特徴とする請求項3記載のホッパ装置。
- 前記制御機構は、中間に支点を有する棒あるいは板状の部材と、当該部材のいずれかの側に設けられて前記部材を前記支点を中心に上下させる駆動部とを備え、前記第1突縁部は前記部材の一方の側に取り付けられ、前記第2突縁部は前記部材の他方の側に取り付けられ、前記部材の上下に伴い前記第1突縁部と前記第2突縁部のいずれかが内部に引き込まれることを特徴とする請求項3記載のホッパ装置。
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