JP2004292921A - 冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】焼入れ冷却時に冷却液の飛散を防止する治具。
【解決手段】冷却ジャケット10の冷却液飛散防止治具20の遮蔽板11に、ワークWを挿入する孔部から放射状に切り込まれた切り込み片を設けて、この遮蔽板11の孔部に加熱されたワークWを挿入して冷却ジャケット10から冷却液を噴射急冷して焼入れする。遮蔽板11は弾性を有する薄板の金属材料からなり、ワークの外径の変化に対応して撓むので、ワークWが段付き軸の場合にその大径部にも小径部にも切り込み片が外周に接して冷却液の飛散を遮断する。また、遮蔽板は金属製で寿命が長く、複数の遮蔽板が切り込み線の位相をずらして使用されるので、切り込みの隙間から冷却液が漏れることが少ない。
【選択図】 図1
【解決手段】冷却ジャケット10の冷却液飛散防止治具20の遮蔽板11に、ワークWを挿入する孔部から放射状に切り込まれた切り込み片を設けて、この遮蔽板11の孔部に加熱されたワークWを挿入して冷却ジャケット10から冷却液を噴射急冷して焼入れする。遮蔽板11は弾性を有する薄板の金属材料からなり、ワークの外径の変化に対応して撓むので、ワークWが段付き軸の場合にその大径部にも小径部にも切り込み片が外周に接して冷却液の飛散を遮断する。また、遮蔽板は金属製で寿命が長く、複数の遮蔽板が切り込み線の位相をずらして使用されるので、切り込みの隙間から冷却液が漏れることが少ない。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波焼入れなどによる軸部材の局部焼入れの冷却の際に、冷却液が焼入れ部周辺に飛散するのを遮蔽する冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具に関するものであり、主として径の異なる段付き軸部材の焼入れに用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】
軸部材を高周波焼入れする場合、軸部材の外周を加熱コイルで高周波加熱した後、冷却ジャケットを使用して外周に冷却液を噴射して急冷する方法が広く行われている。この際に冷却液が飛散して冷却液を多く消耗し、かつ作業場を汚染する。この冷却液の飛散を防止するために、従来は図3に示すような被焼入れ材を通す孔が開いた板などの単純な遮蔽板が用いられてきた。
【0003】
また、焼入れ時の冷却液の飛散防止の遮蔽板としては、例えば特許文献1のようなものが使用されているが、この遮蔽板は被焼入れ材の端部の冷却液の飛散を遮蔽するのみで、軸外周の冷却時には効果がない。
【0004】
【特許文献1】特開昭53−63203号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の図3に示すような軸焼入れの遮蔽板は、径に差のない軸部材の焼入れの場合は遮蔽板の孔と焼入れ部の軸外周の隙間が少ないので有効であるが、図3に示すように段付き軸部材の小径部2を焼入れする際には、遮蔽板4に大径部1を通すために孔4aの径を大径部1の外径以上にしなければならない。そのために、焼入れ部の軸と遮蔽板の孔との隙間が大きくなり冷却ジャケット10から噴射される冷却液の遮蔽が十分でないという問題点がある。
【0006】
そこで本発明は、上記問題点を解決して、このような段付き軸部材の小径部の焼入れの冷却において効果のある遮蔽板を備えた冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具は、熱処理の際に局部冷却する冷却ジャケットにおいて、被熱処理材を挿入する孔部と該孔部から放射状に切り込まれて構成される複数の切り込み片とが設けられた薄板材からなり、該切り込み片が弾性を有してその孔部が被熱処理材表面に接する遮蔽板を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
すなわち、本発明の冷却液飛散防止治具の薄板材の遮蔽板は、被熱処理材を遮蔽板の孔部に挿通すると、遮蔽板の放射状の切り込み片が弾性により軸の径に応じて撓んで被熱処理材の軸表面に接する。したがって、例えば段付き軸部材の小径部を冷却する場合に、遮蔽板の孔部径を小径部と近似径にしておいても切り込み片が軸径に応じて撓むので、遮蔽板に軸の大径部をも通過させることができる。同時に、図1に示すように小径部においても切り込み片が軸表面に接して遮蔽するので軸と遮蔽板との隙間がなく冷却液が漏れることがない。
【0009】
前記遮蔽板は弾性を有する金属材料からなることが望ましい。遮蔽板は焼入れ冷却などの場合には熱を受けることがあるので耐熱性を有し、また多数回の使用に耐えるように耐摩耗性のある金属材料であることが望ましい。高周波焼入れの場合非磁性材料が使用されることがあるが、非磁性材料に限るものではない。
【0010】
また、前記遮蔽板を複数枚重ね、各遮蔽板の切り込み線の位相をずらして使用することが望ましい。遮蔽板を1枚で使用した場合は、切り込みの隙間から冷却液が漏れることがあるが、遮蔽板を複数枚重ねて、その切り込み線の位相をずらして使用すれば冷却液の漏れが防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の1実施形態について具体的に説明する。図1は本発明の冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具の断面図、図2(a)はその遮蔽板の平面図、図2(b)はその側面断面図である。
【0012】
まず、図2に基づいて遮蔽板の構成について説明する。本実施形態の遮蔽板はステンレス鋼SUS304の非磁性材の0.1mm厚さの薄板から作製したが、非磁性材に限るものでない。遮蔽板11は円板の中心に被熱処理材(以下ワークという)Wの外径とほぼ同じか、わずかに小さい径の孔部12が設けられている。ワークが段付き軸の場合は、孔部12の径は小径部の径よりわずかに小さくされている。そして、孔部12から放射状に伸びて止め孔14まで切り込まれた複数の切り込み13が設けられて、切り込み片15が形成されている。これにより、図2(b)に示すように、遮蔽板11の孔部12にワークWが挿通されると、切り込み片15が撓んで孔部12の内径より大きい外径の軸部材でも挿通できるようになっている。遮蔽板11の外径は、冷却ジャケット10から噴射される冷却液の飛散を遮る大きさであれば良く、円形でなくても良い。
【0013】
前記遮蔽板を冷却液飛散防止治具として用いた状態を図1に示す。図1は段付き軸を焼入れする場合を示す。遮蔽板11は冷却ジャケット10の両側に11a、11bとして設けられて冷却液飛散防止治具20を形成する。遮蔽板11の孔部12の径は両側の遮蔽板ともに同じで、ワークWの小径部2の外径よりわずかに小さくされている。また、遮蔽板11は図2の破線で示すように切り込み13の位相をずらして3枚重ねて使用されている。
【0014】
前記構成の冷却液飛散防止治具20の動作について、図1に基づいて段付き軸であるワークWの小径部を高周波焼入れする場合について説明する。例えば冷却液飛散防止治具20と同軸に図示しない高周波焼入れコイルを設け、この高周波焼入れコイルによりワークWの小径部2を焼入れ温度まで加熱した後、ワークWまたは冷却ジャケット10を移動して、ワークWを冷却ジャケット10の位置に移動する。
【0015】
このとき、冷却液飛散防止治具20にワークWの大径部1を先にして図1の左から挿入すると、遮蔽板11の切り込み片15が撓んでワークWを通過させる。そして遮蔽板11の孔部12の内径は小径部2の外径とほぼ同じであるので、大径部1では切り込み片15が大きく撓み、小径部2では切り込み片15が小さく撓んで、それぞれの遮蔽板の孔部の先端がワークの外周に接する。なお、遮蔽板11は金属製であるので耐熱性がある。
【0016】
この状態で、冷却ジャケット10から冷却液が噴射されてワークWが焼入れされる。このとき左右に飛散する冷却液は遮蔽板11に当たって下部に流れて回収される。図1に示すように両側の遮蔽板11a,11bは、それぞれ各3枚重ねて使用されており、その切り込み13の位相が図2(a)の破線で示すようにずらして重ねられているので、切り込み13の切れ目から冷却液が漏れることがない。
【0017】
以上述べたように本発明の冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具は、ワークを挿入する孔部から放射状に切り込まれた切り込み片が設けられた遮蔽板を使用し、この遮蔽板の孔部に加熱されたワークを挿入して冷却液噴射により急冷して焼入れする。この際に、遮蔽板は弾性を有する金属材料からなりワークの外径の変化に対応して撓むので、段付き軸の場合の大径部、小径部ともに孔部12を通過させることができ、かつ大径部、小径部ともに切り込み片が外周に接して冷却液の飛散を遮断する。また、複数の遮蔽板を重ねて切り込み線の位相をずらして使用するので、切り込みの隙間から冷却液が漏れることがない。
【0018】
これによって、冷却液のほとんどが回収されて冷却液の消耗が少なくなり、その飛散がないので作業場が清潔になる。遮蔽板は金属製であるので寿命が長く、冷却液の消耗の減少とともに焼入れコストが低減される。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具は、高周波焼入れの際の冷却液の飛散を防止して冷却液の消耗を減じ、作業場を清潔にして環境を改善するので、焼入れの際の品質の向上とコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具の断面図である。
【図2】本発明実施形態の冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具の遮蔽板の平面図である。
【図3】従来の冷却液の遮蔽板を説明する図である。
【符号の説明】W ワーク、1 大径部、2 小径部、4 遮蔽板、10冷却ジャケット、11 遮蔽板、12 孔部、13 切り込み、14 止め孔、15 切り込み片、20 冷却液飛散防止治具
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波焼入れなどによる軸部材の局部焼入れの冷却の際に、冷却液が焼入れ部周辺に飛散するのを遮蔽する冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具に関するものであり、主として径の異なる段付き軸部材の焼入れに用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】
軸部材を高周波焼入れする場合、軸部材の外周を加熱コイルで高周波加熱した後、冷却ジャケットを使用して外周に冷却液を噴射して急冷する方法が広く行われている。この際に冷却液が飛散して冷却液を多く消耗し、かつ作業場を汚染する。この冷却液の飛散を防止するために、従来は図3に示すような被焼入れ材を通す孔が開いた板などの単純な遮蔽板が用いられてきた。
【0003】
また、焼入れ時の冷却液の飛散防止の遮蔽板としては、例えば特許文献1のようなものが使用されているが、この遮蔽板は被焼入れ材の端部の冷却液の飛散を遮蔽するのみで、軸外周の冷却時には効果がない。
【0004】
【特許文献1】特開昭53−63203号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の図3に示すような軸焼入れの遮蔽板は、径に差のない軸部材の焼入れの場合は遮蔽板の孔と焼入れ部の軸外周の隙間が少ないので有効であるが、図3に示すように段付き軸部材の小径部2を焼入れする際には、遮蔽板4に大径部1を通すために孔4aの径を大径部1の外径以上にしなければならない。そのために、焼入れ部の軸と遮蔽板の孔との隙間が大きくなり冷却ジャケット10から噴射される冷却液の遮蔽が十分でないという問題点がある。
【0006】
そこで本発明は、上記問題点を解決して、このような段付き軸部材の小径部の焼入れの冷却において効果のある遮蔽板を備えた冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具は、熱処理の際に局部冷却する冷却ジャケットにおいて、被熱処理材を挿入する孔部と該孔部から放射状に切り込まれて構成される複数の切り込み片とが設けられた薄板材からなり、該切り込み片が弾性を有してその孔部が被熱処理材表面に接する遮蔽板を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
すなわち、本発明の冷却液飛散防止治具の薄板材の遮蔽板は、被熱処理材を遮蔽板の孔部に挿通すると、遮蔽板の放射状の切り込み片が弾性により軸の径に応じて撓んで被熱処理材の軸表面に接する。したがって、例えば段付き軸部材の小径部を冷却する場合に、遮蔽板の孔部径を小径部と近似径にしておいても切り込み片が軸径に応じて撓むので、遮蔽板に軸の大径部をも通過させることができる。同時に、図1に示すように小径部においても切り込み片が軸表面に接して遮蔽するので軸と遮蔽板との隙間がなく冷却液が漏れることがない。
【0009】
前記遮蔽板は弾性を有する金属材料からなることが望ましい。遮蔽板は焼入れ冷却などの場合には熱を受けることがあるので耐熱性を有し、また多数回の使用に耐えるように耐摩耗性のある金属材料であることが望ましい。高周波焼入れの場合非磁性材料が使用されることがあるが、非磁性材料に限るものではない。
【0010】
また、前記遮蔽板を複数枚重ね、各遮蔽板の切り込み線の位相をずらして使用することが望ましい。遮蔽板を1枚で使用した場合は、切り込みの隙間から冷却液が漏れることがあるが、遮蔽板を複数枚重ねて、その切り込み線の位相をずらして使用すれば冷却液の漏れが防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の1実施形態について具体的に説明する。図1は本発明の冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具の断面図、図2(a)はその遮蔽板の平面図、図2(b)はその側面断面図である。
【0012】
まず、図2に基づいて遮蔽板の構成について説明する。本実施形態の遮蔽板はステンレス鋼SUS304の非磁性材の0.1mm厚さの薄板から作製したが、非磁性材に限るものでない。遮蔽板11は円板の中心に被熱処理材(以下ワークという)Wの外径とほぼ同じか、わずかに小さい径の孔部12が設けられている。ワークが段付き軸の場合は、孔部12の径は小径部の径よりわずかに小さくされている。そして、孔部12から放射状に伸びて止め孔14まで切り込まれた複数の切り込み13が設けられて、切り込み片15が形成されている。これにより、図2(b)に示すように、遮蔽板11の孔部12にワークWが挿通されると、切り込み片15が撓んで孔部12の内径より大きい外径の軸部材でも挿通できるようになっている。遮蔽板11の外径は、冷却ジャケット10から噴射される冷却液の飛散を遮る大きさであれば良く、円形でなくても良い。
【0013】
前記遮蔽板を冷却液飛散防止治具として用いた状態を図1に示す。図1は段付き軸を焼入れする場合を示す。遮蔽板11は冷却ジャケット10の両側に11a、11bとして設けられて冷却液飛散防止治具20を形成する。遮蔽板11の孔部12の径は両側の遮蔽板ともに同じで、ワークWの小径部2の外径よりわずかに小さくされている。また、遮蔽板11は図2の破線で示すように切り込み13の位相をずらして3枚重ねて使用されている。
【0014】
前記構成の冷却液飛散防止治具20の動作について、図1に基づいて段付き軸であるワークWの小径部を高周波焼入れする場合について説明する。例えば冷却液飛散防止治具20と同軸に図示しない高周波焼入れコイルを設け、この高周波焼入れコイルによりワークWの小径部2を焼入れ温度まで加熱した後、ワークWまたは冷却ジャケット10を移動して、ワークWを冷却ジャケット10の位置に移動する。
【0015】
このとき、冷却液飛散防止治具20にワークWの大径部1を先にして図1の左から挿入すると、遮蔽板11の切り込み片15が撓んでワークWを通過させる。そして遮蔽板11の孔部12の内径は小径部2の外径とほぼ同じであるので、大径部1では切り込み片15が大きく撓み、小径部2では切り込み片15が小さく撓んで、それぞれの遮蔽板の孔部の先端がワークの外周に接する。なお、遮蔽板11は金属製であるので耐熱性がある。
【0016】
この状態で、冷却ジャケット10から冷却液が噴射されてワークWが焼入れされる。このとき左右に飛散する冷却液は遮蔽板11に当たって下部に流れて回収される。図1に示すように両側の遮蔽板11a,11bは、それぞれ各3枚重ねて使用されており、その切り込み13の位相が図2(a)の破線で示すようにずらして重ねられているので、切り込み13の切れ目から冷却液が漏れることがない。
【0017】
以上述べたように本発明の冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具は、ワークを挿入する孔部から放射状に切り込まれた切り込み片が設けられた遮蔽板を使用し、この遮蔽板の孔部に加熱されたワークを挿入して冷却液噴射により急冷して焼入れする。この際に、遮蔽板は弾性を有する金属材料からなりワークの外径の変化に対応して撓むので、段付き軸の場合の大径部、小径部ともに孔部12を通過させることができ、かつ大径部、小径部ともに切り込み片が外周に接して冷却液の飛散を遮断する。また、複数の遮蔽板を重ねて切り込み線の位相をずらして使用するので、切り込みの隙間から冷却液が漏れることがない。
【0018】
これによって、冷却液のほとんどが回収されて冷却液の消耗が少なくなり、その飛散がないので作業場が清潔になる。遮蔽板は金属製であるので寿命が長く、冷却液の消耗の減少とともに焼入れコストが低減される。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具は、高周波焼入れの際の冷却液の飛散を防止して冷却液の消耗を減じ、作業場を清潔にして環境を改善するので、焼入れの際の品質の向上とコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具の断面図である。
【図2】本発明実施形態の冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具の遮蔽板の平面図である。
【図3】従来の冷却液の遮蔽板を説明する図である。
【符号の説明】W ワーク、1 大径部、2 小径部、4 遮蔽板、10冷却ジャケット、11 遮蔽板、12 孔部、13 切り込み、14 止め孔、15 切り込み片、20 冷却液飛散防止治具
Claims (3)
- 熱処理の際に局部冷却する冷却ジャケットにおいて、被熱処理材を挿入する孔部と該孔部から放射状に切り込まれて構成される複数の切り込み片とが設けられた薄板材からなり、該切り込み片が弾性を有してその孔部が被熱処理材表面に接する遮蔽板を備えたことを特徴とする冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具。
- 前記遮蔽板は弾性を有する金属材料からなることを特徴とする請求項1に記載の冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具。
- 前記遮蔽板を複数枚重ね、各遮蔽板の切り込み線の位相をずらして使用することを特徴とする請求項1または2に記載の冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003089565A JP2004292921A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003089565A JP2004292921A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004292921A true JP2004292921A (ja) | 2004-10-21 |
Family
ID=33403382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003089565A Pending JP2004292921A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 冷却ジャケットの冷却液飛散防止治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004292921A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009526135A (ja) * | 2006-02-08 | 2009-07-16 | サーマツール コーポレイション | 熱処理された金属製品のための噴射焼入れシステム |
JP2012177144A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Neturen Heattreat Corporative Ltd | 棒状ワークの焼入装置 |
DE102013000369A1 (de) | 2013-01-11 | 2014-07-17 | Audi Ag | Verfahren zum Betreiben eines Infotainmentsystem |
CN107904369A (zh) * | 2017-11-14 | 2018-04-13 | 许继电气股份有限公司 | 高频淬火装置 |
WO2018221451A1 (ja) * | 2017-05-31 | 2018-12-06 | 日本発條株式会社 | ワーク処理装置 |
WO2019202896A1 (ja) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | 日本製鉄株式会社 | 高周波焼入れ装置 |
-
2003
- 2003-03-28 JP JP2003089565A patent/JP2004292921A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10120935B2 (en) | 2013-01-11 | 2018-11-06 | Audi Ag | Method for operating an infotainment system |
WO2018221451A1 (ja) * | 2017-05-31 | 2018-12-06 | 日本発條株式会社 | ワーク処理装置 |
JP2018204062A (ja) * | 2017-05-31 | 2018-12-27 | 日本発條株式会社 | ワーク処理装置 |
CN107904369A (zh) * | 2017-11-14 | 2018-04-13 | 许继电气股份有限公司 | 高频淬火装置 |
CN107904369B (zh) * | 2017-11-14 | 2021-12-10 | 许继电气股份有限公司 | 高频淬火装置 |
WO2019202896A1 (ja) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | 日本製鉄株式会社 | 高周波焼入れ装置 |
JPWO2019202896A1 (ja) * | 2018-04-16 | 2021-05-13 | 日本製鉄株式会社 | 高周波焼入れ装置 |
EP3783122A4 (en) * | 2018-04-16 | 2021-11-10 | Nippon Steel Corporation | INDUCTION HARDENING DEVICE |
JP7010368B2 (ja) | 2018-04-16 | 2022-01-26 | 日本製鉄株式会社 | 高周波焼入れ装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20060120 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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